( ^ω^)猛暑のようです
- 1 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 20:50:44.00 ID:c77cChod0
- 立て
- 2 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 20:50:47.99 ID:IJbDEAXf0
-
- 3 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 20:52:35.93 ID:c77cChod0
- 立った、良かったー
好き、まとめ
花束さん。
http://bouquet.u-abel.net/index.html
蛇屋さん。
http://hebiya.blog40.fc2.com/blog-entry-6506.html#more
いくじょ
- 4 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 20:54:05.60 ID:c77cChod0
- 【第22話:楽園=マイワールド】
ξ゚听)ξ「という訳で、やってきました」
('A`)「何がという訳でなのか、理解に苦しむが・・・・・。
まぁ、適当にあがってくれぃ」
ツンは、自分の望みを叶えるためにドクオの家におしかけた。
ドクオの家に女の子が来るということは、奇跡であり異常であり、在り得ないことなのだ。
それを指し示すかの様に、この光景を見た彼の母親は失神しかけた。
ξ゚听)ξ「予想通り普通の一軒家なのね・・・・・・」
('A`)「俺が凡人だって言いたいんですね、わかります。
ていうか、俺の両親が汗水流して建てた家に、ケチつけるなよ?」
ドクオの部屋は二階である。
道中の階段は、一段上がるごとに、ギシギシと鈍い音を立てていた。
- 5 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 20:55:23.76 ID:hdWzhofRO
- 逆ケータイ小説はとっとと死のうね
- 6 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 20:55:51.25 ID:FvHF2LsJO
- ktkr!何これ今日超豊作
- 7 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 20:55:52.07 ID:c77cChod0
- ('A`)「そして、ここが俺の世界だ」
導かれるままに、ツンはドクオの部屋に踏み入れる。
一瞬、もわっとした空気が漂っていたので、顔をしかめた。
ξ;゚听)ξ「うわぁ・・・・・・」
思わず、口から嫌悪の溜息が漏れた。
それもそのはず、部屋の中は、とてもじゃないが女性が足を踏み入れていいものではない。
締め切ったカーテンのせいで昼間だというのに、真っ暗なので電気を点けざるを得ないのだ。
床にはスナック菓子の袋がそこら中に散らばっているし、食べかすが落ちていることもある。
おまけに窓が開いていないので、男特有の臭いが充満し、ツンは鼻を覆った。
ξ゚听)ξ「・・・・・・窓とカーテン、開けるわよ?」
('A`)「ええー、しょうがねぇなぁ」
ツンは切れなかった。
ほんの少しだけではあるが、成長を遂げているのだ。
- 8 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 20:57:20.78 ID:c77cChod0
- ('A`)「さてと・・・・・・」
ツンがゴミをゴミ箱に送っている最中、ドクオは呑気にゲームのセッティングを始めていた。
床に散乱している物を、手馴れた様子で掻き分け、腰掛ける。
('A`)「人生と、文学のどっちが良いと思う?」
ξ゚听)ξ「・・・・・・良くわかんないんだけど、人生で良いんじゃない?」
('A`)「オッケー、オッケー、おいでませ俺の渚たん」
そう、それは、まさしくギャルゲーである。
彼は客がいるというのに、当たり前のように一人で楽しもうとしているのだ。
この振る舞いに、ツンの理性の壁にひびが入る。
しかし、彼女は無理矢理に、それをテープで修復していた。
まだ、限界は訪れていないようである。
- 9 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 20:59:11.71 ID:c77cChod0
- ξ゚听)ξ「ええと・・・・・それは面白いの?」
('A`)「面白いとかそういう問題じゃなくて、これは俺の人生だから。
俺にとって、これはやらないと生きていると確信できない訳。
言わば、俺がこれをやることは必然であり、運命であり、生まれついての使命なんだよ」
ξ;゚听)ξ「そ、そうなんだ・・・・・・」
言っていることは微妙にカッコイイのだが、彼がやっているのは萌え系のゲームなのだ。
ドクオは画面に現れた、二次元の、美少女に対してハァハァと荒い息を零している。
いや、ある意味、人前でここまで自分を解放できる彼のそれは、才能と呼んでも良いのかもしれない。
(*'A`)「ほらー、めちゃくちゃ可愛くない!?
こんな女の子が目の前に居たら、俺、絶対に告白するんだけどなー」
ξ゚听)ξ「へぇー」
アンタの目の前には、アンタに告白して振られた女の子がいますよ。
と、ツンは言いかけて止めたのであった。
- 10 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:01:14.40 ID:FvHF2LsJO
- 支援
- 11 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:01:22.30 ID:c77cChod0
- ξ;゚听)ξ「て、ていうかさ、せっかく私、遊びに来てるんだからさ!
もっと、二人で遊べることしようよ・・・・・ゲームでもいいからさ!」
('A`)「でも、ブーンとかが家に来たときは、いつもこんな感じだぜ?
暇なら、そこにある漫画でも読めば良いんじゃない?」
彼が指差す方向には、表紙からして、美少女の登場するであろう漫画が山積みで置かれている。
それは間違いなく一般人の読むような代物ではなく、秋葉原系統のものであった。
ξ゚听)ξ「・・・・・あ!じゃあ、この中のオススメとかあるの?」
('A`)「漫画は、人に勧めてもらうのではなく、自分で選んで見つけるものだ。
考えるな感じろ、さすればおのずと見るべき漫画を体が選ぶだろう」
ツンが、話の種を撒いたのに、ドクオは見事に焼き払った。
空気を読むどころか、破壊していることに、彼自身は全く気付いていない。
何故なら今までの会話を、彼はゲームに釘付けになりながら行っているのだ。
ツンを背後に置いた状態なので、表情を伺うことなど一切ないのだ。
- 12 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:03:23.48 ID:c77cChod0
- ξ゚听)ξ「そ、そうだなぁ・・・・・じゃあ、この『WORKING!!』っていうのを読んでみようかな。
丁度、山のてっぺんにあるしね!!」
返事は訪れなかった。
聞こえなかったのかもしれないと、ツンはもう一度声をかける。
ξ゚听)ξ「それとも、こっちの『B型H系』っていうのなんて良い?
あ、でも二つとも四コママンガなんだねー」
声を大きくしてみたものの、やはり返答はこない。
しかし、ドクオの口が動いていることに、ツンは気付いた。
少しばかり近づいて、何と言っているのか耳を澄ます。
聞こえてきたのは『・・・そうだね・・・うん・・・・お弁当は二人っきりで・・・フヒヒ・・・・』という言葉。
そこでようやく、ツンは全てを理解した。
ドクオは、ゲーム内のキャラと会話をしていたのだ。
半ば自暴自棄になった彼女は、バタリと倒れこむように床に伏せる。
- 13 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:04:34.06 ID:jCrLV/ti0
- だめだこいつwwwwww
- 14 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:05:00.05 ID:hdWzhofRO
- こういうの無いから無いから
妄想と願望のみとか馬鹿か
貴様らがスイーツとか馬鹿にしている携帯小説家と変わらん
- 15 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:05:14.89 ID:c77cChod0
- 何故、こんな目に遭わなければならないのか。
何故、この男はここまで私を蔑ろにするのだろうか。
そもそも、なんで私はこの場所にいるんだろうか。
様々な疑問が、シャボン玉の様に浮かんでは消えていく。
強固な意志を持ってこの場所に来たはずが、ドクオは簡単にその意志を打ち砕いてしまった。
最早、ほんの一押しするだけで、ツンの心のダムは決壊するだろう。
そんな彼女の思いを露知らず、ドクオは急に声をかけてきた。
('A`)「すまん・・・・ちょっと大事な用事が出来たから席を外してくれないかな?」
ξ;゚听)ξ「えっ・・・!?大事な用事ってどんな・・・・・!?」
(*'A`)「激しい男のソロ活動かな」
言葉の意味を理解出来ずに、ツンはドクオの挙動を見守っていた。
すると、彼の右手は輪を作ったような形で、何度も上下に振られている。
つまりは、そういうことである。
欲求を満たすために、ツンに帰れと、彼はそう言いたいのである。
一押しどころか、ダイナマイトの爆撃を受け、ツンの理性は崩壊した。
- 16 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:05:26.04 ID:qHGgr8/f0
- フラグ立てるどころじゃねえwww
- 17 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:05:32.21 ID:FvHF2LsJO
- なんという駄目人間
- 18 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:06:55.05 ID:McNc0B+40
- 今日なんか豪華www支援
- 19 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:07:07.41 ID:hdWzhofRO
- 六話くらいまでは良かったけど劣化したなー
劣化せずに最後までクオリティを突き通せたのは葬式くらいか
- 20 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:07:27.16 ID:A9Y3WTty0
- 支援
- 21 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:08:02.28 ID:c77cChod0
- ξ#゚听)ξ「もっきゃああああああああああ!!」
(;'A`)「きゃあああああああああああああ!!」
ツンの唐突の叫びに、ドクオも思わず悲鳴を上げた。
心臓が飛び出そうだったのか、口と胸の辺りを抑え付けている。
ξ#゚听)ξ「てんめぇえええええええ!!
私が下手に出てれば調子に乗りやがってぇええええ!!
ぶぶぶぶ、ぶっ殺してやるぅうううううううう!!」
(;'A`)「ひぃいいいいいいいい!」
ツンは周りにあった、あらゆるものをドクオに投げつけた。
一階でドクオの母が、何事かと心配していることなど、二人は知らないのだ。
(;'A`)「ちょ、おま、俺の事をメロメロにするとか言ってたじゃねぇか!!」
ξ#゚听)ξ「どの口がそんな事をほざくかぁああ!!」
荒れ狂う暴風雨、もちろん飛び交うのはドクオの私物である。
- 22 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:10:07.35 ID:c77cChod0
- ξ;凵G)ξ「私の魅力を分からせようなんて、無理な話だったんだ!
だって、アンタは既に現実を把握できない、社会不適合者者だったんだもん!」
(;'A`)「俺が悪いんじゃない!悪いのは社会なんだ!」
ξ;凵G)ξ「ほら、やっぱり、ダメダメじゃない!
アンタなんて・・・アンタなんて・・・・・・二次元の世界に入り込んじゃえばいいんだあああああああ!!」
(;'A`)「それはむしろ、望むところ!
・・・・・・って、ツンさん?ツンさぁああああああああああああん!!」
ツンは窓を飛び出し、ドクオの部屋から消え去った。
屋根を伝っていったので、怪我の心配は無いようである。
残されたドクオは、その場に立ちすくむ。
しかし、1分ほど呆けた後、ゲームの続きを始めた。
何処までいっても、この男は屑のようである。
- 23 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:12:22.42 ID:c77cChod0
- ・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
ξ;凵G)ξ「うぇ・・・・・ひぐっ・・・・・こんな目に遭うなんて・・・・・・。
私は、絵で描かれた女以下なのか・・・・・・」
人通りの少ない道路の暗がりに、一人、女のすすり泣く声が聞こえる。
張り切った化粧や、服装も、涙でぐしゃぐしゃになっては台無しである。
ξ;凵G)ξ「畜生、畜生、死ね死ね死ね死ね死ね・・・・・・・。
もう絶対にアイツには関わりたくない・・・・・」
彼女のバベルの塔の如くそびえていたプライドは、もはやズタボロ。
がっくりと、うな垂れた肩は、なかなか元に戻りそうも無かった。
ξ;凵G)ξ「ひぇあっ!」
涙で歪んだ視界のせいで、注意が疎かになっていたのだろう。
盛大に転んでしまい、体を道路に打ち付けた。
- 24 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:14:46.40 ID:c77cChod0
- ξ;凵G)ξ「惨めだ・・・・・・」
思わず、自分の現状に本音が出た。
本来なら、気にも留めない様な男に、自分を認めさせようと必死になっている。
それも相手にされず、挙句の果てには絵と比較され、負けてしまったのだ。
ツンは、自分が世界一馬鹿で、愚かな人間だとすら思えてきた。
ちょっとした後、やっぱりドクオの方が馬鹿だという真理に行きつき、少し元気が出た。
そんな時であった。
<ヽ`∀´> 「よぉ、姉ちゃん・・・・・・随分と悲しそうニダ?」
ξ;凵G)ξ「うん、アンタみたいなやつの顔見たから・・・・・・」
<;`∀´> 「ず、随分と粋な、返しじゃないかニダ。
気の強い女は、そこまで嫌いじゃねぇニダ」
ツンを取り囲むかのように、いやらしそうな男と、数人の男達が現れたのだ。
人を呼ぶにしても、こんな場所では、助けが来るのは遅れてしまうだろう。
- 25 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:16:42.82 ID:c77cChod0
- ξ゚听)ξ「ナンパなら、お断りよ」
<ヽ`∀´> 「ホルホルホル、ナンパするのはお前じゃないニダ」
ξ゚听)ξ「それってどういう・・・・・・」
<ヽ`∀´> 「・・・・・アンタの名前はツン、だニダ?」
『何で、私の名前を知っている?』
そう、ツンが言い返そうとしたところに、男のボディブローが突き刺さる。
激痛に苦しむのも束の間、彼女の意識は闇に閉ざされてしまった。
それを見て、不気味にほくそ笑む男達。
彼らの内の一人がツンを背負い、そして男達はその場から姿を消した。
僅かな時間の出来事で、後には、静けさだけが残された。
- 26 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:19:06.96 ID:c77cChod0
- ・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・
一方、その頃、ドクオの家に何人かの男が集結していた。
もちろん、ツンに襲い掛かった男達とは無関係の者である。
('A`)「・・・・・・と言う訳で、ツンさんはその窓から帰っていってしまった。
やはり、選択肢の無い女子との会話は、意味が分からんことばかりだ」
( ^ω^)「よく分からないけど、ドクオが悪いことだけは確かだお」
( ゚∀゚)「ツンが可哀想だな」
( ゚д゚ )「うむ、心底、同情する」
行われているのは、男だけの恋愛相談教室である。
今日の客はドクオであり、議題は『突然、窓から消えた女の子』であった。
( ゚∀゚)「あのなぁ、男と遊ぶ時と女と遊ぶ時。
よっぽど親しいならともかく、少しは気のかけ様を変えようとは思わんのか?」
('∀`)「全く、思いませんなぁ!!」
とりあえず、ジョルジュはドクオを一発ぶん殴った。
妥当な判断である。
- 27 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:19:52.44 ID:A9Y3WTty0
- 支援
- 28 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:20:48.84 ID:c77cChod0
- ( ^ω^)「ドクオは彼女欲しいんじゃないのかお?
二度と訪れるか分からないチャンスを、どうして棒に振ろうとするんだお?」
('A`)「なんていうか・・・・・ツンさんは、見た目からしてリア充じゃん。
引け目を感じて、恋愛対象と見れないというか、怖いというか。
好きとか恋人とかという言葉に、現実味を感じられないんだよね」
( ゚д゚ )「ふむふむ、しかし、ドクオ君だってリア充?とかいうヤツじゃないのか?
何故なら、俺達と言う友がいるのだから!!」
('∀`)「心の友よ!!」
二人は力強く抱き合った。
甘やかすなと、ミルナはジョルジュに叱られた。
( ^ω^)「とにかく、ツンさんに謝ったほうが良いと思うお。
短期間に二回も泣かすなんて、正直、尋常じゃないお」
('A`)「意外と泣き虫だよな、ギャップ萌えの計算?」
( ゚∀゚)「いや、アイツは昔から・・・・・っと?」
ぶるる、と携帯のバイブの音が部屋中に響き渡る。
ジョルジュの携帯に、何らかの着信が訪れた模様だ。
- 29 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:23:40.12 ID:c77cChod0
- ( ゚∀゚)「ツンからか、珍しいな」
見れば、ツンからの添付メールであった。
ドクオのことで泣きついてくるのかと、含み笑いを浮かべてメールを開く。
しかし、ジョルジュは愕然とし、携帯をその手から零れ落とした。
内藤、ミルナ、ドクオは何事かとジョルジュに詰め寄る。
床に落とされた携帯電話。
そのディスプレイには、簡略に書かれた文と、一枚の写真が映し出されている。
メールの内容は『女は預かった』。そして、添付されていたのは、腕を縄で縛られたツンの画像だった。
【弟22話:おしまい】
- 30 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:24:34.08 ID:c77cChod0
- こういう使い古されタ展開、大好物です^^
いくじぇ
- 31 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:25:35.37 ID:jalf2aDSO
- 支援
- 32 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:26:04.62 ID:c77cChod0
- 【第23話:正義の鼓動】
ξ゚听)ξ「ん・・・・・んん?」
ツンが記憶を取り戻したものの、若干の違和感を覚える。
それもそのはずだ、四肢を縄で縛られ、身動きが出来ない状態なのだから。
ゆっくりと、視力を取り戻していくと、まず見えたのは、汚らしい化け物だった。
ξ゚听)ξ「って、人間だったわ、びっくりしたー」
<;`∀´>「何か、いきなり馬鹿にされた気がするのは気のせいニダ?
・・・・・まぁ、それより、ようこそお姫様。具合はどうニカ?」
ξ゚听)ξ「アンタがいなけりゃ、それなり・・・・・でもないか」
襲われたときよりも、更に男の取り巻きは増えていた。
軽く見積もっただけでも、30は優に超えているだろう。
どれもが、一見しだだけで、ろくな育ちはしていないだろうと思えるような者ばかりだった。
- 33 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:28:28.51 ID:c77cChod0
- どうやら、ここは、何処かの工場らしい。
古びた鉄の臭いや、そこらにある用途の分からない機械がそれを指し示している。
壁の間から、僅かに零れてくる光を頼りにしているせいか、薄気味が悪い。
ξ゚听)ξ「・・・・・で、アンタら誰よ?
いくら私が可愛いからって、ストーカーの果てに誘拐とは引くわよ」
<ヽ`∀´>「・・・・・ウリのタイプは、お前みたいなビッチじゃないニダ」
ξ#゚听)ξ「今、私の容姿を馬鹿にするヤツは、処刑するわよ」
<;`∀´>「何があったのか知らないけど、自分の立場を考えろニダ」」
軽いトラウマになっているらしい。
それなりの外見を所有しているため、貶されるのは不慣れなのだろう。
男はペースに飲まれているのに気付き、コホンと咳を吐いて、一息ついた。
- 34 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:30:59.84 ID:c77cChod0
- <ヽ`∀´>「ウリの名前はニダー。
樹鞭高校の3年4組、趣味は嘘をつくことだニダ」
ξ゚听)ξ「最高にどうでもいい情報をどうも。
それで、何で私を連れ去ったっていうのよ?」
<ヽ`∀´>「・・・・・ウリ達は全員、ジョルジュに用があるニダ」
ξ゚听)ξ「ジョルジュに・・・・・・?」
ジョルジュ、という名前が出された途端、工場内には異様な雰囲気が流れた。
それは恐怖であり、怒りであり、妬みであり、様々な感情が入り混じっているものである。
目の前にいるニダーも、複雑な表情を浮かべている。
ξ゚听)ξ「ジョルジュが、アンタ達になんかしたっての?」
<ヽ`∀´>「あの悪魔は、恐ろしいニダ・・・・この中には病院送りになったやつだっているニダ。
ウリだって、その内の一人・・・・・・」
ニダーは治療費の領収書を突き出した。
脅しのつもりなのかは知らないが、その行為にはまるで意味がない。
- 35 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:31:36.35 ID:A9Y3WTty0
- 支援す
- 36 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:33:08.66 ID:c77cChod0
- ξ゚听)ξ「なるほど・・・・つまり、喧嘩に負けて仕返しをするつもりなんだ」
<ヽ`∀´>「仕返し、なんかじゃ済まないニダ。
これは、ウリたちの怨念の篭った復讐なんだニダ」
ξ゚听)ξ「・・・・どうでもいいけど、ジョルジュは滅多に自分から喧嘩は売らないよ?
どうせ、調子に乗って、アンタ達から、吹っ掛けてボコボコにされたんでしょ?」
<;`∀´>「う、うるさいニダ!
あんな目つきで歩いているのは、喧嘩を売っているのと同じだニダ!」
ちなみに、ジョルジュは普段からの目つきも悪い。
ドクオだって、未だに10秒間以上、彼の瞳を見続けることが出来ないのだから。
ξ゚听)ξ「情けなさすぎ・・・・・逆恨みもいいところじゃない。
しかも、人質をとって脅しをかけるようにって・・・・・何年前の展開よ」
<;`∀´>「ま、まともにやって勝てるようなやつじゃないんだニダ!」
既に、負けは認めているようである。
- 37 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:33:43.30 ID:jqmsjsrw0
- 支援
- 38 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:35:46.29 ID:c77cChod0
- ξ゚听)ξ「男なら、タイマン素手喧嘩でやってナンボでしょうが。
なのに武装で固めて、複数で取り囲むように・・・・・それで勝って嬉しい?」
<ヽ`∀´>「うん」
ξ;゚听)ξ「え?あ、そ、そう・・・・・なら、しょうがないか」
説教でなんとかなるかと思ったツンが、甘かったようだ。
ニダーの根底には、卑怯と自己愛の固まったものが、築かれているのだから。
<ヽ`∀´>「既に、ジョルジュの携帯には、お前の携帯から連絡済みニダ。
そろそろ、この場所に現れるはずニダ」
ξ;゚听)ξ「そ、そんな・・・・・私の携帯に勝手に触っただと!?
余計な物を見たりはしていないだろうな!?」
<;`∀´>「だからジョルジュ・・・・・・まぁ、見てないニダ」
ξ゚听)ξ「良かったー、それに、データの方にはロックかけてたっけ、びっくり」
ここまで能天気なのは稀であろう。
- 39 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:35:56.96 ID:A9Y3WTty0
- 支援す
- 40 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:36:12.85 ID:lfJTpmM4O
- 支援
- 41 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:37:07.08 ID:c77cChod0
- ξ゚听)ξ「てかさ、なんで私なのよ。
そりゃ、関係ないとは言わないけど」
<ヽ`∀´>「なんでって、それはお前がジョルジュの女だからに決まってるニダ。
これ以上ないってくらいの人質だと、思ってるニダ?」
ξ゚听)ξ「・・・・・あ・・・・・そっか」
男達は勘違いしていた。
ツンとジョルジュに、そういった関係は一切無い。
しかし、違うと言えば人質としての価値が薄れてしまう。
それはつまり、人質として確保されている安全すら失ってしまうことになるのだ。
傷物にはなりたくないので、ここは同意することで話を進める。
<ヽ`∀´>「愛する女を守るため、無抵抗で殴られるジョルジュ。
ホルホルホル、考えてただけで涎ドバドバだニダ」
ξ;゚听)ξ「そ、それは良かったですねー」
- 42 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:38:27.60 ID:c77cChod0
- ここで問題になるのは、果たしてジョルジュが来るのかどうかである。
それに来たところで、ツンを助けるとなれば、無抵抗で殴られなければならない。
もし、人質が上手く助け出したとしても、この人数である。
いくらジョルジュであろうと、無事では済まされない。
それどころか、返り討ちに遭う可能性のほうが、むしろ高いだろう。
ξ゚听)ξ「・・・・・・思ったより、やばいかも」
隣で呑気に鼻歌を歌うニダーに対して、ツンは絶望の欠片を感じ始めた。
この場を切り抜けるには、どうしても、何らかの犠牲を伴わなければならない。
夢を見てもいいというなら、正義のヒーローを望む。
だが、思っている以上に冷静な頭は、そんな事は起こらないと分かりきっている。
パシリを作ろうとしたバチが当たった―――
- 43 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:39:08.55 ID:jqmsjsrw0
- 支援
- 44 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:39:50.63 ID:c77cChod0
-
そう考えた時だった。
『そこまでだ!!』
颯爽と現れた男は、堂々と言い放つ。
開かれた、入り口から送られる逆光を浴びて、まるで輝いているかのように。
- 45 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:41:01.33 ID:FvHF2LsJO
- 支援
- 46 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:41:37.78 ID:c77cChod0
- 『天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ。悪を倒せと俺を呼ぶ!』
それはジョルジュではなかった。
声で分かる、違いだけではなく、それが本当は誰なのかさえも。
『俺の右手が真っ赤に燃える。悪を倒せと轟き叫ぶ!』
まるで、どこかのヒーローを気取るかのように、男は叫ぶ。
同じような言葉を繰り返しているのは、格好よさ重視にして、失敗した結果なのだろう。
『あるときは普通の高校生。
あるときは引かれるほどのキモオタ。
しかし、しかし、その実態は・・・・・・!!』
太陽の光に慣れたのか、少しずつ正体が明らかになっていく。
そう、そこにいたのは。
('A`)「お助け仮面ドクオ、見★参!!」
とある生徒会長仕込みの、荒ぶる鷹のポーズをとった、ドクオであった。
ξ;゚听)ξ「・・・・・・ええー」
- 47 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:42:12.46 ID:Sp6LsE0P0
- マスク仮面
- 48 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:42:38.85 ID:jqmsjsrw0
- ヘ○ヘ
|∧ 荒ぶる鷹のポーズ!
/
- 49 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:44:40.37 ID:c77cChod0
- ('A`)「フゥハハハーハァー!!この悪党共が!!
妄想の中では、少林寺拳法の使い手の俺が、直々に相手してやるぜ!!」
ドクオは、意気揚々と一歩踏み出す。
ニダー達は、溢れる闘士に、少しだけ怖気つく。
しかし、ドクオは情けなくも躓き、転んだ。
それも顔面から思い切り倒れ、ピクリとも動かなくなった。
<ヽ`∀´>「な、なんなんだ・・・・・コイツ・・・・・・」
( ^ω^)「まったくですお」
<ヽ`∀´>「やれやれ、ジョルジュは結局こn・・・・・・」
<;`∀´>「って、お前誰ニダぁああああああああああああああ!!」
何故か、内藤が男達の集団に溶け込んでいた。
彼らが真相に気付くときには、全てが手遅れである。
- 50 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:46:06.24 ID:Sp6LsE0P0
- 緊張感ねえwwwwwww
- 51 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:47:42.05 ID:qHGgr8/f0
- wwwwwwww支援
- 52 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:48:31.17 ID:c77cChod0
- ( ゚∀゚)「ドクオちゃーん、お疲れーっ!」
( ゚д゚ )「後は、我々に任せておくといい」
川 ゚ -゚)「内藤からの呼び出しに歓喜してみれば・・・・・。
か弱い女子である私に、喧嘩をしろというのは酷な話だな」
(;^ω^)「ごめんだお、人数が足りなかったんだお。
それに喧嘩が強そうな人っていったら、クーかなって・・・・・・」
川 ゚ -゚)「いやいや、どんな内容だろうと君に頼りにされるのは嬉しいさ。
この身果てようと、全力で悪をぶちのめそうぞ」
( ゚∀゚)「いちゃついてる場合か・・・・・・」
頬を赤らめ照れるクーと、否定しながらも少しだけ嬉しそうな内藤と。
ジョルジュ、ミルナ、クーの三人はたった3人なのに頼もしく佇んでいる。
何故だか場違いな集団が、ドクオを蹴飛ばしながら参上していたのだ。
- 53 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:50:45.34 ID:c77cChod0
- <;`∀´>「おま、一人で来いとは確かに書いては無かったけど!
こっちには人質が・・・・・・」
<;`∀´>「いねええええええええええええええええ!!」
ツンがいた場所には、切り刻まれた縄だけが残されていた。
それは、ドクオが現れた時のことである。
全員が彼に注目している最中、裏口から進入した内藤が、ツンを救い出していたのだ。
誰も気付かなかったのは、奇跡か、それともニダー側の男達があまりにも無能だったと言うべきか。
ξ゚听)ξ「さて・・・・・よくも可憐な乙女の肌を傷つけてくれたわね。
シルクの布で縛るくらいの待遇が欲しかったものよ」
( ^ω^)(無茶言うなお)
( ゚∀゚)「さてと・・・・・お仕置きタイムだよな?」
ポキポキと、拳を鳴らす生徒会コンビwithジョルジュ。
ちなみに、ドクオは今現在、ツンの椅子と化している。
- 54 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:50:54.58 ID:A9Y3WTty0
- 支援す
- 55 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:52:41.25 ID:c77cChod0
- <;`∀´>「く、くそ、だがこっちの方が数は圧倒的に上ニダ!
たかだか5人そこらの奴ら・・・・・・やっちまうニダぁああああ!!」
ニダーの指揮で、一斉に男達が襲い来る。
だというのに、内藤達は、仕事の合間の一服のようにリラックスしていた。
( ^ω^)「怪我は、させちゃダメだお?」
川 ゚ -゚)「ううむ・・・・・この場合は少し難しいと思うのだが」
( ゚∀゚)「大丈夫、大丈夫、骨なんて簡単にくっつくからさ」
( ゚д゚ )「神よ、暴力を振るうことを今、一時だけ許してください。
これは正義を貫く為には、どうしても必要なことなのです」
ξ゚听)ξ「服が汚れたんだけど、弁償してもらえるよね?」
酷い有様である。
目と鼻の先には、男達が迫ってきているというのに。
- 56 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:53:23.56 ID:jqmsjsrw0
- 支援
- 57 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:54:00.94 ID:Sp6LsE0P0
- 支援
- 58 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:55:19.93 ID:A9Y3WTty0
- 支援
- 59 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:55:40.20 ID:c77cChod0
- ( ゚∀゚)「ブーンとやって以来だなぁ、喧嘩なんて久しぶり」
しかし、ジョルジュはそんな軽口を叩きながら、真っ先に来た男に拳を振るう。
そんなたった一発の裏拳で、先頭にいた男は吹き飛び、頭をぶつけ、地面に伏せた。
びくびくと痙攣はしているが、立ち上がってくる気配は無い。
( ゚д゚ )「ふむ、お前も少しは成長したものだな」
ミルナは足技中心である。
ローキックにで動きを止めることから入り、閉めは雷鳴の如く放たれたハイキック一閃。
当然、その蹴りを受けたものは、周囲の者を巻き込むような形で、意識を奪われる他無かった。
川 ゚ -゚)「喧嘩は良くないぞ、これはお仕置きだからしょうがないのだが」
クーの存在は、それだけで反則である。
男達の中に、女子に迷わず拳を震えるような外道は、ニダー以外にはいなかったのだから。
しかし、彼女はそんな迷いを浮かべる者の喉元に、遠慮なく手刀を放つわ、金的を打つわ。
どこで習ったのかは知らない。だが的確に急所を狙っていることだけは確かだった。
- 60 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:56:03.46 ID:lfJTpmM4O
- 支援
- 61 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:57:34.18 ID:c77cChod0
- 次々と倒されていく男達。彼らは皆一同に
『復讐なんて考えるんじゃなかった』『アイツ等は化け物だ』
と遺言を残してから、意識を失っていくのだ。
そんな地獄絵図を前に、首謀者であるニダーは。
<ヽ;∀;>「ちくしょおおおおおおおおおおおお!!
ウリは、ウリは、負け犬なんかじゃないニダぁあああああああああ!!」
男らしく特攻した。
結果は、言うまでもないだろう。
- 62 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:58:00.20 ID:A9Y3WTty0
- 支援す
- 63 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:59:04.17 ID:qHGgr8/f0
- 支援
- 64 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 21:59:39.33 ID:c77cChod0
- ・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・
しばらくした後、工場には屍の山が築かれていた。
その中には、何故か、ドクオも勘定に入れられていた。
ξ゚听)ξ「助かった、ありがとさん」
( ゚∀゚)「・・・・・いや、すまん。これは俺の招いた事態だよな。
俺が、長い間、ふらふらしてたから・・・・・・」
ξ゚听)ξ「いいって、今のジョルジュは悪くないんだし。
それな、悪いのは、全部ここにいる奴等ってことになるでしょ?」
( ゚∀゚)「いや、でも・・・・・そう、だな」
納得しきれないものはあるが、ジョルジュはツンの好意に甘える事にした。
彼女は、満面の笑みを浮かべてそれに応える。
ちなみに、ミルナはドクオの介抱中、
内藤はクーを自宅まで送り届けている最中である。
- 65 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:01:43.29 ID:c77cChod0
- ξ゚听)ξ「いやさぁ、一時はどうなることかと思ったけどね。
ホント、皆、無事で済んで良かったよ」
( ゚∀゚)「全くだな、ドクオがいなかったらどうなってたことか」
ξ゚听)ξ「ドクオ・・・・・・?」
ツンが、疑問に思うのは当然のことである。
このメンバーの中で、最も役に立っていないのがドクオだというのは、火を見るよりも明らかだったのだから。
( ゚∀゚)「いや、一見、何しにきたって感じに思えるけどさ。
メールが来て、慌てるだけの俺たちに、指示をくれたのはアイツだったんだ。
生徒会長を呼ぶように提案したのも、ドクオだしな」
更に、と続け。
( ゚∀゚)「自分が囮になるから、その内にツンを救いだせとも言った。
真っ先に狙われそうな立場なのにな、それを進んでやりやがったんだ。
なかなか、骨のあるやつだと思わないか?」
- 66 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:02:56.32 ID:c77cChod0
- ξ゚听)ξ「へぇ・・・・・ドクオがねぇ」
彼は今、ミルナの前で、気絶している状態だ。
幸せそうな顔を浮かべているのは、二次元の夢でも見ているからだろう。
最低だという考えは変わらない。
カッコイイとは絶対に思えない。
間違いなく、人間の屑だという考えも続行だ。
だが、少しだけ、小さじ一杯分くらいは見直してやってもいい。
少し頬を緩ませ、そんな風に考えるツンであった。
- 67 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:03:01.40 ID:jqmsjsrw0
- 支援
- 68 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:04:27.57 ID:A9Y3WTty0
- 支援
- 69 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:05:04.91 ID:c77cChod0
- ・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
ニダーが起こした事件から、2週間が過ぎた頃だろうか。
ドクオの家に、内藤とジョルジュとミルナの姿、つまりいつものメンバーが集結していた。
( ゚∀゚)「なぁ、あれからツンと何回かデートとかしてるんだろ?
お前等、どういうとこに遊びに行ってるんだ?」
('A`)「デートじゃねぇよ、ツンが勝手に付いて来てるだけ。
アニメイト、秋葉、あとは大体俺の家でダラダラーっと」
(*^ω^)(『さん』付けじゃなくなってる・・・・・進展してるじゃないかお)
ニヤニヤと笑みを浮かべる内藤。
ドクオは相変わらず、ゲームに熱中しているので気付いていない。
( ゚д゚ )「ツンは、不満たらたらなんだろうな・・・・・・」
('A`)「どうなんだろう」
- 70 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:06:04.78 ID:8nW2Lkah0
- 支援!
- 71 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:06:41.74 ID:A9Y3WTty0
- sっ支援
- 72 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:07:04.39 ID:c77cChod0
- ( ゚∀゚)「今度、俺、話聞いてみてもいいか?
ツン視点から見ると、それはそれで面白そうだ」
(*^ω^)「一緒にいるだけで幸せ、なんて惚気られたりして、キャアアアー!!」
(*゚д゚ )「は、破廉恥である!!」
それぞれの妄想を膨らませる3人の男。
対して、ドクオは面倒くさそうに口を開いた。
('A`)「今日、ツン来るぞ・・・・ってか、もう来てる」
3人が疑問を浮かべる間もなく、唐突に窓が開かれた。
入り口まで、2階の窓からになっているところを見ると、気に入ったのだろうか。
そして、侵入者―――ツンは入るなり、こう言ったのだ。
ξ*゚听)ξ「ドクオ、これ、ひ○らしの漫画版の新作!!
今日、発売って言ってたから、早速買って来た!
原作は終わったけど、やっぱり永久に不滅だよね〜〜」
- 73 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:07:48.40 ID:Sp6LsE0P0
- 暗黒面に落ちたか
- 74 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:08:28.70 ID:A9Y3WTty0
- ドクオ色に染まってるwwww
支援
- 75 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:08:53.92 ID:c77cChod0
- (;^ω^)「・・・・・・・・・・・」
(:゚д゚ )「・・・・・・・・・・・」
(;゚∀゚)「・・・・・・・・・・・」
ξ;゚听)ξ「・・・・・え?私、何か白けること言った?」
('∀`) ニヤリ
朱に交われば赤くなる、とはよく言ったもので。
もしかしたら、ドクオの方が一枚上手だったのかもしれない。
【第23話:おしまい】
- 76 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:12:02.20 ID:c77cChod0
- 今更なんですけど、前に書いたやつも、今回のやつも逃亡を挟みました。
だというのに、呼んでくださってる方々には、全身全霊を込めてありがとうと言いたいのです。
出来れば、結婚してください。
友達からの付き合いでもいいです。
終わりますのです。あぅあぅ。
- 77 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:12:02.77 ID:A9Y3WTty0
- 乙っした
次話も期待してます
- 78 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:12:06.50 ID:hdWzhofRO
- それはないわ早く死ねよ
- 79 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:12:31.15 ID:Sp6LsE0P0
- 乙
アナル出せ
- 80 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:13:07.64 ID:BGh94AOOO
- 乙
- 81 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:13:42.72 ID:A9Y3WTty0
- >>76
け・・結婚してあげなくもないんだからね///
- 82 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:14:03.61 ID:Za8Ueloc0
- ブーン×クー好き
もっと出番出せや
- 83 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:16:41.39 ID:jqmsjsrw0
- 乙。
- 84 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:18:21.96 ID:jCrLV/ti0
- 乙!
- 85 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:24:07.01 ID:8nW2Lkah0
- 乙!
- 86 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:43:43.44 ID:McNc0B+40
- 一緒にひぐらし語るところからはじめませんか///
- 87 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 22:52:02.04 ID:qHGgr8/f0
- 緒つ
- 88 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 23:14:57.06 ID:lfJTpmM4O
- 乙
- 89 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 23:31:48.20 ID:Y0AuNJ31O
- 乙
- 90 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/08(日) 23:48:15.45 ID:Dt1fuzdNO
- 乙
- 91 名前:愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/09(月) 00:07:04.78 ID:Klt++g+c0
- ヘ('A`)ヘ
|∧ 荒ぶる乙のポーズ!
/
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