('A`)と川д川は付き合ってはいないようです
4話「お弁当」
川д川「…ごちそうさまでした」
(;'A`)「お、美味しくなかった?」
川д川「いや、美味しかったですよ。鬱田くんは三ツ星シェフですよ」
(*'A`)「うわぁ、ありがとう」
川д川「…一年の頃から今までよく毎日私なんかに話し掛けてくれますね。
お弁当も毎日作ってくれますし。」
('A`)「…いやぁ、入学試験日に一目惚れした女の子を入学式の時に見つけて、勢いで告白しようとして、その女の子の跡をおったら屋上から自殺しようとしててさ。」
川д川「そんな人がいるんですねぇ」
('A`)「そうだね、僕の目の前にいるね。」
川д川「…」
('A`)「まぁ、それを阻止してから毎日が不安でね。どうやら、一目惚れから本気の恋をしちゃったみたいでさ」
川д川「そうですか、大変ですね。」
('A`)「うーん、そうでもないかな。毎日幸せだよ」
川д川「そうですか、ならよかったです。」
('A`)「うん」
川д川「もうダメだ…。私はなんて事を…」
川д川「そうだ、死のう…」
川д川「死ぬなら辞世の句を言いながら死のう」
川д川「…よし、決めた」
バッ
川д川「…ぬるぽ」
ガッ
川д川「え?」
('A`)「ねぇねぇ、土井さん、しってる?
ぬるぽって言ったら、ガッってやられるんだよ。」
川д川「…あなたは入学試験の時泣いてた…」
(*'A`)「覚えててくれたんだ…」
川д川「忘れる方が難しいかと…」
グイッ
川д川「重いのにどうも…」
('A`)「幼なじみに比べたら、比べられない程軽いよ」
川;д川「そ、そうですか…」
('A`)「あ、そうそう、知ってる?落とし物って、拾った人が何割かもらえるんだよ」
川д川「じゃあ、今回は何をあげればいいんでしょうか…」
('A`)「そうだなぁ…、今回は…。」
('A`)「土井さんは俺より先に死んじゃだめってことで」
川д川「…」
川д川「なかなかきついですね、それ」
('A`)「まぁまぁ、それより、なんで入学式早々、自殺なんか…」
川д川「それは…」
川д川「…を落としちゃったんです」
('A`)「え?」
川д川「幼なじみが作ってくれた、たこさんウィンナー。落としちゃったんです。」
(;'A`)「…はい?」
川д川「私、幼なじみと毎日お弁当作りあいっこしてたんですけど、今日が最後だって言われたんです。」
(;'A`)「あぁ、うん…。」
川д川「私、大好物は最後までとって置く派なんです。それで、最後にとって置いたたこさんウィンナーを食べようとしたとき、カラスに採られそうになりまして。必死に抵抗したらたこさんウィンナーを落としちゃったんです。」
(;'A`)「…まさか、それで自殺を?」
川д川「はい…」
(;'A`)「えー、あー、うーん」
(;'A`)「もし良ければ、俺が毎日お弁当作るよ?」
川;д川「えっ、でも」
('A`)「料理するの好きだから、気にしないでよ」
川д川「あー、うーん…」
川д川「そのお弁当、佃煮は…」
('A`)「ご希望なら」
川;д川「じゃ、じゃあ、たこさんウィンナーは…?」
('A`)「勿論、顔付きで。」
川*д川「!これから三年間、宜しくお願いします!
えっと、あなたの名前は…」
('A`)「俺の名前は、鬱田ドクオだよ。これから三年間、宜しくね、土井さん。」
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