( ^ω^)ブーンは装術士のようです(http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1290260640/) 戻る
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:44:00.32 ID:C3Vj1iJ4O
立つかな

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:44:58.36 ID:f+hd4fSkO
支援

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:45:07.99 ID:R56q7VWMO
たったようです

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:45:44.92 ID:C3Vj1iJ4O
たったので書きます

「長編序章祭」より

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:46:09.69 ID:04s6A+tu0
立ったら書くは甘え

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:47:53.41 ID:C3Vj1iJ4O
ここはとある図書館―――

あなたは一冊の本を手にしている。
そこには“物語”があった。
嘘か真か、現在か過去か未来か、それは誰にもわからない……

ここではないどこかの話―――
“魔法”のある世界のおはなし―――

『第一話:少年と女魔術師』

ここはシベリア国とVIP国の国境近くにある町―――名前を「ガイドライン」という。
その中にある街道の人ごみの中を一人の少年が走っていた。
その少年に路地から声がかかる。

「こっちだ、ブーン」
「がってんだお」

逃げ込む様にその路地に入った少年―――ブーンは

( ^ω^)「おっおっお、流石ドクオだお」

と笑顔で言ったが
その言葉を受けた少年―――ドクオというらしい―――は

('A`)「お前はいつも危なっかしいんだよ……」

と渋い表情でため息混じりに言った。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:47:57.15 ID:rde2jygT0
>>5
勃ったらカく、は?

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:49:34.99 ID:C3Vj1iJ4O
('A`)「今日はあんまり稼げねえなあ……」

( ^ω^)「おっお、確かにいまいちだおね」

(;'A`)「お前はこんな時までよく笑ってられるよな」

警戒されてんのかなあ……、とドクオがもらす。

( ^ω^)「そりゃ仕方ねえお。僕らみたいな稼業は噂が広まっただけで警戒されるし」

('A`)「まあカタギの職業じゃねぇからな。盗賊なんてそうそううまくいかねえよ」

はあ、とまたため息をつくドクオ。

('A`)「やっぱり金持ってそうな首都側から来る旅行者狙いしかねえよな」

( ^ω^)「でも歩いて通る旅行者なんて最近はほとんどいないお?」

('A`)「いなくても探すしかねえよ、ウチはただでさえ大食らいが多いっつーのに」

お前をはじめとしてな、と悪態を吐きつつ辺りの人の身なり等を調べる。
どうやら量より質を重視した作戦に切り替える様だ。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:52:24.30 ID:C3Vj1iJ4O
( ^ω^)「いないおー」

('A`)「とにかく探せ……おっ、あのオッサンなんて金持ってそうな感じだな」

( ´ω`)「無理無理かたつむりだお……あの人多分傭兵だお、
傭兵にケンカ売ったらあっという間に刑務所行きだお」

と少し大袈裟に言ってまた大通りに目を向けるブーン。と、何かを見つけたように視線をそちらに移す。

('A`)「どうした?見つけたのか?」

(*^ω^)「あの女の人、綺麗だおー……」

(;'A`)「おいおい……ナンパしてるんじゃねえんだぞまったく……」

言いながらドクオもそちらに目を向ける。

そこには艶やかな黒髪を背中まで伸ばした、まさしく美人といえる女性がいた。

(*'A`)「確かにすげえ綺麗だ……あんだけ美人なら俺達が少しぐらい金もらっても男が助けてくれるよな?」

(*^ω^)「そうだお、あの人に決めたお」

……とよくわからない理屈でターゲットをその女性に絞ることにした二人。
あわよくばお近づきになろうなどと考えているようだが、
自分の金を狙った盗賊と仲良くしようなどという奇特な人間がいるはずもないことは完全に頭から抜けている。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:54:02.03 ID:C3Vj1iJ4O
さて、こちらはターゲットの女性だが、

川 ゚ -゚)(この町にはいなかったか……)

考え事をしながら歩いているようだ。
そんな状態では人にぶつかってしまうはずなのだが、彼女は器用に人を避けながら進んでいる。
だがそんな彼女にぶつかる者がいた。ドクオである。

('A`)「おっとごめんよ」

川 ゚ -゚)「あ……すまない」

普段であれば避けているはずの人にぶつかってしまったことを不思議に思う女性であったが、
それもそのはず、ドクオは自ら女性にぶつかりに行ったのである。
ドクオが注意をそらしている間にブーンが人ごみに混じって近づき―――

( ^ω^)(いただきだお!)

荷物の入った袋を切り裂き、財布を抜き取り逃げる。
これが基本的な彼らの作戦である。
ずさんな方法に思えるが、ドクオの自然な演技とブーンのナイフの技術によってこれまで捕まることもなくやってこれた。

川;゚ -゚)「っ!?」

だが、女性は気配を感じたのかブーンに気づく。
しかしブーンはその時には既に彼女の手の届かない範囲まで駆けてしまっていた。

川;゚ -゚)「逃がすか!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:56:13.54 ID:C3Vj1iJ4O
焦る女性であったが、思いとは逆になかなか追いつくことができない。
少年は人ごみをすり抜けながらかなりのスピードで進んでいるので、追いすがるのが精一杯であった。
周りに助けを求めようかとも思ったが、あの少年を捕まえられる人間がそうそういるわけでもなく、自らで追う以外になかった。

ブーンは女性から逃げながら、隠れる為の横道を探していた。

( ^ω^)(あそこがいいお)

目星をつけ、感づかれずに逃げ込む為に少しづつそちらに向かって走り、人に紛れるように脇道に入る。


川;゚ -゚)「どこにいった……?」

女性からはいつの間にか少年が消えたように見えたのでかなり焦った。
しかしここで諦めるわけにはいかず、必死で少年を捜す。

川 ゚ -゚)「こうなったらしらみつぶしに捜すしかないな……」

その思いが通じたのか、女性は少年が入っていった脇道を見つけ、祈るような気持ちでそこを曲がっていった。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:56:14.16 ID:JD4PIiI7I
sien

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:58:38.01 ID:C3Vj1iJ4O
( ^ω^)「ここまでくればまいたはずだお」

ブーンは油断していた。
実際にはまだ女性はブーンを追っているのだが、
ここで気を抜いてしまうのがブーンの悪い癖だった。
まあ普通ならブーンが脇道に入った時点で大抵の人間は諦めるので、仕方のないことではあるが。
この後適当に打ち合わせた場所まで行き、ドクオと合流する手はずになっているのでそこに向かおうと歩きだしたが、

川 ゚ -゚)「あ」

( ^ω^)「あ」

どうやら見つかってしまったようだ。

(;^ω^)「やべえお!」

そう言って逃げるブーン。
あれだけ走った後とは思えない程のスピードで走り出す。

川;゚ -゚)(まだあんな元気があるのか!?)

女性も走るが、このままでは今度こそ撒かれてしまう。

川;゚ -゚)「仕方あるまい……」

そう言って何かをぶつぶつと呟くと、手のひらを少年の前方、足元辺りに向ける。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:59:29.17 ID:uRj2R8DoO
しえん

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:01:40.11 ID:C3Vj1iJ4O
すると、拳ほどの火の玉が女性の目の前に現れた。

川;゚ -゚)(走っているから狙いはつけにくいが、仕方ない)

川;゚ -゚)「当たってくれるなよ……!」

火の玉は少年を上回る速度で少年の足元に向かう。

後ろから迫る熱気に気づいたブーンは顔だけ振り向き、火の玉が自分に向かってくることに驚愕する。

(;^ω^)(ああああれはなんだお!?あの女の人が出したのかお!?)

ブーンは驚き、火の玉から逃げるため更に速く走ろうとするが、前方を見ていなかったことが災いし、

川;゚ -゚)「あ」

盛大にすっ転び、

(;^ω^)「あ」

火の玉が少年に襲いかかり、

( ゚ω゚)「アッー!」

彼のお尻は盛大に燃え上がるのであった。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:03:23.34 ID:C3Vj1iJ4O
川;゚ -゚)「本当にすまない!」

なんとかブーンの尻についた火を消した女性であったが、地面に頭をこすり付けんばかりの勢いで謝っている。

一方のブーンは……

( ゚ω゚)「あばばばばばば」

完全に錯乱していた。

(;'A`)「ま、まあ頭を上げて下さい。元はと言えばこっちが悪い訳ですし……おい、お前も謝れ」

( ゚ω゚)「僕のプリチーなお尻が……僕のプリチーなお尻が……」

(;'A`)「だめだこりゃ……」

なぜここにドクオがいるかというと、
いつまでたっても合流場所にこないブーンを心配に思ったドクオがブーンを迎えにいったが、
その後被害者が加害者に謝るというわけのわからない状況を目の当たりにし、事情を聞いて今に至る。という訳だ。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:05:25.49 ID:C3Vj1iJ4O
(;'A`)「こいつはちゃんと連れて帰りますし財布もお返ししますんで、警察やギルドにはチクらないで下さい」

女性が恐ろしい相手だとわかったのでなるべく早く退散しようとするドクオ。

川 ゚ -゚)「何故だ?」

(;'A`)「何故……ってそりゃ俺達は見てのとおりのこそ泥だから刑務所行きは勘弁して欲しいっていうか」

川 ゚ -゚)「いや、そうじゃない。私には君たちを警察に引き渡す理由がないのに何故そんな事を聞く?」

(;'A`)「へっ?」

訳がわからないといった感じで間の抜けた声をだすドクオ。

川 ゚ -゚)「むしろ君たちを警察に突き出して困るのは私だ。盗賊相手とはいえ一般人に向けて魔法を使ったんだからな」

('A`)「あ……」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:05:42.20 ID:gd4fn0PcO
半年間全裸で待ってた

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:09:19.34 ID:C3Vj1iJ4O
魔法―――
彼女が使った物は正確には魔術というのだが、魔法はこの国では軍人、傭兵などの限られた人間のみ使用を許されている。
そして使用する対象にも規則が定められており、人命のかかる場面でない限り
基本的には魔法の使えない相手に対し魔法を使うのは禁じられている。

魔法には魔術だけでなく装術、魔法機械と言うものもあるのだが
説明はここでは省かせていただく。

('A`)「魔法が使えるってことは貴女は……」

川 ゚ -゚)「ああ、私は傭兵だ。名前はクールという」

(;'A`)(おいおいマジかよ……俺らどっちにしろ傭兵をターゲットにしてたってこと?)

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:12:04.26 ID:C3Vj1iJ4O
そもそもこの町を歩いて通過しようとする時点で気づくべきだった、と悔やむドクオ。
というのも、この町は国境地帯にあることもあり、治安があまり良くない。

ほんの20年程前には戦時中であったため両国の軍隊が常に町におり
目を光らせていたおかげで騒ぎが起きればすぐに鎮圧されていたのだが、
戦争が終わり軍隊の大半がこの町を離れたことにより、
それまで力で無理矢理押さえつけていた反動だろうか、窃盗や強盗などの犯罪が頻繁に起きるようになってしまった。

その犯罪の大半が旅行者に対して行われるものであったため、
徒歩で国境を越えようとする者はほとんどいなかった。
いるとすれば傭兵や軍人などの腕に自信のあるものか物好きぐらいだ。

川 ゚ -゚)「まあ、そんなわけだから君たちには私が魔法を使ったことは黙っていて欲しい」

('A`)「そりゃ泥棒しようとしたのを見逃して貰えるみたいだしそんなことはいいませんよ」

川 ゚ -゚)「うん、契約成立といったところか。ありがとう。感謝する」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:14:02.34 ID:mmIxP+ErO
うわわわわ待ってた!!!!!!!!!

22 名前:支援レス等ありがとうございます:2010/11/20(土) 23:14:45.81 ID:C3Vj1iJ4O
川 ゚ -゚)「しかし実際に魔法を喰らった……ブーン君と言ったか?君にはお詫びをしなければいけないな」

と言ってブーンの方を向くクール。
ブーンの方は未だに尻を気にして気が気でない様子だ。

しばらくしてようやくクールの視線に気づいたブーンは、

(;゚ω゚)「ひいっ!なななななんですかお!?絶対に誰にも言いませんお!」

と挙動不審な感じで応えた。完全にクールに対して恐怖心を持ってしまっているようだ。

川 ゚ -゚)「落ち着いてくれ。これ以上君に対して危害を加えるつもりはない」

(;^ω^)ホントニ?

川 ゚ -゚)ホントホント

クールがなだめた甲斐があったのか、ようやくブーンも落ち着いた。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:16:54.62 ID:C3Vj1iJ4O
川 ゚ -゚)「……というわけでお詫びをしたいんだがどうすればいいかな?」

(;^ω^)「いや、別に、そんな、いいですお!」

川 ゚ -゚)「いや、させてくれ。これでは私の気がすまない」

その後もいやいや、そんなそんなといったやりとりがしばらく続いたが、
その間放置されていたドクオが痺れをきらしたようで

(#'A`)「じゃあ俺が!」

というドクオの一言により、

( ^ω^)川 ゚ -゚)「「どうぞどうぞ」」

とりあえず譲り合い合戦は終わりを告げた。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:17:45.79 ID:mmIxP+ErO
支援支援!

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:19:15.80 ID:C3Vj1iJ4O
('A`)(あれだ、くれるっていってんだからとりあえず貰っとけよ)

人の厚意には素直に甘えるべきだぜ、とブーンに伝えるドクオ。

( ^ω^)(うーん、そうだおね。でも僕だけっていうのもなんか申し訳ないお)

('A`)(なに言ってんだ。魔法喰らったのはお前だけなんだぜ?俺までして貰っちゃうなんて図々しいだろ)

( ^ω^)(いや、ドクオもそうなんだけどウチのチビたちに悪いと思って)

('A`)(ああ……なるほどな)

というような感じでドクオと相談するブーン。

川 ゚ -゚)「ふむ……よければその「チビたち」について話を聞かせて貰えないか?」

(;^ω^)「お!?聞こえちゃってたんですかお?」

川 ゚ -゚)「すまない、盗み聞きする気はなかったのだが」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:19:20.81 ID:mmIxP+ErO
半年……物凄く待ったんだ……



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:21:04.65 ID:C3Vj1iJ4O
( ^ω^)「かくかくしかじか……という訳ですお」

川 ゚ -゚)「なるほど、それで君たちは盗賊を……」

簡単に説明するとブーンとドクオはカーチャンという女性の経営する孤児院にいて、
院の子供たちを食べさせる為に盗賊をしているということらしい。

川 ゚ -゚)「わかった。私をその孤児院まで連れていって貰えないか?」

( ^ω^)「?、どういうことですかお?」

川 ゚ -゚)「皆でご飯を食べたいんだ」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:21:53.19 ID:mmIxP+ErO
支援支援

29 名前:なんかお待たせしてすみません:2010/11/20(土) 23:22:59.51 ID:C3Vj1iJ4O
クールの提案を三行でまとめるとこうだ。

・ブーンを怪我させたお詫びに孤児院の皆にご飯を作る。
・ブーンやドクオ、カーチャンにも手伝ってもらう。
・一行余った。

('A`)「なるほど、それならいいかもしれないな」

( ^ω^)「僕も賛成だお!」

川 ゚ -゚)「了承して貰えてよかった。あと君たちには話したいこともあるしな」

('A`)「なんですか?話したいことって?」

( ^ω^)「今ここで話せばいいんじゃ……」

川 ゚ -゚)「いや、その孤児院のカーチャンさんも交えて話したいんだ」

真剣な表情で話すクール。

(;'A`)(おい、まさか俺達が盗賊やってるってことカーチャンに言うんじゃねえだろうな?)

( ^ω^)(そんなわけねーお、クーさんはいい人だお)

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:24:28.44 ID:mmIxP+ErO
作者のスピードで投下してくれ。

支援

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:24:31.92 ID:b2hfbbueO
追い付き支援

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:25:19.58 ID:C3Vj1iJ4O
('A`)(クーさん?クールさんじゃねえの?)

( ^ω^)(僕が勝手に呼んでるんだお、クーさんって。クールさんってなんか堅い感じがするから)

(;'A`)(なんだそりゃ……)

ブーンは完全にクールを信じきっている。
クールが悪い人間とは思わないが、ドクオは自分がしっかりしないと、と思うのであった。

というような事をいろいろと話しながら孤児院まで移動する三人。
と、前方に『カーチャンち』と子供のものであろう字が書かれている看板が掲げられている建物が見えてきた。

( ^ω^)「あそこが僕達の家『カーチャンち』だお!」

川 ゚ -゚)「あれがそうなのか」

('A`)「ボロいって言っちゃってもいいんですよ?」

川 ゚ -゚)「いや、そんなことはないぞ。なかなか風情があっていい家じゃないか」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:26:10.51 ID:b2hfbbueO
支援

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:26:48.63 ID:C3Vj1iJ4O
孤児院『カーチャンち』では先の戦争で親をなくした子供や
国境地帯に置き去りにされた子供たちを引き取り、育てている。
ブーンは戦争により親をなくした子供である。
ドクオは実はカーチャンの実の息子であり孤児ではないのだが、
カーチャンが皆に平等に接し、ドクオも親がいることを鼻にかけるような態度をとらないのでむしろ他の子供たちに慕われている。

('A`)「ただいま」

( ^ω^)「ただいまーだお!」

J( 'ー`)し「あらあらドクオ、ブーンおかえりなさい。……そっちの女の人は?」

('A`)「ああ、この人はクールさんっていって」

J(*'ー`)し「ひょっとしてお嫁さん候補かしら?どっちの?」

(;'A`)「いや、違うって……今日いろいろあって知り合ったんだ」

女は何歳になってもその手の話が好きだなあ、とドクオは思いながら事情を説明する。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:27:01.65 ID:1OWc8yVvO
序章祭からとな
期待支援

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:27:49.32 ID:mmIxP+ErO
支援しえん

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:28:41.60 ID:C3Vj1iJ4O
川 ゚ -゚)「という訳でその、ブーン君に火傷をおわせてしまって」

J( 'ー`)し「あらあら、でもわざとやったわけじゃないんでしょ?」

川 ゚ -゚)「ええ、まあ」

J( 'ー`)し「それなら仕方ないわねえ、大体若いうちは怪我してもすぐに治っちゃうからいいのよ」

川;゚ -゚)「いや、でも」

J( 'ー`)し「ふふっ、あなたはいい人なのね。でもそんなに気に病むことないわ」

J( 'ー`)し「それともウチの息子を傷物にした責任をとってくれるのかしら?」

といった爆弾発言をなんのためらいもなく口に出すカーチャン。
その言葉の意味にいち早く気づいたドクオが慌てて、

(;'A`)「カーチャン、そういうのはやめてくれよ……」

とカーチャンの暴走を止めようとする。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:29:57.39 ID:mmIxP+ErO
しえん!!

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:30:23.70 ID:C3Vj1iJ4O
そのドクオの言葉でカーチャンの言葉の意味に気づいたクールは赤面してしまった。
こういう話にうといブーンは未だに気づかないようだが。

その後いろいろあって、ご飯の時間になった。

(#'A`)「手を合わせて下さい!」

皆『合わせました!』

(#'A`)「いただきます!」

皆『いただきます!』

子供「うめー!」モグモグ

(*'A`)「これすげえうめえ……マジでクールさんが作ったのか?」

皆の評価はかなり高く、特にブーンは、

(*^ω^)「はむっ、はふ、はふっ!」

皆『きめえwwwwww』

と料理に夢中になっていた。

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:31:36.22 ID:mmIxP+ErO
さるは俺が倒しておこう

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:31:56.05 ID:C3Vj1iJ4O
J( 'ー`)し「あなた凄いわねえ、いつも使ってるのと同じ材料でこんな料理を作れるなんて」

川 ゚ -゚)「カーチャンさんの料理も凄くおいしいですよ。これの作り方は友人から教わったんです」

J(*'ー`)し「あら、私もそのお友だちにお料理教えて貰えないかしら」

川 ゚ -゚)「ええ、伝えておきます」

J( 'ー`)し「ふふ、ありがとう」

『ごちそうさまでした!』

ご飯を食べ終わり、片付けも終わり一服をしているブーンとドクオにクールが

川 ゚ -゚)「話がある」

と一言声をかけた。

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:34:05.01 ID:mmIxP+ErO
しえ

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:34:08.18 ID:C3Vj1iJ4O
('A`)(ついにきたか……)

と身構えるドクオ。

( ^ω^)「おっおっ、おkだお」

(;'A`)「すみません、俺達の仕事のことはカーチャンには……」

川 ゚ -゚)「なんだ、そんなことを気にしてたのか?大丈夫だ、言わないよ」

それを聞いて安心しました、とドクオが言う。

J( 'ー`)し「さて、話ってなにかしら?」

川 ゚ -゚)「ええと、話とは貴女の息子さん方についての事です」

クールが喋らないとわかっていてもドクオはその言葉を聞いて気が気でない。
一方ブーンもどんな話がクールの口から飛び出すかどきどきしている。

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:34:10.25 ID:b2hfbbueO
しえんだ

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:36:05.11 ID:1OWc8yVvO
支援!

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:36:45.22 ID:C3Vj1iJ4O
川 ゚ -゚)「先程私にブーン君を傷物にした責任をとれますかとおっしゃいましたよね?」

J( 'ー`)し「ええ」

川 ゚ -゚)「責任をとるつもりはあります」

(;^ω^)「ええ?」

川 ゚ -゚)「息子さん達を私に下さい」

(;^ω^);'A`)「えええぇぇぇぇぇええ!?」

J( ー )し ' `

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:37:18.44 ID:mmIxP+ErO
カーチャンwwwww

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:37:38.87 ID:b2hfbbueO
いやん

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:38:20.02 ID:C3Vj1iJ4O
川*゚ -゚)「すみません、間違えました」

軽く咳払いして訂正し、

川 ゚ -゚)「息子さん達を私に預けて下さい」

J( 'ー`)し「それはどういうこと……?」

川 ゚ -゚)「それはですね」

ブーンとドクオの方を向き、

川 ゚ -゚)「ブーン君、ドクオ君」

川 ゚ -゚)「傭兵にならないか?」

――――そう、言った。

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:38:27.10 ID:FE7q8fyp0
しえん

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:39:21.87 ID:mmIxP+ErO
wktk

52 名前:ここから新規です:2010/11/20(土) 23:40:17.35 ID:C3Vj1iJ4O
(;'A`)(;^ω^)「え……?」

クールの問いかけに唖然とするブーンとドクオ。

川 ゚ -゚)「ふむ……やはり唐突すぎる話だったか?」

(;'A`)「あ、当たり前ですよ……いきなり傭兵にならないかなんて……」

ドクオの言葉にうん、うんと頷くブーン。
クールの予想外の持ちかけにやはり驚いたようだ。

(;'A`)「ま、まず見ず知らずの俺達にそんな話をする理由を教えて下さい」

川 ゚ -゚)「そうだな、一つづつ説明しなければならないと私も思う。」

その前に一つ君の言葉を訂正させてくれないか、とクールがドクオに対して言う。

川 ゚ -゚)「私と君たちは見ず知らずじゃない」

川 ゚ -゚)「確かに今日出会ったばかりの関係でしかないが、
浅い考えでこの話をしている訳じゃないんだ。それはわかってくれ」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:41:58.87 ID:1OWc8yVvO
スカウトktkr

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:42:02.85 ID:C3Vj1iJ4O
その言葉と真剣な表情に気押されるドクオ。

(;'A`)「は、はい……」

J( 'ー`)し「それで、話の続きをお願いしたいのだけど」

川 ゚ -゚)「あ、すみません」

カーチャンも真剣な表情をしている。
自分の家族に関する話をしているのだから当たり前か。

川 ゚ -゚)「まず、君たちを傭兵にしようとする理由だったな」

川 ゚ -゚)「私は、フォックスという男を追って旅をしている」

川 ゚ -゚)「その男に、私は元々持っていた魔力のほとんどを奪われてしまったんだ」

川 ゚ -゚)「奴はその魔力を使って何かをしようとしているらしい。
私以外にも魔力を奪われた魔術士や装術士がいると聞いている」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:42:21.11 ID:mmIxP+ErO
おおお

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:42:34.83 ID:b2hfbbueO
支援じゃ

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:44:04.81 ID:C3Vj1iJ4O
川 ゚ -゚)「そんなわけで君たちにお願いしたいんだ。私を助けて欲しい」

ここまで話して、クールは立ち上がりブーンとドクオに向かって頭を下げた。

(;'A`)「と、とりあえず理解できました。でも、なんで俺達なんか?」

(;^ω^)「そうですお、何も僕達じゃなくてももっと強い人に……」

確かにクールの言う事が本当であるならば、軍隊や他の傭兵に助力を依頼したほうが早いように思える。
しかし、それができない理由がクールにはあった。

川 ゚ -゚)「駄目なんだ。軍隊は規模が大きすぎてこういった時には動けないし、
傭兵は基本的に利害が絡まない限りは動かない」

クールの言うように軍隊では大事にならない限りは表だって動けず、
傭兵及びギルドは金にならない仕事には極力関わらない、と言った具合だ。

川 ゚ -゚)「まあそれぞれに事情があるのだから仕方のないことだがな」

('A`)「そんなことが……」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:46:21.76 ID:C3Vj1iJ4O
( ^ω^)「でも協力してくれる人も他にはいるんじゃないですかお?」

川 ゚ -゚)「確かにいる。いるにはいるんだが……」

何故か言葉を濁すクール。
疑問に思ったドクオが訊ねてみる。

('A`)「どうしたんですか?」

川*゚ -゚)「いや、その、恥ずかしい話なんだが私は友人が少なくてな。」

傭兵となると余計に、と付け加えて恥ずかしそうにそう言った。

川 ゚ -゚)「こういう状況だと一人でも多くの手助けが欲しい。私の友人もがんばって助けになってくれているが……」

川 ゚ -゚)「さすがに私だけ何もせずに見ているということはできない」

( ^ω^)('A`)「なるほど」

いろんな意味で納得する二人。

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:46:40.65 ID:mmIxP+ErO
wktk!!

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:47:36.71 ID:b2hfbbueO
しえーん

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:48:35.49 ID:C3Vj1iJ4O
だが、納得できない人間がいた。

「待って下さい」

J(;'ー`)し「今日偶然出会ったウチの子達をそんな危ない事に巻き込むんですか?」

と震えた声で問うカーチャン。心なしか顔も少し青ざめている。
そんなカーチャンを真っ直ぐに見据えてクールが口を開く。

川 ゚ -゚)「すみません。危険と知りつつこんなお願いをしてしまうのは、
私の不徳のいたすところだというのは承知しています」

クールは申し訳なさそうな表情でそう話し、けれど視線はそらさずに

川 ゚ -゚)「ですがもし二人が命の危険にさらされた時は」

川 ゚ -゚)「私の命をかけて守ってみせます」

ここまで喋ってからブーンとドクオの方に向き直り、

川 ゚ -゚)「とまあ、ここまでで一通りの話は終わりだ。もちろん強制するつもりはない、皆で話しあって決めてくれ」

私はしばらくこの町にいるから、と言って帰る為の支度をするクールをカーチャンが呼び止めた。

J( 'ー`)し「あの、もしよろしければウチに泊まっていってくれないかしら?」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:49:05.99 ID:mmIxP+ErO
しえしえ

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:50:07.52 ID:1OWc8yVvO
クーかっこいい

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:51:03.77 ID:C3Vj1iJ4O
この提案を不思議に思ったクールが

川 ゚ -゚)「何故ですか?私は無理なお願いをして貴女を困らせているんですよ?」

と問いかけるが、

J( 'ー`)し「そうね。でもだからこそあなたを見極めたいの」

あなたの真剣さは嫌でも伝わってきたから、というような事を言った。
なんとなくだが彼女はこの件にまだ納得がいっていない、
だけどちゃんと考えてみたいと思っているのであろうことはこの場にいる全員にも伝わっていた。

川 ゚ -゚)「許されるのであればこちらからお願いします。しばらくここに置いていただけませんか?」

クールの方から許可を求め、

J( 'ー`)し「もちろん」

カーチャンは当然承諾する。

というわけでクールはしばらくカーチャンちに滞在することとなった。
するとブーンが大声で言った。

( ^ω^)「じゃああらためてウチのチビたちにクーさんを紹介しないとだお!」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:52:20.04 ID:mmIxP+ErO
うちに川 ゚ -゚)こねえかな支援

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:53:47.20 ID:C3Vj1iJ4O
と言ったが、クールは何故かキョトンとしている。
と、ブーンは自分の過ちに気づいた。

(;^ω^)(し、しまった!“クーさん”って勝手に呼んじまったお!)

しばし驚いている様子だったクールだが突然、

川*゚ー゚)「……くくっ、ふふふふふふふ」

こうして笑いだしたので今度は逆にブーン達が呆然とすることになった。

川 ゚ー゚)「くくく、すまない。まさか君が私のあだ名を知っているなんて思わなくてな」

(;^ω^)「へ?」

ブーンはクールに呆れられているものだと思っていたので驚いた。

川 ゚ー゚)「私は普段仲間からクーと呼ばれているんだ。君たちにもそう呼んで貰えたら嬉しいよ」

(;'A`)「え、でも、いいんですか?そんななれなれしい呼び方で」

川 ゚ -゚)「ああ。どうも私の名前は堅い感じがするらしくてな」

少しでも親しみをもってくれるなら、ということでむしろ積極的に呼んでも構わないらしい。

川 ゚ー゚)「まああまり嘗められ過ぎるのも困るがな」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:54:59.83 ID:mmIxP+ErO
支援

68 名前:やべ、『大声で言った』のとこ間違えました:2010/11/20(土) 23:55:56.44 ID:C3Vj1iJ4O
('A`)「……というわけであらためて今日飯作るのを手伝ってくれたクールさんだ」

川 ゚ -゚)「クールです、よろしく。あだ名はクーといいます。
どちらの名前で呼んで貰っても構いません」

と言ってお辞儀をするクールに

子供「どこから来たのー?」「髪キレーイ!」「何してる人ー?」

子供たちが詰め寄る。
これにはさすがのクールも困ってしまったらしく、うっすらと汗をかいていた。

J( 'ー`)し「はいはい、質問は一人づつね。クーさん困っちゃうから」

そう言って子供たちを落ち着かせる様は、さすが母親といえた。

川 ゚ -゚)「さて……質問はこれくらいか?」

大体の質問に答え、一段落ついた所で周りを見渡すと子供たちの中にまばたきが多くなったり、
目をこすったりしている子がいる。

('A`)「さて、そろそろ今日はお開きにしようぜ。みんな眠いだろ?」

それを聞いてまだ元気な子供たちから不満の声が上がるが、クーもドクオの意をくんで

川 ゚ -゚)「すまないが私も少し疲れてしまってな、
あと2日ほどこちらにいるので質問などはまた明日にしてくれないかな?」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:57:28.53 ID:mmIxP+ErO
空気の読めるクー

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:57:33.29 ID:C3Vj1iJ4O
本人にそういわれてしまっては仕方ないので、皆寝室に入って寝る準備をしにいった。

( ^ω^)「おっおっ、今日はいろいろありがとうございましたお」

川 ゚ -゚)「いや、ここに置いて貰っているんだ、これくらいはしないとな。
しかし元気な子供たちだな……圧倒されてしまった」

('A`)「まあ元気が取り柄の奴らですから」

川 ゚ -゚)「みんな楽しそうにしていた……辛いこともあったろうに」

強いな、とクールが漏らす。

( ^ω^)「そうだおね、みんな明るく楽しく毎日生きてるお」

( ^ω^)「それを守るために僕達は頑張らないといけないんですお。
正直褒められるような事をしてないけど」

川 ゚ -゚)「…………」

川 ゚ -゚)(やはり余計な事をしてしまったかな……)

( ^ω^)「でも、」

川 ゚ -゚)「?」

( ^ω^)「このままじゃ駄目だって……それはわかっていたんですお」

( ^ω^)「だから僕は今日クーさんに会えてよかったと思うお」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:59:11.35 ID:mmIxP+ErO
WKTK

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:00:24.17 ID:b2hfbbueO
支援

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:00:34.42 ID:edLaZVmJO
( ^ω^)「僕は傭兵になる」

この言葉に説得を半分諦めていたクーは心底驚き、ブーンに聞き返す。

川;゚ -゚)「ほ、本当にいいのか?そもそもそんなすぐに決めなくともいいんだぞ?」

ここまでの会話を黙って聞いていたドクオが口を開く。

('A`)「おい、ブーン。いくらなんでも決断が早すぎだ。
もう少し考えてからでもいいだろ?」

( ^ω^)「たぶん時間をおいても僕の気持ちは変わらないお」

('A`)「それでもだ。カーチャンにも相談しなきゃいけないだろ?」

川 ゚ -゚)「ドクオ君の言うとおりだ。
私から頼んでおいてこんな事を言うのはおかしいかもしれないが……」

( ^ω^)「お、二人がそういうなら……」

その日はそこで話を終え、眠りについた。

翌日、子供たちを起こし、朝ごはんを食べ終えたところで、クーが口を開く。

川 ゚ -゚)「さて、私はいろいろと準備があるから出かけるが、君たちはまた仕事をするのか?」

('A`)「うーん、昨日の今日ですからちょっと今日は……」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:02:41.52 ID:edLaZVmJO
( ^ω^)「チビたちに家族サービスでもしますお」

川 ゚ -゚)「すまない、私がいろいろちょっかいを出してしまったせいで……」

('A`)「いや、今までもちょくちょくこんな感じで休んでたんで大丈夫です」

( ^ω^)「そもそも僕たちが悪いんだから謝る必要はないですお」

川 ゚ -゚)「そうか……じゃあ、行ってくるよ」

クーを見送り、子供たちと遊ぼうかとブーンが思っていると、

('A`)「……ちょっといいか」

こういうやりとりが最近多いなあ、なんて思いながらドクオについていく。

('A`)「……本当に傭兵になるのか?」

ドクオの言葉から少し間があいたが、ハッキリとブーンが答える。

( ^ω^)「なるお」

('A`)「……そうか、仕事はどうする?」

( ^ω^)「ドクオには悪いけど、廃業させてもらうお」

('A`)「まあ、確かにもうそろそろこんなことやめねーとなんて思ってたけどさ……」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:02:58.47 ID:b2hfbbueO
しえんしえん

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:03:00.31 ID:zJFur9ZlO
支援!

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:03:43.15 ID:1OWc8yVvO
しえっ

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:06:11.06 ID:edLaZVmJO
だったら、とブーンが、

( ^ω^)「ドクオも一緒に――――」

そう言いかけたのを遮るドクオ。

('A`)「おっと、それ以上言うなよ。俺は一人でも今の仕事を続ける」

先ほど言ったことと矛盾しているドクオの言葉に動揺する。

(;゚ω゚)「な、なんで」

('A`)「俺はお前みたいに、命を預けられる位にクールさんを信じることはできない、それと」

('A`)「俺には果たさなきゃいけない約束があるんだ」

('A`)「お前を引き止めるつもりはない、でも俺も引き下がる気はない。悪いな」

( ´ω`)「お……」

それきり黙ってしまう二人。
しばらくしてそれぞれ、子供たちの所、カーチャンの所に歩いていった。

子供「ブーン元気ねえなー」「どうしたのー?」「アメ食べるー?」

( ^ω^)「お!な、何でもないお!よし、かくれんぼするお!」

自分を励まそうとしてくれている子供に暗い顔を見せてはいけないと思い気を取り直したブーン。
いつもどおりの笑顔で遊ぶのであった。

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:08:10.71 ID:edLaZVmJO
夕方になり、クーが孤児院に帰ってきた。子供達はそれを笑顔で迎える。

子供達『おかえりなさい!』

その元気な様子にクーの方も笑顔になり

川 ゚ー゚)「ああ。ただいま」

と答える。

川 ゚ -゚)(ブーン君とドクオ君は……奥にいるのかな)

子供「ブーンなら俺達の部屋にいるぜ!」「なんかね、ブーンなんか元気ないの」「みんなで遊んであげたんだよ!」

まるでクーの心を読んだかのような言葉に少し面くらったが、

川 ゚ー゚)「そうか、わざわざ教えてくれてありがとう」

と子供達の頭をなでながら礼を言い、一緒にブーンのいる部屋に入る。
部屋の真ん中にブーンを見つけたが、確かに元気がなさそうにみえる。
と、ブーンがこちらに気づく。

( ^ω^)「おっ、クーさん。おかえりなさいお」

振り向いたブーンはいつもの通り笑顔だったが、どことなく無理をしている感じがある。

川 ゚ー゚)「君はわかりやすいな……」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:08:45.08 ID:6mbDbyHxO
ふーむ

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:08:50.26 ID:zJFur9ZlO
あら

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:09:00.80 ID:1OWc8yVvO
しえんぬ

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:11:25.48 ID:edLaZVmJO
そのクーの言葉にいぶかしげな表情を浮かべるブーン。
するとまわりの子供達から

「みんなブーンが今日元気ないって気づいてたよー!」「隠すの下手くそなんだよ」

という声が上がる。だが、ブーンは何故ばれたんだ、と心底驚いたような顔をしていた。

川 ゚ -゚)「ふう、人の感情の機微に疎い私にすらバレバレなんだ。子供達が気づかんわけがない」

( ´ω`)「おー……僕ってそんなにわかりやすいのかおー……」

川 ゚ -゚)「そういうことだ。だから観念して事情を話すんだな」

子供達の前じゃちょっと、ということで部屋を変えて話す。

( ^ω^)「かくかくしかじか」

川 ゚ -゚)「まるまるうしうし……なるほど、ドクオ君はここに残るのか」

( ´ω`)「僕はドクオと一緒に旅をしたいんだお……でもドクオも譲る気はないって」

川 ゚ -゚)「……私が言えた事ではないかもしれんが、
ドクオ君もきっと君と旅をしたいと思っているんじゃないか」

( ´ω`)「え?」

川 ゚ -゚)「『約束がある』という事は約束がなければ旅に出たかった、ということだろ?」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:12:48.46 ID:zJFur9ZlO
ほう

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:14:11.85 ID:vP+cUFakO
約束とは何だろう

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:14:23.32 ID:edLaZVmJO
(*^ω^)「おお!ほんとだお!」

まったく根拠はないが、これで少しでもブーンが元気を出してくれたら……そんな考えで口に出した言葉だったが
思った以上に効果を発揮したようだ。

川 ゚ -゚)「さて、夕飯の手伝いに行ってくるよ」

前日と同じく、クーが夕飯の手伝いをしてくれるらしいという事で、子供達は大いに喜んでいる。
特にブーンは昨日の夕飯の味を思い出してよだれを垂らし、子供達に汚いと言われてしまった。

('A`)「ごちそうさまでした」

皆『ごちそうさまでした』

夕飯が終わり、それぞれ思い思いの行動をしている際、ブーンがクーに話しかける。

( ^ω^)「そういえばクーさんは今日何をしてたんだお?」

川 ゚ -゚)「ギルドに行って仕事に関する書類の整理とか……まあそんな感じかな」

( ^ω^)「おー、傭兵も大変なんだおー」

川 ゚ -゚)「そうだな、君も傭兵になればややこしい書類とにらめっこする羽目になるぞ」

(;゚ω゚)「おっ!?そ、そんなの嫌だお!」

川 ゚ー゚)「ふふっ、まあ基本的には私がほとんどやるから心配しなくていいさ」

(;´ω`)「おー……おどかさないでくださいお」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:15:33.25 ID:zJFur9ZlO
面白い

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:16:17.19 ID:6mbDbyHxO
しえ

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:16:34.08 ID:edLaZVmJO
('A`)「おいブーン」

( ^ω^)「ドクオ?どうしたんだお?」

('A`)「もう一度聞くぞ。旅に出るんだな?」

そう問われてブーンはしっかりとうなずく。

('A`)「そうか、ならもうみんなに伝えとけ。明日になって突然、じゃあみんな混乱する」

ドクオは暗に『出ていくのであれば覚悟を決めろ』と言っているのだろう。
ブーンもそれがわかったのか、了解の意をしめし、みんなを集めた。

突然の招集にみんなざわついているが、それを断ち切るように話し出すブーン。

( ^ω^)「みんなごめんお。今から話をするから聞いてほしいお」

ブーンの真剣な眼差しを見てざわつきがおさまる。

( ^ω^)「ここにいるクールさんは傭兵なんだお。
……実は、僕はこの人についていって傭兵になることにしたんだお」

再びざわめきが起こる。よくわかっていない子供が大半だが、雰囲気を感じ動揺している。

( ^ω^)「だから、みんなとはしばらく会えなくなるお」

今度こそ子供たち全員に言葉の意味が伝わる。べそをかいている子供もいた。

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:18:21.50 ID:zJFur9ZlO
( ;ω;)支援

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:18:34.54 ID:edLaZVmJO
「ぶーんいなくなっちゃうの?なんで?」「いつかえってくるの?」「やだよう……」

泣いている子供をカーチャンがなだめる。

川 ゚ー゚)「愛されているな、君は」

ブーンに向かい、クーが穏やかな表情で話しかける。
ブーンも泣きそうな顔をしていたが懸命に堪えて、言葉を続ける。

( ^ω^)「大丈夫だお。絶対に元気でかえってくるから」

('A`)「明後日の朝にここを出るらしい。みんな話したい事は言っておけよ」

ドクオのその言葉で話は終わり、子供たちが一斉にブーンの所に集まる。
いっぺんに話しかけられてブーンも困っているが、
子供たちと一緒の時間をかみしめるように丁寧に応対していた。

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:19:31.95 ID:vP+cUFakO
支援

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:19:39.81 ID:zJFur9ZlO
支援

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:21:04.65 ID:edLaZVmJO
その様子を遠巻きに見ながらドクオは語る。

('A`)「あいつはね、歳の割にガキっぽいんですよ。俺が『兄貴』ならあいつはみんなの『友達』なんだ」

川 ゚ -゚)「……すまない、友達を子供たちから奪うような真似を……」

('A`)「あ、いや、別にそんな責めるつもりは」

J( 'ー`)し「ブーンの自慢をしたかったのよね。
あの子たちがあんなに元気なのはブーンがいたお陰でもあるの」

川 ゚ -゚)「ええ、はたで見ていただけですがよくわかります。彼はみんなを元気にさせる」

その言葉を聞いたカーチャンは安心したような顔で言う。

J( 'ー`)し「……あの子のこと、お願いね?」

('A`)「俺からもお願いします。俺達の自慢の『友達』を……」

クーはしっかりとうなずき、

川 ゚ -゚)「はい、おまかせください」

と答えた。

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:21:53.82 ID:zJFur9ZlO
ブーンみたいな友達がほしかった支援

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:23:25.53 ID:edLaZVmJO
翌日になってもまだブーンは引っ張りだこになっていた。

('A`)「こりゃ今日も休業だな」

そう言ってふとドクオは、これからの仕事についてじっくりと考える必要があると気づく。

('A`)(これからは俺ひとり、か……)

技術的にも、精神的にも頼れる仲間がいなくなることに大きな不安を覚えるドクオであった。

あっという間に時間は過ぎ去り、とうとうブーンが旅立つ前の最後の夜となる。

「お手紙出してね」「おみやげ買ってこいよ」「なでなでしてー」

いまだに子供たちがブーンにくっついていたが、さすがに疲れたのかほとんどが寝てしまった。

( ^ω^)「ふう……」

みんなを寝室に連れて行き、一息をつく。

川 ゚ -゚)「ここに居たのか」

( ^ω^)「お、クーさん。どうしたんですかお?」

川 ゚ -゚)「いや、ただ様子を見たかっただけさ」

そのまま二人とも黙り込み時間が過ぎる。
だが不思議と沈黙が苦になることはなく、そのまま寝入ってしまった。

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:24:22.29 ID:zJFur9ZlO
?!

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:25:04.38 ID:edLaZVmJO
('A`)「うートイレトイレ」

今トイレを求めて全力疾走している俺は、孤児院にいるごく一般的な男子。
強いて違うところをあげるとするなら盗賊をやってるってことカナー

('A`)「そんなわけで一階までやって来たのだ……って」

ドクオが見つけたのは、二人仲良く寝息をたてているブーンとクーであった。

('A`)「……ったく、妬けちまうねえ」

ドクオは二人が起きないように優しく毛布をかけてやる。

('A`)「おっと、漏れる漏れる」

自分がトイレに行ってないことに気づいたドクオは急いでトイレに行くのであった。

――――翌朝。
朝食を皆で摂り、とうとう旅立つ時間になった。

J( 'ー`)し「ちゃんと毎日宿題して、お風呂に入って、歯を磨いて、風邪なんてひかないようにね」

( ^ω^)「う、うん。わかったお、あれ?ドクオは?」

子供「なんか寝るっていって上に行っちゃった」

( ^ω^)「…………」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:26:16.68 ID:zJFur9ZlO
ちょwwwww

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:26:57.16 ID:edLaZVmJO
川 ゚ -゚)「さあ、名残惜しいがそろそろ立つぞ」

( ^ω^)「……おkですお」

すでにまとめてあった荷物を持ち、別れの挨拶をする。

( ^ω^)「じゃあしばらくの間留守にするお。皆、元気でがんばるんだお!」

子供「お前こそがんばれよー!」「元気でね」「またね!またかえってくるよね!」

川 ゚ -゚)「すみません、じゃあ失礼します」

J( ;ー;)し「ブーン、くれぐれも無事で帰って来てね、お願いよ」

カーチャンは、泣いていた。
めったに涙を見せるような人ではなかったが、ぼろぼろと涙を流していた。
カーチャンを慰める子供もいたが、多くはカーチャンと一緒に泣いてしまっていた。

だがブーンは泣くことなく笑顔で

( ^ω^)「いってきますお!」

と言った。そして皆も泣きながら笑顔で

皆『いって、らっしゃい!』

ブーンを送り出した。

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:28:10.02 ID:zJFur9ZlO
旅立ちか…支援

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:28:40.88 ID:6mbDbyHxO
しえん

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:29:27.14 ID:edLaZVmJO
川 ゚ -゚)「さて、まずはギルドで君を傭兵として登録しなくてはいけない」

( ^ω^)「お!そうですかお」

川 ゚ -゚)「一応登録には書類と手数料がいるのだが、手数料は私が払おう」

( ^ω^)「いや、駄目ですお。ここは僕が」

川 ゚ -゚)「ん?どうした?」

( ^ω^)「いやあ、これくらい払えなくちゃこれからもっと大変になると思って」

川 ゚ -゚)「む、そうか。確かに言うとおりではあるな」

持ってきた荷物から財布をとり出そうとするブーン。ふと入れた覚えのない小包に気づく。

(  ω )「これはまさか……」

包みを開き、中身を見る。ナイフとそれなりの額のお金が入っていた。
これを入れたのは……

川 ゚ -゚)「……我慢するな。君は今、泣いていいんだ」

( ;ω;)「ゔん゙」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:30:46.30 ID:edLaZVmJO
――――孤児院、ドクオたちの部屋

( A )「かっこ悪くて、こんな顔、見せらんねえよ」

(;A;)「がんばれよ、バカ野郎」

―――――――――

川 ゚ -゚)「もう、いいのか?」

( ^ω^)「はい、大丈夫ですお。……よっしゃ!頑張るおおおおおお!」

大声で叫び気合いを入れる。
これがブーンとクーの長い旅の始まりであった――――

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:31:12.84 ID:zJFur9ZlO
( ;ω;)

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:32:06.12 ID:zJFur9ZlO
ドクオ…

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:33:56.96 ID:edLaZVmJO
と言うところで第一話は終わりです。

長らくお付き合い下さり誠にありがとうございます。
第二話とセットで投下するつもりだったのですが遅くなったので明日にします。

支援レス感想レスさるキラーありがとうございました。

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:34:29.38 ID:6mbDbyHxO
乙!

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 00:35:32.29 ID:zJFur9ZlO
乙!!!!凄い待ってた!

明日も来るなら、間違いなく支援するわ

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 01:43:40.88 ID:eo7wzYVoO


111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 02:06:36.03 ID:mhTSFF6g0
スクライド乙

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 03:30:28.68 ID:Ng2t64BP0


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 07:12:06.30 ID:V+mO3aFpO
乙!まとめられますように

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 08:09:33.38 ID:M27X/bdfO
期待

ただ、ブーンってなんの役に立つんだ?

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/21(日) 09:15:48.04 ID:vP+cUFakO

これからおもしろくなりそう


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