(; ´∀`) チラッ

(; ´∀`)「その、ダイオードさんは……大丈夫でしょうか?」

( "ゞ)「え? あ、はい」

( "ゞ)「大丈夫、です……今は落ち着きましたし。その、こちらこそすいません」

( "ゞ)「服にかかりませんでしたか? 何か拭くものを……」

(; ´∀`)ノシ「いえ、いえいえいえ、いいんです、いいんです!」

(; ´∀`) ハァハァ

( "ゞ)、

( "ゞ)「すいません、こんな夜中にまでご足労いただいてまで」

( ´∀`)「いえ、当然です。教師の責務です。子供たちのためなら……全然」
 




(; ´∀`)「これ、その……今日が終業式でしたので」

( ´∀`)「クラスの子たちがダイオードさんにお手紙を書いたんです。クラス全員分です」

(* ´∀`)「ほら、折り鶴まで添えてくれてる子なんかもいて……」


( "ゞ)


(; ´∀`)´

( ´∀`)「いえ、すいません。ただ、クラスの子たちは皆ダイオードさんが好きで」

( ´∀`)「彼女がクラスに帰って来ることを待ち望んでいることをお伝えしたくて……」

( "ゞ)

( "ゞ)「えぇ……はい、親としてもすごく嬉しいです」
 



( ´∀`)「お勉強の方は、自宅学習でも十分追い付けると思います」

( ´∀`)「結局一学期は不登校のまま……という形になりましたが、二学期からでも遅れは取り戻せます」

(; ´∀`)「何よりダイオードさんのためにも、学校には来ていただきたいんです」

(; ´∀`)「確かに、一部の子たちが心無いことをして彼女を傷つけてしまったことは否めません」

(; ´∀`)「それに最後まで気付いてやれなかった私にも責任はあります」

(; ´∀`)「ですが――」


( "ゞ)

( "ゞ)「ありがとうございます、先生」

( "ゞ)「でも、学校に行くか行かないかを決めるのはダイオードです」

( "ゞ)「僕じゃありません。あの子が行きたくないなら、僕は無理強いは出来ない」

 



(; ´∀`)「…………」

(; ´∀`)、「そう、ですか」

(; ´∀`)「ですが、そのイジメに加担していた子たちも、今は深く反省しています」

(; ´∀`)「それだけ、それだけをお伝えしたくて」


( "ゞ)


(; ´∀`)、

(; ´∀`)「押しかけて申し訳ありませんでした。ではこれで……私は失礼します」

(; ´∀`)「ダイオードちゃんにも、どうかよろしくお願いします」


( "ゞ) )) コクッ


 ガチャ バタン


 

  /*゚、。 /だし!だし!ダイオードだし!のようです 第2話



/*゚、。 /「『ダイオードがイチバン好きなのは、ママとデルタです!』」

/*゚、。 /「『ママはもう死んじゃったし、デルタは本当のパパじゃないけどずっとずっと大好きです!』」

/*゚、。 /「『今はデルタと二人でくらしているけど、ダイオードはしやわせです!』」

/*`、、 /「『だからダイオードの夢は、いつか大きくなってデルタのお嫁さんになることです!』」


(  ∀ )ノシ「いやぁ、いい作文でしたモナね! ダイオードさん、座ってください」


/*゚、。 /‐3 エッヘン

(,, Д )ノ ガタッ

(,, Д )「先生、どうしてダイオードにはお父さんがいないんですか」

(;  ∀ )「え、ぎ、ギコ君? 急にどうしたモナ?」

(,, Д )「変だと思ったからです! どうしてダイオードさんはお父さんじゃない人と一緒にくらしているんですか?」
 



ξ )ξノ「私も思いました」

(* ー )ノ「わたしもです!」

(;  ∀ )「こ、コラコラ、君たち……」

/ ゚、。 /「?」

(* ∀ ) ガタッ

(* ∀ )「ねえダイオードちゃん! お母さん死んじゃったの?」

/ ゚、。 /「え、う、うんだし」

(* ∀ )「じゃあお父さんも死んじゃったの? 一緒に?」

/ ゚、。 /「し、知らないし」

(* ∀ )「えー? 何で自分のお父さんのこと知らないの? おかしくない?」

/ ゚、。 /

/ ゚、。 /「だって、ダイオードは」

/ ゚、。 /「ずっとずっと、ずっとデルタといっしょだったし……」
 



(* ∀ )「でもその人ってお父さんじゃないんでしょ?」

(,, Д )ノシ「だからお父さんじゃない人とどうして一緒にくらしてるんだよー」

(* ∀ )「おかしいと思います。もしかして、ダイオードちゃんは“こじ”なんですか?」

/ ゚、。 /「こじ?」

(; ∀ )「こら! つーさん、何てこと言ってるんだモナ!」

/ ゚、。 /「? こじ……? こじってなんだし?」

(* ∀ )「私もねー、よく知らないけどテレビで言ってたよー」

(* ∀ )「“こじ”に人はねー、お母さんもお父さんもいなくて一人ぼっちでかわいそうな人なんだってー」

(* ∀ )「フコウな人なんだってー」


/ ゚、。 /

/ ゚、。 /「だ」

/ ゚、。#/「ダイオードはフコウじゃないし!」


 





 キャーキャー    イタイ イターイ!
                          ハナシテヨ!
        チガウシ チガウシ!

   イヤァァァ               ヤメナサイ!

            イタイヨ カオタタカレタヨー 
                                 ウァァァァァン


(,, Д )「ダイオードって“こじ”のくせにナマイキだよな!」

ξ )ξ「あの子、算数がちゃんとできないのよ! 2ケタの足し算でツマるの!」

(* ー )「教室の金魚にもエサをわすれて、おなかすかせてたの。ひどいわー」

(* ∀ )「ていうか、ことばがヘンだよあの子! だし、だしってヘンなの! あとカオ叩かれた!」

(   )「ダイオードは“こじ”で乱暴もので、友達になりたくないなー」

 「イスの上にオシピン置いてやろうぜ」

 「うわばき捨てちゃえ」

 「もう学校くんなよ!」
 



カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエ
/ ;、. /エレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
カエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレカエレ
 




/ `、、 /「ダイオード、“こじ”じゃないし……」



 ――ダイオード


/ `、、 /「ダイオード、“フコウ”じゃないし……」



 ――ダイオード、起きて


/ 、 /「でもダイオード、パパ知らないし。ママも死んじゃったし」



 ――風邪ひいちゃうよ、ダイオード


/ ;、. /「デルタ、デルタ、ダイオードひとりぼっちだし?」



 ――……そんなことないよ、そんなことない


 ――僕がいるよ


 




/ `、、 /

/ `、。 /

/ ゚、。 /


( "ゞ)

( "ゞ)「起きた? もう先生帰ったよ」

( "ゞ)「もう大丈夫だよ。学校の臭い、もうしないから」


/ ゚、。 /

/ ;、。 /「え、ぐ」

/ ;、. /「うぃ、う、うやぁぁぁぁぁああ、でる、デルダぁあぁあぁ……」

 





 僕はダイオードをもう一度お風呂に入れてあげて

 一晩中、泣き止むまで添い寝して

 気が付いたらカーテンの隙間から朝日が差し込んでいた

 でも全然辛くなんてなかった

 だって、本当に辛いのはこの子の方だから


  




/ `、、 /~゚

/ `、、 /「眠いし……目もシバシバするし」

( "ゞ)´「起きた? まだ眠っててもいいよ?」

/ `、、 / )) フルフル

/ ゚、。 /「ごはん食べるし。お腹すいたし」

( "ゞ)「うん、そっか、そうだね」

( "ゞ)「じゃあ、顔洗っておいで。パン、焼いておくから」

/ ゚、。 /「だしっ」
 




 チチチチ……


/ `、、 / モソモソ

( "ゞ) パクパク

/ `、、 / モソモソ

( "ゞ) パクパク


/ `、、 /

/ `、、 /「デルタ、ごめんだし」

( "ゞ)「? どうしたの、突然?」

/ `、、 /「ダイオード、昨日モナ先生の前で戻しちゃったし」

/ `、、 /「カッコ悪いし、デルタも恥ずかしいし。ごめんだし」

( "ゞ)

( "ゞ) パクパク
 



( "ゞ)「先生も、いいって言ってたよ」

( "ゞ)「玄関も掃除しといたから、大丈夫」

( "ゞ)、「でも、せっかく食べたサザエがちょっともったいなかったかもね」

( "ゞ)「ハハハ」


/ `、、 /


( "ゞ)

( "ゞ)「ねえ、ダイオード?」

( "ゞ)「もし良かったらさ、今日にでも海に行こうか?」

/ ゚、。 /「!」

/ ゚、。;/「え、え、海、うみ? 海だし? 昨日言ってた海だし?!」

( "ゞ)「うん、海。せっかく早起きしたし、イイ天気だしね」
 



/ ゚、。 /

/ `、、 /「ムリだし……デルタお仕事あるし、いそがしいし」

( "ゞ)「無理じゃないよ。昨日はちょっとイジワルでそう言ったけど」

( "ゞ)「ちゃんと電話して頼めば、少しくらい余裕持てるから」

( "ゞ)「一日ぐらいならなおさらね」

/ ゚、。 /

/*゚、。 /

/*゚、。 /ノシ「じゃあじゃあ! じゃあ行けるし? 海行けるし?!」

/*゚、。 /「貝捕まえられるし? 海の音聞けるし?」

( "ゞ)「聞けるよ」

/*`、、 /「やったし! やったし!」
 



/*゚、。 /「サンダルいるし? ウキワもいるし! 麦わらボウシもいるし!」

( "ゞ)そ「え、ちょ、泳ぐ気満々?!」

/ ゚、。 /「ダイオード海行ったことないし! 泳ぎたいし!」

( "ゞ)ξ「こ、この時期の海ってもう泳げるのかな……? ちょっと早いような」

ヾ/*゚、。 /ノシ「泳ぎたいし泳ぎたいし! 貝もつかまえて泳ぐんだし!」

(; "ゞ)‐3 フー

( "ゞ) (ウキワか……押し入れにあったかな?)

( "ゞ)「よし! じゃあごはん食べたら押し入れひっくり返してウキワを探そう!」

/*゚、。 /「探すし! んで海行くし!」


 ブルルルル キキィ


/*`、、 /「ダイオードもう食べ終わったし! 先行くし!」

( "ゞ)「ちゃんと歯磨きしてから行きなさいよー!」


 ピンポーン
  



( "ゞ)´

( "ゞ) (またお客……って言っても、学校関係じゃないし)

( "ゞ) (宅配かな? 朝から熱心だなぁ)


 ピンポーン


( "ゞ)「はいはい、今出ますよー」


 ガラッ

  _
( -∀-)y━・~ フー
  _
( ゚∀゚)´y━・~
  _
( ゚∀゚)「よう、デル公。元気そうだな。俺の娘はいるか?」

( "ゞ)


 ガララッ ピシャッ!
 



(; "ゞ) ハァハァハァ

(; "ゞ) ゴクッ

(; "ゞ)「何でまたこんな時に……!」

 「おいおい、何で閉め出すんだよ薄情者」

(; "ゞ)「うるさい! 早く消えろよ! 何で、何で僕の家を訪ねて来るんだ!」

 「娘を預かってもらってる家なんだ。訪ねない父親がいるかよ」

(# "ゞ)「ダイオードは僕の娘だ! お前のじゃない!」


ミ/ ゚、。 / ヒョコ

/ ゚、。 /「お客さんだし、デルタ?」


(; "ゞ)そ「な、何でもないよ、何でもない!」

 



 「おーい、俺だー。ダイオード! ジョルジュだよ」

/ ゚、。 /そ

/*゚、。 /「ジョル? ジョルだし? ジョル遊びに来たし!」

 「そーなんだけどよー。お前の父ちゃんドア開けてくんねーんだわ」

 「何とかしてくれよー」

/*゚、。 /「うんうん!」

/*`、、 /「デルタ、デルタ! 開けてあげるし! ジョル遊びに来たし!」

(; "ゞ)「じょ、ジョルジュは」

(; "ゞ)「ジョルジュはすぐ帰るよ。だから、ダイオードはウキワ……ね?」

 「外あっついんだよー! ダイオードー、入れてくれよー!」

/ ゚、。 /「やっぱりジョル入りたがってるし! 開けてやるし!」
 



(; "ゞ)「あ――」


 ガララッ

  _
(* ゚∀゚)「おーっほほー! 久しぶりだなダイオードぉ!」

/*゚、。 /「ジョル!」
  _
( -∀-)「ハッハッハ、おいおい抱き付くなよ。お前相変わらず軽いなー。メシ食ってんの?」

/*`、、 /「いっぱい食ってるし! 昨日もサザエ食べたし!」
  _
( ゚∀゚)「ヘッヘェ、イイもん食ってんじゃん? なぁ、デルタ!」


(; "ゞ)


/ ゚、。 /「?」
 



/*゚、。 /「ジョル〜、ダイオードたち今日は海に行くし!」
  _
( ゚∀゚)「へぇ、海ねえ。なかなか風流じゃん」

/ ゚、。 /「フーリュー?」
  _
( ゚∀゚)「“イカしてる”って意味だよ! ダイオード、お前イカしてるぜ?」

/*゚、。 /「イカしてるし? そうだし! イカだし、海にはイカもいるし!」
  _
( ^∀^)「ハハハハハ、そうそう、イカだイカ!」


( "ゞ)

( "ゞ)「ダイオード、ちょっと僕はジョルジュと話があるから」

( "ゞ)「ウキワ、探しておいで」


/ ゚、。 /「話、するし?」
  _
( ゚∀゚)「…………っ」

 


  _
( -∀-)-3 ハッ
  _
( ゚∀゚)「うん、そうだな。ウキワ取ってこいや、ダイオード」
  _
( ^∀^)「すぐ終わるからヨ」

/*゚、。 /‐3「分かったし! ウキワ探してくるし!」

/*`、、 /ゝ ラジャー!


 テテテテ……

  _
( ゚∀゚)「さて、と。これで問題なしだな?」

( "ゞ)
  _
( -∀-)「とりあえず、お茶淹れてくんね? 喉がもうカラカラだわ」

( "ゞ)

 


  _
( ゚∀゚) シゲシゲ
  _
( ゚∀゚)「小さいけど悪くない家じゃん。貸家だっけか?」

( "ゞ)「…………」
  _
( ゚∀゚)「なに? そんなことも言いたくないくらい俺が嫌いなわけ?w」

( "ゞ)「親戚筋に借りた。それだけだ」


 ガタッ

  _
( -∀-)「お、早いね。早速いただき――」
  _
( ゚∀゚)「ってなんだよ水か。ひどいねーデルタ君は」

( "ゞ)「何でもいい。聞いたろ、今日は忙しいんだ。早く用件を言え」
  _
( ゚∀゚)
  _
( -∀-) ゴクッゴクッ
 



  _
( ゚∀゚)つ[] スッ

( "ゞ)「封筒……? 中身は?」
  _
( -∀-)y━・「開けてみればわかる」

( "ゞ)「……家の中でタバコを吸うな。ダイオードがいるんだからな」

( "ゞ)     ガサッガサッ
 つ[]o ))

(; "ゞ)そ「!?」

(; "ゞ) (なんだこの金の量……すごい)

(; "ゞ) (僕の稼ぎ半年分より多いぞ……)
  _
( ゚∀゚)「ま、今日の要件はその金とダイ公の顔を見に来ただけなんだけどね」

(; "ゞ)「この金……な、何のつもりなんだ」
 


  _
( ゚∀゚)y━・「お前アホだなー。養育費じゃん。つってもこれまで放りっぱなしだったこと考えると安いもんだけどね」

(; "ゞ)「こんなにも、一体どうやって!」
  _
( -∀-)「んまーテキサスとかで牛追っかけながら副業して、その結果?」

(; "ゞ)「ふざけるなよ!」
  _
( ゚∀゚)「あ、あと出来たらさ、口座教えてよ。これから二月に一度は金入れるようにするから」
  _
( -∀-)「もちろんその額以上で考えとくから。それはまぁ、君への報酬? 慰謝料?w」
  _
( ゚∀゚)「もらっといてよ。それでダイオードに可愛い服でも買ってやれば?」


:(# "ゞ): フルフル


(# "ゞ)「ふざけるな! こんな金いらないし、これからも貰う気はない!」
  _
( ゚∀゚)「なぁーに怒ってんのキミ?」

(# "ゞ)「自分の子供を6年も7年もほっといてから、金払って父親面するのかよ!!」
  


  _
( ゚∀゚)「仕方ねーじゃん。俺だってそんなつもりなかったんだもの」
  _
( ゚∀゚)「でもこうなった以上? 今さらダイオードに『パパだよー』なんて言えねーもんな」
  _
( ゚∀゚)「だから、今はお前が“パパ”なんだろ? デルタ君?」


:(# "ゞ):


 バキッ ガタン

     ガッシャン バコッ


/ ゚、。;/「ど、どうしたし? おっきい音したし! デル――」
  _
( -∀-)「つつつ……」

:(# "ゞ): フー フー フー フー

/ ゚、。;/「?? なに? なんだし? ジョル?」

/ ;、. /「で、デルタ顔怖いし、どうしたんだし? 喧嘩しちゃダメだし!」
 


  _
( -∀-)「あー、いって。アゴの噛み合わせズレたかも……」

/ ;、. /「ジョル! 痛くないし?」
  _
( ゚∀゚)「あー、うん、大丈夫。いいんだ、ダイオード。俺がパパに酷いこと言っただけだから」

/ ;、. /「ジョル口から血出てるし! ティッシュいるし、ティッシュ!」
  _
( -∀-)ノシ「いいからいいから……」

       _
(# "ゞ)  (-∀- ) ズイッ

  _
( ゚∀゚)「ま、でも一発は一発だからな」


 ドゴッ!


/ ;、. /「ぅいやぁぁあ――っ! デルタぁあ――っ!!」
 



(; "ゞ)「ぶはっ、げほ、げほ!」

/ ;、. /「デルター! デルター!」
  _
( -∀-) )) コキコキ
  _
( ゚∀゚)「文系ぼっちゃんのくせにカッコつけすぎだよー? パンチに腰入ってねえから」
  _
( -∀-)「まぁ、殴った後でってのも変だけど? 悪かったな、言いすぎた」

/ ;、.#/「ひどいし! ひどいし! ジョルどうしてデルタをいじめるし?!」

/ ;、.#/「デルタをイジめるジョルはキライだし! あっち行くしー! 行けー!」
  _
( ゚∀゚)ノノ「ちげーよぉ、ダイオード。イジめてないよ、俺とデルタは仲良しだもん」

/ ;、.#/「じゃあなんでデルタを叩くし!」
  _
( ゚∀゚)「大人の男ってのは、時々こうやって殴り合わないと自分の中身を整理できない生き物なんだよ」
 



(; "ゞ)「げほ、がっは……いい、よ、ダイオード、ジョルジュは、いいから」

/ ;、. /「ぅ、ぅい、うっうっ、イタくないし? おなかイタそうだし」

(; "ゞ)「大丈夫、痛くないよ、痛くない、げほっ、痛く、ないから」
  _
( ゚∀゚)
  _
( -∀-)-3 フゥ
  _
( ゚∀゚)「デル公、お邪魔みたいだし俺はこれで失礼するよ」
  _
( ゚∀゚)「また機会があったらダイオードの顔見に来るから。金は……」
  _
( -∀-)「ま、渡した分くらいは受け取っといてくれ」

(; "ゞ)「…………」
  _
( ゚∀゚)「じゃな、ダイオード。また遊びに来るぜ」

/ ;、. /「もう来んなし――っ! キライだし――っ! うぁあぁあん!」
  _
( ^∀^)


 ガララ ガチャン
           バタン ブロロロロロ……

  



(; "ゞ) (ハァハァ……くそ、痛い、腹がジンジンする……)

 ――デルター! デルター!

(; "ゞ) (殴った手も痛い……。よく考えたら、初めて他人を殴ったんだよな、僕)

 ――しっかりするしー! イタいの飛んでけだしー!
 
(; "ゞ) (くそ、ジョルジュの奴……遠慮なく殴りやがって……)

 ――飛んでけー! 飛んでげぇ! えーん! えーん!

(  ゝ) (そういえば……あいつが最後に訪ねて来たのっていつだっけ……?)

 ――デルダァ! うぇええ、うわぁぁあん! 死んじゃダメだしー!

(  ゝ) (そうだ……確か、ダイオードが入学したての、頃、だ、っけ――)

 ――デルタぁ!!

(  ゝ) (…………)



 ハインさん、僕はちゃんとダイオードの父親をやれているのかな?


 










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