神父の口から飛び出た力強い言葉
私達を混乱させるには十分すぎる力強さ


(; ´∀`) ・・え?

lw´‐ _‐ノv ・・は?

( ・∀・) おかしいと思いました
      幽霊にしては妙に友好的というか、お喋りというか・・
      「こんな変わり者も居るんだな」ぐらいに思ってましたが・・

( ・∀・) 先ほどの発言でハッキリしました
      あなた、危険です シューちゃんにとって、とても危険だ
      非紳士的言葉で言えば「邪魔」です

杖を振りながら、淡々と語り続ける神父
こいつの言動を理解するのはかなりの困難を極めた

lw´;‐ _‐ノv ちょっ・・ ちょっと待て 何を言っているんだ?
       いきなり・・ 意味がわからんぞ

( ・∀・) ごめんねシューちゃん 今日は君にとってあまり良い日にならないと思う

( ・∀・) でも、このまま放っておくと君の幸せへの障害となるから
       本当にごめんね 気付くのが遅かった

lw´;‐ _‐ノv 障害・・? な、何が・・?

(; ´∀`) ・・・・・・


( ・∀・) 「自ら天に召される事を望む」幽霊
       これなら別に害は無かったでしょう
      ごくごく自然です

( ・∀・) でもね、「現世に留まり続けたいと願う」幽霊
      「生きてる者との繋がりを求める」幽霊
      ・・駄目だ 危険だ

( ・∀・) ・・消し去らなければ


私はようやく気付いた

今、目の前にいるこいつは陽気な「神父」じゃない
あの馬鹿な「道化師」でもない
初めて見る、全く別の「一面」

展開に頭が追い付いていけない
何を言いたいのか、よく分からない


lw´;‐ _‐ノv ・・? すまん、やはり意味がわからない・・ 何が危険なんだよ?

( ・∀・) 混乱するのも無理は無いよね
      でも、理由はいずれ分かってくれるから

( ・∀・) とにかく消えて下さい、モナー王
       来世を生き抜いて下さい

(; ´∀`) ・・・・・・・


(; ´∀`) ・・ほ、本当に消すモナ? 私を? 何をいきなり・・

( ・∀・) ええ 本当にいきなりで恐縮ですが、もう完全決定事項です
      閻魔様だって覆せません
      ・・まあいいでしょう? 元々成仏なんてする気なかったんでしょうから

(; ´∀`) ち、違うモナ! そんなんじゃないモナ!

( ・∀・) 違うのですか?

(; ´∀`) ・・今までは私に話し相手なんていなかったモナ
       この場に一人で留まり続けて100年・・ 当然成仏したい気持ちはあったモナ

(; ´∀`) でも今は、話し相手になってくれるシューちゃんだって居るモナ
       ・・気が変わるのだって、仕方がない・・ モナ・・

( ・∀・) じゃあ尚更消えて貰いましょうか
      これ以上シューちゃんとアナタを干渉させるのは非常にまずい
      シューちゃんの人生に関わる

( ・∀・) それに、その言葉だって嘘っぽいですし

(; ´∀`) 違っ・・!

lw´;‐ _‐ノv ・・・・・・・


( ・∀・) じゃ、お別れです 変に期待させて申し訳ありませんでした
      ・・混乱させちゃってごめんね、シューちゃん

(; ´∀`) ! 待、待っt・・!

途端に足の下の魔法陣が発光を始める
初めて見る光景だったが、この後の事は想像出来る
駄目だ、止めなきゃ  何かがおかしい

lw´;‐ _‐ノv ま、待てアサピーッ!! 辞めろ・・っ! やっぱりおかしいぞお前!

( ・∀・) 辞めません

lw´;‐ _‐ノv ま・・ 待て だ、駄目だ 消しちゃ駄目だっ
       とにかく駄目だッ!

駄々をこねる子供の様に、声を張り上げる事しか出来ない
言いたい事を上手く口にする事が出来ない

( ・∀・) 駄目じゃありません とにかくここは私に従って下さい
       あなたの身を本当に案じての行動です

lw´;‐ _‐ノv 良いから辞めろッ!

(; ´∀`) シューちゃん・・

lw´;‐ _‐ノv どうして・・ どうしてお前、いきなり・・


lw´;‐ _‐ノv ・・どうして、いきなり私を悲しませる様な事をするんだよ・・?


( ・∀・) ・・・・・・

(; ´∀`) モナ・・

lw´;‐ _‐ノv 幽霊で居続ける事は、そんなに駄目な事なのか・・?
       死んだら、そのまま消えなきゃいけないのか・・?
       過去に後悔して、幽霊になっちゃって、100年間も留まり続けて・・
       やっと話し相手が見つかって楽しくなりそうになのに、そこで終わりか・・?

lw´; _ ノv ・・悲しいだろうが、そんなの・・ 誰も望んでないじゃないか・・
      私の幸せを望むなら・・ それは違う・・
      モナーを悲しませちゃ駄目だ・・

( ´∀`) シューちゃん・・


胸の中が、悲しさで一杯になった
父さんの告白を聞いたときに近い、そんな嫌な胸中

でも、違う

あの時は「自分の不幸」に対しての悲しみが強かった
それに対し、今は「他人の不幸」に対しての悲しみが強い

大きく違う


lw´‐ _‐ノv 神父・・ 私、悲しい事は嫌いだ・・
       だから・・ だからさ・・ 辞めようよ・・

lw´‐ _‐ノv 何が「危険」なのか分からないし、何が「障害」なのか分からないけど・・
       お願いだ・・ 悲しい、辞めてくれ・・ 頼む、辞めてくれ・・

lw´‐ _‐ノv 消さないで・・

( ´∀`) ・・・・・・

( ・∀・) ・・・・・・

もう理屈なんかどうでも良かった
自分の感情を第一優先に、感情をそのまま吐きだすしかなかった

こいつは、「悲しい」と思わないのだろうか?
そんなに冷たい人間だったか?
この豹変ぶりは一体何なんだ?


( ・∀・) ・・あなたの気持ちはよくわかりました

lw´‐ _‐ノv じゃあ魔法陣をひっこめてくれ・・ 頼む・・

(; ´∀`) 私からもお願いしますモナ神父さん・・
      まだ・・ 消え去りたくない・・
      彼女の幸せを阻害しようなど微塵も思ってないモナ・・!

( ・∀・) ・・あぁ、一つ訂正しておきますが


( ・∀・) 「神父」じゃ、無いです

lw´‐ _‐ノv ・・え?

( ・∀・) 今は魔術師、いや・・

気付けば辺り一面が既に光に飲み込まれていた
複雑な形をした魔法陣が発する「白」が一層辺りを照らす

lw´;‐ _‐ノv ・・! ばっ・・ やめ・・ッ!!


( ・∀・) "占師モララー" とでも呼んで頂きましょうか・・


モナーに向かってそれが"発動"された


(; ´Д`) !? モナッ・・! がっg・・!?

lw´;‐ _‐ノv !? モナーッ・・!

大きな魔法陣がモナーの周りへと集束して、小さな魔法陣となる
辺りを照らしていた光が集中し、透けてるモナーへと浴びせかけられる
透けてた身体は、だんだんと景色へと溶け込んでゆく

lw´;‐ _‐ノv ば、馬鹿・・! や、やめろ! 今すぐ・・ やめ・・っ!

( ・∀・) 無理だよ あとは

( ・∀・) "消えていくだけ"です

ひやりとした言葉だった
モナーに対して、既に温かな感情が消えている

一体、どうして、何故、いきなり?
考えても今の私には理解出来る事は無い


::i!: i!д`)i! ・・消える・・ モナ・・ か・・?

lw´;‐ _‐ノv ああぁっ・・!

ついさっきまで親しげに話してた存在が消えていく
一つの人生を歩んできた人間が、完全に目の前から消え去る
こんな別れ方で、しかも永遠に会えなくなるのか?


…いやだ、そんなのいやだ


lw´;‐ _‐ノv い・・ いやだ 待て、待ってくれ・・ッ!
       「誰も望んでいない別れ方」なんて嫌だぞ私はッ!

::i!: i!д`)i! ・・私だ・・って・・

lw´;‐ _‐ノv モナー・・!

( ・∀・) (私は強く望んでいるんですがね・・)


「やめてくれ」と叫び続けたかった
「とめてくれ」と願い続けたかった

だが私がいくら叫んだって、願ったって
神父服の男は耳を貸してくれない



::i!: i!д`)i! (本当に・・ 消え・・ r・・?)


lw´;‐ _‐ノv ・・・・・

lw´;‐ _‐ノv モナー、ごめん・・ 本当に・・

lw´; _ ノv ごめん・・なさい・・!

何故か私は謝っていた
よく考えなくとも、私が謝る筋合いは無い
でも、どうしても謝りたかった
「モララー」と名乗った男の代わりに、全力で謝っていたかった

::i!: i!д`)i! (最後・・ か・・)

::i!: i!д`)i! ・・・・

::i!: i!∀`)i! ・・ シュー・・ ちゃ・・ n

lw´;‐ _‐ノv な、なんだ!

::i!: i!∀`)i! ・・・・・・

::i!: i!∀::i! アァ・・


既に身体がほぼ消えかけている彼は、充分に言葉を出せない
それでも、最後の言葉だけは危機逃すまいと、私は必死だった

そんな私が必死になって聞いた、最後の言葉は
彼が最後に発した、モナーとしての言葉は──




最後の言葉は──



lw´‐ _‐ノv ・・え?

...:::: i!∀::i! ア・・t チョッt・・ d・・

...:::::;;;∀::! ヒ・・ハ・・

......::::::::;;;






( ・∀・) ・・ほら、ね

( ・∀・) 「危険」だったでしょう?



──悪意で染まっていた


lw´‐ _‐ノv あ・・ ぅ・・?

思ってもみなかった「現実」が
今まで忘れかけていた「不幸」が
重く私にのしかかってきた

( ・∀・) ごめんね 早く気付いてあげられなくて

lw´‐ _‐ノv ・・裏切られて・・ たの・・ か?

( ・∀・) はい 最初から裏切られてました

w´‐ _‐ノv ・・・・・・

w´‐ _‐ノv 人・・ 見る目、あると思ってた・・ のに・・

( ・∀・) いや、きっとありましたよ

( ・∀・) ・・ただ、君は彼の「生前」を視ていたんでしょう
       生前の優しさが残っていた彼の面影を

( ・∀・) でも、あの手の亡霊は既に「生前」ではありません
       その人であって、既にその人じゃ無いのです
       様々な手を使って共感する者に取り憑き、生気を吸い取り・・

( ・∀・) 殺そうとする


lw´‐ _‐ノv ・・・・・・

( ・∀・) ・・・・・・

( ・∀・) 疲れたでしょう 一緒にハインちゃんの家に行きましょうか
      私の移動魔法はかなり怪しいのであまり使いたくないんですが・・
      歩けますか?

lw´‐ _‐ノv ・・うん

( ・∀・) 

( ・∀・) 私には、すがっても良いですからね?

lw´‐ _‐ノv ・・・・・・

lw´ _ ノv 手・・ 繋いで・・

( ・∀・) ・・はい それでは行きましょう



モララーの手は、さっきと同じ温もりがあった
間違いなく私を支えてくれている



あぁ、私はまた人に助けられた───


[ハイン邸]

(-@∀@) ──お邪魔します 王子様の訪問ですよー

lw´‐ _‐ノv ・・・・・・


さて、シューちゃんを連れて初めてのお宅訪問
こんな形で訪れることになるとは思いませんでした
紳士的な来訪と言えなくもないので、妥協するとしましょう

从 ゚∀从 ・・ん? 誰だてめェ

川 ゚ -゚) おや、神父さんじゃないですか
      姫様を送ってきて下さったんですか?

(-@∀@) えぇ 始めましてハインさん 郊外に住むアサピーと申します

从 ゚∀从 あー アレかー! あの道化師か! また大岡越前やってくれよ!

(-@∀@) 今日は駄目ですよ 何故なら紳士モードですから
       ・・さ、シューちゃん ゆっくり休んで

川 ゚ -゚) あっ、姫様 ちゃんと外から帰ってきたら手洗いうがいをしt

lw´‐ _‐ノv ・・ちょっと部屋・・ 行ってくる 一人にして・・

川 ゚ -゚) え?



とぼとぼと屋敷の階段をあがり、部屋へと入っていく彼女
やはり相当精神的にきているようですね
あぁ、不甲斐ない

川 ゚ -゚) ・・姫様、元気ありませんでしたけど・・

(-@∀@) 色々ありまして・・

从 ゚∀从 色々・・?

川 ゚ -゚) あった・・?



川 ゚ -゚)从 ゚∀从 . 。0 (男に連れられて帰ってきた→元気無い
              →「色々ありまして・・」 → 色々イタズラされた)




:从#゚д从: シューに何をしたてめエエエエエエエエエエェェェッ!!!

:川#゚ -゚): コロスコロスコロスコロスコロスロッコdサh・・!

(-@∀@) 頼むから変な深読みしないで


从 ゚∀从 はぁ・・ ゆーれい、ねぇ・・・

(::#)"∀@メ) そう、幽霊です 相当ショックだったでしょうね"
       友達に殺されかけたようなもんですから
       ・・おかしいな 私も幽霊になりそうだ

事情を説明するまでに13回殴られました
私が何をしたというんだオイ 今日は基本的に良いことしかしてないぞ


川 ゚ -゚) 最近、一人で遊びに行ってたのはそういう事だったんですか・・

(-@∀@) ・・"たった三日"です

从 ゚∀从 ん?

(-@∀@) たった三日間の交流で、彼女は完全にモナーに信頼を寄せていたんです

(-@∀@) ですから、今回の事は長期的な目で見れば「良い経験」になったかもしれませんね
       彼女、人を信じすぎる傾向がありますから

从 ゚∀从 ・・そこがシューの良い所なんだけどなぁ

(-@∀@) ・・・・・・

(-@∀@) ・・ま、いずれ父親以外に裏切られる事もあるでしょう
       あの性格では遅かれ早かれ、そうなる事は確実でした
       未だに不幸だって付きまとう体質ですし

(-@∀@) ・・それに善意のつもりが「結果的に裏切る」事となる場合だってありますし、ね

川 ゚ -゚) ・・!

从 ゚∀从 ん・・?

(-@∀@) ま、人生っつーのは色々ありますから たっくさん経験した方が良いでしょう
      ・・コーヒーごちそうさまでした そろそろ私は行くとしましょうか

屋敷を後にしながら、今後について考えました
シューちゃんはどれくらいこの国に居るのでしょうかね
もうそれほど長い期間でも無い気がします
是非とも、毎日教会に立ち寄って楽しませてもらいたいものなんですがね…



|´‐ _‐ノv 

|_‐ノv ・・


从 ゚∀从 ・・落ちこんでるだろうなァ、シュー

川 ゚ -゚) そうですね 信じてた人物に裏切られたのは二度目ですから

从 ゚∀从 ・・・・・・

从 ゚∀从 こーゆー時はさ、お前の役目じゃねェのか?

川 ゚ -゚) はい?

从 ゚∀从 「慰め役」だよ
      まだまだお前が必要だよ、あいつには

川 ゚ -゚) ・・・・・・

川 ゚ -゚) 一人にしなくても、いいんでしょうかね

从 ゚∀从 行ってやれよ 一人よりはお前が行った方がマシだろう
      心の問題としても、厄の問題としても

川 ゚ -゚) ・・そうですね


[部屋前]

川 ゚ -゚) 姫様、すみません 入ってもよろしいでしょうか?

川 ゚ -゚) ・・返事は無しですかー? 入っちゃいますよー
      隙あらば抱きしめちゃいますよー

川 ゚ -゚) (・・寝てるんでしょうかね)


川 ゚ -゚) ・・・・・・

川 ゚ -゚) 姫様、失礼します どうか元気を出してくだs
ガチャリ

川 ゚ -゚) ・・・・・・

川 ゚ -゚) 

川 ゚ -゚) あれ?

川 ゚ -゚) 姫様、どこです・・?


──────────
──────
───


(;@∀@) あぁ、失敗したなぁくっそー・・

屋敷を出て数分、現在私は強烈な自己嫌悪に悩まされています
先程、彼女達の前では「良い経験」と言いました
様々な事を経験しておくべきだ、と

よくよく考えたら単なる合理化に過ぎませんね
明らかにシューちゃんにとっては「悪い経験」です
彼女の純真無垢な心の成長を妨げかねない、「害ある経験」でした

そんなに自分の失敗を認めたくないのですかね、私


(-@∀@) 遭遇して早々除霊するんだったなぁ・・
       あんな嫌な思いさせる事無かったのに・・

人生、後悔はつきものです
特に他人へ与えてしまった影響についての後悔は、なかなか消えるものではありません

(-@∀@) ・・・・・・

(-@∀@) とにかく、モナーの居た場所に行ってみますか
       なかなかしぶとそうだし、確実に消しておかねば危険ですし・・

今は自分の出来る些細な善行で、少しは罪滅ぼしでもしようかと思います
いずれ、ちゃんとシューちゃんにも謝っておかねばなりませんね


(-@∀@) ん?

この忌まわしい場所に来たのは本日が三度目
一日三度も来るとは、相当に縁があるのですか

そんな縁ある場所に、意外な縁者がもう一人


lw´‐ _‐ノv 



(;@∀@) ・・あら?



意外な人物は、先程家に送り届けたはずの彼女
居間で話している隙に家を抜け出たのでしょうか
木の下で一人佇んでおります

(;@∀@) シューちゃん・・?

lw´‐ _‐ノv あ・・ 神父・・


(;@∀@) 部屋の中に入ったんじゃ無かったんですか?

lw´‐ _‐ノv ・・抜け出してきちゃった

(-@∀@) 抜け出した、って・・

(-@∀@) ・・何故?

それは当然の如く湧き出る疑問
私が彼女の立場でしたら、決してこの場所には来ません
何故彼女にとって、こんなにも忌まわしい場所にまた来るのか


(-@∀@) 部屋で休んでいた方が良いのでは
       ・・相当辛いでしょうに

lw´‐ _‐ノv ・・・・・・

lw´‐ _‐ノv ・・る・・ から・・   ・・出来る・・から

(-@∀@) ?


lw´‐ _‐ノv 私は、まだ生きてるから・・
       生きてる人間は・・

lw´‐ _‐ノv "許す事"・・ 出来るから・・ 誰に対しても・・
       私、多分だけど許せるから・・ だから・・

lw´ _ ノv だから・・っ

(-@∀@) 

気付けば、モナーが漂っていた場所には質素な花が横たわっています
その花の前には、自分が手向けた花を見つめる彼女の横顔

深く傷ついて尚
悲しい目にあって尚
彼女は必死で信じ続ける
心の中で叫び続ける


lw´‐ _‐ノv 神父・・ 私、心の底から許せるかな・・
       あんまり自信、無い・・

(-@∀@) ・・・・・・

(-@∀@) 出来る事ならば、私をお許し下さい"シュー王女"
       未然に防げた事態です 私があなた様を傷付けました

lw´‐ _‐ノv 「王女」って・・ いきなり変な奴だな
       何だよその言葉遣い・・

lw´‐ _‐ノv ・・許すも何も、感謝してるよ・・

(-@∀@) ・・有難う御座います
        この御恩はいずれ、必ず・・


本当は「王女」などと彼女を呼びたくはない
私にとっては「聖女」とすら形容するに相応しい、その姿
「王女」なんかじゃ不釣り合いすぎて、失礼にも程があるでしょう

清々しい風が吹き抜け、俯く彼女の綺麗な髪を撫でる
その清らかな姿を見た時、私は一つの確信を持ちました


彼女は人を幸せに出来る人間、だという事を


-続ふ-

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