('A`)と川д川は付き合ってはいないようです
  1話「出会い」



その日は私立vip高校、入学試験日。
俺、鬱田ドクオは窮地に迫られていた。


('A`)「筆箱わすれた…。」

同じ中学校からの受験生は居ない。
もうね、これはマジやばい、終わった。
BAD END、見事なまでの。

(;A`)「ど、どうしよう…」

おまけに俺はシャイボーイなので隣の見知らぬ女の子に「Hey!そこの可愛いお嬢さん!俺にシャーペンと消しゴムを貸してみないかい!?」なんて声をかける勇気なんかこれっぽっちもない。みっともない話だが、涙が止まらなかった。


(;A;)

試験はもうそろそろ始まってしまう、俺はテストを白紙でだす自分を思い描いて、ますます涙がとまらなかった。

その時だ。
隣の席の子が「絶対合格」とかかれたシャーペンと
「絶対落ちる!」とかかれたラベルに包まれた消しゴムを俺の前に置いたのは。

(;A;)「え…」

俺は涙でぼんやりとしている視界で、隣の席の子を見た。

そう、その子こそ…





川*д川「たこさんウィンナー美味しいです」


('A`)「ならよかった、また明日も作るね。」


彼女、土井貞子なのだ。




プロローグ] 戻る [2話「ちょっと待って」