( ^ω^)が空を行くようです (http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1164887926/)
1 名前:78 ◆pP.8LqKfPo :2006/11/30(木) 20:58:46.61 ID:DxktykC70
まとめサイト様様
http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/
http://hebiya.blog40.fc2.com/

2 名前:VIP村人c:2006/11/30(木) 21:02:14.87 ID:hsPOtHZI0
支援

3 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:03:11.18 ID:DxktykC70

第九話 「FEEL」


突如として上空に出現した鋼鉄の舟は、
連合艦隊も、そしてブーン達二人をも大いに動揺させた。
高空の更に高空から降り注がれる砲弾の雨は、面白いように艦隊を崩していく。

一羽のスズメを相手にしていた最中に、いきなり鷹が現れたのだ。
ほとんどの艦隊はブーン達スズメよりも高空の鷹の方を危険視し、
彼らの砲台が、次々と上空へ向いていく。

現在二人に対して攻撃を繰り広げるのは、わずかな戦艦と後方の飛行機械だけ。

まあこれだけでも十分脅威なんだけれども、
今まで戦艦の海の中を孤立無援で渡ってきた二人にとって見れば、
目の前の相手など脅威であって脅威でなかった。

ブーンはその意気のままにアクセルを踏み込み、風の隙間を駆け抜けていった。


4 名前:VIP足軽a:2006/11/30(木) 21:03:19.47 ID:FrQuW6IM0
wktk

5 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:06:43.65 ID:DxktykC70

ξ;゚听)ξ「……すごい」


後部座席のツンは、
連合艦隊の船を圧倒的な攻撃力で粉砕していく鉄の戦艦を見上げて呆けた顔をしている。

一方ブーンはというと、確かに上空の戦艦の勇姿にも目がいっていたが、
それよりもバックミラーに映る、
自分達の後方で連合艦隊の飛行機械を次々と撃墜していく
赤と青、二機の単座式飛行機械の動きに心を奪われていた。


(;゚ω゚)「……まるでダンスしているようだお」


赤と青の飛行機械の動きは、「飛ぶ」というより「舞う」と表したほうが正しい。

そんなことを呟きながら二機の飛行機械の動きに見惚れていると、
その更に後方から、連合艦隊のそれでない複座式の飛行機械が発光信号を送ってくるのが見えた。


6 名前:VIP毒蛇:2006/11/30(木) 21:11:21.17 ID:Aobm6wx70
wktk

7 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:12:53.77 ID:DxktykC70

( ゚ω゚)「ツン!後方!発光信号だお!!」

ξ;゚听)ξ「……えっ!あ、りょ、了解!!」


ブーンの声にツンは上空から後方へと視線を移し、その発光信号を解読した。


ξ;゚听)ξ「『ついてこい』だって!」

( ゚ω゚)「把握した!」


ブーンは発光信号を送る後方の複座式飛行機械に向かい進路を変える。
複座式の飛行機械は空を垂直に駆け上がり、上空の戦艦へと向かっていった。


8 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:13:47.56 ID:DxktykC70

「VIP」と思われる鋼鉄の塊は、他の戦艦と比べ明らかに異質異様なものだった。

基本構造は他の戦艦と同一。

しかし、普通の戦艦が我々の世界の空母、戦艦ように多少丸みを帯びた流線型であるのに対し、
高空に浮かぶ「風に乗る舟」は、
側面に張り巡らされた分厚い鉛色の鋼鉄板と、
そこから顔を出す無数の大口径の砲台を備え付けており、
それらが「VIP」を、戦艦ではなく空に浮かぶ要塞へと印象を変えさせていた。

その鉄の要塞の最下層、
ブーン達の位置からすると、要塞の真下部分に飛行機械の離着陸用の甲板が備え付けられており、
ブーンとツンの二人は先導する飛行機械に続いてその甲板へと降り立った。


9 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:16:12.35 ID:DxktykC70
  _
( ゚∀●)「ほ〜!見事な着艦だな!」


下部甲板に着陸した二人に向かい、眼帯と眉毛が印象的な男が話しかけてきた。
無骨な眼帯とは対照的に、彼の口調や表情は柔和だ。

ブーンは前部座席から降りると、後部座席でぐったりしているツンをそこから降ろしてやる。
その間に眼帯の男は先導した複座式の飛行機械のパイロット達となにやら話を始める。

ゴーグルとヘルメットでその顔は確認できなかったが、
どこかで見た彼らのシルエットが、ブーンの目には焼きついていた。


10 名前:VIP村人c:2006/11/30(木) 21:16:15.09 ID:hsPOtHZI0
大鑑巨峰主義

11 名前:VIP足軽flash:2006/11/30(木) 21:16:27.65 ID:u1/hfem40
やあ(´・ω・`)

12 名前:VIP女神:2006/11/30(木) 21:17:19.58 ID:pRZldtCTO
泣きすぎだよ、ニーナ…ってやつか

13 名前:VIP奴隷:2006/11/30(木) 21:18:29.65 ID:ar7YCwmRO
(^・ω・^)

14 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:19:39.52 ID:DxktykC70

\ξ(^O^)ξ/「……ここは天国ですかそうですか」


その言葉に振り返ると、
甲板に力なく座り込んだツンの目が麻薬中毒者のそれとなっていた。

これはヤバイと瞬時に判断したブーンは、水筒の水をツンにぶちまける。

彼女はしばらく呆然として甲板にへたり込んでいたのだが、
突然正気を取り戻すと、立ち上がり、顔をくしゃくしゃにして少年の胸に飛び込んでくる。


ξ;凵G)ξ「あ――――ん!怖かったよ―――――!!」

(;^ω^)「おー、よしよしだお」


滅多に見せない「デレ」状態の幼馴染を、少年は優しく受け止めた。

しかし、そんな幼馴染の身体を受け止める少年の両足もまた、
先ほどまでの恐怖とそれから解放された安心感とでガクガクと震えていた。


15 名前:暴れん坊VIPPER:2006/11/30(木) 21:20:44.83 ID:oepnA+A10
支援

16 名前:VIP村人c:2006/11/30(木) 21:20:59.51 ID:hsPOtHZI0
  ツン     デレ
\ξ(^O^)ξ/→ξ;凵G)ξ

17 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:22:49.17 ID:DxktykC70
  _
( ゚∀●)「あー、あー、テステスパイパイ。
      こちら下部甲板!こちら下部甲板!
      客人の飛行機械、及び副艦長と整備長の飛行機械収容完了!
      赤と青、その他の飛行機械部隊もまもなく着艦予定!どーぞー!」


しばらく互いの無事を確認しあっていた二人の視線の先では、
眼帯の男が甲板の壁に備え付けられている艦内用の通信機器のようなものに向かい何かしゃべっていた。
その言葉に、甲板の整備班らしき人々があわただしく動き始める。
赤と青、二機の飛行機械とは何者なのだろうか?
ブーンがそんなことを考えていると、眼帯の男が二人の方へと歩み寄ってきた。

  _
( ゚∀●)「いやー、お疲れさん!!俺はジョルジュ長岡!よろしくな!!」

(;^ω^)「あ、どうもですお……」


突然握手を求められたブーンは、一瞬戸惑いつつ、差し出された手を握り返した。

  _
( ゚∀●)「到着したばかりで悪いんだけど、まだ仕事は終わりじゃないんだなぁ、これが!
      そんじゃ、付いてきてもらうよ!!」


そうまくし立てると、
ジョルジュ何某はニコニコと笑いながら上へと続く階段を上り始める。
その後姿を、ブーンとツンは慌てて追いかけた。


18 名前:VIP足軽ktkr:2006/11/30(木) 21:24:32.00 ID:0/XJ225e0
wktk

19 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:24:48.33 ID:DxktykC70

階段をひたすら上りに上り、それから狭い通路を何度か曲がったその先に、
艦長室というプレートの張られた扉があった。
その前に眼帯をはめた男がブーン達を引き連れてやってきた。

艦長室とはとても思えない、他の部屋のものと大して変わらない粗末な扉。
彼はその前に立ち止まると、うやうやしく姿勢を正した。

  _
( ゚∀●)「ういーっす!ジョルジュ長岡副整備長でありまーす!!」

「うん。入っていいよ」


中から聞こえてくる間延びした声を合図に扉を開けると、
彼らの目の前にこじんまりとした部屋の様子が広がった。
一つの鉄製のテーブルに、それを挟む様にして備え付けられた二つのソファ。
その片側に座っていた八の字眉毛の背の高い男が、ブーン達二人に対面のソファに腰掛けるように促す。


(;^ω^)「……失礼しますお」

(´・ω・`)「ん」


一声かけてそこに座るブーン。
彼に続いて、ツンもおずおずとその隣に腰掛けた。
眼帯の男、ジョルジュ何某は八の字眉毛の男の後ろに立つ。

そして、会談が始まった。

20 名前:だんご屋のはる:2006/11/30(木) 21:25:16.16 ID:hJEY4GQ30
支援

21 名前:VIP村人c:2006/11/30(木) 21:26:08.00 ID:hsPOtHZI0
なんかジョルジュってメカニックな気がするよな

22 名前:門番の娘:2006/11/30(木) 21:27:20.86 ID:CYfvExE60
支援
つまりおっぱい=メカだったんだよ!

23 名前:散髪とめきち:2006/11/30(木) 21:28:11.12 ID:VgY+dTH5O
19:神たま◆jKVPs/NTH2 2005/02/04 01:18:26 ID:VJfMSP3d0
俺はケツ感じるまで2年かかりました。
最初はこんなんありえへんってくらい激痛だったけど今じゃモロ感じまくってます。なので痛いのを我慢して>>1さんも、回数こなしてみて下さい。
その日の体調、相手が自分のタイプかタチのチンポの形、大きさ、テク、ローションの種類などでも左右されると思いますが頑張って下さい。

21:薔薇と百合の名無しさん 05/02/04 01:26:19 ID:VJfMSP3d0
>>19
間違えた。。。名前とトリップは忘れてください。

24 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:28:16.15 ID:DxktykC70

(´・ω・`)「さて、ここまでよくたどり着いてくれたね」


どうやら艦長らしいその男は、テーブルの上に置かれたお茶をすすりながら言う。


(;^ω^)「それはもう……仕事ですから」


ツンはいつもの仕事口調を保ったつもりだったが、
緊張で少し声が裏返っていることを自覚した。


(;^ω^)「それで……こちらがお届けの書簡ですお」


緊張した面持ちの二人は、テーブルの上に書簡を置いた。
しかし、次に目の前に座った男から発せられた言葉に二人の表情は一変する。


(´・ω・`)「ああ、それね。君達が開けて読んでよ」


25 名前:だんご屋のはる:2006/11/30(木) 21:29:00.85 ID:hJEY4GQ30
支援支援

26 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:30:19.45 ID:DxktykC70

(;^ω^)ξ;゚听)ξ「「……」」


その言葉に対し、二人は口をポカンと開ける。

それもそのはず、届け物の書簡の中身を閲覧するなど、
郵便を生業とする二人にとってはタブーもいいところだった。


(;^ω^)「いや……それはさすがに……」


対応に困ったブーンが、何とか言葉を発する。
しかし、そんな彼をものともせず、艦長はただ「いいから」と言うだけである。

仕方なくブーンがテーブルの書簡を手に取りチラリと目線をあげると、
その先では眼帯の男がニヤニヤと笑っていた。

その様子を不審に思いながらも、彼は書簡の封をあけ、手紙を読み始める。
やがて少年の目が、見る見る内に見開かれていく。


27 名前:VIP村人c:2006/11/30(木) 21:33:18.68 ID:hsPOtHZI0
       ヽ|/
     / ̄ ̄ ̄`ヽ、
    /         ヽ
   /  \,, ,,/    |
   | (●) (●)|||  |
   |  / ̄⌒ ̄ヽ U.|   ・・・・・・・・ゴクリ。
   |  | .l~ ̄~ヽ |   |
   |U ヽ  ̄~ ̄ ノ   |
   |    ̄ ̄ ̄    |

28 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:33:42.63 ID:DxktykC70

ξ;゚听)ξ「……ねぇ、ブーン?なんて書いてあるの?」


少女は、尋常じゃない表情の幼馴染を見て心配そうにささやく。
その返答として、少年は手紙を音読する。


(;゚ω゚)「……『貴君等を、戦艦VIPの乗員として迎え入れる』」

ξ )ξ ゚  ゚ 「あぼーん!!」


手紙を読む顔を静かに上げた少年の前には、
眼球が飛び出した少女と、ニヤニヤと笑みを浮かべる長岡、
そして、なんら表情を変えることのない八の字眉毛の姿があるだけだった。


第九話 おしまい


29 名前:VIP村人P:2006/11/30(木) 21:34:58.01 ID:N2svstu60
(;゚ω゚)「アスベーースト!!!!」

このくらいのリアクションは欲しかった



30 名前:VIP村人c:2006/11/30(木) 21:39:30.99 ID:hsPOtHZI0
すっかりツンデレがリアクション担当か

このままもう一話行くのかい?

31 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:46:54.05 ID:DxktykC70

第十話 「人が夢を見るといふ事」


(;^ω^)「これは……どういうことですかお?」

(´・ω・`)「どういうことって、そういうこと」


八の字眉毛をピクリともさせず、男は平然と答えた。


ξ゚听)ξ「……私達がVIPに招待される理由がわからないのですが?」


ツンは鋭い目付きで言葉を放つ。


(´・ω・`)「君達の夢、それを目指す動機、そして荒削りではあるがそれ相応の飛行技術。
      それらすべてが我々のそれと合致したからこそ、君達をここに招待させてもらった」


32 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:48:19.79 ID:DxktykC70

その言葉に、少年と少女はさらに話が見えなくなる。

『海賊狩りのVIP』として悪名高いこの戦艦の野望と
自分達の夢の間のどこに共通点があるというのだろうか?


ξ;゚听)ξ「あの…お話がよくわからないのですが……」

(´・ω・`)「我々『VIP』の目的は、『エデン』到達。
      君達の夢と合致する」

(;゚ω゚)ξ;゚听)ξ「「!?」」

(;゚ω゚)「なぜ僕達の夢をあなたが知っているんですかお!?」

(´・ω・`)「それを聞くのは当然だよね。入っていいよ」


その言葉の直後、部屋の扉がガチャリと開き、
そこから見知った二人の男?が姿を現した。


33 名前:VIP足軽ktkr:2006/11/30(木) 21:48:34.43 ID:0/XJ225e0
wktk

34 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:50:08.10 ID:DxktykC70

('∀`)「ぶほほほほwwwwチャオ!お二人さん♪」

( ゚д゚ )「久しぶりだな。……と言っても、昨日会ったか」


入ってきたのはパーツ屋のオカマ店主と職場の受付の男だった。
思いもよらない人物の登場に、少年たちはもはや何も言えなくなっていた。


(´・ω・`)「簡単に説明するとね、彼ら二人は我が『VIP』のスパイさ」

('∀`)「あらヤダ艦長!スパイなんて物騒な言い方止めてよ!
    スカウトと言って頂戴、ス・カ・ウ・ト!!ぶほほほほほwwwwww」

( ゚д゚ )「と言うことだ、スロウライダー。騙していて悪かったな」


態度も口調も対照的な二人。
彼らが眼帯の男の隣、艦長と呼ばれた男の後ろに立つと、八の字眉毛の艦長は続けた。


(´・ω・`)「紹介しよう。
      我が『VIP』の整備長の毒男に、副長のジョルジュ長岡、
      副艦長のミルナに、そして私が艦長のショボンだ」

('∀`)「ぶほほほほwwwwそういうことよ、ブーンちゃん♪」


もはや少年と少女は、何が何だかわからなくなっていた。

35 名前:VIP村人c:2006/11/30(木) 21:50:25.48 ID:hsPOtHZI0
ドリーミング ドリーミング そして扉が開くよ

36 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:52:42.22 ID:DxktykC70

( ゚д゚ )「我々『VIP』は、『エデン』を目指すもの達が集まって結集された戦艦だ。
    各人がその夢に向かい、日々努力している」
  _
( ゚∀●)「設備一流!技術超一流!それが俺達『VIP』さ!!」

('∀`)「そのメンバーとしてあんた達が選ばれたのよぅ!」

(´・ω・`)「僕のセリフ無くなっちゃった……」


次々とまくし立てる面々に、

「ちょっと待ったー!!」

と大声を上げると、少女は腕を組んで頭の中を整理し始める。

その隣では、呆然と虚空を眺める少年。
どうやら、ただでさえ容量の少ない脳みそがパンクしてしまったようである。

そんなしばらくの沈黙の後、少女は一つ一つ言葉を並べた。



37 名前:VIP女神:2006/11/30(木) 21:52:51.24 ID:otzvBB0ZO
神様が逃げた〜 不完全な〜 地球上でぇ〜♪

38 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:55:49.40 ID:DxktykC70

ξ゚听)ξ「ええっとー、つまりあんた達は『エデン』を目指していて、
     オカマからあたし達のことを聞きつけてメンバーに勧誘した」

(´・ω・`)「ご名答」

ξ゚听)ξ「えっと……それじゃ、なんであたし達をこんな危険な目に合わせたわけ?」

(´・ω・`)「君達の実力を確かめたかったから」

ξ゚听)ξ「ああ、そういうことね。とりあえず死んで。
     ……それじゃあ、なぜ私達を『トップページ』に呼びつけたの?
     実力を測るなら他の方法もあったでしょ?」

(´・ω・`)「ここを守る連合艦隊の戦力状況を把握しておきたかったんだ。
     君達の実力を測ったのはそのついで」

ξ゚听)ξ「あーはん。地獄に落ちろ。
    それじゃあ、『エデン』を目指すあなた達がなぜ海賊狩りなんかしているの?」

(´・ω・`)「うん。それ、誤解なんだよね。
     僕達は売られた喧嘩を買っているだけ。こっちから仕掛けたことなんて一度も無いよ?
     だけど売られた喧嘩とはいえ、海賊を何個も壊滅させちゃえば、
     世間一般の僕達に対する印象はどうしてもそうなっちゃうよね」

ξ゚听)ξ「ああ、そうなの。よーくわかったわ、あんた達のこと」


39 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:57:26.44 ID:DxktykC70

持ち前のマシンガントークで次々と質問を並べた彼女に対し、よどみなく答えるショボン。
そんな彼に対し、今まで沈黙を守っていたブーンが口を開いた。


( ^ω^)「……僕からも質問がありますお」

(´・ω・`)「なんだい?僕の性癖かい?」

ξ゚听)ξ「……あんた、五回くらい死んでみたら?」

(´・ω・`)「うん、そうだね。ぶち殺すぞ」


もはやどこかへ行ってしまった当初の緊張感。
それが、真剣な眼差しを放つブーンにより呼び戻された。


( ^ω^)「……なぜ、あなた達は『エデン』を目指すのですかお?」


40 名前:VIP村人y:2006/11/30(木) 21:59:28.55 ID:DxktykC70

その言葉に目を細めると、ショボンは静かに話を始めた。


(´・ω・`)「……『エデン』、つまり『楽園』。
     この概念がどのようにして生まれるか、君はわかるかい?」

( ^ω^)「……いや、わからないお」

(´・ω・`)「それはね、絶望の中に住む人々たちの間の、希望という名の下に生み出されるんだ。
     ユートピア、桃源郷、アナスタシア。
     名前を変え、時代を変え、その類のものは存在し続けた。幻としてね」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「しかし、その概念が唯一消え去った時代があった。
     科学の時代と呼ばれた時期がそれだ。
     その中で絶望にあえぐ人たちは、希望を『楽園』ではなく『未来科学』に求めた。
     そして、その『未来科学』の究極が今の時代、空に浮かぶ島々だ」


41 名前:VIP番長:2006/11/30(木) 22:00:29.83 ID:otzvBB0ZO
しぇーん

42 名前:VIP村人d:2006/11/30(木) 22:00:42.23 ID:hsPOtHZI0
びっくりするほど酒池肉林

43 名前:VIP村人z:2006/11/30(木) 22:01:08.97 ID:DxktykC70

(´・ω・`)「言っていなかったがね、
     『VIP』の構成員のほとんどが社会的最下層の人間、一般的に言えば絶望の中に生きる者達だ。
     そんな我々が希望を求めるとき、
     その場所は究極に達した『未来科学』に求められるはずも無く、
     旧来の概念である『エデン』に求めるしかなかったんだよ。皮肉な話だよね」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「しかし、過去の『楽園』と現在の『エデン』とには大きな違いが一つある。
     それはね、『エデン』が実在することなんだよ。我々は集めた資料からその存在を確認した」

( ^ω^)「……理由になっていないですお」

(´・ω・`)「いやいや、話がこんがらがって悪いね。
     つまりだ、最下層の我々が夢見る楽園『エデン』が実在する。
     それでは、それを目指す理由にならんかね?」


44 名前:VIP村人z:2006/11/30(木) 22:02:39.78 ID:DxktykC70

( ^ω^)「……よくわかりましたお」


そう言うと、ブーン静かに立ち上がった。


( ^ω^)「しかし、僕達はあなたの申し出には答えられませんお。
     僕はツンと二人でエデンを目指す、そう決めているんですお」

ξ゚ー゚)ξ「ブーン……」


その言葉に、ツンは潤んだ瞳で彼を見つめた。
しかしそれとは対照的に、彼らの目の前の四人は大声で笑いはじめる。


(´・ω・`)「あっはっは!これは参ったね!ミルナと毒男の言うとおりだ!」

( ゚д゚ )「ふふふ。だろう?」

('∀`)「ぶほほほほほwwwwwほーんと、若い頃のジョルジュにそっくりだわ!」
  _
( ゚∀●)「ちょwwwww俺はここまであおくなかったっすよwwwwww」


45 名前:VIP村人z:2006/11/30(木) 22:03:54.10 ID:DxktykC70

そんな彼らを、むすりとした表情でにらみつける二人。
その表情に気づいて、ショボンが顔を引き締めた。


(´・ω・`)「いやいや、すまなかった」

( ^ω^)ξ#゚听)ξ「「……」」

(´・ω・`)「君達の主張は若くてすばらしいものだ。
     そういう気概があるからこそ、我々は君達を迎え入れようと言うのだよ」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「ところで君は、『挑戦』ということがどういうことかわかるかい?」


突然の質問。
ほんの少し戸惑いながらも、ブーンは自分の考えを素直に述べた。


( ^ω^)「……不可能に挑むことだお」


46 名前:VIP村人u:2006/11/30(木) 22:05:17.81 ID:s+pB55tE0
違うとおもうぞ

47 名前:VIP村人z:2006/11/30(木) 22:05:25.73 ID:DxktykC70

(´・ω・`)「うん。半分正解」

(;^ω^)「?」

(´・ω・`)「いいかい?
     挑戦とはね、不可能な点が可能な領域の境界線上に重なって初めてそこに出現するんだ。
     不可能な点とは決して広がることはなく、常にそこにポツリと存在する。
     しかしね、可能な領域はその者の努力しだいでどこまでも広がっていく」

(;^ω^)「??」

(´・ω・`)「可能な領域を広げていき、
     その領域の境界線上に不可能な点が入ったとき、はじめてそれが挑戦となる。
     そして、その挑戦に成功したとき、不可能な点は可能な領域となるんだ」

(;^ω^)「???」

(´・ω・`)「だがね、可能な領域の境界線上に入らない不可能な点に挑むことを挑戦とは呼ばない。
     人はね、それを蛮勇や無謀なんて言葉で表現するんだよ」


48 名前:VIP村人u:2006/11/30(木) 22:05:48.18 ID:s+pB55tE0
スマソ誤爆

49 名前:VIP村人d:2006/11/30(木) 22:07:15.77 ID:hsPOtHZI0
てやんでえ

50 名前:VIP村人z:2006/11/30(木) 22:07:22.95 ID:DxktykC70

( ゚ω゚)「なにが言いたいんだお!」


クドクドと理屈を並び立てるショボンに、ブーンは思わず怒鳴り声を上げる。
それになんら表情を変えることなく、ショボンは続けた。


(´・ω・`)「つまり、君達二人だけでは可能な領域を広げるのには限界があると言うことさ。
     君達二人の努力だけでは、
     可能な領域の境界線上に『エデン』と言う不可能な点はいつまでたっても入ってこない」

ξ゚听)ξ「つまり、あんた達の仲間になれば、
    あたし達の可能な領域はどんどん広がっていくと言うわけね」


割りと理解した様子のツンがショボンの話に割って入る。


(´・ω・`)「おしいね。90%正解。
     それだけでなく、君達が我々『VIP』に入ることで我々の可能な領域も広がっていくのさ」

ξ゚听)ξ「だから協力してくれ、と言うわけね」

(´・ω・`)「ご名答。悪い話ではないだろう?」

ξ゚听)ξ「……いいわ。協力してあげる」


その問いかけに、彼女は即答で返した。

51 名前:保守:2006/11/30(木) 22:07:35.26 ID:lmyfqrMw0
おい、おまいら!
面白い釣りスレ見つけたぞw

ここで結婚したいとか言うと良く反応するよ。
結婚を否定する奴らはカスだ、と言うと面白いほどに良く釣れますよ。

ここの奴ら、結婚したくないんじゃなくて結婚できないだけなのにねw
住人は単に女が嫌いで女を馬鹿にして悦に入っているキモい奴らばかりなんだよな。
それにVIPである漏れらの事を毛嫌いしているからね。

釣りスレはここ
http://bubble4.2ch.net/test/read.cgi/single/1164345946/l50


52 名前:VIP番長:2006/11/30(木) 22:08:04.98 ID:a6/JmJBHO
違うとおもうぞ

53 名前:VIP村人z:2006/11/30(木) 22:09:16.67 ID:DxktykC70

(;゚ω゚)「ツン!何言っているんだお!!」


まったく予期していなかった彼女の言葉に、ブーンが食って掛かる。


(;゚ω゚)「こんな海賊の力を借りなくったって、僕達だけでも『エデン』に行けるお!」

ξ゚−゚)ξ「……それが子供の考えだって言うのよ」


激昂するブーンとは裏腹に落ち着いた様子のツン。


('A`)「言うじゃない?小娘」


そんな彼女に、対面の毒男が合いの手を入れる。



54 名前:VIP番長:2006/11/30(木) 22:10:48.77 ID:otzvBB0ZO
違うとおもうぞ

55 名前:VIP村人z:2006/11/30(木) 22:11:07.78 ID:DxktykC70

目の前で繰り広げられるプロレスを尻目に、少女は幼馴染に向かって語りかける。


ξ゚听)ξ「ここの飛行機械の動きを見たでしょう?
     あんな華麗に舞う空の舟でさえ、未だ『エデン』にはたどりつけてないのよ?」

(;゚ω゚)「……」

ξ゚听)ξ「それにさ、あんた、昨日私に言ったじゃない?
     『ファイブA』の仕事で躊躇していたら、『エデン』なんて夢のまた夢だって」

(;゚ω゚)「……」

ξ゚ー゚)ξ「それと同じよ。
     こいつらの申し出を断っていたんじゃ、それこそ『エデン』なんて夢のまた夢よ。
     あたし達はこいつらの仲間になる。そしてこいつらを利用してやるのよ。
     私達の夢のためにね」


56 名前:VIP村人z:2006/11/30(木) 22:11:52.84 ID:DxktykC70

大人の女性特有の現実的な、理にかなった意見を述べるツン。
いつもと違う様子の彼女に戸惑うブーン。

そんな二人を見て、ショボンは静かに笑う。


(´・ω・`)「ふふふ。実に肝の据わったお嬢さんだね。ますます気に入ったよ」

( ゚д゚ )「だろう?」


その後ろに立つ副艦長のミルナが、鋭い眼差しに優しい光をまとわせて続けた。


( ゚д゚ )「それが、『人が夢を見る』ということだ。スロウライダー」


57 名前:VIP村人z:2006/11/30(木) 22:12:19.49 ID:DxktykC70

その眼差しを受けて、少年は静かに答えた。


( ´ω`)「……ツンがここに残ると言うなら、僕も残りますお」


後々振り返ったとき、
この決断が、まさに彼らの人生の転機だと呼ぶべきものだった。


第十話 おしまい


58 名前:VIP村人z:2006/11/30(木) 22:12:53.85 ID:DxktykC70
今日はこれでおしまいです。
支援くれた方、ありがとうございます。

59 名前:VIP番長:2006/11/30(木) 22:14:21.20 ID:otzvBB0ZO
>>58
いちもつ

60 名前:VIP女神:2006/11/30(木) 22:15:53.10 ID:cyDCkIyNO
( ^ω^)完結したらまとめサイトに公開してほしいお^^

61 名前:VIP村人d:2006/11/30(木) 22:16:40.19 ID:hsPOtHZI0
乙ンデレ

62 名前:籠屋の銀二:2006/11/30(木) 22:17:46.58 ID:hJEY4GQ30
乙乙

63 名前:VIP女神:2006/11/30(木) 22:20:07.58 ID:Aobm6wx70
>>60
http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/21

64 名前:花魁:2006/11/30(木) 22:20:08.73 ID:j1F/NYTAO
乙!展開にwktk!

65 名前:VIP足軽b:2006/11/30(木) 22:26:43.88 ID:FrQuW6IM0


66 名前:VIP足軽dca:2006/11/30(木) 22:38:26.48 ID:ZExrkcN30
おつ

67 名前:武器屋のじじぃ:2006/11/30(木) 22:40:33.54 ID:EjxZnn1uO
>>1乙!このスレから名作の匂いがするぜ…

68 名前:VIP村人z:2006/11/30(木) 22:47:51.53 ID:GeJBT0el0
おつ

69 名前:VIP足軽gif:2006/11/30(木) 23:07:21.55 ID:6PbaTTuqO
乙乙

70 名前:VIP侍:2006/11/30(木) 23:52:29.01 ID:otzvBB0ZO
ホシュロス

71 名前:散髪とめきち:2006/12/01(金) 00:10:11.71 ID:/lzXHyHyO


72 名前:武器屋のじじぃ:2006/12/01(金) 00:45:32.27 ID:e04/GmwjO


73 名前:VIP村人y:2006/12/01(金) 01:08:35.23 ID:o66Jr0gtO


今更だけど海賊より空賊のがいいようにオモタ

74 名前:高校の女教師:2006/12/01(金) 02:19:42.80 ID:z8viAJvwO
>>73
雲海ってのもあるし、どっちでもいんじゃない?

75 名前:VIP足軽gif:2006/12/01(金) 03:02:34.19 ID:y9Esd+v70
ドーラ一家は海賊だぜ

76 名前:ただの戦士:2006/12/01(金) 07:12:28.63 ID:z8viAJvwO
4時間放置しても大丈夫なのか

77 名前:棒またぎ姫:2006/12/01(金) 07:14:09.37 ID:znosdb7p0
>>76
それがex17クオリティwwwwww

78 名前:愛のセーラー戦士:2006/12/01(金) 08:52:55.18 ID:E0czSCY+0 ?2BP(111)
まとめ更新しました
http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/21

話の構成がしっかりしてるので、ブーン達と違って腕の見せ所がないのが少し寂しいですねw

79 名前:VIP足軽MS:2006/12/01(金) 10:08:29.15 ID:nqeMfGwn0
頭の中を「君をのせて」がループしっぱなし

80 名前:籠屋の銀二:2006/12/01(金) 11:49:53.97 ID:wNAgAlcm0


81 名前:VIP皇帝:2006/12/01(金) 12:43:41.90 ID:OEVC/3xp0 ?2BP(111)
>>79
これですか?
http://www.hi-ho.ne.jp/momose/mu_title/kimiwo_nosete.htm

82 名前:VIP足軽roop:2006/12/01(金) 14:23:51.37 ID:MHC3cH320


83 名前:破滅のブラックホール ◆RSKWGP.BH. :2006/12/01(金) 14:25:43.89 ID:+eeTMwtWO
板違いのくせにまとめがあるとかいい度胸だな腐れオタクどもが

84 名前:VIP盗賊:2006/12/01(金) 16:41:52.00 ID:hRoC3sMXO


85 名前:内藤ホライゾン:2006/12/01(金) 16:44:42.81 ID:DUbnoVRh0
どれでも好きな女子を選びな
http://sund1.sakura.ne.jp/uploader/source/up0002.htm

86 名前:VIP商人:2006/12/01(金) 18:15:22.28 ID:W0K5tHNQO


87 名前::2006/12/01(金) 19:36:42.43 ID:lG5uokVLO
捕手

88 名前:78 ◆pP.8LqKfPo :2006/12/01(金) 19:52:17.88 ID:RqeA51oa0
>>67
どう見ても精子のにおいしかしません。本当にありがとうございました

>>73
空賊と海賊についてはどちらか迷いましたが、
雲海の中を渡っていく船ということで>>74>>75両氏の言うように海賊にしました

>>76>>77
放置プレイ……ガクガクアッ―――――!!

>>78
これまた朝早くからありがとうございます

>>79
ちなみに各話のタイトルは曲名になっております。
詳細が知りたければ後ほど書きますがいらないだろう常識的に考えて……

9時からバイトなので、全部投下しきるかわからないです
出来ればバイト後の1時半から投下したいのですが、今からとどちらがいいですかね

89 名前:VIP村人x:2006/12/01(金) 19:57:45.99 ID:OEVC/3xp0 ?2BP(111)
>>88
「今からの投下」「1時からの投下」
「両方」やらなくちゃならないってのがまとめ人の辛いところだな

90 名前:VIP足軽wktk:2006/12/01(金) 20:01:31.52 ID:fDMOTqUz0
スピードワゴンはクールにどっちでもいいぜ

91 名前:VIP足軽p:2006/12/01(金) 20:02:33.20 ID:RqeA51oa0
>>89
毎度毎度本当にすみません。
きついし今日は無しとかいかがですか?

92 名前:VIP村人y:2006/12/01(金) 20:03:32.33 ID:OEVC/3xp0 ?2BP(111)
このセリフ、気持ちよく使わせていただきます
>>91
だが断る

93 名前:VIP足軽p:2006/12/01(金) 20:07:42.23 ID:RqeA51oa0
やーん、いけずー
そんじゃあ、切りのいいところまで投下して続きはバイト後ということにさせていただきます

94 名前:VIP足軽wktk:2006/12/01(金) 20:08:54.02 ID:fDMOTqUz0
まとめ人の楽しみを奪っちゃあ野暮ってもんだぜ

95 名前:78 ◆pP.8LqKfPo :2006/12/01(金) 20:11:15.95 ID:RqeA51oa0

第十一話 「ハレ晴レユカイ」


気乗りしないまま、ただ流されるがままに「VIP」に加わったブーンは
その日々の充実ぶりにとても驚いていた。

もともと海賊狩りという合法スレスレの仕事で有名な「VIP」は、
ブーンとツンを向かい入れた際の「トップページ」空域での戦闘でめでたくお尋ね者となり、
その後、地図にも載っていないような小さな島々を点々とする生活を送っていた。

その間に数度、「VIP」は連合軍の小艦隊と戦闘を行った。
しかし、もともと戦争の無いこの世界の、演習のみを行う連合艦隊の小隊の相手なぞ、
海賊狩りで実践を経験し、日々の訓練を怠らない「VIP」の乗組員にとっては
赤子の手をひねるも同然のことだった。

まるで教科書に書かれたかのような画一的な飛行しかしない連合艦隊。
そんな彼らに比べれば、海賊やそれから自分達の町を守る自警団の飛行機械の方がまだ手ごわい。

そんな中、海賊狩りの業務も何回か行われたわけだが、
「売られた喧嘩を買っているだけ」との艦長の弁明に違わず、
「VIP」は相手に攻撃を受けてからしか動き出さなかった。
もっとも、壊滅させた海賊船に乗り込んでちゃっかり金目のものを頂いてくるあたり、
海賊狩りの異名に恥じない行為ではあるのだが。


96 名前:VIP足軽x:2006/12/01(金) 20:12:25.94 ID:MHC3cH320
wktk

97 名前:VIP足軽p:2006/12/01(金) 20:12:26.46 ID:RqeA51oa0
それらの戦闘の際に特に活躍したのが、戦艦「VIP」ご自慢の飛行機械部隊である。

どいつもこいつも常人離れした操縦技術の持ち主で、
彼らに比べはるかに未熟で荒削りなブーンとツンは一度も実戦に出ることは無く、
そんな彼らの飛行を、艦内から呆然と眺めるだけだった。

特に、赤と青。

ブーンが「ダンスしているようだ」と評した二機の単座式飛行機械の動きは、
異常を通り越してもはやこの世のものとは思えないものだった。
こんな彼らの相手になる者など、
数個師団の連合艦隊か、軍事国家メンヘラのラウンジ艦隊以外には考えられなかった。

そんな半年の間にブーン達が行ったことといえば、艦内での雑用、
そして、赤と青、二機の飛行機械のパイロットに日夜しごかれることだけ。

そして、今日も地図にも載らない小さな島に停泊した「VIP」の上空では、
赤と青、二機の飛行機械にしごかれながら空を舞う二人の姿がある。


98 名前:VIP足軽wktk:2006/12/01(金) 20:12:49.42 ID:fDMOTqUz0
この曲なら俺も知ってる

99 名前:VIP足軽p:2006/12/01(金) 20:14:39.89 ID:RqeA51oa0
  _
( ゚∀●)「おーし!ご苦労さん!!
     着艦だけは一流だな!お二人さん!!」


訓練を終えた二人が甲板に降り立つと、いまや日常の一部となった眼帯男の声がした。


( ^ω^)「おっおっおwww照れるお!!」

ξ#゚听)ξ「皮肉言われてんのよ!!」


そう言って、幼馴染の頭上に拳骨を落とすツン。
直後に頭を抱えてうずくまるブーン。
彼らの日常がどれだけ変わろうが、このやり取りだけはまったく変わらないようである。


('A`)「はいはい、あんた達どきなさい!赤と青が着艦するわよ!!」


毒男の声に三人は甲板の隅へと移動した。
その直後、甲高いエンジン音を響かせながら姿を現した二色の単座式飛行機械。
二機が華麗に着艦すると、そこから二人のパイロットが降りてくる。

ブーンとツンは後ずさりして二色の飛行機械を迎えた。
この二機の着艦を見れば、さっきジョルジュに言われた「着陸だけは一流」という褒め言葉も霞んで見える。


100 名前:VIP村人u:2006/12/01(金) 20:15:25.53 ID:9H2d+agv0
曲の名前でタイトル・・・あぁ世界のすべての人かwww
世界のすべては確か推奨BGMがあったなwww
最後が終わりなき旅でちょっと感動した覚えがある

101 名前:VIP足軽p:2006/12/01(金) 20:17:14.44 ID:RqeA51oa0

('∀`)「ぶほほほほwwww教習、お疲れ様!!」


華麗に着陸した二機に、毒男が声をかける


川 ゚ -゚)「教習か……まったくだ」

( ´∀`)「そう言うなモナー」


『赤』のパイロットの女、『青』のパイロットの男は慣れた様子で飛び降りると、
すぐさまブーンの所へと歩いてくる。


川 ゚ -゚)「ブーン、相変わらずループの軌道がなっていない。
    あれでは敵機に落としてくれといっているようなものだぞ」


ヘルメットを取りながら言ってくる女に、ブーンもツンも身を固めてしまう。


(*^ω^)「あうあう……」

川 ゚ -゚)「なんだ、その返事は?」


整った顔立ちの彼女は、細い漆黒の瞳でブーンの眼を射る。


102 名前:VIP足軽p:2006/12/01(金) 20:19:50.25 ID:RqeA51oa0

( ´∀`)「でもクー、二人とも上達してきたモナー」

川 ゚ -゚)「モナーは黙っていろ」

( ´∀`)「……」


二人の教官として訓練をしてくれるクーとモナー。

飛行技術には自信があったブーンだが、
そんな彼のマニューバは「それらしく見せかけたもの」とクーに一蹴されてしまっている。


川 ゚ -゚)「それと、あのロールは何だ?
    あれで弾丸が避けられると思っているのか?」

(*^ω^)「おー、すんまそん……」


シュンとする少年だったが、
本質がドMな為、ストレスになることはないだろう。


103 名前:VIP足軽p:2006/12/01(金) 20:20:51.98 ID:RqeA51oa0

川 ゚ -゚)「次は……」


そう言って、クーの視線はツンの方へ。
「そら来た!」と言わんばかりに彼女は眉をひそめた。


川 ゚ -゚)「ツン、お前は状況把握が甘すぎる。
    ナビがそんなだったら実戦で真っ先に落ちるぞ?」

ξ゚−゚)ξ「……」


随分高圧的な言い方だが、クーの言う事は核心を突いている。
ツンは何も言い返せずに、ブーン同様シュンとしていた。


川 ゚ -゚)「いいか?
    副座式飛行機械にとって、ナビとは命を握る大事な『眼』だ。
    ゆめゆめそれを忘れるな」


104 名前:VIP足軽wktk:2006/12/01(金) 20:21:13.04 ID:fDMOTqUz0
タチアナとアリスティア……まあいいけど

105 名前:VIP足軽p:2006/12/01(金) 20:23:09.10 ID:RqeA51oa0

( ´∀`)「まあまあ、クー。
     そのくらいにしとくモナー」

川 ゚ -゚)「……」


そんな三人の間に割って入ってくるモナーと呼ばれた中年の男性。

無骨な無精ひげと不釣合いに垂れ下がった優しげな眼を持つ彼には
ナイスミドルという形容詞がジャストフィットする。


106 名前:VIP足軽p:2006/12/01(金) 20:23:48.78 ID:RqeA51oa0

( ´∀`)「わずか半年でここまでの技術を身につけるなんて大したもんだモナー。
     二人とも、そんじょそこらのパイロットなんかよりよっぽど腕があるモナー。
     自信持っていいモナー」


語尾のモナーが気になる所だが、モナーは自覚している様子もなく笑みを見せる。
その笑みに釣られて、ブーンとツンもパッと笑顔に変化した。


( ^ω^)ξ゚∀゚)ξ「「ですよねー」」

川 ゚ -゚)「調子に乗るな」

(*^ω^)ξ゚−゚)ξ「「スイマセン…」」

( ´∀`)「でも機体の安定させることに関しては、二人は抜群だモナー」

( ^ω^)ξ゚∀゚)ξ「「ですよねー」」

川 ゚ -゚)「そんなことは、一割を切る機銃の命中率をどうにかしてから言え」

(*^ω^)ξ゚−゚)ξ「「スイマセン…」」


107 名前:VIP足軽x:2006/12/01(金) 20:24:08.43 ID:MHC3cH320
支援

108 名前:VIP足軽p:2006/12/01(金) 20:24:54.85 ID:RqeA51oa0

そんな彼らの様子を、着艦した三機をチェックしながら眺めるオカマとジョルジュ。


('∀`)「ぶほほほほほwwwwwまたやっているわ、あの子達!」
  _
( ゚∀●)「『VIP』飛行部隊名物『飴とムチ』!
     とことんけなされて、とことん褒められる!これが効くんだなー!!
     ……俺達も昔、よくやられたもんっすわ……」

('A`)「……そうだったわね」


少し悲しげな表情を見せた二人の視線の先では、
交互に浴びせられる言葉にめまぐるしく表情を一喜一憂させる少年と少女の姿があった。



109 名前:VIP足軽wktk:2006/12/01(金) 20:24:59.11 ID:fDMOTqUz0
なんかモナーの語尾が新鮮。当たり前なのに

110 名前:VIP足軽p:2006/12/01(金) 20:26:58.29 ID:RqeA51oa0

やがて視線の先の少年達が「飴とムチ」から解放されたのを確認すると、
ジョルジュは作業を止めて彼らに近づいていく。

  _
( ゚∀●)「いよー!今日もこってり絞られたようだな!!」

(*^ω^)「まったくですお……クーさんには参っちゃいますお!」
  _
( ゚∀●)「そう言うなって!
     あいつもお前らの腕を評価しているからこそ、厳しいこと言うんだぜ?」


天性の明るい性格に、このような細やかな気配りを兼ね備えたジョルジュは、
この艦のムードメーカーと呼ぶにふさわしい存在だ。
そんな彼に、同じく天性の爛漫さを持ったムードメーカー候補が減らず口をたたく。


ξ#゚听)ξ「でかい声でしゃべらないでよジョルジュ!
     散々小言を聞かされて耳が痛いっていうのに……」
  _
( ゚∀●)「うひゃひゃひゃひゃwwwwそう言うなって、暴力少女!」

ξ#゚听)ξ「誰が暴力少女よ!!」
  _
( ゚∀●)「あんまりブーンをぶつなよ?こいつ、バカになっちゃうぜ?」

ξ゚∀゚)ξ「おほほほほwwwwこいつがこれ以上バカになるわけないでしょ!?」
  _
( ゚∀●)「おまwwww俺のかわいい弟分にあやまれwwwww」

111 名前:VIP足軽p:2006/12/01(金) 20:28:14.37 ID:RqeA51oa0
そんな二人の傍で、話の種である少年は鼻をほじっていた。


(^ω^)「わー、これは立派な鼻くそですね」

(^ω^)「どれどれ、さっそくいただいてましょう」

(^ω^)「パクッ」


(^ω^)「うめぇwwwww」

  _
( ゚∀●) ξ#゚听)ξ「「何食ってんだ!」」

(^ω^)「ピーナッツです」
  _
( ゚∀●) ξ#゚听)ξ「「嘘付け!!」」

(^ω^)「塩味がたまりません」
  _
( ゚∀●) ξ#゚听)ξ「「黙れ!このエターナルバカ!!」」


*元ネタ:ブーンがグルメリポートをするようです


112 名前:VIP皇帝:2006/12/01(金) 20:29:20.52 ID:9srZ2RiBO
( ^ω^)支援するお

113 名前:VIP足軽p:2006/12/01(金) 20:31:05.56 ID:RqeA51oa0

('∀`)「ぶほほほほwwww何食べたっていいじゃなーい!?」


いつの間に背後に回ったのか、
突然現れた巨大なオカマがツンを背後から羽交い絞めにする。


('A`)「それより早く飛行記録を提出なさいよーう!
   それがナビであるあんたの役割でしょーう?」

ξ#゚听)ξ「うるさいわね!わかったから離しなさいよ!!あたしはレディーだそ!!」

('∀`)「だーれがレディーよwwww小娘の分際でwwwwww」


羽交い絞めにされたツンはじたばたと抵抗するがオカマのたくましい腕はビクともせず、
少女の姿は「変なところ触るな!離せー!!」と言う叫び声とともに格納庫の奥に消えた。


114 名前:VIP足軽p:2006/12/01(金) 20:32:28.02 ID:RqeA51oa0
  _
( ゚∀●)「あーあ、整備長に拉致されちまったな!オカマはしつこいからなぁ……
     ありゃしばらく戻ってこねーぞ!?うひゃひゃひゃひゃwwwwwwwww」


その様子を見て、腰に手を当ててゲラゲラと笑う副整備長。
彼はブーンの方に振り返ると、ニヤリと笑った。

  _
( ゚∀●)「それよりさ、いいこと教えてやるからこっちに来いよ!」

( ^ω^)「お?」


そんな彼に連れられて、少年は整備班の休憩室へと入っていった。


115 名前:VIP足軽x:2006/12/01(金) 20:33:32.56 ID:MHC3cH320
アッー!

116 名前:VIP足軽wktk:2006/12/01(金) 20:33:48.83 ID:fDMOTqUz0
未来少年「ペロ……これはksmsフラグ!」

117 名前:VIP足軽p:2006/12/01(金) 20:34:56.48 ID:RqeA51oa0
時間です。
これから私はバイト先である、つい先日強盗に入られたコンビニへと向かいます
では皆さん、さようおなら

118 名前:宿屋の女中:2006/12/01(金) 20:35:19.75 ID:9srZ2RiBO
wktk

119 名前:VIP足軽wktk:2006/12/01(金) 20:36:39.30 ID:fDMOTqUz0
乙だ

120 名前:VIP下手人:2006/12/01(金) 20:36:43.99 ID:e04/GmwjO
な、なんだってー?!

121 名前:VIP村人y:2006/12/01(金) 20:37:18.10 ID:OEVC/3xp0 ?2BP(111)
このタイミングで行くんすかwwww最高っすねwwwサーセンwww

122 名前:VIP足軽x:2006/12/01(金) 20:37:20.65 ID:MHC3cH320
死亡フラグだな

123 名前:VIP足軽wktk:2006/12/01(金) 20:37:54.96 ID:fDMOTqUz0
あっ、しまった!

ち、ちっとも切りよくねえじゃーん!!

ごめん最近ツッコむの忘れるの多くて

124 名前:VIP足軽gif:2006/12/01(金) 21:05:34.96 ID:Vab1hcA6O
wktk

125 名前:VIP足軽になりたい:2006/12/01(金) 21:45:17.87 ID:fDMOTqUz0
インメルマンターン!

126 名前:VIP村人a:2006/12/01(金) 22:21:11.25 ID:fDMOTqUz0
シザーズ!

127 名前:VIP村人b:2006/12/01(金) 23:07:57.00 ID:fDMOTqUz0
もうネタがない

128 名前:だんご屋のはる:2006/12/01(金) 23:44:13.18 ID:xEhRhLYTO
ふるた

129 名前:VIP村人b:2006/12/01(金) 23:44:15.96 ID:fDMOTqUz0
GONZO

130 名前:VIP足軽e:2006/12/02(土) 00:05:22.87 ID:UVFi0FN80


131 名前:VIP足軽e:2006/12/02(土) 00:34:12.61 ID:UVFi0FN80
60

132 名前:VIP侍:2006/12/02(土) 00:35:37.67 ID:1egrqQBH0
59

133 名前:VIP足軽l:2006/12/02(土) 01:19:05.24 ID:dlRpRJmO0
58

134 名前:VIP足軽l:2006/12/02(土) 01:36:05.87 ID:dlRpRJmO0
57

135 名前:78 ◆pP.8LqKfPo :2006/12/02(土) 01:45:07.76 ID:2pxu0M+S0
保守してくださった方ありがとうございます。
バイト先で女の子に「くさい」と言われました。
そんなはずは無いと思ったのですが、
三日も風呂入ってなかったらそらくさいわな

136 名前:武器屋のじじぃ:2006/12/02(土) 01:46:32.12 ID:4vCKZLQ2O
こいつはくせぇーッ

137 名前:ただの戦士:2006/12/02(土) 01:46:35.90 ID:cwxA7sg10

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★380.401611328125
●なしでも過去ログが読めるようになったぞ!!!!
利用者次第では次世代winnyになるかも?

次世代P2P perfect dark file2
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/download/1164985379/

perfect darkはP2P型情報共有ャtトです。
不適切な操作を行うと、著作権を侵害またはその他の法律に抵触する可柏ォがあります。
ご利用の際には助ェ注意してください。
< 本体ダウンロード(ウイルスチェックは自己責任で)>
http://www8.axfc.net/uploader/16/so/N16_6242.zip.html
http://antiasterisk.neconet.net:40080/up/upload.cgi?mode=dl&file=2627
http://fluid.run.buttobi.net/cgi-bin/upload.cgi?mode=dl&file=173
pass:42

perfect dark ノード登録所(仮公開)
ttp://www.hayasoft.com/syumi/dark/

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★380.401611328125


138 名前:VIP足軽l:2006/12/02(土) 01:47:04.39 ID:dlRpRJmO0
○○のにおいがプンプンするぜぇーッ

139 名前:VIP皇帝:2006/12/02(土) 01:47:31.86 ID:2pxu0M+S0
  _
( ゚∀●)「いいか?お前ももう一流の飛行機械乗りと言っていい腕前だ!
     そんなお前が覚えなければならないことが一つある!」

( ^ω^)「おお!!」


誰もいない休憩室で、二人はお茶を飲みながらだべっていた。
ジョルジュの言葉は口上の建前といった類のそれであるのだが、
素直と言うより愚直なブーンはそれを聞いてうれしそうに笑う。

  _
( ゚∀●)「素直なことは良きことかな!」


ニヤニヤと笑いながらジョルジュは続ける。

  _
( ゚∀●)「いいか?これからお前に『一流の飛行機械乗り』の挨拶の作法を教える!!」

( ^ω^)「うはwwwwwktkr!!」
  _
( ゚∀●)「そんじゃ、俺様の言うことをしっかり聞くんだぞバカタレ!!」

( ^ω^)「おいすー」


かくして、ジョルジュ長岡の「一流飛行機械乗りの挨拶講座」が始まった。



140 名前:武器屋のじじぃ:2006/12/02(土) 01:49:18.09 ID:4vCKZLQ2O
_ ∩続き
( ゚∀゚)彡続き
⊂彡

141 名前:内藤ホライゾン:2006/12/02(土) 01:49:30.56 ID:2pxu0M+S0
  _
( ゚∀●)「いいか?まずは相手と対面してビシッと背を伸ばす!」

( ゚ω゚)「あう!」
  _
( ゚∀●)「それから回れ右をして相手に背を向ける!」

( ゚ω゚)「おk!」
  _
( ゚∀●)「そのままパンツごとズボンをズリ降ろし、尻を出す!!」

( ゚ω゚)「イエア!!」
  _
( ゚∀●)「そして尻を相手に突き出して……」

( ゚ω゚)「ボンバイエ!!」
  _
( ゚∀●)「自分の尻を両手でバンバン叩きながら白目をむき……」


142 名前:内藤ホライゾン:2006/12/02(土) 01:49:45.18 ID:2pxu0M+S0

      人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人
    Σ                           て
    Σ  びっくりするほどユートピア!        て人__人_
    Σ         びっくりするほどユートピア!      て
     ⌒Y⌒Y⌒Y)                          て
             Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 _______  _
 |__      ヽ( ゚∀●)ノ 
 |\_〃´ ̄ ̄ ヽ..ヘ(   )ミ
 | |\,.-〜´ ̄ ̄   ω > (ω^ )ノ <ウェルチ!
 \|∫\   _,. - 、_,. - 、 \ ( ωヘ)
   \   \______ _\< 
    \  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
      \||_______ |



143 名前:はぐれVIPPER:2006/12/02(土) 01:50:29.59 ID:3jm7n0u/O
携帯廚からしたらまとめのどっちもみにくい…
ファイルシーク通すのメンドクサス

144 名前:内藤ホライゾン:2006/12/02(土) 01:50:32.57 ID:2pxu0M+S0


   / ̄\
  | ^o^ |  なんという勇猛さ……
   \_/    まさにこれは一流の飛行機械乗りのあいさつ!!
   _| |_
  |     |
  | |   | |
  U |   |U
    | | |
    ○○

【名前】ブームくん
【種族】ようせい
【趣味】にこにこすることと、せつめい
【仕事】とつぜんあらわれて、かんどうすることだよ
【好きな物】ひらがな。たまにはかんじもつかうよ
【年齢】20さい
【主張】 o は、はなでなく くちだよ



145 名前:武器屋のじじぃ:2006/12/02(土) 01:50:36.09 ID:4vCKZLQ2O
ユートピアワロスwwwwwww

146 名前:内藤ホライゾン:2006/12/02(土) 01:52:29.09 ID:2pxu0M+S0
  _
( ゚∀●)「いやー、華麗に決まったぜ!」

( ;ω;)「長岡さん!僕は今、猛烈に感動していますお!!」


股間のエレファントカシマシをブラブラさせながら、二人の男は抱き合った。
ここに今、義兄弟の契りが交わされたのだ!
そんな最中、休憩所に入ってきたモナーが一言。


(;´∀`)「お前達……何しているモナー?」

  _
( ゚∀●)「挨拶教えてたんスよ!一流の飛行機械乗りの……ね?」


そう言って、ジョルジュはモナーに目配せする。


( ´∀`)「……なるほどモナーwww」

( ゚ω゚)「びっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピア!」


ニヤニヤと笑みを浮かべるモナー。
休憩室には、教えられた挨拶をうれしそうに繰り返すブーンの声だけが響いた。


147 名前:VIP足軽l:2006/12/02(土) 01:53:21.83 ID:dlRpRJmO0
これがホントの裸の付き合い

148 名前:内藤ホライゾン:2006/12/02(土) 01:53:37.00 ID:2pxu0M+S0
  _
( ゚∀●)「ということで、この挨拶を早速実践しようと思う!」

( ^ω^)ノ( ´∀`)ノ「「いえーい!!」」


騒がしく艦内をうろつきまわる男三人。
その先頭を行くジョルジュが誰かを探している。

そんな彼は、しばらくしてお目当ての人物を見つけたようで、
ブーンとモナーを手近な一室に連れ込むと、その扉から三人はこっそりと顔を出す。

その視線の先には、一人静かに歩くクーの姿。

  _
( ゚∀●)「よっしゃブーン!逝ってこい!
     俺とモナーさんはここで見守っていてやるからよ!」

( ;ω;)「何たる慈悲深さ……僕、逝ってきますお!」


少年は駆け出した。


149 名前:内藤ホライゾン:2006/12/02(土) 01:54:38.87 ID:2pxu0M+S0

川 ゚ -゚)「……ブーン、何か用か?」

(;^ω^)「……」

相変わらず冷静な眼で、クーは突然目の前まで走ってきたブーンを見た。
その眼に一瞬たじろいだ表情を見せる彼。

しかし緊張した面持ちの少年は、背筋を伸ばし、回れ右をすると、
意を決して、尻を出した。



           从
      (ω゚  )  て    びっくりするほどユートピア!
        ( ヾ) )ヾ て      びっくりするほどユートピア!
           < <



川 ゚ -゚)「……」


彼女は懐から静かに銃を取り出すと、
ブーンのヒップのクレバスに向けて、二度、引き金を引いた。



150 名前:VIP村人z:2006/12/02(土) 01:55:01.38 ID:pPCgvQRaO
wktk支援

151 名前:VIP足軽l:2006/12/02(土) 01:55:01.55 ID:dlRpRJmO0
アッー! アッー!

152 名前:内藤ホライゾン:2006/12/02(土) 01:55:53.22 ID:2pxu0M+S0







    「アッ―――――――!
        アッ―――――――!!」











153 名前:内藤ホライゾン:2006/12/02(土) 01:57:25.95 ID:2pxu0M+S0
  _
(;゚∀●) (;´∀`)「「ブーン!?」」


一部始終を扉の影から覗き見していた二人の男は、その銃声とともに飛び出した。

彼らの目の前には、天高くお尻を突き出してうつぶせに倒れるブーンの姿。
彼の尻の割れ目には、アナルとは別の穴が二つ開いていた。


川 ゚ -゚)「……これは貴様らの差し金か?」


その声に二人が顔を上げると、目の前には無表情で自分達に銃口を向けるクーの姿。
モナーは彼女の言葉に即答で返した。


( ´∀`)「すべての黒幕はこいつだモナー」
  _
(;゚∀●)「ちょwwwwwそりゃねぇよダンナwwwwwww」

( ´∀`)「煮るなり焼くなり好きにするモナー」

川 ゚ -゚)「……では、遠慮なく」


まさにその言葉どおり、彼女は遠慮なく引き金を引いた。


154 名前:内藤ホライゾン:2006/12/02(土) 01:58:12.31 ID:2pxu0M+S0

その数時間後。
艦内の医務室にて……


「で、どしたの?」
  _
( ゚∀●)「参った参った!眉間に鉛玉ぶち込まれちまったよ!」

( ゚ω゚)「僕はお尻の穴が三つになっちゃったお!」
  _
( ゚∀●)「いいじゃん!通常の三倍の速度でうんこ出来るじゃん!!」

(*^ω^)「なんと!その発想はなかったですお!!」
  _
( ゚∀●)「うひゃひゃひゃひゃwwwww
     お前のアナルすげえよ!通常の三倍の性能だぜ!!」

(*^ω^)「おっおっおwwwこれからは僕のことを『赤い彗星のアナル』と呼んでくれお!」


155 名前:VIP足軽l:2006/12/02(土) 01:58:54.90 ID:dlRpRJmO0
これはごめん

156 名前:内藤ホライゾン:2006/12/02(土) 01:59:17.00 ID:2pxu0M+S0

その言葉に、今まで二人に背を向けて
机上のカルテに二人の症状を書きこんでいた医者らしき男が振り向いた。


(´・ω・`)「赤い彗星のアナル……」
  _
( ゚∀●) (;^ω^)「「艦長wwwwあんたなぜに医者の格好をwwwwwww」」

(#´・ω・`)「バカヤロウ!今大事なのはそんなことじゃねぇ!!
      今大事なのは、ブーン君のケツの穴だ!」
  _
( ゚∀●)「……艦長、あんた……まさか!?」

(´・ω・`)「艦長だけに『浣腸』……なんちゃって」


そう言うと、ショボンはあわせた両人差し指をブーンの三つのアナルに次々と突っ込んだ。


(#´・ω・`)db「イエア!!」

(*゚ω゚)「ウェルチ!!」


第十一話 おしまい


157 名前:VIP足軽mp3:2006/12/02(土) 02:00:04.42 ID:dlRpRJmO0
いくらなんでもオリジナル過ぎるだろ







これを待っていた

158 名前:壷ふりお京:2006/12/02(土) 02:00:18.18 ID:m7OZwUp50
wktk

159 名前:荒巻スカルチノフ:2006/12/02(土) 02:02:43.75 ID:2pxu0M+S0
>>143
http://mbvip.blog78.fc2.com/blog-entry-1.html
こちらのサイトさまが携帯用にまとめてくれています。

>>157
ここまでくるのが長かった……
ここからはほぼオリジナルですのではい

160 名前:VIP村人XL:2006/12/02(土) 02:03:37.59 ID:pPCgvQRaO
>>159
この話に元ネタあるの?

161 名前:VIP足軽t:2006/12/02(土) 02:04:57.71 ID:Mxho49unO
魔女狩りの作者さん思い出した

162 名前:VIP足軽mp3:2006/12/02(土) 02:06:24.96 ID:dlRpRJmO0
>>161
いや、この作者は壊れてないけどこうだ

163 名前:VIP村人j:2006/12/02(土) 02:08:38.15 ID:z4XgZsgM0
これ、ラストエグザイルじゃね?

164 名前:荒巻スカルチノフ:2006/12/02(土) 02:10:14.56 ID:2pxu0M+S0
>>160
ここまでの話はほぼラストエグザイルです。
キャラは変えてみたのですが、どうみてもラストエグザイルです。

>>161
この話の書き溜めを終わった直後に魔女狩りでこのネタが投下されてビビリました
きっと私と植物の人は運命の赤い糸で結ばれているのでしょう。
ちょっと今から告白してきます

というわけで、今回はおしまいです。
せっかくの金曜日の深夜なので、ありがたいのですが保守は結構です。
皆さん思う存分金曜の深夜ライフをお楽しみになってください。
風呂はいってきます
では

165 名前:油売りの左暮:2006/12/02(土) 02:10:59.52 ID:qxa+zVzc0
無料ネットゲームの罪と罰です。参加者大募集です!!
国に仕官して、自国の内政を行ったり、他国と戦争を行うことで、自らのレベル、階級、能力を上げたり、名誉称号を獲得するゲームです。
http://cgi.miyukinet.ne.jp/~lukaland/cgi-bin/index.cgi?

166 名前:宿屋の女中:2006/12/02(土) 02:12:13.66 ID:Mxho49unO
>>162
最初からぶっ壊れてるって事かwwwwww



167 名前:VIP足軽mp3:2006/12/02(土) 02:16:10.02 ID:dlRpRJmO0
乙だ

168 名前:VIP村人v:2006/12/02(土) 02:32:54.65 ID:zx8s0qukO
びっくりするほど乙です。

169 名前:だんご屋のはる:2006/12/02(土) 05:19:24.02 ID:+Gekp4IuO
乙乙

170 名前:愛のセーラー戦士:2006/12/02(土) 07:47:58.13 ID:h4ZsR1mIO
つまんね。この作者も終わったな

171 名前:VIP村人o:2006/12/02(土) 08:20:33.92 ID:jJ92+/uG0 ?2BP(111)
>>159
なんて見やすい構成なの
く、くやしい…ビクンビクン
まとめニュースさんからも必ず奪い返して見せるんだから

という思いを込めて更新しました
http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/21

172 名前:VIP足軽flash:2006/12/02(土) 09:54:28.75 ID:BINJdq5qO
乙!

作者のアナルはどこに並べば買えますか?

173 名前:猿回しの勘三:2006/12/02(土) 10:39:08.09 ID:RF5y4llAO
追いついた…


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