从'ー'从 オトナの階段を上るようです(-_-)
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:05:21.10 ID:mdQRQUr20
- メンバー六人中三人が規制
しかもソフトバンク全規制が発動すると残り三人も事実上全滅
そんな崖っぷちの状態ですが、投下を始めたいと思います
オトナ合作、ここに開幕!
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:05:53.64 ID:WWjtL8Hy0
- ___ ━┓
/ ―\ ┏┛
/ノ (●)\ ・
. | (●) ⌒)\
. | (__ノ ̄ |
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\ _ノ
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___ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ (●) \ヽ ・
/ (⌒ (●) /
/  ̄ヽ__) /
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- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:06:55.93 ID:1BusPX7vO
- ktkr
- 4 名前:代理:2007/12/14(金) 20:07:15.52 ID:mdQRQUr20
- 東京さんに代わって共通前半の投下を開始します
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:07:53.92 ID:OI/Vkw8gO
- 支援
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:08:01.05 ID:SJWJ+GMtO
- ウホッktkr
- 7 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:08:09.95 ID:mdQRQUr20
- 「あふぁ・・・・・・駄目だよぅ・・・・・・」
長い黒髪を髪をベッドの上でかき乱して、少女がかすかに鳴く。
力なく頭を枕の上にもたせかけて。小さな唇で指を噛んで、潤みきった瞳で目前の男のことを見つめる。
服と下着を着たまま、男は陰茎だけをファスナから曝け出している。
上から覆いかぶさるようにして、男の指が弾力のある少女の乳房に触れる。
桜色に尖った先端の乳首を親指の腹でなぞるように撫で上げると、少女がまた声を漏らした。
形の良い胸は温かくて、それでも柔らかくて、淡雪のように溶け流れてしまいそうで。
愛しさがこみ上げてきて、男は唇のあいだから舌をのばして乳首を軽く舐めた。
唇で軽く咥えこむように力を入れてみる。
花の芽のようにこりこりした先端の感触をたっぷりと味わっていると、少女が声をあげた。
「やぁ……我慢できなくなるっ……」
抗議するようにそう言った少女の美しい瞳は、すでに蕩けていた。
ベッドの上にのばしていた指がぎゅっとシーツを掴む。
「声あげちゃ、駄目ですよ。外に聞こえちゃうかもしれないですよ?」
胸から唇を離すと、唾液の糸が乳首の上に垂れた。我慢して下さい、と男は囁くように耳元で告げて、
指先を静かに少女のお臍のあたりから下にむけてこぼしてゆく。
柔らかいシルクの感触。少女の身体がかすかにこわばって、太腿がきゅっと閉じる。
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:08:38.93 ID:f0THsaTyO
- うっひょー!支援
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:08:42.15 ID:ccU5nPR0O
- 支援じゃあああああ
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:09:17.53 ID:oN2r3W0eO
- 頑張れー
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:09:28.19 ID:ccU5nPR0O
- なんという携帯の量…
みんな仲間なんだな。
支援
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:09:28.78 ID:1BusPX7vO
- 支援支援
- 13 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:10:40.51 ID:mdQRQUr20
- 「や、やだ……下着の中に指、入れないでっ」
男はそのまま指先を進めていく。まだ毛も生えそろっていない少女の割れ目を触ると、温かい湿り気が感じられた。
「濡れてる・・・・・・感じちゃったんですね。ふふ、可愛いですよ」
締め切られた事務所ビルのカーテンの隙間から、糸のような陽光がこぼれている。
時刻はまだ昼下がり、表通りに面した窓からは車の音が聞こえてきていた。
濡れた少女の割れ目をかき分けて、探偵は人差し指の指先をゆっくりと沈める。
女の子の中は弾力があって、つるつるしてる。そして、耳たぶを触ったときのように柔らかい。
指先をかるく動かしただけなのに、少女が嬌声をあげるのが分かった。
男はゆっくりと擦り上げるように指を動かす。
割れ目の上部、上の方でぷっくりと膨らんだ小さな肉の粒を指先で探り当てて、艶やかに微笑む。
「ふふ、もっと気持ちよくなりたいでしょう?――――快楽の海に浸してあげますよ」
「あっ、ひっきぃ・・・・・・駄目っ……! ひぁっ! ひぁぁん!」
ぎゅっと肉の芽を握りつぶしたとき、涎を垂らしていた少女の唇からはっきりとした喘ぎ声が漏れた。
痛み。それにも増して快楽が、突きあげるように少女の形の良い胸を揺らす。
じわりと溢れてきた愛液が、少女の履いている下着を汚した。
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:10:43.73 ID:OmXCF/z4O
- 待ってました!
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:11:46.80 ID:ccU5nPR0O
- 支援
- 16 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:11:53.52 ID:mdQRQUr20
- 「時間は、たっぷりありますから。のんびりとやりましょうね」
「や、やぁっ……!怖い、怖いよお・・・・・・!」
もう一度、男の指が少女の柔らかい部分を擦りあげる。
えずくような声が少女からあがる。だらしなく力が抜けた太腿を、汗のしずくがつたう。
指先で蜜がしたたる部分を責めながら、男は愛しそうに少女の耳元で囁いた。
「もうしばらくの我慢ですよ。だんだんと、気持ちよくなってきますから・・・・・・」
そう言った瞬間、部屋の扉がギィ、と軋みながらに後ろへと開いた。
从'ー'从「ヒッキー?いるー?」
(*-_-)「うっ・・・・・・!くぅっ!出る!」
从//ー//从「ふわわっ!」
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:11:53.68 ID:f0THsaTyO
- 支援
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:11:57.76 ID:GCUoZTIlO
- 細木数子瀬戸内寂聴谷亮子
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:12:00.08 ID:1BusPX7vO
- 支援
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:12:29.15 ID:ccU5nPR0O
- お!と!な!
- 21 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:12:44.29 ID:mdQRQUr20
- / | | |
| | | |
|ー | l ー- l
/⌒ヽ | | l l
l l | | | 0 |
| l | ー- | l⌒) - l
| -‐| | | | 丿 | /⌒ヽ
| | | | |ノ l | ヽ
l _! | !__,! ‐ 一 | l ヽ、
/⌒ヽ l ‐ \ |, ノ⌒) () l 〉-‐ l
l〉 )ヽ、 ヽノ (ノO (ノ (つ ヽ、 | ノ) |
/ 人 ヽ、 (⌒) ヽノ (ノ |
l ヽ、\, )丿 / ノ/ o l
ヽ ノ \,/ / (ノ () ヽ l
\ / / (⌒ヽ |
ヽ、 / / l しノ |
ヽ、 / / | l
ヽ、 l /
ヽ、 | /
ヽ l /
(*-_-)「はぁっ・・・・・・はぁっ・・・・・・」
後ろで立っている少女にも気づかず、少年は果ててしまった。
手淫を行い、夢中で妄想を励んでいたので少女が現れたことに気づかない。
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:13:02.34 ID:GbMHwsLu0
- まだオトナの時間には早くないか
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:13:52.81 ID:OmXCF/z4O
- 携帯多いwww
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:14:35.27 ID:1BusPX7vO
- 支援
- 25 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:15:07.82 ID:mdQRQUr20
- 从*'ー'从「・・・・・・ごめんね〜。出て行くね〜」
(;-_-)「え・・・・・・?う、うわあ!わ、渡辺さん!?ど、どうして!?」
从*'ー'从「ちょっと用事があったの。それより『それ』隠さないでいいの〜?」
少女の指差す『それ』とは、少年のズボンのファスナから出てきている粗末な陰茎。
皮を被っており、亀頭がひょっこりと顔を出している。
少年はあわてて顔を背け、息子を下着の中へと戻し
顔を真っ赤にして、耳たぶまで赤色に染めながら椅子に腰掛けている。
あまりに唐突な状況に、動揺が隠せないまま、顔だけは冷静を保とうとしている。
从'ー'从「自慰行為をする時はちゃんと扉の前の表札に『使用中』とか書かないと駄目だよ〜」
(-_-)「そういう問題じゃないでしょう・・・・・・」
つぶやいた少年の胸の高鳴りはいまだ止まる気配がない。どくんどくんと脈動を続けている。
それに自分の妄想していた少女が目前にいるのだ。
ぱっちりと開かれているくりくりの目。
その目とは対照的に小柄で華奢な身体。大体150cmとあるかすらわからないほどに、小さい。
そして全体的に凹凸のない体つき。僕の脳内では勝手に豊乳はしていたが。
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:15:33.89 ID:f0THsaTyO
- 参加者的支援(悪びれることなく)
- 27 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:16:38.32 ID:mdQRQUr20
- 从*'ー'从「?じ〜っと見つめてどうしたのヒッキー?」
(;-_-)「い、いえ!なんでもありません!」
从'ー'从「ん〜?とりあえず、話あるから移動しよっか〜」
(-_-)「話ですか?・・・・・・わかりました」
立ち上がり、ティッシュで手をしっかり拭いて、更に洗面台で念入りに洗ってから、少女の後を追った。
事務所の依頼を聞く大広間――――とは言えども小さなものだが。
探偵の少女こと、渡辺は既にソファーにちょこん、と腰掛けていた。
両手を後ろで重ねた状態で少年は立ったまま少女がしゃべるの待つ。
从'ー'从「うん。それで話なんだけどね。『あの事件』の情報は掴めた〜?」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:17:08.12 ID:OmXCF/z4O
- お!と!な!
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:17:34.32 ID:KFxBPnmE0
- 支援
- 30 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:17:40.79 ID:mdQRQUr20
- (-_-)「まず、新宿アルタ前で突然女性が公開自慰を始め、警察に逮捕された事件についてです」
从'ー'从「アレね。今思い返してみても奇妙な事件だね・・・・・・
どうしたんだろ。彼氏さんとかにでも一方的にふられちゃったのかなぁ」
(-_-)「いえ、違うみたいです。
被害者の女性は数日前から失踪しており、家族から捜索願が出されていたようです」
从'ー'从「ん〜? やっぱり彼氏とか男の人に捨てられちゃって淫行に走っちゃったってこと?」
(-_-)「・・・・・・人の話は最後まで聞いて下さい。さらに警察の取り調べに対して、女性は身に覚えがないと証言。
失踪する数時間前から、逮捕されるまでの記憶が全くないそうです」
从'ー'从「嘘ついてるんじゃないの〜?
あんな恥ずかしいことやっちゃったらそう言うしかないよ〜」
(-_-)「・・・・・・もういいです。次は児童番組の着ぐるみが番組の収録途中に幼女を襲おうとして、
逮捕された事件です」
从'ー'从「小さな女の子が好きでその性欲が暴発しちゃったんだね〜」
(-_-)「・・・・・・続けますね。あの中に入っている人は仮にもプロなんですよ。
普通に考えて、しかもテレビカメラが回っている前でそんなことをするなんて考えられません」
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:17:48.54 ID:ccU5nPR0O
- 先生…渡辺さんが欲しいです…
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:18:01.87 ID:1BusPX7vO
- 支援
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:19:08.32 ID:f0THsaTyO
- 支援
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:19:21.17 ID:OmXCF/z4O
- すげぇ事件だ
- 35 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:19:23.18 ID:mdQRQUr20
- さらに、助手の少年は渡辺探偵に対して続ける。
(-_-)「やはり逮捕された彼も、スタジオの控え室で着ぐるみを着てからの記憶がないそうです。
気がついた時にはスタッフと、しょこたんに取り押さえられていたそうで……」
从'ー'从「うーん・・・・・・。記憶なき淫行罪かぁ」
彼女はそうつぶやいて、テレビのスイッチを付けた。
やっていたお昼のワイドショーは、ちょうど日本全国で多発している同様の犯罪について特集している。
从'ー'从「困ったなぁ。最近この手の事件が多すぎるよ。
そりゃ探偵の私としては、いっぱい事件があって仕事がたくさん来るから嬉しい限りなんだけど・・・・・・
こんな事件が続くのはやっぱり駄目だよ〜」
助手の少年が、疑わしそうに探偵のことを見つめる。
何か言おうと口を開こうとしたとき、ふいに探偵事務所の呼び鈴が鳴った。
(-_-)「あ、はーい。ただいまー」
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:20:44.68 ID:OmXCF/z4O
- 支援
- 37 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:20:53.49 ID:mdQRQUr20
- 少年は身なりを整える、社会の窓が開いていないかをしっかりと確認し、事務所の扉を開けた。
にこやかに微笑むと、それなりに受付のお兄さんだという感じはする。
(-_-)「お待たせしました。从'ー'从探偵事務所です。ご用件は何でしょうか?」
と言った少年は、思わずそこで凍りついた。
「あなた方に拒否権はありません。
ご同行願います。詳しくは移動中にて御話しますよ」
開かれた扉の先、そこには拳銃を片手にした黒服に身を包んだ男達で溢れていた。
その中でリーダー格と思える男が中央に一人仁王立ちし、二人へ銃口を向ける。
从;'ー'从「え、ちょっと」
「ふふ」
速射された銃弾を避ける術などなく、少年と少女へと直撃した。
枯れた声を漏らし、前屈みに身体を崩し、事務所の床に接吻したまま意識を失くした。
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:22:30.25 ID:1BusPX7vO
- 支援
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:22:34.98 ID:f0THsaTyO
- しょこたん…。支援
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:23:32.66 ID:OmXCF/z4O
- 支援
- 41 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:23:44.12 ID:mdQRQUr20
- やがて二人は覚醒する。
連れ込まれたのは、おそらく山奥であろう場所の白い大きな施設。
ふとヒッキーは思い出した。ここはかつて訪れたのことのある研究所ではないだろうか。
おおよそ一般人が入ることも叶わない、幾重にも張り巡らされた厳重な警備網を抜けて、
探偵と助手を乗せたリムジンは施設の敷地の中を進んでいく。
やがて、リムジンが止まり、車から降りた二人を一人の初老の男が出迎えた。
博士「ようこそ、探偵くんと助手くん……。久しぶりだね」
(-_-)「お久しぶりです、博士」
助手の少年が挨拶をする。そして、
(-_-)「何故、麻酔銃を使うような強引な形で会うことにしたのですか?僕には理解し兼ねるのですが」
博士「少しばかり急を要する用事が出来てしまったんでね。
手荒な事をしてしまったと、反省はしているよ」
从'ー'从「こんな行為に及んだってことは、それ相応の用事があるってことだよね?」
博士「勿論。君たちを呼んだのは他でもない。他ならぬ探偵君に重要な任務を任せたいからなのだよ。
では、ついてきてくれるかね?」
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:24:09.62 ID:ccU5nPR0O
- 支援
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:25:28.27 ID:OmXCF/z4O
- 支援
- 44 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:25:29.86 ID:mdQRQUr20
- 案内されたのは、研究所の地下だった。
猛々しい獣の唸り声のような機械の駆動音が、部屋のあちこちから聞こえてくる。
二人はこの部屋に案内されるのは初めてだった。
少女は目をキラキラと光らせながら部屋を見渡していた。
从'ー'从「わわっ、あれってどんな機械なのかな〜?」
(-_-)「・・・・・・あまりはしゃぎ過ぎて転ばないで下さいよ。それに、遊びに来たわけじゃないんですから」
从'ー'从「それくらいわかってるよ!もう子供じゃないんだから・・・・・・わわわ!」
(-_-)「言ってるそばからこの人は・・・・・・」
盛大に鈍い音を立てて正面から倒れ、おでこをぶつけ、少し赤く腫らしている渡辺に半ば呆れつつ、
ヒッキーは手を差し伸べる。
从*'ー'从「・・・・・・ありがと〜」
彼女は差し出された手を握り返し「うんしょっ」と声を発しながら立ち上がる。
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:25:33.46 ID:ccU5nPR0O
- 支援
- 46 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:26:32.60 ID:mdQRQUr20
- 博士「ところで、助手君。私たちがここでどんな研究をしているのか、知っているかね?」
唐突に、博士が尋ねた。
三人は、白衣を着た研究員たちがせわしなく動き回っている巨大な機械のあいだを歩いている。
(-_-)「次世代エネルギーの研究開発、としか僕は知りません。官公庁のHPにもそうとしか
書かれていませんでしたし、ここでの研究はすべて国家機密のはずです」
ここが国家の研究機関である事は周知の事実だ。
ただ何が開発されているかは国家機密に指定され、さんざ情報規制されているので外部に漏れる事はない。
そんな場所に何故渡辺とヒッキーのような民間人が入れるのか。
それはつまり、渡辺の父親が関係しているのである。
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:26:43.38 ID:ccU5nPR0O
- 支援
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:27:25.09 ID:f0THsaTyO
- 支援
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:28:02.77 ID:OmXCF/z4O
- 支援
- 50 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:28:16.89 ID:mdQRQUr20
- 博士「そうだ。しかしそれは表向き。実際はもう少し危険な、世界そのものを飲み込みかねないものを研究していた」
(;-_-)「どういうことですか・・・・・・」
『危険』『世界そのものを飲み込みかねない』
その明らかに危うい発言に、少年は表情を曇らせる。
博士「例えば……そう、記憶を編集、改竄するような装置をね。
もっともあれは、数度の実験が行われただけで」
(;-_-)「・・・・・・」
こともなげに博士はそう言うが、実験が人体を使って行われたとすれば、そこに問題は生じないのだろうか……
博士「これは、私の研究ではない。あの男・・・・・・いや、今はまだこれ以上知らなくていい。何より知る必要はない。
それよりも、今は違うことを知っておいて欲しい。
我々がここで、核動力に変わる新たなエネルギー供給システム、
”DAT”を開発、研究していたということを」
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:28:55.16 ID:ccU5nPR0O
- 支援
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:29:51.64 ID:1BusPX7vO
- 支援
- 53 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:30:00.00 ID:mdQRQUr20
- 从'ー'从「・・・・・・研究していた?あれ、それってどうゆうこと?」
違和感を覚えた渡辺が尋ねる。
何故か、研究していることが今はそうではないとでも言いたげな博士の口調に、不審を抱いたのだ。
博士「そう、研究していた。詳しい原理は説明しないが、”DAT”とは、無から有を生み出すことができる
究極の永久機関だった・・・・・・その原理を提唱したのは、ここで私と肩を並べて研究していた、
探偵君、君のお父上だ」
从'ー'从「お父さん……」
どこか感慨げに渡辺は呟いた。
父がここで働いていたが故、渡辺はここへの立ち入りが許される。
コレまでも何度か足を運んできた。そのたびに変わる種々の装置にいちいち興味を示していた物である。
ただ今回はなぜか逼迫しているため、そういうわけにもいかない。
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:30:30.05 ID:OmXCF/z4O
- DAT……だと……
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:31:22.40 ID:ccU5nPR0O
- 支援
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:32:18.28 ID:f0THsaTyO
- シエンタ
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:32:21.02 ID:mdQRQUr20
- 博士「我々が存在しているこの宇宙には、無数のパラレルワールドが存在していると言う話を、
君たちも聞いたことがあるだろう?」
(-_-)「多元宇宙論ってやつですね。博士、あなたの専門の」
博士「そうだ。”DAT”とは、無数に存在する平行世界の事象に干渉し、そこからエネルギーを
得ようという試みだった」
(-_-)「僕には夢物語だとしか聞こえませんが……」
呆れたように、助手の少年が言う。
博士「だが、エネルギーを発生させるマザーシステムそのものは三年前に完成している。 あれを見るといい」
そう言って、博士が指さした先には、巨大な透明の筒のような機械が安置されていた。
筒の中心には青白い球体のようなものが浮かんでいた。
だが、起動している様子はない。ただ停止したままである。
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:33:00.82 ID:SJWJ+GMtO
- 色々混ぜすぎww
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:33:32.61 ID:OI/Vkw8gO
- さりげなく表合作とリンクしてるのか、支援
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:34:01.69 ID:ccU5nPR0O
- 支援
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:34:04.22 ID:T+M8kaKh0
- DAT……何もかもみな懐かしい……
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:34:12.40 ID:OmXCF/z4O
- これはいい支援
- 63 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:34:26.69 ID:mdQRQUr20
- 博士「信じられないような話だとは思うが、あれを稼働させれば中型の原子炉10個分に相当するエネルギーを、
半永久的に供給し続ける事が出来る。初動に必要な、
わずかなバッテリーのエネルギーを除けば、文字通り無から有を作り出す」
从'ー'从「うーんと、確か三年前に、この機械は完成したんだよね」
渡辺が、博士の方に振り向いた。
从'ー'从「お父さんが失踪したのも……三年前だった」
博士「君のお父さんはこのDATを完成させた直後に消えた。
一瞬だけDATを起動させ、その力で別世界へと移動したのだろう。
おそらく、誰にも邪魔されずに研究を続けるため……」
(-_-)「なぜ、そんな必要が……」
博士「あの男は頭がよすぎたんだよ。他の人間の愚かさに辟易していたに違いない。
先の記憶改竄システムも、このDATも、基礎理論を組み立てたのは全て彼なんだ」
博士はそう、吐き捨てるように言った。どこか恨みがましくさえ聞こえた。
それは、研究者としてのプライドを捨てた渡辺の父に対する怒りか、
或いは単純な嫉妬なのか。
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:35:53.39 ID:ccU5nPR0O
- 支援
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:36:45.64 ID:OI/Vkw8gO
- DATだけで軽いキングダムハーツだな
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:36:57.92 ID:ccU5nPR0O
- 天才ってレベルじゃねーぞwwww
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:37:35.84 ID:mdQRQUr20
- 从'ー'从「……じゃあ、お父さんは別のところで新たなDATのマザーシステムを起動させてるのかな」
(-_-)「どういうことです?」
博士「淫行事件だよ。
このDATは性行為によって発せられるリビドーのエネルギー……所謂エロエナジーを吸収するんだ。
……無論、隣の世界からとはいえ、そこには倫理的問題が発生してしまう。
だからこの装置は、完成はした物の使われる事はないと思われた。
君のお父さんが別世界へ離脱した主たる理由の一つだろうね」
せっかく開発したシステムが使われない。
天賦の才を持つ渡辺父にとっては、屈辱だったに違いない。
記憶改竄システムのことも考えれば、二度目なのだ。
从'ー'从「だからお父さんは、別世界でもう一つのDAT-DRIVEを開発し、
この世界からエネルギーを吸い上げている……」
博士「そう考えるのが妥当だろうね」
博士が頷く。ようやくヒッキーにも、朧気ながら全容が見え始めた。
渡辺は宙を見据え、何かを考えている。そのうちに、博士は更に言葉を紡いだ。
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:38:13.47 ID:Rfk886pt0
- 支援支援
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:38:34.69 ID:AoGtf8+wO
- 今なら言える
この二人を主役に推したのは俺
そんな元参加者的支援
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:38:59.35 ID:OI/Vkw8gO
- なんというエロDAT、支援
- 71 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:39:21.33 ID:mdQRQUr20
- 博士「そこで、君たちに来て貰ったのは、だ。
別世界にいる君のお父さんを止めて貰いたいんだよ」
(;-_-)「え……いやいやいや、ちょっと待ってくださいよ。
僕らみたいなただのしがない高校生に任せるなんて、負担が大きすぎやしませんか?」
博士「そう思うよ。だが、君たちに任さざるをえないんだ」
从'ー'从「どういうこと?」
博士が、ポケットから携帯電話サイズの何かを取り出す。
手渡された渡辺がじっくりと眺める。
真ん中にスイッチが一つ。それを囲むのは不可解な、文字のような物の羅列。
博士「それはDATの影響を受けている世界を移動する事が出来る装置。
通称DATドライブだ。それを使い、各世界を巡ってエロエナジー吸収装置……ジェネレーターを破壊して欲しい」
从'ー'从「……」
渡辺が訝しげに博士を見る。
まだ答えを聞いていない、とでも言いたげに。
博士「……言いにくいことなのだが、これを起動させる事は、探偵君、君にしかできないんだよ」
从'ー'从「ふぇ……?」
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:40:43.04 ID:ccU5nPR0O
- 支援た
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:41:42.62 ID:1BusPX7vO
- 支援
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:42:11.77 ID:mdQRQUr20
- 博士「移動装置にも波長という物がある。
これが人によって異なってくるので厄介なのだが……
君のお父さんが起動させているDAT、およびそのジェネレーターの発する波長と、
君の持つ固有の波長がぴったり一致するんだ」
从'ー'从「なんで……?」
博士「さあ。私にはわからない。だがもしかしたら、お父さんは君を呼んでいるのかも知れない……」
真意は定かでない。だが、父が本当に呼んでいるとすれば……。
从'ー'从「行かないと」
父親に会うために。
父親は元々、あまり家には帰ってこなかった。だが、それでも幼少期の少女はなんだかんだで好きだった。まだ幼かったからかもしれない。
帰ってきたら、仕事でもやってる機械弄りを少女にも一緒にやるように勧めてくる。
いかに拒否しても無理矢理にでもやらせてきた。それでも、楽しかった。それでも好きだった。
無邪気に笑う肉親の、あの笑顔が。
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:42:43.12 ID:Sm0uwEqu0
- エロエナジー支援
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:42:49.42 ID:ccU5nPR0O
- しえん!
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:45:07.22 ID:OmXCF/z4O
- 支援
- 78 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:45:11.60 ID:mdQRQUr20
- だが、失踪した。三年前、雨の日のことだ。
降り続く雨の中、時刻が丁度三時を回る頃、事務所のドアを大きな音を立てて父親は帰ってきた。
ずぶ濡れの姿のまま、事務所の机に荒々と茶色の鞄を置き
少女ににこやかな笑顔を見せて、また外へ出て行った。
それから今にかけて帰ってきてない。
この研究をして成功させたから帰ってこなかった。すべて、辻褄が合ってしまう。
あの笑顔も、果たして偽りだったのだろうか。
我が子より、研究、自分の野望の方が大事ということだったのだろうか。
少女は思う。
・・・・・・本当にそうなのだろうか、と。きっと何か、裏があるに違いない。
だから、それを聞かなきゃならない。父親に逃亡した理由を聞かなくてはならない。
なぜなら、私のお父さんは、優しくて、賢くて、とても偉大なのだから。
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:46:48.18 ID:ccU5nPR0O
- しえん!
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:46:55.85 ID:oN2r3W0eO
- 支援
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:47:07.04 ID:OmXCF/z4O
- 支援
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:48:26.59 ID:hRjE51M/0
- 支援
- 83 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:48:47.95 ID:mdQRQUr20
- (-_-)「渡辺さん?」
从;'ー'从「・・・・・・ふ、ふぇっ!? なに!? 」
(-_-)「いえ・・・・・・ただ、少しいつも以上にぼうっとしていたので・・・・・・」
少し、自分の世界に入り過ぎていた。忘れることが出来ない。
あの時の笑顔を。あの時の無邪気な大人の姿を。
だが、今は思い耽っている場合じゃない。目の前の事件を解決させなくてはならないのだから。
从;'ー'从「あ、うんごめんね。それで・・・・・・あれ?なんだっけ」
博士「しっかり頼むよ。世界の危機なのだよ?
ヒッキー君。彼女をよろしく頼むよ」
(;-_-)「僕も・・・・・・ですか?」
从;'ー'从「え? ヒッキーも? なんで? 」
探偵の少女は助手の少年を指さす。
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:49:38.29 ID:1BusPX7vO
- 支援
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:49:46.22 ID:ccU5nPR0O
- しえん!
- 86 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:50:50.80 ID:mdQRQUr20
- (;-_-)「……いやあの、渡辺さん。何もそんなに嫌がらなくても」
从'ー'从「だって、ヒッキー危ない目に遭っちゃうかもしれないんだよ〜?」
博士「この移動装置の性能はさほど優れていない。
探偵君と、せいぜい後一人を運ぶのがやっとといったところだ。
その際、最も便りになるのは……助手君、キミだと、私は思うんだがね」
(-_-)「……」
博士「必要なのは力ではない、卓越した頭脳でも、おそらく無いだろう。
この場合求められるのは協力者……団結力というものではないかね」
博士の目がヒッキーを捉えている。
彼は俯き加減で逡巡し、やがて答えた。
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:51:49.16 ID:OmXCF/z4O
- 支援
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:52:34.93 ID:OI/Vkw8gO
- このDATは、表合作と別関係?
それとも、何か関係あるのか?
- 89 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:53:08.52 ID:mdQRQUr20
- (-_-)「わかりました」
从'ー'从「え、いいのー? 危ないかも……」
(-_-)「大丈夫ですよ。それに、渡辺さんを一人にしておくほうが数百倍、主に精神的に支障を来します」
从'ー'从「むー」
渡辺がふくれ面を見せ、やがて小さく微笑む。
从'ー'从「頼りにしてるよ〜?」
(-_-)「任されましょう、一応」
博士「それじゃあ早速だけど、行ってくれるかい?」
从'ー'从「はい!」
博士に指示され、渡辺とヒッキーが手を繋ぐ。
もう一方の手を使い、渡辺は少し震えながらDATドライブのスイッチを押した。
途端、世界が暗転、反転し、白色に染まっていく。
次の瞬間、もうその研究施設から彼ら二人の姿は完全に消失してしまっていた
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:53:45.53 ID:KFxBPnmE0
- 支援
- 91 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/14(金) 20:53:51.03 ID:mdQRQUr20
- 研究員A「博士」
博士「うん?」
研究員A「なぜ、あの二人はここに入る事ができるんです?
ここは国家機密の最たる場所。我々研究員の自由さえ保障されていないというのに」
博士「……そうだな」
博士「なぜだと思う?」
(共通前半 終わり)
- 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:54:06.48 ID:OmXCF/z4O
- なんだこのwktk感
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:54:24.05 ID:b5B3X9eS0
- コレは支援
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:54:47.83 ID:mdQRQUr20
- いろいろ単語が出てきてややこしいと思いますので、
わけがわからなかったらとりあえずこれを読んでください
【DAT】
渡辺父が開発した、エロエナジーを吸収してエネルギーに変換する半永久機関。
エロエナジーは各世界にジェネレーターにより吸収、転送する。
また、マザーやジェネレーターの総称としても扱われる。
【マザー】
DATドライブの入力装置。
各世界のジェネレーターを操作し、また、転送されてきたエロエナジーをエネルギーに変換する機能を持つ。
渡辺父がいる世界に置かれている。
【ジェネレーター】
DATドライブの出力装置。
各世界でエロ事件を起こさせ、エロエナジーを吸収。マザーに転送する機能を持つ。
今回渡辺さんとヒッキーが各お話のなかで破壊しなければならないのはコレ。
【エロエナジー】
リビドーの発散によって生じる性的エネルギー
【DATドライブ】
渡辺さんが持つ移動装置。
渡辺父のDATの波長の関係で、使えるのは渡辺さんのみ。
- 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:56:03.82 ID:mdQRQUr20
- 以上で共通前半を終了とさせていただきます。
少し時間をおいて、万物さんの投下に移りたいと思います
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:56:22.65 ID:ccU5nPR0O
- しえん!
- 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:56:30.94 ID:Sm0uwEqu0
- 乙!
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:56:46.00 ID:OmXCF/z4O
- 乙!
まんものwktk
- 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:56:50.12 ID:1BusPX7vO
- 乙乙
万物万物
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:56:51.48 ID:oN2r3W0eO
- とりあえず乙ー
- 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:57:07.19 ID:ZjCVQoO2O
- 抜いた
- 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:57:29.95 ID:jHpjA3Vo0
- まんもの……!
まさか初回から男色で来たりは……しないよな
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:57:41.00 ID:ccU5nPR0O
- しえんじゃねぇw
乙かれ!
- 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:58:18.72 ID:BrE1x0PRO
- まんもの……////
- 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:58:50.31 ID:b5B3X9eS0
- まんものがどうでるのかwww
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 20:59:50.17 ID:ccU5nPR0O
- >>88
表とは全く無関係だよ
- 107 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:00:03.18 ID:xK4Nrnb90
- どうも、一番手を任されました万物です。
早速投下させて頂きますです。
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:00:27.81 ID:AEPas+BZO
- なにこれ?
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:01:09.80 ID:OmXCF/z4O
- まんものキタああああ
支援だ!支援だ!
- 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:01:10.86 ID:BPrv4moI0
- これが噂のオトナ合作か・・・
- 111 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:01:53.05 ID:xK4Nrnb90
- 歪曲した空間。
明るいとも暗いとも言えない。広いかも狭いかも分からない。
上も下も、右も左さえ区別がつかない。
何千年か、それとも一瞬にも満たない時間なのか、それすらも理解出来ない。
三次元に存在するあらゆる概念が通用しない空間を、渡辺は漂っていた。
異時間から異時間へ、異空間から異空間へと移り渡る為の通り道。
敢えて称するならば四次元とでも言うべき空間を経て――
从'ー'从「……ふぎゃ!?」
――渡辺とヒッキーは、新たなる世界へと辿り着いた。
突然の事で着地に失敗してしまい、頭をしたたかに地面に打ちつけたようだが、何とか2人は体を起こす。
それ程高い所からではなかったが、それでもやはり痛いらしく、2人は暫し無言で自分の頭を押さえていた。
从'ー'从「……ふぇ?」
頭に走る鈍痛に暫し呼吸を忘れていた渡辺は、しかしふと、鼻を突く異臭を感じた。
蒸し返るような、脳の髄が麻痺するような臭い。
(;-_-)「……渡辺さん、これって……」
ヒッキーが辺りを見回しながら、小さく声を零す。
その声は恐怖か驚愕か、もしくはその両方の為か、微かに震えていた。
渡辺が顔を上げて、
从;'ー'从「……うわぁ、何と言うか……パラダイスだねぇ」
そこに広がる光景を見て、思わずそう呟いた。
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:03:14.18 ID:OmXCF/z4O
- 支援
- 113 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:03:36.31 ID:xK4Nrnb90
- 彼女の目に映ったのは肌色の地面と彩り鮮やかな森。
思わずそう錯覚せんばかりの、人の群だった。
様々な姿形をした彼らは、しかし一つの共通点があった。
ある者達は地に伏して、また在る者達は立ちながら。
一人で行う者もいれば、多人数で営む者もいた。
薬物、彫刻、機械、其処ら中に錯乱する様々の道具を用いながら。
条件は異なれど、全員が性行為に耽っている事だ。
辺りには淫臭が立ち込め、嬌声がさながら斉唱のように響いている。
(;-_-)「こ、これもDATのせいなんでしょうか……」
うろたえながらも何とかヒッキーが言葉を紡ぎ、
lw´‐ _‐ノv 「何故ばれたし」
彼の背後から、それを肯定する声がした。
まるで何時間も前からそこにいたかのように、自然にだ。
- 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:04:43.94 ID:OmXCF/z4O
- いきなりカオスwww
- 115 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:05:13.42 ID:xK4Nrnb90
- (;-_-)「え? ……うわっ!?」
数秒の間を以ってようやく、ヒッキーは自分がどれだけ無防備な状況にあったかを理解する。
思わず驚愕の叫びを上げて、身を翻し後退りした。
lw´‐ _‐ノv 「むぅ、初対面の人間にこれは酷い」
ヒッキーの背後にいたのは、女性だった。
表情はまさしく無表情と言った所で何を考えているかは分からないが、それでも各部のパーツはどれも一級品と言える物だった。
透き通るような白い肌と艶のある黒髪のボブカットが何とも魅力的で。
また大きな目はまるで中に宇宙を宿したかのように深い黒色をしていた。
鼻と口もまるで精巧な作り物のように整っている。
体は目立つほどではないが、それでもしっかりと視認できるだけの起伏があった。
年齢はまだ若く、恐らくはヒッキーと同じ位だろう。
どことなく不思議な雰囲気を纏うその女性は、その表情も相まって人形のようにさえ思える容姿をしていた。
(;-_-)「……っ! 初対面だからこそだろ!」
その容姿にヒッキーは一瞬逡巡して、しかしハッと正気を取り戻すと慌てて言葉を返した。
しかしその言葉にも、ヒッキーが対峙する彼女は動じない。
まるで見とれていた事が見透かされたように思えて、ヒッキーはその表情を顰めた。
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:06:42.50 ID:ccU5nPR0O
- オトナ合作
言わせて貰おう…わっふると!
わっふるわっふる
- 117 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:06:49.13 ID:xK4Nrnb90
- lw´‐ _‐ノv 「ふふ、分かる。分かるよチェリーボーイ。君は今、自分の貞操に危機を感じているんだろう?」
(;-_-)「なっ……」
彼女はどこか芝居掛かったと言うべきか、深意の読み辛い語調で喋り始め、
lw´‐ _‐ノv 「安心したまえ。私はそんな事に興味はない。それに」
lw´‐ _‐ノv 「そんな短小ポークビッツでは、誰も相手にしてくれまいよ」
常人ならば口に出す事を躊躇うであろう現実を、容赦なくヒッキーに突き刺した。
(;-_-)「な、な……何でその事を!?」
lw´‐ _‐ノv 「オマケに皮被り。……戦闘力たったの5か。ゴミめ」
(;-_-)「う……うわぁぁぁぁぁん!」
辛辣な言葉に耐え切れなくなったのだろう。
ヒッキーは涙目になりながらどこかへ走り去ってしまった。
lw´‐ _‐ノv 「やーいやーい短小包茎ー」
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:07:27.07 ID:hRjE51M/0
- 支援
- 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:07:48.13 ID:ccU5nPR0O
- シューwwwひでぇwww
- 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:08:25.04 ID:b5B3X9eS0
- ひでぇ……ひでぇ
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:08:25.14 ID:f0THsaTyO
- シュー大好きだ、支援
- 122 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:08:25.72 ID:xK4Nrnb90
- その背中から、少女は容赦の無い追い討ちを仕掛ける。
そして、その後姿が完全に見えなくなった頃、
lw´‐ _‐ノv 「……さて。ようこそ、男の世界へ……」
少女は渡辺に向き直り、対峙した。
从'ー'从「……アナタは、何者なのかな?」
用心深く距離を取りながら、渡辺が問い掛ける。
一切の気配を感じさせずにヒッキーの背後を取った事も、
また彼の包茎短小を一瞬にして見切った事も、
明らかにただの人間では成し得ない事だからだ。
lw´‐ _‐ノv 「私? 私はシュー。大人になったら月に帰らなきゃいけなくて河童を信じてやまない美少女です」
从;'ー'从「えっと……どう言うリアクションを取ればいいのかな?」
lw´‐ _‐ノv 「笑えばいいと思うよ。……まぁ、俗に言う『不思議っ娘』って奴」
从'ー'从「……何となく把握」
lw´‐ _‐ノv 「この世界は『属性』の世界。これからアナタの行く手には様々な属性っ娘が現れる。
アナタの求める物は、その子達を(性的な意味で)倒した先にある」
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:08:33.85 ID:OmXCF/z4O
- 支援www
- 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:08:37.89 ID:bW8tQj0NO
- 支援
- 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:09:28.94 ID:OzGlUjXwO
- 支援
- 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:10:03.66 ID:jHpjA3Vo0
- まんもの調子出てるよー!
- 127 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:10:05.96 ID:xK4Nrnb90
- 从;'ー'从「く……詳しいんだねー」
lw´‐ _‐ノv 「って、月から電波が飛んできた。この事は三年前からの規定事項らしい」
从;'ー'从「えーっと……ヒントありがとね。私そろそろ行かなきゃ、ヒッキーもどっか行っちゃったし」
lw´‐ _‐ノv 「酷い! 利用するだけ利用して、私を捨てるのね! あの細目の少年みたいに!」
从;'ー'从「えー……今から探しに行くっていったじゃん……。それにさっきの助言はアナタが勝手に……」
lw´‐ _‐ノv 「ここは ぞくせいの せかい です」
从;'ー'从「……それじゃ、お元気でー」
lw´‐ _‐ノv 「……ゴメンなさい」
从'ー'从「ほぇ? ……ヒッキーの事? それなら気にしてないよー。短小包茎はホントの事だしねー」
その言葉を最後に渡辺はシューに背を向け、ヒッキーが走り去った方向へと駆けて行った。
lw´‐ _‐ノv 「私にはどうする事も出来ない。この先に待ち受ける、無惨で残酷な仕打ちが見えていても」
lw´‐ _‐ノv 「その事件は、存在しないのだから」
lw´‐ _‐ノv 「……悲劇のヒロインを気取ってみた。反省はしていない」
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:11:07.78 ID:oN2r3W0eO
- 支援ー
- 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:11:35.46 ID:OmXCF/z4O
- シューうめえな支援
- 130 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:11:46.85 ID:xK4Nrnb90
- ――DATさえなければ、もっと別の方向で賑っていたであろう大通りを、渡辺が歩いていた。
从'ー'从「……おーいヒッキー、どこー? もう短小包茎とか言わないから帰っておいでー」
彼女が大声でヒッキーを呼び、しかし答えは返ってこない。
どうやら、相当遠くへ行ってしまったらしい。
思わず渡辺がうな垂れてしまい、
「お姉さん、誰か探してるの?」
不意に、彼女の横隣から声が掛けられた。
反射的に渡辺はそちらを向いて、しかしそこには誰もいない。
(*゚ー゚) 「おーい、こっちこっちー」
渡辺の視界の下側で、何かが僅かに揺れ動いた。
それに釣られて彼女は視線を下へと向ける。
(*゚ー゚) 「人探し? だったら、アタシ見てるかもよ? さっきからずっとここにいるし」
そこには、大きなダンボールからひょっこりと顔を出した、猫耳姿の女の子がいた。
俗に言う『猫耳っ娘』と言う奴だろう。
頬が僅かに紅潮した真珠のような肌と、僅かに感じられる幼気さ。
金色に輝く猫そっくりの大きな目と、それとは対極に銀色のウェーブ掛かった頭髪。
更にはダンボール箱と言う粗末な物に入りながらも、さながらペルシャ猫の様な気品と愛嬌を醸しだしている。
その容姿は、女である渡辺の目にも可愛いと映るほどのものだった。
- 131 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:13:20.18 ID:xK4Nrnb90
- 从'ー'从「あー、うん。俯きがちで細目な男の子なんだけど……」
(*゚ー゚) 「……私、その子さっき見たよ? ちょっと前に、そこを泣きながら走っていったけど」
从'ー'从「ホント? どっちに行ったか分かる?」
(*゚ー゚) 「分かるけど……」
从'ー'从「分かるけど?」
(*゚ー゚) 「条件があるわ」
从'ー'从「……何?」
(*゚ー゚) 「私を、満足させて」
予想通りの答えだった。
シューの予言通り、渡辺は目の前の少女を性的な意味で満足させない限り、この先には進めないのだろう。
从'ー'从「どうして、私なのかな? 別にその辺の男にでも声掛けたら? アナタ十分可愛いし……」
(*゚ー゚) 「……もう試したわ」
渡辺の言葉に少女はそう返して、それからダンボールの裏側、渡辺にとっての死角を指差した。
見てみろと言う意味だろう。
そう解釈して、渡辺は少女が指し示す先を見やる。
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:14:16.57 ID:OmXCF/z4O
- 支援
- 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:14:41.26 ID:oN2r3W0eO
- 支援
- 134 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:14:57.85 ID:xK4Nrnb90
- (,ヽ゚Д゚)「ゴ……ゴルァ……」
そこには恐ろしい形相をした男が転がっていた。
頬が痩け落ちて、見るからに衰弱している。
驚きのあまり思わず、渡辺は体を硬直させ仰け反ってしまった。
(*;゚ー゚) 「その……枯れちゃったみたいで、当分起たないらしいの」
从;'ー'从「……お盛んな事で」
(*゚ー゚) 「……人間と違って、私達には発情期ってものがあるんです」
少し恥ずかしそうに、俯きながら少女は言葉を返した。
(,ヽ゚Д゚)「……アレは……最早……拷問……だ……」
lw´‐ _‐ノv 「ちなみに猫の発情期は、雌が雄の周りでケツを振りつつも一定の距離を遵守すると言う焦らしプレイが横行します」
lw´‐ _‐ノv 「はて、なんなのだこの電波は」
- 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:15:49.02 ID:ccU5nPR0O
- まんもの!まんもの!
- 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:15:56.43 ID:OmXCF/z4O
- どんだけwwwww
- 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:16:51.28 ID:BrE1x0PRO
- 僕のせーえき搾りとって!!
- 138 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:17:02.64 ID:xK4Nrnb90
- (*゚ー゚) 「……っ」
不意に、少女が小さく体を震わせた。
同時にダンボール箱の淵から覗かせていた猫の手を、力なく中へとしまい込む。
不審に思い、渡辺が箱の中を覗き込み――暗がりでも分かるほどに濡れそぼった少女の秘所が、彼女の目に映った。
(*//-//)「お願い……もう、私……」
頭髪と同じく、薄っすらと白い毛によって覆われた彼女の陰部は、外からの僅かな光によって妖艶な輝きを帯びていた。
到底満足出来ないと知りながらも自らの指で秘所を弄りながら、今にも泣き出しそうな表情で少女は渡辺を見上げねだる。
その光景は、渡辺の中に潜在する嗜虐性を擽り呼び起こすには十分すぎる程で。
从'ー'从「アナタ……名前は何て言うのかな?」
(*//-//)「しぃ……だけど……それがどうかしたの……?」
从'ー'从「名前は大事だよ〜? 何たって……」
薄っすらとした笑いを浮かべながら、渡辺はしぃを箱から抱き寄せる。
从'ー'从「今から愛し合うんだから」
流水のような動きでしぃの背中を撫で上げながら、渡辺が小さく呟く。
微細な指の動きにも反応し、身震いをするしぃを見て一層笑いを大きくしながら、
从'ー'从「……可愛がってあげるよ、しぃちゃん」
甘ったるい吐息に交えて、渡辺はしぃの耳元でそう囁いた。
- 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:17:28.35 ID:ccU5nPR0O
- わっふるわっふる!
- 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:18:13.63 ID:xJEOr1Y+0
- わっふるわっふる!
- 141 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:19:07.59 ID:xK4Nrnb90
- 从'ー'从「さーて、しぃちゃんはどこが敏感なのかなー?」
しぃの秘所に中指を中程まで差し込みながら、渡辺は子供をあやすような口調で言葉を紡いだ。
(*//-//)「……」
時分で頼んだとは言え、羞恥の余りしぃは悔しそうな表情を浮かべ黙り込む。
とは言え、元々渡辺も答えなど求めてはいなかっただろう。
不意に渡辺が狙いを澄ましたかのように、しぃの膣壁を抉った。
(*//-//)「ひゃ……っ!」
しぃが一際高く大きな嬌声を上げ、それを聞いた渡辺が唇を大きく歪める。
从'ー'从「みーつけた……」
どこか意地悪く呟くと、渡辺は彼女の『弱点』を重点的に責め始める。
途方も無い悪意と、一握りの愛情を以って、徹底的に虐め抜く。
(*//-//)「ふぁっ! ……やっ……らめ……」
恥ずかしさと熱に頬を上気させ、しぃは言葉にならない声を漏らす。
- 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:19:13.99 ID:OmXCF/z4O
- わっふるわっふる!
- 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:19:29.79 ID:ccU5nPR0O
- お前らわっふるがたんねぇ!これが十オナだったらエロシーンカットもんだぞ!
わっふるわっふる!
- 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:20:12.31 ID:oN2r3W0eO
- べるぎーわっふる!
- 145 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:21:09.70 ID:xK4Nrnb90
- 从'ー'从「ダメ……? ……もちろん冗談だよね?」
彼女が辛うじて紡ぎだした言葉を、渡辺はいとも容易く無き物にした。
それからゆっくりと、しぃの秘裂から指を抜く。
ようやく与えられた休息にしぃが思わず溜息を吐き、
从'ー'从「休んでる時間はないよー?」
言いながら、今度は渡辺は自らの顔をしぃの秘裂へと近づける。
そして、甘噛みした。
彼女の秘所の上部に存在する突起、最も敏感な部位とされる陰核を。
(*//-//)「……っ! ふゃ……そこは……!」
从'ー'从「まだまだだよー? ……なんでアナタが、満足できなかったのか教えてあげる」
秘裂への責めを絶やす事無く、渡辺は空いた両手をしぃの背中へと回す。
右手は尻尾の付け根へ、左手は腰へ。
そして――撫で上げた。
優しく労わるように。悪魔のような微笑を以って。
直後、おぞましいほどの快感が、しぃを襲った。
(*//-//)「ふにゃっ!? な、なんで……あぁっ!」
从'ー'从「知ってる? 尻尾の付け根と腰って、猫にとっては立派な性感帯なんだよ?
いやらしいよね。飼い主様に撫でてもらって、震えながら感じてるんだもんね」
从'ー'从「そんないやらしい子には、お仕置きしなきゃだよね」
- 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:22:16.88 ID:hRjE51M/0
- わっふるわっふる!
- 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:22:34.80 ID:OmXCF/z4O
- わっふるわっふるぅぅ!!
- 148 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:23:12.85 ID:xK4Nrnb90
- 顔を上げしぃを抱き寄せて、渡辺は彼女に口付けをした。
眼前に迫る朧気にまどろんだ瞳と、涎に濡れて艶やかに輝く小さな口に、渡辺の中で何かドス黒いものが燃え上がる。
彼女は一瞬その感覚に躊躇して、しかし深く考える事無く次なる手の準備をした。
あたりに転がる多種多様な性具。
その中から渡辺は男根を模した巨大な張型を拾い上げ、ゆっくりとしぃの秘所へと挿し込んでいく。
(*//-//)「ちょ……そんなの無理……っ! んぁ! ひぎぃ!」
明らかにしぃの小さな体躯とは不釣合いなそれを、しかし彼女の秘裂は徐々に飲み込んでいく。
(*//-//)「痛っ……っあぁ!! んっ! キツ……ひゃぅ!」
从'ー'从「んー、やっぱりキツイかな〜? ……えいっ」
中程まで入り込んだ張型が、突然捻転された。
不自然に取り付けられた張型の突起が、しぃの膣壁を抉り掻き回す。
それが、とどめだった。
(*//-//)「ふぁ、にゃっ、ぁああああああああああああああああああ」 」
今までで最も大きな快感の波がしぃを襲い、飲み込んだ。
- 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:24:34.54 ID:OmXCF/z4O
- わっふるわっふる!
- 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:24:54.01 ID:ccU5nPR0O
- わっふるわっふる!
- 151 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:25:05.99 ID:xK4Nrnb90
- 从'ー'从「……で、ヒッキーは結局どっちに行ったのかなー?」
情事を終えて困憊したしぃに、何気ない口調で渡辺が問うた。
その答えに、力なくしぃが右手を上げて方向を示す。
从'ー'从「そっか、ありがとー。……あ、そうそう、そこの雄猫君」
(,ヽ゚Д゚)「……あ、俺すか?」
从'ー'从「そうだよー」
そう言いながら、渡辺は体を起こした彼へと近寄り、
从'ー'从「覚えた? 腰と尻尾。……上手く飼い慣らしてあげてね?」
言葉を紡ぐ渡辺の笑みは、途方も無い邪悪さを孕んでいた。
(,ヽ゚Д゚)「は……はい……」
思わず畏怖しながらも、辛うじて彼は答えを返した。
そうして猫耳の2人と別れを告げ、渡辺は再びヒッキーを探し歩き始めた。
一方その頃、他ならぬそのヒッキーはと言うと、
- 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:26:51.72 ID:xJEOr1Y+0
- わっふるわっふる
- 153 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:26:59.69 ID:xK4Nrnb90
- (;-_-)「来るな! こっち来るなー!」
「オイオイ逃げるなよ少年!」
執拗に迫り来る追跡者から、必死に逃げていた。
その追跡者は長身、筋骨隆々、豪放磊落な雰囲気を纏っており、その様は正に、
N| "゚'` {"゚`lリ「ちょっとでいいんだ! 全部がダメなら先っぽだけでもいいから!」
『いい男』と呼ぶのに、相応しかった。
(;-_-)「いやだよ! なんだよその生々しい表現! 逆に嫌だよ!」
N| "゚'` {"゚`lリ「だったら全部でいいよ! とにかくやらないか!」
(;-_-)「いやだぁぁぁぁぁ!」
どの世界にも異常性欲者と言うものは存在するらしい。
青いツナギを身に着けヒッキーを追走するその男は、所謂『男色』と言う人種だった。
男の股間には既に、天を衝く巨塔を彷彿とさせる膨らみが出来上がっており、ヒッキーの恐怖を増長させたが、
それによってヒッキーが命拾いしている事も事実だ。
N| "゚'` {"゚`lリ「おぉう! ツナギが擦れて……っ! これは新感覚! どうだい少年! 君も一緒に!」
凄まじい大きさの肉棒が、男の疾走を阻害しているのだ。
もし彼が何の邪魔も受けずに走っていたならば、とうの昔にヒッキーは捕まり掘られていただろう。
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:27:01.17 ID:ccU5nPR0O
- さあ支援
- 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:28:31.02 ID:OmXCF/z4O
- きたwwwww
- 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:28:45.44 ID:ccU5nPR0O
- まさかwwww
- 157 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:28:50.85 ID:xK4Nrnb90
- (;-_-)「やだ……! いやだ! 僕は掘られない! 掘られてたまるかぁ!」
走り続け肺に鋭い痛みを覚えながらも、ヒッキーは叫ぶ。
身体的にも精神的にも運動に向いているとは言えない彼だったが、容易に予想できる激痛や男色に対する嫌悪感が彼の力になっていた。
そして何よりも人生初の性行為が男と、それも仕様部位が尻の穴となってしまっては、笑い話にも出来ない。
童貞を捨てる前に処女を捨てるなど、死んでも御免だ。
ヒッキーにはそう言った思いがあり、そしてその力は以外にも大きかったらしく、
N| "゚'` {"゚`lリ「速いな……ッ! あの細い体のどこに、それ程の精力が詰まっているんだ!?
……まさか、デカタマか!? デカタマなのか少年!」
徐々に、徐々に、ヒッキーと男色の男の距離は開いていった。
いける。
逃げ切れる。
まるで子供の頃に帰ったかのように、体には力が満ちている。
そうヒッキーが思い――建築物の角を曲がった時だった。
- 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:29:47.72 ID:ccU5nPR0O
- アッー!!
- 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:30:02.38 ID:OmXCF/z4O
- あんまわっふるしたくねぇwww
- 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:30:41.07 ID:xJEOr1Y+0
- ガチ百合とのギャップがwww
- 161 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:30:46.88 ID:xK4Nrnb90
- 「ぬっ?」
(;-_-)「ぎゃっ!?」
何か硬い物に、ヒッキーは激突した。
その硬さは尋常ではなく、彼は一瞬岩壁か何かかと錯覚さえ起こすほどだ。
そのまま衝撃で後に倒れ込み、自分がぶつかった物を視認して、
( ,_ノ` )y━・~~「オイオイ、大丈夫か? 小僧」
そこには、男――否、漢がいた。
無精髭を蓄えたその漢は、中年期独特の渋みがあり、獣のように鋭い双眸はそのまま彼の生き様を現しているようだった。
右手に携えた葉巻がアクセントとなり、より一層の渋みを醸し出している。
ヒッキーが岩壁かと錯覚したそれは控え目ながらも鍛え抜かれた胸筋で。
機能性のみを追及したくすんだ黄緑色の服装が、その力強さを強調していた。
その容貌と鍛え抜かれた五体は、まさしく質実剛健と呼ぶに相応しい。
それを見てヒッキーは図らずも驚嘆し、同時にある考えを懐いた。
即ち、
(;-_-)「助けて下さい! 変な男に追われてるんです!」
この漢ならば、あの追ってくる男を打ちのめし、助けてくれるのではないか。
そんな考えだった。
- 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:30:59.89 ID:ut0cqyXL0
- いい男
- 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:31:45.34 ID:OmXCF/z4O
- 渋いぜ支援
- 164 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:32:43.60 ID:xK4Nrnb90
- ( ,_ノ` )「ほぅ……?」
漢は葉巻を落とし足で踏みにじりながら、ヒッキーの言葉に耳を傾けた。
それからまじまじと、彼を観察するように見据える。
( ,_ノ` )「……なるほど、お前『ショタっ子』だな。それじゃ無理もねぇ」
観察を終え、漢は導き出したケツ論を小さく零した。
そして脅えた表情で己を見つめるヒッキーに、
( ,_ノ` )「任せとけ。どこの変態だか知らねぇが、仁義ってモンを叩き込んでやるよ」
そう告げて、体を反らしヒッキーの通り道を空けた。
瞬間、ヒッキーの顔が希望に輝く。
貞操の危機から、ひとまずは免れたのだから、当然の事だ。
(-_-)「あ、ありがとうございました!」
仰々しく頭を下げて、ヒッキーはそこから走り去った。
N| "゚'` {"゚`lリ「……少年がいい漢に進化した?」
( ,_ノ` )「……下らねぇ冗談は止すんだな」
2人のオトコが相反し、対峙していた。
- 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:32:43.79 ID:oN2r3W0eO
- 支援w
- 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:32:50.82 ID:hRjE51M/0
- 支援
- 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:33:38.84 ID:OmXCF/z4O
- 支援ww
- 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:33:55.82 ID:xJEOr1Y+0
- wktkしてきたwww支援
- 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:34:31.99 ID:ZUrMumw1O
- wktkが止まらないぃぃ!
- 170 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:34:39.18 ID:xK4Nrnb90
- N| "゚'` {"゚`lリ「オイオイ連れないなぁ。……もっとこの出会いを楽しまないと」
一人は『いい男』。
圧倒的な力と才を誇り、だがそれ故に鍛錬を知らぬ荒々しい本能の権化。
( ,_ノ` )「楽しむ、か。無理な相談だな。【空想魅創】の異名を持ついい男、阿部高和が相手とあってはな。安請け合いするんじゃなかったぜ」
もう一人は『いい漢』。
丹念に研磨した技術と肉体、そして決して折れる事のない信念を持っている。
心技体全てを修め有した存在。
N| "゚'` {"゚`lリ「だからこそじゃないか。なぁ? 【固體蛇】、渋沢君?」
阿部の言葉を最後に、彼らの会話は終わりを告げた。
同時に、二人はそれぞれ異なった構えを取る。
阿部は全てを抱きとめてやると言わんばかりに腰を深く落とし、両手を広げて。
一方渋沢は体を斜めにして軽く重心を落とし、両手を顔面の高さに構えた。
そして――静寂が訪れた。
常人ならば到底耐え得ない緊迫が場を包む。
二人は暫し不動を決め込んだが、
N| "゚'` {"゚`lリ「やらないかッ!」
先に動いたのは、阿部だった。
- 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:36:06.33 ID:GbMHwsLu0
- なんというバトル・・・
- 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:36:08.96 ID:OmXCF/z4O
- 何これwwwwwww
- 173 名前:b> ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:36:30.03 ID:xK4Nrnb90
- 直線的な、しかし素早い突撃と同時に、渋沢を捕えんと大きく広げた両腕が弧を描く。
だが、渋沢は動じなかった。
突撃によって必然的に下げられた顔面に、右蹴りを見舞う。
蹴り上げるのではなく、力の逃げ場が無い突き落とすような蹴りだ。
渋沢の思惑通り、阿部の猛進が止まり、
N| "゚'` {"゚`lリ「……オイオイ、ホモのタフネスを嘗めちゃいけないぜ? こちとら急所を毎日のように貫かれてるんだ」
協力無比な踏み込みを以って、阿部は顔面に減り込んだ蹴り足ごと渋沢を突き飛ばした。
堪らず渋沢が態勢を崩し、その間に阿部は悠々と歩き間合いを詰める。
そして渋沢の視界に、ツナギ越しにもハッキリと輪郭の分かる引き締まった――ケツが映った。
N| "゚'` {"゚`lリ「どっせーい!」
(;,_ノ` )「ぬぐぅっ!」
阿部の全体重が掛かったヒップアタックに、渋沢の体が大きく飛ばされる。
だが何とか受身を取り、一瞬で体勢を立て直し、渋沢は再び阿部に対峙した。
しかし、
N| "゚'` {"゚`lリ「……ダメだな。こんな戦い方じゃ、つまらない」
そう言って、阿部は唐突に構えを解いた。
- 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:37:26.26 ID:e2JtWsmNO
- 調子に乗り過ぎwww
- 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:37:52.39 ID:hRjE51M/0
- これはいいガチバトル
- 176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:38:17.78 ID:OmXCF/z4O
- 熱い・・・熱いぜ
- 177 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:38:22.20 ID:xK4Nrnb90
- ( ,_ノ` )「ほう……奇遇だな。……俺もそう思っていた所だ」
それに呼応して、渋沢も同様に構えていた腕を下ろす。
二人の体勢は、戦いの最中とは思えないほどに脱力していた。
N| "゚'` {"゚`lリ「戦いは……」
ゆっくりと、この上なくゆったりとした動きで、阿部は自分の胸元に右手を運び、ツナギのホックを外し始める。
( ,_ノ` )「やはり……」
まるで鏡に映したかのように、渋沢も己の首元に位置するジッパーを下ろし始めた。
そして、
( ,_ノ` )「全裸でなくては盛り上がらんッ!!」リ| "゚'`{ "゚`lN
全くの同時に、そう叫んだ。
- 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:38:45.21 ID:ZUrMumw1O
- 強いwwwwwwww
- 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:39:28.33 ID:OmXCF/z4O
- 熱すぎwwwwwww
- 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:39:57.69 ID:oN2r3W0eO
- 鮮明な映像が脳内で再生されるwwww
- 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:39:58.23 ID:ccU5nPR0O
- これは熱いwwww
- 182 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:40:19.62 ID:xK4Nrnb90
- (#,_ノ` )「ぬおぉぉぉぉ!」
着衣を脱ぎ捨て叫び声と共に、渋沢が阿部目掛けて疾走する。
N|#"゚'` {"゚`lリ「ダヴァイ!」
阿部はそれを受け入れんと言わんばかりに両腕を広げた。
だが、渋沢は直前で急停止、そのまま体を反転させながら弧を描き――阿部の背後を取った。
N| "゚'` {"゚`lリ「おぅ?」
あまりの速度を目で追えず、阿部はただ呆然としている。
(#,_ノ` )「頂きだッ!」
その彼のケツに、渋沢はいきり立つ猛りそそり立つ剛直を突き刺した。
N| "゚'` {"゚`lリ「ひゃぅっ! ……あっ……やめろぉっ……! そんなに……おぅぅッ!」
唐突過ぎる挿入と押し寄せる快感に、思わず阿部は嬌声を上げ悶え震える。
(#,_ノ` )「まだまだ行くぞ!」
阿部が落ち着きを取り戻す暇を与えず、渋沢は怒涛の責め、凄まじい速度でピストン運動を始める。
絡みつくような粘着音が響き、絶え間ない快感に二人は思わず顔を緩め吐息を漏らした。
- 183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:41:07.70 ID:xJEOr1Y+0
- これはwwwww
- 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:41:22.98 ID:OmXCF/z4O
- ちょwwwやめてwwwwwww
- 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:41:52.21 ID:oN2r3W0eO
- わっふる!わっふる!
- 186 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:42:33.67 ID:xK4Nrnb90
- N| "゚'` {"゚`lリ「くぁっ……! あッ! そんなイキナリ激し……きゃひぃ!」
主導権を握られた阿部はただ喘ぐ事しか出来ず――しかし決してその状況に甘んじた訳ではない。
犯そうが、犯されようが、主導権を握るのは自分でなくてはならない。
それこそが、阿部高和。
それこそが、『いい男』なのだ。
だが、今から攻守逆転は許されない。
相手が絶頂を向かえる前に肉棒を抜くのは、マナー違反だ。
ならば何が出来るか。
N| "゚'` {"゚`lリ「ひゃっ! ふっ……んっ! んあぁっ! このぉっ!」
(;,_ノ` )「……おうぅッ!?」
突然の事だった。
渋沢の股間に、電撃のような快感が押し寄せた。
思わず、キンタマから熱い物がこみ上げん程の快楽。
N| "゚'` {"゚`lリ「へ……へへ……しっかりケツの穴を……締めとかないとなぁ……!」
鍛え抜かれた括約筋を締め上げながら、阿部はそう零す。
彼の腸壁はまるで幾千の動物のように、渋沢の肉棒を滑り包み込む。
放尿後の満足感にも似た形容し難い快楽に、渋沢は暫し呼吸さえ忘れてしまった。
(#,_ノ` )「こ……この野郎!」
だがそれでも、渋沢は責めの手を緩めない。
むしろ更に速く、そして深く剛直を突き込んでいく。
- 187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:42:54.41 ID:ut0cqyXL0
- 阿部さんwwwwwwww
- 188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:42:58.18 ID:ccU5nPR0O
- なんというガチホモwwww
- 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:43:47.13 ID:OmXCF/z4O
- か・・・漢だ・・・
- 190 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:44:29.02 ID:xK4Nrnb90
- だが、それだけでは足りない。
克つ為にも、そして敬意を表する為にも、更なる一手が必要だ。
そう本能的に理解した渋沢は、己の右腕を、
N| "゚'` {"゚`lリ「んうぁっ! そんな……それはひきょ……ひゃぅぁ!」
阿部の前部へと運び、そそり立つ肉棒を掴みしごき始めた。
亀頭を虐め、裏筋を撫で上げ、キンタマを揉みしだいて、阿部を快感の渦中へと落とし込んでいく。
だが、快楽に負けまいと力む阿部の括約筋はこれまで以上に締め上がり、それによって渋沢自身も既に限界が近かった。
(#,_ノ` )「ぬおぉぉぉぉぉぉ!」
前立腺を抉るように深く、渋沢が腰を突き上げた。
N| "/// {//`lリ「ふみゅあっ! あはァ! ん……あぁぁぁぁぁ!」
頭の中が真っ白になるような快感に、阿部はついに絶頂を迎える。
阿部の全身が小刻みに痙攣し、
(,/_ノ//)「アッ――――――!!」
その余波に耐え切れず渋沢もまた、阿部の腸内に濃厚な白濁をぶち撒けた。
- 191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:45:13.04 ID:oN2r3W0eO
- 支援!!
- 192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:45:40.67 ID:OmXCF/z4O
- AAきめぇwwwwww
- 193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:45:53.30 ID:xJEOr1Y+0
- リアルに想像して吹いたww
- 194 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:46:22.97 ID:xK4Nrnb90
- ――――――――――――――――以下何事もなかったかのように再開――――――――――――――
从'ー'从「うー……ヒッキーが見つかんないよぉ……」
歩き続ける事に飽きを覚え、思わず渡辺はそう零した。
既に相当な距離を歩いた筈なのだが、依然としてヒッキーの姿は見えない。
視界には時たま、性行為に励んでいる人間が映るばかりだった。
从'ー'从「もー! どこまで行ったのよー! ヒッキーのバカー!」
実際には阿部高和と言う絶対的な不可抗力が原因なのだが、それを知る由も無い渡辺はただ不満を篭めてヒッキーの名を叫んだ。
从'ー'从「うー……、ん?」
(=゚ω゚)ノ「……」
ふと、渡辺の目に小さな子供が留まった。
その子供もどうやら渡辺を見ていたらしく、二人の視線が交差する。
健康的で、若さ故の綺麗な肌。
男性女性いずれにも好かれるであろう、整った目鼻や口。
邪魔にならない程度に短く纏まった黒髪。
子供らしい半袖短パンの服装がこの上なくマッチしている。
中性的な容姿をした可愛らしい男の子だと、渡辺は思った。
- 195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:47:18.27 ID:b5B3X9eS0
- 支援
- 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:47:49.20 ID:OmXCF/z4O
- ショタまで来たか・・・・
- 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:48:47.75 ID:xJEOr1Y+0
- なんだかバラエティに富んでるな
- 198 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:48:49.07 ID:xK4Nrnb90
- (=゚ω゚)ノ「おねーちゃん、誰か探してるの?」
凛としたよく通る声で、子供が渡辺に話しかけた。
从'ー'从「ふぇ? あ、えっと……目の細い男の人なんだけど……」
(=゚ω゚)ノ「あ、それならボク、さっき見たよ?」
渡辺の返事に子供はそう言葉を返し、それを聞いて渡辺は思わず目を輝かせた。
从'ー'从「ホント? ……お姉ちゃんに教えてくれるかな?」
嫌な予感に少し逡巡しながらも、渡辺は問い掛け、
(=゚ω゚)ノ「うんいいよ!」
二つ返事で、その子は承諾してくれた。
渡辺が、内心でホッと胸を撫で下ろす。
从'ー'从「ありがと、坊や」
微笑みながら渡辺が子供の頭を撫でて――しかし唐突に、その子の顔から笑顔が消えた。
突然の変化に渡辺が違和感を覚え、一瞬の静寂の後、
- 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:48:52.48 ID:GbMHwsLu0
- /|:::::::::::::::::::::ヽ.:.:.:.:、:.:.:.:、:.:.:.、.:.、.:.:.:.:.:.::`゛>
/{::|:\:::::::\.:.:.:\.:.:.ヽ::.::.ヽ:.:.ヽ::::::::::.:.`゛ー- ..,__
: 何 : /:|::',:ト、::::::ヽ、:.\:.:.:.\:.:.ヽ:.:.:\.:.:.:.:.:::.:.:.:.:::.::::_;:-'´ : : :
: が : //:/:::|::',|::'、:::::::::\:.:\.:.:.ヽ:.:.:\:.:..\::::::::::::\、::::\ : : :
: 何 : /!::|::l::::/|:::l:ヽ:\::ヽ:.:\:.:\.:::ヽ:.:.:ヽ:.:.:.:\::::::::::::\ ̄ : : :
: だ : |/l::|::|::|:ト、:::::::::、、:ヽ、:.:.:.:::::::::::::::ヽ::::.:ヽ:.:.:.:.\:.:.:.ヽ:::\. : : :
: か : |::|::/l::|::|r‐ヽ:::::ヽ(ヽー,―\::::::、::::::::::ヽ::.:.::::::.:::::::ヾ. ̄ : : :
: : }//l::|:::|{(:::)ヾ、:::ヽ \!(:::) ヽ,:::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ、 : : :
: わ :. |/l::|::|:::|ヽ==''" \:ヽ、ヽ=='" |:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、::::\
か / ',|::|:::| / `゛ |!::::::::::::::::::::::::::::ト、::ト、_` ゛`
ら l::!::::ト、 '、 _ ||::::::::::::::::::::::::ト:ヽヾ| | ̄ ̄ ̄`ヽ、
な r'"´||',::::', |:::::/l:::::|\:::ト、ヾ | | / / \
い / ll ',::', 、 ーこニ=- /!::/ ヽ:::| ヾ、 ノ ノ / ,イ ヽ、
,' | '、:, \ -- ,. '´ |;' l ヾ、. // / | l: l
| |! ヽ; ヽ /.: i! / ゛// |l / | | |
- 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:50:05.51 ID:xJEOr1Y+0
- わっふるわっふr……
- 201 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:50:38.31 ID:xK4Nrnb90
- (=;ω;)ノ「う……うっ……うえぇぇぇぇん!」
从;'ー'从「あれ? え? あれ!? ど、どうしたのかな?」
周囲に子供の泣き声が響き渡った。
予想外の事に、渡辺はただ慌てふためく事しか出来なかった。
(=;ω;)ノ「おねぇちゃんも! おねぇちゃんもボクを男の子と間違えたぁぁぁ!」
泣きながら訴える子供に、渡辺の表情が苦い驚愕に染まる。
まさかと言った感情と、しまったと思う感情が両存した表情だ。
从;'ー'从「あ……もしかして、女の子……だった?」
失敗だった。
幼く中性的な顔つきだった為に、一人称で性別を判断してしまったのだ。
推理小説では性別のミスリードなど、初歩の初歩だと言うのに。
探偵失格かもしれない。
そう思い、渡辺は深く後悔した。
从'ー'从「ご……ごめんね?」
(=;ω;)ノ「ふぇぇぇぇぇん! びぇぇぇぇん!」
渡辺が謝罪するものの、やはり既に遅かった。
- 202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:51:47.37 ID:ccU5nPR0O
- これは
わっふる!わっふる!
- 203 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:52:20.33 ID:xK4Nrnb90
- 少女はやむ事無く泣き続け、どうした物かと渡辺が頭を抱えて、
(=;ω;)ノ「さっきも! さっきも間違えられたのにー!」
少女の泣きながらの言葉に、ふと疑問を浮かべた。
从'ー'从「……さっきも?」
(=;ω;)ノ「さっきも……さっきも……!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
N| "゚'` {"゚`lリ「ウホッ! これはいいショタっ子、 や ら な い か」
(=;ω;)ノ「え……? ボク、女の子だよ……?」
N|#"゚'` {"゚`lリ「チッ、紛らわしい面しやがって失せろ。ペッ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(=;ω;)ノ「うぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!」
从;'ー'从「うわぁ……」
(=;ω;)ノ「ボクだって! ボクだって……! 女なんかじゃなくて、男の子の方が……!」
完全に拗ねている。
とてもではないが、話を聞いてはもらえないだろう。
- 204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:52:49.57 ID:xJEOr1Y+0
- わっふるわっふる!
- 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:52:55.32 ID:9HzP7p480
- http://chat3.whocares.jp/chat/cr.jsp?rn=wily
厨房勢ぞろいのチャット
VIPを馬鹿にしたニコ厨の発言あり
リトマス > VIPってニコニコのパクりっぽいんだよな ニコニコが楽しいのはわかるけどパクるのは・・流石ゆとり板(21:11, K050017.ppp.dion.ne.jp)
- 206 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:54:13.04 ID:xK4Nrnb90
- 結局、こうなるのか。
何となく予見していたとは言え、渡辺はそう思わざるを得なかった。
从'ー'从「……それは違うよー?」
(=;ω;)ノ「……ふぇ?」
从'ー'从「女の子の体はねー、男の子の体なんかより、ずっといい物なんだよー?」
言うと同時に、渡辺は膝を落とし、少女に覆い被さるように体を屈める。
キョトンとした少女の眼前まで顔を近づけ、微笑みかけると、
(=゚ω゚)ノ「ひゃっ!?」
そのまま、少女の唇を奪った。
最初は優しく、撫でるように。
瑞々しい唇を食むように弄っていく。
(=////)ノ「んっ……」
少女が仄かに甘い吐息を漏らす。
それを見て、今まで唇を弄ぶのみだった渡辺は不意を突いて、
(=////)ノ「んむっ……! あっ……!」
少女の口内に、舌を滑り込ませた。
今まで何人の侵入も許した事のない少女の口の中をゆっくりと、しかし確実に渡辺は蹂躙していく。
歯茎を愛撫し、舌を絡め、くすぐって。
(=////)ノ「ふぇ……何でぇ……? ボク……おんなのこだよぉ……?」
- 207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:54:48.34 ID:ccU5nPR0O
- わっふる!わっふる!
- 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:55:03.94 ID:xJEOr1Y+0
- 左手あげっぱなしなのかwwわっふるわっふる
- 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:55:22.09 ID:OmXCF/z4O
- わっふるわっふる!
- 210 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:56:00.88 ID:xK4Nrnb90
- 年端も行かない少女には、ただのキスによる快感でさえ十分過ぎる程で。
そして何よりキスと言う行為そのもの、それも同性とそれをしたと言う事実に対する背徳感が。
幼い少女の脳に、心に、快感を植えつけていた。
从'ー'从「女の子が女の子を好きになっちゃ、ダメなのかな? 女の子の方が、女の子のいい所を沢山知ってるのに?」
(=////)ノ「……いいとこって?」
从'ー'从「そうだねー、例えばー……」
たどたどしい口調の少女に、渡辺は口角を吊り上げながる。
そして――そっと、息を吹きかけた。
マシュマロのようにやわらかい、耳たぶに。
(=////)ノ「ふぇっ!? あ……ぅ……なんか、へんだよぅ……」
穢れを知らない少女には、耳たぶに与えられる微細な刺激さえもが、未体験の快感だった。
顔を赤らめ困惑し、身悶えする少女に、渡辺は言いようの無い愉悦を覚える。
そして、更なる責めが始まった。
(=////)ノ「ちょ……んっ……おねぇ……ちゃ……んぁっ……!」
耳の穴を舐め穿り、無抵抗の舌を犯し弄び、
从'ー'从「ジッとしててね。……脱がしちゃうから」
その悪魔の舌は、ついに少女の幼気な体へと狙いを変えた。
手早く、しかし丁寧に、渡辺は少女の衣服を解き脱がせていく。
既に精神的に犯し尽くされた少女に、渡辺の魔手を拒むだけの余力は無かった。
- 211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:56:36.49 ID:ccU5nPR0O
- わっふる!わっふる!
- 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:57:12.31 ID:1BusPX7vO
- わっふる!わっふぉぉぉぉ!
- 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:57:23.84 ID:xJEOr1Y+0
- わっふる!わっふる!はふっふう!
- 214 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:57:52.85 ID:xK4Nrnb90
- (=////)ノ「はずか……しいよぅ……」
衣服を全て引ん剥かれ、身に纏う物は僅かに下着1枚とされてしまった少女が、羞恥のあまり顔を真っ赤に染めてそう零した。
だがその言葉に一切耳を貸さずに、渡辺は少女の肢体に舌を這わせていく。
(=////)ノ「ふっ……ひぅぅ……」
耳から首筋へ。
吐息と共に、蛇が這うかのように執拗に。
从'ー'从「女の子はね、どんな所でも気持ちよくなれるんだよー?」
そう言いながら渡辺は、少女の両腕を指の先まで丹念に嘗め回す。
(=////)ノ「んんっ……くすぐったいよぅ……おねぇちゃん……」
指と指の間、水かきを舌で小刻みにくすぐられ、少女は朧気な声を漏らした。
不安の混じった、しかし甘ったるい淫靡な声だった。
从'ー'从「違うよー。……それはね、『気持ちいい』って言うんだよ」
生クリームのように肌理細やかな美しい肌にある小さな突起、乳首に舌を運びながら、渡辺は諭すように囁く。
そしてそのまま、乳首への責めを始めた。
最初はやはり優しく。
蛇のようにしつこくで、また蛇がそうするように、舌を細かく動かして乳首を撫ぜ回す。
(=////)ノ「きもち……い……い……? ふぁ……っ!」
- 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:58:17.60 ID:OmXCF/z4O
- わっふるぅぅ!わっふるぅぅぅ!!
- 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 21:58:26.11 ID:ccU5nPR0O
- わっふる!わっふる!
- 217 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 21:59:44.78 ID:xK4Nrnb90
- 次第に少女の乳首は硬さを帯び、同時に渡辺は責めの手に変化を加える。
軽く甘噛みして、指で摘み弾き、舌で舐め転がし、抑揚を付けて虐めていく。
(=////)ノ「んぅ……あぅっ……あっ……」
そして少女の喘ぎ声にもまた、変化が現れた。
戸惑いや不安。それらの色が、徐々に薄れていく。
代わりに生まれたのは、好奇心。
未知の感覚、甘い痺れに魅入られ、更に知りたいとさえ思い始めている。
从'ー'从「ホラ、言ってごらん? キモチイイって」
堕落し掛けている少女に、渡辺は追い討ちを掛ける。
(=////)ノ「……い」
少女がもごつきながら口を動かし、同時に渡辺はこれまでにない快感を覚えた。
それは肉体的なものではなく、純粋無垢な少女を穢す事から来る精神的な優越感。
人道を外れた、自分でさえ予想し得なかった感覚に渡辺は戸惑いを覚え――
从'ー'从「ダメだよー。……ちゃんと言わなきゃ……ね?」
――しかしその戸惑いも、渡辺の膨れ上がった悪意を止めるには、至らなかった。
(=////)ノ「……きもち……いいよぅ……」
- 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:00:20.74 ID:xJEOr1Y+0
- わっふぅぅぅぅぅぅぅぅ!
- 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:00:48.92 ID:ut0cqyXL0
- わふうr
- 220 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 22:01:34.35 ID:xK4Nrnb90
- 从'ー'从「よく言えたねー。……それじゃ、素直な君にはご褒美をあげちゃおう」
(=////)ノ「ごほーび……?」
从'ー'从「うん……。もっともっと、気持ちよくしてあげる」
渡辺の手がゆっくりと、少女の胸から下半身へと移行していく。
少女は一瞬体を強張らせ――しかし抵抗らしい抵抗は皆無だった。
完全に、堕とされていた。
从'ー'从「……そう言えば君、名前は何て言うのかな?」
(=////)ノ「いよぅ……だよぅ……」
从'ー'从「じゃぁいよぅちゃん。……女に生まれて良かった。そう、思わせてあげる」
言いながら、渡辺はいよぅの局部に指を押し当てた。
少女の陰部は、布越しにも分かるほどに熱を帯び――そして濡れていた。
(=////)ノ「ふぁ……」
ただ触れられただけにも拘らず、少女は甘美な溜息を漏らす。
気が遠くなるほど念入りに、快感を刷り込まれた成果だった。
从'ー'从「ここが、女の子の一番気持ちいい場所だよ。……でも」
(=////)ノ「でも……?」
- 221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:02:17.38 ID:1BusPX7vO
- わっふる!わっふる!
- 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:02:50.78 ID:ccU5nPR0O
- わっふる!わっふる!
- 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:02:58.59 ID:OmXCF/z4O
- わっふるわっふるわっふるわっふる
- 224 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 22:03:22.93 ID:xK4Nrnb90
- 从'ー'从「ここはまだ、お預け」
僅かに撫で上げるようにして、渡辺はそこから手を引いた。
(=////)ノ「んぁっ……な、なんで……?」
たったそれだけの動作にさえ快感を覚える少女にとって、それは理解しがたい――そして受け入れがたい言葉だった。
从'ー'从「だって、もったいないじゃない?」
そう言って、渡辺はいよぅが纏う最後の着衣に指を掛け、ゆっくりと下ろし始めた。
(=////)ノ「くっ……んぅ……あっ……!」
ほんの些少な衣擦れに、少女は身をくねらせ、何とか快感を得ようと苦悩する。
その様に渡辺は嗜虐的な笑みを浮かべた。
(=////)ノ「もう……がまんできないよぅ……」
堪えかねたのか、少女が不意に自らの指で秘裂を弄り始めた。
ぎこちない指遣いだったが、それでも爪先から脳天まで、これまでの比ではない快楽が駆け巡り、少女は思わず身震いする。
しかし、
从'ー'从「ダメだよ、いよぅちゃん」
- 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:03:33.21 ID:BrE1x0PRO
- わっふる!!!!わっふるわっふるわっふる!!!!!!!!
ご褒美ぃ!!!! 僕にご褒美下さいいぃ!!!!
わわわわっふぉー―――!!!!!!!!
- 226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:03:57.97 ID:hRjE51M/0
- わっふるわっふる!
- 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:04:54.11 ID:OmXCF/z4O
- わっふる!!わっふる!!
- 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:05:21.85 ID:xJEOr1Y+0
- わっふるわふhるふあわっふrhわっふrhわっふrふ
あhうあhらうっはhわhhる
わっふるわっふrhわっふるわっふるわっふるわっふる
- 229 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 22:05:24.36 ID:xK4Nrnb90
- その指を、無情にも渡辺は掴み止めた。
感情が希薄な声色で、いよぅを窘める。
(=////)ノ「でも……」
从'ー'从「ダメだって、言ってるよね? ……言う事聞かないなら、もう教えてあげないよ?」
口答えをするいよぅに、渡辺は問答無用と言わんばかりに言い捨てる。
(=////)ノ「……ごめん……なさい」
圧力に気圧されたのか、少女は小さくそう呟いた。
同時に、渡辺の顔に笑顔が戻る。
その豹変ぶりに、少女は思わず驚愕し、同時に言いようの無い安堵感を覚えた。
服従さえしていれば、彼女は優しくしてくれる。
そう、酷く歪んだ教訓が少女の心に刻み込まれた。
从'ー'从「うん、やっぱりいよぅちゃんはいい子だね。……それじゃ、まずは軽く、ね?」
そう言って渡辺が手を伸ばすのは、足の付け根。
そこを丹念に舐め回し、そして徐々に性器へと近づけていく。
(=////)ノ「あ……ぅぅ……」
渡辺の舌が、まだ毛も生えていない少女の局部に差し掛かる。
ピンク色のヒダを舐め、吸い付き、弄り回す。
(=////)ノ「んぁっ! ……ふぁっ……ひゃぅ!」
- 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:05:37.26 ID:1BusPX7vO
- わっふるわっふる!わっふるわっふる!
- 231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:06:54.61 ID:ccU5nPR0O
- わっふる!わっふる!わっふる!わっふる!
- 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:07:12.06 ID:K509ChHmO
- わっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふる
- 233 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 22:07:16.44 ID:xK4Nrnb90
- 待ち望んだ快感に少女は喘ぎ声を上げる。
陰部は瞬く間に濡れ潤い、一目見て更なる快感を切望している事が分かる。
(=////)ノ「おねぇちゃん……もう……ボク……ふぇ、ふぇぇ……」
焦らしに焦らされたいよぅが、半泣きになりながら渡辺に切願する。
その表情に、渡辺は心臓を撃ち抜かれたような優越感を覚え、
从'ー'从「……仕方ないなぁ」
嬉しそうな、しかし少女を責めるような口調で、彼女は呟いた。
植えつけられた最悪感に苛みながらも、いよぅは待望した快感が与えられる事を悟り、その潤んだ目を輝かせる。
その顔に渡辺は小さく微笑を浮かべ、同時に真っ白な右手小指を少女の秘裂へと挿し込んだ。
(=////)ノ「んひゃぁっ! ……いい! おねぇちゃん、きもちいいよぉ!」
恥じらいも背徳感もかなぐり捨てて、少女は喘ぎ叫んだ。
幼さと妖艶さの入り混じった声が辺りに響き渡る。
从'ー'从よかったねー。それじゃ……えいっ」
(=////)ノ「んぁぁっ!」
不意に渡辺が、少女の膣壁の上部を引っ掻いた。
性感帯の中でも最高峰の感度である膣壁上部に刺激を受け、少女の脳は完全に快感に浸される。
最早甘くも無く、痺れでも、電流のようでもなく、ただ頭の中が真っ白になるような悦楽だけが、いよぅを支配した。
(=////)ノ「あぅ……きもち……いよ……ぅ」
涙を浮かべた朦朧とした瞳で渡辺を見つめ、力なく涎を垂れ流しながら少女は小さく漏らした。
- 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:07:46.13 ID:OmXCF/z4O
- わっふるぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
- 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:08:30.61 ID:BrE1x0PRO
- ごめん抜いてくる
- 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:09:15.53 ID:xJEOr1Y+0
- わっふrわっふrhわっふるわっふるわっふるわっふるわっふrh
わっふrhわっふるわっふるわっふるわっふるhわっふrh¥うわっふるわっふる!
- 237 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 22:09:15.56 ID:xK4Nrnb90
- 从'ー'从「……ね? 女の子の方が、いいでしょ?」
息を荒げ、絶頂の余韻に浸る少女に、渡辺が話し掛けた。
(=////)ノ「……うん」
恥ずかしそうに、しかし迷いの無い口調で少女が返した。
その言葉に渡辺は満足気に頷いて、
从'ー'从「それじゃ……、細目の男の子がどこに行ったか、教えてくれるかな?」
(=////)ノ「あ……えと、……あっち」
地に伏したまま力なく、少女が方向を指し示す。
从'ー'从「……ありがとうね」
渡辺が微笑みながらそう言い、
从'ー'从「じゃ、今度はお礼をしてあげなきゃね」
その微笑を絶やさぬままに、彼女はそう言った。
- 238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:09:25.27 ID:ccU5nPR0O
- わっふる!わっふる!わっふる!わっふる!
- 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:10:11.57 ID:xJEOr1Y+0
- わっふるわっふる1
- 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:10:35.89 ID:1BusPX7vO
- わっふるぅぅぅぅぅぅ!
- 241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:10:57.59 ID:OmXCF/z4O
- もう・・・我慢できないよぅ・・・
- 242 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 22:11:11.87 ID:xK4Nrnb90
- (=////)ノ「……ふぇ?」
局部に微かな違和――快感を覚え、少女は小さく身を起こし、自分の秘所を見遣る。
そこには控えめな、しかしそれでも少女の穴には大きすぎる、電動の張型が宛がわれていた。
(=////)ノ「え? ……ちょ、おねぇちゃん……? 何……それ?」
朧気だった目を微かに見開いて、いよぅは問うた。
その表情には、僅かにだが恐怖の色が映されている。
何かは分からなくとも、少女に根差す本能が、理解したのだろう。
方向性はどうあれその棒は、自分を酷い目に遭わせると。
从'ー'从「仕方ないよね? ……だってこれ、お礼なんだもん」
いよぅの恐怖を、拒絶を否定するように渡辺が呟き――そして、右手に掴んだ張型を少女の秘裂へと深く挿し込んだ。
少女の局部から、愛液に混じり紅い液体が流れ出た。
(=////)ノ「ひっ……あぁぁ! ……っ! いたい! おねぇちゃん、いたいよぅ!」
苦悶の表情を浮かべながら、少女が泣き喚く。
だが、それでも渡辺は薄ら笑いを浮かべたまま、いよぅの言葉には耳を貸そうともしない。
从'ー'从「だいじょうぶだよ。……すぐにまた、気持ちよくなるよ」
そう言って、渡辺は親指に掛かったスイッチを押し入れる。
同時に、張型が鈍い電動音を立てて振動を始めた。
(=////)ノ「……んぁっ!? ひゃっ……ふぁ……っ!」
- 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:11:17.14 ID:b5B3X9eS0
- わっふるわっふる
- 244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:11:26.41 ID:PJ/pgNLlO
- まんもの支援
- 245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:12:29.70 ID:xJEOr1Y+0
- こいつはわっふるわっふる!
- 246 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 22:13:11.98 ID:xK4Nrnb90
- 予期せぬ刺激、痛みを覆い隠すように襲い来た快感に、少女は思わず喘ぎ声を発した。
僅かにでも渡辺の悪意に対抗しようとする、押し殺した喘ぎ声だ。
しかしそれは、
从'ー'从「我慢しちゃって……、かーわいいなぁ。……意地でも鳴かせたくなっちゃう位にね」
渡辺の嗜虐欲を無闇にくすぐるだけであった。
手段を選ばせないほどに、歯止めが利かなくなるほどに。
渡辺が、次なる性具を用意した。
数本のコードで繋がる小さなそれを、手際よく少女の胸部へと取り付けていく。
そして、刑執行の合図のようにゆっくりと、第二の性具のスイッチを入れた。
(=////)ノ「あっ、んぅ……! んぁぁっ!」
微弱な振動と電流が迸り、少女は思わずその身をくねらせ嬌声を上げる。
性具がもたらす未体験の快感に、いよぅは破瓜の痛みも忘れ再び悦楽の海へと溺れ始めた。
そんな少女を脇目に、渡辺は無言で次なる手の準備に掛かる。
幾つもの性具を手に取り1つずつ、いよぅの体に取り付けていく。
特殊なピペットでクリトリスを吸い出し、小さく弾き回した。
(=////)ノ「あぁんっ! ふぁっ! ふぁ……っ!」
- 247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:14:17.79 ID:ccU5nPR0O
- わっふる!わっふる!わっふる!わっふる!
- 248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:14:19.06 ID:1BusPX7vO
- わっふるわっふる!
- 249 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 22:15:00.81 ID:xK4Nrnb90
- 追い討ちを掛けるように、そのピペットにローターを押し付ける。
完全に剥き出しの性感帯に情け容赦の無い振動が与えられて、
(=////)ノ「んぁっ! あっ! ひゃ……ふぁぁぁぁぁ!」
いよぅは二度目の絶頂へと押し上げられた。
从'ー'从「……えへへ」
その様を見て渡辺は無邪気に笑い――しかしその手を止めようとはしなかった。
(=////)ノ「おね……ちゃん……も……やめ……」
弱弱しい懇願を無視して、渡辺は少女の肛門に新たな玩具を宛がった。
いよぅの秘裂に挿し込まれている物より更に細長い、弾力性のあるバイブだ。
暫くの間、渡辺はそれで少女の肛門をくすぐり遊び、それからゆっくりとそれを挿し入れていく。
(=////)ノ「はぅっ! んぅぅっ! おね……やめ……ひゃぁぁっ!」
あらゆる性感帯を刺激され、いよぅは最早息を吐く暇すら与えられず、絶頂を繰り返していた。
- 250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:15:18.25 ID:xJEOr1Y+0
- わっふる!
- 251 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 22:16:59.25 ID:xK4Nrnb90
- 从'ー'从「さーて、そろそろ……おしまいにしよっかな」
唐突に、渡辺がそう呟いた。
同時に全身に取り付けた性具の振動を、最大に押し上げる。
(=////)ノ「やっ……あっ! 助けっ……! ひゃっ! あっ! んあぁぁぁぁぁぁっ!」
少女は夥しい、瀑布のように襲い来る快感に三度目の絶頂を向かえた。
全身を火照り紅潮させ、全身を痙攣させ、小水を噴水のように漏らしながら。
いよぅの理性の堰は、完全に壊れてしまった。
絶え間なく絶頂を感じ、思考と言う息継ぎさえ許されない快楽の沼に、幼気な少女は飲み込まれていた。
从'ー'从「……これなら、もう男の子だなんて間違われないよね?」
悦楽の奴隷となったいよぅを見下して、渡辺は楽しそうに零した。
そうして満足気にほくそ笑むと、彼女は身を翻し再びヒッキーを探し始めた。
- 252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:17:01.85 ID:PJ/pgNLlO
- 歩く?大麻?そんなの関係ねぇ!
わっふるわっふる
- 253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:18:23.66 ID:xJEOr1Y+0
- わっふるわっふる!
- 254 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 22:19:03.33 ID:xK4Nrnb90
- (-_-)「……あ、渡辺さん!」
从'ー'从「……ヒッキー!」
長い時間を経て再び対面した二人が、互いの名前を呼びながら駆け寄った。
既に太陽は完全に沈み、空には煌々と輝く満月が浮かんでいる。
从'ー'从「よかったー。探したんだよ〜? ……あれ? ヒッキー、少し縮んだ?」
再開に喜びの表情を見せていた渡辺が、不思議そうに呟いた。
(-_-)「いやいや、そんな筈ないですよ」
lw´‐ _‐ノv 「いや、残念ながらそんな筈あるのだよ」
(;-_-)「へ? ……うわっ! 出たぁ!?」
lw´‐ _‐ノv 「私は幽霊じゃないぞ、ポッピー君」
(;-_-)「誰だよポッピーって! 微妙に可愛い名前だけど嬉しくないよ!」
lw´‐ _‐ノv 「ポークビッツ、略してポッピー君。可愛いをちんまりとしたと解釈するならばあながち間違いでもない」
(;-_-)「分かってるよ! だから皆まで言うなって!」
- 255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:19:43.95 ID:ccU5nPR0O
- わっふる!わっふる!わっふる!わっふる!
- 256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:20:55.74 ID:xJEOr1Y+0
- わっふるうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!
- 257 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 22:20:58.65 ID:xK4Nrnb90
- ヒッキーとシューが漫才のようなやり取りを交し、
从'ー'从「あの……そんな筈あるって……どういう事かな?」
その言い合いを、渡辺が断ち切った。
lw´‐ _‐ノv 「言葉通り、ポッピー君は縮んでるって事。身長も、……ついでにチン長も」
(;-_-)「少しは自重しろぉ!」
lw´‐ _‐ノv 「ここは属性の世界。貴方達は自らに秘める属性に書き換えられようとしている。……自覚があるでしょう?」
从'ー'从「……っ!」
lw´‐ _‐ノv 「此処に長居すれば、貴方達は早かれ遅かれ己の属性に飲み込まれる。だから、その前に貴方達をここから出してあげる」
(;-_-)「で、でも、ぼく達まだこのせかいでやることが……っ!」
lw´‐ _‐ノv 「『DAT』の件なら大丈夫、月からの派遣部隊がぶっ壊してくれた」
从'ー'从「……でも、すぐにはDATドライブを起動するなんて……」
lw´‐ _‐ノv 「問題ない。不可能を可能にする。それが『不思議っ娘』だから」
そう言うと、シューは二人に手を翳した。
同時に、無限に拡散していた月の光が、渡辺とヒッキーのみを照らすスポットライトのように収束を始める。
光が限界まで細まり、そして一気に弾け――その時には既に、渡辺とヒッキーはこの『属性世界』から消失していた。
- 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:21:22.01 ID:ccU5nPR0O
- わっふる!わっふる!わっふる!わっふる!
- 259 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 22:22:49.04 ID:xK4Nrnb90
- lw´‐ _‐ノv 「さようなら、『ショタっ子』君。貴方はきっと、
その属性ゆえの無限の力と勇気、そして純粋さで道を切り開いていく」
虚無が目立つ、そんな矛盾した空間を見つめながら、『不思議っ娘』は呟いた。
lw´‐ _‐ノv 「さようなら、『天然』……そして『腹黒』さん。
貴方の持つ属性はきっと様々な世界に平和を齎す」
そこまで言葉を紡ぐと、彼女は一度小さく溜息を吐く。
lw´‐ _‐ノv 「だけど、貴方の属性はいずれも因果を生む。
『天然』は時に誰かの意思を無価値へと貶め、『腹黒』もまた同じ」
全てが見えている故に、憂鬱だと言わんばかりの溜息だった。
lw´‐ _‐ノv 「その因果は、きっとこれからの世界で貴方達、そして貴女を波乱に巻き込む」
lw´‐ _‐ノv 「その先にあるものは――」
――To Be Continued――
- 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:23:56.63 ID:PJ/pgNLlO
- 乙!
- 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:24:09.45 ID:xJEOr1Y+0
- 乙〜
- 262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:24:25.44 ID:ccU5nPR0O
- 乙かれ!!
- 263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:24:40.84 ID:RIUs6gFY0
- も…齎す…?
- 264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:25:42.10 ID:1BusPX7vO
- 乙っ!
- 265 名前: ◆P7LJ8EbA6M :2007/12/14(金) 22:25:55.00 ID:xK4Nrnb90
- これにて、自分の投下はおしまいです。
自分の作品が皆様に(性的な意味で)楽しんでいただけたら非常に嬉しく思います。
沢山の支援、わっふる、ツッコミ、ありがとうございました。
明日も明後日も、まだまだオトナ合作は続きますので、どうかよろしくお願いします。
- 266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:28:14.01 ID:OmXCF/z4O
- ふぅ・・・すっきりした
乙!楽しかったよ!
- 267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:28:15.43 ID:b5B3X9eS0
- 乙
花束です、まとめてもよろしいでしょうか?
- 268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:28:25.06 ID:BrE1x0PRO
- へんたい乙!!
- 269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:28:38.01 ID:KFxBPnmE0
- 乙
- 270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:30:01.34 ID:xK4Nrnb90
- >>263
つ『もたらす』
>>267
分かんないけど、いいんじゃないですかね
- 271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:33:18.83 ID:mdQRQUr20
- 乙
>>267
おkだと思いますよ
- 272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:33:27.30 ID:U+idSSfvO
- 乙
- 273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:34:31.16 ID:ccU5nPR0O
- >>267
まんものさんがいいって言ってるからいいと思いますよ
- 274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:40:52.70 ID:b5B3X9eS0
- http://boooonbouquet.web.fc2.com/otona/mokuji.html
まとめました
ぐへへへ、まんものさんの変態具合、こいつは他の作者さんも楽しみだぜwww
- 275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:45:02.17 ID:xJEOr1Y+0
- >>274
あんたの変態ぶりm(ry
今日の投下ってここまででだったっけ?
- 276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 22:48:50.12 ID:07/yjRQ0O
- そうですよん
- 277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 23:17:52.53 ID:oN2r3W0eO
- 乙ー
- 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 23:18:59.61 ID:vFXSBxOj0
- 乙!
- 279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 23:27:50.22 ID:BrE1x0PRO
- この合作はゲリラとかの予定は無し?
- 280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 23:33:42.83 ID:07/yjRQ0O
- 日は設けてないですが、
のこってるスレでやる人がいたらどうぞみたいな、
人任せシステムです
- 281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 23:47:47.69 ID:ne/9Q4Dz0
- >>280
つまり設定さえきっちり導入すれば飛び入りも可、と言う事ですか?
- 282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 23:49:26.92 ID:xK4Nrnb90
- >>281
おkだと思いますよー
- 283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 23:50:45.25 ID:mdQRQUr20
- >>281
設定さえきちんとというか
エロが適度に入ってればなんでもあり
だったはず
- 284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/14(金) 23:58:06.95 ID:BrE1x0PRO
- つまりいろエロや電気あんまや淫靡に期待しても良いってことか
从'ー'从 オトナの階段を上るようです(-_-)
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 20:20:54.94 ID:wwOkd9eB0
- 規制が解ける気配は一向にありません。
二日目開始します
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 20:23:25.48 ID:nKHdftK6O
- ktkr
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 20:27:15.05 ID:TEUBwhPj0
- 規制されればされるほど燃えるものさ
それがエロってものだろ?
というわけでwktk
- 4 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 20:27:27.75 ID:Pjv7mdACO
- こんばんは
今日は僕です。エロはあんまないです。許してちょんまげ
- 5 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 20:33:01.49 ID:Pjv7mdACO
- では投下する前に携帯の動作になれるのでしばらくお待ちを。
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 20:41:50.79 ID:g9CFAP4O0
- 落ちたら洒落にならんぜw
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 20:47:44.83 ID:PplnKWvvO
- 待ってましたァー
- 8 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 20:49:36.20 ID:wwOkd9eB0
- 心地よい風。川のせせらぎ。ああ、懐かしい。この景色、この空気。
帰ってきたんだな、俺は。
懐かしの田舎の家。古びた玄関。ゆっくりと鍵を開き、扉を開く。
中に入ると畳の渋いにおいが俺を包み込んだ。
('A`)「母さん、久しぶり」
カーチャンからのおてがみ
ごめん!ドクちゃん東京いったのね! 知らなかったわ。ママ失敗☆うふ。
あ、そうそう。お母さんちょっと四国八十八箇所巡りしてくるから当分帰りません。というか多分そのまま住みます。
ドクちゃんが帰ってきても手紙が残ってることを祈ってるわ!うふふ!
愛するあなたのお母様より
(゚A゚)「なんというお盆!これは間違いなく鬼畜!」
お盆に帰ってきたらこの仕打ちだ。・・・・・・んでもって隣にいるクーに関しては腹を抱えて笑っている。
- 9 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 20:51:06.08 ID:wwOkd9eB0
-
('A`)ドクオと川 ゚ -゚)クーは東京で暮らすようです
- 10 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 20:53:03.51 ID:wwOkd9eB0
- 川 ゚ -゚)「む」
とりあえずお盆で帰ってきたが、ブーンもおらず、無論ツンもいなかった上にモナー先生は何か転勤してて
挙句、ある程度仲の良かった友達はお盆を機会に母親の家に里帰りをしてる始末。
結局やることもなくなったので今は東京に帰っている途中の電車の中というわけだ。
('A`)「どうかしたか?」
川 ゚ -゚)「体に異変を感じる」
('A`)「そうかそうか下の口だな!はっはーん!」
川 ゚ -゚)「正解だ」
(;'A`)「え?」
あまりにも普通の流れで正解とか言われ、驚きが隠せず焦っていると
「ママーあの人達何ー?」
「しっ!見ちゃいけません!」
とか親子に言われる始末。泣きたい。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 20:53:08.24 ID:iKHinsBMO
- wktk
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 20:54:52.53 ID:SYyO81BuO
- おお懐かしいな。支援
- 13 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 20:55:52.06 ID:wwOkd9eB0
- 川 ゚ -゚)「まあ、それは冗談だ。しかし、こうなんだ。身体が変なんだ」
('A`)「大丈夫か?・・・・・・ちょっと急かして移動し過ぎたかもな」
川 ゚ -゚)「いや、すまない。少し疲れてるのかもしれない」
よいしょ、っと声を漏らし、電車の椅子を少し後ろに下げ目を瞑る。
川 ゚ -゚)「・・・・・・すまん。少し休む」
('A`)「・・・・・・ああ」
ゆっくりと息を整えながら、口を半開きにして眠りの体制に入るクー。
続けざまに俺もゆっくりと目を閉じ――――――
从*'ー'从「うわわわっ!」
(*-_-)「わっ、とっ、とっ・・・・・・」
れなかった。
- 14 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 20:57:55.16 ID:wwOkd9eB0
- (;'A`)「・・・・・・んー?」
川 ゚ -゚)「・・・・・・なんだ?」
突然現れた人。いきなり。いきなりだ。
状況がまるで飲み込めないが、なんとなく変なことが起きたのは理解できた。
从;'ー'从「えーっと・・・・・・」
片一方の女性はパンツを脱いでいるらしく、生え揃っていない陰部をちらつかせている。
よし、落ち着け俺。もとい息子。頼むから憤怒しないでくれ。
(-_-)「ここは・・・・・・」
もう一方の男性は、ズボンのチャックを外しており、祖チンを丸出しにしている。
いや、決して君の陰茎を馬鹿にしてるわけじゃない。そういうわけじゃないんだが。
俺の中にある脳内知識が一瞬で『祖チン』という判定を下しただけなんだ。でも、見た感じ若い。だからまだ発展途上だ。気にするな。
それにな、君のおかげで助かった面もあるんだぞ?ほら、俺の息子がいまやしなしなとしてる。さっきまであんなに憤怒してたのに。
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 20:59:57.02 ID:SYyO81BuO
- 支援
- 16 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:00:14.62 ID:wwOkd9eB0
- 川 ゚ -゚)「・・・・・・」
そして、クーはその状況をいつものポーカーフェイスで眺めている。
まあ、なんというか、だな。
(;'A`)「・・・・・・どちらさん?」
从;'ー'从「・・・・・・ここはどこ?」
(;-_-)「何らかの移動用の乗り物・・・・・おそらく電車ですかね」
おいおい、無視というか、スルーというか、俺空気というか。
下半身丸出しのはたから見ればとんでもない変態な方々に無視されたというか。
というか丸出しとか、まずなんだ。これはあれか、新手の陵辱物のAVか何かか。
いや、しかし、それはない。うん。
川 ゚ -゚)「とりあえず、君達は下を隠したほうがいい」
(;-_-)从;'ー'从「え?」
寝ていた体を起こして、横目でクーが冷静に言う。
言葉の通り、いきなり現れた二人の男女は自分達の下に視線をおろす。
クーに先に言われたが、まあ、とりあえずこの状況は不味いわな。うん。
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:02:13.75 ID:LH4YhCg60
- まとめはー?
- 18 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:03:30.45 ID:wwOkd9eB0
- (-_-)「・・・・・・」
从'ー'从「・・・・・・」
川 ゚ -゚)「・・・・・・」
うん、あれだ。
('A`)「なんという仮性包茎。隣は間違いなくパイパン」
(;-_-)从;'ー'从「わーっ!わーっ!」
急いで下着を穿き、急いで陰茎をしまう二人。
幸いにも騒ぎにはならず、乗客してる人たちは唖然とその光景を眺めているだけだった。
しばらくして、二人が落ち着きはじめた頃、この状況について考え始めていた。
というか、そもそも俺もこの状況を飲み込めてない。
いきなり現れたんだから。それも下半身丸出しで。主に下半身丸出しで。なんというか下半身丸出しで。
しかし凄いパイパンな子だな。となりの男もどちらかというと可愛い系だな。
くそ、鬱蒼としてそうな顔なのに、俺と同じ感じなのに。どうしてショタっぽいんだよ。あれか、神様はここまで貧富の差を与えるのか。
しかしなんというか、アンルイスというか、嗚呼、無情、、
あれ、心の目から汗が・・・・・・
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:03:32.76 ID:SYyO81BuO
- 変態だー!
- 20 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:05:19.21 ID:wwOkd9eB0
- 从;'ー'从「えーっと、ヒッキー。ここはどこ?」
(-_-)「電車、ってのはわかったんですけど・・・・・・
でも具体的な位置がわからないんですよね」
从'ー'从「あ、そこの方。もしよければここがどこか教えてもらってもいい?」
('A`)「・・・・・・えーっと、あんた等がどこから来たとかそういうがわかんないからなんとも言えないな俺らは」
川 ゚ -゚)「禿同」
从'ー'从「・・・・・・とりあえず、ここがどこか教えてもらってもいい?」
うわー、ちょっと怪訝そうな顔された。
何か「あーそういうお前の見解はいいから俺の目的教えろよ。チッ」みたいな。舌打ちされて「うぜぇなコイツ」とか思われてる気分だ。
うん、なんかショック。傷ついた。傷ついて傷ついた。まさにSyo!scene!うるさいわ
('A`)「よし、クーさん。説明してあげて!」
川 ゚ -゚)「任せろ。・・・・・・ここは宇宙という膨大な空間に存在する地球という惑星。
そしてその惑星内にて位置する場所、通称日本。英語表記だとジャパンだ」
('A`)「クーさんクーさん。話が肥大化しすぎて意味がわかりません」
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:07:20.88 ID:DZjln2eCO
- エレクチオン!!!!!!
- 22 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:07:49.22 ID:wwOkd9eB0
- 从;'ー'从「ええと・・・・・・」
(-_-)「空間移動して・・・・・・」
川 ゚ -゚)「空間移動?」
(;-_-)「あ・・・・・・」
从;'ー'从「あーもうヒッキーは駄目な子だね〜」
何でか分からないけど、この子なんか黒い。黒いわこの子。
それはともかくなんだが。
('A`)「とりあえず、あんたらは日本の人なんだな?
ん?というかバリバリ日本語じゃねーか・・・・・・馬鹿か俺は・・・・・・」
川 ゚ -゚)「そういえばバリバリペラペラの日本語だな」
('A`)「クーたんそれもう死語。バリバリってもう死語」
从;'ー'从「日本とかそういうのはよくわからないけど、多分ちょっと私達の仕様のおかげだと思う。
でも、あ。なんでもないよ〜」
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:08:27.94 ID:SYyO81BuO
- OVER PENIS!!
- 24 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:11:07.60 ID:wwOkd9eB0
- ん?やべ、引いてる?これ引いてる?なんか表情的に「うっわー、何こいつ。たん付けとかしてるよ。キメェなあ・・・・・・」みたいな感じだ。
あくまで俺の勝手な自己推理なんだけども。というか卑屈な考え。
(;-_-)「とりあえず、どうしましょうか渡辺さん。電車内に目的の物があるわけないですし・・・・・・」
从;'ー'从「そうだね〜。とりあえずこの状況どうにかしないとね〜」
(;'A`)「なんか大変なことになってるみたいだなアンタ等」
川 ゚ -゚)「多分メチャメチャハチャメチャなことになってるんだな」
('A`)「クーさんだからそれ死語。メチャメチャとかハチャメチャって死語」
川 ゚ -゚)「何おう。まだまだ現役バッチグーだぞ」
(;'A`)「わざとか?」
川 ゚ -゚)「のう。英語だとknow」
('A`)「これは駄目かもしれんね」
- 25 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:12:19.89 ID:wwOkd9eB0
- と、まあ二人でこんな空気を出してると当然のことだが
(;-_-)从;'ー'从「・・・・・・」
突然現れた二人の男女は黙り込んでいる。
というかワープだとか、そんなの信じられないといえば信じられないが
いきなり現れたとか、現れた瞬間に下半身全開だとか。でもモラルのない人達じゃないのは分かった。
とりあえず、現状把握だ。現状把握。
('A`)「君達はどこから来た・・・・・・ってのは聞いたな。んー。そうだな。
なんでいきなりこんな電車に来たんだ?なんというか、俺もいまいちこの状況が飲み込めないからわかんないんだが」
- 26 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:13:59.02 ID:wwOkd9eB0
- (;-_-)「(・・・・・・どうしよう。電車ってことは終点までどうせ降りられないし。というかそもそも、切符もお金もないからどうしようもないんだよね・・・・・・)」
从;'ー'从「あ、そうだ」
('A`)「ん、どうしたお嬢ちゃん」
从;'ー'从「この電車ってどこに向かってるの?」
('A`)「ああ、これは東京一直線だな。大体時間にするとあと四時間くらいか」
从;'ー'从「(えー・・・・・・大丈夫これ?)」
(;-_-)「(・・・・・・これはかつてない最大のピンチ)」
川 ゚ -゚)「心配するな。成せば鳴るだ」
('A`)「ま、そういうことだ。お困りならうちの住居をあとで貸してあげるけど」
从;'ー'从「住居って?」
('A`)「マンションだよ。こう見えてもマンションの管理人なんだ」
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:14:24.25 ID:SYyO81BuO
- 支援
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:14:35.45 ID:iUbYBHTgO
- しえんするよ!
- 29 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:15:52.69 ID:wwOkd9eB0
- (-_-)「(最近は危ない事件が多いからなぁ。
もしこの人もその手の人だったら僕らそろってマンションとかに騙されて監禁とかされて・・・・・・)」
(;'A`)「もしもし?そこの男の子?何か疑ってない?」
川 ゚ -゚)「まあ、ドクオの言い方が悪いな。あからさまに怪しいだろう。
『俺、マンションの管理人なんだ。だから住居貸せるんだぜ?』ってのと同じだから
つまり、新手の何かの勧誘に見えなくもない」
('A`)「なるほど。分かった。痛いくらい分かった。心に突き刺さってる。ありがとう。冷静になれた。
うん。動揺してないよ?動揺とかどうよう」
川 ゚ -゚)「マジサミィコイツ」
(;A;)「畜生!先生に言ってやるー!」
川 ゚ -゚)「で、本題に入ろうか」
('A`)「そうだな」
大体クーの言いたいことと俺の言いたいことも同じことだし。
だったらとりあえず現状把握と、この子達のことだな。いきなりワープってのも非現実的だけども、まあ、それは良しとしよう。
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:17:54.02 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 31 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:17:57.18 ID:wwOkd9eB0
- 从'ー'从「ええと・・・・・・」
('A`)「別に嫌なら断ってくれていい。というかそもそもあんた等はなんだ?
なんでいきなり電車の中に現れて、半裸で、とりあえずぐだぐだと話をしてたが
あんたらが分からない。何かあるのか?いや、なかったらおかしな話だな。
見た感じ若さを感じるが常識はあるみたいだから空間移動だとかそんなのを信じるとして、だ。でも、それじゃ片付かない話が多すぎる」
川 ゚ -゚)「産業で頼む」
('A`)「きみたちの
ことが
わからない」
川 ゚ -゚)「下手糞乙」
(;'A`)「たまに真面目なこといったらこれですか・・・・・・」
んで、ふと謎の少女の方を向いて見ると、少し悩んだ様子で軽く小首を傾げ、唸っている。
やっぱ悩むよなぁ。そりゃ俺でもいきなり見ず知らずの奴に
「住むとこないならうちのマンションの部屋貸してあげようか?」とかもう強姦フラグビンビンというかなんというか。やべ想像してたら俺の息子が軽くビンビンだわ。
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:19:45.48 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:20:53.80 ID:SYyO81BuO
- 支援
- 34 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:20:57.69 ID:wwOkd9eB0
- 从'ー'从「ちょっと、ヒッキーと二人になっていいかな?」
('A`)「ああ、ゆっくり話しておいで。断っても俺らには何の損もないから」
从'ー'从「ありがとうございます。じゃ、ヒッキーちょっとこっちきて」
(-_-)「は・・・・・・・ぐえっ」
少女は颯爽と少年の後ろ首を掴みずりずりと引きずり始めた。
なかなか黒い子だ。
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:21:04.99 ID:kJe6R3pfO
- 君はまだシンデレラさ
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:21:42.09 ID:DZjln2eCO
- あなたの夜のお供に
大人合作!!!!
- 37 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:22:33.92 ID:wwOkd9eB0
- 从'ー'从「大丈夫かなあの人たち」
(-_-)「・・・・・・話してみた感じでは正直良い人オーラしかないです」
从'ー'从「だよね〜・・・・・・。でも有り得ないほどに美味しい話なんだよね」
(-_-)「ですね。何せあの男の方を容姿とか顔とか見ると貧乏オーラしかないので、マンションを持ってるとは思えないんですよね」
从;'ー'从「ヒッキーそれは失礼だよう」
(-_-)「ご本人の前では絶対に言わないので大丈夫かと。・・・・・・それで、どうしますか?」
从'ー'从「私は信じてみてもいいと思うな。どちらにしても誰かに頼らないと今は仕方ない状況だしね」
(-_-)「・・・・・・そうですね。いざとなれば逃げ出せばいいですし、
仮に騙されたとしても、渡辺さんはともかく、僕まではめ込んで得なんてないですし」
从'ー'从「そうだね〜。じゃ、頼らせて貰うってことで」
(-_-)「そうしましょう」
- 38 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:23:04.32 ID:wwOkd9eB0
- ('A`)「ほいきた!リーチ一発ピンフメンチンドラ3!更に赤ドラで合計ドラ4!更に裏が乗り・・・・・・6だ!つまり
数え役満だ!ふははははは!勝った!俺は勝ったんだ!」
川 ゚ -゚)「ドクオ、残念だけどそれフリテンだ」
('A`)「・・・・・・mjd?」
川 ゚ -゚)「チョンボ。8000な」
(;A;)「だあああちくしょおおおおおお!!」
川 ゚ -゚)「というわけで、今月のドクオの小遣い3000円差っぴいとくぞ」
(;A;)「・・・・・・なんという凡ミスこれは間違いなく見落とし」
- 39 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:23:48.80 ID:wwOkd9eB0
- 从;'ー'从「(二人だけで麻雀やってるよ・・・・・・)」
(;-_-)「(それもちゃんと賭けてる・・・・・・)」
('A`)「お、帰ってきたんだな。答えを聞こうか」
ささっとマグネット麻雀を片付けて、二人を見る。
まあ、答えは一つだけどな。
从'ー'从「お世話になります」
(-_-)「よろしくお願いします・・・・・・」
('A`)「おう。よろしくな嬢ちゃん達」
川 ゚ -゚)「それじゃ、これからしばらく一緒になるということだから
互いに自己紹介でもしようか」
('A`)「そりゃいいな。じゃ、クーから頼むわ」
するとクーは「わかった」と言い、三人に視線を送り、こほんと咳をする。
みなが黙り、クーに視線を向ける。
- 40 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:24:34.04 ID:wwOkd9eB0
- ごくり・・・・・・
川 ゚ -゚)「クーだ。以上」
ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・・
ざわ・・・
ざわ・・・ ざわ・・・
川 ゚ -゚)「続いて、ドクオだ」
(;'A`)「(俺この空気で自己紹介すんのー!?)」
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:24:49.84 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 42 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:25:04.60 ID:wwOkd9eB0
- 車掌「ドクオさんの自己紹介です!皆さん切符を掲げて・・・・・・拍手!」
わーわー
きゃーきゃー!ドクオさーん!
すげぇ・・・・・・ドクオさんの自己紹介が始まろうとしてる・・・・・・!
今日は何かが起きるぞ・・・・・・!
(;'A`)「(うわ――――!!なんか凄い空気が――――!!)」
川 ゚ -゚)「いよっ!ドクオ!」
「ドークオ!ドークオ!ドークオ!ドークオ!」
そしてこのときドクオは強く願った!
何を?当たり前のこと。当たり前の発想。当たり前の考え。
常人でも考えがついてしまう答えに辿り着いたのだっ・・・・!
(;A;)「(逃げたい・・・・・・ )」
そう! あまりのことにドクオは感情の波が抑えきれず逃げたいと思うと同時に泣いてしまったのだ!
- 43 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:26:27.00 ID:wwOkd9eB0
- 川 ゚ -゚)「ど、ドクオ・・・・・・?」
(;A;)「俺、なんでこんなことしてるかわかんないよ・・・・・・誰か、誰か教えてよ・・・・・・」
車掌「おーっと!ドクオ選手ここに来て号泣!涙が!涙があふれ出ている!」
(;A;)「だれ、だれ?誰か、誰か助けてよ・・・・・・」
川 ゚ -゚)「ドクオ!」
(;A;)「うっ・・・・・・! もういいんだ・・・・・・逃げたい・・・・・・っ」
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:27:28.27 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 45 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:27:42.53 ID:wwOkd9eB0
- ('A`)「どうも、ドクオです」
川 ゚ -゚)「ご苦労」
車掌「はい切符確認しまーす」
そして俺はここにきて気付いた。車掌。切符。そして
从;'ー'从(;-_-) 「(この人達は本当になんなんだろう・・・・・・)」← こいつら
(;'A`)「(やっべー!コイツ等切符もってねええええ!!)」
そう。異世界から来たとか別次元から来たとかそんなオカルトじみたことを言っていたのだから勿論持っていない。
となると、誰が危ないか。無論こいつ等だ。でも、これから面倒を見ると啖呵を切った俺がここにいる。
となると?火の粉が降りかかるのは?
わ・た・し☆
(;A;)「(さようなら・・・・・・今月の俺のお小遣い・・・・・・)」
俺は財布に入っていた福沢諭吉様をゆっくりと手放した・・・・・・。
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:28:13.57 ID:KSeOVD310
- どんまい支援
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:28:29.11 ID:SYyO81BuO
- 支援
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:28:30.23 ID:DZjln2eCO
- 支援
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:29:41.60 ID:SYyO81BuO
- ドクオwww
- 50 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:29:46.74 ID:wwOkd9eB0
- 川 ゚ -゚)「(あとで200円だけやろう・・・・・・)」
車掌にこの二人の事情を軽く説明したところ思いっきり怒られた。
やっぱり善人ばかりじゃないよね世の中。そりゃ無賃乗車は犯罪だしな。
とりあえずその場をしのぐために差し出した俺の諭吉様のおかげでその場を何とか切り抜けた。
と、なるとあとは東京に着くのをひたすら待つだけだが・・・・・・
自己紹介だ。
('A`)「お前等名前と各々一言ずつ言ってくれ。お前等のことがわからないとこっちも接し辛い」
十分接し辛い。いやいやそんな答えは誰にも聞いていないんだ。
(-_-)「・・・・・・ヒッキーとおよび下さい。インドア派で、外にはあまり出たくないです」
うわあ・・・・・・こいつ予想以上の駄目人間ナリィ・・・・・・
いや、それはいい。言ってみれば俺もあまり大差ない。どちらかといえばインドア派だ。
特別なこととか用事がない限りは外に出ないしな。大体休みを取ったらクーとべったりだしぐひひひ
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:30:47.02 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 52 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:31:00.38 ID:wwOkd9eB0
- 川 ゚ -゚)「ドクオ元が悪いのに更に気持ち悪い顔になってるぞ」
(;'A`)「ひでぇ」
从'ー'从「ヒッキーも相当に気持ち悪いのにね〜」
(;-_-)「・・・・・・(ひでぇ)」
何だろう。この兄ちゃんに凄い親近感が沸いた。
こいつとなら美味い酒が飲めるような気がする。
何か二人そろって泣き酒になりそうだが。
- 53 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:31:32.44 ID:wwOkd9eB0
- 川 ゚ -゚)「それじゃ、次はお嬢ちゃんだ」
从'ー'从「あ、はい。えーっと・・・・・・渡辺です。気軽に何とでも呼んで下さい。
短い間ですがよろしくお願いします」
そういうと、渡辺ちゃんはぺこりと頭を下げた。
うん。よく出来た子だ。親の育てが良かったのだろうか。
('A`)「それじゃ、よろしくな」
川 ゚ -゚)「よろしく頼む」
(-_-)「・・・・・・よろしくお願いします」
从'ー'从「よろしくお願いします〜」
がたごとと揺られながら、電車は目的地へ向けて俺等を運んでいく。
- 54 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:32:06.27 ID:wwOkd9eB0
-
从'ー'从渡辺と(-_-)ヒッキー
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:32:55.75 ID:Gfu+xWrsO
- 紫煙
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:33:01.57 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 57 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:34:34.10 ID:wwOkd9eB0
- 終点の東京へ着き、俺等は揃って電車を降りた。
そして。
从'ー'从「わあ・・・・・・」
(;-_-)「凄い人だ・・・・・・」
この二人は俺とクーが初めて東京に来た時と全く同じことを言っていた。
いやなにせ、ほんとに人がゴミのようにうようよしてるし、
ホームレスはその辺で寝てるし、
疲れた会社員はベンチに横たわって新聞紙顔の上においてるしで本当にどうしようもないくらいに人が多い。
('A`)「びっくりかい?」
从'ー'从「はい〜。私達が居たところもそこそこ人はいたんですけど、これは・・・・・・」
川 ゚ -゚)「この日本という場所の首都だからな。仕事も多い上に大体なんでも揃ってるからいやでも人が住み着くわけだ」
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:35:20.73 ID:DZjln2eCO
- しえん
- 59 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:36:10.24 ID:wwOkd9eB0
- (-_-)「・・・・・・ではクーさんとドクオさんも?」
('A`)「ん、まあそんなとこだな。ぶっちゃけると最初はただ東京っていう都会に住みたいっていう田舎臭い発想だったんだが」
川 ゚ -゚)「それに付き合わされたわけだな私は」
('A`)「ファッキン!」
川 ゚ -゚)「あ?」
(;'A`)「・・・・・・正直スマンカッタ」
川 ゚ -゚)「よろしい」
恐らくだが、あそこの二人から見て大体の位置づけは決まっただろう。
クー=渡辺>>>>>>>>超えられない壁>>>>>>>>俺=ヒッキー といった感じで。
渡辺ちゃんはあの天然っぽさの裏に腹黒いものが詰まっているというか、黒いというか。
でも当の本人は発言そのものに悪意も自覚もないから性質が悪い。
なんかちょっと俺とクーと似てるなこの二人。
从'ー'从「ほんとに人がいっぱいだね〜・・・・・・」
目をきらきらと輝かせながらあたりをきょろきょろとしている。
(-_-)「本当ですね・・・・・・」
いやまて前言撤回。第一俺はこんな根暗っぽい感じじゃない。そしてクーは自覚してえぐいことを言ってくる。
それにこんな可愛らしいいかにも女の子みたいな口調じゃない。
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:37:03.54 ID:KSeOVD310
- 支援
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:37:37.13 ID:dzuZBZ/LO
- 支援
- 62 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:37:44.41 ID:wwOkd9eB0
- 从'ー'从「あっ、でもヒッキー。こんな見とれてる場合じゃないよ〜」
(-_-)「・・・・・・DATの回収・・・・・・絶対にしなくてはいけません。この世界の為にも、何より渡辺さん。あなたのためにも」
从'ー'从「そうだねっ・・・・・・」
でも、なんか昔の俺とクーを見てる気持ちになるんだよな。何故かはわからないが。
ついでに話の内容もわからないが。
川 ゚ -゚)「どうしたドクオ」
('A`)「あん?」
川 ゚ -゚)「ぼーっとしていたようだが・・・・・・疲れか?」
('A`)「バーカ。疲れだったらお前も溜まってるだろ。まだ平気だ」
川 ゚ -゚)「む。馬鹿と言ったな。馬鹿と言った方が馬鹿なんだぞ?」
(;'A`)「クーさん今時小学生もそんなありきたりなこと言わねーぞ・・・・・・」
川 ゚ -゚)「マジっすか」
(;'A`)「帰ったら寝ろ。な?」
川 ゚ -゚)「・・・・・・悪いがそうさせてもらう」
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:38:30.31 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 64 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:38:51.44 ID:wwOkd9eB0
- ('A`)「あら意外と素直」
川 ゚ -゚)「素直が取り柄だぞ私は」
('A`)「設定とかこだわる人っているよね」
川 ゚ -゚)「?何のことだ?」
('A`)「なんでもねー」
もしこの世界が一つのアニメ、漫画、ゲームといった二次元に近いものだとすれば、
必ず俺等には【設定】というものが存在する。
そしてそれには逆らえない。もし、逆らおうと考えて動いたとしたら、それすらも設定で、決められて動いていることになる。
つまり、もしこの世界が二次元に近い、または二次元のものだとすれば設定からは逃げられない。
って、何考えてるんだ俺。
いかんいかん。なんかいつの間にやら厨二病にでも発症したか?
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:41:07.70 ID:go5vuEFG0
- 支援
- 66 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:41:16.70 ID:wwOkd9eB0
- 从'ー'从「あの」
('A`)「ん」
ぼーっとわけのわからん妄想している間に、渡辺ちゃんが話しかけていた。
いや、もしかしたら既に何度か呼びかけてきていたのかもしれない。
从;'ー'从「ここにずっといるつもりなんですか?」
('A`)「あ」
そうだった。ささっとマンションまで行かなくては。考えてみれば俺も疲れてるしクーも疲れてる。
それにちゃんとマンションを管理しているということを見せないと疑われてしまいかねない。
というか、既に疑われているだろうな。急がねば。
('A`)「とりあえず駅を出てタクシーを拾って行こうか」
川 ゚ -゚)「ドクオ」
('A`)「ん?」
川 ゚ -゚)「残念だがお前の財布と私の財布の中身を考慮してみれば私がいいたいことは分かるだろう」
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:43:28.08 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 68 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:43:58.29 ID:wwOkd9eB0
- ('A`)「んーっと・・・・・・」
あ、
やべぇ
切符代でぶっ飛んだんだった。
川 ゚ -゚)「あーゆーおーけ?」
(;A;)「いえっさー・・・・・・」
(;-_-)「・・・・・・なんかすみません」
(;A;)「いいんだ・・・・・・ いいんだよ少年・・・・・・ 」
川 ゚ -゚)「とりあえず出るぞ。こっちだ」
从'ー'从「はーい」
(;'A`)「ヒッキー君。あの子もしかして結構腹黒い?」ヒソヒソ
(;-_-)「・・・・・・ええ、まぁ多少なり」ヒソヒソ
- 69 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:44:28.79 ID:wwOkd9eB0
- 川 ゚ -゚)「何やってる。いくぞ」
('A`)「ナニもしてないぜ!さあいこう!」
川 ゚ -゚)「溜まってても今夜はナシだぞ」
(;'A`)「・・・・・・」
心なしか、クーが冷たい。
いや、違う。疲れてるんだ。そう疲れてる。
疲れてると思うんだ。そうだ、クーは疲れてる。
俺に嫌気をさしたとかじゃない。そうだきっとそうだ。
うん、疲れてるんだよな。クーは疲れてる。そう、疲れてるんだよ。
違う、俺に嫌気をさしたんじゃない。疲れてるんだって。
いやだから、疲れてるんだよ。確かに、俺の発言に問題はあったかもしれない。
確かにな・・・・・・ 確かに「ナニもしてないぜ!」は悪かったさ・・・・・・ でも、それだけで嫌気をさすなんてことは・・・・・・
そうだ。自信を持て。こういった疑問から破局が出てくるんだ。落ち着け。落ち着け俺。OK!元気を出そうぜ!
さあ、ガンガンいこうぜ!
- 70 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:46:14.70 ID:wwOkd9eB0
- ('A`)「よし!行こうぜ!」
「ママーあの人なんか一人で物言ってるよー」
「しっ!見ちゃいけません!近づいちゃいけません!触っちゃいけません!逃げるわよ!」
(;'A`)「・・・・・・」
('A`)「ひでぇな。なあク・・・・・・」
ってあれ?みんなどこいったんだ?
(;'A`)「・・・・・・」
('A` )「これは・・・・・・」
(゚A゚)「置いていかれちまった!」
畜生!みんないねぇ!どこだよ!
俺だけ置いてきぼりか!
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:47:18.98 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:47:22.87 ID:DZjln2eCO
- 支援
- 73 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:47:58.94 ID:wwOkd9eB0
- 「お、おい・・・・・・」
「か、カメラどこだよ!」
「しゃ、写真取れ!写真!」
ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・・
ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・・ ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・・ ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・・ ざわ・・・ ざわ・・・
('A`)「・・・・・・ん?なんかアホみたいに騒がしいな。お?あの後ろ姿は・・・・・・」
しかし時間的にはもう夜なんだが・・・・・・ いくら都会とはいえこの人だかりは・・・・・・
まあいいや。あいつらに声かけt・・・・・・
从'ー'从「DATの影響が・・・・・・」
(-_-)「ここにも・・・・・・」
- 74 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:50:41.98 ID:wwOkd9eB0
- ('A`)「(はて?DAT?ここにも?)」
DATとは?というか何が起きてるんだ?
そういやこいつ等異世界から来たとかいってたよな。じゃ、あいつ等の何かか。
うーん。気になるな。
('A`)「何話してるんだ?
从;'ー'从「・・・・・・え?」
(-_-)「渡辺さん」
从;'ー'从「え、何〜?」
(-_-)「・・・・・・この人たちを信用してるなら、話してもいいでしょう」
('A`)「ん?」
从;'ー'从「え、でも・・・・・・」
(-_-)「信用してもらってるのに、この隠し事は不味いと思います。
それに、これからしばらくお世話になるなら丁度いい機会です」
从'ー'从「そっかぁ・・・・・・ なら、いいかぁ」
- 75 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:51:34.39 ID:wwOkd9eB0
- ('A`)「なんだ?」
(-_-)「クーさんも、ついてきてください。あの人だかりの奥にいきます」
川 ゚ -゚)「む・・・・・・」
从'ー'从「いくよー」
(;'A`)「え?ああ・・・・・・」
うーん。話がよくわかん。
だけど、とりあえずついていかないと話が進まない気がするし、ここで断るのも何か悪いし・・・・・・
(-_-)「そこをっ・・・・・・ 道をあけて下さいっ・・・・・・! 」
「な、なんだお前! 」
从'ー'从「ちょっとどいて〜っ! 」
「うっ・・・・・・ 俺等だって見てるんだよっ!」
(#-_-)「いいからどけッ! この醜いピザヲタが! 」
「てめっ・・・・・・! 」
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:51:49.11 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 77 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:52:14.87 ID:wwOkd9eB0
- どうしてこんなに必死なんだろうか。
確かに、俺にも必死な場面はあった。でも、この騒動を見せることがそこまで大事なことか?
いや・・・・・・見るまでは分からない。それに、疑っちゃ駄目だ。あいつ等は、俺等を信じてるといってた。
なら、俺も信じないと。信じてやらないと。
(#-_-)「見てください! これが、これがDATの影響! 」
从#'ー'从「これをっ・・・・・・! 壊すために私達は今動いてるのっ!」
- 78 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:55:08.77 ID:wwOkd9eB0
- 目の前に現れた世界。人から、人の山から見えたもの。それは―――――
(*'A`)「・・・・・・」
川 ゚ -゚)「おお」
「あひぃ・・・・・・っ らめぇっ・・・・・・! あらま、あらまひゃっ・・・・・・ おかしく・・・・・っ 」
「よがれよ! いっそ壊れちまえ! 」
乱交パーティだった。
(-_-)「人が、淫乱になってしまう! それがDATの影響! 」
从'ー'从「どうですか!?」
どうですか?って聞かれてもそりゃ・・・・・・
(*'A`)「おっきした」
川 ゚ -゚)「ぬれた」
(;-_-)从;'ー'从「(何この人たち―――――!!)」
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:55:14.63 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:56:51.03 ID:KSeOVD310
- 支援
- 81 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:57:02.23 ID:wwOkd9eB0
- そりゃ俺だって人間だもの。みつを
じゃなくて、男だから仕方ない。そう、これは生理現象。生きとし生けるとして当然のこと。
何がおかしなことがあるだろうか?目の前には痴女と数名の男。
女は男の陰茎をしゃぶり、ずぶずぶと自らの内部へと取り込んでいる。抜いては、挿して、抜いては挿して。
そんな光景を目の当たりにして、立たない男に何の価値があるというのだ!
('A`)「ふむ・・・・・・とりあえず君達は帰ったら30分ほど部屋に入らないで欲しい」
川 ゚ -゚)「同感だ」
(-_-)「・・・・・・死ねばいいのに・・・・・・」
从'ー'从「・・・・・・死ね・・・・・・・死ね・・・・・・」
何か聞こえたが気にしない。それにこれは恐らく幻聴。そう幻。
なら問題はない。いける。性的に、いける!
('A`)「・・・・・・で、真面目に問うとこの状況を作り出すのがDAT。
それを生み出す力がdat。で、それを壊すのが君達の役目。でいいのか?」
(;-_-)「え?あ、はい・・・・・・」
从;'ー'从「そうです・・・・・・」
川 ゚ -゚)「何真面目になってるんだ気持ち悪い」
('A`)「アーアーキコエナーイ」
- 82 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 21:58:24.21 ID:wwOkd9eB0
- とりあえず、この子達の来た理由は分かった。と、なると?
あの乱交パーティにことの元凶があるってことか?
('A`)「うっし」
イクか。あ、ちげ。行くか
(-_-)「・・・・・・?ドクオさん?」
(#'A`)「DAT寄越しな姉ちゃんらああああああああ!!」
从;'ー'从「あっ!」
目の前のパーティ会場に俺は駆け出した。元凶を破壊。そして、浴びせられる喚起の声。
更にみんなから褒められる。なんと!一石二鳥どころの話じゃない!
「な、なんだ手前!」
「邪魔すんな!」
('A`)「るせえ!操られてるんだよ手前等は!どけっ!」
「何よぅ・・・・・・っ!邪魔ぁ、しないでえ!」
(*'A`)「ここにDATがある気がするぜ!」
「きゃひぃっ!」
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 21:59:37.83 ID:nKHdftK6O
- 支援wwwwww
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:00:19.17 ID:DZjln2eCO
- えっちえん
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:00:43.11 ID:LrTXzY0t0
- ドクオ何やってんのwwwww
- 86 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:00:59.56 ID:wwOkd9eB0
- (;-_-)「ドクオさん! DATはここにはありません!」
('A`)「え」
从;'ー'从「反応がないの〜!」
('A`)「うそん」
川 ゚ -゚)「お前放課後体育館裏集合な」
('A`)「・・・・・・」
「お前何割り込んでんだよ!」
(;'A`)「・・・・・・」
「空気嫁よ!ゆとりかお前は!」
- 87 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:02:10.90 ID:wwOkd9eB0
- (;A;)「・・・・・・」
「「「最低だな!!」」」
(#;A;)「みんな嫌いだあああああああ!!!」
(;-_-)「あっ!」
从;'ー'从「逃げたっ!」
川 ゚ -゚)「ドクオ選手!一人颯爽と逃げ出した!」
浴びせられる罵声と暴力から俺は逃げ出した。一石二鳥?二兎を追う者一兎を得ずってな。泣きたいよカーチャン
一人駆け出し、逃げ出した先は勿論マンションの敷地内。だって他に逃げる場所ない上に、迷子とかって嫌じゃないか。
ってなわけで、結局見つかり今現在
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:02:46.28 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 89 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:03:00.99 ID:wwOkd9eB0
- ('A`)「・・・・・・DATの力、恐るべし」
(-_-)「・・・・・・あなたのは間違った恐怖だと思います」
('A`)「ですよねーはははー」
川 ゚ -゚)「基地外レベルだったぞ」
('A`)「でっすよねー」
从'ー'从「引いた」
(;A;)「なんとでも言ってくれ・・・・・・」
尋問というか虐められていた。全部自業自得だけどな。
そんな感じではちゃめちゃだが
なんとかマンションへと到着というわけだ。
恐らくクーが案内してくれたんだろう。そうじゃなかったら見つけられないしな。
- 90 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:03:31.88 ID:wwOkd9eB0
- まあ、いいや。
('A`)「さ、入ってくれ」
(;-_-)「・・・・・・これは」
从;'ー'从「・・・・・・凄い」
さっきまでの罵倒していた二人の姿はなく、口をぽかんと開き、唖然としていた。
まあ、当然っちゃ当然なんだが。
こんな人が溢れる街で、更に加えてこの首都というところで、このマンション。
言ってしまえば猫に小判、豚に真珠みたいなもんだがな。
あー卑屈だ卑屈。馬鹿みたいに突っ走ってた頃が懐かしいもんだ。引きこもりだったけど。
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:04:27.26 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 92 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:05:34.99 ID:wwOkd9eB0
- 「・・・・・・お? 」
ふと、背後から声がした。何奴!と叫びそうになったが、何とか飲み込んで振り返る。
そこには
('A`)「あ」
_
( ゚∀゚)「帰ってきてたのか。早いな」
ジョルジュの姿があった。
川 ゚ -゚)「ただいま」
_
( ゚∀゚)「おう。おかえり」
('A`)「あ、俺も俺も!ただいま!」
_
(;゚∀゚)「どうしたんだよ一体。おかえり」
('A`)「色々ありまして。かくかくしかじかなわけで」
川 ゚ -゚)「まあ、ドクオが悪いんだが」
_
( ゚∀゚)「なるほど。とりあえずドクオはかくかくしかじかしか言ってない辺り、自業自得ってわけだな」
('A`)「(アルェー?)」
- 93 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:08:10.55 ID:wwOkd9eB0
- 川 ゚ -゚)「いきなり全裸になって『クー!俺の怒りを静めてくれ!』なんていうもんでして」
_
(;゚∀゚)「おいおい、それはいくらお盛んっていっても、駄目だろドクオ」
('A`)「俺はやってない!俺はやってないんだ!」
川 ゚ -゚)「見苦しいぞドクオ」
('A`)「先生が!先生がやれっていったんだ!俺は何も悪くない!」
_
(;-∀-)「ここにいると馬鹿な発言に苛々させられる・・・・・・」
川 ゚ -゚)「・・・・・・あんまり私を失望させないでくれよ」
('A`)「違う!先生が!先生がぁ・・・・・・っ」
_
( ゚∀゚)「まあ、それはいいとしてだ。後ろの二人は誰だ?見かけない顔だが・・・・・・」
髪を切れば何でも許されると思ってる子の真似はあれとして。
まあ、説明しなきゃ駄目だよな。
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:08:50.88 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 95 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:09:50.04 ID:wwOkd9eB0
- ('A`)「ネカフェ難民で、可哀相だったから拾ってきた」
川 ゚ -゚)「うちで仕事がしたいそうだ」
_
( ゚∀゚)「ほんとは?」
('A`)「異世界から来た」
从;'ー'从「あっ・・・・・・」
(;-_-)「ドクオさん・・・・・・!」
('A`)「何、心配するなって。この人は大丈夫だ。一番信頼できる人だ」
まあ、なんせ・・・・・・命の恩人だしな。
- 96 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:10:28.53 ID:wwOkd9eB0
- ―――――――
_
( ゚∀゚)「『あの子達は幸せになって欲しいなあ』ってな……」
(#゚∀゚)「なんだって死を急ぐ!?今生きたいと思ってる人間がどれだけいてどれだけ必死に生きようとしてるか……!!
それなのに……それなのに逝ってしまう人間だっているんだぞ!?」
( 'A`)「……はい」
_
(#゚∀゚)「『はい』じゃねぇ!!高岡の野朗だって生きたかったんだ!もっともっと生きて遊びたかった!!
笑っていたかった!話をしたかった!!お前等は死ぬ理由なんてないだろうが!!」
( 'A`)「……俺たちだって……」
_
(#゚∀゚)「ああ!?」
(#'A`)「俺たちだって死にたくなんてないですよ!!」
_
(#゚∀゚)「じゃあなんだって死のうとしてやがる!!」
(#'A`)「騙されたんですよ。一番信頼をおいてた友人に!!莫大な借金を与えられて!!」
ブーンはそんなことをする奴と思っていなかった。
むしろアイツは、人を騙すことなんて不可能なくらい頭が悪くて、それで人が良い奴だ。
だから俺は信じた。 ブーンを信じた。 信じられる限り、信じ続けた。
でも……裏切られたんだ。 アイツは、裏切ったんだ。
- 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:11:34.40 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 98 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:13:24.95 ID:wwOkd9eB0
- _
(#゚∀゚)「借金だあ!?莫大だ!?知らねぇよそんなこと!!」
いつだってアンタ等大人はそうだ。
こっちの都合なんてまるで無視。 自分の都合ばかりを押し付けてくる。
そんなアンタ等のよまいごとなんてどうだって……
_
(#゚∀゚)「お前等はまだ生きられるんだろうが!!
死ぬわけでもないんだろうが!!それに一番信頼をおいてた友人に騙された!?
本当に信頼してるんなら騙されたなんて思わないだろうが!!だったら信じろよ!!その友人を信じろよ!!」
( 'A`)「……」
_
(#゚∀゚)「高岡は倒れてから俺にいつも言ってた『どうしてみんな死を急ぐのかな。生きていればやれないことなんてないのに』ってな。
借金?死ぬ気になれば人間はなんでも出来るんだよ!!でもな、死んだら何も出来ない!!何も残らない!!だったら……」
長岡さんの声は徐々に弱くなっていき……
涙を、流していた。
_
(#;∀;)「どうして生きようとしない……!!
やろうと思えばそれこそ卑怯でもやれるだろうが……!!」
俺はふとある言葉を思い出した。
- 99 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:13:57.20 ID:wwOkd9eB0
-
『お前達が生きているこの今日は
昨日死んだ人達が死ぬほど生きたかった今日なんだよ』
―――――――――
('A`)「・・・・・・忘れもしねーよ」
_
( ゚∀゚)「ん?」
(;'A`)「や、何でもねーでやんす」
川 ゚ -゚)「お前はどこの矢部君だ」
_
( ゚∀゚)「まあいいや。で、この子達は何者なんだ?異世界って・・・・・・」
('A`)「話せば長くなると思う。俺達もまだ全部把握しきれてない。だから色々と聞かなきゃならないし」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・」
从;'ー'从「・・・・・・」
(;-_-)「・・・・・・」
- 100 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:15:53.82 ID:wwOkd9eB0
- ジョルジュは黙ったまま、二人を見つめている。どちらかというと、目を見ている?そんな感じだ。
数十秒、いやもしかしたら一分?二分くらい経ったかもしれない。それくらいに時間が流れた気がする。
そして、口を開いた。
_
( ゚∀゚)「うん。信じよう」
信じたみたいだ。
('A`)「目を見て、何を思ったんだ?」
_
( ゚∀゚)「悪い奴じゃない。悪人の目をしていない。ただそれだけさ」
_
( ゚∀゚)「じゃあ、聞こうか君達の話を」
('A`)「それじゃ、部屋に行こう」
从;'ー'从「え?あ、はい〜」
俺と、クーの住む部屋へとジョルジュさんも含め、移動する。
- 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:18:16.09 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 102 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:18:29.05 ID:wwOkd9eB0
- 暗い暗い部屋。そりゃそうだ。こんな時間だってのに電灯一つ点けていないのだから。
とりあえず、外で四人を待機させて、部屋の電気を点ける。
さて、リビングを見る限りそこまで汚れてないから大丈夫か。
そりゃまあ、地元に戻る時にあらかた掃除をしたからな。
なら、これくらいで呼び寄せればいいのだが、そうはいかない。
なぜなら、今俺の部屋には無残に放り出されているはずのエロ同人誌があるのだから。
これを見られては不味い。
と、なるとだ。隠さなきゃならないのだ。
どうする俺。時間はあまりない。隠す場所は三つ。一つはゴミ箱、二つは机の下、最後は押入れだ。
ゴミ箱は・・・・・ないな。誤って捨てられてしまえば隠した意味がない。それに見つかる可能性すら大だ。リスクが高すぎる。
なら次点で机の下・・・・・・これもない。これは見つかる可能性そのものは低いが大事な同人誌が汚れを被ってしまう。
となると、やはりここは押入れしかないだろう。
ここにぶち込んでおけばなんとかなる。
- 103 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:20:14.72 ID:wwOkd9eB0
- 別に普通の同人誌くらいなら問題はないんだが、内容が内容だからな。うん。
流石に触手物三点セットはいささか問題があるもんな・・・・・・いえない。触手好きだなんていえない。
と、あまり時間を食ってる暇はない。疑われてしまえばそれでおしまいだ。
そろそろみんなを呼ぶか。
('A`)「いいぞ入ってー」
川 ゚ -゚)「残念だったな。私だけ既に入っている」
(;'A`)「うそん!?」
背後霊と呼んでも全く問題ないくらいに俺の背中にいつの間にやら張り付いていたクー。
いやいやいやいや。ということは、あの本を、あの触手ものを見られたということか・・・・・・?
不味い。クーはこういった男の浪漫は分かってくれない。いや、まあ普通誰でもそうだろうけどさ。
どうにか切り抜けなくては・・・・・・燃やされるっ!
川 ゚ -゚)「んー?さっき押し入れに入れたのはなんだ?」
('A`)「いや、これはですね。ひひ、ちょっと待ってくださいよ。そんな慌てなくてもいいじゃないですか。
あっ、ちょっと待ってクーさん。押入れは、その押入れはらめえええ!!」
- 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:21:16.39 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 105 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:22:27.96 ID:wwOkd9eB0
- そして、悪魔の手は、無情にも俺の宝物庫を開いてしまう。いや、ほんとヤバイ、ならどうして止めに入らないか。単純に
体が動かない!これから訪れる未来への恐怖で!
川 ゚ -゚)「・・・・・・淫妖蟲 蝕。聖騎士産卵記。ななみワンダーランド・・・・・・」
・・・・・・終わった。いろんな意味で終わった。ボコられる。これは確実にボコられる。
絶対怒ってるだろうな。いやだって、クーというものがありながら、俺は・・・・・・
これはフルボッコを覚悟しないと不味い・・・・・・しかしながらクーさん容赦ないからなぁ。
嫌だなあ。・・・・・・あ
待てよ。
そうだそうだ。
やられる前に、やればいいんだ。
謝罪。そうだ、これしかない。全身全霊を込めた謝罪。それをすれば、少しは容赦してくれると思う。
となると実行あるのみか!
よしっ!
('A`)「クー!」
川 ゚ -゚)「ああん?」
('A`)「ひっ・・・・・・」
川 ゚ -゚)「・・・・・・」
- 106 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:26:42.96 ID:wwOkd9eB0
- ひるむな俺!ここで言わなけりゃ、ここで行動しなけりゃ終わってしまう。
いけ、燃え上がれ!
よしっ!行くぜ!!
○ ○
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄\
/ ̄ ̄ \
_| ○\
|_
○
\○
○ /|/
ズザァーッ /\
○| ̄|_≡≡3 ∠
('A`)「すみませんでしたあああああああああああああああああああああああああ!!!」
川 ゚ -゚)「・・・・・・」
ジャンピング土下座。まさにそれが正しい言葉だろう。
大きく飛び上がり、そこからすかさず土下座の体制へと持っていく。我ながら情けない。百も承知だ。
しかしこれは俺ならではの、俺にしか会得できない恥も何もかもを捨てた馬鹿のみぞ知るこの必殺技。
これならば・・・・・・!
- 107 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:27:43.82 ID:wwOkd9eB0
- 川 ゚ -゚)「・・・・・・もういい。はやく立て」
('A`)「え、ちょ」
川 ゚ -゚)「呆れてモノも言えんよ。私というものがありながら」
・・・・・・そうか。そっちすか。
_
( ゚∀゚)「ちーす。もう入っていいんだよn・・・・・・」
そして目が合う。
土下座している俺と、腕を組んで呆れ顔のクーと、唖然と目と口を開いたままのジョルジュ。
この状況下で、あの二人が見たらどういう気持ちになるのだろうか。いや、待て。それは、それだけは避けなくてはならな――――いい!?
从;'ー'从「ドクオ、さん?」
(;-_-)「なに、やってるんですか?」
見られた。終わった。人生オワタ。
というか、本当に何やってんだ俺。初対面でさらっとセクハラ発言。及び土下座を見られる。
あくまで土下座しても問題なかったのはクーだったからだ。次点でジョルジュは許せる。
しかし・・・・・・
初対面は不味いだろ・・・・・・
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:28:07.65 ID:go5vuEFG0
- 支援
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:29:24.47 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 110 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:30:14.11 ID:wwOkd9eB0
- ('A`)「あ、いやこれは、この世界の風習でね。
自分の立場が悪くなったらすぐに土下座するっていうね?うん。ほんとだから。うん。マジマジ」
从;'ー'从「・・・・・・え〜」
_
( ゚∀゚)「まあまあ、引かないでやってくれ。こいつはこいつなりに良いとこも少しはあるから」
('A`)「少しなんだ・・・・・・」
川 ゚ -゚)「いまさらどうやってこの状況を打破する気だ。お前の評価は地の底だろう」
(;A;)「全くもってその通りでございます・・・・・・」
俺の立場は、男の浪漫、触手によって見事にぶち壊されてしまった。俺、性癖見直すよ・・・・・・
川 ゚ -゚)「まあいい。ドクオ、お茶でも淹れてきてくれ」
('A`)「うい」
_
( ゚∀゚)「俺コーヒーがいいな」
('A`)「へーへー」
とりあえず、話の場を設けるためにお茶をコーヒーを淹れるために部屋の奥へ。
確か整理した場所はここの棚だよな。・・・・・・あったあった。
ちゃっちゃと淹れて行くか。
- 111 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 22:31:55.18 ID:wwOkd9eB0
- お茶とコーヒーをお膳の上に乗せて、随分と使い古された丸い机の上へと運ぶ。
ことん、と音を立てて皆の眼下へと置く。
何故か、場は静まり返っていた。真面目な雰囲気だ。
('A`)「よいしょっと・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「ご苦労さん」
('A`)「ゆとり乙」
_
( ゚∀゚)「飲食店アルバイト乙」
('A`)「おっぱい狂め・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「なにおう貴様やるか」
('A`)「んだと?やんのかてめぇ」
_
( ゚∀゚)「ぼこぼこにしてやんよ。表に出な」
('A`)「上等だ!」
川 ゚ -゚)「そういうのはいいから座れ馬鹿」
('A`)「いて」
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:32:43.95 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:40:07.81 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:46:01.87 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:54:17.72 ID:Pjv7mdACO
- さる支援
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:58:22.60 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 22:58:51.09 ID:go5vuEFG0
- 支援
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:00:42.99 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 119 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:02:25.78 ID:wwOkd9eB0
- こつんと、頭部を小突かれ、大人しく俺とジョルジュは座る。
少し、空気は和んだだろうか。そんなことを思いながら、俺は目の前の二人に視線を向ける。
異世界の人間、か。
('A`)「それじゃ、色々教えて貰おうかDATとか、そういうのについて」
从'ー'从「だが断る」
(;'A`)「え?」
从'ー'从「なんでもないよ〜聞きたいことがあったら言って〜」
気のせいか?気のせいなのか?今一瞬ものすごい顔がこわばってた気がするぞ?
いや、そんなことよりだ。今は聞かなきゃならない。こんなこと思ってる場合じゃない。
まず、聞きそびれてたことだ。
('A`)「・・・・・・君達は『何者』だ?それに、DATってのは一体なんだ?」
(-_-)「・・・・・・禁則事項です」
('A`)「嘘こけ」
(-_-)「・・・・・・冗談です」
(;'A`)「あのなぁ・・・・・・」
- 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:03:33.36 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:04:41.40 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 122 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:06:26.24 ID:wwOkd9eB0
- 从'ー'从「私のセリフだと思うんだけどなあ今の・・・・・・」
川 ゚ -゚)「そうだな。渡辺くんにはぴったりのセリフだと思うぞ」
(;'A`)「なんだこの空気は」
(-_-)「話しますね」
('A`)「あれ?俺は無視?」
川 ゚ -゚)「ああ、ヒッキー君。頼む」
('A`)「(あーあー。なんで俺ってこんなポジションばっかりなんだろ)」
そんなことを思ってる俺を他所に、話は始まった。
(-_-)「電車内で言ったように、僕達はこの『世界』の人間じゃありません。
そこはわかりますよね?」
_
(;゚∀゚)「え?この世界の人間じゃない?電波じゃなくて?ほんとに?」
(;-_-)「電波・・・・・・」
(;'A`)「なかなかに酷いなジョルジュ」
_
(;゚∀゚)「や、だって普通信じられないだろ。この世界はどっかの憂鬱なヒロインが出てくるオカルトなもんじゃねーし
もっとシビアで、そんな子供の夢みたいな話は有り得ないんだから」
从'−'从「・・・・・・」
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:10:49.93 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:14:05.73 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 125 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:16:32.73 ID:wwOkd9eB0
- (-_-)「どうすれば、いいですか?」
_
( ゚∀゚)「んー・・・・・・ そうだな。何か異世界から来たって『証拠』みたいなものはあるかな」
なるほど。
確かに考えてみれば俺等はなんとなくで行くあてのなさそうな子を善意・・・・・・いや、偽善か?
兎に角なんとなくという薄っぺらい気持ちで誘ったからこそ
すぐさま信じたけど、そういえば『証拠』なるものは見ていない気がする。
从'ー'从「残念だけど、証拠はないの」
(-_-)「(確かに、ドライブを使うことで移動すれば納得するかもしれないけど戻ってこれる保障がない限り駄目だもんな・・・・・・)」
_
(;゚∀゚)「ないって・・・・・・それじゃますます電波説が正しい臭いぞ?」
从'ー'从「信用してもらえないと思う。でも、信じてもらえないならそれでいいよ
無理に信じろって方が無理だと思う。電波ちゃんと思うなら思って貰っても結構だもん。
ただ、嫌でもあなたは私達が来た理由、異世界から来たということを知ることになる」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・どうゆーことだ」
从'ー'从「今は知らなくていいの」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・」
重く、苦しい雰囲気。体中に重りをつけられたかのように、金縛りにあったかのように、体が重い。
上手く口が開けない。なんとか、空気を変えないと、この子達が、危ない。
- 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:16:37.50 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:17:49.83 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:18:25.54 ID:u3OUa46W0
- 確かに子ども相手に「今は知らなくてもいい」とか言われたらさすがにむっと来るもんがあるわな
支援
- 129 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:19:08.83 ID:wwOkd9eB0
- 川 ゚ -゚)「それはあとにしよう。それより、DATついて教えてくれないか?
この世界に共通してることなんだろう?私達にも影響を及ぼすというのなら、知っていて損はない。
それくらいは、教えてくれてもいいと思うのだが」
(-_-)「・・・・・・それは、僕から話します」
川 ゚ -゚)「ああ、頼む」
(-_-)「まず、DATというのは機械みたいなものです」
('A`)「ん?機械ってことは、どこかで作動してる、ってことか?」
(-_-)「そうですね。それは間違いないと思います」
('A`)「続けてくれ」
(-_-)「はい。それで、そのDATの場所は分かりません。この世界のどこかにある・・・・・・
手探りで探すしか他方法はないです」
_
(;゚∀゚)「手探りでって・・・・・・地道にもほどがあるだろ」
(-_-)「そうですね。でも仕方ありません。うだうだ言ってても前には進めませんから。
しかしただ闇雲に探すというわけではありません。何かしら影響があれば、その付近にDATがあるという可能性が強いのです。
となると、ここら周辺にDATがある、と仮定できます。なので多少なり操作は簡単です」
- 130 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:20:12.54 ID:wwOkd9eB0
- 川 ゚ -゚)「前向きには簡単と言えども、やはり手探りか」
(-_-)「・・・・・・まあそうですね」
川 ゚ -゚)「すまない。続けてくれ」
(-_-)「ちなみに形状は特定されていません。これは不規則です」
_
(;゚∀゚)「ん?機械なんだろ?だったら大体決まってるもんじゃねーのか?」
(-_-)「・・・・・・最初に言ったように、機械みたいなもので、起動はしているもの形は不特定です」
_
(;゚∀゚)「気の長い話だなホントに」
(-_-)「すみません・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「あ、いや。気を悪くしたならすまねーな。続けてくれ」
(-_-)「いえ、大丈夫です。続けます。
DATの大本の原動力となるのが、不可解なものでして、こればかりは勝手にエネルギーを供給してしまいます」
- 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:21:26.72 ID:DZjln2eCO
- 支援
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:22:57.48 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 133 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:23:54.68 ID:wwOkd9eB0
- ('A`)「どうゆうことだ?」
(-_-)「・・・・・・この世界にDATがある場合、このDATは、正確にはジェレーターと言うのですが、
これは人の性感を主食としてエネルギーであるエロエナジーを貯めていきます」
ΩΩΩ「「「「なっ、なんだってー!?」」」」
(;-_-)「・・・・・・簡単に言ってしまえば、今こう話している間にも行われている性交や、自慰行為。
これらが動力として働いているので止まることはありません。ましてやこの人口密度。
となるとDATを止めるには、破壊すること以外他方法はありません」
(;'A`)「ってことは、あれか。見つけて、壊す。それしかないわけか」
(-_-)「そうです。それに加えて困ったことに、この吸い上げたエネルギーは人間が呼吸をするのと同じ様に吐き出します。
それはつまり、性欲を吐き出していることになるのです。
となると、その吐き出した性欲を吸ってしまうと、先ほど街中での痴態。あれと全く同じことになってしまうのです」
川;゚ -゚)「無限ループというわけか・・・・・・」
(-_-)「はい。吸い出されては、吐き出され、吐き出したものはまた吸い出され、吐き出す。破壊しない限り、止まることはありません」
なんとも厄介な・・・・・・
しかも加えて場所が特定できないという。
そして形状も不明。不特定。となると、本当にこれは不味い状況かもしれない。
もしクーがDATの影響を受けたら・・・・・・
- 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:24:58.07 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:29:02.12 ID:DZjln2eCO
- しえ
- 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:29:07.05 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:29:20.18 ID:g4oYJl9zO
- し
- 138 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:29:34.31 ID:wwOkd9eB0
- うん。なんとしてでも、止めなくちゃならない。
自分達のためにも、そしてこの子達のためにも。
いやまて。そういえば大事な、大事なことを聞いていない。
DATも大事だけど、それと同じくらいに大事なことがある。
この子達のこと。というよりかは、この子達が何故やってるのか、って方が正しいのか。
('A`)「少し、聞いていいか?」
(-_-)「はい?」
('A`)「どうして君達はそのDATだかジェレーターだかを破壊しなきゃならないんだ?
何も慈善事業というわけではないだろう?」
从'ー'从「私達は探偵なんですよ〜こう見えても」
川 ゚ -゚)「探偵?」
(-_-)「ええ。こことはまた違う世界で渡辺探偵事務所というのを開いて、稼いでいます」
('A`)「ということはアレか。仕事というわけか」
从'ー'从「う〜ん。仕事、ってのもあるけど私事ってほうが正しいかな」
- 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:31:17.88 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 140 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:32:01.90 ID:wwOkd9eB0
- 川 ゚ -゚)「何か、あるのか?」
从'ー'从「・・・・・・」
川 ゚ -゚)「ん。話したくないならいいんだが。出来れば話してくれた方がこっちとしても信用が、親睦が深まると思うんだが」
_
( ゚∀゚)「そうだな。クーのいうとおりだ」
从'ー'从「ちょっと、長い話になりますよ?」
川 ゚ -゚)「構わないさ」
('A`)「話してくれるというのならな」
(-_-)「いいんですか?渡辺さん」
从'ー'从「・・・・・・この人たちはわかんないところが多いし、変なところも多いけど信用できる人だと思うから」
(;'A`)「変か・・・・・・」
川;゚ -゚)「多少なり自覚はしているが、面と向かって言われると結構辛いな」
_
( ゚∀゚)「はっはっは。変人乙」
('A`)「ジョルジュに言われるとは」
川 ゚ -゚)「全くだな」
_
(;゚∀゚)「あれー?」
- 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:32:02.70 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 142 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:33:27.99 ID:wwOkd9eB0
- ジョルジュの間の抜けた声に、軽く笑いが起こる。
俺もクーも思わず、噴出してしまった。
だけど、これから渡辺ちゃんが話す内容は、決して笑えないものなのだと思う。
('A`)「じゃ・・・・・・話してもらっていいかな?」
从'ー'从「あ、うん。昔のことになるんだけどね―――――――」
- 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:33:45.90 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:34:05.21 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:34:23.31 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 146 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:34:46.17 ID:wwOkd9eB0
-
从'ー'从渡辺の過去
从'-'从「おとーさん」
「おお、どうした」
从'-'从「おかーさんは?」
私がまだ幼少期の頃、お母さんが入院した。そう、私は教えられていた。
原因は教えてもらってない。何が原因で倒れて、入院したのかってのはさっぱりで、すぐ戻ってくるとばかり思ってた。
でも、お母さんは帰ってこなかった。でも、馬鹿みたいに私は信じてて、帰って来る。って。
- 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:35:57.94 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:37:09.25 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 149 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:38:32.83 ID:wwOkd9eB0
- 「・・・・・・そうだ、お父さんと一緒にコイツをいじろう」
从'-'从「・・・・・・これ?」
「そうだ、これだ」
目の前にあるものは、小さな箱型の機械。
四角形で、中には色々な機材が入っていて、大きな板や、扇風機が小さくなったようなものが入っている。
でも、私は、機械なんかに興味はなくて、お母さんが帰ってきて欲しくて
从'-'从「・・・・・・おかーさんは?」
「・・・・・・」
从'-'从「おかーさんは?」
「この機材はな―――――」
从#'-'从「おかーさんは!?」
馬鹿だから、私は目の前にあった機械に当たった。箱を外側から思いっきり蹴飛ばして、父親に詰め寄った。
- 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:39:03.27 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 151 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:40:38.39 ID:wwOkd9eB0
- 「・・・・・・お母さんは、帰って来る」
从#'-'从「嘘っ! ずっと待ってるのに、どうして帰ってこないの!?」
帰って来ると信じている面もあれば、逆に、何故かは分からずに帰ってこないかもしれない。とも思っていた。
「お母さんは『戻ってくる』さ! お父さんが、『戻して』みせる! 」
从'-'从「・・・・・・ほんとに?」
「ほんとさ! お父さんは科学者なんだぞ! 」
幼少期の感情の波というのは激しいもので、怒っていたはずなのに、気がつけば
从'ー'从「・・・・・・うんっ! お父さん、しんじる!」
「おお! 任しとけ! 」
満面の笑みの私がいた。
その私の笑顔に対して、子供みたいな真っ直ぐな笑顔を父親は見せてきた。
あっさりと、信じ込んでしまった。
しかし、それは当然のことだったかもしれない。
当時の私には、ううん。今も昔も、私には身寄りが父親しかいなかったのだから。
信じるしか、なかったのだから。
- 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:41:40.98 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:42:05.83 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:43:17.20 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 155 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:44:00.32 ID:wwOkd9eB0
- そしてある日、私は知ってしまう。お母さんはこの世に居ないということを。
些細な、ことだった。
病院にいる。そう聞いていたから、私は都内の病院へと向かった。
お母さんがいる。そう信じて。
从'-'从「おかーさん・・・・・・」
「・・・・・・あら?どうしたの?」
院内に入り、あたりをうろうろしている私を見つけたナースさんが腰を下ろして私と同じ目線に立って話しかけてくる。
从'-'从「おかーさん、探しに来たの」
「おかあさん? んー、名前は?」
从'-'从「・・・・・・渡辺」
「渡辺、さん?」
从*'-'从「うんっ!」
- 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:44:18.35 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:44:45.52 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:45:02.24 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:46:13.78 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 160 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:46:15.64 ID:wwOkd9eB0
- お母さんがいる。そう思った。やっと会える。ようやく話せる。
ナースさんが「ここで待っててね」と笑顔で言った後、何処かに行ってしまった。
でも、私は大人しくその場で待った。お母さんに会えるのだから、当然だ。
そして、数分と経ってから、ナースさんは帰ってきた。
「xxx号室ね。 一人でいける?」
从'-'从「・・・・・・うん!いける!」
「偉いわね渡辺ちゃんは。じゃ、お姉さんはお仕事があるから行くね?」
从*'-'从「うんっ!ありがとう!おばちゃん!」
「おばっ・・・・・・」
从*'-'从「ばいばい、ありがとう!」
わたしは、教えられた部屋へと駆け出した。
エレベータを使い、上へ昇り、その部屋へ辿り着く。
- 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:47:18.95 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:47:28.93 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:48:11.98 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 164 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:49:27.44 ID:wwOkd9eB0
- でも、いなかった。
お母さんはどこにも。
教えられた人には同じ苗字の人がいて、お母さんかと思った。でも、違った。お母さんじゃなかった。
しれっと、「あなたのことなんて知らないわよ私」と言われてしまった。
そして、そこでまた知ってしまった。
私は、母親の本当の名前すらを知らないということを。
家に帰り、私は寝ずに父親が帰って来るのをひたすらに待った。
納得がいかなかった。おかーさんは帰って来る。そういっていた父親が嘘をついていたのだ。
それも、ずっとだ。
「ふぅ、ただいま。・・・・・・っても、寝てるんだろうが」
从#'-'从「おかえり」
「おお!?どうしたこんな夜更けまで・・・・・・」
从#'-'从「おかーさん。いなかった。病院行ったけど、いなかった」
「・・・・・・」
やっちまった。という感じに取れた父親の表情だ。
焦っているようだけど、焦っていないフリをしている。
その変な気遣いが、私の神経を逆撫でした。
- 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:51:00.15 ID:DZjln2eCO
- 渡辺ちゃん黒イナリィ
- 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:51:03.49 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 167 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:51:55.76 ID:wwOkd9eB0
- 从#'-'从「おとーさんのうそつき! 馬鹿! 大嫌い! 」
このときばかりは、感情を押さえつけることなんて出来なかった。
心から、父親がにくいと思ってしまったから。
「すまない」
从#'-'从「ばか! だいきらい! だいきらいだからあ!」
「・・・・・・すまない」
下手に出る父親を相手に、怒鳴り続けた。
しかし、幼さ故に感情はすぐに左右される。怒りというのも、すぐに沈静化した。
落ち着き始めたころあいを見計らったのだろう。
「・・・・・・おかーさんはな」
从'-'从「・・・・・・」
怒っていた私は、いつの間にか落ち着いていた。
でも、何か意地みたいな何かが父親に対して言葉を放つことを否定していた。
だから、静かに言葉を待った。
「お前の小さい時に既に居なかったんだ」
- 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:53:56.69 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:54:25.77 ID:DZjln2eCO
- 支援
- 170 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:55:33.43 ID:wwOkd9eB0
- 从'-'从「え・・・・・・」
「おかーさんは、昔から体力がなくてなぁ・・・・・・すごく、病弱でもあった」
从'-'从「・・・・・・」
実の母親のことを、何一つ知らなかった私にとって、この話はありがたくて、とても、興味をそそる話で、ついつい聞き入ってしまう。
「風邪なんかひいた時には急いで病院に行かないと危ないくらいでなあ」
しみじみと、感傷に浸る父親を止められず
私はただだんまりと、耳を傾けた。
「初めてのデートの時だ。あの時だって、転んでひざをすりむいて、いろいろ大変だったんだぞ」
「それで、ここが重要な話だ。よく聞け。今はわからなくてもいい。
それでもいつか、お前が分かる時が来る日まで、ずっと覚えておけ」
珍しく、父親は真顔だった。今でも鮮明に、その表情が記憶にある。
- 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:56:13.67 ID:nKHdftK6O
- 支援
- 172 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/15(土) 23:57:54.75 ID:wwOkd9eB0
- 「お母さんはな、お前を孕んだ時にすでに医者に言われてたんだ
『あなたの体力では、この子を産めない。下手すれば、命すらも』と
それでも、おかーさんは言った」
「『私は、これからあるこの子の人生を、作った私が奪うわけにはいかない』」
その頃の私は、何のことか、さっぱりだった。でも、何故だか、胸が痛んで、締め付けられて、鼻から何かが突き抜けて。
気がつけば、目から一筋、涙が流れてた。
「『だから産む。私の命に代えてでも! この子は絶対に産みます! 』」
母親の放っていたというその一言一言が、胸を打っていた。
脳内で、誰かわからない声で、しっかりと刻み込まれていた。
「おかーさんは、優しかった。そりゃあもう、世界一美人で、世界一優しい人だった。
世界、か。違うな、もっと、もっと凄かった。
それだけじゃない。おかーさんは、産む前に、産むまでの間に途方もない苦労をしてたんだぞ?」
- 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/15(土) 23:58:09.15 ID:Pjv7mdACO
- 支援
- 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:00:10.67 ID:fa5aAjkpO
- 支援
- 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:00:37.45 ID:01ZcDIJHO
- 支援
- 176 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:00:57.63 ID:osVgV6gE0
- 「泣きながら、痛感を我慢して、吐きながらも、子供のために栄養を取ろうと食事を欠かさず取って。
少しでも動けば疲労も、吐き気も、痛みも伴うのに、必死に体力をつけようと毎日歩いていた。
おかーさんだって、死にたくはない。出来れば生きたい。そういう気持ちがあったんだ」
「でも、な。駄目だったんだ。お前を産む直前、医者は言ったよ
『これが、最後になるかもしれません。あなたの身は、あなたの体力では、この子を産めないかもしれません。
もしかしたら、この子も、あなたも、死んでしまう。そんな可能性だってあります』ってな。
それを聞いて、俺は・・・・・・弱いから、手術を止めて、お前を、お前の命を、奪おうとした。でも」
「あいつは言ったよ。もう喋ることだってままならないほどに苦しそうだった。なのにあいつは声を張り上げて、俺を怒鳴ったよ。
『父親がそんな弱気で、子供を見捨てるような気持ちで、何が親なのよ! 』って。
息も絶え絶えになりながらも、まだ言った。
『絶対に産みますからね』と。」
从;-;从「おかーさん・・・・・・」
意味は理解していなかった。でも、それでも私は泣いていた。
聞かされるだけで、そのときの母親の強い表情が、強い意思が、私を産もうとする気持ちが、ひしひしと伝わってきたから。
曖昧な理解だった。でも、それでも泣いていた。
- 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:02:22.09 ID:fa5aAjkpO
- 支援
- 178 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:04:13.14 ID:osVgV6gE0
- 「それでも、医者は止めたよ。生存確立は見込めない。1%もない。
それくらいに危なかった。それほどに、危険だった。だからこそ、医者は止めた。
でも、おかーさんはな、強く、はっきり言いやがった。
『1%あるなら十分です。0%じゃない。ここで諦めて、今後生きていくくらいなら、死んだ方がマシです』って。
泣いてたよ。涙を流しながら、言ってたよ。死ぬことが怖くないはずがないだろう」
「なのに、おかしなことだろ?諦めず、じっと医者を睨んでたんだよ。
お前を絶対に産むって。俺も、折れた。医者も折れた。腹をくくった。
そして、およそ半日ほどの長い時間、集中治療室の外側のいすに座って待った。
そしたら、お前の元気な泣き声が聞こえて、思わず中に入った。そしたら、な」
「笑ってたんだ。おかーさんは」
从;-;从「おかーさん・・・・・・っ」
「笑いながら、泣いているお前を抱きかかえて、俺に笑いかけて、お前を見せてきた。
思わず、俺も笑っちまったよ。でも、長くなかった。笑ってる時間は。それこそ、数十秒だったかもしれない。
すぐに、糸人形から糸を切ったように、ふっつりと倒れたんだ。
一言『お願いね』とだけ俺に呟いて」
泣いていたから、定かではなかったけど、父親は、静かに、泣いていた気がした。
もう、分からないことだけど。
そして、同時に私の中で不可思議な、発想が出てきた。言うべきでない、思うべきでない発想が。
- 179 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:05:16.83 ID:osVgV6gE0
- 『おとーさんは、おかーさんを見殺しにした』
それを、私は堪えられず
言ってしまったんだ。
それなのに、どうしてか、おとーさんは笑ってて
「ありがとう」と、告げて、部屋を出て行った。
その日からおよそ一週間ほど、私は口を聞かなかった。というよりは、話す機会そのものがなかったのかもしれない。
でも、律儀に食事を用意してくれて、生活には全く支障をきたさなかった。
そんな日が続いていて、内心、私の中で落ち着いてきた時に、
「なあ、こいつでもいじってみないか?」
休みを取って家で休養していた父親が、一つの箱型の機械を持って誘ってきた。
当の私の怒りは既に冷めていて、暇だったという理由もあったから機械いじりを始めた。
そしてそれが、存外に面白く、はまりこんでしまった。
接合した部分がしっかりしていなければ、一つでもしっかりしていなければ本体は作動しない。
そして、そこから内部へと繋ぐパイプのような線を本体へと繋いだりと、私は父親に色々聞きながら作業を進めていった。
- 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:07:24.87 ID:fa5aAjkpO
- 支援
- 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:07:39.40 ID:01ZcDIJHO
- 支援
- 182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:08:39.80 ID:uoPBMShLO
- 支援
- 183 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:08:40.29 ID:osVgV6gE0
- 「・・・・・・よし」
从'-'从「完成だね!」
初めての共同作業だったかもしれない。
親と作業が一緒に出来たという喜びが私は抑えきれず、ついつい笑みをこぼしていた。
そんな私に気付いたのか、父親も、笑みをこぼしていた。
そして、顔を見合わせて笑う。
それから、私は暇な時があれば機械をいじっていた。
勿論、専門的なものではなく、あくまで趣味として。
それからも父親が一人で私を育て続けてくれた。親としての責任、というのもあったのかもしれない。
ただ、帰って来る時間も遅い上に、帰ってこない日もあり、あまり話す機会も、なかった。
でも、それでも父親は私をしっかりと育ててくれた。
たまの休暇には私を連れて、何処かへ連れて行ったり、家内で一緒に機械弄りをした。
仕事で疲れている時も、無理をしてでも、一緒にいてくれた。
あんなに理不尽な怒り方をして、あんなにわがままだった私を
大事に、育ててくれた。必要とされていることが分かった。素直に、嬉しかった。でも、言葉には決して出さない。出せない。
それでも、父親がいてくれたから、母親のように、強く意思を持って私を育ててくれたからこそ
私はやっていけた。頑張ってこれた。
- 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:09:59.51 ID:uoPBMShLO
- 支援
- 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:11:20.46 ID:fa5aAjkpO
- 支援
- 186 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:11:21.92 ID:osVgV6gE0
- それから私は小学生にのぼり、何事もなく中学生になり、高校生になった。
生活は何も変わっていないままで、一人ぼっちだった。
それでも、それでも私をここまで支えてくれたのは、他ならぬ肉親である、父親だった。
それだけ、大きな存在だった。
だから言ってしまえば、いわば父親は小さな光。
でも、私が居た場所はいわば暗闇。だからこそ、私はその小さな光をずっと求め続けてきた。
ただ、その光は私にとってはあまりにも儚い。
あまりに、途切れすぎていて、あまりに、細い。
そんな閉鎖空間の中、そんな閉ざされた闇の中で、
私を助け出すかのようなもう一つの光の糸。
あまりにも、近くにありすぎて気付けなかった光。
从'ー'从「・・・・・・」
しかし、そのときはまだ見つけられない。そのための、伏線がなかった。
そして、来るべき時は、来る。それはまるで、作られた物語のように。
- 187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:12:41.77 ID:fa5aAjkpO
- 支援
- 188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:14:35.06 ID:01ZcDIJHO
- 支援
- 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:15:14.38 ID:uoPBMShLO
- 支援
- 190 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:20:08.60 ID:NXI7kE2e0
- 父親が帰ってこない。丸一週間もだ。
何かあったかもしれない。そう思えても仕方ない。私にとってはあまりにも怖い話。恐怖しかない。
なぜなら、さっき言ったように私にとって父親は一つの光。
それも、一つしかない。たったの一つ。そう、一つしかないの。たったの、たったの一筋の光。
それが消えてしまうと、私は文字通り絶望。それしか残されていない。
そんな中での失踪。一週間もだ。
となれば、捜索願の一つや二つ、出してもおかしくはない。
ただ、知っている。私の父親は科学者。となれば逃げたとするなら最悪の事態。
つまり、何か悪行を働いていた。そういうことだと、思った。
だから、私は警察には取り合わなかった。いや、取り合えなかった。
もし、仮に警察が見つけたとしてもだ。私の勘が当たってしまえば、自らその光を断ってしまう。
それを考えれば、勿論のこと。警察には取り合えない。
となれば、どうするか。
どうしようもない。そう思いながら呆然としていた時、あるテレビ番組が目に映る。
答えは、そこにあった。
『真実は、いつも一つ!』
- 191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:22:58.58 ID:uoPBMShLO
- 支援
- 192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:23:12.19 ID:fa5aAjkpO
- 支援
- 193 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:24:01.30 ID:NXI7kE2e0
- 从'ー'从「ごめんくださーい」
ヒントから得た答えへの道。
私なりに考えた答え。それは
【探偵事務所】
探偵事務所だった。
(-_-)「・・・・・・いらっしゃい」
探偵の顔、喋り方、全てを見ても全く探偵とは思えない。そんな面影もない。
あるのは鬱蒼とした表情。やる気が、覇気が伺えない雰囲気。
それも、自分とあまり変わりない年頃とも思えるほどに、若い。
不安と、不信感がぬぐえない。
从'ー'从「・・・・・・あの、捜索願なんですけど」
(-_-)「・・・・・・警察に当たったら?」
从'ー'从「警察には当たれない。だから私は来たの」
(-_-)「・・・・・・用件は?」
从'ー'从「失踪したと思える人の捜索」
- 194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:28:01.93 ID:fa5aAjkpO
- 支援
- 195 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:28:24.90 ID:NXI7kE2e0
-
(-_-)「・・・・・・思える?」
从'ー'从「確定事項じゃないの。でも、見つけて欲しい」
(-_-)「・・・・・・お金は、あるの?」
从'ー'从「これじゃ、駄目?」
パソコンが一台買えるほどのお金。それを、少年の眼下にある机にたたきつけた。
(;-_-)「・・・・・・十分だけど、そんなお金どこから」
从'ー'从「失踪した人のもの。これで、探してくれる?」
(-_-)「・・・・・・いいよ。でも、お金はいらない」
从;'ー'从「え?」
(-_-)「慈善事業というわけでもない」
- 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:30:11.04 ID:NEkEimw2O
- 支援
- 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:31:52.42 ID:fa5aAjkpO
- 支援
- 198 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:32:05.10 ID:NXI7kE2e0
-
从;'ー'从「・・・・・・」
話が読めない。何が言いたいのか、何を伝えたいのか。それが分からない。
(-_-)「成功報酬。それでいい。お金があることが分かったから、それで」
从'ー'从「・・・・・・ありがとー」
(*-_-)「・・・・・・お礼は、まだ早いよ」
从'ー'从「あっ、名前まだ聞いてないね」
(-_-)「・・・・・・ヒッキー。君は・・・・・・?」
从'ー'从「渡辺、でいいよ」
(-_-)「・・・・・・渡辺さん。わかったよ」
从'ー'从「これからよろしくねっ!」
(*-_-)「・・・・・・うん」
- 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:32:45.38 ID:01ZcDIJHO
- パソコンってこれまたピンキリなのを喩えに
- 200 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:33:27.11 ID:NXI7kE2e0
- これが、もう一つの光。その光との初めての出会いだった。
それから私は、毎日ヒッキーのところへ向かった。
他愛のない世間話をして、どうでもいいようなことを話して。
調査のことも聞いて、色々と話した。
そして、ある日父親は突然に帰ってきた。
「・・・・・・すまないな、随分と留守にしてしまった」
从'ー'从「・・・・・・どこいってたの?」
「ちょっと、色々あってな」
从'ー'从「・・・・・・」
「すまんが、また出かけてくる。いい子にしてるんだぞ」
从'ー'从「・・・・・・うん」
言いたいこともあった。怒鳴ってやろうとも思ってた。
でもいざ目の前にした父親の姿は、あまりに杜撰で、悲惨。
着衣していた服は、よれてしわだらけで、所々に穴が開いていた。
いわば、満身創痍とも思えた。
だから、余計にいえなかった。
何も言えずに、見送った。
- 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:34:45.96 ID:fa5aAjkpO
- 支援
- 202 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:35:01.66 ID:NXI7kE2e0
- (;-_-)「・・・・・・え?」
私は、ヒッキーに父親が突然帰ってきたことを話した。
きょとん、とした表情で、私の顔を見つめている。
驚くのも、無理はないと思った。たったの一週間の調査だったとはいえ、全く分からなかったのだから。
それが、突然帰ってきた。
从'ー'从「なんかごめんね」
(-_-)「・・・・・・見つかったなら、良かった」
これで、お別れ。そう。お別れ。
でも、私の中で、初めて父親以外とまともに話した人。
初めて、まともに接しあった人だった。
ここで終わりにするのは、嫌だった。
从'ー'从「・・・・・・」
(-_-)「・・・・・・」
暫く、沈黙が流れた。
決して重苦しいわけじゃないけど、少し、喋り辛い。
でも、言わないと駄目だ。
自分からいかないと、駄目なんだ。
- 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:37:14.46 ID:01ZcDIJHO
- 支援
- 204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:37:34.33 ID:fa5aAjkpO
- 支援
- 205 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:37:47.26 ID:NXI7kE2e0
-
从'ー'从「・・・・・・ねえ、ヒッキー」
(-_-)「・・・・・・?」
从'ー'从「私がね」
言うか、言うまいか少し迷った。でも、ここまで来て言わないというのはない。
私の言葉を待っているヒッキーに、ゆっくりと続けた。
从'ー'从「ここを買うって言ったらどうする?」
(;-_-)「え!?」
从'ー'从「言葉どおり。買うの」
親の貯金を叩いて、私の貯めてきた貯金を叩けば、余裕なのだ。
すでにマンションの個室一つくらいは買えるお金があるのだから。
- 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:39:03.87 ID:fa5aAjkpO
- 支援
- 207 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:40:04.56 ID:NXI7kE2e0
-
(-_-)「馬鹿なことを・・・・・・」
从'ー'从「やっぱり、無茶なことだと思う?」
(-_-)「・・・・・・はい。無茶なことだと思います」
从'ー'从「それがね、そうでもないの」
(-_-)「・・・・・・どうゆうことですか?」
意味が分からない。何を言い出すんだ。と思ってそうなヒッキーに
私は貯金のことを話す。
(;-_-)「・・・・・・本気ですか?」
从'ー'从「浅はかだと思うよ私も。まだ昨日今日の仲だしね」
(;-_-)「そこまで理解しているのにどうして・・・・・・」
- 208 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 00:43:13.18 ID:NXI7kE2e0
-
从'ー'从「気に入ったから」
(;-_-)「え?」
从*'ー'从「ここが、気に入ったからだよ」
(;-_-)「・・・・・・無茶苦茶だ」
それから、私はあっさりとここの権利書を手に入れる。
表札の事務所の名前を
【从'ー'从探偵事務所】
に書き換えて、自宅から自分の家具を、生活に必要なものを、衣類などを全部事務所へと移し、
私は一つ同じ屋根の下、同年代の男の子と同棲することになった。
意識は、ほんとに全くしていないんだけどもね。
家には父親宛に、置手紙をしておいた。
私の新しい生活が始まって、仕事なんかも入ったりして、場数をこなしていって。
高校も一応通っていた。ただ、一応単位が落ちないレベルの話なんだけども。
- 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 00:43:16.61 ID:fa5aAjkpO
- 支援
- 210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:43:29.68 ID:L378dxPqO
- 支援
- 211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:45:21.00 ID:L378dxPqO
- 死守
- 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:46:19.65 ID:IYgoFTMmO
- 支援
- 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:46:28.20 ID:7f08vqlxO
- 何だ?圧縮か?
ともかく支援入れとく
- 214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:46:38.71 ID:CGMAbt4sO
- 支援
- 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:46:39.40 ID:9ufGIpHw0
- フォックスのちんちん!!!
- 216 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 01:47:10.48 ID:9ufGIpHw0
-
事務所を設立して、かれこれ三ヶ月は経っていた。
ここの生活にも慣れてきて、私も探偵の仕事にも慣れてきつつあった。
ヒッキーのやり方、考え方を真似して、色々と考えて場数を踏んで、気がついたらおよそ二ヶ月でヒッキーと並ぶくらいに探偵としてはやっていけた。
あとは、情報網が足りないくらいで、その辺はじょじょに増えていく。そう考えて今は今のことを考えてやってきていた。
そんなことを考えながら、のんびりと依頼が入るのを待っていると
父親がこの事務所を訪ねてきた。
それも、かなりあわてた口調でだ
「う、うちの娘を探してくれ!」
从'ー'从「・・・・・・」
そのとき、私は思わず吹きそうになった。
同時に、バカが来た。とも思ってしまって、余計に笑いそうになった。
- 217 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 01:49:49.07 ID:9ufGIpHw0
-
(-_-)「・・・・・・初めまして」
「なんつってな。元気でやってるか?」
从'ー'从「うん〜。元気でやってるよ〜」
「やりたいことが見つかったみたいで、お父さん良かったよ」
ハンカチを出しながら「うっ、うっ」と泣きまねをして喜んでいた。
「ああそうだ。君は、ヒッキー君だったかな? うちの娘をよろしく頼むよ」
(-_-)「あ・・・・・・はい」
从'ー'从「まあ、ちょっとゆっくりしていったら?お茶でも出すよ〜」
「ああ、悪いな。お言葉に甘えて、と言いたいところなんだが
色々と話もしたいんだが、そうも行かない。すまんな」
- 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:50:19.97 ID:L378dxPqO
- すげーブーン系他全滅してんのに…
支援
- 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:52:15.66 ID:L378dxPqO
- 支援
- 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:54:17.19 ID:L378dxPqO
- 支援
- 221 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 01:54:49.61 ID:9ufGIpHw0
-
(-_-)「・・・・・・どこかへ、行かれるのですか?」
「ああ。仕事がある。探偵事務所を設立したってのを知ってとりあえず一目見ておこうと思って立ち寄っただけなんだ。
元気そうな顔を見れただけでもう十分。じゃ、失礼する」
まるで嵐のように、入ってきて、出て行った。
呆然としながら、私とヒッキーは見送った。
元々は、ただ父親を探すためだっていうのに。
父親が居てくれれば、それだけでいいというのに。他に身寄りなんていないのだから。
でも、これは口にはできなかった。出来るわけがなかった。
だから私は、口にはせず、心の中でとどめた。
それから、父親が事務所に来たのは私達の時間軸でいう三年前になる。
そう、この日
あの男は、失踪した。
- 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:54:52.90 ID:L378dxPqO
- 支援
- 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:55:54.80 ID:L378dxPqO
- 支援
- 224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:56:45.02 ID:L30TC++wO
- 狐め……支援
- 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:57:05.32 ID:L378dxPqO
- 支援
- 226 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 01:57:21.59 ID:9ufGIpHw0
- ざあざあと音を立て、降り続けている雨。
こういう日に仕事の依頼が入ることはまずない。ヒッキーも言っていた。
だから私はぼうっとしながら、曇り空を見ていた。
雷が落ち、雷光が走った。
すさまじい轟音と、爆音が部屋中に響き渡り、思わず目を閉じた時、事務所の扉が勢いよく開かれた。
扉の先には、雨でずぶ濡れの父親の姿があった。
从;'ー'从「お、お父さん!?」
言葉は返ってこなかった。
ただ、表情は、おだやかなもので、私の目をしっかりと見て、
頬の力を抜いて、満面の笑みを浮かべて笑いかけた。
そしてまた、外へと駆け出した。
呼び止める暇もなく、既に居なくなっていた。
- 227 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 01:58:24.13 ID:9ufGIpHw0
- それから今にかけて帰ってきていない。
元々、私が探偵になった理由はさっきも言ったように父親を探すためだけだった。
でも、なんだかんだで顔を合わせに来てくれてたから、安心していた。でも、あの雨の日から、一度も見ていない。
それから私はただ淡々と探偵業をしながら、父親を行方を捜していた。
でも、見つからない。
どこを探しても、誰に聞いても、全くというほどに情報がなかった。
だけど
今回のこの事件。DAT、マザーによる、この事件の主犯が、父親だから。
だから、父親を見つけるチャンスがようやく巡って来た。何を考えてこんな研究をしたのか分からない。
それに、あの人は私を呼んでる。私も、あの人を求めてる。だからこそ絶対に見つけ出す。
どうして失踪したのかも聞かなきゃならない。どうして、この機械を作ったのかだって聞いてない。他にもまだまだいっぱい聞きたいことがある。
そのためには、見つけなきゃ駄目なの。
そのためにも、今はDATを壊さなきゃならない。この世界のものも。他の世界のものも。
例えこの命に代えてでも・・・・・・!
- 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 01:58:32.84 ID:L30TC++wO
- 支援
- 229 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 01:58:55.43 ID:9ufGIpHw0
- 从'ー'从「ふう。・・・・・・終わりです〜」
(;'A`)「・・・・・・」
_
(;゚∀゚)「・・・・・・」
川 ゚ -゚)「・・・・・・」
こんなに、こんなに小さいのに、色々背負って生きてきたんだな。
幼い頃から、苦労してきたんだな・・・・・・
ただ一つ。これだけは言わなきゃならない。
('A`)「それは、渡辺ちゃんが生きている限り成し遂げたいことか?」
この一言は、あくまで『釣り』 何故なら、最後に言った渡辺ちゃんの
『例えこの命に代えてでも・・・・・・!』
の言葉の真意を掴むためのものなのだから。
- 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:00:00.19 ID:L30TC++wO
- 支援
- 231 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:00:11.00 ID:9ufGIpHw0
- 从'ー'从「うん。でも、ちょっとドクオさんが言ってることには間違いがあるよ」
('A`)「間違い?」
从'ー'从「成し遂げたいんじゃなくて、成し遂げることなの
あの馬鹿を見つけたら、私にとっての全ては終わる」
('A`)「全て?」
从'ー'从「・・・・・・これまで生きてこれたこと」
('A`)「・・・・・・それは納得できねぇな」
从'ー'从「どうして?」
('A`)「どうしても、こうしてもあったもんじゃねぇ。命は粗末にするもんじゃない。
生きられる限り惨めにでも、情けなくても、醜態を晒してでも生き抜くもんだ」
从'ー'从「簡単に言うけど、それは難しいことなの」
('A`)「まあ、な。でも、俺らはそうやって生きてきた。いや、そうやったからこそ生きているんだ」
俺の隣で座るクーにちょいと視線を向けると、こくりと頷いた。
そうだ。色々と情けないことをやった。醜態を晒した。酷く惨めだった。でも、いや、だからこそ生きているんだ。
- 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:00:18.27 ID:L378dxPqO
- 支援
- 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:01:28.57 ID:L30TC++wO
- 支援
- 234 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:01:39.77 ID:9ufGIpHw0
- 从'ー'从「・・・・・・頑張ってみます」
('A`)「ああ。頑張ってくれ」
从'ー'从「(・・・・・・でも、答えがわかってしまえば謎は謎でなくってしまうの。
だから、追い求めるものがなくなって、最終的に行き詰って、自害するの。
もとより、私が死んでも誰も悲しんだりしないから・・・・・・)」
('A`)「もし何か、俺等に出来ることがあったら、遠慮せずに言ってくれ」
从'ー'从「・・・・・・」
('A`)「・・・・・・同情されるのは嫌だと思う。だから、同情とか、そういうの抜きで考えよう。
俺等は、俺等で出来ることをやる。ただDATだのなんだのについては分からん。その辺は君達がやるべきことだ。
とどのつまり、必要最低限。これでいいかな?」
(-_-)「・・・・・・近づき過ぎず、遠ざかり過ぎず、距離を保ちながらってことですか」
(;'A`)「聞こえは悪いがそんな感じだ」
川 ゚ -゚)「出来うる限りのことはやろう」
_
( ゚∀゚)「俺も手伝うぜ」
从'ー'从「皆さん・・・・・・ ありがとう」
- 235 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:02:23.42 ID:9ufGIpHw0
- ('A`)「じゃ、とりあえず君達がこれからしばらく住む場所を教えないとな」
川 ゚ -゚)「おお。そういえばまだ教えてなかったな」
_
( ゚∀゚)「ん?もう決まってるのか?」
('A`)「あー、ジョルジュ。ちょい、こっち来て」
すでに二人の寝床は決まっていた。ただ、あの場所は・・・・・・
- 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:03:14.76 ID:L30TC++wO
- 支援
- 237 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:04:04.74 ID:9ufGIpHw0
-
_
( ゚∀゚)「ん?」
('A`)「高岡さんの、部屋なんだ」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・あいつの、部屋か」
('A`)「駄目かな」
_
( ゚∀゚)「いや、別に構わないが」
('A`)「そっか、ならいいか」
('A`)「よし。じゃ、二人ともついてきてくれ」
从'ー'从(-_-)「「はーい」」
(;'A`)「(鬱蒼としている割に、はーいとかいえるんだなあの少年・・・・・・)」
- 238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:04:14.85 ID:L378dxPqO
- 支援
- 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:05:32.07 ID:L30TC++wO
- 支援
- 240 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:06:08.61 ID:9ufGIpHw0
-
_
( ゚∀゚)ジョルジュと从 ゚∀从高岡
マンションの三階、隣はまだ番号は3桁にも達していないというのにこの部屋だけ番号が『801』番。
まあ、そんなことはともかくだ。
('A`)「到着!」
川 ゚ -゚)「近所迷惑だぞ」
(;'A`)「・・・・・・すみません」
川 ゚ -゚)「まあ、ドクオは置いといてだ。渡辺君とヒッキー君の部屋ここだ。ドクオ、鍵」
('A`)「はい! こちらです! 」
川 ゚ -゚)「近所迷惑だと何度いえば分かるんだこの馬鹿が」
(;A;)「すみませんでした……」
- 241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:06:28.08 ID:L378dxPqO
- 支援
- 242 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:06:39.34 ID:9ufGIpHw0
-
川 ゚ -゚)「とりあえず、私達も一旦入ろうと思う。何か不備があったら怖いしな」
从'ー'从「はい。ありがとうございます」
(-_-)「お世話になります」
_
( ゚∀゚)「礼儀の正しい子達だ。ドクオとは大違いだな」
('A`)「(泣かない! 俺もう泣かないから! )」
川 ゚ -゚)「とりあえず、入ろうか」
- 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:07:16.83 ID:ztPdmyaeO
- 神IDキタアッ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
320 名無しさん@恐縮です 2007/12/16(日) 00:31:20 ID:LGayKlNG0
DQNの末路はこんなもんだろ、KIDもな
【訃報】柔術家のハイアン・グレーシー、留置場で死亡か…33歳
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1197729118/
- 244 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:07:25.12 ID:9ufGIpHw0
-
このままでは埒があかないと思ったのだろう。
こういうキャラって結構辛い部分があるんだぜ?へへ……
とかなんとかぼやきながら部屋の中に入って色々と点検する。
うん。別段これといって問題ないな。
じゃ、あとは風呂場のお湯が恐らく錆び水が出るだろうから、その辺を落とすとして、みんなにはゆっくり待ってもらおう。
('A`)「多分水道の管が錆びてるだろうから落とすわー!」
川 ゚ -゚)「わかったー」
_
( ゚∀゚)「なら茶でも淹れてくれー!」
('A`)「このわがままチキチキ野郎が! べ、別にあんたのために淹れてあげるわけじゃないんだからね!勘違いはしないでよね!」
_
( ゚∀゚)「いいから淹れろよ」
('A`)「はい」
- 245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:07:32.65 ID:L30TC++wO
- 支援
- 246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:08:59.67 ID:L378dxPqO
- 支援
- 247 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:09:08.25 ID:9ufGIpHw0
- というわけで、なぜかいつも持ち歩いている茶っ葉を入れる専用の筒状の容器を取り出して
風呂場ではなく、台所の水道をひねってみる。こっちは存外問題がないようで、錆び水は出なかった。なら大丈夫か。
ささっと、お湯を小型鍋に移し、ガスコンロに置く。
後はお湯が沸騰するのを待つだけだな。
('A`)「ふんふんふん〜♪」
いや、お茶というのは本当に素晴らしい。
一度でいいから中国にあるあの特産のg辺り1000円以上するものを飲んでみたいもんだ。美味しいんだろうなあ・・・・・・
「ドクオさん」
('A`)「茶菓子とかあったけっか・・・・・・」
お茶には定番として煎餅なんかがあると良いんだが。
あぁ、そういや煎餅の原料となってた団子も合うな。でも、うーん。流石にそこまでは持ち合わせてないか。
残念。
「ドクオさーん」
(;'A`)「ん?」
- 248 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:09:44.57 ID:9ufGIpHw0
- なんだ?人の声が、聞こえた?
いやいや、そんなはずはない。何せジョルジュもあの二人もクーも違う部屋だ。
だとしたら?おかしいな。・・・・・・泥棒か?
いや、ないな。泥棒が俺の名前を知ってるはずがない。
だとすると・・・・・・
('A`)「誰・・・・・・だああ!?」
从 ゚∀从「ちわー」
(゚A゚)
俺は思わず失禁した。
- 249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:10:04.13 ID:L378dxPqO
- 支援
- 250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:10:10.15 ID:L30TC++wO
- 支援
- 251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:10:43.24 ID:L378dxPqO
- 失禁すんなwww
- 252 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:11:13.27 ID:9ufGIpHw0
-
(;'A`)「ななな、なななななな」
言葉が回らない。
だって、おかしいじゃないか。そこにいたのは、高岡さん、だぞ?
おかしい。だってあの人は、だって、あの人はすでに
死んでいるんだから
_
( ゚∀゚)「ドクオー?おっせー・・・・・・ぞ・・・・・・?」
从 ゚∀从「ジョルジュ!」
ばっ、と様子を見に来たジョルジュさんへ飛びつく高岡さん。
死んでいるのだから触れられるわけはない。そのはずなのに、しっかりと抱きつけていた。
突然飛び出してきたその人物に、目を丸くして、口をぽかんと開いている。
何が起きたんだ。言葉にするならそんな感じだ。
- 253 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:11:49.65 ID:9ufGIpHw0
-
从 ゚∀从「ジョルジュ!ドクオさん!」
('A`)「たか、おかさ、ん?」
_
( ゚∀゚)「たか、おか?」
从 ゚∀从「そうだよ!僕だよ!」
嘘だ。有り得ない。だって、この人は・・・・・・
_
( ゚∀゚)「お前、何で・・・・・・いや、違う。誰だ」
死んだんだ。確かに、死んだ。
忘れるわけもない。ギリギリだったんだ。そもそも、ギリギリで生きていたんだ。
そして、訪れた死。当然といえば、当然だった。だからこそ、目の前に居る人が信じられない。
有り得ない。偽者としか思えない。それもかなり趣味の悪い、
最高に最悪な、偽者。
- 254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:11:51.15 ID:L378dxPqO
- 支援!
- 255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:11:51.31 ID:L30TC++wO
- 支援
- 256 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:12:22.38 ID:9ufGIpHw0
-
从;゚∀从「あれ?疑われてる?」
_
( ゚∀゚)「ったりめーだろ。お前は・・・・・・」
从 ゚∀从「死んだよ。ううん、違うね。死んでるよ」
('A`)「え・・・・・・」
『死んだ』ではなく、『死んでる』という言い回し。
それはつまり、自らの死を自覚していることで、目の前にいる人は本当に
高岡さん?
从 ゚∀从「忘れた?今日、いや昨日かな。特別な日であることを」
('A`)「特別な・・・・・・」
从 ゚∀从「恐らくドクオ君は地元へ帰ったはずだよ」
まさか
_
( ゚∀゚)「・・・・・・お盆、ってわけか」
- 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:13:02.44 ID:L378dxPqO
- 支援
- 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:13:27.00 ID:L30TC++wO
- 支援
- 259 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:13:27.25 ID:9ufGIpHw0
- いや、だったら―――――
('A`)「もう時刻は十二時を過ぎてます。普通なら、帰っているはず・・・・・・」
从 ゚∀从「そう、だね。『普通』なら、ね」
ふと、俺は思い出した。あの二人組みのことを。
『異世界』から来た『普通』ではない『二人』のことを。
『異世界』から来れるというのなら、『普通』ではない。
となると、あの『二人』が原因だと考えれば、全ての辻褄が合う。合点する。
川 ゚ -゚)「おい、遅いぞどk―――――」
言葉が止まる。口は開いたまま。
目の前の人、有り得ない状況、光景に対してだろうと思う。
从 ゚∀从「あ、クーさん」
川;゚ -゚)「馬鹿な・・・・・・何故、あなたがここに・・・・・・」
- 260 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:13:58.26 ID:9ufGIpHw0
- 从 ゚∀从「本当に、久しぶりだね。僕、凄く嬉しいよ・・・・・・
でも、今は、それよりも、みんな忘れているけどもっと大事で、気付いて欲しいことがある」
川;゚ -゚)「え?」
_
(;゚∀゚)「なんだと?」
皆が目を丸くし、固唾を呑み発言を待つ。
高岡さんの登場よりも大事なこと。それは一体―――――
从 ゚∀从「ドクオ君が―――――失禁しているということを」
川 ゚ -゚)「・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・」
('A`)「・・・・・・てへ☆」
_
( ゚∀゚)「やるぞ」
川 ゚ -゚)「把握した」
(;'A`)「あ。ちょ、待って、俺も悪気があったわけzy――――――――」
- 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:14:09.45 ID:L378dxPqO
- 支援
- 262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:14:21.47 ID:L30TC++wO
- 支援www
- 263 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:15:06.40 ID:9ufGIpHw0
- その後、俺の行方を知る者は
誰もいなかった――――――
と、まではいかないけども、何があったのか説明するとだな。
・・・・・・やっぱり説明したくない。思い出したくない。
鬼の形相で馬乗りになって殴ってくるクーに横っ腹を容赦なく蹴りつけてくるジョルジュのあの表情だけは。
よく生きてるもんだ。
((#),(#))「ずびばぜんでじだ」
川 ゚ -゚)「黙ってろこのチンカス」
_
( ゚∀゚)「さっさと着替えてこいこのチンカス」
((#),(#))「おごごろづがいびじょおに眼射いだじまず」
川#゚ -゚)「ファッキン」
_
(#゚∀゚)「レッツゴーマイルーム」
((#),(#))「ひっ」
- 264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:16:07.85 ID:L378dxPqO
- 支援www
- 265 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:16:53.57 ID:9ufGIpHw0
-
俺は逃げた。それはもうメタルスライムの比ではない。はぐれメタル?甘いな。もはやこれはメタルキング・・・・・・いや、ゴールデンスライムまで達している。
野生で出てくるゴールデンスライム相当だろう。
そういやみんな、なんでメタルスライムがあんなに経験地を持ってるか知ってるか?
あれはな、生きるために培ってきた素早さで得た逃げるという必勝技で数々の修羅場を潜り抜けて来たからなんだ。その経験なんだ。
たまに集団で出てくる時があるだろう?あれは大移動をしている最中なんだ。だから絶対に殺しちゃいけないんだよ。
メタルスライムと、メタルキングと、ゴールデンスライムというBIG3が出てきたらそいつらはきっと家族だから、殺しちゃ駄目だ。お兄さんとの約束だ!
待ってる人がいるから、メタルスライム達は必死に逃げて、逃げることで生きているんだ!だから、駄目、ゼッタイ。
・・・・・・現実逃避はこの辺にして、だ。
('A`)「ドクオちゃん☆復活☆」
顔を洗えば元通り!なんというご都合主義!だがそこがいい。
と、こんなことを言って悠長にしてる場合じゃない。
今考えるべきことは、高岡さんのことだ。何故、あの人が、一体、どうして?
急いで、俺は自室から二人の部屋へと走った。
- 266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:17:04.36 ID:L30TC++wO
- 支援
- 267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:18:20.82 ID:L378dxPqO
- 支援
- 268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:19:09.90 ID:L378dxPqO
- 支援
- 269 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:19:55.53 ID:9ufGIpHw0
-
('A`)「到着!」
川 ゚ -゚)「遅い。何故一分もかかる」
(;'A`)「早いよね?一分って結構早いよね?全力疾走したよ僕?」
_
( ゚∀゚)「さて、丁度良かった。お前のいない空白の一分間だんまりだったしな」
('A`)「・・・・・・どうして」
険悪なムード、って奴だろうか。だとしたら、ある意味俺は救世主、メシアってことになるのか?
調子に乗ってもいいかな?いいとも!
・・・・・・駄目だ。重い。空気が凄い重い。3トンくらい重い。
川 ゚ -゚)「お前の」
_
( ゚∀゚)「失禁が原因」
从;'ー'从「・・・・・・」
(;-_-)「・・・・・・」
('A`)「ですよねーん」
- 270 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:20:28.48 ID:9ufGIpHw0
- 通常ならここで豚箱行きだろうけども、そういうわけにもいかないのだろう。
というかそもそも何で俺は失禁してんだ。や、でも普通のはずだ。幽霊を見て「キャー!」ってなるのは、普通のこと。
・・・・・・そうか!
俺、男だからだ!
从;゚∀从「・・・・・・」
やべ、もしこの人が本当に高岡さんだとしたら、大分引かれている。
しかし、今はそんなことになりふり構っている場合じゃない。
この状況を見て唖然としている偽者であろう高岡さん。この人の正体を暴くのが先だ。
('A`)「みんな、今はこの人の正体を暴くのが先だ!」
川 ゚ -゚)「お前が先導切るな」
_
( ゚∀゚)「今日は大人しくしとけ」
从'ー'从「・・・・・・救いの言葉も出ないです」
(-_-)「・・・・・・少しでも、あなたがまともな人だと思ってた僕が馬鹿だったのかもしれませんね・・・・・・」
口々に罵られ、俺は泣いた。部屋の隅にひっそりを身を潜めて泣いた。
もう駄目だ。やってられねぇよカーチャン・・・・・・
- 271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:20:45.82 ID:L30TC++wO
- 支援
- 272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:20:49.30 ID:L378dxPqO
- ドクオww
- 273 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:21:00.71 ID:9ufGIpHw0
- 川 ゚ -゚)「で、あなたは・・・・・・」
从 ゚∀从「・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「黙っててもわかんねーだろ。本物って可能性こそ無いが、偽者って可能性は高い。だから吐くまでかえさねーぞ」
从 ゚∀从「ジョルジュは」
_
( ゚∀゚)「あん?」
从 ^∀从「変わらないね」
_
(; ∀ )「―――――!」
高岡さんの笑顔。そう、ただの笑顔。ただの笑顔にしか過ぎない。
でも、親友以上だった仲のジョルジュを止めるには十分過ぎるくらいに、十分だった。
視界が定まってなく、うつろな目をしたまま、電撃が走ったかのようにジョルジュは動かなくなった。
- 274 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:21:31.47 ID:9ufGIpHw0
-
('A`)「ほんとに、あなたは・・・・・・幽霊だというのですか?実体があって、会話が出来て、誰にでも見えるというのに
本当に、幽霊なのですか?」
从 ゚∀从「そうだよ。知ってるでしょ?この世界に起きている異変については」
('A`)「・・・・・・」
从'ー'从「ちょっと待って」
(;-_-)「あ、ぼっ僕からも言いたいことがあります」
('A`)「・・・・・・後にしてくれないか?」
今はこの二人に構っている場合じゃない。
高岡さん。この東京で住む場所を、夢を死して叶えてくれた。・・・・・・望んだ結果ではなかったけども。
その高岡さんがいるのだから。
何が起きているのか、一体何が原因でこういうことが起きたのか。
いや、逆に考えれば良いことに違いはない。何せ、今回のこの幽霊は、俺にとっても、ジョルジュにとっても、クーにとっても
大事で、大好きな人なのだから。
真偽を確かめなくてはならない。
- 275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:21:35.28 ID:L378dxPqO
- 支援ww
- 276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:21:56.27 ID:L30TC++wO
- 支援
- 277 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:22:03.62 ID:9ufGIpHw0
- 从'ー'从「・・・・・・私達にも、私達なりにやらなきゃならないことがあるんです」
(-_-)「・・・・・・それに、これはあなたたちにとっても、知らなくてはならないことです」
俺達にとっても、知らなくてはならないこと・・・・・・?
何故だか、わからないが、わからないが、どくん、っと胸が高鳴った。
('A`)「なん、だ?」
从'ー'从「高岡さんについてです」
('A`)「え?」
(-_-)「あの人は、確かに幽体です。ですが、実際幽体というのは霊感を持つ者しか見えません。
加えて、触ることなんて不可能なんです」
それは分かってる。それは知ってるんだ。
だから、
どうして見えるんだ。
どうして、触れるんだ。
- 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:22:56.59 ID:L30TC++wO
- 支援
- 279 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:23:06.83 ID:9ufGIpHw0
-
从'ー'从「あの人は、DATと」
(-_-)「同化しています」
_
(;'A`)「なんだtt(#゚∀゚)「なんだと!?」」
从 ゚∀从「Light... よく分かったね」
(;'A`)「(この場面で・・・・・・)」
_
( ∀ )「・・・・・・」
DATとの同化。
この子達の来た理由。
そして、ここにいる高岡さんは紛れも無く本物。
・・・・・・駄目だ。考えたくない。考えられない。
だってこの子達は、
DATの
DATの・・・・・
破壊が目的なんだから・・・・・・
- 280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:23:37.01 ID:L378dxPqO
- 支援
- 281 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:23:37.90 ID:9ufGIpHw0
-
それはつまり、だって
高岡さんを
壊さなきゃならないってことなんだぞ・・・・・・
こんなことって、あるかよ・・・・・・!
あまりにも、酷い・・・・・・!
('A`)川 ゚ -゚)誰が為に 何の為に( ゚∀゚)从 ゚∀从
- 282 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:24:09.10 ID:9ufGIpHw0
- _
( ∀ )「なあ坊や達」
(-_-)「・・・・・・はい」
_
( ∀ )「この、DATってのはこの世界に影響を及ぼしているんだよな」
从'ー'从「・・・・・・はい」
_
( ∀ )「・・・・・・一人の感情だけで、奪っていいもんじゃないよな」
(-_-)「・・・・・・はい」
ギリリ、といった音が響く。
恐らく、歯をかみ締めた音。悔しさに、または情けなさに、或いは、無力さに。
从 ゚∀从「ジョルジュ」
_
( ∀ )「高、岡」
从 ゚∀从「僕は一度死んでる身だよ」
_
(; ∀ )「でもっ! でもお前は! 生きていたかった! 戻ってこれた!
手放せるのか!? 諦めがつくのか!? 覚悟が、決まってるのか!?
俺には、俺には・・・・・・ああああ!!」
- 283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:24:17.82 ID:L30TC++wO
- 支援
- 284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:24:47.45 ID:L378dxPqO
- 支援
- 285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:25:46.11 ID:L378dxPqO
- 支援
- 286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:26:27.39 ID:L378dxPqO
- 支援
- 287 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:27:41.91 ID:9ufGIpHw0
-
近くにあった部屋のゴミ箱を蹴り飛ばすジョルジュ。
その姿は、あまりにも酷く情けないもので、でも、でも俺には止められない。
大好きな人が、戻ってきて、でも、また、殺さなくてはならないというそんな二度の別れを体験しなくてはならないなど・・・・・・
考えただけでも、あまり過酷すぎる・・・・・・!
从 ゚∀从「僕は、一度死んでる。それに、『一度』死ぬ前にジョルジュは言ってくれたよね?忘れたの?」
_
( ∀ )「・・・・・・」
从 ゚∀从「ジョルジュ?」
_
( ∀ )「・・・・・・」
从 ゚∀从「僕はまだ、ここにいるよ?」
_
( ∀ )「・・・・・・」
从 ゚∀从「元気出してよジョルジュ。君は、いつでも強く、逞しく、誰からも頼られるような人だ。
まさか三十路超えしたからって、心まで歳と一緒に老いて、錆びれていったわけじゃないでしょ?
君は、生きてるんだ」
_
(#;∀;)「すまねぇ・・・・・・すまねぇ・・・・・・っ!」
从#゚∀从「メソメソするな! あの時、あの場所で言った言葉、忘れてないよね!?
『お前の分も、しっかり生きてやる!』この言葉は嘘だったの!?君は、絶対に嘘を破るような男じゃない!
既に諦めはついてるはずだよ! ただ、心のどこかでぬぐい切れていない! 違う!?」
_
( ∀ )「高岡・・・・・・」
- 288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:27:44.35 ID:L378dxPqO
- 支援
- 289 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:28:12.65 ID:9ufGIpHw0
- 从 ゚∀从「・・・・・・ねえ、そこの子たち」
从;'ー'从「え?」
(;-_-)「僕達、ですか?」
从 ゚∀从「そう、君達。僕を、DATを消すにはどうすればいいの? 物理的な方法じゃ消えないと思うんだけど・・・・・・。
ましてや、幽霊ってだけじゃないんだから、何か特別なこととか必要なんじゃないの?」
从;'ー'从「えーっと」
(;-_-)「(なんだっけ)」
从;'ー'从「確か性交渉だったような」
(;-_-)「(そうだっけ・・・・・・)」
从 ゚∀从「なんだ。なら簡単なことだね。ドクオ君かジョルジュのどちらか問題なしと」
('A`)「ジョルジュさんなら確かに・・・・・・」
Σ(;'A`)「って、ええ!? 俺もですか!? 」
川#゚ -゚)「断じて許さんぞドクオ」
从 ^∀从「冗談ですよ♪」
川;゚ -゚)「・・・・・・冗談きついです」
- 290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:29:11.45 ID:L378dxPqO
- 支援
- 291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:30:25.81 ID:L378dxPqO
- 支援
- 292 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:30:37.43 ID:9ufGIpHw0
-
从 ゚∀从「さて、それじゃジョルジュさっさと元気出して」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・断る」
从;゚∀从「え?」
_
( ゚∀゚)「断るって言ったんだ。高岡」
从 ゚∀从「もう強がらなくても・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「これは強がりじゃねぇ。
お前は、性交渉なんざ望んじゃいない。だってお前は、DATと同化しているんだろう?
その効果が原因で、お前はお前の意思で動いてないように俺には思える」
从 ゚∀从「ジョルジュ・・・・・・」
_
( ∀ )「DATで、お前の意思でもないのに、俺は絶対にしたくない。
・・・・・・違う。こんなの奇麗事だ。本当は、少しばかり、高岡が消えてしまうというのが嫌なんだ」
从#゚∀从「・・・・・・」
ジョルジュさんの言うことはもっともだ。
俺が、もし同じ立場で、クーが消えてしまうのであれば・・・・・・俺は・・・・・・
- 293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:31:32.98 ID:L30TC++wO
- 支援
- 294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:31:42.49 ID:L378dxPqO
- 支援
- 295 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:31:56.50 ID:9ufGIpHw0
-
从#゚∀从「僕が生きているだけで、この世界が混乱してしまう! そんなの耐えられないんだ!
奇麗事でもなんでもない! 僕が、消えるのが嫌だって?甘えるのも・・・・・・いい加減にしろ!」
_
(#゚∀゚)「どちらにしたってな、DATと同化している手前との性交渉なんざ望んじゃいねぇんだよ!!」
でも一つだけ、納得が出来ない。
从#゚∀从「君は何もわかっちゃいない!」
_
(#゚∀゚)「いいや、分かってる! 俺はお前の知らないことなんざねぇんだよ!」
駄目だ。ジョルジュさんは何も分かってない。分かろうともしていない。
これじゃ、これじゃただの子供と変わらない。
(#'A`)「やいコラジョルジュ」
_
(#゚∀゚)「なんだキ喪男野郎」
(#'A`)「罵りあいをしに来たんじゃねーよ
お前は、お前には高岡さんの全てがDATに支配されているわけじゃないのが分からないのか?」
_
(#゚∀゚)「確かに、全ては支配されてはいない。
でもな、あんなあっさりと性交のことを、話せるか!? 切り出せるか!? 平然と、真顔でいえんのか!?
となれば嫌でもDATの影響としか考えられないだろ!!」
- 296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:33:11.18 ID:L378dxPqO
- 支援
- 297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:33:56.90 ID:L30TC++wO
- 支援
- 298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:34:05.08 ID:L378dxPqO
- 支援
- 299 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:35:35.33 ID:9ufGIpHw0
-
(#'A`)「違う!!
意識だってある! ちゃんと高岡さんの意思がある!
それであなたという人を信頼して、信用しているから求めているんだ!
高岡さんは、一度俺に話を振ってきた。でもあれは偽り、いわば釣りだった!
つまり、最初からあんた以外とやるつもりなんてなかったんだ! 」
_
(;゚∀゚)「何を、馬鹿な・・・・・・」
(#'A`)「あんたは高岡さんの知らないことなんざないって言った! その時点で、あんたはわかってないんだよ!
ほんとうに分かってるなら、気付く筈だろう! 俺だって、クーだって気付いてんだよ! 」
_
(;゚∀゚)「・・・・・・クーちゃん、もか?」
川#゚ -゚)「ああ、気付いてる。だからこそ、今のジョルジュは腹立たしい。実に、苛々する」
_
( ∀ )「じゃあ、俺は・・・・・・何も、気付いていないのに、何も知らないのに、勝手に知ってる風な口を叩いて
ただひたすらに高岡を傷つけてたってだけなのか・・・・・・?」
(#'A`)「そうゆうことだ!! やっと気付いたかこの野郎!」
仮にも、かなり年上であるジョルジュだが、そんな年齢関係なんて、今の俺には糞ほどにも関係なかった。
- 300 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:36:15.77 ID:9ufGIpHw0
-
从 ゚∀从「・・・・・・ドクオ君は、成長したね」
(;'A`)「え」
突然の高岡さんの言葉。
从 ゚∀从「君は、随分見ない間に立派になったよ。心は腐らないままで、純粋なままで。
良かった。こんなことなら・・・・・・」
最後に、何か言った気がした。ただ聞き取れなかった。
あくまで、これは勘になるけども、高岡さんは
「もっと、生きたかったな」
と言ってたような気がした。
- 301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:37:26.54 ID:L30TC++wO
- 支援
- 302 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:38:16.83 ID:9ufGIpHw0
-
从'ー'从「DATの破壊、いいんですか?」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・俺に言うな。あいつの頑固は昔からだ。ああなっちまったらどうやっても意思はかわらねぇ」
从'ー'从「私達は・・・・・・DATを破壊しにこの世界に来ました」
_
( ゚∀゚)「良かったじゃねーか。これで目的もはたせられる」
('A`)「結局、部屋は要らなかったな」
从'−'从「でも、何故だか、嬉しくないの。喜べない」
(-_-)「僕も、です」
('A`)「渡辺ちゃん、ヒッキー君」
从'−'从「はい」
(-_-)「・・・・・・はい」
- 303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:38:26.44 ID:L30TC++wO
- 支援
- 304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:39:37.25 ID:L30TC++wO
- 支援
- 305 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:39:44.96 ID:9ufGIpHw0
-
('A`)「まだ俺は半分と人生を生きていない。でも、最近ちょっと分かったことだ
こうやって俺等は過ちを繰り返し、繰り返すんだ。でも」
('A`)「それでも生きてる」
(;-_-)「・・・・・・?」
从;'ー'从「ん〜? 」
('A`)「そのうち、歳を追うごとに、気付くと思う。説明しても理解出来ないだろうから、自分で気付いてくれ」
川 ゚ -゚)「なあ、ドクオ」
('A`)「ん?」
川 ゚ -゚)「どういう意味だ?」
(;'A`)「この二人と同じく、自分で気付いてくれ」
从;゚∀从「ドクオ君」
(;'A`)「はい?」
从;゚∀从「どういう意味なの?」
(;'A`)「自分で気付いてください・・・・・・」
- 306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:41:15.37 ID:L30TC++wO
- 支援
- 307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:43:33.56 ID:L30TC++wO
- 支援
- 308 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:43:42.92 ID:9ufGIpHw0
-
从 ゚∀从「僕、もう気付けないよ」
(;'A`)「ひ、卑怯だ! しかもそれは笑えませんよ、ブラック過ぎる! 」
_
( ゚∀゚)「なあドクオ」
('A`)「同じ質問の場合あなたはクラウザーさまに消されます」
_
(;゚∀゚)「どういう意味なんだあれ」
(゚A゚)「あらかじめ同じ質問だったらって忠告してんだろうがクルァ!!」
俺の怒声をきっかけに、小さな談笑が起こる。
この面子で笑い合えるのは恐らくこれで最後。
最後くらいは、笑って終わりたいもんだしな。
少しくらいは、今をゆっくり楽しむとしようか・・・・・・
- 309 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:44:13.46 ID:9ufGIpHw0
-
从 ゚∀从出会いは別れの種( ゚∀゚)
まさか、本当に高岡とやることになるとは思ってもみなかった。
_
(;゚∀゚)「いいのか?」
从 ゚∀从「うん」
何が怖いかって、こいつがあまりにもあっさりしすぎているからだ。
確かに、こいつは可愛いさ。大好きさ。でも、いいのだろうか。
今にも壊れてしまいそうなくらいに何か脆く感じるんだよこいつ。
- 310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:44:47.10 ID:L30TC++wO
- 支援
- 311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:46:02.40 ID:w8uL9jxLO
- リアリティのない痛い文章だな
- 312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:46:09.10 ID:L30TC++wO
- 支援
- 313 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:48:01.96 ID:9ufGIpHw0
-
从 ゚∀从「じゃ、脱ぐよ?」
_
(;゚∀゚)「ちょ、ストップ! ストオオオップ!」
从;゚∀从「え? なに!?」
_
( ゚∀゚)「折角、こんな機会が出来たんだから、楽しませてくれよ
・・・・・・最後なんだし」
从 ゚∀从「・・・・・・そう、だね。あれ?でも脱ぐのを止める理由にはならないよね?」
_
( ゚∀゚)「甘いな高岡! セクロスというものは、脱がすことから始まり、着せるまでのことをいうんだ! 家に帰るまでが遠足って奴だ!」
从 ゚∀从「よくわかんないけど・・・・・・わかった」
_
( ゚∀゚)「よし、じゃ脱がすぞー」
从 ゚∀从「はー・・・・・・わっ!」
「はーい」と言いたかったのだと思う。
だが、既に両腕を上げていたので咄嗟に上着を勢いよく脱がせた。
しかしまあ・・・・・・
- 314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:48:07.65 ID:L378dxPqO
- 支援
- 315 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:48:38.11 ID:9ufGIpHw0
-
_
( ゚∀゚)「雪みたいだな、お前の肌は」
从;゚∀从「・・・・・・駄目かな」
何を言っているんだこいつは。良いことじゃないか。病的な白さではなく綺麗な白だ。
まるで、どこかのお姫様かのように。
細く、するりと伸びた足。無駄な肉が一切ない腕。
しかし、いざ見てみるとこいつ結構小さいんだな。いやおっぱいじゃなくて。体格的に。 br> _
(* ゚∀゚)「駄目?何を言ってるんだ。むしろ・・・・・・そそられる」
从;゚∀从「あっ、ちょっと待って! なんか段々緊張してきt・・・・・・わあ!」
_
(* ゚∀゚)「はっはっはーよいではないかーよいではないかー」
从;゚∀从「あ、あれー? あーあーあーあー」
完全に全ての衣服を脱ぎきらせ、改めて一瞥。
先祖代々伝わる古来より与えられた俺のおっぱい眼によれば高岡の胸はおよそCだな。なかなか。
それも美乳と来た。これは素晴らしい。
何せ、ふっくらとしている上に、形が整っており、先端の乳首はぴんく色。
無駄な毛は生えておらず、歪な形など全くないのだ。
- 316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:48:38.55 ID:L30TC++wO
- 支援
- 317 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:49:11.81 ID:9ufGIpHw0
-
いやあ、しっかしまあ
_
( ゚∀゚)「お前ロリ体系だな」
从#//∀从「う、うるさいっ!」
ぽこっ、という効果音が流れ出そうなひ弱なパンチが俺の腹をとらえる。
・・・・・・やばい、可愛い。
もういいよな?俺、もう限界だぜ?
頑張った。うん。俺は頑張った。
よし。
では
いただきます。
- 318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:49:21.30 ID:L378dxPqO
- これは急にわっふる
- 319 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:49:43.53 ID:9ufGIpHw0
-
从 ∀从「んー・・・・・・」
唇が触れ合い、しばらくこの接吻を堪能してやろうと思っていると
その矢先、大胆にも高岡の舌が俺の口内へと侵入してきた。
从* ∀从「んっ、んうぅ・・・・・・ぴちゃ、ちゅ、ん・・・・・・」
こいつ、もしかして舌だけで、感じてるのか?
感じている。そう思った瞬間、俺も舌を更に絡める。
从* ∀从「んぁ、くぅ、ふ・・・・・・ぁあ、ちゅ・・・・・・」
調子に乗りすぎて、息が切れ、思わず口を離す。
_
(* ゚∀゚)「ぷは!」
从* ゚∀从「はあ!」
互いに顔を見合わせ、笑う。
素直に、ずっとこのままでいたいと思った。
でも、そうはいかない。俺も決めたんだ。もう、決めたんだ。
- 320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:50:23.80 ID:L30TC++wO
- わっふるわっふる
- 321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:50:49.04 ID:L378dxPqO
- わっふるわっふる
- 322 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:52:28.86 ID:9ufGIpHw0
-
ちなみに、ドクオとクーは自室にて今頃二人で久しくセクロスでもしているだろう。
あれはあれで、結構溜まってたと思うしな。
あの二人組みはどうだろう?とりあえず、また違う部屋に移動してもらったが。
一応ここは、高岡が前に住んでいた部屋だ。
ああ、今はそんなことはどうだっていいんだ。
从* >∀从「きゃっ」
俺はゆっくりとベッドの上へ高岡を押し倒した。
押し倒した後、下の方へと視線を向ける。
そこは
_
(;゚∀゚)「おま、まだ毛も生えてなかったのか!?」
産毛があるのかないのかすら分からないほどに、綺麗に割れ目が見えるくらいだった。
从* ゚∀从「僕は体が生まれつき弱かったの知ってるよね?」
_
( ゚∀゚)「ああ」
从* ゚∀从「だからある程度まで成長したあと、ぴたりと成長は止まった。だから毛も生え揃っていない。嫌かな?」
- 323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:52:46.51 ID:L378dxPqO
- わっふるわっふる
- 324 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:52:59.56 ID:9ufGIpHw0
-
_
(* ゚∀゚)「何をいう」
関係ない。俺は別にロリコンというわけでも、性癖が危ない方向にあるわけでもない。
ただおっぱい狂と呼ばれるほどにおっぱいが好きだ。だがしかし、今は、そんなことどうでもよくなっている。
高岡と、一緒になりたい。それだけだ。・・・・・・もういい加減良い歳だってのに、若いねぇ俺も。
从* ゚∀从「DATと同化することで、一つ今気付いたことがあるんだけど」
_
(* ゚∀゚)「ん?」
从* ゚∀从「自在に濡らせるみたいで、ほら、もう」
高岡の太ももを伝い、膝下へと流れる雫。幾筋かの水路を作りながら、落ちている。
なんかもう、色々常識から外れてんなぁ、と。
構いやしないがな!
_
(* ゚∀゚)「じゃ、準備は万端ってことで?」
从* ゚∀从「うん」
- 325 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:53:31.54 ID:9ufGIpHw0
-
甲高い高岡の喘ぎ声が聞こえるたびに、俺自身が興奮していく。
脳内物質が作られ、どんどん気持ちは高まり、感情がこみ上げてくる。
从 //∀从「じょる、じゅっ! じょるじゅっ!」
面白いくらいに、自分の息子は飲み込まれては吐き出される。
そして入っていくたびに、高岡は喘ぎ声を上げ、腰を揺らし、膣内をも濡らし、揺らす。
こうも気持ちよかったものだったか。
从 //∀从「ああっ、じょるじゅ! じょるじゅっ!」
ただ、俺はどうして入れた瞬間に気付くことが出来なかったんだろうか。
高岡の太ももに伝っているあの血のことに。
そうさ、こいつは二十歳を超えておいてもいまだに処女だったんだよ。それでかつ、我慢して、痛みを押し殺して快楽に変えようとしてたんだ。
無理してないように見せながらな。
从 //∀从「ああ、あ、あ、あああ、あああっ!」
思いながらも、俺は結局腰を動かし、膣内を突き、己が欲望のために動いている。
いいんだ。これで。高岡も気持ちいいし、俺も気持ちいいんだから。
考えることは、止めた。
- 326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:53:47.58 ID:L378dxPqO
- わっふるわっふる
- 327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:54:14.01 ID:L30TC++wO
- わっふる支援
- 328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:54:28.41 ID:L378dxPqO
- わっふるわっふる
- 329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:55:12.22 ID:L378dxPqO
- わっふるわっふる
- 330 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:57:13.09 ID:9ufGIpHw0
-
从 //∀从「やっ、駄目っ! むえ、胸は吸っちゃ、やだっ!」
_
(* ゚∀゚)「何を、言ってんだ。よがり狂ってんじゃねぇか」
从 //∀从「やっ、ああ、あ、あ、あああ!」
二つ性感帯の同時責め。
右手で、片方の乳房を揉みしだいて、あまったもう一つの乳房は、舌で乳輪を回しながら、乳首を吸う。
どれほどの快感があるのかは、分からない。ただ、気持ちいいのだとは思う。
从 //∀从「ああっ、あ、あ、ああああ! あああ!」
次第に、高岡はまともに喋れなくなっていた。気持ちいいのだろう。
などと余裕ぶっこいている俺だが、実は余裕なんて欠片もない。
もう、出そうなんだ。
- 331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:57:46.04 ID:L378dxPqO
- わっふるわっふる
- 332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:57:51.96 ID:L30TC++wO
- 支援
- 333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 02:59:15.90 ID:L378dxPqO
- 支援
- 334 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 02:59:20.50 ID:9ufGIpHw0
-
从 //∀从「じょる、じょるじゅ、じょるじゅのが、中で、あばれ、て、びくんびくん、て! 」
_
(* ゚∀゚)「(くそ、出そうだ・・・・・・っ)」
从 //∀从「も、やあっ・・・・・・!何か、くるよぉっ、じょるじゅ! くるっ! なにか、おっきななにかが! なみが、くるよおっ!」
_
(* ゚∀゚)「俺も、出そうだっ・・・・・・!」
从 //∀从「で、え?出、る?出る、の? あぅっ!ああ、あ、あ、あああ! 出して! ぼくのなかで、出して! 」
_
(* ゚∀゚)「いいのか?!中で、出すぞ?!」
从 //∀从「い、いいっ! いいっ! いいからっ! 出して! だしてええええっ!」
これほどにない、元々狭かった内部が、更に俺を締め付けてくる。
くそっ!
いっちまう――――――!!
- 335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:00:27.32 ID:L30TC++wO
- し
- 336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:00:33.92 ID:L378dxPqO
- 支援
- 337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:02:14.68 ID:L378dxPqO
- 支援
- 338 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:02:22.33 ID:9ufGIpHw0
-
_
(*;゚∀゚)「ぐっ・・・・・・ああっ!」
从 //∀从「あ、あ、ああああ、あああああっ!!あああっ!あ、あっあうああっ!」
俺は、
高岡の中で、
果てた。
そして気付いてしまった。
少し、高岡の体が透け始めていることに。
- 339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:02:59.04 ID:L378dxPqO
- 支援
- 340 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:03:16.49 ID:9ufGIpHw0
-
从* ゚∀从「ジョルジュ」
_
(;゚∀゚)「お、おい・・・・・・」
从 ゚∀从「僕は、DATだから。僕が望んだことが叶えば勿論壊れる」
_
(;゚∀゚)「もう、なのか?もう、消えちまうのか?」
从 ゚∀从「ジョルジュ」
_
(;゚∀゚)「ん?なんだよ」
从 ゚∀从「僕の、夢って知ってる?」
_
( ゚∀゚)「お前の、夢?・・・・・・わからん」
从 ゚∀从「はは・・・・・・相変わらず素直だね。最後くらいは嘘でも知ってるって言って欲しいくらいだよ」
_
(;゚∀゚)「あ、すまん。そういうもんだな」
从 -∀从「やれやれ」
そういいながら方を竦め目を瞑る高岡は、目をまた開けた時に
窓の外にある空を見つめていた。
- 341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:03:45.49 ID:L30TC++wO
- 切なす
- 342 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:04:10.25 ID:9ufGIpHw0
-
从 ゚∀从「僕はね、鳥になりたいんだよ」
_
( ゚∀゚)「鳥?」
从 ゚∀从「そう。鳥。何も考えずに、ただ空を飛べばいい。
何も障害物はないんだ。ただ真っ直ぐに、自由に動ける。何にも縛られることもなくね」
_
( ゚∀゚)「いや、食料問題とか、仲間とかと行動したりで結構鳥は鳥で大変だと思うぞ」
从;゚∀从「はあ、全く。夢も希望もあったもんじゃないね。もうちょっとロマンを持とうよ」
_
(;゚∀゚)「ん?ん、ああ」
从 ゚∀从「やれやれ・・・・・・あ、」
何か気付いたかのように、高岡はびくりと止まる。
何事だろう、と思ったが、答えはすぐに出た。
単純だ。
体が、
更に薄くなってんだよ。
そして、この時。
俺の中で『何かが飛び跳ねた』。
- 343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:04:25.47 ID:L378dxPqO
- 悲しいな…
- 344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:04:52.47 ID:L30TC++wO
- 支援
- 345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:05:20.69 ID:L378dxPqO
- 支援
- 346 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:06:31.77 ID:9ufGIpHw0
-
怖い。
高岡がいなくなってしまうことが、異常に怖い。
ようやく会えたのに、という感情と、まだこれからも話せると思って安心して話していた安堵をしていた自分に対しての怒りの感情。
それらがいりみだり、ごっちゃになって、交差する。
頭の中が、ぐらぐらとゆれ始めて、視界は変に乱れ始める。
そして、一筋の雫が、何故か、
俺の頬から落ちた。
从 ゚∀从「・・・・・・あれ?ジョルジュ泣いてるの?」
_
( つ∀;)「泣いて、ねぇよ」
必死に顔を隠したが、恐らくばれてるだろう。
从 ゚∀从「普通なら僕が泣くはずなんだよ?全く・・・・・・」
_
( つ∀;)「だから、泣いてなんか・・・・・・」
从 ゚∀从「はいはい」
そういいながら、ぎゅ、と俺を胸へと抱き寄せる。
涙腺は、更に緩くなる。これ以上は駄目だ。壊れてしまう。
- 347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:07:21.79 ID:L378dxPqO
- ジョルジュ…
- 348 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:07:55.65 ID:9ufGIpHw0
-
でも、堪えられない。消えてしまうんだ。高岡は。
死人とは思えないほどに、まだ高岡の胸は温かくて、それでいて、ちゃんと心臓もとくん、とくんと脈を打っている。
でも、消えてしまう。だって、徐々に色が失われているんだから。
_
( ;∀;)「高、岡あ・・・・・・!」
从 ゚∀从「どうしたの?ジョルジュ」
_
( ;∀;)「・・・・・・行くなよ、消えるなよ!」
無理を言っている。わかっている。
出来るわけがない。そんなこと言っても消えてしまうものは、消えてしまうんだ。
嫌だ。消えて欲しくない。分かってるんだ。無理だってのは。俺だっていい加減三十路を超えたおっさんだ。
無茶だってのも、夢を見てるってのも、こんな夢みたいなことを味わえて甘えてるってことも。
でも、それでも・・・・・・!
_
( ;∀;)「嫌なんだ!! 年甲斐がねぇとか、そんなことじゃねぇ! お前に、居て欲しいんだよ!!」
从 ゚∀从「ジョルジュ」
_
( ;∀;)「高岡ぁああああああああああああぁあああっ!!!!」
- 349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:08:11.57 ID:L30TC++wO
- イイハナシエンー
- 350 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:09:29.58 ID:9ufGIpHw0
-
静かに、俺の目を見つめている。その瞳には、ただ俺だけが映っていて、でも透けていて。
決して可哀相なものを見るような目ではない、でも、俺は可哀相だ。酷く、可哀相だ。
情けなくて、惨めで、どうしようもない。無茶を言って、迷惑をかけて、最後の最後にすら変に頑固で。
分かってるのに、分かってるのに止められなくて。
从 ゚∀从「心配しないで。僕は、帰るべき場所に帰るだけなんだから」
_
( ;∀;)「お前の帰る場所は、お前の帰る場所はここじゃねーかああっ!!!!」
从 ゚∀从「もう・・・・・・無茶言わないでよ。ほら、元気出して・・・・・・」
すっ、っと俺の頬を触ろうとした高岡の右手は、通り抜ける。
あ、ああ・・・・・・消える、消えるんだな。
いや、だ。手を握ることさえ、出来ないなんて、くそ・・・・・くそっ・・・・・・!
_
( ;∀;)「高岡ぁ!好きだっ!! 大好きだっ!! お前が、俺は、俺はあぁ・・・・・・っ!」
くそ、嗚咽が混じってまともに声がでねぇ。何でいきなり告白してるのかもわかんねぇ。
言いたいことすら、はっきりしねぇ・・・・・・くそ・・・・・・情けねぇ・・・・・・!
もっと、話したい。もっと、声が聞きたい。もっと、高岡の顔を見たい。もっと、もっと・・・・・・
- 351 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:10:16.79 ID:9ufGIpHw0
-
从 ^∀从「楽しかったよ。一度死んだのに、ドクオ君に会えて、クー君に会えて、これから世界のために頑張ってるあの子達に会えて
そして何よりも、ジョルジュ、君に会えて!」
何も言えない。何か、最後くらい何か言ってやりたかった。かっこよく、見送ってやりたかった。
でも、いざとなり、消えてしまう高岡を目の前にして俺は何も言えず、ただ涙を流し、嗚咽を必死にかみ殺すことしか出来ない。
酷く、情けない。高岡の野郎は、自分が消えてしまうっていう状況なのに、二度目の、この世からのさよならだってのに、涙一つ流さず堪えてやがんだ。
ほんとに、強いよ。お前は。
- 352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:11:03.96 ID:L378dxPqO
- 黙祷支援
- 353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:11:05.76 ID:L30TC++wO
- 支援
- 354 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:11:13.56 ID:9ufGIpHw0
-
从 ゚∀从「ああ、もう時間が無いや・・・・・・
最後にジョルジュ・・・・・・僕はね、君に会いたくて、君に焦がれて仕方がなかったんだ。
この世界にまた来れた時は心底喜んだよ。神様がチャンスを与えてくれたんだって。また、会えるんだ・・・・・・!って。
これが、本当に最後の言葉になると思う。
この世に居ない身でこんなこというのは卑怯だと自覚してる、でも聞いて。
僕は、君が好き。ジョルジュ、君が好き!」
从 ^∀从「ばいばい・・・・・・
高岡の姿は、完全に、透明化し、
つまり、
それは、
消えた。
消えて、しまった。
いなく、なっちまった・・・・・・
- 355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:12:06.18 ID:L30TC++wO
- 支援
- 356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:12:07.88 ID:L378dxPqO
- 支援…
- 357 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:12:31.21 ID:9ufGIpHw0
-
_
( ∀ )「は、はは・・・・・・」
_
( ∀ )「お前って奴は・・・・・・いつもそうじゃねぇか・・・・・・」
この時、俺はドクオのあの言葉を思い出した。
『俺等は過ちを繰り返し、繰り返すんだ。でも
それでも生きてる』
そうかよ、そういうことかよ。ほんと、知らないうちに成長してやがったんだなあいつは。
俺が今、こうやって喋れなかったのも、言ってみれば一つの過ちだ。
それを繰り返して、繰り返して、更に繰り返す。でも、それでも
- 358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:13:17.80 ID:L30TC++wO
- 支援
- 359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:13:28.95 ID:L378dxPqO
- 支援
- 360 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:13:31.97 ID:9ufGIpHw0
-
俺は生きてるんだ――――――
_
( ∀ )「高岡・・・・・・」
_
( ;∀;)「高岡あああああああああああああああああああああああ!!!!!」
堪えきれず、俺は叫び、泣いた。
既に、涙腺は完全壊れ、崩れていた。
だから、勿論のことだが、
耐え切ることなど、出来なかった。
いなくなった、消えた高岡を想い俺は、
理性を失い、ただ叫び、
泣いた―――――
_
( ;∀;)「ああああああああああああああぁぁぁあああああああああああああああぁぁああああ!!!」
- 361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:14:59.00 ID:L30TC++wO
- 支援
- 362 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:15:17.95 ID:9ufGIpHw0
-
从'ー'从(-_-)お別れ('A`)川 ゚ -゚)( ゚∀゚)
- 363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:15:33.11 ID:L378dxPqO
- 支援
- 364 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:16:38.04 ID:9ufGIpHw0
-
从'ー'从「・・・・・・ありがとうございます」
_
( ゚∀゚)「気にするな。困った時はお互い様って奴だ」
(-_-)「でも、あなたは――――」
_
( ゚∀゚)「おっと少年。それ以上は駄目だ。それにな?俺は幸せだ。これは強がりでも何でもねーぜ」
(-_-)「・・・・・・どうゆうことですか?」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・二度と会えるはずのないあいつと、また会えた。
それだけで、もう十分じゃねーか。こんな機会を作ってくれたんだ。不謹慎だけどよ、感謝したいくらいだ」
从*'ー'从「そっか〜・・・・・・なら、良かった〜」
_
( ゚∀゚)b「おう。そうゆうことだから・・・・・・
胸張っていけ! まだまだDATは他の世界にあんだろ?大変だろうけどよ、頑張れよ!」
(*-_-)从*'ー'从「ありがとうございます!」
('A`)「じゃ・・・・・・お別れだな」
川 ゚ -゚)「達者でな」
从'ー'从「ありがとうございました」
- 365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:17:24.55 ID:L30TC++wO
- 支援
- 366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:17:28.82 ID:L378dxPqO
- 支援
- 367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:18:53.02 ID:L378dxPqO
- 支援
- 368 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:19:53.27 ID:9ufGIpHw0
-
('A`)「俺等何もしてねーけどなー」
川 ゚ -゚)「全くだな。特にドクオなんか何をしてたのかわからんな」
(;'A`)「う・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「失禁するしな」
(;'A`)「ぬう・・・・・・」
从'ー'从「いきなり迷子になってましたしね〜」
(;'A`)「ぐ・・・・・・」
まだだ、まだ俺は耐えられる。まだいける!まだ、いける!!
(-_-)「DATと勘違いしてセクハラ行為してましたし」
(;A;)「だあああああ!!俺は役立たずでしたよお! ええ!何かもう何で俺いたんですかね!? 知らないよ! バカ!!」
_
(* ゚∀゚)川*゚ -゚)从*'ー'从(*-_-)「あははははははっ!」
- 369 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:20:24.97 ID:9ufGIpHw0
-
从'ー'从「じゃ、私達は行きますね」
(-_-)「色々、お世話になりました」
('A`)b「頑張れよ」
川 ゚ -゚)「無理はするな」
_
( ゚∀゚)「仲良くなー」
从'ー'从(-_-)「はい!!」
元気よく、返事をした瞬間だ。
渡辺ちゃんと、ヒッキー君の姿は綺麗さっぱりこの『世界』から
消えて去っていた。
- 370 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:20:55.78 ID:9ufGIpHw0
-
(;'A`)「おお・・・・・・」
川 ゚ -゚)「まさか本当に、異世界から来ていたとは、な」
_
( ゚∀゚)「まあ、そうじゃねーと仕方ねーだろ」
('A`)「しかしまあ、長い一日だったな」
川 ゚ -゚)「・・・・・・おお、急に疲れが」
(;'A`)「・・・・・・俺も急に疲れが」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・小鳥の囀りが」
川 ゚ -゚)「・・・・・・これからの予定は?」
('A`)「・・・・・・決まってるだろ?なあ、ジョルジュ」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・ああ」
_
( ゚∀゚)川 ゚ -゚)('A`)「 寝 る ! !」
- 371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:21:33.59 ID:L30TC++wO
- 支援
- 372 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:22:03.40 ID:9ufGIpHw0
-
こうして、この大きな事件は幕を閉じる。
しかしまたある日、ちょっとした事件が起きたりもするんだが
これはまた別の話。
ああ、あとそうだ。
('A`)「何か小包届いてるぞジョルジュ」
_
( ゚∀゚)「ああん?」
('A`)「あて先しか書いてなくて、差出人が不明で、しかも運送会社すら不明と来たもんだ」
_
(;゚∀゚)「・・・・・・怪しすぎるなおい」
(;'A`)「いいながら包装紙破るなよ」
_
( ゚∀゚)「なんつーか気になるじゃん」
('A`)「わかんなくもないけど・・・・・・」
- 373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:22:35.49 ID:L378dxPqO
- 支援
- 374 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:22:36.24 ID:9ufGIpHw0
-
( ゚∀゚)「まーまー細かいことはあれとして、中身は・・・・・・え?」
('A`)「ん?」
_
(;゚∀゚)「小鳥・・・・・・?」
(;'A`)「だな・・・・・・」
_
( ゚∀゚)「あれ、でもこいつ・・・・・・」
('A`)「ん?」
_
( ゚∀゚)「・・・・・・いや、なんでもねぇ」
('A`)「・・・・・・?」
小鳥を見つめて、何処か悲しそうで、でも何処か嬉しそうな顔をしている。
何を思っているのかは分からないけど。
そういった感じで、どたばたとした非日常は終わった。
疲れたけども、たまにはこういうのもいいもんだ。
- 375 名前: ◆fMqrvr1rTs :2007/12/16(日) 03:23:16.40 ID:9ufGIpHw0
-
・・・・・・休みを取ったおかげで仕事がたっぷり溜まってるんだけどな。
さて、思いふけるのはあとにするとして・・・・・・
('A`)「今日も頑張りますか」
川 ゚ -゚)「気張ってこい」
('A`)「ああ。行って来ます」
川 ゚ -゚)「おう。いってらっしゃい」
日々は、同じことを繰り返していく。
それを退屈と思う人もいれば、勿論充実していると思う人もいる。
そういった考えを持てるのであれば、幸せなのだと俺は思う。
平和だからこそ、幸せだからこそそういった考えを働けるんだから。
・・・・・・俺等は、過ちを繰り返し、繰り返していく。
でも、生きているんだ。
おわり
- 376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:24:33.73 ID:L378dxPqO
- 長かったなー…
乙ー
- 377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:24:46.69 ID:L30TC++wO
- 禿しく乙
- 378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:25:47.63 ID:ormSqobmO
- 乙
初めて見たが、まとめはあるのか?
- 379 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/16(日) 03:28:32.49 ID:9ufGIpHw0
- っと、みなさま遅くまでありがとうございました。
東京さんはOSN規制なので、前半は中継ぎ・後半はわたくしオナリストの代理で投下致しました。
>>378
花束さんとなっております。
- 380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:34:07.33 ID:ormSqobmO
- トンクス
- 381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 03:34:11.83 ID:qeRhiDlEO
- 乙
- 382 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/16(日) 03:34:35.36 ID:9ufGIpHw0
- 東京さんより、あとがき
東京 :オトナ合作なのにエロが全然なくて、下手糞ですんませんでした。
東京 :明日はあの漂流の作者、天国さんです。wktkしながらティッシュ片手にお願いします。
東京 :最後にエロ分が足りない方はsrngの方をどうぞ
東京 :支援ほんとにありがとうございました。
との事です。
自分も代理しながら楽しませて頂きました、東京さん激しく乙です。
明日以降もオトナ合作のエロさは激しく加速していく予感です、お楽しみに!
- 383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 04:50:36.45 ID:3r1Bd27LO
- 乙
- 384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 04:52:54.74 ID:6/JrymeE0
- これが合作か
从'ー'从 オトナの階段を上るようです(-_-)
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 21:29:56.19 ID:WSlJXCJS0
- _
/ \―。
( / \_
/ / ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
...―/ _) < ちんちんキッ!キッ!キッ!
ノ:::へ_ __ / \_____________
|/\:::: :::: :/::: :::: \/_
/-o-ヽ―ヽ::-o---::::(::::::::.ヽ
|:: ̄/ /::::: ̄ ̄: (:::::::::::::) ─┼─
|::::/ :::: ::::::::::::: ヽ/ ─┼─
| \` \ / │
\ ------ / | | /
\ - / _/
ワシがオトナ合作に参加したのは別に基地外だからじゃない。
下ネタに拘るわけでもない。
無駄に煽りや叩きに怯えるくらいなら、今は自分のスタイルを貫きたい。
こんなことって、
VIPのリア充で非童貞な奴らには絶対に理解できないだろうし、してほしくもない。
オトナ合作三日目。
明日こそエロエロな内容で攻めるので今日は、まぁ、なんだろう。何かアレです。
途中、様々な意味で気味の悪い部分がありますがあしからず。
苦情は受け付けるフリをしながら流します。。
パロネタで使った作者さんには、いまのうちに謝っておきます。申し訳ないです。
以下本編。
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 21:30:30.73 ID:1sXC9nQO0
-
/ ヽ 12月24日はいつも私に嫌がらせをする
| | | | 私には それがたまらなく苦痛なのだ
| | | | ならば逃げよう その先に二次元しか無くとも
|| || 三次元すべてからも 逃げ切ってみせよう
し| i |J 私には このクリスマスしか…
.| || この現実しか な い
| ノ ノ
.| .| (
/ |\.\
し'  ̄
(゜q゜)フェンリルヒヒヒヒヒヒヒヒhhッヒヒヒヒヒイッヒヒ
- 3 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 21:32:17.56 ID:WSlJXCJS0
- それでは、天国さんに代わって投下します
- 4 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 21:34:50.42 ID:WSlJXCJS0
- 僕は今から何かを書かされようとしているおそれが何であるかはわからないおなぜなら僕の頭の中にあるわけでなく
それはどこからとも無く流れ込み直接僕の手を動かそうとしているのだからそれは即ち
彼は自室のデスクチェアに仕事で困憊した身体を委ねている。
室内は適度に整頓され、そもそも装飾物と呼べるものはほとんど置かれていない。
目立つものといえばノートパソコンの置かれたデスクと天井まで届いている本棚、それにベッドぐらいである。
それはすなわち彼が多趣味ではないということを示し、
あるいはその趣味が本棚やパソコンの中で完結されることを証明している。
日付が変わろうとしている。変わった。
さっさと寝ればよいものを、彼はのろのろと手を伸ばし、パソコンの電源を入れる。
ジリジリと小さな音を立てて起動。
ウェブブラウザを立ち上げて、お気に入りのサイトをチェックする。
それは彼の日課であり、どうしても外せない行事の一つである。彼はそのサイトの古参であった。
飾り気のないシンプルなトップページに、一つの企画が立ち上がっていることが表示されていた。
『大人向けの作品を書いてみませんか?』
そこは素人たちが寄り合って小説を披露し、互いに批評するというスタイルを取ったサイトであり、
時折こうして企画が持ち上がる。
とあるジャンルの小説を一斉に書き、特に優劣を付けるわけでもなく自己満足に終始するという、
極めて保守的、平和的なイベントであった。
今回は大人向けの作品。
エロチック、アダルティ、フロイト的、表現方法は数あれ、要は官能小説、ポルノを書けと言うことだ。
ちなみにこの企画は、かのオトナ合作とは何の関係もなく、
当然ながら彼が参加しようとしている企画の作品には、
アルファベット二十三番目の文字の連続や、記号を組み合わせることによって形成された顔文字、
それを拡張し、何行にもわたって表現するアスキー・アートの類は使用されない。
- 5 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 21:37:19.29 ID:WSlJXCJS0
- しょぼしょぼする目を出来る限り見開いて、彼は参加要項をざっと眺める。
特に制約はなく、これまでどおり自由に書けばよいであろうという主旨の文言が記されている。
彼はほとんど悩むことなく、参加を表明する内容を掲示板に書き込んだ。
いよいよ眠気が極致に至り、これ以上続けていては死んでしまうと悟り、
彼は早々にブラウザを閉じて眠りにつこうとした。
そこではたと気付く。果たして自分にアダルト作品が書けるのだろうか。
一瞬、彼は遠い目をした。
そのとき彼が、離れた部屋ですやすやと休んで居るであろう妻の姿を見たのか、
或いはもっと別の深淵を見ていたのかは、彼一人だけが知るところであり、
我々には到底知ることの出来ない物事なのである。
さんざ行動主を『彼』と表現していることにさしたる意味はない。
ましてや高尚な叙述トリックが含まれているわけでもない。
ただ単純に、名前や顔を出すよりも『彼』のと表記する方がかっこいいんじゃないかなあという意図のみであり、
更に言えば、このあたりまでが一般的にプロローグと呼ばれる文章だからである。
つまり、次にはタイトルコールがなされて、その次からようやく本編がスタートするのだ。
しっかり読んでくれた方には申し訳ないが、
ここまではほとんど意味を為さない、自慰的文章の羅列に過ぎない。
『( ^ω^)ブーンのようです』
- 6 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 21:39:59.07 ID:WSlJXCJS0
- 妻が身体を求めてきて止まない。
この一文を見たときにどれほどの男共が羨み、嫉妬し、現実に絶望するかなどは、大方予想がつく。
ひねくれ者ならばならば或いは、
「とんでもない醜女で……」
「リアルホルスタインで……」
などと邪推するのかもしれないが、それは間違いであると断言できる。
なぜならばここで切ない気持ちを抑えきれずにいるのはとんでもない美人、
特殊な性的嗜好を持つ人間をのぞきほぼ全員が「美しい」と太鼓判を押すような美人なのである。
スタイルがよく、出るべきところは出ている。
特にスマートでそのくせ肉感のある脚を眺めていたら、唾液腺が枯れてしまうこと必至だ。
背があまり高くないためか、どこか愛玩動物的な可愛らしさも漂わせていた。
常に地味な服装に終始しているが、それはむしろ彼女そのものの美貌と調和し、
魅力を倍増させるに他ならない。
彼女の名前はしぃと言う。ついこの間二十四になったばかりの女盛り。
最早某巨大掲示板の人間すらも文句の付けるべき場所が見あたらないであろう、
沈魚落雁の女性なのである。
さて、それほどの美人をないがしろにしている不逞の輩の名はモララー。
歳のほどは三十半ば。まだまだ男として終わってしまうには早すぎる齢。
大体、年下の女性を貰っておいて不能になるなど誰も許さない。
ただでさえしぃは、夫のために家庭を守るという、最近の馬鹿女とは距離を置いた宝石のような妻であるというのに。
彼が彼女の求めに応じないのには一つ、特殊としか言いようのない理由があるのだ。
そんな彼は今日も行きつけの居酒屋【浪漫S区】の暖簾をくぐる。
夜の帳が降りてすぐの頃合いであった。下弦の月が宵の街を照らす。
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 21:41:20.91 ID:NY4A73GCO
- 支援
- 8 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 21:44:18.07 ID:WSlJXCJS0
- 小綺麗な店内をざっと眺望して、モララーはすでに飲み始めている友人を発見した。
相手も気付いたらしく「おう」と片手を挙げてモララーを隣席へと呼び寄せた。
モララーは狭い通路をすり抜けて辿り着く。
座りながら彼は店の主人に、なれた調子で日本酒を注文した。
('A`)「よう、久しぶりだなあ」
友人――ドクオからそんな言葉をかけられる。
しかしモララーのキオクが正しければ、昨日もこの時間にドクオと会い、
同じように酒を飲んでいた。一昨日も、一昨昨日も。
ゆえに無視して、出された酒を軽く呷った。
しばらくして、ドクオが「つれねえなあ」とどこか情けない声を出す。
吐く息が酒臭い。もう随分飲んでいるようだった。
('A`)「で、どうよ。最近は」
( ・∀・)「相変わらずだ。何も変わらん」
平淡な調子でモララーは答える。実際その通りであった。
社会人であるがゆえ、サラリーマンであるがゆえ、モララーはある一定以上の達成感や苦痛、
あらゆる喜怒哀楽を味わうことが出来ない。
今になって、学生時代が如何に非日常に富んでいたのかがしみじみと実感できるのだ。
かといって、今更中世の騎士に憧れるわけでもなく、ただ日常を甘受するだけで精一杯の
肉体や精神に進化(もしくは退化)したのである。
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 21:48:19.49 ID:NY4A73GCO
- 支援
- 10 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 21:48:41.03 ID:WSlJXCJS0
- しかし、それらはどうやらドクオの求めていた答えとは若干の差異があるようだ。
彼は首を振りながら大きなげっぷをした。
('A`)「まあいいや。あっちのほうはどうなんだよ」
( ・∀・)「あっち……とは?」
モララーが訝しげな表情を作って尋ねる。
だがドクオは「あっちだよ、あっち」と代名詞でばかりしか示さない。
それがつまり下の話であることは現実でも読み物の中でも変わることはない。
話し手が加齢臭漂う三十代とあっては尚更だ。
モララーは一つ溜息をついた。
( ・∀・)「変わらんよ」
('A`)「なんだぁ、つまんねえの。
いつになったらお前の童貞喪失ストーリーが聞けるんだ」
( ・∀・)「諦めてしまえ」
吐き捨てるようにそう言って、今度は主人に向かって「いつもの」と少し声を張り上げた。
話をぶつ切りされたと感じたらしく、ドクオは何やらブツブツと不満らしき文言を漏らしているが、
そんな雑音をモララーは完全にシャットアウトすることにした。
このようなやり取りにうんざりするのも何度目であろうか。おそらく二桁では済まない。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 21:49:21.99 ID:y4mWZoCgO
- http://c.pic.to/m78gj
- 12 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 21:52:35.17 ID:WSlJXCJS0
- ドクオもモララーと同じく三十代そこそこの、ごく普通の会社員であるのだが、
彼の場合はそもそも妻をもらってすらいないのだ。
まずは自分の身を案じろと言いたくなるが、話題を元に戻すのはモララーの本望ではない。
やがて運ばれてきた料理を箸でつつきながら、二人は中身が無い話に興じることにした。
しかしこれも毎日のイベントであるから、話のタネが尽きてしまうのも早い。
自分の身の上に何も起こらない以上、話題は政治や芸能といった世俗的なものに限られてくるし、
赤の他人の話ばかりしていて面白いはずもない。
巡り巡って、必然的に元の場所へと帰着する。
('A`)「でもなあ、あんまりほっておくとよくないぜ」
( ・∀・)「何の話だ」
('A`)「おめえの嫁さんの話に決まってるだろうが」
またその話か。しかも決まっているのか。
酔いが回ってきたせいか、咄嗟に方向転換できるような言葉が思いつかず、
モララーはぐびりと喉を鳴らして酒を飲んだだけだった。
('A`)「実際、どうすんだよ、浮気とかされたらよお」
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 21:54:02.32 ID:qeRhiDlEO
- 支援
- 14 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 21:56:58.55 ID:WSlJXCJS0
- ( ・∀・)「まさか」
口では否定する。
心の中では、ずっと以前からその可能性について頭を悩ませてきた。
だがそもそも言い寄ってきたのは妻、つまりしぃの方である。
そしてモララーは結婚に際して、性行為に関しては一切行わないことをはっきりと宣言した。
しぃもそれを受け入れたはずである。
そんな諸々の理由から、いやあ浮気などありえないよ、と心の中で決めつけていた。
思いこんでいるだけ、自己防衛しているだけなのかも知れないが。
('A`)「女てぇのはなぁ、結婚するとびっくりするぐれえ変わるんだよお。
自分の過去の発言なんて知らんふりするぜえ。
いつ他の男にすり寄っていくかわかったもんじゃねえぞお」
完全に酔っぱらってしまっているのか、彼は次第に語気を強めた。
( ・∀・)「結婚したこともないお前に何がわかるっていうんだ」
('A`)「結婚したことのない俺でもわかるほどの常識ってことさあ。
なあ、いいのかよお、お前の嫁さんがどこの誰ともわからねえ男に
犯されんだぜえ。あんな、とびっきりの美人がさあ」
- 15 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:00:23.25 ID:WSlJXCJS0
- 言っている途中から何やら感極まってきたようだ。
ついにドクオは椅子を蹴飛ばして立ち上がり、酒の入ったコップを片手に泣きながら叫びはじめた。
(;A;)「俺もあんな嫁さんが欲しかったなあ、俺もあんな嫁さんが欲しかったなあ!」
店員が慌てて飛んできて、ドクオを押さえようとする。
「うるせえぞ!」と近くにいた五十前後の男が負けない大音量で怒鳴った。
そんなやり取りを横目に、モララーはもう一杯日本酒を注文した。
(;A;)「俺もあんな嫁さんが欲しかったなあ、俺もあんな嫁さんが欲しかったなあ!」
とうとうドクオが数人の店員に取り押さえられ、店の外へ連れ出されていく。
モララーは、出された酒を一気に飲み干した。
強烈な既視感に、耐えられなかったとでも言えばいいのだろうか。
不意にモララーの目に映る景色がぐにゃりと歪んだ。
あらゆる風景が、人物が、そして自分の姿形、精神までも捻れて輪郭を不鮮明にしていく。
ついにはこの世界観さえ、 が消失し、 していく。
書き手の と 単なこ だ。
つまり 観の構築材料 飛ば ある。
その 転が そし までに幾許かの時間を要した。
- 16 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:02:38.81 ID:WSlJXCJS0
- ( `ハ´)「兄さん兄さんちょと待つある」
不意にぎこちない日本語が聞こえ、モララーは吃驚して左を向いた。
ビルとビルの狭間にある細く、薄暗い路地に彼は立っていた。
いつの間にこんなところへ来てしまったのだろう。彼は考える。
答えはでなかった。記憶に霞がかかっており、直前のことにだけ遡ることができないのである。
目の前で、一人の男が小汚い筵を敷いて露店を開いている。
筵の上にはいくつかの紙袋が置かれており、それ以外には何もない。
( `ハ´)「これ全部漢方ね。あんた、見たところ身体悪そうよ。
一つどうかね」
胡座をかいている男が一つの何も書かれていない紙袋を取ってモララーに差し出した。
モララーは直立したまま紙袋を見つめる。男の、割と細い腕を見つめる。
それらは現実なのだろうか。やがてモララーは首を振った。
( ・∀・)「悪いが、自分ではどこも悪くないと信じているんでね。
薬の世話にはならないよ」
- 17 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:06:01.08 ID:WSlJXCJS0
- ( `ハ´)「あんたもうすぐこの薬の世話なる。それ間違いないことよ、そう決まてるね。
だから、いまのうち買ておいても損ないね」
男は自信ありげにそう語った。まるで未来を見通しているかのように、
モララーの行き先を知っているかのように、その言葉に揺らぎは無かった。
苦い唾液が顎下腺から噴出して、モララーは慌ててそれを飲み込んだ。
( ・∀・)「……いらん」
( `ハ´)「そか」
モララーが拒否を示しても、男は笑顔を崩さなかった。
紙袋を筵の上に置いて、彼は言った。
( `ハ´)「でもあなた、またここくるね。その時きっと、ワタシの薬買うよ」
モララーは逃げるようにして露店に背を向けた。
早歩きで路地を抜け出す。溢れんばかりの光が彼を包んだ。
見慣れた風景。夜を知らない繁華街。【浪漫S区】から目と鼻の先の地点。
彼は慌てて振り返った。男はいなくなっていた。
モララーは頭を二、三度左右に激しく振った。
どうやら随分と酔っており、そのせいで幻視が起きてしまったようだ。
彼はそう信じた。そう信じざるをえず、彼は焦燥に駆られるままに帰宅することにした。
- 18 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:07:31.72 ID:WSlJXCJS0
- 【浪漫S区】から自宅のあるマンションまでは徒歩で十分ほどの距離だ。
帰宅の途でモララーが考えることといえばやはりドクオが呪詛の如く口走っていたこと。
まさかあのしぃがいやいやそんなことがあるはずもないそうだそのとおりだおれはただしいぞうん。
そんな考えは彼の足を無闇に早く回転させ、階段を駆け上がって扉の前まで辿り着いたときには、
彼の息はすっかり上がってしまっていた。
そのとき、彼は不思議な声を、自分の家の中から聞いたのである。子供の声だった。
その奇声ともとれるハスキーボイスが鼓膜を震わせた瞬間、
モララーは勢いよく扉を開き、そして叫んだ。
(;・∀・)「※☆△▼○◎※★!!?」
どのような台詞であるか、誰にもわからない。
その声に驚いて彼の妻が慌てて出てきたのは紛れもない事実であるが。
(*;゚ー゚)「どうしたの、どうしたの? そんな大きな声を出して」
(;・∀・)「いいいいい今、今、こ、ここ子供の声、声がしたぞ!」
酔いと混乱のせいで上手く呂律が回らない。
ただものすごい剣幕であることは理解でき、それは妻をもたじろがせた。
しぃがただただ呆気に取られていると、居間の方からその声を発した張本人が駆け寄ってきたのだ。
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:08:13.99 ID:E2w3ppIjO
- 支援
- 20 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:09:12.21 ID:WSlJXCJS0
- (・∀ ・)「どーしたのー?」
背丈から判断するに、幼稚園児ぐらいだろうか。
至近距離まで接近し、汗だくのモララーをしっかりと見上げてくる。
その無垢な双眸に囚われたとき、モララーはいよいよ癲狂し、
来るなとばかりに両手を激しく振って後ずさった。
(*゚ー゚)「どうしたのよ、一体」
しぃが酒の臭いに顔をしかめ、呆れかえった視線をこちらモララーに向けている。
単純に飲んだくれておかしくなったのだろうと思っているようだ。
扉にピタリと背中をくっつけ、崩れそうな足で何とか踏ん張りながら、
モララーはふるえる指をきょとんとしている子供に向けた。
(;・∀・)「なななな、な、なんでこ、子供が、こ、ここにいるんだ」
(*゚ー゚)「え、なんでって……」
(;・∀・)「だ、誰の子だ!」
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:11:00.94 ID:E2w3ppIjO
- 支援
- 22 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:11:31.34 ID:WSlJXCJS0
- その頃になると、子供もモララーの異常な雰囲気を察したらしく、
泣き出しそうな表情になりながら、退いてしぃの脚にしがみついた。
「誰の子だ、誰の子だ!」なおもモララーは叫び続ける。
しぃの彼を見る目は完全にキチガイを見るそれになっていた。
(*゚ー゚)「落ち着いて、落ち着いて、あなたも知ってるでしょう?」
(;・∀・)「し、しし知らんぞ、お、おれはそんな、そんな子供のことなんか……」
(*゚ー゚)「知ってるはずよ。私の甥っ子だもの」
にべもなく彼女はそう答えた。
モララーは一瞬顔を組織する全ての器官を中心へ寄せ集めるようにして顔を歪め、
昇天するような、朧気な息を吐いた。それから慌てて頭の引き出しをかき回した。
その子供に関する記憶はあっさりと見つかった。
確か……名前はまたんき。苗字は斉藤、それはしぃの旧姓である。
何度となく会っているではないか。
結婚式の時にも、それ以降も何度も何度も何度も何度も。
(*゚ー゚)「預かっておいてくれって姉さんに頼まれたのよ。
もうすぐ帰ってくると思うけど」
涙目になっている子供に向かってモララーは柔和な笑みを浮かべた。
表情筋が、メキメキと音を立てているような錯覚を感じた。
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:12:08.49 ID:9GoNReQd0
- 支援支援
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:12:43.98 ID:IYgoFTMmO
- 支援
- 25 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:13:31.09 ID:WSlJXCJS0
- それからすぐ、モララーの義姉にあたるしぃの姉が、子供を引き取りにやってきた。
どうでもいいことであるがこの姉、かなりインパクトの強い顔面を持っている。
鼻は曲がり、目はくぼみ、そもそも顔全体が緩やかなカーブを描いている。
アスキー・アートで表すならば川*゚;ё;゚*)←こんなのである。
魔界のモンスターと言われてもなるほどそれはそうだろうなと納得できるレベルだ。
本当に姉妹かと思えるほどに醜悪であるのだが、
しぃによればそれは昔、凄惨ないじめにあって顔が変わるほど蹴られ殴られ火で炙られした故だそうだ。
真相は定かでないし、そもそもこの事実は本編と何ら関わりを持たない。
だが谷佳知と同じ人種がこの地球上には存在するのだという事実には驚愕を隠しきれないので一応記載しておく。
二人きりになり、重たい闃寂が降りかかった。
沈黙の中で二人は別々に風呂に入り、対面しつつ沈黙したまま食事を取った。
冷え込んでいるんだな、とモララーはそのとき初めて感じた。
性行為という多種ある夫婦間の交流のうちの一つが欠けているだけでこうも溝が出来てしまうものなのだろうか。
モララーが性交渉を良しとしない理由はただ一つで、単に汚らわしいと思っているからである。
人伝の話を聞いていると、それが快感を得る行為、もしくは生物の本能が為せる業とはとても思えないのだ。
ゆえに彼は自慰行為に及ぶことすらほとんどない。
思春期の頃に感じていたモヤモヤ感も三十半ばともなればすっかり順応してしまい、最近は淫夢を見ることも稀だ。
しかしそんな自分の我が儘が、今の倦怠期を作り出してしまったのである。
最近ではもうすっかり諦めてしまったらしく、
こうしてリビングに二人で居てもしぃが求めてくることは無くなってしまった。
- 26 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:17:37.13 ID:WSlJXCJS0
- (*゚ー゚)「それじゃあ、お休みなさい」
その声にモララーはテレビに向けていた視線を移す。
寝間着姿のしぃがそこに立ち、小さなあくびをしていた。
モララーは虚ろに「あぁ……」と返事する。それから再びテレビに目を戻そうとしたとき、
壁に貼られた一枚の紙片に気付いた。
立ち上がり、近づいてよく見てみる。
どう考えても餓鬼が描いたとしか思えない下手くそな人物画だった。
(*゚ー゚)「それ、またんきくんが描いたの、お父さんなんですって」
言われてみれば、数度見たことのある義兄に似ていなくもない。
( ・∀・)「なぜここに貼り付けているんだ。
持ち帰らせればよかったものを」
(*゚ー゚)「だって、くれるって言ったんですもの」
嘘だ、とモララーは直感的に思った。
これは貰ったものではない、いや、もらったものだとしても、
くれるようにお願いしたのだろう。何故か。決まっている、あてつけだ。
精神的に不能である夫に対する、妻のねちっこいあてつけだ。
そうだうんそうにちがいないまちがいないぜったいにそうなんだそうだよそうにきまっているんだ。
先程の自分の醜態を忘却の彼方へ追いやって、モララーの心の中に苛立ちが湧き上がった。
そんな卑劣な手段に出るのか畜生面を向かって言えばいいものをそうやってお前はいつもそうだ。
- 27 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:19:21.68 ID:WSlJXCJS0
- しぃが自室に消えたのを見て、モララーも立ち上がった。
そして自分も部屋に戻って勢い強く扉を閉めた。
彼の価値観に於いて性行為などというものは最底辺に位置する。
それによって現在の寒々しい家庭があるのだと考えると、無性に苛立ってしまうのだ。
デスクチェアに座り、叩きつけるようにしてパソコンの電源スイッチを押す。
ジリジリと小さな音を立てて起動。
ディスプレイが淡く光り輝き始めてからようやく、電灯が付いていないことに気付いた。
だが立ち上がるのもわずらわしく、彼はそのままウェブブラウザを立ち上げた。
唐突に、自分が昨夜特に考えもせずに参加してしまった企画のことを思い出す。
逆に言えば今まで完全に忘れ去っていたのだが、その方が彼にとって幸福であった。
大人向け作品、官能小説の創作。
嫌っていることをどうやって書けばいいというのだろう。
そもそも実体験があるわけでも、傍で見ていた経験があるわけでもないモララーが、
如何ほどリアリティのあるものが書けるのかと言われれば甚だ疑問な部分である。
ちなみに、かのオトナ合作メンバーは限りなく真に迫った内容に挑戦するため、
参加表明から今日までの間に全員が童貞を捨て、更にあらゆるプレイを網羅することに成功している。嘘だ。
それはともかくとして、彼は書かなければならなかった。
古くからこのサイトで箸にも棒にも引っかからないような文章を投稿し続けている身分としては、
逃げ出すわけにはいかないのだ。
知名度があるわけではない、しかしそれに取って代わった矜恃というものがデカい顔で居座っている。
- 28 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:19:55.68 ID:WSlJXCJS0
- テキストエディタを前に彼は首を傾げた。どのようなネタを書けばいいだろう。
どれだけ考えても上手い考えは出てきそうにない。
だが、キャラクターだけは良いものをひねり出せそうだった。
要は、自分と真逆の考えの男を主人公に据えればいいのだ。
そうすればきっと物語が上手く進むであろうと、妙な自信がモララーの中に生まれた。
キャラクターがキッカケで納得できるストーリーが構成されるというのはよくあることだ。
主人公の概要をメモ帳に書き込んでいく。およそ十五分後、一人のキャラクターが虚構の中で創作された。
以下の文章に改行が用いられてないのは「特に読まなくてもいい」ということを暗に示しているのかもしれないが、
伏線をあえて見えにくくしているのかも知れない。
- 29 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:21:11.76 ID:WSlJXCJS0
-
『170cm半ばの身長。体つきはどちらかといえば筋肉質で、それゆえに身長以上に大きく見られる場合が多い。
ポリシーとして、常に顎髭をたくわえている。髪は男としては少し長めで、後退現象は見受けられない。
年の程は三十半ばで独身。とはいえ相手が見つからないというわけではなく、
一度身を固めてしまえば女遊びが出来なくなってしまうことを懸念しての判断だ。
趣味は当然の如く女漁り、会社ではあまりその面を見せないが、最早周知の事実となっている。
だが彼の人柄故か、それが理由で女性社員から敬遠されることはほとんどなかった。
仕事を終えると彼は毎日のように繁華街へと足を運ぶ。
そしてほとんど一晩中、クラブを渡り歩くのが彼の唯一と言って良い趣味なのだ。
というよりは、そこでほとんどの金を使ってしまうので、他の趣味に興じる余裕が無いと言うべきか。
自宅は駅近くのワンルームアパート。築何十年と経過しているため、家賃はさほどかからない。
女を自宅へ招き入れることもない(そこまでの関係を結びたがらない)ため、寝るためだけの場所として機能している。
女が好きということはすなわち、下の方もお盛んである。
美人に越したことはないが、どのような女性とも出来る限り肉体関係を結ぶ。
そうすることが彼にとっての楽しみであり、男としての矜恃であると思っている節がある。
だが前述したようにそこから先の関係へ踏み込むことはせず、なるべくドライに終始しようと努力する。
セックスに際してはほとんどの場合に於いて相手の要望を優先する。
たいていの性癖に応じることができるが、スカトロその他諸々のアブノーマルすぎるプレイは好まない。
なお、このような生活を送っているために、当然ながら先行きに不安を感じている。
しかし、現在の中間的な甘美からなかなか逃れることが出来ずに、日々をただずるずると過ごしてしまっているのだ。』
- 30 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:23:02.58 ID:WSlJXCJS0
- ここまで記して、モララーは一通り満足した。
これだけ固めてしまえば、物語を作るのは容易だろう。
小説を書く際、一定以上の縛りを設けた方が筆が進むのだと、彼は考えていた。
何も全てを読者に伝える必要は無く、必要な事柄を必要な時に応じて断片化しつつ説明していけば良いのだ。
ただ、不安要素もいくつかある。
モララー自身、今までクラブに行くことは仕事上の付き合い以外では皆無であり、
ホステス等々の風俗を一般知識以上に知っているはずがなかった。
果たしてこの設定で最後まで書ききることが出来るのだろうか。
これまで、見切り発車で成功したことなど一度も無い。
だが『企画』と銘打たれた作品である以上、無様なモノを仕上げるわけにはいかないのである。
ええい、ままよ。彼は叫んだ。
プロット云々については明日以降に考えれば良い。
無駄に急いてしまうことは後悔のタネとなってしまう場合が多いし、実際彼が今までに何度も経験してきたことであった。
都合よく意識が混濁してきた。今日はこのまま眠ってしまえ。
テキストを保存し、パソコンをシャットダウンしてからモララーが立ち上がったとき、またあの不可解な目眩が襲った。
酔いとは別の、得も言われぬ浮遊感。それはどこか快感を伴っていた。
薄ぼんやりと光るディスプレイがぐにゃりと歪む。
パソコンが放つジリジリという電子音が、ぐわんぐわんと耳鳴りのように鼓膜を劈いた。
そうしてまた世界が、この世界観が溶け出していく。
一瞬その場は何もない、白色すら存在しない完全なる無となってしまっていた。
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:23:34.86 ID:E2w3ppIjO
- 支援
- 32 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:24:52.54 ID:WSlJXCJS0
-
溶けて何もかもが終
それでもなおどこかに存在
ゆえに 時折それは荒々しく
- 33 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:26:31.24 ID:WSlJXCJS0
- そのとき 何が起こ 記 する。
け んことに、 をしながら のだ。
なことがで あ のかも知れないが、これ まうのである。
のも、 をほとんど毎日 いた。
のそれは、つい に衝動的 際、
してしま である。
以来彼は やみ てしまい、今日もまた、その を甘受 る。
れてし 戻
つま も装 っていたわけなのだが、
とう てし
そのときの彼の じいモノなのであり、と いものである。
そ にはどうして いからこそ あるが、
ピ と ば
そうす DAT れてしまった。
そ がり、 揺れ
そうすること から解放され、 が、
何 まともに思考を ままならない。
つい でにDAT が再稼働 まい、
となっ きは
周囲には の が彼はそれ い。
動中である。
……」と彼は らす。次の など たくもない。
世界観が再構築される。
彼は仕事から帰る途中だった。そこから物語は再開し、それは最早自然の摂理なのである。
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:29:23.23 ID:NY4A73GCO
- 支援
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:34:23.59 ID:E2w3ppIjO
- 支援
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:36:58.99 ID:9GoNReQd0
- 支援
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:37:27.92 ID:DmTDxWLOO
- 支援
- 38 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:41:33.70 ID:WSlJXCJS0
- 彼はまた【浪漫S区】の暖簾をくぐる。太陽が沈み、月が昇りはじめる時刻。
小綺麗な店内をざっと眺望して、モララーはすでに飲み始めている友人を発見した。
相手も気付いたらしく「おう」と片手を挙げてモララーを隣席へと呼び寄せた。
モララーは狭い通路をすり抜けて辿り着く。
座りながら彼は店の主人に、なれた調子で日本酒を注文した。
('A`)「よう、久しぶりだなあ」
友人――ドクオからそんな言葉をかけられる。
しかしモララーの記憶が正しければ、昨日もこの時間にドクオと会い、
同じように酒を飲んでいた。一昨日も、一昨昨日も。
ゆえに無視して、出された酒を軽く呷った。
しばらくして、ドクオが「つれねえなあ」とどこか情けない声を出す。
吐く息が酒臭い。もう随分飲んでいるようだった。
('A`)「で、どうよ。最近は」
( ・∀・)「相変わらずだ。何も変わらん」
平淡な調子でモララーは答える。するとドクオはニタアと笑って、「そうだろうなあ」と言った。
まるでこの世の奥底まで見通しているかのような、狡猾な表情をしている。
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:43:32.49 ID:e2OajmowO
- 支援
- 40 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:43:48.93 ID:WSlJXCJS0
- ('A`)「最近は本当に何も変わらない。
百年前からここで飲んでいるような気さえするぜ。
おそらく明日も、明後日も、世界が終わるまで俺たちはここで酔い潰れるんだろうさ」
( ・∀・)「……嫌だな、それは」
('A`)「ああ。まるで出来の悪い小説を読んでるみてえだ。
作家の意志が先行して、登場人物にちっとも生気を感じない」
( ・∀・)「おれたちが小説の登場人物だとでも言いたいのか」
ドクオは何も答えなかった。知っているくせに、とでも言いたげだ。
もしもドクオの言うとおり、この世界が小説の中だとするならば、とモララーは考える。
しかし考えたところでどうしようもなかった。今、こうして思考するという事実さえ、
小説内における一つの心理描写の材料として扱われるだけなのかも知れないのだから。
そしてこうして考えることも、こうして考えることも。一分、一秒、一刹那の時間さえ。
最早キリが無い。モララーは考えることを止めた。
しばし沈黙して、またいつものような世間話に興じた。
いつものようにドクオがモララーの性生活に興味を示し始めた。
いつものように酔っ払ったドクオが叫び始め、店員に連れ出されていった。
それを見ているモララーは、コップに残っていた酒をいつものように一気に呷った。
そのままモララーも金を払い、店を出る。
繁華街を少し歩いて右折し、路地をのぞき込んだ。
昨日と違い、そこに中国人らしい男はいなかった。
- 41 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:46:00.79 ID:WSlJXCJS0
- 一体いつ頃からだったろうか。自分の体感する時間、世界が繰り返し、想像の域を超えなくなってしまったのは。
会社員などそういうものだという考えが確かに存在する。しかしそれどころの話ではないのだ。
最早何もかもが意外性を失い、まるでモララーが全てを支配しきっているかのように、
あまりにも順調に、円滑に物事が進行していく。
明日は晴れるだろう、という確信があった。なぜなら今日がそうだったから。
下弦の月は明日も今日と同じ時刻に昇り、今日と同じ形で今日と同じだけの光を与えてくるのだ。
そうして考えたとき、モララーにはまるで実在感が無かった。
繰り返される日常に当てはめられた記号のような人間は、
それこそ小説の登場人物のように、何もかもが虚構であるように思えた。
だが……モララーは淡く光る街灯の下で大きくかぶりを振った。
あの中国人には昨日初めて出会ったぞ。親戚の子供も昨日本当に久々に家に来た。
それは間違いなく変化ではないのか。日常の繰り返しから脱却するための足がかりになるのではないか。
そうすれば自分にも実在感が蘇る。自分は虚構ではなく、ノンフィクションとして存在できると、モララーはそう思った。
だがそれには一方で不安も付きまとう。
ただの繰り返しだとはいえ、その中でモララーは平和に生活することができていた。
それが崩れ去ってしまったとき、同様に穏やかに暮らせるとは限らないのである。
世界が変化すれば自分自身の状況も変化するに違いなかった。
嫌な予感が脳みそにへばりついて離れなかった。なぜか、楽観視する気になれないのである。
そしてそのような消極的発想は、特に小説では実現してしまうモノなのである。
彼とてその例の外側に身を置くことはできない。
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:47:18.78 ID:L30TC++wO
- 支援
- 43 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:48:34.03 ID:WSlJXCJS0
- 彼はいつものように自宅の扉の前に立ち、子供の声が聞こえてこないことに安堵した。
扉を開ける。玄関で靴を脱ぎながら、モララーは不審を抱いた。
しぃが出てこないのである。いくら冷え切っているとはいえ(体面上そう取り繕っているだけかも知れないが)、
主人が帰ってくれば今の方からスリッパの音をぱたぱた響かせ、出迎えるのが日常だった。昨日だって。
( ・∀・)「ただいまあ」
奥に向かってモララーは呼びかけた。しかし返事はない。テレビの音がやけに耳につく。
しばらく茫然と立ちつくしていたモララーは、テレビに混じってもう一つの、小さな音が聞こえてくるのを感じた。
何かはわからない。いや、わかっているのかもしれない。だがわからない。
彼はとみに異空間へ放り込まれたかのように、おっかなびっくりといった恰好で廊下を踏みしめ、居間へと歩いた。
居間ではやはりテレビがついていた。だが、そこにしぃの姿はない。
そこから見えるキッチンにも彼女はおらず、モララーは当然ながら不安を募らせた。
そのとき、一際高い、悲鳴のような声が響いた。
モララーはにわかに声の方角を向いた。その視線の先に、しぃの部屋へと続く扉がある。
彼ら二人の寝室は結婚当初から隔てられていた。
寝るときだけはしぃを遠ざけたいというモララーの意向であることは言うまでもない。
今、その扉は少しだけ開いている。声は中から聞こえてくるのだ。
モララーは早歩きで近づき、扉に手をかけた。
開いたその先に、モララーは有り得てはならないものを見てしまった。
男女がベッドの上に居た。
実際に現場を目撃したことのないモララーにも理解できる。あからさまに、彼らは交合しているのだ。
そしてその女性の方は、紛う事なきモララーの妻、しぃなのである。
- 44 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:50:03.66 ID:WSlJXCJS0
- 四つん這いになったしぃに覆い被さるようにして男が腰を振っている。
室内は薄暗く、ベッドランプが輝いているだけなので、顔まで判別することはその時点ではできなかった。
一突き一声。実にリズミカルにしぃは嬌声を上げていた。
彼女たちの汗にまみれた身体が淡い光に照らされ、それは無闇に艶やかである。
さて、これ以上の明確な性描写をあえて省略する。
あらゆる表現技法を駆使して読んでいる方々を射精に導き、更には腎虚でくたばるにまで至らせるのは非常に容易だが、
ここで読むのをやめられてしまうのも、ほんの少し困るモノがある。
それにオトナ合作も今日で三日目、皆様そういう描写にはいささか食傷気味ではないだろうか。
中休みも必要であろう。
何はともあれ、彼らがセックスしているという構図に変わりはない。
そしてそのような図式を、モララーは傍観しているのだった。自分の妻が犯されている。
彼にはまるで実感が湧かなかった。現実に有り得ないだろうと決め込んでいたからである。
やがて、男の方がモララーに気付いたようだった。
ピストン運動を止めることなく、首だけを部屋の入り口に向ける。
その顔を見て、モララーは二度驚愕した。
たくわえられた顎髭、長めの髪の毛から汗が滴っている。
どちらかといえば筋肉質な体格、170センチほどの身長。三十代半ばを思わせる顔。
間違えようがなかった。自分が作ったゆえに、モララーは確信せざるをえなかった。
彼は昨日、モララー自身が作り出した小説の主人公なのである。
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:51:51.72 ID:L30TC++wO
- 支援
- 46 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:52:20.12 ID:WSlJXCJS0
- しぃが一際大きく切なげな声を出して腕を崩し、ベッドに顔を埋めて激しい呼吸を繰り返す。
どうやら果てたらしかった。それまでモララーが何をしていたかといえばただ眺めていただけである。
何をへたれたことをやっているかと言う人もいるかもしれないが、
彼にとって目の前の光景は二重の意味で非現実に過ぎるのだ。
さらに哀しむべきは、しぃが男に犯されることをまったくといって良いほど嫌がっていないことなのであるが、
今のモララーはそこまで頭が回らない。
ベッドからカーペットの上へ、モララー自身が作り出したその男が降り立った。
未だ興奮冷めやらぬ陰茎をむき出しにしているその姿は、
想像する限り滑稽、変態、阿呆極まりないのであるが、少なくともモララーはそのような感想を持つことができなかった。
対峙する二人。どちらも、何も口にしない。
一方は余裕を伴い、もう一方は乱れた思考回路を必死につなぎ合わせている。
唇を吊り上げ、男はにぃと野性的、獰猛な笑みを浮かべた。
(,,゚Д゚)「こういうことなんだよ、所詮な」
それだけ言って、彼は突然霧のようにその姿を段階的に失い始めた。
そしてモララーが声を発そうとしたときには、もうその姿は完全にその場から消失してしまっていた。
あとに、濃厚な男女の体液の臭いだけが充満している。
そのものの存在は失われた。だが、痕跡は明らかに虚構が発言したことを主張している。
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:53:37.95 ID:L30TC++wO
- 支援
- 48 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:53:53.45 ID:WSlJXCJS0
- 残念ながらいつまで経っても、モララーの視覚や嗅覚、そして記憶から男の姿がかき消えることはなかった。
そして彼自身、ようやく目の前の光景を受け入れて、どうしたものだろうかとどこか冷静に考え始めた。
本能が活動していなかった。理性ばかりが先行し、しかしもしかしたらそれこそがモララーにとっての本能かもしれない。
ひょろひょろと力なく眼球が左右して、やがてしぃを捉えた。
彼女はベッドの上にへたり込み、だがその双眸はしっかりとモララーを見つめていた。
ざまあみろ、彼女がそう言ってるようにモララーには感じられた。
悲哀といった感情は彼女の中に含まれていないようだ。
歓喜、或いは開放感。出し抜いてやったというような達成感。
ほうら、やっぱりこうなったでしょ。あなたが私の相手をしてくれないからよ。
でも私はちっとも悲しくなんかないわ。逆にうれしいもの。
ようやく繋がれ始めた脳内回路が再び断絶していく。
思考が壊れ始めた。精神が崩れ始めた。心理が裏返る。声も出せない。
彼にはもう、逃避に走る以外に為す術が残されていなかった。
くるりと振り返って扉に向かう。しぃは何も喋らなかった。だが視線だけは背中にひしひしと感じられた。
扉を閉めると、まるで今見てきたことが全て嘘、虚構であるように思えた。
しかしこの世界自体が虚構かも知れず、つまり同次元で起きていることに変わりはないのだからちっとも慰めにならない。
冷え切った頭で考える。しぃは処女だったのだろうか。
それは有り得ないだろうと思う。処女のくせしてあれだけ妖艶に交媾できるはずがないのだ。
ということは彼女はモララーと出会う前に他の男とセックスしていたことになる。
もしかしたら昔の彼女はセックス好きだったのかもしれないし、そうではなかったのかもしれない。
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:54:42.74 ID:E2w3ppIjO
- 支援
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:55:14.28 ID:L30TC++wO
- 支援
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:55:18.60 ID:e2OajmowO
- 支援
- 52 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:55:59.11 ID:WSlJXCJS0
- そのまま彼は自室へ戻った。
そしていつものようにコンピューターの電源を入れる。ジリジリと小さな音を立てて起動。
習慣とは恐ろしいモノであり、その間彼はほとんど無意識状態であった。
ぼんやり光るディスプレイを半睡で眺めつつ彼は考える。
先程起きた事態にどう対処しようか。どう対処しようもない。
妻を寝取られたという事実を、他人に伝える手だてがないのである。
何せその張本人は消失してしまったうえ、彼はモララー自身が作り出した虚構の主人公なのだ。
それをそのまま主張したところで、キチガイ扱いされておしまいである。
しぃが彼を拒否すればいいのだが、あの様子を見ている限りそれにも期待できない。
離婚を企てたとして、慰謝料を払うのは自分ということになってしまうだろう。
そうなれば会社でなんと言われるか。せっかく仕事が波に乗りだしてきた時期であるというのに。
彼はモララーの、今まで抑制され続けてきたリビドーの塊なのかもしれない。
深層心理でつながっていて、彼を使うことによってたまりに溜まったストレスを発散しようとしているのか。
デスクトップにテキストファイルが数個並んでいる。
その中には勿論、昨日書いたキャラクターの設定が紛れ込んでいた。
マウスを動かし、削除しようと試みる。しかし叶わなかった。
ドラッグアンドドロップでゴミ箱に移動させても消えない。デリートキーを押しても反応しないのである。
試しにダブルクリックしてみると、すんなり開くことが出来た。
モララーは諦観する。あの存在は絶対なのだ。作り出してしまった以上、最早ねじ曲げることが出来ない。
彼は早々にパソコンの電源を切り、ベッドに潜り込む。
その夜はなかなか眠ることが出来なかった。
どういうわけか、陰茎が勃起してちっとも静まらないのである。
無理矢理眠ると、淫夢を見た。それは彼にとって地獄以外の何者でもなかった。
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:57:24.30 ID:L30TC++wO
- 支援
- 54 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 22:59:11.74 ID:WSlJXCJS0
- 夜が終わる。朝を迎える。
彼は駅へ向かうまでの道程を重たい足取りで歩いていた。
本当は会社になど行ける気分ではないのだ。しかしむやみやたらと休むわけにも行かない。
何せ今が重要な時期なのだ。どうして重要な時期なのかはいまいちはっきりしないが。
今朝、しぃは何を気にする風もなく、平然と朝食の準備をしていた。
モララーに気付いたとき、彼女は微笑を浮かべて「おはよう」と言った。彼はしばらく立ち尽くしてしまった。
まさか忘れてしまっているのだろうか。女性はリアリストだとよく耳にするが、そういう問題なのだろうか。
だからといって昨日のことを、こちらから問いただすのも憚られる。
追及できるだけの材料を持ち合わせていないので、頑なに否定されてしまえばそれで終いなのだ。
幻想だったのだろうか……モララーは自分の記憶に疑いを持ち始める。
だが考えてみればそちらの方が、まだ現実的に有り得る話だ。
ドクオの話や一昨日来た親戚の子供など、種々の要素が絡み合ってかのような幻を見てしまったのかも知れない。
だが、あの時五感で得られた感触は確かに本物だった。
その仮説は、信じたいが信じられない。どうしようもない。
モララーが脳みその形を整えるようにして数度手で自分の頭を叩いた時だった。
( `ハ´)「兄さん兄さん、ちょと待つあるよ」
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:59:23.81 ID:E2w3ppIjO
- 支援
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 22:59:57.41 ID:e2OajmowO
- 支援
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:00:18.31 ID:L30TC++wO
- 支援
- 58 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:01:41.07 ID:WSlJXCJS0
- 声が聞こえた。あの男の声だ。ハッとして、モララーは自分の意識を確かめた。
いつの間にか、彼はまたあの路地裏へとやってきていた。
おそらくまだ朝であるというのに、ビルとビルの狭間に位置するそこは薄い闇に包まれている。
そこで男が、昨夜と変わらぬ風体で座って商売をしていた。
( `ハ´)「兄さんまたここにきたな。やぱり、兄さんの心、癒し求めてるね」
( ・∀・)「……」
図星だった。だから否定はしなかった。確かに心が、衝動的に癒しを求めている。
或いは、全てを粉々に打ち砕くほどのカタルシスを。
無言を肯定と捉え、男はにんまり笑って、筵の上に置いてある薬の袋を一つ、モララーに向けて差し出した。
受け取ってみる。何も書かれていない、白い紙袋の中にいくつかの薬包紙が入っている。
( `ハ´)「祖国の森で採てきた薬草、たくさんまぜあわせてるよ。
どんな病気も一発で治る。まぁ兄さん信じないだろうがね」
( ・∀・)「それは……例えば、幻覚症状といったものでも治るのか」
( `ハ´)「何でも治る」
男はきっぱりと言い切った。モララーは左手をポケットに突っ込み、財布を出そうか逡巡した。
男が答えを待っている。薬が答えを待っている。誰かが答えを待っている。
(;・∀・)「……幾らだ」
モララーはやがてか細い声で男に尋ねた。
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:03:20.48 ID:L30TC++wO
- 支援
- 60 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:03:22.84 ID:WSlJXCJS0
- ( `ハ´)「一つ千円。まとめて買ってくか?」
( ・∀・)「いや、一つでいい」
財布から千円札を取り出して、震える手でそれをつきだした。
男は受け取り、穴が開くほど見つめてから大事そうにポケットにしまいこむ。
モララーも同様に、持っていた薬袋を鞄の中に、無造作に放り込んだ。
買ってしまったことに、後悔はしそうになかった。むしろ、これによって果たして救われるだろうかという方が大切だ。
( `ハ´)「それ、寝る前に一つ水と一緒に飲むといいね。飲み過ぎると、大変な事なるよ」
しばらく動けなかったモララーに、男は楽しげな表情でそう言った。大変な事。モララーは反芻する。
( ・∀・)「どんなことが起きるっていうんだ?」
( `ハ´)「試したことないからよくわからないある。
でも、それは例えばとても恐ろしいことかもしれない。楽しいことかも知れないよ。
もしかしたらゴジラに踏みつぶされるのかも知れない。もしかしたら妖精さんと空を飛べるかもしれないね
もしくは、アルファベットで戦ってみるか。ひょ、ひょひょ、ひょひょひょひぃ、ひぃひひひひひ」
何が面白いのか、男は電波的な笑い声を発し始めた。
その、聞くに堪えない音波に、モララーは思わず耳を塞いだ。
だがそのうち、彼の心の底からも突発的な笑いがこみ上げてきた。
それが何故だかわからない。だが、彼はついにその衝動を抑えきることが出来なかった。
( ・∀・)「ふひょ、ひょ、ひょははははははは、く、くくく」
( `ハ´)「ひょ、ひ、ひひょひょ、ひぃひぃ、ひは、ひひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」
二人はいつまでも笑い続ける。そのうち朝が終わって昼が来る。昼が終わって夜が来る。太陽が沈む。月が昇る。
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:04:57.08 ID:e2OajmowO
- 支援
- 62 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:05:44.97 ID:WSlJXCJS0
- ドクオに、かの事を相談しようかと考えた。しかし諦める事にする。
いくら友人であるとはいえ、あのような、下手な小説にありそうな話を信じてはくれないだろう。
彼らは世間話に興じ、酒を飲んだ。下々に関するネタも、いつものように流した。
ドクオが酔って叫び始めた。連れ出されていく。
モララーは、酒を飲み終えてから【浪漫S区】を出た。
考える。なぜ自分はこんなに余裕たっぷりに動いているのだろう。
もしかしたら、今この瞬間にも虚構から、あの男が出てきて我妻を犯しているのかもしれないのだ。
一刻も早く帰り、妻を守る、というよりはむしろ監視しなければならないのではないか。
しかし、そんな気は一向に起きなかった。
しぃが喜んでいるという事実がある。それで夫婦関係が上手くいくならば……と考える弱気な心がある。
また、俺には関係ないという他人面も持ち合わせていた。どれが本物の感情かはよくわからない。
釈然とせぬ心持ちのままに、モララーは帰宅の途につく。
自宅までの道程では、誰とも会う事がなかった。
つまりここでは小説的なフラグ、イベントは発生しないのだな、とモララーは思った。
いつの間にか、モララーも自分が虚構の存在であるという事を自覚し始めていた。
何故だろう。今日、会社に行ったかどうかさえ曖昧であるからだろうか。
答えは出ない。彼はマンションの階段を上る。嬌声が聞こえる。
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:06:52.69 ID:L30TC++wO
- 支援
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:07:41.73 ID:F5LO2J7J0
- 私怨
- 65 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:07:45.21 ID:WSlJXCJS0
- ドアを開けた。昨日よりも激しい、しぃの切なげなうめき声が響いている。
モララーにまったく遠慮しなくなったのだ。彼女の寝室へと続く扉は開放されたままだ。
何の気も無しに、モララーは部屋に入る。そこにはやはりあの男がいた。
しぃを抱き、その豊満な乳房の谷間に顔を埋めて、ピストン運動を繰り返している。
僅かに垣間見えたしぃの顔は、さながら般若の如き形相であった。
男の背中に力強く爪を立て、「あう、あう、あうあうあう」などと鼻息荒く叫んでいる。
いつもの清純そうな表情はどこへやら。今目の前にいるのは髪を振り乱した、落ち武者である。
やがて男が深々と息を吐いて腰を動きを止めた。射精したらしい。
しぃは射精と同時にキィ、と怪鳥のように鳴いて、男の背中から腰辺りまでを爪で裂いた。
皮膚が破れ、どくどくと血が垂れ流されていく。
男がまたモララーの目の前までやってきた。
そしてぐったりを仰向けに倒れているベッドの上のしぃを指さしてぼやき始める。
(,,゚Д゚)「よっぽど溜まってるのか知らんが、アレはなかなかの猛者だ」
( ・∀・)「……そうか」
やや憮然としながらも、モララーは普通に応対していた。
(,,゚Д゚)「もしかしたら異常性欲者になったかも知れんな。
お前に相手されないあまり、溜まりに溜まった劣情が爆発してるんだ。
ああ、いてえよ。背中いてえ」
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:08:56.87 ID:E2w3ppIjO
- 支援
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:09:13.12 ID:L30TC++wO
- 支援
- 68 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:09:13.58 ID:WSlJXCJS0
- ( ・∀・)「……お前は、誰なんだ」
男の、不躾な態度にようやく辟易し、モララーは低い声を出した。
(,,゚Д゚)「あぁ?」
( ・∀・)「お前は一体誰なんだ。おれのリビドーの化身か、それともただの化け物か。
勝手におれの妻を犯しているが、おれが黙って見過ごすと思っているのか?」
(,,゚Д゚)「そりゃあ、思っているとも。
そうでないにしても、お前は俺に手出しする事なんか出来ないだろう?
しかも、勝手に犯しているなんて言い方しているがとんでもない話だ。
俺と彼女は合意の上でヤッているんだ。後ろめたい事など何も無いね」
瞬間、反射的にモララーは一歩前に進み出て、男の胸ぐらを掴もうとした。
しかし、すでに男は霧と化していたため、伸ばした腕は空を切った。
霧状の男が嘲笑している。いくら空中を掻き毟っても、捕らえる事は出来ない。
(,,゚Д゚)「そうだ、俺の名前を決めておいてくれよ。
いつまでも「男A」じゃ格好がつかない。しぃだって、俺の名前を呼ぶときに困っているみたいだぜ」
ケラケラ笑いながら、男は消失した。
モララーはあての無くなった指を蠢かせながら、しぃを見た。
シーツに、ギコの残した血液が染みが点在している。
その傍で、しぃはゼイゼイと呼吸を繰り返しながら、譫言のようにぶつぶつと呟き続けていた。
(* ー )「よかったわ、とても、よかった、よかった……」
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:10:52.58 ID:L30TC++wO
- 支援
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:11:09.44 ID:+KdjH0Nz0
- このレスを見たあなたは確実に交通事故に会います
逃れる方法はただ一つ
↓このスレに行き
http://game14.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1174218540/
http://game14.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1174959266/
http://game14.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1190100856/
デア・リヒター最強
と書き込んでください。書き込まなければ確実に明日交通事故にあいます
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:11:16.42 ID:e2OajmowO
- 支援
- 72 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:13:11.03 ID:WSlJXCJS0
- モララーは慌ただしく自室の扉を開けた。
そこで一呼吸つき、しかしやはり落ち着いては居られない。
(;・∀・)「な、ななな、何がよ、よかった、よ、よか、よかった、だ。
お、おれの、おれのいる前で、あ、あんな、あんなこと、ことことことことことことこと」
叫び、喚き散らすがどうにもならない。
昨日とはまるきり心理の行き先が違っていた。
それはおそらく、しぃに直接あのような言葉を吐かれ、更には男に侮蔑されたからであろう。
ああ殺してやりたい、殴って踏みつけて焼いて炙って骨を砕いてぐちゃぐちゃにしてやりたい。
しかしそんな暗澹とした殺意とは裏腹に、出来る事と言えば自室で叫ぶ事ぐらいなのだから、
これでは玩具売り場の前でゲームをねだる幼稚園児と何も変わらない。
そんな自分に嫌気がさして、更に狂躁は加速するのだ。
そのうちに彼は思い出した。今朝、男から薬を買った事を。
探すのももどかしく、スーツケースの中身を全て床にぶちまける。
それから、小銭を拾い集める乞食のような仕草で彼は薬袋を取り上げた。
昼間買った緑茶のペットボトルが一緒に転がり出てきたので、それを使って粉薬を飲み下す。
あまりにも急いだため、口の両端から緑茶が垂れ流れて床に落ちていく。
ざらざらした感触が喉を通り、食道を過ぎていった。
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:14:33.69 ID:L30TC++wO
- 支援
- 74 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:14:51.44 ID:WSlJXCJS0
- 何も変化がなかった。即効性では無いのかも知れないが、モララーは妙に焦っていた。
彼は激しくかぶりを振って、それからパソコンの電源を入れた。
ジリジリを小さな音を立てて起動。
日常茶飯事。日に一度はパソコンを使わなければ気が済まない。
( ・∀・)「企画……」
口に出すと同時に思い出した。そうだ、書かなければならない。
急に現実に引き戻された気がした。いや、正確には虚構そのものであるのだが、
彼にとってはむしろこちらの方が現実的に対処すべき問題へと昇華していた。
テキストファイルを開く。何を書こうかと思索する。
しかしてあのような閨事を見た直後。まともなアイデアなど浮かぶはずもない。
それどころか、デスクトップの隅に追いやった、あの男の設定が保存されているテキストファイルが、
その存在感を膨張させ、今まさにモララーに対して自己主張を始めた、ような錯覚をモララーは覚えた。
(,,゚Д゚)「名前を決めておいてくれよ」
男の台詞がまざまざと蘇る。
そうだ、おれは彼の名前を決めなければならない。そして企画を進行させなければならない。
モララーは普段の落ち着きを取り戻し始めていた。
少しばかり考えて、男の名前を「ギコ」とすることに決めた。
勿論本名ではない、代用のあだ名のようなものだ。
物語の登場人物に、何の脈絡もないあだ名をつけることは、彼の趣味でもあった。
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:16:38.42 ID:E2w3ppIjO
- 支援
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:17:29.46 ID:L30TC++wO
- 支援
- 77 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:17:47.47 ID:WSlJXCJS0
- 物語はギコが繁華街をうろついている場面から始めよう。
彼はそこで、いつものように女漁りに精を出しているのだ。
その日も彼はお気に入りのホステスを見つけ、なんとかして口説き落とそうとする。
話術に長けているのは年期の為せる業だ。そもそもホステスなどというものは、少し酔わせれば大抵股を開く。
彼らはそのままホテルへ向かい、交合する。
( ・∀・)「……うん、こんなところだなあ」
これは起承転結における「起」の前段階であり、まだ何も物語になりそうなことは始まっていないのだが、
それでもモララーはこのストーリーを気に入っていた。
( ・∀・)「うん、これはすばらしいぞ、すばらしい」
自己愛とでも表現するべきだろうか。
あまりにも自画自賛したためか、彼の陰茎がやがて鎌首をもたげ始めた。
かつてないほどの性欲が、モララー全体に渦巻いていた。
このとき彼はまだスーツ姿である。ズボンに亀頭が擦れ、それが痛いのやら気持ちいいやら。
ついに彼はファスナーから怒張したペニスを右手で掴んで引っ張り出した。
そしてそのまま手首を上下し……。
男のオナニーを克明に描写して喜ぶ読者の方々はいないだろう。喜ぶ作者もいない。
ゆえにこの部分をおよそ三十行省略する。
もしも具体的に知りたい場合は、自分の下腹部についているソレを弄ってみるといい。
それが答えだ。
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:17:50.77 ID:NY4A73GCO
- 支援
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:19:11.01 ID:L30TC++wO
- 支援
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:19:24.77 ID:e2OajmowO
- 支援
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:19:41.95 ID:F5LO2J7J0
- 弄ってみる私怨
- 82 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:19:48.53 ID:WSlJXCJS0
- 射精までにはほとんど時間がかからず、
彼は成年コミックも目を見張るほどの量の精液を、散弾銃の如き勢いで四方八方へと発射した。
そのとき彼が思い浮かべていたのは、紛れもなく先程の映像、しぃとギコのセックスであった。
快感の余韻がモララーの脳髄に響き渡り、しばらくは動く事が出来ない。
モララーにとって、実に十数年ぶりの自慰行為であった。
ふと我に返って、彼は青臭いにおいに顔をしかめた。
ティッシュをとり、床に飛び散った精液をぬぐっていく。
何か自分が今非常に無様な醜態をさらしているような気がして、
誰に見られているわけでもないのに、彼の陰茎は再び屹立し始めた。
彼は再び(中略)射精した。
結局、モララーはその夜合計七回ものオナニーにトライし、
いずれにおいてもAV男優三人分ほどに及ぶ精液を迸らせた。
普通、ましてや彼ほどの年齢になればそれほど事に及べば出てくる液体に赤色が混じるか、
何も出なくなるか、腎虚でイくのではなく逝ってしまうかするのだが、彼は年齢や常識の壁を乗り越え、
見事に複数回せんずりを達成してのけた。
それができたのもやはり、彼が実在する人物ではなく、虚構であるということを証明しているのだろう。
射精のしすぎで半ば天国に旅立っている頭脳で、これは薬のせいだろうかと彼は考えた。
あの薬には一種の鎮静剤のようなものが含まれていた、興奮した神経を抑える作用があるのだ。
その一方で、性欲を増幅させ、精気に満ち満ちた身体にしてしまう。
それが良いのかどうかはよくわからないが、今のモララーにとっては極上の品物であるように思える。
彼は八回目のオナニーに挑戦したが、途中で文字通り精根尽き果て、ペニスを握り締めたまま眠りこけてしまった。
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:21:06.92 ID:F5LO2J7J0
- 支援
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:21:49.25 ID:L30TC++wO
- 支援
- 85 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:22:03.25 ID:WSlJXCJS0
- それからの日常を描写する事は、誰の得にもならない。
なぜならば、ほとんど同じ毎日が繰り返されるからだ。
相変わらずモララーは【浪漫S区】に通い、帰宅してからは想像を絶するオナニー祭りを一人開催する。
ギコは相変わらず現れ、しぃの相手をしていた。
モララーに性欲が戻ったのだから、夫婦でやればいいのかもしれないが、
如何せんモララーがそこまでの精神状態に到達していない。
思春期真っ盛り、オナニーしたくてたまらないがセックスは怖くて出来ない、そんな中学二年生のようなものである。
そして彼は次第にギコに対して腹が立たなくなっていった。
薬の効果であることはほとんど間違いない。
しぃの反応加減は日々激しさを増し、最近などは絶頂の快感のあまり、
抱きついていたギコの腕の肉を噛みちぎってしまった。
しかし、ギコは一度消えてまた現れたときにはもうすっかり傷は癒え、元通りになっているので何の問題もない。
だが彼はたびたびこうボヤく。
(,,゚Д゚)「こりゃあ、いつしかアブノーマルな道に進むぜ」
そして、モララーの書く大人向け作品も順調に進んでいた。
現在、彼の作品内ではギコとのセックスの真っ最中であった女が後ろからバットで撲殺されている。
締め切りまで、まだまだ時間はたっぷりあった。
そうして、日々が過ぎていく。
変革が起きたのは、ギコが出現してからおよそ一週間あまり過ぎたころのことだった。
正確な経過日数は、誰にもわからないことであるが、そこに追求し始めるときりがなくなるので先に進める。
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:22:46.91 ID:F5LO2J7J0
- 支援
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:23:18.96 ID:e2OajmowO
- 支援
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:23:22.94 ID:L30TC++wO
- 支援
- 89 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:24:20.46 ID:WSlJXCJS0
- モララーが【浪漫S区】を出たとき、前を通り過ぎていく人物にみとめた。
ギコである。彼は何やら忙しなく、早歩きでどこかへ向かおうとしていた。
( ・∀・)「おい、お前」
(,,゚Д゚)「……ああ、やっぱりお前か。そろそろ会いそうな気はしていたよ」
そんな風に言うギコはどこか憔悴している様子だった。
( ・∀・)「お前は外を歩ける身分なのか」
(,,゚Д゚)「俺は繁華街を歩くのが好きなんでね。
まぁもっとも、今は女の使いっ走りだからあんまり楽しくないけどな。
ああ、あとコレはお前の服だ。借りてるぜ」
( ・∀・)「……それで、どこへ行く」
(,,゚Д゚)「どこへ行くも何もねえよ、ちっとは助けてくれ」
ここにきて、ギコが初めて泣き言らしき事をのたまった。
モララーは内心ほくそ笑み、しかし顔には出さず続きを促す。
(,,゚Д゚)「最近、しぃが俺の腕を噛みちぎったのは知ってるだろ?
今日もまた噛まれてな。ほれ見ろ、血が出ている。
しかも最近じゃ、一回のセックスでは我慢できなくなってしまったらしいんだな。
それでさっき、ついにこんなことをいいやがった。『わたし、SMプレイがしてみたいわ』ってよ。
彼女、ドMなんだとよ。それはいいとして、なんで俺がアダルトショップに行かないといけないんだよ。
『恥ずかしいから』ってなんだよ、馬鹿女め」
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:25:25.89 ID:L30TC++wO
- 支援
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:25:59.27 ID:F5LO2J7J0
- 私怨
- 92 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:26:36.14 ID:WSlJXCJS0
- ( ・∀・)「おい、少しは声を落としてしゃべれよ。誰かに聞かれたらどうする」
(,,゚Д゚)「平気だよ、誰も聞いちゃいない」
確かに、ここは繁華街であるというのに近くに人の気配は一つもない。
ギコの猥語に耳を傾けている者はいないようだ。
しかし、しぃがマゾヒストであったとは。モララーの知らなかった事実である。
もっとも、今までに知りようのなかったことであるが。
(,,゚Д゚)「ああ、しかし飽きてくるぜ、そろそろ別の女を捕まえたいもんだ。
それじゃあな、俺は行くぜ」
( ・∀・)「待て、俺も一緒に行く」
モララーの進言に、ギコは少しばかり驚いた様子だった。
だがやがて、何も言わずに歩き始めた。
大人向け作品を書くための取材だ――そんな言い訳が心の中にできている。
だが本意は別にあり、それはつまり彼自身の性欲からくる興味なのである。
場所もわきまえずに持ち上がりかけている陰茎が何よりの証拠だ。
しぃが教えてくれたというアダルトショップに行くまで、誰にも会わなかった。
そもそも、今日はしぃとギコ、そしてドクオ以外の誰かと出会っただろうか。
出会わなかった気がする。モララーのそれは確信に近かった。
仕事にも行っていない、電車にも乗っていない、【浪漫S区】で酒を飲んだ事さえ怪しい。
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:27:16.78 ID:F5LO2J7J0
- 支援
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:27:39.62 ID:L30TC++wO
- 支援
- 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:27:45.68 ID:e2OajmowO
- 支援
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:28:57.80 ID:E2w3ppIjO
- 支援
- 97 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:29:02.32 ID:WSlJXCJS0
- 【TWO-SEE】という名のアダルトショップで、ギコは低温蝋燭に鞭、縄やアイマスクなどを購入した。
その金はどこから出ているのか、とモララーが尋ねると、ギコはしぃが用立ててくれた、とこともなげに答えた。
知らぬうちに、彼らの世界は急速に広がっていっているようだ。
やはり誰にも会わぬまま帰宅する。
ギコの後についてしぃの部屋に入ると、しぃは手持ちぶさたにベッドの上に座り込んで待っていた。
(*゚ー゚)「遅かったじゃない」
(,,゚Д゚)「いやあ、悪いな。途中でこいつと遭っちまったもんだから」
ギコがモララーを示すと、しぃが鋭い目で彼を睨み付けた。
しかし、モララーは特に何も思わず、言い返しもしなかった。
むしろ彼は、鬱血したイチモツをどう処理したものかと考えるのに必死なのだ。
(*゚ー゚)「まぁ、いいわ。ねえ、早くしてよ」
しぃの言葉に従って、ギコはまず縄を取り出し、彼女の身体を縛り始めた。
いきなりハードすぎやしないのだろうか。モララーは頭の片隅でそんな事を思ったが、
当のしぃは何食わぬ表情、いやむしろ若干頬を紅潮させている。
元来彼女はこのようなプレイが好きなのかも知れなかった。
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:29:43.02 ID:IYgoFTMmO
- 支援
- 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:29:44.56 ID:F5LO2J7J0
- 私怨
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:30:06.61 ID:L30TC++wO
- 支援
- 101 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:31:28.90 ID:WSlJXCJS0
- さすがに手慣れた様子でギコは縄を操り、しぃを後ろ手に縛り上げた。
うつ伏せの達磨のようなその姿を橙色のベットランプが照らし出し、淫猥なことこの上ない。
そんな姿勢のおかげでアヌスやら陰毛やら、その他諸々の恥部は丸見え状態。
最早筆舌尽くしがたい姿態であり、むしろ書かない方が想像をかき立てるのではないかと思うのであまり詳しくは記さない。
しぃは恍惚とした吐息を何度もつき、早く嬲って欲しいと言わんばかりに口の端から涎を垂らし、
だらしのない表情でギコを見上げた。
そんな彼女に、ギコはアイマスクを被せた。視界を奪われ、彼女は身をよじらせる。
ギコは鞭を片手にベッドの上に直立する。
そして、しぃの肉付きの良い尻に向かって、勢いよくそれを振り下ろしたのである。
ヒュウ、と空気を切り裂いた直後、肉の弾けるような音が響く。
あまりの音量にモララーは思わず目を細めたが、
見かけほどには痛くないようで、しぃは押し殺したような声を漏らした。
それからギコは立て続けに二度、三度としぃの尻をひっぱたく。
最初は小さかったしぃの叫びも次第に大きくなり、十回目辺りになると絶叫へと変わった。
それは嫌悪、拒絶の声ではなく、愉悦、快楽を表現するそれであることはモララーにもわかる。
そして今や、モララーのペニスは阪神ファンのごとくいきり立ち、
ズボンを突き破る勢いで股間にテントを張っている。
無様な妻の姿に何よりも興奮していた。それが例え他人の手によるものであろうとも、だ。
- 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:33:18.52 ID:L30TC++wO
- 支援
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:34:29.50 ID:e2OajmowO
- 支援
- 104 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:35:01.68 ID:WSlJXCJS0
- ギコは次に言葉責めを始めた。
白豚。淫水女郎。恥垢。ビッチ。汚物。変態。便器。腋臭。家畜。色魔。
顔面障害者。きちがい。不細工。阿婆擦れ。色狂い。種馬。阿呆。ゴミ。クズ。ゲロ。
ある事無い事様々な罵詈雑言が飛ぶ。
だがそんな単語が突き刺さるたび、しぃはぴくりと身体を震わせ、熱い吐息を漏らすのだから世話無い。
傍から見れば完全に異常であるのだが、幸いな事に現状、
ここには異常者しかいないので何もかも正常である事として話を進める事が出来るのである。
さてモララー。
彼最早我慢することままならず、自分が理性を持った高等生物であるということを忘れ、
やおらズボンとパンツを脱いで、そのままベッドの上のしぃに飛びかかった。
そしてそのまま怒張した陰茎をバックの姿勢でしぃの中へ突っ込む。
ずるり、と音がしそうなほど滑らかに、彼のイチモツは挿入された。
ただし、その穴が前の穴か後ろの穴かは定かでない。
(,,゚Д゚)「お前、セックスのやり方知ってるのか?」
ギコがせせら笑うがこれはもう知識云々の問題ではない。
彼の中の、種の保存を第一義とする本能が芽生え、それがそのまま腰の前後運動へと変換されているのだ。
しぃは抗議の声をあげない。この際誰でもいいのだろう。
- 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:36:13.50 ID:L30TC++wO
- 支援
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:36:52.29 ID:E2w3ppIjO
- TWO-SEE……。弟者子育てか。
- 107 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:37:14.63 ID:WSlJXCJS0
- ( ∀ )「オウ、オウオウオウウオウ、おう、王欧応黄桜往央」
白痴の猿みたいな顔をして、モララーは奇妙な声を出し続ける。
それと同時にピストン運動。子宮を探る藤岡探検隊。廻る巡るその核へ。
「案餡安暗」としぃが呻けばモララーの腰の動きは更に加速。
その速さ、およそアルファベットZ。モララーは正義のヒーローになれますか。
カウパー腺液出し切って、後は射精を待つのみと。
ここに来て最終局面に突入。朝焼けが来れば世界も終わる。
所詮男女の最終兵器は、チンコとマンコに違いない。
「暗暗餡暗案安」「央往桜凹鴎」只今富士山九合目、もう、ゴールしてもいいよね・・・?
( ∀ )「うほほほう、うほほほ、うほほ、うほ」
ついにモララーの亀頭から、白濁とした数億の兵団が、今初めてしぃの内部へと突入成功。
しぃはグイと首を上げ、獣のような咆吼を吐き出す。
萎れた陰茎抜き取って仰臥。生まれて初めての快感。
モララー、齢三十余年にして童貞投棄に成功。
しぃの、前か後ろかよくわからない穴から一億の兵団が垂れて落ちる。
およそ二千年が経過して、やっとモララーが正気を取り戻したとき、
ギコの笑い声が耳の中で爆発した。
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:38:18.72 ID:e2OajmowO
- 凄いな
支援
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:39:37.44 ID:F5LO2J7J0
- 支援
- 110 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:39:37.45 ID:WSlJXCJS0
- (,,゚Д゚)「ヒャッヒャッヒャヒャ、ヒャヒャ。
こりゃすげえな、まるで畜生の交尾だぜ」
返す言葉もない。確かに、今までの中でも最高クラスの快感の波が押し寄せた。
なぜ今まで自分は、これほどすばらしい行為を受容しなかったのだろう。
短絡的に不潔と決めつけ、避けてきた事があまりにも馬鹿馬鹿しい。
ただそれを表だって認める事はあまりにも恥ずかしく、彼はてらてらとぬめっている陰茎そのままに、
ギコの言葉を聞いていた。
ギコは持っている鞭を両手で軽く曲げながら言う。
(,,゚Д゚)「今日は、これ以上は無理みたいだなあ。
やれやれ、さすがの俺でも、たまには休みが必要ってもんだ」
そう言って鞭を持ったまま、モララーの服を身につけたまま、彼は消失していった。
モララーとしぃの二人だけがぽつねんと存在する。青臭い残り香が漂う。
しぃの手首を縛っている縄をほどいてやりながら、モララーはおずおずと尋ねた。
( ・∀・)「良かったのか」
(* ー )「ええ、良かったわ。まあまあ、ね」
一定の評価が下り、モララーの表情に歓喜が満ちた。
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:40:33.79 ID:L30TC++wO
- 支援
- 112 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:40:50.21 ID:WSlJXCJS0
- 一瞬視界がぐにゃりと歪んで、元通りになったときには、モララーは自室の真ん中に突っ立っていた。
パソコンを目に付けて、彼は考える。今ならば、よりリアリティに溢れる性描写が書けるに違いないと。
しかし、現実はそういうわけにもいかなかった。
そもそも現実と小説の間には途方もない乖離性がある。
事実は小説よりも奇なりとはよくいったもので、実際その通りなのだ。
現実に起こった事が必ずしもリアリティ溢れるものではないのだ。
三十半ばの男が、他の男に見られながら結婚数年目の妻を相手に童貞を捨てる。
これのどこに現実性があるというのか。皆無である。
性行為にしても、始終脳みそが痙攣していたものだからよく覚えていない。
覚えている事といえば肌色肌色安案暗鴎凹黄白濁ぐらいのものであり、
それだけの情報から性行為を描くなど余りにも危険すぎる。
だが、せめて、今この感触を、できるだけ生のままで保存しておきたい。
そんな一心からモララーはパソコンの電源を入れる。
ジリジリと小さな音を立てて起動。
メモ帳を開き、とにかくダイレクトで、センシブルに文字列を並べていく。
そうしてすらすらと記述されてできあがった物は、
放送禁止用語連発だわ、差別用語全開だわ、そもそも文法が成立していないわでもう滅茶苦茶。
それでもモララーはある種の愉悦を伴いながらその文章を、
性描写のどこかに挿入する事を決意した。
それから、本編を少しだけ書き進めて彼は大きなあくびをした。
活動時間の限界である。中国人から買った粉薬を服用して、彼はベッドに潜り込んだ。
この日の、モララーの自慰回数は六回。
パワプロでいうとピンク色の顔が飛び跳ねているレベルだ。
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:42:15.83 ID:L30TC++wO
- 支援
- 114 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:42:37.77 ID:WSlJXCJS0
- 日常にまた新たな変化が加えられ、しかし同じ軌道を巡り続ける。
しぃのSM好きが発露してからしばらくは、彼女の寝室に鞭の音が響かない日は無かった。
日が増すごとにその回数と威力は上昇し、しぃの嬌声は絶叫の域に達している。
それでも気持ちよいと言うのだから、まったくマゾヒストとは理解できない。
モララーはと言えばこちらは日が増すにつれてより一層獣として進化していた。
彼らの性行為の過程はこうである。
まずギコが鞭やら言葉を使ってしぃを嬲り、彼女を興奮させる。
モララーはそれを見て自家発電。無論射精に至らぬよう努めるが、時々叶わぬ場合もある。
だがすぐに蘇生するので何も問題はない。
しぃの鼻息が荒くなってきた頃を見計らい、モララーはしぃにのしかかる。
そしてマンコにフォーリンチンコ。そのままピストンゲットアロング。
事が終わり、もしもしぃが満足していない場合は、ギコが続きを引き受ける。
こんな具合だ。
想像力豊かな人ならば、これが如何にシュールかつアンビリーバブル、
ナンセンスであるかは容易にわかっていただけると思う。
だが別に想像しなくても良い。
一方でモララーは、粉薬を順調に消費していた。
そんな折。どれほど時間が経ったかはもはや不明。
モララーが【浪漫S区】から家へ帰宅する場面から、話は再開する。
- 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:44:24.34 ID:e2OajmowO
- 支援
- 116 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:44:41.19 ID:WSlJXCJS0
- 彼がマンションの廊下を歩いていると、家の方から
「ンォウ! フゴッ! ゴヘァッ!」
という、牛が屠殺されているかのようなうなり声が断続的に聞こえてきた。
すわ獣姦かと、モララーは慌てて家の中へ。
流石に妻が獣に犯されているのには抵抗がある。
だが彼女の寝室に飛び込んでみると、何のことはない。
しぃの姉、つまりモララーの義姉がギコに犯され、ギョホギョホと喘いでいたのだ。
川*゚;ё;゚*)「オオゥン、オオゥン、いいのぉ、ギコにゃんいいのぉ! フゴッ」
まさに阿鼻叫喚の地獄絵図。
その醜女は鼻や口や皮膚から諸々の体液を垂れ流し、
それが今、大便を煮詰めたかのような凄絶な臭気を放っている。
樽のような胴体に、頭がちょこんと乗っているその姿は、まさにリアル黒ヒゲ危機一髪。
そういえば、シミやニキビに混じって、鼻の下にうっすらとヒゲが生えているのが確認できる。
ギコが腰を振るたびに、脂肪にまみれた臀部やら腹部やらがボゥンボゥンと大きく震える。
そういえば――モララーは、自分の作ったギコの設定を思い出す。
『どのような女性とも出来るだけ関係を結ぶ』
今だけは、ギコに同情せねばならなかった。
しかし、紅潮したギコの表情を見ていると、まんざらでもないのかもしれない。
川*゚;ё;゚*)「ギョヘェ、ギョヘェ、グエ、グエ、ゴエエエエエエエエエエエ」
女がウシガエルのように泣き叫び、果てた。
全身の力を抜いてゴヒィゴヒィと激しい呼吸を繰り返している。
- 117 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:46:18.21 ID:WSlJXCJS0
- ( ・∀・)「……」
モララーの表情からは、すでに色が失われている。
この世のありとあらゆる業が凝縮されているかのような光景。
そういえば、しぃはどこへいったのだろうかと目玉を動かして探す。
居た。部屋の隅で、茫然自失とした顔で座り込んでいる。充満する毒ガスにやられたのだろう。
(,,゚Д゚)「フゥ……」
対照的にギコは、満足げに陰茎を抜きとった。
(,,゚Д゚)「……おう、どうした。放心状態じゃねえか」
( ・∀・)「ど、どうしたもこうしたもあるか。いつからここは養豚場になったんだ」
(,,゚Д゚)「お前みたいな、ついこの前まで童貞だった野郎にわかるはずもねえ。
デブにはデブなりの楽しみ方があるんだよ」
川*゚;ё;゚*)「フヒヒィ、フヒヒィ、ねぇ、ギコにゃぁん……もっとぉ……」
女がおねだり口調で懇願する。
切なげに潤んだ双眸が、まっすぐにギコを捉えていた。
モララーは吐き気を覚えた。
(,,゚Д゚)「よしよし、もう一度可愛がってやろう」
ギコがそう言った瞬間、この世界を構成しているDATに、余りある醜悪さによってヒビが入った。
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:47:07.73 ID:L30TC++wO
- うわぁ…………
- 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:47:29.09 ID:F5LO2J7J0
- 世界を破壊する醜さwwwwww
- 120 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:47:49.23 ID:WSlJXCJS0
- ギコは彼女に迫って、まずは片手で恥丘に触れた。
フヒヒィン、と女が奇妙な音で嘶く。
それからギコはあまりにも短すぎる両足をもう一方の手で愛撫する。
恥垢にまみれ、発酵したような臭いを放つ陰唇にギコが舌を這わせると、
女はギョホゥと呻いてドカンの身体をのけぞらせた。
肥大した乳輪を弄びつつ、ギコは今度は上半身を攻めにかかる。
順番が逆であるような気がするのは、二度目だからだろうか。
モギュウと音がしそうなほどの濃厚なディープキスが演じられる。
それはおよそ三十秒間継続し、ギコが口を離すと糸を引いていた。
それが唾液の糸か、納豆の糸かは不明のままである。不明のままで良い。
胃液がこみ上げてくるのをなんとか抑えながら、モララーはその一部始終を見ている。
目を離さないのではない。離せないのだ。
女の肢体は、そのままメデューサなのである。
だがついにたまりかねて、モララーは叫んだ。
(#・∀・)「いい加減にしてくれ! ここは俺の家なんだ!」
巻き戻し。
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:48:52.06 ID:L30TC++wO
- 支援
- 122 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:48:59.50 ID:WSlJXCJS0
- ギコは彼女に迫って、まずは片手で恥丘に触れた。
フヒヒィン、と女が奇妙な音で嘶く。
それからギコはあまりにも短すぎる両足をもう一方の手で愛撫する。
恥垢にまみれ、発酵したような臭いを放つ陰唇にギコが舌を這わせると、
女はギョホゥと呻いてドカンの身体をのけぞらせた。
肥大した乳輪を弄びつつ、ギコは今度は上半身を攻めにかかる。
順番が逆であるような気がするのは、二度目だからだろうか。
モギュウと音がしそうなほどの濃厚なディープキスが演じられる。
それはおよそ三十秒間継続し、ギコが口を離すと糸を引いていた。
それが唾液の糸か、納豆の糸かは不明のままである。不明のままで良い。
胃液がこみ上げてくるのをなんとか抑えながら、モララーはその一部始終を見ている。
目を離さないのではない。離せないのだ。
女の肢体は、そのままメデューサなのである。
だがついにたまりかねて、モララーは言った。
(#・∀・)「……おかしいな、同じことが繰り返されている気がする」
巻き戻し。
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:49:02.49 ID:e2OajmowO
- なまじ描写力が凄いだけに酷い破壊力
支援
- 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:49:29.01 ID:E2w3ppIjO
- うわぁ……。
- 125 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:49:54.10 ID:WSlJXCJS0
- ≠〃⊃レ£彳皮女レニ迫ッτ、ма£〃レ£片手τ〃恥丘レニ角虫яёT=★
フヒヒィ冫、`⊂女ヵゞ奇妙Tょ音τ〃嘶<★
ξяёヵゝら≠〃⊃レ£ぁмаレ)レニм○短£(≠〃ゑ両足をм○ぅ一方σ手τ〃愛撫£ゑ★
ち<レニмаゐяё、発酵UT=∋ぅTょ臭レヽを放⊃陰唇レニ≠〃⊃ヵゞ舌を這ゎ世ゑ`⊂、
女レ£≠〃ョホゥH呻レヽτ├〃ヵ冫σ身体をσレナξ〃ら世T=★
肥大UT=乳輪を弄ひ〃⊃⊃、≠〃⊃レ£婚忸レ£半身を攻めレニヵゝヵゝゑ★
順番ヵゞ逆τ〃ぁゑ∋ぅTょ汽譟階£ゑσレ£、二度目T=〃ヵゝらT=〃Зぅヵゝ★
м○≠〃ュゥ`⊂音ヵゞUξぅTょレま`⊂〃σ濃厚Tょ〒〃ィ→┐o≠スヵゞ演U〃らяёゑ★
ξяёレ£ぉ∋ξ三十秒間継続U、≠〃⊃ヵゞ口を離9`⊂糸を引レヽτレヽT=★
ξяёヵゞ唾液σ糸ヵゝ、納豆σ糸ヵゝレ£不日月σмамаτ〃ぁゑ★不日月σмамаτ〃良レヽ★
胃液ヵゞ⊇ゐレナ〃τ<ゑσをTょω`⊂ヵゝ抑ぇTょヵゞら、м○ララ→レ£ξσ一部始糸冬を見τレヽゑ★
目を離5Tょレヽστ〃レ£Tょレヽ★離・TょレヽσT=〃★
女σ肢体レ£、ξσмама乂〒〃ュ→廾Tょστ〃ぁゑ★
T=〃ヵゞ⊃レヽレニT=маレ)ヵゝЙёτ、м○ララ→レ£言ッT=★
(#・∀・)「これじゃあ誰も読めないだろう!」
巻き戻し。
- 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:50:19.36 ID:F5LO2J7J0
- 支援
- 127 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:51:53.28 ID:WSlJXCJS0
- 擬古迫彼女、片手触恥丘。
不狒狒狒狒狒狒陰。女嘶音奇妙也。
其後擬古愛撫短過両足。
擬古舌這大量恥垢陰唇発酵臭放散。
女呻魚砲土管身体起立礼。
弄肥大乳輪、擬古第二段階上半身攻城戦。
順番逆於二度目故也。
音色喪牛濃厚接吻実演中。
約三十秒間継続、擬古離口引糸吐瀉。
彼唾液糸乎、納豆糸乎詳細不明也。現状継続賛成。
胃液逆流注意報、喪螺羅亜一部始終観察中。
視線固定、視線離脱不可。
肢体等号符石化魔女。
我慢不可能。喪螺羅亜絶叫。
(#・∀・)「勘弁してくれ! ここを繰り返して誰が得するんだ!」
再生。
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:52:15.12 ID:Sdvyekc40
- なんかすげぇな支援
- 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:53:58.92 ID:L30TC++wO
- 支援
- 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:54:15.98 ID:e2OajmowO
- 支援
- 131 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:54:19.81 ID:WSlJXCJS0
- いつしかモララーは自分の部屋へと逃げ込んでいた。
今日ばかりは下腹部も精力を失い、垂れ下がったままである。
( ・∀・)「いや……俺は貴重な体験をしたのかもしれない」
確かに、あれほど凄惨な場面を目の当たりにする事は、もう二度と無さそうだ。
最も、この体験はどこにも活かす余地がないのであるが。
目を瞑れば沸々と湧き上がるあの光景。
流石に、小説を書き進める気力は湧いてこなかった。
こんな日は早く寝てしまって、記憶を払拭してしまうに限る。
とはいえ、一夜かそこらで消失するほど生半可なインパクトではなさそうだ。
( ・∀・)「……ん」
いつものように薬袋をのぞき込み、モララーは愕然とした。
もう一つも粉薬が残っていなかったのだ。昨日のうちに気付かなかった事は大きな失態である。
だが、彼はそれほど問題視していなかった。
一日ぐらい飲まなくても大丈夫だろう……そう安直に考え、彼は就寝した。
そして地獄を見た。
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:54:29.11 ID:4+U2tLm50
- ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
- 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:54:37.95 ID:qeRhiDlEO
- 支援
- 134 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:55:12.64 ID:WSlJXCJS0
- 夢の中で、モララーは自分の口から十数匹のゴキブリが飛び出てくるのを見た。
それらは地面に這いつくばると、超スピードで蠢き始める。
カサカサカサカサと走り回りながら、ゴキブリたちはそれぞれ小さな卵を産み落としていく。
それらはたちまち孵化して小さなゴキブリが誕生する。
そして、一瞬のうちに成虫ほどの大きさへと進化するのだ。
たちまち、あたり一面ゴキブリの、茶褐色の海となった。
モララーがわめこうとした時、一匹のゴキブリが羽を広げて飛び立った。
それにつられて、彼らは一斉にモララーにとびつきはじめる。
カサカサと脚を上っていく。腕の表皮やその舌の筋繊維をゴキブリが食い破っていく
こめかみにはり付いたゴキブリが、鋭利な前脚をモララーの耳に突っ込んで、
鼓膜をガリバリガリバリと引っかき回した。
何か叫ぼうとして口開くとゴキブリが侵入してふさがれてしまう。
そのうち、モララーは尻のあたりに違和感を覚えた。
違和感はすぐさま激烈な痛みへと変貌する。
一匹のゴキブリが、肛門から体内へと侵入を試みているのだ。
脚の爪でアヌスを無理矢理広げて頭を突っ込む。
あまりの痛みにモララー、失神しそうになる。ゴキブリが侵入に成功した。
大腸から小腸へと、彼は突き進んでいく。その過程で幾十もの卵が産み付けられ、
再び大量のゴキブリが口から……
目覚めたとき、
彼は汗でぐっしょり濡れていた。と同時に、彼に対して無数の罪悪感が叱責を始めた。
- 135 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:57:06.25 ID:WSlJXCJS0
- 自分は今まで何をしていたのだろうか。
せ、性行為などというけ、汚らわしい行為を、それも好きこのんで何度も何度も……・。
それに、いつの間に自分はギコの存在を許してしまったのだろう。
彼は所詮虚構の存在なのだ。それも、モララー自身が作り上げた小説の登場人物だ。
そんな輩が妻を幾度となく鞭でひっぱたき、犯したのだ。
それに対して自分は何も思わなかったのか。
後悔。邪念。恨み。嫉妬。種々の負の感情がモララーを蹂躙した。
死への渇望さえ彼を襲っていた。
それらはどうしようもないほどに大きく、また、複雑に絡み合っている。
モララーは叫んだ。
血反吐を吐き、身体が裏返りそうなほどの勢いで咆吼した。
そしてそのまま部屋を駆け出る。身支度をしたかどうかも分からない。
ただ彼は、迫り来る自分の感情から逃げるように、家を飛び出した。
- 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:57:46.80 ID:F5LO2J7J0
- 凄まじすぎる私怨
- 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:58:06.32 ID:L30TC++wO
- うわぁ……支援
- 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:58:48.41 ID:e2OajmowO
- 支援
- 139 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/16(日) 23:59:17.60 ID:WSlJXCJS0
- その夜。彼はまた【浪漫S区】にいた。
小綺麗な店内をざっと眺望して、モララーはすでに飲み始めている友人を発見した。
相手も気付いたらしく「おう」と片手を挙げてモララーを隣席へと呼び寄せた。
モララーは狭い通路をすり抜けて辿り着く。
座りながら彼は店の主人に、なれた調子で日本酒を注文した。
('A`)「よう、久しぶりだなあ」
友人――ドクオからそんな言葉をかけられる。
しかしモララーのキオクが正しければ、昨日もこの時間にドクオと会い、
同じように酒を飲んでいた。一昨日も、一昨昨日も。
ゆえに無視して、出された酒を軽く呷った。
しばらくして、ドクオが「つれねえなあ」とどこか情けない声を出す。
吐く息が酒臭い。もう随分飲んでいるようだった。
('A`)「で、どうよ。最近は」
その瞬間、モララーはわあと泣き叫んだ。
('A`)「なんだなんだ、どうしたよ、オイ」
慌てるドクオに、モララーがわあわあ泣き喚きながらなんとか事情を説明していく。
しぃのこと。ギコのこと。虚構。自分の性的観念。諸々。何もかもをドクオに吐き出した。
- 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/16(日) 23:59:24.21 ID:DmTDxWLOO
- 支援
- 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:00:06.20 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 142 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:00:20.71 ID:2ARyGMos0
- ('A`)「ふうん……」
やけに冷静な表情で、ドクオは酒を呷った。
( ∀ )「俺……お、俺ぁ、どうすればいいんだ!?」
('A`)「いやでもなあ、それはもう、どうしようもないよ。
DATって知ってるか?この世界を構成している核みたいなもんだ。
そいつがある男を動かして、この虚構世界を創造させているわけなんだが。
そのDATは、どうもアダルティな物事がお好みらしくてなあ。
お前が主人公に選ばれた以上、お前がそういう色事に巻き込まれるのは仕方ない事なんだよ。
おそらく、この物語が終わるまで続くだろうな。考えてもどうしようもねえ」
( ∀ )「……なな、なんだ、そ、それは。
な、なんでお前がそんなことを知っているんだ!?」
('A`)「お前と、書き手以外はみんな知ってるぜ。
まぁ……俺に伝える役目が与えられたという事は、この物語もそろそろ終わるってことだろうな。
想像以上に性描写が稚拙すぎて、DATに狂いが生じたんだろうよ」
( ∀ )「で、でも、それじゃあ何のか、解決にもなならないじゃないか!」
('A`)「だから、もうすぐ終わるから……
どうしてもなんとかしたいって言うなら、ここから出てすぐのところにある路地に行ってみな。
そこで中国人が薬を売ってる。それを買って、飲めば解決だ」
- 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:01:28.02 ID:tCLruLBo0
- 私怨
- 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:01:39.75 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 145 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:02:05.31 ID:2ARyGMos0
- ( `ハ´)「お、また来たあるね。そろそろ来ると思てたよ。薬切れたあるね?」
ドクオの言ったとおり、確かに一人の中国人の男が地面に筵を敷いて商売をしていた。
なぜ彼は知っていたのだろう。なぜだ。俺は知らなかったのに。
そんな愚痴が頭の片隅を過ぎったが、今はそれどころでない。
モララーはその男を、泣き腫らした目で睨み付けた。
( `ハ´)「お、お。どうしたある。目つきが普通違うあるよ」
( ∀ )「いいから、いいから早くく、くく薬をくれ、薬を、薬……」
そして、男のアクションを待たずにモララーは筵の上から薬袋を一つ強引に取り上げた。
覚束ない手つきでそれを開く。薬包紙がいくつか地面に転がり落ちる。
男は呆気に取られたといった風に彼の狂態を眺めていた。
やがて一つの薬包紙を、モララーは開いて粉をそのままざぁと流し込んだ。
当然ながら咳き込む。白い粒状の集団が気管に侵入して噎せ返る。
食道内で針が飛散したような痛みが襲う。
だが、瞳からさらなる涙を落としながらも、モララーは二つ目の薬包紙を掴んだ。
( ∀ )「なおら、なおらん。なおらない。治らない。薬が足りていない。薬が。薬が」
二つ目、三つ目。口の端から白色の粒がぼろぼろと零れる。
だが彼は飲み続けた。精神が平坦に帰するまで粉薬を服用し続けた。
やがて彼の視界をグランドピアノが飛び交いはじめた。
六つ目の粉薬を飲み込んだあたりで、「はっははあ!」と破顔一笑。
モララーは小躍りを始めた。
- 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:02:52.19 ID:2f7O6cQhO
- 支援
- 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:03:23.68 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:04:18.16 ID:tCLruLBo0
- 私怨
- 149 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:04:24.47 ID:2ARyGMos0
- 頭の中がくるくるくるりんと回転している。
耳の中に棲んでいるネガティブアバターが戦い始めた。
ぐわんぐわんと反響音。頭蓋の中をどこまで駆ける。
心臓がズコバコズコバコまるで犬の交尾の如き勢いで震動反復反転七転八倒。
心持ちは最高にハイな状態になり、今ならばオーバーエクシードだろうがオーバーゼニスだろうが余裕で発動できる勢い。
ハッハハァ、楽しいな! 楽しいな! たーのしーいな! ここは天国かなー?
わーい、わーい、棺桶売ってるよー安いよー安いよー大特価だよー!
あー、そこにいるのはかの有名な桃たろおだなー!? セイヤ、セイヤ、かかってこいやあ!
あああああああああ、待って、いじめないで、いじめないで、このか弱いボクちゃんをいじめないで!
三丁目にはすんでないけどボクちゃん猫みたいにか弱いの。だからいじめないでええええええええ。
この場合要するに私が述べたい事は即ちここに存在する全ての事象が、
量子学的科学的非科学的空間的結合を果たしているという事でありまして、
あらゆる存在観念はつまり一時のそこにある全ての何かしら特別な問題も来さないならば
ならばなぜあらあらまぁまぁ、卵が落ちちゃったわ。
ってゆぅかぁ、さぃきんさぁ、まじちょ→だりぃんだょねぇ(ー。ー;)
なに、だっとぉ? なにそれちょ→むかつくぅヾ(`Д´*)ノ
ぁたしのカレシさぁ、まじつょぃから(ワラ
だっととかってのもぃっしゅんでヤッちゃゥから、そこんとこ、ょろしく→☆(*´艸`)
あ、助けてくれお! 僕なんか変なの書かされてるお!
僕こんなつまんない話書きたくないお! 僕もっと面白い話が書きt
- 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:04:27.63 ID:dETOff6SO
- 支援
- 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:05:49.55 ID:tCLruLBo0
- 私怨
- 152 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:05:53.91 ID:2ARyGMos0
- ( `ハ´)「落ち着いたあるか?」
しばらくして、男にそう尋ねられた。
モララーは慌てて落ちている数少ない粉薬を拾い集めた。
それから、恥ずかしそうに財布を取り出し、千円札を男に手渡す。
( ・∀・)「……ああ、はい。いや、これは失礼しました。目の前で随分な醜態を晒してしまい」
( `ハ´)「そんなことどでもいいことよ。
それより兄さん、あんなにいっぺんに飲んでだいじょぶか」
( ・∀・)「全然大丈夫です。逆に、気力が湧いてますよ」
モララーはその場で屈伸運動やスクワットをしてみせる。
男は心配げにモララーを見上げていたが、やがて「それはよかたある」と笑顔を作った。
( `ハ´)「それじゃあ、また用命の時にはいつでも来るあるよ」
( ・∀・)「ええ、ありがとうございます。失礼しました」
男に手を振り、背中を向ける。
路地を出たところでモララーは、背中に生えた翼を羽ばたかせて飛び上がり、そのままマンションへと向かった。
- 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:06:02.14 ID:put0P0Yt0
- すさまじい・・・
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:07:14.10 ID:eEK4JoeEO
- いや凄い……支援
- 155 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:07:43.07 ID:2ARyGMos0
- いつものようにしぃの寝室へ入ると、そこには今日は二人の男がいた。
一方はしぃの口に自らの陰茎を咥えさせている。
そしてもう一方はバックでグイグイ押していた。
典型的な3Pの恰好である。モララーの立ち位置から、前方にいるのがギコであるとは確認できた。
だが後方がわからない。やがてその男は振り向いて、ニッコリとモララーに笑いかける。
(´・ω・`)「やぁ、これはどうも、お邪魔しております」
( ・∀・)「おやおや、しょぼんさんでしたか。それはどうも、ご無沙汰しておりますでありますです」
その紳士風な面をひっさげている男は、かのしぃの姉の旦那、つまりモララーの義兄にあたる人物だ。
第二の谷佳知とも言えるその人物。
意外にも、普通の美人に対しても性欲が湧くらしい。
(´・ω・`)「只今、あなた様の奥さまを犯させていただいております」
( ・∀・)「それはそれは。どうぞごゆっくり」
(´・ω・`)「ありがとうございます。それでは、お言葉に甘えて」
セイヤソイヤソイヤッサセイヤッサ。
「つまらねえなあ……」とギコが誰にともなく呟いた。
最近アブノーマルなプレイばかりしていたせいか、例え3Pでも退屈に思えてしまうのだろう。
同様に、しぃもあまり楽しそうではない。
嬌声こそあげているものの、顔はいつもほど紅潮しておらず、心なしか息づかいもおとなしい。
- 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:07:45.92 ID:tCLruLBo0
- 背中に生えた翼wwwwwww私怨
- 157 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:09:07.69 ID:2ARyGMos0
- やがて行為を終えたしょぼんとギコが煙のようにたち消える。
しょぼんは最後、モララーに向かって丁寧にお辞儀をした。
彼も虚構の存在だったようだ。モララーには一つだけ心当たりがある。
あの日、義理の甥であるまたんきが残した、彼のお父さんを描いたという絵だ。
そういえば、どこか身体の造形がオリジナルよりもおかしかった気がする。気がするだけだろう。
( ・∀・)「いやああああっははあ! やっほう! いいやっふううううううううううううううううう!」
ハイテンションを持続しつつ、モララーは自室に戻ってパソコンの前に座った。
電源を入れる。ジリジリと小さな音を立てて起動。
彼は怒濤の勢いでキーボードを叩き始めた。
出てくる、出てくる、湯水のように文章が湧いてくる!
ああ、ペンが進まないなんて日々が懐かしいよ!
キャラクターが勝手に動く! 世界観が自在に構築されていくよ、ああ、なんて楽ちんなんだろう!
いつもこうであればいいのに、いつもこうであればイイのに!
その夜、モララーの破竹の進撃は空が白み出す頃まで続き、
結果書き上げた量がテキストファイル約80kb分。
例えるなら正義ヒーロー第二部第十三話四回分ぐらいに相当する。
その割に誤字脱字はほとんどなく、言い回しもほとんど違和が感じられないというのだから、
躁状態にも程があるぴょん。
( ・∀・)「あとちょっとだひゃっほおおおおおい、うぎゃらぎゃらぎゃらぎゃら」
就寝前、彼は残っていた粉薬を、一度にまとめて飲み下したんだぴょん。
その直後に、突発的な破壊衝動に襲われて、モララーはパソコンのディスプレイを力任せに持ち上げ、
壁に向かって投げつけたぴょん。
ガラガッシャンと音 が ょん。
- 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:09:11.14 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:10:22.92 ID:tCLruLBo0
- 私怨
- 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:10:28.52 ID:2f7O6cQhO
- 支援
- 161 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:10:40.87 ID:2ARyGMos0
- ( ^ω^)
( ^ω^)
( ^ω^)
( ^ω^)
( ^ω^)
( ^ω^) ( ^ω^)
( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ^ω^)( ゜ω゜)( ゜ω゜)( ゜ω゜)
- 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:10:58.40 ID:tCLruLBo0
- これはシュールwwwwww私怨
- 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:11:25.97 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:11:39.09 ID:vyjiDCOKO
- な、何だ……?
- 165 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:11:56.77 ID:2ARyGMos0
- ついに太陽が昇らなくなってしまった。
いや、昇ったのかも知れないがモララーが体感する事は出来なかった。
そしてまた夜だった。彼は【浪漫S区】にいる。ドクオが隣にいる。一緒に酒を飲んでいる。
('A`)「この話のオチを説明するとだな」
ドクオは口から言葉とげっぷを一緒に吐き出した。
('A`)「この話はあくまで誰かの手によって書かれたもの。
その中で、なおかつお前が一つのストーリーを書いている」
( ・∀・)「劇中劇中劇か」
('A`)「お前が書いている物語は全貌が明かされていない。
だから一概にそうとは言い切れないんじゃないか。俺にはよくわからんが」
( ・∀・)「ふうん……だがいいのか。劇中にオチをバラして。
サスペンスもので、途中で犯人が分かってしまったら面白くもなんともないぞ」
('A`)「いいんだろ。そういう役目が俺に回ってきたんだから。
構成要素であるDATが匙を投げてんだ。もうこの話はどうしようもねえさ」
( ・∀・)「ではいつ終わるんだ」
('A`)「在るべきところへ収束するんじゃねえかなああ」
- 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:12:46.37 ID:tCLruLBo0
- 私怨
- 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:13:19.26 ID:2f7O6cQhO
- 支援
- 168 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:13:25.91 ID:2ARyGMos0
- ( `ハ´)「ワタシの出番、これ最後ね。いやぁ、なかなか楽しかたあるよ」
( ・∀・)「そう言われても、俺にはまったく実感がないな。
ところで、薬が無くなったんだ。一つ売ってくれないか」
( `ハ´)「毎度ある。どうせなら、全部持てっていいあるよ。
ワタシ店じまいするあるね」
( ・∀・)「いや、一つでいい……で、これからお前はどうするんだ」
( `ハ´)「どうするとはどういうことある?」
( ・∀・)「この物語が終わってから、だよ」
( `ハ´)「ははぁ、兄さんまだあまりよくわかてないあるな。
終わった後なんて無いある。所詮虚構、小説、作り物の世界よ。
それ以上でも以下でもないね、ワタシらみんな死んでしまうあるね」
( ・∀・)「死後の世界なんて考えてもいないのか」
( `ハ´)「ワタシに宗派の設定無いあるからな。
じゃあ、一緒に運命に喧嘩でも売りにいくあるか」
( ・∀・)「霊探偵になるのもいいかもしれないな。
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、ひゃひゃ、ひぃはっぁひゃほほほほほほ」
( `ハ´)「或いはミュージカルでもするあるか。
ひょひょひょひょひぇひぇひぇひぁひぁひぁ」
- 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:13:48.51 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:14:28.86 ID:tCLruLBo0
- 私怨
- 171 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:15:10.45 ID:2ARyGMos0
- モララーが帰宅すると、いつものように艶やかな嬌声と、カバの断末魔のような咆吼が聞こえてきた。
また義姉がいるらしい。二人一斉に啼いているという事は、またしょぼんがいるのだろうか。
だが、そこに居る人物はモララーの想像人数を超えていた。
今、しぃを犯しているのはなんとドクオなのだ。
「分、憤紛吻焚墳」と絶賛淫行中。その光景何度目かも知れず、当然ながら省略。
ちんちんフラフラフラダンス、フラッと不埒に腐乱したフラグを立てようとするドクオとは対照的に、
しぃは無反応無感情無作為無心無為無常無情無上。
ダッチワイフでももう少しまともに反応するんじゃないかと思うぐらいに平然としている。
(;A;)「やったったぁ、やったったぁ、俺ァやったったァ!
犯しとるう、犯しとるう、俺のチンポコがしぃちゃんのオメコを犯しとるぅ!」
そういえばそんな悲願を居酒屋で何度も何度も叫んでいたような気がする。
こうして、どくおくんは、じぶんの、ねがいごとを、かなえることができました。
めでたし、めでたし。
さてそのお隣。
やはりそこに横たわるは、義姉、つまり川*゚;ё;゚*)←コイツである。
ギョホウ、ギョホウ、ギョホホウとゲンセンカンの女将のような声をあげて感じて居るんだかいないんだか。
さて、そんな醜女の脂まみれの身体に挑戦しているのがなんと、先程別れたばかりの筈の中国人。
(;`ハ´)「あ、あ、いいある、いいある。ワタシの陳さんシュッポシュッポあるよ。
ワタシデブ専あるが、こんなにいい女とヤるの初めてね。
あ、あ、出る、出るあるよ、陳さんから白さん出ちゃうある、あ、あ、うひい」
- 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:16:26.01 ID:2f7O6cQhO
- 支援
- 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:16:31.00 ID:tCLruLBo0
- 私怨
- 174 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:16:50.31 ID:2ARyGMos0
- そんな淫靡極める肉の海のそばで、ギコとしょぼんが煙草を吹かしていた。
その横ではまたんきが何やらまた絵を描いている。
( ・∀・)「やぁ、今日は参加しないのですか」
(´・ω・`)「これはどうも。そうですねえ、たまには見る側にまわるのも一興じゃないですか」
(・∀ ・)「おとーさーん、今度は何をかこーかなー?」
(´・ω・`)「うん、もうやめときなさい。ややこしくなるから」
(,,゚Д゚)「つか今日は最後の夜だぜ。
最後ぐらい、主人公のお前にお鉢が回ってこないと不憫で仕方ねえだろう?」
そういってギコはモララーに笑いかけた。
それと同時、中国人とドクオが一斉に「ヒョヒョイ」と叫んで果てた。
「準備は整ったねえ」とギコが楽しそうに言う。
二人の女がそれぞれ良い感じに熱を持っている。しかしてまだまだ不満なご様子。
たちまちペニスがスタンドアップ。脳内部がリビドーで溢れかえる。
( ∀ )「ああ……ちょっと待っていてください」
モララーは恍惚とした表情で自室へと慌てて戻った。
そして鞄から購入したての粉薬を取り出して、全て服した。
身体が熱くなる。コイキングがギャラドスに。嗜虐精神が満ちていく。
どこからともなく縄を取り出し、しぃの寝室に戻ったモララーは、早速二人を縛り上げにかかった。
- 175 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:18:02.91 ID:2ARyGMos0
- およそ十分後、そこにできあがる一つの緊縛女体と一つのボンレスハム。
所謂亀甲縛りという奴だ。多少間違っている部分もあるが、大差はないだろう。
鞭をとり、モララーは一度試しに振ってみる。それは盛大に唸り、空間を切り裂いた。
( ∀ )「クラァ!」
気合いを入れて鞭をしぃの臀部へ叩きつける。
悲鳴をあげるしぃ。感嘆の声をあげるのはギコ。さすがに、ここまで強くやった経験は無いらしい。
だがモララーは容赦しない。二度三度四度五度六度七度八度九度。
「やめてぇ、やめてぇ」なんて声はおそらく幻聴。十度十一度十二度(中略)二十五度。
尻の表皮質が綺麗に破れて、石榴のように鮮やかな赤色の肉が見える。
それを見て、モララーは更に興奮を覚えた。
川*゚;ё;゚*)「うぅん、ううぅん、モララーさまぁん、こっちにもぉ、こっちにもぉ」
醜悪すぎる肉塊が醜悪すぎる表情で醜悪すぎるおねだり。
流石のモララーも拒否拒絶否定そして矛先をギコに向ける。
川*゚;ё;゚*)「ギコさまぁ、おねがいぃん、あたしぃ、もうがまんできないのぉ!」
(,,゚Д゚)「ヘイヘイ、しょうがねえな」
ギコが言葉とは裏腹に嬉しそうな表情で立ち上がった。
そしてボンレスハム攻略戦を開始する。
その後ろ姿を中国人が恨めしげに見つめる。
- 176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:18:36.24 ID:2f7O6cQhO
- 支援
- 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:18:41.39 ID:eEK4JoeEO
- 支援www
- 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:18:54.57 ID:tCLruLBo0
- 私怨
- 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:19:19.65 ID:put0P0Yt0
- 支援
- 180 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:20:07.28 ID:2ARyGMos0
- 我慢できなくなったモララーが、股間を通っている縄を賢明にずらして挿入。
得も言われぬエクスタシー。今だけ水も酸素もなくても生きられそうな錯覚。
そして二三度こすっただけで、膣内に放たれ流れ流れるペルセウス座流星群。
だがそれでおさまるはずもなく、素早く弾が装填される彼のセックスピストル。
そうしてそのまま性交続行断行に成功。
時間が流れる。
二人が180回のセックスを終えたとき、2007年が終わった。
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
二人が4560回のセックスを終えたとき、2008年が終わった。
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
そうして順調に年月が過ぎていき、2010年が終わった頃になって、
ようやくモララーのペニスからの精子量が減少傾向に転じた。
さて、その頃になって問題になるのは、やはり便意。
(* ー )「ねぇ、ねぇ……トイレに行きたいんだけど」
縄によってあらゆる場所の血流を止められ、彼方此方が赤黒くなってしまったしぃがモララーに言った。
まぁ三年も我慢していたら仕方のない部分である。
( ・∀・)「何!」
途端にモララー、先程まで萎えていたペニスを奮い立たせてしぃに叫ぶ。
( ∀ )「それは大便か!?」
- 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:21:11.26 ID:tCLruLBo0
- 私怨www
- 182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:21:44.63 ID:eEK4JoeEO
- なんという……支援
- 183 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:21:49.05 ID:2ARyGMos0
- (* ー )「いいえ、違うわ、小さい方よ」
( ・∀・)「なんだ、そうか……」
そうは言いつつモララー、しぃの股間に顔を埋める。
そして彼女の膣に口をつけ、勢いよく吸引運動を開始した。
(* ー )「あ、ひゃ、お、おほ、うほ、うほほほ、うほほ」
しぃが奇声をあげ、同時にモララーの顔全体に濃く黄色い液体が飛散した。
その味わいと言ったらまるでドンペリのよう。
ホストクラブで高価な代物も、ここならタダで飲めるよ!
アンモニア臭があたりを包む中、モララーはしぃを犯す作業を再開した。
ところかわってお隣。
川*゚;ё;゚*)「ねぇ、ねぇ……トイレに行きたいんだけどここでしていいのぉん?」
(,,゚Д゚)「……それは大きい方か、小さい方か」
ボンレス、熱したわけでもないのに赤くなり、一言。
川*////*)「大きい方(はぁと」
- 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:22:22.14 ID:tCLruLBo0
- 支援
- 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:23:18.89 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 186 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:23:39.32 ID:2ARyGMos0
- (,,゚Д゚)「……スカトロは好みじゃねえんだがなあ」
そういえば、そんな設定も作ったなあと、モララーは頭の片隅で思う。
川*゚;ё;゚*)「ねぇ……ギコくんにぃ、あたしぃ、一生のお願いがあるの」
(,,゚Д゚)「なんだよ」
川*////*)「あたいの気持ち、そのお口で受け止めて!」
ボンレスが茹でダコに進化。流石のギコも2p引いた。
だが背に腹は代えられず、使いどころを間違っているが気にせず、
ギコはタコの肛門に口を近づけた。
ここで始まるカウントダウン。
そのときが迫る事を知らせる放屁。「あぁ……ぎょひ……」とうめき声。
固形便大腸を順調に通過中。発射まであと五秒。
そしてそのとき、彼女は盛大に声を上げた。
川*゚;ё;゚*)「やぁああああぁあ……見られてるううううぅぅぅう……
あたしのウンコおぉぉぉお、ウンコがおしりからでてくるとこおおぉぉぉお
見られてるのおぉぉおぉお、ギコにゃんにあたい見られてるぅぅぅう!
ひゃぅうううぅぅううぅぅぅ。出ちゃってるよぉぉおっぉおぉおおお!
ブリブリってえぇええぇえいやああああ、あ見ないでええ
見られてるのぉおぉおおウンコでてるのぉおおぉぉおおお!!
ひゃあああああうんちいいいいウンチいいいぃぃいいぃいいいぃい」
- 187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:24:00.12 ID:dETOff6SO
- 支援
- 188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:24:05.77 ID:uiQ6xXb00
- ひでぇwwwwww
- 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:24:14.55 ID:put0P0Yt0
- ぎゃあああああ
- 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:24:23.88 ID:tCLruLBo0
- なんという破壊力…間違いなく死者が出る
- 191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:25:30.59 ID:2f7O6cQhO
- これは酷い
- 192 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:25:42.43 ID:2ARyGMos0
- ボフゥンと爆発音。
ここで彼女のアナルから村人Aなどが放出されればそれはそれで超展開だが、
そんなはずもなく、飛び出したのは勿論バナナ型固形大便。
それを、ギコは見事顔面で受け止めた。
茶褐色に塗りたくられる、それなりにイケメンなひげ面。
ただそれで終わればよかったものを、女は第二波を持っていた。
川*゚;ё;゚*)「ひはぁあぁあああああ」
ビチビチビチビチビチビチビチビチィ。
とばかりに、今度は液状便が四方八方に放散された。
それはベッドの上に飛散し、その被害たるや尋常なものではない。
周囲を漂う、腐った死体と腐った精液と腐った大便を煮しめたような臭気。
あまりの激烈さに、中国人が勢いよく吐瀉した。
それはベッドの上にも飛び散り、それがまたカレーだったもんだから始末が悪い。
これでは、ベッドの上の茶色い液体が上から出たのか下から出たのかわかったもんじゃない。
(;´・ω・`)「おぉおぅ。おおぅふ、フゥフゥ、フフゥ」
一方、そんな妻の姿を見て以上に興奮する夫の姿があり。
我慢ならぬと飛びかかり、先程大便が通過したばかりのアナルにイチモツをぶち込んだ。
- 193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:25:48.58 ID:eEK4JoeEO
- ある意味凄い
- 194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:27:06.93 ID:tCLruLBo0
- し、支援
- 195 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:27:17.94 ID:2ARyGMos0
- (;・∀・)「あぁ、あぁ、薬が足りない、薬が、薬が薬くすくすくす」
更に五年が経過した頃、モララーが禁断症状を起こしてベッドから転げ落ち、ヒクヒクと痙攣をはじめた。
すかさず中国人が持ってきた粉薬をモララーに投与。
機能復活活動再開。
(* ー )「あな、あな、あなた……もう、もう私だめなのぉ……」
しかして、ついにしぃが限界を迎えた。
( ・∀・)「ななな何をいいいい言う、ふ、不貞を働いたぶ、分際で。
お、お前、お前にはきょ、拒否権など無いんだからな!」
(* ー )「私が悪かったわよ。だから、もう許して」
(#・∀・)「やかましい!」
鞭一閃。しぃの頬が弾け、彼女が左に吹っ飛んだ。
床に落ち、縛られたままなんとか動こうとするしぃ。しかし叶わず、鞭を甘受し続ける。
( ∀ )「お前のせいで、お前のせいでこ、こんなことに、こんなことになったんだぞ!」
最早逆ギレ逆上その他諸々以外の何者でもなく、しかし止める者もおらず。
薬の作用で躁状態と化し、さらには破壊衝動まで顕在するモララーは遂に鞭を捨て、
彼女の頭をわしづかみにした。
- 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:28:09.58 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:28:34.79 ID:2f7O6cQhO
- 支援
- 198 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:29:39.42 ID:2ARyGMos0
- ( ∀ )「お前のせいで、お前のせいで!」
しぃの頭を何度も何度も壁に打ち付けるモララー。
ドカドカとばかりに何度も何度も。噎せ返るような臭気。
そのとき、そばで醜女が「ギョホホッホオオオオン」と大きく叫んだ。
川*゚;ё;゚*)「あたい、あたい、もうダメなのお!」
その瞬間カバのように鳴いたカバのような女はカバのような動きでカバのようにカバがカバゆえカバになって、
グア、と大口をあけて一つ重低音で咆吼してから、寝室のトビラを突き破って廊下の方へと駆け抜けていった。
後には彼女が引き裂いた縄だけが残る。
モララーはまだしぃの頭部を壁にぶつけ続けていた。
そのうち、彼女の頭頂部が陥没し、ぐにゃぐにゃになりはじめた。
(* ー )「ごめんなさい、ごめんなさい」
(#・∀・)「お前のせいで、お前のせいで!」
そのうちしぃの身体が溶けていく。
どんどんどんどん溶けていく。ぐにゃぐにゃ。メルトダウン。溶解して妖怪と化す。
こりゃあもう辛抱たまらぬ。
(* )「ごめんなさい、ごめんなさい」
(#・∀・)「お前のせいで、お前のせいで!」
- 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:30:43.61 ID:eEK4JoeEO
- うぉぉ……支援
- 200 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:31:52.30 ID:2ARyGMos0
- しぃが完全に溶けきって、生クリームのようになって床に横たわった。
これではもう壁にぶつけることができない。
しかしモララーの破壊衝動はおさまらなかった。
次に彼は中国人の頭を掴んで同じように壁に叩きつけ始めた。
あぁ、これだよぉ。彼は心の中で歓喜する。
これだよぉ、ボクが求めていたのは! 求めていたカタルシスは!
あぁ、みんなぐっちゃぐちゃだ、楽しいな、楽しいな。脳味噌と骨の見分けがつかない!
あ、もうこの土人クリームになっちゃった。弱いなあ。
でもまだまだまだまだあるもんね、使える人はいるもんね!
いよいよ、部屋全体が溶け出し始めた。DATが限界を迎えていた。
その中でも、モララーはあらゆる人物の頭を床やら壁やらよくわからない空間やらにぶつける。
壊す、破壊する。殺す砕くぶちまけるパンッてなる崩す瓦解していく。
やがて世界観さえも崩れる。辺り一面が白色になって何も無くなる。
そのときモララーはやっと思い出した。
(;・∀・)「そ、そうだ、小説、小説を完成させないと!」
- 201 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:33:14.24 ID:2ARyGMos0
- 彼は部屋を飛び出て、真っ白になった世界を駆ける。
5000光年の彼方まで完走したとき、彼はようやく目的地の、自分の部屋へたどりつくことができた。
パソコンの電源を入れる。ジリジリと音を立てて起動。
ややあってディスプレイに文字列が表示される。
有稍微表示字符序列示。
It is a little and a character string is displayed on a display.
Es ist ein kleines, und eine Zeichenkette wird auf eine Demonstration gezeigt.
C'est un petit et une chaine de caracteres est affichee sur une exposition.
E un piccolo ed una stringa di caratteri e esposta su una mostra.
E um pequeno e uma cadeia de caracteres e exibida em uma exibicao.
ξUτ彳皮レ£猛烈Tょ勢レヽτ〃続(≠を≠→ホ〃→├〃レニ打ち込ωT=〃★
だけどぉ、時既に遅し? みたぃなかんじでぇ、もう無駄な抵抗? みたぃな→(ワラワラ
そして即ちその瞬間にはもうなかんずく力の作用と反作用の衝動に依りて空間的存在的事象の崩壊が。
( ・∀・)「あぁ、待ってくれ、待ってくれ! もう少しなんだ、もう少しなんだ!」
もう少しなんだ。
もう少しなんだ。
もう少しなんだ。
もうすこしなんだ。
もうすこしなんだ。
モウスコシナンダ。
モウスコシナンダ。
モウスコシナンダ。
( ・∀・)「デキタァ!!!!!!」
停止。崩壊。
- 202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:33:21.36 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:34:56.81 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 204 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:35:02.65 ID:2ARyGMos0
-
やっと終わったお・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・
・・
・
- 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:35:49.87 ID:zulfP0OvO
- ヤバすぎるだろwwwwwR-18の意味が違いすぎるw
- 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:36:22.32 ID:2f7O6cQhO
- 支援
- 207 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:37:25.19 ID:2ARyGMos0
- 从'ー'从「よいしょっと……あれれ〜?」
(-_-)「ふう、ここが新しい世界か……渡辺さん、どうしました?」
从'ー'从「これって、DATじゃないかな〜?」
(-_-)「あ、本当だ。しかも壊れてますね、これ」
从'ー'从「……」
(-_-)「……」
从'ー'从「私たち……来る意味無かったんじゃない?」
(-_-)「……ええ」
从'ー'从「あ、この人大丈夫かなあ、なんだか精根尽き果てたって顔してるけど」
(-_-)「疲れて眠ってるだけみたいですけどね」
从'ー'从「そか、それじゃあ安心だ♪」
(-_-)「じゃあ次の世界に行きましょうか」
从'ー'从「次もこれぐらい楽だといいねー」
(-_-)「そうですね」
- 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:37:38.88 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:38:39.37 ID:dETOff6SO
- 支援
- 210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:38:39.79 ID:cLNZsntYO
- http://m.zen6.jp/k.php?i=109
- 211 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:39:25.99 ID:2ARyGMos0
- さて、80レスに及ぶ話もここでようやく終了する。
ラストというものはつまりオチが重要になってくる。
よってここにオチを記す。
一応伏線は仕込んだつもりだ。
すなわち、この読み物の作者は――
『( ^ω^)ブーンのようです』
終わり。
- 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:40:21.28 ID:wEk7k3yPO
- 乙
- 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:40:27.27 ID:eEK4JoeEO
- 乙乙
- 214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:40:48.03 ID:JE9pxiGG0
- 乙なんだぜ
- 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:41:17.25 ID:zulfP0OvO
- 乙
- 216 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/17(月) 00:41:25.73 ID:2ARyGMos0
- 一レスだけのあとがき
やっべえこのスベり具合半端ねえよマジ。
どう考えても>>1のシャブオジサンから終始滑ってるじゃないか。どうするのよこれ。
もういいよ。ええい、ままよどうにでもなりやがれってんだこんちくしょうわああああああああん。
こんな時間まで読んでいただいてありがとうございました。
意味を考え出すとキリがありません。
いろいろなことを試してみたのですがどれも失敗したようです。
いやぁ、愉快愉快。
さて、明日は百合魔神こと仲良しさんがエロというよりえっちな作品をお送りします。
明日こそ、チンポ握って待機して損はないんじゃないのかな。
それでは。
こんな電波的廃棄物的文章を。
共通後半で再び披露するつもりです。
ひょひょい。
ではさらば地球。
- 217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:42:19.93 ID:PkudMt1l0
- 乙
正直に言う
キチガイ一歩寸前の臭いがして書き込めなかった
こえーよ!
- 218 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 00:42:26.93 ID:2ARyGMos0
- 天国さん乙でした
一体なんですか、コレは
- 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:42:31.24 ID:2f7O6cQhO
- 乙
官能小説だと思ったら筒井の短編だったみたいな感じだ
- 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:43:12.99 ID:vyjiDCOKO
- あぁ……。乙!
- 221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:43:38.80 ID:mwsMiAUX0
- いい意味で問題作と感じた 乙
- 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:44:01.30 ID:eEK4JoeEO
- あとがきwwwイイカオスで面白かったwww
- 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:44:31.78 ID:PkudMt1l0
- ん?あれ?
後書きも最初っからこういう流れを予見して予め書かれたものだったのか?
- 224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:45:01.00 ID:JE9pxiGG0
- あぁ、確かにこれは怖かった
- 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:45:41.16 ID:dETOff6SO
- なんだろう日本の低予算カオス映画見た後みたいな感覚だw
乙
- 226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:45:56.06 ID:/gV/bKl70
- 291 :名無しさん:2007/12/05(水) 14:08:14 ID:of8QteBY0
>>289
たぶん三国の君主は全員転化を求めていると思うよ。
ブーンが皇帝位継承をどうするのかをアラマキに尋ねたときに
『私が生きているうちにヴィップが天下を統一してくれることを望みます』
のような発言をしていたから、やはりアラマキ自身も天下統一を望んでいるのではないかと。
三国について話していたら疑問が出てきて、既出のような感じもしている…が聞いてみたい。
ラウンジはニューソク国を、オオカミはウンエイ国を滅ぼして取って代わった
…だったような気がしたんだけど、ヴィップの建国の経緯ってどんな感じだったのですかね。
他国を滅ぼして取って代わったのか、どこかの国から独立して建国を旗揚げしたのか…
そこんところを自分の大好きなロマネスク中尉に回答賜りたいのですが
作者さん、軍内の混乱で忙しい中ですが中尉に了承をえられますでしょうか?
- 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:46:23.82 ID:/gV/bKl70
- 287 :名無しさん:2007/12/05(水) 01:17:26 ID:Hz2TtVtc0
ここまでくるとミルナが哀れですね。
上司に恵まれない、
部下に恵まれない、
時に恵まれない。
もうすぐ滅亡してしまうと言うときになって始めて、
ディアッド王子が真に忠誠を誓うに値する存在であると知り、
リレントが本当の意味で覚醒した。
もう少し早ければ、少なくとも滅亡することはなかったでしょうに。
しかしアラマキ皇帝が文官の長でないのは意外でした。
ヴィップの文官の長にもぜひとも頑張ってもらいたいですね。
- 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:46:55.80 ID:/gV/bKl70
- 287 :名無しさん:2007/12/05(水) 01:17:26 ID:Hz2TtVtc0
ここまでくるとミルナが哀れですね。
上司に恵まれない、
部下に恵まれない、
時に恵まれない。
もうすぐ滅亡してしまうと言うときになって始めて、
ディアッド王子が真に忠誠を誓うに値する存在であると知り、
リレントが本当の意味で覚醒した。
もう少し早ければ、少なくとも滅亡することはなかったでしょうに。
しかしアラマキ皇帝が文官の長でないのは意外でした。
ヴィップの文官の長にもぜひとも頑張ってもらいたいですね。
- 229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:47:30.73 ID:/gV/bKl70
- 376 :名無しさん:2007/12/14(金) 01:18:22 ID:Hz2TtVtc0
予想はOKだと言うのが主流ですね。
作者さんも、投下中のスレでなければ別に構わないと言っていますし。
基本的に自由にするべきですが、投下中のような回避が難しい場所では止めるべきとの、
非常にバランスの取れた意見であると思います。
要はスレの流れを見極められるかと言うことでしょうね。
長文の流れが終わりそうな時に限って、長文うざいと言う書き込みがあり、
終わりそうだから終わっただけなのに、
自分がうざいと言ったから終わったのだと勘違いしてはいけないと言うことですね。
- 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:47:50.57 ID:/gV/bKl70
- 379 :名無しさん:2007/12/14(金) 04:07:35 ID:Hz2TtVtc0
>>377
場慣れすれば時機に理解できるようになりますよ。
さらに言えば、より場慣れすればその時機をかなり左右できるようにもなれます。
ただ、そんな酔狂な人は少ないですが。
>>378
これが荒れる元になると言う自信がおありのようですね。
ただ、私が言えるのはここまでです。それでは。
- 231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:48:42.43 ID:/gV/bKl70
- 379 :名無しさん:2007/12/14(金) 04:07:35 ID:Hz2TtVtc0
>>377
場慣れすれば時機に理解できるようになりますよ。
さらに言えば、より場慣れすればその時機をかなり左右できるようにもなれます。
ただ、そんな酔狂な人は少ないですが。
>>378
これが荒れる元になると言う自信がおありのようですね。
ただ、私が言えるのはここまでです。それでは。
- 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:49:05.85 ID:/gV/bKl70
- 392 :名無しさん:2007/12/14(金) 11:38:51 ID:Hz2TtVtc0
>>384
私は普通に話しかけただけです。
にも関わらず、あなたは
>理解できるようになりますよ〜とか上から目線で言っときながら
と言っています。
この情報だけでは対等であるのか、それとも上からの目線だったのか分からないのに。
これは分かりやすい、自分の思い描く理想が真実だと決め付けて書き込んだ例と言えるでしょう。
そして、>>376や>>378や>>379もそう言った書き込みの一派だと言うことです。
要するに、『決め付け』の文章です。
>>376が、『決め付け』を基本とする書き込み群を生み、雰囲気を悪くしていると思われます。
『決め付け』は雰囲気を悪くしてしまう場合が多いと思われるのです。
ですから、長文だろうが、短文だろうが、自治だろうが、
『決め付け』の内容を書くべきではないと思うのです。
私はしばらく来れなくなりますので、最後にとこのようなことをしてしまいました。
このことで不快な思いをされた皆様、ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。
- 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:49:52.31 ID:/gV/bKl70
- 453 :名無しさん:2007/12/16(日) 13:18:46 ID:bPILAp4I0
流れをぶった切る質問をしたいのだけど
ヴィップの東西の溝って完全に修復できたとみていいのかしら?
ブーンが大将になったということも自分は納得できないが
現在のヴィップの状況を考えれば仕方が無いのかと思って無理矢理納得させたが
さらに東西の壁も修復してしまったとなると、流石に萎える展開になってしまったと
個人的に残念に思っている
結局はショボンが全ての要因だったということだったわけだし
たった一人の男の存在で国家そのものが揺さぶられていたなんて
武勇国家なんて大層な言い方をされても、ヴィップなんてその程度存在なのかってさ…
あまりにもお粗末過ぎる
ちなみにこれは批評のような感想なのであしからず
- 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:50:05.20 ID:/gV/bKl70
- 464 :名無しさん:2007/12/16(日) 23:39:35 ID:j8qzZodw0
>>455
わざわざ返信どうもです。
なるほど…つまるところ東西の『将校』においては修復できたと見てもいいのですかな。
それでもやはり兵卒たちの軋轢はそう簡単には埋まらない…というよりは埋まるべきではないでしょうね。
オオカミの滅亡の状況と決定的に違うのはやはりヴィップ特有の『東西の溝』でしょうから…
たとえ国家が危機に瀕している現状とはいえ、その原因であるショボンの裏切りを許してしまった
東塔に対する不信感、憤りなどは恐らく今後の作中でも表現してくれるのだと思ってます。
そう考えると将校の立場と責任って重いですよね…
自分は東塔の兵卒にはあまり責任が重くないと思うのです、兵卒は将校の命令に従うのは当然ですから。
- 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 00:51:54.57 ID:/gV/bKl70
- 67 :名無しさん:2007/11/26(月) 21:41:23 ID:iYDqtSw60
なんかさ、作者は今日中に投下って言ってるが
そうなるとスレ遭遇も簡単なわけだ
で、なんだ
提案なんだが、ここを見てる俺らは、レス自重しないか?
今まで、投下の時に人が居ない時間をわざわざ狙ってたりもしたくらいなんだし
騒ぎすぎるのは良くないんじゃないかと
68 :名無しさん:2007/11/26(月) 22:34:44 ID:NE/9.f8g0
素直に賛同する奴は多くないとおもうが
69 :名無しさん:2007/11/26(月) 22:40:28 ID:Hz2TtVtc0
>>67
絶対に自重しません。
良識の範囲内で書き込む。
それが俺のやり方、マイウェイ。
俺のwktkは止められない。
と言うのが、あなたの書き込みを見た時に思った本心であり、
むしろ書き込まねばならないと言う意志が増大した。
あなたの言いたいことは分かるのに、何故か私の本心は全力で反発した。
いくら自治が頑張っても荒らしが減らない理由を私は今まさに自分自身の心で実感できた。
ちなみに私はもう厨房ってレベルじゃないので、
いちいち返信しまくったりはしませんのでその辺は安心です。
- 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:02:20.03 ID:aBIlyEmD0
- 誰かいます?
- 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:03:13.23 ID:uiQ6xXb00
- 乙
- 238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:07:01.45 ID:AorBNec2O
- いるよ
- 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:08:33.66 ID:uiQ6xXb00
- まさかゲリラか?
- 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:09:26.71 ID:ofxDavEAO
- ここまでイカレた作品をみるのは初めてだわ
- 241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:14:52.15 ID:aBIlyEmD0
- >>239
僭越ながら。
保守代わりにゆーっくり行きたいと思いますがおkですか?
- 242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:15:49.19 ID:AorBNec2O
- よっしゃこいやああ
- 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:16:41.86 ID:vyjiDCOKO
- おk。まさかのゲリラにwktk。
- 244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:17:09.09 ID:uiQ6xXb00
- おらっしゃあああああこいやあああああ
- 245 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 01:23:04.76 ID:aBIlyEmD0
- えーでは
|┃三 人 _________
|┃ (_ ) /
|┃ ≡ (__) < エロと聞いてやってきますた
____.|ミ\__( ・∀・) \
|┃=__ \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|┃ ≡ ) 人 \ ガラッ
『从'ー'从はsnegな魔法少女のようです』の作者です。
祭りはおどらにゃ損の精神でいっちょ投下してみようかと。
ではどうぞ。
- 246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:24:40.86 ID:uiQ6xXb00
- これはド本命
- 247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:26:02.96 ID:/gV/bKl70
- 67 :名無しさん:2007/11/26(月) 21:41:23 ID:iYDqtSw60
なんかさ、作者は今日中に投下って言ってるが
そうなるとスレ遭遇も簡単なわけだ
で、なんだ
提案なんだが、ここを見てる俺らは、レス自重しないか?
今まで、投下の時に人が居ない時間をわざわざ狙ってたりもしたくらいなんだし
騒ぎすぎるのは良くないんじゃないかと
68 :名無しさん:2007/11/26(月) 22:34:44 ID:NE/9.f8g0
素直に賛同する奴は多くないとおもうが
69 :名無しさん:2007/11/26(月) 22:40:28 ID:Hz2TtVtc0
>>67
絶対に自重しません。
良識の範囲内で書き込む。
それが俺のやり方、マイウェイ。
俺のwktkは止められない。
と言うのが、あなたの書き込みを見た時に思った本心であり、
むしろ書き込まねばならないと言う意志が増大した。
あなたの言いたいことは分かるのに、何故か私の本心は全力で反発した。
いくら自治が頑張っても荒らしが減らない理由を私は今まさに自分自身の心で実感できた。
ちなみに私はもう厨房ってレベルじゃないので、
いちいち返信しまくったりはしませんのでその辺は安心です。
- 248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:26:39.65 ID:/gV/bKl70
- 464 :名無しさん:2007/12/16(日) 23:39:35 ID:j8qzZodw0
>>455
わざわざ返信どうもです。
なるほど…つまるところ東西の『将校』においては修復できたと見てもいいのですかな。
それでもやはり兵卒たちの軋轢はそう簡単には埋まらない…というよりは埋まるべきではないでしょうね。
オオカミの滅亡の状況と決定的に違うのはやはりヴィップ特有の『東西の溝』でしょうから…
たとえ国家が危機に瀕している現状とはいえ、その原因であるショボンの裏切りを許してしまった
東塔に対する不信感、憤りなどは恐らく今後の作中でも表現してくれるのだと思ってます。
そう考えると将校の立場と責任って重いですよね…
自分は東塔の兵卒にはあまり責任が重くないと思うのです、兵卒は将校の命令に従うのは当然ですから。
- 249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:28:16.24 ID:eEK4JoeEO
- これはwktk
- 250 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 01:28:17.43 ID:aBIlyEmD0
- *******************
―――――これまでのあらすじを3行で
・ウチの渡辺さんは
・魔法少女で
・エロい
「从'ー'从はsnegな魔法少女のようです」オトナ合作ゲリラスペシャル
*******************
注:本編の設定を受け継いでいます。
- 251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:28:22.84 ID:/gV/bKl70
- 291 :名無しさん:2007/12/05(水) 14:08:14 ID:of8QteBY0
>>289
たぶん三国の君主は全員転化を求めていると思うよ。
ブーンが皇帝位継承をどうするのかをアラマキに尋ねたときに
『私が生きているうちにヴィップが天下を統一してくれることを望みます』
のような発言をしていたから、やはりアラマキ自身も天下統一を望んでいるのではないかと。
三国について話していたら疑問が出てきて、既出のような感じもしている…が聞いてみたい。
ラウンジはニューソク国を、オオカミはウンエイ国を滅ぼして取って代わった
…だったような気がしたんだけど、ヴィップの建国の経緯ってどんな感じだったのですかね。
他国を滅ぼして取って代わったのか、どこかの国から独立して建国を旗揚げしたのか…
そこんところを自分の大好きなロマネスク中尉に回答賜りたいのですが
作者さん、軍内の混乱で忙しい中ですが中尉に了承をえられますでしょうか?
- 252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:29:08.00 ID:/gV/bKl70
- 79 :名無しさん:2007/11/27(火) 01:09:16 ID:nPiOvnus0
まとめさん仕事早すぎるから困るwww
しっかし、今回でジョルジュ株高騰とショボン株暴落したね
ジョルジュ株が上がるのはわかるが、ショボンもそこまで嫌わなくてもいいと思う俺は異端かな?
ショボンのラウンジというかクラウンへの忠誠は76話を読めば一目瞭然なんだし
アルタイムはカルリナと同等の忠誠心だといってはいたが明らかにショボンのほうが上だと思うんだ
カルリナはベルを介してラウンジ、クラウンへの忠誠を誓っていると思うのに対し
ショボンはクラウンを軸に忠誠を尽くしている、そのためならばどんな手段をも厭わない
それにしても作者さんはジョルジュとショボンをまるで鏡のごとく
水と油、太陽と月のように正反対かつ対極な存在にしていたんですな
- 253 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 01:32:44.18 ID:aBIlyEmD0
- 休日の渡辺家は非常に平和だった。
渡辺の部屋でツンは優雅にパック紅茶をすすり、ドクオはテレビのグルメ特集に釘付けだった。
ξ゚听)ξ「はぁ……なかなかの香りね」
从'ー'从(知ったかぶり乙)
('A`)「うまそー……何なんだよあの肉汁……」
その平和を中断させるメロディーが、渡辺の机の上の携帯電話から鳴り響く。
渡辺が携帯電話を覗くと、メールが一通来ていた。
from:burning-heart.fireness@cocomo.ne.jp
sub:ノパ听)
==========================================
お前駅前にいるだろぉぉぉぉぉぉぉ!!
何か男連れてるじゃないかぁぁぁぁぁ!!
渡辺も隅に置けないなぁぁぁぁぁ!!
- 254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:34:38.99 ID:uiQ6xXb00
- 支援
- 255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:36:36.11 ID:/gV/bKl70
- 126 :名無しさん:2007/11/28(水) 14:44:19 ID:X9dhaE720
>>114
作者さん返信どうもです。
大掛かりな葬儀を挙げるのは国に大きく貢献した将校のみが対象ということなんですね。
ブーンが入軍後のヴィップだとモナー、イヨウ、ドクオの三人が該当するということかな。
ビコーズは大したことないようだったから該当せず…
そもそも何故このようなことを聞いたのかというと尉官の重さというか
貴重さとでもいうのか…そのへんがあまり大きくはないと感じていたのですよ。
フィレンウトが軍を去るときにジョルジュから『少尉程度なら減っても影響はさほどない』という発言や
ラウンジVSオオカミのミーナ城攻略戦でファルロを助けたときの謝礼をどうするかを話していた際に
ショボンが『所詮は中尉だから、そこまで過度の見返りは期待できない』みたいな発言があったじゃないですか。
そのファルロと同じ階級のドクオの葬儀が大掛かりなものであっていいのかなぁ…と思ったのですよ。
確かにマリミテ城防衛戦の活躍は凄まじかったですが、統計的に見てドクオはヴィップに
貢献できていたのか、微妙だなぁって…
特に最期のフェイト城攻略戦の失態…あれが名誉ある戦死ではなかったのが、この引っかかりの原因だと思ったのです。
- 256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:37:01.11 ID:/gV/bKl70
- 132 :名無しさん:2007/11/28(水) 17:08:10 ID:74j9982c0
アルファベットZを操るショボン大将が裏切った。
以下の状況からヴィップ軍を勝利に導け。
難易度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・ヴィップ
国内…混乱
領土…100
兵数…100
兵糧…100
将官…100
・ラウンジ
国内…安定
領土…180
兵数…200
兵糧…250
将官…120
- 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:37:27.49 ID:/gV/bKl70
- 134 :名無しさん:2007/11/28(水) 18:30:24 ID:74j9982c0
ヴィップとラウンジがオオカミ国の滅亡を目的とし、同時に襲い掛かってきた。
あらゆる手段を駆使し、オオカミ国を存続させよ。
難易度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・オオカミ
国内…激情
領土…100
兵数…100
兵糧…100
将官…100
・ラウンジ+ヴィップ
国内…安定
領土…250
兵数…250
兵糧…200
将官…250
- 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:37:54.49 ID:/gV/bKl70
- 157 :名無しさん:2007/11/29(木) 10:31:06 ID:74j9982c0
ショボン 武力9 指揮9 知略9 策略9 信頼9 人徳5
ジョルジュ 武力1(8) 指揮2(9) 知略8 策略8 信頼9 人徳4
モララー 武力1(9) 指揮2(9) 知略8 策略9 信頼8 人徳4
ブーン 武力9 指揮6 知略5 策略3 信頼6 人徳8
ベルベット 武力7 指揮7 知略8 策略7 信頼7 人徳4
ギコ 武力7 指揮7 知略7 策略5 信頼7 人徳6
ハンナバル 武力9 指揮9 知略7 策略3 信頼9 人徳9
ミルナ 武力∞(8) 指揮∞(9) 知略∞(8) 策略∞(6) 信頼∞(8) 人徳∞(8)
ベル 武力9 指揮9 知略9 策略7 信頼9 人徳8
- 259 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 01:38:05.08 ID:aBIlyEmD0
- 从'ー'从「……へ?」
頭に?マークを浮かべながら、渡辺はメールを打ち返す。
from:watawata-ni-siteyanyo@cocomo.ne.jp
sub:从'ー'从
==========================================
え〜?私今家にいるよ〜?
ヒートからすぐに返信が来る。
from:burning-heart.fireness@cocomo.ne.jp
sub:ノパ听)
==========================================
そうかっ!!
すまなかったっ!!
でも激似だったぞぉぉぉぉぉぉぉ!!
从'ー'从「ふぇ〜……?」
ヒートのメールの不可解さにはそのときは気付かずに、渡辺は携帯電話を閉じた。
- 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:39:19.39 ID:/gV/bKl70
- 291 :名無しさん:2007/12/05(水) 14:08:14 ID:of8QteBY0
>>289
たぶん三国の君主は全員転化を求めていると思うよ。
ブーンが皇帝位継承をどうするのかをアラマキに尋ねたときに
『私が生きているうちにヴィップが天下を統一してくれることを望みます』
のような発言をしていたから、やはりアラマキ自身も天下統一を望んでいるのではないかと。
三国について話していたら疑問が出てきて、既出のような感じもしている…が聞いてみたい。
ラウンジはニューソク国を、オオカミはウンエイ国を滅ぼして取って代わった
…だったような気がしたんだけど、ヴィップの建国の経緯ってどんな感じだったのですかね。
他国を滅ぼして取って代わったのか、どこかの国から独立して建国を旗揚げしたのか…
そこんところを自分の大好きなロマネスク中尉に回答賜りたいのですが
作者さん、軍内の混乱で忙しい中ですが中尉に了承をえられますでしょうか?
- 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:39:55.50 ID:/gV/bKl70
- 297 :名無しさん:2007/12/05(水) 22:13:01 ID:8ucLLZ2o0
>>296
作者さん回答どうもです。
なるほど…いまの国王たちは元々は豪族出身だったのですね。
ということは、三国化する前まではニューソク、ウンエイ、ラウンジ、オオカミ、ヴィップ以外にも
豪族たちがそれぞれ土地を保有していた平和な時代だったのでしょうか。
しかし、いきなり勝手に全土統一を宣言って…かなりやんちゃですねw
他にも何気に気になっていたアラマキ皇帝のファミリーネームも教えてくださってどうもです。
やはりその姓でしたかw
最後に作者さんへの感謝とロマネスク中尉に宜しく伝えておいてください。
- 262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:42:48.57 ID:uiQ6xXb00
- 支援
- 263 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 01:45:56.30 ID:aBIlyEmD0
- *******************
从'ー'从「そういえば新しい制服届いてたんだっけ」
明日は学校。
この前制服がローションまみれになった上に破けていたので、無理言って新しい制服を買ったのだ。
ξ゚听)ξ「何でわざわざ駅前の洋服店に頼んだのよ」
从'ー'从「だってぇ、たまたまヒーちゃんとペニちゃんと遊びに来てたから都合よかったんだもん」
ヴィップ商店街にVIP高校指定の制服を置く洋服屋は当然あるが、
そんなわけで遠くのVIP駅前店まで来ていた。
ツンは人間の姿、ドクオはお約束でキーホルダーモードだった。
从'ー'从「ふぇ?」
('A`)「どうした渡辺」
从'ー'从「ドクオ、ツン……あれ……」
- 264 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 01:51:29.07 ID:aBIlyEmD0
- ('A`)「ん……?」
ξ゚听)ξ「何よ……」
从'ー'从三 (-_-)三
三人の目の前を横切る、二人の少年少女。
(゚A゚)ξ゚听)ξ「「……………!?!?」」
从'ー'从
少女は、渡辺とそっくりだった。
( ゚A゚ )ξ゚听 )ξ「「……………!?!?」」
ふと、少年少女のほうも三人に気付く。
(-_-;)「……!?渡辺さん、あれ……」
从'ー'从「何よヒッキー……!?!?」
从゚ー゚从( ゚A゚ )ξ゚听 )ξ
从゚ー゚从(゚_゚)
从゚ー゚从(゚_゚)「「!?!?!?!?!?!?」」从゚ー゚从( ゚A゚ )ξ゚听 )ξ
五人は思わず、お互いを見合いながら街の中心で立ち尽くした。
- 265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:52:52.51 ID:2ARyGMos0
- ゲリラ来てた支援
- 266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 01:55:08.77 ID:uiQ6xXb00
- (゚_゚)
もはや原型がねぇな
- 267 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 01:58:30.33 ID:aBIlyEmD0
- *******************
とりあえず一行は駅前のスタバへと駆け込んだ。
その後、自己紹介やらなんやらがあっさりと渡辺二人によって交わされ、周りもつられて挨拶。
ついには渡辺・ヒッキー一行の目的までさらっと話してしまった。
(-_-)「……けっこうあっさり信じてくれるんですね」
DAT?マザー?ジェネレーター?
一般人なら妄想乙で片付けてしまいそうな設定を、
渡辺・ドクオ・ツンはあっさり飲み込んだ。
从'ー'从「まぁ……私こういうことに慣れてるんで……」
从'ー'从「ふぇ?」
从'ー';从「ふぇぇっ!?何でもないよっ!!」
(-_-)(可愛さ余ってウザさ二倍……)
('A`)(紛らわしいなぁ)
二人の渡辺が向かい合い会話する光景は非常にシュールだ。
一卵性双生児でさえ慣れてくれば見分けはつく。
しかし、目の前の二人の渡辺は、胸の大きさ以外は完全に瓜二つだった。
ξ゚听)ξ「……そうね。ちょっと……」
ツンが、二人の渡辺をおもむろに引き寄せる。
- 268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 02:02:12.76 ID:uiQ6xXb00
- あとはまとめで見るぜ支援
安価がとれないのが残念だ
- 269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 02:07:45.81 ID:eEK4JoeEO
- どっちがどっちだかwwwwww
- 270 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 02:07:51.67 ID:aBIlyEmD0
- 从'ー';从从;'ー'从「ふぇぇぇっっ!?!?」
从'ー';从「なっ!!何するのぉ!?」
从;'ー'从「ちょっと、何するんですかっ」
出来上がったのは、微妙に髪形の違う渡辺が二人。
从'ー'Sハ
从'ー'Dハ
ξ゚听)ξ「はい、これで分かりやすくなったでしょ?」
ξ゚听)ξ「从'ー'Dハ があなたの相棒の探偵の渡辺。从'ー'Sハ がこっちのワタナベ」
(-_-)「なるほど、『Detective』と『sneg』ですね」
从'ー'Sハ(『Detective』ならこっちは『Magical girl』だと思うんだけどなぁ……)
不意に、ヒッキーが魔法少女渡辺のバッグにぶら下がるインコのキーホルダーに向かって話しかけた。
(-_-)「あ、そのキーホルダーさん、喋っていいですよ」
('A`)「!?!?」
(-_-)「……いえ、こっちもいろんな世界回ってるんで、それくらいで驚いてちゃやってられないんで」
- 271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 02:11:09.52 ID:/gV/bKl70
- 305 :名無しさん:2007/12/06(木) 17:07:09 ID:B9fX5aVc0
( ゚A゚)つZ<アッー!
308 :名無しさん:2007/12/07(金) 00:53:36 ID:JNuqEYic0
(个△个)つZ<あれ?
311 :名無しさん:2007/12/07(金) 11:54:19 ID:iYDqtSw60
( ´°ω゚`)つB{アーッ
312 :名無しさん:2007/12/07(金) 14:53:53 ID:j0qhUPko0
(ゝ○_○)つZ <オッケーイ
313 :名無しさん:2007/12/07(金) 16:12:40 ID:JNuqEYic0
( ´・ω・`)つZ <(あっつw)
315 :乗ってみました:2007/12/07(金) 20:13:28 ID:Hz2TtVtc0
( ´・ω・`)
>>305「アウトだ、首を刎ねる」
>>308「それはZではない。Nだ」
>>311「どうした、Bを持っても罪は許されないぞ」
>>312「お前は既に死んでいる」
>>313「騙りのファットマン=ショボンズ少尉だ」
- 272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 02:13:01.03 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 273 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 02:18:48.56 ID:aBIlyEmD0
- ξ゚听)ξ「まぁ、私たちも何か手伝える事があればやるわよ」
(-_-;)「え……でも危険ですよ?」
从'ー'Dハ「そうだよぉ、エロエナジーに巻き込まれる可能性のほうが高いし……」
从 ー ;Sハ「……それも慣れてるから」
从'ー'Dハ「ふぇ?」
从'ー';Sハ「ううううううん!?何でもないよっ!!」
何となく気まずいふいんき(ryを、ドクオがいい意味でぶち壊す。
('A`)「とにかくエロそうな所に行けばいいのか?」
(-_-)「うーん、エロそうな場所にジェネレーターがあるとは一概には……」
('A`)「可能性の高いところから潰していこうぜ、ほれ」
从'ー';Sハ「ふえっ!!ちょっとドクオ、引っ張らないでよぉぉぉぉぉ!!」
魔法少女渡辺が、まるでど根性ガエルに引っ張られるひろしのようにスタバから出て行った。
(-_-)「……とにかく追いますか?」
ξ゚听)ξ「そうねぇ……」
その後を、探偵渡辺・ヒッキー・ツンがついて行った。
お金は探偵渡辺持ち。
- 274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 02:19:07.53 ID:/gV/bKl70
- 341 :名無しさん:2007/12/10(月) 15:13:12 ID:j0qhUPko0
まぁ先のウザすぎる長文の嵐よか遥かにマシだがな
342 :名無しさん:2007/12/10(月) 17:33:49 ID:9zygjoAE0
>>341
お、おまえ俺でも言えなかった事を・・・
343 :名無しさん:2007/12/10(月) 18:24:13 ID:wyemliqE0
>>341
勇者現る
344 :名無しさん:2007/12/10(月) 22:01:57 ID:Hz2TtVtc0
長文は読める人にとっては宝です。
読めない人にとっては雑菌です。
- 275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 02:20:05.54 ID:/gV/bKl70
- 365 :名無しさん:2007/12/12(水) 20:11:16 ID:Hz2TtVtc0
今回は長文を書くとしても、
まあ頭打ちになる程度の内容でしょうから気にはならない範疇で済むと思いますよ。
376 :名無しさん:2007/12/14(金) 01:18:22 ID:Hz2TtVtc0
予想はOKだと言うのが主流ですね。
作者さんも、投下中のスレでなければ別に構わないと言っていますし。
基本的に自由にするべきですが、投下中のような回避が難しい場所では止めるべきとの、
非常にバランスの取れた意見であると思います。
要はスレの流れを見極められるかと言うことでしょうね。
長文の流れが終わりそうな時に限って、長文うざいと言う書き込みがあり、
終わりそうだから終わっただけなのに、
自分がうざいと言ったから終わったのだと勘違いしてはいけないと言うことですね。
- 276 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 02:31:22.97 ID:aBIlyEmD0
- *******************
('A`)「ここだ」
从'ー'Sハ「え……ここって……」
一行が来たのは、駅前から少し外れたビルの地下。
いわゆる『同人ショップ』の前だった。
从'ー'Sハξ゚听)ξ「「きめぇwwwww」」
('A`;)「う……うっせい!!深夜の情報番組見てたらやってたんだよ!!信じてくれよぉぉぉぉぉぉ!!」
(-_-)「何やらもめてるみたいですね」
从'ー';Dハ「うーん……でも、私もここのふいんき(ryはなんだかヤダなぁ……」
中に入ると、閉店間際らしく人はまばら。
しかし、濃ゆーい数人が同人誌コーナーでサンプルを読み漁っていた。
( ,'3 )「ふひひwwwwwルイズたんハァハァ」
Ω「みっくみくにされますた〜♪wwwww」
ξ゚听)ξ(ダメだコイツ等……早く何とかしないと……)
从'ー'Sハ「ん?」
ふと別の棚を見ると、魔法少女渡辺にとってはもはや馴染みといっても過言ではない顔が見えた。
- 277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 02:32:44.08 ID:/gV/bKl70
- 376 :名無しさん:2007/12/14(金) 01:18:22 ID:Hz2TtVtc0
予想はOKだと言うのが主流ですね。
作者さんも、投下中のスレでなければ別に構わないと言っていますし。
基本的に自由にするべきですが、投下中のような回避が難しい場所では止めるべきとの、
非常にバランスの取れた意見であると思います。
要はスレの流れを見極められるかと言うことでしょうね。
長文の流れが終わりそうな時に限って、長文うざいと言う書き込みがあり、
終わりそうだから終わっただけなのに、
自分がうざいと言ったから終わったのだと勘違いしてはいけないと言うことですね。
- 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 02:37:14.69 ID:/gV/bKl70
- 379 :名無しさん:2007/12/14(金) 04:07:35 ID:Hz2TtVtc0
>>377
場慣れすれば時機に理解できるようになりますよ。
さらに言えば、より場慣れすればその時機をかなり左右できるようにもなれます。
ただ、そんな酔狂な人は少ないですが。
>>378
これが荒れる元になると言う自信がおありのようですね。
ただ、私が言えるのはここまでです。それでは。
- 279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 02:37:54.09 ID:/gV/bKl70
- 392 :名無しさん:2007/12/14(金) 11:38:51 ID:Hz2TtVtc0
>>384
私は普通に話しかけただけです。
にも関わらず、あなたは
>理解できるようになりますよ〜とか上から目線で言っときながら
と言っています。
この情報だけでは対等であるのか、それとも上からの目線だったのか分からないのに。
これは分かりやすい、自分の思い描く理想が真実だと決め付けて書き込んだ例と言えるでしょう。
そして、>>376や>>378や>>379もそう言った書き込みの一派だと言うことです。
要するに、『決め付け』の文章です。
>>376が、『決め付け』を基本とする書き込み群を生み、雰囲気を悪くしていると思われます。
『決め付け』は雰囲気を悪くしてしまう場合が多いと思われるのです。
ですから、長文だろうが、短文だろうが、自治だろうが、
『決め付け』の内容を書くべきではないと思うのです。
私はしばらく来れなくなりますので、最後にとこのようなことをしてしまいました。
このことで不快な思いをされた皆様、ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした
- 280 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 02:39:48.77 ID:aBIlyEmD0
- (* ´_ゝ`)「ふひひwwwwwここはエルドラドじゃのうwwwww」
(´<_` ;)「兄者……………」
从'ー'Sハξ゚听)ξ('A`)「「「ぁ……っ!!」」」
从'ー'Dハ(-_-)「「??」」
(; ´_ゝ`)「なっ……!!ワタナベ!?」
W渡辺一行と、サスガ兄弟がショップの中で対峙する。
( ´_ゝ`)「ここであったが百年目、死んでいただこう!!」
(´<_` ;)「兄者……死亡フラグ臭がプンプンするぞ」
( ´_ゝ`)「だーいじょーぶだーいじょーぶ♪だってこれスペシャルでしょ?」
( ´_ゝ`)b「番外編スペシャルで死ぬほど俺ら雑魚キャラじゃないしー」
(´<_` )(……コイツの脳みそをほじくり返してみてぇ)
そのやり取りの後、兄者が結界を発動させる。
結界の中には魔力を持つものしかいなくなった……はずだったが。
- 281 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 02:46:41.06 ID:aBIlyEmD0
- (-_-;)「なっ!?!?」
从'ー';Dハ「ふぇえっ!?」
(-_-;)「あ、アイツ等何なんですかっ!?」
なぜか、探偵渡辺とヒッキーが居た。
从'ー';Sハ(ふえぇ、何で探偵渡辺さんたちまで結界の中に!?)
ξ゚听)ξ(……どの世界の『渡辺さん』も全く同じって事かしら?)
('A`)(いや、それは無いな。大体同じ渡辺同士でも胸の大きさが違ったりするだろ?)
('A`)(考えられるものとしては『DAT』とやらのエネルギーの影響……かな)
対するサスガ兄弟。
渡辺が二人と言う状況に混乱していた。
(; ´_ゝ`)「え、ワタナベがワタナベで……ワタナベ?」
(´<_` )「落ち着け兄者、Don't think.Feelだ」
( ´_ゝ`)「……………」
よく感覚を研ぎ澄ませば、魔法が使えるほうの渡辺が判別できる。
- 282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 02:49:29.82 ID:zq1VpTGL0
- 支援
- 283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 02:50:10.30 ID:CiheAC0VO
- 支援
- 284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 02:51:03.50 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 285 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 02:51:54.47 ID:aBIlyEmD0
- ( ´_ゝ`)「こっちか!!」
从'ー';Sハ「ふえっ!!」
(# ´_ゝ`)「覚悟せいやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
魔法少女渡辺が、胸からぶら下げたアクセサリー状の魔法の杖を握ろうとする。
しかし、よく考えてみたらこの空間には探偵渡辺とヒッキーも居るのだ。
从'ー';Sハ(くっ……でも探偵渡辺さんがいちゃ、変身でき……)
从'ー'Sハ(まてよ?この人たち、要するに異世界の住人だし……バレても別にいいんじゃないかなぁ)
開き直った魔法少女渡辺。
从'ー'Sハ「変身……しちゃえっ!!」
光に包まれ、魔力甲冑が編まれていく。
きわどいミニスカート。ピンクの服。胸の強調されたデザイン。
白ニーハイに腰の大きなリボン。
最後は黒い戦斧風デザインのごつい魔法の杖。
『魔法少女ワタナベ』の完成である。
从'ー';Dハ「ふえっ!?」
- 286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 02:52:20.94 ID:/gV/bKl70
- 132 :名無しさん:2007/11/28(水) 17:08:10 ID:74j9982c0
アルファベットZを操るショボン大将が裏切った。
以下の状況からヴィップ軍を勝利に導け。
難易度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・ヴィップ
国内…混乱
領土…100
兵数…100
兵糧…100
将官…100
・ラウンジ
国内…安定
領土…180
兵数…200
兵糧…250
将官…120
- 287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 02:52:46.63 ID:/gV/bKl70
- 134 :名無しさん:2007/11/28(水) 18:30:24 ID:74j9982c0
ヴィップとラウンジがオオカミ国の滅亡を目的とし、同時に襲い掛かってきた。
あらゆる手段を駆使し、オオカミ国を存続させよ。
難易度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・オオカミ
国内…激情
領土…100
兵数…100
兵糧…100
将官…100
・ラウンジ+ヴィップ
国内…安定
領土…250
兵数…250
兵糧…200
将官…250
- 288 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 02:59:01.33 ID:aBIlyEmD0
- 当然探偵渡辺は驚くが、魔法少女渡辺のファンシーな格好を見ていると、
なんとなく羨ましくなってきた。
从'ー'*Dハ「……………かわいい」
从'ー'*Sハ「え、そう?」
('A`)「馬鹿、和んでるんじゃねぇ!!」
床に置かれたカバンからぶら下がるドクオが叫ぶ。
すでに兄弟が一行に向かって襲い掛かってきていた。
从'ー';Dハ「ふええっ!?」
从'ー'Sハ「『クリムゾンインパルス』!!」
サスガ兄弟がまっすぐ向かってくる中、魔法少女渡辺が赤い雷撃を飛ばす。
(; ´_ゝ`)「ぐっ!!流石『魔法少女ワタナベ』っ!!」
从'ー'Sハ「まだまだ行くよ!」
店内を縦横無尽に駆け巡り、サスガ兄弟と魔法少女渡辺の攻防が続く。
しかし、2対1の状況。
運悪く追い詰められた魔法少女渡辺はサスガ兄弟に組み伏せられてしまった。
- 289 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 03:04:16.34 ID:aBIlyEmD0
- 从'ー';Sハ「ふえぇぇっっ!!」
从'ー';Dハ「!!」
( ´_ゝ`)「HAHAHA、全く手間かけさせやがって」
(´<_` )「で、捕まえてどうするんだ兄者」
(* ´_ゝ`)「当然!男たちのリビドーを受け止めてもらおうか!カモン!キモオタども!」
パチンと兄者が手を鳴らすと、結界が晴れる。
客の生命エネルギーを奪おうとするが、違和感を感じた。
(´<_` ;)「……………あれ?」
ふらふらと、客が魔法少女渡辺へと近づいてゆく。
まだサスガ兄弟のコントロール下に置かれていないにもかかわらず、だ。
(; ´_ゝ`)「ちょっ!!俺まだ何も言ってないけど」
(´<_` )「待て兄者。こいつ等、何か別のエネルギーに操られてるみたいだぞ?」
目の光を失ったような男が数名、魔法少女渡辺を組み伏せる。
从'ー';Sハ「ふぇぇぇっ!?」
- 290 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 03:09:00.49 ID:aBIlyEmD0
- (*,'3 )「魔法少女ハァハァ」
(*∴)「どこで買ったのこのコスチューム?いい素材してるねぇハァハァ」
Ω「ロリ巨ハァハァ」
いつの間にか魔法の杖を落としてしまい、ただのコスプレ女子高生に成り下がった魔法少女渡辺。
フリフリヒラヒラのドレスのをはがされてゆく。
( ´_ゝ`)「……ほっとくか?どうやら俺ら的には追い風のようだぞ」
(´<_` )「そうだな」
すでに胸をはだけさせられた魔法少女渡辺。
男たちは渡辺の推定Fカップの胸にむしゃぶりつく。
从'ー';Sハ「ちょっ……!!やめてよぉ!!」
(;,'3 )「うはー!!やわらけー!!ペロペロペロペロ……」
从;ー;Sハ「うぐっ!?ふぇぇっ……気持ち悪いよぉぉ……」
童貞の妄想が爆発したかのような乱暴な扱い。
ねちっこく攻める舌使い。
ある意味、今までのどんな敵よりも厄介かもしれなかった。
- 291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 03:10:00.05 ID:zq1VpTGL0
- 支援
- 292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 03:10:20.60 ID:CiheAC0VO
- 支援
- 293 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 03:11:44.81 ID:aBIlyEmD0
- 从*///Sハ「ひゃああああぁぁんっ!!」
( ,'3 )「腰がぴくぴく動いてるな……感じてる?」
从*///Sハ「くうぅっ……!!ふあぁあっっ……!!」
しかし、そんな愛撫でもおかまいなし。
すっかり敏感な体の魔法少女渡辺は、快感としてしっかり認知していた。
从*///Sハ「ふあっぁっっ……!!そんな事……っ!!」
その光景は、他の連中にも当然見える。
その中でも、探偵渡辺とヒッキーはなんとも複雑な心境……
从*///Dハ(すごい……ドキドキするよぉ)
(-_-*)(ハァハァ……アレが破裂しそうに痛いっ……!!)
……いや、興奮していた。
そんな中、魔法少女渡辺の体がぐいっと持ち上げられ、男のモノの侵入を許した。
从*///Sハ「ふあぁぁあっっ!!」
(*,'3 )「うはwwwww脱童貞wwwww」
( ∴)「ち、お前に先を越されるとは……くやしいっ!!でも……」
冷たい床に転がされ、乱暴に腰を振られる魔法少女渡辺。
パンパンと言う音が店内にこだました。
- 294 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 03:13:55.47 ID:aBIlyEmD0
- 从*///Sハ「ひゃああっ!!ああんんっ!!」
(*,'3 )「あったけぇ……これが……セックス!!」
( ∴)「なに目覚めてんだよwwwww」
从*///Sハ「ああんううぅっ!!だめぇっ!!」
早くも射精が近いのか、男が更に腰を動かす。
その動きは、セックスと言うよりは女体を使ったオナニーだった。
从*///Sハ「ひゃぁぁぁぁあああっ!!」
( ,'3 )「うっ……イく……っ!!」
从*///Sハ「ああぁぁぁぁ!!はあぁぁっ……!!」
どくん、と魔法少女渡辺の中で何かが弾ける。
その感覚は、言わなくても分かるであろう、膣内射精の証拠であった。
从*///Sハ「あ……は……早い……早いよぉ……」
いつも受けている陵辱の類に比べたら意外とあっさりと終わってしまったからか。
魔法少女渡辺は思わずそんな声を漏らす。
(*∴)「ん?あの娘……」
男たちは、離れた所に居る残りの一行へと目をやる。
そこには当然、探偵渡辺が居た。
- 295 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 03:16:27.00 ID:aBIlyEmD0
- 从'ー';Dハ「ふぇぇぇっ!?」
男たちににらまれ、思わず探偵渡辺は駆け出す。
(-_-;)「!?」
ξ;゚听)ξ「だめよ渡辺っ!!」
( ´_ゝ`)「おっとそうはいかんざき!!」
ヒッキーとツンが止めようとするが、サスガ兄弟によって阻まれた。
从'ー';Dハ「ひゃゃゃぁぁぁっ!?」
(-_-;)「!!」
逃げていた探偵渡辺も、男たちに捕まってしまう。
無理矢理魔法少女渡辺の元まで引きずられていった。
(*,'3 )「うはwwwww双子wwwwwとかちwwwww」
(*∴)「きょぬー姉とひんぬー妹……ハァハァ」
从'ー';Dハ「だめ……そんなぁ……っ!!」
男たちが、探偵渡辺の服を剥いでゆく。
その光景はサスガ兄弟によって見えないが、ヒッキーは思わず叫んだ。
- 296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 03:17:40.46 ID:0UYFyGfA0
- このレスを見たあなたは確実に交通事故に会います
逃れる方法はただ一つ
↓このスレに行き
http://game14.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1177915819/
http://game14.2ch.net/test/read.cgi/gamesrpg/1197819687/
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_-'" `;ミ、 /:::::::::::::::::::::::::\〜
_-"ミ;ノリ人ノノヘ/リ; `゛゛ ミ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\〜
>ミ/ 'γ、` ミ |:::::::::::::;;;;;;|_|_|_|_|〜
了| "~`、 "~"` {,',; ;} 。 |;;;;;;;;;;ノ∪ \,) ,,/ ヽ〜
"7 `⌒` ⌒ }ミ:. { |::( 6∪ ー─◎─◎ )〜
'| / レリ* |ノ (∵∴ ( o o)∴)〜
+ i ( }ィ' |∪< ∵∵ 3 ∵> ハァハァ
` ー--- /|` + \ ⌒ ノ
ヽ  ̄ / |__ \_____/
`i、-- '´ |ソ:
↑ ↑
ドラクエ派 エムブレマー
と書き込んでください。書き込まなければ確実に明日交通事故にあいますよ
- 297 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 03:20:34.28 ID:aBIlyEmD0
- (-_-;)「止めろ!!」
( ´_ゝ`)「おっとそうはいかねぇ」
( ´_ゝ`)「ワタナベとニセ(?)ワタナベを並べて犯す……こんなに面白そうなシチュもうないぞ!!」
(´<_` ;)「力説するほどかよ……」
( ´_ゝ`)「もちろんだとも弟者!!俺は今、リアル『双恋』の世界を目の当たりにするのだ!!」
(´<_` ;)「『双恋』はエロゲじゃねーよ……」
探偵渡辺の微乳の先端が男によって弄ばれる。
その横で、魔法少女渡辺はまた新たなモノを受け入れていた。
从*///Dハ「ひっ……くううっ……!!」
从*///Sハ「はあああっ!!やああんっ!!ああっ!!」
从*///Sハ 从*///Dハ「「は……っ!!ら、だ……ダメぇ……っ!!」」
時たま、二人の喘ぎ声がハーモニーを奏でる。
一人は乳房を重点的にまさぐられ、もう一人は膣を犯される。
全く同じ声が、微妙に違ったトーンで一度に楽しめていた。
(-_-;)「ぐっ……やめろ……っ!!」
ξ;゚听)ξ「このっ!!放しなさいよ……っ!!」
( ´_ゝ`)「ノンノン、君たちにはこのダブルワタナベの痴態をとくと見てもらうよ」
- 298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 03:24:01.80 ID:zq1VpTGL0
- 支援
- 299 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 03:24:32.23 ID:aBIlyEmD0
- いつの間にか弟者の魔法で縛られたツンとヒッキー(とドクオ)。
サスガ兄弟が退くと、二人の渡辺の痴態が丸見えだった。
从*///Sハ 从*///Dハ「「はひゃあぁぁっっ!!」」
('A`*)「……これは流石の俺もハァハァせざるをえない」
(-_-*)「全くです……」
まるで夢のような光景に、思わず股間に正直になるドクオとヒッキー。
それを見て、ツンが激怒した。
ξ#゚听)ξ「なに寝ぼけた事言ってんのよ!!この毒男ヒッキーコンビがぁぁぁぁぁぁ!!」
ツンのドリルヘアーが回転しだす。
まさにドリルそのものの動きをしながら、
ツンの縦ロールが自由に伸縮しながら店の中を荒らしていった。。
(; ゚_ゝ゚)「ぎゃあああああぁぁぁっ!!俺のエルドラドがああっ!!」
(-_-;)「あーあ、店が壊れていく……」
不意に、バチンと大きな音がする。
その音と、走った火花に思わずツンは小さく叫んだ。
ξ;゚听)ξ「きゃっ!?」
火花のあと、男たちに異変が起こる。
まるで電池が切れた人形のように、動きが止まってしまった。
- 300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 03:25:31.63 ID:CiheAC0VO
- 支援
- 301 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 03:26:12.69 ID:aBIlyEmD0
- (;∴)「……う……っ」
从*///Sハ「はあぁっ……!!」
魔法少女渡辺の膣からモノが抜かれる。
もう射精した後らしく、こぽりと中から精液が垂れてきた。
(;,'3 )「くぅぅ……っ……」
从*///Dハ「ひゃっ……ふぇ?」
探偵渡辺の胸を揉んでいた手が離れる。
ツンと上を向いた乳首が晒された。
(; ´_ゝ`)「な……ナンテコッタイ!何で急に動きが止まるんだ!?」
- 302 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 03:28:51.81 ID:aBIlyEmD0
- 从'ー'Dハ「!?まさか……ジェネレーター!?」
火花が散った方角を見ると、割れた同人CDがあった。
(-_-;)「この世界ではこんな姿をしていたのか……」
从'ー'#Dハ「……ふふふ、許さないよぉ……」
探偵渡辺がフラリと立ち上がり、転がっていた魔法の杖を取る。
それは、まだ立ち上がりかけていた魔法少女渡辺へと手渡された。
从'ー'Sハ「あ、ありがと……よ〜し!!」
二人の渡辺が、一本の魔法の杖を持つ。
『渡辺さん』同士だからこそのコンビネーションを発揮し、同時に呪文を唱えた。
从'ー'#Sハ从'ー'#Dハ「「せーの!!『ク リ ム ゾ ン ・ イ ン パ ル ス 』!!」」
( ゚_ゝ゚)(゚<_゚ )「「ぎゃあぁぁぁぁああぁぁぁ!!」」
- 303 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 03:32:50.17 ID:aBIlyEmD0
- ******************
从'ー'Sハ「……ホントに、もう行っちゃうんだね」
从'ー'Dハ「うん。まだいろんな世界に散らばってるからね」
VIP公園まで来た一行。
辺りはすっかり暗くなり、人もいない。
(-_-)「どうもありがとうございました」
ξ゚听)ξ「何の何の。当然の事をしたまでよ」
('Ai)(……あれ?今回俺何もしてねぇや……)
二人の渡辺が、どちらともなく手を出し、握手をした。
从'ー'Sハ「じゃ、頑張ってね」
从'ー'Dハ「あなたもね」
- 304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 03:34:14.79 ID:CiheAC0VO
- 支援
- 305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 03:43:32.23 ID:zq1VpTGL0
- 支援
- 306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 03:48:36.74 ID:bI1AuvesO
- ダブルでさるったから携帯から報告。
ちょっとお待ちください
- 307 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 04:02:23.64 ID:aBIlyEmD0
- ξ゚听)ξ「あ、ヒッキー?」
ふと、ツンがヒッキーに話しかける。
(-_-)「はい?」
ξ゚听)ξ「……もっと体鍛えなさいよ?見てらんないわ」
(-_-;)「……………精進します」
从'ー'Dハ「ん?どうしたの〜ヒッキー?」
(-_-;)「なっ!!何でも無いですよ!!」
从'ー'Dハ「??変なヒッキー」
- 308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 04:03:38.79 ID:CiheAC0VO
- 支援
- 309 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 04:04:36.59 ID:aBIlyEmD0
- *******************
別れの時が来た。
探偵渡辺が、DAT-DRIVEを起動させる。
从'ー'Dハ「本当にありがと〜!!」
(-_-)「さようなら!」
从'ー'Sハ「ばいば〜い!!」
探偵渡辺とヒッキーの周りの空間が歪みだす。
その歪みに飲み込まれた探偵渡辺とヒッキーは、空間が元に戻るといなくなっていた。
从'ー'Sハ「……行っちゃったね」
ξ゚听)ξ「ホント、何だったのかしらね」
('A`)「まぁ……ν速国とこの世界みたいに、いろんな世界があるんだなって事は分かったな」
从'ー'Sハ「そうだね……」
魔法少女渡辺が、ふと空を仰ぐ。
VIP公園の上空の空気は澄んで、夜空の星が鮮明に見えた。
- 310 名前: ◆xHu6Zz1VAI :2007/12/17(月) 04:11:27.52 ID:aBIlyEmD0
- 以上です。
途中で早く寝たくなって投下スピード上げたらさる食らいました……
ぱーっと仕上げてみました。
設定も一応したらば参照にして盛り込んでみましたがこれでいいものか心配……
まぁ本筋から外れたお話として、かるーく楽しんでいただければ幸いです。
では、明日の本編をお楽しみください。さようなら!
- 311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 04:16:06.72 ID:zq1VpTGL0
- 乙
- 312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 05:30:29.07 ID:70/etcBeO
- なんというゲリラ
果てしなく乙
- 313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 07:11:47.00 ID:B0NdA6Qr0
- ほ
- 314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 07:15:12.91 ID:rdhU7KN7O
- ガンガレ
- 315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 07:29:20.10 ID:uiQ6xXb00
- 乙むしろ本編でいいんじゃね
从'ー'从 オトナの階段を上るようです(-_-)
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 21:38:36.51 ID:2ARyGMos0
- オトナ合作は、明るい明日を創造する「ブーン小説に花束を」様の提供でお送りいたします
ttp://boooonbouquet.web.fc2.com/index.html
- 2 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 21:40:07.17 ID:2ARyGMos0
- ニューソク県VIP市。
自然がまだ色濃くその姿を残す美しい都市として、地方ではその名をよく知られています。
そんな街の、中心部からは少し離れた郊外。
深い緑に包まれた小高い丘の上にひっそりとそびえる、小さな学校がありました。
私立ヘリカル女学園。
半世紀に渡る歴史を持つ、この小さな学校では、
およそ五百人の穢れも知らぬ乙女たちが、勉学に、部活にと日々励んでいます。
果てしなく高い十一月の秋空の下、
そんな学園の一室で、二人の生徒がなにやら口論をしていました。
一人はどちらかといえば小柄で、校内だというのに白衣に身を包んでおり、
もう一人はどちらかといえば長身で、厚い冬服をカッチリと着こみ、
律儀にも膝下二十センチほどの長いスカートを履いています。
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 21:40:36.04 ID:Rskmer0hO
- 支援
- 4 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 21:41:22.95 ID:2ARyGMos0
- 白衣の少女の口からは、アインシュタインがどうのとか、相対性理論がどうのとか、
そんな難しい言葉が、湯水のように次から次へと溢れてきますが、
相対する凛とした雰囲気を持つ少女は、そんな彼女のことを、どこか冷めた様な目で見ています。
从 ゚∀从「……と、まあ、世の中には失敗しない人間などいないし、それは天才だって例外じゃない。
むしろ、失敗は成功の母という言葉もあるように、天才にこそ失敗は付き物なんだ」
川 ゚ -゚)「ほほう、なるほど。
それじゃあ、とりあえずその成功の母とやらの犠牲となった実験器具たちを弁償していただこうか」
ガラス片を派手に散らばし、薄黒い煙を上げている実験器具を指差し、
真顔で冷静にそう一言だけ返した彼女に、
白衣の少女は背中を曲げて両手をすり合わせ、上目遣いで請うようして言います。
从;゚∀从「……ごめんクーちゃん、ほんま堪忍やて。
今月ピンチなんだよ、再来月はスマブラXが出るからWiiも買わなきゃいけないし……」
川#゚ -゚)「……今までは目を瞑ってやっていたが、
たった半年で、科学部の一年半分の部費を食い潰すとは何事だ!
こう毎日のように学校の備品を破壊するのでは、これ以上は私も我慢しかねるぞ、ハイン!」
从;゚∀从「悪気はなかった。反省してる、もうしないから……」
川 ゚ -゚)「そのセリフは前回も聞いた。そのとき私はこう言った筈だ。『もう次は無い』とな」
- 5 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 21:44:48.84 ID:2ARyGMos0
- クーと呼ばれた少女は、一度歪めた口を真一文字に結び直すと、端整な顔を崩すことなく、
白衣の少女――ハインに向かって一歩、また一歩とにじり寄っていきます。
そのポーカーフェイスの裏で、怒りの炎が静かに燃えているのは、想像に難くありません。
むしろ、表情の乏しさによって感情が完全には見え切れないことが、
相手に対して与える恐怖を、さらに増幅させます。
その気迫に圧倒されて、ハインは後ずさりますが、
部屋の隅へと追い詰められ、とうとう逃げ場を失い、
やがてその場に、へたへたとお尻から座り込んでしまいました。
从;゚∀从「ごめんなさい……前の処女でも後ろの処女でもお口の処女でも好きなのを差し上げますから、どうか命だけは……」
川 ゚ -゚)「そういう冗談は止せと、何度言ったらわかる?」
傍から見れば彼女らの関係は、宛ら狼と、それに追い詰められた赤頭巾のようですが、
実質は、銭形平次と追い詰められた盗人というところでしょうか。
『箸より重いものを持ったことがありません』とでも主張しそうな、
その真白い細腕のどこにそんな力があるのか、
クーは白衣の襟をぐいと掴み、ハインの身体を自分の近くに引き寄せました。
- 6 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 21:46:30.65 ID:2ARyGMos0
- 右手を胸の辺りに持ってくると、それに合わせてハインの顔も、クーの眼前へと引き寄せられます。
从;゚∀从「く、くー……」
一度目を合わせると、ハインはその視線を、クーの眼から離すことが出来なくなりました。
それどころか、どういうわけか動悸が高まり、足元ががくがくと震えているような錯覚まで覚えます。
わけのわからない恐怖に囚われ、彼女の真ん丸い瞳が、俄かにその形を歪めました。
川;゚ -゚)「……っ」
クーははっと我に返ったように、右手の力を緩めました。
それによって支えられていたハインの身体は崩れ、彼女は壁にだらんと、力なくもたれかかりました。
やりすぎてしまったか。
心の中で少し反省しながら、クーは後ろを向き、
先ほどの凄みのあるそれと比べれば、幾分弱々しい口調で、背後のハインに言います。
川 ゚ -゚)「……とにかく、今回は部費から差っ引いておくが……、
次に何かをやらかしたら、今度は前の処女も後ろの処女も無いものだと思え」
从;゚∀从「は……はひ……」
そのまま振り向かず、クーは真っ直ぐ化学実験室の出口へと向かって行き、
そして、ぴしゃりと扉を閉めました。
- 7 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 21:48:27.31 ID:2ARyGMos0
- ―― ―― ――
生徒会室の中央に据えられた会議テーブル。
その奥の方に位置する『生徒会長』の席に、彼女、砂尾空(すなお くう)はため息をつきながら腰掛けた。
九月で三年生が生徒会を引退し、そのまま繰上げ的に生徒会長の役割を任された。
成績優秀、運動神経も抜群で、クラスメイトからの信頼も厚い彼女がそうなるのは当然のことだったし、
彼女もそれをそれなりに誇らしく思って居たのだが、
毎日のように問題を起こす幼馴染の処理には、ほとほと悩まされていた。
本来、もっときつく言っても構わないのだろうが、
彼女に対する情がそうさせるのか、どうしても詰めを甘くしてしまう。
お互いのためにならないとわかっていても、そうしてしまう。
(*゚ー゚)「会長、また彼女の世話ですか?」
傍らに立っていた生徒が、窓のカーテンを開けながら言った。
胸に付けたスカーフは緑色で、それは赤色のスカーフを身に付けた二年生のクーよりは下級生であることを示している。
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 21:49:14.52 ID:zq1VpTGL0
- 支援
- 9 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 21:50:40.61 ID:2ARyGMos0
- 川 ゚ -゚)「ああ。困った奴だよ」
(*゚ー゚)「毎回同じようなことを繰り返して……放って置けばいいのに」
川 ゚ -゚)「そうもいかんだろう。あんなに頻繁に壊されるんじゃ、こっちとしては無視できない」
少女はクーの傍らに立つと、
感心したような、それでいてどこか呆れたように言った。
(*゚ー゚)「……会長も、好きですねえ」
川 ゚ -゚)「……好き、か。違いないかもな」
クーは口元を僅かに緩ませて、少し軽い口調でそう言いった。
- 10 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 21:52:09.63 ID:2ARyGMos0
- ―― ―― ――
騒がしくも穏やかに、秋の昼下がりは過ぎて行く。
世知辛い世の中にあって、学園内の彼女らの日常は、
まるで塀一枚を隔てて離されたように、平和である。
クーは平和なこの日常を、たまらなく愛しく思って居た。
だから、生徒会長という面倒な役割も引き受けたし、こうして精力的に動いてもいる。
彼女が書類の整理をしていると、
先程の後輩が、部屋の片隅に立てかけられた「それ」に目をやりながら、
怪訝そうにクーに訊ねた。
(*゚ー゚)「そういえば、会長って別に剣道部に所属してるわけでもないのに、
どうしてそんなものを持ってるんです?」
川 ゚ -゚)「護身用さ」
それを聞いて、少女がくすくすと笑った。
(*゚ー゚)「そんなに大げさなものを使わなくても、もっといいものがありますよ」
川 ゚ -゚)「まあ、それは私の趣味だよ」
どこか、何かを誤魔化すように、彼女はそう返した。
- 11 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 21:54:56.08 ID:2ARyGMos0
- ―― ―― ――
――校舎の裏庭、レンガで綺麗に縁取られた花壇の中、
何種類もの木々が植えられている。
庭師によって手入れされたそれらは、一見乱雑ながらも、
しかしよく見れば、どこか生き生きとした雰囲気を醸し出している。
そんな庭園の真ん中で、ブラウンのコートに身を包んだ一人の女性が、
鼻歌混じりにホースで植物に水をやっていた。
('、`*川「肴は炙った烏賊でいい〜♪」
ヘリカル女学園の理科教師、ペニサス伊藤。
二十五歳と若く、ほどけたくだけた感じの性格で生徒たちからは慕われている。
特に部活動を受け持つでもない彼女は、自身が担当する環境委員会の活動の一環として、
一週間のうち三日、放課後の空いた時間に植物の世話をしている。
('、`*川「あー、最近寒いわねぇ。もうマフラーの季節かしら」
長いスカートを履いたり、それなりに努力はしてるんだけどね。と。
そんなことを考えながらノズルのトリガーを引いて、花々にシャワーを浴びせていると。
('、`*川「ん?」
ふと、あるものの存在に気が付いた。
- 12 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 21:57:04.78 ID:2ARyGMos0
- 場違いに置かれた、見慣れないプランター。
その隣には、自然の森をそのまま切り取って整備したようなこの空間にはまるで不似合いな、
銀色の独特の光沢を放つ、おそらく金属性の箱のようなもの。
('、`*川「……こんなもの、置いてあったかしら?」
怪訝そうにそれを見ながら、ペニサスは呟いた。
それから少し思考時間を置いて、まあいいか、結論付けると、プランターに近づいて、ノズルを向けた。
トリガーを引くと、豪雨のように勢い良く水が飛び出す。
それを浴びるとプランターの中の土が濡れ、やがて淀んだ水が淵まで溜まり……。
('、`*川「……あら?」
突然、ことんと小さく音を立ててプランターが倒れ、その中身を溢した。
すぐにそれを直そうとして、彼女は駆け寄る。
身体を屈めつつ、彼女は頭に小さな疑問を浮かべた。
果たして、プランターとはこうも簡単に倒れてしまうものだっただろうか。
こうも簡単に、中の土が零れてしまうものだっただろうか。
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 21:57:09.11 ID:70/etcBeO
- 支援
- 14 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 21:59:00.62 ID:2ARyGMos0
- 手を伸ばして初めて、彼女ははっと気付く。
零れた中身が、異様なまでの広がりを見せていることに。
それは、土と呼ぶにはあまりにどす黒く、また粘性がなかった。
例えて言うならば、B級映画か何かで工場のシーンによく見られる、タンクから染み出すオイルのように。
やがて”それ”は一箇所に集まって、
まるで意志を持ったかのように、重力に逆らうようにして膨れ上がり。
(゚、゚*;川「い……」
突然、そこから飛び出した無数の触手のようなものが、ペニサスの身体を捉えた。
(゚、゚*;川「い……いやあぁぁあああぁ!」
大きな、ぎょろりと怪しく光る目玉を視界いっぱいに見たのを最後に、
彼女の意識は、そこで途切れた。
- 15 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:01:12.28 ID:2ARyGMos0
- ―― ―― ――
(*゚ー゚)「それじゃあ、私は部活だから行きますね」
川 ゚ -゚)「ああ、またな」
そう言って生徒会室を出て行く後輩を見送ると、
クーは悪く言えばごちゃごちゃと、良く言えば生活的なその部屋に、ひとり残された。
しばらくして、ひとしきり仕事を終えると、徐に席を立ち、窓を開けて外の景色を見た。
秋の空はどこまでも高く青く、どこか暗く冷たい。
少し肌寒い外気は、ストーブで熱された部屋の空気に比べるとずいぶん新鮮で、
煮詰まってしまいそうだったクーの頭を癒した。
クーは、平和で穏やかな、人によれば「刺激が足りない」とも言われるこの日常が好きだった。
そしてそれ故に、自らに課せられた使命を呪うことも、決して無かった。
川 ゚ -゚)「……今日はどうも、胸騒ぎがする。何も起こらなければいいが……」
壁に立てかけてあった竹刀入れを手にとりながら、誰に言うでもなく、そう呟いた。
- 16 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:02:48.36 ID:2ARyGMos0
- 川 ゚ -゚)「……?」
不意に彼女の耳に、かすかな物音が届いて来た。
それはある程度規則的で、小さいながらも、少しずつその大きさを増していっている。
耳慣れた、廊下を蹴る音だった。
(*;゚ー゚)「会長!」
声とともに、ばたんと乱暴にドアが開かれた。
(;*゚ー゚)「大変です、学校が――」
すべてを聞く前に、彼女は刀を携え、駆け出した。
直感は不運にも、見事に当たったようだった。
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:04:04.05 ID:70/etcBeO
- 触手支援
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:04:14.89 ID:wYFhpfsvO
- 支援
- 19 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:04:51.20 ID:2ARyGMos0
- ―― ―― ――
化学実験室。
大抵どの高校にでも存在し、大抵なんらかの科学系のクラブが利用している特別教室。
このヘリカル女学園のそれも勿論、例外ではない。
どこにでもあるような設備を擁し、放課後はありふれた「科学部」というクラブの活動場所になっている。
強いて違いを挙げるとすれば、今年度になってから大規模な実験失敗が連発されており、
また、それが放課後に集中していることくらいであろうか。
その多数の失敗の最大の原因……少女、ハインリッヒ高岡は、
この日もいつものように実験室で器具を破壊し、”生徒会長”の役職に座る幼馴染から、
毎度のようにお灸を据えられたところであった。
从;゚∀从「はぁ……あいつ、昔はもっと優しかったのになあ」
そう漏らす彼女であるが、別にそれは、クーに対しての文句でもなければ、
自らの責任の重さを計り違えての見当違いな言い分でもなかった。
言うなれば、経ってしまった歳月への皮肉と言うか。
彼女の心にあるのは、もっとわけのわからない、抽象的なものである。
彼女は言いながら、頭ではわかっていた。
なぜ自分が怒られたのかも、どうして自分が怒られるようなことをしたのかも。
もとより頭の回転は速いほうなので、行動の際になぜそうしたかという理由を、いちいち知っているのである。
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:06:15.56 ID:70/etcBeO
- 百合支援
- 21 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:06:50.11 ID:2ARyGMos0
- 地面に落としていた腰を上げ、スカートを両手で払う。
小さく伸びをしてふと体勢を戻すと、数人いる後輩のうち一人が傍に寄って来ていた。
(゚、゚トソン「部長は、会長と本当に仲がいいんですね」
あのクーの凄まじい無言の迫力も、週一、二回のペースで見れば慣れてしまうのか、
いたって普通な様子で、後輩は言った。
从 ゚∀从「仲良く見えるか?」
(゚、゚トソン「だって、こんなに問題ばっかり起こす人間、愛想を尽かしますよ。普通」
从#゚∀从「ぶち殺すぞ」
ハインは顔を顰めて頬を膨らませ、都村の顔を睨んだ。
しかし、童顔な上に身丈の小さい彼女がいくら凄みを効かせて睨んだところで、
頭一つ背の高い都村にはなんの威力も発揮しない。
都村はただ笑った。ハインはそれを見て、とてもやるせなく、また情けない気持ちになった。
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:08:32.59 ID:pgPIzAN/O
- 支援
- 23 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:08:40.96 ID:2ARyGMos0
- 从 -从「……俺って、そんなに迫力無いかな」
(゚、゚トソン「無いですね。ついでに言うと、威厳もないし畏敬の念もびっくりするくらい沸きません」
从 ;∀从「そんなハッキリ言うなよ……余計悲しくなるだろ」
ハインは割と本気で落ち込み、顔を伏せた。
(゚、゚トソン「まあ、気にすることじゃありませんよ。
今更部長が更生して完璧超人になっても気持ち悪いだけですし」
从 ゚∀从「……はぁ」
会話が終わると、都村たちほかの部員は、荷物を片付け帰り支度を始めた。
その一方でハインはというと、ロッカーから掃除用具を出し、
飛び散ったガラス片や液体、化学物質などの片付けにあたった。
全部、自業自得である。
从 ゚∀从「……はぁ、あーあ」
彼女は深く溜息をついて、掃除を始めた。
気付けば部屋には、誰も居なくなっていた。
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:09:22.11 ID:pgPIzAN/O
- 支援
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:09:53.50 ID:eEK4JoeEO
- ガリレオ支援
- 26 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:10:03.18 ID:2ARyGMos0
- ハインは特別不器用なわけでも、科学の知識に乏しいわけでもない。
実験の失敗は、ほとんど故意的なものである。
頭では駄目だとわかっているのに、ついやってしまう。それはなぜか。
ハインは自分の中で、なんとなくその結論を得ていた。
要するに、クーに構って欲しいのである。
なぜそんな風に思うのかも、少し考えれば簡単に分かることだった。
自分の知らない間に、クーが自分から離れて行くのが、恐くてたまらないのである。
そう思うのはやはり、心のどこかで彼女を別格に捉えているから。
- 27 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:10:39.64 ID:2ARyGMos0
- ハインは中学校の頃、虐められていた時期があった。
理由は何れも単純かつ幼稚で、非常にどうでもいいものである。
曰く、「生意気だから」。
曰く、「運動ができないから」。
曰く、「体が小さいから」。
曰く、「胸がデカイから」。
曰く、「混血だから」。
こじつけである。もっとも、虐めの理由など大抵そんなものだが。
しかも、それらを解消したからといって虐めが終わるとは限らないし、
本人の努力では解消できないものを理由にされていることも多い。
ハインの場合は、後者が多かった。
また、中途半端なプライド故に前者を解消することも芳とせず、そのスタンスも対象となった。
生意気、巨乳、チビ、混血、運動音痴。
歩くコンプレックスの塊である。
蔑みにしても嫉妬にしても、格好の的であった。
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:11:26.55 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 29 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:12:36.32 ID:2ARyGMos0
- 友人たちは、徐々に彼女から離れて行った。
いや、離れて行った、と言うと語弊があるかもしれない。
正確には、彼女に味方するものが居なかったのだ。
それなりに会話をしたり、そういったことはするのだが、ひとたび彼女に対する攻撃が始まれば、
彼女らは皆、そっと気付かれぬよう彼女から距離を取る。
そんなこともハインは承知の上だったので、咎めはしなかった。
むしろ一人でも戦ってやると、ここでも変なプライドが働いた。
結果として半年ほど経った後には、虐めは最高潮までエスカレートしていた。
ある日、ハインは一人の女子生徒から呼び出しを受けた。
ハインはその生徒のことをよく知っていた。
クラスの不良グループの一員だったからである。
シカトして家に帰ろうとすると、腕を引っ掴まれ、成す術もなくトイレに連れていかれた。
- 30 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:14:28.48 ID:2ARyGMos0
- その後のことは、今思い出しても反吐が出そうだ。
彼女は三人がかりで羽交い絞めにされたあと、身包みを剥がされ、
乙女としての心を、何より自らのプライドをズタズタにされた。
けれど、そこで彼女を助けたのがクーだった。
ハインは泣きついた。
おいおいと情けないくらいに大きな声を上げ、クーの腕の中で。
クーはそんな彼女を見て、笑うでもなく、泣くでもなく、
いつもの無表情のまま、ただすこし目を細めて、彼女の背中を摩って言った。
私がずっと傍に居る、私はずっと君の味方だ。
だから、あんな卑劣な奴らになど、決して負けるな、と。
クーとはずっと仲が良かった。
どこか曲がった性格のハイン、思ったことは包み隠さないクー。
これは現在に至る話だが、ハインはそんな二人が友達であることが、不思議でならなかった。
だから、なんとなく思ったのだ。
ちょっとしたきっかけで、クーは自分から離れて行ってしまうのではないかと。
だから虐めを告白することが出来ず、彼女の前では作った笑顔で居たのだ。
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:15:37.54 ID:pgPIzAN/O
- 支援
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:16:00.09 ID:70/etcBeO
- ミニマム巨乳!?
ハインかわいいよハイン
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:16:34.03 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 34 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:16:50.15 ID:2ARyGMos0
- しかし、実際はそうではなかった。
彼女は律儀で実直だった。
言葉どおり、彼女はハインのことを決して裏切ろうとはせず、むしろ以前よりもずっと、ハインに親しく接してくれた。
(後に聞いた話だが、どちらかと言えばドライで現金な性格のクーがそういった態度を取るのは、とても珍しいことだったらしい)
やがて虐めは収束し、跡にはクーとの、少しだけ強くなった絆が残っていた。
胸に付けた、赤いペンダントを握る。
いつかの誕生日に、クーがプレゼントしてくれた。
彼女が持つ、唯一のクーとの物的な繋がりだ。
クーは決して裏切らない。
感覚的には理解している。
けれど、やはりどうしても不安になるのだ。特に、お互い時間を取られ、会う機会が減ると。
それ故にこうして、時に間接的にちょっかいを出し、クーとの絆が終わっていないことを確認するのだ。
- 35 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:17:23.65 ID:2ARyGMos0
- それを知れば、クーはどう思うだろう。
愚かだと呆れるかもしれない。気持ち悪いと思われるかもしれない。
もしかしたら、すでに内心ではそう思われているのかもしれない。
そんなことを考えると、不安でたまらない。
最近は少し明るくなってきたと、みんなに言われるけれど、
それは研究して作った明るさであり、決して彼女の素ではない。
こうやって不安になっている自分を確認しては、彼女は自分を余計に咎めている。
ネガティブである。
ネガティブゆえに歪み、歪んだ針金はもとの真っ直ぐな状態には戻らないのである。
そして、その歪みを受け止めている相手はクーである。
つまり、思考は堂々巡りでパターン化しており、終わらないのだ。
- 36 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:18:20.59 ID:2ARyGMos0
- 頭を振り払って、無限ループを打ち切った。
ほとんど無意識のうちに、掃除は終わっていた。
あとはいつものようにバッグを片付けて、いつものように家に帰るだけだ。
いつものように、いつものように、いつものように――。
Σ从;゚∀从「うおっ!」
不意に、腕を掴まれた。
慌てて振り返ると、そこには誰も居らず。
ただ一本の太く長い触手のようなものが、窓の隙間から伸びていた。
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:18:40.05 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:19:32.98 ID:70/etcBeO
- 触手!支援
- 39 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:20:12.16 ID:2ARyGMos0
- (-_-)「やあっ」
从'ー'从「とうっ」
二人は視界が切り替わるとすぐ、空中で体勢を整えて、気の抜けた掛け声とともに地上に降り立った。
从;'ー'从「ひゃっ!」
しかし直後、バランスを崩して少女――渡辺は、尻餅をついた。
从;ー;从「いったあ……」
(-_-)「大丈夫ですか?」
その様子を見て、少年――ヒッキーは素早く屈んで、手を伸ばそうとし、
(*-_-)(……あ)
不意に視界に、少女の細く、しかしなめらかな曲線を描く白い腿が露わになるのを捉えた。
(*-_-)(ふ……太腿……渡辺さんの太腿、綺麗だな……)
一瞬煩悩に惑い、完全に思考が停止する少年。
しかしすぐに我に返ると、雑念を振り払うようにして頭を左右に揺らし、
本来の目的通り、彼女の眼前へと手を伸ばした。
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:20:53.95 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 41 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:23:32.74 ID:2ARyGMos0
- 从'ー'从「あ……ありがとぉ……」
差し伸べられた少年の掌に自らの細い指を絡ませ、彼の腕と自らの足の支えで彼女は立ち上がる。
足元を見ると、感触からもわかった通り、茶色い砂が一面を埋め尽くしていた。
お尻のあたりに付着したと思われる砂を、両手でパンと、何度も払った。
从'ー'从「ねえ、もう着いてない?」
渡辺は顔だけヒッキーのほうを覗いたまま、首から下を半回転させ、
お尻のあたりを強調するようにして突き出し、訊ねる。
(*-_-)「だ……大丈夫……ですよっ!」
幾分どもり、頬を俄かに桃色に染めながら、しかし平静を装ってヒッキーは答えた。
一方の渡辺は、そんなことには気付く様子もなく、ただいつもと同じ調子で笑顔を見せながら、
从'ー'从「そっかぁ、よかったぁ」
と言っただけだった。
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:25:19.62 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 43 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:25:32.09 ID:2ARyGMos0
- 渡辺はきょろきょろと小鳥のように頭を動かしながら、あたりを見渡した。
体操服に身を包んだ女性とが数十人、グラウンドを走ったり、
或いは隔離されたスペースで球技の練習をしたりしている。
また、遠くに洒落た西洋風の小奇麗な建物が見えた。
从'ー'从「ここは……学校かな?」
(-_-)「そうみたいですね」
同じように額に手を当てながら目を凝らし、ヒッキーが答えた。
从'ー'从「でも、生徒が全裸でランニングしてたりするわけじゃないし、
見たところ、大したことはないような気がするよぉ」
米神に手を当て、頭を捻りながら、そう漏らす渡辺。
もしかすると、まだここではdatの影響は出ていないのかもしれない。
(;-_-)「これじゃあ、逆にやりにくいですね」
少し口元を歪めながら、ヒッキーが言った。
何か事件が起きる前に解決できれば、それに越したことはないのだろうが、
何も起きていないということは即ち、何も手がかりが無いと言うことでもある。
そして、切欠となるものも無いため、どうしてもアクションが取りづらい。
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:25:56.57 ID:pgPIzAN/O
- 支援
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:26:14.73 ID:70/etcBeO
- ふともも支援
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:26:40.29 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 47 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:28:02.67 ID:2ARyGMos0
- (-_-)「何か起きるまで、待ってみます?」
从'ー'从「ダメだよぉ。いつも後手に回ってるんじゃ……そんなんだから彼女もできないんだよぉ?」
渡辺が毒づくように言った。
(;-_-)「……すいません」
いつもと同じ可愛い笑顔。いつもと同じ可愛い声。
そこから放たれた、二重の辛辣な言葉に、ヒッキーは胸に針を突き刺されたような感覚を覚え、
そしてなんともやりきれない気持ちになり、がっくりと肩を落とした。
从'ー'从「まあいいや、とりあえず、何か起きてないか探ってみよう」
二人は、人目につかないようにグラウンドの端の草むらを塀伝いに歩いて、校舎のほうへと向かった。
肉付きのいい生徒を目にする度、ヒッキーが頬を緩ませ、
それをその都度渡辺が咎めたりしながらも、
ほどなくして二人は校舎の前へとたどり着いた。
(-_-)「ここまで、見事に何もありませんでしたね」
从;'ー'从「うーん……なんだか、拍子抜けするなぁ」
時空の旅を繰り返す中、動くたび何か事件が起きていた二人にとって、
もはやこうも何も起きないことは、不自然にすら感じられた。
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:29:40.88 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 49 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:30:18.41 ID:2ARyGMos0
- 周りの人々が、ただいつもと変わらぬ日常を過ごしているのに、
事情を知っている自分たちだけが、浮き足立っている。
その様子に何か、不穏なものを感じずにはいられなかった。
そして違和感はやがて、現実となって正体を表す。
『キャアアァァアアァァ!』
突然、耳を劈くような甲高く、鋭い叫びが、辺りに響き渡った。
玄関の前で、いつものように姦しく、お喋りに勤しんでいた数人の女生徒たちが、
一瞬、まるでその間だけ時間が止まったかのように、固まった。
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:31:41.43 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 51 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:32:08.20 ID:2ARyGMos0
- Σ从;'ー'从「!」
(;-_-)「い……今、誰かの声が……」
从;'ー'从「あ……あっちのほうから聞こえたよぉ」
渡辺はシンメトリーに造られた華やかな校舎の外観を二分するように、
その玄関の真ん中を指差した。
遠かったが、小さかったが、けれど確かに聞こえた、恐怖に染まったあの声。
あの向こう側で、いったい何が起きたというのか。
(;-_-)「行きましょう!」
从;'ー'从「うんっ!」
事情を確認すべく、すぐに二人は駆け出した。
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:33:15.03 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 53 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:35:11.71 ID:2ARyGMos0
- ヒッキーは玄関の扉に手を掛け左右に大きく開いた。
がたん、と大きな音を立て、端に置かれていた傘立てが揺れる。
(;-_-)「うわっ!?」
ヒッキーは玄関の光景を目にし、思わず立ち止まる。
一瞬、何が起きているのか理解できなかった。
(;-_-)「しょ……触手?」
倒れたロッカー、散乱する無数の靴。その中央。
どこからか、機械のコードのように何十本もの緑色の植物の弦のようなものが伸び、
その先は何れも、一人のか弱い少女の痩躯にきつく巻き着いていた。
ξ;゚听)ξ「た……たすけっ……」
少女は搾り出すように、小さく声を上げる。
四肢をばたつかせて弦を引き払おうとしているが、抵抗むなしく、
胴に巻き着いていた弦が何本か手足に移り、その動きを止めた。
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:36:15.39 ID:pgPIzAN/O
- 支援
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:36:43.96 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 56 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:36:56.31 ID:2ARyGMos0
- 少女の身体が、歪なXを描くように固定されたかと思うと
ξ///)ξ「ひゃうっ?!」
新たに現れた弦が二本、少女の胸元から衣服の中へと侵入して行き、
彼女の身体を弄る様に、くねくねと動き回った。
ξ///)ξ「やめっ……やっ……」
微妙なタッチで撫でられる身体。
四肢を拘束された羞恥からか、その感触からか、
少女の頬は徐々に紅潮し始め、掠れた声に興奮の色が混じり始める。
その得体の知れない感触から逃れるように、彼女は必死に上半身を左右に捩じらせる。
ξ///)ξ「……っく」
やがて、弦の動きは収まり、彼女へのタッチは止まった。
しかし弦は、今度はその先端をフックのようにして曲げ、襟に引っ掛けたかと思うと、
ξ;゚听)ξ「きゃあっ!」
ブレザーごと、白いワイシャツを思い切り左右に引き裂いた。
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:37:08.29 ID:pgPIzAN/O
- 支援
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:37:50.86 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:39:03.55 ID:70/etcBeO
- 支援
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:39:07.57 ID:pgPIzAN/O
- 支援
- 61 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:39:09.12 ID:2ARyGMos0
- ピンク色の、可愛らしいブラジャー。
それに守られた、小振りながらも形の良さそうなお椀型の膨らみが露わになる。
(;-_-)「わっ!」
それを目にして、殆ど反射的にヒッキーは目を伏せた。
从;'ー'从「ど……どうしよう!?」
(/;-_-)「どどど、どうしようと言われましてももも」
从;'ー'从「でも、このままじゃあの子は裸に剥かれて、めくるめく禁断の触手ワールドにフォーリンダウンだよ?
なんとかしなきゃ!」
(/;-_-)「わ……わかってます、わかってますけど!」
狼狽しながらも、ヒッキーはその場にあった掃除用具入れから自在箒を一本取り出し、
見よう見まねで、剣道のように下段の構えを作り、
(;-_-)「い……行くぞ!」
少しだけ躊躇ったあと、決意を固めるようにそう呟いて、床を蹴って飛び込んでいった。
- 62 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:39:47.40 ID:2ARyGMos0
- (#-_-)「う……うおおぉぉぉぉぉおお!」
体力派と言うには貧相すぎるその身体、身軽さだけが頼りである。
しかしもとより、反射神経と瞬発力だけには自信があった。
一瞬だ。
一瞬だけ、彼女が逃げる隙を作ればいい。
自在箒の先端が、右足に巻き付いた弦へヒットする。
そして、
ξ;゚听)ξ「ああっ?!」
少女に巻き付いた弦が、突如としてその力を緩めた。
(;-_-)「あれ?」
あまりに手ごたえのない一撃。
こんなもので弦に対抗できるはずがない。
しかし弦は先程までの元気を失ったかのように、少女から手を引いていく。
ヒッキーは怪訝そうにあたりを見渡した。
嘘だ。
こんなに弱いはずが……。
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:42:06.82 ID:pgPIzAN/O
- 支援
- 64 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:42:08.57 ID:2ARyGMos0
- その瞬間、背後に気配を感じた。
(;-_-)「……っ!」
慌てて箒を上段に構え直し、振り向いた。
先端に、一本の弦が巻き付く。
弦はそこから螺旋を描くように、柄を張ってヒッキーの手元へと素早く動く。
(;-_-)「くっ!」
思わず彼は、箒を投げ出した。
そしてまた背後より感じる、殺気。
(#-_-)「逃げて!」
叫ぶように強く、彼は少女に促した。
ξ;゚听)ξ「あ……あ、うんっ!」
ぎこちない足取りで、少女が玄関から外へ出て行くのを見届けた。
息つく暇は、一秒たりとも無い。
二本、四本、八本……。
無数の弦がヒッキーに、四方八方から雨霰のように降りかかってくる。
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:43:07.03 ID:70/etcBeO
- 支援
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:44:51.98 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 67 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:46:47.25 ID:2ARyGMos0
- (;-_-)「くっ! このっ!」
すべて紙一重で何とかかわしながら、彼は弦の動きを分析する。
人間と同様、素早く動くときは複雑に曲がることができないようである。
だからこそ、彼は攻撃をかわせている。
しかし彼はすでに、自分の体力の限界も感じ始めていた。
普段から運動は殆どしないのだから、当然と言えば当然である。
心臓がばくばくと早く脈打ち、息も荒くなる。
それに併せて動きが鈍り、足がもつれ、
(;-_-)「うわぁっ!」
とうとう、右足を捉えられた。
(;-_-)「は、離せっ!」
網に掛かった魚のように、バタバタともがくヒッキー。
しかし片足だけではバランスを保つことは出来ず、
ようやく立ち上がりかけたところで、右足が引っ張られる方向へと豪快に倒れこんだ。
(;メ-_-)「くっ……」
膝に鈍痛が走る。
どうやら、体が捩れたときの衝撃で強く捻ったようだった。
- 68 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:47:52.64 ID:2ARyGMos0
- 抵抗も出来ず、そのまま強い力で足が引っ張られ、
ヒッキーは背中を床に付けたまま、勢いよく引き摺り回される。
そして、不意に身体が宙に浮いたかと思うと。
(;メ-_-)「うわぁぁああ!」
そのまま思い切り、地面に叩き付けられた。
从;ー;从「ヒッキー!」
渡辺の、悲鳴にも似た叫びが耳に響く。
聞こえる。
見えないけれど、わかる。
恐らく、泣いているのだろう。あの美しい瞳を、涙に滲ませて。
(;メ-_-)「ぐ……」
ヒッキーはなんとか両手で上体を起こす。
身体に力を入れると、頭皮の裂けた部分からドクドクと血が溢れ始める。
額から鼻筋を伝って、血液が一滴落ち、床に跳ねた。
彼女と組み初めて、もうどれだけの時間が流れただろう?
自分の力不足で彼女を傷つけたり、呆れさせたり、
もうそんなことにはさせまいと、この旅が始まる前に誓ったんじゃなかったのか?
頭の中で、自問自答を繰り返す。
状況は絶望的だ。しかし、諦めは即ち、死に直結する。
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:48:14.92 ID:smpXT80PO
- 童貞くさすぎ
つまんね
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:49:03.90 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 71 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:49:40.50 ID:2ARyGMos0
- 自分なんかどうでもいい。いつ死んだって、構わない。
彼はそう思っていた。
ただ、それは彼女に会う前の話だ。
負けられない。
(;メ-_-)「……っ!」
ふと、視界に見慣れない何かが飛び込んでくる。
弦の先を辿れば行きつく、がらんと大開になった窓。
その付近にぽつんと存在する、毒々しいほどに紅い、大きな花。
(;メ-_-)「イチか……バチかだ!」
ヒッキーは、床に転がっていた箒を一本拾い上げると、
上体の力を上手く使い、それをめがけて思い切り放り投げる。
見事な放物線を描きながら飛んでいったそれは、花弁に囲まれた中央部へ、ぐさりと突き刺さった。
左足に巻き付いた弦がその力を緩め、周りの他の弦たちも、次々にその動きを鈍らせていく。
(;メ-_-)「やったか?!」
立ち上がり、花びらの内側を覗いた。
なにやらどす黒い、固体とも液体ともつかないようなもので満たされた空間に、
自在箒の先端が突き刺さっていた。
- 72 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:50:36.49 ID:2ARyGMos0
- それを見て、ほっと胸を撫で下ろすと、
从;ー;从「ヒッキー!」
(;メ-_-)「わっ!」
渡辺が甲高い声を上げながら、彼の身体に向かって飛び込んできた。
背中に手が回されて、彼女はこれ以上ないほど、ヒッキーに身体を密着させる。
(*メ-_-)「わ……渡辺さん」
同じように、彼も渡辺の華奢な身体を抱き締めた。
みぞおちの辺りに、丸く柔らかい、女性特有の膨らみを感じる。
役得だ。
そう思いながら、その感触を楽しんでいた彼だったが、
そのうちになんとも言えない激しい欲望のようなものに掻き立てられたので、
それを必死に抑えつつ、泣く泣く身体を離した。
从;ー;从「もう……ムリ、しないでよ、ね?」
渡辺は、涙で塗れた顔をヒッキーの胸に埋めたまま、
涙声でそう、途切れ途切れに言った。
それを聞いて少し頬を紅潮させながら、彼は答えた。
(メ-_-)「大丈夫ですよ、このくらいの傷」
渡辺の柔らかな頬が、鎖骨のあたりに当てられる。
彼女の頬を伝って、涙が肌に触れた。
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:51:08.25 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 74 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:51:52.33 ID:2ARyGMos0
- お互いに、感情が昂ぶってる。
今なら、言えるかもしれない。
彼は決意を固めて口を開き、言葉を紡ぎだそうとした。
しかし、次の瞬間。
(;-_-)「――!」
油断していた。
反応が遅れてしまった。気付けなかった。
こちらに向かって飛んでくる、一本の太い弦。
从;'ー'从「ひゃう!?」
それは渡辺が声を上げる間に、彼女の括れたウェストを、二本の細腕を巻き込んできつく締め上げた。
从;'ー'从「ひぃやっ……たすけ……」
(;-_-)「渡辺さん!」
肩に当てていた手が、無理矢理離され、渡辺の身体が宙ぶらりんの状態になる。
- 75 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:52:50.32 ID:2ARyGMos0
- 从;ー;从「嫌、イヤぁっ! 助けて、ヒッキー!」
劈くような高い声を上げて泣き叫び、彼女は両脚を激しくばたつかせるが、
新たに何本か伸びて来た触手が両方の足首に巻き付き、その自由さえも奪った。
(;-_-)「くっ!」
ヒッキーは渡辺を助けるべく、先程と同じように、弦の本体と思しき”花”を探す。
やがて天井近く、渡辺のちょうど背後に、先程とは違う青色のそれが見えた。
(-_-)「そこかっ!」
彼は先程の箒を手にすると、花を目指して勢いよく駆け出した。
しかし、彼の行く手を阻むように、一本の弦が彼に向かって水平に打たれた。
(;-_-)「わっ!」
思わず足を止め、屈む。
彼の額の上、僅か数センチのところを、弦は掠めて通り過ぎて行き、
そのまま勢い余って、ロッカーを幾つか吹き飛ばした。
見れば、倒れたロッカーを上下に裂くように、金属製品独特の、鋭い凹みが現れていた。
彼は、背筋に強烈な寒気が走るのを感じた。
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:53:24.93 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 77 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:54:37.73 ID:2ARyGMos0
- 紙一重だった。
あれをまともに食らったなら、どうなっていただろう。
後ろに思い切り吹き飛んで、もしかしたら肋骨の二本や三本くらい折れていたかもしれない。
安堵の直後に襲ってきたさらなる恐怖に、ヒッキーの足が竦む。
一瞬の隙を突くかのように、また弦が彼に襲い掛かってきた。
彼はすぐさまそれを察知し、殆ど反射的に床を蹴って飛び上がった。
風を切るような音とともに、彼の足元を弦が通り過ぎていく。
しかし、
(;-_-)「ぐわああぁぁぁ!」
遅れて高めにもう一本打たれた弦が、彼の腹部を直撃する。
彼の身体はそのまま勢いよく吹っ飛ばされ、無数のロッカーの残骸の上に倒れ込み、金属板に頭をぶつけた。
あまりの痛みに後頭部を押さえ、そして、手の平にべっとりとした感触を覚える。
どうやら傷口が開き、多量の血液が噴き出しているようだった。
彼の身体は、すでに満身創痍であった。
目を開ければ、視界がくらむ。
殴られたときの鈍痛とは別に、鋭く激しい痛みが絶え間なく腹部を襲う。
それでもなんとか、彼は上体を起こす。
渡辺を助けたいというその思いが、気力だけが、彼にそうさせた。
しかし、そこから立ち上がって戦うだけの力は、彼には最早残っておらず、
ただ歪む視界の中に、水平に引かれた緑色の直線を捉えるのが精一杯であった。
- 78 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:55:26.21 ID:2ARyGMos0
- ――ああ、これまでか。
心の中でぼんやりと呟きながら、彼は恐怖から逃れるように、その目を強く閉じた。
そうして、どのくらいの時間が経っただろう。
いや、大した時間は経過していないのだろうが、それにしても、あまりにも長すぎやしないか。
予測し、恐れ慄いたあの強烈な痛み。
いつまで経っても襲ってこないそれに対し、彼は著しい違和感を覚える。
いったい、何が起きたというのだ。
(;-_-)「どうなって……」
現状を確かめるべく、彼は薄く目を開けた。
しかし、彼が目にしたのは、左右に伸びた緑の直線でもなければ、その身代わりとなった何かでもなく、
川 ゚ -゚)「……間に合ったか」
本体から切り離され、床の上で死ぬ間際の蛇のように力無くうねる弦と、
一本の日本刀を構え、この殺伐とした場の中において、あまりにも凛とした雰囲気を保っている、
黒髪の少女の姿であった。
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:56:07.57 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 80 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:57:40.77 ID:2ARyGMos0
- ―― ―― ――
少女は向かってくる弦を、片っ端から薙ぎ払った。
その一連の動作は、一つ一つに一切の無駄が無く、それ故とても美しく、
もともとの彼女の容姿とも相まって、見るもの全てを魅了せんばかりの雰囲気を醸し出している。
ヒッキーもつい、その様子に思わず魅入ってしまっていた。
力ではない。
何か別の、もっと凄まじいものを以って、襲い来る弦を断ち切っている。
彼女の舞いを見ながら、ぼんやりと直感的に、彼はそんなことを思った。
やがて、彼女は弦の密集した部分への突入を試みた。
それまでとは比べ物にならない、無数の弦が彼女に襲い掛かるが、
その猛攻が身に届くよりも早く、剣先が花を捉え、真っ二つに割いた。
途端に弦の動きが止み、それと同時に、縛り上げられていた渡辺の身体も解放された。
从'ー'从「ふえぇ……あ、ありがとう……」
へたりと床に膝を着きながら、いつものように間の抜けた声を上げ、渡辺は少女の方を覗いた。
末広がりの二重目蓋、すっと通った鼻筋に、シャープな顎のラインが印象的な整った顔立ち。
それは、女の渡辺の目から見ても充分過ぎるほどの美しさを持っていたが、
同時に、まるで作り物のような冷たさも感じられた。
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:57:47.87 ID:uiQ6xXb00
- 支援
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 22:58:23.32 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 83 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 22:59:01.52 ID:2ARyGMos0
- 川 ゚ -゚)「二人とも、怪我は……」
言いかけて、少女は言葉を止めた。
それは、顔を血塗れにしてぐったりと座りこんでいるヒッキーの姿が目に入ったからに他ならない。
すぐさま彼女はポケットからハンカチと包帯を取り出し、ヒッキーに傷の手当てを施した。
(;-_-)「あ……ありがとう」
川 ゚ -゚)「よし、ひとまずこれで大丈夫だ」
表情一つ変えないままに手当てを終えた彼女に、ヒッキーはどもりながら訊ねる。
(-_-)「あ……あの、君は?」
川 ゚ -゚)「……それはどちらかといえば、私の台詞だと思うのだが」
(;-_-)「あっ……ご、ごめん」
川 ゚ -゚)「構わない。私の名前は、砂尾空。この学校の生徒会長だ。
ところで君たちは、ここで何をしていたんだ? 見たところ、うちの生徒ではないようだが」
少女――クーは極めて簡潔に自己紹介を済ませると、自らが持っていた疑問を口にした。
その問にヒッキーが口をもごもごと動かして答えようとしたが、それより先に、渡辺が話し始めた。
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:00:43.36 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 85 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:02:12.48 ID:2ARyGMos0
- 从'ー'从「えっと……こんなことを言っても、信じてもらえないかもしれないけど……
私たちは、別世界から来たんだよお」
川 ゚ -゚)「別世界?」
幾分調子を上げて、クーが聞き返した。
渡辺はこの世界に至るまでの経緯を大まかに説明した。
datという装置を探している事。それによって、この異変は起きたということ。
それらを聞きながらクーは、口に手を当てて顔を小さく伏せていた。
渡辺の説明が終わった所で、ふん、と呟きクーが顔を上げた。
川 ゚ -゚)「君たちは、別世界から来たのだな?」
从'ー'从「そうだよぉ」
川 ゚ -゚)「実はな、私もその『別世界』というものには心当たりがある」
突拍子も無い、発言。
渡辺は思わず声を漏らして驚くき、あわてて口を塞いだ。
一方でヒッキーは一瞬驚愕の表情を見せながらも、何も言わずに黙ってクーの言うことを聞いていた。
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:04:07.84 ID:pgPIzAN/O
- 支援
- 87 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:04:32.09 ID:2ARyGMos0
- 川 ゚ -゚)「普通なら、誰に言っても信じないだろうが、君たちなら信じてくれるだろう。
この世界の裏側には、もう一つ『魔界』と呼ばれる別世界が存在する」
从;'ー'从「ま……まかい?」
川 ゚ -゚)「その世界の住人……私たちは俗に『淫魔』と呼んでいるが、
奴らは読んで字の如く、自らが放出する煩悩をエネルギーに換えて生きている。
まあ、あっちの世界だけで収まっていればよかったんだが……」
クーは一旦喋るのをやめて、唾を飲み込んだ。
渡辺が、急かすように言った。
从'ー'从「何か、あったんですか?」
川 ゚ -゚)「所謂『魔王』の出現さ。数年前に出現した魔王は、通常の淫魔とは比べ物にならないパワーを持って、
この世界と『魔界』を繋ぐゲートを世界のあちこちに作り出した。
その結果、こんなことが今、世界中で頻発している」
(-_-)「エネルギーを得るために……ですか?」
川 ゚ -゚)「その通りだ。後は察しが着くと思うが……、
私の一族は、こちら側に来た淫魔を追い返し、ゲートを塞ぐ仕事を行っているわけだ」
从'ー'从「ふぇぇ〜……なんだか、日曜朝のテレ朝のアニメみたいな話だねぇ……」
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:06:42.50 ID:eEK4JoeEO
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- 89 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:06:44.29 ID:2ARyGMos0
- もし、あのまま自分の世界に居て、何事も無く平和に過ごしていけば、こんな話はハナから信じなかっただろう。
そうでなくなったのは、やはりこの異世界の旅に慣れてしまったからか。
まるで他人事のように暢気なことを言いながら、渡辺はそんなことを考えた。
川 ゚ -゚)「前置きが長くなったが……話を戻そう。基本的に淫魔は、この世界では大した力を発揮しない。
せいぜい、卑猥な悪戯をする程度さ。さほど戦闘能力も持たない。
なのに今回は、こうも大規模なものが学校を襲っている。
それが私はどうも納得が行かなかった。
けれど、もし君たちが言う『dat』というものが一枚噛んでいるとすれば、それも合点が行く」
クーは何か急ぐように早口でそう説明した。そして一度口を止めると、少し間を置いて、言った。
川 ゚ -゚)「単刀直入に言う。協力して欲しい」
渡辺は頷いた。
从'ー'从「いいよ! こっちからお願いしたいくらいだよ。ね、ヒッキー」
ヒッキーは頭を押さえながら、しかし嫌そうな表情は微塵にも見せず、答えた。
(-_-)「勿論です」
それを聞いて、クーの口元が綻んだ。
しかしすぐに表情を戻し、彼女は言った。
ありがとう、と。
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:08:24.49 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 91 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:08:56.66 ID:2ARyGMos0
- クーと渡辺、ヒッキーの二手に分かれて、ジェネレーターの捜索が始まった。
窓の外では、無数の弦が地面で蠢いている。
川 ゚ -゚)「恐らく、この触手の本体とdatとかいう装置は、校舎の外にある。
しかし、この中を通っていくのは流石に無謀だ。
だが、どうやら校舎の内部には、まだそれほど侵攻が進んでいないらしい」
二階に上って内側から様子を見よう。
そう、クーは提案した。
渡辺は不安に肩を震わせながら、クーに渡されたペンダントを、両手で固く握った。
紐の先には、赤色の宝石のようなものが付いている。
これには魔法が込められており、いざというとき、淫魔の攻撃から身を守ってくれる優れものだと、クーは言っていた。
二手に分かれてから、なぜか渡辺は恐くなった。恐くなったから、ペンダントを握っている。
彼女自身は、そのことを不思議に思っていた。
先程まではある程度、精神的に余裕があったのに。
川 ゚ -゚)「そう怯えるな。安心しろ、君に手出しはさせない」
言いながら、クーは渡辺の肩に手を当てた。
それでもなお、渡辺の不安は消えなかった。
この類の気持ちを、何度か経験したことがあるような気がする。
なぜだろう、と彼女は考えた。
- 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:10:25.83 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 93 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:11:30.85 ID:2ARyGMos0
- クーは強い。それは先程の戦闘で明確なことだ。
それに、信憑性はともかくとして、お守りのようなものも持っている。
危害を加えられることに対しての恐さは、さほどでもない。
ならば、もっと違うところに原因があるのだろう。
先程と違う点。
それを考えた時、渡辺は何かがわかった気がした。
ヒッキーがいないのだ。
見知った人が傍に居ること。その安心感が先程まであった。そして、今は無い。
いくらクーが強くとも、これだけは賄えなかったのだ。
彼女はそう、自分を納得させた。
おかげで、恐怖心が少しだけ薄まった気がした。
川 ゚ -゚)「……居るぞ!」
突然、クーが呟いた。
その視線の先を、渡辺も追ってみた。
角の向こう。そこからなにやら、不気味な気配がするような気がした。
川 ゚ -゚)「離れていろ」
クーは鞘から刀を抜き、駆け出した。
途端に彼女の身体は、見えないオーラを纏ったかのように、強い気配を発する。
渡辺は、曲がり角の隅のほうへ移動した。
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:12:41.04 ID:hOrBEM/10
- しいえん
- 95 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:13:00.17 ID:2ARyGMos0
- 窓から伸びる、おぞましい程の数の弦の集合が、まるで海底の磯巾着のように不気味に蠢めき、
そのうちの幾つかが、一人のセミロングの少女の身体に、貪るように絡み付いていた。
川 ゚ -゚)「!」
途端に、五、六本の弦が素早く動き、クーの制服に絡み付く。
しかし彼女は冷静にそれを元から刀で断ち切り、振り払う。
そしてその勢いを殺さず、弦の根本へ向かって飛び込む。
絶え間なく襲い掛かる弦。
しかし彼女はそれらを一本一本確実に、しかも素早く処理していく。
彼女の刀に込められた魔力は、その威力を何倍にもさせると彼女は言っていた。
自分が強いのは、だからだと。
しかし、それだけではない。彼女は間違いなく、強かった。
流れるように、次から次へと、襲い来る弦を危なげもなく刈っていく。
一つの動作から次の動作に移るまで、隙が無い。
無駄の無い洗練されたその動きはある種の美しささえ感じさせ、
戦っている彼女は、まるで蝶のようであった。
渡辺は何もできず、口をあんぐりと開けている自分にも気付かずに、
その様子に、ただただ見惚れていた。
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:13:52.77 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 97 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:14:31.90 ID:2ARyGMos0
- あっという間に、彼女は本体である花を真っ二つに切り裂いた。
触手の動きは止んで、表面から徐々に色を失い萎れていく。
支えを失って、掴まっていた少女がばたりと床に倒れた。
川 ゚ -゚)「気を失っているようだな……」
クーはそれだけ言うと、「行くぞ」と渡辺に移動を促した。
一瞬、夢見心地だった渡辺は、その一言ですぐにはっと我に返り、
そしてふと、あることに気付いた。
从'ー'从「放っておくの?」
川 ゚ -゚)「ああ。断言は出来ないが、おそらくここはもう安全だろう。気付いたら逃げ出すだろうし。
それに生憎、私はあまり人に正体を見られたくないのでな」
少ししこりが残る感じを覚えつつも、渡辺は彼女に従って進んだ。
窓の外の弦のせいか、相変わらず、辺りには不穏な空気が漂っている。
この空気に慣れていない渡辺には、踏み出す一歩一歩がとても重く感じられた。
どこか宙ぶらりんな気持ちを抑えるように額に手を当てると、僅かに熱を帯びていた。
向こうの角を曲がれば、もうすぐ、校舎の裏側に到着しようとしていた。
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:16:13.59 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 99 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:17:04.12 ID:2ARyGMos0
- ―― ―― ――
「うわあ、乳でっかい。牛みたいwwww」
「マジックでおっぱいに『メス牛』って書いてやればいいんじゃね?」
「鬼才あらわる」
「洗濯バサミ胸に付けていくつまで耐えられるか実験してみない?」
「お、面白そうwwwwやれやれーwwwwww」
「うわ、コイツ下の毛まで茶髪じゃんwwwwwマジで混血なんだwwwww」
「こいつ処女じゃんwwwwww遊びまくってるのかと思ってたwwwwww」
やめろ、やめろ、やめろ。
思い出す感触。屈辱、羞恥、そして恐怖。
頭の中に深く刻み込まれた傷が、じくじく痛む。
ハインは必死の抵抗を試みるが、所詮彼女の腕力では抵抗のしようが無く、
もがけばもがくほど、弦の拘束はキツくなっていく。
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:17:41.98 ID:eEK4JoeEO
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- 101 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:18:19.77 ID:2ARyGMos0
- 从 ;∀从「痛ッ!」
右肘を、捻じ切られるような激痛が襲った。
もう、力が入らない。彼女の右手がだらんと垂れ下がり、触手に弄ばれる。
抵抗したら、本当に腕を持っていかれる。
ハインは恐怖のあまり抵抗をやめ、自由を得ることを放棄した。
もともと恐がりな性分である。
一度抑圧の恐怖を覚えてしまうと、もうそれ以上の抵抗ができないのだ。
触手が伸びる。
白衣の袖からゆっくりと、絶妙なタッチで彼女の身体を這って進んだ。
やがてそれは鎖骨のあたりに到達すると、ハインの豊満な左右の膨らみを割って、
さらにその中へと侵入していく。
从 ;∀从「やめ……やめ、ろ……う……」
まだ太陽が沈まないうちから、学校で、触手に襲われている。
あまりにも非日常が過ぎる自体。わけがわからない状況への恐怖。
助けを呼びたいが、もう声が上がらない。
戦慄に身体が震え、短い言葉を発するのにも、ぶつぶつと途切れ途切れになる。
- 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:18:48.63 ID:/DGldRMGO
- 支援
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:19:42.98 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 104 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:20:43.73 ID:2ARyGMos0
- ぷちん、という何かが切れる音と同時に、胸のあたりがすっと自由になった気がした。
袖から触手がするりと抜けていった。
横目に見れば、一枚のレース生地が、フックのように曲がった先端に掛かっている。
ああ、剥かれていく。あの時と同じだ。
絶望に身体を強張らせ、見構える。
目の前にさらに二本、触手が現れた。
不意に、身体に緩く巻き付いていた触手が蠢き、ハインの乳房の上下で激しく食い込んだ。
それにつられるようにして、少し余裕のあった白衣がぴっちりと乳房に張り付き、
その綺麗な半球形を強調した。
从 ;∀从「うぅぅ……ひっくっ」
声を抑えようとしても、嗚咽が漏れる。それが耳に届くたび、ますます自分が惨めに思える。
自分は無力なんだ、自分はこうやって理不尽に突き付けられた状況に従うしかないんだ。
クーは優しかった。賢しかった。けれどそれ以上に強かった。精神的にも、体力的にも。
自分はどうだ?
他人のことなんか考える余裕もない。勉強はできても、こんな状態になると機転が効かない。おまけに体力も皆無だ。
さらに、この期に及んで諦めることも覚悟することもできず、誰かが助けに来てくれることをまだ願っている。
愚かだ。どこまでも愚かだ。
こんな愚かな私は、いっそこの変な怪物に食われてしまえばいいんじゃないか。
- 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:22:20.66 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:22:33.08 ID:Rskmer0hO
- 支援
- 107 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:22:42.68 ID:2ARyGMos0
- 止まらない嗚咽、涙、動かない四肢。
シャツの上から胸の先端が撫でられ、それに合わせて背筋に弱い電流が流されたような感覚を覚える。
水滴が熱を帯びた頬を、冷たく伝っていく。
とてつもなく気持ち悪いのに、悔しいのに、でも感じさせられている。
生理的反応だ、仕方ないんだ。
いくら言い聞かせても、自己嫌悪が止まらない。
自然と、声が出た。
从 ;∀从「クー……助けて……くぅ……」
弱々しい声。弱々しい表情。でも確かな、助かりたいと思う気持ち。その現れ。
「……誰か、いるのかい?」
声は、届いた。
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:24:05.19 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:25:02.09 ID:pgPIzAN/O
- 支援
- 110 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:25:19.68 ID:2ARyGMos0
- ―― ―― ――
クーは窓から外の様子を見渡した。
彼女が睨んだ通り、やはり多くの弦の根本は裏庭に繋がっているようであった。
慎重に階段を降りて行き、手すりから顔を覗かせて一階の様子を確認する。
裏口は閉ざされ、一枚の厚いガラスが弦の侵入を拒んでいた。
淫魔の気配も、強くは無い。
ほっと一息ついて、彼女は渡辺を手で招いた。
川 ゚ -゚)「降りてこい、下は安全だぞ、渡辺」
渡辺は相変わらず、どこか覚束無い足取りで階段を降りて来た。
そんな渡辺の様子を見て、クーの頭にある疑問が浮かぶ。
川 ゚ -゚)「まだ恐いのか?」
从;'ー'从「……」
否定はしなかった。否定しなかったと言うことは、多少なりとも肯定の意を孕んでいるということだ。
いったい、彼女は自分に何の不満があるというのだろう?
それを考えたとき、クーはふと、あの細身の少年の存在を思い出した。
川 ゚ -゚)「そういえば、彼はまだ来ていないが……まあ、心配するほどのことはない。
いざと言うときのために武器も渡してあるし、淫魔にも好き嫌いがある。
自ら男にも女にも手を出す奴はいないよ」
彼女を安心させるために、言葉を並び立てた。けれど、表情は曇ったまま変わらない。
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:26:47.51 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 112 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:26:53.96 ID:2ARyGMos0
- 川 ゚ -゚)「彼はそれなりに有能さ。きっと大丈夫。
それは、君が一番よくわかっていることだろう?」
从;'ー'从「……うん」
力無く、渡辺は答えた。
なんとなくクーは、自分は信頼されていないのだな、と思った。
そして、こうも彼女に心配されているあの少年のことが、少し羨ましく思えた。
川 ゚ -゚)「彼とは、どういう仲だい?」
从;'ー'从「ふぇぇ?! ど、どういう仲って……」
突然のクーの問いに、渡辺はうろたえる。しかし構わず、クーは続ける。
川 ゚ -゚)「露骨に顔に出ているぞ。いくら私が彼より強いと言っても、本当は彼と居たほうが良いのだろう?」
从;'ー'从「そ……そんなことないよ! だいいち、彼とはただの友達で……」
川 ゚ -゚)「……まあ、ただの友達でもそこまで思われているのなら、きっと彼は幸せ者だな。
そして彼も君のことを、いざとなれば身を呈して守ったって構わないくらいに、大切に思っている」
何か自嘲的な表情を浮かべながら、クーは返した。
自分でもなぜそうしたのか、わからない。
ただ、何か強い嫉妬のようなものが自分の中で渦巻いているのを、彼女は感じていた。
そしてやがて、感情は不意に、言葉となって現れる。
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:28:43.46 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 114 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:29:13.29 ID:2ARyGMos0
- 川 ゚ -゚)「私も、君に対する彼のような友達が欲しかったよ」
やめろ、馬鹿な真似は止せ。
自分の中でそう言い聞かせても、どうしても、抑えが効かない。
きょとんとする渡辺を前にして、なおも思考は止まらない。
唇が、震えだす。たまらず、彼女は何かを言い出しそうになった。
けれど、必死に言葉を飲み込んだ。
ちょうどそれは、幼い頃に経験した、涙を堪えるときの感覚に似ていた。
クーは感情の正体にようやく気付く。
自分は、渡辺に嫉妬している。
もっと言えば、渡辺と彼女の相棒が、互いに互いを意識し合っていることに。
今言うべきことではない。彼女に言うべきことでも無い。
自分の中で、処理すべきことだ。
クーは黙り込んで階段に腰掛け、考え事を始めた。
つまるところ、自分は彼女のように、誰かともっと深い関係になりたいのだ。
では、その誰かとは、誰だろう。
- 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:30:42.63 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 116 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:32:30.46 ID:2ARyGMos0
- 不意に彼女の脳裏に、ある人物の像が現れる。
小柄で華奢な、まるで西洋人形が動き出したかのような風貌。
それに不似合いな、自己主張の激しい胸。
少し上に目を向ければ、色素の薄い、しかし綺麗な長髪。
睫毛の長いぱっちりした瞳と高めの鼻は、垢抜けない童顔にアクセントを加えている。
その姿は鮮明に、はっきり見えた。
なぜならば、その像の彼女は、例え遠く離れても決して忘れまいというくらい、
クーには馴染んだ存在だったからである。
飽きるくらい見てきた。
飽きるくらい一緒に居た。
なのに私は、君に対してまだ何かを望んでいるというのだろうか。
まったく、私という人間は全くもって貪欲だ。
なあ、ハイン。
- 117 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:33:24.03 ID:2ARyGMos0
- クーがそんなふうに思索に耽っていると、突然、ガラスの向こう側に動く影が現れた。
川;゚ -゚)「!」
嫌な予感がした。
思わず、影に焦点を合わせる。手元ばかり見てぼやけていた視界がはっきりしていき、
やがて、その輪郭が徐々に浮かび上がってきた。
その姿は、ちょうど先程、彼女が網膜に結んだ像と一致した。
川;゚ -゚)「ハイン!」
彼女は柄にも無く、大声を張り上げた。
冷静になることを一瞬だけ忘れ、無我夢中で扉を開き、裏庭へと飛び出していった。
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:33:53.42 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 119 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:35:43.96 ID:2ARyGMos0
- ようやく自由になった四肢を揺らし、ハインは確認する。
助かった。まだ純潔だ。
下着を失った胸元が心もとなく、思わず抱くようにして押さえた。
固くなりかけた乳首とシャツが擦れて、思わず身体がびくっと震える。
よくわからないが、見ず知らずの少年が現れ、自分を助けてくれた。
小刀で弦を断ち切って、四肢の拘束を解いた。
彼は「逃げて」と言ったが、ハインはそれに応じず、急いで戸棚に手を伸ばし、それを取った。
無茶な実験の副産物。
つまり、簡易的な爆弾を。
爆風が収まったあと、ハインはひょっこり顔を覗かせた。
窓ガラスが何枚か割れ、火の点いた触手が力なくうねっている。
紙が燃えるときの様子に似ているな、とハインは妙に冷静にそんな感想を持った。
辺りに目を向けると、遮蔽物として利用した実験机が少し焦げている。
また、とりあえず慌てて隠れたはいいが、衝撃で吹き飛ばされ、頭を打って気絶している少年も目に入った。
下手したら警察沙汰になるかもしれないな、なんて考え、けれど気持ちはどこか高揚していた。
从 ゚∀从「さーて……」
从#゚∀从「絶対許さねえ! ぶっ殺す!」
拳を振り上げ、火炎瓶を片手に、ハインは走り出した。
身体の上下運動に合わせて、自己主張の激しい胸が揺れるのも気にせずに。
怒りが冷めれば、また恐くなりそうだったから。
- 120 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:36:43.96 ID:2ARyGMos0
- ―― ―― ――
突然の疾走。
半狂乱になって飛び出したクーに、渡辺は驚きが隠せない様子だった。
从;'ー'从「く、クー?」
川;゚ -゚)「そこで待っていろ! すぐ戻る!」
クーは一瞬だけ振り向いてそう告げると、再び、庭の奥へ向かって走り出す。
駆ける、駆ける、駆ける。
階段を三段飛ばしで上り、林の間を抜ける。
躓いた、転んだ、かまうもんか。
弦が左右から二本、飛んでくる。しかし動じず、一振りで片付ける。
彼女の目は、常に一点を向いていた。
ビール瓶のようなものを片手に走る、親友の姿。
それは突然、ふっと動きを止める。
あれを投げる気か。無茶だ。倒せるわけが無い。
彼女が瓶を投げようと構えに入る。
しかし、それを待つはずも無く、弦は彼女の身体を襲う、襲う、襲う――。
――間に合え!
歯切れの良い音とともに、ブツッと弦が弾け跳んだ。
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:37:46.90 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:38:11.12 ID:pgPIzAN/O
- 支援
- 123 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:38:38.23 ID:2ARyGMos0
- 目を固く瞑ったまま、身体を縮めて身構える白衣の彼女。
少し時間を置いた後、おどろおどろしく辺りを確認するように、震えながら目を開く。
从;゚∀从「……クー」
川;゚ -゚)「間に合ったか」
クーは息を荒げながら一言そう言うと、次の攻撃に備える。
前に向き直った。
樹齢何百年もあろうかという大木、にもかかわらず身体のあちこちから弦をうじゃうじゃと伸ばし、
その中心には、赤くぎらりと光る目玉を備えている。
川 ゚ -゚)「あの赤い目玉……やはり淫魔か」
クーはいつものように妖気を感じようと探る。
異常に強い妖気が、やはりあの大木から発せられている。
从;゚∀从「い……淫魔?」
川 ゚ -゚)「……君には知られたくなかったのだがな。私の正体は」
- 124 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:39:37.39 ID:2ARyGMos0
- 少女は真ん丸い目をさらに丸くして、ぽかんとしながらオウムのように、耳慣れない単語を繰り返す。
飛び込んできた情報の多さに困惑しているのだろう。
しかし彼女に構っている時間は無い。
迫り来る無数の弦をすべて確実になぎ払う。
一本たりとも、ハインに触れさせはしない。
从;゚∀从「つ……強っ……」
弦の数は減らない。二本三本が一度に飛んでくる。
けれどクーは負けない。彼女の前では、二本三本の弦など二束三文ほどにしかならない。
押されてなるものか。後ろにあるものの違いを見せてやる。
鬼気迫る勢いで太刀を振るうクー。しかし。
川;゚ -゚)「むっ……」
徐々に、徐々にだが弦の数は増している。
拙い、このままでは埒が空かない。
碌な考えも無しに飛び出したことを悔やむ。
汗を拭う暇すらなく、もう一度刀を振り下ろした、その瞬間。
- 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:39:48.26 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 126 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:41:06.16 ID:2ARyGMos0
- 川;゚ -゚)「くっ……後ろ!」
虚を突かれた。
普通ならなんてことのない一撃。しかし、隠した珠玉が弱点になる。
体勢が、完全に崩れた。
从;゚∀从「クーッ!」
切っ先に弦が当たらない。斜めに入ってしまった。
痛手を免れた弦は、蛇が木の枝に巻きつくように刀身を巻いて滑る。
川;゚ -゚)「ぐっ!」
耐えろ、耐えてくれ。
前進の力を集中させ、思い切り刀を引くクー。
しかし無常にも、これ幸いと次から次へ弦が刀身へ巻き、その力は鼠算式に肥大化する。
川;゚ -゚)「うわぁっ!」
瞬間、辺りに火花のようなものが飛び散り、クーの身体が、真後ろに飛んで二転、三転した。
慌てて起き上がり、手元を確認する。
- 127 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:41:40.75 ID:2ARyGMos0
- 泥に汚れる手、そこには確かに柄の感触があった。
刀は、クーの手の中にあった。
そう、鍔から上を除いて。
川;゚ -゚)「そんな……そんなバカな……」
幼少より携えてきた、退魔の力を持った剣。
何年経っても、血を浴びても錆びず、どれだけ魔物を切っても切れ味が落ちることはなかった。
ましてや、折れることなど。
けれど今、確かに折れた。
原因は、そうだ、きっと魔力に刀身が耐えられなかったのだ。
赤く変色した折れ口、熱を帯びた柄。それらからクーは結論付けた。
自然とぼんやりする頭。定まらなくなる視点。
私は、どうすればいいのだ。
剣を失った私は、彼女と同じように、狼に突け狙われた赤頭巾に過ぎないのか。
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:42:14.31 ID:pgPIzAN/O
- 支援
- 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:42:33.04 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 130 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:42:55.04 ID:2ARyGMos0
- 勝てると思った。変な確信があった。
しかし、その正体は慢心に過ぎなかった。
これが、datというものの力だというのか。
刀身を持っていった弦は、標的をハインへと変更した。
川 ; -;)「やめろ! やめろ! やめろぉぉ!」
クーは半狂乱になりながら、ハインの右手を掴み、身体に纏わり付く弦を手で引き剥がそうとする。
その姿に最早、先程の凛とした面影はどこにも見当たらない。
泣き、叫び、もがき、転び……。
彼女は自分でも驚くほど、無力になっていた。
蝶のように舞っていた身体はただ華奢で、蜂のように刺していた腕はただ細かった。
川 ; -;)「うわあぁぁぁあああぁぁ!!」
ただ慟哭を響かせる、頼り無い、なんでもない、か弱い少女。
わけがわからないというような様子で、泣き狂う親友を見詰めている小柄な少女。
掴んだ手、指は解け、二人は引き離された。
- 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:43:48.53 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 132 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:45:16.09 ID:2ARyGMos0
- ―― ―― ――
頭が働かない。
目の前には依然として、弦に巻き突かれ目を白黒させる親友と、
表情こそないが、してやったりとでも言いたげにクーをぎょろりと睨み付ける、
不気味な巨大植物の姿がある。
クーは退魔家の家庭に生まれ、幼少から特別な教育を受けて育った。
いわば退魔の為に生まれ、退魔の為に生きる人間である。
才も努力も、兄弟、いや一族の誰と比べても劣らなかった。
それ故に、物心着いたころから淫魔との戦いには、一度として負けた事はない。
もちろん、このように窮地に立たされたことも。
敗北。
考えたこともなかった。
常に勝ってきたから。誰にも負けなかったから。
負けたらどうなるかなんてことは、頭の片隅にも置いておく必要はなかったから。
敗北、それが意味する事は即ち、喪失。
今ひとつだけ、彼女は知った。
- 133 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:46:51.25 ID:2ARyGMos0
- 从;゚∀从「クー……」
淫魔は淫行によりエネルギーを得る。
捕縛した女にコイツが何をするか。そんなことはもう、火を見るよりも明らかだった。
ぼとっ、と土の上に何かが落ちる。
泥に塗れた、学校指定の内履き。遅れてその上にひらりと、紺色の生地が乗りかかる。
ややあって、クーは何が起きたのかをようやく理解した。
ハインは大股を晒していた。
西から射す夕陽に照らされて、真白い肌はほんのりと赤く染まっている。
从;゚∀从「ちくしょう、やめろっ、やめやがれぇ!」
ハインは身を激しく捩じらせ、左右の膝を交差させるようにして合わせている。
必死の抵抗だ。
しかしその姿はあられもなく、動きもどこか艶めかしく見えてしまう。
彼女はついに見ていられなくなり、目を閉じて、悔しさに歯を食いしばった。
ハインが犯されようとしているのに、私は何も出来ないのか。
握り拳を土に埋め、幾度も幾度も自らを謗る。
何が退魔家だ。何が天才少女だ。剣がなければ無能じゃないか。
- 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:47:38.40 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 135 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:49:02.94 ID:2ARyGMos0
- 無論、道具がなければ何も出来ない、というわけではない。
淫魔の抜け道、つまりゲートを塞いだりするのは紛れもなく彼女自身の力であるし、
剣の威力も、彼女が持っている「力を引き出す能力」が無ければ半減してしまう。
しかし、彼女の持つ能力は所謂二次的、三次的なものであり、
それ単体では、大したことは全くと言っていいほど出来ないのが現実である。
自分に今、何が出来るだろう。
逃げることは出来る。
先程、実家に応援を求めた。もうすぐ兄弟やらが助けに来る筈だ。
そうすれば、事態もなんとか収拾が付く。
川 ; -;)「……でも」
彼女は顔を拭い、自分を鼓舞するように呟いた。
それは逃げである。例え試合に勝っても、勝負においては紛れも無い敗北だ。
何より、応援を待っている間にハインが何をされるか、わかったものではない。
ハインは一般人である。クーのように淫魔の悪戯に耐えうるような精神力も、体力もない。
早く助けなければ、けれど助けられない。
このまま、彼女が犯されるところを指を咥えて見ていろと言うのか。
- 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:50:49.28 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 137 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:50:53.65 ID:2ARyGMos0
- 川 - )「そんなのは……」
彼女の心に、激しい波が起こる。
感情を殺すのは得意だった。
情は決断を鈍らせるから。
慢心は油断を生むから。
憎しみは判断を狂わせるから。
怒りは視野を狭めるから。
そんなものは、命取りにしかならないから。
冷静になれ、いつもタガを固く締めていた。
自分を出すな、相手に悟られるな。
戦闘時だけではない、日常に於いても常にそれを実践した。
川#゚ -゚)「御免だ!」
ただひととき、彼女の泣き顔の前以外では。
- 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:51:11.73 ID:pgPIzAN/O
- 支援
- 139 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:51:48.55 ID:2ARyGMos0
- 転がっていた枝を取り、先端を化け物の目に向け、突っ走った。
一撃だ。剣などなくても、急所を突けば、自分の力なら。
信じる。ただ愚直に。無謀とも言える。
けれど彼女は疑わなかった。自分を騙して、疑わせなかった。
一本の触手の鋭い動きが、彼女の胴体を上下に割くように捉えた。
川メ;゚ -゚)「っ!」
反動で吹き飛び、後ろ半身から柔らかい地面にめり込む。
一瞬だけ視界が真っ暗になって、意識が飛びそうになる。
やっと我を取り戻すと、今度は腹部にじくじくと痛みが走った。
見れば、制服に一筋の裂け目が現れていた。
从;゚∀从「クー、大丈夫か!」
大声でハインが呼びかけた。
痛い、苦しい、それらすべてをまやかしだと振り払い、身体を小刻みに震わせながらクーは立ち上がり、
無言のまま、一度頷いた。
クーが思ったことは、時間稼ぎであった。
応援が来るまで、敵の意識をハインに向けさせまいとする。
それだけなら、今の自分でも充分こなせると。
- 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:52:56.81 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 141 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:53:16.67 ID:2ARyGMos0
- 川メ゚ -゚)(役目を……最後まで、果たす!)
また枝を取り、赤い目を睨む。
飛び交う弦を身軽に交わしながら、果敢、というよりはむしろ健気に、彼女は目標への特攻を試みる。
目標まであと5メートル、3メートル、2メートル、1メートル。
いけるか、そう思った瞬間、世界が瞬時に姿を変えた。
遅れて頬に鋭い痛みと熱っぽい感触を覚え、彼女はコースを捻じ曲げられて右肩から倒れこんだ。
ひりひりする部位を右手で抑えた。
制服の左肩部分が弾け、むき出しになった肌の表面に着色したような青が見えた。
頬を液体のような物が伝う。すくってみると、今度は絵の具の原色のような赤色が指先に着いた。
普段の戦闘では負わないような傷、それを身に受けても、クーはまだ屈さない。
歯を食いしばり、立ち上がった。
もう二度と、彼女を泣き顔は見たくない。自分がどうなっても。
負けるか、負けるか、負けるか。
川メメ゚ -゚)「その程度か! 私はまだ戦えるぞ!」
視界が一瞬眩んだ。額を押さえながら、そう叫び、挑発する。
助けが来るまで、倒れてなるものか。
- 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:54:07.28 ID:70/etcBeO
- 支援
- 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:54:21.51 ID:uiQ6xXb00
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- 144 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:54:38.78 ID:2ARyGMos0
- 从;゚∀从「クー! やめろ、もうやめて! 俺はどうなっても……」
ハインの声を遮るようにして、クーが言った。
川メ゚ -゚)「ハイン、君は黙っていろ! 私は退魔家だ! これは私の仕事だ!」
从;゚∀从「だって、お前もう傷だらけ……」
川メ゚ -゚)「関係ない、気力さえあれば戦える」
クーは突っ込んだ。何度も、何度も。
その度に弾かれ、飛び、倒れ、傷を負う。
次第にその数は増え、それに反比例するようにクーの動きは鈍くなり、鮮麗さを失っていく。
気絶しそうになるほどの痛みを堪え、口腔内に入り込んだ砂粒を吐き出す。
もはや衣服は破れてその役目を殆ど果たさなくなり、
露出した肌は一部皮膚が破れ、肉が剥きだしになってさえいる。
立っているのにさえ、凄まじい苦痛が伴う。
从 ;∀从「クー、もういい! もういいから!」
川メメ -゚)「君が良くても……私は……このままじゃ、終われないんだ」
張り上げていた声もいつしか弱々しくなり、それがハインに届いているのかさえ、クーにはよくわからなかった。
ただ立ち上がり、破滅への道を突き進む。
吹き飛んだ。飛ばされた。倒れた。
これでもう何度目か。恐らく、足の指まで使わなければ数えられない回数になっているだろう。
そんなことを考えた。
- 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:55:32.77 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:55:49.74 ID:70/etcBeO
- 支援
- 147 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:56:11.61 ID:2ARyGMos0
- 繰り返し、またクーは立ち上がろうとした。
けれど、もう身体が動かなかった。
川メメ - )「……無念」
やれるだけのことはやった。
気を抜けば意識を失いそうだった。
悔しい。力が及ばなかった。
川メメ -゚)「せめて……剣さえあれば」
自分の未熟さを呪う。予備の小刀は、渡辺の相棒に渡したままなのだ。
あれさえあったなら、状況は変わっていたかもしれないのに。
一瞬考えて、しかしその思考を振り払った。
もう、なるようにしかならないのだ。全て、自分のせいだ。
風切り音が聞こえた。間もなく、自分の身体にまた鞭が打たれるのだろう。
目を瞑って歯を食いしばり、痛みに備え――
しかしそれは、やってこなかった。
- 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:56:25.71 ID:pgPIzAN/O
- 支援
- 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:57:20.29 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 150 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:57:31.13 ID:2ARyGMos0
- クーは困惑しながら薄目で上を見た。
そこには紛れも無く、あの少年がいた。
(メ;-_-)「遅れてすみません、クーさん。ちょっとアクシデントが……」
弦は吹き飛び、土の上を這いずって歪な模様を描いている。
後ろを見ると、少し離れたところで童顔の少女が立っていた。
なんとなく、その面影にハインに近い物を見出した気がした。
ヒッキーの登場が突然だったからであろう、怪物は怯み、少しだけ動きを止めた。
クーは立ち上がる。少しだけ、気力が戻ってきた気がした。
川メメ -゚)「そういえば、君が居たのだったな」
(メ-_-)「はあ……勝手に飛び出したって聞いたときは何事かと思いましたけど、やっと状況が見えてきました」
お互いに意外と冷静であるのは、頭に上った血が外に流れてしまったせいだろうか。
そんなことを思い、クーは俄かに口角を上げた。
なぜか、可笑しくなった。
川メメ -゚)「それを私に貸してくれ、私でなければ、あいつに止めは刺せない」
ヒッキーは少し狼狽したが、すぐに言葉の意味を理解したのか、
戸惑いながらも素直に小刀をクーの手に渡した。
- 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/17(月) 23:59:04.68 ID:eEK4JoeEO
- 支援
- 152 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/17(月) 23:59:34.17 ID:2ARyGMos0
- 下がっていろ、と言い、彼女は攻撃に備える。
先程までのがむしゃらな姿勢とは違う、力の抜けた、自然体の構えで。
左右から飛ぶ二本の弦。
避けるように、流れるようにクーの身体が動く。
次の瞬間、弦は彼女の身体を掠めることなく横に飛んで行った。
川メメー゚)「なんだ、まだまだ動けるじゃないか」
やはり自然に、顔の筋肉が緩んだ。
決して作ったものではない、力の抜けた、彼女本来の表情だった。
川メメ -゚)「さあ、覚悟するんだな」
飛び交う何本もの弦。しかしクーは水を得た魚のように跳ね回り、それをかわし、或いは裁ち切る。
ゆっくりと少しずつ、本体との間合いを詰めていく。
リーチに入り込んだ。
今だ。
- 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:00:29.22 ID:bILnMStS0
- 支援
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:00:32.52 ID:IcHvmfGbO
- 支援
- 155 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:01:21.56 ID:iZpPwbxf0
- 両足をばねの様にして、飛び込む。
勝った。そう思った。
川メ;゚ -゚)「!」
しかし、彼女は慌てて攻撃の手をとめた。
いや、止めざるを得なかった。
从;゚∀从「……っ!」
弱点である目を覆うようにして、縛り上げられたハインが目の前に現れた。
从;゚∀从「ク、クー……」
川メ;゚ -゚)「く……畜生め!」
クーは再び、悔しさに唇を噛み締めた。
そうだ、人質が居たんだ。
ヒーローは現れる。けれど、どれだけ強いヒーローにも弱点はある。
いかなる盾よりも効果を発揮する、最強の防御壁。
最後の最後で、阻まれてしまった。
逃避するように、クーは辺りを見回した。
渡辺が、ヒッキーが、きょとんとした顔でこちらを見ていた。
使えそうなものは、何も無い。
八方手詰まりだった。
- 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:02:57.05 ID:IcHvmfGbO
- 支援
- 157 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:03:02.74 ID:iZpPwbxf0
- ―― ―― ――
触手が伸びて行く。
それはハインの張りと弾力に富んだ若い肌の上を滑り、白衣の襟元から内部へ侵入していく。
从;゚∀从「は……はふっ!」
突然、白衣に染みが現れたかと思うと、ハインの身体がびくりと跳ねた。
クーは何が起きているか、一瞬で理解した。
媚薬作用を持つ液体を分泌したのだ。
そうだ、わかりきったことだが、こいつは間違いなくハインを犯そうとしている。
気持ちが逸る。頭が混乱し始め、どうすればいいのかわからない。
そうしている内にも、白衣の中で触手は蠢いている。
濡れた薄い生地に、ぴったりと張り付く乳房が透けて見える。
それ歪み、形を変えるたびに、ハインの口から白い吐息が漏れる。
从//∀从「は……はぅっ!」
身体を小刻みに振るわせ、なんとか声を抑えようとしているのが痛いほど伝わる。
早く、早くしなければ。
触手が彼女の純潔を奪い去るのも、もはや時間の問題でしかなかった。
びりっ。
白衣の襟に掛かった弦が左右に引かれ、胸の部分が肌蹴た。
締め付けられ、ひしゃげた乳房の上部が露わになる。
ハインはというと、そんなことに気を配る余裕すらないのか、頬を染め、顔をしかめて、嗚咽混じりの嬌声を上げていた。
- 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:04:34.31 ID:IcHvmfGbO
- 支援
- 159 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:05:09.18 ID:iZpPwbxf0
- 川;゚ -゚)「……あ!」
肌蹴た胸元を見詰めるうちに、クーはあることを思い出した。
そうか。
そうだ、そうだった。
瞬時に、頭の中で点と点が繋がる。
川;゚ -゚)「このぉっ!」
間に合え、間に合ってくれ。
飛び込んで右手を伸ばし、クーは掴みに掛かった。
ハインの胸元にある”それ”を。
そして、その先にある”勝利”の二文字を。
人肌で俄かに温まった金属。
それに守られるように据えられた、透き通った紅色の石のような物質。
クーの手の平の中で、それが弾けた。
刹那、瞳を貫かんばかりの強烈な赤い光が、五指の隙間から差し込んだ。
- 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:05:56.32 ID:fkSa32EH0
- 支援
- 161 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:06:12.97 ID:iZpPwbxf0
- 从;゚∀从「うわあぁっ!」
あまりの照度にハインが目蓋を固く閉じる。
しかし、クーは目を見開いたまま動こうとしない。
見据える先は、ただその一点。
川 ゚ -゚)(チャンスは……一瞬だ!)
怪物の低い呻き声が辺りに轟く。
ハインに巻き付いた弦は、遂に拘束する力を失った。
彼女の身体が傾く。
同時に露わになる、その背後に守られるように存在した、赤くぎょろりとした巨大な瞳。
川#゚ -゚)「くたばれええぇぇ!」
甲高い咆哮を轟かせながら、左手に握った小刀の切っ先を、力任せに思い切り突き立てた。
- 162 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:06:46.82 ID:iZpPwbxf0
- ―― ―― ――
終わった。
身体から力が抜けて行く。
こんなにも疲労していたのか、こんなにも傷を負っていたのか。
激痛と息切れ、激しい動悸と眩暈に襲われながらも、クーは額に手を宛て、両足でしっかり地面を踏み締める。
四方八方に際限なく伸びていた弦は、先端から昇華するようにして、黒い煙へと変貌していく。
やがてそれは怪物の本体へ及んで全体を包むような形になり、
その様子はなんとなく、カーテンの後ろに隠された美女が消滅する陳腐なマジックショーをクーに思い出させた。
煙が消え去った後、そこには「いかにも」といった感じの鉄製の箱と、
川メ゚ -゚)「む?」
身体を縮めた体勢で、ぐったりと横たわる長髪の女性が残された。
クーはそれが誰だか、彼女に何が起こっていたのかを一目で理解した。
おそらく彼女、つまり伊藤先生は、あの怪物のエネルギー源として取り込まれていたのだ。
ちなみに、なぜ彼女がそこまで理解することができたかと言うと、
黒いカーテンが消え去った時点で、伊藤は衣服をすべて剥ぎ取られた状態で、
身体全体が茹ったように薄紅色に染まっていたからである。
クーは伊藤の身体を揺すったが、起きなかったので、
適当に間に合わせで自分の上着を着せて校舎の中へと放り込んで置いた。
(ちなみに後日、伊藤はその状態で生徒に発見され、危うく教師生命を失い掛けることとなるのだが、それはまた別のお話)
- 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:07:46.36 ID:IcHvmfGbO
- 支援
- 164 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:08:20.21 ID:iZpPwbxf0
- 箱はクーが全体重を掛けて踏み潰すと、あっさりひしゃげて、その機能を失った。
箱の中から、緑色の大きな無数の光の粒が漏れ、渡辺の持っていた小型の機械のようなものの中に吸い込まれていった。
从'ー'从「ありがとう、これで私たちの目的は果たせたよぉ!」
背の低い少女がはにかみながらお辞儀をした。
ヒッキーもその隣で、少し照れくさそうに礼を述べた。
川 ゚ -゚)「こちらこそ。君たちがいなければ、私もどうしていいかわからないところだった」
クーはいつものように短い言葉で申し訳程度に礼を返す。
うんうんと低い機械音が鳴っている。
別れの時が近いのだな、と、クーは直感で悟った。
川 ゚ -゚)「二人とも、達者でな」
二人は笑顔で並んだまま、クーの前に現れた時と同じように、突如として姿を消した。
ほんの一瞬の付き合いではあったが、なかなか悪くない奴らだったな、と。
- 165 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:09:32.53 ID:iZpPwbxf0
- 川 ゚ -゚)「……む?」
何かを見つけ、ふと視線を下に落とす。
そこにあったのは、渡辺に渡したお守り。
昔、ハインにプレゼントしたものとよく似たものである。
川 ゚ -゚)「律儀な奴だ、わざわざ返さなくとも……」
身体を屈め、紐の部分に触れる。
しかし、そこで初めて、クーはあることに気付く。
首に装着するために付けられたそれは、まるで刃物か何かを使ったように、綺麗に裂かれていた。
初めは結び目が解れたのかと思ったが、別のところにそれが存在するのを見ると、どうもそうではないらしい。
彼女がやったのか? けれど、一体なぜ?
何を思ったか、いや、何も考えず、ただなんとなく、クーは本体に手を触れた。
ぱきん、と小さな音が鳴った。
川 ゚ -゚)「悪い予感がする……」
クーの記憶の片隅に、小さな歪ができた。
しかし、彼女今からやるべきことを考えるうち、それはすぐに覆い隠され、消え失せた。
- 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:09:35.03 ID:IcHvmfGbO
- 支援
- 167 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:11:03.57 ID:iZpPwbxf0
- ―― ―― ――
从*゚ -从「ん……」
呆然としたままのハインの身体を抱く。
弦に巻かれていた部分は少し後が残っており、もう冬も近いというのに背中は俄かに汗ばんでいる。
白衣に触れると、軽く糸を引いた。
自分と言うものがありながら。
クーは自らに対して小さく憤りを感じ、しかしハインの純潔がまだ無事らしいことに安堵を覚えた。
川 ゚ -゚)「気持ち悪かったろう。どこかで着替えるか」
从*゚ -从「あ……うん」
手を戻してくっつけていた身体を離すと、クーはハインの頬が先程よりも幾分紅潮しており、
身体がうずうずとゆっくり震えていることに気付いく。
これも先程の粘液が原因だろうか。
そう思って、深くは考えなかった。今はただ、彼女が無事なのが何より嬉しかった。
- 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:12:13.65 ID:IcHvmfGbO
- 支援
- 169 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:12:39.76 ID:iZpPwbxf0
- 校舎内に入り、倒れている伊藤を無視し(ハインは若干、それを訝しげに見詰めていたが)、
誰も使わなさそうな部屋を探した。
川 ゚ -゚)「ここなら大丈夫だろう」
三階まで上って、クーが言った。
スライド式のドア、窓から見える閑散とした内部。
入り口の上には「視聴覚室」と白抜きの文字で書かれたプレートが掛けられている。
中に入ると、冷たい空気に身体が震えた。
普段使われない部屋だから、当然暖房も入っていないのだということを、今更ながら思い出す。
やたらに広い部屋の隅に、申し訳程度に置かれた石油ストーブのスイッチを入れ、
ハインにその近くに座るよう促した。
川 ゚ -゚)「生徒指導課に行って換えの下着を貰ってくる。落ち着いて待っていろ」
从*゚ -从「う、うん」
先程からハインは、何を言っても「うん」と相槌を打つだけか、あるいはただ首を縦に振るかだけで、
その口数は、煩わしいまでに饒舌な普段と比べれば格段に少なかった。
あんなことがあった直後だ。きっと動揺しているのだろう。
普通なら、一方的に拒絶されても何も文句は言えないような状況だが、
これまでのところ、まだハインはクーに対して嫌悪感を示してはいないようだった。
良かった、とまた胸を撫で下ろし、クーは部屋を後にした。
- 170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:12:45.47 ID:2iE4Vp9hO
- 支援
- 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:13:46.52 ID:2iE4Vp9hO
- 支援
- 172 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:14:16.81 ID:iZpPwbxf0
- ―― ―― ――
从*゚ -从「ん……」
見てない、よね。
自分で自分を納得させつつ、誰もいなくなった部屋の片隅で、ハインは壁を背にして座りこむ。
从*//-从「あ……ん」
畳んだ足を八の字に崩して開き、腿と腿の付け根にゆっくりと手を滑らせる。
下着と肌の間の隙間に細い指を差し込んで広げると、そこがしっとりと濡れていることがわかった。
我慢しきれず、まだ触れてもいないのについ息を荒げてしまう。
こんなこと、しちゃいけない。分かっていても、なぜか手に自制が効かない。
彼女の頭の中は、夢見心地で宙ぶらりんだった。
初めて目の当たりにした”魔物”に、剣を持って戦う親友。
それらの出来事が、彼女から現実味を奪ったのかもしれない。
先程、魔物に変な粘液を浴びせられてから、身体がどうも可笑しい。
気持ちが高揚し、何か小さな刺激でも敏感な部分に受ければ、それは波紋を広げたように全身に伝わっていく。
指先で、秘所に引っかくように触れた。
- 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:15:07.85 ID:IcHvmfGbO
- 支援
- 174 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:15:34.99 ID:iZpPwbxf0
- 「はあぁ……」
思わず、身体が跳ね上がりそうになる。
喉を詰まらせるようにして、なんとか声を抑えた。
いつクーが帰ってくるのか、わからない。けれど彼女は、それまで行為を続けるつもりだった。
右手で左の乳房を鷲掴みにしながら、左手で股間を下着の上からまさぐる。
一見すると相当な変態であろうが、やはり彼女は本能のままに、手の動きを止められなかった。
「はぁ……く、クー……」
自らを昂ぶらせるように、愛しい人の名前を呼ぶ。
わかってしまった。
彼女が助けに来てくれたとき、自分のために、ボロボロになるまで歯向かってくれたとき。
あのとき感じた胸の高鳴りは、初めてではなかった。
そんなわけがない、ありえないと、理性ではいくらでも否定できた。
けれど、クーに優しく抱き締められた、あの瞬間。
ハインの中で何かが弾けて、否定されていた感情は、理性を覆して完全に表面化した。
世界が180度回転したような気分だった。
- 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:17:01.96 ID:IcHvmfGbO
- 支援
- 176 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:17:34.81 ID:iZpPwbxf0
- 次第に手の動きは早まる。心臓が一層強く脈を打ち、体中至る所に血液が廻っているのがよくわかる。
目蓋を閉じると、眼前に裸のクーがいるような錯覚を覚えた。
想像の中でクーは、股を無理矢理割るように自分の足とハインの足を絡ませていて、
右手で彼女の顎を掴み、自らの唇と彼女の唇を繰り返し重ね合わせていた。
そのうちに、クーの長い右手がハインの下腹部を這いながら、ゆっくりと下に降りてくる。
「ここを触って欲しいのか?」
ハインは小さく、一度頷いた。
クーはよく見なければ分からないほど薄い笑みを浮かべ、下着の中へと手を入れて行き――。
――と突然、がらがらと大きな音を立てて、部屋の扉が開いた。
ハインははっと我に返り、手の動きを止め、足を元通り組んで身構えた。
気を抜けば、また衝動が襲ってきそうな気がした。
川 ゚ -゚)「着替えを、持ってきた」
言いながらクーは、簡素で大き目の白いスポーツブラと体操服を、会議用の長机の上に置いた。
川 ゚ -゚)「……どうしたんだ、機嫌でも悪いのか」
暫く部屋に沈黙が訪れたあと、クーが訊ねた。
ハインの淫らな行いに、気付くはずもなく。
- 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:19:06.33 ID:IcHvmfGbO
- 支援
- 178 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:19:45.25 ID:iZpPwbxf0
- ああ、そうだ、こいつはこういう奴だった。
ハインはほっとしながらも、なぜか内心では少しもやもやした気分であった。
その理由がなんなのか、少しだけ考えて気付く。
本当は、見つけられてしまいたかったのだ。
想像と違い、現実のクーは彼女のことを襲わない。
その逆も然り、だ。
わかっている。
わかっているはずなのに。
「んっ……!」
もう自分を咎めるのも限界で、ハインはクーの身体に飛び付き、
そのまま勢いだけで、お互いの唇を重ね合わせた。
ファーストキスだった。
もっと激しいことをしてしまいたい衝動に駆られたが、
どうすればいいかわからないまま理性が働きを取り戻してきたので、すぐに顔を離した。
川;゚ -゚)「ハイン……」
やってしまった。
とても馬鹿で、残酷で、罪深いことを。
- 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:19:58.03 ID:IfYsyvBMO
- 支援
- 180 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:21:03.83 ID:iZpPwbxf0
- もはや相手の顔を直視するのすら心苦しく、ハインは細く目を開いてすぐに閉じた。
一瞬だけ薄ぼんやりと視界に移ったクーは、驚いて顔の筋肉を若干引きつらせていた。
从 ; -从「……ごめん」
閉じた目蓋の端から、水滴が頬を伝って流れる。
涙が止まらない。自分の愚かさのせいだ。
高校生にもなって泣きながら謝っているのでは、本当に世話がない。
外側から歪み始める視界の中、クーはやはり、困惑した表情を見せていた。
从 ;∀从「あはは、だよね、レズなんて気持ち悪いよね……」
ハインももうどうしていいかわからず、自らを嘲る言葉を漏らした。
目を閉じれば、視界は真っ暗なままだ。相手の顔もわからない。
いっそもう、目を開けないほうが幸せに生きて行けるんじゃないだろうか。
最低だ、私は。
自己卑下に陥るハイン。
しかし、
川 ゚ -゚)「ハイン」
意志の強そうな、はっきりした声が聞こえた後、彼女の後頭部に両手が回された。
- 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:21:05.20 ID:IcHvmfGbO
- 支援
- 182 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:22:52.07 ID:iZpPwbxf0
- 从;゚∀从「えっ……」
驚きのあまり、つい目を見開く。
そして視界に映ってきたのは。
川 ゚ー゚)「私は、君が大好きだぞ?」
想像の中でそうされたのと同じように、クーは自らの薄紅色の唇を、ハインの唇に重ねた。
突然の出来事で、侵入を拒むように閉じていたハインの唇。
しかし、それをゆっくりと割って、クーの舌はハインの口内へ侵入する。
状況もよく理解できないまま、お互いの舌が絡まりあい、
その微妙な感覚と甘美な背徳感に、ハインはただ身悶えた。
「んん……」
唇が離れる。唾液が糸を引いているのが見えた。
けれど不思議とそれは、ハインの目には汚らしく映らなかった。
「……こういうことをするのは、初めてか?」
クーは、普段は滅多に見せない極上の笑顔で訊ねた。
頭がぼおっとして、ハインは質問の意味がよく理解できなかったが、とりあえずクーが喜ぶかなと首を縦に振った。
クーって、こんなに美人だったっけ。ああ、そうだ、何せ私が惚れたんだもんな。
状況が飲み込めず、的外れな考えが頭に浮かんでは消え、浮かんでは消えていく。
- 183 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:24:27.68 ID:iZpPwbxf0
- 急に、視界が九十度傾いた。
ふと気付くと、頭に回されていたクーの手がいつの間にか肩に据えられており、
そこから、身体を横にされたのだということがわかった。
川 ゚ -゚)「私も初めてだが、これがどういうことかは知っている。あまり人に話したくない事情があるんだがな」
クーは自らも横になると、両手を背中に回し、ハインと身体を密着させる。
クーの小振りだが形の綺麗な胸と、ハインの豊満な膨らみが触れ合って擦れる。
思わず、驚きの混じったような、変な声を上げてしまう。
そのうちに、クーはそのしなやかな脚を、ハインのむちむちした肉付きの良い腿と腿の間に割って差し込んだ。
从*;゚ -从「あっ」
ちょうど膝の辺りが股間に触れる形になり、つい声を上げてしまう。
じくじくとした独特の感覚が体中に伝わり、そこが一層熱を持った気がした。
恥ずかしさの余り、耳まで真っ赤にしてしまう。
川 ゚ー゚)「収まらないんだな。私が気持ちよくしてやる」
クーは悪戯っぽい表情を作ると、膝を上下に優しく運動させ始めた。
从*///从「あああ、ああぁぁぁ」
少しずつ早く、徐々に激しく動きを変えていく。
膝が股間に当たるたびに、ハインの身体に甘い電流のようなものが迸る。
- 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:25:44.88 ID:IcHvmfGbO
- 支援
- 185 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:26:31.09 ID:iZpPwbxf0
- 「いやっ……」
わけもわからず涙が出そうになり、ハインはつい声を漏らした。
すると突然、クーが脚の動きを止めた。
川 ゚ -゚)「嫌か? それなら止めても構わないが」
从*///从「あっ……」
しかしハインは拒否するでもなく、ましてやクーに何か一言告げるでもなく、
自ら快感を貪るように、腰を前後に揺らし始めた。
その姿は、さながら発情期の猫のように淫らで、しかし愛らしくもあった。
川 ゚ー゚)「本当に可愛い奴だな、お前は」
クーはそれに応じるように、脚の動きを今までよりさらに激しくした。
絶え間なく秘所を攻められて、ハインは全身を振るわせたまま、脚の動きに合わせて嬌声を漏らす。
自らに対する嫌悪。咎める倫理。止める理性。
そんなものより、大好きな人に受け入れられた嬉しさと、快感に身を委ねたいという欲望が勝った。
くちゅくちゅと、小さな水音が耳に届いてきた。
感覚が麻痺してよくわからなかったが、どうやら彼女は恥部を相当ぐっしょり濡らしていたようだった。
- 186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:28:17.35 ID:IcHvmfGbO
- 支援
- 187 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:28:30.88 ID:iZpPwbxf0
- 川 ゚ -゚)「これだけ感じてれば、痛くは無いかな」
クーは身体を離して膝を床に着け身体を起こすと、ハインを仰向けにし、
両手で股を割り、その間に身体を挟むようにして置いた。
左手をハインの背に回して抱き上げ、頬に伝う涙と汗を、唇で拭うようにして舐め取り、
从*///从「はうぁ……」
そして、脚の付け根に沿えていた右手を下着の中へするりと滑りこませ、
彼女の秘所をゆっくり弄り始めた。
从*///从「ひゃあっ!」
手の甲で下着をめくると、襞の内側に隠されていたピンク色の柔肉が露わになる。
从*///从「ひゃめ……そこは……」
川 ゚ -゚)「嫌か?」
クーが聞くと、やはりハインは好奇心に負け、何も言えずにおとなしく脚の力を抜いた。
ハインの意志とは無関係に、彼女の中へとクーの指が侵入していく。
クーは中の柔らかでぬめりとした感覚を楽しむように、くにゅりと指を回し、一通り撫で回す。
すでに声も抑えが聞かず漏れっ放しになっており、その羞恥すら快感の推進剤へと昇華されていた。
- 188 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:29:11.71 ID:iZpPwbxf0
- しばらくそうして遊んだあと、突然、クーは手を激しく前後に動かし、
指を第二間接から折り曲げて、中を乱暴に抉るように弄った。
从*///从「ああ、あ、ぁああああっ!」
クーが手の動きを早めると、やはり喘ぎ声のスパンもそれに合わせて短くなっていく。
それは、すでに限界が近いということを明確に示していた。
頭の中が真っ白になる。
薄れ行く意識の中、クーが耳元で小さく囁くように、言ったのを、はっきり聞き取った。
川 ゚ー゚)「愛してる、ハイン」
ハインの身体に、それまでより一層強い波が訪れた。
激しく、淫らに嬌声を上げ、強く身体を振るわせて、彼女は達した。
はあはあと息を荒げる彼女の、愛液に塗れた股間をハンカチで丁寧に拭く。
行為の後はその部分が一層敏感になってしまうのか、クーの手が動くたびに、ハインは小さく身震いし、甘い声を漏らしていた。
それが終わると、持ってきた下着を上下に着せてやる。
ハインは蕩けそうな表情で、クーのことを見詰めた。
傍らに腰を下ろすと、彼女はクーを求めるように、上半身を寄せ、細腕をクーの身体に絡ませた。
クーはそれを見て、にこりと微笑む。
穢れを知らない乙女がふたり、戯れに身を落としていく。
どちらからとなく、ふたりはまた唇を重ね合わせた。
- 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:30:14.25 ID:IcHvmfGbO
- 支援
- 190 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:31:04.93 ID:iZpPwbxf0
- ―― ―― ――
(*゚ー゚)「お疲れ様でしたー。さようなら、会長」
川 ゚ -゚)「ああ、お疲れ。……さて、今日も遅くなってしまったな」
いつものように退屈な仕事を終えて、クーは帰路に着く。
昼間の強い日差しで溶けて水分を含み、固くなった雪は、踏むとガリガリと音がする。
滑らないように気を付けながら、坂道を降りていく。
薄暗い道の隅に、彼女は居た。
悴む手をすり合わせ、温めている。
そっと気付かれぬよう背後から近づき、肩にちょんちょんと触れた。
从 ゚∀从「……クー」
川 ゚ー゚)「どうした、こんな遅くまで。そんなに私に逢いたかったのか?」
ハインは無言でクーの肩に手を回し、もう一方の肩に頬をすり寄せた。
すぐに直るが、少し照れくさかったのか、それとも寒さのせいか、頬は幼子のように赤く染まっていた。
手を繋ぎ、二人は歩く。
白銀の世界に、幅のちぐはぐな二つの足跡が延びて行く。
- 191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:32:32.46 ID:IcHvmfGbO
- 支援
- 192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:32:54.53 ID:2iE4Vp9hO
- 乙かれさまー!
- 193 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:33:41.30 ID:iZpPwbxf0
- 「……本当に、私で良かったのか?」
「……わからない、けど」
「けど?」
「……たぶん、俺はクーじゃなきゃ駄目なんだと思う」
「……それは、プロポーズの積りかい?」
「そう受け取ってくれるかな?」
「お前みたいな甲斐性無しの旦那は、こっちから願い下げだね」
「あはははは」
他愛もない会話。冗談を交えては笑う。
そこにほんの少しの、強い気持ちを加えて。
今まではそうだった。でも、今は。
「ね、クー」
ハインは照れくさそうに、ポケットに手を突っ込んだ。
ようやく中身を探り当てると、両手でそれを持って、クーの前に差し出した。
「いつも一緒にいてくれて、ありがとう」
歪なハートの板の上に、白い文字が浮かんでいた。
- 194 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:34:12.23 ID:iZpPwbxf0
- ―― ―― ――
私はもっと強くなれる気がする。
彼女もきっと、もう少し強くなれるだろう。
それは、曲がりなりにも私たちが一緒になったからだ。
強がることじゃなくて、お互いの本当の弱い部分を知ったから。
愛してると言えば拒絶されると恐れていた私はもう居なくて、
代わりに、愛してると言われて照れくさそうにする彼女がいる。
願わくば、これが何時までも続くと良いと思う。
形としては最悪のものだったけど、きっかけを作ってくれた運命の神様と、
もう会うことはない君たちに感謝したいと思う。
ありがとう。
- 195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:34:48.51 ID:IcHvmfGbO
- 支援
- 196 名前: ◆175R.0ombs :2007/12/18(火) 00:38:13.97 ID:iZpPwbxf0
- 本編に時間を費やし過ぎた結果、エロに掛ける時間が限りなく減ってしまうという本末転倒な結果に。
でも欲望の赴くままに書けたからいいや。
次はみんなの心のファブリーズ、オナリストさんです。
明日も元気にちんこを握りながらこの時間にお会いしましょう。
- 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:39:25.96 ID:IcHvmfGbO
- 乙乙
- 198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:40:55.48 ID:34zXGkELO
- 乙!たのしかた
- 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:42:07.84 ID:2iE4Vp9hO
- 乙かれさまー!
- 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:48:30.55 ID:pFdC8FscO
- 乙
しかしそろそろ抜かせてくれよ
画像に浮気しちゃうぞぷんぷん
- 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 00:56:21.32 ID:47INMDfd0
- 乙です。
- 202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 01:11:52.62 ID:NXtMbnuzO
- 讃岐調子悪杉ワロタ
やっとこさ追いつけた
乙でした!百合良いよ百合
从'ー'从 オトナの階段を上るようです(-_-)
一覧表示に戻る
1-101-201-
从'ー'从 オトナの階段を上るようです(-_-)
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:39:13.55 ID:47INMDfd0
-
【その者、蒼きDATを纏いて、金色の玉に降り立つべし
失われた精子との絆を結び
ついに人々をオナニーの地に導かん。】
オナリストの間に伝わる古き言い伝え。
クリスマス、DAT、この符号が意味するのは、一つ。
性なる夜に
口付けを―――
- 2 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 21:39:48.93 ID:47INMDfd0
-
オナニー…
誰もが経験する、活動人口最高のスポーツ
ある人は日に何度もこなし
またある人はどうすればもっと快楽を得られるか追求する
そんな究極のスポーツオナニー
突然変異から体のオナニーバランスが崩れ
一般人とは一味もふた味も違い変態どもがいた
そんな超人的な彼らを人々は畏怖の感情を込めこう呼ぶ
\
(/ω^) ――――オナリスト、と
( /
/ く
- 3 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 21:40:19.68 ID:47INMDfd0
-
作者
「オナリスト◆TR2vneJwo2」
―――――まとめ 花束氏
「ttp://boooonbouquet.web.fc2.com/index.html」
主題歌―――――――
「だんご三兄弟/歌のお兄さん」
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:40:44.39 ID:WmLEUi2K0
- めろんちゃん飛ばしすぎwwww
- 5 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 21:40:57.08 ID:47INMDfd0
-
.: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::☆:::::::+::::::::::::::
. . : : : ::::/⌒ヽ: ::: :: : :::: :: ::: ::: :::::::::::::::::::::::::..,,::。:+:::::::::::::::::::::::
. .... ..::::/ <`O:: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::+,::o;;::・;,:::::::::::::::::::::
⊂ニニニ⊃. . .: : : ::: : :: ::::::::: ::::::::::::::::..<;;::・,,::;ゞ;;o;*::.:::::::::::
/:彡ミ゛ヽ;)ー、. . .: : : :::::: ::::::::::::::::,,;;;<;+::;;;´;*::o*:,,;;ゞ;;::::::::
./ /ヽ/ヽ、ヽ i. . .: : : :::::::: :::::::::::;;;*;;;〇;ゞ;*::;;:<;;;*;:;ゞ;;o;
/ / 。 ヽ ヽ l :. :. .:: : :: ::<;;;;〇;ゞ;*::o,ゞ ;*;;;;*ゞ;*:o
 ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ;;;*;;;〇;ゞ;*::;;;;;*ゞ;*::o, 〇;;; *
: : : : : : llllllll : : : : : :
田田田
劇場版
( ^ω^)ブーンがグッドオナリストを目指すようです
IN オトナ合作
〜クリスマスだよ!ドラえもんスペシャル〜
- 6 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 21:41:33.76 ID:47INMDfd0
-
〜前回までのあらすじ〜
セントジョーンズの垂れ込みで
フォックスの隠れ家に潜入する事になった宇宙大魔王 ロマネスク。
だが、それは
フォックスの巧妙な罠だった――――
- 7 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 21:42:18.22 ID:47INMDfd0
-
( ФωФ)「…んっ…」
爪'ー`)y‐「ふふふ、目が覚めたかね?」
ここは隠れ家地下牢
両手に鎖を、足に足かせをはめられ身動きできない宇宙大魔王…ロマネスク
そしていつもの服ではなく、
まるでボディービルダーが着用するような、ピチピチのズボンをはかされている
(;ФωФ)「ど、どこなのだ!此処はそれにこの格好!!」
爪'ー`)y‐「似合ってますよ…ふふふ」
( ´∀`)「ようやくお目覚めか…」
( ^ω^)「へへへ、たまんないぜ…」
(;ФωФ)(な、なんだこの男たちは…!!それにこの…体のホテり!)
爪'ー`)y‐「どうですか?新しい媚薬の効果は?
ふふふ…貴方の為に作らせたのですよ?」
( ФωФ)「ふ、ふざけるな!!離せ!!」
- 8 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 21:43:03.69 ID:47INMDfd0
-
爪'ー`)y‐「その強気な態度…そそられますね…
お前たち!準備しておやりなさい!」
( ´∀`)・( ^ω^)「グヘヘヘヘ…」
(*ФωФ)「愚か者め! そんな愛撫なんぞが通用するか!
我輩を感じさせれるのは、魂の込められた愛撫のみ!!…ひゃう!」
( ^ω^)「おっと、乳首にあたってしまったか。
甘い痺れがいつまでもとれないだろう?フフ」
( ´∀`)「おいおい?こいつ勃起してんじゃねーのか?」
( ^ω^)「ふひひ…戦ってるときからずっとこのチャックをおろすのが楽しみだったんだ 」
(*//ω/)「ら、らめぇ…ォ、オウフ!!」
( ´∀`)「宇宙大魔王さまのプライドは私たちに崩されるために築いてきたんですものね…
フヘヘ、もうマイサンがビンビンになってるんじゃねーのか?」
( ^ω^)「おいおい!とんだ淫乱宇宙大魔王さまだぜ!!」
(*ФωФ)「いつもの力が出せれば…こんなフォックスなんかに…!」
爪'ー`)y‐「よかったじゃないですか クスリのせいにできて」
( ФωФ)「んんんんんんんっ!」
( ´∀`)「へへへ おい、安全マットを用意しろ。みんなで気持ちよくしてやる」
(*ФωФ)(こ、こんな奴らに…くやしい…! でも感じちゃう!!ビクビク!!)
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:43:43.30 ID:ptK3GabUO
- ひでぇwww
- 10 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 21:43:44.03 ID:47INMDfd0
-
* * * * *
PC前
( ゜ω゜)「あぁああー!!ロマネスクゥゥゥ!!!!
【貴様の愛撫には、血肉沸き立たせ、心奮わせる魂が無い。
そんな愛撫では、この我輩はイカせれぬわ!!】
ってツンツンしながらも
【ブーン!我輩だけの正義ヒーローになってくれ!!!】
っていうデレデレモードをみせてくれおぉおおお!!!
そぉおおおいい!!!そぉおおいいい!!!
ブーン系の産業革命やぁあ!!革命やでぇええ!!!
あぁぁああ!!!宇宙大魔王のフェラがっぁあ!!!
待ち構えてるのォォl!!!!!」
ドピュ
- 11 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 21:44:17.58 ID:47INMDfd0
-
( ^ω^)「ぁー、やっぱり18禁ゲーム
ドクオは正義ヒーローのようです〜ドクオ!我輩だけの正義ヒーローになってくれ!〜
は抜けるお!おっおっwwwww」
マウスを操作し、ゲームを終了させながら
誰に言うでもなく、つぶやく男ブーン。
( ^ω^)「さて、後は明石家サンタでもみながら、レッツ実況だおwww」
12月25日。
クリスマスはまだ始まったばかりであった―――
- 12 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 21:45:02.64 ID:47INMDfd0
-
( ^ω^)「おっ、雪かお?」
/\ \ |
.\ \ \ |
○ / \ \ \ |
/> / / \ \ \ , "⌒ヽ /
/// ./ / .\ \ \ i .i ./
./\\\ / / \ \ \ .ヽ、_ノ /
/ .\\ ./ / \ \ \ .| /
\ \\ ./ .(^ω^) /.\ \ \ | /
\ \\ ∪ ノ ' \ \ \ .| /| ./
o .\ \\⊂ノ / \ \ \ | / | /
"⌒ヽ . \\ / \ \ \| / | /
実況する手を止めて
ふと窓を見ると、白くてふわふわした雪が、漂いながら降ってきた。
( ^ω^)「綺麗だおー…」
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:45:07.15 ID:WmLEUi2K0
- このレス数で既にID真っ赤wwwwwww
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:45:35.65 ID:pFdC8FscO
- やはり、こやつ……ッ!!!!
- 15 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 21:45:35.82 ID:47INMDfd0
-
しかし、ある異変に気づく
( ^ω^)(いや…雪のくせにイカ臭い、これは雪…?)
否!!
( ´∀`) 「‘精子群=I!」
パリィィイン!!
雪だと思って見たいたもの、実は精子だったのです!すごい!
白濁の精子でできた竜に乗り、一人の男が窓をぶち破り、入ってきた。
(;^ω^)「なっ!?」
(;^ω^)(この量の精子をこんな短期間に!?ありえんおッ!!)
( ´∀`)「あんた、ブーン君で間違いないな?」
ポケットに手を突っ込みながら、DQNっぽく尋ねる男。
(;^ω^)「そうですけど…」
( ´∀`)「そっかぁ」
男はにっこり笑う
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:46:07.79 ID:ptK3GabUO
- クリムゾン吹いたw
- 17 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 21:47:04.85 ID:47INMDfd0
- HUNTER×HUNTER
◆《最強の男》
一番最初にきづいたのはピトーだった。再び空にただならぬ強者の存在を感じた。
(また新手?これ以上増えたらやばいニャ。ここは僕が...)
ピトー「怪鳥??いや、あれはやばぃニャ」
天空から舞い降りるのはまるで悪魔のようなオーラを放っている
ピトーは悟った
あの物と戦えば確実に殺される。
あの強さは王さえも凌駕するだろう
そう考えたのだ
その時ピトーは無意識にある仮説をたてた
(王は殺される)
ボッ
次の瞬間。
その仮説が現実の物となる
ピトーは生まれて初めて恐怖を感じた
この物と対人しても勝算は零
ゴレイヌを見てそう確信したのだ
http://hugecocksfree.com/6382/091104/08.jpg
- 18 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 21:47:36.61 ID:47INMDfd0
- すみません
>>17はコピペミスです。
画像とか見ないほうがいいです。
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:47:52.77 ID:WmLEUi2K0
- すごいのはお前の脳ミソだよwww
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:49:12.88 ID:/lOOTGty0
- ウソバレ自重wwwwwwww
- 21 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 21:49:39.49 ID:47INMDfd0
-
―――と、その時
―――風が、動いた。
(;^ω^)「……ッ!!」
音も無く男から放たれた精子。
(;^ω^)(ポケットは手なのに!ノータッチオナニー使い?いやでも威力が…)
思考しながら
実戦を幾度も経験しくぐり抜けてきた者だけが持つ事を許される“勘”。
一片の怠りも無く自己研鑽を積み重ねてきた者だけが持つ事を許される“反射”。
そのどちらも所持するブーンは、その一撃をなんとか回避した。
( ´∀`)「なるほど…なるほどね」
( ´∀`)「流石だよ‘埼玉の天才’ブーン君」
(;^ω^)「いきなりなんなんですお!!」
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:50:20.50 ID:pFdC8FscO
- ビッグマグナムwwwwww
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:51:49.53 ID:aadtt6biO
- あかん こいつぁタダモノやない…!
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:53:00.25 ID:KjfsvH6uO
- ちんこでけえwwwwww
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:53:21.79 ID:WmLEUi2K0
- これは…まさか、あの大富豪先生も使ったと言われる猿…か…?
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:54:16.39 ID:pFdC8FscO
- 姉歯猿自重wwwwww
- 27 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 21:55:51.23 ID:47INMDfd0
-
('A`)「アホウがオナニー術を嘗めるからだッッッ
居合オナニー、ハンドポケットという不利がありながらまったく出遅れない
だから 術 なのだ
一見無造作に立つあの無防備な姿 あの姿が既に 構え なのだ!
抜拳してから──攻撃を加えるのでない
手の位置はそのままに ポケットの中でしごくことでオナニーを完成させる
故に相手からは抜く動作が見えぬ
体勢は十分
オナニーの 加速 は既にポケットの中で終了している
例え敵が構えた状態からスタートしても決して出遅れはない 少なくとも五分
ならばオナニー拳法家のモナーに迅さで敵うワケがない」
('A`)「なぁ…‘早撃ちマック’モナー…」
(;^ω^)「ドクオ!」
突如現れたドクオを加えられる解説
そう、今ブーンの目の前にいるこの男こそが―――
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:56:16.39 ID:CeQrTTF/O
- 尋常じゃない投下ペースは、この10分を稼ぐためだったんだよ!
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:56:39.38 ID:ACZ+WqXMO
- 既に顎がやばいwwwww
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:57:31.21 ID:pFdC8FscO
- 早撃ちマック……ッ!!!!
奴まで動いているのかッ!?
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 21:59:54.27 ID:KjfsvH6uO
- これは十オナに大富豪方式を許さないための伏線…!
- 32 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 22:00:02.13 ID:47INMDfd0
-
(*´∀`)
/( )ヽ どーん!
ノノ
大阪某所で25歳〜80歳の女子に精子をぶっかけるという事件が多発する。
発射までの速度!何十件と逮捕されないその手際のよさ!
そしてぶっかけるけど、それ以上は襲わないという紳士な気持ち!
そして25〜80歳というおかしな守備範囲
マックで働いてたことからついたあだ名が――
関西最速の男!
‘早撃ちマック’!!
ちなみに実在します!!痛ニューとかみてこい
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:00:04.22 ID:IcHvmfGbO
- とばしすぎワロタwwwwww
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:02:01.35 ID:ACZ+WqXMO
- 80歳は女子じゃねえwww
- 35 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 22:03:28.44 ID:47INMDfd0
- ( ´∀`)「モナモナ、しってる奴がおるとはなぁ」
ポケットでのオナニー
紳士な気持ち
そして、広い守備範囲
それがあの一連の事件を―― 可 能 に し た !
('A`;)「気をつけろ…ブーン、こいつはかなり強いぜ…
ぼくモナみたいなかわいいモナーを想像すると痛いメにあう
あと途中からながら投下ってのもバレている…」
(;^ω^)「なんでそんな奴がいきなり僕の家に!」
( )「それは私が説明しよう…」
(;^ω^)「お前はァ―――;ツ!?」
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:03:50.35 ID:ptK3GabUO
- やっぱながらかよwww
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:04:19.81 ID:IcHvmfGbO
- やはりかwwwwww
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:04:28.18 ID:WmLEUi2K0
- 書き溜め切れるの早すぎるだろwwwwwwww
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:04:37.89 ID:/lOOTGty0
- スマートwwwwwww
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:04:52.70 ID:ACZ+WqXMO
- まさかのながらwww
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:06:05.56 ID:Aj42nhKj0
- どうでもいいけど関西ならマクドじゃね?
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:06:36.16 ID:pFdC8FscO
- しかし………大富豪方式…………この方法には……弱点……
……そう……弱点がある……………
『遅くとも5分から6分で投下』という……最大の難関………
『まだ出来ていない』………『みんなとの合作』……このプレッシャーの中……
…速度を保つ……それこそが大富豪方式最大の難題………
……1つのレスを投下すれば……すぐに書き始めなければならぬ……
めろん………貴様に大富豪の真似事が……出来るというのか……???
- 43 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 22:06:54.63 ID:47INMDfd0
-
( ・∀・)
ドーン
(;^ω^)「ゆ、唯一神田代ッッ!!」
('A`;)「け、刑務所にいたはずじゃ!」
( ・∀・)「そんなことはどうでもいい…
さて、ブーン君。」
(;^ω^)「は、はい?」
( ・∀・)「金玉…くれんかの?金玉」
- 44 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 22:09:56.18 ID:47INMDfd0
-
('A`;)「ばっ…」
(;^ω^)「そんなことしたら、金の袋とかぶっちゃうお!
ながらな上そんなことしたらブーン系からソイヤソイヤ!されちゃうお!」
(;^ω^)「それに…なんで僕の金玉なんて…」
( ・∀・)「 【その者、蒼きDATを纏いて、金色の玉に降り立つべし
失われた精子との絆を結び
ついに人々をオナニーの地に導かん。】」
( ・∀・)「インカ帝国時代から語り継がれている言い伝え
異界から現れたDATを手に入れたものはグッドオナリストどころか、ベストオナリストになれるという…」
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:10:44.57 ID:ACZ+WqXMO
- そこでDATwww
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:12:02.76 ID:IcHvmfGbO
- しーえん
- 47 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 22:12:47.80 ID:47INMDfd0
- ( ・∀・)「そのDATが…クリスマス、そう今日だ。
君の金玉に宿るとMIXIで書かれていて、祭りになっていてね。。ハハハ」
(;^ω^)「なっ!?」
( ・∀・)「だから、もらえないかな、と思ってね、フフフ」
言葉とともに、股間をすり出すモララー。
('A`;)(あ、あれは・・・)
('A`;)「ブーン!!あぶなぁぁあい!!」
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:13:50.86 ID:WmLEUi2K0
- めろんMixi大好きだなwwwww
- 49 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 22:16:15.56 ID:47INMDfd0
- ( ・∀・)「はぁああ!!」
力強く、握られるマイサン
スローモーションのように流れる景色。
('A`;)「あぶなぁああいい!!」
僕に覆いかぶさる、ドクオ
そしてモララーの息子から放たれる…白濁液ッッ!!
握力×スピード×しこしこ= オ ナ ニ ー
ドピュュl;ユュ!!!
('A`;)「ぬわーっ!!」
(;^ω^)「ドクォォオオ!!」
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:17:54.63 ID:KrIEmAX6O
- こいつあすげぇ……
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:18:13.91 ID:IcHvmfGbO
- あつすぎるwww
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:20:17.47 ID:2iE4Vp9hO
- さすがめろんwww
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:20:37.11 ID:3YdQkIPKO
- このめろんちゃんめwwwwwwwww
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:20:39.50 ID:fkSa32EH0
- なんぞこれwwwwwwwwww
- 55 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 22:22:14.60 ID:47INMDfd0
- ( ;ω;)「ドクオ!ドクオ!」
('A`;)「泣くな…ブーン
お前なら…きっとその金玉の中のDATうまく扱えるさ…」
(-A-)ガクッ
( ;ω;)うわぁあああああ!!!
毒山 毒男(38)
みりんとポンズを眺めながらなら
ご飯3杯は軽くいけちゃう男
戦死
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:22:41.86 ID:ptK3GabUO
- ひでぇwww
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:23:28.01 ID:ACZ+WqXMO
- ちょwww死んだwww
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:26:00.04 ID:WmLEUi2K0
- 最強のライバルがwwwww
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:26:55.61 ID:3YdQkIPKO
- おいwww
- 60 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 22:29:58.92 ID:47INMDfd0
- そのころ…ヒッキーと渡辺さんは?
从//ー/从「あ、あっ、ああっ……」
渡辺の口から漏れる
熱っぽい吐息と嬌声と呼ぶにはまだ小さな喘ぎ声。
快楽の悦びに打ち震える昂り方。
\(^o^)/「クリスマスにカップル連れで歩いてるからだZE!乳首をダブルクリック!」
<ヽ`∀´> 「ホルホル!ピンク乳首ニダ!」
この世界に転送されてすぐ、オナリストと名乗る変態に襲われた。
ヒッキーと歩いていたからカップルだと思ったようで
「クリテロじゃクリテロじゃ!」といいながら襲ってきた、ピンチ。
从//ー/从「ん、んん……あんっ」
その快楽に、始めは抵抗してたものの、渡辺は素直な喘ぎを放つ。
そこにもはや、何の躊躇も無い。抵抗も嫌悪も怒りも哀しみも無い。
獲物が完全に手の内に堕ちたと判断出来るだけの知能がオナリストにあるのかどうかわからないが
その変化は流石に理解出来たのか、行為を更にエスカレートさせ始めた。
\(^o^)/「おっひょーwww!」
<ヽ`∀´> 「はじめてみたニダwww!」
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:31:08.29 ID:IcHvmfGbO
- ちょwww
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:31:11.54 ID:KjfsvH6uO
- ボンズに見えて吹いたwww
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:33:20.40 ID:ACZ+WqXMO
- ここでまさかのエロwww
- 64 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 22:33:44.56 ID:47INMDfd0
-
服ををずりあげ、豊満とはとてもいえない乳房を外気へと晒す。
硬くしこった突起が布地に少し引っ掛かり、脱げたと同時に体がビクン、とのけぞる。
\(^o^)/「おっひょーwww!」
<ヽ`∀´> 「なんというテコいれwww!」
オナリスト達は続けてスカートを脱がしにかかる。
が、此方は現状のままでは少々脱がし辛い。
だって路上だもん、さすがに逮捕されちゃうよ。
\(^o^)/「逮捕でもなんでもこいwww!」
<ヽ`∀´> 「もう関係ないニダwwwwww!」
从//ー/从「はわわわわ…」
粘液に濡れた肌は蛍光を受けて、妖しく輝いている。
そしてその輝きは渡辺の秘部も、例外無く存在していた。
大半はオナリスト達の先走り汁によって、残りの少量は秘部から滲み出す愛液によって。
逮捕を覚悟した変態ほど強いものはないッッ!!
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:34:16.86 ID:KjfsvH6uO
- そのころwww
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:35:25.18 ID:ACZ+WqXMO
- 書いてる奴が逮捕されればいいのにwwwww
- 67 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 22:36:55.03 ID:47INMDfd0
- オナリスト達は秘裂をなぞるように右手を擦り付ける。
時々ぐいっと押し込んで軽くめり込ませながら、ヌラリと濡れそぼった秘部を愛撫する。
从//ー/从「あっ、ああっ。イイ、イイの……あふっ、ふあぁぁっ」
\(^o^)/「こいつかんじてやがるぜwww!」
<ヽ`∀´> 「ウリのテポドンも日韓トンネルニダwwwwwwww!」
口の端から唾液を垂らしながら、渡辺は電流のような快楽に身体をビクビクと震わせる。
もう渡辺の身体は限界にまで昂っていた。
こんな童貞たちが相手なのに!!
从//ー/从「ふわぁ・・・あわわ…」
もっと、もっと快楽が欲しい。もっと激しく、もっと強く。
しかし渡辺は全ての体力を奪われた状態、自分から求める事は出来ない。
ただされるがままの、何とも歯がゆい状態。乳房をこね回し、突起を弄くり、秘裂を擦って……
それでは、足りない―――。
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:37:09.46 ID:jb6cu1lA0
- この投下・・・一軒ながら投下のように見せながらも
実は書き溜めしたいた物であると言う・・・
恐るべしオナリスト・・・
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:38:38.71 ID:IcHvmfGbO
- わっふるさせてもらう
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:39:03.30 ID:pFdC8FscO
- つまり……エロ……!!!!
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:39:36.66 ID:fPuXCTmn0
- >>68
なんという焦らしプレイwww
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:39:53.08 ID:RbJHJQHj0
- エロを投下してる間に必死で他の部分を書いてるに300ペリカ
- 73 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 22:40:14.59 ID:47INMDfd0
- \(^o^)/「フヒヒ、すみませんw!」
<ヽ`∀´> 「もう頂いちゃいますニダwwwwwwww!」
从//ー/从「あ、あぁ・・・おうふ。」
秘裂を擦っていた指の先端が拡げられた秘部から覗くクリトリスへと近付いていく。
そっと器用に果皮を剥くと、露わになったクリトリスを―――強く、抓んだ。
从//ー/从「ひぐぅっ―――!!」
それは電流ですら足りない、刃物で突き刺されたような程の、快感。
渡辺の身体は一気に絶頂を迎え、秘部から愛液が噴き出した。
从//ー/从「は…は…ぁ……」
ビクビクと下半身を痙攣させながら、渡辺は放心したような表情で絶頂の余韻に浸っていた。
一人でする時とは全然違う。
どうしようも無いほどの快楽に、渡辺は完全に溺れてしまっていた。
肌という肌にはチンポと愛撫を擦り付けて。
乳房を締め付けるような強さで揉みしだき。
突起を潰すような強さで抓み。
襞を舐め回すように触手を擦りつけ。
クリトリスを噛み千切るような強さで抓む。
と、そのとき気づく
これ、オナニーじゃないじゃん!!!
一人プレイじゃなくて対戦してんじゃん!!!!
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:40:51.22 ID:ptK3GabUO
- いまさらwww
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:41:35.55 ID:RbJHJQHj0
- なにをいまさらwwwww
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:41:42.39 ID:IcHvmfGbO
- おいwwwwww
- 77 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 22:47:02.62 ID:47INMDfd0
- <ヽ`∀´> 「って事はウリたちはもうオナリストじゃないニダか?」
\(^o^)/「んじゃセクロリストで新連載はじめようZE!ウヒヒwww!」
開き直りながら、男たちはそそり立つそれを
いれちゃえ!と興奮し始める。
从//ー/从「はっ、だ、ダメっ!ダメダメそんなああっ!
入れるのは、だめし、死んじゃうっ!死ん――ひぐっ!」
過ぎた快感は痛みと同義でしかない。
しかし痛みも度を過ぎれば―――快感へと入れ替わる。
なんかそんな感じのことを昔エロ本で読んだ気がする。
中学生時代のプレイボーイは貴重だよなぁ、うん。
渡辺の身体は既に痛みも快感となるところまで出来ていた。
暴れたい、乱れたい、快楽に身を委ねる侭に。喘ぐだけじゃ全然物足りない。
だけどいままでセクロス描写なかったのに、いれるのはダメだよ、ダメだよ!!
(*-_-)「ひゃぁああん!!」
隣にいるヒッキーはすでにオナリスト達に犯されているようだ。
アナルファック!
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:48:43.90 ID:RbJHJQHj0
- アナルファック! じゃねえよwwwww
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:48:59.85 ID:IcHvmfGbO
- ヒッキーwwwwww
- 80 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 22:50:04.79 ID:47INMDfd0
- (*-_-)「ふわぁああああ」
ズコバコアナルにオナリスト達の肉棒がいれられる。
ぼく男の子なのに!悔しい!ヒでも感じちゃう!゙クビク
気持ちいいのは確か、でもこのままだと切れ痔になってしまう。
そしてふと横を見ると今まさに犯されそうになっている渡辺の姿が!
(*-_-)(そ、それはあかん!挿入だけはあかん!あかんねん!
くそ…こういうときに正義のヒーローがいれば…)
と、そのとき
ヒッキーの強い気持ちが反応し
奇跡がおこる!!!
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:50:38.58 ID:3YdQkIPKO
- アッー
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:51:52.59 ID:ACZ+WqXMO
- 口調変わってるwww
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:52:16.62 ID:2iE4Vp9hO
- アッー!!wwww
- 84 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 22:52:30.47 ID:47INMDfd0
- だが、なにも起こらなかった。
(;-_-)(そうだ!正義ヒーロー云々は新人合作の方だった!これは迂闊!)
二転三転する状況
これは先が読めない!
(;-_-)(くそぉ、ぼくは犯されそうになっている渡辺さんを前になにもできないのか…?
ぼくに、ぼくにちからがあれば…うぉぉおお!!!!)
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:52:55.09 ID:ptK3GabUO
- 新人wwwww
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:54:04.21 ID:RbJHJQHj0
- >だが、なにも起こらなかった。
wwwwwwwwwwwwwwwwww
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:54:50.31 ID:WmLEUi2K0
- だから正義ヒーローじゃなくて正義のヒーローなwwwwwwwwww
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:57:34.09 ID:RbJHJQHj0
- わっふるわっふる
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 22:57:44.46 ID:U1/0YWNC0
- なんか起これよwwwwwww
- 90 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 22:59:47.68 ID:47INMDfd0
- そのころ…ブーンは・・・?
( ^ω^)「あっ、また赤マスかお…」
( ・∀・)「だっせーwwwよし、新幹線カードゲッツ」
( ´∀`)「ちょ、新幹線カードはズルいっすよwww」
オナニー対決では勝てそうにないので、桃鉄勝負による勝負を提案。
これをゲーマーな田代側も承認。
平和が一番!
( ^ω^)「くそー、また決算で再開だお・・」
( ・∀・)「お前目的地めざしてるだけじゃんwww
このゲームで目的地目指すのは序盤だけだってのwww」
( ´∀`)「そろそろモモトラマンないと怖いなぁ」
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:01:24.26 ID:kU3Swoc80
- これは支援www
- 92 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:01:50.26 ID:47INMDfd0
- ( ^ω^)(くそ…このままだと再開だお・・)
生粋のゲーマー魂が燃えてきたのか
金玉に宿るDATそうさせるのかは定かではないが、ブーンは内心滾っていた。
と、そのとき手に入れたのは
( ^ω^)「1か8かカード・・・!」
まさに奇手!
奇跡をおこすカードである!
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:01:57.22 ID:IcHvmfGbO
- 和むなwwwwww
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:02:05.76 ID:ptK3GabUO
- ももてつすかwww
- 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:03:27.03 ID:RbJHJQHj0
- 桃鉄かよwwwwww
- 96 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:03:45.53 ID:47INMDfd0
- そして即時に発動!
回るルーレット!
高鳴る胸!
未だオチが思いつかないおれ!
( ^ω^)(成功してくれお…ッ!)
運命のルーレットはピロロロ…という音を残し…
成功マスにとまった!
( ^ω^)「イヤホォォオ!!!!」
ブチッ
と、同時に抜かれるコンセント!
- 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:04:31.40 ID:ptK3GabUO
- アッー
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:05:25.54 ID:RbJHJQHj0
- それはひどいwww
- 99 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:06:55.64 ID:47INMDfd0
-
( ・∀・)「わりぃwwwwポテチ食いながらだったから手すべってwww」
( ´∀`)「あるあ・・あるあるwww」
( ω )「…」
ふるふつと怒りでコントローラーを握る手が震える
絶対こいつらパワプロとかでもホームラン打つとクソゲーとか言いながら消す奴だ
いや、そこまではいい
でもポテチで油まみれの手でぼくのスーファミをさわっているだと?
ブチッ
ブーンの中で、なにかが切れた。
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:07:21.60 ID:pFdC8FscO
- オチを考えてないってけっこう深刻だと思います
- 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:08:06.72 ID:RbJHJQHj0
- スーファミってのがいいよな
- 102 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:09:00.88 ID:47INMDfd0
- ( ゜ω゜)「ゆるさん!ゆるさんぉぉおお!!!」
怒り、猛る!
(;・∀・)「こ、これは!」
(;´∀`)「DATの力!」
スーファミを油まみれにされた怒り
いきなり電源を落とされた怒り
あとドクオが死んだのとか
がブーンの中で、混じり高ぶり
DATの力を使いこなすまでになった!!!
- 103 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:12:06.35 ID:47INMDfd0
- ( ゜ω゜)「ぉぉおおおお!!!!!!」
怒りと共に、マイサンを擦る。
(より疾(はや)くッッ)
(より疾(はや)くッッ)
(より疾(はや)くッッ)
(そしてより短時間(スピーディー)に―――――)
( ゜ω゜)「うぉぉおおおおお!!!!」
そして…放たれる!!!!
- 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:13:16.10 ID:2iE4Vp9hO
- 熱いのに内容がwwww
- 105 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:14:33.11 ID:47INMDfd0
- ドピュ…
金玉にDATが宿っているというのなら、精子はDATの欠片
そのDATの欠片が天井を突き破り空中に散布。
天を目指し発射されたソレは
やがて拡散し、風に乗り街中にまきちらされる。
――――そう、雪のように
ブーンサンタからのホワイトクリスマスなプレゼント!
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:15:25.19 ID:IcHvmfGbO
- そんなのいらねぇwwwwwwwww
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:18:04.25 ID:ACZ+WqXMO
- いらんwww
- 108 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:21:17.72 ID:47INMDfd0
-
―――ブーンの小さな奇跡は
( ^Д^)「ハッピーエクシード!」
ξ゚听)ξ「プギャーさん・・・//」
―――町中に
| ^o^ |「カキこおり おいしいです」
| ^o^ | 「それは ゆきっぽい せいしです」
―――そう、町中に
( ^^ω)「ホマホマ」
――――舞い散った!!
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:22:35.22 ID:fPuXCTmn0
- wwwww
- 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:23:13.22 ID:ACZ+WqXMO
- ハッピーエクシードwww
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:23:38.09 ID:gQ+j9vsQO
- ゆきっぽいせいしワロタwww
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:24:41.98 ID:pFdC8FscO
- エクシー―――(メ-_-)秘儀『舌踊』――――ド
- 113 名前: ◆on7h14Ml9I :2007/12/18(火) 23:25:21.55 ID:4ItHcABA0
- http://yaplog.jp/stiz/
- 114 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:25:25.88 ID:47INMDfd0
- そう、それはもちろん…
(;-_-)「くそぉ、ぼくに力があれば…」
この男にも!
――力がほしいのかお?
(;-_-)「だ……れだ……」
――力がほしいかお、と聞いているお?
(;-_-)「ほしい…ほしいさ、渡辺さんを守るためにな…」
――ならば叫ぶお
(;-_-)「何を…叫べというんだ・・・」
――決まっている。あの言葉を、だお
(;-_-)「だったら……言ってやる――
――オナシード!!!」
- 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:26:02.91 ID:ptK3GabUO
- てらミクシィ意識www
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:26:21.60 ID:ACZ+WqXMO
- オナシード!!
- 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:26:58.04 ID:IcHvmfGbO
- オナシードwwwwww
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:27:02.24 ID:RbJHJQHj0
- オナシード!!!
- 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:28:23.34 ID:eQsPkd610
- オナシード!
- 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:28:23.93 ID:fkSa32EH0
- カオスwwwwwwww
- 121 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:28:57.80 ID:47INMDfd0
- 瞬間!股間が光りだし!DATの力が集結してくるッ!
((-_-)(町中に散ったDATまで僕のなかに…これがオナリストの力!!)
((-_-)))≡ ((((-_-) <うぉぉおお!!
\ \ ≡/ /サッ
サッ \ \ / /
「うわー!」 「ぬわー!」
軽く息子をふるっただけで
自分を犯していた奴らを倒せた
すごいね
- 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:29:18.53 ID:ptK3GabUO
- オナシードってなんすかwww
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:29:38.36 ID:fkSa32EH0
- 動くなwwwwwwww
- 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:29:52.57 ID:RbJHJQHj0
- 投げやりやなwwwwww
- 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:31:59.98 ID:2iE4Vp9hO
- >>すごいね
バロスwwwww
- 126 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:32:47.33 ID:47INMDfd0
- (-_-)(後は渡辺さんを・・・)
チラッと渡辺さんの方を見る。
从//ー/从「ふわぁ・・・あわわ…」
\(^o^)/「フヒヒ、すみませんw!」
<ヽ`∀´> 「もう頂いちゃいますニダwwwwwwww!」
見ると渡辺さんはもう
あそこにあそこをいれられようとしている!
(;-_-)「あかんてぇええ!!それはマズイてぇええ!!!」
挿入はだめなのだ
とめられてるのだ、なんとか死守してくれ!ヒッキー
高速で息子をふりまわしながらも、渡辺までの距離は遠い。
間に合わない。
(;-_-)(だとすると、こっから射精するしかないのか!
くそ、ろくなオカズもないのに!)
そのとき、頭に声がながれてきた
- 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:34:31.22 ID:IcHvmfGbO
- わっふー
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:35:09.66 ID:RbJHJQHj0
- 渡辺さんの痴態はオカズにならんのか・・・
- 129 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:36:13.99 ID:47INMDfd0
- ロクなオカズもないだと?
オカズは材料
お前らオナニー主は料理人だ
限られた食材で美味しい料理を作るのがお前らの仕事だって事を忘れるな
グッドオナニーならないのはは、お前らの腕の無さが原因だ
材料が悪い…などと文句を言う暇があったら腕を磨け。わかったな
(;-_-)「なんだこの声は…」
聞いた事ないはずなのに、聞いたことあるような
神々しい声が、脳内で響き渡る。
そして
(;-_-)(オカズなんてケータイの中の谷良子コラしかないけど…)
なんかしらんけど励まされた
そして―――
(-_-)「ぼくにとって渡辺さんは・・・渡辺さんは!!!うぉおおお!!!!」
- 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:36:38.60 ID:ptK3GabUO
- なんだこの声www
- 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:37:22.39 ID:RbJHJQHj0
- なんで携帯にそんなものをwwwwwwwww
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:37:49.18 ID:IcHvmfGbO
- 谷wwwwwwwww
- 133 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:41:14.68 ID:47INMDfd0
- \(^o^)/「よーし、おとーさんいれちゃうぞー!」
<ヽ`∀´> 「ウリもついに非童貞ニダ!フヒヒ!」
从//ー/从「らめー!」
いままさに入れられようとした
そのとき!!
\(^o^)/「うわ、なんだこれは…」
<ヽ`∀´> 「ぬわーっ!!」
二人を襲う白き槍、射精!
その勢いは全盛期のオレンジレンジを彷彿とさせるほど…
从//ー/从「らめー!太いのぉお中でビクンビクンいってるのぉおお!!!…ってアレ?」
从'ー'从「二人が…いない」
- 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:42:12.51 ID:fkSa32EH0
- 渡辺もノリノリ?
- 135 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:44:00.82 ID:47INMDfd0
- (-_-)「渡辺さーん!」
全裸で走りよってくる、ヒッキー
从'ー'从「あれ、なんで全裸なの?あれ?」
(-_-)「ははは…走ってきても渡辺さんの貞操守れないと思って思いきって射精しちゃいました」
从´^ー^`;从「そうなんだ・・・ありがとうね・・」
(-_-;)(な、なんか露骨にひかれてる…!)
- 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:44:00.66 ID:RbJHJQHj0
- はっなっびっらっのっ
- 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:44:14.56 ID:IcHvmfGbO
- わっふー
- 138 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:46:21.85 ID:47INMDfd0
- (-_-)「そういえば、さっき声の主は誰だったんだろう」
从'ー'从「んー?ついに幻聴なのかなー?」
(;-_-)「違いますよ!失礼な!」
(-_-)(クリスマスといえば・・・性人キリストの誕生日
そしてあの神々しい声。まさか…な)
- 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:48:49.91 ID:RbJHJQHj0
- 性人ってwww
- 140 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:50:23.58 ID:47INMDfd0
- 从'ー'从「ん、ていうかその手にあるのはDATじゃないの?」
(;-_-)「い、いつのまに!?」
キリストのおかげなのか
展開上の都合なのか、ヒッキーの金玉に宿ったDATはいつのまにか、
その手の中で結晶化していた。
从'ー'从「よーし、じゃあさっそく次いこっかー!」
(;-_-)「そうだね、なんか犯されてるだけだったけど…」
- 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:50:28.22 ID:3YdQkIPKO
- 法王に殺されるぞwwwwwwwwwwww
- 142 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:53:48.52 ID:47INMDfd0
- 花京院!イギー!アヴドゥル!
終わったよ…
そういい残すとヒッキーたちは
あふれる光に身を任せ。
性人キリストと、オナリストの誇りを、その胸に――
光の中へ、
羽ばたいていった。
- 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:53:53.42 ID:RbJHJQHj0
- わっふるわっふる
- 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:54:44.92 ID:IcHvmfGbO
- なんだと…………?
- 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:55:18.98 ID:QlDLbOQI0
- 良いカオスでした
- 146 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:57:08.89 ID:47INMDfd0
- 三ヵ月後―――
東京ドーム・オナリンピック決勝
( ^ω^)てっきり死んだと思ったのに…ドクオったらしぶとい奴だお!
('A`)ふっ、心臓はたしかに止まっていたが…
代わりにマイサンで脈をうっていたまでよッ!!
( ^ω^)殺してもしなないような男だとは流石だお!!いくお!!
('A`)うぉおお!!こい!!ブーン!!!
オナリストたちの夏は
まだまだ終わらないッッ!!!
- 147 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/18(火) 23:57:50.77 ID:47INMDfd0
-
○
γ⌒ヽ
(:::::::::::::::) オトナ合作オナリスト編・終わり
(´・ω・`) 。
/ (ミつ⌒゚。゚´.
. (,,,,,,,,(_。⌒_)´ iニi、
``´ (_・_・)
⌒´` ⌒⌒`⌒
- 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:57:49.75 ID:3YdQkIPKO
- ( ^ω^)どうなったのwww
- 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:58:37.61 ID:IcHvmfGbO
- エロ少ないってレベルじゃねーぞ!
乙乙
- 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:58:56.95 ID:ptK3GabUO
- イイハナシダナー
- 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/18(火) 23:59:50.63 ID:RbJHJQHj0
- 乙wwwwwやっぱりドクオ生きてたwwwww
- 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:00:18.71 ID:bDsSMhW+O
- ながら乙!!
- 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:00:45.43 ID:6UqCtPIIO
- 乙乙
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:01:39.40 ID:e2GAU6SZ0
- >>147
ショボンが捏ねてるのも……まさか……
- 155 名前: ◆TR2vneJwo2 :2007/12/19(水) 00:02:44.49 ID:VsIyZwMK0
- エロ部分と冒頭以外はすべてながらでした
gdgd部分も多かったと思いますごめんなさい。
明日は十オナさんです。
30秒に一度はおっちゃんとレスしてあげてください。
では、支援やつっこみありがとうごさいました。
抗護スレ釣りだったので今日は不貞寝します、ちんちん。
- 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:03:24.87 ID:o1mrZ3lyO
- ぇ、まさか続編フラグ?
- 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:10:49.74 ID:jVZE4sbp0
- ゲリラいいですか
- 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:12:22.89 ID:e2GAU6SZ0
- ゲリラだって?
ばっちこい
- 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:13:20.70 ID:jVZE4sbp0
- ではひっそりやらせてもらいます
- 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:13:29.25 ID:VsIyZwMK0
- ワーオ!ゲリラだって
ばっちこい
- 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:14:04.77 ID:jVZE4sbp0
-
師走。
世の中は忙しいが俺は暇だ。
きっとバブルがはじけようが 総理が変わろうが
チンコにイボができようが らきすた二期が始まろうが
俺は暇だ
- 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:14:40.47 ID:jVZE4sbp0
- ※
('A`) 人間ってなんで生きてるんだと思う?
('∀`)ノ はい先生!
('A`) 言ってみたまえ
('∀`)ノ セックスするためや!
('A`) ふむ。思いきった意見だね。理由を述べたまえ
('∀`)ノ ズッコンバッコンするんや! そんで子孫繁栄や!
('A`) 素晴らしい答えだ。私のハナクソを与えよう
('∀`) わーい! 先生のハナクソしょっぱくておいちい!
('∀`) ・・・・
('A`)(死にてー)
- 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:15:32.87 ID:jVZE4sbp0
- 俺はおもむろに携帯を開いた。
俺の携帯はフォルダを設定すると、そのフォルダ内の画像が、ランダムで待ち受けに設定される。
朝イチに目にする細木カズノコのヌード画像はキツイ
そしてこれで抜いてしまった昨夜の自分が許せない。
いややっぱ許せる!
('A`) 今日は何の日☆ ふっふーー♪
('A`) ・・え?
.ト│|、 |
. {、l 、ト! \ / ,ヘ |
i. ゙、 iヽ / / / ヽ │
. lヽミ ゝ`‐、_ __,. ‐´ / ,.イ \ ヽ |
`‐、ヽ.ゝ、_ _,,.. ‐'´ //l , ‐'´, ‐'`‐、\ |
ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ /ヽ
,.‐'´ `''‐- 、._ヽ /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
[ |、! /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''  ̄ ̄ |l !ニ! !⌒ //
. i.! l .::::: ソ;;:.. ヽ、._ _,ノ' ゞ)ノ./
` ー==--‐'´(__,. ..、  ̄ ̄ ̄ i/‐'/
i .:::ト、  ̄ ´ l、_/::|
! |: |
ヽ ー‐==:ニニニ⊃ !:: ト、
ヽ 、__,,.. /:;;: .!; \
ヽ ::::::::::: /:::;;:: / 12月25日・・・!
- 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:15:49.63 ID:63dQjh/gO
- ドクえもん……か?
- 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:15:49.57 ID:e2GAU6SZ0
- これはまさか……支援
- 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:16:05.92 ID:8u4075NM0
- くそwwwww笑っちまったwwww
- 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:16:42.52 ID:jVZE4sbp0
- ('A`) 12月25日・・
('A`) ああ・・・
('A`) 良子と4時からパルチェで食事か
('A`) そんでそのあと優美とグッチで買い物
('A`) 夜になったらサッチモホテルでパーティーだし・・
('A`) 忙しくて困っちゃうなあwwww あはははwwww
暗転した携帯の画面に、でっかい目ヤニをつけて笑う俺の顔が写った
('A`) ・・・
('∀`) 言ってみただけ!!!!
- 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:17:42.41 ID:jVZE4sbp0
- 行き所のない悲しみが体中を覆うと、
それは途端に怒りへと変わる。
(#'A`) ふがあああ!!! 今日クリスマスじゃねえか!!
(#'A`) クリスマスってあれですよ!? クリトリスじゃないっすよ!?
(#'A`) 聖夜っすよ!? 聖なる夜ってかあ!! ふざけんじゃねえ! 性なる夜の間違いだ!!!
(#'A`) 俺は仏教だ! イエス・キリストなんてノー!!!
(#'A`) っぐ、ぐうううううう・・・・
(#'A`) チェストォ!!
俺は怒りのあまり壁を蹴っ飛ばした!!!!!!!!
隣の部屋から住民のヤーさんがやってきて指を折られた!!!!!!!!
('∀`) いってー!
―――こうして俺の21回目のクリスマスは始まったのであった。
- 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:18:24.24 ID:jVZE4sbp0
- | \
| ('A`) アンッアンッアンッ
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄ /
| \
| ('A`) トッテモダイスキ
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄ /
|
| ('A`)<ドクエーモン-
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄
クリスマスだよ!('∀`)ドクえもんエッチスペシャル!
- 170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:18:29.03 ID:e2GAU6SZ0
- めっちゃいい笑顔だw
- 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:19:17.47 ID:63dQjh/gO
- これは支援wwwwwwwww
- 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:19:29.60 ID:3o1fJOLSO
- 支援
- 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:19:41.15 ID:jVZE4sbp0
- ※
('A`) 今日は何の日と思う?
('∀`)ノ はい先生!
('A`) 言ってみたまえ
('∀`)ノ セックスの日や!
('A`) ふむ。思いきった意見だね。理由を述べたまえ
('∀`)ノ ズッコンバッコンするんや! そんで子孫繁栄や!
('A`) 素晴らしい答えだ。私のハナクソを与えよう
('∀`) わーい! 先生のハナクソしょっぱくておいちい!
('A`) それでは先生の近年のセックスの日を振り返ってみよう
('∀`) わーい!
- 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:20:01.01 ID:VsIyZwMK0
- なんという…支援!
- 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:20:45.93 ID:jVZE4sbp0
-
2004年度
AM 6:00
('A`)<ねみー
/⌒⌒⌒⌒⌒ヽ
// ̄  ̄ フ /
/ (___//
(______ノ
PM 12:00
('A`)<だりー
/⌒⌒⌒⌒⌒ヽ
// ̄  ̄ フ /
/ (___//
(______ノ
PM 6:00
('A`)<たりぃー
/⌒⌒⌒⌒⌒ヽ
// ̄  ̄ フ /
/ (___//
(______ノ
AM 1:00
('A`)<おやすみー
/⌒⌒⌒⌒⌒ヽ
// ̄  ̄ フ /
/ (___//
(______ノ
- 176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:21:27.94 ID:3o1fJOLSO
- 支援www
- 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:21:48.71 ID:63dQjh/gO
- ドクオwwwwwwwwwwww
- 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:21:49.84 ID:jVZE4sbp0
- 2005年度
AM 9:00
シュッ
シュッ
____( 'A`)<柏木ティナちゃーん
ヽ〜/ (ヽ♂彡
[二二] 」 」 ",
PM 3:00
シュッ
シュッ
____( 'A`)<素人盗撮さいこー
ヽ〜/ (ヽ♂彡
[二二] 」 」 ",
PM 9:00
シュッ
シュッ
____( 'A`)<まだ尽きないよー
ヽ〜/ (ヽ♂彡
[二二] 」 」 ",
PM 11:00
シュッ
シュッ
____( 'A`)<もう俺右手が恋人でいいや
ヽ〜/ (ヽ♂彡
[二二] 」 」 ",
- 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:22:53.30 ID:jVZE4sbp0
- 2006年度
AM 11:00
| ̄/|('A`) よーし、クリスマス当日のナンパ術か
|□ |σ ノ)
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
PM 2:00
| ̄/|('A`) ぐひゃひゃwww 2chはやっぱ癒されるぜ!!
|□ |σ ノ)
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
PM 11:00
| ̄/|('A`) 祭りだ祭りだサンタ狩りだwwww
|□ |σ ノ)
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
AM 7:00
| ̄/|('A`) あれ・・? もう朝日が・・・
|□ |σ ノ)
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
- 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:23:54.51 ID:63dQjh/gO
- 支援wwwwww
- 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:24:45.03 ID:jVZE4sbp0
-
※ ※ ※
('A`) ・・・・・・ハァーー
吐く息が白い。
俺の記憶も、そう、この息と同じように
真っ白にさ、消してくれたらいいのに・・・
('∀`) でもめげない!
('∀`) あ! 窓の外にカップル発見!
('∀`) 精子漬けになったカピカピティッシュゴミ箱ごと投げつけてやる!
「にぎゃああああああああああああ」
('∀`) もう☆ 僕ったら子悪魔☆
社会的に抹殺される日もそう近くない。
それはそれで気が楽になるというものだ。俺はふと思う。
- 182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:26:02.82 ID:jVZE4sbp0
- ※
从'ー'从 あれれ〜? 誰かのティッシュが道に落ちてるよ?
从'ー'从 しかもカピカピ!
(-_-) 朝から元気なカップルがいるものだね
从'ー'从 窓からティッシュを投げ捨てるなんて元気すぎるわよ
(;-_-)
从'ー'从 ? どうしたのヒッキー
(;-_-) あ、あそこのさあ、アパートの窓見てみ
从'ー'从 窓?
('∀`) ニパァ
- 183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:26:49.74 ID:63dQjh/gO
- しーえん
- 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:27:03.58 ID:jVZE4sbp0
- 从;'ー'从 だれ? あの人
(;-_-) し、知らない
('∀`) ニパァ〜〜〜〜
('∀`) ・・・
('∀`)ノシ
从;'ー'从 ひゃ、ひゃああっ! 手振ってるよ! き、気持ち悪いっ!!!!!!!!
(;-_-) み、未確認生物じゃないんだから・・・ きっと猿の亜種だよ
(;-_-) 僕たちとコンタクトを取りたがっているのかな?
- 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:27:50.28 ID:jVZE4sbp0
- ⊂('A`⊂⌒`つ
アサッパラ・カラ
('A`)
ノヽノヽ
くく
イチャ・コイテンジャ・ネェ
ノ
('A`)
( (7
< ヽ
ブチ・コロスゾ
从'ー'从 ・・で、どう?
(-_-) うーん。結構友好的な生き物みたい
- 186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:29:03.01 ID:63dQjh/gO
- wwwwww
- 187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:29:22.22 ID:jVZE4sbp0
- 从'ー'从 ホント?
从'ー'从 よーし! こっちも手振ってみよー
(#'A`) (さっさと去りやがれこのサノヴァビッチ!!!)
从'ー'从ノ
('A`) (・・・・・?)
从*'ー'从ノシ
('A`) (・・・・・・・)
('∀`)ノシ
田中毒衛門21歳
久方ぶりのときめきでござった。
- 188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:30:25.93 ID:jVZE4sbp0
- 从'ー'从 キャー☆ ほら、手振り返してるよ♪
从'ー'从 かっわいい!
(-_-) よく見ると骨格が現代人にも似てるような・・ いや気のせいか
〜〜〜〜〜〜〜〜
('A`) 決めた
('A`) 俺はあの子を孕ませてやる
('A`) ドク・・
( A ) ドックック!!!
〜〜〜〜〜〜〜〜
从'ー'从 見てー笑ってるよぉー
(-_-) サルと戯れるのもいいけど、先を急ごう
(-_-) この町にもジェネレーターがあるかもしれないんだ・・・
从'ー'从 そだねー。じゃ、またね♪
- 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:31:15.07 ID:jVZE4sbp0
- マイエンジェルは、地味メンと少しの会話を交わすと、
俺にウインク(きっと、”今夜犯して”のサインだろう)をして去っていった。
ちなみに俺はずっと勃起が止まらなかった。正直透明な液体がちょっと漏れていた。
('A`) あの子・・ 名前はなんていうんだろぉ
('A`) ぱんちゅの色は? 生年月日は? すきな食べ物は?
('A`) あふぅん 気になアッ―――――!!!!!!!!!!!!!!!!
ドビュッシー
('∀`) くく・・ 朝からいいオナニーさせてもらったぜ
('A`) それでは
('A`) ――活動・開始
('A`)<つーことでおやすみー
/⌒⌒⌒⌒⌒ヽ
// ̄  ̄ フ /
/ (___//
(______ノ
- 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:32:02.20 ID:63dQjh/gO
- 支援
- 191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:33:10.97 ID:3o1fJOLSO
- 支援
- 192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:33:39.31 ID:jVZE4sbp0
- ('A`) ・・ここはどこだ
从'ー'从 夢の中よ〜
そこには素っ裸のマイエンジェルがいた
彼女はローションを全身に塗りたくって俺においでおいでしている
从'ー'从 あたしと一緒にヌキヌキポンしましょ☆
('A`) うっ うおおおお!!!!1 ヌキヌキポン!!!!
从'ー'从 ほうら・・ ヌルヌルだよぉ・・ こぉんなに指が入っちゃうのよ〜
('A`) ひゃああ! お汁が! お汁がとまんないですぅ!
从'ー'从 ワタシはあなただけのものだからねえ〜 おチンチンどうペロペロすれば気持ちよくなるかなぁ?
('A`) ぜ、ぜんぶ! ぜんぶほおばってええええええええええ!!!!!
从'ー'从 はむ、んちゅっ・・ ドクオくんの大きすぎて入りきらないよぉ!
('A`) あひゃふあゆあやああああ!!!
- 193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:34:42.61 ID:e2GAU6SZ0
- ドクえもん……w
- 194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:35:30.44 ID:e2GAU6SZ0
- クリスマス直前にこれは……辛いな……
- 195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:37:38.56 ID:3o1fJOLSO
- 支援www
- 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:37:43.09 ID:63dQjh/gO
- ドwwwクwwwオwww
- 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:37:51.69 ID:b2dXAW/e0
- 从'ー'从 ここぉ、ここがいいんでしょお ヒクヒクしてるよぉ! ちょっと出てるよぉ!
('A`) ぼ、僕もエンジェルの秘密の花園ぺろんちょしたいなああ
从'ー'从 いいよ・・ はい、どうぞ
('A`) うわああ、すごぉいグリーンマイルだね!!
从///从 きゃっ・・ 恥ずかしい☆ そ、そこっそこの豆! 豆がいいのお!!
('A`) 節分にはまだ早いよおお ちゅぶっ、べろべろべろろろん
从///从 鬼はぁー外ぉぉおおおん!!
('A`) 福はぁ内ぃいいいいいいん!!!!
从///从 もっとぉ、もっと激しくミキサー大帝!!!!!
('A`) うひゃあああ!!! エンジェルのあそこすっごく四次元殺法コンビ!!!
从///从 人差し指と薬指が筋肉バスタードッキングーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
- 198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:39:39.16 ID:z4PBr3C80
- もうお前なんかこう旅とか出ろよwww
- 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:40:33.12 ID:63dQjh/gO
- wwwwwwwww
- 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:41:12.00 ID:e2GAU6SZ0
- もっと激しくミキサー大帝www
- 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:41:40.61 ID:b2dXAW/e0
- ※
―――カッ
( A ) よぉし、今度は三本に挑戦だ・・
( A ) ちっ、乳首こねないでえ・・・・
('A`) ・・ん?
目が覚めた。
辺りはもうすっかり暗くなっていた。
携帯は19時の時刻を表示している。
俺が朝起きたのが6時50分だから、えーとぉ・・・ いいや、なんでもない♪
('A`) なぁんだまだ夜なのかあ
('A`) 寝よっと!
( A ) さぁーて次はヌルヌルズリズリだよぉ・・
- 202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:42:34.01 ID:b2dXAW/e0
- 「いやぁ〜 今日、寒いね」
('A`) ・・・!!!
寝ようとした矢先、俺の耳、いや、あえて言うならば心の耳
ハートオブイヤーはその一言を確実に捕らえた。
そう、聞き覚えがある、あの声
俺はものっそい勢いでふとんから抜け出した。
パンツがカピカピになっているのなんて知るか。
ゆっくりと窓を開け、その声の主を探す
見 つ け た
- 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:43:16.22 ID:b2dXAW/e0
- ( ・∀・) なにたべたい?
ξ^ω^ξ スイーツ(笑)
/ \‐-、
〈 ,へ_r‐-、 \
\,r'´/∠:ハ、ヽ\ ',
//:/ソ, --、`リヘ;\ | モララァアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!
li:イ´ 〈' ̄ヾ、 |;l:jlV
l リl, ',r‐'''´} ゝィ'
.\ \ '=‐'"/|l!
\ \ `ー-‐' |!-‐、__,,.-‐┬-、
\ ,,. -‐、 _r‐'〉 i| |、 `ヽ_\
\ \/ \ ,.-‐7/ .l/ __/:| ', ヽ、_ ``|
\ \ `|_,,. -‐-、 ゙'rー-'-、, :/ | ̄:.:<´^| ', /::::::`、 |、
,,. -‐''"´ ヽ, | ノ )/ |:.:.:/ ./| ',/::::::::::::゙, ト、
\/ l `'''"_// |:、;ハ//| ',:::::::::::::::| 〉ヽ.
/'、 ヽ、 ,.-‐┴=ニ、 / |:::゙、 ヽ',_| ',::::::::::::::レi\ |
;;;;;;;\ ヽ / ヘ/ |::::::〉::::::::!. ',:::::::::::::|/:::::`l
;;;;;;;;;;;;ヽ、_r<´ ヽ、 ノ |::::/\:::.| ',:::::::::::|:::::::::::|、,,_
:::::::::::::::::::/;;;'、 ヽ /-‐-、 |::/:.:.:.:.':/ ',::::::::ノ::::::::::::::\ヽ、
::::::::::::::/;;;;;;;;;;;\ / 〉 .|/:.:.:.::.:/ |::::'´::::::::::::::::::::::\l
:::::::::/:::::::::::;;;;;;;;;;`ー;'^ヽ、 /、 |:.:.:.:..:.:.| /:::::::::::::::::::::::::::::::::::\
::::/::::::::::::::::::::::;;;;;/;;;;;;;;;\ / ヽ,|:.:.:.:.:.:.:|,.-‐'''"´ ̄`l`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
- 204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:45:34.29 ID:b2dXAW/e0
-
マミムメ・モララー(21)
日本人とドドイツ人のハーフで二系2世
座右の銘は「愛って結局・・ 体と体だよな」
身長179センチ 体重59キロ 血液型A
理想的なモデル体型で中性的な顔立ちの正に21世紀イケメン
だがしかし好きな食べ物は干しイモ
そしてかつて俺を「合コン」という名の地獄に引きずり込んだ張本人。
天使のようなー悪魔のようなー
でもやっぱりあーくーまー
そんな近藤マチャ彦も真っ青の、ダークサイドに偏ったミッドナイト・シャッフルな男だ。
大学の構内では、未だに
こいつの顔を目にすると思わずチンコが勃ってしまう―――
('A`) フォーーー!!!!
('A`) 討ち入りじゃあ! 討ち入りじゃあ!
- 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:45:43.01 ID:3o1fJOLSO
- 支援
- 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:46:32.13 ID:63dQjh/gO
- 支援www
- 207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:47:38.28 ID:WiEX02EKO
- ネタが古いwww
- 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:48:09.80 ID:b2dXAW/e0
- ドドドドドドド!!!!
( ・∀・) な、なんだ!?
⊂ニニ(#'A`)ニ⊃ モララアアアアアアアア!!!
(;・∀・) あ、あの変態野郎ーー!!!
('A`) ――ピタッ!
(;・∀・) ??
('A`) ごめん
('A`) めっちゃ寒いわ
('A`) 帰る
(;・∀・)(一体何がしたいんだよおおおおおおおお)
- 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:49:37.91 ID:3o1fJOLSO
- 支援
- 210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:50:11.48 ID:b2dXAW/e0
- ※
('A`) take2いきまーす
(;・∀・) いかなくていーよ!
(;・∀・) つーか俺のマフラー返せよ!
('∀`) これあったかいね〜☆ モフンモフンモフンモフン
(;・∀・) うあ゛あ゛あ゛ 顔をうずめるなああ!!!
('A`) ん? なんか言った?
(・∀・;) クリスマスプレゼントのマフラーが・・ ごめんよブン子ちゃん
ξ^ω^ξ 高級ブランドショップ(笑)
(・∀・;) うん、そうなんだよね。滅茶苦茶高かったんだよね。ごめんねごめんね
ξ#^ω^ξ 女だけで、楽しむ(笑)
(・∀・;) うわあああ そんなこと言わないでええ
- 211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:51:18.63 ID:63dQjh/gO
- 支援(笑)
- 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:51:41.29 ID:b2dXAW/e0
- ('A`) んあ。なんのこと?
( ・∀・) 今から仲間友達でパーティーがあるんだ
( ・∀・) だからこれかr
( ・∀・) ムガ!モガガガ!(離せ!! 何をするんだ!!)
('∀`) ツ・レ・テ・イ・ケ
( ・∀・) ムガー!ムグー!(アホか! オマエなんか連れてったら世界大戦が6次くらいまで勃発するわい!)
('∀`)(ほう、あの秘密をばらされてもいいのかな?)
( ・∀・) ―――――!!!
- 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:53:40.61 ID:b2dXAW/e0
- 〜〜〜いつかの飲み会
ワイワイガヤガヤー
('A`)(・・・早く家に帰ってシコって寝たい)
( ・∀・) うぉーい ドクオぉ〜
('A`) なんだ、酒臭いな
( ・∀・) 俺のぉ〜 なやみぃ〜 きぃてくれよぉ〜
('A`) 言ってみろ
( ;∀;) 俺ぇー 実はぁ〜 童貞なんだぁーーー
( ;∀;) いくら女と付き合ってもぉー 最後のいっぽがふみだせにゃーーー
('A`) わかーるわかーるよ きみのきもちー
( ;∀;) ドクオおおおおお!!!!
ガシッ!!!
- 214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:54:35.99 ID:b2dXAW/e0
- ('∀`) おまえは忘れたのかい? あの強く抱き締めあった夜のことを!
( ・∀・) いやーごめん。サッパリ記憶にないわ
( ・∀・)
(;・∀・)(でも童貞ってのは本当なんだよな あ、アレ? あれれれ?)
('∀`)ニパッ
- 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:55:08.18 ID:b2dXAW/e0
-
こうして俺はモララーとスイーツ女と共に、
パーチーへと向かうことになった。
ちなみにスイーツ女は三千円で胸を揉ませてくれた。
世の中ちょろいな
あーなんだかしやわせ!
- 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:57:03.10 ID:63dQjh/gO
- ドクオ…………
- 217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 00:59:33.32 ID:b2dXAW/e0
- ※
ワイワイガヤガヤフェラーリカッタヨエーウソマジウンウソ
从'ー'从 ひそひそ・・(ここにジェネレーターがあるって本当?)
(-_-) ひそひそ・・(間違いないさ。ボクのおちんぽレーダーが反応している)
从'ー'从 ひそひそ・・(ワタシも感じる・・ ピンクの気を)
(-_-) ひそひそ・・(ああ、このパーティーは”やりたい”という気持ちで充満している!)
(-_-) (いわば売れ残りのバーゲンセール!!!!!!!!)
がらっ
( ・∀・) おっすー
ξ^ω^ξ 隠れ家的お店(笑)
- 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:02:02.23 ID:b2dXAW/e0
- ('∀|扉 ・・・・
('∀|扉 オパーイイパーイ
( ・∀・) 早く入れよバカ!!!!
('A`) うひょひょwwww これがパーチーってやつですか!
('A`) セレブだねえ!!! 六本木ヒルズだね!!!
( ・∀・) 意味が分からん。勝手に好きなもん食べてろ
ξ^ω^ξ スイーツ(笑)
- 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:02:48.13 ID:63dQjh/gO
- 支援
- 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:03:43.63 ID:3o1fJOLSO
- しっえしえ
- 221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:04:37.82 ID:b2dXAW/e0
- ('A`) ど、れ、に、し、よ、う、か、な!!!
('∀`) このソーセージに決めた!!!!
('A`) うーん 太くて弾力があって、すばらしいなー
('o`) ジュッポジュッポジュッポ
('o`) なあ、ねえちゃん
('o`) アンタもこんな風に男のオチンポ咥えてんか?
「えぇっ・・ そんなぁ・・・///」
('∀`) ぶっちゃけ俺はこれの1.3倍はデカイんだけどねっ!
- 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:08:07.44 ID:b2dXAW/e0
- 从'ー'从 ほんとですかあ・・?
('o`) ああ、ハリ、カリ、ノリ
('A`) 三つの要素が二重丸と言っても過言ではない
('A`) ・・って
('∀`) マイ☆エンジェル!!!!!!!!!
- 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:09:40.44 ID:63dQjh/gO
- きめぇwww
- 224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:10:21.65 ID:3o1fJOLSO
- 支援
- 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:10:41.01 ID:b2dXAW/e0
- 从'ー'从 マイエンジェル〜? なんのk「結婚しよう」(A`)
从;'ー'从 そんなあ! 突然言われたっt「そして丘の上に小さな家を建てるんだ」(A`)
从;'ー'从 わ、ワタシは訳あって世界中をt「子供は三人がいい。男女男な」(A`)
('A`) ・・
从;'ー'从 ・・・
('ー`) どうだい?
- 226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:13:24.33 ID:3o1fJOLSO
- 支援支援
- 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:15:00.54 ID:b2dXAW/e0
- (-_-) な、なにが「どうだい」だ! このニンゲンに酷似したサルめ
('A`) ああん。やるかこのキモオタヒッキーめ
从'ー'从 外見的にはどっちも大差ないからケンカしないの! メッ!
そのときだった。突然、パーティーの様子が変化し始める・・・・
- 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:15:51.71 ID:3o1fJOLSO
- 支援
- 229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:16:25.61 ID:63dQjh/gO
- しーえん
- 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:17:19.23 ID:3o1fJOLSO
- 支援
- 231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:18:22.51 ID:b2dXAW/e0
- ( ・∀・) な、なんだかムラムラしてきた・・・
( ・∀・) うおおおお!!! ブン子ちゅわあああん!!!!
ξ^ω^ξ ?
( ・∀・) セックス!! レッツセックス!!
( ・∀・) フォーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ξ^ω^ξ ハッピー婚(笑)
('A`) な、何事だ!!!
(-_-) ま、マズイ。 やっぱりここの世界にもDATが!!
从'ー'从 ふええー! あっちこっちで服を脱ぎ始めてるよぉ
- 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:21:18.62 ID:b2dXAW/e0
- ('A`) な、なに!!?? 何が起こった!?
(-_-) ジェネレータが吸収するエロエナジーというものをマザーにそしてダットドライブが
('A`) よし把握した!
(-_-) ええ!?
('A`) よぉするに・・・
―――俺は壇上へと上がった!!!!
ノ
('∀`)
( (7
< ヽ
みんな!!!!!!!!
セックスしようや!!!!!!!!!!1
「「「「「「「オオーーー!!!!!」」」」」」」
- 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:22:04.27 ID:63dQjh/gO
- 支援www
- 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:23:09.25 ID:3o1fJOLSO
- しっえしえ
- 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:24:28.05 ID:b2dXAW/e0
- 俺が声をかけると乱交パーティーはすぐに始まった。
まさに酒池肉林。肉体と肉体が性的な意味で激しくぶつかり合う。
室内に存在する、あらゆる穴と穴は、あらゆる棒と棒によって塞がれ、
おしゃれなBGMを掻き消すかのごとく本能の叫びが響き渡った。
グラスにそそがれたシャンペンは誰かの放尿によって注がれ
デザートが欲しければおっぱいをしゃぶればいい
そうさ
ここは俺のフィールド・オブ・ドリームス!!!!!!!!!!!!!!
- 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:26:45.81 ID:b2dXAW/e0
- ( ・∀・) ほぉらほらほら〜
( ・∀・) スイーツだよぉーーーー
( ・∀・) とっても美味しいスイーツ!!
ξ^ω^ξ スイーツ!スイーツ!スイーツ!
べろべろ ちゅぱちゅぱ ぐもっちゅぐもっちゅ
( ・∀・) そして締めはとびきりのココナッツミルクさ!
どぴゅっ!
ξ^ω^ξ ゴックン!
( ・∀・) うはしゃははははああああ!!!!!!!!!!
- 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:30:52.43 ID:b2dXAW/e0
- 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
('A`) ・・・というクリスマスが今年は過ごせればいいなあ〜 という
(#・∀・) ビキビキ
_ _ .' , ..
∧ _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' ( '∀` )<リア充おt
, -'' ̄ __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ -―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒i
/ ノ | / ノ |
/ , イ ) , ー' /´ヾ_ノ
/ _, \ / , ノ
| / \ `、 / / /
j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
/ / | (_ !、_/ / 〉
`、_〉 ー‐‐` |_/
俺は童貞じゃねぇーーーーー!!!!
〜おしまい〜
- 238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:32:45.44 ID:63dQjh/gO
- なんというオチ
乙wwwwwwwww
- 239 名前: ◆TRIPOo2dZU :2007/12/19(水) 01:34:58.08 ID:b2dXAW/e0
- オトナ合作のみなさんへ「生まれてきてごめんなさい」と謝りたいです
眠たくて自分でも何書いてるのか分からなかったという・・
あのーそのー
ながらは危険ですよ!!!!!!!
おっちゃん!!!!!
オトナ合作を引き続きお楽しみください。
応援してます。そして、失礼します
- 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:36:57.40 ID:VsIyZwMK0
- 乙!
- 241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:38:42.17 ID:6UqCtPIIO
- 乙乙
- 242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:45:31.88 ID:7zI4I50+O
- 乙
- 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 01:56:06.74 ID:BJQOSPyWO
- 乙!
从'ー'从オトナの階段を上るようです(-_-)
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:08:48.22 ID:7hL1SicD0
-
ごめん、やっぱ無理だった。
書きあがらなかったよ。 はー参った参った。
- 2 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:11:15.46 ID:7hL1SicD0
- みなさんこんばんは。
_
/ \―。
( / \_
/ / ヽ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
...―/ _) < ちんちんキッ!キッ!キッ!
ノ:::へ_ __ / \_____________
|/\:::: :::: :/::: :::: \/_
/-o-ヽ―ヽ::-o---::::(::::::::.ヽ
|:: ̄/ /::::: ̄ ̄: (:::::::::::::) ─┼─
|::::/ :::: ::::::::::::: ヽ/ ─┼─
| \` \ / │
\ ------ / | | /
\ - / _/
※ 色々な面で仲良しさんの作品と被ってたりしますが、御容赦ください。
※ エロの水準はおそらく合作中最低ランクです。 期待しないで下さい。
浅く広くえっちな作品を目標にしています。
※ 支援だけでは味気ないので、予想以外なら好き勝手にレスしてもらって結構です。
もちろん支援のみでも歓迎。 さるったら体育座りでお待ちください。
※ 後半に行くにつれ地の文が少なくなる投げやりな仕様です。 序盤は我慢しなさいよね!
※ 鼻をほじりながらの閲覧はお薦めしません。食べるなんてもっての他です。
※ どうでもいいけど、天国の人は、一体何を思ってこんなAAを貼ったんでしょうね。
- 3 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:12:41.63 ID:7hL1SicD0
-
これから投下する駄文は、
『∫λノ゚ -゚リは( ^ω^)で妖魔退治するようですぜ』という空気作品を元にしています。
まとめはこちらです。
http://wiki.livedoor.jp/dokuoorz/d/%a2%e9%a6%cb%8e%c9%8e%df%20%2d%8e%df%8e%d8%20%a4%cf%a1%ca%20%a1%b0%a6%d8%a1%b0%a1%cb%a4%c7%cd%c5%cb%e2%c2%e0%bc%a3%a4%b9%a4%eb%a4%e8%a4%a6%a4%c7%a4%b9
読まなくても楽しめるよう手掛けたつもりですが、
もしも理解し難い内容でしたら、上記も合わせてお読みください。
程度の低い作品です。 お気に召さなかった場合、爽やかにブラウザを閉じ、不貞寝して下さい。
私の有言不実行により、合作全体に迷惑をおかけする事態となってしまい、申し訳ありませんでした。
さらに言うと、この文章を書いている段階で、まだ完成しておりません。
途中から代理投下してもらう予定です。100レス目あたりから再び私が投下します。
ID変わっても気にしないでね。
さるなどの状況で変動しますが、だいたい朝方まで投下をする予定です。
一気に読了するタイプの方は、まとめで読んで戴いたほうがよいかも知れません。
では、僭越ながら投下させていただきます。
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:13:08.38 ID:Yvj2xtouO
- まさか一部大富豪方式か?wwwwww
- 5 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:15:09.12 ID:7hL1SicD0
- >>3
はい。とても残念なことにそうなります。
本当に申し訳ありません。
では投下します。10レス目あたりで一度別の方に代理投下していただく予定です。
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:15:25.25 ID:OncmKc+lO
- ちんちんきっきっ!!
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:15:53.20 ID:S9eXUmFi0
- おっちゃんきた
支援
- 8 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:15:54.72 ID:7hL1SicD0
- 緊張してすら安価すら間違えました。本当に申し訳無い次第です。
もういいや、投下しちゃえ。
- 9 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:16:20.39 ID:7hL1SicD0
-
【零】
妖魔ハンターとは、俗称である。
いつしか世に蔓延り、人に仇成す異形の生物。
妖気と呼ばれる霊的オーラを帯び、その不可思議なエネルギーでもって、しばしば社会に霊的な障害を引き起こす。
そういった、所謂物の怪の類が、妖魔と呼ばれるモノたちである。
妖魔の討伐や、彼らが引き起こす問題──霊障への対処。
国家資格を有し、それらを生業にしている者を、一般的に退魔師と呼ぶ。
退魔師とは主に、霊障への対処に係る全般の作業を請け負う職業であるが、
直接な霊的戦闘を含め、主に妖魔の物理的排除を目的として依頼を受け、
それによって生計を立てている種の人間を、俗に妖魔ハンターと呼ぶ。
国家的な資格の有無は問わず、である。
公的機関の退魔師が妖魔への対処を行う際、危険を伴う場合に依頼するケースも多く、
そのほとんどが民間事業という事もあってか、退魔師の下位に属する職業と見なされている。
しかしその実情は、妖魔討伐という専門性に特化しているだけでなく、
退魔師の行うべき霊的事業全般も包括して行うケースも多く、実力はピンキリである。
それらを踏まえて考えた場合、正確には上位下位の区別はない。
- 10 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:17:35.84 ID:7hL1SicD0
-
現代社会とはすなわち文明社会であり、霊験の拠るべく範囲は極僅かであった。
高度成長が終わり、安定期を経てバブルの時代へ世が推移すると、最早霊障自体が稀な事象となり、
退魔師はもとより、スキマ産業同等の職であったハンターの存在は、世間から忘れ去られていった。
神霊に係る行事はもはや形骸化したシロモノであり、
人々は妖魔への畏怖はおろか、その存在すら感じることなく平和な日々を送っていた。
業界の一部では、バブル崩壊までの時代をハンター飽和期とも呼んでいたそうである。
しかし、そんな妖魔が近年、原因不明の増加を見せた。
社会の陰部であった妖魔と、彼らが引き起こす所謂怪奇現象は、時代時代で闇に葬られてきた事実であったが、
情報化社会の発展、主にネットのインフラの発達によって一般の人々が知るところとなり、
政府や一部関連団体と癒着したメディアによっても封殺できない段階へときていた。
度重なる霊的事件は、日本各地に点在する程度の民間ハンター稼業では追いつかず、一種の社会問題となった。
かくして、公的機関の設立を経て、妖魔とともに退魔師・ハンターの存在は広く世に知られることとなり、その需要は年々増加傾向にある。
政府の全面的なバックアップによる民間のハンター育成機関樹立、
さらに、霊障専門の国家機関においては、近年、採用枠の増設もあって、にわかに注目される職業と相成った。
これは、一流の妖魔ハンターを目指す一人の少女と、故郷を追われた孤独な妖魔による、
愛と冒険と部屋とYシャツと地の文書きすぎ面倒臭以下略による物語である。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:17:36.51 ID:OncmKc+lO
- なんてエロい地の文……!!
- 12 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:19:13.03 ID:7hL1SicD0
-
【壱】
「そ、それまでっ!」
道場全体を揺らすような声が轟き、やがて辺りの空気が弛緩してゆく。
(; ゚∀゚) 「いやあ……やるなあ。 噂に違わず、ってやつか」
∫λリ゚ -゚ノノ 「……いえ、それほどでも。 あります」
その瞬間すっと力が抜け、男の首筋に宛がわれた木刀が降ろされる。
板張りの空間、中心で対峙しているのは、
呆けたような表情の男と、相手を射抜くように見つめる一人の少女。
少し鼻は低いが、白い肌にぱっちり開かれた瞳、充分に整った容姿と言えた。
薄い桃色の唇は凛と結ばれ、男とは対照的に汗一つかいていない。
( ゚∀゚) 「恐れ入ったよ。 聞きしに勝る実力だ。 折り紙つきだな」
∫λリ゚ -゚ノノ 「恐縮です」
一礼し壁まで下がると、くさぐさな思惑の篭った視線が集中する。
それらを意に介さず、後ろで結った髪をふわりと揺らす様は、どこか濃艶な魅力を湛えていた。
- 13 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:21:04.29 ID:7hL1SicD0
-
∫λリ゚ -゚ノノ 「では、ありがとうございました」
彼女の、冷静にして余裕のある振る舞いは、その場を退く際も同様であった。
周りの訓練生が、口々にその感想を漏らす。
「すげえよな、あの娘……」
「男勝りとはこの事だぜ。 あんなほっそいのによう」
「ほ、細いけど、出るとこは出てるんだな」
「や、やっぱりてめえも、そういうとこ見てたのかよ」
「あったりまえだろ。 汗臭い道場の中に女の子が一人だぜ」
「しかも、とびきり可愛いときた……愛想は全然ないけど」
先刻、彼女と木刀を交えていた男が、腕組みで頷き口を開く。
( ゚∀゚) 「うーん、まさに逸材だな。 とんだダイヤの原石が眠っていたもんだ」
∫λリ゚ -゚ノノ 「……」
聞こえていない素振りで髪を掻き上げ、彼女は道場の扉を開いた。
- 14 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:22:27.02 ID:7hL1SicD0
-
ざああああ……。
ノ リ゚ -゚ノリ 「〜〜♪♪」
シャワーを止めると、短い吐息とともにタオルで髪を包み込む。
ノ リ*゚ -゚ノリ 「ふう……」
湯船にちゃぷんと肩まで浸かり、一息ついた。
左腕の手首から鎖骨のほうへ、ゆっくり滑らせるように指先で撫でつける。
湯煙がもくもくと立ち込める様が、外気との温度差を表わしていた。
ノ リ*゚ -゚ノリ 「……今日で半月か。
この瞬間だけだな、ここに来て良かったと思えるのは……」
大浴場を一人で占拠している満足感から、彼女は今一度長嘆を漏らす。
ノ リ*´ -`ノリ 「……ふ───ぅ」
薄白く濁った湯から覗く二つの膨らみは、少女らしからぬ自己主張に溢れている。
湯を吐き続ける獅子のオブジェだけが、その瑞々しい肢体を真正面から見据えていた。
- 15 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:23:55.72 ID:7hL1SicD0
-
……と思われていたのだが。
「おい、押すんじゃねえ!」
「さっみいいいいいい」
「見えるのか? 本当に見えるのか?」
「ばか、おい、声でけえって!」
暖気の雲に包まれた極楽と、魑魅魍魎が蠢動する地獄の沙汰は、
わずかに壁一枚を隔て、隣り合っていた。
川;塘v) 「おい、どけよ、早くどけっ」
/nパ_} 「お……いいからちょっと待てって」
(;´^ω^`) 「なあどうだ? 見えるんか? 全部見えちゃうんか──ッ!?」
寒空の下、三人の亡者が壁の穴に群がっていた。
/nハ;゚_} 「いや……それがその、湯けむりのせいでシルエットしか」
川;塘v) 「ハァハァ、こ、交代だ! どけ!」
/nハ;゚_} 「あーでも、うっすら見えてき……て、ちょっ」
(;´^ω^`) 「てめ、順番が違うだろ」
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:24:15.61 ID:OncmKc+lO
- おっちゃん////
- 17 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:26:21.10 ID:7hL1SicD0
-
川;塘v) 「ふお、ふううぅおおおお!! ハァハァハァハァハァハァハァハァハァ」
(;´^ω^`) 「おい、何やってんだよ」
ハ;゚_r ゚リ 「やめろバカ、てめえこんなところで何を……」
川;塘v) 「うなじいいよ、背中いいよお、ちゅっちゅしたいおおおおお」
(;´^ω^`) 「み、見えるのか? 見えてるのかああ!?」
ハ;゚_r ゚リ 「ずりいぞテメエ! 俺は全然見えなかったのに……」
川;塘v) 「ふあ、立ち上がる!! お尻が見えハァハァハァハァハァハァハァハァハァ」
(;´^ω^`) 「順番だ、交代だ、どけっ」
ハ;゚_r ゚リ 「くそ、もう一個穴開けろ! 俺も見たい!!」
(;´^ω^`) 「だから声でかい……っておい、早くどけよ!」
川;塘v) 「はふあハァハァおっぱいハァハァ見えそうハァハァハァハァハァ」
ハ;゚_r ゚リ 「ばか、やめろズボン脱ぐな!!」
ノ リ*゚ -゚ノリ 「♪♪」
熱い湯に蕩けそうな肢体を巡り、醜き男たちの押しくらまんじゅうは続く。
その視線は光の漏れる、その一点に集中していた。
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:28:01.51 ID:Yvj2xtouO
- AAきめぇwwww
- 19 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:28:01.98 ID:7hL1SicD0
-
│^) ハ;゚_r ゚リ ;塘v);´^ω^`)ハァハァハァハァ
│^ω^) ハ;゚_r ゚リ ;塘v);´^ω^`)ハァハァハァハァ
お?>( ^ω^) ハ;゚_r ゚リ ;塘v);´^ω^`)ハァハァハァハァ
ゆえに、後方より迫り来る彼の存在に気付く者は居なかった。
( ^ω^)・・・ ハ;゚_r ゚リ ;塘v);´^ω^`)ハァハァハァハァ
( ゚ω゚)カッ ハ;゚_r ゚リ ;塘v);´^ω^`)ハァハァハァハァ
透き通るような冬の星空に、三つの濁った叫喚が轟くのは、このわずか数秒後のこと。
−−−
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:28:05.61 ID:OncmKc+lO
- (;´^ω^`)
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:28:41.62 ID:HYYMTamMO
- おっちゃん
- 22 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:28:44.49 ID:7hL1SicD0
-
◆ 从'ー'从 オトナの階段を上るようです(-_-) 第六夜 ◆
- 23 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:29:39.36 ID:7hL1SicD0
- ※ごめん、ここで一度代理と交代します。もうちっと書き溜めてきます。
んじゃ代理の人お願いします。
- 24 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:30:10.24 ID:sCkBnSYf0
- あ、あーマイテスマイテス
- 25 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:30:48.09 ID:sCkBnSYf0
-
旅館の一室のような畳張りの生活空間。
ノ リ*゚ -゚ノリ 「ああ、さっぱりした」
浅黄色のパジャマに着替え、煎餅布団の枕元で手荷物を漁る彼女、名を折砂空子という。
そのまま、取り出した櫛を使って丁寧に髪を梳く。
頬を桜色に染めた、空子……クーは、ちょっと人より器量の良い事を除けば、
至って普通の、どこにでも居る湯上りの女の子のようだが、
何を隠そう、今や世間で知らぬ者はいない”妖魔ハンター”を目指す卵なのだった。
ノ リ゚ -゚ノリ 「矢張り、修行のあとの風呂はいいものだ……」
手鏡で確認しつつ、顔に化粧水を揉み込んでいく。
ノ リ゚ ー゚ノリ 「ま、コーチがあの程度じゃあ、流すべき汗も出やしなかったがな」
仕上げにぱちんと頬を叩くと、布団の上で肢を投げ出し、軽くストレッチをはじめる。
上体がしなやかに反り上がると、それにつれて両の膨らみが上方を仰いだ。
ノ リ゚ -゚ノリ 「しかし、ペンはまだ帰ってこないのか」
ひとしきり柔軟を繰り返したあと、伸ばしていた腕を降ろし、虚無の空間に言葉を投げかける。
ノ リ゚ -゚ノリ 「……ペン、おいペン! いたら返事!」
- 26 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:31:56.68 ID:sCkBnSYf0
-
その声に呼応し、間の抜けた声が部屋に響いた。
「おっおっおっ……」
続けざま、障子がすっと横に開く。
座っているクーの視線、そのまた下方に、小さな影が姿をあらわした。
│^ω^)チラ
まん丸い頭部に、とってつけたような平らな胴体。
そこから伸びた四肢はこれまた丸く、ただの出っ張りみたいなフォルムで、
その役割を果たしているのか、いささか疑問の残る風采である。
キュムキュムとけったいな足音を立てながら、
白い縫いぐるみのような物体は、布団へ向かってよちよち歩を進める。
( ^ω^)ノ 「おいすーですお。 ただいま帰りまし……」
Σ(゚ω(# )ノ て ガッ
言い終わらないうちに、その横面へ、容赦も情けもない平手が飛んだ。
ノ リ#゚ -゚ノリ 「……遅いぞ! どこほっつき歩いてたんだ」
(; ^ω^) 「ほ、ほっつき歩くって……
僕は、あいつらの後片付けをしてたんですお!」
頬を張られた生物は、丸い腕をぴこぴこ動かして必死に反論する。
- 27 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:34:49.92 ID:sCkBnSYf0
-
ノ リ゚ -゚ノリ 「ふむ。 それで、奴らはどうなった?」
( ^ω^) 「コーチの部屋に突き出してきましたお。 おそらくこってり搾られているはずですお」
ノ リ#゚ -゚ノリ 「不逞の輩め……私の風呂を覗くとはいい度胸だ」
( ^ω^) 「おっおっお。 見慣れてしまえば、命と引き換えに見るほどのものでもないのにお……」
Σ(゚ω(#○≡ ブッ
白い縫いぐるみのような彼は、新種の妖魔『ブーン族』の子供である。
今から丁度一年前、退魔師三級の資格試験に臨もうとしていたクーの前に現れ、
その危機を救った、命の恩人ともいうべき存在だった。
しかし。
見ての通り、普段は奴隷同様の扱いで虐げられている。
ノ リ゚ -゚ノリ 「ふん、修行とはいえ、こんな山奥くんだりに……
おいペン、お茶。 茶だ。 早く注げ」
(; ^ω^) 「人使い……もとい、妖魔使いが荒いですお」
ペンというのは彼の名前であり、名付け親はクーである。
彼が現れたとき、シャーペンが机の端に転がっていた。
ただそれだけ。 いささか安直な由来である。
彼にはその外形を変化させ得る特技があり、
また、霊気のヨリシロ、媒体となることも可能である。
クーは、彼を自分に隷従する使い魔としてだけではなく、霊気増幅作用を持つ武器としても利用している。
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:35:35.38 ID:Abok0494O
- 支援
- 29 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:37:04.67 ID:sCkBnSYf0
-
ノ リ゚ -゚ノリ 「あと半月も、あいつらと一緒にいなきゃいけないってのは忍びないな」
先刻、騒々しさに何事かと飛び出したクーは、
浴場の外で、細長い縄状に変化したペンにまとめて縛り上げられた、三人の男達を発見した。
彼らはここ──美賦山・擬古田道場において半月をともにしている、修行仲間とも言える者達である。
もっとも、異端である彼女は、退魔師訓練生の若者の中でも少々浮いた存在であり、
そこには取り立てて仲間意識など無かったのだが。
浴後のものだけではない上気と、鋭い眼光をもって、男たちに詰め寄った。
バスタオルの結び目がはらりとほどけ、いやーんまいっちんぐとかやりつつも、
彼らをボコボコにのし、のちの処理をペンに課したのであった。
ノ リ#゚ -゚ノリ 「おまけに、弱すぎて組手の相手にもならんときた」
( ^ω^) 「おっお。 クーさんが強すぎるんですお」
肩で担ぐように急須をもち、湯のみにこぽこぽ傾けながら、ペンが呟いた。
奪うようにそれを受け取ると、端から溢れた茶の熱湯が彼の頭に降り注いだ。
- 30 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:39:56.41 ID:sCkBnSYf0
-
ノ リ゚ -゚ノリ 「ずずず……ふー。 しっかしなあ」
もんどりうって畳を転げ回るペンの姿を全く意に介さず、ゆるり回想する。
ノ リ゚ -゚ノリ 「いくら所長命令とはいえ、こんな場所でおままごとみたいな修行をいくら繰り返したところで、
あまり意味はなさそうなものだが」
──何せ、私は今のままで充分強いからな。
ペンの七転八倒を背景にそう呟くと、小さなこぶしを掲げ、ぎゅうと握り締めた。
−−−
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:40:24.04 ID:FakojfdcO
- 支援
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:41:10.72 ID:C+OTpgnrO
- 0時までに1000いったらチンコ切断する
http://same.u.la/test/r.so/afox.2ch.net/news4vip/1198074602/l10
- 33 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:42:11.65 ID:sCkBnSYf0
-
∫λリ゚ -゚ノノ 「美賦山? 美賦山ってあの?」
( ´_ゝ`) 「ああ、霊験あらたかなあの美賦山だ。
擬古派の総本山がある、観光地としても有名なあの美賦山だ」
説明的なセリフを口にしながら、
流石霊媒事務所所長であるアニー流石は、緩慢な動作で葉巻に火を点けた。
薄暗い雑居ビルの一角。 ボロくて日よけの意味を成さないブラインドが、遠慮知らずに西日を透かしている。
赤く照らされた横顔をニヒルに傾け、怪訝な表情のクーを一瞥する。
そんな彼は、ひとしきり煙を深く吸い込んだあと、盛大に噎せ五分ほど悶絶した。
(; ´_ゝ`) 「ごほっ、げほっ……つまりその、そういうわけだ」
∫λリ゚ -゚ノノ 「話が全く見えません。どういうわけだ……ですか」
( ´_ゝ`) 「そこで一ヶ月間修行してこいって事だ。
ああ、もう師範代のほうに話はつけてあるから」
∫λリ゚ -゚ノノ 「いや、急にそんな事を言われても」
そう言って頬を掻くクーの顔の横、ガムテープだらけの窓ガラスが、風に煽られてみしみし音をたてた。
- 34 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:44:18.97 ID:sCkBnSYf0
-
都内の一角、そのまた片隅のさらに端っこのほうに、所在無さげに掲げられた”流石霊媒事務所”の看板。
半年ほど前、退魔師二級の資格試験に合格するとすぐ、クーはそのドアを叩いた。
専門学校やセミナーの類には通わず、独学で妖魔ハンターを目指すためには、
公認退魔師の事務所に所属し実務経験を蓄えながら、というのが手っ取り早いと考えたためだ。
求人情報誌の隅っこに掲載されていた米粒ほどの要項を目ざとく発見し、
とんとん拍子で採用が決まった、そこまでは良かったのだが。
見た目の通り、閑古鳥すら鳴くのを惜しむようなこの事務所で半年近く助手を勤め上げた結果、
やらせて貰えた仕事は、雑用という言葉以外に表現の見つからないシロモノだった。
無論、助手とはいっても、彼女にどこかの社長秘書のような甲斐甲斐しさは微塵もなく、
書類整理や電話応対も含め、事務は専らペンに任せきりという体たらく。
かくして、実働時間の殆どを、所長をしばいたりペンをしばいたりして無為に過ごす毎日である。
無論、日々の鍛錬は欠かさないし、
トレーニングと称して事務所の器物を破壊したり所長をしばいたりするのは日常茶飯事だ。
そして、近隣からの苦情に対処したり、散らかった事務所の内部を泣く泣く片付けるのは、
言うまでもなくペンのお仕事である。
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:44:19.26 ID:Abok0494O
- つーか、これ、投下してもらいながら涙目で書き溜めてんのかww
漫画家みてえwww
- 36 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:47:22.16 ID:sCkBnSYf0
-
( ´_ゝ`) 「戻ってきたら、簡単な仕事を一件任せてあげよーかなー」
∫λリ゚ -゚ノノ 「何言ってるんだか。依頼なんてここ半月、まったく来やしないじゃないですか」
たまに舞い込む依頼といえば……。
台所に涌いたカビみたいな妖魔を駆除したり、逃げ出したペットの妖魔を妖気から探索したり、
下着泥棒をした妖魔を捕まえたり、ゲーセンでカツアゲしていた妖魔を熱く説得して更正させたり、と、
私立探偵ですらやらないようなしょっぱい事件ばかりである。
(; ´_ゝ`) 「う……じゃ、じゃあ、こうしよう。
年末のボーナスってことで、次回の依頼料から経費を差し引いた、残り半分を支給する
……これでどうだ?」
∫λリ*゚ -゚ノノ 「行って来ます」
二つ返事で了承したその時には考えが回らなかったが、
所長がえらく羽振りのいい条件を提示してまで彼女を派遣させたのは、
なんという事もなく、それが仕事の一環だったからである。
美賦山は全国的に有名な霊的磁場の一つであり、その霊験効果を目的に訪れる者も少なくない。
六合目あたりには美賦神社というそのまんまなネーミングの社が建ち、世にも珍奇な神体が祀られているという。
来年は霊的に縁ある年らしく、年始にはいささか規模の大きい祭祀が行われるらしい。
はたして彼女は、修行と称して、それらに係る雑務の一端を担う目的でこの地に駆り出されたのだ。
−−−
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:48:50.18 ID:FakojfdcO
- 支援
- 38 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:49:25.48 ID:sCkBnSYf0
-
ノ リ゚ -゚ノリ 「くそっ。 所長め、騙しおって」
忌々しげに眉を吊り上げ、唇を噛んだのは、
ここに来てからというもの、修行以外にも何かにつけ雑用を押し付けられるからである。
儀式に必要な霊具を運べだの、掃除をしろだの、仕舞いには巫女の手伝いをしろだのとのたまうのだ。
無論、見えないところでその雑務の殆どをペンに押し付けている。
ノ リ゚ -゚ノリ 「第一、修行というくらいなら、師範が直々に術法を伝授してくれていいだろうに」
( ^ω^) 「おっお。 所長の知人の方なんですお? 気になりますお」
そもそも、この道場の師範代であり、美賦神社の神主でもある偉大な術者には、何故か一度も目通しがかなっていない。
昼間、訓練生に稽古をつけていた男、所謂コーチはクーにとって恐るるに足らぬ人物で、
おまけに、肝要な霊術の類はからきしときている。
ここの”修行”とやらは、他の者は兎も角、彼女の心を満足させ得るものではなかったのだ。
- 39 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:52:25.20 ID:sCkBnSYf0
-
ノ リ#゚ -゚ノリ 「見ていろ……必ずや霊力を高めて帰還し……」
( ^ω^) 「?」
ノ リ#゚ -゚ノリ 「来年中。 そう、せめて来年中には、退魔師一級の試験にパスしてやる」
( ^ω^) 「おー。その意気ですお。 頑張ってくださいお」
ノ リ*゚ -゚ノリ 「そして、その暁には──。
手始めにあの事務所を乗っ取り、妖魔対策クーちゃん本部を設立するのだ!!
ロリコン所長は雑用でこき使ってやる!!」
_, ._
( ;^ω^) 「……」
彼女は一見すると、表情の起伏に乏しく物静かな態度ではあったが、
その実、素直でもクールでもない女の子だった──。
布団をステージに奮われる熱弁の他には、ヒーターの送気音だけが静かに響く、山林の奥地。
ペンの頭をぽこぽこ叩きながらの主張と妄想は、夜半、疲れ果てた彼女が眠るまで続けられた。
−−−
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:53:02.33 ID:OncmKc+lO
- つかこの地文量でながらは無理だろう
- 41 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:55:32.31 ID:sCkBnSYf0
-
「……?」
もそり。
いつものように移動を果たした先、ヒッキーは己の状況に疑問を覚えていた。
時空の移動はスムーズにいった筈だった。
しかし、目覚めた先はいたく窮屈で、視界はいまだ暗澹たる闇に覆われている。
(-_-) 「ここは? ん……?」
むにゅ。 むにゅむにゅ。
背に覆い被さっているのは──なんだろう、布団?
うつ伏せに近い状態でヒッキーは思った。
不安定な床は妙に柔らかく、
その身を起こそうと突っ張った腕の先、掌の中で形を変える、ボールのような物体。
(;-_-) 「なんだろう、ここは一体……?」
ぱちん。
堅い音に続いて、視界が明滅した。
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/19(水) 23:58:03.08 ID:OncmKc+lO
- 支援
- 43 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/19(水) 23:58:16.82 ID:sCkBnSYf0
-
「う……?」
ノ リ# ー ノリ 「……」
眩い光が瞼を刺激する中、飛び込んできた光景は。
口許をぴくぴくと痙攣させている、パジャマ姿の──女の子?
(;-_-) 「わ、渡辺さん……じゃない、あ、あれ?」
そして、その両手で丹念に揉みしだいていたものは。
(|||-_-) 「ちょ、待ってくださ、その、誤解……」
ノ リ# - ノリ 「……問答無用!!」
──もはや、説明を要さない。
澄み渡る冬の星空を背景に、またも男の絶叫が轟き渡った。
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 00:00:34.49 ID:GYgWKEYSO
- >>40
それでも十オナなら……!
- 45 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:00:38.23 ID:pQbhtY4n0
-
【R15】
∫λリ゚ -゚ノノ は( ^ω^)で妖魔退治するようですぜ IN オトナ合作
−邂逅 の章−
- 46 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:02:36.66 ID:pQbhtY4n0
-
【弐】
∫λリ#゚ -゚ノノ 「……いつまで着いてくるんだっ」
クーは上着のポケットに両手を差し入れ、やや前傾姿勢で石段を上ってゆく。
(;-_-) 「そう……ハァ、言われても、ハァハァ、ひぃ」
後ろをついてゆくヒッキーには、充分過ぎるほどに早いペースだった。
丈が短めで、襟元からフードまでがモサモサした、白いダウンジャケット。
フェイクファーの上で揺れるポニーテールを見上げながら、なおも必死で両足を動かす。
( ^ω^) 「おっおっおっ。
クーさんについてくるとは、見かけによらず頑張り屋な痴漢さんだお」
∫λリ゚ -゚ノノ 「……ふん、助平根性ってやつだろう」
上り切ると、そのまま鳥居を抜けて参道へと進む。
境内は普段に比べると閑散としていたが、それなりの知名度を表すかのように、
まばらながらも参拝客の姿が散見された。
手水舎(ちょうずや)を横切ったあたりで、クーはくるりと振り返って告げた。
∫λリ゚ -゚ノノ 「いい加減にしろ。 何が目的だ?」
(;-_-) 「……な、何度も、はひ、はぁ、説明、した、通りです……」
ようやく足を止めることができると、
ヒッキーは両膝に手を当て、息を切らしながら絶え絶えに言葉を発した。
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 00:03:52.61 ID:GYgWKEYSO
- 支援
- 48 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:07:15.56 ID:pQbhtY4n0
-
(;-_-) 「ぼくは、DATという機械を追って、各次元を移動する者です。
今朝がたは大変失礼しましたが……少なくとも、ここに僕が現れたということは、
近くにDATがあるという事に相違ありません」
ブレザーの胸ポケットからハンカチを出し、大仰な仕草で額の汗を拭きとる。
(;-_-) 「DATは、別次元から世の理を覆し、性的な事件を誘発する、至って危険な開発物です。
何か心当たりはありませんか? 周りで変な輩が増えたとか……」
∫λリ#゚ -゚ノノ 「知っての通り、心当たりならバッチリあるぞ。
ブレザー姿の男が就寝中の女の子に夜這いするという事件がな」
両手を合わせ、拳をぽきぽきと鳴らしながら彼のもとへ近寄ってゆく。
( ^ω^) 「DATを探すより、脱兎の如く逃げるほうが先だと思うお」
ブーツのつま先が、ペンの顔面へ見事にめり込んだ。
∫λリ゚ -゚ノノ 「覚えておけ、私は未来の一流ハンターである空子さまだ。
私が退魔師の卵だとするなら、さしずめ、お前は性犯罪者の卵ってやつだな。
……世のため人のため、今ここで塵芥へと還るか?」
(;-_-) 「だ、だから違いますって!」
薄いカーキのセーターに、
ボックス・プリーツの入ったデニムのフレアミニ、レザーのショートブーツ、ハイソックス。
華美というほどではないが、そのいでたちと細く小さな体躯からは、
おおよそ霊媒やら修行などという、古めかしく汗臭い単語は結びつくものではない。
- 49 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:08:57.79 ID:pQbhtY4n0
-
顔の横でこぶしを握るクーの容姿は、黙っていれば充分に可愛いとヒッキーも認められるものであったが、
その顔は無表情ながらも真剣味と凄味に溢れており、彼女の腕っ節の強さを証明していた。
∫λリ゚ -゚ノノ 「今日の修行は午後からだが、肩ならしに……」
(;-_-) 「ちょ、や、やめてくださいよ……」
ぐいと襟元を掴まれたヒッキーが身じろいだ途端、裾口から小さな機械がかちゃりと落ちる。
(-_-) 「あっ……」
拾い上げたそれは、携帯電話型の端末だった。
(;-_-) 「わ、渡辺さんはどこ……? なんで応答してくれないんだろう」
∫λリ゚ -゚ノノ 「渡辺さん? お前の仲間か?」
( ^ω^) 「ここは日本でも有数の霊的磁場、霊脈なんだお。
周りは山林に囲まれてるし、携帯の電波は非常に不安定なんだお」
(-_-) 「い、いえ……」
ヒッキーが持つ端末は、次元移動に関わるDAT−DRIVEの原理を応用した特注のレシーバーで、
時空を歪めて相手の端末を感知するため、微弱な電波の阻害要因程度はそう問題としない。
にも関わらず、早朝から今まで何の応答もなく、渡辺さんの行方は掴めないままなのだった。
(-_-) (この世界にいることはほぼ間違いないのですが……)
- 50 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:11:21.38 ID:pQbhtY4n0
-
∫λリ゚ -゚ノノ 「さてと、そろそろ覚悟はできたか?
ガタガタ震えて命乞いする用意はOK?」
(;-_-) 「って、わ──ッ!
いや、だからやめ、ちょ……」
「いやああぁあぁああ!!」
クーが目一杯こぶしを振り上げたところで、後方より甲高い叫声が轟き渡った。
∫λリ゚ -゚ノノ 「……!!」
(;-_-) 「や、やめてくだ、ちょ、いや……あれ?」
∫λリ゚ -゚ノノ 「……何事だ?」
( ^ω^) 「あっちからですお!!」
(-_-) 「わっ!!」
クーが掴んでいた襟を突き放すと、ヒッキーはバランスを崩して尻餅をついた。
動転した彼が立ち上がろうと手をついた時には、既に二人は声のした方、社務所の脇へ向かって駆け出していた。
- 51 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:13:20.07 ID:pQbhtY4n0
-
本殿の手前、社務所のある角を曲がったところで、ぴたりと足を止める。
∫λリ゚ -゚ノノ 「……!!」
中空を舞う土埃に紛れ、奇怪な情景が広がっていた。
ξ;゚听)ξ「ちょ、ちょっと、何なのよコレ!?」
石畳を突き破って、幹の細長い潅木のようなものが生えていた。
不可思議に伸びた枝がまるで無数の腕のようにしなっている。
そしてその先では、助勤(アルバイト)であろう巫女装束の娘を、抱え込むかの如く捉え、拘束していた。
('、`;川「木、木のばけもの……!?」
ノハ;゚听) 「す、すごい力だ、抜けないぞぉおぉぉぉお!!」
川 ゚ -゚) 「あいたー、なんねこれはー」
葉がない灰色の枝はなおも、うねうねと蠢き、逃げ惑う他の参拝客にもその触手を伸ばそうとしている。
ペンがそれを見上げ、ごくりと唾を飲み込んだ。
(; ^ω^) 「……クーさん、これは!」
∫λリ;゚ -゚ノノ 「”絶望樹”か?」
”絶望樹”。
瘴気や人の欲望を養分として生きる、魔界の木。
種子を介して、人を妖魔に変えてしまう性質がある。
妖魔であるペンが棲み処を追われ、人間界への移住を余儀なくされたのも、この木による襲撃が原因であった。
- 52 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:15:30.59 ID:pQbhtY4n0
-
Σξ///)ξ「やっ! ちょっ、やだぁ!」
ノハ;゚听) 「え、うそ」
そのうちに、大蛇の如く絡みついた枝の一本が、緩慢な動きで巫女の袂を押し開いた。
Σ(゚、゚*川 「な、何!?」
襟元から広い袖口を抜け、緋袴の裾を捲くり上げるように上昇する。
彼女達は襦袢を着けていないため、白衣の下は直に下着を着用していた。
垂れ下がった合わせの隙間から、巫女の柔肌と、ピンクのブラが露出する。
白く伸びた太腿が露わになり、ぐいぐいと引き上げる脇から下着のレースが垣間見える。
ノハ///) 「わ、わあぁぁぁあ!?」
(///*川 「きゃっ!! だ、だめっ……」
他の枝もそれに続き、思い思いの動作をもって、巫女たちの装束をほどきはじめた。
ξ///)ξ「な、何なのよコレ……いやぁっ!」
川 ゚ -゚) 「ぼいーんぼぼいーん」
中には動じない者もいたが、
巫女たちが枝の動きに抵抗するように身を捩り、くねらす絵図は、艶かしくも奇怪な様相であった。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「くっ……! 相変わらず趣味の悪いことだ」
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 00:16:23.07 ID:c3sttQjP0
- あ、あれ?クーが二人・・・気のせいか
- 54 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:18:41.77 ID:pQbhtY4n0
-
(;-_-) 「はぁ、はぁ……ちょっと待っ……うわあ!」
息を切らせて走り寄ったヒッキーが、眼前の光景に驚愕の表情を浮かべる。
(;-_-) 「な、なんですか、これっ」
∫λリ゚ -゚ノノ 「こいつは絶望樹……。 お前みたいなショボい小悪党とは違う、本物の魔の化身って奴だ。
そうだよな? ペン」
(; ^ω^) 「正確にはあいつと違う気もするけど……とてもよく似てますお。
気を付けてくださいお!」
∫λリ゚ -゚ノノ 「わかっている」
まるで、枝の一本一本がそれぞれ独立した生き物のように、
巫女の肢体を蹂躙すべく、しなり、蠢き、絡みつく。
ノハ///) 「ひゃあぁっ!! そ、そこは……!!」
Σ(/、// 川 「ちょ、だめ、見えちゃう……!!」
(*-_-) 「……」
ついつい、その様相に見とれてしまっていたヒッキーの尻を、
体を鋭角に変容させたペンが突き刺した。
- 55 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:21:05.01 ID:pQbhtY4n0
-
後ろから上がった悲鳴を合図に、クーが腰を落とし、臨戦体勢を取る。
∫λリ゚ -゚ノノ 「物の怪め……
己の棲むべき場所へ還るがよい!」
右手の中指を中心として、赤みがかった空間のうねりが生じ、炎のように立ち昇る。
瞬く間に手首全体を覆った、紅蓮の霊気塊。
彼女はそれをぐっと握り締めると、一直線に駆け出し、枝の一本目掛けて跳躍した。
∫λリ゚ -゚ノノ 「……たぁあっ!!」
奮迅の叫声。
ともに、紅い手刀が一閃する。
ノハ;゚听) 「ひゃっ!」
どさり。
クーが着地すると同時に、
白衣の殆どを脱がされかけていた巫女の一人が、枝から解放され、地に落ちた。
断たれた枝は、そのままびくびくと痙攣するようにのた打ち、砂塵となって掻き消えた。
すぐさま、別の枝がめきめきとうねり、クーのほうへとその触手を伸ばす。
∫λリ゚ -゚ノノ 「……遅いっ!!」
緩慢で直線的な軌道の攻撃。
彼女はそれを難なくかわすと、左下から斬り上げるように手刀を返す。
- 56 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:23:54.01 ID:pQbhtY4n0
-
鋭利な刃物で裁断したかのように、気持ちいいくらいすっぱりと枝が切れ、石畳に落ちる。
裂けた木肌から肉色の樹液が迸った。
∫λリ゚ -゚ノノ 「やぁっ!!」
掛け声とともに手刀を振るう。
巫女の一人を拘束し、行灯袴の帯を器用な動きでほどいていた枝が、力を無くして地に落ちる。
('、`*川「あ、ああ……」
服を抑えてよろめきながら立ち去る巫女。
その横で、ヒッキーはクーの戦いぶりに釘付けになっていた。
(;-_-) 「す、すごい……」
( ^ω^) 「おっおっお。 クーさんはどんどん強くなっているお」
彼らの声が聞こえているのかいないのか、
余裕の表情を崩さないまま、体勢を整えなおすクー。
∫λリ゚ -゚ノノ 「ふん、たあいもない。 このまま一気に……」
しかし、次の瞬間、
残りの枝へと駆け出そうとした彼女の体が、見えない力によって後方へと引き寄せられた。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「……うっ!?」
ベクトルを無理矢理修正され、口から短いうめきが漏れる。
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 00:24:43.07 ID:c3sttQjP0
- 支援臼井世!何矢ってん野!
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 00:26:40.48 ID:2y8oqdxm0
- 空気読めよ・・・
むしろ十オナ的には猿りたいんだよ・・・
- 59 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:27:42.45 ID:pQbhtY4n0
-
続けざま、その体に軽い衝撃が走った。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「くぁっ……!?」
衝撃自体は強いものではなかったが、
ぐいぐいと引っ張られる力は強靭で、抗うすべなくバランスを崩す。
ついに彼女は膝を折り、乾いた土の上を後ろへ引き摺られる格好になった。
∫λリ> -゚ノノ 「な……、ぺ、ペン!!」
手足をばたつかせ、ペンの名を呼んだ。
そのままずるずると、後方の木立まで引き寄せられたところで、ようやく力から解放される。
『くっくく……』
∫λリ゚ -゚ノノ 「!!」
起き上がろうとした先、見覚えのある顔が視界に飛び込んできた。
∫λリ゚ -゚ノノ 「……あんたは……」
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 00:29:07.81 ID:iiEkXMVz0
- >>58
むしろ猿ってから保守か
- 61 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:29:51.20 ID:pQbhtY4n0
-
( ゚∀゚) 「ふっふっふ、今日のぱんちゅは白か。シンプルだが清楚で評価大。
柔らかくて美味しそうなふともも、その先には純白、これに尽きる。
やっぱり私服はいいな、胴着もいいがそれより数段いい」
手水舎の屋根に、筋肉質な男が腕を組み、仁王立ちしていた。
∫λリ゚ -゚ノノ 「コーチじゃないか。 この騒動は、お前の仕業か?」
( ゚∀゚) 「おうおう、訓練生のくせに、ずいぶんと大きな口を叩いてくれるなあ」
∫λリ゚ -゚ノノ 「貴様みたいな雑魚にはこのくらいで丁度いい」
(; ゚∀゚) 「……どんどん二人称がひどい扱いになってるな。
言ってくれるわ。 俺の霊能力も知らず、雑魚呼ばわりとはな」
クーは、お尻についた砂埃をはたきながら立ち上がる。
眉を顰め、きっとその顔を睨みつけながら言った。
∫λリ゚ -゚ノノ 「……ほう、お前の能力とは、妖魔を使って巫女に悪戯することなのか?」
( ゚∀゚) 「……ふん、そいつはオマケ。 楽しいショーの前菜に過ぎないよ。
……あくまで、メインディッシュはお前だからな!!」
男のこめかみに血管が浮き、顔全体が紫色に染まっていく。
∫λリ゚ -゚ノノ 「!(これは……妖魔に変容している?
やはりこいつ、絶望樹の種子を……)」
- 62 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:32:09.41 ID:pQbhtY4n0
-
( ゚∀゚) 「ククク……小娘め! 踊ってもらうぞ!」
言いながら、胴着の袂から一体の藁人形を取り出した。
それは、大柄で筋肉質な彼──ジョルジュ長岡の頑強な体躯に比較して、
いかにも不釣合であり、奇怪なムードを醸し出している。
∫λリ゚ -゚ノノ 「何かと思えば、いい年こいてお人形遊びか。
くだらん。お家でフィギュア萌え〜とはしゃいでろ」
(#゚∀゚) 「……言ってくれるな。 吠え面かくんじゃないぞ」
∫λリ゚ -゚ノノ 「その言葉、そっくり返そう」
言うが早いか彼女は駆け出し、俊足で間合いを詰めた。
手水舎の社の下まで来ると、瞬発的に腰を落とし、地を蹴る。
左手で庇を掴み、勢い任せにその屋根へ飛び移ろうと……。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「!!」
そこで不意に後方への負荷が掛かり、その左手は空を泳いだ。
なおも引かれる力に抗えず、バランスを取り損ねて背中から着地する。
∫λリ> -゚ノノ 「ぐっ……!」
先刻、木立の方向へと追いやられたのと同じ、見えざる圧迫。
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 00:32:54.24 ID:RhnjBAWXO
- 支援入れたら逆にアレかなと思いつつ支援
- 64 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:34:13.13 ID:pQbhtY4n0
-
( ゚∀゚) 「ははは! 威勢がいいのは口だけだな!」
ジョルジュが手を離すと、藁人形は落下する事なく、ふわりと宙を舞う。
( ゚∀゚) 「相手の霊能力の性質も見極めず、我武者羅に突っ込んでいるだけじゃあ、
一流なんて程遠いな。まだまだお前は半人前だ」
∫λリ;゚ -゚ノノ 「く、くそ、一体何が……」
立ち上がるや否や、すぐさま追撃するつもりだった。
しかし、前進しようとすると、その体がぐいと引っ張られて止まる。
( ゚∀゚) 「ククク。 念を込めた特製のドールだ……。
こいつを甘く見るなよ。
時空を捻じ曲げ、対象と意識した相手へ、
”間接的に、直接の刺激を”与えることができる、スグレモノだ」
∫λリ゚ -゚ノノ 「な!? どういう……ことだ」
不明瞭な説明に、半ば当然の疑問を返すクーの足首は、
まるで何者かに掴まれているような圧迫を受け、その場から動くことが叶わないでいる。
( ゚∀゚) 「実は俺にもよくわからん。わからんが、
とにかく俺は、この位置からお前に触れることができるってこった……」
見ると、その両手は何かを掴むように、掌を丸めた形で握られている。
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 00:36:17.24 ID:pQbhtY4n0
- ここで一つ投下に関係のないこと。
この代理投下はどちらにしても2時に終わるんで、
ギャグが入ってたりエロが入ってたりして、「わっふる!」とか「>>〜〜 ねーよwwww」とかそういうレスがあったほうが
おっちゃんは喜ぶと思います。以下投下に戻ります。勝手な私情です。気にしないでください。気にしたら掘るからな
- 66 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:38:33.82 ID:pQbhtY4n0
-
( ゚∀゚) 「まあ、ここも……一人前だと言ってやろう」
∫λリ;゚ -゚ノノ 「……!?」
言うが早いか、突如足首の拘束が解け、彼女はよろめき前屈する。
そのまま、まさぐるような感覚が脚から脇腹、鳩尾へと駆け上がり、
セーターの胸が、まるで指でつつかれたかのように、ふにふにとくぼんだ。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「なっ、なぁっ!?」
ふに、ふにふにふに。
∫λリ#゚ -゚ノノ 「や、やめろっ! この変態野郎!!」
胸の前で手を振り払うが、なおもその触診は止むことがない。
むにゅうっ。
Σ∫λリ*゚ -゚ノノ 「ちょ、何だ!?」
不意に、白いダウンの前が押し広げられるようにはだけ、
両胸がくっきりと、その形を押し出すように、セーター越しに下から持ち上げられた。
( ゚∀゚) 「……むふふ、マーベラス」
∫λリ#゚ -゚ノノ 「ば、ばかっ!! 貴様……」
- 67 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:41:03.38 ID:pQbhtY4n0
-
言葉を遮るように、胸の膨らみが鷲掴みの形に窪んだ。
Σ∫λリ//-/ノノ 「きゃふっ!」
(* ゚∀゚) 「うひゃひゃ、おっぱいがいっぱいじゃ──!!」
∫λリ# - ノノ 「こ、こ、こ、このやろおおおっ!!」
激昂したクーは、胸を掴まれたまま地を蹴り、走り出した。
( ゚∀゚) 「そらそら!!」
ふにゅふにゅっ。
Σ∫λリ//-/ノノ 「やぅ!」
しかし、胸を……否、おっぱいを揉まれた衝撃を鋭敏に感じ取り、思わず立ち止まってしまう。
∫λリ;*゚ -゚ノノ 「く、こ、このへんたいめぇっ!!」
( ∀ ) 「!!」
その言葉を聞くと、ぴたりと手の動きがやんだ。
( ゚∀゚) 「変態……だと……」
紫色の顔が怒りを帯び、赤黒く変化してゆく。
- 68 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:43:20.44 ID:pQbhtY4n0
-
(#゚∀゚) 「俺はなああああああ!!
おっぱいが触りたくて触りたくて触りたくて
触りたくて触りたくて触りたくて触りたくて
触りたくて触りたくて触りたくて触りたくて
触りたくて触りたくて触りたくて触りたくて
触りたくて触りたくて触りたくて触りたくて
触りたくて触りたくて触りたくて触りたくて
しょうがなかったんだよこんのボケッあっもうチクショッ!」
眼窩から剥き出すばかりに目を見開き、唾を飛ばしながら怒声を発した。
それは、ジョルジュという男の人生を体現する、重い、重い魂の主張だった。
∫λリ;゚ -゚ノノ (こ、こいつ……)
( ゚∀゚) 「……見てろ、見てやがれ」
まるでオペを開始するドクターのように、掌を上に向けてわきわき動かすこと、数回。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「お、おい、何を……」
( ゚∀゚) 「うおおおおおおおおらあああああああ!!」
叫びながら、両掌を綺麗に揃えて、中空に二つ、並べ立てた。
−−−
- 69 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:46:16.84 ID:pQbhtY4n0
-
【参】
(; ^ω^) 「ああっ、クーさん……!」
参道脇の木立までクーの体躯が吸い寄せられたあと、ペンはその後を追って飛び立とうとした。
ξ*゚听)ξ「た、たすけて、誰か……」
(;-_-) 「……! 木が……!?」
Σξ///)ξ「きゃあ!!」
しかし、伐採の危機から脱した途端、なおも拘束の解けない巫女の一人に陵辱を再開した絶望樹を見て、
彼らはその動きを止めざるを得なかった。
ξ///)ξ「や、だめ、ひゃぁ」
まるで見せびらかすかのように装束の前を引き広げ、露出したお腹に、首筋に、纏わりつく。
ストライプのブラの吊り紐を弛ませるように割り侵入すると、胸を包むカップが引っ張られるように摺り上がった。
下半分を露わにしたなだらかな膨らみを、枝先で弄ぶように撫でつける。
(;-_-) 「これは絶景……じゃなかった、大変だ」
ξ*;凵G)ξ「やぁ、あ、はぅ……!」
帯を解かれた袴が内股に引っかかって停止する。
触手の一本が腰の辺りから鎌首をもたげると、
お預けを食っていた犬のようにその太腿へ飛びつき、内腿の隙間を割りながら幾重にも絡みついた。
- 70 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:48:35.84 ID:pQbhtY4n0
-
おたおたと狼狽するヒッキーに対し、ペンがその身を変異させながら告げる。
( ^ω^) 「痴漢さん、あんた霊力に自信はあるかお?
僕を使ってみてくださいお」
瞬く間に、鋭く煌めく一振りの太刀が完成した。
(;-_-) 「え!? ぼ、僕が……!?」
ひゅんと飛来したペンの柄をあたふたしながら掴み取る。
刀身は思った以上に軽く、非力な彼でも扱う事に問題なさそうだった。
先刻のクーの戦いぶりを回想し、握る手に力を込める。
(;-_-) 「わ、わかった、やってみる」
━━( ^ω^)╋ 「おっおっおっ、その意気ですお」
半分ほど脱がされ、清楚な装束にミスマッチなストライプの上下を露わにした、ツインテールの巫女。
ξ///)ξ「や、やぁん、いや、ふあぁ!!」
小ぶりな胸の外周に沿って、絶望樹の枝が丸く絡みつく。
その淡い膨らみを強調するかのように、ブラのパットをぐいぐいと前に押し出した。
かと思うと、触手全体を筋肉のように収縮させ、淫猥に、乳房を揉みさするかの如く蠢動する。
他の一本が、閉じた大腿の付け根に沿ってずるりと這う。 br> 隙あらば、小さなリボンのついたストライプの布地へ、今にも侵入しそうな様子であった。
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 00:48:36.11 ID:wEcvGCI2O
- 朝方まで……!
まとめで読むよ、おっちゃん!
_
( ゚∀゚)o彡゜おっちゃん! おっちゃん!
- 72 名前:( ^ω^)のようです:2007/12/20(木) 00:49:31.75 ID:vFHu8diwO
-
( イωイ)「ツン、好きだぉ」
ξイ咸イ)ξ「ぁたしもょ、BOONP」
(イ´・ω・)「どっくんハァハァホイ」
('A`ホ)「これわこまった」
- 73 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:51:08.67 ID:pQbhtY4n0
-
おたおたと狼狽するヒッキーに対し、ペンがその身を変異させながら告げる。
( ^ω^) 「痴漢さん、あんた霊力に自信はあるかお?
僕を使ってみてくださいお」
瞬く間に、鋭く煌めく一振りの太刀が完成した。
(;-_-) 「え!? ぼ、僕が……!?」
ひゅんと飛来したペンの柄をあたふたしながら掴み取る。
刀身は思った以上に軽く、非力な彼でも扱う事に問題なさそうだった。
先刻のクーの戦いぶりを回想し、握る手に力を込める。
(;-_-) 「わ、わかった、やってみる」
━━( ^ω^)╋ 「おっおっおっ、その意気ですお」
半分ほど脱がされ、清楚な装束にミスマッチなストライプの上下を露わにした、ツインテールの巫女。
ξ///)ξ「や、やぁん、いや、ふあぁ!!」
小ぶりな胸の外周に沿って、絶望樹の枝が丸く絡みつく。
その淡い膨らみを強調するかのように、ブラのパットをぐいぐいと前に押し出した。
かと思うと、触手全体を筋肉のように収縮させ、淫猥に、乳房を揉みさするかの如く蠢動する。
他の一本が、閉じた大腿の付け根に沿ってずるりと這う。
隙あらば、小さなリボンのついたストライプの布地へ、今にも侵入しそうな様子であった。
- 74 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:53:40.03 ID:pQbhtY4n0
-
(;-_-) 「……(ゴクリ)」
残った巫女をこれ幸いとばかりに攻め立てる絶望樹。
巨大な全容を真正面に向き据えると、ヒッキーは怒号とともに飛び出し、枝に向かって切りかかった。
( -_-) 「う、うおおおおおおお!!」
勢いまかせに大きく振りかぶり、そのまま袈裟懸けに切り下ろす。
がきん。
(;-_-) 「……えっ」
しかし、ヒッキーが渾身の力を込めた斬撃は、厚い木肌に食い止められ、わずかに木屑が舞っただけ。
(;-_-) 「こっ、くそっ、このっ」
がきん、がきん、がきん。
上枝へ向かって、幹へ向かって、梢へ向かって、何度も何度も振り下ろす。
- 75 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:55:59.67 ID:pQbhtY4n0
-
━━( ^ω^)╋ 「……」
(;-_-) 「な、なんで……?」
もはや傷すらつけることの叶わない彼の様子を見て、ペンがのんびりとした口調で呟いた。
━━(; ^ω^)╋ 「あんた、霊力に関してはこれっぽっちも才能がなさそうですお」
(;-_-) 「……」
放心するヒッキーの手首を、後方から伸びてきた枝がぬるりと拘束する。
続けて飛来した別の枝が、両脇から彼の体を掴み、抱え上げた。
(|||-_-) (|||^ω^) 「「……わーっ!!」」
−−−
- 76 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 00:58:45.03 ID:pQbhtY4n0
-
(* ゚∀゚) 「よいしょおおおおおおおお!!!」
ジョルジュはその霊力と己の全神経を両手に集中させ、渾身の勢いでクーのおっぱいに触れた。
むにむにむにむにむにむに。
Σ∫λリ;/-/ノノ 「────んむぅ!!」
(* ゚∀゚) 「童顔のくせにッ!! 小娘のくせにィッ!!
あーもうっ! けしからん……けしからんおっぱいしやがって!!
あっもうっ!! チクショ!! もうっ!!」
そのまま。
触るように、こねるように、うねらすように、揉むように、
しだくように、弄ぶように、搾るように、押し上げるように、
愛でるように、囲むように、包むように、愉しむように、
執拗に、執拗に、執拗に動かし続ける。
∫λリ//-/ノノ 「やあ……きゃぅっ!
ひゃぁ……あっ、やぁっ!
うぁ……ぁん、ふぁぁっ」
クーの豊潤な胸の脂肪が、掌の形に沈み、歪み、揺れ動く。
前に押し出されたり、ひしゃげたり、つぶされたりと、
透明な指の形を表すように、様々な方向に圧迫される。
- 77 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:00:48.61 ID:pQbhtY4n0
-
(* ゚∀゚) 「ふおおおおおお!!!」
怒号とともに、掌に全神経を集中させ、
その潤沢な柔らかさと張り、瑞々しい感触を楽しむ。
Σ∫λリ///ノノ 「ば、ばか……やだっ、ふあぁあん!!」
抗うように胸元を抑えるが、その動きは一向に変わらない。
押さえつけた腕の間で、なおもその胸は持ち上げられ、
撫でられ、揉まれ、つつかれ、鷲掴みにされ、
ぷるぷると細やかな震えを伝え、そう思えば大胆に揉み上げられ揺れる。
(#゚∀゚) 「俺は、おっぱいに賭けては余念のない男!」
自慢とも呼べない自慢を高らかに宣言すると、両手をわきわきさせてさらに丹念な陵辱を開始する。
その動きは非常にしつこく、ねっとりとしていた。
寝ても覚めてもおっぱい。ずっとおっぱい。飽きることなくおっぱい。
緩急と抑揚をつけ、圧力と刺激を絶妙に操作しながら、執拗にバストの感触を愉しんでいる。
もみもみもみ、もみもみ。 もみもみもみもみもみ。
∫λリ///ノノ 「はふぁ! も……やめてぇ!」
たまらず懇願するクーの脚は、立て膝の姿勢でがくがくと震え、そのうちお尻がへなりと地面に着いた。
刹那、胸へのセクハラがぴたりとやんだ。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「ぁ……ふぇ?」
- 78 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:04:42.72 ID:pQbhtY4n0
-
しかしその直後、まるで油断させて追い討ちを決めるかのように、
これまでにないほどの一層激しい攻めが乳房に与えられた。
むにむにむにむにむにむにむにむにむにむに。
Σ∫λリ///ノノ 「きゃふぁぅぁあぁっ!!」
びくんとのけぞると、強い圧迫に押し倒されるかのように、
両腕を胸の前で交差した姿勢のまま、後ろに寝転がる。
∫λリ///ノノ 「ひゃぅ、あ、いやっ!!」
むにょっ。ぷにっ。むにゅむにゅ。ぐにぐにぐにぐに。
なおも続くおっぱいへの陵辱。
それはもはや愛撫というより、蹂躙とも呼べるレベルのものだった。
乳への傾倒。 胸への錯綜。 おっぱいへの支配欲。
∫λリ///ノノ 「や、やぁ、やぁぁぁああっ!!」
クーは白い下着が覗くのも厭わず、立てた膝をくねらせ、いやいやのポーズで左右に身悶え続ける。
- 79 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:06:56.45 ID:pQbhtY4n0
-
通常ならこの辺りで次の展開へと移るのであろうが、
なおも作者の──もとい、ジョルジュのおっぱいセクハラは止まらなかった。
つん。
∫λリ; -゚ノノ 「はふ……ほえ?」
つん。つんつん。
胸を揉み揉みする力が止んだかと思うと、細やかに揺らすような淡い圧迫が続く。
まるでつつくようだが、その範囲は指先のそれより広く、丸い。
ぷちゅ。
カーキの薄いセーターごと、吸い寄せられるように胸が前へ動く。
Σ∫λリ///ノノ 「やぅっ! な、何を……」
ぶちゅうっ。ちゅうっ。ぶちゅるるるるるるる。
Σ∫λリ///ノノ 「はわあぁぁぁぁああぁあぁぅあっ!?」
(* ゚C゚) 「ふむほほほほおほうほほほほほずぼふおっ!!!」
ジョルジュは、服の上からおっぱいを吸っていた。
ソフトタッチで何度も口付けし、隙を見てかぶりつくように口に含み、渾身の力で吸い上げる。
Σ∫λリ///ノノ 「いやっ、いやぁっ!
ひゃふ、もう、だめぇっ! やぁ、やあ!!
ひあぁあっぁああああん!!」
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 01:08:11.24 ID:c3sttQjP0
- わっふるわっふる
わっふるっつってんだろ!!
- 81 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:10:02.67 ID:pQbhtY4n0
-
諸君は、おっぱいは生乳(なまちち)がベストだと思うかも知れないが、必ずしもそうではない。
ブラと洋服に阻まれ、それでも確かに存在する奥底の弾力を洋服越しに愉しもうとする行為。
しかも、表面はセーターのふあふあした手触り。
御理解戴けるであろうか? フワフワのぷにぷになのである。フワプニである。
夜、床につく直前。
北極星の方向に向かって、『ありがとうフワプニ』と三度唱えてみるとよい。
あなたにもきっと、至高の愉悦が胸いっぱい広がることであろう。
そしてそれを、口という感覚器官で目一杯愉しもうというのだからたまらない。
敏感な鼻下で捉える毛糸の感触、唇でブラの淵をずらしてはみ出したぷにぷにを愛でる感覚、
その下にある確かな温かみと弾力を、舌でねっとりと味わい、桜色の蕾を探索する高揚感。
服など脱がさなくとも、おっぱいにはこれだけの悦びを与える、夢と希望が詰まっているのである。
Σ∫λリ///ノノ 「らめ、やん、はひゃぁ、あう、
いや、やぁあ、くぁ、ふぁ、あああぁぁあ!!」
(* ゚C゚) 「ぼふおっ!! ちゅううううぶふふもふっ!! むふぉおっ!!」
上唇を、歯を、舌を、顎をフル稼働して、飽くなき刺激を与えつづける。
口をすぼめてぷるぷると逃げるそれを追い、また唇で挟み、
口全体で揉み、舌先で味わい、そのままくっつけて丹念に吸い上げ、
また吸い、はたまた舐め上げ、口腔を大きく広げて含み、舌を丸めて揉み、
舌先に神経を集中して桃色の核を探る。
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 01:10:49.84 ID:9biSBiGS0
- わっふるわっふる
- 83 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:11:06.09 ID:pQbhtY4n0
-
そしてそれを、両方のおっぱいのどちらに偏ることもなく、交互に繰り返す。
右の胸に吸い付きながら左胸を丹念にこねくり回し、かと思えば舌を這わせて左胸の頂へと移動し、
ぺろりと舐め掬い、舌を押し付けるように圧迫し、はみ出たおっぱいの柔肉に唇を押し当てむしゃぶる。
セーターのざりざりした毛糸の感覚をものともせず、その下の滑らかな肌に沿って、
口腔全体を使って含むように味わい、反対のおっぱいは絶えずふにふにとマッサージ。
Σ∫λリ///ノノ 「にゃぅ!! ふ、ふゃぁ!!」
丹念に撫でながら先端のつぼみを探り、それと思われる部分を執拗に撫でつけ、
指先を沈め、細やかに震えさせて刺激を送る。
捻るように回転させて、ブラ越しに何度も何度も、確かめるかのようにつまみ上げる。
(* ゚C゚) 「ぶふぅ! ぶちゅば! ぶちゅるるるるるっぷあ」
反対の胸においても、舌先と舌の腹を使って念入りに敏感な突起を探索し、
あたりをつけた場所を重点的に、わざと下品な音を立てながら吸う。吸う。吸う。
Σ∫λリ///ノノ 「やめっ……ぅふぁ!
ぁう、んっ、やぅ、んんっ! んむぅっ!」
- 84 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:12:51.06 ID:pQbhtY4n0
-
貴方は、エロというと何を想像するだろうか。
熱く蕩ける秘所をまさぐる背徳感だろうか。獣の咆哮を上げながら交わる行為だろうか。
否、違うのだ。
エロスとは、結合そのものではないのだ。 脱がす過程にあるのだ。
究極的には、脱がないことがいいのだ。
服の上からうっすらわかる程度の隆起から、
その下の確かなくびれを、流れるようなラインを夢想することにあるのだ。
脱がず、見えず、触れない。
これこそ至上のエロスであり、タナトスでありエロティックマインドであるべきなのだ。
さすがにそれは言い過ぎた。
しかし、あくまで服の上というシチュエーションに拘り、
さらに言えば、直に触れているようで、その実、遠くから刺激を与えているという、至ってソフトなこの状況。
汁気たっぷりの濃厚な肉欲の饗宴と ”ちょっとえっち” の違いを御理解戴けたであろうか。
障害は多ければ多いほどいいのである。 挿入より前戯に力を注ぐべきなのである。
そして、なおも胸にしゃぶりついたジョルジュの攻めは終わらない。
しつこく、ねちっこく、時に鋭く、一転ソフトに、粘着質に。
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 01:13:01.26 ID:U/q+xwVmO
- ししえん
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 01:13:51.64 ID:9biSBiGS0
- わっふるわっふる
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 01:14:36.61 ID:RhnjBAWXO
- ほんとにながらなのか?相当な地文だが
- 88 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:15:17.29 ID:pQbhtY4n0
-
押し倒されたようなポーズで仰向けに地へ寝そべり、下唇を噛んだままかぶりを振り続けるクー。
開かれた両腕のこぶしがぎゅうと結ばれた。 見えざる力に抗うべく、中空を掻き毟る。
立て膝でくねらす脚はスカートが半分以上めくれ、
肉付きの良い太腿と、白い布のクロッチ部分が眩く露出する。
∫λリ///ノノ 「やぁ……っ!
もう、やぁ、さわっ……ちゃ、ふぁあ!!」
その姿勢で、彼女の両のおっぱいだけが、
ジョルジュの口の動作に合わせて、好き勝手に歪み、形を変える様。
(* ゚C゚) 「はぶおっ!! ふぶっ! むう……じゅぶぁ!! ぶちゅるるるる!!!」
ぐいっ。
両方のおっぱいを寄せて上げると、その先をべろべろ舐め回し、贅沢にも、双球へいっぺんに吸い付いた。
Σ∫λリ///ノノ 「はやわぁぁっぁぁああやあああ!!」
真っ赤な顔を両手で抑えこむと、とうとう抑えていた涙が溢れ出す。
それは口惜しさによるものなのか、望まないまま捩じ込まれる悦楽への背徳感によるものなのか、
彼女自身にも判断がつかなかった。
Σ(; ゚C゚) 「ちゅうう!! ちゅぶ!! はむ!!
ぶちゅるるぐえっほえっほ!!!」
二兎を追う者いっぺんにえづく。
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 01:15:53.16 ID:c3sttQjP0
- わふーるわふーる
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 01:16:10.86 ID:pQbhtY4n0
- >>87
ここまでは書き溜めされてて、それを僕は今代理で投下しています。
そんな中でおっさんは今間に合ってない書き溜めをしています
- 91 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:17:31.75 ID:pQbhtY4n0
-
(* ゚∀゚) 「じゅる……うぶぁ」
11レスほど費やすと、ジョルジュはようやくおっぱいから口を離した。
しかし、その間も絶えず両の掌は動かしている。 胸を淡い刺激でいたぶる姿勢は崩さない。
彼のスタンスは、まさにおっぱいマスターと呼ぶに相応しかった。
(* ゚∀゚) 「むっふっふっふふ……たまらん。たまらんな。
なんとも美味で、けしからんおっぱいだ」
∫λリ*;-;ノノ 「うっ……く……はぅ、ふぅぅ」
( ゚∀゚) 「透けさん、隠さん、もういいでしょう……」
まさしく、20:45を迎えた御隠居の口調で静かに宣告する。
∫λリ;-;ノノ 「はうう……な、何だ?」
両の乳房を揉みしだいていた手の動きがはたと止まり、
撫でつけるようなねっとりとした動作で、指の感触が下へ移動し、お腹の部分で止まる。
( ゚∀゚) 「さて、そろそろ見せてもらおうか。
生のおっぱいを。
な・ま・の・お・っ・ぱ・い・を」
∫λリ;゚ -゚ノノ 「!!」
服の裾が捲れ、裏地の部分が曝された。
薄い水色のノースリーブとともに、セーターが徐々にずらされていく。
小さな臍と白い腹部が剥き出しになった。
- 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 01:17:46.39 ID:RhnjBAWXO
- >>90
やべ勘違いしてた
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 01:20:10.21 ID:9biSBiGS0
- わっふるわっふる
- 94 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:20:22.03 ID:pQbhtY4n0
-
( ゚∀゚) 「くくく……服の上からでもあんなに身悶えるとは、どうしようもなく感度のいい娘だな。
直に俺の舌技を味わったら、一体どれだけ乱れるのやら、今から楽しみで仕方無いぜ」
∫λリ;-;ノノ 「くぅ……やめろ、ばかっ!!」
言いながらセーターの裾を押さえつけるが、
抵抗空しく、破れんばかりの勢いでぐいぐい服がめくられていく。
透き通るような白肌、鳩尾の上にこれまた白いブラの端が露出した。
( ゚∀゚) 「長かった……実に長い3○年だった」
静脈を透かして仄かに輝く、絹のように滑らかな皮膚。
親指の背中でその手触りを堪能しつつ、ぐっと力を込める。
(#゚∀゚) 「ありがとう、なまちち(Thanks for NAMATITI.)!!」
Σ∫λリ;゚ -゚ノノ 「きゃああ!」
ぷるん。
引っかかっていたセーターが勢いよく押し上げられ、
弾けるように小気味よい揺れをもって、両のおっぱいが露わになる。
小さなリボンとレースのついたブラに包まれ、丸く形の整った乳房は、
仰向けの姿勢でも、その弾力をあらわすかの如く、つんと上を向き鎮座していた。
- 95 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:22:23.99 ID:pQbhtY4n0
-
∫λリ//-/ノノ 「や、や、やあぁあ」
(* ゚∀゚) 「なああああああああもう!! なーっも!!
あーなんねこれは!! ナイスたい! ほんなこつよかパイパイばい!!」
ジョルジュはクーの、ブラに包まれたふくよかなおっぱいをしかと目に焼き付け、
ガッツポーズとともに、歓喜で声を荒げた。
( ゚∀゚) 「さ・て・と☆」
眼前に掲げた十指をこれみよがしにわきわき動かすと、
おっぱいの型を取るように、丸い形で静止させる。
( ゚∀゚) 「むっふっふ、こればかりは遠くからじゃなく、間近で見せてもらわなきゃね」
そのまま跳躍すると、手水舎の屋根から土の上へと飛び降りた。
悠長に、一歩一歩、クーのもとへと接近する。
∫λリ#゚ -゚ノノ 「くっ、この……」
圧迫する感覚が無くなったことを切っ掛けに、
彼女は両手を地に着け、起き上がる事を試みた。
Σ∫λリ;-;ノノ 「ぐぁっ……!!」
しかし、ジョルジュの手がすぐに反応し、引き絞るような動作に転じた。
それに連れ、後方からセーターの襟元を強く引っ張られたクーは、首を抑えて再び地に倒れこむ。
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 01:22:58.53 ID:9biSBiGS0
- わっふるわっふる
- 97 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:23:43.57 ID:pQbhtY4n0
-
( ゚∀゚) 「見せなさい、先生に見せてみなさい」
意に介した様子もなく、起伏の乏しい声色で淡々と呟く。
眼前まで来ると、体を強張せたクーを舐めるような視線で見下ろし、
ぴたりとその動きを止めた。
「きみの……」
ジョルジュの親指が、内側へと曲がる。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「!!」
(* ゚∀゚) 「なまちちを─────!」
∫λリ;-;ノノ 「いやぁぁあああ!!」
ブラをパットごと掴まれると、ぐいと上方へ押し上げられ──。
−−−
- 98 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:27:22.81 ID:pQbhtY4n0
-
ξ///)ξ「や、はぅ、あん、ひゃぁ!」
川 ゚ -゚) 「ちんちーん、ちんちんちーん」
首を捕われ、体を反らすように外へ曲げられながら、ヒッキーは諦観にも似たうめきを漏らした。
(;-_-) 「ぐ、うう、どうしたら……」
彼の目の前で、細い体躯を持ち抱えられたツインテールの巫女は、
装束のほとんどがはだけ、下着同然の姿で腰をくねらせている。
その首筋から、両脇から、枝という名の触手が責め立てるようにのたうち、
内股をわざと擦るように蠢きながら、両の太腿へ巻きついていた。
下着のクロッチに出来た微細な割れ目に沿って細い枝先がしなり、
太腿の柔らかさを弄ぶように収縮している。
Σξ///)ξ「あ、あぁぁ、ふぁぁあん!!」
ツインテールの巫女は、片方のブラの肩紐が落ち、
パットのわずかな布地がギリギリで露出を防いでいる。
その小ぶりな胸を、触手が両脇から押し出すように寄せる。
出来たおっぱいの柔肉の谷間に、他の一本の枝がブラの下から侵入し、
その感触を味わうが如く、ずりずりと行き来を繰り返している。
- 99 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:30:09.08 ID:pQbhtY4n0
-
そのうちに、一人の顔へと接近した触手が、
粘膜を求め、その薄い唇を無理矢理割って押し入った。
「うくっ、ふ、ぷああう!?」
まるで筋肉のようにびくびくと躍動しながら、
唇と舌の粘質な柔らかさをたっぷりと堪能すべく、ゆっくり、前後へピストンを始める。
「ふ、ぶぐう、むぐう!?」
嫌悪感を露わにするその様子を気にするでもなく、
ぬらりとした樹液を滴らせ、枝先が蛇のようにしなって、上顎を、歯茎を、舌を、蹂躙する。
「う、くう、ふくあぁっ!!」
Σ(;-C-) (って、何故僕!?)
そして、その犠牲者はなぜかヒッキーだった。
(|||-C-) 「むぐっ!? ふ、ぶぶぅ……(嫌だ、誰か、助けて……)」
彼の口内を好き勝手に貪る枝先の至る部分から、甘いような苦いような樹液がぬるぬると分泌され、
段々とその脳を、精神を侵してゆく。
ぼやけていく視界の隅で、背の高い何者かが石畳に降り立ち、
かちゃりという金属音とともに、近づいてくる姿が見えた……。
−−−
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 01:30:31.38 ID:RhnjBAWXO
- 十オナはクロッチって単語が好きだなあ
俺も好きさ!
- 101 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:34:31.87 ID:pQbhtY4n0
-
(; ゚∀゚) 「て、てめえ……何者だ!?」
まなこを白黒させながら、目の前の人物を睨みつけるジョルジュ。
だらりと降ろしたその肩からは、紫色の血が手首まで垂れていた。
「まったく、雇い主の顔すらわからないとは……」
∫λリ;-;ノノ 「……!?」
クーは両手を交差させ、呆けた表情を声のほうに向ける。
胸を見られる寸前のところで、その危機を救った人物を前に、彼女は動くことが出来ないでいた。
( ゚∀゚) 「や、雇い主って、てめえまさか!!」
「……そうでちよ。 やっぱり、派遣のコーチっていうのもマズかったでちね」
声の主は、小さな腕をいっぱいに広げ、”やれやれ”のジェスチャーのまま、大仰にかぶりを振った。
(,,・д・) 「美賦神社の神主であり、擬古田道場師範代、擬古田ちび太郎。
通称ちびギコでち、覚えておくでち」
現れた人物──。
いささか小さく、てくてくという効果音が似合いそうな歩みで近づく子供は、
指先で蒼く仄白い光球を練成しつつ、凛とジョルジュのまなこを見上げている。
(; ゚∀゚) 「て、てめえが……? 擬古田道場の創始者で、師範代!?」
(,,・д・) 「いかにもでち。 二人とも、お初にお目にかかるでち。
もっとも、お主と会うのは、これが最初で最後でちけど」
- 102 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:37:17.71 ID:pQbhtY4n0
-
たちまちに、その両手から蒼く輝く霊気の帯が、ゆらりと立ち昇った。
(,,・д・) 「これ以上、ウチの道場の名を穢してもらうわけにはいかないでち」
∫λリ;゚ -゚ノノ (こ、この子供が……)
( ゚∀゚) 「くっ……! 先手必勝!」
状況を理解すると、ジョルジュは素早く攻めに転じた。
肩の上でふわふわ漂っていた藁人形が、ぐるりと反転し、ちびギコのほうを向く。
ジョルジュが念を込めると、暗色の発光とともに、人形が妖しく震え出す。
( ゚∀゚) 「ガキめ! その小さな手足、引き千切ってやるぜ!!」
操術の標的をちびギコに据え、鋭利な爪を振りかぶった瞬間。
(,,・д・) 「遅いでち」
(; ゚∀゚) 「!!」
瞬時にジョルジュの真下まで移動していたちびギコが、鳩尾目掛けて鉛のような掌底を繰り出した。
Σ(|||゚∀゚) 「ぐはァッ!!」
ジョルジュの体が吹っ飛び、手水舎の水盤に背中から激突する。
衝撃で柄杓が地に落ち、からんと渇いた音を立てた。
∫λリ;゚ -゚ノノ (……す、すごい)
- 103 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:39:37.38 ID:pQbhtY4n0
-
(; ゚∀゚) 「……ぬう! 聞きしに勝る実力だ、ちっとやべえな」
(,,・д・) 「そりゃあ、派遣社員のお前と本職のボクではレベルが違うでち。相手にならんでち」
ちびギコは余裕の表情を崩さなかった。
蒼い光彩を放つ腕を回し、肩をコキコキと鳴らす。
( ゚∀゚) 「しかし、間合いを離したのは誤算だったな。
念の注魂は完了している、あとは、意の侭に操るだけよ!!」
ジョルジュの傍らへと飛来した藁人形が、ぼうと妖しい色を帯びる。
( ゚∀゚) 「くくく、いかに腕の立つ術者でも関係ねえな。
一度俺の操術に嵌れば、あとは……」
Σ∫λリ゚ -゚ノノ 「!?」
その時。
ジョルジュの背面にあった石造りの水盤が、ゆらりと中空に浮遊した。
(,,・д・) 「何言ってるでちか? そっちに吹っ飛ばしたのは計算のうちでちよ」
( ゚∀゚) 「……なんだと?」
- 104 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:42:10.72 ID:pQbhtY4n0
-
(,,・д・) 「”過冷却”って知ってまちか?」
( ゚∀゚) 「……?」
呪法の構えを取ったところで、彼はようやく、足元に出来た影の存在を知覚する。
彼の頭上には、潤沢な水を湛えたままの、巨大な水盤。
(; ゚∀゚) 「な、なんだこれ……タライ落としでもするつもりだったのか!?」
(,,・д・) 「その答えは、これからわかるでちよ」
(; ゚∀゚) 「!!」
水盤に幾重もの亀裂が走り、夥しい量の水が、ジョルジュの頭上へ降り注いだ──。
−−−
- 105 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:45:34.86 ID:pQbhtY4n0
-
【四】
(,,・д・) 「大丈夫だったでちか?」
服を正したクーの横、ジョルジュは蒼白の表情で失神している。
∫λリ゚ -゚ノノ 「そ、その……ありがとう、ございました」
泡を噴き、白目を剥いた彼の身体は、そのところどころが氷結していた。
均一に、融解点以下まで温度を下げられた水分は、強い衝撃により、瞬間的に凍結・凝固する。
ジョルジュは、ちびギコの霊能力によって氷点下まで冷却された手水を、全身に浴びせ掛けられたのだった。
彼の口内から飛び出した絶望樹の種子を踏みつけると、黒い瘴気が立ち昇り、霧散する。
代わりに、その場に安堵の空気が広がった。
(,,・д・) 「あんたたちは、この道場にいる限り、ボクのかわいい弟子たちでち。
弟子を護るのは、師匠として当然のことでち」
∫λリ;゚ -゚ノノ (くっ、私もまだまだ修行が足りないってことか……)
腕組みで胸を張り、えへんと咳払いする彼の容姿は、どこから見てもただの子供にしか見えなかった。
(,,・д・) 「年末の人手不足を補おうと、バッド○ィルから派遣で来て貰った術者だったでちが……。
元々妖魔だったとは思えないでち。 おおかた、こいつも操られてたんでちよね?
ということは、悪巧みをする本懐がいるってことでちよ」
∫λリ゚ -゚ノノ 「それには心当たりがある……あります。
絶望樹っていう魔界の樹なんですが……」
- 106 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:48:53.86 ID:pQbhtY4n0
-
そこまで告げた時、クーはハッとした表情で息を飲んだ。
Σ∫λリ;゚ -゚ノノ 「あっ! そう言えば、ペン達が……」
「クーさん、クーさぁん!」
刹那、まさに図ったようなタイミングで、一本のボールペンが飛来した。
ひゅーん………ぷに。
Σ∫λリ//-/ノノ 「ふぁ!?」
そのまま彼女の右胸をクッションにして止まると、元の形状に変容しつつ、着地する。
(; ^ω^) 「クーさん、大丈夫でしたかお!?」
(,,・д・) 「……」
(( ∫λリ# - ノノ )) 「ははは、お前は心配なさそうだな」
(; ^ω^) 「はいですお、偶然、ある人に助けてもら……って、あれ?」
激しい打擲の音色が、止まぬメロディとなって辺りに木霊する。
(;-_-) 「よかった、無事だったんだ……」
社務所の角から、困憊した様子のヒッキーがよろよろと顔を出した。
- 107 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:50:49.08 ID:pQbhtY4n0
-
∫λリ゚ -゚ノノっ<;゚;ω(#;) 「痴漢野郎か……ま、お前も何事もなくてよかった」
(-_-) 「……はい。 こちらの人に助けてもらって」
続けて、彼の後方から、背の高い人物が姿を現す。
Σ∫λリ゚ -゚ノノ 「あ、あんたは!」
(´<_` ) 「よう」
痩身で、スーツの上に尺の長い白衣を着た男が、クーの姿を見止めて片腕を挙げた。
(,,・д・) 「おお、あんたも来てたんでちか」
(-_-) 「……お知り合いですか?」
当然の疑問を浴びせるヒッキーに、クーが伝える。
∫λリ゚ -゚ノノ 「Dr. オトー……霊媒科学の第一線で働く研究者だ」
流石音次郎、通称 ”Dr.オトー”。
クーがその身を寄せる、流石霊媒事務所。
その所長を務めるアニー流石の弟であるオトーは、
霊媒専門の国家機関に所属する科学者であり、一流の退魔師でもあった。
- 108 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:52:37.44 ID:pQbhtY4n0
-
紹介されたDr.オトーは、柔和な笑みで口を開いた。
(´<_` ) 「どうも。 独身なのにオトーさんだ。以後宜しく」
∫λリ゚ -゚ノノ 「……」
( ^ω^) 「……」
(-_-) 「ヒッキーといいます、助けていただいてありがとうございました」
(,,・д・) 「……」
(´<_` ;) 「う、うん(渾身の持ちネタだったのに……)」
にっこり笑った顔のまま、時が停止する。
一陣の風が吹き、砂埃とともに枯葉が舞った。
∫λリ゚ -゚ノノ 「ところで、絶望樹はどうなった?」
(´<_` ) 「絶望樹って……さっきの樹木の妖魔だな。
心配いらんぞ、こいつで灰にしてやった」
そう言うと、オトーは懐中からスタンガンのような機械を取り出す。
(´<_` ) 「対妖魔用実戦兵器S-072。
通称、ハイパーギャラクティカワンダーミラクルスペシャルうっぴょろぴーガンだ。
なんかよくわからんエナジーみたいなもんで妖気を吸収し、相手を無力化するスグレモノさ」
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 01:54:21.25 ID:pQbhtY4n0
- 以上代理投下でした。
これからはおっちゃんの投下です。
では、失礼。
- 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 01:55:33.81 ID:RhnjBAWXO
- 乙でした
- 111 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:55:38.84 ID:Bivhj/jY0
- >>65
いやいや、無理に支援とかなくても、おれは読んでくれさえすれば別にいいよ。
代理ありがとう、以降は自分で投下します
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 01:56:29.52 ID:c3sttQjP0
- 乙!
そしておっちゃーん!
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 01:57:26.98 ID:pQbhtY4n0
- おっちゃんがんばってー!きゃー!おっちゃーん!加齢臭ー!
- 114 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:57:42.73 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ゚ -゚ノノ 「ほう……」
(-_-) 「そう言えばさっきの樹、どんどん萎れて、枯れてしまいましたね」
(´<_` ) 「奴ら妖魔は、霊気や妖気というエネルギーを動力源として、
こちらの世界での活動を果たしている。
妖気さえ吸い取ってしまえば、あんなもんさ。土か魔界に還るほかない」
ハハハと笑いながらスイッチを入れる。
シャキンという金属音が鳴り、空間に螺旋状の歪みが生じたのを確認し、ポーズを決めて向き直る。
そして、その先端はペンのほうを向いていた。
( ^ω^) 「「あ」」(´<_` )
(((ヽ゚ω゚))) シナシナシナ
(´<_` ;) 「お、おお……すまん」
∫λリ゚ -゚ノノ 「……まあ、つまりはこうなるわけか」
一同が納得の表情で頷きあう。
(,,・д・) 「さすがは将来を嘱望される科学者でちねー」
(´<_` ) 「ははは、それほどでも。 あるけどな、うん」
(-_-) (科学者か……DATのことについて、何か知らないかな?)
彼らの会話を他所に、ヒッキーはそのような思索を巡らせていた。
- 115 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 01:59:13.61 ID:Bivhj/jY0
-
(|||ヽ゚ω゚) 「まったくですお、所長の弟さんとは思えないですお」
∫λリ゚ -゚ノノ 「奴はただのロリコン野郎だからな」
(´<_` ;) 「……なんというか、すまんな、あんな兄で」
(,,・д・) 「しかし、なかなか役に立つ機械でち。ボクの道場にも一台欲しいくらいでち」
クーの真横、腰のあたりにぴったりくっついて、ちびギコが大仰に首を振る。
∫λリ゚ -゚ノノ 「……?」
そしてそのたびに、どこからか、かち、かち、という音が彼女の耳に留まった。
∫λリ゚ -゚ノノ (何の音だ?)
(,,・д・) 「それで今日はどうしたんでちか? あんたがこっちに来るなんて珍しいでちね」
かち、かち。
(´<_` ) 「いやあ、クーちゃんがこっちで修行してるって兄貴に聞いてな。
ちょっとちびギコさんに相談があって……勿論そっちが本題なんだが、
巫女さん姿のクーちゃんを拝んでいこうかなと」
(|||ヽ゚ω゚) 「おっおっおっ、雑用を任せられることはわかってたんですおね」
- 116 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:00:33.39 ID:Bivhj/jY0
-
(,,・д・) 「まあ、そうは言っても、彼女とは今日初めて会ったわけでちけど」
かち、かち。
∫λリ゚ -゚ノノ 「……??」
(´<_` ) 「そうなんですかい?」
(,,・д・) 「祭祀の準備で忙しかったでちからね。
道場のほうは、派遣で雇った術者に任せてたんでち。
他の訓練生ともほとんど会ってないでちよ」
かち……ぱしっ。
(,,・д・) 「あっ」
∫λリ゚ -゚ノノ 「……なんだ、これは」
ちびギコが見上げた先、クーの右手には、彼の手に握られていたはずのデジカメがあった。
- 117 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:01:31.93 ID:Bivhj/jY0
-
(,,・д・) 「か、返すでち!」
∫λリ - ノノ 「……ほう」
下から手を伸ばすちびギコの手を払いのけ、画面を覗き見る。
ディスプレイに映し出されていたのは、逆さになったデニムのスカートと、その先に踊る純白のそれ。
撮り立てほやほやの、クーのパンチラ画像がアップになっている。
(;,,・д・) 「ち、違うんでち、不可抗力でち」
∫λリ#゚ ー゚ノノ 「……ふーん、不可抗力ねえ」
ボタンを押してサムネイルを表示すると、華やかにして淫猥な肌色の画像群が、画面いっぱいに表示された。
その殆どが隠し撮りの類で、巫女の着替えや逆さパンチラが大半を占めている。
そして、今しがた会ったばかりのはずの、クーの画像の数々。
胴着の胸元を上から撮ったもの、サラシを巻いた着替え姿、タンクトップのランニング姿、
さらに、パジャマに下着、湯煙に包まれたシャワーシーンまでが収められていた。
∫λリ# - ノノ 「ひょっとして……
今日まで私の前に姿を現さなかったのは、こっそり盗撮を続けるためだったのか?」
(´<_` ;) 「……」
(;-_-) 「……」
(|||ヽ゚ω゚)「……」
- 118 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:02:43.56 ID:Bivhj/jY0
-
デジカメのメモリの最後のほうには、先刻、ジョルジュに陵辱されているときの画像がこれでもかと並んでいた。
ブラジャー姿の他にも、涙目でかぶりを振る顔のアップや、
絶妙な位置から捉えた立て膝のパンチラなどが至極鮮明に映っている。
∫λリ# ー ノノ 「……へええ、助けてくれたのも、ギリギリまで盗撮を愉しんでからか……」
(;,,・д・) 「……」
八つの視線に注視されたちびギコは、こほんとひとつ咳払いをして、踵を返す。
(,,・д・) 「さて、ボクはこれから祭祀の準備があるので……」
クーの全霊力の篭った右ストレートが炸裂し、曇り空に一筋の星が瞬いた。
−−−
- 119 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:04:08.47 ID:Bivhj/jY0
-
(|||ヽ゚ω゚) 「……ところで、オトーさん。
師範に相談って、一体何だったんですお?」
真昼の流星を見守ったあと、ペンが蒼い顔でしなしなと呟いた。
(´<_` ) 「ん、ああ、その事か」
その言葉を受け、オトーが向き直って告げる。
手に持ったスタンガンの先端がペンの鼻先に向く。
(((|||ヽ'ω`))) アアアアア
(´<_` ) 「どうにも最近、淫魔の増加が著しい傾向にあるんだ。
平たく言ってしまうと、エロい妖魔が増えたってことだな」
彼の言によると、電車で痴漢を働き立件される妖魔や、公開露出を行う妖魔、
下着泥棒を繰り返す妖獣などが増え、それに伴う性的事件が急増したらしかった。
(;-_-) 「……やっぱり!」
∫λリ゚ -゚ノノ 「……やっぱりって? 何が『やっぱり』なんだ!?」
ヒッキーが語気を荒げた様子を見て、クーが眉を顰め詰め寄る。
(;-_-) 「……だ、だから! 貴方には説明したじゃないですか!
DATっていう機械がですね……」
- 120 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:05:55.82 ID:Bivhj/jY0
-
両手を振り一歩一歩下がりつつ釈明した。
もはや何度目かもわからない説明を繰り返したのち、腕組みしていたオトーが唸った。
(´<_` ) 「そんな物が……。 全く、科学者の風上にも置けん輩だな」
(;-_-) 「DAT-DRIVEは、DATの発する催淫電波と、エロ・エナジーの存在をキャッチし、
その場所まで僕たちを誘導する次元移動装置です。
僕がここに現れたってことは、近くにDATがあるってことなんです」
(´<_` ) 「そうか、これで話が繋がった気がするぞ」
頷きながら、オトーはぽんと手を叩いた。
(´<_` ) 「ここ数日の話なんだが……。
この美賦山に存在する霊脈の、気の流れが、異常値を示していたんだ。
ウチに所属する退魔師や霊媒師たち……、
彼らが霊視を行っても、その原因がわからなくてな。
俺はその調査を兼ねて、ここにやって来たわけなんだが」
∫λリ゚ -゚ノノ 「その原因が、DATにあると?」
(´<_` ) 「ああ。目的は霊脈自体か、DATのほうだかはわからないが、
先ほどの妖魔たちも、その力に誘導されてこの場所に現れたんじゃなかろうか?
太古から、霊脈は退魔師に重宝される霊磁場である反面、
妖魔に狙われ易い場所でもあるからな。
なにせ、霊脈が破壊されると近辺の霊的バランスが崩れてしまう。霊的急所ってやつだ」
(|||ヽ'ω`)「きっとそうですお。 さっきの絶望樹もどきはその布石ですお」
- 121 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:07:42.50 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ゚ -゚ノノb 「話を要約すると……つまり、DATは近くにあるってことだな」
(;-_-) (だから、最初からそう言ってるじゃないですか……)
胸を張って自信たっぷりに結論づけるクーを見て、ヒッキーは短い溜め息を漏らした。
ペンがよろけながら言葉を続ける。
(|||ヽ'ω`)「絶望樹は、美賦山の霊脈に根を張る気かも知れませんお。
絶望樹もどきを使ってきたのも、きっと……」
∫λリ゚ -゚ノノ 「おいペン、さっきから『もどき』『もどき』と五月蝿いが、
さっき私が退治した奴は、”絶望樹”とは違うのか?」
(´<_` ;) (倒したのは俺なんだが……)
(|||ヽ'ω`)「コーチを操っていたのは、間違いなく奴の種子だと思いますお。
ただ、さっき現れた樹木の化け物は、どうにも絶望樹そのものだとは思えませんお。
本物の絶望樹は、もっと知能の高い妖魔ですお。
あの程度の単純な妖魔ではないですお」
∫λリ゚ -゚ノノ 「なんだと……?」
クーはペンの頭部をむぎゅっと掴み、アイアンクローで宙へ浮かした。
∫λリ゚ -゚ノノ 「という事は、本物の絶望樹は……、あいつらなんかとは」
(|||ノシω`)ノシ 「比べ物に、ならない、はず、ですお」
- 122 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:09:30.99 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ;゚ -゚ノノ 「……くっ」
奇怪な能力を知らず、術中に嵌ってしまった事が原因とはいえ、
その傀儡にすら歯が立たなかったという事実が、彼女に重く圧し掛かった。
掴む力が緩み、下方からびたんと軽快な音が響いた。
( -_-) 「……もし、その魔物がDATの力と結びついたら……。どうなってしまうんでしょう。
事態は一刻を争います。 渡辺さんも心配です。
絶望樹、とやらはどこにいるんでしょうか?」
(´<_` ) 「一応、妖気計なるものがここにあるわけだが……今のところ反応はないな」
∫λリ゚ -゚ノノ 「というか痴漢男。
お前のほうこそ、DATを探す手がかりを持ってはいないのか?」
(;-_-) 「そ、それは……」
言いよどむヒッキーの言葉を遮るように、石段の方から男の声が響いた。
「た……大変です!!」
∫λリ゚ -゚ノノ 「!」
息を切らした胴着の男が二人、鳥居を抜け小走りでやってきた。
ハ;゚_r ゚リ 「コーチ、コーチ!! って、あれ!?」
(;´^ω^`)「お、折砂さんじゃないか。 コーチはどこか知らないか?」
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 02:09:49.05 ID:gjbx77jRO
- 支援
- 124 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:11:33.53 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ゚ -゚ノノ 「……お前たちか。あいつならそこに延びているが」
クーは、泡を噴いて仰向けに倒れているジョルジュを指で示した。
その身に張り付いていた氷は既に溶解している。
ハ;゚_r ゚リ 「げっ!? コーチ!? こりゃ一体!?」
∫λリ゚ -゚ノノ 「正義の鉄槌、ってやつだ。
ときにどうした、そんなに慌てて?
ただでさえ不細工な顔が、さらにひどくなっているぞ」
ハ;゚_r ゚リ 「……一番ひどいのは、お前の口だっての」
(;´^ω^`)「ゴブリンが、ゴブリンの奴が……」
∫λリ゚ -゚ノノ 「ゴブリン? ああ、お前らの仲間か」
焦燥ししどろもどろの男たちを、クーは容赦無く平手で黙らせる。
涙目で語る彼らによると、つるんでいる三人組のうちの一人の男が、
突如飛来した丸い球体を口にした途端変調をきたし、
神社へ向かって猛スピードで駆け出した、とのことだった。
(;-_-) 「え、それってまさか」
うつ伏せで痙攣していたペンが顔を上げ、震えながら口を開く。
(|||ヽ'ω`)「ぜ、”絶望樹”の種子に、ま、間違いありませんお!」
- 125 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:12:31.65 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ;゚ -゚ノノ 「むぅ……!」
ペンの後頭部を踵で踏みつけながら、クーは驚嘆の声を漏らした。
その時、参道の一番奥、社殿のほうから響く轟音。
(;-_-) 「……!」
(´<_` ;) 「……この音は!?」
∫λリ;゚ -゚ノノ 「しまった! まさか、先刻の騒動に乗じて……」
突然の事態に、男たちは再びあたふたと狼狽する。
彼らをブーツのつま先で蹴り飛ばし、クーは白煙の発生源である神社の拝殿へと急いだ。
−−−
- 126 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:13:47.80 ID:Bivhj/jY0
- ちと休憩したい。十分程度おくれ。
- 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 02:17:34.80 ID:RhnjBAWXO
- だが断る
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 02:22:12.68 ID:9LfyNlgK0
- あと2分か
- 129 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:24:16.81 ID:Bivhj/jY0
- この、誰もいないようで実はちょっとだけ居る、深夜〜朝方の空気が大好きだ。
投下を再開します。
- 130 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:24:42.56 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ;゚ -゚ノノ 「……これは」
なおももうもうと煙が立ち昇る拝殿。
駆け寄ると、クー達は入り口の前で立ち止まった。
内部は酷い惨状だった。
横倒しの賽銭箱に落ちたしめ縄、赤く塗られた柱が倒れ、祭壇は粉々に破壊されていた。
∫λリ゚ -゚ノノ 「妖魔は? 奴はどこへ消えたんだ」
裏に位置する本殿へと回ってみたが、そちら側は無事だった。
妖魔の姿は影も形もない。
∫λリ゚ -゚ノノ 「おい、どこだ! どこにいる!!」
叫ぶ声が空しく響く。
ピピッ、という音とともに、オトーが腕時計を覗き込んだ。
(´<_` ) 「……クーちゃん、下だ。どうやら下のようだ」
∫λリ゚ -゚ノノ 「……下?」
(´<_` ;) 「妖気計に反応だ。 夥しい量の妖気が、この地下から感知されている」
∫λリ゚ -゚ノノ 「なんだと? どうやって地面の下なんぞに……」
- 131 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:25:43.37 ID:Bivhj/jY0
-
こほんと一つ咳払いし、彼は続けた。
(´<_` ) 「この神社には、地下にもう一つの祭壇があると、ちびギコさんから聞いたことがある。
御神体とは別に、霊脈の流れを司る意図で作られた祭壇が……」
(;-_-) 「あ、あれは何でしょう?」
ヒッキーは、拝殿の板張りの床へ土足で駆け上がると、一枚の和紙を拾い上げた。
比較的真新しい印象のそれには、墨でへたくそな文章が綴られている。
∫λリ゚ -゚ノノ 「なんだ、それ?」
(´<_` ) 「OK、見せてみてくれ」
紙を渡されたオトーの手元を全員が覗き込む。
筆書きの文章を目で追い、彼は眉間に皺を寄せた。
(´<_` ) 「字体といい紙の新しさといい、古くに書かれたものではなさそうだな。
このミミズがのたくったような文字は……おそらく、ちびギコさんのか」
(-_-) 「これ、ひょっとして……」
∫λリ*゚ -゚ノノ 「暗号じゃないか!? 地下への行き方を記した、秘密の暗号文」
根拠もなく断言すると、クーは双眸を輝かせる。
(´<_` ) 「まあ、あの人ならやりかねんな、その可能性はある」
(-_-) 「確かに、意味不明な言葉の羅列ですもんね……」
- 132 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:27:49.87 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ゚ -゚ノノ 「問題は、この文章を読み解かなければならない点だな」
暗号文を前にして、彼ら三人は頭を抱えこんだ。
(-_-) 「”けうなる光、黄金色の……?”」
∫λリ;゚ -゚ノノ 「うーん……どういう意味なんだ」
(´<_` ;) 「くそっ、ちびギコさんも、わざわざ遠まわしな事を……」
以下がその文章の全てである。
『
かの者荒野に降り立つ時
けうなる光黄金色の大地を照らす
じげんだでぃ、その名を微意と発し
くぎょうの果て権限を委譲する者也
のっぴきならねえ
うんこ
らんらんらん
を
み
ろ
解読之手助:縦読 』
- 133 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:29:44.91 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ゚ -゚ノノ 「”じげんだでぃ”って、一体何なんだろうな?」
(-_-) 「”かの者”って、誰を表してるんでしょうか……」
(´<_` ) 「いや、俺は”うんこ”の部分に、この文章を読み解く鍵があると思う」
ひとしきり考えた後、やはり全員が首を捻る。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「くそっ! わからん、全然わからんぞ!」
(´<_` ;) 「俺もお手上げだ……今まで見て来たどんな数式よりも難解だ」
∫λリ#゚ -゚ノノ 「ああもう、まどろっこしい! イラつく!」
(´<_` ;) 「おいおい、俺に八つ当たりはよせって……」
クーは、今にも暗号文を破り捨てそうな勢いでオトーに食って掛かる。
そんな中、ただ一人彼だけが、網の様に思考の糸を巡らせていた。
(;-_-) (落ち着けヒッキー、お前は探偵だろう?
考えろ、もう少しで何かが掴めそうなんだ……
できる、お前ならできるはずだ!)
誰もが忘れかけている設定であったが、彼と渡辺さんはともに事務所を経営する探偵仲間である。
- 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 02:29:56.28 ID:9LfyNlgK0
- ちょwwww
これがながらの真髄かwwwwwww
- 135 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:31:30.79 ID:Bivhj/jY0
-
(;-_-) (こうしている間にも、渡辺さんは……。
ひょっとしたら妖魔に……)
想い人の事を案じ、今一度意識を集中する。
ひとしきり考えたあと、彼の頭上に裸電球が灯った。
Σ( -_-) 「……そうか!」
−−−
( <●><●>) さて、みなさんにはこの謎が解けたでしょうか?
(U )つ ここでもう一度暗号を見てみましょう
u u
『
かの者荒野に降り立つ時
けうなる光黄金色の大地を照らす
じげんだでぃ、その名を微意と発し
くぎょうの果て権限を委譲する者也
のっぴきならねえ
うんこ
らんらんらん
を
み
ろ
解読之手助:縦読 』
- 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 02:32:24.44 ID:9LfyNlgK0
- 謎解き懐かしいな
- 137 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:33:15.49 ID:Bivhj/jY0
-
( <●><●>)この暗号を解く鍵は、一番下にある、『解読之手助:縦読』という部分にあります
それを踏まえて、暗号の冒頭に注目してください
( <●><●>)お気付きでしょうか?
この文章に仕込まれた、巧妙なロジック……
これを解読したあなたは、きっと背筋が凍る思いをしたことでしょう
( <●><●>)では、読者の皆さんにもわかりやすいよう、暗号を区切ってみます
『
か の者荒野に降り立つ時
け うなる光黄金色の大地を照らす
じ げんだでぃ、その名を微意と発し
く ぎょうの果て権限を委譲する者也
の っぴきならねえ
う んこ
ら んらんらん
を
み
ろ
解読之手助:縦読 』
( <●><●>)今回の謎は、少し難しすぎたかも知れませんね
それでは、物語の続きをお楽しみください
−−−
- 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 02:34:22.68 ID:RhnjBAWXO
- なるほどな
- 139 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:34:54.46 ID:Bivhj/jY0
-
(;-_-) 「縦読みですよ、縦読み!」
ヒッキーは興奮気味に語気を荒げる。
(´<_` ) 「ん? 縦読み?」
∫λリ゚ -゚ノノ 「どういうことだ?」
( -_-) 「つまり、この文章そのものは特別な文意を持たないってことです。
これは、縦に読むことによって意味を成すように作られています。
すると……」
∫λリ゚ -゚ノノ ? 「”のうげぎっんん”? どういう意味なんだ?」
(;-_-) 「なんでそこなんですか、一行目ですよ、一行目!」
(´<_` ) 「一行目……か、け、じ、…く、のうら?」
オトーの言葉を受け、クーはハッと息を飲んだ。
渾身のポーズを決めながら、聡明なる少年名探偵がその事実を告げる。
( -_-)9m 「そうです! ”かけじくのうらをみろ” つまり”掛け軸の裏を見ろ”!
掛け軸の裏に、祭壇への入り口があるはずです!」
∫λリ;゚ -゚ノノ 「な、なんだって───!?
でも、掛け軸なんて、拝殿のどこに……?」
- 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 02:35:07.88 ID:9LfyNlgK0
- >>138
お前面白いな
- 141 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:36:25.71 ID:Bivhj/jY0
-
その時、横倒しになった賽銭箱の下を指差したオトーが、驚嘆の声を発した。
(´<_` ) 「見ろ、ここに地下への階段があるぞ!」
木製の蓋のような扉が半分開き、暗闇へと伸びる石段がそこから見えていた。
∫λリ゚ -゚ノノ 「何っ……! あ、本当だ」
(´<_` ) 「きっとこれが祭壇へ続く入り口だろう! 急ぐぞ!」
∫λリ゚ -゚ノノ 「よし、わかった!」
周りに散らばった木材や瓦礫をどかすと、クー達はその石段を注意深く下りて行く。
( -_-)9m 「……」
指差した姿勢のまま固まったヒッキーは、この数秒後、
目尻に一筋の煌めきをたたえながら二人の後を追った。
−−−
- 142 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:40:00.87 ID:Bivhj/jY0
-
【伍】
∫λリ゚ -゚ノノ 「随分と長い階段だな……」
石段は果てしなく、直線にはたまた螺旋状にどこまでも続いていた。
人為的に土を掘って出来たと思われる洞穴は、
そのうち周りが石灰岩の壁に変わり、そこからは自然に形成されたものであることを表していた。
やがて足場も、ただ石を切り出しただけのごつごつした段差に変わり、
彼らの降りる足音は洞窟内に高く反響していた。
(;-_-) 「く、暗いですね、ここ……」
(´<_` ) 「気をつけろよ、どこから何が飛び出して来るかわからん」
壁に手をつきながらおっかなびっくり下っていくヒッキーを尻目に、
クーは焦りの色すら見せず、暗澹の底へとずんずん歩を進める。
やがて、彼らはだだっ広い空間へと到達した。
高い天井に、長く伸びた石柱がごつごつと屹立している。
∫λリ゚ -゚ノノ 「……ほう、やけに広いな。
オトー先生、明かりをくれないか」
(´<_` ) 「予備のライトを持ってくるべきだったな。ほら」
(;-_-) 「こ、ここまで来れば、なんとか……」
- 143 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:40:57.90 ID:Bivhj/jY0
-
ほっと息をついたヒッキーが、周りの壁に手をつく。
冷たく濡れた岩肌のぬるりとした感触に混じって、硬いホースのようなものが掌に触れた。
(-_-) 「……?」
その瞬間。
いつの間にそこにあったのか、壁に設置されていた数十本の燭台へ一斉に炎が灯り、
吹き抜けの全容が彼らの前に姿を現した。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「こ……これは!!」
(;-_-) 「……うわあ!」
暗闇の部分がゆらめく炎に照らされると、そこは想像以上に広広とした空間だった。
そして、その岩壁の一面にはびっしりと樹木の根が張り、
紫色の植物の蔦が、鍾乳石の低い部分から長短を問わず幾重にも垂れている。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「おい、こ、これって……」
(´<_` ;) 「まさか……」
中心では床部分の岩盤が平らになっており、そのまた中心に、申し訳程度の大きさの祭壇が鎮座していた。
奥には、地底湖というほどではないが、地下水の溜まった大きな窪みがある。
(´<_` ;) 「おい、あれを見ろ!」
(;-_-) 「──渡辺さん!!」
湖の手前、彼女はうつ伏せに倒れていた。
- 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 02:41:28.76 ID:9LfyNlgK0
- 支援
- 145 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:42:35.05 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ;゚ -゚ノノ 「おい、気をつけろ! 何があるか──」
ヒッキーはそれを見るやいなや、脇目も振らず彼女のもとへと駆け出した。
しかし、祭壇を横切ろうとした途端。
(;-_-) 「わっ……うわぁっ!」
影からにゅうと伸びた手がブレザーの襟元を捕まえると、
尋常あらざる力をもって、その体を高く持ち上げた。
∫λリ゚ -゚ノノ 「き、貴様は……!」
「くっくっく……」
暗がりから、酒樽のような体格の人影が踊り出た。
川;塘v) 「……よく、ここがわかったな、折砂空子」
汗でぬめった肌を拭き拭き、鼻息荒く現れたのは、クーと同じ訓練生である一人の男。
まさしく、彼女たちが追って来た人物だった。
∫λリ゚ -゚ノノ 「ふん、妖魔ごときに名前を呼ばれる筋合いはないな」
クーは怯むことなく睨みを利かせ、腰に手を当てて挑発する。
ヒッキーはボンレスハムのような男の腕に捉えられたまま、
首を抑え、脚をばたつかせている。
- 146 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:44:21.17 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ゚ -゚ノノ 「すぐにそいつを離せ。その腕、落とされたくなかったらな」
クーの指先から右手にかけて、ゆらりと鮮紅の霊気が立ち昇る。
幾重にも捩れた光の帯が腕全体を覆った。
川;塘v) 「……むふふ、いいよ。男に興味はないんでね」
あっさりとその手は離された。
床に落とされたヒッキーが、腰の引けたままクー達のもとへずり下がる。
起き上がりながら、ヒッキーは強い口調で男に告げた。
(;-_-) 「く……渡辺さんに、彼女に何をした!」
川 塘v) 「別に何もしちゃあいないさ。
彼女は、これから絶望樹さまの贄になってもらうけどな」
(;-_-) 「なっ……」
川;塘v) 「それに、俺が興味のあるのは、そっちの娘のほうだからな……」
男は一つ舌なめずりすると、ぎょろりと厭らしい視線を投げかける。
醜く歪んだ口腔の隙間から鋭い牙が覗き、紫色の粘質な唾液が糸を引いた。
∫λリ゚ -゚ノノ 「貴様……」
クーは腰を落とし、臨戦の構えを取る。
- 147 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:45:39.29 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ゚ -゚ノノ (油断は禁物だな。
あいつも、何か変な呪術を使うやも知れない……)
じりじりと後退しながら間合いをはかり、相手の出足を窺った。
川;塘v) 「どうした? 俺の知っている折砂は、
俺みたいな雑魚に対して、守りに入るような腰抜けではなかったはずだが」
∫λリ#゚ -゚ノノ 「……あん?」
(´<_` ;) 「クーちゃん、落ち着け、挑発に乗せられるな」
男から視線を外さないまま、オトーの諌めを受け流す。
∫λリ゚ -゚ノノ 「……わかってる、わかってるさ」
川;塘v) 「ふふふ……来ないなら、こっちから行くぞ」
不意に、男の体が一筋の流線と化した。
Σ∫λリ;゚ -゚ノノ (──迅い!)
彼は、巨体に似合わない軽快なステップでクーのほうへと突っ込んできた。
−−−
- 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 02:46:13.61 ID:9LfyNlgK0
- 支援
- 149 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:46:56.98 ID:Bivhj/jY0
-
男の跳躍を合図として彼女たちの戦闘が開始されると、
ヒッキーはおたおたとした様子で、クー達と渡辺さんを交互に見やる。
(;-_-) 「ぼ、僕は……」
(´<_` ) 「クーちゃんのほうはあとで助太刀するしよう。それより、彼女を」
オトーに背中を押され、湖へと駆け出した。
臥せっている渡辺さんの肩を掴んで仰向けに起こすと、その頬を軽く叩く。
(|||-_-) 「渡辺さん、大丈夫、渡辺さん……!」
从 ー 从 「……」
彼の腕の中、ぐったりとした彼女の口元から微かな呼吸音が聞こえた。
(´<_` ) 「大丈夫だ、息はしている。命に別状はなさそうだ」
(;-_-) 「よ、よかった……」
安堵の溜め息を漏らす彼らの上部、天井から降りてきた紫色の蔓が、ぐにゃりとその鎌首をもたげた。
−−−
- 150 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:48:35.55 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ;゚ -゚ノノ 「くっ!」
跳躍から続く、爪による斬撃を紙一重で横に交わす。
クーはその攻撃を避ける際、がら空きの胴に手刀の一閃を浴びせるが、
硬質化した肉の壁に阻まれ、裁断の手ごたえは得られない。
∫λリ;゚ -゚ノノ (ち……硬いな)
川 塘v) 「ふふふ、脆弱脆弱。
今の俺にゃ、そんなヌルい攻撃なんて利かないぜ……」
男はにいと笑うと、先の割れた長い舌を垂らしてゆらゆら揺れ動く。
クーはバックステップで距離を取ると、構えを解くことなくじりじりと後退する。
∫λリ゚ -゚ノノ 「しょうがない、出番だ。 ペン……」
はっきりとした口調でそう告げ、何かを受け取るような姿勢で左手をかざす。
しかし、呟いた言葉は虚無に吸い込まれ、まるで独り言のように空しく残響する。
……あれ?
∫λリ;゚ -゚ノノ 「……そういえば、ペンは!?」
きょろきょろ見回してみたものの、矢張りその姿は見えない。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「ちょ、ひょっとして、私」
……置いて、来た?
- 151 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:50:16.49 ID:Bivhj/jY0
-
自身が丸腰だという事実を噛み締めると、こめかみから冷や汗が一筋垂れた。
川;塘v) 「油断は、き・ん・も・つ」
Σ∫λリ;゚ -゚ノノ 「!!」
その、一瞬の隙を突くように。
眼前に迫っていた男の巨大な両腕が、クーの体をがっしりと捉え込んだ──。
−−−
- 152 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:51:16.20 ID:Bivhj/jY0
-
(|||-_-) 「う、うわぁっ!」
毒々しい色合いの葛が、ヒッキーの首と四肢を捉え、宙へと引っ張り上げた。
(´<_` ;) 「ヒッキーくん!」
オトーはスーツの懐中に手を突っ込み、ハイパー(ry ガンを取り出した。
ヒッキーに絡みついた葛にその先端を向け、スイッチを入れる。
螺旋の歪みが空間に生じ、ブーンという振動音が辺りに響く。
妖気を吸収された葛の一本が、萎びきってぼとりと落ち──なかった。
(´<_` ;) 「な、何故だ!?」
スイッチを握り締め、いくらその妖気を吸収しても、
蔓の動きが多少鈍るだけで、ヒッキーを掴む力には衰えが見えなかった。
川;塘v) 「くくく、くくくく……無駄だよ」
クーの体を締め上げた姿勢のまま、顔も向けずに男がそう告げた。
オトーはその声でクーの窮地を察すると同時、腰に回された何かに体を硬くする。
(´<_` ;) 「!!」
冷たく細長い感覚から、ヒッキーを捉えた蔓と同等のものだと察知したオトーは、
スタンガンの先端を自らの腰へ向けようとしたが……。
从 ー 从
- 153 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:53:43.50 ID:Bivhj/jY0
-
Σ(´<_` ) 「な、君は……!? 大丈夫なのか?」
大腿骨を覆うように絡んでいたのは、植物の蔓ではなく、
起き上がった渡辺の細腕であった。
川;塘v) 「くくく、その娘を見てみるがいい」
(;-_-) 「お、オトーさん、それ!」
(´<_` ;) 「!?」
二人の声を受けると、オトーは視線を下げ、渡辺の足元を見た。
渡辺の踝からふくらはぎにかけて、地面から生えた灰色の根っこのような物体が、何重にも絡み付いている。
(´<_` ;) 「な、なんだこれは……?」
川 塘v) 「わからないかね?
彼女は霊脈と一体化し、さらに絶望樹さまとも一体化している」
男の独白に、オトー達はたじろいた。
Σ(´<_` ;) 「な……」
Σ(;-_-) 「なんだと……?」
- 154 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:55:00.56 ID:Bivhj/jY0
-
川;塘v) 「絶望樹さまが、霊脈に溢れる潤沢な気を我が物にするためには、媒介を要するのだ。
霊気を妖気に変換するための、スイッチの役割を果たす媒介をな──。
そこで目をつけたのがあの娘だ。
穢れ無くうら若き女体、つまり処女は媒介として最適だからな」
言いながら、クーを捕らえた腕の力を荒げる。
彼女の口から、初めて悲痛なうめきが漏れた。
川;塘v) 「絶望樹さまは他のショボい妖魔とは違う。これだけの妖気を取り込むだけの器を持っている。
霊脈に溢れる、ほぼ無尽蔵なエネルギーだ。そんなオモチャで吸い取れるような量ではないよ。
これからはこの美賦山を拠点として、やがて日本の全土へと、その根を伸ばしてゆくだろう……!」
Σ(´<_` ;) 「……くそ、誰がそんなことを……ぬお!?」
从 ー 从 『うふふ……』
オトーの腰を抱いていた渡辺さんの手が股間に伸び、その中心をさらりと撫でつける。
そのまま、しなやかな指先を妖艶に絡ませると、ズボンのベルトをゆっくりと外していった。
(;-_-) 「渡辺さん!?」
(´<_` ;) 「お、おい、君!」
- 155 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:56:19.39 ID:Bivhj/jY0
-
二人の焦燥する様子を一瞥すると、男はにんまりと唇を歪めた。
川 塘v) 「彼女の体に流し込まれた霊気を妖気に変換し、
絶望樹さまが糧とするためには……一体、どうしたらいいと思う?」
(´<_` ;) 「ま、まさか貴様……! 彼女を淫魔に!?」
川 塘v) 「御名答」
その言葉を合図に、男の頭部がめきめきと音を立てた。
頭蓋の骨格が歪み、まるで樹木のようにがさがさに変質した皮膚が、
筋肉と同質化しながら、垂直に伸びてゆく。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「ううぅ……なっ!?」
長く伸びた首の上部に紫色の顔面を乗せ、
顎の下からは、管のような器官が無数に、放射状に垂れている。
川* 塘v) 「常世のまほろばよ……! ようこそ、悦楽の伏魔殿へ」
さらに醜悪な魔物へと変容した男が、ゆらりとその行動を開始した──。
−−−
- 156 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:58:23.61 ID:Bivhj/jY0
-
(|||ヽ゚ω゚)「お、お、おっおっお……」
後頭部にいくつもの足跡をつけたペンは、ようやくのこと、よろよろと立ち上がった。
(|||ヽ゚ω゚)「く、クーさん達は、どこへ行ったお……?」
境内は相変わらず閑散としていたが、
参道を見渡すと、社殿のほうで、にわかに人だかりが出来ている。
(|||;ヽ゚ω゚)「な、なんだお……?」
人の波を掻き分けつつ近づくと、拝殿は、元の面影がないほどの崩壊をきたしていた。
(|||ヽ゚ω゚)「よ、妖魔の仕業かお……クーさんはどこかお?」
脚の森を抜け、拝殿の内部を覗き込まんとする。
しかし、ペンはそのままふらりとよろめくと、石畳の上にきゅうと倒れ込んだ。
Σ(|||;ヽ゚ω゚)「むぎゅ、うげ、うおげっぶげっ……」
そして、野次馬たちが遠慮知らずに、その背を、頭部を踏みつける。
(|||ヽ'ω`)「おっおっお……先立つ不幸をお許しくださいお……」
妖力の大半を失ってしまったペンは、
妖魔ではなく、味方であるはずの者達の仕業によって、
今ここに、その短い生涯を終えようとしていた。
- 157 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 02:59:48.38 ID:Bivhj/jY0
-
(|||ヽ-ω-)「……」
賽銭箱の前で力尽きたペンを、他の者には視覚できないスポットライトが照らし出す。
彼の元に降り立ったのは、裸で翼の生えた天使──ではなく、アルトな声質による残響音。
『お主、力を欲するのか?(のか?)(のか?)』
(|||ヽ-ω-)(……お?)
ペンの体がぴくりと動き、それに呼応するかの如く、さらに大きな音量でエコーの声が響く。
『欲・す・る・の・か?(か?)(か?)(か?)』
(|||ヽ-ω-)「……も、もらえる物なら何でもほしいお……くださいお」
彼が小さく呟いた途端、その体がふわりと持ち上がった。
(|||ヽ゚ω゚)「……お?」
そのまま宙を滑空し、拝殿の裏、本殿へ向かって体が引っ張られてゆく。
放心状態のペンを吸い込んだのち、木製の扉が風に煽られたかのようにばたんと閉じた。
- 158 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:01:14.80 ID:Bivhj/jY0
-
本殿の内部は、中央に小さな祭壇が置いてあるだけの、簡素なつくりだった。
(|||ヽ゚ω゚)「?」
高床にぽとりと落とされたペンの眼前、その中央に鎮座した、一振りの日本刀──。
ではなく、懐紙に包まれた長ドスが、淡く発光を繰り返している。
Σ(|||ヽ゚ω゚)「お、おお!?」
長ドスから放たれた光線がペンの足元まで伸びると、瞬く間に、一人の女性の姿で像を結んだ。
イ从゚ ー゚ノi、『……お主が、力を欲する者か?』
(|||ヽ゚ω゚)「お、おおお……」
ゆったりとした着物を着た女性は、ペンの姿を見て眼を丸くした。
イ从;゚ ー゚ノi、『……って、貴様、妖魔ではないか!
儂の呼び掛けに応えるとは、そなた何者じゃ!』
(|||ヽ゚ω゚)「ぷるぷる、ぼくはわるい妖魔じゃないですお」
冗談ではなく、本当にプルプル震えながら小さな手を掲げる。
イ从゚ ー゚ノi、『ふむ……そうか、まあよい。
儂は、ここ美賦神社における神体である』
(|||ヽ゚ω゚)「ど、どうやらそうみたいですおね」
- 159 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:03:07.16 ID:Bivhj/jY0
-
イ从゚ ー゚ノi、『山の磁場が乱れておる。
おそらく、地下の礼拝堂に物の怪が入り込んだようじゃのう』
(|||ヽ゚ω゚)「お……そうなんですかお?」
イ从゚ ー゚ノi、『……そこで、近辺にいる術者に討伐を依頼しようと、呼びかけてみたのじゃが……。
お主、この神社の宮司……であるわけがないな』
(|||ヽ゚ω゚)「ちがいますお、でも、僕は霊気の媒介になれますお」
ペンは、それまでの経緯と自らの待遇を涙ながらに語った。
イ从; ー;ノi、『そうじゃったか……。 あいわかった、お主に依頼することにしよう。
霊脈へは、拝殿の賽銭箱から行ける。 早く仲間を助けてやるがよい』
(|||ヽ゚ω゚)「はいで、ですお。
で、でも、その前に……」
イ从゚ ー゚ノi、『ん? なんじゃ?』
「み、水……」
世紀末ではない救世主は、そのまま社殿の床へばたりと倒れこんだ。
- 160 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:04:57.05 ID:Bivhj/jY0
-
+( ^ω^)+ 「おっおっお! みなぎってきたおー!」
霊力を注魂され、ぷりぷりと肌の艶を取り戻したペンが、肩を回してポーズを決めた。
イ从゚ ー゚ノi、『儂の霊力をたっぷりと注ぎ込んでやったからのう。
霊気を糧に出来るとは、なかなか珍奇な物の怪じゃ。
並みの魔物なら相手にもならんじゃろう。 では、頼んだぞ』
( ^ω^) 「わかりましたお! ありがとうございましたお!」
ペンはぺこりとお辞儀して、てくてく本堂をあとに──
しようとしたところではたと止まり、首を傾げて彼女に尋ねた。
( ^ω^) 「ところで、お姉さんの名前は何て言うんですかお?」
イ从゚ ー゚ノi、『……儂? 儂は、神体じゃ』
( ^ω^) 「それはわかりましたお。 お名前は無いんですかお?」
銀髪を揺らし、真横を向いた姿勢で、女性はぽつりと呟いた。
イ从゚ ー゚ノi、『……汁婆』
( ^ω^) 「お?」
- 161 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:06:17.61 ID:Bivhj/jY0
-
御神体の化身が発する声は、さらに小さくなった。
イ从;゚ ー゚ノi、『……しるばあ、じゃ』
( ^ω^) 「しるばあさんですかお? 漢字でどう書くんですかお?」
屈託のない表情で、にこやかに聞き返すペン。
イ从#゚ ー゚ノi、『……汁に、婆……
って五月蝿いわ! つべこべ言わずに早く行かぬか!』
何かが彼女の逆鱗に触れたらしく、
ペンは勢いよく本堂から叩きだされ、そのまま砂利道に頭から突き刺さった。
−−−
- 162 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:08:01.62 ID:Bivhj/jY0
-
【六】
川;塘v) 「うげげっげっげぼげげ」
男の発する胴間声が洞窟内に木霊する。
首が長く、顎から何本もの肉色の管を垂らした姿──異形へと変貌を遂げた男は、
クーを見て、にたり、と口の端を歪めた。
Σ∫λリ;゚ -゚ノノ 「くぁっ……」
腕による拘束が緩んだ代わりに、細長い管が首に、腰に、四肢に絡みついた。
川;塘v刀j 「ふふ……邪魔な上着だな」
しゅるしゅると管が這い動き、器用な動きをもってジャケットを脱がしてゆく。
Σ∫λリ;゚ -゚ノノ 「や、やめろ……うくぁっ」
抵抗しようと霊気を込めた右腕の手首に、数本の管が巻きついた。
川;塘v刀j 「さて、そろそろお楽しみといきたいが……
まずは言っておきたいことがある」
∫λリ;゚ -゚ノノ 「な、何だ、畜生」
川 塘v刀j 「お前は、触手陵辱物のエロアニメを見たことがあるか?」
−−−
- 163 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:10:14.05 ID:Bivhj/jY0
-
从 ー 从 「うふふ……」
(´<_` ;) 「や、やめるんだ……うぬぅっ!」
瞳光を失った渡辺が、妖艶な笑みをたたえて舌なめずりする。
首から上の緩慢な動きとは対照的に、
至極スムーズにオトーのベルトを外し、スーツのズボンをずり下ろす。
スタンガンを取り落とし、その手首を掴もうとしたオトーだったが、
いち早く反応した植物の蔓が、逆に彼の手首に巻きついて拘束した。
(;-_-) 「渡辺さん、渡辺さん!」
从 ー 从 「……」
ヒッキーの呼び掛けには応えず、
オトーの大腿へ頬擦りしながら、慈しむように下腹部へフェザータッチを繰り返す。
Σ(´<_` ;) 「うわっ!」
从 ー 从 「……☆」
オトーの視線を弄ぶような上目遣いで返し、もう一度、挑発的な舌なめずり。
- 164 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:12:05.62 ID:Bivhj/jY0
-
(´<_` ;) (こ、これが淫魔の魔力……ややもすると取り込まれそうな指使いだ)
(;-_-) 「だ、だめだよ渡辺さん、やめて!」
从 ー 从 「えへへぇ……☆」
そのまま、オトーのトランクスの端に指先を引っ掛けると、
ゆっくりと、引き降ろしていっt
┏┳┳┓ ハイ. ┏┳┳┓
┏┫┃┃┃ R15は.. .┃┃┃┣┓
┃┃┃┃┣┓ ここまで ┏┫┃┃┃┃
┃ ┃┃┏━━━┓┃┃ ┃
┃ エロ ...┣┫ . ・∀・ ┣┫. STOP!┃
┗━━━━┛┗┳━┳┛┗━━━━┛
┏┻┓┃
┏━┛ ┣┻┓
┗━━━┫ ┗━┓
. ┗━━━┛
−−−
- 165 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:13:58.39 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ゚ -゚ノノ 「……」
空気が、凍りついた。
何言ってんの? あんたバカ? という視線が容赦無く男に注がれる。
川;塘v刀j 「ないよな、そうだよな、わかっているさ……」
腹の底から響くような声ではなく、どこか間の抜けた様子で呟き声を発した。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「ひゃっ! や、やめろ!!」
管の先端が、つう、とクーの首筋を撫でる。
川 塘v刀j 「ならば教えてやろう……この世の矛盾を、誤りを」
男は、抑えていたものが溢れ出す勢いで叫声を上げた。
川;塘v刀j 「触手物!! 脱がすの早いねん! アホか!!
なんでもっと楽しまんねん!
服とかさ! あげくには下着まで、”ビリッ”と破るんだぞ!
”ビリッ”だぞ!! アホか!! パンツは裂くものって親に教わったのか!!
アホだ!! みんなアホだ!! 死ねばいいのに!!」
それは、一匹の妖魔へと身を堕とした彼のものではなく、
あくまでも、”ゴブリン”という男の人生を体現する、言霊とも呼ぶべき一言だった。
- 166 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:15:35.43 ID:Bivhj/jY0
-
川;塘v刀j 「変える。俺が触手物の常識を変えてみせる。
俺こそが触手のグローバルスタンダードだ」
Σ∫λリ*゚ -゚ノノ 「うあっ……!」
二の腕に絡み付いていた管の先端が尺取虫のように進行し、セーターの左胸を撫でさする。
禍禍しい薄笑いが男の顔に浮かび、その直後、彼はガッツポーズで仰け反った。
川* 塘v刀j 「や……やったばい!! やわっちかばーい!!」
初めて若い娘のおっぱいに触れた男の、幸せに満ちた高笑いが、洞窟の岩壁に残響した。
−− 【 ピンポンパンポーン 】 −−
投下の途中ですが、ここでお知らせがあります。
- 167 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:18:38.77 ID:Bivhj/jY0
-
エクセレントわっふるタイム
の予定でしたが
時間の都合により
割 愛
- 168 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:19:39.50 ID:Bivhj/jY0
-
モウ>\(^o^)/ ブリリアント 【ながら】 タイム \(^o^)/<ダメダ
※ 最も肝心なエロの部分の書き溜めが出来ていなかったという、非常に情けない仕様です。
違うんだ! 俺だって本編がこんなに長くなるとは思わなかったんだ!! すまん!!
※ えっち描写を【ながらで】投下します。
5レスくらいで、強制的に書き溜め部分へ移行します。
安価>>169
1、おっぱいをさわる 2、ふとももをさわる 3、おしりをさわる
※ 人が居ようと居まいと関係ない。 とりあえず安価が埋まるまでは待ちます。
- 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 03:19:46.64 ID:RhnjBAWXO
- おいw
- 170 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:20:49.10 ID:Bivhj/jY0
- すまん!本当にすまん!
最安価>>172
- 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 03:26:29.68 ID:CcqFOtZV0
- 口を塞ぐ
- 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 03:27:51.55 ID:gjbx77jRO
- しょーがねーなぁ
2
- 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 03:29:23.61 ID:RhnjBAWXO
- このやり取りすげーデジャヴ
- 174 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:42:29.02 ID:Bivhj/jY0
-
川;塘v) 「そらそら、逃げたいか? 逃げてみろ」
∫λリ;゚ -゚ノノ 「くっ……やめろっ!」
やめろと言われてやめる人間はいないし、深夜sage進行のスレに取る安価もない。
自然の摂理を物語る>>171-172の慈愛に満ちた視線が筆者を射抜いた。
その柔らかな光を湛えた双眸。 筆者は下半身に熱いものを感じ、にわかに腰をくねらせた。
それはともかく、クーのデニムミニへ細長い管が伸びる。
その先、小さく開いた気管が蠢き、生ぬるい空気をすうすうと送った。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「ちょ、お前、何してる…?」
川;塘v刀j 「スカートは破るためにあるんじゃない。…めくるためにあるんだ!!」
管の先端が突如肥大化した。
クーのスカートの裾ににゅるりと近づくと、一気に送風を試みる。
ボックスプリーツのデニムスカートはタイトなそれと違い、風の力に負けてぶわっとめくれ上がる。
Σ∫λリ*゚ -゚ノノ 「ひゃあっ! や、やめろ!」
- 175 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:43:48.24 ID:Bivhj/jY0
-
川;塘v) 「だから、やめろと言われてやめる奴は……」
めくれたスカートの奥に踊る純白。
他の触手がしゅるしゅると太腿目掛けて伸びる。
川;塘v刀j 「いねえっつってんだろ!」
∫λリ//-/ノノ 「やぁっ!?」
粘液を塗りつけながら、そのぷにぷにをいたぶるように、たっぷり緩慢に撫でさする。
他の管──触手が絡みつき、ぐにぐに蠢いてその柔らかさを強調した。
川;塘v刀j 「ぐひょひょひょ! やわっ! なにこれマジ超やわくない!? コレ!!」
1、セーターを脱がす 2、スカートを剥ぎ取る 3、首とか耳とか舐める
- 176 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:44:04.46 ID:Bivhj/jY0
- 安価>>178
- 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 03:46:38.10 ID:CcqFOtZV0
- なんというか、凄く一緒に酒を飲みたい
3
- 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 03:47:33.20 ID:RhnjBAWXO
- あえての1
- 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 03:56:06.29 ID:gjbx77jRO
- 川塘v刀j
http://f.pic.to/le2ct
- 180 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 03:57:08.59 ID:Bivhj/jY0
-
「一緒に酒を飲みたい」
これは一体なんたる事か。
なんと面妖な。 合コン、それは合コンなのだろうか。
さらには、小粋なショットバーなどという夜の世界に、ネオン街に消えたいというのだろうか。
>>177をひとしきり酔わすと、チェリーの乗ったカクテルにこっそりと粉末を垂らす。
ホテルの合鍵を指先で弄びながら、彼女の艶やかな薄紅と浮かぶ笑みに心を躍らせる。
そんな白昼夢を見ながら、筆者は股間を熱くした。
翌朝、アパートの一室で若い男の変死体が発見された。
他殺の可能性は薄いとのことだった。
川;塘v刀j 「ぐふふ、いい胸だ。 カップはそうだな……DかEといったところか」
それはともかく、クーのセーターを脱がさなければならない。
ゴブリンはセーターに手を掛けた。脱がした。なんといいおっぱいだ。
筆者は股間を熱くした。
- 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 04:01:31.43 ID:RhnjBAWXO
- 二回目だが言おう
おいww
- 182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 04:01:58.78 ID:GYgWKEYSO
- ちょwwwこの書き方はwww
- 183 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 04:06:34.11 ID:Bivhj/jY0
-
そういうわけにはいかない。ながら投下に10分を要する遅筆が仇となった。
とりあえず、筆者はクーに元通りセーターを着せた。ちょっとおっぱいを触った。変死体が見つかった。
川;塘v刀j 「くっくっく、見たいなあ、その胸……!」
∫λリ;゚ -゚ノノ 「ば、ばかぁ、やめっ……」
川;塘v刀j 「や、め、ない!!」
男の声とともに細長い触手が幾重にも伸び、セーターの端を掴み取るとそのまま引っ張り上げる。
ジョルジュとの戦いにおいてこのパターンは使用した気がするが、
ぐいと押し上げられたセーターは当然ながらその胸元に引っかかる。
川;塘v刀j 「ぐへへ、ほうらっ!!」
Σ∫λリ//-/ノノ 「ふぁっ!?」
布地に弾かれ、ぷるんと小気味よい揺れとともにその双球が飛び出した。
寝転がる姿勢だった先刻とは違い、重力の助けをもって淫靡な震えを披露するその両胸は、
白く、柔らかさを全面にたたえた半球で、弛みの一つもなく美しいおっぱいだったぱい。
安価>>185
1、おっぱいをもみもみ 2、下半身をふにふに 3、その頃オトー達は……。
- 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 04:10:07.24 ID:ud5ZyHjcO
- 4
- 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 04:10:36.32 ID:GYgWKEYSO
- 三番
- 186 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 04:19:24.18 ID:Bivhj/jY0
-
男は眩き>>179の絵を見上げ、感嘆の溜め息を漏らした。
川;塘v刀j 「これは……18○○年代、バロック的時代にうんちょこぽっこりした名画だ」
その心を揺るがす感動は、熱い涙となって彼の目尻から流れ落ちた。
男の下に座していた>>184が、口を一杯に広げてその涙を受け止めた。彼は物狂いになって樹海へ飛んだ。
そんな折、オトー達はどうしていたかというと。
从 ー 从 「……」
(´<_` ;) 「くっ、だめだ、力が入らない」
(;-_-) 「わ、渡辺さん、だめだ!」
既に取り落としてしまったスタンガンを見て、オトーは舌打ちした。
なおも渡辺の指はしなやかに踊り、挑発的に首を傾げながらねっとりとそのトランクスを下ろしてゆく。
(´<_` ;) 「う、うわあっ!」
とうとうオトーのトランクスは抜き取られ、下半身に聳える○○が露わになった。
指先をくねらすように、執拗に太腿の裏を撫で走らせる渡辺。
从 ー 从 「……!」
次の瞬間、彼女は妖艶に微笑み、オトーの背中に覆い被さるように密着した。
- 187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 04:26:34.93 ID:gjbx77jRO
- 支援
- 188 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 04:31:10.61 ID:Bivhj/jY0
-
(;-_-) 「うぁぁああ!! 渡辺さぁん!!」
ヒッキーは中空で足をばたつかせ、空しい抵抗を試みる。
その顔の横、新たな蔓がずるりと下りてゆき、オトーの後ろではたと止まる。
(´<_` ;) 「く、くそっ、違うんだヒッキーくん、俺はっ」
密着した渡辺の吐息が耳元にかかる。 豊潤ではないがはっきりとわかる膨らみが繰り返し押し付けられる。
オトーのそこがそうなってしまうのには大した時間を要さなかった。
从 ー 从 「……☆」
(´<_` ;) 「だめだ、そんな、俺には二次元とかの恋人が……ん?」
オトーからゆったりとその体を離す渡辺。
(´<_` ;) 「はぅっ!?」
彼の山脈をぴんと爪弾くと、そのまま臀部をフェザータッチで弄ぶ。
- 189 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 04:34:28.80 ID:Bivhj/jY0
-
(´<_` *) 「ちょっ、おい、あ、うあぁ」
冷たく淡い感覚が、何度も何度もお尻を撫でさする。
不意に、くい、と。その尻が持ち上げられた。
続けざま、彼のアスタリスクをひくりと撫でつける。
Σ(´<_` ;) 「うっ、渡辺くん、やめ……らめ」
オトーが、残った理性を総動員して、その手を掴もうと振り返った。
しかし、その先には──。
自らの尻を撫でつづける、紫色の蔓が一本。
(゚<_゚ )
安価>>191
1、おっぱいをなめなめ 2、下半身をなめなめ 3、その頃オトー達は……。
- 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 04:37:25.51 ID:ud5ZyHjcO
- 4
- 191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 04:40:00.85 ID:JGBqUO8wO
- に
- 192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 04:40:44.55 ID:Jg2NzOrw0
-
元VIPの糞コテ ソフィー ◆Zwdurge/wEこと本名 和多田慎二(煎餅職人)が
大暴れ中のVIP+板へおいでませ!
色々な伝説の機能が君を待ってるぞ
ニュース速報VIP+(仮)@2ch新機能実験場
http://yutori.2ch.net/news4viptasu/
- 193 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 04:51:27.00 ID:Bivhj/jY0
-
オトーが植物に弄ばれている間、当然、クーもまた危機を迎えていた。
Σ∫λリ//-/ノノ 「や、はぅ、ひぁっ!!」
川;塘v刀j 「くくく。まずはスカートと一緒に楽しむか」
裾から侵入した管の一本が、スカートを内部からぐねぐね隆起させながら動き回る。
その度に、むっちりとした太腿がぬるぬるの感触の管に蹂躙される。
腿の柔肉をつつかれ、パンツごと下半身を締め上げられ、おしりをむにゅむにゅと揉み上げられる。
∫λリ//-/ノノ 「やん……ぁう、ふぁぁっ」
内腿が汗ばみ、スカートの中はじわりと湿り気を帯びてくる。
川;塘v刀j 「くっくっく、では」
感覚器官であり神経の通った管の一つ一つが、腰のファスナーに絡みつくとを器用に降ろし、
するりとスカートを脱がせた。
∫λリ///ノノ 「や、やぁあっ!」
- 194 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 04:59:52.64 ID:Bivhj/jY0
-
川;塘v刀j 「ぐふぉふぉ、そぉら、ぺろぺろしちゃうたい」
長く、先の割れた爬虫類のような舌が、
ねっとりとした唾液を滴らせながら、その下半身へと迫る。
∫λリ;-;ノノ 「や、やめろぉっ!!」
抗うクーの腕に絡んだ触手の締め付けが激しくなり、彼女は前屈を余儀なくされる。
川;塘v刀j 「ふふふ……ほらっ!!」
Σ∫λリ///ノノ 「にゃあぁっ!?」
シンプルなクーのパンツごと、巨大な舌が下半身へと押し当てられた。
内腿の柔らかな部分を舌先で割りながら進み、ぬら〜りとそれを上方へ這わせる。
クロッチの部分を重点的に擦りながら、足の付け根のぷにぷにを味わいながら、
ちゅるちゅると舐め上げる。
Σ川;塘v刀j 「う……うまい!! おかあさんおかわり!!」
- 195 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 05:05:59.76 ID:Bivhj/jY0
-
通りすがりの誰かが、紫煙を燻らせながら告げた。
「お前、クロッチって単語、好きだろ?」と。
帽子の鍔先を摘み、押し下げながら、彼は応える。
それはもう、
それはもう、
大
大
大好きだ。
ところで、惜しくも安価を取れなかった者がいた。
彼は、「1から3の好きなものを選べ」と言われて、躊躇いなく「4」という返答をする、
半ば気狂いのような男である。
キャシーは踊り、ジェシカは陰茎を滾らせた。
- 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 05:09:58.64 ID:RhnjBAWXO
- おっさんがながらをやると四方八方に脱線することが分かったぜ!
- 197 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 05:10:57.83 ID:Bivhj/jY0
-
番組の途中、お見苦しい点があったことをお詫びします。
次回の「砂漠で十回オナニーするようです」は
( ^ω^)は、酒と煙草がなければ生きられないようです の巻
通称”酒煙草”をお送りします。
ラスト安価>>199
1、全部脱がす 2、その他(自由記述)
- 198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 05:18:06.30 ID:PuWtjp5kO
- 全部脱がして凌辱
- 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 05:20:30.21 ID:PuWtjp5kO
- 全部脱がして凌辱
- 200 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 05:32:14.32 ID:Bivhj/jY0
-
全部脱がして陵辱。これぞ触手物の醍醐味であるという輩がいる。
粘液に濡れた乳を弄び、媚薬効果のある樹液に恍惚とさせ、
開かれた観音様の中で蠢き、
熱く滾った精を流し込む陵辱の方法は、至高の一品であると言っても過言ではない。
しかし、悲しくもそれは、R15の範囲を逸脱してしまうのだ。
そしてさらに、筆者はギリギリの境界で悶々とする感覚が大好きなのだ。
こってり甘いケーキがスイーツの王様だと思うだろうが、
拙者はチロルチョコだけで至福を味わえる貧乏症的性癖を持つ者なのでござる、ニンニン。
川;塘v刀j 「くっく、見せてもらおうか……乳をなあ!!」
なおも舌から紫色の唾液を滴らせたまま、男は長い管の触手をわさわさと伸ばす。
∫λリ;-;ノノ 「うっ、くぅぅっ……」
セーターの生地を伸ばしながら脱がせようと試みるが、
さすがに腕を拘束している状態では袖を抜くことが叶わない。
男は舌打ちすると、セーターの両脇を手で掴み、強く捻って引き裂いた。
びりびりっ。
Σ∫λリ;-;ノノ 「い、いやぁっ!!」
- 201 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 05:42:18.69 ID:Bivhj/jY0
-
とうとう下着姿へ剥かれてしまったクー。
華美な装飾のないシンプルな白の上下は、包み込んだ肌の起伏とのミスマッチで、
男の興奮をさらに駆り立てた。
川;塘v刀j 「えへへ、うふふ、いひひ、おひょひょひょう!!」
管の触手がブラジャーのホックを摘み、くりくりと捻り上げる。
∫λリ;-;ノノ 「ひ、いやあ、きゃあぁ!」
必死で抗うが、暴れるたびに細い二の腕へ、触手の一本がきつく食い込む。
川;塘v刀j 「やっただ、オラ、とうとうこの高みまで到達しただ!」
歓喜に打ち震えながら、ホックに掛けた触手を上方へと操作する。
ぷつり。
∫λリ;-;ノノ 「きゃあぁぁああ!!」
留め金という支えを失ったブラが弛み、自己主張の強い半球がぷるんと前に押し出された。
------------
※ 安価に御協力いただき、誠にありがとうございました。
もう朝の五時半を回っております。 どうかごゆるりとお休みください。
- 202 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 05:43:22.83 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ*;-;ノノ 「ふぅ……ぅぁ……」
吊り下げられた両腕が力を無くし、クーはへなへなと前屈する。
ホックと片方の肩紐が外されたブラによって、際どいところで胸の頂が露出を防いでいる。
しかし、その布地の領域は頼りなく、ほんの瑣末な力でいとも容易くその役目を失ってしまう。
川;塘v刀j 「ぐえっへっへ、見えるぞ、見えちゃうぞ!?」
男の下賎な笑い声が反響する。
同時に、別の管がパンツのゴム部分を脇からぐいぐいと引っ張る。
大腿の付け根のなだらかな窪みと、白い下腹部がギリギリのラインまで露出する。
- 203 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 05:44:09.10 ID:Bivhj/jY0
-
川;塘v刀j 「では、そろそろ見せてもらうんだな。おおおおにぎりだいすきなんだな」
上下の下着をひっぱる管に、一瞬の溜めが入る。
川;塘v刀j 「どおおおおおおりゃあああああ!!!」
∫λリ;-;ノノ 「い、いやぁぁぁあああ!!」
今にもその下着が引き絞られ、少女の裸体が冷たい外気に曝されようと──
- 204 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 05:45:26.79 ID:Bivhj/jY0
-
≡( ^ω^) 「クーさぁぁぁぁぁあああん!!」
そう、このパターンはいつも変わらぬ、所謂救出フラグであった。
弧を描き、光の軌跡を帯びながら、ペンが上空から彼女のもとへ飛来した。
Σ川;塘v刀j 「なっ…!?」
Σ∫λリ;-;ノノ 「……ペン!?」
≡( ^ω^) 「ほにょら───!!」
黄金色を纏い、綺羅星のような粒子を撒き散らしながら滑空する。
そして、彼が到達した先は──これまたいつものパターンであり。
ぷにょにょん。
Σ∫λリ///ノノ 「ひゃ、ひゃぁぁあぅあっ!!」
ブラが外されたクーのおっぱいに、ペンが覆い被さるようにダイブしたのだった。
川;塘v) 「なんだ貴様!?
邪魔だ、先っちょが見えないじゃねえか!!」
男は、怒号と共に数本の管をペン目掛けて走らせ、クーの胸から引き剥がそうとする。
- 205 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 05:46:58.64 ID:Bivhj/jY0
-
( ^ω^) 「クーさんに仇成す悪鬼め、僕が容赦しませんお!」
Σ川;塘v刀j 「ぐ、ぐおああああ!!」
しかし、管がまさにペンを捕らえようとした瞬間。
じゅう、という音とともに、その先端が震え、蒸発するように掻き消えた。
( ^ω^)つ 「思い知ったかお! 僕の霊気はビンビンですお!」
Σ∫λリ///ノノ 「ふぁぁん!!」
そして、ペンの動きに呼応するかの如く。
クーもまた、その先に熱を感じたのか、甘く高らかな嬌声を漏らした。
川;塘v刀j 「き、貴様……何奴だ!?」
(((ノシ^ω^)ノシ )) 「覚えていないのかお?
僕は、お前たちに住処を追われた一族だお!
今ここに、お前を討伐に参った、正義の使者だお!」
Σ川;塘v刀j 「ぐ、ぐおわああああ!!」
クーの四肢を捕らえた管の触手が、次々と蒸発し、霧散してゆく。
男はたまらず声を荒げ、仰け反りながらその身体を突き放した。
Σ∫λリ///ノノ 「ひゃ、や、だめ、うごくな、ぺぇん!!」
もちろん、クーも。
- 206 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 05:48:33.83 ID:Bivhj/jY0
-
このようなやり取りが数回繰り返されたのち、
彼女は地面に落ちたブラを拾い、しっかと胸で抑えながら、ペンを片手に男と対峙した。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「はぁ、はぁ……おいペン」
(#) ω(#) 「はいですお」
∫λリ゚ -゚ノノ 「お前、この霊力は一体……?」
(#) ω(#) 「神社の御神体の力ですお。 しるばあさんの霊気ですお」
∫λリ゚ -゚ノノ 「そうか……兎に角、お前が居れば」
(#) ω(#) 「鬼に金棒ってやつですお」
「誰が鬼だ」とペンの頬を抓るクー達の様子を見て、男がたじろぎながらも叫ぶ。
川;塘v刀j 「絶望樹さまは、そして俺のエネルギーは無尽蔵だ!!
た、例え少々傷を負ったところで、貴様等なんぞには……」
∫λリ゚ -゚ノノ 「……ああ、勝てないだろう、今のお前が相手ならな」
そう告げると、クーは男に背を向け、即座に湖の方向へ駆け出す。
Σ川;塘v刀j 「なっ! しまtt……」
- 207 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 05:50:46.93 ID:Bivhj/jY0
-
その先には、蔦に拘束され、後ろの貞操の危機に晒されているオトー……
ではなく、彼らを見上げて濃艶な笑みをたたえる、渡辺の姿があった。
从 ー 从 ・・・。
(;-_-) 「あ、あああ……」
(;<_; ) 「いやぁ! お尻はダメ! ダメだったらぁ!!」
臀部の肉を押し広げ、今にもその中央へ侵入せんとする、極太の蔦の触手。
絶体絶命の窮地に立たされたオトーを、何事もなかったかのようにスルーしながら、渡辺の前に立つ。
∫λリ゚ -゚ノノ 「……今、私が救ってやる!!」
从 ー 从 「……」
狙うは、渡辺の足に絡み、動脈のようにドクドクと波打つ絶望樹の根茎。
(;-_-) 「わ、渡辺さん……!!」
川;塘v) 「や、やめろ、やめ……」
- 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 05:52:14.80 ID:PuWtjp5kO
- 支援
- 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 05:53:25.70 ID:Jg2NzOrw0
-
元VIPの糞コテ ソフィー ◆Zwdurge/wEこと本名 和多田慎二(煎餅職人)が
大暴れ中のVIP+板へおいでませ!
色々な伝説の機能が君を待ってるぞ
ニュース速報VIP+(仮)@2ch新機能実験場
http://yutori.2ch.net/news4viptasu/
- 210 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 05:53:41.55 ID:Bivhj/jY0
-
男が走り寄りながら半狂乱で叫んだ。
紅蓮の霊気が、ペンを中心として激しく燃え上がり、太刀の形状へと安定する。
∫λリ゚ -゚ノノ 「……浄化(Ecceed)!!」
闇の隙間へ向かって、赤い閃光が一筋、迸る。
从 ー 从 「きゃあぁぁあぁあ!!!」
(;-_-) 「渡辺さーん!!」
Σ川;塘v刀j 「「ぐわぁぁぁあああああ!!」」 (;<_; )て
同時に、野太い悲鳴が幾重にも重なり、空間を揺らすかの如く轟いた。
−−−
- 211 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 05:54:56.91 ID:Bivhj/jY0
-
川; ё ) 「ふ、ふううぐ、ぐああああああああ」
男の首から頭部にかけ、肥大した血管のようなものが幾筋も浮かんだ。
めきめきと不快な音が鳴り、紫の血液を噴出させながら、
苦悶にあえぎ、のたうつ。
∫λリ゚ -゚ノノ 「……これが、妖気の供給源を断ち切られた妖魔の末路か。
……憐憫すら涌かないな」
右手の剣を返し、ひゅうと風を薙ぐ。
川; ё ) 「ぐおおおおお、ごおおおおおおお」
血走った目玉を眼窩より飛び出しそうなほど傾けながら、狂った妖魔が突進してくる。
力任せに振るわれる腕の斬撃を、クーはしゃがんで交わすと、ペンの切っ先を相手へと向けた。
- 212 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 05:56:54.44 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ゚ -゚ノノ 「さらばだ、悪党よ……」
クーはその右手を、躊躇い無く前方へと繰り出す。
鮮紅たる長ドスの形に変容したペンが、妖魔の喉元へ向かって一直線に伸びた。
Σ川;塘v刀j 「がッ……!!!」
男の首筋から迸る、目眩くような照光。
川;塘v) 「○○○○○○!!!!」
大地を揺らすような断末魔の雄叫びが、洞窟の隅々まで轟いた。
------------
断末魔の雄叫び内容: >>213
- 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 05:58:06.33 ID:RhnjBAWXO
- ここまで読んだ貴方は変態
- 214 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:00:47.22 ID:Bivhj/jY0
-
Σ川;塘v刀j 「がッ……!!!」
男の首筋から迸る、目眩くような照光。
川;塘v刀j
Σ川;塘v) 『 ここまで読んだ貴方は変態 ───!!!! 』
大地を揺らすような断末魔の雄叫びが、洞窟の隅々まで轟いた。
------------
※モナー教官の>>213評価
( ´∀`)「うん、正論なんだけど若干悔しいね!! 89点!!」
−−−
- 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 06:02:34.87 ID:1tce9ZIfO
- おはよう支援
- 216 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:05:24.73 ID:Bivhj/jY0
-
从 ー 从 「……」
(;-_-) 「渡辺さん、渡辺さん! しっかり!」
体を縛っていた蔓が消えうせると、ヒッキーは何度もその名を呼んだ。
霊脈から切り離された渡辺は、彼の腕の中、蒼い顔でだらりと脱力している。
(;-_-) 「渡辺さぁあぁあん!!」
その小さな肩を抱え込み、慟哭する。
(;-_-) 「わた……あっ!?」
とくん、とくん。
密着した部分から伝わる鼓動。
「う、うん……?」
腕の中、その顔に僅かな赤みがさす。
見慣れた、なのにいつまで見ても飽きることのない表情。
从'ー'从 「……ひ、ひっきぃ? 私……」
Σ( -_-) 「!! ……わ」
∫λリ゚ -゚ノノ 「おい、大丈夫だったか?」
落ちていた服で体を隠しながら、クーが彼らのもとへと走りよる。
- 217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 06:06:42.92 ID:1tce9ZIfO
- えくしーどのスペルミスがうっかりなのかマジなのか気になる
- 218 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:06:54.76 ID:Bivhj/jY0
-
(*-_-) 「わ……渡辺さぁぁああん!!」
从;'ー'从 「ひゃっ!? ひ、ひっきぃ?」
ヒッキーは躊躇いも恥らいもなく、その痩身を力一杯抱き締めた。
(*-_-) 「渡辺さん! 渡辺さん!!
本当に……無事で、よかったです!! 渡辺さぁぁぁああん!!」
从'ー'从 「ど、どうしたの!? ヒッキー?」
(*-_-) 「いいんです、今だけは、今だけはこうしていてください」
背中を撫で、首筋に頬擦りしながら、彼は渡辺を抱く手に力を込めた。
∫λリ゚ -゚ノノ 「おーおー」
( ^ω^) 「お熱いことですおー」
クー達の冷やかしも、彼の耳には入らなかった。
渡辺の無事に心からの安堵を覚え、その頬を一筋の涙が伝う。
- 219 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:08:43.62 ID:Bivhj/jY0
-
从*'ー'从 「う……うんっ」
目覚めた彼女は、いつも通り、淡く儚げな笑顔を浮かべていた。
(゚<_゚ ;) 「おおおおお、くおおおおおお……」
尻を抑え、息も絶え絶えにトランクスを引き上げる、男の姿を背景に──。
−−−
- 220 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:10:18.64 ID:Bivhj/jY0
-
【七】
明くる日。
(-_-) 「……皆さん、本当にありがとうございました」
絵馬の掛かったボードの前に一同は介した。
ヒッキーが馬鹿丁寧に頭を下げたのを見て、クーはばつの悪そうな顔で横を向く。
∫λリ*゚ -゚ノノ 「……ふ、ふん。 別に……。
ちょ、ちょっと妖魔を退治してやっただけなんだからなっ」
(´<_` ) 「クーちゃん、それはツンでもデレでもないぞ……」
クーを除く一同が、一斉に笑い声を上げる。
肘鉄を喰らったオトーは、そのまま二メートル先まで吹っ飛び、腰を抑えて悶絶した。
(,,・д・) 「大変な旅でちょうが、これからも気を付けて行くでち……うっ」
( ^ω^) 「おっお」
言いながら、隠し持ったデジカメを渡辺さんの膝の下に差し入れようとしたちびギコを、
ペンが後ろからぶっすり突き刺した。
どくどく血を流し、倒れ込んだちびギコ。
通りかかった巫女の一人がそれを見て悲鳴を上げたが、彼らの中にその様子を気にする者はいなかった。
- 221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 06:10:31.56 ID:1tce9ZIfO
- 支援
- 222 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:13:03.64 ID:Bivhj/jY0
-
从'ー'从 「助けてくれて、ありがとう〜」
渡辺が、どこかのんびりとしたようないつもの口調で告げた。
∫λリ*゚ -゚ノノ 「ふん……礼には及ばん。 いいから早く行けっ」
何故か顔を赤らめながら、クーは手の甲でしっしっと追い払うポーズをする。
从'ー'从 「うん、それじゃあね〜」
( -_-) 「お世話になりました。それでは……」
ヒッキーがドライブを起動する。
いつまでも笑顔で手を振る渡辺たちを、満面の笑みで送り出すペンとオトー。
腕を組んで気だるそうな視線を返す、クー。
参道の脇に転がった一つの死体。 刺殺の線が濃厚。
足元から消えてゆくその様子を横目でちらちら見ながら、
彼らが完全にこの世界から消失する寸前、
ほんのちょっとだけ、クーも手を振り返した。
−−−
- 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 06:13:31.31 ID:1tce9ZIfO
- つか早いな
ながらじゃないのか
- 224 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:14:33.06 ID:Bivhj/jY0
-
──それから、数ヶ月後。
( ´^ω^`)ハ ゚_r ゚リ 川;塘v) 「押忍! ありがとうございました!!」
(,,・д・) 「でち」
稽古が終わると、道場をよちよちと退室するちびギコ。
廊下をぱたぱた駆け、その容姿とはまったく不釣合いな、畳張りの古風な和室へ入っていく。
(,,・д・) 「ずず……ぷはー」
自室で物々しくお茶を啜ったあと、キョロキョロ辺りを見回し、襖をぴしりと締め切った。
(,,・д・) 「でっちでち〜♪」
どこかうきうきとした様子で、床の間の大きな壺によいしょとよじ登る。
彼が掛け軸をめくると、その裏に隠されていた人為的な窪みから、大きな箱を取り出した。
(*,,・д・) 「お待たせでち、ボクのコレクション達」
箱の蓋を丁寧な仕草で開く。
中には、いっぱいの下着、胴着、巫女装束などが、丁寧に選り分け、詰められていた。
(,,・д・) 「でち? これは……」
二ヶ月前、クーが修行中に巻いていたサラシがひらひらなびき、ちびギコの目に留まった。
- 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 06:16:00.09 ID:1tce9ZIfO
- 支援
- 226 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:16:13.62 ID:Bivhj/jY0
-
ちびギコは目を閉じ、恍惚とした表情でサラシを鼻に押し当て、胸一杯に吸い込んだ。
(,,-д-) 「うーん、まったりとしてしつこくなく味わい深い一品でち……」
馥郁とした香りをひとしきり楽しんだのち、ほうという溜め息とともに、一人ごちる。
(,,・д・) 「そういえばクーたん、先日の退魔師一級試験、結果はどうなったんでちかね〜?」
首を傾げて懐かしそうに天井を見上げると、ちびギコは、傍らの巫女装束に手を伸ばした。
−−−
- 227 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:17:38.05 ID:Bivhj/jY0
-
( ^ω^) 「……クーさん! 届いてますお!」
ペンが白い封筒を手に、ぴこぴこと床を走って来る。
∫λリ゚ -゚ノノ 「何事だ、騒々しいな」
( ´_ゝ`)「ん? なんだそれ?
まさか、俺が行きつけのロリアニメサイトのDM……」
クーが横っ腹にボディブローを浴びせると、
余程綺麗に入ったのだろうか、所長は蹲ったままその動きを静止した。
依然続く寒天の冬空、流石霊媒事務所の面々は今日も呑気に過ごしていた。
そこに舞い込んだ、一通の封書。
- 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 06:19:02.46 ID:1tce9ZIfO
- 支援
- 229 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:19:10.19 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ゚ -゚ノノ 「なんなんだそれ、仕事の依頼書か?
一週間ぶりに依頼が入っちゃうってのか?」
( ^ω^) 「違いますお! そんなわけないですお!」
(; ´_ゝ`)(そんなわけないのか……)
お腹を抑えて立ち上がると、所長が心の中で突っ込みを入れる。
嬉しそうにぴこぴこ腕を振るペンが、満面の笑顔で告げた。
( ^ω^) 「こないだの、退魔師一級試験の結果ですお! 通知書ですお!」
Σ∫λリ;゚ -゚ノノ 「!! よ、寄越せっ!!」
ペンの腕先から封書を引っ手繰り、何故かその腹に横蹴りを浴びせる。
彼が壁に激突すると、天井からぱらぱらとセメントの欠片が舞った。
∫λリ*゚ -゚ノノ 「……」
ごくり。
生唾を飲み込むと、A4の封書の端を握り締める。
体術の実技試験、霊術の素質検定、筆記で構成される退魔師一級試験。
彼女にはそれなりの自信があった。筆記で少々躓いた部分があったが、他で充分補えたつもりだった。
しかし、それでも矢張り不安は過ぎる。
- 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 06:20:18.49 ID:1tce9ZIfO
- 支援
- 231 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:21:02.32 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ゚ -゚ノノ 「……」
試験日のことを回想する。
大丈夫だ、私は精一杯やったはずだ。
合格点はギリギリ……達成しているはずだ、
……多分。
封を切り、かさかさと中の通知書へ手を突っ込んだところで、所長がひょいと肩越しに覗き込んだ。
( ´_ゝ`)「お、どうだった、どうだった?」
∫λリ゚ -゚ノノ 「ま、待って。 ちょっと待っててください」
(#)^ω^;) 「おっおっ。 クーさん、合格でしたかお?」
ぽふ。
続けて、頭の上から、額を包むようにペンが覗き込む。
∫λリ;゚ -゚ノノ 「だ──っ! 待てってばっ!!」
頭と腕をぶんぶん振って彼らの密着を払うと、
クーは封筒から通知書をパッと取り出し、その頭上に掲げた。
- 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 06:22:11.02 ID:1tce9ZIfO
- 読めよw
- 233 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:23:04.67 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ*゚ -゚ノノ 「じゃ、じゃあ、見てみるぞっ」
一つ大きく深呼吸し、左手でシャツの胸元をぎゅうと掴む。
(; ´_ゝ`)(……ごくり)
(; ^ω^) 「ドキドキするお……」
∫λリ;゚ -゚ノノ 「……」
三つ折りの紙を両手で持った。
その両脇に、ぴったりとくっついて見守る、二人の視線。
(;^ω^∫λリ;゚ -゚ノノ´_ゝ`;)
かさり。
紙を持った両手を広げ、通知書を目の前で、ゆっくりと開く。
そこに印刷されていた文字を、一語一句。
確かめるように、噛み締めるように、彼女は読み上げた──。
- 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 06:23:14.89 ID:Jg2NzOrw0
-
元VIPの糞コテ ソフィー ◆Zwdurge/wEこと本名 和多田慎二(煎餅職人)が
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- 235 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:23:48.79 ID:Bivhj/jY0
-
∫λリ゚ -゚ノノ は( ^ω^)で妖魔退治するようですぜ −了−
- 236 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:25:01.29 ID:Bivhj/jY0
-
【 次回予告 】
- 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 06:25:30.99 ID:1tce9ZIfO
- 乙!
- 238 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:25:51.23 ID:Bivhj/jY0
-
──それは、突然に訪れた。
コーヒーにミルクを溶かしたような、歪曲した空間。
モノクロなのか、はたまたセピアなのか、色も形状もわからない不可思議な通り道。
混濁した世界に、ただはっきりと、漂う浮遊感だけが明瞭な意識を与えてくれる。
いつまで経っても慣れない感覚ではあったが、
その空間移動は、いつもと同じはずだった。
(;-_-) 「こ、これは一体……!?」
横にいる渡辺さんとは、離れないよう、しっかりと手を繋いでいる。
しかし、今のヒッキーには、いつものようにその温かさに心を躍らせる余裕はなかった。
DAT-DRIVEのランプが赤く点滅している。それも不規則に。
油絵の具を乱雑に伸ばしたような、サイケデリックな模様が周りを覆っていた。
从'ー'从 「ひっきぃ、何これぇ!? 何なのぉ〜!?」
(;-_-) 「わかりません……DAT-DRIVEに、──異常!?」
从;ー;从 「ふえぇ? 私達、どうなっちゃうの……?」
彼らの呟きは、べっとりとした極彩色に飲み込まれ、次元の狭間へ掻き消えていった。
−−−
−−
− 【 共通後半へ続く 】
- 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 06:27:02.72 ID:1tce9ZIfO
- ひぎいに見えてなんか知らんが吹いたww
- 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 06:30:44.01 ID:1tce9ZIfO
- 投下終了か?
それなら早くブログを書く作業に戻るんだ
- 241 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:31:06.52 ID:Bivhj/jY0
- うっひょおおおおおおおおおお!!
これで投下は全部終了。
支援とか安価とか、本当にありがたい限りでした。
こんな早朝にありがとう。
あと、エロ部分のながら投下はかなり苦し紛れだった。申し訳ない次第。
もし良かったら、そこだけ改めて書き直して、
まとめさんにテキストファイルで送らせてくれないかねぇ……。などと。
とにかく、明日は共通後半が投下される予定です。
無意味に長丁場になってしまってすみませんでした。
読んでくれた人、本当にありがとう。
- 242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 06:32:46.55 ID:PuWtjp5kO
- >>241
書き直し楽しみだ!
てかブログってなんだ?
- 243 名前: ◆O.g3zxByCE :2007/12/20(木) 06:36:54.45 ID:Bivhj/jY0
- >>240
あいよ。 老害は大人しくそうしとくぜ。
早朝から支援ありがとね。
迷惑をかけてしまった方々へ。
本当に申し訳ありませんでした。 そして、ありがとうございました。
お前らもう寝ろ!! まとめで読め!!
じゃ!!
>>242
ブーン速さんあたりからリンクで行けるよ。 宣伝じゃないから内緒よ。
お兄さんとの約束。
(^o^)ノ それじゃ、永遠におやすみー
- 244 名前:か:2007/12/20(木) 06:41:38.28 ID:vFHu8diwO
- 金持ち
- 245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 06:43:14.67 ID:1tce9ZIfO
- いちいちお兄さんアピールすんなwww
- 246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 07:24:12.75 ID:RhnjBAWXO
- おっちゃん乙でした。
ttp://imepita.jp/20071220/262250
从'ー'从 オトナの階段を上るようです(-_-)
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:15:00.26 ID:qvzWa60S0
- ___ ___
/ m \ / R / \
/ ⌒ ⌒ \ / /\ \
| /\ /\ | | / /=ヽ \ |
| <-o-ヽヽ::-o´> | < おねえちゃん!しりとりしよう! |/ (゚) (゚) \|
|O \/o\/O | \── ゝ── ノ
\ ∀ ノ \____/
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___ ___
/ m \ / R / \
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| <-o-ヽヽ::-o´> | < それじゃ、わたしからいくよ! |/ (゚) (゚) \|
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| <-o-ヽヽ::-o´> | < くま! |/ (・) (・) \| < キュッ!キュッ!キュッ!
|O \/o\/O | \── ゝ── ノ キュッ!キュッ!キュッ!
\ ∀ ノ \____/ YYYYYYYYYYYYYYY
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最終日だよー\(^o^)/
※今までの内容を斜め読みでもしてなければちんぷんかんぷんなところがある、かも。
※苦情は受け入れるフリをしつつ舞茸と一緒に炒めて食べます。
以下共通後半。
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:15:41.77 ID:adGK+avh0
- なんというwwwwwwwwwwwwww
- 3 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:17:34.24 ID:qvzWa60S0
- 【Termination......】
それはまったく、予想外の事態であった。
移動空間に於いて問題が発生するなど、二人とも微塵も考えていなかったのである。
だからこそ焦った。手にしているDATドライブは相変わらず赤く燃えるような光を発し続けている。
得も言われぬ浮遊感と不快感に苛む内に、ヒッキーがあることに感づく。
(-_-)「もしかして……」
从;-;从「な、何か、ふぇ、何かこころあたりがあるの!?」
だがヒッキーはしばらく逡巡したのち、渡辺に向かってゆっくりと首を振った。
(-_-)「いや……僕の思い違いです」
その事実、おそらく真実をヒッキーが渡辺に告げる事は酷であると言える。
だが、それゆえにヒッキーは自分の思考に確信を持つ事が出来た。
あのときだ、とヒッキーは思い返す。あの時……直前の世界で、渡辺さんは触手から体液の注入を受けた。
それは、幸い身体的異常として表面化する事は無かったが、
渡辺さんの構成情報、もっと言えば固有の波長を乱してしまった可能性は十分に有り得るのだ。
迂闊だった。だが、気付いたとしてもどうすればよかったのだろう。
博士「移動装置にも波長という物がある。
これが人によって異なってくるので厄介なのだが……
君のお父さんが起動させているDAT、およびそのジェネレーターの発する波長と、
君の持つ固有の波長がぴったり一致するんだ」
そんな博士の言葉がまざまざと蘇る。
- 4 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:19:16.95 ID:qvzWa60S0
- 空間はまるで二人を弄ぶかのように歪み、転がり、反り返って震動する。
キュビズム的彩色の明滅。上から下へと響くハウリング。あらゆる異常がその場に凝縮していた。
共に信じられるものといえば互いの汗ばんだ手のひらばかり。
皮膚を破るほどに力を込めて、とにかく離れないようにと努めた。
精神が壊れるすんでの所で、二人の視界に出口らしき白い光が飛び込んできた。
(;-_-)「あ、あと少しみたいです!」
从;-;从「う、うん!」
渡辺が更に強くヒッキーの手を握り締めたとき、彼らの姿は白色に包まれた。
竜巻に巻き込まれた樹木のように、二人の身体は軽々しく投げ出された。
地面に衝突し、転がる。同時に、DATドライブが小さな爆発音をたてて破裂、四散した。
二人はしばらく、身を横たえたまま動く事ができなかった。
やがてヒッキーが、上手く力の入らない腕をなんとか地面にたてて立ち上がる。
(;-_-)「渡辺さん、大丈夫ですか!?」
从'ー'从「う、うん……けほっ、けほっ」
彼女も咳き込みながらなんとか身体を起こす。
そして、周囲を取り巻く環境を見渡して目を見開いた。
从;'ー'从「な、なに……ここ」
(-_-)「どうやら……ここが、最後の世界みたいです」
- 5 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:21:04.70 ID:qvzWa60S0
- ヒッキーが最後の世界と断じたのには理由があった。
彼らを包んでいる世界、それは全て白色で創られているのだ。
特別なオブジェといったものは見あたらない。
それどころか、空や地平線の有無、踏みしめているはずの床の存在さえ曖昧なのである。
どこまでものっぺりした白色が、滑らかに、或いは凹凸を成してどこまでも続いている。
距離感、遠近感、平衡感覚、あらゆる視覚的情報が欠落している。
ここが、本来存在しえない仮初めの世界である事は明白であった。
つまり、ここまでで二人は全てのジェネレーターを破壊する事に成功したのだ。
だが、達成感に浸るにはまだ時期尚早に過ぎる。
从'ー'从「ここに、お父さんがいるのかな」
(-_-)「そういうことになりますね。もしそうではないとしても」
ヒッキーは粉々になって散らばったDATドライブの残骸を見下ろした。
(-_-)「移動装置が壊れてしまっては、もうどうしようもありません」
从'ー'从「そうだね……まずはお父さん、探さないと」
虚勢を張るように、渡辺は少し声を大きくした。
そして歩き出そうとし……すぐに立ち止まってしまう。
从'ー'从「ええと、どっちに行けばいいのかな」
- 6 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:23:09.56 ID:qvzWa60S0
- 道標などというものがあるはずもなかった。
どちらを向いても白色。狂いそうなほど雪の色。サンタクロースの狂騒的ホワイトプレゼント。
何にせよ彼らに為す術はなかった。そこはまるで牢獄のように、閉ざされた空間なのだから。
从;-;从「ふぇ……」
身体を震わせ、渡辺が呻くような声を漏らす。
从;-;从「おとおさん、いるんなら、でてきてよぉ……」
渡辺の感極まる思いを一体誰が共有できようか。
彼女にとって、今回の冒険の第一目的はDATの破壊などではない。
全ては父親探し、そのためにここまでやってきたのだ。
幾多の苦難を乗り越え、ようやく辿り着いたと思われる最終地点。
だがそこに父の姿は未だ無い。
从;-;从「おとぉさん……おとぉさん!」
あらん限りの力を使って叫ぶ。
その声は響く事もなく白色の向かい側へ吸い込まれ――
そして、答えが返ってきた。
『呼ばれている、呼ばれている。私の名前が呼ばれている』
- 7 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:25:04.69 ID:qvzWa60S0
- 二人の眼前に、唐突として眼球が出現した。
それを眼球以外に如何なる表現をすればいいのだろう。
つまりそれは眼窩や目蓋、睫毛などあらゆる付属物を排除した、円形の目玉なのである。
ただ大きさが尋常でない、空中に、わけもなく浮遊しているそれは、
少なくとも渡辺二人分の身長ほどの直径を持っている。
普段それほど観察する事のない虹彩や瞳孔が、やたらとグロテスクに映り、二人の恐怖心を煽る。
<◎>『呼ばれている、呼ばれている、私の名前が呼ばれている』
渡辺が金切り声をあげた。ヒッキーも声にならぬ叫び声を迸らせる。
<◎>『呼ばれている、呼ばれている。システムメンテナンス、システムメンテナンス、効率低下効率低下低下』
从;-;从「な、な、なに、なになんなの、なんなの……!」
(;-_-)「落ち着いてください、渡辺さん!」
かといってヒッキーが冷静であるはずもないのだが、
少なくとも狂躁の連続にすっかり混乱してしまった渡辺をなだめるだけの余力はあった。
<◎>『呼ばれている、呼ばれている。なぜ呼ばれている、なぜ呼ばれている』
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:26:55.45 ID:rsTRv5hJO
- 支援
- 9 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:27:38.80 ID:qvzWa60S0
- その巨大な眼球は発現以後意味不明な合成音声を垂れ流し続けている。
無論眼球に発声機能は無いだろうから、別の場所から響かせているのだろう。
(;-_-)「お、お前、何者なんだ」
泣き止まない渡辺を支えながら、やけくそ気味にヒッキーが叫ぶ。
それに反応して、眼球はぐるりぐるりと宙を回転させてから、黒眼で渡辺たちを捉えた。
<◎>『マザー、マザーDAT、DATマザー。効率低下中。ジェネレーター異常』
(;-_-)「マザー……こいつが……?」
流石に驚きを隠せない。
研究所で見たDATマザーは、少なくとも機械的な体型を維持していた。
だがこれは……。
(;-_-)「ロボット……いや、生命体……?」
眼球は忙しなく膨張したり収縮したりしながら空中を飛び回っている。
<◎>『ジェネレーター異常、ジェネレーター異常、理論値のおよそ89%』
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:28:58.35 ID:w+Ymu2AG0
- え、天国もう一発?
- 11 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:31:15.83 ID:qvzWa60S0
- 从 - 从「お父さんは!?」
不意に渡辺さんが怒号を飛ばした。
眼球は停滞し、文字通り目を細めて渡辺を見つめる。
从 - 从「マザーがここにいるなら、お父さんもここにいるはずなの!
どこなの!? 一体どこにいるの!?」
<◎>『言語不明瞭言語不明瞭。此処に人物存在しない、存在しない」
从;-;从「そんなはずないもん!」
マザーに向かって走り出そうとする渡辺を、ヒッキーが慌てて引き止める。
そして彼は一歩前に出て、マザーに尋ねた。
(-_-)「お前はマザー……だったら、何故まだ稼働しているんだ。
全てのジェネレーターを破壊したはず、だからこそここに辿り着いて……」
<◎>『システム修復完了、システム修復完了、理論値通り、エネルギー回復』
(-_-)「!」
ヒッキーが矛盾に気付くまで、さほど時間はかからなかった。
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:32:20.80 ID:pnJhLhNrO
-
J( 'ー`)し「ごめんね、カーチャンきゅっきゅっするから……」
J( 'ー`)し「まんまんきゅっきゅっ、まんまんきゅっきゅっ……」
- 13 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:33:33.57 ID:qvzWa60S0
- (-_-)「渡辺さん、なんで僕たちは、ここに来る事ができたんでしょうか」
从;-;从「ふぇ……そ、それは、マザーの波長に……」
(-_-)「おかしくないですか?
いや、そもそもマザーが未だに動き続けている事自体、間違っているんだ」
从;-;从「……!」
仮にも探偵。渡辺もようやく目の前に在る問題を発見する。
(-_-)「ジェネレーターが全て破壊された時点で、マザーはエロエナジーを請け負う事ができない。
その時点で、マザーは機能停止しなければおかしいんだ。
そうすれば当然、マザーの波長に感応して起動するドライブも使えない。
でも、僕たちはここにきた」
从;-;从「ってことは……?」
(-_-)「ジェネレーターが、まだ稼働している」
从 - 从「そ、そんなこと……」
有り得ない。有り得ないはずだった。
自分たちは今までに、全てのジェネレーターを、確実に、完全に壊してきたはずなのだから。
だがマザーは稼働している、相変わらず不明瞭な言語を発しつつ稼働している。
- 14 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:35:52.58 ID:qvzWa60S0
- 从 - 从「マザー……なんであなたは動いているの?
私たちは、確かに……」
<◎>『自己修復完了自己修復完了。全ジェネレーターは正常に起動している正常に正常に』
(;-_-)「自己……修復……」
<◎>『証明する証明する。証明、証明証明』
言うなり、マザーは眼球を消失させ、代わりにスクリーンを空間に登場させた。
それは白色に映写されているかのようで、光量が多く、ノイズ混じりのあまり鮮明とは言えない映像だ。
だがそこに映っている人物を見て、二人は息を飲んだ。
おぞましく蠢く触手に対峙する二人の少女。
かの学園で出会った少女たちだ。長身の少女が刀を持ち、迫り来る触手の群を払いのけようとしている。
だがそれは叶わなかった。
触手はいとも容易く少女から刀を奪い取り、そして別の触手で彼女の胴体を締め付け、持ち上げる。
地上でもう一方の小柄な少女が叫んでいる。
泣き腫らした目でなんとか逃れようともがく少女を見つめ、声を枯らして叫んでいる。
だがそのうちに、小柄な方の少女も触手の餌食となり、生け贄のようにして空高く掲げられた。
从;'ー'从「あ、あいつは……!」
一度は退かせたはず、いや倒したはずの淫魔が復活している。
それも、前とは比べものにならないほどの力を伴って。
<◎>『ジェネレーター強化、ジェネレーター強化。修復と共にアップデート』
マザーの無情な音声が響く。
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:37:01.54 ID:w+Ymu2AG0
- 支援
- 16 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:37:36.86 ID:qvzWa60S0
- 渡辺たちには映像だけが届くのみで、音声を聞く事はできない。
だが、それでも二人には、いまスクリーンに映し出されている少女たちが、
互いの名前を必死に呼んでいるのが見て取れた。
そのうち、長身の少女にもう一つの触手が迫る。
彼女の表情に恐怖の色が滲んだ。迫る未来から必死に逃れようと足掻いている。
だが無意味だった。触手は一旦停止してから、勢いをつけて彼女へと襲いかかった。
瞬間、凄惨な映像に渡辺が思わず顔を背けた。
触手が少女の陰部を突き刺した。それは挿入と呼べるほど生易しいものではない。
彼女は身体を反り返して激しく痙攣した。
だが触手はなおも彼女の身体の奥深くへと突き進んでいく。
ゴリ、ゴリという骨を砕くような幻聴が渡辺たちの鼓膜を震わせる。
遂に少女は動きを失い、だらりと手足を垂らした。
同時に、彼女の後頭部から触手が突き出る。大量の赤黒い血液が、空中に散った。
<◎>『この通り順調順調。万事順調に進んでいる。
次の世界を表示する』
从;-;从「もういいよ……もう、いいよぉ……」
渡辺の泣き声もむなしく、スクリーンは次の世界を映し出した。
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:38:50.75 ID:w+Ymu2AG0
- 支援
- 18 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:39:37.88 ID:qvzWa60S0
- そうして次々と映し出される映像は、どれも惨い光景ばかりを映していた。
直前の世界で出会ったポニーテールの少女が、同じように触手に串刺しにされて死んでいる。
最初の世界で出会った女達が、壊れて目を剥き、口から涎を垂らして必死に腰を動かしている。
次の世界の少女達が――その次の世界の――
そこには幸福も日常も存在していなかった。
全てのジェネレーターが復活している。
そして相変わらず、事件は勃発してい。それも、より過剰な事件が。
从;-;从「じゃあ、じゃあ……私たちの、旅は、無意味だったの……?」
徒労、無駄。いやむしろ事態は悪い方向に転じている。
渡辺たちがジェネレーターを破壊する事によってマザーが自己修復機能を発動。
それによって復活したジェネレーター群は二度と破壊されることがないよう、
機能を強化して同じ世界に居座っているのだ。そうして今も、エロエナジーを吸収し続けている。
(;-_-)「最悪じゃないか」
ヒッキーが憔悴したように呟く。
同時に渡辺が身体を崩し、白色の床に膝をついた。
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:40:19.65 ID:KHwWl6kPO
- 支援
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:40:27.98 ID:rsTRv5hJO
- 支援
- 21 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:41:52.06 ID:qvzWa60S0
- (;-_-)「でも、でも、そんなのおかしい! おかしいよ!」
ヒッキーが必死に頭を巡らせる。
叩きつけられた現実から逃れるように、状態の好転を図る。
(;-_-)「だったら、だったらなぜ博士はここに僕たちをつれてきたんだ……?
自己修復機能があると知っていながら。
いや、そもそもDATドライブの構成から考えて……。
博士は、このことを最初から知っていたのか!?」
从;-;从「なんで博士がそんな大事な事を隠す必要があるの?」
(;-_-)「わかりません、わかりませんが、一つ確かなことがあります。
博士は……最初から僕たちを騙していた」
全て仕組まれていた。
渡辺とヒッキーがここに辿り着くという最終目的のために仕組まれていた。
だがそうだとして、一体なぜそんなことをする必要があるのだろう。
そのときだった、白色空間に、けたたましいサイレンの音が鳴り響いた。
<◎>『通信、通信、転送先世界から通信、通信』
マザーが狂ったように「通信」と繰り返す。
やがて、聞き覚えのありすぎる嗄れた声が響いた。
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:42:35.80 ID:KHwWl6kPO
- 支援
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:43:01.91 ID:w+Ymu2AG0
- 支援
- 24 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:43:59.76 ID:qvzWa60S0
- 博士「やぁ、もうついたのかね。予想以上のスピードだ」
歓喜に満ちた音声。それは間違いなく、研究所で別れた博士の声だった。
博士「まぁ最後にドライブが壊れてしまったのはいささか誤算だが……ね。
しかしアレも、また作り直せば済む話」
(;-_-)「博士、これは、これは一体どういうことですか!?」
博士「どうしたもこうしたもない。君たちは、『私たちの望む』結果にまで辿り着いてくれた。
……ふむ、それとも」
一旦言葉が途切れる。そしておどけた口調に変貌した博士の声が空間を劈く。
博士「まさか、本当にDATを破壊するという目的のため、
私が君たちを遣ったとでも思っているのかね?」
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:44:44.13 ID:RjeyWIm80
- 支援
- 26 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:46:14.79 ID:qvzWa60S0
-
ざわめくような笑い声が博士の後ろ側で波打っている。
おそらくは研究員達のそれであろう。
从;-;从「どういうことなの、博士」
博士「考えてもみたまえよ。
もしもDATを破壊するとなれば、それは国家的、いや世界的な重要事項だ。
それを年端もいかぬ餓鬼二人に任せると思うかね。ここは虚構世界ではないのだよ」
从;-;从「でもでも、ドライブは私にしか使えないって……!」
博士「ああ、それは間違っていないね。
だが、DATほどのものが作れる我々が、
わざわざ波長の一致した人物にしか使えないがらくたしか作れないわけがないだろう」
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:46:31.59 ID:rsTRv5hJO
- 支援
- 28 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:48:42.27 ID:qvzWa60S0
- (;-_-)「DATをつくった……? どういうことです。
作ったのは渡辺さんの父親のはず。そして、その人はDAT諸共世界を移動したんじゃないのですか?」
博士「嘘だよ」
(;-_-)「……え」
博士「そんなものは全て虚言、戯れ言だと言っている。
DATを完成させたのは私だ。確かに基礎理論をつくったのはあの男だがね。
そこに今存在しているマザーも、私の手によるものだ」
酔い痴れた口調で博士は言葉をつなげる。
達成感に溢れて、嬉しそうに。
一方で渡辺たちは未だ状況を上手く飲み込む事が出来ない。
从 - 从「じゃあ、それじゃ……お父さんはどこにいるの!?」
もはや涙も枯れてしまった渡辺が最後の望みを紡ごうとする。
だが博士はそれを嘲笑し、断ち切る。
博士「まことに残念だがねえ、渡辺君」
少しも残念でなさそうに博士は言う。
博士「キミの父親、八年前にすでに死んでいるんだよ」
- 29 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:50:04.50 ID:qvzWa60S0
- そのとき、渡辺は遠くを見つめるようにして目を細めた。
口をぼんやり開けたままで、台詞を理解する事に必死だった。
数秒後、完全に理解したとき、彼女は獣的に叫んだ。血反吐を吐くが如く。世界を壊すが如く。
博士「あぁ、五月蠅いな。私はただ事実を述べただけだよ」
(#-_-)「そんなはずがない! だって、渡辺さんは、だって……!」
博士「記憶と違う……そう言いたいのかね」
(-_-)「!」
博士「ああ……確かこんな内容だったな。
『母親が幼い頃に死んだ。物心ついた頃から父親一人に育てられた。
ある日、その父親もいなくなってしまった。そこで彼女は某探偵事務所の扉を叩く……』」
博士が朗々と渡辺の過去を説明した。
それはヒッキーが二番目の世界で耳にしたものと同一であったし、
途中からはヒッキーも共有している記憶だった。だが。
(;-_-)「なぜそれを……博士が、そんなに詳しく知っているんです?
それらは全部、渡辺さんの父親が話していたのですか」
博士「なかなか飲み込みが遅いねえ、キミも」
呆れ果てた、とでも言いたげな博士の口調。
博士「百聞は一見にしかず……か。マザー、画像ファイルを転送する。其方で展開してくれ」
<◎>「画像転送画像転送転送完了完了表示」
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:51:45.55 ID:rsTRv5hJO
- 支援
- 31 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:53:05.74 ID:qvzWa60S0
- 映像を垂れ流していたスクリーンが、今度は画像を表示した。
やがて鮮明化したそれを見て、ヒッキーは顔をしかめる。
一人の、手と足を鎖で拘束された全裸の少女が、白濁液に塗れた虚ろな表情をカメラに向けている。
それを取り囲むのは陰茎まろびだした男共。確認できるだけでも五名。
上半身が白衣に包まれているところから察するに、研究員だろう。
少女とはいえ、年の程は十歳に届くか届かないか、その程度である。
そんな少女が肉奴隷的な洗礼を受けているのだ。
正気の沙汰とは思えぬ画像。
博士「そんなに目を背けていると、真実が見えなくなってしまうよ。
ほら、もっとよく見るんだ」
(;-_-)「こ、こんなもの見て、一体何になるっていうんだ!」
博士「わからないかね。ここに映っている少女の名前が」
少女の、名前。まさか。
ヒッキーはその少女を凝視する。そして気付いた。
その表情に、渡辺の面影があるということを。
博士「気付いたかね。これは、そう、渡辺君、キミだよ」
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:53:06.17 ID:KHwWl6kPO
- 支援
- 33 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:54:15.36 ID:qvzWa60S0
- 从 - 从「わた……し?」
それまで俯き、画像を見ようともしなかった渡辺が顔をあげる。
そしてその画像の、自分の幼少期の姿を見て、「ぁあぁああぁああああああ」と電波的な声を漏らした。
博士「自分の過去の姿ぐらいはわかるだろうね」
(#-_-)「そんな……ひ、酷すぎる」
博士「とはいえ、ねえ。これは私の意向ではない、渡辺君、君のお父さんのご意向なんだよ。
記憶改竄装置……この名称を記憶しているかね」
出発前、確かに博士がそんな名前を口走っていた。
博士「理論的に成功したとはいえ、実際に使えなければ意味がない。
記憶改竄にしてもそうだ。しかし、人間を使用する事は人道に反する」
博士は「人道」という単語にやや皮肉めいたニュアンスを込めた。
それは、彼自身何とも思っていない証拠。研究のためならば犠牲を厭わぬ姿勢の証。
博士「そこで、そのシステムの開発者はこんなことを進言した。
『私にはまだ幼い娘がいる。それを使って実験しよう。
その際、いくら残酷な記憶でも消えるのかという検証をするため、
出来るだけ酷い仕打ちを与えるべきだ』と」
(;-_-)「それが……渡辺さん、だと?」
博士「違いないね」
从;-;从「そんなはずないもん!」
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:54:26.38 ID:rsTRv5hJO
- 支援
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:55:05.44 ID:BF2fjn3U0
- sien
- 36 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:56:16.62 ID:qvzWa60S0
- 从;-;从「私のお父さんは、お父さんはすっごく優しくて、
それでそれで、頭が良くて、すごくかっこよくて、だからだから、
そんなことするはずないもん!」
渡辺が必死に、虚空に向かって訴える。
だがそれすらも、博士にとっては笑いのタネでしかないようだった。
博士「聞いたか、みんな。やはり実験は成功していたようだ」
その声に、ドッと歓声が湧き上がっている。
(-_-)「渡辺さん……」
从 - 从「ひっきぃ、ねぇ、ひっきぃ。
ぜんぶ、うそなの? 私のなかにある、おとーさんの記憶は、ぜんぶ、うそなの?」
博士「まったく、素晴らしいよ。キミのお父さんは!」
そういって博士は狂い笑っている。
博士「娘のことを人間とも思っていないくせに、
記憶を改竄して娘を、父親に尊敬の念を抱く人物に仕立て上げるとはな!」
何もかもが嘘。
あの時、別世界で語った過去も。
父親という人物像も。
この旅の始まりも、終わりも。
何もかも、全て。
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 22:57:01.24 ID:RjeyWIm80
- 支援
- 38 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 22:59:07.23 ID:qvzWa60S0
- 博士「あの男が残した研究結果を基に私が独自研究をし、そしてDATを完成させた。
それを別世界に転送する事で稼働させている。この素晴らしき永久機関を」
(-_-)「一体何に使っているのです、こんな危険な装置を……」
博士「無論エネルギー供給だよ。国家レベルの、な」
それはつまり軍事へ使用するという事なのか、
それとも各国が裏で手を回し、共同で使用しているというのか。
どちらとも知れない。そしてどちらでもいい。どうでもいい。
(-_-)「じゃあ……もう一つだけ、質問を」
博士「なんだろうね」
(-_-)「何故僕たちをここまでやって来させたのです?
ジェネレーターを破壊するという役目はブラフだった、ならばもう、僕たちに仕事は無いはず。
ここに来る必要性が理解できない」
博士「ジェネレーターを破壊する事は、強化する事に繋がるので必要作業とも言えなくもないな。
だが、助手君の言うとおり、第一義は別にある」
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:00:16.96 ID:rsTRv5hJO
- 支援
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:00:34.69 ID:zb0SAg+wO
- しえー
- 41 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:01:23.24 ID:qvzWa60S0
- 博士「マザー」
<◎>「呼ばれている呼ばれている、マザーマザー呼ばれている呼ばれている」
博士「この通り、マザーは老朽化して知能レベルが随分と低下しているのだよ」
(;-_-)「この、マザーというのは何なのです。
僕たちが貴方の研究所で見たものは……」
博士「あれは試験モデルさ。だがあれでは最大限に活用するには至らない。
探偵君の父親は発見したんだよ。
『DATを運用するためには、人体エネルギーが必要だ』と」
渡辺は俯き、正座のような姿勢でへたりこんだまま動かない。
その口から、小さな笑い声と「嘘だ……おとーさん……」というような文句が呪詛のように垂れている。
博士「人体エネルギーに適する人材が捜された。
そして結果……提案者であり理論を完成させたあの男が最適だと判明してね。
彼は快く人柱になる事を受け入れたよ」
嘘だ、とヒッキーは直感的に思う。
最初の時、研究所で感じたこの男からの恨みのような感情はただ者でなかった。
誰でも良かったに違いない、そして、その罠に渡辺の父親を陥れたに違いない。
あまりにも醜すぎる。
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:01:41.87 ID:KHwWl6kPO
- 支援
- 43 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:02:53.73 ID:qvzWa60S0
- 博士「だが人体エネルギーとして使用された彼はもうすぐ完全に潰えてしまう。
このまま運用し続ければ効率が下がるばかりか、
DAT自体が故障して使い物にならなくなってしまう。そこでだ、君たちが選ばれた」
(;-_-)「波長の一致……」
博士「そういうことだ。ようやく頭が回ってきたようだね。
現在のところ、人体エネルギーとして有用なのはあの男と同じ波長を持つ者だけだ。
DATにその波長が定着してしまっているからなあ。
どうだい、探偵君。父親の後を継いで、人柱になってはくれんかね」
朗らかな調子で博士は渡辺に呼びかける。
渡辺は空を仰いで睨め付けた。彼女が承諾するはずもない。
从 - 从「やだよぅ、私は……そんなの、そんなのぉ!」
博士「フフ、だろうね、そう言うだろうね。だろうねえ!」
博士が突然語気を強めた。
鬼気迫る表情が目蓋の裏に浮かぶようだ。
博士「そんなことは織り込み済み……マザー、例のシステムを」
- 44 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:05:36.73 ID:qvzWa60S0
- <◎>「起動する起動起動する、改竄装置装置改竄起動起動起動」
マザーがスクリーンを消失させ、再び目玉となって出現する。
それからグルグル周りながら空へ飛び上がる。
この目玉が人体エネルギーによって動いてするとすれば、これは機械ではなく生命体なのだろうか。
(;-_-)「な、何を、何をするつもりだ!」
博士「今君たちがいる場所……そこがどこだかわかるかね」
(;-_-)「こ、ここは……マザーの置かれている世界……」
博士「広義的には正解だ。だが、狭く言えば少し間違っている。
そこは……DAT内部だよ」
(;-_-)「内部……?」
博士「DATは幾何学では論じる事の出来ない形態をしている。
その世界が、イコールDATだと思ってもらって構わないよ。私の研究成果だ」
そしてそのとき、渡辺の身体が不意に浮かび上がった。
いや、浮かび上がったという表現は適切でないのかも知れない。
それは浮遊というより、まるで流れるように空間を上方向へ滑っているのだ。
从 - 从「ふぇ……?」
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:06:52.07 ID:rsTRv5hJO
- 支援
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:09:01.93 ID:Wpo1QB8hO
- 支援
- 47 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:09:10.13 ID:qvzWa60S0
- (-_-)「渡辺さん!」
ヒッキーが駆け出し、緩慢な速度で上昇し続けている渡辺に向かって手を伸ばす。
渡辺も同様に、ヒッキーに向かって手を差し伸べた。
だが彼らの手が繋がれる前に、渡辺の身体は虚空高くへ達してしまう。
博士「いずれあの男のエネルギーが枯れ、探偵君を使う事は計画に入っていた。
だからこそキミの研究所への出入りを許可していたんだよ」
从 - 从「ヒッキー、ひっきー!」
博士「DATには記憶改竄装置が組み込まれている」
その言葉に渡辺がハッと息をのんだ。
博士「君のお父さんと同じように、自ら望んでDATに組み込まれるための配慮だよ」
そして博士は高々と笑う。笑い続ける。勝利宣言のように。
いやだ!――そんな渡辺の叫びはあまりにもむなしい。
やがて彼女の周囲に光が渦巻き始めた。白色をそのまま輝かせたような、純粋な光だった。
ヒッキーが下から見ている、見守っている。見守る事しかできない。
やがて光は渡辺を中心に回りながら徐々にその軌道半径を縮め、遂に渡辺を包み込んだ。
刹那、彼女の絶叫が轟いた。
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:09:58.24 ID:rsTRv5hJO
- 支援
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:11:28.52 ID:Wpo1QB8hO
- 支援
- 50 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:11:37.89 ID:qvzWa60S0
- 彼女は壊れたロボットのような叫び声をあげた。
それはもはや無機的でしかない。
ヒッキーが下から彼女の名前を呼ぶ。反応などあるはずもない。
次に渡辺はけたたましく笑い始めた。無理矢理笑わされているようだった。
ヒッキーの足下に滴が落ちた。彼女の涙かもしれない。
渡辺は笑う、笑う、笑い続ける。そのままどれだけ笑っただろう。
不意に彼女の声が途切れた。闃寂が訪れた。墓場のように。
そのうちに光の粒子が彼女の身体から離れ、空間で消失し始めた。
彼女の身体が露わになる。糸の持ち手を失った操り人形のように力なく空中で静止している。
(;-_-)「渡辺さん! 渡辺さん! 返事をしてください、渡辺さん!」
从'ー'从「ん……」
ヒッキーの呼びかけに初めて応え、渡辺がゆっくりと目を見開く。
(-_-)「よかった、無事ですか、渡辺さん!」
从'ー'从「ひっきぃ……」
どこか聖母のように微笑み、渡辺はゆっくりと言葉を紡ぎ始める。
- 51 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:13:20.77 ID:qvzWa60S0
- 从'ー'从「ごめんね……ヒッキー、わたし、やっぱり行くよ」
(-_-)「渡辺さん……?」
一瞬理解できなかった。
だが、彼女がすでに記憶改竄された後だと気づくまでにあまり時間を要しなかった。
(-_-)「だ、ダメです、渡辺さん、行っちゃダメだ!」
从'ー'从「ありがとぉ、ひっきぃ。
でもわたし、お父さんのために頑張らないと……。
ここで頑張ったらわたし、お父さんに会えるんだ、
また昔みたいに、一緒に機械いじりとか、できるんだぁ」
どこか恍惚として叶わぬ、いや嘘の夢を語る渡辺。
一体いかにしてヒッキーが渡辺を止めればいいのだろう。
彼女の心は完全に幻想の父親に傾いており、ヒッキーのことなど二の次になってしまっている。
決意は無駄に固かった。どこかから博士の笑い声が聞こえる気がする。
从'ー'从「ごめんね、もう時間が無いみたい」
偉大な父のために、優しい父のために、愛すべき父のために。
渡辺が旅立とうとする、どこへとも知らぬ遠い場所へ消えようとする。
ヒッキーは一旦俯いてから、精一杯の笑顔で彼女を見上げた。
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:14:26.50 ID:Wpo1QB8hO
- 支援
- 53 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:14:57.80 ID:qvzWa60S0
- (-_-)「頑張って……ください」
敗北宣言だった。
このどうしようもない状況に、そして何より渡辺の純粋な笑顔にヒッキーは逆らう事が出来なかった。
その言葉を聞いて、心残りはないとばかりに渡辺はにっこり笑う。
「ありがとう」と呟く。その姿が上へ上へと昇っていく。
ヒッキーが目尻に溜まった涙を拭う頃には、彼女の姿はもう完全に白色の中に溶け込んでしまっていた。
博士「いやあ、涙を禁じ得ないストーリーだ。我ながらそう思うよ」
(-_-)「……」
博士「助手君の気持ちはよくわかるよ。
好きだったんだろう、探偵君の事が」
怒りが湧き上がらない。
心というものがそっくりそのまま失われてしまった。
博士の喜び溢れる言葉をただ耳に通す。
博士「そうだなあ、では、君にプレゼントをあげようか」
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:15:01.46 ID:rsTRv5hJO
- 支援
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:16:23.41 ID:JhpaKxjr0
- 胃炎
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:17:35.26 ID:14d9RtdE0
- あれ、えろくないぞ
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:17:40.27 ID:Wpo1QB8hO
- 支援
- 58 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:18:18.13 ID:qvzWa60S0
- (-_-)「僕は……僕は……」
何もできなかった。それどころか、大好きな人さえ失ってしまった。
目の前で思考を侵され、違う人になっていく渡辺さんにどうすることもできなかった。
無力すぎた、それは当たり前なのだ、所詮一般人なのだから。
だが、そんな言い訳をして一体誰が得をするというのか。
……そんな、あらゆる負の感情がヒッキーを激しく揺さぶった。
博士「まぁそう気を落とさないことだね。
君は、フフ、何も悪くないのだからねえ。
それに、いずれは君も彼女のところへ行く事になるよ」
<◎>「新たなる人体エネルギーの獲得獲得転送変換変換中変換中」
マザーが嬉しそうに報告している。
博士「さて……助手君、最後に一つ、余興を見せてもらおうか」
(-_-)「?」
<◎>「変換中完了変換完了エネルギ補填補填補填……完了しました」
合成音声が、平静な調子で、渡辺が人体エネルギーとして蓄積されたことを告げた。
博士「マザー、被験者の身体を元に戻してやれ」
<◎>「了解しました。これより作業に移行します」
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:19:16.00 ID:JhpaKxjr0
- 支援
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:19:37.04 ID:rsTRv5hJO
- 支援
- 61 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:21:46.50 ID:qvzWa60S0
- ヒッキーが疑問を感じる暇はほとんど無かった。
突然空中が光り、何かが姿を現した。
確認する間もなくそれは目の前に落下する。
(-_-)「! 渡辺さん!?」
それは紛れもなく渡辺の身体。
ただ、もう彼女の命は失われてしまっている。
そこにあるのは最早冷たくなってしまったただの人体。
だが、博士が突然とんでもないことを言い始めた。
博士「愛していたのだろう?
どうだね、その身体を犯してみては」
(-_-)「なっ……!」
そんなことができるわけがない。
きちがいだ、この男はきちがいなんだ。
(#-_-)「どこまでバカにすれば済むんですか!」
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:22:05.40 ID:KHwWl6kPO
- 支援
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:22:38.49 ID:Wpo1QB8hO
- 支援
- 64 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:22:45.16 ID:qvzWa60S0
- 博士「勘違いしないでくれたまえよ。別に君を喜ばせようとしているわけじゃないんだ。
言っただろう? 余興だ、と。
マザー、記憶改竄装置を」
<◎>「了解しました」
(;-_-)「な、何、何を……!?」
混乱しきりのヒッキーの身体が持ち上がる。
そのまま空中へ。やがて静止。そこに、ヒッキーの意志の一切は介入する事ができなかった。
やがて光が出現する。渡辺を狂わせた光が。
そこまできてようやく、自分の記憶が作り替えられようとしている事を、ヒッキーは理解した。
<◎>「改竄作業開始します」
(;-_-)「い、いやだ……いやだ!」
光が次々とヒッキーの身体にまとわりつく。
腕が動かない。いや、今全ての身体機能が停止してしまっていた。
息苦しさが襲う。だがそれを訴えるほどに口も動かない。
光が完全にヒッキーを包み込んだ。
彼の視界が焼け付くほどの輝きに覆われる。
そして直後、彼は脳味噌に電動ドリルで穴を開けられるような錯覚を感じた。
次々次々次々次々次々記憶の残滓惨死慚死慙死。
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:24:10.41 ID:JhpaKxjr0
- 支援
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:24:48.82 ID:rsTRv5hJO
- 支援
- 67 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:25:15.83 ID:qvzWa60S0
- あらゆる物事がフラッシュバックする。
ここまでの旅路での出来事、出会った人物。
それらがまるでガラスのように脆く、砕け散っていく。
ああ、あれはなんだっけ。思い出せない、思い出せない。全て失われていく。
僕は目標を達成したんだろうか。したんだろうかしていないんだろうか。
僕は渡辺さんが好きなんだ、ずっと前から。変わることなく。
消えていく消えていく。
ああ、そこに何があるんだろう。わからない。僕は誰だろう。
ここにある身体は誰のものだろう。一体誰のものだろう。
可愛いなあ可愛いなあ。でも誰だか知らないや。
どうすればいいんだろう僕はどうすればいいんだろう。
もう仕方がないや仕方がないや。
それにしても可愛いなあ可愛いなあ。
どうしようどうしちゃおう。
そうだ犯してしまえ、犯してしまえ。
いいよね、だって死んでるんだし。死んでるんだ。そう、しんでるんだ。
僕も死ぬんだ。
だから……ヤッちゃえ。
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:26:34.11 ID:Wpo1QB8hO
- 支援
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:26:40.16 ID:RjeyWIm80
- 支援
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:27:09.74 ID:rsTRv5hJO
- 支援
- 71 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:27:13.51 ID:qvzWa60S0
- 「あふぁ・・・・・・駄目だよぅ・・・・・・」
長い黒髪を髪をベッドの上でかき乱して、少女がかすかに鳴く。
力なく頭を枕の上にもたせかけて。小さな唇で指を噛んで、潤みきった瞳で目前の男のことを見つめる。
服と下着を着たまま、男は陰茎だけをファスナから曝け出している。
上から覆いかぶさるようにして、男の指が弾力のある少女の乳房に触れる。
桜色に尖った先端の乳首を親指の腹でなぞるように撫で上げると、少女がまた声を漏らした。
形の良い胸は温かくて、それでも柔らかくて、淡雪のように溶け流れてしまいそうで。
愛しさがこみ上げてきて、男は唇のあいだから舌をのばして乳首を軽く舐めた。
唇で軽く咥えこむように力を入れてみる。
花の芽のようにこりこりした先端の感触をたっぷりと味わっていると、少女が声をあげた。
「やぁ……我慢できなくなるっ……」
抗議するようにそう言った少女の美しい瞳は、すでに蕩けていた。
ベッドの上にのばしていた指がぎゅっとシーツを掴む。
「声あげちゃ、駄目ですよ。外に聞こえちゃうかもしれないですよ?」
胸から唇を離すと、唾液の糸が乳首の上に垂れた。我慢して下さい、と男は囁くように耳元で告げて、
指先を静かに少女のお臍のあたりから下にむけてこぼしてゆく。
柔らかいシルクの感触。少女の身体がかすかにこわばって、太腿がきゅっと閉じる。
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:27:18.93 ID:JhpaKxjr0
- 支援
- 73 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:28:22.89 ID:qvzWa60S0
- 「や、やだ……下着の中に指、入れないでっ」
男はそのまま指先を進めていく。まだ毛も生えそろっていない少女の割れ目を触ると、温かい湿り気が感じられた。
「濡れてる・・・・・・感じちゃったんですね。ふふ、可愛いですよ」
締め切られた事務所ビルのカーテンの隙間から、糸のような陽光がこぼれている。
時刻はまだ昼下がり、表通りに面した窓からは車の音が聞こえてきていた。
濡れた少女の割れ目をかき分けて、探偵は人差し指の指先をゆっくりと沈める。
女の子の中は弾力があって、つるつるしてる。そして、耳たぶを触ったときのように柔らかい。
指先をかるく動かしただけなのに、少女が嬌声をあげるのが分かった。
男はゆっくりと擦り上げるように指を動かす。
割れ目の上部、上の方でぷっくりと膨らんだ小さな肉の粒を指先で探り当てて、艶やかに微笑む。
「ふふ、もっと気持ちよくなりたいでしょう?――――快楽の海に浸してあげますよ」
「あっ、ひっきぃ・・・・・・駄目っ……! ひぁっ! ひぁぁん!」
ぎゅっと肉の芽を握りつぶしたとき、涎を垂らしていた少女の唇からはっきりとした喘ぎ声が漏れた。
痛み。それにも増して快楽が、突きあげるように少女の形の良い胸を揺らす。
じわりと溢れてきた愛液が、少女の履いている下着を汚した。
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:28:39.89 ID:Wpo1QB8hO
- しーえん
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:29:22.46 ID:RFu3w/SUO
- これは・・・
支援
- 76 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:30:37.14 ID:qvzWa60S0
- 「時間は、たっぷりありますから。のんびりとやりましょうね」
「や、やぁっ……!怖い、怖いよお・・・・・・!」
もう一度、男の指が少女の柔らかい部分を擦りあげる。
えずくような声が少女からあがる。だらしなく力が抜けた太腿を、汗のしずくがつたう。
指先で蜜がしたたる部分を責めながら、男は愛しそうに少女の耳元で囁いた。
「もうしばらくの我慢ですよ。だんだんと、気持ちよくなってきますから・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ああ・・・・・全部妄想なんだろうなあ。
でも気持ちいいなあ、気持ちいいなあ。でもこの子、笑ってくれないなあ。
・・・・・・・・・・・
あーあ・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:31:06.41 ID:Wpo1QB8hO
- うぉぉ………支援
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:32:11.66 ID:JhpaKxjr0
- これは・・・支援
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:32:12.01 ID:rsTRv5hJO
- 支援
- 80 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:32:49.44 ID:qvzWa60S0
- 博士「さて、終わったな 見ろ、屍相手に猿のように腰を振っているよ。」
研究員A「……見事な手並みといいますか……
ところで、最後に一つ質問があるのですが」
博士「うん?」
研究員A「あの助手を名乗る青年は一体何者なのです?」
博士「彼も記憶改竄装置の被験者に違いない。そして、探偵君の双子の弟さ。
だからこそ、彼もDATドライブで世界移動をすることができた。
そして、彼にはこの余興が終われば予備エネルギーになってもらうつもりだよ」
研究員A「しかし、そのエネルギーが尽きたらどうするんです?」
博士「また人柱を探す。なあに、その頃までには波長の問題をなんとかするさ」
博士「科学は、まだまだ進歩するからねえ。
ひぇひぇ、ひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇひぇ」
从'ー'从オトナの階段を上るようです(-_-)
おしまい
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:33:53.87 ID:W0f5OMp30
- えええええええええ
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:34:14.94 ID:JhpaKxjr0
- これは・・・乙
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:34:49.99 ID:RFu3w/SUO
- うわああああああああああああああ
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:34:52.23 ID:Wpo1QB8hO
- なんというEND……
乙乙
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:34:59.04 ID:ppqLXyiFO
- うわぁ……乙
- 86 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:35:29.89 ID:qvzWa60S0
- スタッフロール
※推奨BGM:http://jp.youtube.com/watch?v=C-fFRjfNXYM
参加者
◆P7LJ8EbA6M(一日目)
◆fMqrvr1rTs(共通前半・二日目)
◆xh7i0CWaMo(共通後半・三日目)
◆175R.0ombs(四日目)
◆TR2vneJwo2(五日目)
◆O.g3zxByCE(六日目)
- 87 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:36:10.68 ID:qvzWa60S0
- ゲリラ参加者
◆xHu6Zz1VAI from 从'ー'从はsnegな魔法少女のようです
◆TRIPOo2dZU from ('A`)ド ク え も ん
スペシャルサンクス
( ^ω^)ブーンが阿部さんに掘られたようですの作者様(設定・共通前半原案)
ブーン系小説に花束を(http://bouquet.u-abel.net/index.html)の中の人(まとめ)
多数(?)の読者の皆様方。
- 88 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:36:57.09 ID:qvzWa60S0
-
オトナ合作 終 了
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:36:59.79 ID:rsTRv5hJO
- なんという……乙
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:37:08.35 ID:Wpo1QB8hO
- あとがき支援
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:37:27.90 ID:BF2fjn3U0
- これはつれぇ……
- 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:37:44.00 ID:W0f5OMp30
- ってことはsnegの渡辺とかドクえもんも・・・・
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:38:27.93 ID:KLvoRCsv0
- >>92
その発想はなかったwww
さぁ、大富豪が虎視眈々とこのスレを監視しているようです
- 94 名前: ◆xh7i0CWaMo :2007/12/20(木) 23:38:31.21 ID:qvzWa60S0
- あとがき
一週間に渡ってお送りしてきましたオトナ合作も今日でおしまいです。
皆様がスレ検索で「从'ー'从 オトナの階段を上るようです(-_-)」の名を目にするのも今日で最後です。
だからどうしたって話ですよねー、まったくもう。
ここまで来るのにはずいぶんいろいろな出来事がありました。
まぁそのおよそ八割は十オナさんのせいです。嘘です。ちょっと本当です。
ごめんね、あんまりエロくなくて。わっふるの文字もあんまり見なかったね。
我らがオトナ合作は種々のエロ動画に完敗いたしました。
チンポ握って待っていた人には本当に申し訳ない気持ちで一杯です。
でもほら、じっくり一文字一文字を凝視してごらんなさいよ。
そのうち「あ」とか「い」とかに欲情して、文字見ただけで抜けるようになるから。
「なんだよ、抜けねーじゃねーか! エロがないのにオトナ合作ってどういうことやねん!」
「ストーリー重視できめぇんだよ! 死ね! ぼっとん便所に頭突っ込んで死ね!」
「よしちょっと十オナのブログに突撃してくんべ」
などといった、リビドーに苛む方々は、グーグルにて「動画ファイルナビゲーター」と検索してください。
めくるめく官能世界が貴方を待っているはずです。ほとんど三次元だけど。
最後になりましたが、ここまで支えてくれた読者の皆様、まとめサイト様。
そしてゲリラ投下してくれた愛すべき変態のお二方。
本当にありがとうございました。
この経験はおそらく後々活かされる事はないでしょうけれども、
参加者一同、更に精進していく心づもりであります。たぶん。
それでは。サラバイ地球。
- 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:40:45.68 ID:RjeyWIm80
- 乙!
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:40:49.24 ID:XG9JTQ6IO
- 心を込めた乙
- 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:46:19.52 ID:14d9RtdE0
- おつ
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/20(木) 23:54:08.39 ID:YBAIBHuc0
- 乙
今から読む
- 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/21(金) 00:01:13.60 ID:8cjOJFBz0
- 乙ー
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/21(金) 00:01:54.96 ID:ch/0/1yXO
- 乙!
- 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/21(金) 00:03:44.31 ID:lsQ+zrrnO
- 乙!これは……。
- 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/21(金) 00:05:31.77 ID:dhj445z20
- 乙!
なんだこの絶望感
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