( ^ω^)ばすけっとからバスケットのようです(http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1191067213/)
1 名前:代理:2007/09/29(土) 21:00:13.85 ID:dmTDIIQ00
代理

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:01:43.80 ID:J+FVS0Zl0
                           _
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                   |   ゝ- 、  、  :::|
                   |   (o   ))-'   ::|
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                    / (| ̄ ̄ ̄:|) ヽ
.                      (|    ::|)



3 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:02:21.44 ID:42mEdjZn0




      「俺を蘇らせる……何度でもよ」

               by 三井寿(スラムダンク)




まとめ:http://blog.livedoor.jp/hoku6363/archives/231947.html

代理ありがとうございました。
第13話投下します。

4 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:07:00.59 ID:42mEdjZn0
──ダムッダムッ……

──バシィッ!

(;><)「あっ!」

(゜3゜)「カットォ!速攻走れ!!」

ハーフコートまでボール運んだビロードが気を抜いた瞬間、
あっという間に相手にカットされてしまった。
それを見たパー速メンバーはすぐさま駆け出し、速攻を繰り出す。

そのスピードは速く、かなり手馴れた物だった。

──パシュ

( ゚д゚ )「ナイッシュー!プギャー!」



『ビー!!』

体育館に響く、第一クォーター終了の笛。
ベンチに戻りながら、俺は点差を確認した。

(;'A`) (18 - 5 か……大分離れちまった)




5 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:09:25.60 ID:42mEdjZn0





第十三話【THE HERO】






6 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:11:57.27 ID:42mEdjZn0
  _
(#゚∀゚)「あーー!!はいらねぇぇぇぇぇ!!!」

ベンチに戻って最初に声を出したのはジョルジュだった。
それも仕方ないかもしれない。
ジョルジュが前半に打ったシュートの本数は7。
その内、リングを潜ったものはない。

('A`) 「……流石に、第一クォーターでこの点差はやばいな……」

(;^ω^)「コッチの5点も、全部ドクオしか決めてないお……」

内藤の言うとおり、VIPの得点源は俺しかいなかった。
最初は「様子見」などと言っていたが、流石にそうもいかなくなった結果である。

(´・ω・`) 「相手のオフェンスは、ほとんどが速攻……。
       リバウンドからのあのスピードを、どうにかしないといけませんね」

('A`) 「……ああ。戻りを早くしないとな」

( ><)「リバウンドを取ったらいいんです!」



7 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:15:21.12 ID:42mEdjZn0
(;^ω^)「ご、ごめんだお……」

このクォーター、内藤は一本のリバウンドも取れなかった。
センターが完全に負けているという事は、チームの中心部が崩れているということだ。

('A`) (って言っても……この短時間にリバウンドが上手くなるわけでもねぇ)

初心者である内藤には、教えることがたくさんありすぎた。
言い訳になるかもしれないが、リバウンドを本格的に教える時間がなかったのだ。

( ^ω^)「次はちゃんとリバウンド取るお!」
  _
( ゚∀゚)「頼んだぜ……マジで」

ジョルジュが疲れているような声を出す。
相手が速攻を出すという事は、自分達もそれに合わせて走らなければいけないという事だ。
それは、大幅に体力を消費する。

この時点で体力を消費してしまっては、後半必ず大きなダメージを受ける。


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:16:23.71 ID:XMcK/coGO
支援

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:18:21.78 ID:0TuLG0/9O
支援

10 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:18:41.96 ID:42mEdjZn0
審判「第二クォーター始めます!コートに入って!」

審判が俺達に呼びかける。
既にパー速のチームはコートに入っていた。

('A`) 「……第二クォーターは、俺が攻める」

椅子から立ち上がりながら言った。
様子等と言っている場合ではない。
もう、動き出さなければいけないだろう。

( ><)「お願いしますんです!」

(´・ω・`) 「点をとる事が出来たら、自然と速攻も抑えられる。
       よろしくお願いしますよ」

全員がコートに入った。
第二クォーターの初めは、VIPボールからのスタートだ。
ビロードから俺へとパスが渡り、試合が再開した。

11 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:21:53.11 ID:42mEdjZn0
( ゚д゚ )「ディフェンス!」

目の前に男が現われる。
視線を完全に俺に合わせ、低い姿勢をとっている。
パー速学園キャプテン、ミルナ。

('A`) (……)

ボールをゆっくり上下左右に動かした。
『俺はいつ動くか分からないぞ』というフェイク。
だが、相手もそれには揺さぶられない。

ならば、することはただ一つ。

( ゚д゚ )「ッッ!」

フェイクにかからないならば、速さで抜くのみだ。
右へと強いドリブルをつき、俺は足を出す。
そのドリブルに食らい着こうと、ミルナが正面に回りこんだ。



12 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:25:05.42 ID:42mEdjZn0
('A`)

一瞬だけ視線を左にやる。
ほんの一瞬だ。
普通の人なら、気付かない程度の動かし。

( ゚д゚ )「!」

だがしかし、この男はそれに反応した。
素早く俺の左側に回りこむ動作をする。

('A`) (さすが……だが、残念だったな)

──ダムッ!

その視線の動きは、俺のフェイクだった。
相手の常人ならぬ動きを利用した、本当に小さなフェイク。
右のドリブルでミルナをかわし、そのまま抜き去る。

( ;゚д゚ )「(やられた……) カバー!!」



13 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:29:28.27 ID:42mEdjZn0
(・∀ ・)「おっけー」

ミルナの声に反応して、センターまたんきが俺の元に出てきた。
先ほどは、ここで内藤にパスを出した。
だが、それで外すという結果だったのだ。

('A`) (身長180……これなら大丈夫だな)

──キュキュッ!

(・∀ ・)「!?」

突然、俺は足を止める。
またんきとの微妙な距離を作って、俺はシュートフォームを作った。

(・∀ ・)(ストップシュートかよ……!!)

またんきが慌てて俺との距離を縮めてくる。
しかし、既に俺は飛び、ボールは空中に放たれていた。


──パスッ

('A`) 「っしゃぁぁ!」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:30:13.17 ID:XMcK/coGO
支援

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:31:37.76 ID:0TuLG0/9O
支援

16 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:34:11.70 ID:42mEdjZn0
(*^ω^)「ないっしゅーだお!」

メンバーが軽い褒め言葉を送る。
だが、速攻を防ぐためにも、すぐにディフェンスの位置へとついた。

それを見たパー速は、速攻は無理と判断したのだろう。
最初のごとく、ゆっくりとドリブルをつきながら、コッチに向っている。

(・∀ ・)「あの4番のストップシュート、半端なく早ぇぞ」

( ゚д゚ )「あぁ。ドライブの鋭さもかなりレベルが高い。
     ……要注意だな」

何やら会話をしながら、ミルナはボールを運んできた。
だが、おしゃべりタイムはそこまで。
ハーフコートに辿り着くやいなや、その目は鋭くなった。

('A`) (ドライブ……いや、スリーも気をつけないとな)

( ゚д゚ )(くそっ……抜けない)



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:34:40.29 ID:GLK4nL2i0
支援

18 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:38:18.25 ID:42mEdjZn0
(;゚д゚ )「プギャー!」

抜けないと判断したのだろう。
プギャーへとパスを出す。
それを受け取ったプギャーに、更なる声が響いた。

(・∀ ・)「コッチだ!」

( ^Д^)「またんき先輩!」

ミルナからプギャー。
プギャーからまたんきへとパスが渡った。

──ドンッ!

(;^ω^)「おおおおおおお!?」

またんきは、両手で激しいドリブルを一つつく。
完全に力負けした内藤は、またんきの思うままに押し込まれてしまった。

ゴール下まで距離を縮めたまたんきは、そのまま身体を反転させ、リング正面を向く。
そして、両手を高く上げて、単純なシュートを放った。

──パスッ



19 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:41:12.65 ID:42mEdjZn0
( ゚д゚ )「ナイスだまたんき!」

(・∀ ・)「おお!」

ディフェンスへと戻っていくパー速。
そして、汗をだらだらと流しながら俺の元に来る内藤。

(;^ω^)「すまんこ……」

('A`) 「しゃーねぇ!次はとめろよ!」

( ^ω^)「だお!」

次は俺達のオフェンスだ。
バスケットという競技は、オフェンスとディフェンスの繰り返しの競技。
頭の切り替えを早くしなければ、すぐに失敗をおかしてしまう。

('A`) (お……さっきよりディフェンスきつくなったな……)

( ゚д゚ )(今度は抜かせん……)



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:41:58.21 ID:GLK4nL2i0
支援

21 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:44:44.68 ID:42mEdjZn0
完全に俺に抜かせないつもりだ。
姿勢をかなり低くして、両手も綺麗に広げている。
ディフェンスの幅を広くすることで、俺の攻めを遅くするつもりだ。

('A`) 「……くそっ」

そう言って、俺はドリブルを止めボールを持つ。
パスを出そうかと、視線を動かした。

( ゚д゚ )(ふぅ……)

俺がドリブルを止めた事で、気を抜いたミルナ。
わずかだが、肩の力が抜けているのが分かった。

('A`) (バーロー)

(;゚д゚ )「!!」

パスを出そうと両手に持っていたボールをそのまま上に上げる。
そして、右手首を綺麗に返して、そこからシュートを放った。

──パシュッ!



22 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:48:51.94 ID:42mEdjZn0
自分が立っている位置を見る。
スリーポイントラインの外だ。

('A`) 「……最初のお返し」

(;゚д゚ )「……くそ」

今のシュートで、点差は10点になった。
まだまだ離れている。
出来れば、このクォーター内で同点にしたいところだ。

(゜3゜)「しょーがない!さぁ、オフェン──

──バシィィ!

(;゜3゜)「ほわっちゅ!?」

俺がボールをカットしたのだ。
ガードがボールを運んでいる時、俺はそっとミルナから離れて、こいつに回り込んでいた。
ハーフディフェンスと考えていた相手は、俺の存在にも全く気付かなかったらしい。

('A`) 「っしゃぁ!もう一本だ!」

(*^ω^)「だおだお!! (ドクオ、やっぱりすげーお!)」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:51:10.33 ID:4Nj5JDwEO
支援

24 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:54:13.73 ID:42mEdjZn0
相手がディフェンスに戻る前に、俺と内藤で速攻を決める。
点差は8点。大分追いついてきた。

('A`) 「もう一本狙ってやる……」

ミルナとプギャーがボールを運んでくる。
俺達は既にハーフコートに戻り、ディフェンスの形を取っていた。

( ゚д゚ )「……そういうことだ」

( ^Д^)「でも……俺の相手は?」

( ゚д゚ )「あいつは、シュートが入らない」

( ^Д^)「……分かりました」

また、何やら話をしているようだった。
作戦会議といったところだろうか。ミルナがプギャーの背中を叩いた。

( ゚д゚ )「よし、一本だ!」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 21:56:04.17 ID:GLK4nL2i0
支援

26 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 21:58:07.17 ID:42mEdjZn0
ミルナが、直接またんきへとパスを出した。
また、内藤のところが狙われる。

(;^ω^)「くそ……」

またんきが、強いドリブルで内藤をゴールしたに押し込もうとした時。
一つの影が、またんきに近づく。

(´・ω・`) 「ほい、っとね」

(;・∀ ・)「うぉ!?」

ショボンがいち早く、内藤のカバーに来ていた。
またんきがドリブルをつくと同時に、そこに手を差し出し、ボールをカットしたのだ。

('A`) 「よっしゃ!ナイスカット!!」

ショボンが俺にボールを渡す。
この一本は、できる限り決めたい一本だ。


27 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 22:00:38.88 ID:42mEdjZn0
──だが、今回はそうもいかないらしい。

( ゚д゚ )「ディフェンス4番!」

( ^Д^)「オッケー!!」

(;'A`) 「二人……!?」

俺の前に、ディフェンスが二人。
先ほどのミルナと、ジョルジュについていたはずのプギャー。

(;'A`) 「ちっ……」

二人もいると、流石にボール運びは難しくなる。
一旦ビロードにボールをパスした。
ハーフコートまでビロードが運び、そしてオフェンスの陣形を作る。


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 22:03:32.83 ID:IElSj63M0
支援

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 22:05:50.86 ID:0TuLG0/9O
支援

30 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 22:06:42.34 ID:42mEdjZn0
(;'A`) (うぜぇ……)

二人のディフェンスが、俺の行く先を塞ぐ。
パスをもらおうにも、4本の手が俺を囲み、簡単には振り切れなかった。

(;'A`) (振り切れねぇ……)

(;><)(ドクオ君は使えないみたいなんです……)

ビロードはあたりを見回し、状況を確認した。
ドクオに二人が着き、ビロードにも一人。
またんきがゴール下にいるということは……。

( ><)(ジョルジュさんがノーマークなんです!!)

( ><)「ジョルジュさん!」
  _
( ゚∀゚)「おう!」

ビロードからジョルジュへのパス。
ジョルジュの目の前に、ディフェンスは存在しない。


31 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 22:08:48.67 ID:42mEdjZn0
  _
( ゚∀゚)(流石にディフェンスいなかったら決めれるっつーのwwwwwww)

ゴールに向ってドリブルで進む。
ゴール手前でスピードを落とし、ゆっくりとシュート体制に入った。
  _
( ゚∀゚)(ゆっくり狙ってー……そーれ!)

しっかりと狙って、シュートを放つ。



(・∀ ・)「うぉぉぉぉ!!」

──バコォォ!!
  _
( ゚∀゚)「Why!!?」

(・∀ ・)「そんだけシュートが遅けりゃ、ブロックできるっつーの!!」



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 22:10:47.49 ID:REqnKwliO
支援

33 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 22:12:51.65 ID:42mEdjZn0
ジョルジュのシュートを、力強く弾いたまたんき。
それはボードに当たり、俺達のゴールとは反対方向へと吹っ飛ぶ。

(゜3゜)「よし」

それをしっかりとキャッチする田中。
まずい……この展開は……!


( ^Д^)「ヘイッ!」

(;'A`) (またか……!!)


パー速学園、流れるような速攻が、もう一度決まった。



第二クォーター残り3分。
VIP 12 - パー速 22

第十三話 終

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 22:13:23.79 ID:zVkQFkLG0
乙!

35 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 22:15:19.41 ID:42mEdjZn0
〜用語〜

・クォーター
バレーボールで言うセット。
試合は4つのクォーターからなり、それぞれ第○クォーターという。
公式戦では、ひとクォーター10分だが、今回は練習試合ということで
8分の形式で行っている。

・ストップシュート
ドリブルを急に止め、その場からシュートを打つこと。



36 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 22:15:48.14 ID:42mEdjZn0
お疲れ様でした。
・・・・ちょっと描写が下手でした。
わかりにくてごめんよ。

では、支援ありがとうございました。ノシ

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/29(土) 22:16:49.09 ID:0TuLG0/9O
乙!

パー速が強いのかVIPが弱いのか分からんw


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