( ^ω^)夏休み恒例! 紅葉狩りのようです
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ミーンミンミンミン、じわじわじわじわ…………
lw*´‐ _‐ノv「ブーンくん!ブーンくん!」
(* ^ω^)「シューちゃん!シューちゃん!」
lw*´‐ _‐ノv「紅葉狩り行こう!紅葉狩り!」
(* ^ω^)「紅葉狩り!!!いいねいいね!!!」
(* ^ω^)「だが断る!!!」
lw´‐ _‐ノv しゅーん
( ^ω^)
また訳の分からん事を言い出したぞ、この女
ちょっと家が近いからってしょっちゅう人ん家に上がりこみやがって
お前の相手をするこっちの身にもなれよ…
至って一般人の僕には、お前のお花畑全開トークにはとてもついていけねーっての
電波が許されるのはエロゲだけだこの池沼が!
あーあ、どうせならもっとまともな思考回路を持った女の子とお近づきになりたかったわ
lw*´‐ _‐ノv「ねーねー、紅葉狩りー」
(* ^ω^)「早いお!紅葉はまだ早いお!」
( ^ω^)
あ、どうも皆さん初めまして。僕は内藤ブーン!高校生です!
うんこの色は黒だよ!
そこにいる池沼女は素直シュール!僕の幼なじみ!
普段から天国な発言ばっかしてるから、同級生からハブられてる可哀相な子!
あまりにもお花畑すぎて家族からも見放されたから、
唯一幼なじみで面識のある僕に面倒を押し付けられたよ!
lw*´‐ _‐ノv「えー、やだやだ!狩りたい狩りたい!紅葉狩りたいよー!!」
(* ^ω^)「紅葉狩りよりも、紅葉まんじゅうの方が良いお!」
(* ^ω^)つ米「はい!紅葉まんじゅう!」
lw*´‐ _‐ノv「えー、いらない。本物がいい」
( ^ω^)つ米
( ^ω^)
このガキャア……ちょっと合わせてやったら調子に乗りやがって……
(* ^ω^)「そ、そうだおねー!やっぱり本物がいいおね!
でも今の季節に紅葉はちょっと無いんじゃないかなー…なんて」
lw´‐ _‐ノv「童貞が」
(* ^ω^)「え?」
lw#´‐ _‐ノv「この……アシッドブラックチェリーボーイが!!!!」
三lw#´‐ _‐ノvつ#)^ω^)・.:;「ぐおおお!?」
(#)^ω^)「な、なにすんだお!痛いお!」
lw#´‐ _‐ノv「黙れ小僧!!知った風な口を聞くからだ!」
(#)^ω^)「知った風もなにも、僕は当たり前の事を――…」
lw#´‐ _‐ノv「カットバックドロップターン!!!」
三lw#´‐ _‐ノvつ##)^ω^),;・:「エウレカァアアアアアア!!!!」
lw´‐ _‐ノv「いいかレントン、よく聞きなさい」
(##)^ω^)「は、はい……」
lw´‐ _‐ノv「紅葉狩りっちゅーのはな、なにも紅葉を狩るだけじゃあないんや」
lw´‐ _‐ノv「世の中は何だってギブアンドテイク。等価交換。消せない罪。
何の代償も無しに、なにかを得られると思ったら大間違いなんやで」
lw´‐ _‐ノv「つまりや。紅葉に狩りに行くなら、それなりの対価を支払わなければあかんって事なんや、分かるか?」
(##)^ω^)「全然わかりません」
ソオイ!!! 三lw#´‐ _‐ノvつ###)^ω^);,'・「べぎらごん!!!」
lw#´‐ _‐ノv「もうええわ。アンタに期待したウチがアホやった」
ガチャ
バタン!!
(###)^ω^)「…………。」
い……いってえ……
アイツ本気で……しかもグーで……
もうマジで勘弁してくれよ……暴力はナシだろ暴力は…
お母さんにちゃんと教えてもらわなかったのかよ……アホはどっちだっつーの
死ね
氏ねじゃなくて死ね
ガチャ
川 ゚ -゚)「ようブーン、おはまんこ!」
(###)^ω^)「死ねビッチ」
(###)^ω^)
今しがた入ってきたこのビッチは素直クール。
シュールの2つ上の姉である。
川 ゚ -゚)「お?どうしたブーン、
何だかSMでブッ叩かれたケツみたいな顔してるぞ……
あ、よく見たらキンタマもついてる」
(###)^ω^)「キンタマは生まれつきじゃ、ボケ
それより救急箱とってくれよ、痛くて敵わん」
川 ゚ -゚)「ツバつけときゃ治るだろ、はい」
川 ゚ P゚)ネトー
(###)^ω^)「マジでキチガイじみてるからやめろ」
川 ゚ -゚)「またシューにやられたのか?」
(###)^ω^)「そうだよ、何とかしてくれよクー…実の姉なんだから…」
川 ゚ -゚)「ハハッ!無理だね!
生まれた時から一緒にいるが、あいつの脳みそだけには未だに訳が分からないよ!」
(###)^ω^)「家族のアンタですら管理できない猛獣を、
か弱い一般市民のブーンに預けるなよバカ姉!」
川 ゚ -゚)「まぁまぁ……そう言わないで、頼むよ。
あの子が唯一まともに接する事ができるのは、家族以外に君だけなんだから」
(##)^ω^)「あれがまともだって言えるのか、あれが」
川 ゚ -゚)「まぁまぁ。
あの子、学校じゃあ全然友達いないんだろ?
せめて君くらい、話を聞いてあげておくれよ、な?
ホラ、おっぱい揉ませてやるから」
(#)^ω^)「黙れ乳寄せパッドマジシャン」
川 ゚ -゚)「貴様!!」
( ^ω^)「大体、僕の貴重な夏休みがアイツの奇想天外な行動に付き合う事で消耗していってるんだよ!
本当は友達と遊びに行きたいのに!
あんたら素直家の目があるから、プレッシャーで堂々と遊びに行けないんだっつーの!」
川 ゚ -゚)「お前友達いたの?」
( ^ω^)「いるわ!結構いるわ!
ガリッガリの奴とかショボくれた奴とかいるわ!」
川 ゚ -゚)「遊びに行けばいいじゃないか」
( ^ω^)「だからシュー放っといたらアンタ達文句言ってくるだろうが!
主に僕に!しかもお前ん家の全員が!」
川 ゚ -゚)「ハハハ、そうだったかな?
……おっと、もうこんな時間か。早く帰って孕ませ転校生見なきゃ!
じゃあなブーン!妹をよろしくな!!永遠に!!」
( ^ω^)「あっ、待て!まだ言いたい事が沢山……」
ガッシャーン!!バリバリ!!
( ^ω^)「ま……窓から脱出しやがった……!!」
( ^ω^)
んああああ!!!あん!!!
んああああああ!!!ああん!!!!!
んあっ!!!!んあああああああああ!!
んああああああああああああ!!!!!!!!
んっ!!!んっ!!!!
んっ!!!あああああ!!!!ああああああああああ!!!!!!
( ^ω^)
(*゚ー゚)
( ^ω^)「お前誰だ」
(*゚ー゚)「私?私はエクスマキナ・デトロフ・C・アンデロクライカ」
(*゚ー゚)「しぃって呼んでね」
( ^ω^)「は、はぁ……」
いや、そうじゃなくて……そう、そうだよ
ここはどこだ?
( ^ω^)
真っ白な空間に、僕の影が地平線まで真っすぐに延びている
そこにポツンと、やたらめったらフワフワした衣装を着た幼女が僕の目の前に立っている
この世界には、僕と彼女の二人しかいない
( ^ω^)「夢か」
(*゚ー゚)「夢だね」
(*゚ー゚)「でも、ちょっと違う」
彼女がそう言うと、僕と彼女の間の空間がねじまがった
ねじまがった空間から、なにか黒い槍みたいなものが出てきて
( ゚ω゚)「うっ!?」
僕を突いた
(;゚ω゚)「お、おあ」
痛い、熱い、息ができない、声が出せない
(*゚ー゚)「心配しないで、それは人を殺す道具じゃないから」
(*゚ー゚)「むしろ、いつも頑張ってるあなたへのご褒美」
( ω)
ご褒美?なんだ?何を言ってるんだこいつは
こいつもお花畑か?くそ、何だってどいつもこいつも
(*゚ー゚)「もう辛いのは嫌でしょう?苦しいのは嫌でしょう?だから……
ちょーっとだけ楽になれる、おまじないをしたんだよ」
(*゚ー゚)「痛い?苦しい?それじゃあもういいかな、目を覚まそうよ」
(*゚ー゚)「ちょーっとだけ楽になるために、ね」
…………………
……………
………
( ^ω^)「……お……」
朝日が目にしみる
……僕は……やはり寝ていたのか……
なんだか悪夢を見ていた様な気がするけど、もうどんな内容だったか忘れてしまった…
かなり意味深な夢だった気がするが……
これから何かが起こるフラグのような……
………。
……………。
( ^ω^)「ま、考えても仕方ないか」
( ^ω^)「おはようカーチャン」
J( 'ー`)し「あらあら?珍しく早いわねブーン。朝立ちのキレでも良かったの?」
( ^ω^)「いや、夢精してた。カーチャンご飯は?」
J( 'ー`)し「キッタネ!!
ご飯?ご飯ならシューちゃんが作ってくれてるわよ」
( ^ω^)「!!」
三( ^ω^)「まずい!!!」ダダッ
J( 'ー`)し「マズイ?アンタのパンツのフェスティバル具合が?」
(;^ω^)「そっちもマズイけど、こっちの方がもっとマズイ!!
カーチャン!!何故シューにキッチンを明け渡したんだ!!!」
J( 'ー`)し「いや、だって朝ご飯作ってくれるって、突然……」
(;^ω^)「だからって素直に応じるなよ!!
くそ!!間に合え!!間に合え!!」
⊂二(;^ω^)二⊃「ブーーーーーン!!!!」
lw´‐ _‐ノv「ん?火力が足りないな。よーし、ガソリン投入!!!」
⊂二(;^ω^)二⊃「やめてぇえええええええええ!!!!!!」
カッ!!
(メ##ω##)
だから嫌だったんだ……
J( 'ー`)し「あらあら、面白い顔になっちゃってるわね
……あれ?キンタマついてる」
(メ##ω##)「元からだバーロー」
幸い、フライパンに石油をぶっかけようとしていたシューを何とか押さえ込み、
僕だけがちょっと地獄の業火を顔に浴びただけで済んだ。
ああ顔いてえ
lw´‐ _‐ノv「まったく、人様のキッチンであんな大胆な……ハレンチだなブーン君は。
今度から君を焼けマゾブーンと呼んでやろう」
焼けたのはお前のせいだろうが!!
(##ω#)「お、おー!焼けマゾだお!ブーンは焼けマゾブーンだお!
おっおー!!」
なあんて、怒れるはずもなく
lw´‐ _‐ノv「はっはっは、いい名前だろう焼けマゾ。
これはな、かつてのフランスの特権階級が、戦争において功績を残した者につけた異名なのだぞ」
(##ω#)「うわぁ!光栄だおー!なんだかリッチな気分!!」
最悪な気分だよ、ボケ
あぁ…………
僕は、いつまで……
こんな事をしなきゃいけないのだろうか……
中学校の頃から、ずっとこうだ
家が近いからって、ずっとコイツの面倒を押し付けられて
あの会話に合わせられるのはブーンだけだからって
始めの頃は、頼られてるんだなぁと思って嬉しいこともあった
シューの面倒を見るのが、僕の使命なんだとか思ってたこともあった
これは……
これはただの………
( ω)「ただの、厄介払いじゃねえか……」
ふざけんな
ふざけんなふざけんな!!
このままずっと付き纏って、人生を台なしにするつもりかよ……
lw´‐ _‐ノv「おいおい、どうしたんだい焼きマゾ」
むかつく
むかつくむかつくむかつく
lw´‐ _‐ノv「ほーら、こんな時はアレやるぞ、アレ!充電グラビア体操!
頭がスッキリするからな!そーれ!」
やめろ……
( ω)「やめろ!!!」
lw´‐ _‐ノv ビクッ!
J( 'ー`)し「……………。」
( ω)「……………」
( ω)「もう、やめろよ……」
ああ
むかつく
むかつく
( ω)「もうやめろよ!シュー!」
むかつくんだよ
お前を厄介払いした素直家も
それを甘んじて引き受けた僕も
結果的に手に負えなくなって、うんざりして、卑屈になってしまった最低な僕も
そして
( ω)「皆から見放されて、何一つ文句も言わないお前も!!!」
もう……もう……
( ω)「もう、うんざりなんだよ!!」
( ω)「なんとか言ったらどうなんだよ!!素直シュール!!!」
lw´‐ _‐ノv
lw´‐ _‐ノv「紅葉狩りに行こうよ、ブーン」
( ω)
ああ
そうか
君は逃げ続けるんだね
知ってるんだ、君が何故いつもつじつまの合わない事を言ってるか
お花畑ちゃんの演技を続けているのか
そうやって、本当の自分から逃げて
変なことを言って、注目を浴びたくて
でも、傷つきたくなくて
また変なことを言って
もう、戻れなくなったんだね
( ω)「もう、ダメだ……」
僕らはこれからも、生き地獄を続けていくのだろう
終わりの見えない、たった二人の生き地獄に
辛い、苦しい
たった二人だけの
………
……そ
そんなの……
(*゚ー゚)「そんなの嫌、だよね」
しぃはそう言った
そして僕は――……
( ω)「ああ」
それに答えてしまった
気づけば、あの素直シュールは肉塊となっていた
lw#*#***#ノv
( ω)
(*゚ー゚)「私はね、小学生までその子と同じ人間だったんだ」
(*゚ー゚)「でも、その子は私を捨てた」
(*゚ー゚)「君が小学生の時につけてた語尾で……
ブーンのまま話し掛けててくれたのは、私を取り戻す為だったんだよね」
(*゚ー゚)「でも、無理だったみたい……」
( ω)「……これで……良かったのかお……?」
(*゚ー゚)「……わかんない」
(*゚ー゚)「でも…これで君も私も素直シュールも…ちょーっと救われたんじゃない?」
( ω)「…………僕は」
( ω)「僕の中に突き刺した槍は、抑制された僕を解放する為のモノだった」
(*゚ー゚)「そういうこと」
( ω)「それが……この結果かお?」
(*゚ー゚)「うん」
( ω)「……………」
( ω)「紅葉狩り………紅葉狩りの、季節になったら………また来るお……」
「それまで待っててお、シュー」
終わり
紅葉 花言葉
自制・大切な思い出
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