( ^ω^)ブーンは装術士のようです 1話
戻る [次のページへ]
1話「少年と女魔術師」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:47:53.41 ID:C3Vj1iJ4O
ここはとある図書館―――
あなたは一冊の本を手にしている。
そこには“物語”があった。
嘘か真か、現在か過去か未来か、それは誰にもわからない……
ここではないどこかの話―――
“魔法”のある世界のおはなし―――
『第一話:少年と女魔術師』
ここはシベリア国とVIP国の国境近くにある町―――名前を「ガイドライン」という。
その中にある街道の人ごみの中を一人の少年が走っていた。
その少年に路地から声がかかる。
「こっちだ、ブーン」
「がってんだお」
逃げ込む様にその路地に入った少年―――ブーンは
( ^ω^)「おっおっお、流石ドクオだお」
と笑顔で言ったが
その言葉を受けた少年―――ドクオというらしい―――は
('A`)「お前はいつも危なっかしいんだよ……」
と渋い表情でため息混じりに言った。
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:49:34.99 ID:C3Vj1iJ4O
('A`)「今日はあんまり稼げねえなあ……」
( ^ω^)「おっお、確かにいまいちだおね」
(;'A`)「お前はこんな時までよく笑ってられるよな」
警戒されてんのかなあ……、とドクオがもらす。
( ^ω^)「そりゃ仕方ねえお。僕らみたいな稼業は噂が広まっただけで警戒されるし」
('A`)「まあカタギの職業じゃねぇからな。盗賊なんてそうそううまくいかねえよ」
はあ、とまたため息をつくドクオ。
('A`)「やっぱり金持ってそうな首都側から来る旅行者狙いしかねえよな」
( ^ω^)「でも歩いて通る旅行者なんて最近はほとんどいないお?」
('A`)「いなくても探すしかねえよ、ウチはただでさえ大食らいが多いっつーのに」
お前をはじめとしてな、と悪態を吐きつつ辺りの人の身なり等を調べる。
どうやら量より質を重視した作戦に切り替える様だ。
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:52:24.30 ID:C3Vj1iJ4O
( ^ω^)「いないおー」
('A`)「とにかく探せ……おっ、あのオッサンなんて金持ってそうな感じだな」
( ´ω`)「無理無理かたつむりだお……あの人多分傭兵だお、
傭兵にケンカ売ったらあっという間に刑務所行きだお」
と少し大袈裟に言ってまた大通りに目を向けるブーン。と、何かを見つけたように視線をそちらに移す。
('A`)「どうした?見つけたのか?」
(*^ω^)「あの女の人、綺麗だおー……」
(;'A`)「おいおい……ナンパしてるんじゃねえんだぞまったく……」
言いながらドクオもそちらに目を向ける。
そこには艶やかな黒髪を背中まで伸ばした、まさしく美人といえる女性がいた。
(*'A`)「確かにすげえ綺麗だ……あんだけ美人なら俺達が少しぐらい金もらっても男が助けてくれるよな?」
(*^ω^)「そうだお、あの人に決めたお」
……とよくわからない理屈でターゲットをその女性に絞ることにした二人。
あわよくばお近づきになろうなどと考えているようだが、
自分の金を狙った盗賊と仲良くしようなどという奇特な人間がいるはずもないことは完全に頭から抜けている。
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:54:02.03 ID:C3Vj1iJ4O
さて、こちらはターゲットの女性だが、
川 ゚ -゚)(この町にはいなかったか……)
考え事をしながら歩いているようだ。
そんな状態では人にぶつかってしまうはずなのだが、彼女は器用に人を避けながら進んでいる。
だがそんな彼女にぶつかる者がいた。ドクオである。
('A`)「おっとごめんよ」
川 ゚ -゚)「あ……すまない」
普段であれば避けているはずの人にぶつかってしまったことを不思議に思う女性であったが、
それもそのはず、ドクオは自ら女性にぶつかりに行ったのである。
ドクオが注意をそらしている間にブーンが人ごみに混じって近づき―――
( ^ω^)(いただきだお!)
荷物の入った袋を切り裂き、財布を抜き取り逃げる。
これが基本的な彼らの作戦である。
ずさんな方法に思えるが、ドクオの自然な演技とブーンのナイフの技術によってこれまで捕まることもなくやってこれた。
川;゚ -゚)「っ!?」
だが、女性は気配を感じたのかブーンに気づく。
しかしブーンはその時には既に彼女の手の届かない範囲まで駆けてしまっていた。
川;゚ -゚)「逃がすか!」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:56:13.54 ID:C3Vj1iJ4O
焦る女性であったが、思いとは逆になかなか追いつくことができない。
少年は人ごみをすり抜けながらかなりのスピードで進んでいるので、追いすがるのが精一杯であった。
周りに助けを求めようかとも思ったが、あの少年を捕まえられる人間がそうそういるわけでもなく、自らで追う以外になかった。
ブーンは女性から逃げながら、隠れる為の横道を探していた。
( ^ω^)(あそこがいいお)
目星をつけ、感づかれずに逃げ込む為に少しづつそちらに向かって走り、人に紛れるように脇道に入る。
川;゚ -゚)「どこにいった……?」
女性からはいつの間にか少年が消えたように見えたのでかなり焦った。
しかしここで諦めるわけにはいかず、必死で少年を捜す。
川 ゚ -゚)「こうなったらしらみつぶしに捜すしかないな……」
その思いが通じたのか、女性は少年が入っていった脇道を見つけ、祈るような気持ちでそこを曲がっていった。
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 22:58:38.01 ID:C3Vj1iJ4O
( ^ω^)「ここまでくればまいたはずだお」
ブーンは油断していた。
実際にはまだ女性はブーンを追っているのだが、
ここで気を抜いてしまうのがブーンの悪い癖だった。
まあ普通ならブーンが脇道に入った時点で大抵の人間は諦めるので、仕方のないことではあるが。
この後適当に打ち合わせた場所まで行き、ドクオと合流する手はずになっているのでそこに向かおうと歩きだしたが、
川 ゚ -゚)「あ」
( ^ω^)「あ」
どうやら見つかってしまったようだ。
(;^ω^)「やべえお!」
そう言って逃げるブーン。
あれだけ走った後とは思えない程のスピードで走り出す。
川;゚ -゚)(まだあんな元気があるのか!?)
女性も走るが、このままでは今度こそ撒かれてしまう。
川;゚ -゚)「仕方あるまい……」
そう言って何かをぶつぶつと呟くと、手のひらを少年の前方、足元辺りに向ける。
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:01:40.11 ID:C3Vj1iJ4O
すると、拳ほどの火の玉が女性の目の前に現れた。
川;゚ -゚)(走っているから狙いはつけにくいが、仕方ない)
川;゚ -゚)「当たってくれるなよ……!」
火の玉は少年を上回る速度で少年の足元に向かう。
後ろから迫る熱気に気づいたブーンは顔だけ振り向き、火の玉が自分に向かってくることに驚愕する。
(;^ω^)(ああああれはなんだお!?あの女の人が出したのかお!?)
ブーンは驚き、火の玉から逃げるため更に速く走ろうとするが、前方を見ていなかったことが災いし、
川;゚ -゚)「あ」
盛大にすっ転び、
(;^ω^)「あ」
火の玉が少年に襲いかかり、
( ゚ω゚)「アッー!」
彼のお尻は盛大に燃え上がるのであった。
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:03:23.34 ID:C3Vj1iJ4O
川;゚ -゚)「本当にすまない!」
なんとかブーンの尻についた火を消した女性であったが、地面に頭をこすり付けんばかりの勢いで謝っている。
一方のブーンは……
( ゚ω゚)「あばばばばばば」
完全に錯乱していた。
(;'A`)「ま、まあ頭を上げて下さい。元はと言えばこっちが悪い訳ですし……おい、お前も謝れ」
( ゚ω゚)「僕のプリチーなお尻が……僕のプリチーなお尻が……」
(;'A`)「だめだこりゃ……」
なぜここにドクオがいるかというと、
いつまでたっても合流場所にこないブーンを心配に思ったドクオがブーンを迎えにいったが、
その後被害者が加害者に謝るというわけのわからない状況を目の当たりにし、事情を聞いて今に至る。という訳だ。
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:05:25.49 ID:C3Vj1iJ4O
(;'A`)「こいつはちゃんと連れて帰りますし財布もお返ししますんで、警察やギルドにはチクらないで下さい」
女性が恐ろしい相手だとわかったのでなるべく早く退散しようとするドクオ。
川 ゚ -゚)「何故だ?」
(;'A`)「何故……ってそりゃ俺達は見てのとおりのこそ泥だから刑務所行きは勘弁して欲しいっていうか」
川 ゚ -゚)「いや、そうじゃない。私には君たちを警察に引き渡す理由がないのに何故そんな事を聞く?」
(;'A`)「へっ?」
訳がわからないといった感じで間の抜けた声をだすドクオ。
川 ゚ -゚)「むしろ君たちを警察に突き出して困るのは私だ。盗賊相手とはいえ一般人に向けて魔法を使ったんだからな」
('A`)「あ……」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:09:19.34 ID:C3Vj1iJ4O
魔法―――
彼女が使った物は正確には魔術というのだが、魔法はこの国では軍人、傭兵などの限られた人間のみ使用を許されている。
そして使用する対象にも規則が定められており、人命のかかる場面でない限り
基本的には魔法の使えない相手に対し魔法を使うのは禁じられている。
魔法には魔術だけでなく装術、魔法機械と言うものもあるのだが
説明はここでは省かせていただく。
('A`)「魔法が使えるってことは貴女は……」
川 ゚ -゚)「ああ、私は傭兵だ。名前はクールという」
(;'A`)(おいおいマジかよ……俺らどっちにしろ傭兵をターゲットにしてたってこと?)
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:12:04.26 ID:C3Vj1iJ4O
そもそもこの町を歩いて通過しようとする時点で気づくべきだった、と悔やむドクオ。
というのも、この町は国境地帯にあることもあり、治安があまり良くない。
ほんの20年程前には戦時中であったため両国の軍隊が常に町におり
目を光らせていたおかげで騒ぎが起きればすぐに鎮圧されていたのだが、
戦争が終わり軍隊の大半がこの町を離れたことにより、
それまで力で無理矢理押さえつけていた反動だろうか、窃盗や強盗などの犯罪が頻繁に起きるようになってしまった。
その犯罪の大半が旅行者に対して行われるものであったため、
徒歩で国境を越えようとする者はほとんどいなかった。
いるとすれば傭兵や軍人などの腕に自信のあるものか物好きぐらいだ。
川 ゚ -゚)「まあ、そんなわけだから君たちには私が魔法を使ったことは黙っていて欲しい」
('A`)「そりゃ泥棒しようとしたのを見逃して貰えるみたいだしそんなことはいいませんよ」
川 ゚ -゚)「うん、契約成立といったところか。ありがとう。感謝する」
22 名前:支援レス等ありがとうございます:2010/11/20(土) 23:14:45.81 ID:C3Vj1iJ4O
川 ゚ -゚)「しかし実際に魔法を喰らった……ブーン君と言ったか?君にはお詫びをしなければいけないな」
と言ってブーンの方を向くクール。
ブーンの方は未だに尻を気にして気が気でない様子だ。
しばらくしてようやくクールの視線に気づいたブーンは、
(;゚ω゚)「ひいっ!なななななんですかお!?絶対に誰にも言いませんお!」
と挙動不審な感じで応えた。完全にクールに対して恐怖心を持ってしまっているようだ。
川 ゚ -゚)「落ち着いてくれ。これ以上君に対して危害を加えるつもりはない」
(;^ω^)ホントニ?
川 ゚ -゚)ホントホント
クールがなだめた甲斐があったのか、ようやくブーンも落ち着いた。
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:16:54.62 ID:C3Vj1iJ4O
川 ゚ -゚)「……というわけでお詫びをしたいんだがどうすればいいかな?」
(;^ω^)「いや、別に、そんな、いいですお!」
川 ゚ -゚)「いや、させてくれ。これでは私の気がすまない」
その後もいやいや、そんなそんなといったやりとりがしばらく続いたが、
その間放置されていたドクオが痺れをきらしたようで
(#'A`)「じゃあ俺が!」
というドクオの一言により、
( ^ω^)川 ゚ -゚)「「どうぞどうぞ」」
とりあえず譲り合い合戦は終わりを告げた。
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:19:15.80 ID:C3Vj1iJ4O
('A`)(あれだ、くれるっていってんだからとりあえず貰っとけよ)
人の厚意には素直に甘えるべきだぜ、とブーンに伝えるドクオ。
( ^ω^)(うーん、そうだおね。でも僕だけっていうのもなんか申し訳ないお)
('A`)(なに言ってんだ。魔法喰らったのはお前だけなんだぜ?俺までして貰っちゃうなんて図々しいだろ)
( ^ω^)(いや、ドクオもそうなんだけどウチのチビたちに悪いと思って)
('A`)(ああ……なるほどな)
というような感じでドクオと相談するブーン。
川 ゚ -゚)「ふむ……よければその「チビたち」について話を聞かせて貰えないか?」
(;^ω^)「お!?聞こえちゃってたんですかお?」
川 ゚ -゚)「すまない、盗み聞きする気はなかったのだが」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:21:04.65 ID:C3Vj1iJ4O
( ^ω^)「かくかくしかじか……という訳ですお」
川 ゚ -゚)「なるほど、それで君たちは盗賊を……」
簡単に説明するとブーンとドクオはカーチャンという女性の経営する孤児院にいて、
院の子供たちを食べさせる為に盗賊をしているということらしい。
川 ゚ -゚)「わかった。私をその孤児院まで連れていって貰えないか?」
( ^ω^)「?、どういうことですかお?」
川 ゚ -゚)「皆でご飯を食べたいんだ」
29 名前:なんかお待たせしてすみません:2010/11/20(土) 23:22:59.51 ID:C3Vj1iJ4O
クールの提案を三行でまとめるとこうだ。
・ブーンを怪我させたお詫びに孤児院の皆にご飯を作る。
・ブーンやドクオ、カーチャンにも手伝ってもらう。
・一行余った。
('A`)「なるほど、それならいいかもしれないな」
( ^ω^)「僕も賛成だお!」
川 ゚ -゚)「了承して貰えてよかった。あと君たちには話したいこともあるしな」
('A`)「なんですか?話したいことって?」
( ^ω^)「今ここで話せばいいんじゃ……」
川 ゚ -゚)「いや、その孤児院のカーチャンさんも交えて話したいんだ」
真剣な表情で話すクール。
(;'A`)(おい、まさか俺達が盗賊やってるってことカーチャンに言うんじゃねえだろうな?)
( ^ω^)(そんなわけねーお、クーさんはいい人だお)
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:25:19.58 ID:C3Vj1iJ4O
('A`)(クーさん?クールさんじゃねえの?)
( ^ω^)(僕が勝手に呼んでるんだお、クーさんって。クールさんってなんか堅い感じがするから)
(;'A`)(なんだそりゃ……)
ブーンは完全にクールを信じきっている。
クールが悪い人間とは思わないが、ドクオは自分がしっかりしないと、と思うのであった。
というような事をいろいろと話しながら孤児院まで移動する三人。
と、前方に『カーチャンち』と子供のものであろう字が書かれている看板が掲げられている建物が見えてきた。
( ^ω^)「あそこが僕達の家『カーチャンち』だお!」
川 ゚ -゚)「あれがそうなのか」
('A`)「ボロいって言っちゃってもいいんですよ?」
川 ゚ -゚)「いや、そんなことはないぞ。なかなか風情があっていい家じゃないか」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:26:48.63 ID:C3Vj1iJ4O
孤児院『カーチャンち』では先の戦争で親をなくした子供や
国境地帯に置き去りにされた子供たちを引き取り、育てている。
ブーンは戦争により親をなくした子供である。
ドクオは実はカーチャンの実の息子であり孤児ではないのだが、
カーチャンが皆に平等に接し、ドクオも親がいることを鼻にかけるような態度をとらないのでむしろ他の子供たちに慕われている。
('A`)「ただいま」
( ^ω^)「ただいまーだお!」
J( 'ー`)し「あらあらドクオ、ブーンおかえりなさい。……そっちの女の人は?」
('A`)「ああ、この人はクールさんっていって」
J(*'ー`)し「ひょっとしてお嫁さん候補かしら?どっちの?」
(;'A`)「いや、違うって……今日いろいろあって知り合ったんだ」
女は何歳になってもその手の話が好きだなあ、とドクオは思いながら事情を説明する。
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:28:41.60 ID:C3Vj1iJ4O
川 ゚ -゚)「という訳でその、ブーン君に火傷をおわせてしまって」
J( 'ー`)し「あらあら、でもわざとやったわけじゃないんでしょ?」
川 ゚ -゚)「ええ、まあ」
J( 'ー`)し「それなら仕方ないわねえ、大体若いうちは怪我してもすぐに治っちゃうからいいのよ」
川;゚ -゚)「いや、でも」
J( 'ー`)し「ふふっ、あなたはいい人なのね。でもそんなに気に病むことないわ」
J( 'ー`)し「それともウチの息子を傷物にした責任をとってくれるのかしら?」
といった爆弾発言をなんのためらいもなく口に出すカーチャン。
その言葉の意味にいち早く気づいたドクオが慌てて、
(;'A`)「カーチャン、そういうのはやめてくれよ……」
とカーチャンの暴走を止めようとする。
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:30:23.70 ID:C3Vj1iJ4O
そのドクオの言葉でカーチャンの言葉の意味に気づいたクールは赤面してしまった。
こういう話にうといブーンは未だに気づかないようだが。
その後いろいろあって、ご飯の時間になった。
(#'A`)「手を合わせて下さい!」
皆『合わせました!』
(#'A`)「いただきます!」
皆『いただきます!』
子供「うめー!」モグモグ
(*'A`)「これすげえうめえ……マジでクールさんが作ったのか?」
皆の評価はかなり高く、特にブーンは、
(*^ω^)「はむっ、はふ、はふっ!」
皆『きめえwwwwww』
と料理に夢中になっていた。
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:31:56.05 ID:C3Vj1iJ4O
J( 'ー`)し「あなた凄いわねえ、いつも使ってるのと同じ材料でこんな料理を作れるなんて」
川 ゚ -゚)「カーチャンさんの料理も凄くおいしいですよ。これの作り方は友人から教わったんです」
J(*'ー`)し「あら、私もそのお友だちにお料理教えて貰えないかしら」
川 ゚ -゚)「ええ、伝えておきます」
J( 'ー`)し「ふふ、ありがとう」
『ごちそうさまでした!』
ご飯を食べ終わり、片付けも終わり一服をしているブーンとドクオにクールが
川 ゚ -゚)「話がある」
と一言声をかけた。
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:34:08.18 ID:C3Vj1iJ4O
('A`)(ついにきたか……)
と身構えるドクオ。
( ^ω^)「おっおっ、おkだお」
(;'A`)「すみません、俺達の仕事のことはカーチャンには……」
川 ゚ -゚)「なんだ、そんなことを気にしてたのか?大丈夫だ、言わないよ」
それを聞いて安心しました、とドクオが言う。
J( 'ー`)し「さて、話ってなにかしら?」
川 ゚ -゚)「ええと、話とは貴女の息子さん方についての事です」
クールが喋らないとわかっていてもドクオはその言葉を聞いて気が気でない。
一方ブーンもどんな話がクールの口から飛び出すかどきどきしている。
戻る [次のページへ]