第3話「体育館の午後」






部室に戻ってきたジョルジュにブーンは事情を説明した。

( ゚∀゚)「うーん、勝手にクラブ勝負受けちまったか・・・。」

( ^ω^)「・・・ごめんなさいですお。」

ブーンは頭を深々と下げた。

( ゚∀゚)「まあ、受けちまったものはしょうがないな。俺か部長が勝負に出るぜ。」

( ^ω^)「そ、それが勝負するのは僕だけみたいなんですお。」

( ゚∀゚)「えっ!?」



( ^ω^)「クー先輩はそう言ってましたお。」

( ゚∀゚)「クーの奴うまいことやりやがったな・・・。なら、今日から練習だ。」

( ^ω^)「わかりましたお。僕にも責任がありますお。やりますお。」

その時、部室のドアをノックして1人の男が入ってきた。

(´・ω・`)「おはよう。」

( ゚∀゚)「ショボン先輩。ちょうどいいところに来てくれたぜ。
ブーン、この人はトンファー部の部長で3年生のショボン先輩だ。
で、こっちが新入部員のブーンです。」

(´・ω・`)「もう1人入部させたのか。すごなジョルジュ。」

( ゚∀゚)「俺もやるときはやるぜ。」



( ^ω^)「新入部員のブーンですお。よろしくお願いしますお。」

(´・ω・`)「部長のショボンです。よろしく。」

( ゚∀゚)「ショボン先輩、それでですね。ちょっとややこしいことになりまして・・・。」

(´・ω・`)「どうしたの?」

ジョルジュはショボンにクラブ勝負の話をした。

(´・ω・`)「こりゃまた大変なことになったね。」

( ゚∀゚)「はい、だからとりあえず今日と明日で練習、いや猛練習しようかと思うんです。」

(´・ω・`)「そうだね。僕も付き合うよ。」



( ^ω^)「よろしくお願いしますお。」

(´・ω・`)「ああ、ブーン。もし、クラブ勝負に負けたら・・・ぶち殺すぞ。」

(;^ω^)「・・・は、はいですお。」

その時、ショボンがブーンが手に持っている白いトンファーに気づいた。

(´・ω・`)「あれ!?そのトンファーひょっとして・・・。」

( ゚∀゚)「あ、そうだ!言うの忘れてた。最強武器トンファーですよ。」

(´・ω・`)「ええええ!!あれ抜いちゃったの!?ブーンが?」

( ゚∀゚)「そうなんですよ。だからひょっとして見込みがあるのではないかと。」



(´・ω・`)「うーむ、こりゃ面白い人材を見つけたね。さっそく練習を始めよう。」

( ゚∀゚)「よし、ブーン。練習に行くぞ。」

( ^ω^)「はいですお。」

ブーン達は体育館へ向かった。体育館に着いたジョルジュ達は2階へ上がっていった。

( ゚∀゚)「体育館の2階がトンファー部の練習場だ。」

( ^ω^)「2階建ての体育館って珍しいですお。」

(´・ω・`)「うちの高校はクラブ活動に力を入れてるからね。
1階はバスケとかの球技の練習場で2階はその他のクラブが使ってるんだよ。」



2階へ上がったジョルジュ達は練習を開始した。

(´・ω・`)「まず、トンファーについて説明しておくよ。
トンファーは、古武道で使われる武器の1つで、主に刀を持つ敵と戦うために作られたものなんだ。
トンファー自体は、石臼の挽き棒から発明されたらしいよ。」

( ^ω^)「ふむふむですお。」

(´・ω・`)「で、基本のフォームは長い棒の部分から垂直に出ているグリップを握る。
そして、長い棒の部分で腕から肘を覆うようにする。」

( ^ω^)「こうですかお。」

ブーンはトンファーのグリップを握ると基本のフォームをとった。

(´・ω・`)「そうそう、そういう感じだよ。ちなみに長い棒の部分をロッド。
グリップを中心としてロッドの端から短い部分を短ロッド、長い部分を長ロッドって言うから。」

( ^ω^)「わかりましたお。」



ショボンはブーンに基本的なフォームや突きや打ち方などを教えていった。

(´・ω・`)「スジは悪くないね。だけど時間がないな。」

( ゚∀゚)「まあ、時間ギリギリまで練習するしかないですね。」

( ^ω^)「がんばりますお。」

       ,.-‐-、   ―┐
       」-‐-、_〉<  _ノ ァ  ̄
       ヽ__ノ ト‐- 、
      / ヽ-'    \'\
     /  _      \_人\\        _
      〈r‐イ_)/.>  .〈  \ >.\\  _fニj < ./
     └ '//    〉   .ヽ_). \.> ,ゝ'`ヽ.   rEl-、< ト
     //ヽ_r─' ´ ヽ       〈rタ ,ハ'〉  レrイ
     <./   ヽ、/   〉       Y´`ヽ    { J、
           7   ,イ        ヽ ヽ_)   ヽ>'
            〈  く l、         \>、   ´
              \  ヽ \         'ー'

(´・ω・`)「よし、じゃあ次はトンファーウォ〜クをやってみよう。」

( ^ω^)「トンファーウォ〜ク?」

(´・ω・`)「トンファー使いの基本歩行術だよ。
習得するのはちょっと難しいけど極めればそれだけで相手にダメージを与えられる。
ある意味トンファー使い最強の技だよ。」

( ^ω^)「そんなのがあるんですかお。」

(´・ω・`)「じゃあ、ジョルジュやってみて。」

( ゚∀゚)「わかりました。」



      ∧_∧  トンファーウォ〜ク!
   三. _(  ゚∀゚)
  三./      )
∩  / ,イ 、  ノ/
| | / / |    (〈
| | | |  |     }
| | | |  ヽ   ヽ’
| |ニ(!、)   \  \
∪  三  /  ゝ  )
   三 /  / {  |
  三/ _/  |  |_
    ヽ、_ヽ {_ ___ゝ


(´・ω・`)「こういう感じで。ブーンもやってみて。」

( ^ω^)「はい、やってみますお。」



      ∧_∧  トンファーウォ〜ク!
    . _(  ^ω^)
   ./      )
∩  / ,イ 、  ノ/
| | / / |    (〈
| | | |  |     }
| | | |  ヽ   ヽ’
| |ニ(!、)   \  \
∪     /  ゝ  )
     /  / {  |
   / _/  |  |_
    ヽ、_ヽ {_ ___ゝ

(´・ω・`)「やっぱりまだ無理か。まあ、反復練習あるのみだね。」

( ^ω^)「わかりました。がんばりますお。」



それから深夜におよぶまで練習が行われた。

(´・ω・`)「よし、じゃあ今日はこれくらいにしよう。」

(;^ω^)「・・・お疲れ様でしたお。」

( ゚∀゚)「お疲れ様でした。」

(;^ω^)(めちゃくちゃ疲れたお・・・。)

(´・ω・`)「じゃあ、明日も練習やるからブーンは来てね。」

( ^ω^)「わ、わかりましたお。よろしくお願いしますお。」

ブーン達は体育館を出ると各自帰路についた。




そして、とうとう決戦の日がやってきた。

体育館の2階には格闘茶道部とトンファー部の面々とブーンが心配でついてきたツンがいた。

川 ゚ -゚)「逃げずによく来たわね。」

( ゚∀゚)「そっちこそ逃げた方がよかったんじゃないのか?」

川 ゚ -゚)「あいからずの減らず口ね。じゃあ、はじめましょうか。」

格闘茶道部対トンファー部の闘いの火蓋が今切って落とされようとしていた。








   第4話「ブーン出撃す」









( ゚∀゚)「そういえば、格闘茶道部からは誰が出るんだ?クーが出るのか?」

川 ゚ -゚)「弱小トンファー部ごときに私が出るまでもないわ。」

( ゚∀゚)「な、なんだと!」

(´・ω・`)「落ち着けジョルジュ。これも相手の作戦だ。」

( ゚∀゚)「・・・は、はい。すみません。」

川 ゚ -゚)「格闘茶道部からは彼が戦うわ。」

格闘茶道部の集団の中から1人の男が現れた。



( ´∀`)「俺がおまえらの相手モナ。」

( ゚∀゚)「モ、モナーか!」

(´・ω・`)「こりゃ駄目かもしれんね。」

( ^ω^)「あのー、あの人そんなすごい人ですかお?」

( ゚∀゚)「格闘茶道全国大会ベスト8だぜ・・・。」

(;^ω^)「ええっ!?」

川 ゚ -゚)「ちなみに私は優勝だけどね。」

( ゚∀゚)「やれることはやった。後はブーン次第だ。」

(´・ω・`)「まあ、負けたらぶち殺すけどね。」

(;^ω^)「・・・。」



勝負前から既に不穏な空気が漂っているトンファー部。
そこへツンがブーンに声をかけた。

ξ゚听)ξ「ちょっとブーン大丈夫なの。なんか相手の人強そうだけど・・・。」

(;^ω^)「だ、大丈夫だお。一生懸命練習したお・・・。」

ξ゚听)ξ「怪我とかしちゃまずいから適当なところで負けちゃえば?」

(;^ω^)(負けたら部長にぶち殺されるお。部費3ヶ月分も多分僕の自腹だお・・・。)

川 ゚ -゚)「では、ルールを説明します。体育館の床に10m4方の正方形のラインを引きました。
これを勝負のリングとします。リングから出るかダウンして10カウント、もしくはギブアップした方が負けです。
審判は審判部のボブに行ってもらいます。」

( ´∀`)「わかったモナ。」

( ^ω^)「わかりましたお。」

川 ゚ -゚)「では、両者リング中央にきてください。」



リング中央で向かい合って立つブーンとモナー。両手に白いトンファーを装備しているブーン。
腰から茶筅(お茶を点てる道具)、鉄びん(お湯を入れておくもの)、抹茶の粉末の入った缶等をぶら下げているモナー。
そして、ボブの試合開始の声が上がった。

試合開始と同時にバックステップで距離をとったモナーはブーンに茶筅を投げつけた。

( ´∀`)「茶筅スラッシュ!」

ブーンはその茶筅をかわした。茶筅は床に当たるとゴッという音がして少し床にめり込んだ。

(;^ω^)(ちょwwwこの茶筅は鉄でできてるお!当たりどころ悪かったら死ぬお!!!)

( ´∀`)「近づかなければトンファーの攻撃は当たらないモナ。距離とっていれば楽勝モナ。」

( ゚∀゚)「ブーン!距離を詰めろ!離れていたらこっちの攻撃が当たらないぞ!」

( ^ω^)「そうだお。近寄らないと駄目だお。」

ブーンはモナーに向かってダッシュで近づこうとした。



( ´∀`)「まあ、近づいてきても問題はないモナ。」

近づいてきたブーンにモナーは抹茶の粉末を投げつけた。

( ´∀`)「抹茶目潰し!」

もろに抹茶の粉末が目に入ったブーンはその場で立ち止まり悶絶していた。

(;^ω^)「あ〜あ〜目がぁ〜目がぁ〜!!」

すかさずモナーは、鉄びんに入っている熱湯をブーンに頭からふりかけた。

( ´∀`)「必殺熱湯地獄!」

(;^ω^)「熱っ!熱っ!熱っ!熱っ!」

あまりの熱さにブーンは倒れて床を転げ回る。
そして、すかさずカウントをとりはじめるボブ。



川 ゚ -゚)「抹茶目潰しから熱湯地獄のコンボ。これは決まったわね。」

( ^ω^)「も、もう駄目だお・・・。」

床で転げまわっているブーンは一方的な攻撃を受けたため、すっかり戦意を喪失していた。
そのとき、ブーンの耳に声が聞こえた。

┫『諦めるなマイマスター。立ち上がるんだ。」

( ^ω^)「で、でもあの人めちゃくちゃ強いお。勝てないお。」

┫『このまま負けっぱなしでいいのか。大丈夫だ。私を信じるんだ。
そして、勝ちたいと強く心に願うんだ。』

( ^ω^)「わ、わかったお。がんばってみるお。」

ブーンはよろめきながら立ち上がった。カウントは9。ギリギリだった。
ボブは思わずモナーに勝ちと言いそうになったが堪えて試合を続行させた。



( ´∀`)「・・・あのコンボで立ち上がるとはモナ。」

┫『マイマスター。集中だ。私と1つになるようにイメージするんだ。』

( ^ω^)「わかったお。」

        |     _ .|
        |    ./ ) |
        |    / / .| |
        |   ./ /  | 、 トン ファ 〜
        |  / /   .|  レ―――
        | ./ /___|        , -つ
        | / /( ^ω^)      /__ノ
        | し'   ̄ ̄.|.、    / /
        |       |、 \ / /
        |       | \/ /
        |       | / /、二つ  ,-.、
        |  _   ,'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i  .i
        | / ヽ  、_______.|  .|
        |/  /    |.         `-.'
`、_,〜、_,〜 、_,〜 、_,〜 、_,〜、_, ○ 、_,〜 、_,〜 、_,〜'
                  ο
                  o
           ,, --──-- 、._
       ,.-''"´           \
     /                ヽ、
    /     /\     /\     ヽ
     l   , , ,             , , ,     l
    .|  r‐┐    (_人__丿.  r‐┐    |
     l  |  |           |  |     l
    ` 、|  |/⌒⌒i┐.┌/⌒ヽ|  |     /

ブーンは深呼吸するとトンファーのグリップを握り締め、集中した。
すると、トンファーからブーンの体に何かが流れ込んできているのがブーンにわかった。

( ^ω^)(な、なんだお。何かが流れ込んでくるお。)

┫『私の戦闘記録をマイマスターの体に流し込んだ。
これでマイマスターは幾戦の闘いを乗り越えた戦士と同じになる。』



( ^ω^)「・・・力が溢れてくるお。」

( ´∀`)「む、何か感じがかわったモナ。これは一気に勝負つけたほうがいいモナ。」

モナーは立ち上がったブーンから距離を離すとブーンに茶筅を3つ投げつけた。

( ´∀`)「必殺茶筅3連撃!」

( ^ω^)「当たらなければどうということはないお!」



           ∧_∧  トンファーウォ〜ク!
        三. _(  ^ω^)
       三./      )
三∈   ∩  / ,イ 、  ノ/
     | | / / |    (〈
     | | | |  |     }
三∈   | | | |  ヽ   ヽ’
     | |ニ(!、)   \  \
三∈   ∪  三  /  ゝ  )
        三 /  / {  |
       三/ _/  |  |_
         ヽ、_ヽ {_ ___ゝ

ブーンはトンファーウォ〜クで茶筅3つをすべてかわした。

( ゚∀゚)「え!トンファーウォ〜ク!?」

(´・ω・`)「昨日までは全然出来てなかったよね。」

( ゚∀゚)「真剣勝負の中で覚醒したか・・・。」



(´・ω・`)「おまけにシンクロ率が高いね。」

ξ゚听)ξ「シンクロ率って何ですか?」

ブーンの戦いをハラハラしながら見ていたツンがショボンに聞いた。

(´・ω・`)「シンクロ率っていうのはトンファー使いがどれだけトンファーと一体化できているかを計る為の数値的な目安だね。
トンファー使いなら相手を見てるとだいたいわかるんだよ。」

( ゚∀゚)「普通のトンファー使いだと40〜60%くらいかな。」

(´・ω・`)「あの感じだとブーンは70%くらいあるね。」

( ゚∀゚)「そうですね。やっぱりあのトンファーの力ですかね。」

(´・ω・`)「そうかもしれないね。いずれにせよ勝負はもうすぐつくだろうね。」

ブーンとモナーの闘いは最終局面へと向かっていった。





   第5話「熱血のブーン」









川 ゚ -゚)「モナー、弱小部の新入部員に何手こずってるの?」

( ´∀`)「す、すぐに倒すモナ!黙っててくださいモナ!」

モナーは明らかに焦っていた。格下と思っていたブーンがコンボ攻撃から立ち上がり、
自分の得意技の茶筅3連撃をかわしたのだ。
そして、闘いの前半とは明らかに異なる得体のしれない雰囲気をブーンから感じとっていた。

( ゚∀゚)「ブーン!相手はびびってるぞ!一気に決めちまえ!」

(;^ω^)「は、はいですお。」

しかし、ブーンの顔にも疲労が伺えた。

ξ゚听)ξ「何だかブーンが疲れているみたい。顔色も悪くなってきてる。」

(´・ω・`)「シンクロ率が高いから体の負担も大きいんだろうね。そろそろ決めないとまずいな。」



┫『マイマスター。一気に勝負を決めるぞ。』

( ^ω^)「わかったお!」

ブーンはモナーに向かって突っ込んでいった。

( ´∀`)「また、抹茶目潰しの餌食モナ!」

近づいてきたブーンにモナーは抹茶の粉末を投げつけた。

( ^ω^)「トンファーサイクロン!!」

                 三三三三三三三三 
                三三三三三三三三
                 三三三三三三三三
            (っ )  三三三三三三三三三三三三三
            | |    三三三三三三三
            | |    三三三三三三
            | |   三三三三三三
        ∧_∧| .|    三三三三三
       (^ω^ /  .|  三三三三三
      (      丿 三三三三
       ヽ    / 三三三三       目がァァァ _  /
       (っ|    |  三三三      ∧ ∧―= ̄ `ヽ, _
        /    ヽ 三三三   ∵. ・(   〈__ >  ゛ 、_
       /  /|  |  三三            (/ , ´ノ \
      /  / .|  |  三三          / / /
     .(  /  .|  .)   三三        / / ,'
     /  /   .|  .|   三       /  /|  |   
    ./  /    .|  .|  三       !、_/ /   〉   
  ./_ ヽ    /_ヽ  三           |_/

⊂ニ○ニニニニニ⊃

ブーンはグリップを軸にして両手のトンファーを回転させた。
強力な風が発生し、抹茶の粉末をモナーの方向へ跳ね返した。
そして、もろに抹茶の粉末が目に入ったモナーはその場で立ち止まり悶絶していた。

( ´∀`)「あ〜あ〜目がぁ〜目がぁ〜!!」

( ^ω^)「今だ!いくお!!!」

┫『了解。マイマスター。』



         トンファータックル!          ‐=≡ ∧_∧
ドゴォォォオオオ    ∩  _                     ‐=≡   (´∀`  )
   | |ニ(((( ク     ∧_∧        ‐=≡(  ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ ヽ⌒ヽ
   | |  \ \   (  ^ω^) 、ヽ从 /   ‐=≡  ̄ ̄ ̄ ̄ \ヾ  イ |
   | |  ‐ \_ ̄ ̄7    `⌒ヽ    ;  . ‐=≡‐=≡; :  )  |  |
   | |     =  ̄ ̄|    八  ノノ′  . :  ,   ‐=≡  /   /|  |
   ∪    .  _ = .|    | .// W ヾ     ‐=≡  / / / し丿
    .  _ = ._ 〜ヽ|__/ イ         ‐=≡ / / /
    __ = ( ̄ (______/Y     ‐=≡   / / /
    _ =  |  )ー―‐(   丿     ‐=≡ ( ̄ / /
     、 、. |  .|     \  \  `:ヽ  ‐=≡  ̄(__/
  ( ヽ: _丿 ヘ.  ` ;   \ \ ⌒/ ヽ
(´ \.从(___) /`)  (、へ(__⌒_)从人/ ;`)


ドゴォォォという豪快な音と共にモナーはリングから飛び出し、体育館の壁に激突して倒れた。
ボブは一瞬カウントをとりはじめようとしたがリングアウトだと気づいた。
そして、ブーンが勝者という声を高らかに上げた。

( ^ω^)「や、やったお!!」

( ゚∀゚)「うおおお!やりやがったぜ!!!」

(´・ω・`)「僕は最初からブーンが勝つと思ってたよ。」

ξ゚听)ξ「すごいわ!ブーン!」



川 ゚ -゚)「・・・モナー・・・。」

わなわなと怒りで震えているクーにジョルジュが声をかけた。

( ゚∀゚)「おい、クー。部費3ヶ月分よろしくな。」

川 ゚ -゚)「わかってるわよ。約束は守るわよ。」

そう言うとクー達格闘茶道部員達は体育館から去っていった。

ξ゚听)ξ「ブーン、大丈夫?」

( ^ω^)「うん、ちょっと疲れたけど大丈夫だお。」

( ゚∀゚)「じゃ、俺たちは部室に戻って祝勝会だぜ!」

(´・ω・`)「部費3ヶ月分もらえるからね。今日は盛大に行こう。ツンも来てもいいよ。」

ξ゚听)ξ「じゃあ私が買い出しに行って来ます。」

( ^ω^)「あ、ちょっと僕は休んでから行くから先に行っておいてだお。」

ブーンを体育館に残してジョルジュ達は体育館を出て行った。



ジョルジュ達が体育館を出て行くのを見送った後、ブーンは腰を落とした。
そして、ホワイティに話しかけた。

( ^ω^)「ホワイティ、ありがとうだお。」

┫『私は自分の使命を全うしたまでだ。礼には及ばない。』

( ^ω^)「でも、ホワイティすごいお。素人の僕があんなに戦えるなんて思わなかったお。」

┫『私とマイマスターはまだ完全に一体化できていない。まだまだ強くなれる。』

( ^ω^)「え!あれ以上に強くなれるのかお。」

┫『強くなれる。しかし、基礎体力がないと私を完全に使いこなせないだろう。
マイマスター自身の鍛錬も必要だ。』

( ^ω^)「わかったお。がんばるお。」



しばらく休んでいたブーンが思い出したかのように言った。

( ^ω^)「そうだ。バタバタして聞くの忘れてたけどホワイティって何処から来たのかお?
あと、誰に作ってもらったのかお?」

┫『・・・。』

( ^ω^)「あれ?どうかしたかお?」

┫『すまない、マイマスター。私の過去の記憶は思い出せない・・・。
私が何処から来て誰に作られたのかはわからない・・・。』

( ^ω^)「・・・そうかお。まあ、そのうち思い出すだろうからそのときにでも教えてだお。」

┫『了解。マイマスター。』

( ^ω^)「じゃ、そろそろ行こうだお。」

ブーンは立ち上がると部塔へ向かってゆっくりと歩き出した。



その頃、部塔の最上階にあるクラブ委員会室。
すべてのクラブを取りまとめるクラブ委員会の会長であるモララーは、
椅子に座り机の上にある書類に目をとおしていた。そこへ、荒巻がやってきた。

( ・∀・)「荒巻か、何か用か。」

/ ,' 3「モララー会長、クラブ勝負でトンファー部が使っていたトンファーの件ですが。」

( ・∀・)「話せ。」

/ ,' 3「やはり最強の武器トンファー、いや白のトンファーのようです。」

( ・∀・)「・・・そうか。」

/ ,' 3「いかが致しましょうか?」

( ・∀・)「・・・潰せ。」



/ ,' 3「わかりました。」

そう言うと荒巻はクラブ委員会室を出て行った。

( ・∀・)「とうとう、白のトンファーが主を見つけたか・・・。」

モララーは机の引き出しを開けた。そこにはブーンが持っているホワイティと全く同じ形状のトンファーが入っていた。
ただし、そのトンファーは漆黒の闇のように真っ黒だった。

                            ┌───────────────────┐
                            │┌─────────────────┐│
                _,,.. ―― 、      ||     , -‐‐-‐、._.                 ||
               ,.-'::::::::::::::::::::::::`' 、    ||   .,.'   .|ヽ  `、                ||
             /r':::::::::::::::::::::::::::::::::::::\   ||   /  培 ヽア l              ||
           /::,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ||  .l   ,.-ー\/、 _ l    ∩___∩.  ||
         /::::::.i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:::::::',.||  |  /.__';__..ン、   /        ヽ. ||
\      /:::::::::::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',||  / /<二> ,.、<二>!゙、 ./  ●    ● ヽ. ||
::::::\   /:::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i|| .//--──.' ヽ`‐‐┘\!    (_●_)  .ミ||
:::::::::::\/::::::::::::::::::::::',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|||<-'(6  .,.,、  "!)  | , 彡  ;:;:;ヽ_|.| 、.  ||
:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::`、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.}|| `‐、_''ヽ;:;:;:;:;)ニ┃;:;ノ ' / ___;:;ノ_ノ ./´>||
::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.!|│___l 二 ` ー_'_ニl__.(___)    |(__ ||
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ .||―――'   | |   .l二二二二二l   |  ..||
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`' 、::::::::::::::::::::::::::::.,.' . |└─────────────────┘│
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`''‐- ..,, ,,.. r '   |  Jan 10, 2004                     |
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/    .|                                |
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/      |           親 友 と               |
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/       .|                                |
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/         |                      冬の表にて   |

( ・∀・)「・・・トンファー大戦か・・・。」

モララーはそう呟くと引き出しを閉めた。



トンファー部の部室では、ツンが買ってきたお菓子や飲みもので祝勝会が行われていた。

( ゚∀゚)「いやー、それにしてもブーンはすげえ!俺は感動したぜ!」

( ^ω^)「いえいえ、それほどでもないですお。」

(´・ω・`)「これからの活躍が期待できるね。」

ξ゚听)ξ「ほんとブーンかっこよかったわよ。」

( ^ω^)「ツ、ツン。僕ほんとにかっこよかったかお?!!」

ξ////)ξ「べ、別に深い意味はないからね!!」

( ^ω^)「うん、でも嬉しいお。」



ブーン達が祝勝会を楽しんでいるとドアをノックする音がした。

( ゚∀゚)「あれ?誰だろ?開いてるぜ。どうぞ。」

荒巻が部室に入ってきた。

( ゚∀゚)「お、荒巻か。どうしたんだ。クラブ委員会から何か連絡事項でもあるのか。」

/ ,' 3「申し訳ありませんがトンファー部は廃部にするという方向で話が進んでいます。
即刻部室を明け渡して退去するようにと警告に来ました。」

( ゚∀゚)「ええっ!?」

(´・ω・`)「なんでだろう。」

(;^ω^)「え、入部していきなり廃部ですかお!?」




To Be Continued...




戻る [次の話へ