黒猫グループ
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80 : ◆PORNOqm4Ug
:2007/11/30(金) 22:11:10.48 ID:7SoLaXkM0
- 狭く暗い部屋。
そこにあるのは暖炉と揺ら揺ら揺れる椅子のみ。
木のアートに腰掛けている一人の人物。座っていて背を向けているため性別すらわからない。
その人が徐に口を開く。
「黒猫という動物は昔から嫌われてきた。
海の向こうの国では古くから不吉の象徴とされ、
日本でもそれを未だに引き摺っている部分がある」
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87 : ◆PORNOqm4Ug
:2007/11/30(金) 22:13:13.51 ID:7SoLaXkM0
- 声は中性的で性別はわからない。
暖炉の火に手を翳し熱を感じる。
ほっと力の抜けたかのような溜息を一つ漏らす。
それからまた息を軽く吸い込み、口を開く。
「その不吉の象徴とされてきた黒猫。
そいつらにも不思議な話は幾つもある。
今日は私の知っている黒猫にまつわる話、それを幾つか話してあげよう」
未だに運動を続けていた椅子から立ち上がり、少しの間完全に動きを止める。
やがて椅子の揺れは小さくなり動かなくなる、まるで先ほどの立ち上がった人物のように。
その人物は何をしたかったのか、暖炉を少し覗き込んだだけで椅子に座ってしまった。
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92 : ◆PORNOqm4Ug
:2007/11/30(金) 22:16:02.09 ID:7SoLaXkM0
- 途端暗くなる部屋。
ブツブツ聞こえる声。
それ以外音もない部屋。
やがてそのブツブツも止まり、
これから語りが始まろうとするかのように、
一気に静かになる。
先程の通りこれから始まるのは、
黒猫が引き起こした不思議なエピソード。
その世界へあなた達をご案内しましょう。
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96 : ◆PORNOqm4Ug
:2007/11/30(金) 22:17:24.91 ID:7SoLaXkM0
- 黒猫グループ共通前編はこれで終わりです。
それでは本編に入ります。樹海さん、リトバさん宜しくお願いします。
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