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  ( ^ω^)ブーンは国を滅ぼすようです



発展国VIP。

( ^ω^)「戦士よ、立ち上がれ」

(´・ω・`)「嫌だ」

(´・ω・`)「戦う理由が無い」

( ^ω^)「裏切りものは死ね」

( ^ω^)「グランドソード」

(´・ω・`)「ぎゃー」




('A`)「それがレジスタンスのやり方か」

( ^ω^)「そうだ」

('A`)「ブーン、お前変わったな」

('A`)「昔はやさしかったのに」

( ^ω^)「昔の話だ」




ξ゚听)ξ「ブーン様、お茶をお持ちしました」

( ^ω^)「ありがとう、ツン」

ξ゚听)ξ「いえ、礼には及びません。私は貴方に仕える身ですから」

( ^ω^)「ツン……」

ξ゚听)ξ「では」




('A`)「ツン、逃げよう」

ξ゚听)ξ「いきなり何よ」

('A`)「ブーンはやりすぎた。政府を滅ぼす前に内乱で死ぬ」

ξ゚听)ξ「みんなの為よ」

('A`)「どうかな? あいつ自身のためかもしれない」

ξ゚听)ξ「何よ!ドクオのばかぁ。嫌い」

('A`)「ツン、好きだ」




〜〜〜十三年前〜〜〜

( ^ω^)「ぶーんはおうさまになって、平和なくにをつくるお!」

ξ゚听)ξ「じゃあ私はおひめさま〜」

('A`)「じゃあ、僕はしつじ〜」

ξ゚听)ξ「ひつじ〜?」

('A`)「めぇ〜」

( ^ω^)「あははははは」

〜〜〜〜〜

ξ゚听)ξ「ばかぁ」




(`・ω・´)「税金をあげろー」

( ^Д^)「はいー」

(`・ω・´)「今日はパーティーだー」

( ^Д^)「はいー」

(`・ω・´)「兵士をもっと集めろー」

( ^Д^)「いえっさー」




( ^ω^)「もう限界だ」

('A`)「そうだな」

( ^ω^)「明日、国を落とす」

('A`)「しかし、兵力が足りない」

( ^ω^)「気合いでカバーするお」

('A`)「……」




( ,,゚Д゚)「明日、攻め込むらしいぞ」

( ∵)「勝てるのか?」

( ,,゚Д゚)「わからん」

( ∵)「そもそも、勝ったら本当に平和になるのか?」

( ,,゚Д゚)「わからん」

('A`)「……」




('A`)「本当にやるのか?」

( ^ω^)「もちろんだ」

('A`)「兵士の士気がサガットル」

( ^ω^)「大丈夫だ」

('A`)「無駄死する気か?」

( ^ω^)「そんなつもりは無い」

('A`)「じゃあやめろ」

( ^ω^)「嫌だ」

( ^ω^)「俺はリーダーだぞ。逆らうな」




('A`)「ツン」

ξ゚听)ξ「こんな夜中に何かしら?」

('A`)「逃げよう」

ξ゚听)ξ「だめよ」

('A`)「新天地へ二人で逃げよう。新生活をしよう」

ξ゚听)ξ「だめよ」

('A`)「どうして?」

ξ゚听)ξ「私は死ぬまでブーンと」

('A`)「わからずやめ。しねばかおんな」




( ^ω^)「決戦の日だーいくぞー」

( ,,゚Д゚)( ∵)「おー」

(`・ω・´)「反乱だー。たおせー」

( ^Д^)「いえっさー」




('A`)「はじまったかー」
('A`)「やってられるか。故郷よりも命のほうが大切だぜフハハー」
('A`)「あいつら死ぬのかなぁ」
('A`)「死ぬだろうな」
('A`)「誇らしい顔で死ぬだろうな」
('A`)「……マンドクセ」




( ^ω^)「突き進めー」

( ,,゚Д゚)( ∵)「おー」

(`・ω・´)「たおせー」

( ^Д^)「いえっさー」

( ^ω^)「わが生まれ故郷をー」

( ^ω^)「権力と武力で汚す愚か者を倒せー」

( ,,゚Д゚)( ∵)「おー」




('A`)「かなうわけないよなぁ」

('A`)「勝てないだろ。常識的に考えて」

('A`)「俺一人いなくても変わらないって」

('A`)「ツンとブーンは長い付き合いだった」

('A`)「でも、ここでさよならだ。価値観の違いってやつですねー」



('A`)「……いまさら、戻れませんよ」




( ^ω^)「もう少しだー」

( ,,゚Д゚)( ∵)「おー」

(`・ω・´)「早くたおせー」

( ^Д^)「さーせん」

( ,,゚Д゚)「おらー。ギコさまをなめるなよー」

「うぎゃ!しんだ!」

( ,,゚Д゚)「はっはっは。俺は強いぞー」




〜〜〜〜〜

(*゚ー゚)「あなた、いつ帰ってくるの?」

( ,,゚Д゚)「戦いが終わったらだぞー」

(*゚ー゚)「うまれてくる赤ちゃんのために、がんばって」

( ,,゚Д゚)「おー」

〜〜〜〜〜

( ,,゚Д゚)「うおおー」

\(^o^)/「ぎゃっ。ぐっわ。どうしてそんなに強いんだー」

( ,,゚Д゚)「背負ってるものがちげーんだよー」

\(^o^)/「オワタ」




\(;^o^)/「つよいぞーにげろー」
\(;^o^)/「しにたくないよー」
\(;^o^)/「おわりたくないよー」
\(;^o^)/「コワイヨー」

(`・ω・´)「なにごとだー」

( ^Д^)「兵士がにげた。プギャー」

(`・ω・´)「なんとかしろー」

( ^Д^)「いえっさー」




( ^ω^)「残り兵士もすくないぞー」

( ,,゚Д゚)「おー」

( ∵)「大丈夫かー?」

( ,,゚Д゚)「なんのこれしき」

( ^Д^)「大砲をくらえー」

( ∵)「オワタ」




( ^Д^)「ばこーん」

( ,,゚Д゚)「ぐはぁ」

( ^Д^)「なにぃ、弾をくらっても突っ込んでくるとは」

( ,,゚Д゚)「しぃ、すまん」

(;^Д^)「ぐああ。切られた……敵ながらあっぱれ」

( ∵)「ギコー」

( ^ω^)「悲しんでいるひまはないぞ」

( ∵)「そうだな」




( ^ω^)「ふひひ。ついに王室だお」

( ∵)「覚悟しろー」

(`・ω・´)「たすけてー」

( ^ω^)「却下」

(`・ω・´)「ふふふ、ばかめ」

ぎゃっ!ぐっわ!

( ^ω^)「なにー?」

( ∵)「民衆が押し寄せてきました。オワタ」




(`・ω・´)「こいつらを倒した奴、金貨十枚あげるよー」

( ^ω^)「外道め」

( ∵)「まずい。数がはんぱねー」

「ぎゃっ!ぐっわぐわあぐっふ!」

( ∵)「どんどん死んでる。このままじゃヤバイ」




「お前がリーダーか」

( ^ω^)「思い直せ」

「うるさい。王様にはむかう悪いやつめ」

( ^ω^)「ここまでか」

('A`)「ちょっとまちのすけ」

( ^ω^)「ど、ドクオー!?」




( ^ω^)「逃げたんじゃなかったのかー?」

('A`)「やっぱやめた」

('A`)「みんなーきいてくれー」

('A`)「こいつはレジスタンスのリーダーで、俺の友達のブーンだー」

( ^ω^)「かってにともだちにするな」

('A`)「やかまし」




「お前も仲間かー」

('A`)「そうだー。聞いてくれー。こいつはオマイラのために戦ってるんだー」

(`・ω・´)「だまされるなー。どっかの宗教といっしょだー」

('A`)「こいつは誰よりもこの土地をあいしてるんだぜー」

(`・ω・´)「口ではなんとでもいえる」

('A`)「そうだけど……」




「おまえらのせいで税率あがったらどうしてくれるー」

「そうだー。お前らのせいだー」

('A`)「そうやって、何もしないで、理不尽な重圧に耐えて何になる」

('A`)「歯向かうこともしないで、へこへこ頭下げて、家族殺されてもへこへこして」

('A`)「故郷荒らされても、木を倒されても、オマイラは何も思わなかったん?なぁ、どうなん?」

(`・ω・´)「キー! 口だけは達者ね。はやくやっておしまいー」

「……」

(`・ω・´)「あれれー?」




('A`)「俺には、思い出の場所があるー」

('A`)「むかし、友達と遊んでた場所だー」

( ^ω^)「それって……」

('A`)「ひとりぼっちで人生オワテた俺と一緒に遊んでくれたー」

('A`)「人生ハジマタ場所なんだー。そこすら、こいつらは踏みにじるー」

「ドクオちゃん……」

('A`)「おう、果物屋のおばちゃんおいすー」




('A`)「だから、おれたちはたたかってるー」

('A`)「みんな、信じてくれー」

('A`)「以上です」

(`・ω・´)「異常だよー。こいつら異常。はやくころせー」

「……」

(`・ω・´)「おい、はやくころせー」

( ^ω^)「死ぬのはおまいだお」

(`・ω・´)「そんなー」

グサッ

(`・ω・´)「死にたくないよぉ……死んだ」





( ^ω^)「新国王、ブーンだおー」

「わーわー」

('A`)「やったなブーン」

('A`)「じゃ、裏切り者は帰るよー」

( ∵)「ドクオさん」

('A`)「ビコーズたん、今までサンキューなー」

( ∵)「いってしまうのですか?」

('A`)「イエス」

( ∵)「せめて、ツンさんやブーンさんに挨拶を」

('A`)「わかってないなあ。俺は裏切り者だぜ?
    オウサマを裏切って、おひめさまを誘惑しようとしたジュウザイニン」

( ∵)「ドクオさん……くぅ、なかせるぜ!」




('A`)「じゃ、みんなによろしくなー」

( ∵)「まってください」

('A`)「おいおい、gdgdだな」

( ∵)「この手紙をどうぞ」

('A`)「誰から?」

( ∵)「それは開けてからのお楽しみ。さ、はやくいかないと殺しますよ?
    あなたはジュウザイニンですからねー」

('A`)「コワイヨー」

( ∵)「さようなら、ジュウザイニン」

('A`)「最後までイヤミな奴だ」




( ^ω^)「新国王のブーンでーす」

ξ゚听)ξ「姫のツンでーす」

「わーわー」


ξ゚听)ξ「ふう、挨拶も疲れるわー」

( ^ω^)「本当だねー」

(*゚ー゚)「おじゃまします」

( ^ω^)「あなたはだれですか?」

ξ゚听)ξ「早くも浮気? キー!」




(*゚ー゚)「旦那のギコがおせわになりました」

( ^ω^)「あ……」

ξ゚听)ξ(やだ、私としたことが、空気嫁)

( ^ω^)「このたびは、ゴメイフクを、えーっと」

(*゚ー゚)「王様」

(;^ω^)「ひぃ! すいません」

(*゚ー゚)「お願いがあります」

(;^ω^)「?」




(*゚ー゚)「こんかいの争いで、多くの人が死にました」

(*゚ー゚)「ギコも、そのひとりです」

(*゚ー゚)「争いは、かなしみやぞうおしかうみません」

(*゚ー゚)「だから、やくそくしてください。私たちのような
    悲しみを背負ってしまう人を、極力ださないように、全力をつくすと」

(;^ω^)「これは重い」

ξ゚听)ξ「それが、王様のセキニンってやつよ」




( ^ω^)「わかったお」

( ^ω^)「でも、いずれあらそいは起こるお」

(*゚ー゚)「はい……」

( ^ω^)「ニンゲンは、おろかで、ドンヨクで、愚かだから」

ξ゚听)ξ「二回言ってるわよ」

( ^ω^)「こまかいところはいいから」




( ^ω^)「もし、争いがおこったときは……」



( ^ω^)「まもるべき、大切な人たちのために、たたかうお」

ξ゚听)ξ「よくいった!えらい!」

(;^ω^)「いたいお。叩くなおー」

(*゚ー゚)「……私、いっしょうけんめいいきます」

( ^ω^)「それが、ギコの願いでしょう。しっかり、子供をそだてなさい」

( ^ω^)「ホッホッホ」




('A`)「さてと、さいごのみおさめだーいえーい」

('A`)「もう、かえってくることはないだろうなー」

('A`)「さらば、わが故郷」



('A`)「あ、手紙忘れてた」

('A`)「ビリビリっとなー」

('A`)「なんだこれ。手紙じゃないじゃん。えーっと」

('A`)「……新しい国民標と、指令状?」



('A`)「うっそー」




――――

あれから、少しだけ時が経った。
新しい王を迎えた国は、ゆっくりと、着実に成長していった。

( ^ω^)「すっげーのど渇いたおー」

ξ゚听)ξ「私もよ。ドックン、ドックーン」

('A`)「……およびでしょうか?」

( ^ω^)ξ゚听)ξ「喉かわいた」

('A`)「……かしこまりました。お茶を用意いたします」




( ^ω^)「お茶ウマー」
ξ゚听)ξ「ウマー」

('A`)「では、私はこれで」

( ^ω^)「あー、ドックン。ちょっと待ちなさいって」

('A`)「なんでしょうか?」

( ^ω^)「私がありがたいお話をしてあげましょー」

('A`)「?」

ξ゚听)ξ「ぱちぱちぱち」




( ^ω^)「むかしむかし、この国が、まだ悪い王様にしはいされていたときー」

ξ゚听)ξ「ふんふん」

( ^ω^)「ちっぽけな男が、反乱軍にいましたープッw」

('A`)「……」

( ^ω^)「そいつは半端もので、何をするにも中途半端ー」

ξ゚听)ξ「ダサッ!」

( ^ω^)「しかーし」




( ^ω^)「彼は夢を叶えました。執事になりたいという夢を」

ξ゚听)ξ「へー」

( ^ω^)「しかし、彼はかつて友人を裏切った男。
       おもい十字架をせおったまま、生きてきました」

( ^ω^)「ところがどっこい。仕えた先は、その友人の国。オワタ」

ξ゚听)ξ「アチャー」

( ^ω^)「ところが、その友人は彼に気づきませんでした。
       いや、気づかない振りをしていたのでしょうかー」

ξ゚听)ξ「友人GJ」

( ^ω^)「しかし、本当は違いました。友人は、すでに彼を許していたのです。
       執事は一生、その人に仕えたとさ。めでたしめでたし」




( ^ω^)「どうだったかお?」

('A`)「……ひじょうに、良い話でしたな」

( ^ω^)「ドックンも、こういう執事になれるといいお」

('A`)「ええ」

ξ゚听)ξ「しかし、ドックンって本当に変な名前ね」

('A`)「……自分は気に入っておりますが」

( ^ω^)「だよねー」

ξ゚听)ξ「名付け親はセンス無いわね」

(#^ω^)ビキビキ

ξ゚听)ξ「あら、どうしたのかしら?ほほほー」




今、俺はとある国で執事をしている。
ドクオという名を捨てて、ドックンという名前になった。
月がきれいだ。王様はグースカ眠っている。無用心だ。

俺は、もう半端はやめる。

死ぬまでこの国に仕えてやる。
何があっても、このオバカな王に仕えてやる。


なぁ、この意味わかるか?


――――俺は、今、幸せってことなんだぜ。




fin


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