私と、私の娘を愛してくれたすべての人に

深い感謝を送り、永い幸福を祈ります




 




( "ゞ) カチカチ

( "ゞ) カチカチ

( "ゞ) カタカタ カタタ


( "ゞ)「よし、これで今月分の記事はまとまったかな」

 「デルター!」

( "ゞ)「?」

/*゚、。 /「デルタ!」ヒョコッ

( "ゞ)「どうしたの、ダイオード? 嬉しそうにして」

/*`、、 /「ふふん、聞いておどろくなし! ダイオードはさっき道で良いモノ拾ったんだし」
 




/*゚、。 /っ@ ヒョイ


( "ゞ)「? 何ソレ?」

/ `、、 /「ちちち、デルタあほだし! これは貝だし!」

( "ゞ)「貝って……。道に落ちているようなものなのかな?」

/ ゚、。 /「でもぐるぐるしてるし! かたいし! きっと貝だし!」

/*`、、 /「ダイオード知ってるし! 貝は耳をあてると海の音が聞こえるんだし!」

( "ゞ) )) フンフン
 



/*゚、。 /「さっそく海の音を聞いてみるし!」

/ `、、 /@ ピトッ

/ `、、 /@

/ `、、 /@

/ `、。 /@

/ ゚、。;/@ノ” ニョロッ

( "ゞ)「お、かたつむりだ」


 「にゃあああああああ、貝じゃないしぃい!!」


 






                         『/*゚、。 /だし!だし!ダイオードだし!のようです』



                            副題:ダイオードは海の声をさがしに行くようです
  / ̄ ̄\ 。 。
  / /二\ 丶/ /
 ||(の丶Y/⌒ヽ
(((\\二ノノ ・ω・)
  \ ̄ ̄ ̄ UノU
    ̄ ̄ ̄ ̄
 




/ ゚、。;/ ハァーハァー

/ ゚、。;/「コイツ貝じゃないし! タカツムリだし!」

( "ゞ)「かたつむりです」

( "ゞ)「大体言ったじゃないか。道端に貝が落ちてるわけないって」

/ ゚、。;/「でもぐるぐるしててそっくりだったし! ダマされたし!」


 (( ...@ノ” ニュルニュル


/ ゚、。 /「こっちにちかづいてくるし! おのれ、タカツムリ!」

/ ゚、。;/「デルタ! やっつけるし!」

( "ゞ)、「こらこら、かわいそうじゃないか」
 



( "ゞ)「このかたつむりだって、知らない所に連れて来られて不安なんだよ」

( "ゞ)「それなのにやっつけろ!なんて言っちゃかわいそうだ。逃がしてあげよう」

/ ゚、。 /「うっ」

/ `、、 /「ふん、デルタがそこまで言うならゆるしてやるし、タカツムリ」

/ ゚、。 /ノシ「どこへなりとも行くがいいし!」

( "ゞ)「だってさ」

@ノ” ニョロルーン

( "ゞ)「じゃ――」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」
―――――――――――――‐┬┘
                        |
       ____.____    |
     |        |        |   |   
     |        |       |   |   「そーれお逃げ!」
     |        |  ( "ゞ)つ ミ |
     |        | / ⊃ ノ |   |
        ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄    |    ミ@ノ”  ポイン

 



/ ゚、。 /そ

:/ ゚、。;/:「さすがのダイオードもそれはないし! デルタの方がヒドイし!」

( "ゞ)「え、そうかな」

/ ゚、。;/「だってココ二階だし! タカツムリ、いまごろ“こっせつ”してるし!」

( "ゞ)「大丈夫大丈夫、だってかたつむりは骨がないから」

/ ゚、。 /「ほねがないから“こっせつ”しないし?」

( "ゞ) )) コクコク

( "ゞ) (……多分)

/*`、、 /「なぁーんだ、じゃあ安心したし」
 



 * * *


/*`、、 / オチャ ウマイシ!
 っ旦o


/ ゚、。 /「でも貝は道に落ちてなかったらどこに落ちてるし?」

( "ゞ) カタカタカタ

( "ゞ)「海かなぁ」

/ ゚、。 /「海に行ったら貝がいっぱい落ちてるし?」

( "ゞ) カタカタカタタ

( "ゞ)「落ちてるって言うか、海は貝のおウチだからね」

/ ゚、。 / フーン

/ `、、 /

/*゚、。 /「デルタ! ダイオード海に行きたいし!」

( "ゞ) (言うと思った……)
 



( "ゞ)「海に行ってどうするの?」

/*゚、。 /「貝を捕まえるし!」

/*゚、。 /「それで海の音がどんなのか聞くし! 聞くし!」

( "ゞ)ξ

( "ゞ)「でも僕は忙しいしなぁ……それに、貝なら海に行かなくても手に入ると思うよ?」

/ ゚、。 /そ「どこだし? それどこだし?!」

( "ゞ)ь「お魚屋さん、というところです」

/ ゚、。 /

/ ゚、。#/「嘘だし! 魚屋さんは魚がいるし! 貝がいるのは貝屋さんだし!」
 



( "ゞ)ヾ チッチッチ

( "ゞ)「勉強不足だね、ダイオード。実は魚屋さんには貝もいるのだ」

( "ゞ)「魚と貝は仲良しだから一緒のお店に住んでいるんだよ? 知らなかった?」

/ ゚、。 /そ ガーン

/ ゚、。;/「すごいし! 魚屋さんすごいし! ふとっぱらだし!」

/*゚、。 /「じゃあダイオード魚屋さん行くし! 貝捕まえに行くし!」

( "ゞ)「いやいや、魚屋さんはお店だからお金がいるんだって」
 



/ ゚、。 /「魚屋さん、お金と貝で交換だし?」

( "ゞ)「そう、お金と交換。魚と一緒」

/*゚、。 /「じゃあお金くれし!」

( "ゞ) (すごく自然な流れで金をせびられた……!)

( "ゞ)ξ ウーン

( "ゞ) (はじめてのおつかい、かな?)

( "ゞ)‐3「よし、じゃあダイオードに作戦を命じる。魚屋さんに行ってこれと貝を交換して来るのだ!」


( "ゞ)つ[5000]⊂/ ゚、。 / パシッ


 



/*゚、。 / オォー!

/*゚、。 /「ダイオード知ってるし! これ“いちよう”だし!」

( "ゞ)「そ、樋口一葉さんだよ。落としちゃダメだからね!」

( "ゞ)「魚屋さんの場所は分かる?」

/*`、、 /‐3「わかるし! 魚屋さんは本屋さんの向こうにあるし!」

/ ゚、。 /「双子のアンチャンたちが“きりもり”してるとこだし!」

( "ゞ)「そうそう、よく出来ました」

( "ゞ)ь「出かける時に気を付けることは?」

/*゚、。 /ノシ「クルマ! イヌネコ! 変なおっさんだし!」

( "ゞ)「特に変なおっさんには全力で注意するように」
 



( "ゞ) (魚屋ならそんなに遠くないし、広い道路もないから大丈夫だよね)

( "ゞ) (念のために五千円も渡しちゃったけど……まぁいいか)

( "ゞ)ゝ「ではダイオード隊員、健闘を祈る!」

/*゚、。 /ゝ「だし! クールよりホットだし!」


    ‐=三/*`、、 /っ[5000] テテテー


( "ゞ)-3 フー

( "ゞ) (よぅし、もうちょっとしたら後をつけてみよう。やっぱ心配だしね)

/*゚、。 /「あー! ネコだしー!」

                       ヨシヨシ 
           ヒラッ
    [5000]〜       /*゚、。 /っ(ФωФ*) ゴロゴロ


(; "ゞ)そ (早速――っ?!)
  



/ ゚、。 /「えーっと、本屋さんを曲がってー」

/ ゚、。 /「おうだんほどうは、右右左の右左〜」


从'ー'从「フガフガ、おばあちゃん荷物が重くて困っちゃうよ〜」


/ ゚、。 /´

/*゚、。 /「ばーちゃん、ダイオードが手伝うし!」

从'ー'从「あらら〜、ちっちゃいのにエラいのね〜ありがとう〜」

/ `、、 /‐3「エッヘンだし!」


    コソッ

 "ゞ) (大丈夫かなぁ……)
⊂)
 



/*゚、。 /「魚屋さんついたし!」


( ´_ゝ`)ノノ「はいはい! いらっしゃいらっしゃい安いよ!」

(´<_` )「新鮮な魚をあなたのご家庭に! 流石魚市だよー!」


/ ゚、。 /「アンチャン、アンチャン!」

(* ´_ゝ`)「お、ダイオードちゃん! 今日もちっさくて可愛いねぇ」

/ ゚、。#/「ダイオードちっちゃくないし!」

(´<_` )「ダイオードちゃん一人かい? デルタ君は一緒じゃないの?」

/*`、、 /「そうだし。ダイオードは一人でおかいものできるオトナなんだし!」

(* ´_ゝ`)「大人っぽさをやたらと主張する幼女ハァハァ」

(´<_` ;)「やめんか」
 



( ´_ゝ`)「それで? 今日は何をご所望だい?」

(´<_` )「エビ、サバ、イワシにイカ、タコ、ナマコ。何でも揃ってるよ!」

/*゚、。 /「ダイオード、今日は貝を買いに来たし!」

(´<_` )「ほほぉ、貝かい」

(* ´_ゝ`)「ハァハァ……幼女の桜貝たまんないよう」


 「いい加減にしろ」

(´<_` )┌┛)゚_ゝ`)・。゚. ムソウインサツ!?


(´<_` )「しかしダイオードちゃん、貝ってどんな貝が欲しいんだい?」

(#:::)_ゝ`)「アワビ、シジミ、アサリ、色々あるけど?」

/ ゚、。 /?

/ ゚、。 /「ダイオード、海の音が聞こえる貝が良いし!」

( ´_ゝ`)´_>`)「???」
 


 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「ほほぅ、だったらそりゃあダイオードちゃん、アンタ二枚貝じゃ駄目だね」

(; ´_ゝ`)「あぶはぁ! ビックリした、パンチパーマの超人ハルクが出てきたのかと!」


\\
 \\\   @@
   `、⌒`ヽ.@_、_@
    \ ヽヽ( ,_ノ`)@
     {!!!J`、`Y"  ⌒\
      i. 、∩¥ ▲ノ/ /
      (  | |∧_∧!!!}
  /\丿 | (    )   うぁぁあぁぁ、すいませんごめんなさい!!
  (___へ_ノ ゝ__ノ


(´<_` )´「あ、なるほど。耳にあてて音が〜……って奴のことか」

(´<_` )「そりゃ確かに二枚貝じゃ意味がないな。巻貝じゃないと」

/ ゚、。 /「巻貝、何があるし?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「エフッエフッ! 巻貝ならサザエがあるさ! とびきり新鮮なのがね!」
 



(;::)_ゝ(#)「またそんなお高いモノを……ダイオードちゃんのこづかいで買えるわけねーじゃん」

/*`、、 /「心配ないし! ダイオード、今日はデルタから“いちよう”預かって来てるし!」

(( /*゚、。 / )) ゴソゴソ

(( / ゚、。 / )) ゴソゴソゴソ

/ ゚、。;/「あ、あり?」

(´<_` )「どうかしたのかい?」

/ ;、. /「お、おかね……デルタからもらった“いちよう”ないし……?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「落としちまったのかい? そりゃ大変じゃないか!」


( "ゞ) (!) コソッ
 



(´<_` )「どうする、母者?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) 「サザエうんぬんよりまず落とした五千円だね!
       あたしがダイオードちゃんと探すよ! あんたら二人は他のお客さんの相手しときな!」

/ ;、. /「うぃ、う、うっ……“いちよう”ないし、ない」

(; ´_ゝ`)「大丈夫だよダイオードちゃん〜! 母者の動物並みの視覚と嗅覚ならすぐお金も見つかるって」


\\
 \\\   @@
   `、⌒`ヽ.@_、_@
    \ ヽヽ( ,_ノ`)@
     {!!!J`、`Y"  ⌒\
      i. 、∩¥ ▲ノ/ /
      (  | |∧_∧!!!}
  /\丿 | (    )   あひぃいぃいい何で褒めたのにぃい!!
  (___へ_ノ ゝ__ノ


( "ゞ)-3 (言わんこっちゃない。あんなに気を付けてって言ったのに)

( "ゞ)、 (……まぁ、今回は赤点だけど、かわいそうだしね)

 "ゞ)っ 〜[5000] ヒラヒラ
 




 〜[5000]   / ;、. /´


/ ゚、。;/「あー! “いちよう”! “いちよう”!」

(´<_` )「良かったじゃないか! 案外近くに落ちてたんだな」

(::メ::#::)ゝ(:ナ::)「いやぁ〜良かった良かった! ダイオードちゃんの泣き顔なんて見たくないもんな!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`) (ちょいと殴りすぎたかねえ……)


 マイドアリヤッシター エフッエフッエフ!


/*゚、。 /っ華 ババーン!

▽ダイオードは、サザエ×2をてにいれた(1600円也)


 




 * * *


( "ゞ) ジュウジュジュウ

(; "ゞ)、「げほ、むは、くっそー七輪ケムいなぁ」

/ `、、;/「ケムケムだし! サザエ、どうしてコンロで焼かないし?」

( "ゞ)「七輪の方が美味しいよ、雰囲気的にも」

(; "ゞ)「でも勢いで押し入れから引っ張り出してきた七輪は失敗だったかも、ゲホッ」


/*`、、 / キョウノ バンゴハンハ サザエノツボヤキダシ!
 っ華o


/ ゚、。 /「なんかサザエの中身ってウンチみたいだし」

( "ゞ)・。゚. ボッフゲボォ

/ `、。#/「きちゃないし!」

(; "ゞ)「人が食べてる時にウンチなんて言うからでしょ!」
 




 カナカナカナカナカナ


/ ゚、。 /「もう、カラ熱くないし?」

( "ゞ)σ華 ツンツン

( "ゞ)「うん、大丈夫」

/*゚、。 /「じゃあさっそく海の音聞くし!」


/*`、、 /華 ピトッ

/*゚、。 /華

/ ゚、。 /華 シーン


/ `、、 /「あんま、よく聞こえないし?」

( "ゞ)華「ん……そうだね、確かにあんまり聞こえないなぁ」
 



/ ゚、。 /「なかみ食べちゃったからだし?」

( "ゞ)ξ「よくわかんないね」

/ `、、 /「残念だし……やっぱ海に住んでる貝のが聞こえるし?」

/ ゚、。 /「デルタぁ、海行きたいし!」

( "ゞ)「ははは、うん、そうだね。いつか海にも行きたいね」

( "ゞ)「今度はちゃんと海の音がする貝を探しに行こう」

/ ゚、。 /「だし!」


/*゚、。 /「でも今日びっくりしたし! なくした“いちよう”が自分で帰ってきたし!」

/*`、、 /「“いちよう”エラいし! おりこうさんだし!」

(; "ゞ)、「ははは……」
 




 カポーン


( "ゞ)「こらこら逃げるな。煙かぶったんだからちゃんと頭洗いなさい!」

/ ゚、。;/「ダイオードあたま洗うのキライだし! 髪長いから、めんどいし!」

( "ゞ)「つべこべ言う奴には冷水シャワー攻撃だ!」

/ ;、. /「ぎゃあ! ちべたいし! ちべたい!」


ピンポーン


( "ゞ)、「あ、あれ? お客さん、こんな時間に?」

( "ゞ)「ごめんね、ダイオード。一人でお風呂入ってて。湯船に入ったらちゃんと二十まで数えること!」

/ `、、;/「うんにゃぁ」ゴシゴシ

( "ゞ) (でも、誰だろう。こんな時間に……?)
 




 ピンポーン


(; "ゞ)「はいはい、今出ます今出ます!」

(; "ゞ)「うわっとっと、ぱ、パンツどこだっけ? 洗濯し終わったのが……」

( "ゞ)「あったあった! もうすぐ出ますよー!」


 ガチャ


( "ゞ)、「いやぁすいません、ちょっと娘と風呂に――」


( ´∀`)


( "ゞ)

( "ゞ)「入って、て」

 



(; ´∀`)「はは、どうも夜分に、申し訳……ございません」

( "ゞ)「あ、も、モナー先生?」

 「デルター!」

( "ゞ)「!」


 ドタドタドタ


/*゚、。 /「デルタ! ちゃんと二十数えたし! 髪拭いてし!」

/ ゚、。 /「ドライヤーも持ってき――」

/ ゚、。;/「え、あ、え、モナ先生?」

(; ´∀`)「あぁ、やぁダイオード、久しぶりだね、ハハ」


/ ゚、。 /


:/ ゚、。 /: ガタガタガタ

:/ ;、. /:「うぶ、ぇ、げ」
 




「えぼ」

         「おえ゛ぇぇえ、げっ、げぶ」


   「げぶぉえ、えぼ、げほっ、げぼっぉえ」

                 「ダイオード! ダイオード!」


     「あぁぁあぁ、すいません、すいません私のせいで、あぁ!」
                                       「そんな、違います、先生のせいじゃ」


                「ダイオード、ほら、しっかりして!!」

                                                「ダイオードっ!!」
 




/ `、、 /



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