※
ゲームセンターGX
まぁこの町ではそこそこ大きいほうのゲームセンターだ。
放課後、俺はブーンとしぃに半場無理やりここにつれてこられた。
( ^ω^)「どれからうやるか迷うおwwww」
(*゚ー゚)「とりあえず4人でできるゲームやらない? せっかく人数が丁度いいしw」
( ^ω^)「じゃ、レースゲームのトラビオンやるおww」
ブーンとしぃは二人でどのゲームをやるか話している。
そうなると自然に俺とクーが話さなきゃいけない空気なわけで
('A`)「・・・」
川 ゚ -゚)「・・・」
非常に気まずい
川 ゚ -゚)「なぁドクオ」
('A`)「ふぇ?」
何を話そうか考えている途中に話しかけられたので気持ち悪い返答をしてしまった・・・。
いかん、立て直さなくては。
川 ゚ -゚)「トラビオン、とは何だ?」
('A`)「あ、ああ。トラビオンはトラックを使ったレースゲームだよ」
トラビオンレーサー。通称トラビオン
大型トラックを使ってレースをする豪快なレースゲームだ。
川 ゚ -゚)「ほう、トラックの擬似運転ができるのか・・・最近は発達しているのだな」
('A`)「クーはゲーセン初めてなのか?」
川 ゚ -゚)「ああ。あまり人混みは好きじゃないのでな」
川 ゚ -゚)「外で遊ぶ、というよりは家で本を読むほうが私は好きだな」
会話は多少弾むが、いささかここで話すには違和感があるような気がした。
ブーンやしぃとは違ってクーはどちらかというと大人しいタイプだ。
(;'A`)(なんか微妙な空気になりそうだなぁ・・・)
( ^ω^)「ドクオー!クー!! はやくこっちきてやるおー!!
(*゚ー゚)「100円入れて・・・と」
( ^ω^)「ふふ、腕が鳴るお!!」
二人が意気込んで設定を選んでいる。
俺だって反抗期の時期に毎日一人ゲーセンをしていた。ふ・・・勝てる。
俺も車両を決め、ふと隣のクーを見るとまだ車両選択画面で止まっていた。
('A`)「どうしたの?」
川 ゚ -゚)「これは・・・どうやって決定すればいいんだ?」
('A`)「あ、そっか初めてなんだよな。ハンドルを動かして選択して、アクセルで決定だよ」
川 ゚ -゚)「なら、私はこの赤いトラックにしよう」
クーはハンドルを切り、右上の赤い車両を選ぼうとする。
だが、切り具合がわからないのか思うように赤い車両を選択できない。
川 ゚ -゚)「む・・・難しい」
('A`)「しょうがないなぁ」
俺はクーのハンドルを切ってやり、赤い車両に合わせる
('A`)「んじゃ、アクセル踏んで」
川 ゚ -゚)「あ、ああ。ふっ!」
クーはアクセルを踏むと決定音がなる。
('A`)「掛け声はいらないと思うよ」
川 ゚ -゚)「そ、そうか。すまんな面倒をかけて・・・」
('A`)「別に礼を言われるほどのことじゃないよ」
俺がそう言うと、クーはふふっと笑う。
('A`)「あれ? 俺なんかおもしろいこと言った?」
川 ゚ -゚)「いや、その台詞。そっくりそのまま返されてしまったな」
そういえば、クーにノートを借りた時そんなことを言われたような気がする。
('A`)「クーの口調が移っちゃったよ」
川 ゚ -゚)「そのようだな。ふふ」
気まずかった空気が柔らかくなる。
なんだ、いらぬ心配だったらしい。
俺が自分の運転席に戻ると、妙に視線を感じる。
(*゚ー゚)(うーん、ちょっといい感じ?)
( ^ω^)(とりあえず第一歩は踏んだっぽいお)
('A`)「君たち、何ボソボソ喋ってるのかな?」
( ^ω^)「うしっ!!じゃあレース始めるお!」
(*゚ー゚)「うん!ほら、ドクオ君もうスタートするよ!」
まくし立てるようにレースが始まり、シグナルが赤から青になった。
('A`)「へ・・・後悔させてやっぜ!!」
・・・・・・
・・・
レース終了。
('A`)「最下位かよ・・ウツダ死のう」
( ^ω^)「二人が早すぎなんだお。僕、崖に落とされちゃったお」
結果はクーが一位、しぃが二位でその跡にブーン、俺と続いた。
(*゚ー゚)「クー・・・あなたやるわね」
川 ゚ -゚)「ふ、思ったより刺激的で面白いじゃないか」
(*゚ー゚)川 ゚ -゚)「もう一勝負!!」
('A`)「勝てる気がしねぇ・・・棄権します」
( ^ω^)「同意www」
二人は恐ろしいスピードで設定をし、第二ラウンドにて火花を散らしていた。
※
川 ゚ -゚)「なぁ、次はこのゲームをやろう!」
最初のテンションはどこへやら・・・。
クーはゲーセンが気に入ったらしく、子供のように手当たりしだいゲームをやっている。
('A`)「テニス体感ゲームか、よっしゃやるか!」
俺はコインを入れ、センサーの前に立つ。
川 ゚ -゚)「ドクオ・・・手加減はしない」
('A`)「うはww上等www」
試合開始と共にクーの速いサーブが来る。
俺はクイックでレシーブするが、ネット前に移動したクーのボレーで決められる。
川 ゚ -゚)「口の割にはたいしたことないな」
('A`)「へ、言ってくれたな・・・。おめーは俺を怒らせた!」
(;^ω^)「なんか空気が熱いお」
(;*゚ー゚)「クーさんって実は熱血キャラ・・・?」
試合はなおも続く
('A`)「ライン上に落としてやるぜ! ふっ!」
川 ;゚ -゚)「く、だがこのリーチなら届く!」
('A`)「かかったなたわけぇぇぇぇぇ!!! ドロップじゃあぁぁぁあ!」
川 ;゚ -゚)「ちぃ、裏をかかれた!」
「なんだなんだ?」
「すごい試合してるぞ!」
「おー、すげぇww」
( ^ω^)「すごいなぁ」
(*゚ー゚)「そうねぇ」
ブーンとしぃは他人の振りをしていた。
(VIP商社)
( ・∀・)「あー、君、ちょっときなさい」
(`・ω・´)「部長、お呼びでしょうか?」
( ・∀・)「君、この書類のこの字間違えてるんだけどねぇ・・・」
(`・ω・´)「え・・・あ、申し訳ありません! すぐに直してきます」
( ・∀・)「いやいや、直す直さないの問題じゃなくてさ」
( ・∀・)「間違った報告書出すと、直すのにどのくらい時間がかかると思う?」
( ・∀・)「おかしいよなぁ?雇ってる社員が手間増やすなんて。君ボランティアでやってる訳じゃないんだろう?」
(`・ω・´)「申し訳ありませ・・・」
( ・∀・)「あーあ、これだから高卒は嫌なんだよ。頭悪いから」
(`・ω・´)「・・・!!」
「また部長の高卒いじめが始まったよ」
「部長ってすごい学歴コンプレックス持ってるらしいしね〜」
「・・・まぁ、高卒じゃそうがないんじゃないか?やることをやらなかったツケだよ」
(`・ω・´)(大学出てたら・・・差別してもいいのか・・・!!)
※
午後6時半
辺りも暗くなり始め、俺たちはゲームセンターを後にし、バス停で話をしていた。
('A`)「いやー、なかなかいい試合だったな」
川 ゚ -゚)「次は負けん。ドクオ、明日また私と勝負しろ」
(;'A`)「ええー。明日は筋肉痛の予定だから無理」
川 ゚ -゚)「既に予定済みか・・・このひよっこが!」
そう言いながらクーは俺の肩を叩いた。
(;'A`)「痛っ!ゲームで負けたからってリアルで攻撃するのはマナー違反!」
( ^ω^)「いやー、でも二人の激闘は熱かったおw」
(*゚ー゚)「うん。でもあの掛け声はどうかと思ったけど・・・」
('A`)「流星広島サーブをバカにすると火傷するぜ?」
( ^ω^)「あいからわずすごいネームセンスだおwwあ、バスきたお」
(*゚ー゚)「ラウンジ行きだから、私はこれに乗るね」
( ^ω^)「ブーンもこれだおww」
('A`)「お〜二人とも乙」
川 ゚ -゚)「また明日な」
ブーンとしぃをのせたバスは発進し、やがてその姿が見えなくなった。
クーと二人でバスを待つ。
前はこの沈黙が苦痛だったが、今はむしろ落ち着く。
たぶんそれは、知り合い、から友達になったっていう何よりの証拠だろう。
川 ゚ -゚)「ドクオ、今日は・・・誘ってくれてありがとう」
('A`)「ん、いやお礼ならブーンとしぃに言ってくれよ。誘ったのはあいつらだしな」
('A`)「それに、さ。俺だってクーと友達になれて、その、嬉しいんだぜ?」
川 ゚ -゚)「ドクオ・・・」
俺はポケットに手を入れたまま、クーに向かって微笑む。
川 ゚ -゚)「ふ、そんなくさい台詞、お前には似合わないぞ」
('A`)「言われなくてもわかってるよ。言ってて恥ずかしいし」
そう言うと、クーはふふ、っと含み笑いをして
俺もつられて頬が緩む。
川 ゚ -゚)「ドクオ、髪の毛に白い綿がついてるぞ」
ふと、クーが俺の頭を見て言った。
('A`)「え? ゲーセンでついちゃったのかな・・・とれたか?」
川 ゚ -゚)「とれてないぞ、ほら、ここだ」
クーが俺の頭の綿を取った。
俺とクーの距離が縮む。
('A`)「・・・ぁ」
川 ゚ -゚)「・・・」
目線が交わる。
自分の心臓の鼓動が聞こえてしまうんじゃないか、と思うくらい近い。
一歩、俺はクーのほうへ踏み出す。
クーも、俺のほうへ一歩。
互いに目を合わせたまま距離が縮む。
('A`)「クー・・・」
川 ゚ -゚)「ドク・・・オ」
互いに名前を呼ぶ。
クーの頬が赤く染まっている。
たぶん、俺も。
この雰囲気に身を任せて、いいのだろうか?
でも、野暮な考えはせずに、今はこのまま・・・クーと・・・
「お客さーん乗らないんですかー」
川 ゚ -゚)「!?」
('A`)「!!」
急に現実に戻り、辺りが見えてくる。
声の方を向くと、やっとバスの運転手が放った言葉だと理解できた。
('A`)「あ、避難所行き・・・の、のります。ほら、クーも」
川 ゚ -゚)「あ、ああ。そうだな、乗ろう」
お互いに言葉を噛みながらバスに乗り、その後バス内は気まずい沈黙が支配した。
('A`)(う、運転手空気嫁・・・)
※
川 ゚ -゚)「そ、それじゃまた明日!」
('A`)「お、おう」
バスを降り、空元気な別れの挨拶をして互いの帰路についた。
俺は大きくため息を吐き、下を向きながら歩き始めた。
('A`)「く・・・ほんっとにもう!」
近くの空き缶を蹴っ飛ばす。
むしゃくしゃしてやった。反省はしていない。
('A`)「はっはぁーこいつはくせぇーへたれの臭いがプンプンするぜーっ!!チクショー!」
俺は自分で自分を罵倒してみたが、よけいむなしくなっただけだった。
※
('A`)「ただいまー」
(`・ω・´)「ドクオ」
('A`)「トーチャン・・・」
玄関先で待っていたのはトーチャンだった。
顔を見ただけで不機嫌なことがすぐわかった。
(`・ω・´)「話がある。ちょっとこっちにきなさい」
('A`)「う、うん」
俺はトーチャンについていき、リビングへ入る。
(`・ω・´)「最近、夜になるまで帰ってきてないそうだが何をしているんだ?」
('A`)「え?」
(`・ω・´)「何をしているんだ? と聞いてるんだ」
冷や汗が出るのがわかった。
('A`)「いや、その・・・」
思えば、ブーン達とゲーセン行ったりカラオケ行ったりしていて
勉強のことなど、すっかり頭から離れかかっていた。
(`・ω・´)「勉強しているのか?」
('A`)「う、うん」
(`・ω・´)「そうか・・・」
トーチャンはふぅ、と息を吐き、それから大きく息を吸い込んだ
(`・ω・´)「そんな嘘が通じるとでも思っているのか!!!!!!!」
テーブルが揺れるほどの怒号。
('A`)「え・・・」
(`・ω・´)「お前がゲームセンターにいたのを知り合いが見てたんだよ!!」
頭からスーッと血の気が引き、体が震える。
恐怖感が俺の体を包み込んだ。
(`・ω・´)「母さん」
J( 'ー`)し「は、はい」
それまでうつむいていたカーチャンが顔を上げる。
(`・ω・´)「明日から毎日ドクオを塾に通わせる。いいね」
それだけ言うとトーチャンは席を立ち、ずかずかとリビングを出て行った。
('A`)「・・・あ」
さっきまで楽しかった感情はどこかへ消え去り、一気に気持ちが沈む
天国から地獄へ、落とされた気分だ。
J( 'ー`)し「ごめんね・・・ドクチャン。カーチャン、何も言えなくて・・・」
('A`)「・・・いいんだ。けじめをつけれなかった俺が・・・悪いんだ」
俺はそう言うと、ふらふらと部屋へと向かっていった。
明日から、毎日塾・・・。これからは、ブーン達と遊ぶ時間が少なくなるかもな・・・。
('A`) ドクオのペンは進まないようです
※
翌日
('A`)「おいすー」
( ^ω^)「きたおwww」
(*゚ー゚)「噂の人物の登場だぁ」
二人はまーたニヤニヤしながら俺のほうを見る。
最近、この二人はにやけすぎだろ。
('A`)「言いたいことがあるならハッキリいってくださーい」
(*゚ー゚)「じゃあはっきりききまーす」
( ^ω^)(*゚ー゚)「進展はあったのかーー!?」
この人たち、目が輝きすぎ。
('A`)「ワタシ、ニホンゴヨクワカリマセーン」
( ^ω^)「ちょwwあやしすぎww」
(*゚ー゚)「これはひどいコメントww」
二人が互いの予想をあーだこーだ言ってると、やがてクーが登校してきた。
( ^ω^)「あ、クーおいすーw」
(*゚ー゚)「おはーw」
川 ゚ -゚)「ああ、おはよう」
クーは二人に挨拶し、俺と目が合う。
川 ゚ -゚)「・・・」
('A`)「・・・」
固まった。
そして自然と昨日の光景を思い出してしまう。
その・・・き、きっす寸前までの・・・
川 ゚ -゚)「ど、ドクオもお、おおおはよう」
('A`)「お、おお。お、おっす」
川 ゚ -゚)「さ、さーて今日の授業は何だったかな・・・」
クーはわざとらしく独り言を言いながら自分の席へ移動した。
焦った・・・やっぱりあんなことがあった後じゃ目も合わせられない。
( ^ω^)「やはりこれは・・・」
(*゚ー゚)「何か起きたね・・・絶対起きたね」
('A`)「あー、ほら。授業始まるよ!!散った散った!」
二人を追い払い、授業が始まる。
今日からは集中しよう。そう、心に決めた・・・のだが、ペンは進まない。
無意識のうちにクーのほうを見てしまう。
川 ゚ -゚)「っ!」
クーと目が合い、互いに急いで目を離す。
('A`)(やべ・・・ドキドキして集中できん・・・)
クーのことが気になる。
これはもう否定のしようのない事実だ。
なんだか昨日から気が付くといつもクーのことを考えてしまう。
('A`)(アーンばかばか!!)
恥ずかしさを紛らわすために寝た振りをする。
ああ、結局勉強できない悪循環。
( ^ω^)「で、どーなんだお真相編を教えろお!」
(*゚ー゚)「いい加減に目覚めなさい。ドクオ君」
('A`)「あーはいはいわろすわろす」
次の休み時間もブーンとしぃはしつこく昨日のことを聞いてきた。
二人とも芸能記者とか天職なんじゃないだろうか。
川 ゚ -゚)「ドクオ・・・!!」
急に、後ろから呼ばれ振り向く。
今、俺を呼んだのはクー・・・だよな?
川 ゚ -゚)「ちょっと・・・頼みがある」
('A`)「え、う、うん。何?」
川 ゚ -゚)「ここじゃなんだから裏庭にきてくれ」
('A`)「え、あ、ああ」
クーにつれられ、俺は教室を出た。
ブーンとしぃは口をぽかんと開けて俺達が出て行くのをぽかん、と見ていた。
( ^ω^)「キャーキャーwww」
(*゚ー゚)「えー!これって、ねぇあれじゃない!!」
「なんだ今のは!!どうしてドクオとクーさんが!?」
「ちょwwwこんな公衆の面前で大胆www」
( ^ω^)「えーいおまいらだまりやがれぃ!」
パンパン、とブーンが教科書で机を叩く。
( ^ω^)「今、歴史が動こうとしていーる!!おまえたち、歴史を見届けるのと授業、どちらが大切か!?」
「そんなもんきまってるだろー!!」
「こ・く・はく!こ・く・はく!」
( ^ω^)「よろしーい!!」
再びパンパンと教科書で机を叩く。
( ^ω^)「民衆よ、俺に続けーーー!!!!!!」
「ウオオオオオ!!!」
「歴史が動くぞおお!!!」
(*゚ー゚)「ちょwみんな授業はー? 待ってよ私も行くー!!」
※
ガラガラー
( ><)「授業をはじめるんです!」
(;><)「・・・誰もいないです」
(;><)「授業ボイコットってレベルじゃねぇぞです!!!」
※
俺達は靴を履き替え、裏庭へと出た。
人気が無く、静かな場所だ。
こんな所に呼び出すなんて、やっぱり・・・あ、あれだろうか。
川 ゚ -゚)「ど、ドクオ」
('A`)「は、はい!!」
クーが急に振り返る。
うつむきながら、少し頬を赤らめている。
川 ゚ -゚)「その・・・今日はいい天気だな」
いきなり予想外な話を振られた。
('A`)「え!そ、そうだね」
川 ゚ -゚)「こ、こう天気がいいとなんか嬉しいな」
('A`)「う、うん。た、確かにそうかも」
明らかに不自然な会話のキャッチボール。
キャッチどころかグローブも持っていない感じだ。
(裏庭に面している理科準備室)
( ^ω^)「あー、もう何言ってるんだおーww」
(*゚ー゚)「ちょっと! カーテン開けすぎなんじゃない?」
「俺にも見せろ・・・よく見えん!」
「おお、純情な男女が見える、見えるぞ!」
( ゚д゚ ) 「君達、人間科学の観察に興味があるのは非常によろしい」
( ゚д゚ ) 「だが、私も教師のはしくれだ。今は授業中、君達の行為を許すことは・・・」
「こっち見んな」
( ゚д゚ )
川 ゚ -゚)「そ、それに最近は気候も・・・」
('A`)「な、なぁクー」
川 ゚ -゚)「な、なんだ?」
('A`)「そ、そろそろ聞いてもいいかな? 俺に頼みってなんだ?」
川 ゚ -゚)「あ・・・」
クーは、一度下を向き、クッと決心したように俺の目を見る。
俺の心臓の鼓動はいっそう早くなる。
川 ゚ -゚)「私・・・ドクオと・・・」
来る。俺は拳を強く握る。
(理科準備室)
( ^ω^)「うおおおwwwついに!!」
(*゚ー゚)「くるー!イヤーー!!」
「うおおおお!!!大地が揺れている!!」
「くそっ・・・やめてくれーー!」
「僕の可能性では、告白の可能性80%・・・!!」
( ゚д゚ ) 「な、なにが起こるというのだ!!私にもみせなさい!」
('A`)「俺と・・・?」
クーは、息をすぅっと吸い込み、大きな声で言った――
川 ゚ -゚)「メアド交換してください!!」
・・・
('A`)「・・・」
( ^ω^)「・・・」
(*゚ー゚)「・・・」
( ゚д゚ )
沈黙が訪れる
誰もが耳を疑う瞬間であった。
('A`)「・・・ふぇ?」
俺の、第一声だった。
川 ゚ -゚)「だ、だから・・・メアド・・・ドクオと交換・・・」
('A`)「な・・・」
( ^ω^)「な・・・」
(*゚ー゚)「な・・・」
( ^ω^)(*゚ー゚)( ゚д゚ )('A`)「なんだってーーーー!!!!?????」
('A`)「あの、く、クー?」
川 ゚ -゚)「な、なんだ」
('A`)「何故にメアド聞くのに裏庭?」
川 ゚ -゚)「そ、そういうものなんだろう?」
クーは真顔で言っている。
いかん、いかんですよ。本気だったのか。
緊張の糸が解けて、笑いがこみ上げてくる。
('A`)「ぷ・・・ふふふ、あはははwwwww」
耐え切れず、笑った。
クーはいきなり笑い出した俺に驚き、キョトンとしている。
そして次第に顔が怒りの表情に変わる
川 ゚ -゚)「な、なんで笑うんだ!!お前、私がどれだけ勇気を出して言ったか・・・!!」
クーはわなわなと体を震わせている。
その顔は恥じらいと怒りが混じった表情だ。
('A`)「ふふ・・・wごめんごめんw」
川 ゚ -゚)「もういい!アホ!いっぺん死んで来いお前は!」
('A`)「ごめんってwwだって、まさかそんなこと言われるとは想像してなかったからさw」
川 ゚ -゚)「私は・・・ただドクオとメールがしたかっただけだ・・・それを笑うなんて・・・!」
('A`)「・・・いいよ」
俺は、ポケットから携帯を取り出す。
川 ゚ -゚)「・・・え?」
('A`)「俺が笑ったのはさ、裏庭まで呼び出してそんなこと言われたの初めてだったから・・・」
('A`)「メール、俺でよければいくらでもするよ」
クーの怒っていた顔は、キョトンとした表情に変わっていく。
そして
川 ゚ -゚)「――ッ!!」
('A`)「痛ーっ! 何で叩くん!?」
川 ゚ -゚)「叩きたいからっ!
('A`)「ちょw理由になってないww」
川 ゚ -゚)「うるさい! バカ! 逃げるなーっ!」
こうして、俺達の壮大な「メアド交換」の儀式は終わりを告げた。
ま、期待してたのとはちょっと違ったけど
これはこれで俺らしいっていうのかな。
急ぐ必要は無い。
ゆっくり、進めていこう。
春の日差しの下、俺とクーは笑いながら追いかけあっていた。
【おまけ】
(*゚ー゚)「何が歴史が動くだー!!ホラ吹いてんじゃないよ!!」
「ふざけんなー!!俺達のwktkを返せ!!」
「謝罪と賠償金を請求(ry」
( ;^ω^)「ちょwww民衆反乱wwwおまwwやめwww痛!痛い!玉潰れるお!!」
( ゚д゚ )「ばかもーん!!愛の体罰というものはこうやるんじゃー!!」
「ちょwwwムチwwwってアーッ!!!」
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