( ^ω^)裁判長に全ケツをお願いするようです
[ログ]
*携帯でも見れるはずなので、ぜひログで見てください
( ^ω^)「こんにちわ。内藤ホライゾンです」
( ^ω^)「突然ですが、僕には常日頃、考えてることがあるのです」
( ^ω^)「それは…」
( ^ω^)「裁判長に『半ケツと言わず全ケツをお願いします!』と言うとどうなるか」
( ^ω^)「…ということ」
( ^ω^)「皆さんも一度は考えたことがあると思います」
( ^ω^)「なぜ裁判長はいつも全部ではなく半分だけ言い渡すのか……?」
( ^ω^)「納得のいっていない方も少なくないと思います」
( ^ω^)「僕なんか気になって夜も眠れません」
( ^ω^)「今回、僕はこの問題を」
( ^ω^)「実演で検証してみました」
( ^ω^)「VTRでご覧下さい」
題して『裁判長に「半ケツと言わず全ケツをお願いします」と言うとどうなるか』レポート
〜とある裁判所〜
( ・∀・)「ショボン裁判長、時間です。法廷へ」
(´・ω・`)「あぁ、分かった」
私の名はショボン。
裁判長を務めている。
今日は、ある殺人事件の判決を下す日だ。
係に促され、私は法廷へ向かい廊下を歩き始めた。
( ・∀・)「それにしても…妙な事件でしたね」
(´・ω・`)「うん?」
隣を歩いていたモララー君が私に話しかけてきた。
( ・∀・)「被告は40代男性、収入はそれほど多くないにしても、普通のサラリーマンで、二人の子供がいる。
奥さんを早くに亡くしていますが…きっと良き父親として子供たちとそれなりに幸せな生活を送っていたでしょうに…」
(´・ω・`)「……」
( ・∀・)「その父親がまさか通り魔だなんて…」
(´・ω・`)「……」
そう、今回の殺人は通り魔事件だった。
それも特に変わったところのない、二人の子を持つ父親。
とても見ず知らずの人を殺す動機なんて考えられなかった。
まぁ私には人殺しをする人間の心境なんて分かるはずもないが
…そう考えながら、法廷に入る扉、一歩手前の曲がり角に差し掛かったとき
「コラ!! 待ちなさい!!」
(´・ω・`)「!……ん?」
( ・∀・)「?……どうしたんでしょうか?」
向こうから何やら声が聞こえた。
その直後─────
ξ゚听)ξ「待って!!」
一人の少女が飛び出してきた。
(´・ω・`)「!?」
(;'A`)「コラァ!! 待てと言ってるだろう!!」
(;・∀・)「なっ!? 何だ君は!?」
ξ゚听)ξ「あなたが裁判長ね!?」
(;´・ω・)「む…そ…そうだが?」
(;'A`)「捕まえた!」
ξ;゚听)ξ「あ! 放して!!」
(;'A`)「モララーさんも手伝ってください!」
(;・∀・)「はいっ!」
二人の男に取り押さえられた少女はそれでも暴れて振り払おうとする。
そしてその目は私のほうを向いていた。
ξ#゚听)ξ「もう! 放してってば! 私はこの人に話があるのよ!!」
(´・ω・`)「!?」
(;'A`)「うるさい! ここは関係者以外立ち入り禁止なんだぞ!」
( ・∀・)「裁判長、この娘は私どもに任せて……」
(´・ω・`)「話とは…なんだい?」
ξ゚听)ξ「!」
(;・∀・)「裁判長!?」
少女は私が応じたことに若干の驚きを表しながらも
それまでとは打って変わって落ち着いた様子で、
それでも強い声で話し始めた。
ξ゚听)ξ「私、被告の娘です!!」
(´・ω・`)「……!」
(;'A`)「え!」
(;・∀・)「なっ!?」
確かに、微かにだが見覚えがある。
こんな娘が傍聴席にいたような気がする。
私がそう考えた直後、彼女は驚くべきことを言い出した。
ξ゚听)ξ「お願いします!」
ξ゚听)ξ「父を無罪にしてください!!」
(´・ω・`)「……」
(;'A`)「はぁ!? 君は何を言って…?」
ξ゚听)ξ「無理は承知です!! けど…」
(´・ω・`)「自白してるのだよ?」
ξ゚听)ξ「ッ……」
(´・ω・`)「君のお父さんは犯行を認めているし、証拠もちゃんと揃っている。
罪は確定的だ。私は彼にしかるべき刑を言い渡さなければならない」
ξ゚听)ξ「違うわ!!」
(´・ω・`)「…え?」
ξ゚听)ξ「お父さんは…確かに…人を刺殺したわ…でも…あいつは……」
(´・ω・`)「……」
ξ゚听)ξ「殺されたあいつはストーカーだったのよ!!」
('A`)( ・∀・)「!?」
(´・ω・`)「……どういうことだい?」
ξ゚听)ξ「あいつは…私をストーキングしていたの。
うちの前で待ち伏せしてるのは当たり前。隠し撮りや、無言電話もしょっちゅう」
(´・ω・`)「……」
ξ゚听)ξ「そんなアイツから…ある日メールが来たの」
(´・ω・`)「メール?」
ξ゚听)ξ「私のアドレスなんて…どこで手に入れたのか知らないけど…そこには…こう書いてあったわ」
ξ゚听)ξ「『お前を殺して僕も死ぬ』って…」
(;'A`)「…!」
(;・∀・)「そんなの! どうして警察に相談しなかったんだ!?」
ξ;゚听)ξ「相談したわよ!! 随分前から警察に連絡してたわ!!
でも警察は『ただのイタズラだ』って言って相手にしてくれなかったのよ!!」
(;'A`)「そんな……」
ξ゚听)ξ「それで……お父さんに相談したわ……今思えば……それが間違っていたの……」
(´・ω・`)「……」
ξ゚听)ξ「私から話を全部聞いたお父さんは……『俺に任せろ』と言って……
その日の夜、黙って家を出て行ったわ」
(´・ω・`)「まさか…その日…」
ξ;゚听)ξ「そうよ! その日にお父さんは奴を刺したの!!でも、きっと本当は殺すつもりなんかなかったのよ!!
軽く脅すだけの為にうちの包丁を持ってっただけなのよ!! きっと…はずみで…!」
(;'A`)「なら…何故そのことを証言台で言おうとしなかったんだ!?」
ξ゚听)ξ「言おうとしたわ! でも…お父さんは…私に事件の影響がないように『お前は何もしなくていい』って…」
(;'A`)「……」
(;・∀・)「さ…裁判長、早くしないと、時間のほうが…」
(´・ω・`)「う…うむ」
(;'A`)「さぁ君、もういいだろう。もうすぐ開廷だから傍聴席に…」
ξ;゚听)ξ「いや!! 放して!!」
モララー君に言われて、私は歩を進めた。
少女は再びドクオ君に捕まり、半ば引きずられるようにして外に引っ張られていった。
ξ;凵G)ξ「お願い!! 悪いのはアイツよ!! お父さんじゃないわ!! お父さんを殺人犯にしないで!!」
ξ;凵G)ξ「うちには弟だっているのよ!? お母さんもいないのに!! 私たちこれからどうすればいいのよ!?」
(;´-ω-)「……」
少女が連れだされる姿を横目に…
私は法廷へ入って行った。
〜法廷〜
そうして判決を下す時が来た。
(´・ω・`)「被告人、前へ」
( ・。・)「はい……」
判決の直前。
被告人が俯いたまま証言台に立った。
私は台の上から被告人を見下ろしていた。
(´・ω・`)(ん……)
ふと傍聴席に目をやる。
(´・ω・`)(あれは……)
川 ゚ -゚) ( ^ω^) ( ∵) ξ゚听)ξ <ヽ`∀´> ( ´∀`)
人がまばらな傍聴席、その前列の真ん中に十代後半の少年少女が二人で隣り合って座っていた。
先ほどの娘さんだ。その向って左にいるのが弟さんか……
(お父さんを殺人犯にしないで!)
(´・ω・`)「……」
(私たちこれからどうすればいいの!?)
(´・ω・`)「……」
( ・。・)
ふと、こんな有名な言葉が浮かんだ。
『十人の真犯人を逃すとも一人の無辜を罰するなかれ』
(無辜"むこ"=無罪の者)
無辜?
何を言ってるんだ……私は……
( ・。・)
(´・ω・`)(私の目の前にいるのは殺人犯じゃないか…)
しかしどうだ。
向こうの席に目をやれば…
( ∵)ξ゚听)ξ
( ・。・)
私の目の前には…
我が子をただ守ろうとする親が一人いるばかりだ。
しかし私は言い渡さなければならない。
(´・ω・`)
これから先、あの子らにどんな苦悩が待ち受けていようとも、
彼に自らの犯した罪を償わせるために
それが私の使命なのだから。
(´・ω・`)「半ケツを言い渡します」
( ^ω^)+
三三 ( ^ω^) 「 半 ケ ツ と 言 わ ず 全 ケ ツ を お ね が い し ま す ! ! ! ! 」
(´・ω・`)b 「 お っ け ───── !!」
\ /
\ 丶 i. | / ./ /
\ ヽ i. .| / / /
\ ヽ i | / / /
\
-‐
ー ∧_∧
__ (´・ω・`) --
二 /, つ = 二
 ̄ (_(_, )  ̄
-‐ しし' ‐-
/ 全 ケ ツ 開 放 !!
/ ヽ \
/ 丶 \
/ / / | i, 丶 \
/ / / | i, 丶 \
ξlll゚Д゚)ξ「いやぁあぁあぁあぁあぁ!!!!」
(;'A`)(;・∀・)「うわぁあぁあぁあぁあぁあ!?!? 何やってんですか裁判長ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
∧_∧
(´・ω・`) 「うっひょおーっ!! 何という開放感!! 想像を絶する開放感!!」
/, つ
(_(_, )
しし'
(;'A`)「やめてください裁判長!! パンツをはいてください!!」
∧_∧
(´゚ω゚`) 「おひゃーっ!! テンション上がってきたぁー!!」
/, つ
(_(_, )
しし'
(;・∀・)「ズボンあげてよ裁判長ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
∧_∧
(´゚ω゚`) 「おっひょふゅ──────────!!!!」
/, つ
プリッ(_(_, )
しし'
(;'A`)「やめてください!! 裁判長!! このぉ!!」
(´゚ω゚`)「は…放せ!! 何をするぅ!?」
(;'A`)「放しませんよ!! ちょっと一旦そとに…」
∧_∧
(´゚ω゚`) 「顔面ヒップアタック!!!!」
/, つ
(_(_, )
しし'
(;゚A゚)「もごぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!?!?」
(´゚ω゚`)「放せ!! 放さんとずっとこのままだぞぉぉぉぉぉ!!」
(;゚A゚)「むごぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉ!!」
(´゚ω゚`)「ほらぁ!! 喰らえ!! 秘技:『菊門摩擦』!!」
(;゚A゚)「ほぼばぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!」
ブボッ!!
(´゚ω゚`)「あっ、屁ぇ出た」
(。A°)
(´゚ω゚`)「よっしゃあああああ!! 邪魔者は一人死んだ!! これで俺は自由の身じゃあぁあぁあぁあ!!」
(´゚ω゚`)9m「オラァ!! テメェ!! 目ぇ点々野郎!!」
( ・。・) !
(´゚ω゚`)9m「…と、その息子!!」
( ∵) !
(´゚ω゚`)「お前ら顔似すぎなんだよ!! 死ね!!」
ξlll゚Д゚)ξ「いやぁあぁあぁあぁあぁ!!!!」
(´゚ω゚`)9m「おらぁ!! テメェ! くるくるカール!!」
ξlll゚Д゚)ξ「いやぁあぁあぁあぁあぁ!!」
(´゚ω゚`)「お前だけ親子全然似てねぇんだよ!! 死ね!!」
ξlll゚Д゚)ξ「いやぁあぁあぁあぁあぁ!!」
ガーン!
(´゚ω゚`) 「オラァ!! 見ろ!! ケツ見ろ!!」
ξlllTДT)ξ「いやぁあぁあぁあぁあぁ!!」
∧_∧
(´゚ω゚`) 「見ろよ!! 見ろってばぁぁぁぁぁ!!」
/, つ
(_(_, )
しし'
ξlll>Д<)ξ「いやぁあぁぁあぁあぁあぁ!!」
∧_∧
(´゚ω゚`) 「日本語が通じねぇのか!?」
/, つ
(_(_, )
しし'
ξ×Д×)ξ「いやぁあぁあぁあぁあぁあ!!」
∧_∧
(ω゚` ) 「Look at me !!」
(⊃⌒*⌒⊂)
/__ノ''''ヽ__) ブゥゥ...
ξlll°Д°)ξ「YEEEEAAAAAAAAAAR!!」
(´゚ω゚`)「あはゅ─────!! サイコーだッ!! サイコーの気分だッ!!」
(´゚ω゚`)9m「オラァ!! 目ぇ点々野郎!!」
( ・。・) !
(´゚ω゚`)「俺は今とても気分がいい!!」
(´゚ω゚`)「稀に見る爽快感だ!!」
(´゚ω゚`)「公衆の面前にケツを晒すのがこんなに興奮するなんてな!!」
(´゚ω゚`)「この爽快な気分のままぁ!!」
(´゚ω゚`)9m「貴様に全ケツを言い渡してやる!!」
(´゚ω゚`)「全ケツは……!!」
r-、 r、________,.へ
/ '------------'^ゝ | r--、 r--、 r--、 r'′
ノ ィ r-、 r-、 r-、 r--′ | |__| |__| |__| |
ノノ | | | | | | | | ,、 し'─ r-z r-z ─‐-'
lニニニ ニ ニ ニ ニニ ゝ lニニニニニ | | ニニニニ'^ゝ
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r--' `ー `ー `ー `ー'^ゝ lニニニニ | | ニニ'^ゝ
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ノ j ヽヽ ヽヽ ヽ丶 ゝ、,.. -''~フノ | ニニニ'^ゝ
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( ´゚ω゚` )
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( く <
\ ヽ、`、
\ nn
〉' ( (
しイノ
__[警] ∧∧
( ) (ω・`)
( )Vノ )
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( ^ω^)「以上です」
( ^ω^)「いかがだったでしょうか? 参考になりましたでしょうか?」
( ^ω^)「全ケツを晒してもらうとこういうことになるんですね」
( ^ω^)「しかし……例え法廷でケツ出して暴れても…」
( ^ω^)「傍聴人のお願いを素直に聞き入れて実行に移した彼は…」
( ^ω^)「有罪か無罪か……見解が分かれると思います」
( ^ω^)「えっ?」
( ^ω^)「100%有罪に決まってるだろって?」
( ^ω^)「なるほど……」
( ^ω^)「ケツはわれても意見はわれないってか…」
( ^ω^ )「なーんつってなwwwww」
〜終〜
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