37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 21:41:25.75 ID:eXqrxgAF0
(´・ω・`)「やれやれ、羨ましい話ですな」
( ^ω^)「もともと、家族ぐるみの付き合いだし、兄妹みたいなもんだったお」
(´・ω・`)「でもさ、小学校の頃とか中学校の始めの頃はしょっちゅうケンカしてたよね?」
(´・ω・`)「ケンカするほど仲が良いって話だろうけどさ」
( ^ω^)「まあ、なんつーか素直じゃないからな、ツンは」
( ^ω^)「自分が悪いとわかってても意地張っちゃう子だったし」
( ^ω^)「俺としては、手のかかる妹みたいな感じだったんだけどね」
(´・ω・`)「ふーん……」
(´・ω・`)「で、どうしてそんな妹と付き合う気になったの?」
( ^ω^)「どうしてって……自然に?」
(´・ω・`)「告白無しで気付いたら付き合い始めてたって感じかな?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 21:47:26.82 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「いや、一応告白はした……のかな?」
(´・ω・`)「何で疑問形なの?」
( ^ω^)「うーん、あれがそうなのか自信がないからだお」
(´・ω・`)「どんな事言ったの?」
( ^ω^)「いやまあ、中学の時だったと思うけど、またいつものようにケンカしてさ」
( ^ω^)「ケンカっつーか、ツンが一方的に拗ねてたんだけどさ」
( ^ω^)「理不尽っちゃー、理不尽な話だったんだけど」
( ^ω^)「でも、毎度の事ながらよく飽きないもんだと、腹を立てるより前に笑っちゃって」
( ^ω^)「それがさらにツンを怒らせて」
( ^ω^)「何で人が怒ってんのに笑ってんだとすごいキレて」
( ^ω^)「そん時俺は、これから先もずっとそばで怒ってるのが目に浮かんだからだと答えたんだお」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 21:51:58.52 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「そしたらツンが急にしおらしくなって」
( ^ω^)「それ、どういう意味なのって聞いてきたから」
( ^ω^)「きっと最後まで俺のそばにいるのはツンなんだろうなって答えて」
( ^ω^)「そしたら何かものすごい勢いで意味不明な事をまくし立てられて」
( ^ω^)「最後に何かツンが顔真っ赤にしながら謝って来たので、手を繋いで家に帰ったら」
( ^ω^)「翌日から付き合ってる事になってました」
_ ( ^ω^) !!
|\ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
./..\\ \(´・ω・)
/@ \|=================| ,つ つ旦
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\ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
 ̄ ̄
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 21:56:17.13 ID:eXqrxgAF0
(#^ω^)「お前が話振ったんだろうが、聞けよ!」
(´・ω・`)「いやー、他人ののろけ話ほどどうでもいい話ってないよね」
(#^ω^)「お前は……」
(´・ω・`)「そんな事よりドクオ君遅いね」
( ^ω^)「まだそんなに時間経ってねーし、ドクオの家からはここに来るのに1時間近くかかるお」
(´・ω・`)「結構遠いんだね」
( ^ω^)「大学まではここと大して変わらない時間で行けるみたいだけど、場所が真反対なんだお」
(´・ω・`)「ふーん」
(´・ω・`)「しかし、ドクオ君来たとして、僕は何話せばいいの?」
( ^ω^)「何って、普段俺に話してるように普通のどうしようもない話でいいお」
(´・ω・`)「そんな蔑ろな態度でいいんだ」
( ^ω^)「お前、ちょっと表出ろ」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:00:22.72 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「まあ、そんな感じで軽口を挟みながらでいいお」
( ^ω^)「少し手加減はしてな」
(´・ω・`)「随分ドクオ君の事気に掛けてるね」
( ^ω^)「うーん、まあ、聞き様によっては誤解を受けそうだが、やっぱかわいそうなんだお」
(´・ω・`)「友達がいないのが?」
( ^ω^)「それもあるけど、それ以前に本人の印象がね」
( ^ω^)「ぼっちだったのはさ、まったく本人に原因がなかったわけでもないと思うんだお」
( ^ω^)「どうも対人恐怖症なとこあるみたいだしさ」
( ^ω^)「ぼっちが先か、それが先かはさておき」
( ^ω^)「まあ、普通の人は付き合いづらいと感じるぐらいには」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:02:14.51 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「そうするとますます人が寄り付かなくなり、負のスパイラルが加速する」
( ^ω^)「それはやっぱりかわいそうかなーと思うし」
( ^ω^)「出来ればその辺を緩和してやりたいと思う」
(´・ω・`)「君は良い人だねー」
( ^ω^)「お前に言われると馬鹿にされてるようにしか聞こえない、不思議!」
(´・ω・`)「ちゃんと褒めてるんだけどね」
(´・ω・`)「そういうの、押し付けと言う人もいるだろうけど」
(´・ω・`)「君のそれが善意から来ているのは僕はわかってるからね」
( ^ω^)「何か気持ち悪い!」
(´・ω・`)「昔からそうだったじゃん?」
(´・ω・`)「正義のピザって呼ばれて──」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:04:17.50 ID:eXqrxgAF0
(#゚ω゚)「あ? 今何つった?」
(;´・ω・`)「な、何でもないです、はい」
(´・ω・`)(そういやこのあだ名大嫌いだったんだっけ)
(´・ω・`)(意外に動けるピザとか、怒らせると怖いピザとか、影でしか言われてなかったもんな……)
(´・ω・`)「まあ、とにかく、弱いものいじめが嫌いだったのは知ってるから」
(´・ω・`)「君がドクオ君を何とかしてあげたいと思うのは自然なことだと思うよ」
( ^ω^)「まあ、おこがましいのもわかってるお」
(´・ω・`)「うん、まあ、大体の所は把握」
(´・ω・`)「なるべく自然に話し掛けてみるよ」
( ^ω^)「頼むお」
( ^ω^)「最初すげえきょどると思うけど、引くなお?」
(´・ω・`)「何となくその姿が想像出来るな……」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:06:20.49 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「だお? ツンが最初話しかけた時も壮絶にきょどったんだお」
(´・ω・`)「ふーん……って、ドクオ君、ツンとは面識あるんだ」
( ^ω^)「まあ、校外でツンと2人でいる時に偶然会ったりしたんだお」
( ^ω^)「見てて面白いぐらいきょどった」
( ^ω^)「まあ、友達いない、イコール彼女いないだから女性はことに不慣れなようだお」
(´・ω・`)「加えて、ツンはちょっと取っ付き難いとこあるしね」
( ^ω^)「その辺はツンに言い含めてあるから、むしろ俺に話す時より刺がないように感じるお」
(´・ω・`)「えー? あの子にそんな真似が出来るとは思えないけどな」
(´・ω・`)「僕と話す時なんて汚いものを見る目で話すよ?」
( ^ω^)「それはお前だからだお」
_ ( ^ω^)9m
|\ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(´・ω・`)
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48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:08:42.55 ID:eXqrxgAF0
(´・ω・`)「いや、僕は女性には基本的に紳士的に振舞うから、そんなに女性受けは悪くないはずだよ?」
(´・ω・`)「さっきのお供えの話だって、そうやって他の女子から聞きだしたんだし」
(´・ω・`)「自分から話すのがめんどくさいだけで、受け答えはきっちりこなしてるよ」
( ^ω^)「まあ、ツンがお前を汚いものを見る目で見るのもしょうがないお」
(´・ω・`)「どうしてさ?」
( ^ω^)「そりゃ、俺の部屋にあるいかがわしい本やDVDは全てお前から回って来たことになってるし」
(´・ω・`)「は?」
( ^ω^)「彼女がいる手前、自分で買って来たとは言えんお?」
(;´・ω・`)「いや、何さらっと無茶苦茶な事言ってんの?」
(;´・ω・`)「それ、思いっきり冤罪じゃん」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:10:30.22 ID:eXqrxgAF0
(;´・ω・`)「ひょっとして高校の時からそう言ってんの?」
(;´・ω・`)「ああ、何か僕も長らくの謎が解けた気がするよ」
( ^ω^)「そりゃ良かった」
(;´・ω・`)「微塵も良くないよ」
( ^ω^)「それも致し方なし」
(;´・ω・`)「いやいやいや」
( ^ω^)「まあ、そう怒んなお」
( ^ω^)「こういうのは助け合いだお」
( ^ω^)「お前に彼女が出来た時は、お前も同じように、俺から回って来たものだという事にしていいからさ」
(;´・ω・`)「納得いかないな……」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:12:48.82 ID:eXqrxgAF0
(´・ω・`)「でもまあ……さして実害ないからいいか」
( ^ω^)(いいんだ)
(´・ω・`)「ツンもまあ、男がそういう風なのは仕方ないとわかっちゃいるだろうし」
( ^ω^)「良い顔はしないけど、捨てるまでは行かないとこを見ると理解はしてくれてるのだと思おう」
(´・ω・`)「机の上に並べられてないだけマシか」
( ^ω^)「……マシだな」
(´・ω・`)「それに今度からはドクオ君から回って来たことにしてもいいし」
( ^ω^)「それは止めてあげて」
( ^ω^)「それでツンから吊るし上げ食ったら、ドクオ自殺しかねないから」
(´・ω・`)「かえって耐性付くんじゃない?」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:15:52.58 ID:eXqrxgAF0
(´・ω・`)「あの冷たい目で見られるのも中々乙なもんだよ」
( ^ω^)「それはお前だけだ」
(´・ω・`)
( ^ω^)「まだちょっと高いハードルだお」
( ^ω^)「それにドクオ、ちょっとツンに惚れてるとこあるし」
(´・ω・`)「えっ?」
( ^ω^)「えっ?」
_ ( ^ω^) ?
|\ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`) ?
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56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:18:12.07 ID:eXqrxgAF0
(;´・ω・`)「いや、えっ? じゃなくてさ……」
(´・ω・`)「惚れてるって、あんた……。ツンは君の彼女だよね?」
( ^ω^)「だおね」
(´・ω・`)「それなのに惚れられてるって、あれ、ドクオ君って意外とワイルド?」
( ^ω^)「んなわけねーお。多分、俺らが付き合ってんのに気付いてないだけだお」
(´・ω・`)「え? 何で? 紹介してないの?」
( ^ω^)「したお? 幼馴染だって」
(´・ω・`)「いや、幼馴染って……いやいや、それにしても見てればすぐわかるよね、君らが付き合ってるの」
(´-ω-`)「……ああ、そっか、気付かないのか」
(´・ω・`)「友達いなかったんだし、そういうの察するの出来ないのか」
( ^ω^)「多分、そんな感じだと思う」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:21:36.84 ID:eXqrxgAF0
(;´・ω・`)「そんな感じって……早いとこ訂正すべきとこじゃないの?」
( ^ω^)「まあ、実害はないお」
( ^ω^)「それにこれも、ドクオの対人スキル向上の為には良い機会だお」
( ^ω^)「空気を察する事を学ぶ」
(;´・ω・`)「そんな、騙されたと知ったら逆効果じゃないの?」
( ^ω^)「付き合ってないとは言ってないお」
( ^ω^)「幼馴染なのも本当」
(´・ω・`)「そんな詐欺みたいな言い回しで……」
(´・ω・`)「でもまあ……それはそれで面白そうだからいいか」
( ^ω^)(いいんだ)
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:24:41.05 ID:eXqrxgAF0
(´・ω・`)「でもさ、ツンはそれどう思うのかな?」
( ^ω^)「んー……多分どうも思ってないんじゃないかお?」
(´・ω・`)「ちゃんと恋人って明言されないのは嫌なんじゃない?」
( ^ω^)「まあ、あいつの方が明言しないだろうし」
( ^ω^)「照れて」
(´・ω・`)「それもそうか」
(´・ω・`)(バレバレだけど)
(´・ω・`)「万が一、ドクオ君が暴走してツンの身に危険が及ぶような事は……」
( ^ω^)「ないお」
(´・ω・`)「言い切ったね」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:28:37.91 ID:eXqrxgAF0
(´・ω・`)「まあ、僕も自分で言っといてなんだけど、ないと思うね」
( ^ω^)「ドクオの性格とか対人スキルとかがまずあって……」
(´・ω・`)「ツンの性格というか腕力がある」
( ^ω^)「うかつに手を出したら死を見るお」
(´・ω・`)「南無……」
_ ( -ω-)
|\ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(-ω-`)
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63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:32:00.16 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「しかし、お前がそういうの心配するとは思わなかったお」
(´・ω・`)「まあ、君との腐れ縁があるということはツンとも腐れ縁があるということだからね」
(´・ω・`)「一応心配はするさ、妹のような」
( ^ω^)「ぞんざいに扱われてる兄だけどな」
(´・ω・`)「その原因が君のせいだとさっきわかったけどね」
(´・ω・`)「まあ、それもゾクゾクして( ^ω^)「黙れ変態」
_ (#^ω^)
|\ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(*´・ω・`)
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65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:35:35.88 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「普通の家庭で普通に育ってきたのに」
(´・ω・`)「成績も悪いわけじゃなかったのにね」
( ^ω^)「ツンとその友達の会話、傍から聞いてるとツッコミ所満載だったお」
( ^ω^)「高校の時、好きな食べ物の話になって、他の女の子がパスタとかスイーツを挙げる中」
( ^ω^)「やつの放った一言」
( ^ω^)b「ξ゚听)ξ『カツ丼』」
( ^ω^)「漢らしいったらありゃしない」
(´・ω・`)「何となくその場のシュールな空気が目に浮かぶよ」
_ ∩( ^ω^)∩
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67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:40:45.62 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「その時はみんなツンの冗談だと思って笑って済んだんだお」
( ^ω^)「まあ、でも流石にそれはどうかと思うので後からツンに言い含めることにしたんだお」
( ^ω^)「カツ丼は至宝だけど、好きなものはそれだけじゃないだろと」
( ^ω^)「もうちょっと空気読んで、女の子らしい食べ物にした方がいいんじゃないかと」
( ^ω^)「何かこう、小さくてさっぱりした食べ物とか、甘いものとか」
(´・ω・`)「空気の読めなさには定評あったよね」
( ^ω^)「そんな風な事を言ったら、ツンも納得して、次からそうすると言ってくれたんだお」
( ^ω^)「しかし後日」
( ^ω^)「また別の機会に別の友達と同じ様に好きな食べ物の話になった時」
( ^ω^)「やはり他の女の子がパスタとかスイーツを挙げる中」
( ^ω^)「やつの放った一言」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:44:21.74 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)b「ξ゚听)ξ『砂肝』」
(´・ω・`)「うわぁ……」
( ^ω^)「うん、小さいね、砂肝」
( ^ω^)「塩だけのさっぱり味付けいいよね、砂肝」
( ^ω^)「そーじゃねーだろ」
( ^ω^)「好きな食べ物は砂肝ですって、どんな女子高生だよ」
( ^ω^)「居酒屋でおっさんが食ってるイメージしかねーよ、砂肝」
( ^ω^)「美味いけども」
(´・ω・`)「まあ、画一的にパスタ、スイーツ言ってるよりは個性的でいいじゃないか」
( ^ω^)「美味いしね」
( ^ω^)「流石にツンの女友達もこれは冗談で言ってるんじゃないって気付きだしてきたお」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:49:37.27 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「仕方ないからそれとなくツンはそういうとこあるからって周りに説明したお」
( ^ω^)「まあ、みんな笑ってそういうキャラだと受け入れてくれてけど」
(´・ω・`)「微笑ましいねぇ(君らの夫婦っぷりに笑ってたんだと思うけどそれは言わない)」
( ^ω^)「大学生となった今では、居酒屋も普通に行くし、そんなに浮くような話でもなくなったけどね」
(´・ω・`)「でも、そういう食べ物好きな方が君にとってはいいんじゃない?」
(´・ω・`)「一緒に食べに行くにしても、小洒落たパスタやスイーツじゃ君のお腹は満たせないだろうし」
( ^ω^)「うん、そこは俺がツンを大好きな点の1つだお」
(´・ω・`)「平然と大好きとか言うのね……知ってるからいいけどさ」
(´・ω・`)「理由がちょっとなんだけど」
_ (*^ω^)ノ
|\ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(-ω-`)
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74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:53:31.46 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「一緒に飯食いに行くときはもっぱら定食屋」
( ^ω^)「定番は四月軒」
(´・ω・`)「ご飯がセルフでおかわり自由な定食屋ね」
(´・ω・`)「まさに君のためにあるようなお店だよね」
( ^ω^)「ツンはそんなに食うわけでもないから丼物がメインだお」
( ^ω^)「カツ丼あるし」
(´・ω・`)「やっぱそれなんだ」
( ^ω^)「ごくたまに、フェアと称して特定のメニューが値引きされる時があるんだお」
( ^ω^)「カツ丼390円とか」
(´・ω・`)「ああ、見たような気がするよ」
( ^ω^)「そういう時は毎日のように行きやがる」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 22:58:21.91 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「俺を誘わずに行く事も」
(´・ω・`)「……好きなんだね、カツ丼」
(´・ω・`)「てか、ツン、自分で料理はしないの?」
( ^ω^)「その話はツンの前では絶対にするな」
( ^ω^)「食材の生命が惜しければ絶対だ」
(´・ω・`)「……下手なんだね」
( ^ω^)「下手という一言で言い表せないほどの」
( ^ω^)「野菜とともに切られて炒められるまな板」
( ^ω^)「それすらもわからぬほど黒に染まる野菜炒めだったらしきもの」
( ^ω^)「食べる俺」
(´・ω・`)(それでも律儀に食べるんだね)
( ^ω^)「悶絶」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:00:24.19 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「料理は自分でやることにしたお」
(´・ω・`)「そういえば君は男性にしては料理上手いよね」
( ^ω^)「自炊の方が食べたいものをだけ食べたいだけ作れるからいいんだお」
(´・ω・`)「好き嫌いないのにね」
( ^ω^)「カーちゃんの教育の賜物だお」
( ^ω^)「食いっぱぐれないように、自分でも作れるようになっておいた方がいいと」
(´・ω・`)「ツンも鍛えておいてくれたら良かったのにね」
( ^ω^)「……うん」
_ ( ´ω`)
|\ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`)
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78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:02:56.65 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「そういやショボンは好きな食べ物は何なんだお?」
(´・ω・`)「僕かい? 僕はそうだね……」
(´・ω・`)b「ミルフィーユとか、ガトーショコラとか甘いスイーツが……」
( ^ω^)「梅昆布茶うめぇ」
ジャー____
. /⌒ヽ /__ o、 |、
. ( ^ω^)^) ii | ・ \ノ
( o ノ 旦| ・ |
|\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`)
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(;´・ω・`)「ごめんなさいウソつきました。話聞いてください」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:04:51.83 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「スイーツって柄じゃねーだろ」
(´・ω・`)「和菓子の方が好みだね」
(´・ω・`)「好きな食べ物は納豆かな」
( ^ω^)「ガトーショコラから随分シンプルになったな」
(´・ω・`)「勿論、白米とのセットで。炊き立てのご飯に納豆は最高だよ」
( ^ω^)「それは否定しない」
( ^ω^)「むしろ褒め称えよう」
(´・ω・`)「というわけで、今日の晩ご飯は決まりだね」
( ^ω^)「……お前、それは暗にここで食ってく事を示してないかお?」
(´・ω・`)「そのつもりでそんな話振ったんじゃないの?」
( ^ω^)「納豆ご飯ぐらい自分で作れお」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:06:28.47 ID:eXqrxgAF0
(´・ω・`)「ここの方がご飯美味しいんだよ」
(´・ω・`)「文字通りご飯が、炊飯器の差で」
( ^ω^)「まあ、カーちゃんいい炊飯器持たしてくれたからね」
(´・ω・`)「一人暮らしなら3合炊きが普通だけど、5号炊きだしね」
(´・ω・`)「というわけで、晩ご飯よろしく」
( ^ω^)「ふざけんなお」
( ^ω^)「それに納豆の買い置きねーよ」
(´・ω・`)「ああ、それは持ってきてるから大丈夫」
(;^ω^)「何で常備してるんだお」
_ (;^ω^)
|\ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`)
./..\\ 旦>O<⊂ )
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82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:08:31.19 ID:eXqrxgAF0
(*^ω^)>O<「しかも藁包みのいいやつじゃねーかお」
(´・ω・`)「こいつのたれが好きなんだ。他とはちょっと違ってて」
( ^ω^)「たれが……」
(*^ω^)「仕方ないお。今日は晩ご飯食ってけお」
(´・ω・`)「わーい(計算通り)」
(´・ω・`)「しかし……」
(´・ω・`)「ドクオ君遅いね」
( ^ω^)「もうすぐ来ると思うお」
( ^ω^)「さっきも言ったけど距離的に……」
<ピンポーン♪
_ ! (^ω^ )
|\ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`) !
./..\\ 旦 \⊂. )
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83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:10:13.57 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「噂をすれば」
(´・ω・`)「影がさすか」
. /⌒ヽ ハイハイオ
(^ ) ._
. と | .|\ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`)
. し--J ./\ \ 旦 \⊂. )
/@ \|=================|_ノ
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ^ω^)「ちょっと待っててお」
(´・ω・`)「寒いからドアは早く閉めてね」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:12:14.56 ID:eXqrxgAF0
ア、ドウモ オイスー
/⌒ヽ
( 'A) .(^ ) ._
( ) と | .|\ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`)
| | .し--J ./\ \ 旦 \⊂. )
/@ \|=================|_ノ
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\ ノ@ @ @ @@ @ @ @\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
コレ、オミヤゲデス イツモワルイオ
/⌒ヽ
( 'A) .(^ ) ._
( )□と | .|\ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`)
| | .し--J ./\ \ 旦 \⊂. )
/@ \|=================|_ノ
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86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:14:21.43 ID:eXqrxgAF0
(*^ω^)「おお、新発売のポテチ4種コンプじゃないかお、いいチョイスだお」
(´・ω・`)(いい笑顔だ)
('A`)(いい笑顔だなー……)
( ^ω^)「外は寒かっただろうから、上がってこたつに入るお」
('A`)「あ、どうも……お邪魔します」
( 'A) !!! _ ヾ(^ω^ )
( ) .|\ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`)
| | ./.\\ 旦 \⊂. )
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(´・ω・`)「やあ、はじめまして」
('A`)「え、あの……えっと……」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/06(土) 23:16:15.79 ID:eXqrxgAF0
( ^ω^)「はじめましてじゃねーだろが」
( ^ω^)「ドクオ、顔ぐらい見たことないかお? 同じクラスのショボンだお」
('A`)「あ、はい……何度か学食で……」
(´・ω・`)「講義室じゃないところが僕らしいね」
( ^ω^)「自分で言うなお」
(´・ω・`)「まあ、とにかくよろしくね、ドクオ君」
('A`)「あ、はい……よろしくお願いします」
( ^ω^)「ドクオもこたつ入れお。暖まるお」
('A`)「あ、はい……どうも」
_ ( ^ω^)
.|\ ̄ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`)
./( 'A) 旦 .旦\⊂. )
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・・・つづく
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