祭り4('A`)がリア充を爆発させるようです




始まりは、些細なことだった。

手をつないでるカップルを避けずに、その間を通ったのだ。
当然、カップルは俺を睨みながらも手を離した。

その時、なんていうか・・・その・・・下品なんですが・・・フフ・・・

勃起しちゃいましてね・・・


それ以来、俺はカップル、俗にリア充と呼ばれる人間に対する妨害活動に没頭しているのだ。

人は俺のことをこう呼ぶ・・・・リア充爆弾魔、と。



時は夏祭り。
賑やかな声、立ち並ぶ屋台、そして独特の熱気。

('A`)

俺は単身この戦場に潜入していた。別に友達がいないわけではない。いや、マジで。ホントだって。人を疑うのは良くないと思うよ?

理由は当然リア充に対する妨害である。
俺の研究によると、毎年夏祭り会場には浴衣姿のナオンをはべらせたリア充が多数沸くのである。

これはまさに俺のための舞台ではあるまいか。
そう、クリスマス、バレンタインに続きカップル発生率が高いのである。

('A`) キョロキョロ

周囲に眼を走らせる。
俺は狩人。ハンターである。今なら念能力の一つや二つ使える気がする。

*(‘‘)*「ママー、あの人ひとりでなにしてるの?」

('、`*川「しっ!そんなこと言っちゃ駄目です!!」

雑音は無視だ。



そうしていると、早速カモを見つけた。

爪'ー`)y‐
o川*゚ー゚)o

ガイアが囁いている感じの服装をしたタバコを吸っている頭の軽そうな男と
髪を茶色、否。うんこ色に染めた頭のチャラチャラした服を着た軽そうな女、否。ビッチである。

見たところ高校生くらいの、いかにもなカップルである。おそらく両者の脳味噌を足してもカニ味噌くらいの量にしかならないだろう。

ふむ、腕はこれ見よがしに組んでやがるから横断分離作戦は無理だな・・・

爪'ー`)y-

どうしようかと見ていると男が先程からやけにタバコをチラチラさせている。

高校生の癖にタバコを吸っているぜ俺、アピールか。ウザイな
大体タバコには良い思い出がない。煙を吹きかけられたり、火を押し付けられたり、買わされたりとまさに災厄の根源。
JTには謝罪と賠償を要求したい。あのような災厄の根源を売るとはどういうつもりなのか。

そのような災厄の根源は自らの手で絶つに限るな!

('∀`)「Let's hunt!!!」



爪'ー`)y‐「でさー、そのセンパイがマジパなくてさぁー」(※会話はイメージです)

o川*゚ー゚)o「マジー!?チョーウケルンデスケドー」(※会話はイメージです)

( A )スッ


後ろから忍び寄る。俺の手に握られているのは花火広場に置いてあった消火用のバケツである。
それを天高く持ち上げ・・・・下げる。

ザッパァァァァアアアン!!!!

爪'ー`)「うおおおっ!!!」

o川*>ー<)o「キャー!!!!1」

男が自慢げに振りかざしていたタバコの火が消えた。フハハハハ。
どうせお前未成年なのにタバコ吸ってる俺KAKEEEEEEEEEEEEEE!とでも思っていた輩であろう。
タバコは二十歳になってからである。

爪#'ー`)「てめぇ!!待てコラッ!!!!!」

ガイア男が振り向き、俺の居た場所に手を伸ばすが、俺はもう人ごみの中である。
逃走スキルだけは高いのだ。学生時代に鍛えられたのは逃走スキルだけである。

花火が俺の顔を照らしたが、問題無い。俺は狩りを始める前に手前のお面屋に寄っていた。

ヤツからしたらゴーカイブルーに水のようなものをぶっ掛けられたとしか分からないだろう。



爪#'ー`)「アイツぜってぇーブッコロス!マジワケワカンネー!!」

o川*゚ー゚)o「・・・・・なんか臭くない?」

爪'ー`)「・・・・?そうか」

o川*゚ー゚)o「・・・・フォッ君からする。余り近づかないでくれる?」

爪;'ー`)「えっ、ちょっ!!どうしたんだよ!!おい!!待てって!!!」

当然、リア充撲滅委員会会長の俺が水なんて生易しいものを使うわけが無い。
使ったのは・・・・まぁここで語るには適さないものだ。
人体から採れるとだけ言っておこう。

('∀`) ニヤニヤ

それを影から見てほくそ笑むのが俺の生き甲斐である。
無論、俺のジョニーはウェイクアップしている。これも、俺の性か・・・

*(‘‘)*「ママー、あの人ひとりで笑ってるよ?」

('、`*川「しっ!見ちゃ駄目!!さらわれるよ!!」

外野は無視だ。


おっと、ジョニーをウェイクアップさしてる場合では無い。新たな獲物が既に眼前に居るではないか。

(,,゚Д゚)
(*゚ー゚)

初々しい感じのカップルである。初デートかもしれない。
あああああああああああああああああこういう感じのが一番見ててくるんだよなぁ!!!!!!!

(*゚ー゚)「ギコ君・・・・手、つなぐ?」(※会話はイメージです)

(,,゚Д゚)「え!?・・・あ、ああ。い、良いのか?」(※会話はイメージです)

(*///)「ギコ君なら・・・良いよ」(※会話はイメージです)

みたいなぁああああああああああ!ねぇえええええ!
おほぉおおおおおおおおおおお!!!!!らめぇえええええええええええ!!!!!

いかんいかん、いつからか和姦モノでは抜けなくなった俺には刺激が強すぎる。

では早速狩りを始めよう。
今回はどのように料理しようか・・・


('∀`)「Let's hunt!!!」



まず手始めに、いつもの手つなぎ横断を行うことにした。


(,,゚Д゚)人(*゚ー゚)
    シツレイシマス
(,,゚Д゚)('A`)(*゚ー゚)

そしてその時にどさくさにまぎれて、男の尻ポケットにある財布を抜き取る。

(,,゚Д゚)「じゃあカキ氷でも買おうか・・・あれ!?財布が無い!!」

(*゚ー゚)「えっ!!大変!!!どうしよう!」

金目当ての犯行では無い。俺は紳士である。

('A`)「あ、もしかしてコレですか?」

(,,゚Д゚)「あっ、はい。僕のです!ありがとうございます!!」

頭を下げる男。へっ、よせよ、褒められるような事はしてないぜ。



(*゚ー゚)「中身は大丈夫かな?」

(,,゚Д゚)「ああ、そうだな。確認しないと・・・」

財布を開いた男。
そこには溢れんばかりのある"モノ"が詰まっていた。
四角い形に中央に丸い円のある独特のデザインの"モノ"。
私の地元では愛をこめて『近藤さん』と呼ばれていたモノだ。

(*゚ー゚)「え?・・・コレって・・・・」

(,,゚Д゚)「待ってくれ!!違うんだ!!!誤解だ!!!さっきの男のイタズr」

(*゚ー゚)「初デートでそんなこと考えるなんてサイテー!!!!!」パァン

(#) Д )


('∀`)

これだからリア充狩りは止められない。



今日は実に大量だった。
最初の二件を皮切りに、

川 ゚ -゚)「話ってなんだ?」
  _
( ゚∀゚)「実は俺・・・ずっと前からお前のことg痛っ!」

川 ゚ -゚)「・・・・どうしたんだ?」
  _
( ゚∀゚)「いや、ちょっと待っt痛い!!!なんかコルクが飛んでく痛っ!!」

川 ゚ -゚)「・・・・ふざけてるのか?もう帰って良いんだな?」
  _
( ゚∀゚)「ちょっ、待っ!!痛い!!!!!玉はナシ!!!」

射的屋の銃でリア充の卵をスナイプしたり


ξ゚听)ξ「花火きれいね・・・・」

( ^ω^)「ツン・・・君のほうが綺麗だお」

ソーッ('A`) ξ///)ξ「バカ・・・・」

( ^ω^)「でも花火とツンがまるで一つになってるみたい・・・って!!燃えてるお!!!髪!!!」

●゚听)ξ「え!?うわっ!!!なにこれ!!!!」

リア充を花火でライトアップしてあげたり



从'ー'从「プギャー君遅いな〜何してるんだろ〜。あ!来た!」

@@@@@
( ^Д^)「悪い悪い!!なんか変な顔色悪い男に絡まれてさ・・・」

从'ー'从「・・・・・・・・アイパー?」

@@@@@
( ^Д^)「えっ?」

頭に綿飴をつけまくったり


( ・∀・)「おーーーーー」

ζ(゚ー゚*ζ「花火綺麗ですねー」

( ・∀・)「・・・・また来年も来ようね」

ζ(^ー^*ζ「そうですね・・・あっ、すごく大きい花火がこっちに・・・・」

(; ・∀・)「飛んできてる!!!!」

ロケット花火をリア充に打ち込んだりもした。


―そして時は流れ

三年後、夏祭り

('A`)「お、貞子。浴衣似合ってるじゃん」

川*д川「そ、そうかな」

('A`)「さ、行こうか」

手を差し出す俺。

川*д川「うん」

握り返す貞子。ああ、まさに俺は今幸せの最中。人生の頂点。人類の覇者。この俺を止めることはだれにもできない。
見ろ、人ごみが俺達を避けていく。カップルという幸福絶対領域に押し負けるのである。カップルを止めることは誰にもできないのである。

よし、今日こそはこの勢いでホテルまで行き、長年埃を被ってきたジョニーに晴れ舞台を用意してやろう。


―――――ん?

一人の少年が、俺達を避けずに、なんと俺達の手と手を繋いでいる場所を突っ切ろうとしている。
しょうがなく手を離す俺。くそう、あのふわふわした手の感触が一時でも離れるのが口惜しい。

さて、少年も去ったことだし手を繋ぐか。



その時だ。

ドバァアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!


俺の頭上から大量にカキ氷が降ってきた。なんと抹茶味である。俺のシャツが見事な抹茶色に染まる。男は抹茶に染まれ。

とっさに振り返る。ゴーカイブルーのお面を被った少年が、そこに居た。

少年は脱兎のごとく逃げていく。

俺は追いかけなかった。

川д川「あ、あの。大丈夫ですか?」

('A`)「ん・・・ああ」

('A`)「お前、帰って良いよ」

川д川「えっ」

('A`)「大切な用事を思い出したんだ。お前がいると邪魔なんだよ」

川д川「・・・・・・はぁ」


ポカンとしている貞子、否。ビッチを置いてけぼりにして、俺は周囲を見渡す。
あの少年のおかげで俺は大切な事を思い出せた。
こんな風に彼女とやらを作って夏祭りに行くことよりよっぽど面白いことだ。

さて・・・・今宵はどんな狩りを行おうか。

('∀`)「Let's hunt!!!」



   (終)



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