( ^ω^)猛暑のようです
1 名前: ◆9d9cVF02x2 :2008/02/19(火) 21:26:21.95 ID:VCw0yBIW0
見直して気付いた。
モララー夏なのに学ラン着てやがるwwwwww
まぁ、クーラーが寒いということにしとこう・・・・・無理矢理、本編に詰めた。

ドクオは「それなんてsneg」なんて意味不明な台詞はいてるし・・・・・・。
誤字脱字の量には定評があるだすね。


まとめは花束さん。下僕にしてくれ。
http://bouquet.u-abel.net/index.html

蛇屋さんでもまとめてくださったみたいです。感謝。
http://hebiya.blog40.fc2.com/blog-entry-6506.html#more



さぁ、マターリいきますぜぃ。

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:27:05.78 ID:9AI25Ji50
はやいな

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:27:16.69 ID:/PXQlVIhO
   ∴∵∴∵∴∵
  ∴∵∴∵∴∵∵∴∵∴∵
       .∵∴∵::∴∵∴∵∴∵
         ∴∵∴∵(●;)∴∵
        ∴∵∴∵∴∵∴∵∵
     ∴∵∴∵∴∵(:●)∴∵∴∵
      ∴∴∵∴.∴∵∴∵∴∵
    ri  ∴∵( ●)∴∵∴∵∴∵∴
 __,! ヽ,∴∵∴∴Black Smoker∵∴
三三  _{{∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
    ̄∴∵∵∴∵∴∵∴==ュ
      ∴∵∴∵∴∵/,  !
       ∴∵∴∵  `^|.|.|jj
     ∴∵∴       .l.|.|      
( ゚∀゚)y―∵∴
(|K-B|l
アチッ アチッ まるで赤道 変態集合地下食堂

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:27:23.17 ID:4d+cJDY0O
>>1
おい!俺様はDQNや
お前あんま調子乗ってるしばくぞコラ!

それが嫌やったらこのスレを閉じてブラウザまたは携帯の電源消して寝ろ

5 名前: ◆9d9cVF02x2 :2008/02/19(火) 21:28:32.84 ID:VCw0yBIW0
【第3話:夕立】


( ^ω^)「モララー、そのソーセージ頂戴だお」

(;・∀・)「ええ、僕ソーセージ大好きなのに!」

( ^ω^)「ウインナーを貰うから大丈夫だお」

(;・∀・)「なら・・・・・って、同じじゃんか!」

ひょいと摘み上げて、口に入れる。
モララーが何を言おうと、気にはしないという態度だった。


( ^ω^)「うめぇ!モララーのカーチャン天才だお!」

( ・∀・)「そ、そんなに美味しいの?」

( ^ω^)「もちろんだお!羨ましいお!」

(*・∀・)「嬉しいなぁ!」


( ^ω^)(ちょろいお)

6 名前: ◆9d9cVF02x2 :2008/02/19(火) 21:31:05.40 ID:VCw0yBIW0
('、`*川「・・・またくらいたいのね?」

(; ゚ω゚)「ぶふぉぉ!」

内藤は盛大に米粒を噴出した。
声を聞いただけで、背筋が凍りつく感覚を受けた。
真っ赤なジャージに身を包んだペニサスは、男よりも漢らしかった。


( ・∀・)「あれー?今日は昼練習しないの?」

('、`*川「体育館が使えないみたいでね・・・・・・戻ってきたらこれよ」

( ^ω^)「仲良くお弁当を食べてただけじゃないかお!」

('、`*川「へぇ〜じゃあ、私も内藤のご飯食べちゃおうかな!」

カチカチと歯を鳴らせるペニサス。
ガチガチと体全体で震える内藤。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:31:12.88 ID:9AI25Ji50
支援

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:31:45.69 ID:hqYYw+mR0
支援

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:33:11.86 ID:pmiWuwhj0
ktkr
支援

10 名前: ◆9d9cVF02x2 :2008/02/19(火) 21:33:42.84 ID:VCw0yBIW0
(;^ω^)「ふ、太るお」

('、`*川「アンタにだけは言われたくないわね。
     それに、このプロポーションを見てもそんな事が言える?」

ペニサスはジャージのチャックを下ろし、半袖の体操着を露にした。

すると、膨らんだ胸部が第一に飛び込んでくる。
次に括れたウエスト、細長い手足。
服の上からでも、程よくついた筋肉が、体を引き締めているのが把握できた。


(*・∀・)「ペニサスちゃん、綺麗だなぁ!」

('、`*川「褒めて!私をもっと褒め称えて!」

彼女はそう言いながら、艶めいたポーズをとる。

クラス中から巻き上がる歓声、熱の篭った視線。
ノリの良さにだけは定評のあるクラスだった。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:34:09.65 ID:9AI25Ji50
ペニサスwwww

12 名前: ◆9d9cVF02x2 :2008/02/19(火) 21:34:51.22 ID:VCw0yBIW0
しばらくの間、ペニサスのショーは続く。
脱げコールを送ったものには、跳び蹴りをプレゼントしていた。
反して、美しいと叫んだものには投げキッスを。


そんな中、内藤は溜め息をつく。
この状況に対してでは無く、親友の事を想って。


( ^ω^)(ドクオは、今どうしてるんだお?)

今日、まだドクオの姿を見かけていない。

屋上には来なかった。
メールも、返ってはこなかった。

悲しみも、当然の見返りかもしれないとは思った。
見殺しにしたようなものなのだから。

しかし、心配であることには変わらなかった。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:37:28.33 ID:VCw0yBIW0
( ・∀・)「どうしたの?」

( ^ω^)「おお?」

内藤が俯き下げていた視線にも関わらず、モララーと目線が合う。
覗き込むような形で、彼の二つの目が内藤を捉えている。

悪意など知らないような、純粋な瞳。
それはあまりにも、まっすぐで、耐え難いものだった。


( ^ω^)「なんでもないお、あんまり寝てないんだお」

視線を逸らしてから、適当な返事をする。
対峙している状態では、嘘をつくなど出来なかったのだ。


( ・∀・)「本当、本当に?」

( ^ω^)「本当だお、心配かけてゴメンだお」

( ・∀・)「・・・・・嘘だよ」

モララーは食い下がらなかった。
なよなよとした外見に反して、芯はしっかりとした性格なのだ。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:38:01.44 ID:9AI25Ji50
支援

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:40:05.50 ID:VCw0yBIW0
( ^ω^)「・・・・・・嘘、だお」

( ・∀・)「でも、やっぱり言えないんだね?」

( ^ω^)「理解してくれて助かるお」


( ・∀・)「うん・・・・・もし、僕でも役に立ちそうだったなら、その時は」

( ^ω^)「うん、助けが欲しくなった、その時は」

結局、内藤は悩みを打ち明けなかった。
自分の弱みを曝け出すのが嫌だったのだ。

ドクオを見捨てて逃げた事。
それを言ってしまったら、彼らにも嫌われてしまいそうで。

つまり、内藤は『また逃げた』のだ。

友を信じず、自己保身の選択に身を投じたのだ。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:40:49.49 ID:pmiWuwhj0
モララーいい奴だな

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:41:54.81 ID:0/PN372D0
支援

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:42:02.81 ID:VCw0yBIW0
彼自身はそんな自分の過ちに気付いてはいない。
これが最善だと信じて、悩みを己の内に秘めた。

それが、罪を隠す事と同義だとは理解せずに。


('、`*川「何、コソコソしてんのよ!男らしくない!」

( ・∀・)「ペニサスちゃんは、むしろ女らしくない!」

('、`*川「言ったな?
     脱げ!その貧弱な体を人前に晒すが良い!!」

(;・∀・)「嫌ぁ!寒いって言うか、恥ずかしいんだよぉ!」


内藤はじゃれ合う二人を見ながら思う。
こんな平穏な日常が自分の世界だと。


ドクオの事は、徐々に脳内から薄れていった。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:44:02.81 ID:VCw0yBIW0
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・

(*゚ー゚)「元気、ないね?」

( ^ω^)「お?」

しぃに内藤が挨拶してから、すぐの出来事だった。

いつも通りにコンビニでアイスを買う。
いつも通りにしぃのいる『美府公園』へ向かう。

なんら普段と変わらない要素しか無かった為、彼は疑問しか浮かばなかった。


( ^ω^)「全然、ぴんぴんしてるお?」

(*゚ー゚)「なんていうか・・・そういう事じゃなくてさ・・・」

しぃは腕を組んで、うーんと唸る。
そんな仕草を、内藤は物珍しそうに見つめるだけだった。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:44:47.46 ID:9AI25Ji50
支援

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:45:35.85 ID:VCw0yBIW0
(*゚ー゚)「よくわかんないけど・・・・・・なんだろうなぁ」

( ^ω^)「まず、疑問に思った根拠はなんだお?」

(*゚ー゚)「女の勘だよ!」

内藤は、ぽかんと口を開けたまま彼女を見つめた。
その目には、哀れみの念すら込められていた。


(;゚ー゚)「ちっ、ちがっ、半分は冗談みたいなものだよ!?」

そんな彼の異変に気付いたのか、彼女が慌てて取り繕う。
しかし、間違いなく本心であった事は誰が見ても明らかだった。

顔を真っ赤にした彼女を見て、内藤はどこか満足気だった。


( ^ω^)「でも、意外と女の勘は当たるもんだお」

(*゚ー゚)「そうだよー、私みたいなレディなら尚更ね!」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:46:41.30 ID:pmiWuwhj0
支援

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:47:43.40 ID:VCw0yBIW0
平たい胸、年よりも若く見える顔、小さな体。
少女、という呼称が最も適した外見。

内藤はそれを見て、ふっと笑みを零した。


(;゚ー゚)「ば、バカにしたね!?」

( ^ω^)「してな・・・・・くもないお」

(*;ー;)「うわーん・・・・・ハーゲンダッツのバニラ味。
     もしくは、ハロハロが無いと、この涙が枯れることは無いよ・・・・・・うわーん」

(;^ω^)「なんで、妙に早口に喋るんだお!」


内藤の心は晴れ晴れとしていた。

しぃとの会話は、彼の心の曇りを打ち消すには充分すぎる程だった。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:48:05.32 ID:9AI25Ji50
支援

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:49:44.21 ID:VCw0yBIW0
( ^ω^)(楽しいお・・・・・・)

ふっと空を見上げると、相変わらずの快晴であった。
だが、内藤は空気に漂う雨の匂いを感じた。


( ^ω^)(しばらくしたら、一雨来るお)

せめて、それまではここにいよう。
しぃと共に、快い時間を過ごそう。

そんな考えを頭に浮かべた時。
右ポケットからの振動が、体全体に伝わる。

携帯のバイブレーションだ。
その震える時間の短さから、メールであると分かる。
内藤は、何も考えないまま、反射的に携帯を開いて確認した。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:51:32.77 ID:VCw0yBIW0
そして、驚愕する。
悪い夢から覚めたかのように、内藤は飛び上がった。

(;゚ー゚)「な、何?ビックリしたー」

(;^ω^)「ごめん、僕ちょっと用事が出来たから行ってくるお!」

(;゚ー゚)「え、ちょっと、何!?」

内藤はしぃの静止の声に耳も傾けなかった。

何かを考えたりする素振りも見せず、走るだけだった。

公園を飛び出し、路上を駆け抜ける。
横断歩道の信号を無視し、歩行人にぶつかろうとも、動きを休めはしない。
彼の足は止まることなく回り続けた。

シャツが汗で体にひっつく。
それが気持ち悪いとだけ、考えていた。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:52:16.61 ID:9AI25Ji50
まさか・・・

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:52:29.44 ID:0/PN372D0
ドックン…

支援

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:52:54.43 ID:pmiWuwhj0
ドックンか…?

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:53:10.78 ID:VCw0yBIW0
不思議と、普段は気にしない些細な事以外は何も考えられなかった。

目の前にあるものは障害物としか思えなかった。

走りを妨害するものの苛立ちだけが募る。
故に、疲労を感じる自分すら煩わしかった。

たった一通のメール。
淡白な、感情のこもっていない言葉。


『送信者:ドクオ』

「今すぐ学校に来てくれ」


それを見た瞬間。
内藤の心は制御を失った。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:55:31.38 ID:VCw0yBIW0
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・

荒げた息の音が、蝉の鳴き声に飲み込まれていく。
既に太陽は傾きかけ、真っ赤な夕焼けが辺りをオレンジ色に染め上げている。
それによって伸びた影が、二つ、対峙していた。


(;^ω^)「ドクオ・・・・・・遅くなってすまんお」

('A`)「メール送って30分か、確かに時間かかったな。
    でも、その汗を見ればお前がどんだけ頑張ったか分かるからいいよ」

そんなドクオを内藤は直視出来なかった。

見られる限りの場所に張られた絆創膏、晴れ上がった顔。
彼がどんなに酷い目にあったのかを、有りのままに語っていたからだ。

今、内藤の背中に流れる汗は、暑さによるものだけでは無かった。
冷たく、気持ちの悪い、罪悪感から流れ出るものだった。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:55:35.99 ID:e3y6WKJS0
支援


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:55:54.09 ID:9AI25Ji50
支援

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:57:47.70 ID:VCw0yBIW0
( ^ω^)「・・・何で、呼び出したんだお?」

('A`)「もともと、お前が俺にメール送ったんじゃねぇか?」


(;^ω^)「それはそうだけど・・・」

('∀`)「それに、理由もなくなんて事はよくあっただろ?つれねぇなぁ」


ドクオは、にんまりとした笑顔を浮かべた。
口を広げたせいか、傷口が開き、血が流れ出ていた。

その赤は太陽よりも、尚、赤い。
鮮やかな色であり、どす黒く濁っているようにも見える。
内藤は、背筋に悪寒が走るのを確かに感じた。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 21:59:49.02 ID:VCw0yBIW0
沈黙の時が過ぎる。

内藤は、何を言って良いのかが分からなくて口を閉ざしていた。
謝罪の言葉をかけようと思ったが、それが軽口のように感じたのだ。

一方、ドクオは内藤をじっと見据えていた。
包帯や絆創膏で隠れた顔のせい等ではなく、表情がわからない。
笑顔とも、涙を流さずに泣いているようにも見えるのだ。


(;^ω^)「あ、あの後はどうなったんだお!?」

そんな静寂を破ったのは内藤だった。
だが、苦し紛れに出た、後先を考えない発言であった。


('A`)「・・・・・・ああ、あの後はすぐに解放されたよ」

(;^ω^)「じゃ、じゃあ―ー―」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:00:40.01 ID:9AI25Ji50
支援

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:02:00.34 ID:UEwu2aNhO
見てられねぇ……。
だが、見る。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:02:45.26 ID:VCw0yBIW0
('∀`)「『たまーにサンドバッグになってくれるんなら』っていう、約束付きでな」

場の空気が、一瞬にして変わった。

存在するだけで押しつぶされるような圧迫感。
五月蝿かった筈の蝉は、いつの間にかに、その鳴き声を轟かせる事はなくなっていた。


('∀`)「俺を殴るとスッキリするんだってよ。
   『お前は良質のサンドバッグ』とか・・・・・・笑っちまうよな!」

笑っていた。自虐的な笑みだった。

そこには絶望が篭っていた。
同時に、深い恨みを纏っていた。


('A`)「明日は、その約束の日なんだ。
・・・あの時、誰かが手を差し伸べてくれれば、こんな事にはならなかったかもしれないな」

堪え切れなかった苦しみを誰かに、ぶつけたかった。
そして、その対象を内藤に定めたのだ。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:04:04.37 ID:pmiWuwhj0
うわぁ…
   …支援

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:05:18.33 ID:VCw0yBIW0
(;^ω^)「ぼ、僕はこんな事になるとは思わなくて――」



('A`)「黙れよ、『裏切り者』」



ドクオはそれだけ言い残して去っていく。
振り返りもせず、機械的に足を動かしている。

内藤は、そんなドクオを見つめる事しか出来なかった。
小さくなっていく背中に対し、言葉にならない、擦れた息を吐くだけだった。
行き場を失った感情は、彼の今にも潰れてしまいそうな心に留まるだけだった。

頭の中に響き続ける『裏切り者』という言葉。

それが体中の細胞を壊していくように、駆け巡っていた。

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:07:48.47 ID:B/LCT+bv0
まぁ、なにがあっても友達だー
みたいな事言っておきながら、あの場面で逃亡じゃあな

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:07:58.48 ID:VCw0yBIW0
内藤の予想は不本意にも当たり、雨が降り始める。
濡れるのを避けようと、人々は雨宿りの場所を探して走り回る。




そんな中、内藤は一人、立ちすくんでいた。



夕立がその猛威を振るおうとも、動く事は無かった。





【第3話:おしまい】

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:08:49.68 ID:9AI25Ji50
乙。

44 名前: ◆9d9cVF02x2 :2008/02/19(火) 22:09:08.06 ID:VCw0yBIW0
19レス・・・・・短いなぁもう・・・・・・。

これはあれかい?
もう一話いかないと、フルボッコされる流れでスカイ?

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:09:46.81 ID:UEwu2aNhO
乙!
内藤さんよ、ヘタレ過ぎんぜ……。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:11:59.72 ID:B/LCT+bv0
>>44
乙乙
基本、フルボッコ対象は逃亡者だけだ

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:12:02.88 ID:9AI25Ji50
>>44
書き溜めはあるんでスカイ?

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:12:28.34 ID:pmiWuwhj0
>>44

続き見たいけど無理しなくていいとオモ

49 名前: ◆9d9cVF02x2 :2008/02/19(火) 22:16:12.54 ID:VCw0yBIW0
>>46
フハーハー!俺は元逃亡作者なんだぜ!!

書き溜めあるんだよー。
でも、意外と1話でも満足してくれるアレで安心したよー。

とりあえず、今日は投下して報告の時に花束さんに聞くことにしよう。
1話毎か2話毎どっちがまとめ楽なのかというアレをね・・・・・・。
あ、でも蛇屋さんにも聞くべきなのか?嬉しい悩みだ。

10分後に再開しまっす。

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:19:09.36 ID:9AI25Ji50
お、やるのか
次も支援するぜー

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:19:43.04 ID:e3y6WKJS0
乙!

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:21:02.53 ID:pmiWuwhj0
支援

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:21:06.92 ID:UEwu2aNhO
二話投下とは嬉しいね。
ところで、フハーハー!、って言いにくくないか?

54 名前: ◆9d9cVF02x2 :2008/02/19(火) 22:24:16.08 ID:VCw0yBIW0
>>53
正確にはフゥハハハーハァーなんだっぜ!(多分)
ひぐらしのゲーム(ひデブ!)やってる時によく使ったもんだ。

んじゃ、次もマターリいくですんぬ

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:24:43.96 ID:9AI25Ji50
支援

56 名前: ◆9d9cVF02x2 :2008/02/19(火) 22:26:07.79 ID:VCw0yBIW0
【第4話:本当の親友】

内藤は、行く当ても無く歩いていた。
眠りに就くことが出来ずに、早朝から外をふらついていた。
そんな時間が流れ、気付いた時には朝霧が消え、太陽が活発に地面を照らし始めていた。


( ^ω^)「今日も、暑くなりそうだお」

真っ青な空を見上げて呟く。


『あそこへ飛び込めたらどんなに気持ちの良いことだろう。
 きっと、悩みなど吹き飛んでしまうに違いない』

そんな途方の無い願いだけを空に浮かべていた。

しかし、内藤の体は悲鳴を上げている。
不眠の上、何時間も歩き続けたせいだろう。

57 名前: ◆9d9cVF02x2 :2008/02/19(火) 22:27:47.34 ID:VCw0yBIW0
( ^ω^)「・・・・・・お?」

気付くと、そこは美府公園の付近であった。
今日は祝日の為、時間には何も案ずる事は無かった。


( ^ω^)「無意識の内に、ここに来るなんて思わなかったお」

相変わらず、殺風景な場所だった。
子供の笑い声の無い、その場所は、公園と呼んで良いか迷う程だった。
錆びれた遊具だけが、そう呼んで良いと主張していた。


( ^ω^)「初めて来た時を思い出すお」

あの時も、何も考えないまま偶然、辿り着いただけだった。
そして、休もうとベンチへ目を向けると、あの少女がいたのだ。

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:28:47.28 ID:JSTycPGDO
内藤とドクオはクラス違うんだよな?

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:29:01.00 ID:9AI25Ji50
支援

60 名前: ◆9d9cVF02x2 :2008/02/19(火) 22:30:26.83 ID:VCw0yBIW0
(;^ω^)「ええぇっ!?」

今と全く同じような状態で、である。

内藤は困惑した。
休日の早朝から、しぃがこの場所にいるとは考えなかったのだ。
悠然と本を眺める姿は、なんら普段と変わりなかった。

だからこそ、内藤は安堵感を覚えたのかもしれない。
『いつも通り』というのが、今は凄く貴重なものに思えたのだ。


そよめく風に、彼女は髪をかきあげる。
呼吸のリズムに合わせ、小さな唇が揺れ動く。
そんな仕草を内藤は、美術品を見ているかのようにみとれていた。

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:32:30.32 ID:VCw0yBIW0
(*゚ー゚)「で、君はいつまでそこでボーッと見てるつもりなのかな?」

(;^ω^)うひぃ!?」

突如、かけられた言葉に、内藤は奇声をあげた。
みとれている事を、ばれたかもしれないという恥ずかしさもあったのだ。


(*゚ー゚)「ほら、ここ座って座って!」

( ^ω^)んでは、失礼して」

言われるがままに内藤はベンチへと座った。
木陰にあったせいか、お尻にひんやりとした感触が伝わってくる。

若干、火照った体には心地の良いものだと彼は思った。

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:34:25.22 ID:VCw0yBIW0
吹き抜ける風に、木々が揺らめく。
その音は自然が奏でる癒しの音楽のようだった。
そして、風の感触を内藤もまた味わい、爽やかな涼しさを感じていた。

( ^ω^)(気持ちいいおー)

彼が快い時間を過ごしていると、しぃが口を開いた。


(*゚ー゚)「珍しいね、君がこんな時間にここに来るなんて」

( ^ω^)「僕は、しぃちゃんがいるのにもっと驚いたお」


(*゚ー゚)「私はここが好きだからね・・・・・・ところで、さ」

( ^ω^)「お?」


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:34:38.34 ID:UEwu2aNhO
>>58
だな。

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:34:51.04 ID:9AI25Ji50
支援

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:36:27.87 ID:VCw0yBIW0
(*゚ー゚)「何が、あったの?」

しぃは、真剣な眼差しをしていた。
敵意を向けている訳ではなく、真面目に悩みを聞こうという態度だった。


( ^ω^)「ええと・・・・・・」

しかし、内藤はそんな態度が嫌だった。
彼女には、いつも笑みを浮かべていて欲しかったのだ。

( ^ω^)(でも・・・・・・)

気付いていた。
彼女にそんな表情をさせたのは紛れも無く自分自身だと。
半ば、自暴自棄になっていた点もあったが、彼は言葉を紡ぐ。

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:37:25.72 ID:pmiWuwhj0
支援

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:38:31.40 ID:VCw0yBIW0
彼はここ最近の出来事を全て話した。

自らの情けない行動も、包み隠さず伝えた。
これで、嫌われても良いとすら思っていたのだ。

ただ、誰かにこの悩みを打ち合けてしまいたかった。
相手はどんな人だって構わないし、見知らぬ人でも言ってしまったかもしれない。
こうすることで、束縛から解放される想いを得れると考えたのだ。


( ^ω^)「とまぁ、こんな感じだお」

(*゚ー゚)「そっか・・・・・・それで?」

( ^ω^)「なんだお?」


(*゚ー゚)「何で、君はここにいるの?」

しぃは、本当に理解が出来ないといった様子だった。

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:38:50.63 ID:9AI25Ji50
支援

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:40:42.34 ID:VCw0yBIW0
( ^ω^)「何でって・・・・・動いてないと、なんかおかしくなっちゃいそうで」

(*゚ー゚)「そうじゃなくってさ、今日もそのドクオ君は色々されちゃうんでしょ?
    なのに、なんで君は助けにいかないの?後悔したんでしょ?」

(;^ω^)「それは・・・・・・」

畳み掛けるような彼女の質問。
それに対し、内藤は口を濁らせる他なかった。


(*゚ー゚)「同じ間違いをもう一度するなんて、よくないよ。
     ブーン君は、2,3発殴られた方が良いんじゃないかな?」

(;^ω^)「ちょっと、それは酷くないかお?」


(*゚ー゚)「む・・・・・・でも、きっと心に負う傷よりもマシだよ」

( ^ω^)「くっさい台詞だお」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:41:23.65 ID:UEwu2aNhO
支援

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:42:17.69 ID:9AI25Ji50
正論だな

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:42:20.39 ID:XFj4J7sHO
ブーンwww

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:42:58.46 ID:VCw0yBIW0
軽口を零しながら、笑顔を振りまきながら。
そうしながらも、内藤の心の中には妙な爽快感が満ちていく。
まるで、しぃの言葉で呪縛の鎖が解き放たれていくようだった。


( ^ω^)「でも、僕は裏切り者なんだお?」

あの時、内藤に絶望感を与えたその言葉。
それすらも彼女の前では、ちっぽけにすら感じた。

そう、そして―――



(*゚ー゚)「裏切り者でも、『親友』には変わりないんでしょ?」



その言葉は、彼の迷いを断ち切るには充分だった。

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:45:14.49 ID:VCw0yBIW0
『あははははははははははは!』

内藤は、笑った。
腹の底から、大声を出して、胸に溢れる温かい気持ちに、身も心も託した。

陰鬱とした気分など、吹き飛んだ。
最後まで残ったそれすらも、この笑い声と共に吹き飛んでしまうようだった。

今まで悩んでいた自分が、馬鹿らしいとすら感じたのだ。


( ^ω^)「そうだお、その通りだお!
       こんなに苦しい思いをするなら、殴られた方が100倍マシだお!」

(*゚ー゚)「何なら、私が殴ってあげよっか?」

( ^ω^)「それは断る!」

(*゚ー゚)「残念だ!」

しぃの笑顔もまた、より美しく感じられた。

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:45:37.03 ID:9AI25Ji50
支援

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:47:06.93 ID:UEwu2aNhO
そこで、フゥハハーハー、じゃないのかっ!
支援

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:47:50.54 ID:VCw0yBIW0
(*゚ー゚)「スッキリしたんなら、行って来な!」

( ^ω^)「ありがとう!しぃちゃんのおかげで助かったお!」


(*゚ー゚)「お礼はもちろん?」

( ^ω^)「ハーゲンダッツで!」

(*゚ー゚)b「GJ!」

しぃが指を立てながら言ったそれが、別れの挨拶になった。
両者とも、満面の笑みを浮かべて、実に気持ちの良い別れであった。


内藤は走り出した。

今度はこの前とは違い、『親友』の事をずっと思い浮かべながら。
吹き出る汗にも不快感は覚えず、むしろ気持ちよいとすら感じていた。

78 名前: ◆9d9cVF02x2 :2008/02/19(火) 22:49:58.46 ID:VCw0yBIW0
夏の太陽が照りつける中、内藤は駆ける。

風を纏うようにして、人の間をすり抜けていく。
神も味方するかのように、赤信号に捕まる事は無かった。


⊂二二二( ^ω^)二⊃   ブーン!!


両手を広げ、大空へと羽ばたくかのように、彼は駆ける。

疲労を感じても尚、彼の足が止まる事は無い。
むしろ、走るごとに速度は上昇していった。


猛暑を感じる気候の中、内藤は駆ける。

親友を助けたいという、一途な願い。
それだけを、確かな現実へと変えるため。

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:50:15.91 ID:pmiWuwhj0
うおおお内藤いけえええ

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:50:59.85 ID:9AI25Ji50
走れ内藤支援!

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:52:11.31 ID:VCw0yBIW0
学校に着くと、そこにドクオの姿は無かった。
しかし、内藤は止まらない。

( `ω´)(きっと、校舎裏だお!
       不良のセオリーと言えば、校舎裏でフルボッコだお!)

そんな、どこから仕入れたかも分からない理論を基に、走る。
校舎の壁に沿うように、足を動かしていく。

すると、そこに4つの影。


( `ω´)「見つけたあああああああああ!!」

咆哮と共に、全速力でその場所へ。
その4人がこちらを振り向くのと、内藤が空に浮かぶのは全くの同時だった。

右足を前に突き出し、全体重をそこに集中させた。

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:54:55.53 ID:VCw0yBIW0
「ぐげっはぁ!」

勢いに身を任せた内藤の跳び蹴りに、男が反応出来るわけもなかった。
接触、その刹那に吹き飛ばされていく。
上手い具合に、壁に激突した男が立ち上がる事は無かった。


(;'A`)「ブ、ブーン!?何でお前がここに・・・・・・」

( `ω´)「ドクオがどう思うかとか、関係なかったんだお!」

勢い冷め止まない様子の内藤が、吼える。
周りは突然の出来事に唖然とするばかりだった。


( `ω´)「僕がそうしたいと思ったから、そうするんだお!
       裏切り者と言われても、僕はドクオが大事なんだお!
       嫌われたとしても、僕はドクオが好きなんだから関係ないんだお!」

( `ω´)「だって―――」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:55:21.80 ID:9AI25Ji50
支援

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:57:04.25 ID:pmiWuwhj0
支援

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:57:20.10 ID:XFj4J7sHO
支援

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 22:57:50.57 ID:VCw0yBIW0
( `ω´)「ドクオは、僕の親友なんだお!!」

空まで届くかのような、大声で叫んだ。

内藤は、ドクオをまっすぐに見つめる。
その瞳に、以前のような罪悪感や悲しみといった類のものはない。
ただ、本心を伝える事のみを必要とした、純粋なものであった。


('A`)「・・・・・俺はお前を裏切り者と言ったぞ?」

( ^ω^)「僕の思いを消すには、全然足らないお?」


('A`)「お前のこと、勝手に本気で恨んでたんだぞ?」

( ^ω^)「なーに、かえって免疫力がつくお!」


しばしの沈黙。

―――そして、穏やかな風が流れた。

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:00:07.77 ID:VCw0yBIW0
('A`)「お前・・・ホントに馬鹿だよな!」

( ^ω^)「頭の固い奴らより、全然マシだお!」

自然と頬がゆるむようだった。
弾むように、笑い声が溢れ出していた。
今の状況を、楽しめる余裕すら二人にはあった。


('A`)「でも、やることがあるよな?」

( ^ω^)「もちろん、忘れてるわけないお!」

('A`)「んじゃ―――」

( ^ω^)「さてと―――」


『かかってこいやぁあああああああ!!』

二人は声を張り上げて叫ぶ。
互いの事を考えると、不思議と恐怖など消えていった。

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:01:16.17 ID:9AI25Ji50
ひたすら支援

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:02:18.50 ID:pmiWuwhj0
うおー支援

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:02:23.24 ID:UEwu2aNhO
支援

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:02:34.76 ID:VCw0yBIW0
「ちょ、ちょっとジョルジュさん・・・・・・こいつら可笑しいっすよ?」

そんな状況を見かねた男がジョルジュに尋ねる。
だが、だ。


( ゚∀゚)「くくく・・・・・・本当に変な奴らだよな・・・・・・」

彼もまた、笑っていた。
獰猛な顔つきの面影すら消して、笑みを溢していた。
それは、小さな子供のようだった。


「・・・・・・ええー」

取り巻きの男は困惑する。
まるで自分だけが取り残されたような、そんな感覚。

そして、とりあえず、普段のように振舞うしかないなと考えた。

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:02:37.55 ID:XFj4J7sHO
ああ

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:04:38.64 ID:VCw0yBIW0
「フゥハハハーハァー!!やっちまうぞコラぁああああ!!」


(#^ω^)「上等だおおおおおおおおお!!」



(#゚∀゚)「覚悟は出来てるだろうなぁあああああああ!?」


(#'A`)「それはこっちの台詞だぁああああああああああ!!」




茹だる様な暑さの中。

まるで緊迫感の無い喧嘩が始まった。

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:06:59.18 ID:UEwu2aNhO
……まさか変えた?
支援

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:07:29.88 ID:pmiWuwhj0
支援

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:07:49.81 ID:XFj4J7sHO
フゥハハハーハァー!!wwwwww

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:08:31.96 ID:VCw0yBIW0
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・

幾らかの時が過ぎた頃。
校舎裏には二人の男が大の字で寝そべっていた。

( ^ω^)「・・・・・・・・」

('A`)「・・・・・・・」

二人は体中、傷だらけのボロボロな状態だった。
服も、所々が擦り切れて無残にも穴が開いている。
それでも、どこか満足気な表情だった。


( ^ω^)「痛い・・・・・」

('A`)「滅茶苦茶な・・・・・」

内藤が呟くと、ドクオもそれに同意した。
体一つ、動かす気はないようだった。

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:08:53.62 ID:9AI25Ji50
支援

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:11:10.91 ID:VCw0yBIW0
( ^ω^)「やっぱジョルジュは強いお・・・・・」

('A`)「流石、伝説の不良は伊達じゃないよな・・・・・・」

( ^ω^)「でも、何発かくらわしてやったお」

('A`)「ああ、爽快だったな・・・・・」

ジョルジュを殴ったときに感じた、拳に伝わった衝撃に、二人は思いを馳せる。
生まれて初めてまともに喧嘩した相手が、ジョルジュだったという『偉業』に二人は気付いていない。


( ^ω^)「なんていうか、興奮したお・・・・・」

('A`)「ゲームなんて目じゃないよな・・・・・」

( ^ω^)「怖くなんてなかったお・・・・・・」

('A`)「俺も。お前がいたから怖くなかった・・・・・・」

100 名前:100:2008/02/19(火) 23:13:03.40 ID:VCw0yBIW0
( ^ω^)「・・・・・・・・・」

ドクオ「・・・・・・・・・」


『ぷっ、あははははははははははははは!!」

二人の笑い声が広がっていく。
大空に吸い込まれていくように、遠く、遠く。

大地に抱擁されながら、二人が笑う。
共に感じた友情に、最高の喜びを感じて。


( ^ω^)「ドクオ」

('A`)「ん」

ようやく立ち上がった二人。
片手を突き出しながら、向き合う。

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:13:29.56 ID:YlJ6Sb32O
この青春具合…たまらねぇぜ…!!

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:14:21.46 ID:9AI25Ji50
100好きだなw
支援

103 名前: ◆9d9cVF02x2 :2008/02/19(火) 23:14:35.22 ID:VCw0yBIW0
太陽の輝きが暑さを加速させる。




それを背景に、二人の拳がコツリとぶつかる。




あるはずの無い、二人が『本当に親友になった瞬間』だった。




【第四話 おしまい】

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:16:33.73 ID:pmiWuwhj0
超乙
走り出したい気分だぜ

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:16:40.01 ID:YlJ6Sb32O
乙、これはいい青春…なかなか面白いじゃないの

106 名前: ◆9d9cVF02x2 :2008/02/19(火) 23:18:00.75 ID:VCw0yBIW0
>>76が悔しかったから・・・下っ端に・・・・・フゥハハーハー!!

やっぱり夏は良い。想像するだけで気持ち良いべぇ

さーて一段落ついたからにゃー、次からはフリーダムにやらしてもらうぜぇ!

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:19:18.92 ID:9AI25Ji50
乙。

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:19:30.13 ID:UEwu2aNhO
乙!もっとドロドロした作品だと思ってた。

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:20:08.27 ID:xSWaNqQD0
このレスを見たあなたは確実に交通事故に遭います



逃れる方法はただ一つ
↓このスレに行き
http://game14.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1201188302/
http://game14.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1197819687/



エムブレマーって喧嘩弱そう
カツアゲばっかりされてて、童貞でエロアニメでオナニーしてる社会の落伍者

オウガ派の人はスポーツマンのイケメンで時流にうまく乗った社会のエリート



と書き込んでください。他スレに貼り付けるとより効果的です
書き込まなければ確実に明日交通事故に遭いますよ

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:20:20.16 ID:YlJ6Sb32O
>>1のテンションがwww

ひぐらしの方でちょっと聞きたいことがあるんだが、
ブーンたちって中学生?高校生?
答えたくないなら答えなくていいっす

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:20:33.73 ID:UEwu2aNhO
>>106
やっぱりかwwwwwwサーセンwwwwww

112 名前: ◆9d9cVF02x2 :2008/02/19(火) 23:24:44.79 ID:VCw0yBIW0
ドロドロ・・・・・俺は青春を書きたかったのに、ドックンが・・・・・・。

>>110
あー、あれは原作を意識して年齢は伏せるようにして書いてた。
でも、内藤の一人暮らしっぷりとか、ツンとか考えると高校生がしっくりくるかな。


やっべ楽しすぎる。速く続き書きたくてしょうがないぞジョジョーーッ!!。
全く関係ないけどオムさんの優しさに全俺が泣いた昨日の夜。じゃあノシ?

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:31:27.96 ID:P020oloYO
乙したー

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:32:12.86 ID:pmiWuwhj0


115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:32:20.17 ID:YlJ6Sb32O
>>112
やっぱ意識して伏せてたんだな…
わざわざ言わせちゃってすまんね
ちなみに自分漫画化したい言ってた者です
漫画化始めたはいいけどほとんど更新してなくてすいまそん…
今週中に最低1・2ページは更新しまんこ
乙ノシ

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:36:26.74 ID:dI7pBIZ+0
追いついた乙!

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/19(火) 23:41:39.52 ID:dI7pBIZ+0
いつかひぐらしのカットしたところも保管してくれ!!


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