川 ゚ -゚) ・・あ、そうだ姫様 ちょっとお聞きしたい事が

lw´‐ _‐ノv ん?

川 ゚ -゚) 姫様から見て、ジョルジュさんはどんな人間だと思いますか?
     あなたの人を見る目は信用できますから
     本当にお金に目がくらむ様な人間ですか?

lw´‐ _‐ノv んー・・

lw´‐ _‐ノv ・・あんまり、そうは見えないなぁ 見た目アレだけど

川 ゚ -゚) よし、これで決定です さぁ吐きなさいジョルジュさん 嘘は無駄ですよ
  _
(;゚∀゚) え!? その発言だけでもう俺の話オール無視なの!?
     そんなに信用できんのそいつの目!?


从 ゚∀从 ・・じゃ、俺もシューの目を信じるとしよう
      さぁ真実を語れ! 語らないとアレだぞ!
      凄い事しちゃうぞ俺!
  _
(#゚∀゚) だァから語る事なんて何も無ェっつってんだろっ!
     好い加減にしろよ!! そもそも別の理由の為に賄賂受け取る方が不自然じゃねーか!!

从 ゚∀从 まぁ不自然だけどさぁー・・

lw´‐ _‐ノv なあ、ハイン

从 ゚∀从 なんだくそがk・・  ・・なんだいシュー君?

lw´‐ _‐ノv 財布、確認してみたらどうだ? 実際に貧乏かもしれんぞ

从 ゚∀从 なるほど ちょっと借りるかー 意味無い気もするが・・
  _
(;゚∀゚) !? お、おい!? 辞めろ!

从 ゚∀从 !

奴の焦り様を俺は見逃さなかった
何せ俺はゴルフ場のグリーンの凹凸すら見逃さない人間
万引きGメンへの転職すら考えていた程だ

シューよ
俺にはお前が、厄じゃなく幸を呼ぶ少女に見えるぜ

从 ゚∀从 えぇっと財布は・・ コレだな?
ゴソゴソ
  _
(;゚∀゚) 馬鹿! 辞めろ! 人の財布を勝手に・・ッ!

もう間違いない
たかが財布でこんなに慌てるとは、何か隠してるな
それが今回の事と関係するかはわからんが、弱みを握る事に越したことはない
弱み握れば、それをネタに命令出来るからな ぬふふ

从;゚∀从 えぇっと・・中身は・・ げっ!? 10万も入れてやがる!!
       畜生、滅びろ! 大腿骨あたり骨折しろ!

lw´‐ _‐ノv (ハインだって金持ちなのに・・)

川 ゚ -゚) そのお金は検挙者から貰った訳じゃないですよね
      トソンさんに見つかってましたし 怪しいですねぇー
      1万円ほど下さいな
  _
(;゚∀゚) だから金持ちかどうかは関係無ぇっつってんだろ!
     もう分かっただろ!? いいから返せ! マジで頼むからッ!!
     そして勝手に金とんな!


从 ゚∀从 んー・・ あとはポイントカードぐらいかぁ? 他には・・
  _
(;゚∀゚) だァから漁るなっつーの! オイコラ! 好い加減に・・

从 ゚∀从 ・・ん?
  _
(; ∀ ) !!

財布の中身、そこには札と、ポイントカード
そしてもう一枚の、別の何か


一枚の写真



从 ゚∀从 ・・なんじゃこりゃ
  _
(;゚∀゚) あ、ちょ・・ あぁッ!!

从 ゚∀从 ・・写真? また随分と似合わないもn
 ピラッ

从 ゚∀从 
  _
(;゚∀゚) 


写真を手に取る
映る人間の顔を見る
俺は少し考える

从 ゚∀从 ・・・・・・・
  _
(; ∀ ) 

从 ゚∀从 


从*゚∀从 ぶふぉっwwwwwwwwwwww
  _
(# ゚∀゚) てめええええ笑ってんじゃねえええエェェェッ!!!

いかん、唾液がテーブルに飛び散った
拭かなきゃ… 拭kぶふっwwwwwwwwww


lw´‐ _‐ノv え? 何だ? 誰の写真だ?

川 ゚ -゚) 見せて下さいハイン
  _
(;゚∀゚) た、頼むハインリッヒ! 見せるな! 頼むッ!! 広めないでくれ!

从*゚∀从 ほらほら! コレコレーッ!
  _
(#゚∀゚) 少しは善意を見せろオオォォーッ!!


写真を縛られたシューの所へ持っていく
クーも興味津々に顔を近づける
ジョルジュは騒ぐ
俺ははしゃぐ

从*゚∀从 ほら、写真ーっ!

lw´‐ _‐ノv川 ゚ -゚)  お?
  _
(;゚∀゚) あ゛あ゛あ゛あああああぁぁッ!

lw´‐ _‐ノv ・・ん?



    [::::::(、゚トソン::::::::::]



財布の中の写真
そこに映るのは、最近よく会う騎士の横顔
撮られた事には気付いて居ない様子で、その目は写真の枠外を見つめている

lw´‐ _‐ノv トソン・・?
  _
(; ∀ ) ・・・・・・


lw´‐ _‐ノv 

川 ゚ -゚) 
  _
(; ∀ ) 


lw´‐ _‐ノv川 ゚ -゚)  ぶふっwwwwwww
  _
(;゚∀゚) だァから笑ってんじゃねェエエエェェェッ!!

lw´‐ _‐ノv え? マ、マジで? コレはあれか?
       "片想い"的な? え? ツンデレだったのお前?

从 ゚∀从 まぁ普通いれませんよねーww
      大切に想ってる人の写真しかいれませんよねーwww

:川  -): wwwwwwwぐっwwwww
プルプル

ちょっと何コレ あんまり乗り気な仕事じゃ無かったが途端に面白くなってきたぞ
クーに至っては顔がピクピクしてる  鋼鉄の表情が崩れそうだ
いや、だがこれはしょうがない だって理由gぶふぅっwwwwwww


从 ゚∀从 なーるほど そーゆー事ね はいはい そーゆー事ですかー
      クー、証拠写真とっとけ

:川 -【;;;i◎】: 把握しましtっwwwwっふwwwww
パシャリ
  _
(;゚∀゚) 馬鹿ッ! や、やめッ・・! あああああぁぁ・・!!

从 ゚∀从 ・・そういえばお前、何回も汚職行為してるみたいだけどさぁ
      五回もトソンに見つかってるよなぁー
      普通、一回見つかればこりて辞めるか、バレない様にするよなぁ
  _
(; ∀ ) ・・・・・!

从*゚∀从 「トソンに構って貰いたいだけ」だったのかぁー!
      わざと賄賂貰ったり、謹慎中につっかかったり・・
      さっきのトソンについての会話も妙に態度が違ったしなァー!
  _
(  ∀ ) 


図星だったみたいだ
真っ白に燃え尽きている
やばい、こいつ面白ッ 何こいつ 小学六年生?


  _
(  ∀ ) ・・もう・・ 良いだろ・・ 返せ・・ そして開放してくれ・・

何かもう覇気を失ってしまった
例えるなら、ずっと隠してたけど好きな人がバレてしまった男の様に
あ、これ例えじゃねーや 実際の事だった ぬふふふ

从 ゚∀从 いーや、まだ開放はできんなぁジョルジュ君!
      何せ我々は君の汚職行為を阻む為にこうしているんだから!

从 ゚∀从 ・・まぁ流石に辞めざるを得ないよな?
       辞めなきゃバラすから
  _
(  ∀ ) ・・辞めるから・・ もう・・

lw´‐ _‐ノv まぁ私が言うのも何だが
  _
(  ∀ ) ・・・・・・

lw´‐ _‐ノv くっだらない理由だったな

:川  -): ですよnっはうぅwwwwwwww
  _
(# ゚∀゚) うるせええええええええええエエエェェェェェェッ!!
     てめぇらに俺の気持ちが分かってたまるかアアアァァッ!!
     それとそこのメイド笑いすぎだっつーのッ!!

从 ゚∀从 (おぉ、ツンデレ騎士復活・・ 気持ち悪ッ・・)


  _
(;゚∀゚) なぁもう頼むよ! もう汚職なんて辞めっから開放してくれッ!
     あと絶対にトソンにはこの事バラすなよ!マジで!
     口止め料ならなら払うから! 頼むこの通りだッ!

从 ゚∀从 ええぇっ・・ そんなぁ・・ 困りますぅ・・ 私、お金なんていらないですよぅっ・・!
      勘違いしないで下さいよぉっ!

lw´‐ _‐ノv オ、オエエエエエェェッ・・・

从 ゚∀从 よしシュー、てめぇはもう一晩中そのままだ

lw´‐ _‐ノv ・・・・・・
  _
(;゚∀゚) っじゃ、じゃあ何だよ! 何が必要なんだ!?

从 ゚∀从 うーんそうだなぁ ・・そういえばトソンが来るまで、もう少し時間あるなぁ・・
      クー、何か要望ある? お前の意見を聞いてみようか

:川  -): はっ、話を・・ッ! トソンさんを見初めた話を聞かせてっ・・ 下さいっ・・! っくwwww

やはりお前は期待を裏切らないな
俺も同じ事言おうとしていた所だ 流石我が友


从 ゚∀从 ・・つー訳で、俺達はトソンに関する回想シーンを要求するッ!
      甘酸っぱい奴頼むぜッ!
  _
(;゚∀゚)   は  ァ  ッ  !  ?


  _
(;゚∀゚) て、てめェフザけてんじゃねェぞ! 俺を恥で殺す気か!?

从 ゚∀从 え? 大丈夫だよジョル太君
      今時、片想いの人の写真を持ち続けてる時点で君なら何でも出来るよ
      空も飛べるよ 未来だって変えられるよ 死んだおばあちゃんにだってもう一度会えるよ

lw´‐ _‐ノv そうだな これ以上恥を重ねるという事は無いな
       既に完全な黒歴史を構築してるから、安心するといいぞ
       バベルの塔なんか目じゃないよ もう真っ黒な塔を建築完了だよ 安心してよ
  _
(#゚∀゚) おちょくってんじゃねェぞてめェらッ!!

:川  -): そ・・ そうでスよジょルジュさンッ 安心ッ シて話をsくふうぅwwwwwww
  _
(;゚∀゚) まだツボにハマったままなの!? そんなに俺おかしい!? ねぇ、そんなに!?
     流石にショック大きくなってきたんだけど!?

从 ゚∀从 いや、黙秘でも良いけどね  その時はバラすだけだからね
      どっちが良いかは自分で考えようねジョルリン    
  _
(;゚∀゚) ちくsy・・ 「ジョルリン」って何!? やめろ腹立つ!

ようジョルリン、もうお前が不良騎士のキャラに立ち戻るのは不可能だぜ
いずれギコと戦わせてみたいなこいつ 「ヘタレ頂上決戦」みたいな感じで
応援するぜジョルジュ ギコぶっ殺せ!


从 ゚∀从 仕方がない 写真をトソンに見せるしか・・
  _
(;゚∀゚) わ、分かった! 話すって! 話せばいいんだろコンニャローッ!!

lw´‐ _‐ノv ははは ジョルリンは面白い奴だなぁ
  _
(#゚∀゚) だァからジョルリンって辞めろォ───ッ!!

:川  -); いつかトソンさんも言ってくれる日が来ますよ
     「あ〜ん・・ たのもしいわ! あたしのジョルりん!」っtぶはっwwww
     もうwwwwだめwwwっwwwwwですっwwwwwwwww
  _
(#゚∀゚) てめええエェェはもう喋んなあああアァァ───ッ!!!!

いかん、クーが暴走し始めた
そろそろ修正していかねば、話自体が終わらなくなってしまう


从 ゚∀从 おい、そろそろ時間的にもアレだから、とっとと回想シーンに入れ!
      クーもそろそろ落ち着け、話がすすまねぇ
      ・・さぁ、まずは会った時の事から話してもらおうかッ!
  _
(; ∀ ) うぅ・・ 神様、今すぐ俺とこいつ等の言語を滅茶苦茶にしてくれェ・・

lw´‐ _‐ノv wktk

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

えぇと、だな、その、あの…
…あのな、とりあえず出会いは単純だったんだよ
騎士団に入った時、トソンはちょっと有名だったんだ
何せ女で騎士なんて異例だからな
そんで、興味本位で近づいただけなんだ

(*゚∀゚) ジョルジュ! 早速「トソン」って奴見に行ってみよーゼ!
  _
( ゚∀゚) ・・あん? トソンって・・ あの女が騎士とかって奴か!

(*゚∀゚) そうそう! 何か訓練場に居るみてーダ!
  _
( ゚∀゚) (へー 女がねぇ)
  _
( ゚∀゚) (・・ちょっとからかってみんのもおもしれーかもな!)


まぁ、かるーい気持ちだったんだよ
からかって遊ぼう、そんな気持ちだ
かたーい職業だから、時にはそんな事だってしたくなるんだよ
みんなそんなモンだ


  _
( ゚∀゚) ん・・? あの小さい奴か? 意外だな

(*゚∀゚) みてーだナ!
  _
( ゚∀゚) (あれ、でも胸無いぞ・・?)

訓練場の端っこで汗を拭きながら休憩してる奴がいた
女っつっても、それなりに屈強な奴だと思ってたからちょっと驚いたよ
町中で買い物してる感じの、どこにでも居そうな奴だった
  _
( ゚∀゚) おい、てめぇがトソンか! 本当に女なんだな!!

(*゚∀゚) アヒャヒャ、よく入れたな騎士団ニ! すげーすげー!

(゚、゚トソン ん?

(゚、゚トソン ・・・・・・

(゚、゚;トソン (・・え!? ま、また話しかけられた・・!? や、やばい・・!
ドキドキ   な、な、なんて対応すればいいんだ・・!? わ、わからん・・!)
      _
(*゚∀゚)( ゚∀゚) ・・?

そういえば喋り掛けた時、相当に焦ってた様な気がするな
今考えれば、軽い対人恐怖症だったのかもな
この数年で良くもまぁ克服出来たと感心するぜ


(゚、゚トソン な、なな、なんでござっ ごっ・・ なんですか?
  _
( ゚∀゚) ん? 女で騎士なんて珍しいじゃねーか!
     だからちょっと見に来たんだよ!

(*゚∀゚) ヒャヒャ! 可愛いジャン!

(゚、゚;トソン (むぅ・・ これで何人目だろうか・・ 男女差別だ・・)
  _
( ゚∀゚) (おっ いー事思いついた)

  _
( ゚∀゚) ・・おいトソン、ちょっと俺と手合わせでもするかァッ!
     木刀持ちな! 俺が訓練付けてやるぜ!

(*゚∀゚) ヒャヒャ! そりゃーいいナ!

(゚、゚トソン ん? 手合わせ・・

この提案もまた、かるーい気持ちからだった
どうせ暇だし、真面目に鍛錬積む気も無かったしな
このトソンで遊んでやろうと思ってた訳だったんだが…


  _
(# )∀) ・・・・?

(*;゚∀゚) あら・・・?

気付けば、俺は天井を眺めていた
トソンに向かって振ったはずの木刀は知らぬ間に弾かれ、遠くに転がっていた
頬に喰らった一撃が頭を揺さぶる  本当にアレは痛かった

+ (゚、゚トソン (ふっ、カンペキ・・)

(゚、゚トソン ・・・・・・

(゚、゚;トソン ・・あ゙っ! だ、大丈夫か君ッ! ご、ごめん寸止め忘れてたッ!
  _
(# )∀) (え? ・・負けたのか俺?)
  _
(# )∀) (・・女に?)

(*;゚∀゚) ・・おい、ジョルジュ? ・・とりえあず医務室行くゾ!

(゚、゚;トソン すっ、すまない えと・・ えっと・・

あの時、俺はまだ分からなかった
トソンに剣技で敵う奴なんて、同期じゃ居やしない事に
力じゃ男に勝てないとしても、技術力なら他の追随を許さない腕前だという事に
そんなトソンの実力を知らない俺は、恥ずかしさのあまり死にたくなった


で、次の日だ
同じ場所、同じ格好でトソンはいた
  _
( ゚∀゚) ・・おいトソン

(゚、゚トソン ・・あっ! 君は昨日の! すまない、大丈夫だったかい!?
  _
( ゚∀゚) ・・木刀を持ちな 手合わせだ

(゚、゚トソン ・・へ?
  _
(# ゚∀゚) ・・今日は本気でやってやるッ! 昨日のでつけあがってんじゃねェぞコラッ!!
     いいか、テメェも本気でかかって来いッ! 男女の差を思い知らせてやるぜッ!!

(゚、゚;トソン ・・え? ほ、本気で、って・・? いいのかい?
  _
(# ゚∀゚) あ!? いいからかかって来いやッ!

当然、負けっ放しなんて俺には耐えられなかった
しかもそれが自分より小さな女にだなんて、プライドが許さなかった
「今日は遊びじゃない、本気だ」
そんな思いでトソンに木刀を振るったんだが…


[医務室]
  _
(#)"∀) 

(*;゚∀゚) ジョルジュ・・

(゚、゚;トソン ごめんなさあああいいいいいいいいいいッ!!

本気のトソンは、本気の俺の5倍は強かった
いや、5倍かどうかは知らんが、とにかく剣技で敵う相手では無い事は分かった
最早俺のプライドはズッタズタだった むしろグッチャグッチャだった ビビンバだった

とにかく俺はその日から決意した
こいつにだけは舐められては駄目だ
絶対に何かで見返してやる必要がある、とな

その日から、トソンに対する俺の闘いが始まった


──例えば、素手での闘いだったり
  _
(#)"∀) ちぐじょぉ・・っ 何で・・!?

(゚、゚;トソン ジョ、ジョルジュ君、本当に大丈夫かい・・?


──早食いだったり
  _
(# ゚∀゚) もがふがっふがっふ!!

(゚、゚トソン ジョルジュ君・・


──早口だったり
  _
(# ゚∀゚) なまむぎなまごめなまたまっぷ!!

(゚、゚トソン ジョルジュ・・・・
  _
( ゚∀゚) (あれ? とうとう呼び捨てになった・・)


いろんな事で張り合ったが、結果は全てアレだった
餓鬼と言われたらそれまでだが、とにかく負けたくなかった
何かこんな事してる時点で負けかと思ったが、気にしないでおいた


で、そんなこんなで2,3年間ぐらい経った時だな
行動班のペアが変わる事になったんだよ

(*゚∀゚) ジョルジュ、きーたカ? 今日から行動班変えるらしいゼ!
  _
( ゚∀゚) え? マジかよ もうお前とじゃねーのかぁ・・
     くそまじめな奴となったらどうしようかなァ


まぁ、もう言わずとも分かるだろう
そんな俺の心配は見事に実現した訳だ


(゚、゚トソン ・・僕と君みたいだね、行動班
  _
(# ゚∀゚) (よりによってこの糞ムカツク貧乳野郎とォ・・ッ!)

(゚、゚トソン ・・凄く嫌そうだな
  _
(# ゚∀゚) 嫌だっつーの!!

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
  _
( ゚∀゚) ・・まぁ、最初はこんな感じだったんだ
     本当にトソンが嫌いでな、その時は・・


川 ゚ -゚) 姫様、今日の晩御飯如何致しましょうか?

lw´‐ _‐ノv 湯豆腐食いたいなぁ

从 ゚∀从 湯豆腐かー 子供なのに変なの好k
  _
(# ゚∀゚) 聞けエエエエエエエエエエエエエェェェェェェェェッ!!!!
      何で飯の話してんだコラアアアアアアアアアアアアアァァァァッ!!


lw´‐ _‐ノv ・・え? あ、聞いてた聞いてた
ドキドキ  お前が性欲に勝てず、トソンを押し倒した辺りはハラハラした・・
      私、まだ未成年なんだが・・
  _
(# ゚∀゚) してねェよ!! 俺ただの変態じゃねェか!! 最低じゃん俺!

川 ゚ -゚) 最初は言いたくなさげだったのに、今は聞いてもらいたいだなんて・・
     これがツンデレというものなのでしょうかハイン?

从 ゚∀从 まさに誰得?
  _
(# ゚∀゚) 知らねーよ!! 俺が聞きてーよ! つーか何がしたいのお前等!?

从 ゚∀从 まぁ、なんつーかアレだろ?
      「その後一緒に行動する内に、段々と自分の気持ちに気付いて〜」
      みたいなお約束な感じだろ? それで、あっちから構って貰いたくなったと
  _
(; ゚∀゚) ・・いや、そ、そうだが・・

lw´‐ _‐ノv 回想シーン使うまでも無かったな・・ 何で使ったんだ?
       レス数無駄にした・・
  _
(# ゚∀゚) だアアアァァァからてめェらがああああああアアアッ!!!!

川 ゚ -゚) まぁまぁ、落ち着いてくださいジョルリンさん ちゃんと聞いてましたから
  _
(# ゚∀゚) だから何でジョルリンなんだよッ! ジョルジュだっつーのッ!! ジョ!ル!ジュッ!!
     何でてめぇらまともに話聞かねェエェんだよォッ!!

从 ゚∀从 ・・すまん あまりにもお前の突っ込みが冴え渡っていてな・・
      俺もハシャぎ過ぎたのは謝る
      だからといって自重するつもりは無いが・・
  _
(# ゚∀゚) しろよ! 謝らなくていいから自重しろよ!


本当に楽しい奴だなあジョルリンは
きっと性根は真面目なんだろうなぁ クーとは大違いだ


  _
(; ゚∀゚) あぁ、本当に疲れた・・ 何で俺がこんな目に・・

lw´‐ _‐ノv 素直になれば楽なのにな
  _
(; ゚∀゚) 俺だってそうしてーよ! でももう・・ アレだ、無理だって!

从 ゚∀从 ふーん
  _
(; ∀ ) 俺だってさぁ、これでも結構真面目に悩んでんだよ・・
      普通に会話出来るようになれば良いと思ってるよ・・
      でも顔会わせりゃ、どうしてもな・・

从 ゚∀从 ん・・

川 ゚ -゚) ・・!
  _
(  ∀ ) ・・まぁ、お前等に話したところで茶化されるだけだからな・・
     もういい あとは一切話す事なんて無ぇ

気付けば、また意気消沈してしまった
んー、流石に俺も悪ノリし過ぎたかな 悪い事した


从 ゚∀从 ・・まぁ、茶化す事に違いは無いが
  _
(# ゚∀゚) てめぇこんにゃろ!


さて、そろそろトソンがこいつを引き取りにくる頃だ
好い加減に縄から開放してやる事にした
もう少し弱み握れそうだったが、優しい俺は自重する
  _
( ゚∀゚) あーあ・・ 厄日だったぜ今日は・・ ったくよぉ・・
     復帰初日から嫌んなるぜ・・

川 ゚ -゚) ・・・・・・


川 ゚ -゚) あの、ジョルジュさん
  _
( ゚∀゚) あ? 何だコラ やっと素に戻ったか?

川 ゚ -゚) いや、実はですね・・

川 ゚ -゚) 今日は楽しませて貰った御礼に、私が些細な"プレゼント"でも贈呈しようかな、と
     本当に些細なんですがね 喜んで貰えるかどうかも微妙なんですが・・
  _
( ゚∀゚) は?

lw´‐ _‐ノv ん?

从 ゚∀从 ?


川 ゚ -゚) ほら、ちょっとここに立っていて下さい
  _
( ゚∀゚) ・・? おい、何する気だよ・・ プレゼントって・・?

正直、クーの考える事はよくわからん
時折変な提案してきたりする困る奴だ
まぁ、真面目モードではあると思うんだが

lw´‐ _‐ノv 何するんだクー?

川 ゚ -゚) ・・ジョルジュさん、例えばですよ? 例えばの話なんですが・・
  _
( ゚∀゚) は?

川 ゚ -゚) 例えば、「もの凄い力で後頭部を殴られた場合」・・
     人間はどうなると思いますか?
  _
( ゚∀゚) ・・はァ? いきなり意味わかんねェ奴だな・・ どうなる、ってそりゃ・・
     当然の事ながら・・
  _
( ゚∀゚) ・・気絶すr


ドガッ


lw´‐ _‐ノv 

从 ゚∀从 


──チャイムが鳴り、我々は玄関へ向かう
無論、そこにはトソンが立っている

从 ゚∀从 よっ お待たせ

(゚、゚;トソン おぉ、来たk・・ あぁ、ジョルジュ・・
  _
(  ∀ ) 

先ほど、クーの一撃を食らい完全にダウンしたジョルリンことジョルジュ
ぐったりして生気が感じられない

どうしてこんな事したかというと、大体意図が掴めてきた
それでもやはり、ジョルジュが悲惨極まりない事に変わりは無い
ロックな奴だぜ、クー


从 ゚∀从 ・・とりあえず、今後汚職行為を繰り返さない事は確かだと言っておこうか

(゚、゚;トソン まぁ、そうだろうな・・


川 ゚ -゚) すみませんトソンさん 色々と激しいことをしてしまいまして・・
     ジョルジュさん、意識が吹っ飛んでしまいました

(゚、゚;トソン (任せたの失敗だったかな・・)

川 ゚ -゚) とにかく、仕方がないので"背負って"いって下さいな
     歩ける様子でも無いので

(゚、゚トソン そうなるよねぇ・・
  _
(  ∀ ) 

(゚、゚トソン よっ、と・・
ズシリ

从 ゚∀从 ("プレゼント"、ねぇ・・)

小さな身体で、一回り大きな身体を背負うトソン
意識を失った眉毛野郎は、その小さな身体に全てを支えられた状態
クーなりの些細なプレゼントは、男女が逆だという事を除けばまぁまぁ微笑ましい光景ではある


川 ゚ -゚) あの、歩けますか?

(゚、゚トソン 安心してくれ これでも足腰は強い方だよ
      それに鍛錬だと思えば訳はないさ
  _
(  ∀ ) 

川 ゚ -゚) ・・出来れば、"目を覚ますまで付き合って"あげて下さい
     介抱して下されば、ジョルジュさんも喜ぶかと

(゚、゚トソン あぁ、任せてくれ 無論そうするさ
     ・・まぁ、こいつが喜ぶとは思わないが

(゚、゚トソン じゃ、これで失礼するよ
     何か本当にすまなかったね  あ、報酬は・・

从 ゚∀从 ん? あぁー・・ 後で考えておくよ

(゚、゚トソン そうか・・ それじゃ、また来るよ


そのまま帰途へと付く騎士二人
小さいながらも、しっかりした足取りで歩を進めるトソンは頼りがいある
その点、大きいながらもぐったりした身体で全体重を預けるジョルジュは情けない

…ま、いいコンビといえなくもないがな

从 ゚∀从 ・・きっかけは上手く作れたなぁ まぁ、アイツの事だから素直にゃなれんかもな

川 ゚ -【;;;i◎】 素直になれたとしても、トソンさんは気付かないでしょうけどねぇ
 パシャッ    まぁ、そんなもんでしょう 私が出来るのは本当に些細な事だけですから
        ・・多分、成就は相当難しそうですけどね

从 ゚∀从 ・・ん、写真か

川 ゚ -゚) 現像したら、これもプレゼントです
     怒りながらも受け取るでしょう、きっと

从 ゚∀从 手に取るように光景が思い浮かぶな



川 ゚ -゚) ・・それより、私は安心しましたよハイン
     この間トソンさんの話を聞いてたら、彼女が凄く孤独な様に聞こえたものですから

从 ゚∀从 ん・・


川 ゚ -゚) ・・でも、杞憂でした 全然孤独じゃ無いですね

从 ゚∀从 気付いてないだけだったなー・・

川 ゚ -゚) これなら、私達が居なくなったとしても安心でしょう
     既に、彼女の世界は広がっていますから

从 ゚∀从 ・・そーだよなあ

从 ゚∀从 ・・・・・・



トソンの初めての友達三人は、ずっとこの街に居る事は無い
厄を祓えば、自分たちの国に帰ってしまうから
そういう心配までしてたクーは、やはり気が利く奴だ

シューは、そのまま王女として暮らすのだろう
クーは、今まで通り姫に付き従えるのだろう
ギコは、シューの取り計らいで職を貰えるのだろう

それがあるべき姿なんだ
でも、やっぱり別れは辛いだろうな


…そんな事を考えてたら、何故か俺が少し悲しい気持ちになってきた
魔法で簡単に会いに行けるんだろうけど、やっぱり何か悲しい
なんだか不思議な気分だ

从 ゚∀从 ・・・・・・

川 ゚ -゚) ・・ん、どうしましたハイン? 怪訝な顔して

从 ゚∀从 いや、別にー

川 ゚ -゚) ほらほら、そろそろギコさんも仕事から帰ってくる頃ですよ
     早くご飯を用意しましょう お皿ぐらい出すの手伝って下さいね
     今日は湯豆腐ですよ 腕によりを掛けましょう

从 ゚∀从 ・・・・・・

从 ゚∀从 ・・ま、いっか

川 ゚ -゚) ?


まぁ、いずれやって来る未来だ  深く考える必要も無い
今を楽しむのが最良、だな───


[夕飯時]

(,,゚Д゚) ただいまーっと・・ ふいー疲れたぜ

从 ゚∀从 おう、おかえり  遅かったからもう飯食っちゃってるぜ

(,,゚Д゚) ん? そうか まぁ仕方が無

(,,゚Д゚) 

(,,゚Д゚) なぁ、ハイン?

从 ゚∀从 ん? 何だ?

(,,゚Д゚) ・・何でシュー様、"椅子に縛りつけられ"てんの?

从 ゚∀从 ・・お仕置き

(;゚Д゚) は?



川 ゚ -゚) ほら、姫様っ あーんして、あーんっ
     ふーふーして差し上げましょうか? 熱いですものねぇ・・ うふふふ・・

lw´ _ ノv 


-続う゛-

11話−1へ] 戻る [12話へ