【番外編1・ドクオは正義とは何かということについて考えるようです】



('∀`)    「おっ!! ハインハイン、いいもんみっけた」

从 ゚∀从 「ん? なんだ?」

('∀`)    「 『正義・悪』 って本さ。懐かしいな、小さいときよく読んだっけ」

从 ゚∀从 「ごめん、俺読んだことねえ」

('A`)    「じゃあ読んでやる、この話でいいかな。むかしむかし………………」

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むかしむかし、ずぅーっと西の海の向こうに、VIP国という国がありました。

そこはまあまあ平和な国でしたが、国の周りの海には海賊がいて、住民達はいつも怯えていました。

さて、海賊と戦うための海軍がVIP国にはありますが、その海軍に

(;'A`)    「998、999、1000!!」

ひときわ熱心に訓練をするドクオという青年がおりました。

彼は漁師だった両親が海賊に殺されており、そのため海賊を滅ぼそうと海軍に入っていたのです。

そのころVIP国の海では、「ハインリッヒ高岡」という海賊が暴れ回っておりました。



ハインリッヒは強力な海賊ではありますが、物を盗んでも人は殺さずに解放し、

そのため海軍からは一目置かれていました。

しかし所詮物取りであることに変わりはないので、海軍では討伐部隊を組織することになりました。

その討伐部隊に、ドクオがいました。

ドクオの上司のブーンという青年が

( ^ω^) 「ドクオはもう充分に強いですお!! そろそろ討伐をさせるべきですお!!」

と懇願したため特別に入隊することができたのです。

ある日の午後、討伐部隊は作戦を実行しました。あらかじめ金、銀などを載せた船が

VIP国の港を出港するとデマを流しておき、その船に討伐部隊を沢山乗せておく作戦です。

VIP国の港の沖で、案の定ハインリッヒ達が討伐部隊の乗った船に乗り込んで来ました。


そこで初めて、ハインリッヒ達は自分たちが罠にはめられた事に気付いたのでした。

討伐部隊は沢山の死者を出しながらも、なんとか首領のハインリッヒ高岡を捕らえることが

できました。驚いたことに、ハインリッヒ高岡はまだ16にもなっていないような少女でした。



VIP国では海賊の首領は裁判にかけられ、まず例外なく絞首刑になります。

ドクオは自分達のことを正義だと信じて疑いませんでした。そして、「悪」である

海賊達が死刑を宣告されたときの顔を見ることと、裁判の終わりに海賊達が言う

この世への不満などを冷酷な気持ちで聞くのが楽しみで、裁判には毎回顔を出していました。

だからこそ、裁判の終わりにハインリッヒが言った

从;゚∀从 「おまえら国民に暴力を振るったり海の向こうの新大陸の原住民を
       虐殺したりしてなにが正義だ!!」

という言葉がずっしりと心にのしかかってしまいました。

ドクオは国民と海軍の仲が悪いことを知っていました。そして、海の向こうに新大陸を発見し、

そこを征服していることも知っていました。

そしてドクオは、ハインリッヒが言っていることが全て真実であるような気がしてなりませんでした。



ドクオは海軍の総隊長室へ行きました。本当のことが知りたかったのです。

(;'A`)    「総隊長殿!! 裁判の席でハインリッヒが言ったことは本当でございますか!!」

( ^Д^)   「…………………………………………………………………」

(;'A`)    「答えてください!!」

( ^Д^)   「……………………………………ああそうだ。本当だ」

(;'A`)    「ッ!?」

そのとき、ドクオの中で何かが変わりました。

今までドクオは海軍のやることは全て正しいとおもっていました。

しかし、罪もない人々に暴力を振るったり、虐殺をしたりといったことは

ドクオは正義ではないと思っています。ドクオは何が正しいのか、訳が分からなくなっていました。

三日ほど、ドクオは部屋からも出ず、悩んで悩んで悩み続け、そして一人で決断しました。

 「自分を信じるほかはない」 と。

ドクオはすぐにクーデターを起こす準備を始めました。

彼にとって幸いだったことは、意外にも裁判でのやりとりを聞いていた者が多かったことでした。

そのためドクオに賛同する者も多く、準備は着々と進んでいきました。



クーデター決行の一週間前、ドクオは絞首刑を4日後に控えたハインリッヒの独房に向かいました。

从 ;〓从 「ひゃひ!? ひょ、ひょひゃへひゅ!!」

(;'A`)    「ひっでえ………」

そこはとてもひどい様相でした。ハインリッヒは全裸で体中に痣をつくり、猿轡をかませられ、

ひどく衰弱している様でした。

ドクオはハインリッヒを自分の部屋に連れて行きました。

(;'A`)    「どうしたんだその体の痣は?」

从 ;∀从 「す、ストレス解消だって………」

(;'A`)    「全裸だったのは?」

从 ;∀从 「どうせ死刑になる女だからって………」

ここにきて、ドクオにはっきりとした怒りがわいてきました。

ドクオは、必ずクーデターを成功させようと固く決心しました。



クーデター当日。海軍の司令塔前広場に集まった反乱者はドクオやブーンをふくめ海軍全体の6割を占めました。

('A`)    「みんな、死ぬなよ」

そう言った反乱軍大将のドクオは、爆弾を司令塔の入り口に仕掛けて司令塔入り口を吹っ飛ばしました。

('∀`)    「みんな、『この世の正義』じゃない。『自分の正義』を信じるんだ」

サーベルをかまえたドクオは、穏やかな顔で司令塔に突撃していきました。

クーデター中の事や終わってすぐのことはあまりよく解っていません。

しかしクーデター後に海軍総隊長が替わったこと、新大陸の原住民虐殺が終わったこと、

そしてクーデターが終わった直後に二人の男女が海軍基地から出てきたという目撃情報から

どうやらクーデターは反乱軍側の勝利で幕を閉じたようです。









             あなたの「譲れない自分の正義」とは何ですか?



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(*'∀`)    「な? いい話だったろ?」

从;゚∀从 「ああ…………でも」

(*'∀`)    「ん? どうした?」

从;゚∀从 「なんで登場人物が俺らとこんなに名前が同じになるんだ?」

('A`)    「ああ、それね。ここだよ、ここ」




                  正義・悪  出版:某T大学童話創作クラブ

                                      ここ
                                      ↓
                                 著:シャキン・フッサールetc……

从;゚∀从 「あ、なーる」

━━━━━━━━━━━━━━━━━そのころのシャキン

(;`・ω・´) (あれ……俺の黒歴史本が無いな、どこだろう?)
从 ゚∀从 ('A`) (`・ω・´)「いぇーい」







  【番外編2・ジョルジュはStevie Wonderになるようです




俺は携帯を握りしめ、あいつの家の番号を探す。

あいつは携帯をもってないしな、なにより雰囲気がでるだろ。

だがまだ緊張してるんだろう、心が痛い。

しょうがねえ、フェリバリットなソングでも再生して盛り上がるか。

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No new year’s day to celebrate 

No chocolate covered candy hearts to give away

No first spring  No song to sing

in fact here’s just another ordinary day



この歌は幼い時アメリカに住んでいた俺があっちで初めて聴いた歌だ。

この歌を聴いたとき、まだあった日本の友達に会えない寂しさや

何も知らない国への恐怖心といった類のことが一切吹っ飛んだっけ。

誰の歌だったっけ、それは忘れちまった。










あいつ、電話に出ねえな…………………

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No april rain  No flowers bloom

No wedding Saturday within the month of june

But what it is, is something true

Made up of these three words that I must say to you



アイ ジャスト コールト トゥー セイ アイ ラブ ユー。

いい言葉じゃねーか。そして、今の俺まんまじゃねーか。

この歌に勇気をもらって、そして今の自分があり、あいつに告白できる。

電話の向こうからあの何かを持ち上げる音が聞こえる。

……そして、電話を切る音が続けて聞こえてくる。

ちょ………………………………………………………………………………。

まあ、何度切られてもかまわんさ、その度に俺はまたかけ直す。そ、イマイさんのようにな。

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I just called to say I love you

I just called to say how much I care

I just called to say I love you

And I mean it from the bottom of my heart



『だああああぁぁぁぁぁぁぁッ!! うるせえな!! 今何時だと思ってやがる!!』

やっと話ができると思ったらこれかよ。まったくあいつは………………

だけど、そういうところも全部、好きになっちまったんだよな。

( ゚∀゚)  「もしもし、長岡ですが。ハインリッヒさんで間違いないですよね?」

『っ!! ………………なんだ、ジョルジュか。何の用だ』

( ゚∀゚)  「ハイン、今からお前に話がある。こころして聞いてほしい」

そうさ、お前が好きだって。そう言いたいんだ。

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No summer’s high  No warm July

No harvest moon to light one tender August night

No autumn breeze  No failing leaves

Not even time for birds to fly to southern skies



『なんだよ………………………………………』

( ゚∀゚)  「俺は今まで、お前と過ごしてきて感じたことがある」

( ゚∀゚)  「俺はお前とつきあい始めた頃はお前をただ
           『おっぱいの大きい超俺好みの女』
       としか見てなかったんだ」

『…………………………………………切るぞ。絶縁するぞ。殺すぞ』

( ;゚∀゚)  「だぁぁぁまてまて!! そりゃ当時の話だ!! おら今は…………」

『今は?』

( ゚∀゚)  「…………………………………………思えば俺は今まで、お前に
       何かしてやれたという実感が無いんだ」

『何、こいつ勝手に話かえてるんだけど? 切っていい?』

( ゚∀゚)  「………………………そー言いながら切ってねーじゃん」

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No Libra sun  No Halloween

No giving thanks to all the Christmas joy you bring

But what it is, though old so new

To fill your heart like no three words could ever do



『!!!…………………っせーな、続けろよ(////)』

( ゚∀゚)  「でな、俺はお前をデートに連れてったこともあんまないし、
       まだお互いの家にすら行ったことはないんだ。
       例えば去年のクリスマスの時、俺は今日こそお前とヤるぞっていきごんでたのに、
       結局俺にそんな勇気はなくて一緒にマック行っただけだったし…………」

『やっぱおまえ最悪だわ』

( ゚∀゚)  「まあ、俺は最悪ってったら最悪だろう。でもな、俺はそんなあんま変わんない
       日々の中のお前に惚れてったんだろうな。
       俺自身、ずっとお前を見ていたがいつものようにしてるお前が一番好きだった
       何とでも言ってほしい。俺はなんてゆーか、そのな、
       お前が本当に愛しくてたまらない。笑っているときのお前も、
       怒ってるときも泣いてるときも、お前の全てが好きで好きで本当に」

『………………………………何が言いたい?』

( ゚∀゚)  「だから、いつでも俺のそばにいてくれないか。今から言う三語でできた
       この言葉を、お前に聞いてほしい」

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I just called to say I love you

I just called to say how much I care, I do

I just called to say I love you

And I mean it from the bottom of my heart



( ゚∀゚)  「アイ ラブ ユー。 好きだ。いつまでもおまえを見ていたい。
       この言葉を言うために電話したんだ」

『!!!  ………………………………………もっかい言え』

( ゚∀゚)  「アイ ラブ ユー。 好きだ。いつまでもおまえを見ていたい。
       この言葉を言うために電話したんだ。
       このたった三語からなる言葉が、俺の心の底からの魂の叫びなんだ」

『………もっかい』

( ゚∀゚)  「アイ ラブ ユー。 好きだ。いつまでもおまえを見ていたい。
       この言葉を言うために電話したんだ。
       このたった三語からなる言葉が、俺の心の底からの魂の叫びなんだ
       どうかこのチキンの奮った勇気を受けとめてほしい」


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I just called to say I love you

I just called to say how much I care, I do

I just called to say I love you

And I mean it from the bottom of my heart



『…………………………………………………………………………』

( ゚∀゚)  「別に今返事をk…………」

『うっせえな!! いいよ!! 俺は喜んでお前にいつもの自分を見せつけてやるよ!!

(*゚∀゚)  「っ!! じゃあ…………………………」

『ああ!! ふつつかものですがこれからも末永くおつきあいしてやるぜ!!
それとお前はチキンはチキンでも飛び跳ねる方のチキンだ!! 俺にそんなこと言ったんだからな!!』

あいつがそう言った後、電話を切る音が聞こえてきた。

残された俺は

(*゚∀゚)  「よっしゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

全力で喜んだ!! そして

(*;∀;)  「成功するなら普通にプロポーズすりゃよかった!!
       はずかしい!! 黒歴史だ!!」

俺の黒歴史に新たな1ページが加わったことを全力で悲しんだ!!!!!!

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Of my heart, of my heart!!

番外編・FIN






  【結婚前夜!!】




[午後8時、台所]

从 ゚∀从 「…………………………………………………………」

('A`)   「…………………………………………………………」

(`・ω・´) 「………………………………………………………」

从 ゚∀从 「…………………………ごちそーさま」

タッタッタッタッタッタ

(#'A`)   「ハイン!! ご飯残しちゃいけません!!」

(`・ω・´) 「ドクオ、そっとしとけ。結婚式を控えた奴の心はガラス細工並に繊細なんだ」

('A`)   「たとえば?」

(`・ω・´) 「そうさな、俺は緊張のあまりフルチンで交番に特攻したっけ。
       あいつもなんかやらかすぞ、たとえばおもむろに腹筋を始めたり」

(;'A`)   「いや、それはねーだろ」

(`・ω・´) 「………………なあ、ホントにいっちまうんだな………」

('A`)   「そうだな……………………………………」

(`・ω・´) 「……………………………………………ドクオ、明日は早い。もう寝なさい」



[午後9時30分、ドクオの部屋]

('A`)   「………………………………………………………………」

('A`)   「何故だろう、月影村脱出に成功してもちっとも嬉しくない。2回目だからか?」

ガラッ

从 ゚∀从 「兄貴〜…………………」

(;'A`)   「むおっ!! 男の部屋にノックもせずに入ってくるんじゃない!!」

从 ゚∀从 「兄貴〜…………………」

(;'A`)   「ぬあっ!! 俺のベッドに勝手に上がり込むんじゃない!!」

从 ゚∀从 「兄貴〜…………………」

(;'A`)   「うおいっ!! 俺の大事なGBAを投げるんじゃない!!」

从 ゚∀从 「兄貴〜…………………」

从 ゚∀从

从 ;∀从 ジワッ

从 ;∀从 「兄貴ッ!!」

(;'A`)   「のあっ!! どうしたどうした、なんで泣く!!」



从 ;∀从 「兄貴、俺ふとんの中で考えてたけど、やっぱ嫁に行くの怖い!!」

(;'A`)   「お嫁に行くの怖い? 何言ってんだ、相手はジョルジュ君じゃないか。
       彼んとこに行くのにどうして怖いってことがあるかよ」

从 ;∀从 「でも、でも!!」

(;'A`)   「あのな、一度覚悟を決めたんだろ? もうしょうがねえんだよ。
       大丈夫大丈夫! ジョルジュ君ならきっとお前を幸せにできるよ!!」

从 ;∀从 「そうじゃねえんだよバカ兄貴!! 俺はな…………」









从 ;∀从 「兄貴と離ればなれになるのが怖いんだよ!!」

(;'A`)   「ッ!!」



从 ;∀从 「俺はものごころついたとき、既に奴はいなかった!!
       それで奴のかわりに俺の世話をしてくれた兄貴が
       そんときから好きだったんだよ!!」

(;'A`)   「………………………………………………」

从 ;∀从 「そんときから今まで、兄貴が好きだっていう感情がどんどん大きくなっていった!!
       頭ん中じゃわかってるんだ、こんなのいけないって!! でもどうしても
       俺は兄貴が、兄貴が……………………………」

从 ;∀从 「好きで好きでしょうがねえんだよ!!!!!!!!」

(;'A`)   「ハイン……………………………………」

从 ;∀从 「なあ兄貴、俺はどうすりゃいいんだよ!!この気持ちをどうすりゃいいんだよ!!」

从 ;∀从 「ジョルジュも大好きなんだ!!でも、正直に言ってそれと同じくらいか、
       それ以上に兄貴のことが好きなんだよおおおおおおおおおおおおッ!!」

(;'A`)   「ハイン、泣け泣け。気が済むまでずっと泣いてろ」

从 ;∀从 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!」



[午後10時]
从 ゚∀从 「あ、兄貴…………………………」

('A`)   「どした?」

从 ゚∀从 「俺さ、泣きながら考えたんだけどさ………………」

从 ゚∀从 「俺、兄貴と最後の日に…………」

(;'A`)   (こ、これはもしや……………………)

从////从 「あ、兄貴に俺の初めて、あげる…………………」

(;'A`)    (やべえ!! きちゃった!!)
===================以下、ドクオの意識世界
(;'A`)(常識)    「大変だ!! ここでやったら人間として!!」

(;'A`)(深層意識) 「大変だ!! 俺としては主意識のために理性に勝ってほしいけど
             本能が押してる!! たのむ、どうか理性が勝ってくれ!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(;'A`)(理性)    「糞ッ!! ここで負けたら俺の人間としての資格が!!」

(`A') (本能)    「あー、理性とかまじざけえ。早くハインの○ン○に精○ぶちまけてー」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(;'A`)(深層意識) 「やばい!! 本能の奴ターミネーターに見えてきた!!
             アーノルドシュワルツェネッガーだよ!! 理性負けちゃうよ!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(`A') (本能)    「おら、しぶてーんだよ!! 早く負けろや」

(;'A`)(理性)    「畜生!! 俺はハインに人間として……………」

(`A') (本能)    「うぜーんだよさっきから人間人間てよぉ!! おめーもやりてーんだろ?」

(;'A`)(理性)    「ちがう!! 俺は、おれは!!」

(`A') (本能)    「今の俺はシュワちゃんだぜ? おめーに負ける気がしねーよ」

(;'A`)(理性)    「俺は…………俺は無力なのか!?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(;'A`)(深層意識) 「糞ッ!! 記憶の奴、何を……」

(;ロAロ)(記憶)   「おまたせっ!!」

(;'A`)(深層意識) 「記憶ッ!! おせーぞ!!」

(;ロAロ)(記憶)   「すまん、でもあれがあった!! 本能の奴に勝つにはこれしかねえ!!」

(;'A`)(深層意識) 「あれって何だ!? 藤岡弘、か!? ジャッキーか!? まさか……」

(;ロAロ)(記憶)   「ああ、そのまさかさ!! 主意識の奴、映画みねーからマインドハックまで
            してきてやったぜ!!」



(;'A`)(深層意識) 「でかした!! おい、妄想!!」

(=A=)(妄想)    「合点承知の助!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(`A') (本能)    「ホントにしぶてーな……だが、もう終わりだ。
             俺が勝って、ハインとはやらせてもらう」

(;'A`)(理性)    「畜生、畜生!!」

(`A') (本能)    「シュワちゃんになった俺に勝とうなんざ無理だったんだよ」

(=A=)(妄想)    「それはどうかな!!」

(;`A') (本能)   「ッ!! 妄想……………」

(=A=)(妄想)    「そら、うけとれ理性!! お前が勝つための最後の力だ!!」

(;'A`)(理性)    「!!!!!!! この溢れるような力は……………!?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(;'A`)(常識)    「なあ、記憶。お前が持ってきた力ってまさか………………」

(ロAロ)(記憶)    「ああ、そのまさかさ!! 今理性が受け取った力は
             『スティーブン・セガールの情報』の記憶さ!!」

(;'A`)(常識)    「そうか!! 常識的に考えてセガールの方が強い!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(;`A') (本能)   「バカな…………セガールだと!?」

(;'A`)(理性)    「…………すごい………これなら」

(#'A`)(理性)    「これならてめえに勝てる!!」

(;`A') (本能)   「バカな、ばかなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

('A`)(理性)    (あばよ、本能……主意識に嫁さんができたら、今度はやろうや……」
======================意識世界終わり(この間10秒)
('A`)   「………………駄目だよハイン。そんなことをしたら、お前はジョルジュ君を
      裏切ることになる」

从////从 「でも…………………………………………………………」

('∀`)   「ハイン、いいんだよいまさら思い出なんか作らなくたって。
       今まで3人で生きてきた、その一瞬の繰り返しの全てが
       俺にとって最高の思い出で、お前から俺への最高のプレゼントだよ」

从////从 「じゃあさ、兄貴……最後に一つ、わがままをいっていいか?」

('A`)   「なんだ?」

从////从 「今晩はもう、思いっきり甘えさせて……………」

('A`)   「……………………………………………………………………」

(*'∀`)   「ああ。思いっきり甘えてくれ!!」



[午後9時・シャキンの部屋]

(lil`・ω・´) 「なんてこった……妄想とはいえ、実の娘で抜いちまった…………
        …………………………………………………………………………
        …………………………………………………………………………
        …………………………………………BARにでも行こう…………」

[午後9時20分・BAR]

カランコロン

(lil`・ω・´) 「マスター…………………………」

|(●),  、(●)、.:|「あなたの事ですからきっとくると思って待っていましたよ。なんにします?」

(lil`・ω・´) 「メタノールで」

|;(●),  、(●)、.:|「何があったのですか? いや、そんな、はやまらないでください」

(lil`・ω・´) 「いいじゃん、同じアルコールなんだから」

|;(●),  、(●)、.:|「いや、アルコールですけども……何があなたをそこまで……」

(lil`・ω・´) 「実は俺、(ジツノムスメデチンチンシコシコドピュッドピュッ)しちまって…………」

|(●),  、(●)、.:|「やっぱあんたメタノール飲んだ方がいいわ」

(;`・ω・´) 「ちょ、素のマスターなんて初めてみたよ!」

|(●),  、(●)、.:|「冗談ですよ。今日は私のおごりです。メタノール以外なら何でも飲んで下さい」



[午前5時]

(;`=ω=´) 「う〜ん…………お酒……………………………」

|(●),  、(●)、.:|「シャキンさん。起きて下さいよ!! もう5時ですよ!!」

(;`=ω=´) 「むー………起きるのが辛い…………」

|(●),  、(●)、.:|「だめだこりゃ。完全に酔っぱらってる。ちょっと、クー!! クー!!」

川う〓゚)    「ふぇんはい、ほふはほ」

|(●),  、(●)、.:|「私この人に酔い覚ましを作ってきますから、見張っててください」

川 ゚ 〓゚)    「ふぇーふ」

タッタッタ

川 ゚ 〓゚)    「……………………………………」

川 ゚ -゚)つ〓  「これもいいかげん飽きてきたな」

川 ゚ -゚)    「おい、おっさん!! いいかげん………」

(;`=ω=´) 「あー………うー……………ハイン…………」

川;゚ -゚)    「誰だよ!? さ、早く」



(;`=ω=´) 「ハイン………こんなに立派になりやがってよう………………」

川 ゚ -゚)    「………………………………………?」

(;`=ω=´) 「俺があんときによう…………………………むー……………」

(;`=ω=´) 「かわいかったな、うぃー………………………………………」

川 ゚ -゚)    「ったく、思い出がフラッシュバックしたか? しょうがない、寝ろ寝ろ!!」

|(●),  、(●)、.:|「できましたよ、バックトゥーザフューチャー3で使ってた酔い覚ましが」

川#゚ -゚)    「…………空気の読めない糞親父乙」

|(●),  、(●)、.:|「何言ってるんですか。さあ、いきますよ」

コポコポ

ゴクッ

(;`=ω=´) 

(`・ω・´) 

(`゚ω゚´) 

(`゚ω゚´) 「ぎゃああああああああああああああああああああああああああッ!!」

|(●),  、(●)、.:|「………………どんなときも、このおっさんは変わりませんね」








  【エピローグ・ハインへの手紙】



     午前十時頃、ハインが着替えを終え、ウェディングドレス姿で俺たちの前に現れた。

                          それを見た親父、

      (`;ω;´) 「はあああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛いんんんんん゛ん゛ん゛ん゛!!」

     堰を切ったように泣きまくる。もうじじいっていっても間違いじゃない年なのにな……

           もちろん、俺だって泣いたさ。こんなに立派になりやがってようってな。

 昔、俺がいじめられていたときや喧嘩で殴られたとき、真っ先に助けにきた男勝りなハインではなく、

      かといって俺に甘えてきたり泣きついてきたりといったあまえんぼのハインでもなく、

       そこにいたのは立派に成長して俺らよりはるかに大人になったハインだった。

                            ハインは

                 从*;∀从 「なくなよッ!! もうッ!!」

                そう言いながら頬を染めつつ泣き笑いしてたよ。



              結婚式? 期待を裏切るようで悪いが別に滞りなく進んだぜ。

               特筆するなら親父がバージンロードでこけたことくらいか。

      あと、しいの奴が乱入してこなかったけどなにがあったんだろう? ま、どうでもいいか。


                  ハインの結婚式から半年経った10月。

   いまだ家からハインがいなくなった実感がわかず、ついご飯を3人分炊いてしまったりする。

      ハイネとか杜甫とか山上憶良とかはこの気持ちをどう表現してくれるんだろう。

           ……………………………………………ハイン? 半年!?

          そうだ!! 俺はまだ、やらなきゃいけないことがあったんだ!!

          もう半年もたってるが、これだけはどうしてもやらなきゃいけねえ!!

                 そう思った俺は近所の公園に向かった。

                   あれはまだ埋まっているはずだ!!




                …………………………………………あった!!

            ビニールの袋に入っていたそれははずいぶん汚くなっていた。

                  が、まだ肝心なところは大丈夫だ。

                これには俺の全てを詰め込んだつもりだ。

             1時間後、郵便局から出てきた俺は空を見上げた。

             青く、そしてとても高く澄み切ってんな………………



               新婚生活が6ヶ月経った夫婦の家のリビング。

         妻と思われる女性が一通の汚れた手紙をいとおしそうにながめる。

           从 ゚∀从 「届けるのがおせーよ、バカ兄貴………………」

  彼女は手紙を何度も読み返し、時には涙しながらその手紙をいつまでも見つめていた。








             从 ゚∀从 「兄貴、心はいつまでも変わらねーよ……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

前略

おまえがこれを読むのは五年先かも、十年先かも、もしかしたら一生読まないかもしれない。

だけど俺は結婚したおまえにあてて、この手紙を綴る。

まだ俺にはそのときのことはわからないが、

俺はそのとき絶対に泣いてるだろうな、おまえを取られたことが悔しくて。

でも、そのときには俺を笑ってほしい。そうすることで、俺は元気が出るだろうから。



さて、知っての通り俺には嫌いなことが3つある。

それは人を欺くこと、食べ物を粗末にすること、悲しんでる人を見て何もしないことだ。

ハイン、おまえは絶対に人を欺くなよ。おまえの結婚相手ならなおさらだ。

ハイン、おまえは絶対に食べ物を粗末にするなよ。夫の食事は心を込めて作れ。

ハイン、おまえは悲しんでる人がいたら笑わせてやれよ。特に夫は慰めてやれ。

最後に1つ。

おまえが結婚するとき、おまえはきっと間違った選択はしないだろう。

でももし、辛くなるようなことがあればいつでも俺のところに来なさい。

必ず相談にのってやるよ。

それじゃあな、元気でやれよ。

おまえの兄より、最愛の妹へ
                            H12 Aug 10
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




          从 ゚∀从 ('A`) (`・ω・´) 「いぇーい」

                  これで

              終 わ り ッ ! ! !

 (*`・ω・´)「さああああんきゅうううううううううううううううううううう!!」



194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:17:32.97 ID:3gOrlPQ80
はじめてスレ立てした作品だったけどこんなに楽しく書けたの初めてだ!!

みんなほんとにありがとう!!

またいつか!!



139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:48:38.48 ID:2tGsNzXIO
从 ゚∀从 いぇーい!

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:52:22.39 ID:2tGsNzXIO
(`・ω・´) いぇーい!

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:52:42.38 ID:20zDSw8x0
('A`)いぇーい!

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:53:37.67 ID:lHKXau860
川 ゚ -゚) イェーイ!


182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:13:45.01 ID:ObdUIJyE0
( ><)いぇーい!!

183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:14:23.27 ID:fDUkr/ej0
乙!
いぇーい!!

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:54:38.46 ID:FVSpB9WV0
イェ━━━━━ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ━━━━━━ィ


185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:14:41.17 ID:fNkrpJ810
イェェェェェェェイ!!!!!!!1

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:00:56.22 ID:84d0FtxKO
( ΦωΦ) いぇーい!

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:03:20.99 ID:NzdtRV7O0
イェ─ヽ川 ゚ -゚)人('A`)/─イ!!


169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:07:50.35 ID:fNkrpJ810
       _
イエ━━ヽ( ゚∀゚)人从 ゚∀从人('A`)人(・ω・´ )人(ΦωΦ )ノ━━イ!!

189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:15:12.13 ID:84d0FtxKO
乙いぇ━━━ヽ('A`)人(`・ω・´)人从 ゚∀从ノ━━━い!

190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:15:20.20 ID:bcGEY5f8O
トェェェェイ!

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:08:53.15 ID:84d0FtxKO
(*゚ー゚) いぇーい!

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:09:29.49 ID:cVfmsyUJ0
(*゜д゜*)イェーイ!

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:10:17.52 ID:ObdUIJyE0
(´・ω・`)いぇーい!

176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:10:22.86 ID:NzdtRV7O0
イェ─ヽ(■e■)人(´・ω・`)/─イ!!

189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:15:12.13 ID:84d0FtxKO
乙いぇ━━━ヽ('A`)人(`・ω・´)人从 ゚∀从ノ━━━い!

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:18:36.91 ID:cVfmsyUJ0
い('A`)
ぇ(`・ω・´)
│从 ゚∀从


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