( ^ω^)ばすけっとからバスケットのようです
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 22:44:36.65 ID:+Nycyg4n0
- 代理
- 2 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 22:46:02.18 ID:YRdje8kB0
- 代理ありがとうございました!
まとめ:http://hoku6363.fool.jp/
パソコン復活記念ぱぴこ
ながら投下でがんばります
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 22:46:41.89 ID:KwGfVuHp0
- ktkr
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 22:47:09.45 ID:T3L0ZNknO
- 久しぶりだね
- 5 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 22:49:42.51 ID:YRdje8kB0
- ('A`)「ブーン!もういっちょ行くぞ!」
俺が叫ぶと同時に、ブーンがゴール下で張る。
対するディフェンスは、女子のハインリッヒ。
ブーンの技術不足も、圧倒的な身長差により無効となっていた。
( ^ω^)「オッケーだお!」
完全に、ブーンが面を取った。
その瞬間を見逃さずに、俺はブーンへとパスを出す。
それを受け取ったブーンが、すかさずターン。
そのままジャンプし、あっさりとゴール下を決める。
ディフェンスは、ただそれを見ることしか出来ない。
('A`)(あんだけ身長差があると、やっぱり攻めやすいな……)
- 6 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 22:51:01.81 ID:YRdje8kB0
-
第5話 【俺たちの実力 前編】
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 22:51:33.94 ID:5lMtScmX0
- 支援
- 8 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 22:56:20.53 ID:YRdje8kB0
- 現在、第3クォーターの途中。
得点は、22-42と大きく差が出来ていた。
もちろん、男子側の勝利である。
('A`)「ビロード!行ったぞ!」
( ><)「はいなんです!」
ツンデレのスリーポイントをビロードが綺麗に止めてくれている。
それにより、相手の得点は半分程度に抑えることが出来ていた。
ξ;゚听)ξ 「くっ……先輩! ……あっ!」
──バシィ!
ツンデレが無理やりに出したパスを、ショボンがカットする。
既に走り出していた俺に、パスが来る。
流れるような速攻だった。
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 22:58:03.03 ID:oPaKRMYuO
- (#^ω^)ξ#゚听)ξ(#'A`)川#゚ -゚)(#゚Д゚)(#゚ー゚)(#><)(#'ω'*)
- 10 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:00:07.14 ID:YRdje8kB0
- ('A`)「ナイス、ショボン!」
(´・ω・`) 「ナイッシューです」
試合の流れは、完全にこちら側だった。
流れが傾いているという事は、それだけでかなり士気が上がる。
自分たちも、自然と声が出るようになっていた。
審判「女子チーム、タイムアウトです!」
流石に、流れに危機感を覚えたのだろうか。
ようやく女子がタイムアウトを取った。
自分たちもすぐにベンチに戻り、新たな指示を出す。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:02:02.19 ID:KwGfVuHp0
- >('A`)「ナイス、ショボン!」
>(´・ω・`) 「ナイッシューです」
おかしくね?
- 12 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:04:01.92 ID:YRdje8kB0
- ('A`)「たぶん、女子は次はブーンを止めに来るはずだ。
いくらなんでもブーンに決められすぎだからな……」
(*^ω^)「おっおっ」
('A`)「オールコートで当たって来るか……それか、ゾーンディフェンスで来るはずだ」
「一人が一人を守る」マンツーディフェンスに対して、
ゾーンディフェンスは、「一人が一つの場所を守る」ディフェンスだ。
各々が決められた場所を責任を持って守るやり方。
これをされてしまっては、今までのようにブーン一人では攻められなくなる。
('A`)「そこでだ。
次からは、俺とジョルジュを中心に攻める」
( ゚∀゚)「ようやく出番かぃ!」
('A`)「二人で中に切り込みまくって、相手のゾーンを乱すんだ。
誰か一人でも混乱すれば、ゾーンには隙が出来る」
- 13 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:07:56.78 ID:YRdje8kB0
- 審判の笛が鳴り響く。
女子ボールからで、試合が再開された。
川 ゚ -゚)「……ッ!」
ジョルジュのマークであるクーが、鋭いドライブをする。
あっさりと抜かれたジョルジュの一歩前で、
綺麗にジャンプシュートを決めてきた。
(#゚∀゚)「こんにゃろ……」
('A`)「ドンマイ。オフェンスで取り返せ」
( ゚∀゚)「あたぼーよぅ!」
- 14 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:10:54.37 ID:YRdje8kB0
- ('A`)(……来たか)
予想通り、女子チームはゾーンディフェンスをしてきた。
2-3ゾーンという、基本的な隊形。
これなら、簡単に崩すことが出来る。
('A`)「ジョルジュ!」
( ゚∀゚)「おうッ!」
俺がパスを出すと同時に、ジョルジュは体を半回転させる。
ターンかと勘違いしたディフェンスは、そのジョルジュを追おうと足をばたつかせる。
だが、ジョルジュのそれはフェイク。
次の二歩目で体を戻し、パスを受け取ると同時に足を大きく踏み出した。
川;゚ -゚)「くっ──!」
- 15 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:13:15.48 ID:YRdje8kB0
- ジョルジュが抜いた所で、すぐにカバーがやってきた。
ここまでは予想通り。ゾーンならではだ。
( ^ω^)「コッチだお!」
( ゚∀゚)「なーいす!」
誰かがカバーに行くと言う事は、誰かがフリーになるということ。
ジョルジュに二人ついた分、ブーンのディフェンスがいなくなったのだ。
無難にパスを出し、それを落ち着いて決める。
点差は、またしても広がった。
('A`)「よっしゃ!もう一本!止めるぞ!」
( ^ω^)( ><)( ゚∀゚)(´・ω・`) 「おお!!」
───……・・・
──…・・・
─・・・
・・
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:13:46.77 ID:RxAsqWI0O
- 久々にバスケしたーい支援
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:14:06.60 ID:FfBdqhYp0
- >>11
ショボンパス→ドクオシュートだろjk
- 18 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:16:17.36 ID:YRdje8kB0
- ・・・
………
…………
審判「34-68!男子チームの勝ちです!」
最後の笛と同時に、全員が頭を下げる。
「ありがとうございました」の掛け声と共に、俺たちの顔は笑顔になった。
(*^ω^)「おっおー!!勝ったお!」
( ゚∀゚)「ダブルスコアだぜ!ダブルスコアwwwwwwwww」
(*><)「ぼくもがんばったんです!」
相手はたかが、女子だろう。とも思ったが、
このチームとしては初の勝利ということになる。
喜びすぎるのも、悪くないことだ。
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:17:31.58 ID:KwGfVuHp0
- >>17
あー
- 20 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:19:07.20 ID:YRdje8kB0
- ('A`)(ようやく、一勝……か)
女子相手にだが、勝ちは勝ちだ。
これが、このVIP高校男子バスケ部の初勝利。
悪くはない。
( ^ω^)「てか僕たちって強いんじゃないかお?wwwww」
( ><)「そ、そんなに甘くはないかと……」
( ゚∀゚)「いや、俺たちは強い!
なぜなら俺様がいるからだ!」
( ><)「バロッシュwwwwwwwwwwww」
……一部の人間は、浮かれすぎているようだが。
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:20:30.15 ID:RxAsqWI0O
- 支援
- 22 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:23:02.36 ID:YRdje8kB0
- (*゚∀゚)「いやー……さすがドクオ君だね!」
片付けが終わった後、女子バスキャプテンの、つーさんが話しかけてきた。
面倒くさいと思ったが、流石に無視するわけにはいかず、適当に相槌を打つ。
(*゚∀゚)「あ、そうそう。明日はこの体育館使えないらしいよ」
('A`)「……まじですか」
(*゚∀゚)「バレーの公式戦だってさー。
ほら、あいつら県大会出場してるし」
どうやら明日は、バレーの県大会らしい。
……そういえば、もうそういう時期でもあった。
('A`)(確か……)
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:25:12.01 ID:RxAsqWI0O
- 支援
- 24 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:25:53.05 ID:YRdje8kB0
- (´・ω・`) 「バスケの県大会も、明日ですよ」
ショボンに聞いてみたところ、やはりそうだった。
明日は、インターハイ予選の県大会らしい。
(´・ω・`) 「明日、体育館も使えないんでしょう?
なら、みんなで大会を見に行くのもどうです?」
('A`)「そうだな!って言いたいところだが……。
夏休みはあんまり休み取れないだろうから、明日は休養日にする。
大会みたい奴は、各自でってことにしよう」
夏休みは、地獄のような毎日にする予定だ。
最後の休みくらい、作ってやってもいいだろう。
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:27:02.96 ID:+PbtmgZ80
- センター一人なの?
- 26 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:29:34.89 ID:YRdje8kB0
- ( ^ω^)「ドクオー!大会一緒に見に行くおー!!」
どこから話を聞いていたのやら。
突然、ブーンが俺の横に現れた。
( ^ω^)「僕も強いチームの試合みたいお!一緒に行くお!」
('A`)「……だな。県大会って言えば、レベルもそこそこ高い。
見ておいて損はないしな」
(´・ω・`) 「ならば、僕もご一緒させてもらっていいですか?
ビデオを撮って、いろいろ研究したいですし」
( ^ω^)「もちろんだお!……あ!フサギコも行くかお?」
たまたま通りかかったフサギコに、ブーンが声をかける。
だが、フサギコは苦笑いを作って見せた。
ミ,,゚Д゚彡「行きたいけど……あいつらに会ったら気まずいしさ……ww」
- 27 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:34:05.80 ID:YRdje8kB0
- ( ^ω^)「……?」
流石のブーンは、それだけではよく意味がわからなかったらしい。
だが、俺には当然のごとく、フサギコの言いたいことがわかる。
('A`)(……ラウンジ学園、か……)
県内、いや、全国でも最強と謳われるラウンジ学園。
もちろん、この大会にも進出しているだろう。
元々フサギコは、そのチームの人間だ。
一度バスケをやめた人間を暖かく見守るほど、
ラウンジの連中はお人よしばかりではない。
('A`)「おっけ。それじゃ、俺とブーンとショボンな」
適当に時間を決め、待ち合わせの場所も決める。
明日また、ということで、その日は解散をした。
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:34:42.61 ID:RxAsqWI0O
- 支援
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:36:39.24 ID:KwGfVuHp0
- ラウンジ、絶対プギャーがいるなw
そんな描写もうでたっけ?支援
- 30 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:37:02.46 ID:YRdje8kB0
- ───。
太陽の熱により、アスファルトが湯気を発する。
視界が蜃気楼のように揺れる中、俺は……
(;'A`)「あぢぃ……」
街中を歩いていた。
(;'A`)「ぐっぞ……。暑すぎだろ常考……」
俺は元々、太陽の暑さが苦手だった。
バスケットはいつでも室内競技。
直射日光というのに、慣れていないのだ。
( ^ω^)ノシ「おそいおー!ドクオー!」
(´・ω・`) 「バスケのヒーローも、外じゃただの雑魚ですね」
- 31 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:39:30.07 ID:YRdje8kB0
- (;'A`)「うるぜー……」
バテバテになりながらも、ブーン達についていく。
正直、いつ倒れてもおかしくない状況だ。
(´・ω・`) 「ほら、もうすぐですよ。中央体育館。
あそこならクーラーもついてますし」
( ^ω^)「がんばるおー!」
クーラーが俺を待っている。
それだけを考えて、必死に足を進めていた。
後100m……
50m……
30m……
10m……
あと、1歩……!!
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:40:02.24 ID:RxAsqWI0O
- ショボンwwwwww
- 33 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:42:56.18 ID:YRdje8kB0
- \(*'∀`)/「ひゃっほーーーーーーーい!!!」
体育館に入った瞬間、涼しい風が俺の体を包む。
思わず、両手を上げて走ってしまう。
\(*'∀`)/「涼しい!涼しい!
文明ってスゲー!文明開化バンザイだぜ!!!」
流れていた汗も一気に引いていく。
凄い。人間の科学はここまで進んでいたのか。
\(*'∀`)/「テwwwwラwwwwwスwwwズwwwシwwwww」
(^ω^)「……」
(´・ω・`) 「……」
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:43:03.11 ID:lCnksyzNO
- 支援
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:43:37.59 ID:RxAsqWI0O
- はしゃぎすぎwwwwww
- 36 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:46:28.45 ID:YRdje8kB0
- (*'∀`)「ほら、早く試合見に行こうぜ!」
後ろでのこのこと歩いているブーン達を呼ぶ。
二人の顔は、心なしか引いているようにも見えた。
(*'∀`)「元気ねーなー?
やっぱり室内では俺が最強だぜwwwwwww」
早く試合を見よう、と思って走り出す。
もう一度、後ろの二人を見ようと思って、振り向いた瞬間だった。
──ドンッ!
余所見をして走っていたため、正面の人間にぶつかってしまった。
慌てて前を見て、謝罪をする。
(;'A`)「すんませ──」
だが、そこにいたのは。
俺が予想していなかった人物だった。
- 37 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:49:10.85 ID:YRdje8kB0
- ('A`)「───ッ」
ずいぶんと見ていない顔だった。
だが、いつでも脳裏に浮かぶ顔だった。
俺が、唯一心からライバルと思う男。
本気でも、勝てるかわからない相手。
中体連決勝、死力を尽くして闘った選手。
( ・∀・)「……」
モララーが、そこにいた。
第5話 終
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:50:07.31 ID:8jV5B4hlO
- モララーktkr!!!!!!
一部の第一話に出てたなwwwwwwww
乙!
- 39 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/24(月) 23:52:46.56 ID:YRdje8kB0
- 支援ありがとうございました。
えっとー。
お風呂入ってきてから、もう一話投下しようかなーなんて。
落ちちゃったら落ちちゃったであきらめます><
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:53:06.15 ID:lCnksyzNO
- 乙
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:56:59.41 ID:KwGfVuHp0
- 乙
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:57:29.07 ID:+ozB/CvUO
- 乙
保守
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 23:59:05.31 ID:yNNvygeA0
- 乙
落とすわけにはいかないな
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 00:00:00.13 ID:GirD7QsuO
- 乙
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 00:08:12.44 ID:GirD7QsuO
- ほし
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 00:08:47.42 ID:kBIeHB1fO
- 乙
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 00:09:06.11 ID:dhTRijm0O
- ほ
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 00:14:42.93 ID:PBWbam5DO
- ●=クーネジ=ばすけ
てほんとかい?
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 00:18:12.33 ID:dri0w/GSO
- 保守
- 50 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 00:22:50.35 ID:VT1kiJJP0
- 保守ありがとうございました><
質問については最後にまとめて受け付けますー。
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 00:24:01.41 ID:kBIeHB1fO
- ほ
- 52 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 00:25:40.52 ID:VT1kiJJP0
- ('A`)「……モララー」
( ・∀・)「……」
思わず、その名前を口にしてしまった。
あまりに久しい再会。
あまりに突然の再会。
( ・∀・)「……お前、まだどっかでバスケしてるらしいな」
俺より大きいからだのモララーが、俺に話しかける。
この近距離では、俺がモララーを見上げる形だ。
('A`)「……ああ」
( ・∀・)「バスケ止めるため、とか言って公立行ったんじゃねーの?」
相変わらず、口は少々悪い感じがする。
こいつの言葉は、いちいち棘がある。
- 53 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 00:28:27.58 ID:VT1kiJJP0
- ('A`)「いろいろ会ったんだよ」
( ・∀・)「ふん……。わざわざラウンジの特待を蹴って、公立でバスケか。
"あの時"とは、全然変わってるんじゃないのか?」
('A`)「人間、成長するもんだろ」
( ・∀・)「退化もするけどな」
やはり、こいつの言葉は癇に障る。
するとそこへ、連れの二人が追いついてきた。
( ^ω^)「おっおー?知り合いかおー?」
(´・ω・`) 「彼は……モララー……?」
(;^ω^)「え!?あのラウンジのモララー君?!
うおっ!本物だ!」
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 00:30:02.05 ID:b0XDj1JF0
- 支援
- 55 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 00:32:13.40 ID:VT1kiJJP0
- ( ・∀・)「そいつらが噂の"新しい仲間たち"か」
('A`)「いちいちうっせーな。試合の応援行かなくていいのかよ」
( ・∀・)「ふん……。そういえば、お前のトコの学校。
フサギコも転校したんだっけな」
フサギコの名前が出て、ブーン達の感じが変わる。
先ほどまでの、おちゃらけた感じがなくなった。
( ・∀・)「アイツも一度バスケ止めるとか言ったくせに、
またバスケ始めたんだって?」
( ・∀・)「くく……。どうやらお前の学校は弱者の復活が流行りらしいな」
(#^ω^)「お前!もう一回言ってみろお!!」
突然、ブーンが前にのめりだす。
モララーを強くにらみつけ、言葉を放った。
- 56 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 00:36:22.64 ID:VT1kiJJP0
- (#^ω^)「ドクオやフサギコ君が弱者!?
ふざけんなお!二人とも超うまいお!」
( ・∀・)「くくく……。いいなぁ、お前らのチーム。
とっても素敵なチームメイトをお持ちで」
まだ怒りの収まらない様子のブーンを、ショボンが引き止める。
モララーの視線は、相変わらずブーンに向いたままだった。
( ・∀・)「お前、名前は?」
(#^ω^)「……内藤ホライゾンだお」
( ・∀・)「ホライゾン、いい事を教えてやるよ」
モララーの口が、明らかに笑いを含めたものになった。
( ・∀・)「お前らの"上手い"っていうのは、ただの傷の舐め合いなだけだ」
- 57 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 00:39:19.39 ID:VT1kiJJP0
- ('A`)「……」
(#^ω^)「……」
(´・ω・`) 「……」
( ・∀・)「てめーらの"実力"が、試合見ればわかるだろうよ」
捨てるように吐き残し、モララーは歩き出す。
その方向は、試合会場へと向いていた。
( ・∀・)「ああ、ドクオ。最後に言い忘れてたけどよ」
一度だけ振り返って、モララーが俺に言う。
( ・∀・)「さっきのお前の言葉は間違いだ。
俺は"応援"じゃなくて、"選手"として行ってくるぜ」
タイミングよく会場のドアが開き、
モララーの姿はコートの中へと消えていった。
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 00:41:59.57 ID:wZZ+yMwnO
- 支援
- 59 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 00:44:37.28 ID:VT1kiJJP0
- (#^ω^)「ああ!アイツ本当にムカツクお!!」
('A`)「しゃーねーさ。あいつは昔から口が悪いしな。
んな事より、早く二階に行って試合を見ようぜ」
(´・ω・`) 「そうですね」
階段を上り、二階の客席に向かう。
席はかなり埋まっており、席を探すだけでも一苦労だった。
(´・ω・`) 「次は……。運命でしょうか。
クビナガ高校対ラウンジ学園です」
('A`)「……」
クビナガ高校も、聞いたことのある名前だ。
キャプテンのシラネーヨを中心とした、大型チームの記憶がある。
- 60 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 00:47:05.97 ID:VT1kiJJP0
- ('A`)「お……始まるぞ」
両チームのスタートメンバーがベンチから出てくる。
遠くてあまりよく見えないが、一つだけ確かなことがある。
(;^ω^)「モララー……スタメンだお……」
そう。モララーがスタートメンバーとして出場しているのだ。
この大会は、3年生も含む最後の大会。
その大事な試合、しかも、ラウンジ学園という強豪の中で。
モララーは、一年にしてレギュラーを獲得していたのだ。
('A`)「……」
ならば、見せてもらう。
お前の実力を。
俺たちの実力を。
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 00:49:56.12 ID:dri0w/GSO
- 支援
- 62 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 00:50:48.22 ID:VT1kiJJP0
- 両チームのセンターが、ジャンプの構えを取る。
流石に県大会ともなると、かなり大型だ。
特に、クビナガ高校のシラネーヨは半端でなくでかい。
ショボンの事前調査によると、2m8cmらしい。
(;^ω^)「2mとか……これで県大会かお……」
('A`)「まぁ、2mはそんなにたくさんはいないけどな。
全国には、もっとでかい奴もゴロゴロいるぜ」
審判が中央に立ち、ボールを真上に上げる。
ジャンプボールを制したのは、やはりシラネーヨだった。
( ´ー`)「おっしゃ!速攻ダーヨ!」
クビナガ高校のガードが、すぐさまボールを前に出した。
そこには、既に走り出していたクビナガ高校の選手。
だが──
- 63 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 00:53:17.91 ID:VT1kiJJP0
- ──パシッ!
( ・∀・)「っし!カウンター!」
ボールを受け取ったのは、どこからか現れたモララーだった。
と思いきや、今度はそのボールを前に放り投げる。
今度こそ、ラウンジの選手が速攻をきめた。
「「「「うおおおおおおおおお!!!!!!」」」」
ラウンジの応援組がかなり盛り上がる。
ベンチに入れなかった人間だけで、ゆうに20人は超えているようだ。
(;^ω^)「すっげー迫力だお……」
(´・ω・`) 「試合の中で、先取点というのはやはり大きいですからね。
それも、カットからの速攻なら流れもつかめますし」
- 64 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 00:57:57.93 ID:VT1kiJJP0
- 今度は、クビナガのオフェンスとなる。
5番の番号をつけたガードが、ボールを運んでいた。
それに対する、ラウンジのディフェンス。
何より驚くのは、その腰の低さ。
遠くからでも一目瞭然のその構え。
('A`)(さすが、きっちりと基本をやってくるな……)
どれだけ強豪といえども、ディフェンスは基礎の固まりだ。
どれだけ努力を重ねたかによって、ディフェンスは確実な物になっていく。
「シラネーヨ!」
ガードが、センターのシラネーヨにボールを投げた。
だが、それは明らかな暴投。
ボールの方向が高すぎるのだ。
(;^ω^)「お?」
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 00:58:56.12 ID:bGbwQcffO
- 支援
- 66 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 01:01:04.30 ID:VT1kiJJP0
- だが、それは暴投ではなかった。
シラネーヨが腕を伸ばし、跳んだ時。
その高さは、想像を絶するものになった。
(;^ω^)「たっか……!!」
暴投とも思えるボールをキャッチし、着地するシラネーヨ。
その背中には、ラウンジのディフェンス。
( ´ー`)「うおおおおぉぉお!」
力強くドリブルをつくシラネーヨ。
ディフェンスも、それに対して腰をしっかりと落としていた。
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 01:02:51.89 ID:dri0w/GSO
- 支援
- 68 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 01:04:27.01 ID:VT1kiJJP0
- ( ´ー`)「うそダーヨ」
ディフェンスが腰を下ろした瞬間。
シラネーヨは不意に上体を起こす。
ボールを右手だけでもち、そのまま高く飛び上がった。
(´・ω・`) 「フックシュート……!」
ボールを片手でもち、体を壁にしてディフェンスを遠ざける。
まるで投げるようなこのフォームだが、れっきとしたシュートである。
──パシュッ!
ラウンジのディフェンスを乗り越え、シラネーヨがシュートを決める。
2−2、同点となった。
('A`)(……)
流石に、レベルが高い。
だが、それだけではない。
大事な何かを、俺はまだ見ることが出来ていなかった──。
第六話 終
- 69 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 01:05:31.42 ID:VT1kiJJP0
- >>52と>>53の間に。
第6話 【俺たちの実力 後編】
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 01:05:38.06 ID:6DWWZiMb0
- 乙
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 01:06:09.64 ID:bGbwQcffO
- 乙!
- 72 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 01:06:10.40 ID:VT1kiJJP0
- これで終わりです。
長い間ありがとうございました!
質問とかあればドゾー
5分くらいで消えます。
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 01:06:29.88 ID:Y1dbJEJkO
- mixiでゲーム割れってるやつ見つけた
http://m.mixi.jp/show_friend.pl?&id=16750870
明らかに製品版は持って無いようだ
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 01:06:52.77 ID:dri0w/GSO
- 乙
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 01:06:58.54 ID:b0XDj1JF0
- 乙
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 01:07:09.79 ID:wZZ+yMwnO
- 乙
- 77 名前: ◆PL34tlmoTI :2008/03/25(火) 01:09:52.67 ID:VT1kiJJP0
- ないですかねー。
では、今日もお疲れ様でした!
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/25(火) 01:18:50.54 ID:C+JhZluCO
- >>77
乙!
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