――それから――

川 ゚ -゚)『今日から、法規の勉強をすることにしたんだ。もう工学のほうは完璧だと思う』

( ^ω^)『ホントかお!? やっぱり、クーは頭がいいお!』



川 ゚ -゚)『……ごめん、昨日はちょっとウソついた。空中線の構造がよく分からないんだ。教えてほしい』

( ^ω^)『分かったお。大丈夫だお、クーならすぐ分かるようになるお』



川 ゚ -゚)『そういえば、ナイトウの歳は幾つなんだ?』

( ^ω^)『ぼくは20だお』

川 ゚ -゚)『年上なのかっ! ごめんなさい、今まで失礼だった……』

( ^ω^)『構わないお。でもその代わりに、ヒトツ教えてほしいお』

川 ゚ -゚)『なんだ?』

( ^ω^)『クーの好きなヒトって誰だお?』

川 ///)『なっ、バカっ! 何言ってるんだっ! ナイトウのバカっ!』

( ^ω^)『おっおっおっ』

(´<_` ;)「……なあ、なんか、ホントに要らない子になってないか? おれら」

( ´_ゝ`)「こんなにも平和な日々のどこが不満なんだ……主に関節的な意味で」

(´<_` ;)「まだ覚えられてるかな、おれら」

( ´_ゝ`)「こんだけ地味なメンバーだから大丈夫だろう」




川 ゚ -゚)「ふう。今日も退屈な通信だったな」

(´<_` ;)「ウソつけぇ!」
  _, ,_
川 ゚ -゚)「ん? 部長に対して何だその言葉遣いは? キミも兄者クンみたいになりたいのか?」

(´<_` ;)「うわあっ、すいませんすいませんっ!
      なんかあまりにもヒマで! ちょっと自己アピールしたかったんです!」

川 ゚ -゚)「……? 意味がよく分からないが、これから気をつけるようにな」

(´<_` ;)「すいません……反省してます……」

( ´_ゝ`)「どんどんおれに似てくるな、弟者」

(´<_` ;)「イヤあぁぁぁぁぁ!」

川 ゚ -゚)『わたし、ちょっと変われたと思うんだ』

( ^ω^)『お? 唐突にどうしたお?』

川 ゚ -゚)『んー……なんていうか……うん、友だちができた』

( ^ω^)『お! よかったお!』

川 ゚ -゚)『うん。友だち』

(; ^ω^)『……お? 誰が?』

川 ゚ -゚)『いやだから、わたしとナイトウ、友だち』

(; ^ω^)『(それは、今までは友だちと思っていなかったということかお……)』

川 ゚ -゚)『……イヤ?』

(; ^ω^)『あ、いや、そんなことないお! 嬉しいお!』

川 ゚ ー゚)『うん、よかった』



( ^ω^)『…………』

川 ゚ -゚)『ん? どうした?』

( ^ω^)『うん、なんでもないお……』

――それからそれから――

( ^ω^)『お疲れさまだお』

( ´_ゝ`)『いや、お前のおかげでおれは素晴らしい日々を送れているぞ』

( ^ω^)『そ、そうかお? 意味がよく分からないけど、よかったお』

( ´_ゝ`)『で? どうしたんだ急に? 最近はずいぶんウチの部長にご執心だったくせに、おれに用なんて』

( ^ω^)『あ……うん』

( ´_ゝ`)『? 煮え切らないな』

( ^ω^)『……あの、』



( ^ω^)『そろそろ、時間みたいなんだお』



(; ´_ゝ`)『え? 待て、時に落ち着け。時間って――、』

( ^ω^)『うん。咽頭ガン。明後日にまた病院に戻って――多分、今度はもう戻ってこられないお』

(; ´_ゝ`)『おいちょっと待てよ!? だってお前、またハムやって――、』

( ^ω^)『言ったお? 明後日、ぼくは病院に戻るお。今までは、自宅療養だったお』

( ´_ゝ`)『え、だって、おれはそんなモンもう治っちまったのかと――、』

( ^ω^)『その辺を説明しようとしたけど、流石くんが聞きたくないって言ったんだお』

(; ´_ゝ`)『(そうだっけ……)』

( ^ω^)『忘れないお。7月19日。流石くんは、ぼくの出した電波をちゃんと拾ってくれたお。
     絶対ムリだと思ってたのに。自分でも、どんなに確率が低いか分かってたのに。
     CBでモールスを出せば、流石くんが拾ってくれる気がしたんだお』

( ´_ゝ`)『何いきなりそんなこと言ってるんだっ。それに、アレはズルみたいなもんだっ!
     ホントに偶然だったんだ! 見つけたのだって弟者だったんだ! だから、そんな風に言うな!』

( ^ω^)『最後くらいカッコよく決めさせるお』

( ´_ゝ`)『だから、全然意味が分からないって言ってるだろ!
     こんな唐突な最後ってあるか!?』

( ^ω^)『ごめんお。言いそびれたお』

( ´_ゝ`)『なあちょっと待て、冗談だろ? からかってるんだろ? 部長と何か陰謀してるんだろ?』

( ^ω^)『I'm afraid not。残念ながら違うお』


( ^ω^)『それから、ずっと言いたかったことがあるお』

( ´_ゝ`)『ずっと前からスキでしたとか言ってもサムいからな! だからウソだって――』

( ^ω^)『ありがとうお。色々。最後に楽しかったお』

(; ´_ゝ`)『おいこらちょっと待て、お前そんなこと言い逃げなんてさせねーz』

( ^ω^)『あ、それから、明日も家にいるけど、色々忙しいからハムは触れないお。
     クーには、悪いけど明日は用事だからムリって言っておいてほしいお』

(; ´_ゝ`)『いや待て待て待て待て、だいたいそうだ、この後どうするんだよ! 部長は――』

( ^ω^)『最初に、ぼくに全部押し付けた仕返しだお。
     73。バイバイおー』


      ブツッ


(; ´_ゝ`)「…………おいおいおいおい…………」

――その夜――

   プルルルルル  プルルルル ガチャ

川 ゚ -゚)『こんな深夜に何の用だバカ』

( ´_ゝ`)『なあ部長さん、あんた、ナイトウと何も打ち合わせとかしてないんだよな?』
  _, ,_
川 ゚ -゚)『はぁ? いきなりどんな言いがかりだ。あんまりふざけてると鼓膜引きちぎるぞ』

( ´_ゝ`)『ならいい。いいか、よく聞け』
  _, ,_
川 ゚ -゚)『キミにそう言われると聞く気がなくなるから不思議だ。
     だいたい、キミは何の権利があって部長のわたしに命令を、』

( ´_ゝ`)『いいから聞けっ!』

川 ゚ -゚)『……!? な、え?』

( ´_ゝ`)『いいか――、』

――次の日・内藤家――

ξ゚听)ξ「ブーン……荷物、準備できたよ」

( ^ω^)「(ん……ありがとうお)」

ξ゚听)ξ「……あ、あのさ、また絶対、ここに戻ってこようね」

( ^ω^)「(うん。そうだお。ツンと一緒ならがんばれるお)」

ξ゚听)ξ「…………。
      それじゃ……行こうか」

( ^ω^)「…………」

ξ゚听)ξ「? どうしたの? ブーン?
      え? 紙? 筆談?」


   「ちょっと待って欲しいお」


ξ゚听)ξ「……ブーン……でも、病院……」


   「ちょっとだけでいいお。ほんのちょっとだけ」


ξ゚听)ξ「ん……分かった。お医者さんに電話してくるね」

( ^ω^)「(はぁ……ぼくは何をやってるお。
      昨日、クーには来るなって伝えさせておいて……流石くんも、きっと来ないお……)」

( ^ω^)「(我ながら女々しいお。
      そうだ。どうせもう使わないんだから、こんなリグは壊してから――)」



   『ガッ! ザッ! ザザザッ!』



( ^ω^)「(……お?)」



   『ザザッ! ザッ! ザザッ!
         ――コチラ QUU クチビルコウコウホウソウブ
                  ――CQナイトウ コチラ QUU オウトウセヨ』



( ^ω^)「(流石くんか……まったく、最後ぐらいカッコよくさせて欲しいもんだお)」



( ^ω^)『おっおー、どうしたおー?』

( ´_ゝ`)『よう、何しろ最後の日だからな。やっぱりどうしても、ちゃんと言っておきたかったんだ』

( ^ω^)『何かお?』

( ´_ゝ`)『おれだって、サヨナラくらい言ってもいいだろうが。一方的に切りやがって』

( ^ω^)『あー、悪かったお』

( ´_ゝ`)『ったく、ヒトの気持ちの分からないヤツだ。そりゃ直接の面識はないが、一応トモダチだろうがよ』

( ^ω^)『そ、そんなに怒ると思わなかったお。ごめんお』


( ´_ゝ`)『――なあ、最後に確認するぞ。マジなんだな。冗談抜きなんだな』

(; ^ω^)『こんな冗談言うって、ぼくはどれだけ性格捻じ曲がってるお』

( ´_ゝ`)『そうか……マジなのか』

( ^ω^)『お。マジだお』



( ´_ゝ`)『……なら、やっぱりあなたは性格が捻じ曲がってる』

(; ^ω^)『……お?』

   『わたしは、兄者クンじゃない』

(; ^ω^)『お? ……まさか、』

川 ゚ -゚)【バカ―――――――――っ!!】



(; ^ω^)『おっおっおっ!? モールスじゃないお!? 声が……クーかお!?
      って、クーって女の子だったのかお!?』


川 ゚ -゚)【なんだ、あなたはそんなことも知らなかったのか】

( ^ω^)『だって、聞かされてなかったお』

川 ゚ -゚)【わたしはクーだ。くちびる高校放送部部長、コードネームはQUUだ】

   【ちょっ、部長さん違う! コードネームじゃなくてコールサイン!】

川 //゚ -゚)【間違えた。コールサインがQUUだった】


(; ^ω^)『う、後ろの声は流石くんかお?』

川 ゚ -゚)【そうだ。兄者クンにマイクを用意させた。
     あなたはマイクじゃなくていい。あなたがモールスを使う理由は、兄者クンから全部聞いた】

(; ^ω^)『全部バラしちゃったのかお……』

( ´_ゝ`)【悪いな。毎日毎日部長に関節を捻じ曲げられ続けてたら、おれも性格が捻じ曲がったらしい】

(; ^ω^)『予想外にハードな日々を送ってたおね……』

川 ゚ -゚)【それよりも! なんで黙ってたんだ、そんな大事なこと!】

(; ^ω^)『いや、なんていうか……無闇に言いふらすことでもないんじゃないかと……』

川 ゚ -゚)【そういうことは無闇に言いふらせ!】

(; ^ω^)『(実際に声を聞いてみると、やっぱり格段に迫力があるお……)』



川 ゚ -゚)【兄者クンが教えてくれなかったら、わたしはサヨナラも言えなかったんだぞ!】

(; ^ω^)『あー……いや、ごめんお……かえって迷惑になるかと……』

川 - )【なるもんかあっ……!】

(; ^ω^)『……お?』

川 - )【……友だちが……っ、ひぐっ、困ってたら……、っく、たすけ、助ける……、のがっ、】

(; ^ω^)『えあっ!? 泣いてるお!? 泣いちゃダメだお!』

川 ゚ -゚)【泣かせてるのは誰だあっ!】

(; ^ω^)『あーうあっ、そういうつもりじゃなかったお……ホントにごめんなさいお……』

川 - )【ごめんなさいじゃないっ! ……あなたが……っ、あなたが、いなくっ、なったらっ!
     わたしはぁ……っ、ぐすっ、だれっ、誰とっ、誰と無線をすればいいんだっ!】

(; ^ω^)『だ、大丈夫だお。CBだってやってるヒトはまだまだいるし……。
      それに、クーはもうすぐ3アマ取るお? FM帯にはヒトがいっぱいいるお』

( ´_ゝ`)【なーんだ、ちゃんと勉強してたんじゃないか、部長さん】

(; ^ω^)『え゛』

川 ;゚ -゚)【わーわーわー! バカっ! それは内緒なのにっ!】

(; ^ω^)『マジかお……ごめんお、キミたちの人間関係は複雑すぎて、イマイチぼくには分からないお……』

( ´_ゝ`)【ったく、やっぱりな。絶対やってやがると思ってたんだ。今まで散々痛めつけてくれといて……】

川 ゚ -゚)【うるさい!   ゴッ!】

( ^ω^)『……な、何の音だお?』

川 ゚ -゚)【なんでもない。ちょっとうるさかったから静かにしただけだ】

( ^ω^)『そ……そうかお……』


川 ゚ -゚)【わたしは……わたしは、あなたがいないと困るんだ】

( ^ω^)『何でだお?』

川 ゚ -゚)【わたしは……その、人間関係がニガテだし……友だちも全然いないし……。
     だから、知らないヒトと交信なんてできっこない】

( ^ω^)『なら、どうしてぼくとは友だちになれたお?』

川 ゚ -゚)【それは……あなたはいい人だったし、兄者クンが取り持っていてくれたみたいだし……】

( ^ω^)『なら大丈夫だお。クーの周りには、いい人も流石くんもいるじゃないかお』

川 ゚ -゚)【みんなあなたみたいに優しくないんだ】

( ^ω^)『そんなことないお』

川 ゚ -゚)【いいやっ! みんな怖いんだ! わたしなんか嫌いなんだ!】

( ^ω^)『そういう人もいるかもしれない。でも、クーはぼくに電波を出したお』

川 ゚ -゚)【……?】

( ^ω^)『見ず知らずのぼくと、あんなに話をしていたじゃないかお。
     クーだって、ホントは分かってるお? すねてるのは、クーの方だお』

川 ゚ -゚)【…………】

( ^ω^)『ぼくとクーは、この空で、見えない線を介してつながっていたお。
     それは、実際に会って話すことと何も変わらないお。
     言葉という見えない線を介して、人と人とはつながっているお』

川 ゚ -゚)【…………】

( ^ω^)『それに、流石くんも友だちだお? きっと、またクーのお手伝いをしてくれるお』

川 ゚ -゚)【いや、それはない】

(; ^ω^)『い゛? で、でも、流石くんはクーを――、』

川 ゚ -゚)【兄者クンを友だちと呼ぶのは、なんかものすごくイヤだ】

(; ^ω^)『(うわぁ……マジだったのかお……)』


(´<_` )【……兄者、ホントに報われねえなあ……】

( ^ω^)『おっおっ、その声は弟さんかお?』

(´<_` )【? なんて言ってるんですか?】

川 ゚ -゚)【キミが弟クンかって】

(´<_` )【ああ。弟者です。すいません、おれはモールス分からないんで】

(; ^ω^)『……とことん影が薄いお……』

(´<_` )【? なんて?】

川 ゚ -゚)【いや、聞かないほうがいいと思う】

( ^ω^)『とっ、とにかく、きみたちは充分友だちだお。
     その証拠に流石くんは、ぼくなんかよりもよっぽどクーの気持ちが分かってたし。
     ぼくのばかな約束よりも、クーの気持ちを優先したお』

川 ゚ -゚)【…………】

( ^ω^)『それに、クーがなんと言っても、ぼくは病院に行かなくてはいけないお。
     もうあんまり時間もないお。ここから先は、ぼくには何もできない。
     クーが立って、クーの足で何とかするしかないんだお』

川 ゚ -゚)【酷い言い分だ】

( ^ω^)『ぼくも、もうちょっと神さまに好かれておけばよかったと思うお』

川 ゚ -゚)【あ……ごめん、そういう意味じゃない】

( ^ω^)『いいお。でも、その代わりがんばるお。
     3アマ、きっと取るお。大丈夫、勉強で困ったら流石くんが教えてくれるから』

川 ゚ -゚)【……うん】

( ^ω^)『あー、それから流石くん?』

( ´_ゝ`)【お……おう……】

(; ^ω^)『ぼくより虫の息だお……大丈夫かお……』

( ´_ゝ`)【なんとか……な……】

( ^ω^)『あんまりクーで遊んじゃいけないお』

( ´_ゝ`)【……ああ、今骨身に染みてるところだ……】

(; ^ω^)『そうかお……。
      それから3アマだけど、クーは構造とかはバッチリだお。でも法規が弱いお。
      サポートしてあげてほしいお』

( ´_ゝ`)【任せとけ。破るための法律なら幾らでも知ってる】

(; ^ω^)『ま、まあ、よろしく頼むお。――勉強以外のことも』

( ´_ゝ`)b【おうよ】


( ^ω^)『それから……色々、ごめんお』

( ´_ゝ`)【ふん、いいってことよ】

( ^ω^)『えーっと、クー?』

川 ゚ -゚)【……ん】

( ^ω^)『言い忘れてたお。クーはもうちょっと大事なところで素直になるお』

川 ゚ -゚)【……うん】


( ^ω^)『そうだ。弟くん?』

川 ゚ -゚)【弟クン、キミだ】

(´<_` )【え? おれですか? なんか、すごくついでっぽくないですか?】

(; ^ω^)『……えっと……。うん、ごめん。
      正直、あんまりきみの事よく知らないけど、なんかがんばるお』

川 ゚ -゚)【―――だって】

(;<_; )【はい……いいんです、なんか今回はそういうポジションだって何となく分かってますから】

(; ^ω^)『きみが一番オトナだお。お兄さんとクーをちゃんと見てるお』

川 ゚ -゚)【それはどういう意味だ。わたしもオトナだぞ。すごく】

(; ^ω^)『(オトナはそういうこと言わないお……)』

ξ゚听)ξ「ブーン、そろそろタクシー来ちゃうから……」

( ^ω^)「(うん。もう終わるお)」



( ^ω^)『それじゃみんな』

川 ゚ -゚)【ん】

( ´_ゝ`)【おう】

(´<_` )【はい】


              あ    り     が     と    う   お
         『−−・−− −−・ ・−・・ ・・ ・・−・・ ・・− ・−・・・』
     


川 ゚ -゚)【あ…………】


                     ―――プツン

――それからのことについて言えば――

(´<_` ;) 弟者は、と言えば、相も変わらず兄者に振り回される2学期が始まった。
      あの電波の発信者について、兄者は、アレから何も語らない。

      ――つまり、そういうことなんだろうな、と、弟者は思っている。



(; ´_ゝ`) 兄者も、相も変わらず弟者を振り回しては、部長に体罰を受ける毎日だ。
      パチンコ趣味も変わらない。月に万単位で負けるのも変わらない。
      ただ、母者の財布から金を盗るのはやめたらしい。夏休みの宿題も、全部自分でやったとか。

      まあしかし、それくらいのものだ。ヒトはそう簡単には変われない。のかもしれない。
 
 

 
      放送部も、あれから何も変わっていない。
      結局、兄者の提唱した「無線活動で放送部を復興させる大作戦」は空振りに終わってしまった。

      まぁ、よく考えれば校内放送もアマチュア無線も同じぐらい暗い感じなので、当たり前っちゃ当たり前だ。

     クーは、と言えば。


     やっぱり、彼女も何も変わっていない。
     いや、ほんの少し変化があった。彼女の「友だち」たちは、いつの間にか彼女を恐れるようになった。
     今では、休み時間の度にクーに飲み物やパンを買ってきてくれる。
     なんか違う気がしなくもないが、クーはそれなりに満足らしい。

     あ、それから、アマチュア無線技士免許は合格した。
     兄者に少しは感謝しようと思った矢先、兄者に散々からかわれたので、後で兄者を散々イジメていた。


     あの日言いそびれた言葉は、ついに言えないままだ。


          『ツー トトッ ツー トトトツ ツー ツー ツー トトッ ツー トッ ……』


        川 ゚ ー゚)

                『ワ タ シ ハ    クー
 
                                  コ コ ニ イ マ ス』

 


     『川 ゚ -゚)はデンナミに乗せたようです 後編  おしまい』




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                                                         あ、最後だし行っとくか?
                                      ……え、マジで? いやそんなの要らないと思うんだが、

                    ギャアァァァァー! キャメルクラッチィィィィィィィィィ――――――――――――――――――――!