ζ(゚ー゚*ζ デレ空なようです

925 ◆b9GMyAdwDA :2007/12/06(木) 22:20:39.32 ID:y7BWoL2vO


  もしもあの日
  きみに出会っていなければ


  こんなに苦しくて

  こんなに悲しくて

  こんなにせつなくて

  こんなに涙が溢れるような
  想いはしなかったと思う。

  スイーツ(悲)




     ζ(゚ー゚*ζ デレ空なようです




 
926 ◆b9GMyAdwDA :2007/12/06(木) 22:22:00.78 ID:y7BWoL2vO


ζ(゚ー゚*ζ「あー、ちょーお腹減ったし↑↑」


──アタシの名前はデレ。心に傷を負った女子高生。
モテカワスリムで恋愛体質の愛されガール♪


ζ(゚ー゚*ζ「今日もばっちりね☆」


小悪魔メイクで自分らしさを演出。
これがアタシのマイブーム。

くつろぎインテリアな鏡さんに写るアタシは今日もカンペキ。


ζ(゚ー゚*ζ「ママリン、行ってきまーす♪」


スローフードをお腹に詰め込んだアタシは、かなりキテル玄関の扉を開ける。

――この時は、オモイもしなかった。
アタシに、あんなフコウが降り掛かるナンテ――




 
929 ◆b9GMyAdwDA :2007/12/06(木) 22:23:12.77 ID:y7BWoL2vO


ζ(゚ー゚*ζ「あっツン。今日もヤバいじゃん↑↑ 相当キテル☆」

ξ゚听)ξ「あら、おはようデレ♪そのキラキラ小物も、キテルわね→→」


登校の途中に会ったのは、心の親友ツン。

ツンとアタシは心で繋がってるから、登校時間がよくカサナル。
今日もアタシ達はシンパシー♪


ちりんちりん

('A`)「危ねえな!! 真ん中歩いてんじゃねえよ!!」

ζ(>ー<;ζ「きゃっ!!」


ツンと歩いてると、後ろから自転車で突っ込んでくるキモチワルイ男。



 
930 ◆b9GMyAdwDA :2007/12/06(木) 22:24:52.29 ID:y7BWoL2vO

男の人って、すぐ怒鳴るからニガテ。

ナンデ理由も聞かずに怒鳴るんだろ。
もっと等身大のアタシを見て欲しい。


ζ(><#ζ「もう、サイッテー!!」

ξ;゚听)ξ「デレ、大丈……!?」

ζ(゚ー゚*ζ「どうしたの、つ……!?」


アタシはワガメをウタガッタ。

(さっきの自転車を避けたせいだ……↓↓)

アタシのオキニのパンプスが――うんこに――ウンコ二ツッコンデイル――


ζ(゚Д゚#ζ「いやぁっ!! マジありえない!! かなりキテル!!」


私はビビッドなスピリチュアルの奔流をアラワにした。
プチ鬱。かなりキテル。



 
932 ◆b9GMyAdwDA :2007/12/06(木) 22:26:28.68 ID:y7BWoL2vO


――デモこんなのは
頑張るアタシへの神様のイタズラの序章にすぎナカッタ――



ζ(゚Д゚#ζ「ホンットありえない!! マジキテル!!
     次あのブサメン見つけたら絶対シメル!!」


ぷんすかと煮えくり返ったアタシのお腹。かなりキテル。

女にミジメなオモイをさせる男ってサイテー。
本当に死んで欲しい。


ξ;゚听)ξ「ちょっとデレ!! あんまり近寄らないでよ!!」

ζ(゚ー゚;ζ「な、なに言うのよツン!?」

ξ#゚听)ξ「アタシにまで臭いが移るじゃない!!」




 
933 ◆b9GMyAdwDA :2007/12/06(木) 22:27:39.79 ID:y7BWoL2vO

――ナンテコト!!

アタシはココロの友にまでウラギラレタ。

――ウウン、チガウ。

ツンは、本当のトモダチじゃナカッタ――


ζ( ― *ζ「アタシは……孤独なニキータなのね↓↓」


理解したアタシは、一人でその場をサッタ。

傷ついたアタシを癒してくれるマイナスイオンのような人に出会うタメ。
ガラスのヨウナ友情から逃げるタメ。
等身大のアタシを認めてくれるホントウのトモダチを手に入れるタメ――


ζ(;ー;*ζ(サヨウナラ、アタシとツンの仮初でセピア色な思い出――)




 
935 ◆b9GMyAdwDA :2007/12/06(木) 22:28:19.69 ID:y7BWoL2vO

   ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


イミテイションの友情すら失ったアタシは、一人ファミレス。
店員の「お一人様こちらへどうぞ」がムカツク。

学校は休んだ。
ココロのキズをデトックスするためには仕方ナイよね。


ツンと過ごしたビューティフルデイズと、その日々を頑張った自分へのご褒美に
冬色ホワイトパフェを頼む。

人生って、ツライ。かなりキテル。

それでも生きていく、ケナゲでツヨイアタシ。
まさにヒゲキのヒロイン。

――ダメダメ。泣いちゃダメよ、デレ。

可愛いお顔が台無しだゾッ☆★



 
937猿さんがアタシをオソッタ…… ◆b9GMyAdwDA :2007/12/06(木) 22:33:52.86 ID:y7BWoL2vO


( ^ω^)「お客様、冬色ホワイトパフェでございますお」

ζ(゚〜゚*ζ「遅いわよ↓↓」


注文してからどれだけの時間が経ったダロウ。
アタシより後に来た人がすでに食べ始めてイル。
アタシは世界の不条理をアジワッタ。かなりキテル。


( ^ω^)「申し訳ありませんお」


――この人もか……

男の人ってすぐ謝るからニガテ。

ナンデすぐ頭を下げるんだろう。
もっとジブンをツヨク持って欲しい。



 
9411書き込みに1猿? ◆b9GMyAdwDA :2007/12/06(木) 22:37:09.44 ID:y7BWoL2vO

そう思ったキッチュなアタシは、店員の顔をチラっとミタ。


ζ(゚ー゚*ζ(……!!)

ζ(゚ー゚*ζ(……チガウ……いままでの男とは何かが決定的に違う)


スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを駆け巡った。
股間が熱くなった。かなりキテル。


ζ(゚ー゚*ζ「ダイテ……♪」




 
943 ◆b9GMyAdwDA :2007/12/06(木) 22:38:42.26 ID:y7BWoL2vO

  男は巨根だった。
  セックスをした。
  中出しされた。


ζ(>ー<*ζ「きゃあ妊娠しちゃう☆★」


  堕胎した。
  けど男は癌だった。
  無菌室でもっかいセックスした。


ζ(>ー<*ζ「きゃあ妊娠しちゃう☆★」


  男は死んだ。
  アタシは産んだ。
  おんぎゃー。


      完



 
946ごめんなさいこれで最後なんです>< ◆b9GMyAdwDA :2007/12/06(木) 22:41:04.74 ID:y7BWoL2vO

   ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


ζ(゚ー゚*ζ「ていうのを原稿に書いて送ったら、出版されることになっちゃった☆★」

ξ*゚听)ξ「サスガアタシの親友♪ デレ、おめでとう↑↑」


小さい頃からの夢、小説家にアタシはなれるんだ。
セレブでロハスな夢が広がる。



    ほら、願いは叶うよ♪

      スイーツ(幸)



               おし☆まい



 
950 ◆b9GMyAdwDA :2007/12/06(木) 22:43:33.37 ID:y7BWoL2vO
以上で終了です、ありがとうございました!!
スレも残り少ないぞー(^o^)/

 

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