( ^ω^)猛暑のようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:22:23.51 ID:WAR8yri10
【第17話:気まぐれ】

        *         *         *

『何、不自由の無い生活だった』


大きく揺らされる体に目を開けると、時刻は既に普段の起床時間を過ぎていた。
目覚まし時計は夢現のまま止めてしまったらしい。

( ゚∀゚)「ん・・・・・もっと早く起こしてくれよ!!」

(;゚∀゚)「あ、痛、なぐるな!殴るな!
     ごめん、起きるの遅かった俺が悪かったから!」

母親と妹の同時コンボ展開。
次々と繰り出される殴打にジョルジュは頭を下げる他なかった。


( ゚∀゚)「あー眠いのに・・・・・・遅刻くらいいいじゃないか・・・・・・」

そこでにフィニッシュブローである。

ベッドから転がるように落ちるたものの、華麗に着地。
二人に迫られる惨状から、ジョルジュは見事に逃げ出した。

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:24:40.51 ID:WAR8yri10
『家族の無償の愛が温かかった』


( ゚∀゚)「高校生になっても、家族に起こされて恥ずかしくないのかって?
      余計なお世話だ、俺は目覚ましじゃ起きれない体質なんだよ!」

刺々しい言葉を吐きながらも、その右手には手渡された茶碗が握られている。
遅刻の危険性がどんなにあろうとも、ジョルジュが朝食を欠かすことは無かった。

また、その朝食は確実に和食であると決められている。
白米を食わない事には一日の力が出ないと、彼は妄信していた。


( ゚∀゚)「大体お前ら、人の事言えるのか?
     この家でまともに起きられるの親父くらいじゃねぇか!」

母と妹は、まるで知らんぷりだった。

この家の朝の流れは決まっている。
父が母を起こし、母が娘を起こし、母と娘がジョルジュを起こす。
その中で父だけは悠々と食事を摂り、時間に余裕を持って出社していた。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:26:28.57 ID:WAR8yri10
『永遠に続くと思っていた』


( ゚∀゚)「なぁ、学校の帰りに本買っといてくんねぇ?
     そうそう、あのテレビでやってたやつだよ」

( ゚∀゚)「俺の学校の近く本屋無いからさ・・・・・・。
      お、買ってきてくれんの?マジサンキュー!!」

代金は多めに請求されていた。
渋々渡したものの、我が妹ながら抜け目がないとジョルジュは感心していた。

そんな時、家のインターフォンが鳴り響く。


( ゚∀゚)「あーもう来たのか・・・・・・毎朝毎朝ご苦労なことで」

言葉とは矛盾して、彼の顔は若干にやついていた。
恋愛感情はないものの、幼馴染が毎朝迎えにくるということに、勝ち組の感情を抱いているのだろう。

( ゚∀゚)「んじゃ、いてきま」

別れの挨拶を適当に済ませ、ジョルジュは家を飛び出した。


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:27:49.89 ID:WAR8yri10
『望んで手にいれるものではなく、そこにあって当たり前のものだと思っていたから』


ξ゚听)ξ「おはよう、ていうか出てくるの遅い」

( ゚∀゚)「今、超速攻で出てきたつもりなんだけど」

ξ゚听)ξ「私が来ることを察して、玄関で待つくらいの優しさを持ってなさいよ」

( ゚∀゚)「それは優しさって言うより、奴隷根性・・・・・・」

口の悪ささえなければ良い女なのに、とジョルジュは常に思っていた。
可愛さ余って憎さ百倍を、これ程までに表している女性はいないだろうと、確信もしている。

もっとも、彼にとってツンはあくまで幼馴染なのでどうでもいい。
美人だろうと性格が良かろうと、彼女を恋愛対象として見る事は無いからだ。
理由は本人すら説明できない。ただ、ジョルジュにとってツンは『幼馴染』、それ以上でも以下でも無いのだ。


( ゚∀゚)「ほれ、さっさと行かないと遅刻するだろ」

ξ゚听)ξ「誰のせいでギリギリだと思ってんのよ・・・・・・」

ハハと笑ってジョルジュは誤魔化した。軽くどつかれた。


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:29:35.40 ID:WAR8yri10
『恵まれた環境に置かれ、他愛の無い会話を出来る程度の仲間も出来た』


( ゚∀゚)「おいーす!おはよーっす!」

教室に入ると、周囲から多くの声が寄せられる。
ジョルジュは律儀にも、その一つ一つに返事を返していた。人気者の秘訣である。


(;゚∀゚)「げっ、宿題忘れた・・・・・・」

ξ゚听)ξ「そう言うと思ったわよ」

ツンは丸っこい文字で『古典』と書かれたノートをの机に投げ捨てた。
ジョルジュがそれの中身を確認すると、完全に宿題が終えられていたのである。


( ゚∀゚)「貸してくれるのか・・・・・・?」

ξ゚听)ξ「アンタが成績が落ちると、私がアンタの母親に泣きつかれるのよ・・・・・・」

ほとほと、うんざりといった表情である。
どうやら、それが真実であるというのは間違いないようだ。


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:30:37.60 ID:0bBXgMxK0
ktkr
支援!

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:31:24.14 ID:kOpVc2JiO
待ってた支援

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:32:00.68 ID:WAR8yri10
『そう、俺は間違いなく幸せだった』


ジョルジュの日常は細かい事さえ除けば、ほぼこの繰り返しだった。

何ら変哲の無い、どこにでもいる普通の男子高校生の日常。
そこに異常などはまるで見当たらない。
ただただ、平々凡々な毎日の繰り返しである。

かと言って、この日常に何かしらの不満があった訳ではない。

彼はこの生活をいたく気に入っていた。
非凡を求める者も多い、だが、彼は普通こそが良であることに気付いていた。
既に、彼は自分自身が『特別』を得るような人間ではないと結論付けていた。

神様に嫌われてもいないし、好かれてもいない。
だから、神様なんて『100円玉を拾ったら感謝する』それぐらいにしか考えていない存在だった。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:33:07.59 ID:WAR8yri10



『妹が事故に遭った
 この知らせを聞く日までは、それに気付いていなかっただけなんだ』






彼の人生を大きく変えることになる、この日までは。




10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:33:15.37 ID:W3WlgL8EO
支援

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:34:43.39 ID:WAR8yri10
(  ∀ )「はは・・・・・・嘘、だろ?」

目を開かない妹の前で、ジョルジュは膝を落とした。
隣では母が嗚咽を漏らしながら泣き崩れている。
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔だった。

父はその背中を抱えるようにしていた。涙は流していない。
しかし、自分だけは自我を保っていないといけない、という強い気持ちが故だった。


(  ∀ )「こんな事って・・・・・・今日の朝まであんなに元気だったのにかよ・・・・・・」

真っ白な病室に落とされた言葉は、誰に届く訳でもなく消えていく。

妹の体に、外見からは何の変化も見られない。
ただ自動車に激突したショック、それが今の現状を引き起こしている。
だからこそ諦めもつかず、現実を疑う事しかジョルジュには出来なかった。

握った拳に込められた力は、自らを痛みつける程だった。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:35:32.11 ID:WAR8yri10
事故の起きた現場について、父が話を聞いていた。
その時、不意に説明をしている男が病室の机を指差した。


( ゚∀゚)(何だ・・・・・?)

疑問に思うと、その机は至って普通の物。
つまり、男は机の上に置いてある一つの袋を指差したのだ。
茶色い紙袋、中には雑誌が入っていると僅かに距離はあるが分かる。

妹に関係のある事かとジョルジュはその袋に手に取った。
幸い、父と先ほどの男は見ていない。絶好のチャンスだった。

袋を丁寧に開けて、中に手を入れる。不意に嫌な予感が過ぎった。
だが、それ故に焦り、その雑誌を袋から取り出した。


―――全身に悪寒が走った。


手に取った本を一見し、次の瞬間には手の内から零していた。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:36:09.20 ID:WAR8yri10
この本がこの場所にある理由が分からなかった。
いや、ジョルジュはそれを理解したくなかったのだ。

だが、実際には彼の有為な頭は瞬間的に理解していた。
今、この状況を作り出していた元凶となったものはこの本だと。

世界の色が失せていく。
灰色、彩りを感じない白黒な世界。
音すらも次第に消えていき、五月蝿く響くのは自らの鼓動のみである。

床に落ちた本の音すら聞こえない。
それでも、表紙に印刷した文字を否定することは出来なかった。


―――俺が今朝、頼んだ本じゃないか。


紛れも無く、それに他ならない。
ジョルジュが何と無しに買ってこいと頼んだ本だった。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:37:36.48 ID:WAR8yri10
もちろん、それがここにあるからといってジョルジュに非があるとは限らない。
本を買ったことで事故にあった等という明確な証拠にはならないのだから。

それでも、ジョルジュは酷い後悔の念に見舞われる。
自分のやった行いが無ければという妄想が彼の心を暗くさせていく。


『もし、本を頼まなかったならば、
 妹は真っ直ぐに家に帰ることになり、
 交通事故に遭うよう事にはならなかったのではないか』


そんな想像に囚われたのだ。
普段なら絶対にしないような、ネガティブな思想。
しかし、今の彼の心境は、そういった悪い方向へ容易に導くほど沈んでいる。

そして、一度そう思うと、なかなか拭う事は出来ない。
もがけばもがくほど、知恵の輪のように絡まっていく。

もう、自己嫌悪の闇から逃れる事は出来ない。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:38:20.72 ID:0bBXgMxK0
支援

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:39:29.19 ID:WAR8yri10
(  ∀ )「俺が頼まなければ、事故には遭わなかった。
      俺が、俺が・・・・・・・」

彼を非難するものなど、いない。
いる訳がない、今の時点で、彼は何も悪くないのだから。

自らを追い詰めているのは彼自身で、許す事が出来るのも彼自身なのである。
当然の様に、この悲愴から逃れる事は出来ない。

泣き崩れるジョルジュは、母の嗚咽と混じっていく。
各々の理由は違えども、それを理解するものなどいない。
他者からすれば、ジョルジュが陥っている深い嘆きなど知る由もないのだ。

今は、自らの足で立ち上がるしかない。
だが、彼の心はそれを成すには、あまりにも未熟すぎて。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:39:50.17 ID:HwOQCsvXO
久しぶり歓喜支援

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:40:20.47 ID:WAR8yri10



平和な日常とは、何の予兆も無く唐突に崩れていく。

『100円を拾ったら感謝する』

ジョルジュが神にそういった軽い感情を抱くように、
神もまた気まぐれに、軽々しい思いで不幸を呼び寄せるのだから。










【第17話:おしまい】


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:41:18.09 ID:WAR8yri10
【第18話:其の瞳】


地面には数人の男が、惨たらしい姿で転がっている。
口からは血を吐き、服は擦り切れ、歯が数本欠けている者までいる。
そんな中、一人の男だけは無傷の状態でその場に佇んでいた。

( ゚∀゚)「・・・・・・イライラさせんじゃねぇよ、屑が」

転がった人間の頭を踏みつける。
コンクリートに思い切り打ち付けられ、転がっていた男の頭が鈍い音を響かせた。


( ゚∀゚)(ストレス解消にすら、なりやしねぇ・・・・・・)

数人掛かりで襲われたにも関わらず、ジョルジュはものともしなかった。
それどころか返り討ちにし、痛めつけるという所業まで行っている。
もっとも、これが初めてという訳ではない。

何度か、いや何度もジョルジュは対複数の喧嘩に勝利している。
それ故に、ここらの不良の間では度胸試しの意を込めて彼に挑戦するものも少なくなかった。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:41:46.41 ID:MzK2nr8UO
待ってたんだぞバーロー!

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:42:31.30 ID:WAR8yri10
ジョルジュの妹が事故に遭ってから、約一年の時が過ぎる。
しかし、あの頃の温厚な彼の姿を見る事は出来なかった。

夜の街を行く当てもなく出歩き、喧嘩に明け暮れる。
こちら側から喧嘩を売るような真似はしなかったが、さして意味の有る事ではない。
不快に思わせるような態度、いかにもな雰囲気を纏えば、絡まれる事は眼に見えていることだからだ。


(  ∀ )(たるい・・・・・・帰るか)

つまり彼もまた、楽しんでいるのだ。
人を殴るという事で何らかの悦楽を感じている。

そして、逃げている。
考える事を放棄し、思い出したくない過去を振り切ろうともがいている。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:43:20.68 ID:rmpDDtLI0
待ってた支援

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:43:31.59 ID:WAR8yri10
( ゚∀゚)(・・・・・・もうすぐ、一年か)

動きを止めると、あの日の事を鮮明に思い出してしまう。
こんな物静かな夜には、特に。

だから、こうして気を晴らせるものを求め彷徨う。
布団の中で脅える等という事だけは、絶対に陥りたく無かった。


( ゚∀゚)「綺麗な満月だ」

一人、呟いた。

当然こんな毎日を繰り返していれば、日中の活動など出来たものではない。
ジョルジュは学校生活をもう一度やり直すことになり、今も一学年のままである。

学校を辞める事も考えたが、両親に泣きつかれ断念した。
僅かに残った良心が抑えてくれたものの、こうした生活を続けるのだけは止めていない。
また、『伝説の不良』のレッテルを貼られたのも、つい最近の事ではない。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:44:29.96 ID:WAR8yri10




( ゚∀゚)(いつになったら、こんな生活が終わるんだろうなぁ・・・・・・)

しかし、ここにいるのは伝説と噂されている不良などではない。
威圧感も凶悪さも、微塵も感じることは出来ないのだ。

ここにいるのは、脅えるだけの一人の男。
深い哀しみから逃れるように拳を振るう臆病者がいるだけ。


彼の時間は、あの日から凍りついたままである。



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:45:26.83 ID:rmpDDtLI0
支援

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:46:07.06 ID:WAR8yri10
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・

今の彼にとって、学校は退屈なだけだった。
勉学に励む等もっての他だし、友と過ごすなんてものは考えも的外れ。
周りにいるのは『虎の意を狩る狐』の考えを持った人間ばかりで、不快な事この上ない。

つまり、両親への同情の為、それ以外に学校に行く理由なんてなかった。


( ゚∀゚)「小便でも行くか・・・・・・」

付いてこようとした取り巻きを押さえ込む。

金魚の糞よりもしつこく付いてくる男達に、ジョルジュは酷い苛立ちを感じていた。
寝不足も祟り、不機嫌は加速する。ただでさえ人相の悪い顔はまるで鬼のようである。



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:46:26.42 ID:J7y2MhYN0
7月にくるんじゃなかったの?支援

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:46:33.76 ID:WAR8yri10
トイレへと行く最中、聞きなれぬ声にふと立ち止まる。
悲鳴に近いようなその声に、反射的に足を止めたのだろう。

(;'A`)「うわあああああああ」

声の発信源に顔を向けると、必死な形相の男がそこにいた。
いや、そこに『浮いていた』

階段から足を滑らし落ちたのだろうと瞬時に理解する。
しかし、彼の運動神経をもってしても、それを回避する事は不可能だった。
僅かな考えを浮かべるのも束の間、ドクオはジョルジュの上に被さるように落ちてきたのだから。

鈍い音。
体が強い衝撃を受けて崩れ、更に遅れて痛みもやってくる。

この時、ジョルジュは『ついていない』と、軽い考えを浮かべていた。


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:48:00.64 ID:WAR8yri10
とはいえ、不良のレッテルを貼られている自分である。
笑って見送るなんて真似をすれば、仮にも慕ってくれている連中に申し訳が立たないと彼は考える。


( ゚∀゚)(一発殴っておくか・・・・・・)

だから、そう結論付けた。

少しは騒ぎになるだろうが、犯人がジョルジュだろ分かれば周りは黙るだろう。
また、ドクオへの被害も少なく、面子も守られる。

簡単かつ迅速に問題を片付ける事が出来る。
あまりにも幼稚で乱暴的な解決法だが、多少の事には目を瞑る。


しかし、である。


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:48:15.91 ID:rmpDDtLI0
今年も猛暑のようですよ
支援

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:48:24.83 ID:WAR8yri10
その時、ドクオが浮かべた瞳にジョルジュは硬直する。

(;'A`)「ああ・・・・・・・うあああ・・・・・・」

怯えていた。
今すぐにでもこの場から、逃げ出したいと訴えていた。


ジョルジュにはこの瞳に見覚えがあった。
いつ見ても苛立たしい、吐き気がするほど嫌いなものである。

喧嘩で相手を打ちのめしたときによく見かける。
自分に対し、極度の恐怖を覚え逃避する事しか頭にない弱者の瞳。
あまりにも情けなく、これを瞳に浮かべたものには普段よりも強く拳を振るうようにしていた。


( ゚∀゚)(・・・・・・・この目、俺の大嫌いなこの目)

ならば、何故この瞳が嫌いになったのか。
見覚えがあるのは、いつの事からだったのか。

その答えが、ふと思いついてしまったのだ。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:50:07.55 ID:WAR8yri10
(  ∀ )(・・・・・・この目は俺自身、か)

妹の事故を信じたくなかった。
認めたくなかった。忘れることが出来るのなら、記憶の海に沈めておきたかった。

そんな思いが彼を喧嘩に明け暮れる日々へと誘う。
当然、それは辛苦な記憶からの逃亡に他ならず、自分の弱さに目を背けているのである。

ようやく気付いたのだのだ。
誰よりも、逃げに走っていたのは自分自身。
『弱者』とは、恐怖に向き合えない自分自身なんだと。


(  ∀ )(・・・・・・・)

しかし、気付いた所でどうしようもない事だった。
すでに自分一人では元に戻れない位置まで堕ちてしまったいる。
震えた足に立ち上がる事さえままならない目の前の男のように。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:51:43.15 ID:WAR8yri10
殴る。
忘れていく。

殴る。
自らの記憶を封印する。

殴る。
しかし、その記憶が、閉じられた扉をこじ開けようとする。


一度、認識した思いはそう簡単に捨てられるものではなかった。
拳を振るうたび、彼の心に何らかの痕が刻み付けられていく。
それでも、この衝動が押さえ込まれることは無い。

人を傷つけている時は何もかもを忘れられる。
ただ、その手に走る痛みに生きているという事を感じさせられる
自らに向けられる畏怖の瞳を封じ込ませる事が出来る。


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:52:40.80 ID:WAR8yri10
もっとも、暴力を振るわなければその瞳に出会うことはない。
しかし今の彼は抜け出せないほど、このサイクルに飲み込まれてしまっていた。

( ゚∀゚)「・・・・・・んじゃ、そろそろ帰るか」

ドクオの腫れ上がったでこぼこの顔に、光が灯る。
ようやく、この地獄から抜け出せるのだと安堵を覚えたのだ。

しかし、その幸福は束の間の幻想。
刹那の時間だけ与えられた、まやかしでしかない。


( ゚∀゚)「もちろん、お詫びなんて考えなくてくれていいぞ。
      たまーに俺が呼んだときにサンドバッグになってくれればいいんだ。
      お前も、これぐらいで謝罪が済んだ気にはならないだろ?」

ジョルジュは笑顔で言い放つ。
楽しげに、まるで悪魔の浮かべる微笑みのように。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:53:57.43 ID:WAR8yri10
( A )「そ・・・・・ん、おっ・・・れ、は・・・・・・」

ドクオの言葉は、言葉にならなかった。
対峙した恐怖と、口内の傷で喋り辛いことが重なった所為であろう。
湧き出るような鼻血で、呼吸すらままならない。


( ゚∀゚)「お前、良い才能してるよ。
      殴ってて心地良いっていうかさー、今度は仲間も呼ぶからさ」

ドクオの血の気が更に失せていく。
ジョルジュもそうなる事を見越して語っている。

引き返す事が出来ないならと、自らの足で彼は悪意の沼地に進んでいく。
底なしの沼地。行きは易々と嵌っていけれど、当然のように助かることは不可能。
もしも助かろうとするならば、他者の協力が必要不可欠。

彼にとっての、それを成す存在は、いない。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:54:54.77 ID:WAR8yri10


戻りたい、あの頃の幸福な日々に。
毎日のように過去の修繕を願い、夢見る日々には別れを告げたい。

しかし、戻れない。
希望の光は彼の体を少しも照らしてはくれない。

真っ暗な闇の中で、彼は今日も彷徨い続ける。
助けて欲しいと、誰にも届かない言葉を叫び、もがきながら。



【第18話:おしまい】

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:56:39.30 ID:WAR8yri10
【第十九話:手を伸ばせば】

太陽の光の届かない校舎裏は、彼らにとって似合いの場所だった。

人目のつかない場所で、人に見られては困る行動をする。
その条件に適した、格好の場所なのだから。


「ジョルジュさん、早くやっちまいましょうよ〜」

( ゚∀゚)「ああ、ちょっと待ってろよ・・・・・・」

疼いた体を収めることの出来ない、取り巻きの男が、ジョルジュに懇願する。
パキパキと拳を鳴らし、準備体操まで行っていた。

ジョルジュは思う。
『なんて、面倒くさい奴なんだろう』と。

人を殴ることでしか、自分の存在を確認できないとでも言う気なのだろうか。
もっと、限りのある人生を後ろめたくない、満足するものにあろうとは思わないのか。
そんな年寄り染みた考えを浮かべ、ぼんやりと空を眺めていた。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:58:07.52 ID:rmpDDtLI0
支援

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 21:58:42.44 ID:WAR8yri10
そして、同時に自分自身に対しての嫌悪が生まれるのだ。
誰よりも、自分がその通りの満足のいかない人生を送っているのだから。


人を傷つけたい訳ではない。
ただ、気を紛らわす為なのだ。

人を悲しませたい訳ではない。
ただ、自分の悲しみを虚ろに変えたいだけなのだ。


例え、それを繰り返すことで一層の孤独を味わうことになったとしても。
その場しのぎという、一瞬の快楽の虜になった彼がすることといったら、やはりそれ以外にはないのである。
だから、毎日の様に、そして今日も同じく。

( ゚∀゚)「なぁ、そろそろ始めようか?」

取り巻きの男達は、歓喜の声をあげる。
そして、男達の中央に、うずくまって肩を震わしている、小さな人間がいた。

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:00:54.46 ID:0bBXgMxK0
支援

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:00:54.34 ID:WAR8yri10
( ゚∀゚)「おーおー、随分と小さくなっちまってよ。
     そんなに、俺たちが怖いのかい?」

その人間は返答をしなかった。
いや出来なかった。目の前の暴力の力に歯向かう事も出来ず、さらに口を開くことさえ可としなかった。


( ゚∀゚)「もしもーし?聞こえてますかー?
     ・・・・・・返事が無いなら、体に聞いても良いですかー?」

その言葉に、ようやく、ビクッと反応を示し、ゆっくりと言葉を紡ぎだした。
だが、それは、あまりにも小さな音で、聞き取るのすら困難なものであった。

ようやく、聞き取れた言葉は、意味も単調なものである。

ただただ、『怖い、怖い、怖い』とうわ言のように繰り返していた。


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:02:17.72 ID:WAR8yri10
その人間――ドクオは約束通り、呼び出され、この場所にやってきた。
それからというもの、ずっとこの調子で脅え、小さく丸まっているのである。
臆病だから、恐怖に侵されたから、彼がとる防衛策は縮こまるくらいしかなかったのだ。

ドクオ「・・・・・・ぅぁ・・・・・・・」

( ゚∀゚)「はぁ・・・・・・まぁいっか、殴れば変わらないしな」

どうせ、拳を振るえば、絶叫を浮かべるのは間違いない。
今の状態が何であろうと、結果的な、人のする行動に大差など生まれないのだから。


ドクオは恐怖に震えている、
いや、人間なら、恐怖の前には愚かで、情けないと言わざるを得ない状態になる。

それは、誰にも、そしてジョルジュとて例外ではないのだ。

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:03:52.79 ID:WAR8yri10
あの時感じた恐怖が、今もなお、彼を支配している。
ジョルジュの行動は、その恐怖によって操られているに過ぎない。

それは、彼自身にも分かっていることだった。

だが、それに抗う術を持っていない。
自分一人で元に戻るのは、あまりにも、険しい場所にまで来てしまったのだ。

出来ることなら、昔の自分に戻りたい。
そうは思っていても、どうすることも出来ないのが真なのだ。
手を伸ばした先に、彼を救ってくれる存在など、居はしないなのだから。


( ゚∀゚)「・・・・・・じゃ、楽しむとしますかね」

そんな逃げ場の無い弱さを隠すかのように、ジョルジュは言った。
いつもの様に、人を傷つけることで、一時的に自分の崩れそうな心を守るために

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:05:26.62 ID:WAR8yri10



そんな時だった。


『見つけたああああああああああ!!』


そんな雄叫びと共に
風が通り抜けた
取り巻きの一人が吹き飛んだ。


一人の男が、ドクオしか見えていないかのように、目前に立っていた。


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:06:38.46 ID:WAR8yri10
意味が分からなかった。
自分は、不本意ではあるが、伝説の不良と呼ばれている男だ。
そんな人間を敵に回してまで、何故ドクオを助けようとするのかが理解できなかった。

だが、そんな疑問に、男は即座に答えを言い放ったのだ。


『僕がそうしたいと思ったから、そうするんだお!
 裏切り者と言われても、僕はドクオが大事なんだお!
 嫌われたとしても、僕はドクオが好きなんだから関係ないんだお!』

―――つまり、ここにいる理由は?


『ドクオは、僕の親友なんだお!!』

それだけだった。
友達だから、それだけの理由で恐怖すら置き去りにして男はこの場所にやって来たのだ。

思わず、笑いがこみ上げてきた。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:08:03.40 ID:WAR8yri10
そんなちっぽけな理由なのか。
それだけで、弱さを克服することが出来るのか。

愚かだとも思う、馬鹿な男だとも思う。
だか、それ以上に、そんな二人が羨ましくて、可笑しかったのだ。


「ちょ、ちょっとジョルジュさん・・・・・・こいつら可笑しいっすよ?」

( ゚∀゚)「くくく・・・・・・本当に変な奴らだよな・・・・・・」

この男なら、自分の悲しみを忘れさせてくれるかもしれないと思った。
人を傷つける行為によってではなく、笑顔で恐怖を克服させてくれると思った。
手を伸ばしても誰も居ないはずだけど、この男達なら無理矢理に引っ張ってくれるかもしれないと思った。

その時、ジョルジュは初めて、心から人に助けて欲しいと願ったのだ。
無意識に『友達』になって欲しいと願ったのだ。


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:08:24.99 ID:Xxx67E+AO
つまんね死ねよ

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:09:21.62 ID:WAR8yri10
「フゥハハハーハァー!!やっちまうぞコラぁああああ!!」


『上等だおおおおおおおおお!!』


(#゚∀゚)「覚悟は出来てるだろうなぁあああああああ!?」


(#'A`)「それはこっちの台詞だぁああああああああああ!!」


今はちっぽけなプライドが邪魔をしていた。
しかし、それもきっとすぐに、素直になれる日が来るだろうと確信もしている。

伝説の不良と互角に渡り合った男達、そういったレッテルがあれば不自然なこともない。
・・・・・訳でもないが、幾らかは自分とつるむのも表面上の理由が出来ると思ったのだ。

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:11:41.51 ID:WAR8yri10
ようやく、暗闇に光が差したかのようだった。
いや、いつだって、光は届いていたのかもしれない。
少し見方を変えれば、手を差し伸べてくれる仲間に出会えたのかもしれない。

気付くのに遅れただけなのだ。
太陽はいつだって眩いのだ。世界はいつだって光に包まれている。



こうして、茹だる様な暑さの中。

まるで緊迫感の無い喧嘩が始まったのであった。





        *         *         *


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:13:02.13 ID:WAR8yri10
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・

あの時、あの二人に出会えたことでジョルジュは変わることが出来た。
その感謝の気持ちはいつまでも消えずに、彼の心の中の根底になることだろう。


(#゚∀゚)「・・・・・・そんな風に思っていた時期が俺にもありました」

アイスの残骸と思わしきものが、路上に落ちていた。
それを食べ物と呼ぶには、いくらかの抵抗を感じる。
アスファルトの暑さにドロドロになっているし、更には土と混じりあい、実に無残な姿である。

(;^ω^)「いや・・・・・これはドクオが押したから」

('A`)「いやいや、勝手にブーンがジョルジュにぶつかったけだろう」

どうやら、内藤がジョルジュにぶつかった拍子に落ちてしまったらしい。
大の高校生が、アイス一つで腹を立てているのだから情けない。

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:14:29.68 ID:WAR8yri10
(#゚∀゚)「俺のアイスを返せえええええええええええええ!」

(;^ω^)「く、来るなおおおおおおおおお!!」

ジョルジュは勢いよく内藤に飛び掛った。
綺麗に決まったフレイングボディプレスによって、内藤は下敷き状態になっている。

( ゚∀゚)「フフハハハ!!どうだ、俺様のアイスリメンバーは!!」

(;^ω^)「技名ださっ!!ていうか熱いっ!!
       道路の暑さで焼けちゃうっ!!ジュウジュウいってる!!」

内藤の姿焼きである。
ドクオは、腹を抱えて笑っていた。

夏休みを満喫している彼等に、不穏な様子などまるでない。
去年の今頃、ジョルジュにあった不幸など、誰が思い返すのであろうか。

今、この場所に、負の感情なんてものはない。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:15:33.24 ID:WAR8yri10
ジョルジュは自分自身を取り戻す事が出来た。
あの時の、恐怖に脅えていた自分に還ることはない。


ジョルジュは腹を立てている。
なくなったアイスはもう二度と帰ってこない。


そして、ジョルジュは感謝している。
もう二度と、この絆を離すことは無い。







【第十九話:おしまい】

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:17:25.00 ID:WAR8yri10
生きていてすいませんでした。
もう、何を、どんな風に書けばいいのか全く分かりません。

でも。ゆっくりとでも書いてきたいと思います。
だから、せめて完結するまでは生きていて良いと、認めてください。
ごめんなさい、終わります。死にません。

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:18:00.76 ID:aACTF3uTO
久々だ……。
乙!

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:20:27.19 ID:JEHc7A7ZO
まとめはどこに

56 名前: ◆xmNFXyaAwA :2008/06/03(火) 22:20:56.87 ID:0bBXgMxK0
話数表示が漢数字になったりなど不安定なのですが、過去の作品を含めて最も多い全角英数に変更してもよろしいでしょうか?


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:23:10.95 ID:WAR8yri10
>>56
あ・・・・・・すいません、間違えてました。
仰るとおり、全角英数です。本当に申し訳ありません。

あと、本当にいつもありがとうございます。
間が空いてしまいました。それについてもごめんなさい。

ただただ感謝するばかりです。死にたい

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:23:35.52 ID:rmpDDtLI0
乙!

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:57:04.21 ID:6skGF2zXO
>>1腰低すぎワロタwwwwwwwww


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 22:57:41.37 ID:GAavJiXB0
久々に来てたのか、今から読む


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 23:05:23.26 ID:KZ361sxj0
乙。

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 23:08:22.11 ID:yE+m5PavO
乙!

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 23:08:36.20 ID:DeC2u/n20
>>26
虎の「威を」「借る」狐


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 23:12:23.35 ID:TVcAijRZO

頑張れ―

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 23:26:36.70 ID:O+sO8SB30
まとめドコー

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 23:27:36.03 ID:Jr4t+scxO
久しぶりに乙

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/03(火) 23:58:01.95 ID:IvyZfdubO
死ぬな、生きろ
生きてこの作品を完結させろ

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/04(水) 00:45:56.81 ID:Tk8IfFLZ0
乙!
ひさびさだ待ってたよー生きろwww

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/04(水) 00:46:29.43 ID:5l5G9INX0
もう夏か・・

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/04(水) 01:13:52.92 ID:WW1nXOLZ0
http://sports11.2ch.net/test/read.cgi/cheerleading/1132374144/

このすれに「ププソ酢発狂ワロスwww」って書き込むと
ヒキオタがマジレス連投発狂して大爆笑ww

おまいらでも100%釣れるぞwやってみろww


 戻る