(´・ω・`)ようこそバーボンハウスヘ、のようです
- 1 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:34:56.78 ID:B3LiApxj0
- さぁ立て。
3話、4話を投下しますです。
まとめ様
オムライス様
http://vipmain.sakura.ne.jp/600-top.html
7x様
http://nanabatu.web.fc2.com/boon/youkoso_bourbonhouse.html
- 2 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:36:02.93 ID:B3LiApxj0
- 3話
薄暗くもどこか柔らかい灯りと、重厚感に溢れる木製のカウンター。
その向こう側に、僕はいる。
背後には酒棚を。
お世辞にも広いとは言えない空間で、ただ黙々と、グラスを磨く。
ここはバー、バーボンハウス。
多くの――とは言えないかも知れないが、それでも日々疲れたお客様がやってくる。
僕の仕事はそんなお客様に、癒しを感じるお酒を提供する事だ。
さて、そろそろ開店時間だ。
……さて、今日も開店時間きっかりに、馴染みのお客様がおいでになられた。
- 3 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:36:14.20 ID:vASl/yUuO
- よっしゃktkr!!!!!
- 4 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:37:30.19 ID:1dfkd0TLO
- 来たか
wktk支援
- 5 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:37:47.69 ID:Xy1N4TLTO
- wktk
- 6 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:38:03.05 ID:B3LiApxj0
- (´・ω・`)「いらっしゃいませ、ようこそバーボンハウスへ」
ドアを潜って顔を見せられたのは、シラネーヨさんだ。
あれ以来毎日、開店時間と共に来店してくれている。
もうすっかり、ウチの常連様だ。
(´・ω・`)「……どうぞ」
カウンターの、一番奥の席。
彼はいつもそこに座る。
最早、指定席にもなりつつある。
( ´ー`)「ありがとう」
最初にお出しするグラスも、もう決まっている。
『イエスタディ』だ。
( ´ー`)「はは、何だか過去にしがみついているみたいで、カッコ悪いかな」
(´・ω・`)「いえ、確かにビートルズの『イエスタディ』は昨日を憧憬する歌ですが……。
カクテルのイエスタディには『今日を、そして明日を大切にしたい』。
そんな思いも込められていますから」
にこりを笑いながら、僕はそう言った。
その言葉に安心したのか、彼は一気にグラスを傾けた。
- 7 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:38:07.00 ID:8FGq0piy0
- wktk
- 8 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:40:03.00 ID:B3LiApxj0
- (´・ω・`)「二杯目は、何に致しましょう」
空いたグラスを下げ、僕は聞く。
( ´ー`)「また君のお勧めで頼むよ。……そう言えば最近は、色々と娯楽に挑戦してみてるんだ。
ここもいいけど、やっぱり他にも健康的な趣味がないとね」
(´・ω・`)「それはそれは。例えば、何に挑戦なさったんですか?」
何をお出しするか考えながら、僕はシラネーヨさんに問い掛ける。
彼も、またそれを望んでいるだろう。
( ´ー`)「在り来たりだけど、社交ダンスとかね。
他にも読書に盆栽、ボーリングとか……」
(´・ω・`)「それはまた……随分と手広く手を伸ばしましたね」
( ´ー`)「はは、まぁ幾つ続くか分からないんだけどね」
話を聞きながらも、手は休めない。
ジンとトニックウォーターをタンブラーに注ぎ、
氷を浮かべ、ソーダでグラス一杯にまで満たす。
- 9 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:40:37.18 ID:vASl/yUuO
- しえん
- 10 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:40:41.06 ID:1dfkd0TLO
- ところでこれを読んでカクテルを作ってみたくなったんだが
材料や道具はどこで買えるんだ?
- 11 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:41:18.81 ID:ORYAuTp8O
- おっ、初遭遇
しぇ
- 12 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:42:18.20 ID:B3LiApxj0
- ちなみにトニックは甘みや苦味、柑橘系の風味がある炭酸水だ。
タンブラーは普通の寸胴型グラス。
飾りにライムスライスを浮かべ、僕はそれをシラネーヨさんに差し出した。
(´・ω・`)「はい、こちらジントニックです」
( ´ー`)「ジントニック……、どこかで聞いた名前だな」
(´・ω・`)「えぇ、ジントニックは『とりあえずの一杯』と言われる程ポピュラーなカクテルですから。
本当なら、これが一杯目にくる筈なんですよね」
最後に少し笑いながら、僕はそう説明した。
ジントニックは材料が二つだけだから、単純な美味しさが味わえるカクテルだ。
とは言っても、シンプルだからこそバーテンダーによって微妙に味が変わってくる。
ある意味では、とても奥が深いカクテルでもあった。
( ´ー`)「なるほど……、確かにシンプルな味わいながら美味しいですね」
(´・ω・`)「ありがとうございます」
- 13 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:43:50.62 ID:1dfkd0TLO
- 支援
- 14 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:44:03.29 ID:B3LiApxj0
- それから更にシラネーヨさんは、何杯かのカクテルを飲み干した。
彼の来店から、そろそろ一時間が経つくらいだろうか。
( ´ー`)「……さて、そろそろお暇しよう。
次来た時は、また何か別のカクテルを飲ませてもらおうかな」
シラネーヨさんは席を立ち、サイフを取り出した。
それを見て僕は代金が書かれた紙切れを、そっとカウンターに差し出す。
(´・ω・`)「わかりました。お待ちしております」
精一杯の笑顔で、僕は彼を見送った。
開店から大体一時間。
彼が去るのと入れ替わりに、他の客がちらほらと入ってくる。
ξ゚听)ξ「やっほー」
( ^ω^)「こんばんはですおー」
時刻にして8時頃だろうか。
ツンさんとブーンさんがやってきた。
- 15 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:45:15.50 ID:IPfjciTiO
- 支援
- 16 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:46:02.90 ID:B3LiApxj0
- (´・ω・`)「何にしましょう?」
( ^ω^)「お任せしますお」
いつも通りのオーダーだ。
丁度今日話題にした、ジントニックが頭に浮かんだ。
おあつらえ向きに、ジントニックは味に微妙な変化を加えられる。
材料を揃えると、僕はそれらをグラスにビルドして、二人に差し出した。
(´・ω・`)「……どうぞ、ジントニックです」
( ^ω^)「おっおっ、どうもですお」
ξ゚听)ξ「やっぱり、私とブーンじゃ味が違うんですか?」
流石ツンさんだ。
勘がいい。
とは言っても、普通に答えては面白みが無い。
(´・ω・`)「どうぞ、交換して飲んでみて下さい」
笑いながら、僕は提案する。
( ^ω^)「お……僕の方が甘みが抑えてありますかお?」
(´・ω・`)「正解です。ブーンさんのは、正確にはジンソニックと言います。
あまり甘いものばかりと言うのも、なんだなと思いまして」
- 17 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:47:10.64 ID:dajO8UleO
- これすき
- 18 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:47:56.42 ID:1dfkd0TLO
- あと、たまに用語解説なんかしてくれると嬉しいかも
- 19 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:48:02.26 ID:B3LiApxj0
- ξ゚听)ξ「ブーンに似合わない名前ね、ソニックって」
相変わらず、ツンさんは僕が反応のし辛い事を言ってくださる。
とりあえずは先日と同じよう、苦笑いを浮かべて誤魔化しておいた。
(;^ω^)「ひっでぇお……。てか僕が元陸上部だって、ツン知ってて言ってるおね?」
ξ゚听)ξ「今はただの脂肪の塊でしょ」
(;´・ω・`)「お客様……あまり他のお客様に失礼な事は……。
と、ところでジンソニックのソニックは、音速を意味するソニックではありませんよ。
ソーダとトニックを使っている事から、ソニックと言われているんです」
慌ててフォローを入れながら、僕はカクテル名の由来を説明した。
ξ゚听)ξ「なーんだ。良かったわね、ブーン」
( ´ω`)「もう何とでも言ってくれお……」
不意に、店内に軋みが響いた。
反射的に、僕はドアの方へと顔を向ける。
- 20 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:50:02.76 ID:B3LiApxj0
- (-_-)「……」
(´・ω・`)「いらっしゃませ、ようこそバーボンハウスへ」
(-_-)「……何か、キツいのをお願いするよ」
少し暗めの、どこか憂いを抱えたようなお客様だ。
殆ど無音のままに席に着くと、お客様はそう言った。
キツめと言うならば、オーソドックスにマティーニでいいだろう。
ベルモットを減らし、ジンを多目にする事で辛口に仕上げてみた。
(´・ω・`)「どうぞ。マティーニです」
(-_-)「どうも。……うん、美味しいよ」
一口飲んで、お客様はそう言ってくれた。
その後は一言も発せずに、ちびちびとグラスを傾けていく。
- 21 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:50:29.12 ID:1dfkd0TLO
- 支援
- 22 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:52:02.73 ID:B3LiApxj0
- (-_-)「次は……そうだな。サザンカンフォートをロックで頼めるかい?」
(´・ω・`)「畏まりました」
サザンカンフォートは桃やレモンなどの果実と、
ハーブを原材料に作られた香り高いお酒だ。
氷を入れたグラスに橙色の液体を注ぎ、お客様に差し出した。
(-_-)「どうも……」
それだけ言って、お客様はやはり無言のままに酒を飲んでいった。
……しかし、丁度グラスのお酒が半分ほどに減った時だった。
突然、お客様はグラスをカウンターに置いて、
俯き加減だった顔をこちらに向けた。
(-_-)「このサザンカンフォート、昔はもっとアルコールのキツいお酒だったんだよね」
(´・ω・`)「あ、はい。良くご存知ですね」
サザンカンフォートは元々は50度近い、とても強いお酒だったと言われている。
(-_-)「……やっぱり、売れる為には大衆に迎合しなきゃ駄目なんだよな」
ぽつりと、お客様が呟いた。
- 23 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:54:02.52 ID:B3LiApxj0
- (´・ω・`)「売れる……と言いますと?」
僕の問いに、お客様は少し迷っている様子だった。
ばつが悪そうに顔を歪め、視線をカウンターに向けている。
だが、ようやく顔を上げるとぽつぽつと、言葉を紡ぎ始めた。
(-_-)「僕はさ……アルバイトをしながら専門学校に通ってるんだ。
……あ、心配しなくても飲酒年齢には達してるよ」
幸いな事に、お客様は今のところ三名しかいない。
お客様の話を、しっかりと聞いて差し上げる事が出来そうだ。
(-_-)「もう結構長い事やってるんだけど、未だに当たりは出ないんだ。
この前親から電話が来たよ。いつまで夢を見ているつもりだってね」
(´・ω・`)「……私は、夢を追う事は素晴らしい事だと思いますよ」
(-_-)「ありがとう。……で、専門学校の講師が言うんだ。
『君は今受ける作品が何かを考える力』が欠けているってね。
簡単に言えば、僕の作品はニーズに合っていないらしいんだ」
そこで彼は一旦目を瞑り、下を向いて小さな溜息を吐いた。
お客様は迷い、疲れていらっしゃる。
- 24 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:54:59.59 ID:1dfkd0TLO
- 支援
- 25 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:56:03.79 ID:B3LiApxj0
- (-_-)「だけどさ、それじゃつまらないと僕は思った。
僕は小説の中に、自分の世界を作りたいんだ。
自分じゃ出来ない事が出来る世界、それに憧れて作家を目指したのに……」
やっぱり、そんな甘いもんじゃないか。
そう、お客様はぽつりと呟く。
それから半ば投げやりな様子で、グラスの酒を一気に呷った。
(´・ω・`)「お客様、次のグラスですが……。もし良かったら、私のお勧めでもよろしいでしょうか?
気に入らなかった場合は、その分のお代は結構ですから」
小さな微笑みを作り、僕は提案する。
夢を捨て、現実に生きる事。
夢を追い続ける事。
夢を追う事が素晴らしいと、僕は言った。
だけどどちらが正しいのかは、僕には分からない。
どちらを選べだなんて口出しする事もない。
でも、お客様の迷いを払って差し上げるのは、僕の仕事だ。
- 26 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:58:02.89 ID:B3LiApxj0
- ウォッカとパイナップルジュースで半分。
残りの半分はキイチゴのリキュールで。
キイチゴのリキュールは酸味と香りが淡く、甘みの割合が大きい物を選んだ。
最後にレモンジュースを一さじ加えて、これをシェイク。
(´・ω・`)「どうぞ」
少し濁りを帯びた朱色のグラスを、僕はお客様に差し出す。
お客様は一瞬戸惑ったようにグラスを眺め、それからそっと口に運んだ。
(-_-)「……口の中に広がるふくよかな甘みと、微かに舌をくすぐる酸味。
いいね、何てカクテルなんだい?」
お客様の問いに、僕は答える。
(´・ω・`)「……『ユメヒトヨ』です」
お客様のグラスを持つ手がぴくりと震え、止まった。
- 27 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:58:04.86 ID:cEt3KwzTO
- きたーーー!!!!まとめで読むぞ!!!!
- 28 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:58:34.64 ID:1dfkd0TLO
- 支援
- 29 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:00:02.85 ID:B3LiApxj0
- (-_-)「夢一夜、か……。所詮は一夜の夢なんだから、きっぱりと諦めろ、かい?」
(´・ω・`)「グラスをどのように解釈するかは、お客様の自由です。ですが……」
僕は新たに一本のビンを取り出した。
グレナデンシロップ、ザクロの赤色が美しいシロップだ。
新たに作ったユメヒトヨに、このシロップを二さじ加える。
そしてシェイク。
(´・ω・`)「このユメヒトヨに、ほんの少しの要素を加えてやるだけで……」
ユメヒトヨよりも澄んだ、更に濃い赤が映える液体。
ワイングラスに注いで、差し出した。
(´・ω・`)「バルーションと言う、また別のカクテルが出来上がります」
(-_-)「バルーション、どう言う意味なんだい?」
目の前に出されたグラスを眺めたまま、お客様が問うた。
(´・ω・`)「……旅立ち、です。『夢と希望を抱き、いざ旅立つ』。
そんな意味が、このカクテルには込められています」
お客様の目が、微かにだが見開かれた。
そうしてすぐ、細められる。
目の前に並んだ二つのグラスを、じっと見つめている。
- 30 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:02:02.59 ID:B3LiApxj0
- (´・ω・`)「お客様は、どちらのグラスがお気に召したでしょうか」
そっと背中を押すように、僕は問い掛ける。
押した先がどちらの道なのか、僕には分からない。
それでも、これは僕の仕事だ。
(-_-)「……バーテンダーさん」
(´・ω・`)「何でしょう?」
(-_-)「バーテンダーってのは、皆君みたいにお節介なのかい?」
痛い所を突かれたなと、僕は苦笑いを浮かべた。
(´・ω・`)「そうでもありませんよ。寡黙で、全ての言葉はグラスで語ろうってバーテンダーさんだっています」
ですが、と僕は言葉を繋ぐ。
(´・ω・`)「多分バーテンダーも、あなたが言った事と同じだと私は思います。
カウンターには、いつもと違う自分がいる。
言葉には出来ない思いだって、グラスに込めて差し出す事は出来る」
- 31 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:04:03.49 ID:1dfkd0TLO
- 支援
- 32 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:04:04.52 ID:B3LiApxj0
- (-_-)「……そっか」
小さく、お客様が零した。
そして直後に、小刻みに二回頷いた。
(-_-)「まったく、こっちはそれが出来なくて悩んでるってのにさ、
自慢とはやってくれるよね。バーテンダーさん」
(´・ω・`)「え? あ、いえ、私はそう言うつもりでは……」
しかし慌てふためく僕に、お客さんは少しだけにやけながら、口を開いた。
(-_-)「……そんな風に自慢されたらさ。僕だって、なってみたくなっちゃうじゃないか」
言うや否や、お客様は僕から目を逸らしてグラスを掴んだ。
背の高いワイングラスを、彼は仰け反るようにして一気に呷った。
(-_-)「バルーションか。これ気に入ったよ。幾つもの果物が溶け合って、とても華やかな味わいだ」
- 33 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:04:17.85 ID:1wf8d03t0
- おっし来てるじゃん
- 34 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:06:02.29 ID:B3LiApxj0
- (´・ω・`)「……お気に召されたようで、何よりです」
(-_-)「うん、ありがとう。今度またさ、新しく物語を書いてみるよ。
……お節介なバーテンダーが、バーを舞台に悩める人々を救っていく。
どうだい? 面白そうだろう?」
ニヤリと笑いながら、お客様は僕を見た。
釣られるように、僕も少し苦々しい笑いが零れた。
(´・ω・`)「そうですね。とても、面白いと思います」
(-_-)「だろう? もし当たったなら、真っ先に読ませてあげるよ。それと……」
そこで一旦、お客様は口ごもって言葉を止めた。
(´・ω・`)「……それと?」
(-_-)「……書くからにはお酒の知識が必要だからね。
またちょくちょく、ここに来させてもらうからさ」
少しだけ目を逸らして、お客様はそう言った。
思いがけず、僕は最高の笑顔でこう返す。
(´・ω・`)「はい、お待ちしております。お客様」
- 35 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:06:20.38 ID:7FpCqNUa0
- 紫煙
- 36 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:08:02.81 ID:B3LiApxj0
- (-_-)「……それじゃ、僕はこれで」
お勘定を済ませて、お客様は席を立った。
(´・ω・`)「ありがとうございました。ヒッキー様」
さっき聞いた所、お客様の名前はヒッキーと言うらしい。
本名なのかペンネームなのかを聞きそびれたが、
それはいつかきっと分かる事だろうと思う。
ヒッキーさんがドアを潜り、店外へと出て行った。
ξ゚听)ξ「もしもーし、お節介なバーテンダーさーん。私達もそろそろお暇するわー」
まったくひどい言われようだ。
僕は本日何度目かの苦笑いを浮かべながら、
お二人に代金が書かれた紙切れを差し出した。
- 37 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:08:49.91 ID:1wf8d03t0
- 支援
- 38 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:09:04.76 ID:U0xInk/EO
- 支援
- 39 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:10:00.00 ID:cqnTXYnOO
- おぉ、なんという幸運
また出会えた
支援
- 40 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:10:02.73 ID:B3LiApxj0
- お客様が飲み終わったグラスを、僕は片付ける。
ふと、ヒッキーさんのグラスが目に付いた。
『ユメヒトヨ』と『バルーション』。
実は、僕が今日お出ししたバルーションは、正確にはレシピと異なった物だった。
本当はキイチゴではなく、イチゴのリキュールを使うのだ。
だがそこは酸味と香りが優しく、甘みの大きいリキュールを選ぶ事で、補わせてもらった。
バルーションは元々、ウォッカに溶けた4種類のフルーツの華やかな味わいを楽しむカクテルだ。
レシピとは違っていても、味わい自体の主旨は間違っていない。
まぁそう言う事で許してもらえるだろう。
それともう一つ。
(-_-)『このサザンカンフォート、昔はもっとアルコールのキツいお酒だったんだよね』
(-_-)『……やっぱり、売れる為には大衆に迎合しなきゃ駄目なんだよな』
ヒッキーさんはそう言ったが、実は最初にお出ししたマティーニにも、似たような話があるのだ。
- 41 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:10:17.38 ID:vASl/yUuO
- 支援
- 42 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:12:03.65 ID:B3LiApxj0
- とは言っても、サザンカンフォートとは正反対のお話だが。
時代が流れるにつれて、マティーニのレシピは甘口から辛口へと移っていった。
昔はスイートベルモットが使われていたが、
今ではドライベルモットが主流だ。
飲みやすい甘口から、飲みにくい辛口へと。
人々のニーズから離れていても、本当に優れた物は変わらず愛されるのだ。
だから彼もきっと、マティーニのようになれるといいなと思う。
『カクテルの王様』と呼ばれた、マティーニのように。
このお話、今度来られた時に、教えて差し上げよう。
きっと、物語のネタになるだろう。
- 43 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:13:44.23 ID:B3LiApxj0
- これで、3話はおしまいです。
支援やレスありがとうございました。
暫くしたら、4話を投下しますです。
今回出てきたカクテルとそのレシピ
『ユメヒトヨ』
キイチゴのリキュール1/2
ウォッカ 1/4
パイナップルジュース 1/4
レモンジュース 小さじ一杯(5ml)
これらをシェイクすれば出来上がりです。
一般の家にシェイカーなんてあるかよ! って方は、ステンレスの水筒やタッパーでも一応代用出来るかなーと。
パインの甘みが結構効いてます。レモンジュースを気持ち多目にしたらいいかなーと。
『バルーション』
ストロベリーリキュール 30ml
ウォッカ 30ml
グレープフルーツ・ジュース 30ml
グレナデン・シロップ 小さじ2杯
レモン・ジュース 小さじ2杯
これらをシェイクすれば出来上がりです。作中ではイチゴを木苺に変えてしまいました。
フルーティな味わいを楽しむ、所謂トロピカルカクテルですね。
- 44 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:14:32.08 ID:0cT83dn70
- asdf
- 45 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:14:48.39 ID:UwI1orqE0
- 来年からの携帯規制についてのお知らせ
http://2chplus.2ch.net/test/read.cgi/superfree/1209973266/3
- 46 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:14:49.70 ID:vASl/yUuO
- 乙!面白かった!
- 47 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:15:48.89 ID:7FpCqNUa0
- 乙
- 48 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:15:59.67 ID:9dGR7Tb10
- 乙乙
四話もwktk
- 49 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:18:06.70 ID:B3LiApxj0
- >>10
道具は東急ハンズとか……
一番手っ取り早いのはアマゾンやら楽天で買う事です。
お酒は酒屋に行くか、やはりネット販売ですね。
>>18
シェイク:材料と氷をシェイカーと言う容器に入れ振って混ぜる事。
ステア:材料を氷を詰めたミキシンググラス(若干ビーカーっぽい?)容器に入れ、スプーンで混ぜる事。
ビルド:お酒を飲むグラスに直接材料を注ぎ、軽くステアする事。
とりあえずこれだけで。また追い追い解説していきますです。
それでは4話始めますですー
- 50 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:20:04.84 ID:1dfkd0TLO
- おぉ、わざわざ乙
出来ればシェイクとかステアの仕方も知りたいな
- 51 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:20:06.55 ID:B3LiApxj0
- 薄暗くもどこか柔らかい灯りと、重厚感に溢れる木製のカウンター。
その向こう側に、僕はいる。
背後には酒棚を。
お世辞にも広いとは言えない空間で、ただ黙々と、グラスを磨く。
ここはバー、バーボンハウス。
多くの――とは言えないかも知れないが、それでも日々疲れたお客様がやってくる。
僕の仕事はそんなお客様に、癒しを感じるお酒を提供する事だ。
さて、そろそろ開店時間だ。
今日はどんなお客様が来るのだろう。
……今日は至って普通に、色々なお客様がお越しくださった。
- 52 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:20:26.18 ID:7FpCqNUa0
- 紫煙
- 53 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:21:49.91 ID:vASl/yUuO
- 支援
- 54 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:22:01.76 ID:B3LiApxj0
- シラネーヨさんを初めとして、老若男女。
ありとあらゆ人が、今日はバーボンハウスへと訪れてきている。
僕一人しかいないバーボンハウスでは少々忙しいものがあるが、
それでも一人で延々とグラスを磨き続けるよりは、よっぽど良いに決まっている。
「やっぱりいつもので。そろそろ他のにも挑戦した方がいいかな?」
「ジントニック頼むよー」
「とりあえずマティーニで」
「ウィスキーをロックでダブルね」
グラスやシェイカーは予め氷で冷やしておき、
更に交錯するオーダーを記憶して、それらの材料を用意していく。
(´・ω・`)「……どうぞ、ジントニックです」
全てのオーダーを出し終えて、僕はようやく一息つけた。
だがすぐに、第二のオーダーがやってくるだろう。
そんな事を考えていると、不意に店の電話が鳴り始めた。
- 55 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:24:02.81 ID:B3LiApxj0
- 思うに電話と言うのは、総じて忙しい時にばかりやってくる気がする。
これは一体どう言う事なのか。
まぁそんな風に愚痴ってはみても、結局出ない訳にはいかないのだが。
(´・ω・`)「はい、バーボンハウスです」
「あ、もしもし? 今から3人大丈夫ですか?」
受話口から、聞き慣れた声がした。
(´・ω・`)「ツンさんですか。3人……カウンターは厳しいですが、大丈夫ですよ。
ツンさんとブーンさんと……もう一人はご友人ですか?」
ξ゚听)ξ「ハズレ、2人とも友達よ」
(´・ω・`)「そうでしたか。分かりました」
僕が了承し、会話は終わった。
……かのように思えたのだが、何故だか彼女は電話を切る事無く、黙り込んでいた。
- 56 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:24:06.96 ID:9dGR7Tb10
- しえん
- 57 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:24:53.83 ID:2SJd92dH0
- 支援
- 58 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:26:03.44 ID:B3LiApxj0
- (´・ω・`)「……どうしました?」
ξ゚听)ξ「信じてるからね、お節介なバーテンダーさん」
最後の言葉を言うが早いか、彼女はガチャンと電話を切ってしまった。
何だかとても嫌な予感がするが、今更どこへ逃げる事も出来ない。
僕は諦めて、再びお客様のオーダーを受け始めた。
……暫くすると、バーのドアが微かな軋みを立てた。
ξ゚听)ξ「こんばんはー」
ドアを潜って姿を見せたのは、ツンさんだった。
その後ろには、二人の女性が並んでいる。
電話で言われていた、ご友人なのだろう。
暗い店内でも良く分かるほど、お二人もまたお美しい方だった。
- 59 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:27:41.33 ID:1dfkd0TLO
- 支援
- 60 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:27:42.66 ID:l44oce6Q0
- 支援支援。誰が来るかwktk
- 61 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:28:05.99 ID:B3LiApxj0
- (´・ω・`)「いらっしゃいませ、ようこそバーボンハウスへ。
申し訳ありませんが、そちらのテーブル席で暫しお待ち下さい」
テーブル席の方を手で指し示して、僕はそう言った。
そうして急いでオーダーを片付けると、すぐさまテーブル席へと向かう。
ξ゚听)ξ「おそーい」
(´・ω・`)「申し訳ございません。で、注文の方は……」
注文をとろうとする僕を、ツンさんは手で制止する。
ξ゚听)ξ「その前に、友達の紹介をさせてちょうだい。
この大人しそうな子が素直クーちゃん」
川 ゚ -゚)「おいおい、もう「ちゃん」って歳でもないんだからさ」
彼女の隣に座っていた、美しい顔立ちの女性がこちらを向く。
僕は名を名乗りながら、小さく礼をする。
しかし改めて近くで見ると、何とも美しい女性だった。
整った顔立ちと、薄暗い照明の中でも見て取れる、抜けるような白い肌。
その優美さに、僕は思わず顔が呆けないように口を強く結んだ。
どうだろう、カクテルに例えるなら。
ブルーキュラソーを控えめにした、淡い青色が美しいファンタスティックレマンと言った所か。
『スイス幻想の湖』と呼ばれたレマン湖の名の通り、
彼女の美貌はまさしく幻想と言う名が相応しい。
- 62 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:29:51.40 ID:9dGR7Tb10
- 支援
- 63 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:30:02.96 ID:B3LiApxj0
- ξ゚听)ξ「で、こっちの子が素直ヒートちゃん。クーの妹ね」
ノハ ゚听)「よろしくねー」
ツンさんの向かいに座った女性が、手を振った。
僕はどう返していいか戸惑って、結局笑いながら頭を下げた。
ヒートさんも、クーさんとはまた毛色の違った美人だった。
姉と同じく白い肌に、薄明かりを受けて可憐に輝く赤い髪。
美しくも快活な笑顔に、僕は少しだけ動悸が高まった気がした。
『エキゾチックな東洋の神秘』。
そんな単語が、僕の頭に浮かぶ。
世界一美しい夕陽と呼ばれる、シンガポールスリングが似合いそうな女性だ。
(´・ω・`)「こちらこそ、よろしくお願いします。……ところで、ツンさん」
実のところ、僕はこの二人を見た事があった。
僕の勘違いでなければ、このお二人は。
- 64 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:30:04.91 ID:xnp0fJHEO
- 支援
- 65 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:31:38.39 ID:vASl/yUuO
- しえん!
- 66 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:32:02.71 ID:B3LiApxj0
- ξ゚听)ξ「アンタも見た事くらいあるでしょ?
女優の素直姉妹って言ったら、最近じゃ知らない人の方が珍しいくらいよ?」
やっぱり思った通りだった。
何度かテレビや雑誌、新聞なんかで名前を見た事がある。
そもそも、バーテンダーはお客様との話題の為に、
流行の物事なんかは僅かでも齧っておくものだ。
僕は一体、ツンさんにどんな風に思われているのかと考えると、
少し苦い笑いが浮かんできそうな気がした。
まさか僕がカウンターで寝泊りしているだなんて事は、思われていないだろうけど。
(´・ω・`)「えぇ、勿論ですよ。『ヒーローになれない2人』では、お二人ともとてもいい演技だと思いました」
ξ゚听)ξ「何だ、知ってたんだ」
(;´・ω・`)「……あの、お客様? 私だって年中無休でカウンターにいる訳じゃないんですよ?」
- 67 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:32:16.33 ID:7FpCqNUa0
- >>1がんばれ
- 68 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:33:28.50 ID:1dfkd0TLO
- 正義のヒーローかw
- 69 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:34:02.87 ID:B3LiApxj0
- 素直クーと素直ヒート。
このお二人は数年前にデビューして、
それから順風満帆に人気を得続けている女優さんだ。
クーさんは凛として、玲瓏な演技に定評がありながらも、
一方で女性的な演技もこなす事が出来る優れた女優さんだと言われている。
ヒートさんは熱情溢れる演技が売りとされている。
画面の中の彼女は、今の可憐さが嘘のように気迫ある演技で、観客を圧倒するらしい。
それでいて、姉のクーさんと同じように可愛らしい女性の演技も出来ると言うのだから、圧巻だ。
(´・ω・`)「先日『抗い護る』が公開されたんですよね。おめでとうございます」
ξ゚听)ξ「私とブーンはもう見に行ったわよ。アンタは?」
(´・ω・`)「勿論見ましたよ……と言いたいんですが」
申し訳ない気持ちで僕は頭を低くして、誤魔化すように苦笑いを浮かべた。
(´ぅω;`)「貧乏バーテンダーは、日曜ロードショーになるまで
クーさんとヒートさんにお会いする事は出来ないんですよねぇ……」
よよよ、とおどけた泣きまねをしながら、僕はそう言った。
- 70 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:35:38.09 ID:LES3pj1K0
- 日曜ロードショーwww
いいじゃない!金曜でもいいじゃない!
- 71 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:36:02.85 ID:B3LiApxj0
- ξ゚听)ξ「はぁ……映画なんてそう高いモンじゃないでしょうに……」
呆れたと言わんばかりに、ツンさんが大きく首を横に振った。
(´・ω・`)「……と、お喋りはこの辺にしておきましょうか。
オーダーの方を、お聞きしてもよろしいですか?」
僕の言葉に、クーさんとヒートさんが、ぴくりと顔を上げた。
ノハ ゚听)「……その、ちょっと面倒な注文になっちゃうんですけど、いいですか?」
弱気な目線をこちらに向けながら、ヒートさんがおどおどした口調で聞く。
(´・ω・`)「勿論ですよ。私に分かるレシピなら、どんなカクテルでも」
僕はにこやかにそう言ったが、。
川 ゚ -゚)「いや、そうじゃないんだ。面倒な注文と言うのは、これの事で……」
クーさんがそれを否定する。
一体何なのかと、僕はクーさんが指し示す先を見た。
なにやらツンさんが、白い布を巻いた――ボトルのようなものを抱えていた。
- 72 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:38:12.84 ID:B3LiApxj0
- ξ゚听)ξ「これ……飲んでみてくれる?」
ボトルがテーブルに置かれた。
僕は白い布を、そっと剥がす。
(´・ω・`)「ヴィンテージ物の赤ワイン? ……高かったでしょう、いいんですか?」
ξ゚听)ξ「いいから! 黙って飲む!」
予想外のボトルに確認を取った僕に、
ツンさんが強い語調で促した。
(´・ω・`)「……? では、少々お待ち下さい」
ワイングラスを取ってくるべく、僕はカウンターに戻った。
(´・ω・`)「……あの、お客様。オーダーの方は、大丈夫でしたか?」
ふと、カウンターのお客様方に問い掛ける。
結構長い時間、カウンターを開けてしまった。
グラスを空にしているお客様も、少なくない。
- 73 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:38:47.10 ID:7FpCqNUa0
- 四円
- 74 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:39:03.80 ID:1dfkd0TLO
- 支援
- 75 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:39:05.29 ID:8oW3+v8WO
- シエン
- 76 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:40:02.31 ID:B3LiApxj0
- だけど。
「大丈夫ですよ。何か立て込んでるようですし、どうぞ彼女達を助けてあげて下さい」
「俺達も大丈夫だよ、チェイサーでも出してくれれば。ちょっと一休みしたいしね」
お客様方は皆、そう言って下さった。
まったく、お客様に忙しい事を心配されるだなんて。
僕はまだまだ未熟なバーテンダーだ。
軽い口当たりの炭酸水を差し出すと、
僕はすぐにツンさん達の下へ向かった。
(´・ω・`)「それでは……失礼します」
ヴィンテージ物のワイン。
一人のバーテンダー風情が、そうそう飲める物ではない。
まずはグラスに注いだワインを気持ち高く掲げ、照明で照らした。
深みのある赤色だ。
一体彼女達は、何故これを僕に。
そんな事を考えながら、僕はグラスを降ろす。
- 77 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:41:38.50 ID:7FpCqNUa0
- 紫煙
- 78 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:42:19.74 ID:B3LiApxj0
- そして香りを嗅ぐべく、グラスをそっと顔に近づけ――
(´・ω・`)「……っ?」
不意に、違和感を覚えた。
同時にまさかと、嫌な予感が頭を過ぎる。
すぐにグラスを口元に運び、小さく傾けた。
(;´・ω・`)「……ッ!」
鼻腔を刺すような、キツ過ぎるアルコール臭と、コルク臭。
そして鉄錆を思わせる、舌に纏わりつくエグ味と酸味。
(;´・ω・`)「失礼」
ポケットから携帯を取り出し、ライトを付けてグラスを照らす。
薄暗い明かりでは見えなかった、透明感の無い、濁った液体。
これは、間違いない。
僕は一度目を瞑り、表情をリセットしてから口を開く。
(´・ω・`)「……ブショネ、ですね」
- 79 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:43:32.07 ID:vASl/yUuO
- 支援
- 80 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:44:03.41 ID:B3LiApxj0
- ブショネ。
コルクに生えたカビが移ったり、
またはコルクの成分がワインに混じってしまった物だ。
手っ取り早く言うならば、明らかな『不良品』。
勿論ブショネにも程度がある。
軽度の物なら、人によっては軽い違和感だけで飲む事は出来る。
だがこれは、とてもじゃないが飲めたものではない。
ξ゚听)ξ「……実はね。面倒って言うのは、これを何とかして欲しいって話なの」
(´・ω・`)「……流石にヴィンテージがブショネだったなら、
買った店も交換に応じるんじゃぁないでしょうか?」
僕が言い、しかしツンさんは首を横に振った。
ξ゚听)ξ「それじゃ駄目なのよ。……このワインはね、
二人のお父さんが『抗い護る』のお祝いだって、買ってくれたんだって」
ヒット作『戦い護る』の続編『抗い護る』。
前作以上の大ヒットが約束されている作品だ。
お二人にとっても、輝かしい記録となり得る。
- 81 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:44:44.81 ID:7FpCqNUa0
- 四円
- 82 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:46:02.73 ID:B3LiApxj0
- そのお祝いに、父親から贈られたワイン。
なるほど、だから買い換えては駄目だと言うのか。
(´・ω・`)「……わかりました。どこまでお役に立てるか分かりませんが」
それでも、やるしかないだろう。
魂の込められたお酒を、然るべき人に届ける。
それはとても大切な事だ。
(´・ω・`)「……少し時間が掛かるので、それまで何かお出ししますね」
川 ゚ -゚)「あぁ……申し訳ないね」
(´・ω・`)「いえいえ、バーテンダーですから。
それでは、このボトルはお預かりしますね」
笑いながら僕は言葉を返す。
そして再びカウンターに帰り、預かったボトルに少し細工をする。
それから幾つかのボトルを取り出した。
流石にこれ以上待たせてはまずいので、
カウンターのお客様のオーダーを捌きつつ、僕は彼女達に出すカクテルを作り始めた。
オレンジジュース、レモンジュース、パイナップルジュースをそれぞれ1/3ずつ。
これをシェイクして、カクテルグラスに注ぐ。
- 83 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:47:30.02 ID:vASl/yUuO
- しえん
- 84 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:47:51.12 ID:1dfkd0TLO
- 支援
- 85 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:48:02.89 ID:B3LiApxj0
- (´・ω・`)「……どうぞ、シンデレラです」
ノハ ゚听)「シンデレラ?」
ヒートさんが、首を傾げて復唱した。
(´・ω・`)「えぇ、シンデレラです。あのワインも、ある意味では同じですよ」
僕の言葉に、三人ともが首を傾げる。
(´・ω・`)「シンデレラはいい魔法使いに、
あのワインは悪い魔法使いに魔法を掛けられてしまったんです。
でも、どっちの魔法も時間がくれば、解けてしまいますよ。そう言う意味です」
微笑みを浮かべながら、僕は少しおどけながらそう言った。
川 ゚ -゚)「……ありがとう」
クーさんが、ポツリと零した。
(´・ω・`)「いえいえ。バーの中では、バーテンダーは魔法使いなんです。
だから、どうか安心してお待ち下さい」
そう告げて、僕はカウンターへと戻った。
- 86 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:49:19.51 ID:7FpCqNUa0
- 紫煙
- 87 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:50:04.22 ID:B3LiApxj0
-
どれ位の時間が経っただろうか。
お客様も大分お帰りになり、店の中は閑散としてきた。
そろそろ、頃合だろうか。
僕は簡単な作業をした後で、3人をカウンターへと呼んだ。
(´・ω・`)「それでは……どうぞ」
ワインを注いだグラスを、お二人に差し出す。
相変わらずの薄暗さでワインの色合いはよく見えない。
恐る恐る、お二人がグラスを顔に近づけた。
川 ゚ -゚)「……この重厚な香り。心地良いな、ヒート」
ノハ ゚听)「……そうだね、姉さん」
ツンさんが、ぱぁっと嬉しそうな表情を浮かべた。
- 88 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:50:52.37 ID:7FpCqNUa0
- 支援
- 89 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:51:59.40 ID:B3LiApxj0
- 続いて、お二人はグラスを口元へと運ぶ。
どちらも、その様子がとても様になっている。
ワインを口に含んで、クーさんが微かに上を向き目を瞑る。
川 ゚ -゚)「美味しいな。何と言うか……美味しいな」
ヒートさんが、無言で二回頷く。
それだけ言って、二人はもう何も喋らなくなった。
ただ静かに、グラスを傾けていく。
僕は目を瞑り、その静かな時間に溶け込んでいく。
今この場には、バーテンダーさえ必要ない。
川 ゚ -゚)「……ありがとう、魔法使いさん」
ノハ ゚听)「……本当に、ありがとね」
お二人が僕に礼を言う。
礼なんていらないのに。
僕はただあるべき物を、あるべきように戻しただけなのだから。
(´・ω・`)「……もしよければ、私からも一杯、カクテルをよろしいですか?
勿論お祝いですので、お代なんて頂きません」
- 90 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:52:18.49 ID:Ux5UVlV/O
- 支援
- 91 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:53:06.08 ID:B3LiApxj0
- 川 ゚ -゚)「ありがとうございます。是非、お願いします」
クーさんの言葉を受けてにこやかに頷いて、
僕は酒棚から二本のボトルを取り出した。
アマレットとジンジャーエールを。
そして赤ワインをワイングラスに直接注いで、軽く混ぜる。
(´・ω・`)「ローザ・ロッサです」
深い深い真紅を湛えるグラス。
そっと、お二人に差し出した。
ノハ ゚听)「……柔らかで優しい甘みと赤ワインが絡み合って、美味しいね。
でも、ローザ・ロッサって?」
川 ゚ -゚)「確か……イタリア語で『赤い坂』だった筈だ」
僕は小さく頷く。
(´・ω・`)「はい、赤い坂。お二人の上り道に、赤い絨毯を敷かせて頂きました」
- 92 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:53:06.31 ID:yt+WpAYkO
- てす
- 93 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:53:26.52 ID:kp7MWhP6O
- まぁ、こんなバーテンダーのいる店は行きたくないよなw
支援
- 94 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:55:02.91 ID:B3LiApxj0
- 川 ゚ -゚)「ふふ、ありがとう」
ノハ ゚听)「……しっかし、今のはちょっとキザだったねぇ」
ヒートさんの言葉に、僕は思わず苦笑を零した。
少しは自覚があるのだが、実際他人に言われると少し堪える物がある。
川 ゚ -゚)「それじゃ、ボトルも空になった事だしそろそろお暇しようか。
もし良かったら、私達の出ている映画、見てくれないかな。
……もちろん、無理にとは言わないが」
(´・ω・`)「分かりました」
空のボトルを大事そうに抱えて、クーさんとヒートさんはお店を後にした。
そして、店には二人だけが残った。
僕と、ツンさんだ。
- 95 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:56:45.50 ID:vASl/yUuO
- >>93
俺はすごく行きたいぞ?酒全然飲めないけど。
支援
- 96 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:57:03.82 ID:B3LiApxj0
- ξ゚听)ξ「……今日はありがとね。お節介な魔法使いさん」
(´・ω・`)「……相変わらず手厳しいですね。
ところで、どうやってあのお二人と知り合ったんですか?」
ツンさんの職業は、そんな映画関係の物じゃなかった筈だ。
偶然どこかで出会ったのだろうか。
ξ゚听)ξ「あぁ、あの二人は同級生よ。
クーちゃんとは同じクラスだったわ」
なるほど、まさか同級生だったとは。
それは驚きだ。
ξ゚听)ξ「そう言えば、代わりに教えてよ。
あのワインに、一体何したの?」
(´・ω・`)「簡単ですよ。これを使ったんです」
僕はカウンターから、とある物を取り出した。
- 97 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:57:37.06 ID:4NhfM5tk0
- 支援
- 98 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:57:41.47 ID:LES3pj1K0
- >>95
俺もだ
- 99 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:57:43.11 ID:1dfkd0TLO
- >>93
俺は行きたくてたまらないんだが
- 100 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:58:25.04 ID:vyDckw6dO
- 支援
- 101 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:59:03.00 ID:B3LiApxj0
- ξ゚听)ξ「……サランラップ?」
(´・ω・`)「えぇ、ブショネのワインにラップを浸す。
暫くしたら容器を変えて新しいラップに浸す。
これを繰り返す事で、ブショネの色、香り、味が元に戻るんです」
詳しい原理は説明しても仕方が無いので割愛するが、
まぁ科学のお勉強を少しすれば誰でも分かる程度の物らしい。
(´・ω・`)「勿論完全に直らない時もありますが、
飲める程度の物に戻すくらいは、出来ますね」
ξ゚听)ξ「なーんだ、魔法の正体なんてそんなもんかぁ」
(´・ω・`)「……さっきから地味に傷付きますよ。
ま、幽霊の正体見たり枯れ尾花とも言いますし」
ξ゚听)ξ「そんなモンかしら。
それじゃ、私も何か一杯もらってから帰ろうかしら」
(´・ω・`)「かしこまりました。それでは夜も遅い事ですし、アレキサンダーでも……」
- 102 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:59:52.21 ID:7FpCqNUa0
- 支援
- 103 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:01:02.27 ID:B3LiApxj0
- あれから数日。
クーさんとヒートさんは、時たまバーボンハウスに来て下さるようになった。
有名人の行き付けのお店。
なかなかいい響きだ。
ちなみに僕はあれから、『抗い護る』を見に行く事にした。
日曜ロードショーで『戦い護る』は見ていたから、特に問題はなかった。
クーさんもヒートさんも、とても素晴らしい演技を見せてくれた。
川 ゚ -゚)「お、飾ってくれてるみたいだな」
ノハ ゚听)「いいでしょーそれ、その内プレミア付くから取っときなよー?」
(´・ω・`)「勿論ですよ、お客様。そうそう、先日『抗い護る』を見に行ったんですよ……」
クーさんとヒートさんの前の壁。
そこには、一枚の色紙が飾られている。
川 ゚ -゚)「ほう? じゃぁ早速感想を聞かせてもらおうかな」
ノハ ゚听)「アタシ格好良かったでしょ!? ねぇねぇどうだった?」
(´・ω・`)「そうですねぇ……」
『お節介でキザで、優しい魔法使いさんへ 素直 クー&ヒート』
- 104 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:02:28.22 ID:B3LiApxj0
- これで四話はおしまいです。
支援やレスありがとうございました。
今回のカクテルとそのレシピ
『シンデレラ』
オレンジ、レモン、パイナップルのジュースを1/3ずつ、これをシェイク。
見ての通りノンアルコールカクテルです。
お子様、お酒の駄目な人、妊婦さん。>>95のようなお方でも、誰でも飲めます。
実際シェイクするをので「いかにもカクテルだ」と思えるのが良い所です。
オレンジとレモンの爽やかな味わいに、パイナップルの華やかな甘みと香りがプラスされています。
『ローザ・ロッサ』
アマレット 30ml
赤ワイン 60ml
ジンジャーエール 60ml
これらをビルド(グラスに直接注いだ後、少しだけかき混ぜる事です)
アマレットの色合いと優しい甘みが、赤ワインと上手く調和してくれます。
名前の通り、とても深い赤色をしています。
ビルドなので、シェイクやステアのカクテルと違って簡単に出来ます。
- 105 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:03:26.04 ID:LES3pj1K0
- 乙
ほう、ノンアルコールカクテルと言う手もあるか……
- 106 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:04:08.25 ID:Q4kT5TK4O
- 乙女
- 107 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:05:40.53 ID:Ux5UVlV/O
- 乙
- 108 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:06:18.87 ID:vASl/yUuO
- 乙!
シンデレラいいな。今度飲んでみるわ。
- 109 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:06:50.13 ID:xnp0fJHEO
- 乙!
- 110 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:07:55.24 ID:B3LiApxj0
- >>50
シェイクやステアの仕方は……流石にこのような形で説明するのは難しいです。
すいません。
ご自分で調べるか、もしかしたら番外編的な形でさせて頂くかもしれませんです。
>>105
他にもレッドアイ、シャンディーガフ、ビアグルトのように
ビールをベースに作った弱いカクテルだってありますよ。
アルコール度数で言うと2%やそこらの物ですね。
- 111 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:09:15.86 ID:1wf8d03t0
- 乙
- 112 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:09:36.89 ID:kp7MWhP6O
- 乙!
- 113 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:10:42.66 ID:LES3pj1K0
- >>110
氷結で酔って寝込んだ俺にも飲めますか
- 114 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:11:30.11 ID:c9mZZCc+O
- 乙
- 115 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:14:29.84 ID:7FpCqNUa0
- 乙
- 116 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:14:55.12 ID:B3LiApxj0
- >>113
氷結のアルコール分は8%
キリンビールは5%やそこら。
>>110はどれも2%くらいです。
なので相当弱い方でも、多分大丈夫だと思います。
- 117 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:15:51.70 ID:LES3pj1K0
- >>116
なるほど……
- 118 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:17:08.54 ID:pUSSzqKG0
- このスレの中では>>1は魔法使ry
面白かった、乙
- 119 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:21:08.17 ID:ORYAuTp8O
- 乙!!!
いいなぁ…こんなマスターにウンチク垂れて貰いながら、一杯やってみたいよ
…次は誰が出るのかね、楽しみ
- 120 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:21:53.78 ID:cqnTXYnOO
- 早く二十歳になってバーとか行ってみたい
- 121 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:23:28.12 ID:cEt3KwzTO
- 乙!!この作品大好きだ!!!頑張ってくれ!!!
- 122 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:33:56.85 ID:U0xInk/EO
- 乙
- 123 名前:愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:39:40.69 ID:2SJd92dH0
- 乙!
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