( ^ω^)あいむNOTあDEADぼでぃーのようです
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:04:25.21 ID:mwi+9GkFO
- 代理です
- 2 名前:仮エース:2009/01/25(日) 20:04:36.93 ID:BVi+2WajP BE:2349956399-PLT(23931)
- sssp://img.2ch.net/ico/c_hako.gif
死ね
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:06:27.10 ID:Oo5dGJhYO
- >>1代理本当に乙です。
http://hoku6363.fool.jp/
ブーン速。 まとめ
第六話ログ
http://www7.atpages.jp/mesimarja/boon/php/1232/1232623583.php
皆さんの支援や乙の言葉の一言一言が私の原動力です。
第七話第八話投下します。
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:07:16.68 ID:Oo5dGJhYO
- あれ、ログが五話のやつでした、ごめんなさい。
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:08:38.67 ID:Oo5dGJhYO
- ( ^ω^)「……あー、暇だお」
ξ゚听)ξ「じゃあ、新型爆弾の実験しません?」
( ^ω^)「ゆっくり出来るのも良いけど、し過ぎるのも問題だお……」
ξ゚听)ξ「じゃあ、新型爆弾の実験しません?」
( ^ω^)「お前、ちょっくら黙ってろお」
マフィアのアジトを壊滅させたお陰か、刺客が訪れることはぱったりと無くなった。
それは非常に喜ばしく、安心して夜眠れることは幸福であると言っていいだろう。
ただ、問題はワタリカさんに会えなくなったことだった。
FOXの襲撃の際、危険な思いをしたとかなんとかで、
ナーベイン氏がワタリカさんに対して外出禁止令を発令したらしい。
それが、数日間足繁く訪問し、ようやく使用人から聞き出せた唯一の情報だった。
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:11:00.81 ID:Oo5dGJhYO
- ξ゚听)ξ「……隣で溜息ばっかつかれると、こっちまで滅入りそうになるんで止めてもらえませんか?」
( ^ω^)「そんなこと言われても、余りにも手持無沙汰で……」
ξ゚听)ξ「だから、何度も私がワタリカさんを連れてくるって言ってるじゃないですか。
あれくらいのセキュリティーなら、軽々突破出来ますって」
( ^ω^)「その際に、何人死ぬことになるお?」
ξ゚听)ξ「……歯向かってきたら、皆殺しですかねぇ」
( ^ω^)「はい却下、一般市民相手に何を考えてるんだお」
ξ゚听)ξ「けっ、はいはい、どうせ私は凶悪犯ですよーだ」
その凶悪犯罪者が、目の前で呑気にスパゲティ−ナポリタンを食べてる光景に、なんとも形容し難い気分になる。
カフェテラスで食事する僕たちの姿を、第三者が見たとするならば、
認めたくない事ではあるが、十人中九人がカップルだと誤解してしまうだろう。
僕の気持ちは、より複雑に混ざり合ってしまい、既にパスタの味は感じられなくなってしまった。
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:12:34.51 ID:Oo5dGJhYO
-
第七話「多忙という境遇に楽しみを見出すのが悪いとは思えない」
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:12:58.50 ID:J08lZ3Ou0
- ktkr
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:14:36.84 ID:J08lZ3Ou0
- 支援
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:15:08.43 ID:Oo5dGJhYO
- 真紅に染まっている部屋に二度のノックが響く。
その音に反応した使用人がノックを返すと、扉が開かれた。
( ´_ゝ`)「失礼します」
(´<_` )「失礼します」
入室してきた二人の男、ユストピー兄弟。
アラマキの放つ威圧感にも怖気ず、彼等は普段通りでいることを保っていたが、
唯一の変化として、胸元にネクタイが締められていなかった。
/ ,' 3「……何故、ここに呼ばれたかが分かっているようだな」
( ´_ゝ`)「まぁ、事後処理に追われてましたからね」
(´<_` )「アニムルに付き合う形で、私も」
/ ,' 3「なら話は早い……か」
アラマキは陽光差し込む窓に向って、言った。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:15:39.28 ID:J08lZ3Ou0
- 支援
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:18:00.88 ID:Oo5dGJhYO
- / ,' 3「お前たちが勝手にブルーとイエローを使ったことを咎めるつもりはない。
幹部が多少、自由を利かせるくらい目を瞑る」
( ´_ゝ`)「有難い事です」
/ ,' 3「だが、その勝手な行動の結果、ブルーをアジトごと壊滅に追いやった。
これに関して見逃すことは断じて出来ない。
多くの部下を失ったこと、アーラシファミリーとしての面子、その他諸々の被害が出ておる……」
(´<_` )「責任は、とるつもりです」
その言葉を聞いて、アラマキは指をパチンと鳴らす。
使用人が棚からアルミニウムアタッシュケースを二つ取り出し、
ユストピー兄弟それぞれの足元に置いた。
/ ,' 3「アニムル=ジャイ=ユストピー、オトリス=ジャイ=ユストピー。
お前たち二人は今日をもって、アーラシファミリーからいなくなってもらう。
その金を持って、立ち去るがいい」
今度は兄弟二人を見据えて、言った。
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:19:56.77 ID:Oo5dGJhYO
- (´<_` )「寛大な処置、感謝致します」
/ ,' 3「確かに、今回の失敗は取り返しがつくようなものではない。
だがしかし、お前達の今までの仕事は完璧だった、その謝礼代りだ」
兄弟は、内心ほっとしていた。
責任を死で償えと言われる可能性を予期してからだ。
それが、この待遇……地獄で仏にあったようだった。
( ´_ゝ`)「俺達の代わりの幹部は、誰が?」
/ ,' 3「そこの二人だ」
アラマキが目をやった先には、常にこの部屋に待機している使用人がいた。
( ゚∋゚)
【+ 】ゞ゚)
クックル=ロッキンダムとオーサム=レッドフィールド。
新幹部と指名された二人に、兄弟は疑問を持ったが、あえて表には出さなかった。
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:22:03.24 ID:Oo5dGJhYO
- ( ´_ゝ`)「では、これで」
(´<_` )「では、これで」
兄弟は同じ言動、挙動を続けて部屋から退出した。
その後ろ姿をアラマキは眺めていたが、
それは興味があったからではなく、唯、視線を動かさなかっただけだった。
兄弟は部屋から出た後、建物内を見て回った。
その間は一言も交わすことはなく、
たまにアイコンタクトをする程度で、何を考えているかは他者が知る由も無かった。
暫らくして、ようやく満足したのか、建物を後にした。
道を行き、人気のない路地を更に進み、
昼間だというのに光の届かないような場所に辿り着いて、彼等は立ち止った。
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:23:20.81 ID:62Qael5TO
- きたか私怨
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:24:02.29 ID:Oo5dGJhYO
- (*´_ゝ`)「……ぷっ、ひゃっひゃっひゃっひゃっ!!」
(´<_` )「傑作だったな、アニムル!」
そして、笑った。
アニムルは腹を抱えて、オトリスは堪え切れないものを漏らすかのように、笑った。
(*´_ゝ`)「あのクソジジィ、今までケチだったくせに急に奮発しやがって!!
なんだ、この金の量、こりゃあ数年は遊んで暮らせるぜ!!」
(´<_` )「全くだな、年老いて物事考えられなくなっちまったんじゃないか?」
( ´_ゝ`)「冷血アラマキともあろうお人がねぇ……いやはやまったく、歳はとりたくねぇものだ」
(´<_` )「だが、最近はダンディーなおじ様がモテるらしいぞ」
(*´_ゝ`)「やっべ、早く歳とりてー!!」
アニムルとオトリスは仲が良い。
幼少の頃から二人でいることが多く、また二人でいることを好んだ。
であるからこそ、二人だけでいる時の彼らは、紛れもない素のままの彼らだった。
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:25:06.05 ID:Oo5dGJhYO
- (´<_` )「にしても、殺されるだろうと思ってたんだけどな」
( ´_ゝ`)「俺も俺も、まぁ殺されそうになったら、逆に殺してやったけどな」
(´<_` )「……いや、それが出来たかは分からんぞ」
( ´_ゝ`)「何で?」
(´<_` )「クックル=ロッキンダム、かなりの戦闘狂だ。
特に肉弾戦を好むらしく、拳銃装備のマフィア十人相手を素手だけでぶちのめしたらしい。
噂では、クックルと握手すると手の骨をバキバキに折られるとか……」
(;´_ゝ`)「……マジで?」
(´<_` )「オーサム=レッドフィールドもやばい。
あまり素性を明らかにはしないが、アイツが殺した相手は姿形も残らない。
指一つ分くらいの大きさになるまで、バラバラにするのを止めないって聞いた」
(;´_ゝ`)「うわぁ、引くわぁそういうの……」
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:25:07.13 ID:PgZLploSO
- キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
支援
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:26:19.21 ID:Oo5dGJhYO
- ( ´_ゝ`)「ま、でも俺らなら大丈夫だろ、それくらい」
(´<_` )「そうだな、俺ら兄弟に出来ない事はないさ」
(*´_ゝ`)「とりあえず、酒でも飲みに行くか!
丁度金もあるし、綺麗なねーちゃん蔓延らせてよ!!」
(´<_` )「まだ昼だし、そういう店は開いてないと思うが……よし、祝杯といくか」
兄弟は大金を前に浮かれ、意気揚々と酒場へ向かった。
アニムルはスキップをし、オトリスはそんな兄の姿にため息をつきながら。
アーラシファミリーを抜けたという事実に対しての不安や、悲しみなど、微塵もなかった。
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:26:44.39 ID:J08lZ3Ou0
- 支援
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:27:28.89 ID:J08lZ3Ou0
- しえーん
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:27:54.30 ID:l7LA680DP
- よしきた支援!!
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:28:29.02 ID:Oo5dGJhYO
- (*゚ー゚)「ビルが爆発によって倒壊、
組同士の抗争か、それともマッドボマーの犯行か!……だってさ」
(,,゚Д゚)「マッドボマーに決まってるだろ、アホくせぇ」
突き付けられた新聞に向かって吐き捨てた。
冷やかな反応をしたことにシールはむっとしたが、またすぐに新聞を読み進め始めた。
(*゚ー゚)「こうしてみると、やっぱりマッドボマーの起こす事件ってやばいのばっかだよな。
これで一面飾るの何回目なんだろ」
(,,゚Д゚)「それだけ捕まえようがあるって話だろ」
(*゚ー゚)「へっ、逃がした癖に」
(,,゚Д゚)「…………」
(;*゚ー゚)「あっ、またグリグリする気か、畜生!」
ここ最近、事ある毎にシールはこの調子にするものだから、暴力に任せるしかなくなっていた。
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:28:40.06 ID:38L6B5JQO
- いやでっかい死亡フラグじゃね?
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:29:09.95 ID:VK/nS7HR0
- wktk支援
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:29:16.50 ID:lSYgt8T9O
- タイトル好き
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:30:20.20 ID:Oo5dGJhYO
- (*゚ー゚)「あと、これは確証はないんだけど……」
(,,゚Д゚)「何だ?」
(*゚ー゚)「いや、そのさ……うん、あんまり納得いかないんだよね」
(,,゚Д゚)「良いから言ってみろよ」
難しい顔をシールは浮かべていた。
察するに、情報への信憑性の高さと、認めたくない心が葛藤しているのだろう。
(*゚ー゚)「このビル爆破事件のあった日の話なんだけどね。 とある公園で殺人事件があったんだよ。
外見の特徴を聞いた分では、間違いなくあの二人だと思うんだけど……」
(,,゚Д゚)「……殺人事件だと?」
(*゚ー゚)「公衆トイレにカップルが入ったんだって。
それで暫く経って、出て来た時には女が一人で、大きな袋を引き摺っていて……。
不思議に思った人がトイレの中を見たら、物凄い量の血痕があったらしいぜ」
シールが言うのに躊躇った理由が分かった。
俺も、その話を聞いてしかめ面にならざるを得なかった。
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:31:54.61 ID:Oo5dGJhYO
- (,,゚Д゚)「つまり、マッドボマーが連れを殺したってことか」
(*゚ー゚)「っていうのが一番考えられるよねぇ」
(,,゚Д゚)「それはあり得ねぇと俺は思うんだが」
(*゚ー゚)「だよなぁ、僕もそうなんけどさ……」
マッドボマーは、以前の襲撃の際、連れの男を守る体で行動していた。
俺を油断させる為の囮だったという可能性もあるが、限りなく零に近いだろう。
二人の関係が、愛を超えた親密な仲にあるような気がしていた。
そんな考えをシールに伝えてみたところ、
(*゚ー゚)「は? 何それ、気持ち悪いって言うか、いつからそんなロマンチストに……」
と貶されてしまったので、仕方なく俺は拳骨を繰り出すした。
決して暴力を振るう事に快感を覚えた訳でもなく、
シールが苦悶の表情を浮かべることに、満足感を得ている訳でもない。
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:33:02.94 ID:J08lZ3Ou0
- 支援
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:33:03.47 ID:l7LA680DP
- 支援
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:33:39.70 ID:Oo5dGJhYO
- (*゚ー゚)「もう一つ情報があるんだ、こっちはギコにとって朗報だろうけど」
(,,゚Д゚)「朗報?」
(*゚ー゚)「うん、実はさ、マスがこの街に来てるらしいよ」
(,,゚Д゚)「……何?」
(*゚ー゚)「ま、これも確証無しなんだけどね」
シールはその言葉を最後にして、仮眠を取り出した。
暫くはゆっくりとした捜査で良いと言い出したのは俺の方だ。
表向きは、決して丈夫とは言えないシールの体を気遣ってという理由である。
だが、本当は調査に必要な時間の確保の為だった。
気に掛かっていた。
これまでは見逃してきたが、この前の言葉を聞いて、その想いは膨らんだ。
―――シール=リアの心の奥底にある闇。
それを、俺はどうしても暴いてみたかった。
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:34:08.71 ID:J08lZ3Ou0
- だんだん登場人物が絡んできたな、支援
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:37:05.00 ID:Oo5dGJhYO
- ( ´_ゝ`)「……という訳で、俺達は今日をもってアーラシファミリーから抜けることにする」
(´<_` )「今までありがとう兄弟……いや、今はもう兄弟ではないんだがな」
ユストピー兄弟のアーラシファミリー脱退演説を、黙って聞いていられる者は誰もいなかった。
ある者は涙を流し、ある者は納得がいかず憤慨していたからだ。
それほどまでに、彼らにとってのユストピー兄弟の存在は特別なものだった。
(´・_ゝ・`)(にしても、酒臭いなこの二人……)
その中で唯一デミタス=ロングデイカムズだけが、別の考えを基に黙っていられなくなった。
ユストピー兄弟に最も近い場所に位置していたが故に、臭いに耐え切れず、咳を溢していた。
ここにいるイエローのメンバーとデミタスが知ることはないが、
兄弟は、昼間から深夜近くになる今の時間まで酒を飲み続けていたのだから、それも仕方のない事。
唯、皆の心中と、その事実を見比べると、デミタス等が悲惨だとは否定出来なかった。
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:39:42.97 ID:Oo5dGJhYO
- ( ´_ゝ`)「悲しいものだ……だがこれは致し方ない事だ」
(´<_` )「俺達の勝手な行動と、それによって生じたミスは取り返しのつかないものだった」
( ´_ゝ`)「ここは、命があるだけ喜ぶべきところなのだろう」
(´<_` )「だがしかし、ボスはこうして、俺たちに金まで渡してくれた」
( ´_ゝ`)「なんという太っ腹……俺達はアーラシファミリーでいられたことを誇りに思う」
( ´_ゝ`)「で、本題はここからなんだけど」
(´<_` )「で、本題はここからなんだけど」
ユストピー兄弟は交互に入れ変わり話していたが、
唐突に二人同時に言葉を発したものだから、皆は一同に少々の不安を覚えた。
そういった形で彼らが話すのは、決まって大事な話であり、
それでいて、突拍子もないような事を言う時であることを知っていたからだ。
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:41:49.85 ID:Oo5dGJhYO
-
( ´_ゝ`)「お前ら、アーラシファミリー抜けろ」
(´<_` )「お前ら、アーラシファミリー抜けろ」
この時点で何名かが、目玉を丸くし、
( ´_ゝ`)「んで、俺たちが作る新しい組に入れ」
(´<_` )「んで、俺たちが作る新しい組に入れ」
そう言い終えた時には、全員の口が大きく開いたまま塞がらなくなった。
度肝を抜かれたどころの話ではなかった。
ユストピー兄弟の意外性の高さは周知の事だったが、まさかここまでだったとはと誰もが思った。
そして、それが何かの冗談であるというオチも期待していた。
しかし反して兄弟の眼は真剣そのものであり、金魚のように口をぱくぱくさせていたのはデミタスだった。
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:42:12.09 ID:l7LA680DP
- 支援
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:42:30.36 ID:J08lZ3Ou0
- しえん
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:43:28.66 ID:Oo5dGJhYO
- ( ´_ゝ`)「どうしたデミタス、何か言いたそうだな」
(;´・_ゝ・`)「そ、そりゃあ言いたいことなんて、いくらでもあります、正気とは思えない!
この街で新たな組を作るっていう事は、アーラシファミリーに敵対するってことですか!?」
(´<_` )「そうだな、組同士の友好関係を築くなんて、死んでもやりたくないしな」
(;´・_ゝ・`)「ボスへの恩を仇で返すつもりですか!?」
( ´_ゝ`)「いや恩なんてねーし、そもそも俺ら、あのクソジジィ滅茶苦茶嫌いだし」
(´<_` )「いや恩なんてねーし、そもそも俺ら、あのクソジジィ滅茶苦茶嫌いだし」
手を振るというジェスチャー付きで答える兄弟。
あまりの傍若無人振りに、ひぃと短い悲鳴を上げる者までいる始末だった。
ファミリーのトップとは、それ即ち彼らにとって神とも呼べる存在である。
ユストピー兄弟への想いは、あくまで心情的なものであるが、ボスに対してのそれはまた違うものである。
神に唾を吐き捨てた二人に対し、最早どんな返しをしたらいいのか、誰も見つけられはしなかった。
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:44:11.17 ID:38L6B5JQO
- デカ過ぎな死亡フラグキタァアアアアアアアアア!!
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:46:27.98 ID:Oo5dGJhYO
- ( ´_ゝ`)「あーうん、お前らの言いたいこともよく分かる」
(´<_` )「でもな、もう一度考えてみろ、良いのか本当にアラマキの下についたままで」
( ´_ゝ`)「アイツは下の人間の事なんてこれっぽっちも考えちゃいねぇ。
精々、自分の為に働く便利なお手伝いさん程度だ」
(´<_` )「その証拠に、俺らはアイツの命令で命を無下にしてきた奴を知っている。
……いやまぁ今の俺たちにそれを言う資格はないんだけどな」
アニムルがオトリスの頭を叩いた。
どうやら、話の流れ上、今の件に触れるのはマズかったらしい。
( ´_ゝ`)「でも違うだろ、俺たちはファミリー、家族だろ。
家族ってもんはさ、もっと助け合って、一緒に楽しみ合うもんじゃないのか?」
(´<_` )「良い酒があったら一緒に飲んで騒ごうじゃないか。
良い肉があったら一緒に食って騒ごうじゃないか」
( ´_ゝ`)「だから、言葉を変えて、もう一度言おう」
( ´_ゝ`)「俺たちと、家族になろうぜ、兄弟」
(´<_` )「俺たちと、家族になろうぜ、兄弟」
今度は、誰もが真摯に受け取めた。
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:48:55.60 ID:Oo5dGJhYO
- しかし、誰も言葉を発しようとはしなかった。
場は至って静寂、物音一つ立てるものはいない。
それは、決して反応に戸惑っていた訳ではなく―――
( ´_ゝ`)「ありがとう、兄弟」
(´<_` )「感謝するよ、兄弟」
ユストピー兄弟以外が、全員、胸に手を当て、床に跪いていた。
その心には忠誠の証と、二人と共に生きたいという決意がある。
―――彼らの間に、言葉なんていうものは必要なかったのだ。
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:49:48.15 ID:J08lZ3Ou0
- しえーん
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:50:55.23 ID:Oo5dGJhYO
- ( ´_ゝ`)「まー、金はあるしな、暫くはダラダラやっていこうぜ
どうせそのうち、アラマキのジジィもくたばっちまうだろうしよ」
(´・_ゝ・`)「マッドボマーに関してはどうするつもりで?」
(´<_` )「あの件はもう良いんだ、どうやらアニムルは臆してしまったようでな」
( ´_ゝ`)「臆してなんかない! ただ怖いからもう関わりたくないだけだ!!」
(;´・_ゝ・`)「それを、臆してるって言うんでは……」
和やかな雰囲気が場を包み込んでいた。
家族という言葉に相応しい、笑顔に満ち溢れた光景だった。
(´<_` )「そういやどうするか、ファミリーの名前は」
(´・_ゝ・`)「ユストピーファミリーで良いんじゃないんですか?」
( ´_ゝ`)「いや、俺達は組の代表だが、支配者にはなりたくねぇ。
だからこれより俺達に対する敬語も禁止するし、遠慮もするんじゃねぇぞ」
(´<_` )「その為には名前もユストピー以外のものにしたいと思うんだが……何かないか」
敬語禁止等の発言に戸惑いつつも皆が思考に耽る。
それによって沈黙が生じたが、すぐさまアニムルが破った。
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:53:01.00 ID:Oo5dGJhYO
- ( ´_ゝ`)「『流石』って知ってるか、流れる石って書いて『サスガ』って読むんだ」
(´<_` )「ああ知ってるぞ、ていうか知らない奴は多分いないと思うぞ」
( ´_ゝ`)「まじでか、俺ついこの間知ったんだけど……。
まぁいいか、でな、この言葉の意味に『評判通りのすげぇ奴』って意味があるんだ」
(´<_` )「ほほう……」
( ´_ゝ`)「だからよ、俺達もそんな流石な奴らになろうじゃねぇか。
俺達、家族の名前は『サスガファミリー』……ってのはどうよ」
(´・_ゝ・`)「良いと思います……じゃなくて、良いと思うぞ」
(´<_` )「同感だ、アニムルにしては珍しく良い提案だ」
( ´_ゝ`)「非常に聞き捨てならない言葉を言われた気がするが、まぁ流してやるよ、流石だよな俺」
拍手喝采が場に巻き起こり、アニムルは鼻高々に笑った。
オトリスはその様子に微妙に納得がいかず、ローキックを繰り出し、アニムルを悶絶させた。
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:54:47.28 ID:Oo5dGJhYO
- ( ´_ゝ`)「ま、まぁとにかく、今日はめでたい日だ!
皆で飲んで、歌って、大いに騒ごうじゃないか!!」
(´<_` )「当然、俺達の奢りだ。
兄弟たちよ、心行くまで『サスガファミリー』の誕生を祝そうじゃないか!!」
こうして、宴が始まり、それは夜通し続いた。
新たな門出と、生まれ変わった自分たちの姿に、乾杯を施した。
ユストピー兄弟は、結局一日中飲んでいる事になった訳であり、
彼らが、翌日、二日酔いに悩まされたのは言うまでもないだろう。
―――The story might continue
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:56:42.01 ID:Oo5dGJhYO
- オーサム=レッドフィールドは今日も今日とてノックを二度返す。
ギリシア=コクーンステイツはシール=リアの寝顔に落書きをする。
アニムル=ジャイ=ユストピーとオトリス=ジャイ=ユストピーは酒宴の代金に驚愕する。
お疲れ様です。
ありがとうございます。
ちょい短めでしたかね。
引き続き第八話投下します。
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:57:23.50 ID:l7LA680DP
- 連続二話ktkr
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 20:59:45.11 ID:J08lZ3Ou0
- 絶倫すぎるだろwww
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:00:49.30 ID:Oo5dGJhYO
- ('∀`)「婆ちゃん、金だしな!!」
从'ー'从「……あら、どちらさまですか?」
('∀`)「俺か! 俺の名前はワリング、世界を騒がす大泥棒さ!!
もちろん、偽名なんだけどな!!」
从'ー'从「ドロボウさんですか、まぁ怖い!」
二人の歯車は、ずれているはずなのに、どこか噛み合っていた。
ワタリカ=ナーベインの世界を乱せる人間など存在しないのだ。
('A`)「にしても婆ちゃん、重そうな荷物だなぁ」
从'ー'从「ああ、これですか、アップルパイを作ろうと思ったんですけどね。
ちょっとリンゴを買い過ぎてしまったみたいで……」
籠一杯のリンゴを、ワタリカは両手でようやく運んでいた。
買物の分量を間違えるのは、決して少ない回数ではなかった。
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:02:10.52 ID:J08lZ3Ou0
- 支援!
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:02:43.38 ID:Oo5dGJhYO
- ('∀`)「よし、じゃあ俺がそのリンゴを運んでやろう!!」
从'ー'从「良いんですか?」
('A`)「その代わりといっちゃあ何だが……」
从'ー'从「はい」
('∀`)「アップルパイ、俺にも食わしてくれ!!」
満面の笑みでそう語りかける男に、ワタリカも頬笑みで返した。
最早、強盗犯であることも忘れ、親切な若者だなぁと感心するくらいだった。
二人は並んで歩き、ナーベイン宅へと向かった。
その間、男はマシンガントークを放ち、ワタリカを退屈にさせることはなかった。
仲の良い親子だと、彼らとすれ違う人々は思ったらしい。
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:03:49.54 ID:l7LA680DP
- 支援
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:04:01.74 ID:Oo5dGJhYO
- 从'ー'从「じゃあ、リンゴはそこに置いといてくださいね」
('A`)「おう、にしても随分と大きな家だなぁ」
从'ー'从「大きすぎて、私にはちょっと不便に感じちゃうんですけどね」
('∀`)「そうだな! トイレ行きたいときとか、家が狭い方が良いもんな!!」
从'ー'从「ふふ、それはどうでしょうか」
('A`)「えー、まじかよー」
不満そうな顔を見せたが、またすぐ、その顔に笑顔を灯らせた。
笑顔の絶えない男だった。
彼の周りにいる人まで、幸せな気持ちになるような男だった。
であるからこそ、ワタリカも、途絶えることのない会話を心の底から楽しんでいた。
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:04:08.60 ID:FuimFGye0
- 兄弟はカリスマ凄いんだな・・・しかし死亡フラグらめええ
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:04:55.19 ID:J08lZ3Ou0
- ワタリカさんかわええなあ
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:06:28.95 ID:Oo5dGJhYO
- それから、アップルパイが出来るまでの間、二人は沢山のことを話した。
男の家族の話、ワタリカの家族の話。
男の世界を巡る旅、ワタリカが最近凝っている黒魔術。
料理の作り方、VIPという街について、最近の流行、どうして空は青いのか……
多種多様な話題を、飽きることなく話し尽くした。
アップルパイが出来上がる頃には、喉もカラカラになっているほどだった。
('∀`)「うひょー、美味そー!!」
从'ー'从「そう言ってくださると、作った甲斐があるというものです」
('A`)「これさぁ、少しお土産に貰ってってもいいかな」
从'ー'从「もちろん、先ほど言っていた人と食べるのでしょう?」
('∀`)「へっへっへっー、まぁね!」
その人とは、小指で表された人物である。
男は、その人の事を心の底から大切に思っているらしい。
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:06:53.98 ID:VK/nS7HR0
- sien
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:07:35.48 ID:38L6B5JQO
- ワタリカさん可愛すぎる
支援
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:09:03.38 ID:Oo5dGJhYO
- ('∀`)「じゃあ、さいなら婆さん!!
このアップルパイ、美味しく頂くとするよ!!」
从'ー'从「ええ……貴方に神の祝福があらんことを」
('∀`)「それじゃー、ばっはっはーい!!」
男は元気よく駆け、去って行った。
最後まで笑顔のままで、ワタリカにはその印象が強く残った。
この日から、ワタリカはよく散歩に出かける様になる。
願わくば、今日のような良い出会いがある事を信じて。
そして、彼らの運命が綻びを見せ始めたのも、他でもないこの時であった。
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:09:19.63 ID:oyNv8qhe0
- こんなに明るいドクオは珍しいな
支援
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:09:56.12 ID:l7LA680DP
- 支援
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:10:35.27 ID:Oo5dGJhYO
-
第八話「退屈は尚も続き、しかし物語は着実に進行していく」
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:11:12.96 ID:J08lZ3Ou0
- しえん
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:12:04.30 ID:Oo5dGJhYO
- ミ,,゚Д゚彡「うはー、マリアンヌの家に入るのってそういえば初めてだよなー」
川 ゚ -゚)「そうだな、でも今日からはここがフッサールの家になるんだぞ」
ミ*,゚Д゚彡「同棲かー、うふふ、何だかちょっぴりアダルティーな響き!」
マリアンヌの家は、女の子の良い匂いがして、俺の心はもうブレイク寸前だった。
割方、シンプルで必要最低限以上の物は置いてなかったけど、それもまたマリアンヌらしいんだ!
でも俺は絶対に変な事はしないぞ。
だって、マリアンヌに相応しい『じぇんとるめん』になるって、誓ったんだもんね!
ミ,,゚Д゚彡「だからマリアンヌ、何も心配はいらないよ」
川;゚ -゚)「そ、そうか、良く分からないけど安心したよ」
ミ*,゚Д゚彡「ああ〜素敵なじぇんとるめん〜♪
僕と君とのラブラブチェーン〜♪」
くるくる回りながら歌えば、マリアンヌが思わず笑顔を零す。
若干、引きつってるような気がしたけど、体調でも悪いのかな、心配だ。
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:14:19.29 ID:J08lZ3Ou0
- まりあーんぬ☆
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:14:19.69 ID:FuimFGye0
- ワタリカみたいな老人になりたいな
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:15:19.01 ID:J08lZ3Ou0
- しえん
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:16:14.06 ID:Oo5dGJhYO
- 川 ゚ -゚)「さて……ここでの生活にあたり、いくつかの注意をしておきたいだんだが」
ミ,,゚Д゚彡「なんだい! まさか、おやつは禁止!?」
川;゚ -゚)「いやそれは別にいいんだが……」
良かった、おやつを禁止にされたら、午後の楽しみがなくなってしまう。
甘いものと紅茶かコーヒー、これが無けりゃ、やってけないよね。
ミ,,゚Д゚彡「で、注意って?」
川 ゚ -゚)「……あのな、ここに住んでいる限り、私以外の知り合いとは会わないようにしてほしい。
アーラシファミリーの連中とかもダメだ」
ミ,,゚Д゚彡「え? でも、俺は生きてたよっていう報告に行かないと……」
川 ゚ -゚)「それを、ダメだと言ってるんだ」
マリアンヌの目はとても真剣で、俺が今まで見たことのないようなものだった。
冷たくて暗くて深くて……吸い込まれそうになるのをやっとの思いで堪えていた。
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:17:30.95 ID:J08lZ3Ou0
- 支援
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:17:36.05 ID:Oo5dGJhYO
- 川 ゚ -゚)「……すまん、ちょっと強く言い過ぎたな。
死んだと思ってた人間が急に現れたら、どう思う?」
ミ,,゚Д゚彡「……お化けが出たと思って気絶する!!」
川 ゚ -゚)「そうだろう、その心配があるからな、フッサールは他の人に会ったりしちゃダメだぞ」
やっぱりマリアンヌは凄いや、そこまで考えていただなんて!
デミタスとかに会えないのは辛いけど……愛があればラブイズオーケーってやつだね!
川 ゚ -゚)「特に『ブーン=マストレイ』に会うのはダメだぞ。
君があいつに会ってしまうと、色々と面倒が生じてしまうからな」
ミ,,゚Д゚彡「ブーン=マストレイって誰?」
川 ゚ -゚)「君を殺そうとした男さ」
思考を働かせると、一人の人物が該当。
恵比寿顔に、袋から覗く首、最期の最後まで余裕綽々だったあの男。
マッドボマーの姿が、思い浮かんだ。
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:19:16.49 ID:Oo5dGJhYO
- ミ,,゚Д゚彡「でもさ、ブーン=マストレイも死んだんじゃないの?」
川 ゚ -゚)「……そうか、そういうことになっているんだったな。
まぁとにかく、あまり外をぶらついたりしちゃダメってことさ」
ミ,,゚Д゚彡「ふーん、良く分からないけど、分かったよ」
最近は分からないことばかりで、無理やり納得することの多い事、多い事。
でもまぁ、僕にとってはマリアンヌが全てだし、
マリアンヌが居てくれさえすればどうでもいいし、マリアンヌの言うことに従うだけさ。
ミ,,゚Д゚彡「……ご飯とかはどうするの?」
川 ゚ -゚)「家にいる限りは私が作るし、いない時は作り置きして行くよ」
ミ,,゚Д゚彡「……お菓子とか、買ってきれくれる?」
川 ゚ -゚)「もちろん、君の大好きなチョコレートも一杯な」
ミ*,゚Д゚彡「じゃあ、俺が外に出る必要なんて、まるで無いんだね!」
川 ゚ -゚)「ああそうさ、君はずっとここに居ればいいんだよ」
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:19:29.94 ID:Og62ltNx0
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( ____)
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:19:58.04 ID:FuimFGye0
- 支援
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:21:30.01 ID:Oo5dGJhYO
- なんていう素敵な世界なんだろうか!
マリアンヌがいて、面倒な事は何もしなくて良くて、ここは天国じゃないかな!
……出来ればデミタスと一緒に楽しみたいけど、我慢しなきゃな。
ミ,,゚Д゚彡「あと、これはお願いなんだけど……」
川 ゚ -゚)「ん?」
ミ*,゚Д゚彡「夜は、一緒に寝てくれるかい?」
川 ゚ -゚)「そんなこと、こちらからお願いしたいくらいだ」
ごめん、やっぱりデミタスいらないや。
幸せすぎて発狂しそう、ていうかもうヤバいかも、うへへへへ。
ああー、僕はこの世界が大好きだよ、ってね!
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:22:03.16 ID:J08lZ3Ou0
- ああ、そうさ支援さ
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:23:18.56 ID:J08lZ3Ou0
- 支援
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:24:45.04 ID:Oo5dGJhYO
- (´・_ゝ・`)「はぁ……」
デミタス=ロングデイカムズは深いため息を吐いた。
ここ最近の不運を嘆き、また悲しんでいたのだ。
まず第一に、フッサール=ストーンナビットが生死不明であること。
いや、あの状況から判断するならば、間違いなく死んでいるだろうとデミタスは考えていた。
長く付き合いがあった訳ではないが、思い入れが合った。
突然の死に、戸惑いを得ない訳がなかった。
次に、今現在、アラマキ=アーラシの部屋の前にいるということ。
報告をしなければならない、先日のユストピー兄弟の行動について。
図らずもスパイの真似事をしているような形になり、胃がきりきりと痛んだ。
信頼を裏切っている気がして、罪悪感を抱いていた。
それでも、生きる為には、迷いながらでも足掻かなければならない。
ノックを二度した後、静かに扉を開いた。
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:24:57.56 ID:FuimFGye0
- 支援
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:26:15.16 ID:FuimFGye0
- まさか支援
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:27:16.57 ID:Oo5dGJhYO
- / ,' 3「デミタスか、今日もご苦労だな」
アラマキは苦労を労っていたが、それが本心でない事をデミタスは知っていた。
部下思いのようで、まるで違う事を見抜いていたのだ。
(´・_ゝ・`)「確かにここ最近は中々……」
/ ,' 3「先日のブーン=マストレイ捕獲の際の報告は、本当に面白かったぞ。
普段は冷静な筈のお前が、息を切らし、汗をだらだら流しながらやってきたんだからな」
(´・_ゝ・`)「あんなに早く捕まえるとは思わなかったもので……」
/ ,' 3「そして、暫くしてみれば、今度はアジトが爆発したという報告に変わったのだからな。
ブルーはお前とアニムルを除き全滅、ブーン=マストレイには見事に逃げられ……。
お前の絶望に満ちた表情、ワシの脳裏に焼き付いて離れんわ」
果たして、これが嫌味なのか、それとも雑談の域に収まるものなのか、分からなかった。
ただ羞恥心が強く揺さぶられ、僅かに頬が紅潮するのをデミタスは感じていた。
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:28:27.48 ID:2IQU8cG4O
- >>72
お前は虐げるに謝ってこいよw
何が不自然か説明してな
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:29:11.45 ID:Oo5dGJhYO
- / ,' 3「それで、今日は何だ?」
(´・_ゝ・`)「はい、ユストピー兄弟の件なんですが……」
/ ,' 3「あいつ等がどうした、奴らはもうアーラシファミリーから抜けて……」
(´・_ゝ・`)「ユストピー兄弟は新しく『サスガファミリー』を設立しました。
それ乗じて、イエローも脱退、サスガファミリーに加わりました」
/ ,' 3「……何だと?」
その報告にはアラマキも怒りを隠せず、机に拳を強く叩きつけた。
デミタスは何も言う事もなく様子を見守っていたが、背中では冷ややかな汗が流れ落ちている。
―――気まぐれに、殺されてしまうかもしれない。
そんな考えが浮かんでしまうほど、現状を恐れた。
しかし、アラマキが冷静に戻るのは予想以上に早く、デミタスを見据えて、言った。
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:29:12.27 ID:2IQU8cG4O
- ごめ、誤爆支援
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:31:18.40 ID:J08lZ3Ou0
- 支援
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:31:24.04 ID:Oo5dGJhYO
- / ,' 3「……お前も、サスガファミリーに入ったのか?」
(´・_ゝ・`)「ええまぁ、そういう事になっています」
/ ,' 3「そうか、それならいつでも奴らの情報は手に入るということだな。
ならば泳がしておけばいい、問題が起こるようなら潰してしまえば良い。
たかだか四、五十人程度の屑共など、我がアーラシファミリーの敵ではないわ」
これこそ、デミタスが最も危惧していたことだった。
アラマキの言葉の通りにすれば、本当にスパイ紛いになってしまう。
ユストピー兄弟に対して尊敬を抱いてたし、
何より、『ファミリーであろう』という彼らの信念に、強い感動を覚えていた。
であるからこそ、その信念を裏切る羽目になるのを、簡単に受け入れられるはずが無かった。
本当ならここでアラマキを拒絶し、サスガファミリーになりたかった。
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:33:42.29 ID:Oo5dGJhYO
- / ,' 3「……何か言いたいことでもあるのか?」
(´・_ゝ・`)「いえ、何もありません。
新たな任務、確実にこなしてみせます」
/ ,' 3「ふむ、頼んだぞ」
それでも、生き続けたかった。
ここで断れば殺されてしまう事は目に見えていた。
また、この判断は賢いものだった。
アラマキがサスガファミリーがまだ地につかないうちに潰さないのは、
デミタスというスパイがいる限り、いつでも情報を手に入れられ、優位に立てるからだという理由からである。
つまり、デミタスの意志で二つの組の対立は、ギリギリ防がれているのだ。
この時守られたのは彼自身の命だけではなかった。
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:35:26.58 ID:Oo5dGJhYO
- / ,' 3「にしても、やはりユストピーの命は奪っておくべきだったか……。
まさか組織を新設するとはな、確かに奴らは能力が高すぎたが……」
そこまでアラマキが言いかけた時、部屋の扉が開かれた。
ギョッとしたのはデミタスだけではない。
普段は感情を表に出すことを許されない使用人でさえも、瞬時に視線を動かした。
その中で唯一アラマキはゆったりした挙動を続けていた。
緩慢でありながら、流れる様な動きだった為、決して鈍くは無かった。
机の引き出しから拳銃を取り出し、
安全装置を外し、
入室してくる男に構え、
そして、無表情のまま引き金を引いた。
―――二度のノックは、されていなかった。
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:38:18.32 ID:FuimFGye0
- 支援!
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:38:22.78 ID:Oo5dGJhYO
- ( <●><●>)「じぃさんよ、そんなんで俺が殺せると思ってんのか?」
/ ,' 3「思ってなどいないさ、唯、お前の力を皆に示しておきたかった」
目を疑ったまま静止するデミタス等を余所に、男とアラマキは会話していた。
銃弾の狙いは正確で、間違いなく男の額を捉えていた筈だった。
しかし無傷だった。
何故なら男はナイフで銃弾を弾いたから。
ククリナイフと呼ばれる湾曲した刀身が特徴の小刀を男は携えていた。
大きさは成人男性の肘から指先ほどで、やや大型であると言っていいだろう。
刃の厚みも中々のもので、見るからに重みを感じさせる。
そんなナイフを男は軽々と扱い、あまつさえ銃弾を防ぐのに使ったのだ。
人間業とは思えない所業に、デミタスは絶句した。
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:38:49.54 ID:J08lZ3Ou0
- しえんだよー
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:40:39.98 ID:Oo5dGJhYO
- (;´・_ゝ・`)「ま、マス=ワカッテ……もう来ていたのか」
/ ,' 3「前から言っておいただろうが」
マス=ワカッテ。
裏世界で最も有名な殺し屋。
その男の生き様は伝説だった。
少年と呼べる時期から仕事を始め、今現在では殺した人間の数を計算することも出来ない。
快楽殺人犯の謂れもある彼が、人を危めない日は無いとまで言われている。
そんな男を前にして、デミタスは今回も畏怖を抱いていたが、
( <●><●>)「どうでもいいけどよー、俺VIPに来るの超久々なんだよねー。
観光したいから、早く解放してくんね?」
当の本人といえば、欠伸をしながら、ぼりぼりと頭を掻いていた。
- 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:43:00.84 ID:Oo5dGJhYO
- / ,' 3「……マス、お前はもう少し態度を改めた方がいい」
( <●><●>)「あ? 何で? もしかして真面目にしないとお仕置きとかそういう事?
でもさぁ、そういうのって普通、立場が上にいる人がやるもんじゃないの?」
/ ,' 3「何が言いたい」
( <●><●>)「ならさー、ここにいる人間で一番偉いのは俺だし、それって無理じゃね? じゃね??
だって俺が一番強いし、強いってことは偉いし、つまり俺イズナンバーワン、分かる?」
デミタスは、さっきとは違った想いで絶句していた。
狂った人間というものを前にすると、どうやら何も考えられなくなるらしい。
不意に、マッドボマーの思い返した。
( <●><●>)「だからさー、後ろのお二人さん?
そろそろ、それ止めてくんないと、殺すよ、マジで?」
マスが声を掛けたのは、使用人のクックルとオーサムだった。
二人は聞き捨てならない発言を前にし、明らかな殺気を放っていた。
/ ,' 3「……止めろ、こいつには手を出すな」
それを制止したのはアラマキだった。
使用人二人の力を知っていても、尚、マスには敵わないだろうと判断していた。
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:43:07.83 ID:FuimFGye0
- 支援
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:47:29.40 ID:Oo5dGJhYO
- ちょまっ
- 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:51:22.66 ID:J08lZ3Ou0
- しえん
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:52:21.79 ID:FuimFGye0
- 支援
- 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:53:29.50 ID:2QbB4IwCO
- 追いついた
さるか?支援
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:54:24.89 ID:Mfo4TYl2P
- おいおいおー
- 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:54:27.93 ID:J08lZ3Ou0
- 支援 がんばれー
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 21:55:55.14 ID:FuimFGye0
- さるったかな?がんばれー
- 101 名前:>>92訂正+さる:2009/01/25(日) 22:01:20.98 ID:Oo5dGJhYO
- / ,' 3「……マス、お前はもう少し態度を改めた方がいい」
( <●><●>)「あ? 何で? もしかして真面目にしないとお仕置きとかそういう事?
でもさぁ、そういうのって普通、立場が上にいる人がやるもんじゃないの?」
/ ,' 3「何が言いたい」
( <●><●>)「ならさー、ここにいる人間で一番偉いのは俺だし、それって無理じゃね? じゃね??
だって俺が一番強いし、強いってことは偉いし、つまり俺イズナンバーワン、分かる?」
デミタスは、さっきとは違った想いで絶句していた。
狂った人間というものを前にすると、どうやら何も考えられなくなるらしい。
不意に、マッドボマーの笑顔を思い返した。
( <●><●>)「だからさー、後ろのお二人さん?
そろそろ、それ止めてくんないと、殺すよ、マジで?」
マスが声を掛けたのは、使用人のクックルとオーサムだった。
二人は聞き捨てならない発言を前にし、明らかな殺気を放っていた。
/ ,' 3「……止めろ、こいつには手を出すな」
それを制止したのはアラマキだった。
使用人二人の力を知っていても、尚、マスには敵わないだろうと判断していた。
- 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:02:24.69 ID:l7LA680DP
- 支援
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:02:27.64 ID:J08lZ3Ou0
- きたー支援
- 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:03:45.41 ID:Oo5dGJhYO
- / ,' 3「依頼は、この男だ」
( <●><●>)「……あー? なんだこの不抜けた感じの奴。
全然カスじゃん、まだじぃさんの方が殺し甲斐ありそうなんだけど」
アラマキが手渡した写真には、ブーン=マストレイの姿が写っていた。
呑気にパフェを食べている。 マスが文句を言うのも無理はなかった。
/ ,' 3「しかし、そいつの用心棒代りとして……」
(*<●><●>)「マッドボマーがいるって訳か、くー!! そいつぁ良い!!燃えるね!!
ようやくあの野郎を切り刻めるのか……うは、たまんねぇ、涎メッチャ垂れるんですけど!!
マッドッボマーの血は赤いのかな……ガソリンでも流れてたりするんかな……。
……あーもう、とにかく人殺してぇ、ていうか良いよね、うん、良いよ、じゃあ殺す!!」
(;´・_ゝ・`)「……えっ」
そんな言葉になっていない声を最期に、デミタスの意識は途切れた。
首から鮮血が吹き出し、無残な姿で地面に崩れ落ちる。
これで、デミタスがマスに殺されるのは、四度目の事だった。
- 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:05:58.76 ID:43GG+4YfO
- てらしえん
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:06:10.13 ID:Oo5dGJhYO
- (*<●><●>)「……あれ、俺前にもこいつ殺した気がするんだけど……。
ドッペルゲンガーってやつ!? うは、こええ、殺してぇええええ!!」
マスはククリナイフで、肉塊と化したデミタスを更に切り刻んでいた。
内部に手を突っ込んで掻き回し、臓器を引っ張り出すとそれを細切れにする。
どうやら大腸を刻むのが今のブームらしかった。
マスは解体作業を続けながら、脳内で呟き続ける。
マッドボマー、会いたい。
マッドボマー、会いたい。
マッドボマー、会いたい。
それは声になり、叫びとなって部屋中に響き出す。
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:07:50.89 ID:FuimFGye0
- デミタスが不死身なの忘れてて焦った支援ww
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:08:06.92 ID:Oo5dGJhYO
- 会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい
…………………殺したい
それはマス=ワカッテからマッドボマーへ送る、愛の囁きだった。
―――The story might continue
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:10:27.97 ID:Oo5dGJhYO
- フッサール=ストーンナビットはマリアンヌ=クークルゥの枕を嗅ごうか真剣に悩む。
マス=ワカッテはデミタス=ロングデイカムズが健康体であると褒めて笑う。
クックル=ロッキンダムとオーサム=レッドフィールドは血に染まった部屋を無言で掃除する。
お疲れ様です。
ありがとうございます。
会話しかしてないですよ
こいつら。
あと感動のあまり
パロネタしました、すいません。
今日は終わりです。
それでは。
また。
- 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:13:26.27 ID:J08lZ3Ou0
- くるいすぎだろwwwww
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:13:57.20 ID:J08lZ3Ou0
- 乙
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:17:06.07 ID:2QbB4IwCO
- 乙ー
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:18:06.06 ID:62Qael5TO
- 嫌いじゃないじゃないが作者暇人すぎるな
ニート?
- 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:20:32.18 ID:FuimFGye0
- 乙!
いつも早いが次はいつ頃になりそう?
- 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:22:09.84 ID:J08lZ3Ou0
- おつ
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:23:48.87 ID:Oo5dGJhYO
- 分かんないです、書き始めてからあんまり寝てないんです。
だから、今日も寝れなければ明日。
最低でも明後日には来るんじゃないかと。
規制や予期せぬ問題が起きれば遅くなるかもです。
- 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:25:05.89 ID:FuimFGye0
- はええww改めて乙!好きだ!
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:29:33.76 ID:l7LA680DP
- 乙!!
体は大事にしろよw
- 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/25(日) 22:47:07.00 ID:Ad5wqS5O0
- 支援
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