242 :花火7『ハナビ』:2011/08/31(水) 07:28:18 ID:HKhO5Sk20
( ^ω^)「なんでも、遠い昔には『ハナビ』っていう」
( ^ω^)「空に打ちあげる夏の風物詩があったらしいお」
('A`)「鼻毛みたいな名前できみわりーな」
( ^ω^)「そうそれ、なんでも鼻の穴から生える鼻毛みたいに」
( ^ω^)「こう、光がぶあーっと広がるらしいお」
('A`)「きめぇ」
(´・ω・`)「そんでもって光が広がる前にはめちゃくちゃでかい音が鳴るらしい」
('A`)「へぇー、騒音公害にも程があるな」
('A`)「今やったら隣国から砲撃と勘違いされちまう」
( ^ω^)「昔は今よりもーっと平和だったらしいお」
(´・ω・`)「47の国が一つの国だったらしいからね」
('A`)「心にもゆとりがあったんだろうな」
( ^ω^)「で、『ハナビ』は夜にやるもので」
( ^ω^)「いろんな色の光がより一層綺麗に見えるらしいお」
('A`)「それはちょっと見てみたいな」
('A`)「でも鼻毛」
(´・ω・)( ^ω^)「うえー」
(´・ω・`)「でも昔の人はそれを見て夏を感じていたらしいよ?」
('A`)「夏をねぇ」
('A`)「まあ今や季節なんてなくなっちまったからな」
( ^ω^)「今は昔で言う8月、つまり夏だお」
(´・ω・`)「成程、だからその『ハナビ』とやらを復活させるのか」
( ^ω^)「お。王女の自由奔放にも困ったものだお」
('A`)「国民全員広場に集めて『私の"夢"を見ろおおおおおおおお!!』なんてなぁ」
(´・ω・`)「あの人の粗暴っぷりからして、夏を感じさせたいわけじゃなさそうだね」
( ^ω^)「ただ単に目立ちたいだけだお」
('A`)「おっと、ただの職員がこんな愚痴言ってるってばれたら」
('A`)「『ハナビ』の代わりに首が空を舞っちまう」
( ^ω^)「お、そろそろ『ハナビ』お披露目らしいお」
(´・ω・`)「さぁて、映像記録からも消え去った過去の遺物」
('A`)「どんなものかねぇ」
( ゚A゚)( ゚ω゚)(´゚ω゚)
('A`)「……夏だ」
( ^ω^)「夏だお」
(´・ω・`)「夏だね」
('A`)「『花火』、な」
( ^ω^)「まさに文字通りの光景だったお」
(´・ω・`)「"夢"と名付けるに相応しい」
('A`)「王女もたまには良いことをなさる」
( ^ω^)「こんなことされると王女が常々言ってる"平和"に協力したくなるお」
(´・ω・`)「全くだね」
('A`)「さあ、明日から頑張りますか」
(´・ω・`)「王女のために?夢のために?それとも」
( ^ω^)「花火のために」
( 'A`)(´・ω・)「だな」
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