ζ(゚ー゚*ζ 何でそんなに自分が嫌いなのー? 美人さーん
川 ゚ -゚) ああ・・ その、もう聞かないでください もうやめて・・ ほんと・・
とにかく、私は自分が嫌いで、誰かを・・ い、いや もういいです・・
やめて 恥ずかしい やめてください
ζ(゚、゚*ζ 変な人ですなーおねーさん
私にはあんな恥ずかしいことさせたのに
川 ゚ -゚) うああうあ・・
スッキリするどころか逆効果じゃないですか
何ですかこの気持ちは 冷や汗が出てきそうですよ
ぬあああああ…っ ぐぬう…っ
川 ゚ -゚) いや、気にしなくたっていいのです・・
私の悩みなんて、私以外には解決出来ないのですし・・
自分で何とかします・・
ζ(゚ー゚*ζ ・・? よくわかんないなー・・
ζ(゚ー゚*ζ ・・とりあえず、誰かを愛したいの? もう愛してるんじゃないの?
川 ゚ -゚) それが私には分からないのです どうしても分かりません・・
・・いや、もうやめましょう 今後「愛」は禁止ワードです
そろそろ空気より軽くなりそうですよ
ζ(゚ー゚*ζ ふーん
あぁ、少しおかしいです
自爆して取り乱してしまいました
ハインに見られようものなら悶絶ものでしたね
ζ(゚ー゚*ζ ・・あ、そーだ
川 ゚ -゚) ・・む?
ζ(゚ー゚*ζ そーだーそーだーそーだー村のそんちょーさーん♪
川 ゚ -゚) あら、なんだか懐かしい
ζ(゚ー゚*ζ ・・そんなに落ち込むことないですぜー
私はさっき、ぐうぜんに面白いもの見つけたのだった
川 ゚ -゚) ・・? 面白いもの、ですか?
ζ(゚ー゚*ζ こっちこっち
川 ゚ -゚) え、あ ちょっ
ζ(゚ー゚*ζ 〜♪
小さな手が私の手をひっぱり、奥へと進んでいきます
草むらに突っ込み、沼地を横切り、ぼろぼろの石畳を踏みしめながら奥へ奥へ…
一心不乱に目的地へと突き進むその無邪気な姿に、可愛らしさを覚えます
川 ゚ -゚) ど、どうしたのですか? どこまで行くのですか?
ζ(゚ー゚*ζ つきすすめー ぬわははははー
川 ゚ -゚) ?
すっかり彼女のペースに巻き込まれてしまったようです
だけど、小さい子に振り回されることに嫌な気はしませんね
きっとギコさんがロリに目覚めてしまったのもこういう思いからでしょう
ああ、不純ですギコさん 全く男の人というものは
姫様に手を出したらどうしてやりましょうか
川 ゚ -゚) ・・君もギコさんにいやらしいことされたら、必殺技をぶちこまなきゃ駄目ですよ
ロリっちいんですから
ζ(゚ー゚*ζ ・・んあ?
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::
从 ゚∀从 ・・さて、いくか
lw´‐ _‐ノv ・・いくのか 京都か
(,,゚Д゚) 京都へ行くのか
从 ゚∀从 そうだ、京都いこう
・・って何言わすんじゃ 無理になごませようとすんじゃねー馬鹿共
lw´‐ _‐ノv ハインが不吉なことを言い出すから・・
(,,゚Д゚) あんなこと言われたら士気下がるだろ・・
从 ゚∀从 何を思って京都で士気が上がると思ったんだよ・・
とりあえず俺は行くから、お昼ごはんでも作って待っていなさい
(,,゚Д゚) ぶぶ漬けを御馳走してやろうか
lw´‐ _‐ノv というか一人でいくのか? 私たちは?
从 ゚∀从 危ないだろうが 行かせらんないぜ
lw´‐ _‐ノv む・・
(,,゚Д゚) いやいやいやいや 俺も一緒に行くよ
元はと言えば俺が原因なんだし、お前一人のほうがよっぽど不安だ
从 ゚∀从 ・・読んだことないけど、テリーマンっぽいなお前
(,,゚Д゚) 何言ってんだお前
lw´‐ _‐ノv 私も行くぞー
从 ゚∀从 お前は駄目! ギコならぐちゃぐちゃになってもいいけど、お前は危険な目にさらせん!
lw´‐ _‐ノv いやだ 行くっ
(,,゚Д゚) 危ないですよ姫様 ハインならめちゃめちゃになってもいいけど・・
lw´‐ _‐ノv 私はクーの主だぞ 絶対にいくぞ
从 ゚∀从 テ、テリーマン二号・・!
lw´‐ _‐ノv お前テリーマンの何を知ってんだよ
こいつの中で構築されている独自のテリーマン像が気になるが、今はそんな時では無い
ハイン一人に任せようものなら助かるものも助からん気がする
少なくともしっかり者の俺が付いていかなければなるまいよ
从 ゚∀从 ・・まぁいいか 別に危険と決まったわけでもないしな
泣くんじゃねーぞお前ら
ハインが杖を取り出し、クーさんの額に小さな魔法陣を描き始める
クーさんの頭がネオンみたいになっていてなんか面白い
从 ゚∀从 シュー、ギコ、額だせ お前らにも描くぜ
おまけに油性ペンで「米」って書いてあげよう
lw´‐ _‐ノv やめんか
・・うひゃ、くすぐったいぞ
シュー様の頭も同様に光り始める
夢でエフェクトをとったわけでもないのにネオンとはこれいかに
从 ゚∀从 よしギコ、お前も頭を出せ
(;゚Д") へいhあだッ!?
ドゥクシ!
从 ゚∀从 あっ手が滑って目を突いてしまったぞー たいへんだー
ブスッ めんごめんご あっまた滑ったー あーあーごめんなー
この後三分ほど、取っ組み合いの喧嘩になった
ついでに見事敗北した
::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
川 ゚ -゚) 「クーちゃん純情メランコリック」・・ この技名かっこいいですね
ζ(゚ー゚*ζ 「デレ百貫落とし」ぃー
川 ゚ -゚) カッコよくありません・・
ζ(゚ー゚;ζ うあー むずいよー
対ギコさんへの必殺技を二人で考えつつ歩く歩く歩く私達
以前、姫様とも同じようなことをやったのを思い出します
姫様考案の「ひめさまっはぱんち」と「しゅーまっはF1アタック」はまさに秀逸でした
ζ(゚ー゚*ζ それにしてもおねーさんおもしろいねえ
なんで心がこんななのか不思議ですぜー
川 ゚ -゚) もうそのことはあんまり言わないで下さいな・・
結構、ショックうけてます
ζ(゚ー゚*ζ ・・ジョーク言うのも無理してるの?
川 ゚ -゚) 最初はそうでしたけど、今じゃ癖で趣味です
ζ(゚ー゚*ζ ・・ふーん
川 ゚ -゚) ・・・・・・
ζ(゚ー゚;ζ うあーごめん また意気消沈させちった
川 ゚ -゚) あ、いえ 全然大丈夫です くよくよなんてしません
ζ(゚ー゚*ζ でも大丈夫ですぜおじょーさん 君に救いはあるのだー
とっても素敵なところがあったんだよーう
そこに連れてってあげるよー
川 ゚ -゚) 素敵なところ・・
ζ(゚ー゚*ζ すぐにポジティヴになれますぜー
川 ゚ -゚) あら、それでは期待しましょうか
先程から違和感を感じていましたが、はっきりしてきました
当初、私はこの人形の心を満たしてあげようと思って眠ったはずです
ところが今、見事に立場が逆転しているこの状況
なんともまぁ、自分が情けないものです はぁ
川 ゚ -゚) ・・・・・・
川 ゚ -゚) (悲しくはないのでしょうか、この人形は・・)
川 ゚ -゚) ・・御人形さん、つかぬことをお聞きしますが
ζ(゚ー゚*ζ ん? どしたの?
川 ゚ -゚) あなたはゴミとして捨てられていたんですよね
ζ(゚ー゚*ζ そーだよー
川 ゚ -゚) ・・悲しくはなかったのですか?
ζ(゚ー゚*ζ ・・・・・・
川 ゚ -゚) (あっ・・)
質問をした瞬間、しまったという思いが胸にぐさりときました
ああ、私はもしかしてデリカシーの欠片もないことを聞いてしまったのでは
このにこにこしている笑顔は、その心を隠すためのものなのでは
人形がそんな回りくどい笑顔をするかは疑問でありますが…
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ 悲しいよ
ζ(゚ー゚*ζ 怖かった
川 ゚ -゚) ・・・・・・
川 ゚ -゚) すみません とても嫌なことを聞いてしまいました
あなたがあまりにも楽天的に見えたので・・
ζ(゚ー゚*ζ いいんだよー もう過去のことさー
川 ゚ -゚) そうですか・・
ζ(゚ー゚*ζ ・・・・・・
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ 私ね すごーくすごーく長い時間、ずっとずっと一人だったの
川 ゚ -゚) え?
ζ(゚ー゚*ζ 十年前か、二十年前か、三十年以上前かはもうわかんないけど・・ それぐらい昔につくられたのさー
作った人、最初は私で遊んでくれてた
でもすぐに飽きて倉庫いきー
ζ(゚ー゚*ζ それから最近まで、ずっとずっとずっとずっと一人ぼっち
ずっと一人で埃をかぶってたのだ
何度か引っ張り出されたこともあったけど、すぐまた一人ぼっち
ζ(゚ー゚*ζ んで、んで、とうとう先日の大掃除中にお払い箱さー
ζ(゚ー゚*ζ すごくすごく悲しくて、とても辛かったよん
私を作って捨てた人が憎くて憎くて・・
今だって恨んでるし、ふくしゅーしてやりたいぐらい憎いさー
川 ゚ -゚) なんと そこまで憎んでおりましたか・・
ζ(゚ー゚*ζ でも結局、こうして拾われて、お話することもできて、しあわせ
私の一寸先には闇じゃなくて光があったのさー
ζ(゚ー゚*ζ だから、今も作った人のことは恨んでるけどきにしなーい
そもそもその人がいなきゃ私自身がいないからね
もうどうでもいいのだ
川 ゚ -゚) なるほど
ζ(゚ー゚*ζ 私、きみが思ってる以上に感謝してるんだよ
君たち四人に何か恩返ししたいと思ってるんだ
特に私を拾ってくれたお兄さんなんかにはねー
川 ゚ -゚) ・・・・・・
正直、かなり驚きました
長年埃をかぶり続けてきた人形が、まさかこれ程のモラルをもつとは
人間を恨んで呪い殺すのに十分な理由があるというのに、逆に恩返しですよ
この子の心の中は、どんな景色なのでしょうかね
ζ(゚ー゚*ζ ・・あ、そんなことを言っているうちに見えてきたですぜー
川 ゚ -゚) おや、目的地ですk
川 ゚ -゚) ・・・・・・!
ζ(゚ー゚*ζ ね? 素敵でしょ
川 ゚ -゚)
細い指先が指し示した先に見える集合体
真っ暗で荒廃した世界に、映えるように広がる一帯
ζ(゚ー゚*ζ きみー、そんなに気に病むことはないんだぜー
こんな所もあるんだぜー 綺麗なんだぜー
川 ゚ -゚) これ・・ は
川 ゚ -゚) ・・・・・・
こじんまりしておりました
その一つ一つはとても小さいものでした
でも、そこには確かに…
川 ゚ -゚) お・・
川 ゚ -゚) お花・・ ばたけ・・
川 ゚ -゚) ・・です よ ね
ζ(゚ー゚*ζ 見たまんまそーさー
近づくと、小さな花弁をつけた花々
周りが暗い分、余計にその色を美しく輝かせ咲かせるそれら
自分の胸のあたりが熱くなってくるのを感じました
イメージとしての肉体らしいですが、確かに「熱さ」を感じます
ζ(゚ー゚*ζ さっきの禁止ワードの証じゃないかな?
ちっちゃいけど、今後も成長していくと思うよ
川 ゚ -゚) ・・! ・・・・っあ、えと・・
川 ゚ -゚) 本当にお花・・ ですよね・・! わ、私の・・ 花・・
お、お花は良いもの・・ ですよね・・?
ζ(゚ー゚*ζ 基本は良いものさー
川 ゚ -゚) で、ですよね! お花は・・ 良いものです・・! うん・・!
そう、良いものです
お花は良いものなのです
喜びで語彙が激減してますが、お花は良いもの
良いものが、ここに…
この子を慰めるという目的は、今をもって完全に逆転したようです
私にとっては、十分すぎるほどの恩返し
禁止ワードの証明、といえなくもない、はず、なのでしょうか…?
川 ゚ -゚) ・・とにかく嬉しいです 私が・・ これ・・ お花・・
ζ(゚ー゚*ζ にひー 喜んでくれたねー
なんだか、全体もちょっとだけ明るくなって気がしなくもないねー
川 ゚ -゚) ・・・・・・
川 ゚ -゚) も、もうちょっと見ててもいいですか
お花・・ カメラがほしい・・
ζ(゚ー゚*ζ 思う存分どうぞー
カメラはおあきらめくださーい
川 ゚ -゚) で、ではここで少しゆっくりさせていただきます・・
ζ(゚ー゚*ζ ♪
ζ(゚ー゚*ζ ・・・・・・
ζ(゚ー゚*ζ ん?
ピクリ
川 ゚ -゚) ・・・・・・
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ おねーさん、おねーさん
川 ゚ -゚) ・・え? あ、はい どうしました?
ζ(゚ー゚*ζ 誰かが入ろうとしてる
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚) え?
ζ(゚ー゚*ζ 三人ぐらいかなー
その人たちが「心」を君の体に飛ばしてきたよ
こんなこと出来るってことはまほーつかいさんですなー
川 ゚ -゚) !? ハ、ハインがここに・・
三人って、姫様とギコさんもですか・・!?
お花を前にして惚けている時に何たるニュース
私にとっては、間違いなく平和を乱す一報
川 ゚ -゚) な、なんでそんなことを・・?
ζ(゚ー゚*ζ うあー そういえば私、君の体と心のつながりを薄くしてたんだった・・
君を探してる間に起こされたらいやだったから
それで不審がっちゃったんだねー
川 ゚ -゚) ・・! ・・・・・・
ζ(゚ー゚*ζ でも、これでみんなともお話できるねー
おにいさんも今度はきっと怖がらずにいてくれるかな
あねごとちっこいおねーさんとも楽しくお話できるねー
お話
みんなと楽しくお話
ここで、お話
ここで
お話
川 ゚ -゚)
川;゚ -゚)
ζ(゚ー゚*ζ じゃ、早速ここに呼んj
川; -) やめて
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ ・・え?
川 -) や、やめてっ 下さい よばないで・・
ζ(゚、 ゚;ζ え? 呼んじゃ駄目? ・・どしたの?
川; -) ここ・・ 見られちゃうじゃないですか・・
ζ(゚、 ゚*ζ !
川; -) 駄目・・ 絶対に・・ 駄目・・ お願い、見せないで
見せられない・・ こんなところ・・
ζ(゚、 ゚*ζ ・・・・・・
怖い
ここを見られることが、すごく怖い
あの三人に見られると考えただけで、この上なく怖い
駄目 絶対駄目
ここを見られたら、駄目
まだ見せちゃ駄目
こんな醜い所、見せられない
見せる勇気なんて、今は無い
川; -)
ζ(゚ー゚*ζ ・・・・・・
ζ(゚ー゚*ζ だいじょーぶだよ
川; -) だいじょうぶじゃ、ないです
ζ(゚ー゚*ζ 私が大丈夫にしたげるから、顔をあげておねーさん
川;゚ -゚) ・・・・・・
ζ(゚ー゚*ζ 焦らなくてもだいじょーぶい
んーと、そーだなぁ
川 ゚ -゚) すいません ちょっと、取り乱しました・・
それで、一体何を?
ζ(゚ー゚;ζ 「てくまくまやこん」・・
・・「でれまくまやこん」? 「デレ百貫落とし」は・・ 駄目だ
いい呪文が思い浮かばない・・ 「ちんじゃおろーす」?
川 ゚ -゚) 呪文・・?
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ ほいこ〜ろ〜!
川 ゚ -゚) ・・?
御人形さんが何故か中華料理を声高らかに叫びました
おそらく呪文のつもりだと推測されます
川 ゚ -゚) あの・・ 一体何g
川 ゚ -゚) ッ!?
ζ(゚ー゚*ζ にへー
突如、足元が黒から白に変わり始めました
目の前の小さなお花畑も、周りの毒々しい風景も、全て無くなる
基本色が黒から明るい白へと変わっていきます
そして現れた「ファンタジー」
それも可愛い可愛い「ファンタジー」です
先程まで立ち枯れていた大木がある場所には巨大すぎるホワイトケーキ
空にはどこから吊下がっているのか分からないシャンデリア
地面にはいつの間にやら敷かれている白黒チェックの素敵な絨毯
そこからにょきにょき生える、茎までピンク色をした植物
目がくらむほど明るくなった世界
これまでかかというほどに詰め込まれた可愛らしさ
天使が空にでも飛んでいるのではと思ってしまうほどの幻想的世界
川 ゚ -゚) こ、これは・・
ζ(゚ー゚*ζ 私の心を、投影してみたのさー
川 ゚ -゚) あなたの心ですか・・ なんともまぁ、可愛らしい・・
ζ(゚ー゚*ζ 実際、自由にこの場は作り変えられるんだけどねー
凄く面倒くさいから、君の心を借りてたのだ ごめんね
誰かの心使った方が楽ちん
ζ(゚ー゚*ζ ・・とにかく、この世界だったら大丈夫でしょ?
怖がる必要無いねー
川 ゚ -゚) ・・ありがとうございます しかしこれは驚きました
ζ(゚ー゚*ζ にへへー じゃあ三人をこの世界に入れちゃうのを許可したげよう
今すぐこの場に来るわけじゃないからゆっくり待ってましょうぜー
川 ゚ -゚) それにしてもここは、ちょっと明るすぎますね 目がくらみそうです
ζ(゚ー゚*ζ だよねー
少しばかりたじろいてしまうような世界ですが、とりあえず一安心しました
ここでなら嫌でも楽しく呑気に居られそうです
ネガティヴが風にのって吹っ飛んでいきますね
川 ゚ -゚) もう三人はここに?
ζ(゚ー゚*ζ おりますなぁー ごちゃごちゃしてるから出会うまで大変そうだけどねー
御人形さんの心はひとすじなわではいかんですぜー
川 ゚ -゚) 凄い御人形さんですねぇあなたは
ζ(゚ー゚*ζ ・・・・・・
ζ(゚ー゚*ζ (まだ時間はある・・ よね)
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ おねーさん、おねーさん
川 ゚ -゚) はい?
ζ(゚ー゚*ζ 現実で君は寝ているわけだけども・・
ζ(゚ー゚*ζ ここでも、ちょっと睡眠タイムといこうかー
川 ゚ -゚) ・・睡眠?
ζ(゚ー゚*ζ リラックスしてー 心まで寝ちゃいましょーう
まぁ熟睡みたいなもんさー
川 ゚ -゚) ? 何故いきなりそんn
川 -) な・・ こt ・・ ・・・・・?
突如襲いかかる睡魔
意識が遠 のいt
いk
川 -)
ζ(゚ー゚*ζ ・・・・・・
ζ(゚ー゚*ζ おねーさん 私、きみがどうしてそんなに自分が嫌いなのかきになっちゃったですぜ
ζ(゚ー゚*ζ きみのことをもっと知ることが出来たら、恩返し出来るかもしれないしねー
私、本当になにか力になりたいよ だから・・
ζ(゚ー゚*ζ 勝手だけど・・ きみの記憶、覗かせてもらいますよー
──────────
───────
───
从 ゚∀从 ──おいギコ
(,,゚Д゚) ・・どうした
从 ゚∀从
从 ゚∀从 何だこの世界
(,,゚Д゚) しるかよ・・
目の前に広がるは謎世界
マリーなんたらネットもこれには驚くんじゃねえかと思うほどの絢爛さ
絢爛というか、アレルギーを起こしそうになるほどのカオスだった
もはや描写すんのが面倒くさい
lw´‐ _‐ノv ・・おいしそうなケーキだな
(,,゚Д゚) 何階分あるんでしょうか・・
驚く俺達の周りをひらひらと飛び交うカラフルな蝶々達
ルイスを超えたワンダーランドがここにはあった
クーさん・イン・ワンダーランドで誰か映画作れ
主演は俺だ
从 ゚∀从 普通、精神同士のやりとりに五感は無いはずなんだが
lw´‐ _‐ノv 五感どころか、人体そのままあるじゃないか
从 ゚∀从 ・・予想以上に物凄い人形らしいな
どこまで出来るかは皆目見当がつかんが、魔法どころの非じゃない
おそらく、この体が現実での体と対応してんだろうな 怪我はすんなよな
lw´‐ _‐ノv 京都京都京都京都京都!! きょおおおおおおおと!! きょおおおおおおとあああ!!
从 ゚∀从 だから「京都」で場は和まねぇよ・・
大丈夫だよ 大したことにはならんって
(,,゚Д゚) しかし、俺が会ったときとは全く別物の世界だな
驚きすぎてあんまり覚えてないが・・ こんなところじゃなかったぜ
从 ゚∀从 自由に作り変えられるのか・・?
なんにせよクーを探すか ここにはいないようだが
(,,゚Д゚) 景色に不自由は無いな 楽しくいこうぜ
lw´‐ _‐ノv 楽しく・・ うん 楽しく探そう そっちのほうが楽だ
从 ゚∀从 確かに観光にはいいがな
クーさんを探しに歩き出すと、地面の感触が特殊なことに気付く
絨毯の上のはずだが、妙にふわふわして面白い
これが本物の夢なら心の底から楽しいだろう
(,,゚Д゚) 空飛べたりすんのかな
从 ゚∀从 そいつぁ無理っぽいな 現実世界とほぼ変わらんようだ
lw´‐ _‐ノv クーはどこだ クー
从 ゚∀从 大声でアピールすれば出てくるんじゃない?
lw´‐ _‐ノv クー! 姫様だよー! お前が愛してやまない姫様だよー!
出ておいでー! 姫様でーす!! またの名をシューだよー!
从;゚∀从 本当にやるなよ・・ 無理してるだろお前・・
(;゚Д゚) シュー様、プライド捨ててませんか
lw´‐ _‐ノv そんなもん、今はいくらでも捨ててやる
そしてクーを見つけたら残さず拾ってやる
(,,゚Д゚) あ、拾えるもんなんだ・・
从 ゚∀从 (他人思いな奴め)
lw´‐ _‐ノv ! そうだハイン 魔法で場所調べよう
从 ゚∀从 そうはいっても知ってる場所じゃないからな・・
いる場所は映し出せても方角がわからん
(,,゚Д゚) ニュータイプ的なことは出来んのか
从 ゚∀从 出来るか
lw´‐ _‐ノv クウウウウウ! 姫様だよー! 抱っこしていいよー!
从 ゚∀从 嘘吐きはクーだけでいいです
lw´‐ _‐ノv ごめんなさい
結局地道に探すことに
しかしシュー様とクーさんの無事のためには率先して尽くさねば…!
クーさんも言っていたし、俺も少ない時間話して実感したことだが、
確かにあの人形には悪意は無いと思う
むしろ感謝を示したことは好意に違いない
それなら家族が一人増えただけだ そう思おう
(,,゚Д゚) うむ もっと気楽にいk
(,,゚Д゚) ・・・・・・!
lw´‐ _‐ノv ・・む、どうしたギコ
(,,゚Д゚) ・・今、声が──!
[16話−1へ] 戻る [16話−3へ]