( ^ω^)ブーンがちょっと昔話をしているようです




とある居酒屋で三人の男が酒を飲み交わしていた。
内藤、ドクオ、ショボン。
彼らは幼馴染。歳の頃は20台の半ばほどだろうか。
数年ぶりに再会して、つもり積もった話に花を咲かせている。



  
('A`)「そういやよ、内藤は彼女とかいねーの?」
( ^ω^)「んなことドクオに聞かれたくないおwww」
('A`)「あん?てめ、うっせーよコノヤロー」
(´・ω・`)「けど、もう僕らもそろそろいい年だし・・・そういう話のひとつもないのかい?」
( ^ω^)「ああ、ないお。こりゃずっと独身貴族だおwww」
('A`)「・・・やけに明るく話すじゃん」
(´・ω・`)「もしかして、まだ彼女のことを・・・?」
( ^ω^)「ん・・・まぁ、そうだお」



  
彼ら三人は保育園のときからの腐れ縁。
保育園で楽しく育ち、小学校でふざけ合い、中学・高校で馬鹿をして。
そうして共に育った、かけがえのない親友同士。
だからもちろん、お互いの初恋相手くらい良く知っている。

('A`)「はー・・・馬鹿だなぁ、お前」
(´・ω・`)「本当に馬鹿だよ・・・だって彼女は・・・」
( ^ω^)「そういうバカな奴が、一人くらい居ても良いと思わないかお?」

内藤はグラスに残ったビールを一気に飲みほし、思い出話を始めた。
今まで親友にも話していなかった、内藤の淡い初恋の話を。



  
あれは中学校に上がりたてのころ。
仲良し三人組だった内藤、ドクオ、ショボンは、一人の少女と出会った。

ξ゚听)ξ「えっと、ニュー速小学校から来ました。仲良くしてね!」

名を、ツンといった。
彼女はとても元気で優しく、誰にでも分け隔てなく接した。
なにがきっかけで仲良くなったのか、忘れてしまうくらいの些細な理由。
たしか、どんな漫画が好きかとか、そんな理由だったように思う。
とにかく内藤は、ツンと仲良くなった。

どれだけ一緒に遊んだだろうか。
やがて誰とでも親しげに話すツンは、ほんの少しだけ女子に嫌われた。

「内藤君ってさー、ツンちゃんのこと好きなの?」
「ねぇ内藤君、ツンってブリっ子じゃない?やめときなって」
(;^ω^)「え・・・いや・・・別に好きじゃないお?」
「だよねーwなんかさ、あの髪とかロールパンっぽくない?どこのお嬢様だよって感じw」

|听)ξ「・・・」



  
ξ゚听)ξ「ねぇショボン君、何か面白いゲームない?」
(´・ω・`)「この間出たVPっての面白いよ?今度貸そうか?」
ξ゚听)ξ「本当?ありがと〜」
( ^ω^)「あ、それ僕ももってるお。あれ途中d」
ξ゚听)ξ「それでさー、昨日の学校へ行こうが面白くって」
( ^ω^)「・・・」

中学生といえば、恋愛に興味がでてくる頃。
二人で下校する生徒が増え、初々しいカップルが生まれては消えていく。
そんな中、内藤よりショボンと良く話すようになっても、ツンは内藤と一緒に下校していた。

ξ゚听)ξ「ちょっと駄菓子屋よって行こうよ」
( ^ω^)「おけおけだお」
「あっれー?内藤とツンじゃん?」
「え、何?おまえら付き合ってんの?」
( ^ω^)「あ、先輩」
ξ゚听)ξ「ぜーんぜんwこいつとは嫌ですよーw」
( ^ω^)「はは・・・ひどいおw」

駄菓子屋のおばちゃん「あらあら、君達いつも一緒ねぇ。もしかして付き合ってるのかしら?w」
ξ゚听)ξ「え〜?私もっとカッコイイ人がいいですよーw」
(;^ω^)「は、はは・・・」



  
中学も2年生になると、少しは背伸びをしたくなるものだ。
男子は性に興味を持ち、AVの上映会を開いたり。
女子は年上の男に興味をもち、先輩を好きになったり。

ξ゚听)ξ「あ、あの・・・長岡先輩!私と、つ、付き合ってください!」
( ゜∀゜)「ん・・・まぁ、うん。良いよ別に」

('A`)「なぁ内藤。ツンが長岡先輩と付き合い始めたってマジ?」
(;^ω^)「え・・・?そうなのかお・・・?」
('A`)「なんだよ、お前いつもツンと一緒に帰ってるじゃん。知らなかったのか?」
(;^ω^)「・・・」



  
( ゜∀゜)「これマジうまー。ツンも食ってみ?奢ってやるから」
ξ゚听)ξ「ほんと、おいし・・・ありがと先輩」
( ゜∀゜)「だろ?次はゲーセンでも行く?俺UFOキャッチャーの腕プロ級よ?」
ξ゚听)ξ「あ、私プーさんとってほしい!」

( ^ω^)「ドクオー・・・ブックオフいこうお。立ち読みに」
('A`)「あー?ダリィから良いよ。それより俺んちでゲームしようぜー」

中学生の恋愛など、所詮はごっこ遊び。
その年頃の男子はまだまだ友達と遊ぶことに夢中で、恋に憧れる女子生徒とはすれ違ってしまうものだ。
長岡とツンも例外ではなかった。

ξ゚听)ξ「長岡先輩、なんでお祭りに誘ってくれないんですか?私のこと、嫌いですか・・・?」
( ゜∀゜)「えぁぁ?いや、お前だって内藤と一緒に帰ってるじゃん。別に俺なんかどうでも良いんだろ?」
ξ゚听)ξ「え・・・それは別に・・・」
( ゜∀゜)「大体俺もう受験だしさ、忙しいだよね。勘弁してくんない?」
ξ゚听)ξ「・・・はい・・・ごめんなさい・・・」

「なんかツンと長岡先輩って最近話してなくない?」
「あちゃー・・・自然消滅確定だね。ま、長岡先輩カッコイイし、仕方ないっしょ」
「そうよね、長岡先輩のこと好きな人いっぱい居るし、ツンにはちょっと荷が重かったって感じ?」



  
(´・ω・`)「ねぇ聞いた?ツンと長岡先輩ってわかれたんだってさ」
('A`)「へーぇ。だから最近ツンの奴元気ないのか」
(;^ω^)「ほ、ほほう。そんなこと言って、ショボンとかツン狙ってるんじゃないかお?」
(´・ω・`)「いや、別に興味ないし。それよりトライエースの新作でるらしいよ」

内藤たちが進級し、ツンの憧れの長岡先輩も高校に進学する。
ツンが第二ボタンを貰いに行くと、長岡は名前も知らない下級生に第二ボタンをあげたそうだ。
その日の帰り道、ツンはため息ばかりついていた。

ξ゚听)ξ「・・・はぁ」
( ^ω^)「何かあったのかお、ツン」
ξ゚听)ξ「別に・・・ねぇ、内藤・・・長岡先輩ってかっこいいよね、良い人だし・・・」
(#^ω^)「・・・そうかお?ちょっとサッカーできてバンド組んでるだけじゃないかお!全然大した事ないお!すぐ彼女変わるし、全然良い人じゃないお!!」
ξ゚听)ξ「っ!なによ、あんたがそんな事言えないでしょ!?長岡先輩のこと知らないくせにそんな事いわないでよ!!」
(;^ω^)「え?あ・・・いや、僕は・・・」
ξ゚听)ξ「最悪・・・私こっちから帰るから」

(;^ω^)「・・・ツン・・・僕は・・・」



  
「ドクオ先輩、ツン先輩って可愛いっすね」
「そうそう、なんか笑顔がまぶしいっていうか」
('A`)「んー、そうか?新入生のくせにおまえらマセてるなー」

('A`)「・・・ツン、か・・・」

三年生になると、クラスメイトの中にはお忍びで男子の家に泊まりに行く過激な女子が出てきた。
男子の中ではもてる奴の初体験の感想が広まり、それを聞いた思春期の少年達は否が応にも興味をそそられる。

('A`)「あ、もしもしツン?俺だけどわかる?」
ξ゚听)ξ「ドクオ君?どうしたのこんな時間に・・・」
('A`)「いや、なんか最近元気ないしさ、大丈夫かなーって」
ξ゚听)ξ「あ、うん・・・ありがと。・・・別に元気だけど?」
('A`)「そっか?けどさ、ツンって真面目にこう、かなり良いよな。俺さー彼氏に立候補しちゃおっかなぁ・・・なんてw」
ξ゚听)ξ「あ、あははは・・・w」



  
(;゜A`)「ブフォッ!!」
(´・ω・`)「うわっ、汚っ!」
( ^ω^)「どしたおドクオ?」

居酒屋のテーブルにドクオの吹き出したビールが飛び散る。
ドクオは口元をぬぐうと、内藤に食って掛かった。

('A`)「てめぇ内藤!どこでその話を聞いた!?」
( ^ω^)「高校のときツンに聞いたお・・・にしても、中学生とはいえキモイお、ドクオ?w」
('A`)「・・・ぬぅぅぅ・・・!俺の黒歴史がまさか今頃・・・!!」
(´・ω・`)「ふーん・・・ドクオそんな電話してたんだ。若気の至りって怖いよね」
( ^ω^)「ちなみに結局スルーされたお」
('A`)「うっせーうっせー!」

(´・ω・`)「けど高校のとき聞いたって・・・内藤ツンと違う高校じゃないか」
( ^ω^)「まぁ聞くお。結構僕も青春したんだお・・・」



  
高校進学を向かえ、仲良し三人組も離れ離れになることになった。
内藤は市内の工業高校に。
ドクオは農業高校。ショボンは、県立の高専に。
そしてツンは、長岡のいる進学校に進学した。

( ^ω^)「知り合い誰もいないお・・・情報科だから趣味があう人がいれば良いんだけど・・・」

中学時代、ゲームをして漫画を読んでばかりいた内藤は知らなかった。
自分がキモオタと呼ばれる人種だという事に。
新しい教室のドアを開けると、そこにはたくさんのクラスメイトがいた。

みんな、内藤と違った。
髪も整え、同じ学生服だというのにお洒落に見える。
中学校までは気付かなかったこと。
内藤はみんなとは違うという事実に、初めて気がついた。



  
( ,' 3 )「あれ?内藤じゃないか。内藤もここに来たんだ」
( ^ω^)「荒巻君・・・知り合いがいてよかったお」

だが、幸運だったのは荒巻という知り合いの存在か。
荒巻のおかげで、内藤は孤立しなかった。
まだクラスが打ち解けてない最初の頃は、荒巻が一緒に昼食をとってくれた。
そのおかげで、荒巻が作った友達と知り合う機会が生まれる。

(,,゚Д゚)「荒巻とオナチューらしいじゃん?よろしく」
( ^ω^)「こちらこそよろしくだお!」
( ´∀`)「あれ?暗い奴かと思ったけどそうでもないモナー」
( ,' 3 )「こいつあんまり垢抜けてないんだよね。おまえらで変えてくれない?」
( ^ω^)「お?お?」

こうして内藤は、恵まれた友人のおかげで高校デビューを果たした。
後に、内藤は心からデビューさせてくれた彼らに感謝することになる。



  
高校デビューを果たした内藤の生活は変わった。
家に篭る時間が少なくなり、良く外で遊ぶようになる。
このとき、ビリヤードやボウリング、カラオケなどの内藤に縁がないと思われていた遊びも覚えた。

高校生活はとても楽しかった。
今まで縁のなかった文化に触れて、内藤の世界は広がった。俗だと切り捨て見向きもしなかった世間がとても新鮮に見えた。
楽しい高校生活はあっという間にすぎ、気がつけばもう3年生の夏。

(,,゚Д゚)「マジさー、彼女が最近ウザイのなんの・・・」
( ^ω^)「女ってそんなもんじゃないかお?」
( ,' 3 )「内藤のくせに言うようになったしw」
( ´∀`)「じゃ今度の夏祭りで内藤ナンパしてこいモナーw」
( ^ω^)「ちょwwwやってやろうじゃないかおwww」
(,,゚Д゚)「おーし、言ったな!じゃ帰りにカラオケよってこーぜ!」



  
( ^ω^)「へい彼女、ちょっとお茶しないかお?」
「・・・はぁ?その台詞古すぎじゃない?wマジうけるんだけどw」
( ^ω^)「そうかお?まぁまぁ、それよりマックでも行こうお。それともちょっと奮発して居酒屋でも行ってみるかお?」
「補導されたりしないー?どうしよっかなぁ・・・w」

(,,゚Д゚)「な、なんであんなカビの生えた台詞で成功しそうなんだ・・・!?」
( ,' 3 )「内藤・・・恐ろしい子・・・!」
( ´∀`)「・・・って、あいつ何余所見してるモナ?」

( ^ω^)「・・・ツン・・・?」
「・・・?ちょっと、聞いてる?おーい?」
(;^ω^)「ごめんお!ちょっと急用が出来たお!」
「はぁ?ちょ、なんなのよあんたぁ!」



  
  
( ^ω^) (・・・やっぱりツンだお。一人で何して・・・)

高校最後の夏。
花火に照らされた夏祭り会場で、内藤はツンの姿を見つけた。
ツンは一人で椅子に座り、どこかをじっと見つめて。
見つめて、どこか悲しそうな表情を浮かべたまま立ち上がった。

( ^ω^)「あ・・・」
ξ゚听)ξ「え・・・内藤・・・?」



  
  
ξ゚听)ξ「なんか久しぶりじゃない?変わったね、内藤。服にも気つかってるみたいだし」
( ^ω^)「そうかお?以前がちょっとアレだっただけだお、そりゃ少しはマトモになるおw」
ξ゚听)ξ「そっかー・・・偉いね、内藤は。私はちっとも変わってないよ・・・」
( ^ω^)「・・・そうでもないお。ツンは前より、その・・・大人っぽくなったお」
ξ゚听)ξ「・・・ふん。べ、別に内藤に言われても嬉しくないけど・・・」
( ^ω^)「何があったか知らないし聞かないけど、一人で祭りにくるなんてつまらないお?一緒に夜店まわらないかお」
ξ゚听)ξ「・・・ううん、遠慮しとく。もう帰るし」
( ^ω^)「そっかお。人通りの少ないところまで送ろうかお?」
ξ゚听)ξ「い、良いわよ別に・・・」
( ^ω^)「・・・ツン、今度連絡しても良いかお?」
ξ゚听)ξ「好きにすれば?私が決めることじゃないわよ」

まだ祭りの真っ最中。
人ごみの中を縫って去っていくツンの浴衣が風でなびいている。
中学の時より、随分と綺麗になっていた。

( ^ω^)「ああ・・・そうするお」



  
  
(,,゚Д゚)「あーいたいた」
( ,' 3 )「せっかくナンパ成功しそうだったのに何処行ってたんだよ」
( ´∀`)「もったいないモナ・・・」
( ^ω^)「・・・ふっ。僕はロンリーウルフなんだおw」
(,,゚Д゚)「・・・はいはいクマクマ」
( ´∀`)「いってヨシ」

( ,' 3 )「・・・お、あれ長岡先輩じゃない?」
( ^ω^)「んぁ?」
(,,゚Д゚)「それ誰よ?」
( ,' 3 )「俺らの中学の先輩。上京したらしいけど帰ってきてたんだね」

荒巻の指した方向は、さっきツンが見つめていた辺りではないか。
道行く人々の合間に、彼女らしい女と腕を組んでいる長岡がいた。
二人で葡萄飴を舐めながら、とても楽しそうに笑っている。

( ^ω^)「・・・」

内藤は昔ツンと長岡が付き合っていた頃、少しだけ長岡のあの表情を見た記憶がある。
もしかしたら、ツンは椅子に座ってずっと長岡を見つめていたのだろうか。
ずっと悲しそうな表情で、楽しそうな長岡を。



  
  
( ^ω^) (まだ長岡先輩のこと好きなのかお、ツン・・・?いい加減吹っ切れば良いお・・・)

高校最後の夏。
夏祭り殻数日後、内藤は随分久しぶりにツンにメールを送った。
高校卒業後はどうするのか、と。

ツン:大学行くわ。教師になろうかと思って。
内藤:へー。僕は上京して専門職につくお。なんか年収1000万とか言われたおwww
ツン:マジで?なんなら私を嫁にしても良いわよ?w
内藤:ほう?ぜひお願いしたいおw
ツン:別にあんたがどうとかじゃなくて、給料目的だからね?勘違いしないように。
内藤:はっは、おけおけ。贅沢な暮らしさせてやるお?w

( ^ω^) (まーたツンは心にもないことを・・・けどなんでこんなに頬が緩むんだお?www)



  
  
ξ゚听)ξ「そろそろ怖いところじゃない?・・・ほらきたっ!きゃーwww」
( ^ω^)「ビクッ」
ξ゚听)ξ「あ、内藤今びっくりしたでしょ?ださいわね〜?」
(;^ω^)「ははは、やだなぁ別にびっくりしてないお?僕をびっくりさせたら大したもんだお?」

夏祭りでの再会から、二人は良く遊ぶようになった。
地元が同じこともあり、学校帰りには良くどちらかの家でビデオを見た。
取ったばかりの免許でドライブにも行ったし、映画も見に行った。海岸で何時間も馬鹿話したこともある。
長い空隙を埋めるように、二人は本当に良く遊んだ。
ツンはどうだか分からないが、内藤にとって生涯で一番楽しかった時間だと断言できる。
たった、三ヶ月だけだったが。

ξ゚听)ξ「なんかね、うちの学校にミルナ君って人がいるんだけど、その人がすっごくかっこいいんだよね」
( ^ω^)「ふーん?それじゃ僕の嫁になるなんてギャグかましてないで、逃げないうちに告白でもすれば良いんじゃないかお?w」
ξ゚听)ξ「・・・うん・・・そうね。明日あたりアタックしてみるわ」
(;^ω^)「へ?・・・あ、ああ、善は急げだお・・・」



  
  
贔屓目なしに、どう考えてもツンは可愛かった。
可愛いと綺麗の中間くらいだろうか。とりあえず、明らかにもてるのは間違いない容姿をしている。
そしてそれはつまり、告白してもふられる可能性が低いという事。

ξ゚听)ξ「ミルナ君OKだって。一緒に帰る約束したし」
(;^ω^)「そ、そうかお。バックアップは任せるお!」
ξ゚听)ξ「うん。何かあったら相談するわ・・・馬鹿・・・」

高校最後の、もう冬になるという時期。
そんな時期に、しかもいきなりの告白から始まった関係。
そういった経緯で付き合い始めて、うまく行ったカップルがいれば是非教えてほしい。
うまく行くはずがないのだ。それも進学校なら尚更。

(;^ω^) (・・・なんなんだお。この虚しさは・・・?)

内藤はわかっていたはずだ。
それが、恋心だと。
この時認めていたら、内藤はどんな人生を送ったのだろう。






  
  
('A`)「お前・・・ダメダメだな」
(´・ω・`)「さっさと告白すれば?って・・・その台詞は無いよ、内藤」
(;^ω^)「う・・・僕も青臭かったんだお・・・」

一旦昔話を中断し、内藤は新しいビールとつまみを注文した。
ドクオとショボンもそれぞれ追加を頼み、煙草に火をつける。
煙を吐き出しながら、内藤は昔話を再開した。

( ^ω^)「ふーっ・・・けどまぁ。苦い経験だけど得たものは大きかったはず、だと思いたいお」



  
  
ツンがミルナという男と付き合い始めて1ヶ月がすぎた。
たった1ヶ月の間に内藤は何回相談をされたのか、それすらも数えられないほど。

ξ゚听)ξ「ミルナ君って自転車に二人乗りしたとき、私を前に座らせるのよ?彼氏に漕いで欲しいのに・・・」
( ^ω^)「それは良くないお。男が漕ぐべきだお。なんなら僕のもとに帰ってくるかお?w」
ξ゚听)ξ「あははwけどまぁ、どうしてもって言うな・・・」
( ^ω^)「ま、冗談はおいといて。彼女に自転車漕いでほしいって人も結構いるお。それくらい気にしないで良いんじゃないかお?」
ξ゚听)ξ「・・・あ、そう。そうなんだ。ふーん。内藤頼りになるね」
( ^ω^)「いやいや、これからもミルナ君の思考をばっちりトレースだおw」
ξ゚听)ξ「・・・」

内藤はどんな相談にも親切に応じた。
彼氏への愚痴や相談でも、ツンと話すのが楽しかった。
僅かばかりの心の棘は感じたが、ツンの力になれると考えればそれも気にならない。

内藤だって、高校生活で一人や二人彼女が出来たことくらいある。
その時はメールを何通も交わすと面倒になったし、何時間も電話するのも苦痛だった。
それでもツンと話す時は、何も飾らず自然に話せて楽しかった。

内藤がもう少し大人だったら、その毎日のように来る相談の真意もわかっただろうに。



  
  
工業高校の終わりは、わりかし暇なものだ。
それなりの資格を取得していれば就職は出来るし、工業高校から進学する場合は大抵が推薦入学。
進学校のように猛勉強する必要はない。
だから内藤は、ずっとツンの話し相手になっていた。

ξ゚听)ξ「ミルナ君、進学せずに大阪いくんだって。一緒の大学行きたかったんだけどなぁ」
( ^ω^)「まぁ・・・そんなもんじゃないかお?それぞれ夢があるなら仕方ないお」
ξ゚听)ξ「別れたほうが良いのかな・・・」
( ^ω^)「それもまた良し、だお」
ξ゚听)ξ「けど私ミルナ君のこと好きだし・・・」

( ^ω^) (・・・そんなに好きなんて言ってなかったじゃないかお。文句ばっかり言って、聞く限りじゃミルナ君は何も彼氏らしいここしてないお・・・思い込み、かお・・・?)

そのうちツンは大学入試に向けての追い込みに入り、ミルナ君は自動車学校に通いだしたとか。
しばらくツンからの相談がこなくなって、内藤は夜眠る前にいつも考えた。

ツンのこと。自分のこと。
恋愛のこと。人生のこと。
どうすれば後悔しないのか。今自分は何がしたいのか。
眠れない夜もあった。頭が痛くなるほど悩んだ日もあった。
高校最後の一ヶ月。
ツンも友達も、皆それぞれの道を歩き出す瀬戸際に、内藤は自分の気持ちを思い知った。

内藤が数年越しの初恋にはじめて向き合った瞬間だった。



  
  
( ^ω^)「もしもし、ツン・・・?今日暇かお?」
ξ゚听)ξ「一応、受験も終わったし・・・しばらくは暇よ」
( ^ω^)「久しぶりにビデオでも見ないかお?」
ξ゚听)ξ「ん・・・そう、ね。じゃあ、お昼になったら行くわ」


( ^ω^)「どうだお、これ。ジョイソンvsパンティ!ツンってジョイソン好きだお?w」
ξ゚听)ξ「あ、これ見たかったのよねwさすが内藤、わかってるじゃない」
( ^ω^)「ふふん・・・伊達に何年もツンを見てないお」
ξ゚听)ξ「・・・え?」

ツンのこぼした小さな呟きが聞こえないように、内藤はビデオをデッキに入れる。
そのままいつものようにビデオの再生を始めたが、内藤には確かに聞こえていた。
ツンのこぼした小さな呟き。それは、ほんの少しだけ。

ほんの少しだけだが、悲しそうだった。



  
  
内藤の部屋を、二つの音が支配していた。
画面の中でジェイソンが斧を振り回している。
逃げる女性の悲鳴と木々の枝を折り進むジェイソン。そのTVの音。
そしてもう一つは、内藤の独り言。

( ^ω^)「僕はずっと考えてたお・・・ミルナ君のことはツンの話でしか知らないけど、ミルナ君はツンを幸せにしてくれるのかって」
ξ゚听)ξ「・・・」
( ^ω^)「そして、恋愛っていうのはどうすれば一番良いのか・・・好きな人を愚直に追いかければ良いのか、それとも自分のことを思ってくれる人と一緒にいるほうが、結果的に良いのか・・・」

ツンは普段、映画を見ている最中に内藤が話しかけると怒る。
映画は静かに見ろと。けど今回ばかりは、ツンは黙っていた。
ただじっと、表情さえ動かさずにTVを見ている。

映画を見始めてからどれだけたったのか。
すでに内容は終盤にさしかかっている。
画面の中で、主人公の男とヒロインが抱き合うラスト。
愛してくれる人が一番良い。画面の中のヒロインの台詞は、もしかしたら神様か何かが内藤に答えてくれたのだろうか。

( ^ω^)「もしその人を本当に好きな人と一緒にいるのが幸せな形だっていうなら・・・僕はきっと、ツンの事を、愛、してると思うお・・・」



  
  
居酒屋の客は、気付けば随分減っていた。
内藤の話に耳を傾けていたドクオが音をたててテーブルにジョッキを降ろす。

('A`)「良く言った!かなり臭い台詞だがこの際それくらいのほうが良い!」
(´・ω・`)「・・・けどツンは、断った。そうだね内藤?」
('A`)「あん?・・・それでも振られたのか?」
( ^ω^)「ま、そんな台詞は臭いっていうかキモイおwふられたって良くわかったおショボン」
(´・ω・`)「だって・・・ツンは、このm・・・」
('A`)「えぇい!なんで断られたんだよ!あーくそっ、親父、生中おかわり!」

( ^ω^)「僕が悪かったんだお。もっと早かったら・・・っていうのは、女々しすぎるかお?」

内藤は短くなった煙草を消して、新しい煙草を取り出した。
紫煙を吐き出しながら細められた目は、過去を見つめているのだろうか。



  
  
ξ゚听)ξ「ちょっと内藤、映画の見すぎじゃない?そんな台詞はじめて聞いたわw」
(;^ω^)「え・・・?」
ξ゚听)ξ「もー、照れるじゃない。そういう台詞はちゃんと好きな人に言ってあげなさいよ。あ、私そろそろ帰るね」
(;^ω^)「ちょ、ツン!まっ・・・聞いていいかお!?」

玄関でツンの手をとり、引き止める。
この瞬間のことは良く覚えている。昨日の出来事のように。
あれは3月27日、とても晴れた天気のいい日だった。

ξ゚听)ξ「・・・ん?なぁに?」
( ^ω^)「ミルナ君と一緒にいて、楽しいかお?幸せかお?・・・自然に、笑ってられるのかお?」

玄関は差し込む陽光で明るかった。
もし大雨でも降っていれば、見なくてすんだのだろうか。
せめて曇りなら、せめて夜だったら、きっと見なくてすんだのだろう。

ξ゚听)ξ「楽しいに決まってるじゃない・・・あんた・・・しつこくって、キモイ、のよ・・・!!」

ツンの目に僅かに浮かんだ涙を。



  
  
4月3日。
ツンは内藤に何も知らせずに行ってしまった。
後で聞いた話だと、かなり予定を繰り上げて急に引っ越したらしい。

( ^ω^)「・・・幸せっていうのは・・・なんなんだお・・・」

内藤は高校の友達と遊んだ。
思いっきり遊んだ。
夜通し遊んで、家に帰らない日も多かった。
どうせ眠れなかったから。

いつか遊び歩いた繁華街ですれ違った男が、女達にミルナ君と呼ばれていたのは。
気のせいだろうか。



  
  
(,,゚Д゚)「幸せの形?どうしたんだ急に?」
( ^ω^)「ちょっと哲学してるんだお・・・」
(,,゚Д゚)「ふーん・・・そうだな、俺はしぃが居ればそれで良いよ。それだけで何でも出来るさ」

(*゚ー゚)「ギーコー?ねーちょっとー?バス出ちゃうよー?ギコってばー」
(,,゚Д゚)「っと・・・じゃ、俺そろそろ行くわ。同窓会あったら絶対呼べよ?それと、京都にきたら連絡よこせな?」
( ^ω^)「ああ、しぃさんと仲良くやるお」
( ,' 3 )「じゃね、ギコ。帰ってくるときは八橋よろしく」
( ´∀`)「地下鉄で迷子になるんじゃないモナー」

(,,゚Д゚)「じゃーなお前らー!また来年会おうぜー!」

高校の仲間たちも次第に各地に散っていく。
京都で就職したギコは、親に黙って彼女のしぃを連れて行った。
荒巻は地元の市役所に勤め、モナーは東京で就職。

そして内藤は大阪へ。



  
  
('A`)「そんでこっちで働いてるうちに、俺らと会ったわけだ」
(´・ω・`)「僕が大阪の本社勤務になって、ドクオが転勤してきて・・・」
( ^ω^)「梅田の地下街で酔いどれてるときに、偶然僕らは再会したお・・・」
('A`)「んでもって今に至る、と・・・あーぁ、もう空が白くなる時間じゃねーか」
(´・ω・`)「で・・・まだ続きがあるんだろう?」
( ^ω^)「そのとおりだお。大阪に来ても、ツンとの縁は切れてなかったらしいお」
('A`)「けどよ、そのまま一生会えないみたいな最後だったじゃねーか。何があったんだ?」
( ^ω^)「親父、梅しそもも串5本。あと生中」
('A`)「おいって」

( ^ω^)「・・・ツンはミルナ君に会いに来たんだお。ミルナ君のいる、この大阪まで」



  
  
大阪に来て一年目の夏。内藤は実家に帰省した。
同級生たちも地元を離れて働き出した最初の年という事で、ほとんどが地元に戻ってきている。
ギコとしぃ、荒巻にモナーに、会えはしなかったが恐らくドクオとショボンも帰ってきていただろう。
そしてもちろん、ツンも帰ってきていた。

( ^ω^)「うーん・・・やっぱり自分の家は楽で良いお」
J('ー`)し「お風呂沸いたわよー」
( ^ω^)「あいおー。自分でやらなくても風呂沸かしてくれる・・・今思うとありがたいことだお」
J('ー`)し「あら、お友達きたわよ」
( ^ω^)「あ、ギコ達だお。ちょっと行ってくるお」
J('ー`)し「早く帰ってくるのよ」

たった1年で高校の仲間たちはすっかり都会人になっていた。
地元で働いている荒巻がぶーたれていたのを覚えている。
母親のいう事など忘れて、内藤は日付が変わるまで遊んだ。

( ^ω^)「ふー・・・みんな何だかんだで変わってないお。ギコなんか結局しぃさんのケツにしかれてるおw」

家に帰る前に、内藤は海を見に来ていた。
別に何か考え事があるわけじゃない。ただ、いつからか夜遅くに海を見にくる癖が出来ていたから。
そういえばこの浜辺に良くツンを誘ったのは、その癖のせいだったのだろうか。
まったく、いらない癖をつけたものだ。

ξ゚听)ξ「・・・なんでだろうね。内藤はここに居るってわかってたよ・・・お盆に海見てると連れて行かれるよ?」
( ^ω^)「・・・・・・それは怖いお。そうなったら助けてくれるかお?」

その癖さえなければ、こうして再び会うこともなかっただろうに。



  
  
ξ゚听)ξ「そうなったら逃げるわ。怖いからね」
( ^ω^)「そうかお・・・それでこそツンだおw」

ツンの声は後ろから聞こえる。
内藤は振り向かなかった。あくまで自然に海を見つめながら受け答える。
どうしてこんなに動揺がなかったのか、今考えてみると不思議なものだ。
ギコや荒巻たちと飲んだ酒のおかげだったのかも知れない。

( ^ω^)「で、ここに居るってわかってたって・・・もしかして何か用なのかお?」
ξ゚听)ξ「ん・・・別に、なんとなくよ。近くを通ったから、ついでよ。ついで」
( ^ω^)「そっかお。大学は楽しいかお?」
ξ゚听)ξ「そうそう、すっごく気の会う友達出来たのよ。なんかね、内藤にちょっと雰囲気が似てるのよねw」
( ^ω^)「僕に似てるのかお・・・それは会ってみたいお」
ξ゚听)ξ「うん・・・ところで内藤。お盆の夜に一人で座ってて怖くないの?その、怖いなら隣座ってあげるわよ?」
( ^ω^)「・・・そうだお、怖いお。ツンが嫌じゃなかったら、座ってほしいお」
ξ゚听)ξ「でしょ?そうよね、お盆だもんね。仕方ないなぁ・・・中学校の肝ためしも結局私にくっついてたし・・・」

ツンは軽い足取りで内藤の隣に座る。
ローライズのジーンズで砂浜に腰を落としたせいで砂がはいったのか、少しだけパンツの中に手を突っ込んだりして。
ツンがそんな所を見せるのは内藤の前でだけだった。

( ^ω^)「あーぁー・・・ツン、はしたないお。もう少し貞操観念を・・・」
ξ゚听)ξ「え?あー大丈夫大丈夫w内藤相手じゃないとこんなことしないからw」

それは、少しは内藤を特別視してくれているのか。それとも、内藤を男としてみていないのか。



  
  
( ^ω^)「・・・・・・」
ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・」

ツンが座った後、沈黙が訪れる。
静かな波の音と、晴れ渡った星空。
その下に男女が二人きりで座っているなんて、まるでドラマのような話だ。

( ^ω^) (・・・きっとドラマの主人公なら、気の利いた台詞を言えるんだろうお)

星が綺麗だとか、波が良い音だとか。
とてもそんなことを言う気にはなれなかった。
口を開こうとするたびに、1年前のツンの言葉が思い出される。
しつこくって、キモイ

( ^ω^) (去年のこと、ツンは許してくれたのかお・・・?)

どれくらい時がたったのか。
長い沈黙を破ったのはツンだった。

ξ゚听)ξ「・・・最近ね。ミルナ君大阪でバーテンのバイト始めたんだって。向こうじゃ可愛い女の子もいっぱいいるんだろうね」
( ^ω^)「ふっ・・・バーテンね。ミルナ君らしいお。会ったこともないけど」



  
  
ξ゚听)ξ「・・・そうね。会いたいって言ったらね、お前がこいだって。俺のこと好きなんだろ?って」
( ^ω^)「・・・・・・」
ξ゚听)ξ「笑っちゃうわよね。どこからその自信は出てくるんだって感じ」
( ^ω^)「ツン・・・もう夜も遅いお。家の人、心配してるんじゃないかお?」
ξ゚听)ξ「・・・うん。そうよね」
( ^ω^)「いつでも相談してくれお。電話でもメールでも出来る限り力になるお」
ξ゚听)ξ「そう・・・ありがと。じゃ、帰るね・・・内藤は?」
( ^ω^)「僕はもうちょっとここにいるお・・・」

もう思い出せないが、もしかしたらこの時、内心でイラついていたのかもしれない。
まだミルナの話をするツンと、ミルナのツンへの態度。
そして、素っ気無い返事をする自分に。

ツンの足音が遠ざかっていく。
その足音、砂の音は心なしかいつもより遅く。時には止まって。
波の音で足音が聞こえなくなるくらい遠ざかった頃、内藤はようやく振り返る。
振り返った先で、ツンは内藤を見つめていた。

ξ゚听)ξ「私、今度大阪に行くわ・・・その時は、内藤に連絡して良い?案内とか、させてあげるから・・・」
( ^ω^)「・・・案内はミルナ君に頼むべきじゃないかお?」
ξ゚听)ξ「なんていうか・・・内藤は、そう。弟みたいな感じだから。安全かなぁ・・・なんて。じゃ、今度また連絡するわ」

ツンが去った後も、内藤はずっと海を見ていた。
空が白くなっても、車の音が聞こえだしても、ずっと海を見ていた。

( ^ω^)「・・・僕は・・・弟じゃないお・・・ツン・・・」



  
  
('A`)「弟発言キタコレ」
(´・ω・`)「あるよね。男として見られてないっていうか、恋愛対象じゃないっていうか・・・」
( ^ω^)「まぁ・・・今思うと僕はかなり煮え切らない奴だったお。今じゃ僕は大阪ミナミの夜王とさえ呼ばr」
('A`)「親父ちーかま追加ー」
( ^ω^)「・・・夜王」

居酒屋はすっかり静かになっていた。
内藤たち以外に客は2、3人しかいない。おかげで親父が追加注文を持ってくるのが速くなる。
空になったジョッキが片付けられ広くなったテーブルに肘をつき、内藤はドクオの枝豆をつまんだ。

('A`)「あ、てめー」
( ^ω^)「話料だおwここからまた厄介なことになるんだお」



  
  
盆休みが終わって、ツンは大学に戻っていった。
内藤にはまだしばらく休みがある。
本当なら毎日友達と遊び歩いていたのだろうが、どうにも気だるかった。
それを心配したのか、ある日内藤は半ば強引に荒巻に連れ出された。

( ^ω^)「・・・荒巻〜、僕は今人生という壁にもたれかかってるんだお。遊ぶ気力は・・・」
( ,' 3 )「まぁまぁ。そういう時もあると思うけどね、ぱっーと遊べば気も晴れるさ」

内藤の地元は田舎だ。都会と違って、遊びに行くにも片道数十分はかかる。
内藤は荒巻の車で、真っ暗な田舎の夜道を走っていた。

( ^ω^)「そんな楽なもんじゃないと思うけど・・・」
( ,' 3 )「それにほら、実は内藤に会いたいっていう子がいてね」
( ^ω^)「・・・?僕に会いたい?」

向かっているのはカラオケ。
その途中で、荒巻は車をとめた。最近出来たらしいコンビニは田舎人にとっては珍しいらしく、意外なほど賑わっている。
コンビニの前には若者がたむろし、中では主婦の井戸端会議が開かれてるようだ。
田舎ではよくあることだが、みんな知っている人だ。




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