('A`)「ただいま……」

バタン

('A`)「……」

カチカチ

mixi 鬱田ドクオ☆  退会する

('A`)「……」

('A`)「なんだよ」

('A`)「せっかく毎日、日記更新してたのに」



ipod mp3データ   消去

('A`)「何だよいかサマーって」

カチカチ

('A`)「別にすきじゃねえよ」

カチカチ

('A`)「ルーキーズとか」

('A`)「不良が甲子園なんかいけるわけねーだろ」

カチカチ

('A`)「つまんねぇ……」


ドン!!!


(#'A`)「つまんねぇよ!!!!」




(#'A`)「別にあそこまで言わなくてもいいだろうがよ!!俺のどこが悪いんだよ!!!」

ガン!!ポイッッドカオォ!!

(#'A`)「わかってたよ!!!俺が、浮いてるくらいよぉぉぉ!!」

ガンガン!!

(#'A`)「それでもよ!!俺だって文化祭で騒いだり!!!」

ドグショィン!!!

(#'A`)「公園で男女数人で朝まで騒いだり!!!修学旅行で女子の部屋にいったり!!!!」

ガッ!!!ヌルポガッタ!!!

(#'A`)「そういうの望んで何が悪いんだよ!!!積極的に!!無理して!!趣味とか音楽とか合わせて!!
    茶髪にもしたのに!!!それなのに、なんではじくんだよ!!!!」

ガシャァァァン!!



(#'A`)「バスケでパス待ちのまま試合終わったり!!!!」

(#'A`)「体育祭でいっつも長距離押し付けられたり!!!掃除押し付けられたり!!!
    いつも損な役回りで人一倍恋愛に憧れあるのに、女子ともまともに喋れないまま中学卒業して
    高校こそは彼女を作ろう充実した生活を送ろうって思って!!!」

ガン!!!

('A`)「……積極的に、トップグループに近付いて……」

ガン……。

('A`)「話なんか合わねぇし。つくり笑顔が得意になって。
    でも、好きな人が出来て……」

('A`)「なん、だよ」

('A`)「全部、意味ねぇじゃん……。中学の時と、何一つかわってねぇじゃん、俺……」



('A`)「……」

ピピピ

('A`)「誰だよ……メール」

送信者:ブーン
本文:フィギュア買いにいくお!!VIP駅に十分後集合だお( ^ω^)


('A`)「……」

ぽいっ

('A`)「行くわけねーじゃん。きめぇよオタクがよ」

('A`)「……」

('A`)「クソが……」





――……

('A`)「もう7時か……」

('A`)「……メール、誰からもこなかったな」

('A`)「……」

ガタン

J( 'ー`)し「どこいくんだい?」

('A`)「駅」

バタン
チャリンチャリン


('A`)(さすがにもういねーだろ……)



('A`)「……」

ざわざわざわ
          わいわいわい


('A`)「はっ。いるわけねーか……」

('A`)「コンビニで立ち読みでもしよ」

ウィーン

「イラシャイマセー」

('A`)「……」


( ^ω^)「めだかは駄目だお。萌えねぇ。これは萌えねぇ。
       萌え絵とエロかませときゃ萌えるだろ(笑)みたいな臭いがきにくわねぇ」
(´・ω・`)「単に西尾に合わないだけでしょ。ほんと、ブーンの萌えポイントは広いようで狭いね」
( ^ω^)「ジャンプでは萌えなんてやってほしくないお。トラブルは許す」
(´・ω・`)「駄目だこいつ……早くなんとかしないと」




('A`)「何やってんだ」

( ^ω^)「あ、ドクオ! ドクオはやっぱりめだか否定派だお?」
(´・ω・`)「いや、めだかは化ける。絶対化ける。かわりにバクマンは落ちる」

('A`)「……」

( ^ω^)「バクマンは〜〜うん。パートナーがおにゃのこじゃなかっただけでアウト」
(´・ω・`)「そこじゃないでしょ。やっぱさ、壁が弱いよね壁が。障害を乗り越えなきゃ燃えがないから」

('A`)「何で待ってんだよ。俺、三時間も遅れたんだぜ?」

( ^ω^)「ジャンプ作品議論で十時間はいける」
(´・ω・`)「毎度毎度、昔はよかったでオチるだろうけど」

('A`)「……」

( ^ω^)「んじゃ、フィギュア買いに行くお?」


( ^ω^)「ついでに飯でも食うお!」






(*^ω^)「フォォォォォ!!! こ、これは……ゴクリ」

(´・ω・`)「なんでアスカ見てるのさ。唯のフィギュア買いにきたんじゃないの?」

(*^ω^)「いや、まさかアスカが入荷してるとわ……!
      これは嬉しいサプライズだお! ふひ、ふひひ、このスーツのムチムチ具合はよいですなぁ」

('A`)

(´・ω・`)「ドクオー。お店、入らないの?」

(;'A`)「いや……何か、空気が違うっていうか」

(´・ω・`)「あぁ。まあ初心者はそう感じるかもねー。慣れだよ慣れ。
      ほら、ボクシングジムとかに入会する時に、最初はジム怖くて入りにくいみたいな」

(;'A`)「アニメイトに入るのにボクシングの例えはどうかと思うぞ」



(´・ω・`)「ほら! いいから入る入る!」

(;'A`)「お、おう」

ウィーン

(;'A`)「な、なんだこれ。そこらじゅうに二次元が……。
     何だこのポップ。『限定入荷キタコレwwwwこのフィギュアすごく……大きいです』」

(´・ω・`)「結構カルチャーショックうけるでしょ?
      ま、アニメイトじゃ2ch語、ネタ、それらが普通に存在しているからね。
      かかってる歌もきしめんだし」

(;'A`)「な、なんかすげー違和感だわ」

(´・ω・`)「最初は、好きな作品のゾーンに行くのがいいかもね。
      ドクオは何の作品がすき? ここのアニメイト広いから大体網羅されてると思うよ」

('A`)「え、えーっと、じゃあ」

('A`)「fateとか……」

(´・ω・`)


(´・ω・`)「文学か……」



(´・ω・`)「型月はここら辺かなー」

('A`)「あっ……!」

タッタッタ

(;'A`)「ふぃフィギュアがこんなに……」

(´・ω・`)「どれがお気に入りかな?」

('A`)「え? えと、アーチャーとか」

(´・ω・`)「本音は?」


('A`)「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」

(´・ω・`)(ロリか……)



――……



( ^ω^)「ふう……アスカでバイト代が飛んだけど満足な買い物だったお!」

(´・ω・`)「フィギュアにつぎ込んだ金は自分の糧になる。投資だと思えば安いものだよ」

(;'A`)「糧にはならねぇだろ。ったく、付き合いで俺も買っちまったぜ。
     ま、まぁアニメイトいったんだから、ネタとして買わないとだめみたいな、な?」

(´・ω・`)( ^ω^)


(;'A`)「ったくよー。部屋に置いたら親に誤解されんじゃんwww
     机んなかしまっとこ!」






('A`)「フゥ……ったく、机の上に置いてみたけど」

('A`)「さすが高価なだけあって、マジ違和感ねぇな」

('A`)

('A`)「そういや、服……」

('A`)「脱がせるんだな」


('A`)「……」


('A`)「まさか乳首はかかれてねーだろうな……」

ぬぎぬぎ



(;'A`)「……」

(;'A`)「ほう。これは中々……」

(;'A`)「な、なんか、こうやって自分で脱がしてると」

(;'A`)「一線を越えてしまうような、罪悪感というか」

さわさわ

(;'A`)「……」


(*'A`)




一ヵ月後


('A`)「でさ、俺の創作本どうよ? これな、まず設定に一番苦労したんだけど
    主人公のフィレンクトは腕に蛇の紋章があって、闇の組織ラ・ヴォルトに所属していたんだけど」

( ^ω^)「またそれかおwwwwこの前のメモ帳一冊分の設定のあれはどこいったんだおwww」

('A`)「あれは気が乗らないからボツにした! 文句あるか!」

(´・ω・`)「駄目だこのエロゲライター志望。はやく現実を知らせないと」

('A`)「まぁまて。fateの二次創作であれだけ反響を呼んだ俺がプロになれないわけがない。
    今に見てろ。俺が世を驚かす名作をおくりだしてやるからよ」

(´・ω・`)「クリエイター型オタク……」

( ^ω^)「それよりドクオー。フィギュアケースはもう買ったのかお?」

('A`)「当然だ。もうあの地震(震度5)の時の悪夢は見たくないからな」

(´・ω・`)「被害総額いくらだっけ? 10万?」

('A`)「過去は振り返りたくないな。後ろには、何もないから」

( ^ω^)「かっけぇwwwww」





(#゚∀゚)「おい、うっせーぞクソオタクどもしねや!!」

( ^ω^)('A`) (´・ω・`)「……」

('A`)「荒らしだな」

( ^ω^)「荒らし乙」

(´・ω・`)「おい、スルーしろよ」

(#゚∀゚)「はぁ? うっぜぇまじうっぜぇ! 狩るぞクソが!」

川 ゚ -゚)「どうしたんだ、ジョルジュの奴は。気が立ってるぞ」

ξ゚听)ξ「あ、なんかねー万引きばれて色々怒られたらしいよー」

川 ゚ -゚)「自業自得じゃないか。おい、ジョルジュ。八つ当たりはやめろ」

(#゚∀゚)「は? 良いコちゃんぶってんじゃねーよブス。
     あぁくそがー!!!うぜぇうぜぇ!」





ξ゚听)ξ「ジョルジュー。そんな苛立ってるんならチームKTKの奴らボコりにいこーよ」

( ゚∀゚)「お? いいねぇ。この前もあいつら絡んできやがったしな!
     よっしゃ、いっちょ〆るか!」

川 ゚ -゚)「……」

ξ゚听)ξ「いえーい! いこいこー!」


('A`)「フン、愚かな。やれやれ、エネルギーの発散といえば喧嘩しかしらないのかね、彼は」

(´・ω・`)「かっこいいけど小声だからかっこ悪いよドクオ」

( ^ω^)「まぁまぁ、絡まれたらメンドイから君子近寄ると死ぬだお!」

('A`)「そうそう。俺らには俺らのフィールドがある……」



――放課後 教室

('A`)「ふー。ようやく男子トイレの掃除終わったぜ。
    帰ってフィギュア撮影してブログにあげないと」

ガラッ!

川 ゚ -゚)「む」

(;'A`)「あ……ど、ども」

(;'A`)(気まずい。早く帰ろう)

川 ゚ -゚)「……最近、活き活きしてるな」

('A`)「え?」

川 ゚ -゚)「君だよ。私達といた頃より、随分と楽しそうじゃないか」

('A`)「す、すみません」



川 ゚ -゚)「……」

(;'A`)「……」

川 ゚ -゚)「どうしてだろうな」

(;'A`)「え? な、何がすか」

川 ゚ -゚)「今は、君が怖くない。
     あの時は、君から狂気のようなものが感じられたのだが
     ……今は、怖くない」

(;'A`)「……」

川 ゚ -゚)「今の君は、なんていうんだろうな。
     私達といた時の『ドクオ』とは違って
     自然体、というか……うん、すまない。言葉で伝えにくいな、これは」


まあ・・・どうにか溶け込もうと必死というか躍起になってたからなあ



川 ゚ -゚)「私に一日置きに『今何してる?』メールを送っていた時の君と
     ブーン達と一緒にいる今の君。やっぱり今の君のほうが、怖くない。
     いや、話はよくわからないし近付きがたいが」

('A`)「……」

川 ゚ -゚)「うん」

(;'A`)「あ、あの」

(;'A`)「……」

川 ゚ -゚)「因果応報だな」

('A`)「え?」

川 ゚ -゚)「ジョルジュ達のグループから浮き始めて、ようやくあの時の君の気持ちがわかったよ。
     例え偽りだったとしても、居場所がなくなるのは、怖いな」

川 - )「……ごめんな。あの時は……君を、傷つけてしまって」

(;'A`)「……」



(;'A`)「お、俺」

川 - )「すまん、自己満足だな。許してもらったところで、自己満足だ。
     いや、君の苦しみを考えれば、許してもらおうなんて事自体がおこがましいよな」

(;'A`)「……いえ」

('A`)「許します」

川 - )「……」

('A`)「俺の好きなゲームの、キャラの台詞なんですけど……。
    許すことと、信じること。これが出来る奴こそが、真の男だって」

('A`)「そんな台詞があるんです」

川 ゚ -゚)「許すことと、信じること……」

('A`)「だから、俺は許します。それにクーを信じます」

(;'A`)「な、なんていうか、謝ってくれてありがとうございました!」



川 ゚ -゚)「ドクオ……」

(;'A`)「それに、あれがキッカケで、俺、自分に嘘付いてた事と、
     そのむなしさに気付けましたし」

('A`)「だから、あの時はショックだっけど、今になっては良かったのかな、なんて」

川 ゚ -゚)「……」

(;'A`)「す、すみません。なんか、偉そうにいっちゃって」

川 ゚ -゚)「いや……ありがとう。君の言葉、心に響いたよ」

(;'A`)「……」

川 - )「ドクオ、ありがとう。私も、気付けたよ。
     自分を偽る事のむなしさと、自分を晒せない自分の愚かさに」

川 ゚ -゚)「私も、ドクオと一緒だったんだ。ずっと無理をしていた。
     ――だけど、もうやめようと思う。私はもう偽らない」

('A`)「クー……」


川 ゚ -゚)「やっぱり、私はBLを捨てることは出来ない!」



('A`)「は?」

川*゚ -゚)「いや、実はな、中学でやめようと思ってたんだ。
     だってほらうちのクラスって腐女子いないしホラ語れないし」

(;'A`)「あ、あの、BLって、あの?」

川*゚ -゚)「いやな、今の君は本当に輝いているよ。元気一杯ブーン、ツンデレドクオ
     そして保護者代わりのショボン……。ハァハァ、素晴らしい」

('A`)「あ、あのぉ」

川 ゚ -゚)「ジョルジュは駄目だな。最近DQNすぎて萌えない。あれは萌えない。
     萌えないゴミは捨てればいい。んまぁあれだ。ドクオ。これからは君のグループに
     入 れ て く れ な い か ?」



(;'A`)「……お、俺はいいけど、でも、あれよ?
     BLとか全然わかんないよ?」

川 ゚ -゚)「それはもったいない。人生の八割は損してるぞ。
     ようし、私が教えてやる。素晴らしいぞ、この世界は。
     まずは初心者向けにだな……」

(;'A`)「あ、あの、あの」

川*゚ -゚)「ようし、さっそく素材を買いに行こう!
     そうだ、絵も描けるといいな! 私が教えてあげよう!」

(;'A`)「クーさん!? ね、ねえ、キャラ違うよね!? もしかしてあれ?
     ブーンと同じで二重人格!? てか、手! 手を繋ぐとかあwせdrひ」


( ^ω^)「……なんという予想外の展開だお」
(´・ω・`)「ついに我がグループにも腐女子が……勢力拡大フフフ」



川*゚ -゚)「さあ、ドクオ! まずはテニ○リからだ!」

(;'A`)「い、いやぁぁぁっぁぁ!! ホモはいやぁぁぁぁ!」

川 ゚ -゚)「ボーイズラブだ!」

(´・ω・`)( ^ω^)(そこ拘るのか……)

DQNなグループ。
リア充なグループ。
隅っこ委員会

色んなグループがあるけど
自分に合った場所にいるのが、一番幸せなのかもね。

遠回りしたけれど、俺はようやく『本当の』高校生活を始められそうだ。

川 ゚ -゚)「これがBLだ!」(;'A`)「いやぁーーー!!これは合わない!合わないから!」

終わり


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