( ^ω^)ブーン達はカルテットなようです (http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1178900029/)
1 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:13:49.87 ID:l5ZMiIJ50
今から投下します

よろしくおねがいします

2 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:15:42.32 ID:l5ZMiIJ50
ボロボロの旧校舎の一番上の階の端っこ。

調律のされていない古ぼけたピアノがひとつあるだけのちっぽけな音楽室。

そこが僕らの活動場所だ。



( ^ω^)「おいすー……お?」


いつものように音楽室の扉を開ける。

でも僕のあいさつは誰に届くことも無く、無駄に音の響く音楽室にこだました。


( ^ω^)「……そうか、今日からは僕が一番乗りなんだ」


まだ誰もいない朝の音楽室。

それは新鮮だったけど、やっぱりどこか寂しげで。

今日ここにいない彼女は、毎日どんな想いでいたんだろう。

僕は一人、そう思った。


3 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:17:37.44 ID:l5ZMiIJ50
持ってきたケースからヴァイオリンを取り出す。

適当にチューニングして、僕はお気に入りの曲を弾きはじめる。

それはエルガーの「愛の挨拶」。


でも僕の弾くこの曲には旋律が無い。 旋律は彼女のものだから。

今はここにいないけど、僕が伴奏を弾けば自然と耳に聴こえてくる。

彼女の外見や性格とは裏腹な、柔らかくて、やさしい音色。


( ^ω^)「……ヘタクソだお」


今まで毎朝、何十回、何百回とやってきたこの曲を一人で弾き終え、僕はちょっとだけ泣いた。


('A`)「よう。 ……来てたのか」


扉の開く音に振り向くと、そこにはドクオがいた。


( ^ω^)「……おいすー」


僕はとっさに涙をぬぐい、やっぱりいつものようにそう言った。

4 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:19:24.23 ID:l5ZMiIJ50
('A`)「習慣ってこえぇよな。 意味ねぇってわかってんのにここに来ちまった」


( ^ω^)「……まったくもって同感だお」


ドクオは自分のヴィオラを出すわけでもなく、ただ椅子に座って僕の演奏をぼーっと眺めていた。

僕もただぼーっと頭に浮かんでくる曲を弾きつづけていた。


川 ゚ -゚)「やぁ」


しばらくそうしてると、クーさんが顔を出した。

……まったく、この人は遅刻までいつもどおりだ。


川 ゚ -゚)「……私が三番目か」


ともあれ全員が揃った。

ほんとは全員じゃないけど、全員が揃ってしまった。


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:20:16.54 ID:NKF5cvoN0
wktkすんぜwww

6 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:21:22.30 ID:l5ZMiIJ50
川 ゚ -゚)「これからのことだが」


揃ってからも皆が合わせることもなく、思い思いに過ごしていた。

だけどそんな時間もクーさんの一言で終わりを告げる。


川 ゚ -゚)「やっぱり解散……なのか?」


( ^ω^)「……」

('A`)「……」


沈黙。

たぶん皆が同じことを考えていたんだろう。

でも言葉にしてみると、一気に現実が重くのしかかってきた。



ツンが───転校する。


7 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:22:58.16 ID:l5ZMiIJ50
川 ゚ -゚)「……すまない。 まだ聞くべきではなかったかな」


( ^ω^)「…いえ」


川 ゚ -゚)「ともあれ私は君達の意向に従うよ」


それだけ言うと、クーさんはカバンとチェロのケースを持って立ち上がる。


川 ゚ -゚)「また明日。 答えを聞かせてくれ」


クーさんは現実を直視できない僕らを置いて、音楽室を出て行った。


('A`)「……俺も帰るわ」


その後を追うようにドクオも出て行く。


音楽室にはまた、僕一人。

二度目の、僕一人。

8 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:24:26.71 ID:l5ZMiIJ50
( ^ω^)ブーン達はカルテットなようです






推奨BGM 愛のあいさつ 
http://up.viploader.net/src/viploader19705.mp3.html

DLKey:vip

9 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:25:34.21 ID:l5ZMiIJ50
楽器は好きだけど、みんなは嫌いだ。

僕は中学時代、管弦学部に入っていた。

別にいじめられていたわけじゃないけど、僕はその文化部特有の馴れ合いが気持ち悪かった。

だから高校では楽器を辞めた。


暇ができて、友達も増えた。

ゲーセンに行ったり、街をブラブラしたりして、毎日それなりに楽しかった。

でもなぜか胸にぽっかりと穴があいていたんだ。


彼女と出逢ったのはそんな時だった。

誰もいない早朝の校舎。

たまたま早く起きて学校に行った僕は、聞き覚えのあるメロディーを耳にする。

そう、これは確か……


( ^ω^)「エルガーの「愛の挨拶」……」

10 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:27:09.03 ID:l5ZMiIJ50
僕はそのヴァイオリンの音色をたどって探し回った。

でも校舎のどこを探しても見つからない。

音が近づいたり遠ざかったりを繰り返す。


もうあきらめようかと思った時、まだ探していない場所があることに気がついた。

旧校舎だ。

僕は最後の望みに向かって走っていった。



ボロボロの旧校舎の一番上の階の端っこ。

調律のされていない古ぼけたピアノがひとつあるだけのちっぽけな音楽室。

そこに彼女はいた。


僕が扉を開けた音に気付き、彼女は演奏をやめ、こちらを向く。

人形みたいだ。

それが僕の第一印象だった。 まぁその第一印象はすぐに崩れることになったんだけど。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:28:06.69 ID:sJJ0FIm60
これはwktkせざるry

12 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:28:47.57 ID:l5ZMiIJ50
ξ゚听)ξ「…何かご用?」


ブロンドの巻き髪と美しい白い肌の少女は、想像通りの澄み切った声でそう言った。


( ^ω^)「よろしくおねがいしますお!!」


ξ゚听)ξ「…………はい?」


僕は困惑の表情を浮かべる少女を尻目に、旧校舎の音楽室を後にした。



退屈な授業を終えた放課後、僕は中学時代にお世話になっていた楽器屋に久しぶりに訪れた。

目当てのものはすぐ見つかり、猛ダッシュで家に帰る。


僕は押入れから埃まみれのヴァイオリンケースを引っ張り出し、中身を取り出す。

古くなっていた弦を新品に張りなおし、買ってきた楽譜を開いてすぐさま練習を始めた。



「愛の挨拶」の2ndヴァイオリンを。

13 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:30:02.72 ID:l5ZMiIJ50
翌日。

僕は再び旧校舎の音楽室を訪れた。

昨日と同じ位置に彼女がヴァイオリンを構えて立っている。


( ^ω^)「おいすー」


ξ゚听)ξ「? ……昨日の?」


( ^ω^)「僕は内藤ホライゾンと言いますお。 ブーンと呼んでくださいお」


僕は自己紹介もそこそこに、ケースからヴァイオリンを取り出して彼女の隣に立つ。


( ^ω^)「それじゃ始めましょうかお」


ξ゚听)ξ「は? な、なにをですか?」


( ^ω^)「もちろん、「愛の挨拶」ですお」


後でツンと名乗った彼女はしばらく呆然としていたけれど、僕のお願いを理解できたらしく、ヴァイオリンを構えてくれた。

14 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:31:11.58 ID:l5ZMiIJ50
あれはどれぐらいの長さだっただろうか。

永遠とも一瞬とも思える静寂の後、彼女が僕を見た。

ワン、トゥーといった合図に呼吸を合わせ、僕らは同時に弓を引く。



だけど僕らの記念すべき最初の「愛の挨拶」は、最初の四分音符で終わった。


ξ゚听)ξ「ヘタクソ」


それはそれは痛烈な一言と共に。


ξ#゚听)ξ「いきなり1stより2ndのほうが大きな音出すってどういうことよ!!」


何がお気に召さなかったのかまったくわからなかった僕に、容赦なくダメだしする。


(;^ω^)「す、すまんお。 ちょっとブランクがあったもんで……」


ξ#゚听)ξ「ブランク? そんなもん関係ないわよ! 常識よジョウシキ! 音楽やってなくたってわかるわよそんなの!!」


僕より大分背の低かった彼女は、下から思いっきり睨みつけて激を飛ばす。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:32:52.57 ID:l5ZMiIJ50
ξ#゚听)ξ「もっかい行くわよ!」


ついさっきまでドラマみたいだったのに、と落ち込む僕を無視して、彼女は進めようとする。


(;^ω^)「こ、今度はちゃんとやるお」


再び息を合わせ、演奏を始めたんだけど……





ξ#゚听)ξ「だあぁぁぁぁぁぁ!!!」


僕らの記念すべき2回目の「愛の挨拶」は、一小節ももたなかった。


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:33:11.78 ID:wqjdMAIeO
支援

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:33:24.01 ID:zwvlCr0x0
wktk支援

18 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:34:25.21 ID:l5ZMiIJ50
気がつけば外は赤く染まっていた。

ツンは授業が始まっても気にする様子も無く、何度も同じところを繰り返した。

一曲全部通す頃には授業は全て終わり、生徒の大多数は下校している時間だった。


ξ゚听)ξ「ブーン、ジュース買ってきて」


(;^ω^)「ちょwwwいきなりパシリかおwww」


ξ゚听)ξ「あたりまえよ。 授業料よ、じゅーぎょーうーりょーう」


(;^ω^)「……」


僕らはいつの間にかすっかり打ち解けて(打ち解けたって言えるのかはわからないけど)、笑いあった。


( ^ω^)「アンサンブルなんて初めてだったけど、気持ちよかったお」


大の字に寝転びながら僕がそう言うと、彼女も隣に寝転ぶ。


ξ゚听)ξ「私もひさしぶりに楽しかったわ」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:34:58.31 ID:zwvlCr0x0
支援

20 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:35:50.36 ID:l5ZMiIJ50
それからしばらく、ツンとの奇妙な関係が続いた。

早朝と放課後、あの音楽室でアンサンブルをする。

いろんな曲をやったけど、最初と最後は必ず「愛の挨拶」。

それが僕らの決まりだった。



('A`)「おい、ブーン」


アンサンブルを終えてツンと帰っている途中、聞きなれた声に呼び止められる。


( ^ω^)「ドクオかお。 おいすー」


僕は右手を上げて答えたけど、ドクオは僕ではなく隣のツンを見ていた。


(;'A`)「お、お前……まさか……!」


( ^ω^)「……すまないおドクオ君。 一足先に大人の階段をぶへぁ!!」


言い切る前に僕の頬に何かがめり込む。 それがツンの拳だと気付くのには数秒を要した。


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:36:51.70 ID:zwvlCr0x0
支援

22 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:37:24.50 ID:l5ZMiIJ50
ξ#゚听)ξ「ふん」


(;'A`)「その様子じゃ違うみたいだな……」


痛みに悶える僕を横目にドクオがそう言う。

すると今度は僕らの持つヴァイオリンケースに目を向けた。


('A`)「……何お前。 管弦楽部にでも入ったんか」


ドクオは不機嫌な顔で聞いてきた。


ドクオは僕の中学の頃からの友達だ。

同じクラスで同じ部活、趣味も同じ。

高校も同じになれば、楽器を辞めたのも同じ。 理由も同じ。

出会ってからたかだか三年とちょっとしか経ってないけど、十分に腐れ縁だった。


だからドクオが不機嫌な顔してる理由もすぐわかった。

23 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:38:51.57 ID:l5ZMiIJ50
( ^ω^)「アンサンブルだお」


その言葉を聞いて、ドクオは不機嫌な顔を呆けた顔に変えた。

僕が事情を説明すると、その顔はさらにもう一転、新しいおもちゃを見つけたような顔になる。


('A`)「俺もまぜろ」


( ^ω^)「おk」

ξ゚听)ξ「ちょwww」


ツンは僕に抗議の視線を向ける。


( ^ω^)「大丈夫だお。 ドクオは元ヴィオラ奏者だお」


('A`)「元じゃねぇ、現役だ。 お前と違って練習は欠かしてないさ」


ヴァイオリン、チェロといったソロ楽器と比べ、ヴィオラ人口は極端に少ない。

そのヴィオラ奏者が見つかるなら、次の目標はおのずと見えてくる。



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:38:55.27 ID:zwvlCr0x0
支援

25 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:40:24.59 ID:l5ZMiIJ50
( ^ω^)「あとはチェロだお!」


('A`)「まぁヴァイオリンとヴィオラじゃたいしたことできないからな」


ヴァイオリン二梃、ヴィオラ、チェロ各一梃で構成される、弦楽アンサンブルで最も一般的な形、カルテット。

気の知れた仲間だけで作り上げる調和。

それはどれほど素晴らしいことだろうか。


ξ゚听)ξ「……まったく、勝手なんだから」


ツンも言葉とは裏腹に声が弾んでいる。


( ^ω^)「それじゃあ作るお!」


僕は右手を天に突き出し、高々とこう言った。




( ^ω^)「僕らのカルテットを!」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:40:49.50 ID:NxOHBeqwO
カルテットってなに?

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:41:14.50 ID:QAu05BWR0
これは期待。支援

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:41:35.64 ID:zwvlCr0x0
支援


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:42:19.40 ID:SIfCezdXO
4人で演奏するチームみたいなものだと思う

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:43:05.57 ID:zwvlCr0x0
四重奏だっけ?

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:43:19.65 ID:sJJ0FIm60
さっきから脳内顔変換がとまらない

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:43:24.03 ID:qGq9zH7VO
>>26
>>25に書いてあるよ

33 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:43:49.47 ID:l5ZMiIJ50
それから2週間が経った。

朝と放課後のアンサンブルにドクオも加わり、少し活気が出てきた。

でも肝心のチェロ奏者は見つからない。

ドクオはああいったが、そもそも僕らの学校に管弦学部なんて無いわけで。


( ^ω^)「……」


そんなことで頭をいっぱいにしながら、授業も聞かず外を眺める。

外は快晴。 梅雨も終わり、これから夏を迎えようとしていた。

校庭を周回する上級生(主に女子)を見つめていると、視界の端に奇妙な影が映る。


校門をくぐる、黒くて大きな瓢箪。


(;^ω^) (…ドクオ! 起きるお!)


僕は前の席で突っ伏して寝てるドクオを起こす。


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:45:35.39 ID:l5ZMiIJ50
('A`) (………んー? なんだよ)


ドクオは目を擦りながら僕の指差す所に目をやる。


('A`)「……………………」


( ^ω^)「……………………」


(  ^ω^) ('A` )




( ゚ω゚ ) ( ゚A゚ )


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:46:16.26 ID:qGq9zH7VO
支援

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:46:46.08 ID:SIfCezdXO
こっちみんなw

37 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:46:47.09 ID:l5ZMiIJ50
(`・ω・´)「おいお前達。 授業中だぞ……っておい! どこへいくんだ!」


僕とドクオは先生の制止を無視して、教室を後にする。

僕らが廊下に出ると同時に、隣のクラスからツンが出てくる。


( ^ω^)「ツン!」


ξ゚听)ξ「わかってる! 行くわよ!!」





( ^ω^) 「
ξ゚∀゚)ξ      チェロだああぁぁあぁ〜〜〜───っ!!!
('∀`)                                     」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:46:57.36 ID:zwvlCr0x0
支援

39 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:48:12.05 ID:l5ZMiIJ50
僕らは階段を一気に飛び降りる。

踊り場で派手にころんだドクオを見て、僕とツンは笑いころげる。

ドクオは恥ずかしそうに「早くいこーぜ」って言ったけど、やっぱり笑っていた。


今が授業中だということも忘れて、僕らはとにかくはしゃぎ回る。

靴も履き替えずに昇降口を駆け抜け、全速力で外へ飛び出した。


( ^ω^)「いたお!」


('A`)「び…美人だ……」


大きなチェロケースを背負った女の人。

僕らはその人に駆け寄る。


川 ゚ -゚) 「……ん?」


(*^ω^) 「
ξ*゚听)ξ    僕(わたし)達とカルテットを組んでください!
(*'A`)           そして俺と結婚してください!          」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:49:09.05 ID:QAu05BWR0
ドクオww

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:49:14.89 ID:zwvlCr0x0
支援

42 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:50:38.08 ID:l5ZMiIJ50
チェロを背負った女の人は目を真ん丸くした。

それはそうだろう。 初対面の3人からカルテットに誘われ、あげくの果てに求婚されたのだから。


長い沈黙が訪れる。

ダメかな…と思った直後、その女の人はクスッと笑って「いいよ」と言ってくれた。


川 ゚ ー゚) 「面白そうだね君達。 私も仲間に入れてもらおうかな」


僕らは顔を見合わせる。





(*^ω^) 「
ξ*゚∀゚)ξ        ぃやったああぁぁあぁ〜〜───!!!
(*'∀`)                                       」


僕らは騒いだ。

ハイタッチしたり、握手したり、ツンに抱きついたり、ツンに殴られたり。

何もかもが可笑しくて、ただ嬉しくて。

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:51:02.36 ID:eYH8sS9gO
このような、青春してる感じのブーン小説が私は大好きです。

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:51:21.53 ID:zwvlCr0x0
支援

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:51:54.57 ID:zwvlCr0x0
>>43
それには同意せざるを得ない

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:52:09.42 ID:sJJ0FIm60
喜ぶツン
不覚にも萌えた

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:52:33.22 ID:QAu05BWR0
>>43
同意

48 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:52:42.71 ID:l5ZMiIJ50
川 ゚ ー゚) 「……やれやれ。 どうやら詳しいことは明日になりそうだな」


彼女は子供のようにはしゃぐ僕らにそう言った。

同時に校舎のほうから先生の声が聞こえてくる。


ξ゚听)ξ「……あ”」


( ^ω^)「……そういえば」


('A`)「……授業中だな」


(#`・ω・´)「おぉ まぁ えぇ らぁ〜〜!!!」


ものすごい形相で走ってくる先生に焦る僕達。

そんな僕達を可笑しそうに笑いながら彼女は名前を教えてくれた。


川 ゚ ー゚) 「私は2年F組のクーだ。 明日の放課後、呼びに来てくれるのを待ってるよ。」


先生に連行されていく僕らに「それじゃあ」と手を振って、クーさんも去っていく。


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:53:23.65 ID:wtk/1ePcO
支援

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:53:31.96 ID:zwvlCr0x0
支援

51 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:53:53.28 ID:l5ZMiIJ50
その後僕らは授業に戻り、放課後、職員室で再会した。

先生のありがたいお話は3時間も続いたけど、誰一人そんなの聞いちゃいなかった。

だってそうだろう? 明日からとうとう始まるんだ。




───僕らのカルテットが!


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:53:59.44 ID:SIfCezdXO
>>43禿同

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:54:51.10 ID:zwvlCr0x0
支援

54 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:55:23.81 ID:l5ZMiIJ50
翌日の放課後、僕らはクーさんを迎えに2年生の教室まで向かった。


川 ゚ -゚) 「やぁ君達。 待たせたね」


F組の前で待っていると、しばらくしてクーさんが出てきた。


ξ゚听)ξ「…あれ? 今日はチェロは持ってきてないんですか?」


川 ゚ -゚) 「流石の私も教室にチェロは持ってこないさ。 私のチェロは音楽室に置いてある。 心配は無用だ」


('A`)「音楽室って……こっちのですか?」


こっちとは新校舎のことだろう。

大して設備が充実しているわけではないが、旧校舎のよりは造りがしっかりしている。


川 ゚ -゚) 「いや旧校舎だよ。 君達はそこで活動しているんだろう?」


それをあっさりとクーさんが否定する。

でも何で知っているんだろう?


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:55:39.39 ID:gGzJbjZqO
青春だね(`・ω・´)

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:56:36.34 ID:NKF5cvoN0
なんという青春小説
ちょっと今から楽器買ってくるわ

57 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:57:02.71 ID:l5ZMiIJ50
川 ゚ -゚) 「実は以前から気になっていたんだよ。 旧校舎から聴こえてくる音色がね。
     
     それで昨日、見に行ってみようと思っていたんだ。 ……まさか君達から誘ってくれるとは思っていなかったけどね」


ξ゚听)ξ「そ、そうだったんですか……」


なんだかちょっと恥ずかしかったけど、僕らの演奏を気に留めてくれる人が居たことが純粋にうれしかった。


川 ゚ -゚) 「最初に君達の演奏が聴きたいな。 もちろん私の演奏も聴いてほしい。 大した腕ではないけどね。」


( ^ω^)「はいですお!」


僕ら4人は旧校舎の音楽室に向かって歩き出した。

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:58:18.40 ID:ZoMayk+c0
青春はいい
心が洗われる

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:58:41.28 ID:2TiJxB/A0
なんて青々しすぎる話なんだ
だがそれがいい

60 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 01:58:47.09 ID:l5ZMiIJ50
( ^ω^)「…………」

ξ゚听)ξ「…………」

('A`)「…………」




川 ゚ -゚) 「……どうかな?」


クーさんが演奏を終え、止まっていた時間が動き出す。


('A`)「……ぶ、ぶらぼー」

ξ゚听)ξ「……鳥肌たっちゃった」


クーさんが演奏してくれたのは、J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」だった。

チェリストなら殆どの人がレパートリーに加えているだろうこの曲。

僕もドクオも、おそらくツンもこの曲を演奏するチェリストを何人も見たことがある。

だけどクーさんはその誰より高いところにいた。

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:58:49.41 ID:z+qjPk450
青春だよ(`;ω;´)

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:59:20.73 ID:zwvlCr0x0
なにより見ていて楽しいしね

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 01:59:37.60 ID:vrAlu5qrO
部活で弦楽合奏やってたからかなりwktk!
つCCCC

64 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:00:14.66 ID:l5ZMiIJ50
精確で美しい指使い。 大胆さと繊細さを併せ持つ表現力。

そして何より音楽に対する情熱。

クーさんが最初の一音を奏でたその瞬間から、僕らはクーさんの世界に惹きこめられていった。


川 ゚ -゚) 「そういわれると少し照れるな」


( ^ω^)「でも本当にうまいですお」


僕らの心からの賞賛に、クーさんも少し赤くなっていた。


ξ゚听)ξ「でもこれほどの腕を持っているのにどうしてわたし達のカルテットに?

      演奏する場所ならいくらでもあったんじゃないですか?」


ツンのその問いに、クーさんは少し考えるようなしぐさを見せる。


川 ゚ -゚) 「楽しそうだったから……かな」


ξ゚听)ξ「え?」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:01:01.43 ID:QAu05BWR0
支援

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:01:03.75 ID:zwvlCr0x0
支援

67 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:01:56.50 ID:l5ZMiIJ50
川 ゚ -゚) 「私はきっと、君達の演奏に惹かれたんだと思う。 放課後に聴こえてくるあの楽しげな演奏にね」


クーさんは続けた。


川 ゚ -゚) 「君達はもちろん音楽が好きなんだろうが、それ以上に仲間と一緒に音楽を作ることが好きなんじゃないかな?

     君達の演奏からはそういったものを感じるんだ。 だからそれに惹かれた、そういうことだと思う」


「自分でもよくわからないけどね」と言ってクーさんは笑った。


川 ゚ -゚) 「あらためてお願いしたい。 私を君達のカルテットに入れて欲しい」


( ^ω^)「……もちろんですお!」




ボロボロの旧校舎の一番上の階の端っこ。

調律のされていない古ぼけたピアノがひとつあるだけのちっぽけな音楽室。

この日、そこで僕らはカルテットになった。


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:02:50.26 ID:zwvlCr0x0
支援

69 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:04:03.64 ID:l5ZMiIJ50
それからは毎日が一瞬で過ぎていった。

朝、音楽室に行けばツンがいて、いつものように二人で合わせる。

放課後になれば4人で集まって、曲を合わせたり、音楽の話に華を咲かせたりした。


いろいろなことがあった。

クーさんの家が音楽一家で、夏休みにみんなで演奏しにいったこと。

いつのまにかドクオとクーさんが付き合い始めていたこと。

朝、ツンより早く音楽室に行こうとしても絶対勝てなかったこと。

クーさんが実は遅刻常習犯で、進級のために朝も全員集まるようになったこと。

みんなで文化祭をサボって音楽室で合わせていたら、人が集まってきて演奏会になっていたこと。

大晦日に第九のコンサートを見に行ったこと。

その帰り道、4人で合唱したこと。

気付いたらドクオとクーさんがいなくなっていたこと。

残された僕とツンで、手をつないで帰ったこと。


僕らは間違いなく青春を謳歌していて、これからもこんな毎日が続くのだろうと本気で思っていた。

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:05:24.09 ID:zwvlCr0x0
(;∀;)イイセイシュンダナー

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:05:44.19 ID:vrAlu5qrO
泣いた 青春すぎて泣いた
orz

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:06:00.25 ID:QAu05BWR0
こんな時間にこんな良作とか……
眠れないから支援

73 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:06:02.26 ID:l5ZMiIJ50
だけどそんな日々は唐突に終わりを告げた。



( ^ω^)「おいすー」


いつものように音楽室の扉を開ける。

外まで聴こえてくる「愛の挨拶」が止み、ツンが僕のほうを向いた。


ξ゚∀゚)ξ「おはよう、ブーン」


ツンは弾んだ声で僕にあいさつする。


( ^ω^)「なんかいいことでもあったのかお?」


ξ゚∀゚)ξ「そ、そんなことどうでもいいでしょ? さぁ早く準備しなさい! 合わせるわよ!」


僕は急かされるままに楽器を取り出す。

ツンが妙にハイテンションな理由が気になったけど、ともかくツンの隣に並んだ。


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:07:54.50 ID:zwvlCr0x0
支援

75 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:07:59.12 ID:l5ZMiIJ50
呼吸を合わせ、気持ちを合わせる。

ツンと僕で、何十回、何百回と合わせてきた「愛の挨拶」。

だけど今日の演奏は今までと違っていた。

うまく言葉にできないけど、「気持ちが篭められていた」って言うのだろうか。

演奏の間、僕らは外界から切り離され、二人だけの世界に居たんだ。

ファンタジーだって笑われるかもしれないけど、それだけの演奏ができた。



( ^ω^)「……ふぅ」


演奏が終わり、肺に留めていた空気を吐き出す。

隣のツンは目を閉じていて、演奏の余韻に浸っているようだった。

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:08:35.53 ID:NKF5cvoN0
フラグがああああああああああああ

77 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:09:11.28 ID:l5ZMiIJ50

ξ )ξ「……素敵だったわ」


( ^ω^)「……僕もそう思うお」


ξ )ξ「ブーン、上手くなったわね」


( ^ω^)「マジかお!? いやぁ今のは我ながら神が降りてたとしか思えないおwww」


ξ )ξ「これなら、私がいなくなっても大丈夫かな?」





( ^ω^)「…………え?」


今……なんて?


( ^ω^)「泣いて……いるのかお?」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:09:44.32 ID:QAu05BWR0
支援

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:09:52.18 ID:zwvlCr0x0
うわああああああああああああああああああ
支援

80 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:10:12.45 ID:l5ZMiIJ50
ふいに香る、甘いコロンの匂い。

唇に触れる、やわらかい感触。

目の前で零れ落ちる、好きな女の子の、涙。


ξ ー )ξ「さよなら」


止められた、僕の時間。



ツンは逃げ出すように、音楽室を出る。


('A`)「おいツン! お前転校するってほんとか!」


ξ )ξ「──っ!」


ツンと同時に音楽室の扉を開けたドクオの言葉を無視し、走り出す。


('A`)「おい! 待てって! ツン!」


川 ゚ -゚) 「……」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:10:29.30 ID:NKF5cvoN0
ついにきたああああああああああああ
支援

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:11:08.14 ID:WTXQDb6QO
おまwww寝ようとした時にこんな良作www

支援

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:11:11.82 ID:sJJ0FIm60
やばい
眠 い の に 涙 が 止 ま ら な い

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:11:17.78 ID:QAu05BWR0
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ支援

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:12:00.23 ID:NKF5cvoN0
眠い方は>>8に推奨BGMもあるので是非聞いてくれ

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:12:28.96 ID:zwvlCr0x0
あれはいい音楽だった
支援

87 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:12:47.12 ID:l5ZMiIJ50
小鳥の鳴き声が聞こえる。

カーテン越しの朝の日差しと、肌を刺す冷たい空気に、僕は目を覚ました。


( ´ω`)「……夢かお」


いっそ夢ならよかったのに。

いっそ覚めなければよかったのに。


悲しみが僕の心を支配する。

一昨日の出来事が何度も頭に浮かんでくる。

ツンのヴァイオリン、ツンの感触、ツンの言葉、ツンの泣き顔。

全てが僕を縛り付けた。


僕は学校に向かった。

音楽室には行かなかった。

きっと行っても誰もいない。

今、あそこでやれることはもう無いだろうから。

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:13:14.24 ID:Juk2QRsjO
支援
 
吹奏で愛の挨拶やってるんだが、やっぱ弦楽のほうが好きだ。

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:13:21.31 ID:hNRcajZSO
明日仕事なんです。寝なきゃいけないんです。
明日ゆっくりpcで読みたいんです。
保守お願いします。

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:13:45.63 ID:NKF5cvoN0
誰 か 俺 の 涙 を 止 め て く れ

91 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:14:00.82 ID:l5ZMiIJ50
放課後、隣のクラスを覗いてみたけど、ツンの姿は無い。

引越しの準備があるから、次に学校に来るのは1週間後だそうだ。


僕は気付けば音楽室の扉の前に立っていた。

いやはや、習慣というものは本当に恐ろしい。


( ^ω^)「……おいすー」


誰もいない音楽室で、僕の声がこだました。



('A`)「……よう」

川 ゚ -゚) 「……」


ピアノの前でぼーっとしていると、ドクオとクーさんがやってきた。


川 ゚ -゚) 「話を……しようか」


92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:14:43.39 ID:zwvlCr0x0
支援(´;ω;`)

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:14:55.34 ID:gGzJbjZqO
ゆうがたくいんてっと(´・ω・`)

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:15:22.30 ID:l5ZMiIJ50
3人で向き合ったまま、誰も言葉を発しない。

誰も答えなんか持っていない。

ただ時間だけが過ぎていく。


('A`)「……なぁ」


ドクオが口を開く。


('A`)「これからのこと、ずっと考えてたけど、やっぱわかんねぇよ。

   だけどさ、今一番辛いのって、俺らじゃねぇよな。 1人になるのはあいつなんだよな」


再びツンの泣き顔が浮かんでくる。


('A`)「だから今は、あいつを笑顔にしてやることだけ考えようぜ。 俺らのことはその後でいい」

( ^ω^)「ドクオ……」


普段は不真面目で何に対してもやる気が無いドクオ。

そんな僕の親友が見せる真剣な顔は、どんなイケメンよりもかっこよかった。


95 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:16:38.85 ID:l5ZMiIJ50
川 ゚ -゚) 「笑顔にする、か……確かに最後に見るあの子の顔が泣き顔なんて嫌だしな。

     だがどうする?」


そのとき僕に名案が浮かんだ。




( ^ω^)「曲を、贈ろう」


ツンの為に、4人の為に。





( ^ω^)「僕らが僕らであり続けるための、誓いの曲を」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:16:40.69 ID:zwvlCr0x0
支援

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:17:51.79 ID:NKF5cvoN0
このドクオになら掘られてもいい
支援

98 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:18:04.54 ID:l5ZMiIJ50
それから僕達は一生懸命曲を作った。

ツンの笑った顔を浮かべながら、時に合わせ、時に話し合う。

作曲の知識なんてまったく無かったけど、ツンへの想いは自然と形になっていった。





そして訪れた別れの日。

クラスで最後のあいさつを終えたツンを呼び出し、音楽室へ連れて行く。


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:19:06.41 ID:QAu05BWR0
支援

100 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:19:38.23 ID:l5ZMiIJ50
久しぶりの、4人揃った音楽室。


ξ )ξ「これで、最後なんだね……」


ここに来るまでの間、ずっと下を向いていたツンが、震えた声でそう呟く。


ξ )ξ「ごめんね、みんなにこんな思いさせて」

ξ )ξ「わたしは遠くに行っちゃうけど、みんなはこれからも仲良しでいてね」



うつむき、ただ悲しむツン。

そんな彼女の前に楽器を持って並び、僕達は呼吸を合わせ、意識を合わせる。



ツンの口から吐き出される悲しい想いをかき消すように、音楽室は和音に包まれた。


101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:20:30.74 ID:zwvlCr0x0
支援

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:20:36.52 ID:WTXQDb6QO
支援

103 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:20:50.02 ID:l5ZMiIJ50
僕の想い、ドクオの想い、クーさんの想い。

それぞれの想いがハーモニーとして溶け合い、ツンをやさしく包み込む。


僕らがツンを想って作り上げた、主旋律のないこの曲。

その曲をツンを想って奏でる。


ツンの笑顔が見たい。

ただそれだけを願って。

104 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:22:13.46 ID:l5ZMiIJ50
そんな時間が永遠に続けばいいと思ったけれど、この曲も最後の和音を唄いきった。

全ての音が止む。

人生の中で最も濃い2分17秒が終わった。


僕らは、未だ顔を上げようとしないツンに語りかける。


( ^ω^)「……この曲のタイトルは、絆。 「絆のためのカルテット」、だお」


('A`)「まぁ聴いての通り、この曲は未完成だ。 なんてったって旋律がねぇんだからな」


川 ゚ -゚) 「…そしてこの曲を完成させるのは、君だ。 ツン。 君は私達のカルテットの1stヴァイオリンなのだからな」


ツンの肩が震えている。


('A`)「ヴァイオリンがこいつ一人じゃ華がねぇからな。 ……早く帰ってこいよ」


( ^ω^)「非常に失礼な話だけどまったくもってその通りだお。 1stはツンじゃなきゃだめだお」


川 ゚ -゚) 「この曲がある限り、私達はカルテットだ。 いつまでもな」


105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:22:17.92 ID:zwvlCr0x0
支援

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:22:31.74 ID:NKF5cvoN0
支援

107 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:23:12.63 ID:l5ZMiIJ50
ξ^凵O)ξ「……うん!」


僕らの記憶に残る最後のツンの顔。


それは涙でぐちゃぐちゃだったけど、これ以上は無いってぐらいの、そんな笑顔。


僕らもきっと、そんな顔をしていた。





離れていても、想いは繋がる。






僕らのカルテットは、終わらない。






─── end...

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:23:33.29 ID:vrAlu5qrO
四円

109 名前:epilogue ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:24:16.83 ID:l5ZMiIJ50








数年後……








110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:24:47.01 ID:QAu05BWR0
エピローグキタァァァァァ!

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:24:52.56 ID:wtk/1ePcO
乙!
〜かえってくるようです
以来の短編神作品に出会えた気がする

112 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:25:14.32 ID:l5ZMiIJ50
「お、おい! これって不法侵入じゃねぇか!?」


「知るかお! この場所じゃなきゃ意味ねーお!」


「懐かしいな、ここも」


「そうですね……ほんと、変わってない……」



僕らは呼吸を合わせ、意識を合わせる。


ボロボロの旧校舎の一番上の階の端っこ。

調律のされていない古ぼけたピアノがひとつあるだけのちっぽけな音楽室。

僕らの誓いは、その場所で果たされる。



柔らかくてやさしい、素敵な旋律を乗せて。



( ^ω^)ブーン達はカルテットなようです    〜fin〜


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:25:41.93 ID:zwvlCr0x0
エピローーーーーーーーグ

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:26:00.25 ID:H8JB9Bv80
乙!
こういう青臭い話大好きだ

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:26:12.06 ID:WTXQDb6QO
この短さでこの完成度は異常だろ…


エピローグwktk

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:26:28.37 ID:zwvlCr0x0
乙!!!!!
これはいい短編

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:27:02.28 ID:uM43wOM5O
乙です

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:27:22.47 ID:NKF5cvoN0
>>1
禿しく乙!
これはドラマ化いけるだろ・・・プロデューサー的に考えて・・・

119 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:27:48.01 ID:l5ZMiIJ50
お前ら支援ありがとう

深夜なのにここまで読んでくれてありがとう

今夜は最高の夜だったぜwwwww

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:27:50.15 ID:eYH8sS9gO
マジ乙

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:28:12.20 ID:QAu05BWR0
何この完成度……作者さん乙です。


122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:28:32.48 ID:z+qjPk450
おつん

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:28:36.48 ID:NKF5cvoN0
次回作期待してるだぜ?

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:28:42.81 ID:WTXQDb6QO
>>1
寝る前にいいもん読めた
明日は爽やかに起きれそうだ

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:30:10.52 ID:2TiJxB/A0


126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:30:48.89 ID:vrAlu5qrO
>>1乙!
青春\(^o^)/ナイタ



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:31:28.57 ID:uM43wOM5O
あー。このトリ忘れないでおくよ

128 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:32:55.88 ID:l5ZMiIJ50
ありがとう
マジありがとう

まぁこれを書き上げるまで自分で何度感動したかわかんないんだぜwww

これ以上に自分の作品を愛することはないかもしんないけど、またいつか、自慢の子供を見せに来るよ


あばよwwwww

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:34:51.59 ID:qGq9zH7VO
>>128
乙!!!!!!

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:35:29.69 ID:Smj6VVJ40
乙!

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:36:22.90 ID:zwvlCr0x0
>>128
も一度乙!!!!!なんだぜ

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:43:28.73 ID:OAoaGwC60
>>128
アァイイナ、コレハ





まとめていいですか?


133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:44:13.68 ID:TI4gbe91O
乙!
神でしたよ!

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:50:13.14 ID:ASHXyZ9H0
こいつは」GJ!!
作者次作に期待するぜ

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:51:21.44 ID:7BYQJQn40
____   r っ    ________   _ __
| .__ | __| |__  |____  ,____|  ,! / | l´      く`ヽ ___| ̄|__   r‐―― ̄└‐――┐
| | | | | __  __ |  r┐ ___| |___ r┐  / / | |  /\   ヽ冫L_  _  |   | ┌─────┐ |
| |_| | _| |_| |_| |_  | | | r┐ r┐ | | | /  |   | レ'´ /  く`ヽ,__| |_| |_ !┘| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|‐┘
| r┐| |___  __|. | | | 二 二 | | |く_/l |   |  , ‐'´     ∨|__  ___| r‐、 ̄| | ̄ ̄
| |_.| |   /  ヽ    | | | |__| |__| | | |   | |  | |   __    /`〉  /  \      │ | |   ̄ ̄|
|   | / /\ \.   | |└------┘| |   | |  | |__| |  / /  / /\ `- 、_ 丿 \| | ̄ ̄
 ̄ ̄ く_/   \ `フ |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |   | |  |____丿く / <´ /   `- 、_// ノ\  `ー―--┐
           `´ `‐' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`‐'     ̄          `  `´          `ー'    `ー───-′

136 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 02:55:12.60 ID:l5ZMiIJ50
>>132
ちょwwwwマジかwwwww

お願いします
墓まで持って行きます


さぁあんだけかっこいい台詞吐いて去っていったのにまとめの誘惑に負けてのこのこ帰ってきた俺に萌えな!

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:55:19.69 ID:26XXiDqUO
乙!

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 02:58:05.35 ID:NKF5cvoN0
>>136
出戻り乙www

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 03:00:59.57 ID:rOo2xQQBO
ボーリングの人?

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 03:03:53.03 ID:OAoaGwC60
>>136
帰ってこないかとwww


ありがとうございます


すぐには出来ないんですけど、1週間以内には仕上げるつもりです
ナギ戦記でググってもらばでてくると思います

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 03:09:47.03 ID:l5ZMiIJ50
>>139
今日が処女貫通式です

>>140
うおwwあの挿絵付のとこですよね!?
あざーっす
あいしてまーす



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 03:23:35.29 ID:HUS3lP3zO
なんという良作




143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 03:33:20.49 ID:sTXArK1J0
こういう話いいなぁ
作者乙!

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 04:11:00.00 ID:Bs6RhETZO
GJ

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 05:39:47.69 ID:HUS3lP3zO
深夜見れなかった奴のため上げるか

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 05:42:26.02 ID:ilaqE8RHO
いいね

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 05:46:59.43 ID:/VftSVlCO
カルテットと聞いて映画のカルテットを思い出した。作者は知ってるかな?4人とも弦楽器のやつ

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 05:47:27.40 ID:oztaYdrHO
( ^ω^)ブーン達がカルテルをつくるようです

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 06:30:18.34 ID:yYkZPrd9O
今読み終わった。>>1乙!挫折して以来、封印していたギター弾きたくなった。

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 06:52:50.72 ID:L3uwCkqQO
今読んだ
こりゃおもすれー

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 07:23:00.87 ID:1y6qSbvZ0
ho


152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 07:33:38.57 ID:Pv1I/5Zc0
熱くなりたくなった、ちょッくらランニングしてくるわ。

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 08:04:25.49 ID:FgVu3DC0O
泣いた

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 08:33:24.63 ID:gGzJbjZqO
うわあああああいい話だった!乙です乙乙(´;ω;`)



155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 09:06:58.76 ID:t/QiD1I9O
読めなかった奴のために上げてやるんだからっ

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 09:28:10.91 ID:qGq9zH7VO
ほすあげ

後しばらくは落とさせない!

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 09:40:10.90 ID:qGq9zH7VO


158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 09:45:00.62 ID:dnwPtSR90
感動した保守。

そしてまとめさせてもらいました。
ttp://vip.main.jp/end/252-top.html

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 09:56:09.02 ID:/VftSVlCO
>>158
乙!!!!

映画の方のカルテットをもう一回見たくなった

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 10:14:49.51 ID:qGq9zH7VO


161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 10:27:35.97 ID:4rHS/iHB0
すげぇ面白かった。鳥肌たちましたよ

162 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 10:35:25.99 ID:l5ZMiIJ50
お前ら……

一晩空けてスレ残ってたときの感動ったら尋常じゃねーぞ!

>>158
ありがとーー
おつかれさまです!

>>147
亀だが
映画は全然知らないわ
でも観てみたい



作者自ら保守してやんよ!

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 10:36:35.46 ID:FFzPEnzXO
今読み終えた作者乙
俺もこんな青春を味わいたかったぜ・・・w

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 10:53:15.02 ID:qGq9zH7VO


165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 10:53:47.12 ID:ETTtF3nbO
久々の鳥肌だわ

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 11:08:51.83 ID:a//MBLrEO
楽器はじめたくなったよ…

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 11:23:26.29 ID:l5ZMiIJ50


168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 11:23:54.67 ID:XIperqYv0
ママンのおしりや

169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 11:26:22.98 ID:29cV5SEW0
今読んだ!保守ありがと

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 11:27:14.21 ID:6YtFtLupO
今四打
何かすげぇ何かあれな何かそんな気持ちになった
とっても良かったよ、あったかいよ

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 11:29:32.06 ID:hrI9xbKp0
なんつーか
感動したけどなんか虚しくなった
もっと青春を謳歌しとけばよかったよ・・・

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 11:42:47.65 ID:zwvlCr0x0


173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 11:46:38.88 ID:1MVzKol20
なんという感動。
今から久々にフルートに油さして愛の挨拶吹くわ。

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 11:50:00.19 ID:b2wltcfGO
ブーン小説きらいな俺もこれは読んじまったぜ



音楽やりてー

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 12:02:30.39 ID:ODmSSbU1O
>>1乙GJ!心が洗われますた!

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 12:13:37.30 ID:iFzBeNftO
>>174
ツンデレ乙

鳥肌たった

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 12:16:23.93 ID:JdywHw0qO
このシーン好きだから勢いで描いた。
http://imepita.jp/20070512/430310
後悔はしていますん。


178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 12:21:54.88 ID:JdywHw0qO
殴られるんだったら、こっちの方が合ってるかな。
http://imepita.jp/20070512/437910


179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 12:26:16.58 ID:hrI9xbKp0
絵師様(笑)

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 12:39:35.85 ID:Wuo7Wt1x0
畜生、何で作者はこんなに気持ち悪いのに目から変な汁が出てきてるんだwwwwww

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 12:57:16.71 ID:ilaqE8RHO
>>180
同意
まったく世の中理不尽なんだぜ

182 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 13:06:24.80 ID:l5ZMiIJ50
>>180-181
お前ら人を気持ち悪いとか言うのやめろよ……
気持ち悪いってのはキモいより深く傷つくんだぜ……?

そして今自分の作品読み返して感動してたとこなんだぜwww



俺気持ちわりぃな……

183 名前: ◆q5YwUlmw7k :2007/05/12(土) 13:13:03.20 ID:l5ZMiIJ50
>>177-178
すまん飛ばしちまった

絵ありがとう!
ツンの細いふとももで抜きたくなった


184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 13:15:55.41 ID:zP22qsacO
目から汁が………

作者超乙!!綺麗な物語をありがとう

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 13:16:15.43 ID:nc9bbcbvO
昼飯食いすぎて動きたくなくてゴロゴロ携帯いじってる自分が情けないほどに作者乙

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 13:18:26.14 ID:ilaqE8RHO
とてもいい意味でだよ

いい意味でマジ気持ち悪い
作品は気持ちいい
いい意味で

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 13:40:14.45 ID:lFMDxHPaO


188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 13:59:47.34 ID:FgVu3DC0O


189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 14:12:53.37 ID:qQzyZ5f4O
>>179
(笑)はいらないクォリティーがあるな
未見乙
脊髄反射的なレスだな

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 14:17:04.37 ID:qx/I5Ibl0
なんて良作

保守

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 14:31:14.32 ID:RUobfWE/O
マジ乙!すごい綺麗な作品だ…

一応俺もブーン小説書いてるけど、格が違いすぎるorz
とりあえず今から愛しのサックスの練習始めます

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 14:54:36.38 ID:lFMDxHPaO


193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 14:59:51.39 ID:JdywHw0qO
離ればなれになっちゃうケド、最後に見せる「最高の笑顔」
こぅゆう青春いいなぁ。
http://imepita.jp/20070512/534720

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 15:06:46.24 ID:L3uwCkqQO
>>193
うめぇwwwwww

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 15:08:41.08 ID:De//v9BlO
>>193うまいな
作者乙

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 15:19:12.52 ID:qGq9zH7VO


197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 15:22:03.75 ID:Hm9CJjyz0
スタープラチナ・ザ・ワールド!!
[ ̄]_
( 'A`)ケ  ドッギャーンン!!
\ ケ\
  ノ ゝ!
時よ止まれ

  [ ̄]_
 ヽ('A`)ノ  フフ、コレナラツカマラナイゾ!
  / :L
  ノω|
そして、解き放つ

< ザ ・ ワ ー ル ド !! >

  [ ̄]_
 ヽ('A`)ノΣ ナ、ナニ!
  / :L
  ノω|

    フフフ、キサマノワザガキレルスンゼンニワタシガトキヲトメタ。
  [警]__ドーン    [ ̄]_
  (  ) rァ    ヽ('A`)ノΣ ナンダッテ!
  (  )ノ      / :L
   | |        ノω|

 __[警] [ ̄]_
  (  ) ('A`) 
  (  )Vノ I
   | |  | |

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 15:22:35.95 ID:PvV3UG6jO
なんという良作…

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 15:30:58.13 ID:iDyBQsGDO
いいお話をありがとう

短編は携帯厨にも優しくていいっすねww

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 15:33:10.71 ID:xCpgVyloO
泣いた。>>1

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 15:38:53.68 ID:M2NNxILnO
オムライスで読んでまだすれあったのに感動したwwwww

>>1
良い話だった!!

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 15:39:17.59 ID:XIperqYv0
サザン野とリビア

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 15:57:15.38 ID:JdywHw0qO
ほしゅほしゅ
http://imepita.jp/20070512/572290

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 15:57:37.61 ID:XIperqYv0
モノグラムだっけ?

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 16:05:21.34 ID:Z6VUCtjn0


206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 16:27:21.90 ID:lFMDxHPaO


207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 16:44:13.07 ID:FgVu3DC0O


208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 17:04:26.18 ID:zwvlCr0x0


209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 17:30:50.40 ID:qGq9zH7VO


210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 17:37:36.03 ID:Ipxc84xN0
高校に入りギター部に入ったが、これを見て受験前にやめたヴァイオリンをマタやる気になった。

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 17:56:26.13 ID:FgVu3DC0O


212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 18:01:46.53 ID:DHJ//pZr0
これは

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/12(土) 18:21:25.12 ID:DHJ//pZr0



 戻る