ヒーロー見参!

188 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:01:28.46 ID:CQhD8vgp0









(メ^ω^)「うおおおお―――――――!!」



―――ブーンが掌をかざしたその先に、古今東西、異空間、魔空間、
一次元二次元三次元あらゆる世界から光の塊が、覇音を伴って集う。
それはブーンの頭上で巨大な球を成し、辺り一面を眩く照らした。
砂が舞い、草が揺れ、風の流れを殺していた。


(メ^ω^)「なっ、なんて強い力!! これがヒーローの意思なんですかお!?」

(そうだっ!! だが、あの化け物を倒すにはまだ、まだ足りないっ!)

(メ^ω^)「くそ――!!」





 
189 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:02:24.50 ID:CQhD8vgp0

轟々と揺らめく元気だm もとい”ヒーロー玉”を打ち破るべく、
フォックスも対抗し、ドス黒い邪悪な気を放出した。
そして、ブーンを目掛けうねった軌道でその身体が飛んでいく。


爪'ー`)y「そんなチャチなものォォオオオ!!! 打ち砕いてみせるわァァアアア!!!」

(メ^ω^)(や、やばいお!!)



バキィ!!!




爪;'ー`)y「なっ!!!」

(メ-ω^)「・・・!!」


フォックスがエネルギーの塊に接触しようとしたその瞬間。
見えない壁のような、膜のようなもう一つのエネルギーがフォックスの突入を弾いた。
フォックスは猛スピードの反動によって、遥か遠方に吹き飛ばされた。
青い血が、空中で弧を描いていた。


 
190 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:03:26.72 ID:CQhD8vgp0
(間一髪だったな!!)

(メ^ω^)「ショボンさん!!!」

爪;'ー`)y「ゲッ、ゲハァアアア!!!」

ダメージは喰らったが、すぐさま立ち上がる。
血をぬぐい、フォックスは両手を組んだ。
そして、ブーンに向けると、赤黒い龍の形を成した波動弾が放出された。


爪'ー`)y「くだらん小細工を… 打ち破れェエエエエ!!!!!」

爪'ー`)y「黒・龍・波――――!!!!」



巨大な黒の龍がブーンを目掛けてグイグイと迫ってくる。
耳を塞ぎたくなるほどの唸りをあげて。
光の壁を掻き消されるほどの邪気を纏って。


 
192 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:04:44.21 ID:CQhD8vgp0
(メ^ω^)(黒龍波!! やつの必殺技だ!!)

(メ^ω^)(その威力は町一つが容易く消し飛ぶほど!!)

(メ^ω^)(もう終わりなのかお―――)


そのとき、ブーンのヒーロー玉に、ある一つの大きな大きな力が加わった。

これは――――


(メ^ω^)(ショボンさん!!!!!)

(今だ!! 打てえええええええええええええええええ!!!!!!!!!)



一気に球が肥大化する。それと同時に、透き通るような白銀に色が変わった。
打て! と言われなくとも、ブーンはこんなにも強いエネルギーの塊を支えることができない。



邪悪なる龍に向かって、いや、諸悪の根源… フォックスを目掛けて――――



放つ。



 
194 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:06:48.27 ID:CQhD8vgp0
爪'ー`)y「ぬうおおおおおおおおおおおおおッッッッ!!!!」


フォックスの体躯が、立っている地面を掻き混ぜるほどに揺れる。
拳から放たれた黒龍が悲鳴を上げる。

フォックスとブーンを繋ぐ線の中心で、正義と悪が、ぶつかり合っていた。


爪'ー`)y「こ、こんなものォ―――!!!」


フォックスの顔面に浮き出た血管が、ぷちんと大きな音を立てて切れた。
鬼のような形相に青い血をダラダラ流しながら、
もはや焦点を合わせていない真紅の眼をぎょろりとさせる。



 
197 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:08:52.06 ID:CQhD8vgp0
互いの叫び声が、虚空に轟く。


爪'ー`)y「去ねッ―――!!!!!!!!!」
(メ^ω^)「ヒーローは最後に勝つんだお―――――!!!!」

その叫びに続いたのは、

爆音。

轟音。

破壊音。


辺り一面を、煙が包んだ。全てを隠すような、全ての終わりを示すような、煙。

 
200 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:09:35.97 ID:CQhD8vgp0

煙が消えていく中、遠目ならば、
もはやボロ切れのように見える一人の男が、立ち上がった。


(メ^ω^)「はあはあ…… やったお。僕は…勝ったんだお」


悪は、去ったのだ。
ヒーロー・ブーンは、拳を固く握りなおした。
そして、青く晴れ上がっていく空を仰いだ。


(メ^ω^)「さあ… 帰るお」


ブーンは服に付いた砂を軽く払い、後ろを振り向いた。

―――そこに見えたのは…



爪'ー`)y「ウ… ううっ。 クケケケ、俺はこれしきでは死なないぜ… ケケッ!」


(^ω^ )「―――フォックス!!!!!!!!!!!」


 
202 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:11:16.81 ID:CQhD8vgp0
フォックスは、生きていた。
全ての世界から寄せられた力を借りても、倒せなかった。
ブーンの心を、負の感情という魔物が傷つける。

…無常。

…無力。

…無駄。

…不可、抗力。


(メ ω )「……」


ブーンは落胆する。ボロボロになった身体を持ち上げ、
フォックスがすかさずその隙を狙う。




 
203 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:11:59.63 ID:CQhD8vgp0
爪'ー`)y「死ねええええぇぇぇええ!!!!!」

フォックスの両手が触手状に変化し、
凄まじいスピードでブーンの体躯を捕らえる。
ブーンは必死に抵抗するが、触手が締まっていくばかりだ。





爪'ー`)y「もがけばもがくほど、キツくなっていくぜェエエエ!!!!」


(メ^ω^)「うっ! くっ! ちっきしょおおおおオオ!!!!!!!!!!!!!!!!」

 
207 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:13:01.23 ID:CQhD8vgp0

ブーンの瞳に、涙が滲んだ。
もう、駄目だ。終わりだ。本当に、終わった―――

そのときだった。眼下の大岩が動き、なんかでてきた。





     
              
    (´・ω・`)_   おっぱっぴー
   / /   ヽ/
  " ̄U ̄ ̄"U









(メ゚ω゚)


爪゚ー゚)y


 
211 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:14:22.21 ID:CQhD8vgp0

(´・ω・`) 「よ、っと。」


ショボンはゆっくりと穴から姿を現し、フォックスにこう叫ぶ。


        _
       / jjjj      _
     / タ       {!!! _ ヽ、
    ,/  ノ        ~ `、  \  <容赦しねえぜヒャッハー
    `、  `ヽ.  ∧_∧ , ‐'`  ノ
     \  `ヽ(´・ω・`)" .ノ/
       `、ヽ.  ``Y"   r '
        i. 、       ノ
        `、.` -‐´;`ー イ
           i 彡 i ミ/
          }    {
         /    ) `\
        /   /ヽ、  ヽ.
       /  ノ    ヽ.   )
       \  `ヽ    {   f
         \ \   |  i
         ノ  _>  j  キ
        <.,,_/~  〈   `、
               `ー-‐'


爪゚ー゚)y


 
212 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:15:06.29 ID:CQhD8vgp0

爪゚ー゚)y



爪;'ー`)y「…けっ!!! ブーンがどうなってもいいのかい」

(´・ω・`) 「ぶち殺すぞ」

爪゚ー゚)y

(´・ω・`) 「くらえ、ショボンナックルだー」

ガッシボカ、デュクシデュクシ、キョワワー

爪'ー`)y「いたいいたい〜」

(´・ω・`) 「とどめだっ、ショボンスプラッシュ!」

ドドドン!!

爪 ー )y「……」

(´・ω・`) 「フォックスは死んだ。良かった」

(メ^ω^)「やりましたお!!」


 
214 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:15:38.13 ID:CQhD8vgp0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

(´・ω・`) 「何の音だ〜」



※フォックス第二形態※


   / ̄\
  | ^o^ | < ほんとうの きょうふは これからだ
   \_/
   _| |_
  |     |
         / ̄\
        |    | <いいえ あなたはブームくんです
         \_/
         _| |_
        |    |



(メ゚ω゚)

(´゚ω゚`)


 
216 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:16:36.90 ID:CQhD8vgp0
 ビーム だします
  ∨
   / ̄\
   | ^o^ |
   \_/       )
   _| |_      /
  (二⊃   二二⊃〜〜
    |   |     \〜
    |   |      )
    | | |     (
    ○  ○      )







(メ゚ω゚)「ぎゃああああ!!!!」

(´゚ω゚`) 「うべらおぶぇあああああああ!!!」


壊滅状態。…そのとき、天上から声が聞こえた。


「―――――またせたなっ!!」

(メ^ω^)「だ、誰だお!?」


 
220 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:20:19.86 ID:CQhD8vgp0
( ^ω^)('A`)「やった!間に合った!」

( ´Д`)「力を合わせて戦えば」

( ^ω^)(,,゚Д゚) 「きっと勝てるさ!!」



(メ;ω;)「みんな! …よし!!!!!! いこう!!」

(´・ω・`) 「せーの」





「「「「「「「僕たちの戦いはこれからだ!!!!!!!!!!1」」」」」


 
223 ◆ps3CKPkBXI :2007/12/09(日) 23:21:41.89 ID:CQhD8vgp0
            ∩∩                                    V∩
           (7ヌ)                                     (/ /
           / /    ∧_∧             ∧_∧           ||
          / /  ∧_∧´∀` ) ∧_∧ ∧_∧ (´∀` )    ∧_∧  . ||
          \ \( ´∀`)―--( ´∀` ) ( ´∀` ) ̄    ⌒ヽ(´∀` ) //
            \       /⌒     Y     ヽ、    /~⌒    ⌒ /
             |     |ー、       |       .| ∧_∧/`i     /
             .|     | (ミ.     ヽヽ ∧_∧(ミ( ´∀` )  |    |
              |     .|  |  ∧_∧ヽ( ´∀` )/´    \ |    |
              |     |  /  ( ´∀` )∪    Y      / ) |      ヽ
             /   ノ | /  /    ヽ | |___.(⌒\___/ / )  ゝ |
             |   |  |    |     ヽ、\   ~\_____ ノ\.| | |
            . |  |  .|__|    |ヽ、二⌒)          \ /  /
            . |      |\ .|    ヽ\..|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||   /
                   .|  \ヽ、__  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ||
                       .\    \||        ||





二日間のご愛読ありがとうございました!!!!
各先生方の次回作にご期待ください!!


-fin-




爪゚ー゚)y「こんなにいねえだろ!!!!!!!」


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