( ^ω^)ばすけっとからバスケットのようです(http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1190374468/)
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:34:28.43 ID:OW4LgtURO
- 絶倫ッッ!!
- 2 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 20:36:34.80 ID:14nQ+1wu0
-
「はらたいらさんに3000点……!」
by魚住(スラムダンク)
まとめ:http://blog.livedoor.jp/hoku6363/archives/231947.html
代理ありがとうございました。
第十話投下します。
- 3 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 20:40:30.49 ID:14nQ+1wu0
- ('A`) 「……え?」
シュール先生が、俺達に突然告げた。
練習が終わってから、突然だった。
(;^ω^)「もうこんな時期から……?」
( ><)「まだ5人揃ったばっかりです……!」
そうだ。
まだ5人が揃ったばかりだ。
チーム練習なんて、微塵もしていない。
_
( ゚∀゚)「楽しくなってきたな!」
(´・ω・`) 「……データを集める必要がありそうですね」
各々が意見を言う。
そして、もう一度、シュール先生が口を開いた。
lw´‐ _‐ノv 「来週、来週の日曜日に、練習試合を行う」
- 4 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 20:41:01.65 ID:14nQ+1wu0
-
第十話【試合の準備】
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:43:58.09 ID:zPTGrGuK0
- 支援なのです
- 6 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 20:45:43.17 ID:14nQ+1wu0
- まだ、このチームが出来てから3週間。
メンバーが5人になってから、3日しか経っていなかった。
それなのに、練習試合を受けてしまったのだ。
('A`) 「何考えてるんですか……はぁ……」
lw´‐ _‐ノv 「試合はいいものではないか。何より試合なのだ」
試合は、確かに得られるものが多い。
しかし、まだ、そこのレベルまで達していないのだ。
自分達のチームが、全く出来上がっていないのだ。
_
( ゚∀゚)「んで、相手はどこだよ!」
lw´‐ _‐ノv 「お隣の『パー速学園』だ」
( ^ω^)「パー速って……バスケ部ありましたかお?」
lw´‐ _‐ノv 「そう。相手もウチと同じ、新設チームなのだよ。これは驚きを隠せない」
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:49:05.51 ID:nwwHeePSO
- 支援
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:50:01.84 ID:VKyT/X2JO
- wktk
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:50:06.56 ID:3/GFewQZ0
- 支援
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:50:19.58 ID:MgRYJDT+0
- しえん
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:50:47.14 ID:OvipxixiO
- しえーん
- 12 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 20:50:58.31 ID:14nQ+1wu0
- ( ><)「新設なら勝てそうな気がするんです!」
ビロードの表情が明るくなる。
しかし、それに塩を掛けるものがいた。
(´・ω・`) 「パー速と言えば、この学区一番のマンモス校ですよね。
存在する部活のほとんどが、全国レベル……。
新設と言っても、推薦や特待生で集めているのでは?」
(;><)「そういえば、パー速は私立で、めっちゃ部活動に力入れてるんでした……」
(´・ω・`) 「まぁ、今のところ何ともいえませんね。
今度調べておきます」
そう言っている間にも、体育館に女子バスケ部が入ってきた。
体育館使用の入れ替え時間だ。
('A`) 「一旦着替えて、それから中庭に集合してくれ。
明日からの練習について、色々決めたいことがあるし」
全員が返事をして、その場は解散した。
部室で着替えを初め、終わったものから中庭へと向いだす。
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 20:53:05.61 ID:5axKitP70
- すごいペース支援
- 14 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 20:54:49.97 ID:14nQ+1wu0
- ・・・・・・・・・・
・・・・・
・
('A`) 「おっし。全員揃ったな」
部員が5人だと、集合するのも時間が掛からなかった。
中庭に5人が揃ったところで、適当に腰を下ろす。
_
( ゚∀゚)「んで、決めたいことって何だよ」
('A`) 「試合が近いということで……。本格的に、ポジションを決めたいと思う」
( ^ω^)「お?ポジション……?」
('A`) 「個人個人の試合中の役割だ。これを決めておかないと、試合中ゴチャゴチャになるだろ」
( ><)「僕はもちろんガードなんです!」
('A`) 「ちょっと静かにしてくれ。俺も色々考えてるから、それについてのみんなの意見を聞きたいと思ってな」
- 15 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 20:59:08.95 ID:14nQ+1wu0
- ('A`) 「まずは、それぞれのポジションの説明をしようか。
バスケットのポジションは、細かくすると、5つに分けられる」
('A`) 「まずは、『ポイントガード』
これは、ゲーム中のキャプテンって所だ。
パス回しの起点。ゲーム中の流れを支配する。
後は、ボール運びなんかも出来ないといけないな」
('A`) 「次に、『シューティングガード』
これは、外からのシュートを打ってもらったりする。
速攻を出したり、スリーポイントを打ったりしてもらいたい。
後は、ポイントガードと同じように、パス回しや、ボール運びもだな」
今言った二つが、ガードというポジションである。
ゴール下でのパワープレイはほとんどしないため、身長が小さくてもやることが出来る。
逆に言えば、小さい選手が生きるには、このポジションしかないのだ。
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:02:24.10 ID:q8Kv+LtuO
- 支援
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:02:27.64 ID:GmGidTKtO
- 支援
- 18 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 21:05:04.40 ID:14nQ+1wu0
- ('A`) 「次は、『スモールフォワード』
こいつは、簡単に言ったらエースだ。
ガンガン相手を抜いて、ガンガンシュートを決める。
一番いい例が、流川だ。スラダンを見てる奴なら分かるな」
エースという言葉に、ジョルジュが反応する。
まさに、「俺しかいないだろう」という表情だ。
('A`) 「そして、『パワーフォワード』
こいつは、何ていうかな……。センターの補助的存在だ。
センターについては、後について説明する。
ゴール下でのリバウンド、パワープレイ。
時にはミドルシュートも放ってもらう」
('A`) 「最後に、『センター』
こいつは、チームの大黒柱だ。
ゴール下に居座ってもらって、最後の砦になってもらう。
パワー勝負はもちろん、突っ込んできた選手のブロックも出来たら最高だな」
これで、5つの説明が終わった。
内藤以外のみんなは、中学のときもやっていただけあって、大体理解したようだ。
それに対して、内藤は、未だに不安そうな表情をしている。
('A`) 「内藤、とりあえずは、自分のポジションだけ覚えてくれ。
それじゃ、今から俺が考えた、それぞれのポジション当てを言うぞ」
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:07:46.84 ID:l1rcri690
- wktk
- 20 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 21:08:57.47 ID:14nQ+1wu0
- ('A`) 「内藤。お前はセンターだ」
(;^ω^)「僕が、大黒柱かお?」
('A`) 「身長188cm、89kg、この体型を活かせるのは、やっぱりセンターだ。
パワー勝負やリバウンドで大変だが、お前じゃないと出来ない仕事だ」
( ^ω^)「僕にしか、できない仕事……」
('A`) 「そして次に……ショボン。パワーフォワードを頼む」
(´・ω・`) 「まぁ、妥当ですね」
('A`) 「得意のディフェンス力を活かして、抜かれた選手のカバーをしてくれ。
身長だって、177cmある。内藤の援護もしてやってくれ」
(´・ω・`) 「了解」
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:10:19.51 ID:q8Kv+LtuO
- 支援
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:10:58.30 ID:nwwHeePSO
- 支援
- 23 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 21:11:48.85 ID:14nQ+1wu0
- ('A`) 「ビロード。ポイントガードだ」
( ><)「予想はしていたんです!」
('A`) 「このポジションなら、身長は言い訳にならないぞ。
ゲーム中の指揮者として、全員を引っ張ってくれ。
お前が乱れたら、全員が乱れるんだからな」
( ><)「パスには自信があります!任せろなんです!」
('A`) 「ジョルジュ……。まぁ、スモールフォワードで文句はないですよね」
_
( ゚∀゚)「っしゃあ!!エースジョルジュ様の本領発揮だぜ!」
('A`) 「試合までに、シュート練習お願いしますよ?
抜くことについては完璧なんですから、後は決めてさえくれれば……」
_
( ゚∀゚)「まーかせとけって」
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:14:20.39 ID:MgRYJDT+0
- wktk
- 25 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 21:15:46.06 ID:14nQ+1wu0
- ('A`) 「残りは俺だな。シューティングガードだ」
('A`) 「一応、スリーについては自信がある。
ボール運びも、そこらへんの奴にはカットされないだろうしな」
全員が頷いた。
どうやら、ポジション割りについて、文句は出ないようだ。
('A`) 「明日からの練習は、それを意識してやってもらいたい。
試合まで時間がないからな……早めにポジションになれてもらいたいんだ」
( ><)「僕はいつでもそのつもりでやってきました!」
(´・ω・`) 「パワーフォワード……。研究してみます」
_
( ゚∀゚)「抜いて抜いて抜きまくるぜ!」
( ^ω^)「みんなの足は引っ張らないお!」
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:18:15.37 ID:GmGidTKtO
- ショボンがテニヌの乾みたいに見えてきた…
まさか!
- 27 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 21:20:40.47 ID:14nQ+1wu0
- 全員に意思を告げて、解散をした。
後は、各々で練習ない研究なりしてくるだろう。
('A`) (……たぶん、大丈夫だよな)
このチームは、人材は決して揃っていないわけでは無いだろう。
新設の5人チームにしては、まだマシな方だ。
もちろん、他の学校に通用するレベルではないと思う。
だが、俺やジョルジュの個人技は、恐らく秀でているハズだ。
上手く個人プレーが繋がれば、ソレ相応のチームには勝てるだろう。
('A`) (パー速学園……だっけ)
この時にはあまり知らないので、学校名すら聞いたこともない。
ただ、先ほどの話からするに、恐らく特待生がいてもおかしくはないようだ。
('A`) (……ま、今は相手チームより、自分からだな)
たとえどんな試合でも、負け試合はまっぴらだ。
誰がなんと言おうと、今度の試合は、必ず勝つ。
第十話 終
- 28 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 21:21:33.10 ID:14nQ+1wu0
- お疲れ様でした。
今日は時間があるので、少し休憩した後、第11話を投下します。
10分程度お待ちください。
用語解説は、その際に行います。
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:24:24.93 ID:GmGidTKtO
- 連投ktkr!!
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:26:18.43 ID:e/4pusKV0
- wktk
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:27:16.31 ID:6wfMO45qO
- 抜かずの二発目……
工藤平気の再来か
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:36:52.73 ID:OW4LgtURO
- 落ちちゃらめぇ
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:36:54.29 ID:6wfMO45qO
- ほ
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:37:00.89 ID:GmGidTKtO
- ほし
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:37:59.37 ID:GmGidTKtO
- ちょw保守多いw
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:40:37.49 ID:5mLLQSSl0
- ほしゅ
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:41:26.03 ID:ImHMTF6KO
- C
- 38 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 21:42:01.93 ID:14nQ+1wu0
- 保守ありがとうございました。
第11話投下します。
その際、注意して欲しいことが。
第十一話は、ブーン視点です。
間違いないようにお願いします。
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:42:14.93 ID:xs2qW44L0
- ほsy
- 40 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 21:45:36.44 ID:14nQ+1wu0
- ('A`) 「レイアップ外すんじゃねぇ!もっと走れ!」
(;^ω^)「は、把握だお!」
二人でパスを回しながら、コートを一周し、最後にシュートを放つ練習。
ツーメンと呼ばれているこの練習が、僕は苦手だった。
別に、走ること事態は嫌いではない。
ただ、パスをしながら走る、という行動がどうしても上手くいかないのだった。
('A`) 「声出せっ!貰う側が出すんだぞ!」
(;^ω^)「だおっ!」
特に、ドクオとのツーメンは地獄だった。
相手のスピードがかなり速い上、パスも鋭い。
キャッチだけでも大変なのに、それに加えてコチラも速いパスを出さなければいけないのだ。
(;^ω^)「はぁ……はぁ……」
それでも、僕はバスケットが好きだった。
- 41 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 21:46:36.17 ID:14nQ+1wu0
-
第十一話 【信じるのは誰】 〜( ^ω^)〜
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:46:42.74 ID:6wfMO45qO
- 支援
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:46:43.64 ID:q8Kv+LtuO
- 支援
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:47:26.41 ID:GmGidTKtO
- どっくん厳しいw
支援
- 45 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 21:51:07.22 ID:14nQ+1wu0
- ('A`) 「おし、ツーメンは終わりだ。残り時間は……5分か。
各自でそれぞれシュート練習!この前言ったポジションを意識してくれ!」
ドクオが大きな声で叫んだ。
あれだけ走っておきながら、まだこれだけ大きな声を出している。
はっきり言って、僕とはレベルが違っていた。
( ^ω^)「センターだから、ゴール下かお」
ドクオの話によると、僕はセンターというポジションらしい。
本を読んで自分で調べてみたが、センターというポジションは、ゴール下での仕事がメインのようだった。
( ^ω^)(ゴール下でのシュートは、必ず決める!)
それは、本にも書いてあったし、ドクオからも重々言われていることだった。
ゴール下でシュートを放てるチャンスは少ないらしく、それは、大きなチャンスらしい。
『決めて当たり前のシュート』とさえ、言われている。
……だけど。
──ゴンッ
(;^ω^)「……」
僕は、それを決められないのだった。
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:53:33.93 ID:6wfMO45qO
- しえ
- 47 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 21:54:08.37 ID:14nQ+1wu0
- (;^ω^)(何でいっつもいっつも入らないんだお)
シュートフォームは、ドクオに教えてもらった。
本も読んで、鏡でチェックしながら確認した。
フォームは、おかしくないハズだ。
(;^ω^)(フォームじゃないなら……)
手首の返し具合だろうか。
力を入れすぎているのか、抜きすぎているのか、それは分からない。
もう一度、確認しながらシュートを放った。
──ゴンッ
(;^ω^)「なんでだお!」
また、リングの手前に当たって跳ねた。
どうして、入らないのだろうか。
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 21:56:07.24 ID:GmGidTKtO
- 円円円円
- 49 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 21:57:41.04 ID:14nQ+1wu0
- ('A`) 「おし、終わりだ。整列ッ!」
(;><)「やっと終わったんです!」
_
(;゚∀゚)「試合の発表があってから、練習が更にきつくなったな……」
確かに、練習量は格段に増えていた。
だけど、みんなが頑張っているなら、僕はそれ以上頑張らないといけないのだ。
_
( ゚∀゚)「帰りにマックよって、シャキ氷くおーぜ!」
( ><)「行くんです!ケータイクーポン使うんです!」
('A`) 「……」
ジョルジュさんとビロードの会話。
ドクオは、その会話には参加していない。
大体、練習後の部室はこんな感じだった。
ドクオが、誰かと遊びに行ったことなど、見たことが無い。
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:00:09.86 ID:xs2qW44L0
- この作品好きだな
さりげなく支援
- 51 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:00:29.27 ID:14nQ+1wu0
- _
( ゚∀゚)「おい、ブーンはどーする?」
(;^ω^)「あー……。今日は遠慮しときますお」
( ><)「お金なら貸すんです!」
( ^ω^)「放課後の居残り課題があるんだお。悪いけど、先に帰っててくれお」
_
( ゚∀゚)「お前って馬鹿なんだなー」
部室に笑い声が響く。
確かに、僕は頭はよくないんだけれど。
( ><)「それじゃ、お疲れ様でしたー」
_
( ゚∀゚)「またなー」
部室から一足先に出て行く二人。
残されたのは、僕とショボンとドクオの三人だけ。
(´・ω・`) 「それじゃ、僕も」
それだけ言って、出て行くショボン。
ついに、二人だけになった。
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:02:14.43 ID:GmGidTKtO
- 支援
- 53 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:03:11.85 ID:14nQ+1wu0
- ('A`) 「……お前、居残り課題なんてあったっけ?」
( ^ω^)「ないお」
('A`) 「付き合いが嫌だったとか?」
( ^ω^)「それもないお。ジョルジュさんやビロードは大好きだお」
('A`) 「……女か!」
( ^ω^)「それがないっていうのは、ドクオが一番分かってるハズだお」
もう一度訪れる静寂。
そうしている間にも、ドクオは着替えを終わっていた。
('A`) 「ま、あんまし深くは追求しねーけど。
あんまり無理して、体壊すなよ」
ドクオは気付いているようだ。
それでいて、僕のことを心配してくれているようでもあった。
- 54 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:07:52.53 ID:14nQ+1wu0
- ('A`) 「それじゃ、明日」
また一人、部室から人が消えた。
残された僕はただ一人、練習着のまま部室の椅子に座っている。
( ^ω^)「本……」
鞄の中から、一冊の本を取り出す。
『初心者のバスケット』と書かれた、ガイドブックだ。
( ^ω^)「おー……。軸足をきちんとつけておかないと、トラベリングになるのかおー」
本をじっくり読んでいく。
今の自分には、知識と実力の二つが必要なのだ。
( ^ω^)「だお・・・・・」
一人だけの部室。
時間は過ぎていく。
- 55 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:11:04.22 ID:14nQ+1wu0
- ・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・
「きをつけー礼!」
「「「ありがとうございましたー!!」」」
部室の外。
つまりは、体育館の中から声が聞こえた。
女子バスケ部の練習が、終わったのだ。
( ^ω^)「おっおっ!待ちくたびれたお!」
本を鞄の中に直して、体育館へと出る。
わいわいと話しながら、女子は更衣室へと消えていった。
時計は、夜の7時30分を示している。
この時間帯からは、もう、どこの部活も使用しないのだ。
そして、僕の自主練習が始まる。
- 56 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:13:57.99 ID:14nQ+1wu0
- ボールを手に持って、力を入れた。
このブツブツの感触。いつまででも飽きない感触だ。
ダムダムとドリブルをついて、ゴール下まで歩いていった。
今日こそ、ここでのシュートをマスターしてやる。
ξ゚听)ξ 「……あら?」
僕がシュートを打とうとしたとき、背後から声が聞こえた。
急いで振り返る。
女子バスケット部の一年生だった。
( ^ω^)「おっおっ。この前道を教えてくれた人だお!」
ξ゚听)ξ 「ツンデレよ」
( ^ω^)「ツンデレさんだお!」
ξ゚听)ξ 「……内藤君、だったっけ?」
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:15:34.23 ID:JRorJAr2O
- 支援
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:15:54.11 ID:MgRYJDT+0
- えらいぞブーンしえん
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:17:09.98 ID:hN3f9iVGO
- 支援
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:17:32.38 ID:5axKitP70
- 支援
- 61 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:17:36.32 ID:14nQ+1wu0
- (*^ω^)「名前覚えててくれたのかお!?」
ξ゚听)ξ 「だって、5人しかいないし……」
ツンデレさんの手には、バスケットボールが握られている。
さっき練習が終わったというのに、今から自主練習をするつもりなのだろうか。
何も言わずに向こうを向いて、僕とは別のリングにシュートを放つツンデレさん。
場所は、スリーポイントラインの外。
──スパッ!
(*^ω^)「おおー!!」
綺麗な音を立てて、ボールはネットを潜った。
金色のツインテールの髪が上下に揺れている。
ふと、自分が目を奪われていることに気がついた。
(*^ω^)(ツンデレさん可愛いお・・・・・・)
- 62 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:20:14.72 ID:14nQ+1wu0
- だが、いつまでも見つめているわけにはいかない。
僕はツンデレさんから目を離し、リングを向く。
手を伸ばせば、届きそうなネット。
だけど、このリングが、今の僕にとっては遠すぎる。
──ゴンッ
またもや、リングの手前に当たった。
力が弱すぎるのかと思って、今度は強く打つが、結果は同じだった。
(;^ω^)(距離が近すぎるのかお?)
一歩だけ離れて、シュートを打つ。
だが、結果はまたまた同じだった。
(;^ω^)(まだ……まだまだだお!)
- 63 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:21:31.24 ID:14nQ+1wu0
- ξ゚听)ξ 「……」
──パスッ
(;^ω^)「だおだおー!!」
──ガコンッ
ξ゚听)ξ 「……」
──パスッ
(;^ω^)「入れおー!」
──ガコンッ
リングの音が、交互に響く。
時計は既に、8時を過ぎていた。
- 64 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:24:31.33 ID:14nQ+1wu0
- ξ゚听)ξ 「……ねぇ」
(;^ω^)「お?」
ツンさんが、突然話しかけて来る。
汗を拭きながら、返事を返した。
ξ゚听)ξ 「もうちょっと、高く飛んでみたらいいんじゃない?」
(;^ω^)「お・・・・・・?」
ツンデレさんが、僕の足元を指差す。
ξ゚听)ξ 「あんまりジャンプしてないでしょ。
それだと、せっかくの身長が活かされないし、ボールもリング下に当たりやすくなるし……」
( ^ω^)「おっ!」
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:25:30.20 ID:IcxyNkNe0
- sien
- 66 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:27:11.38 ID:14nQ+1wu0
- 一度だけ屈伸をして、ボールを構える。
高く飛ぶ、高く飛ぶ……。
( ^ω^)「だおっ!」
高く飛ぶことを意識して、ボールを放った。
そして、聞こえてきたのは──
──パスッ
(*^ω^)「おおおおおおおおおお!!!!」
リングを潜る音。
ようやく、ようやく、ゴール下のシュートを沈めることが出来た。
ξ*゚听)ξ「すごいじゃない!おめでとう!」
ξ///)ξ「……っと。こ、こんなシュート、決めて当たり前なんだからね!」
だけど、その当たり前が。
当たり前が、僕にとっては、大きな壁だったのだ。
(*^ω^)「ツン!ありがとうだお!!」
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:27:57.33 ID:FEgVxNsQO
- 支援
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:29:25.14 ID:JRorJAr2O
- 支援
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:30:33.59 ID:5axKitP70
- しえn
- 70 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:30:33.64 ID:14nQ+1wu0
- 言ってから、ふと口を押さえる。
何「ツン」だなんて、慣れ慣れしく話しているんだと。
ξ///)ξ「ツ、ツン?」
(;^ω^)「ごめんだおっ!つい口からポロリと……」
ξ*゚听)ξ 「う、ううん!全然大丈夫だよ!」
パッ、と表情が明るくなった。
金色の髪が目だって、その表情が輝いて見える。
心から、可愛いと思えた。
ξ*゚听)ξ 「え、えっと……内藤君」
( ^ω^)「ブーンだお!」
ξ*゚听)ξ 「え?」
( ^ω^)「僕もツンって呼ぶから、ツンも僕のことをブーンって呼ぶんだお!」
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:34:15.69 ID:MgRYJDT+0
- しえん
- 72 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:34:36.06 ID:14nQ+1wu0
- ξ///)ξ「な、何勘違いしてるの?バッカじゃない!?」
(;^ω^)「お?」
ξ///)ξ「私がくぁw背drftgyふじこl;p@:」「」
噛み噛みで、なんと言っているのか理解不能だ。
だけど、なんとなく意味は通じた。
(*^ω^)「それじゃ、この調子でまだまだ頑張るお!」
ξ゚听)ξ「ないと……ブーンは、まだ練習するの?」
(;^ω^)「ブーンは初心者だから、一杯練習しないと追いつけないんだお」
ξ゚听)ξ 「確かに、ドクオ君とかはずば抜けてるよね……全国一位レベルだし」
(;^ω^)「本当だお・・・・・・。今度の試合でも、みんなの足を引っ張らないようにと……」
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:36:58.86 ID:GmGidTKtO
- 支援
- 74 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:38:06.09 ID:14nQ+1wu0
- ξ゚听)ξ 「……もうちょっと、自分を信じてもいいんじゃない?」
( ^ω^)「お?」
ξ゚听)ξ 「ブーン、こんなに一杯練習してるし……。
ちょっとアドバイスしただけで、シュートも入るようになった」
ξ゚ー゚)ξ 「もっと……自分、信じていいと思うよ」
(*^ω^)「……だお!!」
ξ///)ξ「で、でも下手糞なのは変わらないんだからね!
調子に乗ったらすぐミスするんだから!」
(*^ω^)「大丈夫だお!僕には、たくさんの仲間がいるお!」
( ^ω^)「ドクオ、ジョルジュさん、ビロード、ショボン……そして、ツン。
僕には仲間がいるから、僕だって頑張れるんだお!」
ξ*゚听)ξ 「……ブーン」
- 75 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:41:18.44 ID:14nQ+1wu0
- ボールを両手で掴んで、それを見つめる。
リングを見る。
シュートを放つ。
ネットを潜る音。
( ^ω^)「……試合は近いお!頑張るお!」
ξ゚听)ξ 「か、勝手に頑張りなさい!私だってシュート練習するんだから!」
( ^ω^)「だおだお!」
もう一度、ツンは後ろを向いた。
髪が揺れて、赤くなった耳が少しだけ見える。
少しだけ、幸せな気持ちになった。
第十一話 終
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:44:53.20 ID:LrJwwv09O
- 乙
2メン3メンは地獄だった…
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:45:27.40 ID:nwwHeePSO
- 乙!
- 78 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:45:46.18 ID:14nQ+1wu0
- 〜用語〜
・ボール運び
自分達が責められる位置まで、ボールを運ぶこと。
オフェンスは陣形を組んでいることが多いので、そこまで運ぶ役。
・パワープレイ
力と力での勝負。
ゴール下での押し合いや、ぶつかり合いが含まれる。
ひ弱なセンターは、この時点でまけとなる。
・ミドルシュート
ゴール下でもなく、スリーポイントシュートでもないシュート。
ちょうど真ん中辺りからの位置。
・リバウンド
外れたシュートを取る行動。
これを取ることにより、オフェンスの回数が増え、攻めやすくなる。
高さと技術が必要な技。
・カバー
抜かれた選手を助ける。
抜いてきた選手を止めること。
- 79 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/21(金) 22:46:39.58 ID:14nQ+1wu0
- お疲れ様でした。
とっても長い間つきあってくれてありがとうなんだぜ!
次回から試合に入る予定。
色々考えてきます。
では、ありがとうございました。
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:46:40.72 ID:GmGidTKtO
- 乙彼!
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:47:51.90 ID:6wfMO45qO
- 乙乙
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:49:08.46 ID:JRorJAr2O
- 乙ー
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:49:46.24 ID:FEgVxNsQO
- 超乙!
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:54:00.73 ID:MgRYJDT+0
- 乙。バスケのポジションて思ってたより少ない
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:55:33.12 ID:uWPQvr/00
- 乙
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 22:59:24.39 ID:xs2qW44L0
- 乙!!
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/21(金) 23:08:41.68 ID:uWPQvr/00
- ほ
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