( ^ω^)ばすけっとからバスケットのようです(http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1203767272/)
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:47:52.59 ID:bbwXIK850
- 復活……だと……?
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:49:01.52 ID:PajvdD58O
- マジかよ!
- 3 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 20:50:00.43 ID:TrQBgjSrO
- 代理ありがとうございました。
第一章まとめ
http://blog.livedoor.jp/hoku6363/
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:50:00.69 ID:4xkCp6xIO
- まて、これはこうめいのわなだ!
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:50:25.50 ID:wp4G9D0JO
- なん……だと……?
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:50:26.36 ID:t+DR6qND0
- お、俺は騙されねーぞ!!
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:50:30.28 ID:L6q3pWGU0
- クーネジパソコンなおったのか?
- 8 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 20:52:04.87 ID:TrQBgjSrO
- 「はぁ……はぁ……」
息が絶え絶えになりながらも、目の前にいる男を睨み続けていた。
だが、額から零れる汗により、その視界も良好とは言えない。
むしろ、疲労から来る目眩により相手の動きを捉える事すら厳しい状況に有った。
「……まだ……終わってねぇ……」
「……いや、終わったね」
途切れ途切れの俺の言葉に対して、目の前の男も同等の疲れを持っていた。
お互い、立っている事すら辛い状態のはずだ。
少なくとも俺は、間違いない。
「よくやったよ、お前は」
相手の声が、やけに澄んで聞こえた。
周りの人間のどんな言葉より、眼前の男の声が聞こえている。
「こんなチームで、本当によくやったよ……」
相手の目が、哀れみの目になる。
かと思えばそれは尊敬の眼差しに変わり、次の瞬間には、勝負のそれに変わっていた。
「……でも―――」
男が、笑う。
「――これで終わりだッッ!!!」
奴の姿が俺の眼前から消えた――。
- 9 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 20:53:01.31 ID:TrQBgjSrO
-
( ^ω^)ばすけっとからバスケットのようです
第二章
第一話 【六人のバスケ部】
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:53:11.29 ID:bbwXIK850
- >>3
ちょっと待て!
まとまってないぞ!!
- 11 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 20:58:29.05 ID:TrQBgjSrO
- 時は、七月初旬。
歩くだけでも額に汗が流れるような気温の中、俺は体育館の中に居た。
息はさほどあがっていないが、自分の体をまとう汗が、自分の今の状況を語っている。
(;'A`)「次、3オン3!」
体育館中に響き渡るように、声を張り上げた。
それに対する返事は、ない。
(;'A`)「どうした!?声出てねーぞ!!」
またもや声を張り上げる。
今度は、ちらほらと返事が返ってきた。
だが、そのいずれも俺の期待したそれとは違っていた。
(;^ω^)「ちょ、ちょっとタンマだお……」
(;゚∀゚)「死んじまう……」
(;><)「もう動けないんです……」
(;´・ω・`)「流石にこれは持ちませんね……」
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:59:05.09 ID:IEQ0PhJbO
- マジかよ…
wktk
- 13 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 20:59:42.22 ID:TrQBgjSrO
- (;'A`)「何言ってんだ!まだまだ!」
ミ;,,゚Д゚彡「みんなこの暑さに慣れてないから……。
少し、休憩挟んだ方がいいんじゃない?」
俺の隣から一人の男が顔を出した。
その男、フサギコは続ける。
ミ;,,゚Д゚彡「無理して怪我するのが一番怖いでしょ。この人数じゃ」
(;'A`)「……」
確かに、その通りだ。
このギリギリの人数の中、一人でも負傷者を出してしまうのは危険だった。
一呼吸置いて、俺は叫ぶ。
(;'A`)「……5分休憩」
(*゚∀゚)「水!?」
俺が休憩を告げた途端、今までくたくただった連中の顔色が変わった。
そして次の瞬間には、まるでゾンビのような歩き方で体育館を出ていく。
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:00:39.47 ID:L6q3pWGU0
- >>10
おれの環境だとまとまってるように見えるけど
まとまってない?
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:01:16.80 ID:IEQ0PhJbO
- 一瞬つー様かと思った
- 16 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:01:20.25 ID:TrQBgjSrO
- (;'A`)「ふぅ……」
せっかく休憩を用いた以上、俺も休むことにする。
近くに置いていたタオルを使い、自分の顔の汗を一吹きした。
ミ,,゚Д゚彡「それにしても……やけに飛ばしてるね。
何か良いことでも有った?」
('A`)「別に……何もねーよ」
今日は、七月に入って初めての土曜日だった。
夏という季節は、運動部にとって地獄であり、同時に上達への最大の機会でもある。
どの部活にも、どの学校にも、夏は平等にやって来るのだ。
それをどう乗り切るかが、これからの実力に大きく影響していくだろう。
('A`)(でもやっぱ……フサギコがいると大分違うな)
フサギコがこの部活に入部して、そろそろ1ヶ月になる。
怪我の影響は多少あるが、それにしても、相変わらずのキレと判断力を持っていた。
('A`)(やっとバスケ部らしくなってきたんだ……ここで立ち止まるかよ)
もう、負けたくはない。
その心を強く持ち、俺は練習に励んでいた。
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:02:22.05 ID:t+DR6qND0
- 支援
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:02:22.77 ID:IEQ0PhJbO
- >>14
閉鎖するからまとめられない
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:02:27.76 ID:L6q3pWGU0
- これは支援
- 20 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:02:27.70 ID:TrQBgjSrO
- ('A`)「よっしゃ!休憩終わり!」
大体5分が経過した頃、また練習を再開する。
周りの連中も、ぶつぶつ文句を言いながらもきちんと練習の体勢に入っていた。
('A`)「3オン3!今日は、俺とビコーズとブーンのチームだ」
大体ポジション的に考えて、チームを編成する。
俺はジョルジュ、ビコーズはフサギコ、ブーンはショボンにマークする事にした。
('A`)「いつも言っている事だが、大事なのはボールを持っていない奴だぞ!
マークの隙を突いて、出来る限りフリーな状況を作るんだ」
部員全員が頷いた。
初めの頃は意味が分かっていなかった連中も、今ではまともな動きになりかけている。
だが、所詮は付け焼き刃。
まだまだ穴だらけのそれを、練習を繰り返して埋めて行くのだ。
('A`)「フサギコ達のオフェンスから初めてくれ」
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:02:57.36 ID:L6q3pWGU0
- >>18
第2部はサイトの方にまとめられるはず
支援
- 22 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:03:38.98 ID:TrQBgjSrO
- フサギコがボールを持って、構える。
怪我のせいで全力疾走の出来ないフサギコは、
先ずはパス相手を探そうと目線を動かした。
(;><)(でも、気は抜けないんです……!)
マークするのは、身長152cmのビコーズ。
いくら相手が怪我人とは言え、元は全国級の選手。
何が起こるか等、予想出来るハズも無かった。
ミ,,゚Д゚彡「ジョルジュさん!」
フサギコがそのままジョルジュにパスを出した。
やはり、無理はしないと言うことだろうか。
( ゚∀゚)「任せろぃ!!」
ボールを受けとるジョルジュ。
それに対峙するのは、この俺。
('A`)(絶対抜かせねぇ……)
全国優勝の経験を持つ俺でも、ジョルジュを止めるのは簡単ではない。
それほどジョルジュは、スピードに掛けては群を抜いているのだ。
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:03:39.93 ID:bbwXIK850
- >>14
ア、ごっめーん。
下の方までよく見てなかった
支援
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:04:35.13 ID:L6q3pWGU0
- 支援
- 25 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:05:50.57 ID:TrQBgjSrO
- 膝を曲げ、腰を降ろす。
相手の足元を見て、自分のかかとを微妙に浮かした。
いつでも、どちらでも、動けるように。
( ゚∀゚)「……」
('A`)「……」
あのヘラヘラしたジョルジュも、ボールを持つと人が変わる。
一瞬の隙も逃さない、狩人の姿になるのだ。
('A`)「………ッッ!!!」
ジョルジュの左足に、重心が乗った。
次の瞬間には、ジョルジュの姿が右にズレる。
それに追い付くように、俺は素早く足を浮かせた。
(;゚∀゚)「チッ――!!」
ジョルジュの一歩目には、着いていく事が出来た。
一歩目さえ逃さなければ、その後着いていくのはそう難しくはない。
着いてくる俺を、そのままスピードで抜き去ろうとするジョルジュ。
だが、俺のマークは簡単には外れなかった。
('A`)(取れる――ッッ!)
- 26 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:06:47.07 ID:TrQBgjSrO
- ミ,,゚Д゚彡「ジョルジュさん!!」
突然、声が聞こえた。
方向は、俺の正面、ジョルジュの真後ろ。
( ゚∀゚)「ナーイスッ!」
ジョルジュが力を抜いて、ボールを後ろに投げる。
それをタイミングよくキャッチしたフサギコは、その勢いに乗って真上に跳んだ。
――パシュッ
フサギコの手から放たれたボールが、音を立ててリングを潜る。
相変わらず、綺麗なシュートフォームだった。
(;><)「ごめんなさいなんです……」
('A`)「どんまい。今のは、一回パスを出した後気を抜いたのが失敗だな。
常に相手の動きを見て、自分のマークには責任を持つんだ」
(*><)「了解なんです!」
- 27 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:08:57.70 ID:TrQBgjSrO
- ('A`)「んじゃ、次は俺たちのオフェンスだな」
転がるボールを拾い上げ、それをビロードに渡す。
ポイントガードとしての成長を願って、練習中は出来る限りビロードに任せていた。
元々ビロードは他の連中に比べて、“武器”が少ない。
目立った得意技が無ければ、身体能力が高いわけでも無いのだ。
俺が教えた『秘密の必殺技』を練習中だが、そのほかに
最低限ポイントガードの能力は身につけて欲しかった。
( ><)「ドクオ君!」
ちょうどマークを振り切った俺に、パスが渡る。
マークのジョルジュが、一呼吸置いて俺に着いた。
( ゚∀゚)「抜かせねぇぞ!!」
ジョルジュがディフェンスの構えをする。
オフェンスではエース級のジョルジュだが、ディフェンスは正直並み以下だ。
身体を揺らし、相手の足を浮き立たせる。
完全にタイミングをズラされたジョルジュの右に、鋭いドリブルを突いた。
(;゚∀゚)「やべぇぇぇぇ!!!」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:09:04.78 ID:IEQ0PhJbO
- ( ∵)?
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:09:47.05 ID:L6q3pWGU0
- 支援
- 30 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:10:22.48 ID:TrQBgjSrO
- 浮き足立った状態のジョルジュは、俺のドライブには着いていけない。
二歩目のドリブルで、完全にジョルジュを抜き去った。
('A`)(フリー……!)
ジョルジュを抜いた直後、そのままジャンプシュートの体勢に入る。
思い切り地を蹴り体を空中に上げ、そのままシュートを放とうとした。
――――だが
(´・ω・`)「君がそこでシュートを打つのは、計算済みですよ」
(;'A`)「!!」
突然、俺の横からショボンの手が伸びてくる。
その手は俺のシュートコースを完全に塞ぎ、ボールの行手を無くした。
(;'A`)「くっ……!」
ブロックされるのだけは不味い。
空中で一旦腕を曲げ、相手の手からシュートコースを外した。
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:10:34.79 ID:9ZT1kXD40
- バスケやってた頃を思い出す・・・・・
興奮すると同時に鬱な気分だ・・・支援
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:10:58.74 ID:h2viI7rmO
- 復活…だと…?
- 33 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:11:23.17 ID:TrQBgjSrO
- (;'A`)「リバウンドだ!」
何とか無理矢理ブロックを避けたものの、ボールの方向は良くはない。
このシュートは、外れる――!
――ガコンッ!
予想通りボールはリングに当たり、そのまま真上へと上がっていく。
すぐさまリバウンドを取りに行こうとするが、
目の前のショボンに阻まれ動く事が出来ない。
( ゚∀゚)「もーらいっ」
ゴール下に向かっていたジョルジュがタイミング良くジャンプする。
ボールを取ろうとした、その瞬間だった。
(#^ω^)「うおおおおおお!!」
(;゚∀゚)「な――!!」
- 34 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:12:33.33 ID:TrQBgjSrO
- ブーンの手がぐんと伸び、ついにはジョルジュのそれを越える。
誰よりも速く、誰よりも高く、そのボールをキャッチした。
( ^ω^)「決めるお!!」
一度着地し、すぐさまシュートを放つ。
ゴールの真下から放ったそのボールは、綺麗にリングを潜り抜けた。
('A`)「ナイスリバウンドだ、ブーン」
(*^ω^)「おっおっ。ブーンも頑張ってるんだお」
自分で言う辺りが何だが、確かにブーンは最近一番伸びている。
元が初心者のため、教えられた事をぐんぐん吸収しているのだ。
('A`)(まるで桜木だな……)
となると、自分は赤木だろうか。
ふと、笑いが込み上げてきた。
(;^ω^)(ドクオが一人で笑ってるお……キメェ……)
- 35 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:13:55.31 ID:TrQBgjSrO
- 俺たちが攻守の交代をしていると、体育館のドアが開いた。
現れたのは、一人の女性教師。
('A`)「集合!!」
その教師の元に駆け出し、その場に集合する。
彼女こそがこの部活の顧問。シュール先生だ。
lw´‐ _‐ノv 「やぁやぁ諸君。バスケの方はどうかね」
(;><)「めちゃくちゃキツいんです!」
lw´‐ _‐ノv 「それは米だな。ふむふむ……」
そう言うと、先生はどこかに歩き始めた。
もう知り合って3ヶ月だが、未だに彼女の事は全く分からない。
一つだけ言えるのは、間違いなく変人と言うことだ。
lw´‐ _‐ノv 「そういえば、明日試合入れたから米米」
('A`)「!!」
- 36 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:15:24.90 ID:TrQBgjSrO
- シュール先生の一言に、部員全員が反応する。
5月のパー速との試合以来、一度も試合をしていない自分達。
人数が六人である以上、紅白戦すら出来ないのである。
('A`)(この時期に試合入って助かった……)
バスケットは、五対五のスポーツだ。
いくら練習しても、結局試合では五対五の実力が試される事になる。
夏休み前に一度試合をして、自分達の課題を見付けておきたい所だった。
('A`)(先生も中々使えるな)
('A`)「それで、相手はどこなんですか?」
俺の問いかけに、シュール先生は無表情のまま答える。
lw´‐ _‐ノv 「VIP高校、女子バスケット部だ」
第一話 終
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:15:57.94 ID:L6q3pWGU0
- ちょっと短いけど乙!
- 38 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:17:25.42 ID:TrQBgjSrO
- 少し休憩した後、第二話も投下します。
また、第一章の最後、ドクオ達が2年になったシーンがありますが、
本編は1年時の話となっています。
ご了承下さい。
- 39 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:23:30.96 ID:TrQBgjSrO
- 第二話行きます
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:23:57.17 ID:UjgR7Ho7O
- 支援
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:24:17.72 ID:aj6GTKw1O
- 支援
- 42 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:24:35.70 ID:TrQBgjSrO
- 体育館中に、バスケットボールのドリブルの音が響き渡っている。
正面から見て、左側のコートでは女子が。
右側のコートでは、俺達男子バスケ部が試合前の練習を行っていた。
('A`)(……はぁ……)
今から、VIP高校男子バスケ部と女子バスケ部の試合が行われる。
確かに試合相手が欲しいと願ってはいたが、女子となると話は変わってくる。
('A`)(相手になんねーだろ……)
女子と男子では、根本的に運動神経に違いがある。
いくら新生チームとは言え、女子と男子、加えて、俺がいるチームが負けるはずかなかった。
('A`)(俺らの練習って言うより……女子の練習だな)
それすら面倒くさいのだが、決った事は仕方ない。
自分はただ、試合を行うだけだ。
('A`)(……そろそろか……)
中央にあるタイマーを見る。
試合開始まで後三分。
試合前の指示を出そうと思い、俺は部員を集めた。
- 43 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:26:02.34 ID:TrQBgjSrO
- ('A`)「あー、あれだ。いくら相手が女子でも、力を抜くなよ」
( ゚∀゚)「あったりまえだ!ここで活躍して、つーを惚れさせるぞ!」
(´・ω・`)「僕も、女子だからといって力を抜くつもりはありませんね」
ミ,,゚Д゚彡「女の子に怪我させないようにしなきゃ」
威勢よく返事をしたのは、三人だけ。
残る二人は、不安と苦笑いが混じった顔でこちらを見ている。
(;><)「お、女の子何て怖くないんです!」
(;^ω^)「け、けちょんけちょんにしてやるお!」
こいつらは一体、女子に対してどのような感情を抱いているのだろう。
緊張するにも、程があると思う。
('A`)「試合をやる以上、勝ちに行くぞ」
メンバーに向かって、はっきりと言う。
その言葉に合わせるかのように、試合開始を告げるブザーが鳴り響いた。
- 44 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:27:52.87 ID:TrQBgjSrO
- ('A`)「ちゃんとマーク確認しとけよ」
今回スタートは、俺、ジョルジュ、ショボン、ブーン、フサギコの五人。
フサギコの試合での能力を確認するために、ビロードには我慢をしてもらった。
('A`)「4番、オッケー……」
俺のマーク相手は、あの女バスのキャプテン。
やけに騒がしく、俺が苦手なタイプの人間だ。
(*゚∀゚)「やぁやぁやぁ!またまた会ったねドクオ君!」
('A`)「……どうも」
(*゚∀゚)「あれ!?ひょっとして私のマーク!?
あちゃ〜〜!これは責任重大な感じだねっ!」
('A`)「……」
つーの話を無視して、他のメンバーを見る。
それぞれ自分のマークを見つけ、番号の確認をしている所だった。
そして、センターサークルにブーンが入る。相手は既に構えており、ついに試合開始の準備が整った。
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:28:37.79 ID:UjgR7Ho7O
- 支援
- 46 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:28:48.02 ID:TrQBgjSrO
- 審判「球は女子用の大きさを使用します。
それ以外は特に変更はありません」
女バスの二年生が審判をやってくれている。
軽いあいさつの後、いよいよボールを構えた。
審判「それでは、試合を始めます!!」
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:29:15.82 ID:aj6GTKw1O
- 支援
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:30:59.85 ID:ei2LhoLG0
- 始まる始まる支援
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:31:21.03 ID:w2yi26keO
- 支援せざるを得ない
- 50 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:33:30.74 ID:TrQBgjSrO
- 4 ('A`)ドクオ PG
5 ( ^ω^)ブーン C
7 ( ゚∀゚)ジョルジュ SF
8 (´・ω・`)ショボン PF
9 ミ,,゚Д゚彡 フサギコSG
「「「お願いします!!!」」」
4 (*゚∀゚)つー PG
5 川 ゚ -゚)クー SF
6 从 ゚∀从ハインリッヒ C
7 ('、`*川ペニサス PF
14 ξ゚听)ξツンデレ SG
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:33:32.07 ID:/Al8uKQX0
- ktkr
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:33:36.91 ID:iZEZFy00O
- 復活祝い!
支援!
- 53 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:34:51.39 ID:TrQBgjSrO
- センターサークルに、ブーンとハインリッヒが入る。
身長は圧倒的にブーンが高く、よほどの事が無い限りコチラが勝つだろう。
('A`)(先取点は決めたいな……)
勝負において先制攻撃は重要である。
相手より先に流れをつかみ、初期の段階で温度差を作り出す。
勝負の常識だ。
審判が勢いよくボールを放った。
それに続いて飛び上がる、ブーンとハインリッヒ。
(;^ω^)「ほ、ほわちゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
从;゚∀从「!」
ハインリッヒの頭上を越え、ブーンの手がボールを叩く。
その衝撃により、大きくボールが動いた。
よくやった。
……そう思ったのは、一瞬だけだった。
(#'A`)(あの馬鹿……)
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:35:21.98 ID:IEQ0PhJbO
- 高校バスケで日本一の人マダー
- 55 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:36:03.52 ID:TrQBgjSrO
- ボールを叩いたのはいいが、ブーンは方向を全く考えていなかったのだ。
でたらめに弾かれたボールは、女子チームのつーの手に入る。
(*゚∀゚)「ラッキーボールだよ!先取点取ろう!」
ポイントガードのつーがドリブルをつく。
相手の素性を知らない以上、むやみにカットを狙う事は出来なかった。
('A`)(やけに小さいな……スピードタイプか……?)
抜かれない事を第一に考え、それでいてスリーのチェックも忘れない。
以前、パー速のミルナに不意をつかれたことから学んだ事だ。
(*゚∀゚)「ツンちゃん!!」
特にすること無く、つーはパスを出す。
それを受けとるツンデレ。
位置は、スリーポイントラインから三歩程度後ろの位置だ。
ミ,,゚Д゚彡「14番オッケー!」
ディフェンスはフサギコ。
オフェンスと絶妙の位置で、守りの体勢に入っている。
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:37:13.30 ID:9ZT1kXD40
- 女子との試合は凄くやり辛い。
俺が意識しすぎなだけなんだろうけど・・・・・まじキツイ
- 57 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:37:59.35 ID:TrQBgjSrO
-
――――ヒュッ
ミ;,,゚Д゚彡「は――!?」
(;'A`)「な………!?」
ツンの手から、ボールが放たれた。
それも、かなりのスピードで。
―――――パシュッ!!
(*゚∀゚)「ナイッシュー!ナイスだよ!」
まさかの、超が付くほどのロングスリーポイント。
そのシュートは、そのまま音を立ててリングを潜る。
その光景を、俺とフサギコは呆れた顔で見ているばかりだった。
ミ;,,゚Д゚彡(めちゃくちゃクイックネスだな……反応出来なかった……)
(;'A`)(ラインから三歩後ろかよ……かなり範囲広いな)
- 58 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:40:19.38 ID:TrQBgjSrO
- 遠く、そして速いシュート。
これこそが、女子バスケットの特徴だった。
両手で放たれるそのシュートは、男女の筋力差を無にする。
それは、むしろ男に不利を与えるほどだ。
('A`)「……しゃーねぇ!次はシュート気を付けろよ!」
ミ,,゚Д゚彡「おう!」
一本決められたら、決め返せばいいだけだ。
俺はすぐにボールを受け取り、オフェンスの体勢に入った。
('A`)「ジョルジュ!」
( ゚∀゚)「っっしゃぁ!!」
相手を振り切ったジョルジュにパスを出す。
それを受けとると同時に、ジョルジュは体を半回転させた。
川;゚ -゚)「く……!」
ディフェンスのクーが、着いていこうと必死に足を出す。
――だが、ジョルジュのそれは囮だった。
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:40:26.05 ID:ei2LhoLG0
- >>56
確かにな。
支援!
- 60 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:41:49.28 ID:TrQBgjSrO
- ( ゚∀゚)「あーばよ!!」
半回転させた体を、今度は元の方向に戻す。
また、その反動を使って大きく一歩を踏み出した。
川;゚ -゚)「ッ――!」
足を開いたクーはその動きに反応出来ない。
棒立ちとなったクーの真横を、ジョルジュが抜き去った。
( ゚∀゚)「おりゃぁぁぁぁぁ!」
ジョルジュがそのままレイアップシュートを放つ。
だが、それは当然というか――
――ガコンッ!
('A`)(もう期待してねーよ)
リング上でバウンドし、転がり落ちるボール。
たくさんの人間がリバウンドに行くなか、一つの手が抜きん出てきた。
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:42:25.61 ID:L6q3pWGU0
- 支援
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:43:53.33 ID:/Al8uKQX0
- 支援
- 63 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:43:54.00 ID:TrQBgjSrO
- ( ^ω^)「だお!!」
その手の主はブーン。
誰よりも高く空中でボールを掴み、着地する。
そのままもう一度跳び、ボールをゴールへと入れ直した。
('A`)「ナイスブーン!」
(*^ω^)「おっおっ」
軽く背中を叩いて、すぐにディフェンスに戻る。
相手は変わらず、つーがボールを運んでいた。
(*゚∀゚)「……」
('A`)「……」
やけに俺の目を見てくるつー。
俺の隙を探しているように見えた。
('A`)(……)
出来る限り腰を下ろす。
抜かせもしないし、もちろんスリーポイントも打たせない。
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:46:09.78 ID:IEQ0PhJbO
- ξ'A`ξ
- 65 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:46:42.99 ID:TrQBgjSrO
- (*゚∀゚)「ドクオ君」
突然、つーが俺に話しかける。
試合中に話すなど言語道断だが、俺は仕方なく顔だけ上げた。
(*゚∀゚)「怒んないでね」
('A`)「……?」
つーが俺に笑う。
それと同時に、背後から叫び声が聞こえた。
ミ;,,゚Д゚彡「誰か!カバー!!」
(;'A`)「!?」
慌てて声の方向を確かめた。
フサギコが、ある方向を見ながら叫んでいる。
(*゚∀゚)「ツンちゃん行っちゃえ〜!」
つーがパスを出す。
その先には、フサギコのマークであるはずのツンデレ。
場所は、スリーポイントライン。
(;'A`)「まさか……」
――ツンデレが、ボールを放った。
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:47:17.43 ID:IEQ0PhJbO
- フサギコ役立たずw
- 67 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:47:55.76 ID:TrQBgjSrO
-
――――パシュッ!!
(*゚∀゚)「イエーイ!ナイスツンちゃん!」
ξ゚听)ξ「ナイスパスです!」
二本目のスリーポイント。
それを軽々と決められてしまった。
(;'A`)「フサギコ……何やってんだよ」
ミ;,,゚Д゚彡「悪い……スクリーンにかかっちまった……」
(;'A`)「……!」
スクリーンを掛けてでも、あのツンデレをフリーにする。
フリーにさえすれば、ツンデレがスリーを決める。
('A`)「……こりゃ、舐めてたら痛い目に合うな……」
- 68 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:49:04.57 ID:TrQBgjSrO
- ――ベンチ
lw´‐ _‐ノv 「はて、今のは何が起こったんだ?
フサギコ君がディフェンスをサボったのかね」
(;><)「違うんです!スクリーンなんです!」
lw´‐ _‐ノv 「それは米か?」
(;><)「違います!スクリーンは、特定の人をフリーにするための作戦なんです!
オフェンスの一人が気付かれないように、ディフェンスの横に行く。
ディフェンスがマークを追いかけようとすると、
、 そのオフェンスにぶつかって、マークを逃してしまうって感じなんです!」
lw´‐ _‐ノv 「非常に分かりにくい説明をありがとう。ビロード君」
(;><)「簡単に言うと、オフェンスAがオフェンスBのために壁になるんです!」
lw´‐ _‐ノv 「ふむ……軽く理解した」
- 69 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:50:25.31 ID:TrQBgjSrO
- ('A`)(何が『怒んないでね』だよ……)
スクリーンは、れっきとした作戦の一つ。
これは卑怯でも何でもない。実力だ。
現在スコア、6―2。
いくらこっちが点を決めても、相手がスリーを放っては追い付けない。
この試合、早くも一つ目の山場がやってきた。
第二話 終
- 70 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:51:56.50 ID:TrQBgjSrO
- お疲れ様でした。
質問があれば受け付けます。
基本的には作品の内容でお願いします。
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:52:21.47 ID:trfVBcmX0
- 最初の方のビコーズってだれだ?ビロードの間違い?
- 72 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:54:10.72 ID:TrQBgjSrO
- >>71
気付きませんでした……。
間違いです。正しくはビロードでお願いします。
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:55:58.61 ID:IEQ0PhJbO
- >>70
高校バスケで日本一の人はいつ再開するの?
- 74 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 21:58:25.74 ID:TrQBgjSrO
- >>73
自分に聞かれても……
まとめの方に書き込みがあるようですので、気長に待つといいと思います。
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:58:58.09 ID:L6q3pWGU0
- オナニーはどれくらいの頻度でしますか?
- 76 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 22:01:13.46 ID:TrQBgjSrO
- >>75
基本的に1日二回。
日によっては三回だったり、一回だったりします。
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 22:01:17.20 ID:IEQ0PhJbO
- >>74
怠惰な食生活をおくると、デブになる。
自己管理が緩いと、デブになる。
好きな物を好きなだけ食べれば、デブになる。
デブは、それが分かっていても止められないのである。
デブは精神的に弱い故に、己を甘やかす。
自己中心的であるが故に、他人には厳しい。
他人から恨みを買っているからこそ「デブ」という侮蔑のレッテルを貼られるのだ。
もしも「デブ」に素晴らしい人格者が多ければ、「デブ」は美徳であっただろう。
そもそも人間の体は「デブ」を前提に作られてはいない。
デブは、すなわち奇形であり、未熟で怠惰な精神を顕わにするバロメータなのだ。
歴史上の偉人に、デブはいない。
各国の要人に、デブはいない。(北朝鮮除く)
学者・研究者・識者・芸術家にデブはいない。
デブとは。
その醜い肉体とともに生きる人生とは、神の御心に背いた者に科せられた罰なのである。
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 22:02:26.64 ID:IEQ0PhJbO
- >>76
デブについてどう思うか
あなたの考えを200字以内で具体的に述べよ
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 22:04:37.73 ID:TrQBgjSrO
- >>78
自分は体が細いので、羨ましい一面はあります。
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 22:04:56.65 ID:ei2LhoLG0
- >>79
幼女を泣かしちゃダメだお( ^ω^)
- 81 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 22:06:43.92 ID:TrQBgjSrO
- >>80
自分が泣かせたのではありません。
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 22:08:21.04 ID:xVLK59YA0
- 乙
幼女泣かせんなよ
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 22:12:02.57 ID:IEQ0PhJbO
- 養女泣かしたとか引くわ
だが乙
- 84 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/02/23(土) 22:12:16.57 ID:TrQBgjSrO
- そろそろ消えます。
これからもみなさんよろしくお願いします。
ノシ
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 22:18:43.62 ID:qmwXamuP0
- http://venus.bbspink.com/test/read.cgi/hneta/1200057345/
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