８かいめ
. ／⌒ヽ
（ ＾ω＾ ）
＿. |つ▼▼ ξ(ﾟ△ﾟξ
.|＼￣.Ｕ￣￣￣旦￣￣＼(･ω･`)
./( 'A) 旦 .旦＼⊂. )
／（ヽ）＼|=================|＿ﾉ
＼⊂_)ヽ./＠ ＠ ＠ ＠ ＠ ＠＼
/ノ＠ ＠ ＠ ＠＠ ＠ ＠ ＠＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
（ ＾ω＾)つ▼「ほい、ショボン、混ぜるのよろしく」
(´･ω･`)つ▼「オッケー、と言いたいとこだけど、何で２つに分けたの？」」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「もう１つは私('A`)つ▼「こっちは、俺が混ぜようか？」
（ ＾ω＾）「分けたのは味付け変えるためだお（ドクオ、ナイス）」
(´･ω･`)「味付け？」
('A`)「どういう事？」
（ ＾ω＾）「１つはオーソドックスにからし、もう１つはわさびにするお」
(*'A`)「あ……」
(´･ω･`)「ふむ、君にしてはいいアイデアだね」
（ ＾ω＾）「いちいち引っかかる物言いだが、そういう事だからよろしく頼むお」
(´･ω･`)「了解」
(*'A`)「う、うん、ありがと……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「納豆にわさび入れるの？」
(*'A`)「あ、うん、その、意外とあうんだよ？」
（ ＾ω＾）「らしいお。俺も試したことないからそっちでいってみるお」
（ ＾ω＾）「ツンは、普通にからしでいいおね？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ええ、ちょっと味の想像がつかないし……」
(´･ω･`)「やれやれ、わさび如きで躊躇してちゃ、その先にある納豆の真理には到底辿り着けないよ？」
（ ＾ω＾）「辿り着かなくてもいいというか、納豆の真理って何だお」
(´･ω･`)「わさびなんて序の口だからね。真の強者はもっとアグレッシブな味付けで攻めて来る」
（ ＾ω＾）「どこに攻めて来んだお」
(；'A`)「た、たとえば？」
（ ＾ω＾）「ドクオ、そいつは構わなくていいから」
(´･ω･`)「たとえばイチゴジャム」
ξ；ﾟ－ﾟ)ξ「うぇ……」
（ ＾ω＾）「ねーおｗｗｗ」
(´･ω･`)「いや、あるんだって、ホントに」
(´･ω･`)「てか、こないだ某テレビ番組でもやってたし」
(´･ω･`)「これはまあ、主となる味ってわけでもなく、納豆に一味足すって企画だったけども」
（；＾ω＾）「いや、イチゴジャムって……甘い上に酸っぱいお？ どこに納豆に合う要素があるんだお？」
(´･ω･`)「まあ、最初はそう思うのが普通だろうね」
(´-ω-`)「若かりし頃の僕もそう思って軽んじてたものだよ……」
（ ＾ω＾）「お前、いくつだお？」
(；'A`)「あ、でも、納豆に砂糖を入れる地方があるというのは聞いた事があるような……」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「それもちょっと想像つかないわ……」
(´･ω･`)「ドクオは物知りだね。確かにあるんだよ、そういう地域が」
. ／⌒ヽ
（；＾ω＾ ）
＿. |つ ((ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ
.|＼￣.Ｕ￣￣￣旦￣￣＼(･ω･`)
./(；'A)▼旦 旦▼＼ ｄ )
／（ ｂ）＼|=================|＿ﾉ
＼⊂_)ヽ./＠ ＠ ＠ ＠ ＠ ＠＼
/ノ＠ ＠ ＠ ＠＠ ＠ ＠ ＠＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
(´･ω･`)「基本は砂糖＋醤油。砂糖オンリーの人はあまりいないんじゃないかな？」
（ ＾ω＾）「それなら少しは……しかしそれでも厳しさは否めない」
(´･ω･`)「でもさ、よく納豆に付属してるタレあるじゃない？」
(´･ω･`)「あれってちょっと甘みあるよね？」
('A`)「そういえばそうだね」
（ ＾ω＾）「ああ、確かに」
(´･ω･`)「それ考えると全く駄目って事はないと思わない？」
（ ＾ω＾）「うーん、ちょっとイメージ的に拒絶反応起こしちゃったけど、そう考えれば……」
(；'A`)「実際にやれっていわれたら戸惑うけど、他人がやってる分にはいいかな？」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「私はちょっと嫌かも……」
(´･ω･`)「そういう文化もあるって事さ」
(´･ω･`)「文化は認めることから始まるもんだから、広い心で接して欲しいね」
(´･ω･`)「参考までに、その時見たテレビ番組のランキング
1位：イチゴジャム
2位：ごま油
3位：焼き鳥の缶詰
4位：メープルシロップ
5位：コンビーフ
6位：甘納豆
7位：トマトジュース
8位：バニラアイス
9位：バナナチップ
10位：麦チョコ
（；＾ω＾）「意外に甘いのが多いお」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「ゴマ油と焼き鳥の缶詰以外やりたくないわ……」
(；'A`)「最初にこれやった人って、どういうつもりでこれ入れたんだろうね？」
(´･ω･`)「かく言う僕も、このランキングを見て自分がまだまだ甘いと思い知らされたけどね」
(´-ω-`)「世の中は広いよ、うん」
（；＾ω＾）「ひれーな、世の中……」
(´･ω･`)「ものすごくメタ的に余談だけど、ネタとして取り上げた変わった納豆、四月軒、１００円自販機など」
(´･ω･`)「ここ数週間のテレビで取り上げられてるの観て驚いたよ。何というタイムリー」
. ／⌒ヽ
（ ＾ω＾ ）
＿. |つ ｏ） ξﾟ⊿ﾟ)ξ
.|＼￣.Ｕ￣￣￣旦￣￣＼(･ω･`)
./( 'A) 旦 .旦 ▼⊂. )
／（ つ▼|=================|＿ﾉ
＼⊂_)ヽ./＠ ＠ ＠ ＠ ＠ ＠＼
/ノ＠ ＠ ＠ ＠＠ ＠ ＠ ＠＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
（ ＾ω＾）「よし、納豆の話はもういいから、それ混ぜといてくれお」
(´･ω･`)「はいはい……と言いたいとこだけど、混ぜるに当たってまた納豆解説話が出てくるんだよね」
（ ＾ω＾）「……手短に頼むお」
(´･ω･`)「うん、わかってるよ」
(´･ω･`)「さて、まず納豆の歴史を紐解けば、時は（＃＾ω＾）「手短つってんだろが」
(´･ω･`)「じゃあ簡潔に」
(´･ω･`)「といっても混ぜる回数を多くするか少なくするかって所がほぼ全てなんだけどね」
(´･ω･`)「後はタレや醤油は後入れが基本」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「先に入れるとどうなるの？」
(´･ω･`)「先に入れると粘りが出にくくなるんだよ」
(´･ω･`)「糸を引かなくなる感じになる」
(´･ω･`)「先に挙げた、混ぜる回数を少なめにする人ならあんまり問題もないんだけどね」
(´･ω･`)「最近はこの事を知らない人も多いらしい」
('A`)「混ぜる回数って、多い少ないでどう違うの？」
(´･ω･`)「一般的に言われてるのは、混ぜる回数が増えるほどアミノ酸と甘み成分が出る」
(´･ω･`)「一般的といっても、これは実験に基づくデータだけどね」
(´･ω･`)「古い文献にある美食家の話だと、納豆は粘り気がなくなり、どろどろになるまで混ぜた方が美味しいと」
(´･ω･`)「そう書かれてるのもあるんだけど、食感が損なわれるのはマイナスだと思う」
(´･ω･`)「だからどちらを取るかは好み次第かな」
('A`)「なるほどね……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「混ぜる回数の多い少ないの基準って？ どのくらいが標準とかあるの？」
(´･ω･`)「その辺は自分で見極めて欲しい」
(´･ω･`)「……と言いたい所だけど、まあ大体５０～１００回も混ぜれば十分だろうね」
(´･ω･`)「３０～４０回で良いという説もあるけど、その辺は食べてみてどう思うかだろうね」
(´-ω-`)b「取り敢えず、左右回し方を半分ぐらいずつ変えて、今回は５０回ほど混ぜてみようか」
('A`)▼「うん、わかった」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ▼「５０回ね」
('A`)▼ ﾏｾﾞﾏｾﾞ……
ξﾟ⊿ﾟ)ξ▼ ﾏｾﾞ…ﾏｾﾞ……?
(´-ω･`)b「……ん？」
｡ `|| ﾟ ｡ ﾏｾﾞｸﾞﾁｬ
＿ ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ▼
.|ﾏｾﾞﾏｾﾞ.Ｕ￣￣旦￣￣＼(･ω-`)
./( 'A)|| 旦 旦＼ ｄ )
／（ つ▼|=================|＿ﾉ
＼⊂_)ヽ./＠ ＠ ＠ ＠ ＠ ＠＼
/ノ＠ ＠ ＠ ＠＠ ＠ ＠ ＠＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ξﾟ⊿ﾟ)ξ▼ ﾏｾﾞ…ｸﾞﾁｬ……ﾏｾﾞ……
(´ﾟωﾟ`)「何、勝手に混ぜとんじゃぁぁぁぁいッ！？」
(；'A`)▼「え！？ あ！？ ご、ごめ……」
(´ﾟωﾟ`)「ドクオじゃねぇぇぇぇよぉぉぉぉッ！！！」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ▼「？」
(´ﾟωﾟ`)
ξﾟ⊿ﾟ)ξ▼ ﾏｾﾞ…ｸﾞﾁｬ……ｸﾞﾁｬ……
(´ﾟωﾟ`)「お前だ、お前ぇぇぇぇ！！！」
(；'A`)「あ、あの、ツンさん、ちょっとこぼれてますんでもう少し丁寧に……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ▼「あ、ホントね。わかったわ、丁寧にね、丁寧に……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ▼ ﾏ……ｾﾞ……ﾏ……ｾﾞ……
(´ﾟωﾟ`)
ξﾟ⊿ﾟ)ξ▼ ﾏ……ｾﾞ……ﾏ……ｾﾞ……?
(´ﾟωﾟ`)
ξﾟ⊿ﾟ)ξ▼ ﾏ……ｾﾞ……ｸﾞ……ﾁｬ……
(´ﾟωﾟ`)
ξﾟ⊿ﾟ)ξ▼ ﾏ……ｾﾞ……ｸﾞ……ﾁｬ……ｸﾞ……ﾁｬ……
(；'A`)「あ、あの、ツンさん……」
(#´ﾟωﾟ`)「何で丁寧にやってもこぼすんだよぉぉぉぉ！！！」
(#´ﾟωﾟ`)「不器用過ぎんだろうがよぉぉぉぉ！！！」
(#´ﾟωﾟ`)「もういい！！！ 返しやがれぇぇぇぇぇぇぇぇ！！！！！！」
（＃＾ω＾)つ「うるせえお」#)ﾟωﾟ`) ,ﾟ ｡ 「へヴン！？」
（ ＾ω＾)つ▼「ツンも没収だお」
ξﾟへﾟ)ξ「えー？」
（ ＾ω＾）「こたつという聖域を汚さないでくれお」
(；'A`)「あの、こっち混ぜ終わったからそっちもやろうか？」
（ ＾ω＾）「お、すまんお。頼むおね、ドクオ」
ξﾟ－ﾟ)ξ「むー……」
(´ﾟωﾟ`) ﾁｰﾝ
. ／⌒ヽ
（＾ω＾ ）
＿. |o▼⊂） ξ(ﾟ、ﾟξ
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（ ＾ω＾)▼「あとはこれにわさびとタレ、醤油を入れてさらに混ぜるんだおね」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「じゃあ、わ（；＾ω＾）「醤油をこたつ布団にかけるのだけは勘弁願いたい」
('A`)▼「じゃ、じゃあ、こっちは混ぜ終わったらからしだね」
（ ＾ω＾)▼「で、ショボン、この納豆に入れるわさびの量はどんぐらいだお？」
(´ﾟωﾟ`)「納豆……わさび……？」
(｀･ω･´) ｼｬｷｰﾝ!
(；'A`)（復活した……）
(´･ω･`)「適量、好みでいいんだけど、入れ過ぎると結構鼻に来るから、少し控えめの方がいいかな」
(´･ω･`)「からしと同じぐらいでいいと思うよ」
（ ＾ω＾)▼「把握」
（ ＾ω＾)▼ ﾏｾﾞﾏｾﾞ……
('A`)▼ ﾏｾﾞﾏｾﾞ……
（ ＾ω＾)▼「おお、ホントだ。結構匂いがきついおね、わさび」
('A`)▼「納豆に負けない匂いがあるんだよね、わさび」
(´･ω･`)「うん、独特の匂いだしね。納豆も独特だけど、それに負けない強さがあるよ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「意外と合いそうね」
. ／⌒ヽ ﾏｾﾞﾏｾﾞ
（ ＾ω＾ ）
＿. |つ=▼）oξ(ﾟ△ﾟξ
.|ﾏｾﾞﾏｾﾞ.Ｕ￣￣旦￣￣＼(･ω･`)
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（ ＾ω＾)▼「こんなもんでいいおね」
(´･ω･`)「うん、いい感じだね」
（ ＾ω＾)▼「……ちょっと味見(；´･ω･`)「出来てるから大丈夫だよ、これ以上減らさないで」
('A`)▼「こっちも出来たよ」
(´･ω･`)「おお、ドクオは手際がいいね」
(´･ω･`)「いい納豆リストになれるよ」
(*'A`)▼「ほ、ホントかな？」
（ ＾ω＾）「何でもリスト付けときゃ許されるもんでもねーお」
（ ＾ω＾）「あんまり適当な呼び名増やすなお」
(´･ω･`)「納豆ヤーよりはいいだろ、ナットウヤー？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「とくれせんたぼーび？」
（ ＾ω＾）「だからお前はどっからそんなネタ仕入れて来んだお」
（ ＾ω＾)▼▼「んじゃ、これは一旦こっちに置いとくお」
（ ＾ω＾）「俺は砂肝焼いたりしてるから、もうしばらく待っててくれお」
('A`)「何か手伝う？」
（ ＾ω＾）「いいって、ドクオはこいつらとだべってていいお」
（ ＾ω＾）（つーか、もっと自分から話して話題を振ったりして欲しいとこだおね……）
(´･ω･`)（……うん、じゃあ今度はドクオが話しを切り出すの待ってようかな）
. ／⌒ヽ ﾁﾗｯ
（ ＾ω）
＿. |つ▼▼ ξ(ﾟ△ﾟξ
.|＼￣.Ｕ￣￣￣旦￣￣＼(･ω･`) !
./( 'A) 旦 .旦＼⊂. )
／（ヽ）＼|=================|＿ﾉ
＼⊂_)ヽ./＠ ＠ ＠ ＠ ＠ ＠＼
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＜ ｻｰﾃ､ｵﾘｮｳﾘｵﾘｮｳﾘﾀﾞｵｰ
＿ ξﾟ⊿ﾟ)ξ
.|＼￣￣￣￣￣旦￣￣＼(･ω･`)
./( 'A) 旦 .旦＼⊂. )
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＼⊂_)ヽ./＠ ＠ ＠ ＠ ＠ ＠＼
/ノ＠ ＠ ＠ ＠＠ ＠ ＠ ＠＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
('A`)「……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
(´･ω･`)「……」
(；'A`)（……な、何か話さないと）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
(´･ω･`)「……」
(；'A`)「……えっと」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
(´･ω･`)「……」
(；'A`)（何か話さなきゃ……何か話さなきゃ……）
(；'A`)（何か……何を……？）
(；'A`)（……）
(；'A`)（…………）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「……」
(´･ω･`)「……」
(； A )（駄目だ……何も思いつかない……）
'⌒ヽ
ω＾；）
⊂)
._/ ＿ ξﾟ⊿ﾟ)ξ○
.|＼￣￣￣￣￣旦￣￣＼(･ω･`；)
./(; A) 旦 .旦＼ ⊂ )
／（ヽ）＼|=================|＿ﾉ
＼⊂_)ヽ./＠ ＠ ＠ ＠ ＠ ＠＼
/ノ＠ ＠ ＠ ＠＠ ＠ ＠ ＠＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
(； A )「……」
(；´･ω･`)（完全に沈んだね……）
ω＾）（ドクオにはまだ早かったかもしれんね……）
ξﾟ～ﾟ)ξ○ ﾊﾟﾘﾎﾟﾘ
(； A )（あ、ツンさんポテチ食べてる……）
(； A )（どこかにこっそり取っておいたのかな？）
(； A )（そうしとかないと全部ブーンに食べられるからかな……）
(； A )（ブーンと付き合い長いと、自然にそうするようになるのかも……）
(； A )（ブーン……か……）
(； A )（こうして見ると明らかにリア充だよね、俺と違って……）
(； A )（学校でも友達多いし、気軽に遊びに来てくれる友達もいて、ツンさんみたいな美人な幼馴染いて……）
(； A )（でも……）
(； A )（今までずっと、リア充は氏ねって心の中で呪ってたけど……）
(； A )（ブーンは何か……いいリア充だよね……俺なんかに声かけてくれたり……）
(； A )（友達だって言ってくれた言葉にもウソは感じなかったし……）
(； A )（うん、あれはきっとウソじゃないんだと思う）
(； A )（ああいう風に誰にでもやさしく出来るから、ブーンは友達が多いんだろうな……）
(； A )（俺と違って……）
(； A )（俺なんかこうやって、折角差し伸べてくれた手も疑って……）
(； A )（すぐ卑屈になって……）
(； A )（……鬱だ）
(；´･ω･`)（ちょっと空気が重いどころじゃないんですが……）
ω＾；）（無理だったかなぁ……）
ξﾟ～ﾟ)ξ○ ﾊﾟﾘﾎﾟﾘ
'⌒ヽ
ω＾；）
⊂)
._/ ＿ ξﾟ～ﾟ)ξ ﾊﾟﾘﾎﾟﾘ
.ｽﾞｩ～ﾝ￣￣￣￣旦￣￣＼(･ω･`；)
./(||A) 旦 .旦＼ ⊂ )
／（ヽ）＼|=================|＿ﾉ
＼⊂_)ヽ./＠ ＠ ＠ ＠ ＠ ＠＼
/ノ＠ ＠ ＠ ＠＠ ＠ ＠ ＠＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
(； A )（俺と……俺と違って……違って……）
(；´･ω･`)（しょうがない、ここは僕が……いいよね、ブーン？）
ω＾；）（すまん、頼むお）
ξﾟ⊿ﾟ)ξつ○ ｽｯ
(；'A`)「……？」
'⌒ヽ
ω＾；）ｺｸｯ
⊂) ｽｯ
._/ ＿ ○⊂ξ(ﾟ△ﾟξ
.|＼￣￣￣￣￣旦￣￣＼(ω･`；) ﾁﾗｯ
./(；'A) !旦 .旦＼⊂. )
／（ヽ）＼|=================|＿ﾉ
＼⊂_)ヽ./＠ ＠ ＠ ＠ ＠ ＠＼
/ノ＠ ＠ ＠ ＠＠ ＠ ＠ ＠＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ξﾟ⊿ﾟ)ξつ○「食べる？」
(；'A`)「え？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「いや、物欲しそうな目でずっと見てたから」
(；'A`)「え、あ、いや、その……見てたわけじゃ……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「違うの？ どうせほとんどブーンに食べられたんじゃないの？」
ω＾）（失礼な。ドクオの分はちゃんと残しといたお！ ……多分）
(´･ω･`)（意外な助け舟が……）
(；'A`)「あ、うん、その、あんまり食べてないけど……」
ω＾；）「！」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「やっぱり……」
(；'A`)「いや、元々ブーンにあげるために持って来たんだし、その……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξつ○「じゃあ、どうぞ」
(；'A`)「あ、え、その……、うん、ありがとう」
(；'A`) ﾊﾟﾘｯ
(*'A`)（ツンさんから手渡しのポテチ……うめぇ……）
ξﾟーﾟ)ξ「取り敢えず、ブーンと何か一緒に食べる時は、まず自分の分を確保しておく事を勧めるわ」
(*'A`)「あ、うん、今度からそうする……」
＜ ｺﾞﾎﾝｺﾞﾎﾝ、ｹﾞﾌﾝｯｵ!
(；'A`)「あ、いや、ブーンもそこまで意地汚くはないんじゃないかなって思うよ、うん……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「どうかしらね」
(´･ω･`)○「まあ、僕からも確保をオススメするね」
(；'A`)「あ、ショボンも取っておいたんだね……」
＾）「……」
＜ﾅ､ﾅｲﾃﾅﾝｶｲﾅｲｵ!
＿ ξ(ﾟーﾟξ
.|＼￣￣￣￣￣旦￣￣＼(･ω･`)
./( 'A) 旦 .旦＼ ｄ. )
／（ヽ）＼|=================|＿ﾉ
＼⊂_)ヽ./＠ ＠ ＠ ＠ ＠ ＠＼
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
('A`)「その……２人ともブーンとは付き合い長いんだよね」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そうね、家が隣だったし」
('A`)（何というエロゲ的鉄板テンプレート……）
(´･ω･`)「僕も割と近所。小学校に上がる前からの付き合いだね」
('A`)「そっか、随分長いんだね」
('A`)「何か羨ましいな、そういうの」
(´･ω･`)「そう？ いい加減見飽きる事もあるよ、あの饅頭顔」
＜（……よし、ショボンの分の納豆減らすお）
('A`)「この部屋もいつも賑やかそうで羨ましい」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そうかしら？ 普段はここ、結構静かよね」
(´･ω･`)「そうだね、この部屋に来て全員漫画タイムとかでほとんど喋らなかったりする事もあるし」
('A`)「そうなの？」
(´･ω･`)「慣れ過ぎてるってのもあるんだよね」
(´･ω･`)「喋らなくても差し障りない程度にはわかってるし」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そうめぼしい話題が毎日あるわけでもないわね」
(´･ω･`)「まあ、僕とブーン２人の時は話してる方だけどね」
ξﾟ－ﾟ)ξ「そうなの？」
ξ(ﾟ、ﾟξ「そうなの、ブーン？」
：＾ω＾）「お、男同士のくだらない話だお！ ホント、どうでもいい話だお」
：＾ω＾）（変な言い方すんじゃねーお）
(´･ω･`) ～♪
⌒ヽ
；＾ω＾）
つ
-- J＿ ξ(ﾟ、ﾟξ
.|＼￣￣￣￣￣旦￣￣＼(´･ω･`)
./( 'A) 旦 .旦＼ ⊃
／（ヽ）＼|=================|＿ﾉ
＼⊂_)ヽ./＠ ＠ ＠ ＠ ＠ ＠＼
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
('A`)（あれ、でも今日は結構賑やかだよな……）
('A`)（……俺がいるから？）
('A`)（……かな）
('A`)（もちろん、俺のお陰とかじゃなくて、単に気を使ってもらってるんだろうな……）
('A`)（申し訳ない……いや、ありがたいと思うべきなのかな……）
('A`)（……うん、次はもっと自分から話せるようになりたい）
('A`)（その為には何か話題を……）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「こないだ私がした話、覚えてる？」
：＾ω＾）「こないだ？ えっと？ いつ？ どんな？」
ξﾟ－ﾟ)ξ「３日前、ここに来る途中で、って話」
：＾ω＾）「途中で？ えっと？ あ、野良アライグマの親子がって……」
ξﾟ－ﾟ)ξ「違うわよ、野良ツキノワグマの親子よ！」
：＾ω＾）「そんな話だっけかお？ てか、何でそんなんいるんだお？ いても近寄っちゃ駄目だお」
(´･ω･`)（はいはい、いつもの痴話ゲンカと……）
(-A-)（話題……話題……）
(´･ω･`)（うん、ドクオは見てないね。……つか、いい加減気付くだろ、常考）
⌒ヽ
；＾ω＾） ｡
つ彡｡ﾟ
-- J＿ ξﾟへﾟ)ξ ﾌﾟｨｯ
.|＼￣￣￣￣￣旦￣￣＼(´-ω-`)
./( -A) 旦 .旦＼ ⊃
／（ ｂ）＼|=================|＿ﾉ
＼⊂_)ヽ./＠ ＠ ＠ ＠ ＠ ＠＼
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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
（ ＾ω＾ ）「そんなこんなで、ツンをなだめて料理中」
（ ＾ω＾ ）「向こうも少し空気が柔らかくなって来たので料理に専念するお」
（ ＾ω＾ ）「独り言だお」
（ ＾ω＾ ）「……」
（ ＾ω＾ ）「……寂しくなんかないお」
（ ＾ω＾ ）「砂肝と平行して、そろそろネギを炒めるお」
（ ＾ω＾ ）「まず、熱したフライパンにゴマ油」
（ ＾ω＾ ）「この時点で既に食欲をそそる匂いが」
（ ＾ω＾ ）「この香ばしい匂いはある意味凶器だお」
（ ＾ω＾ ）「危うくゴマ油を飲みそうに……は流石にならないけども」
（ ＾ω＾ ）「うん、独り言だお」
（ ＾ω＾ ）「そして水洗いしてざっくりと斜めに切ったネギ」
（ ＾ω＾ ）「レシピ見る限りでは、そう大きさにこだわる必要もなさそうだけど」
（ ＾ω＾ ）「納豆に絡められるぐらいは小さめにカット」
（ ＾ω＾ ）「そしてゴマ油が待つフライパンにネギダイブ」
（ ＾ω＾ ）「火は中火、ちょっと強め」
（ ＾ω＾ ）「さらに食欲をそそる音、匂い！」
（ ＾ω＾ ）「この時点で口に放り込みたくなる衝動を抑え、ネギに火を通す」
（ ＾ω＾ ）「しんなりしてくるネギ」
（ ＾ω＾ ）「しかしまだまだ」
（ ＾ω＾ ）「焦がしネギ納豆というぐらいだから、多少焦げ目が出来るくらいまで我慢」
（ ＾ω＾ ）「もちろん独り言だお」
（ ＾ω＾ ）「その間に焼きあがった砂肝をお皿に盛る」
（ ＾ω＾ ）「塩を振り、焼き立ておもむろに１つ味見をするのは料理人の特権」
ξﾟ⊿ﾟ)ξつ○ ﾋｮｲ､ﾊﾟｸｯ
ξﾟ～ﾟ)ξ ﾓｸﾞﾓｸﾞ…
（ ＾ω＾）「……」
ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「うん、美味しい。いい焼き上がりね」
（ ＾ω＾）「……味見手伝ってくれてありがとう。ここは寒いからもう、こたつにお帰り」
ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「は～い」
（ ＾ω＾ ）「……」
（ ＾ω＾ ）「うん、味見の必要がなくなったね」
（ ＾ω＾ ）「流石俺、料理の腕はばっちりだお」
（ ＾ω＾)つ○ ﾋｮｲ、ﾊﾟｸｯ
（ ＾ω＾） ﾓｸﾞﾓｸﾞ…
（ ＾ω＾）「うめぇｗｗｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「……」
（ ＾ω＾ ）「……いや、百聞は一見にしかずという言葉もあり」
（ ＾ω＾ ）「料理人たるもの、己の舌を信じるのみだお」
（ ＾ω＾ ）「……独り言だけども」
（ ＾ω＾ ）「おっと、ネギが俺を呼んでいる」
（ ＾ω＾ ）「流石にこれ以上食べるのはまずい」
（ ＾ω＾ ）「おかずなしのハイパー白飯祭りになりかねない」
（ ＾ω＾ ）「２杯目以降ね」
（ ＾ω＾ ）「あ、レタスサラダぐらい作っとくかお」
（ ＾ω＾ ）「洗って切るだけ」
（ ＾ω＾ ）「それだと寂しいので、缶詰のコーンでも入れるお」
（ ＾ω＾ ）「その前にネギを掻き混ぜ、焦げ目確認」
（ ＾ω＾ ）「冷蔵庫オープン」
（ ＾ω＾ ）「使いかけのコーン発見」
（ ＾ω＾ ）「大量投入」
（ ＾ω＾ ）「余った汁はドリンク・ナウ」
（ ＾ω＾ ）「……」
（ ＾ω＾ ）「あれ、結構美味くね？」
（ ＾ω＾ ）「独り言ですけどね」
（ ＾ω＾ ）「さてネギは良い感じ」
（ ＾ω＾ ）「最後のシメ、醤油投入」
（ ＾ω＾ ）「弾ける醤油の香り！ キュア・ソイソース！」
＜ ﾌﾞﾌｩｰｯ!
（ ＾ω＾ ）「……」
（ ＾ω＾ ）「ひっとりごと～♪」
（ ＾ω＾ ）「向こうでドクオが盛大に吹いた気がするけど気にしない」
（ ＾ω＾ ）「などとやってる間もなくフライパンからは殺人的な香ばしい良い香り」
（ ＾ω＾ ）「さっと絡め、火を消す」
（ ＾ω＾ ）「どんぶりに炊き上がったばかりのご飯をよそう」
（ ＾ω＾ ）＼_／ ＼_／ ＼_／ ＼＿／
（ ＾ω＾ ）「どんぶりは全部同じ大きさだお！」
（ ＾ω＾ ）「あ、マイどんぶりは一番奥のやつね」
（ ＾ω＾ ）「……」
（ ＾ω＾ ）「＞－－＜
＜----＞」
（ ＾ω＾ ）「同じ長さだお！」
（ ＾ω＾ ）「そんな俺の独り言、プライスレス」
（ ＾ω＾ ）「それはさておき納豆 on ご飯」
（ ＾ω＾ ）「からし、からし、わさび、わさび」
（ ＾ω＾ ）「ショボンのどんぶりから納豆１すくい、右端のどんぶりへトランスポート」
（ ＾ω＾ ）「有限実行だお！」
（ ＾ω＾ ）「最後に焦がしたネギを乗せて……」
＿＿
（ ＾ω＾)ノ＼_／ 「できたおー」 ﾊﾟﾝﾊﾟｶﾊﾟｰﾝ♪
(*'A`)ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ(*´･ω･`)「うわ～い！」
⌒ヽ
＾ω＾） _＿_
つ＼／
-- J＿ ヾξ(ﾟヮﾟ*ξﾉｼ
.|＼￣￣￣￣￣旦￣￣＼(･ω･`*)
./(*'A) 旦 旦＼ )ﾉｼ
／（ヾ）＼|=================|＿ﾉ
＼⊂_)ヽ./＠ ＠ ＠ ＠ ＠ ＠＼
/ノ＠ ＠ ＠ ＠＠ ＠ ＠ ＠＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
（ ＾ω＾）「食べる時はネギごと掻き混ぜて食べるんだお」
(*'A`)「これは、すごくいい匂いだね」
(*´･ω･`)「流石ブーン、ネギの焦げ具合がいい塩梅だ」
ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「美味しそう……」
（ ＾ω＾）「んじゃ、食べるお！」
('A`)（ ＾ω＾）ξﾟ⊿ﾟ)ξ(´･ω･`)「いっただっきま～す！」
ﾊﾟｸｯ
(*'A`)（＊＾ω＾）ξ*ﾟヮﾟ)ξ(*´･ω･`)「ウマー！！！」
＿（＊＾ω＾） ξ*ﾟーﾟ)ξ
.|＼￣旦￣□￣旦￣□＼(･ω･`*)
./(*'A) 旦⊂＿⊃⊂＿⊃旦□⊂ )
／（ヽ□ |=================|＿ﾉ
＼⊂_)ヽ./＠ ＠ ＠ ＠ ＠ ＠＼
/ノ＠ ＠ ＠ ＠＠ ＠ ＠ ＠＼
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おしまい （1st.Season 納豆地獄編）