―また翌日―
ピンポーン♪
( ´_ゝ`)「ハイハーイ」
( <●><●>)「どうもこんにちは。プロフェッショナル運送です。ハンコを」
( ´_ゝ`)「はいよ」
( <●><●>)「ありがとうございます。それでは」
( ´_ゝ`)(黒服の運送屋って、死体運んでるみて―だよな……)
( ´_ゝ`)「で、なんだこのでけー荷物は」
死体宅配便ですね、わかります
_
( ´_ゝ`) [_]
\パカッ/
_ _
ビクッ(;´_ゝ`)そ |_|
\ヒョコッ/
(´<_` )゛
(;´_ゝ`) |_|
(´<_`;)「こ、こんにちは!
わたくひ日本プロヒェッチョナル教団かりゃ派遣されまひたぁ!
流石弟者と申しまひゅ!」
(;´_ゝ`)「何やってんだ、弟者……」
(´<_` )
( ´_ゝ`)
( ´_ゝ`)(死にてぇ……)(´<_` )
(´<_` )箱詰めプロフェッショナルのようです
ズ―( <_ii|||)―ン
( ´,_ゝ`)「元気www出せよwwwww」
( <_ )「うるせえよカスニート」
( ´,_ゝ`)「あれー? 元気ッすねwwwww
半ニート大学生してて内定ポシャッた弟者さんwwwww」
(゚<_゚#)「ううおあああああああ!!!」
(;´_ゝ`)「ごめんなさい! ギブ、ギブだって!」
(゚<_゚#)「言っていいことと悪いことがあるんじゃダボがああああ!!!」
(; _ゝ )「首はらめぇ! オチる! 白目向いて失禁しちゃうううう!」
―5分後―
( ´_ゝ`)「何があったのか、優しいお兄ちゃんに話してごらん?」
(´<_` )「死ねよ」
( ´_ゝ`)「うるせえ話が進まないんだよボケ。
ほら、さっきプロフェッショナルとか言ってたじゃん。何アレ脳湧いたの?」
(´<_` )「糞が……端的に言うとお前のせいだよ」
( ´_ゝ`)「俺ぇ?」
(´<_` )「プロフェッショナルってのは知ってるだろ」
( ´_ゝ`)「あー、うん、あんまり良い印象ないね」
(´<_` )「そうか? まあそれで、母者がな」
( ´_ゝ`)「我が家の鬼がどうした」
(´<_` )「なんか物凄いプロフェッショナルに合ったらしいんだよな」
( ´_ゝ`)「ほーん?」
(´<_` )「母者とタイマン張って互角だったらしいんで」
( ´_ゝ`)「そいつサイボーグじゃねえの?」
(´<_` )「バッカ最後まで聞けよお前!」
( ´_ゝ`)「じゃ早く話せよー」
(; _ゝ )「ギブ! すんませんギブ!」
(´<_` )「それでだ。母者が何か言いだして、だ」
(#)_ゝ`)「うんうん!」
(´<_` )「『あれほどの男を派遣する会社だ、見どころがあるよ!』ってな」
( ´_ゝ`)「超御愁傷さまじゃんお前」
(´<_` )「『弟者、あんたその会社が兄者を更生できるか偵察してきな!』ってな」
( ´_ゝ`)「……パードゥン?」
(´<_` )「『心配すんじゃないよ! 入社条件は満たしてるだろ』ってな」
( ´_ゝ`)「入社条件?」
(´<_` )「圧倒的な打たれ強さだってよ」
( ´_ゝ`)「流石家の者なら余裕だよな」
(´<_` )「この1週間、地獄の研修だったぜ……」
( ´_ゝ`)「研修短ッ! プロって結構簡単だな!」
(´<_` )「ああ、この1週間で俺は」
(´<_` )「ベルマーク集めと、利きインスタントコーヒーのプロになった」
+(´<_` ) キリッ
( ´,_ゝ`)「ぶっwwwww」
(´<_` )「よし死ね」
( ´_ゝ`)「お前マジすげーな! うちのコーヒー当ててくんね?」
(´<_` )「うむ、よかろう」
( ´_ゝ`)(こいつ結構母者似だよな……)
(´<_` )「散々研修してきたのに、最初の雇主が兄者かよ……マジへこむ」
( ´_ゝ`)「頼んでないから誤配送だろうけども。
いや、俺でよかったよお前。挨拶カミカミだったじゃん」
(´<_` )「滑舌の研修は受けてなかったんだからしょうがないだろう」
『甘――いッ!!』
(;´_ゝ`)「!? 誰だっ、スピードワゴンみたいな発音してるの!」
『上です、上』
(´<_` )「?」
(‘_L’)「私だ!」
(;´_ゝ`)「おいー! なに人んちの天井に張り付いてんだ!」
(‘_L’)「失礼な。私はあなたがゴミを片付けたか抜き打ちチェックに来ただけです!」
(;´_ゝ`)「理由付ければ良いってもんじゃないんだぞ! 不法侵入大好きかあんた!」
(‘_L’)「ピッキングのプロでもありますからね」
(´<_` )「そのエプロン……あ、あなたはもしや!」
(‘_L’)「話はお聞きしました。いつぞやはお母様にお世話になりましたね」
(´<_` )「いえ、こちらこそウチの鬼がすみません」
( ´_ゝ`)「対応の研修は受けたんだな」
(´<_` )「よくわかったな」
(‘_L’)「1週間の研修を潜り抜けたという事は
あなたにプロフェッショナルの素質があるのでしょうね」
(´<_`*)「恐れ入ります!」
( ´_ゝ`)「あ、それマニュアルなんだ」
(‘_L’)「しかも1週間で2種のプロフェッショナル試験に……逸材です」
( ´_ゝ`)「お前マジですごい系だったの? 小学生レベルかと思ってたわ」
(´<_` )「俺一応これでも国立大卒なんだけど」
( ´_ゝ`)「AA幼稚園卒で十分だよカス」
(´<_` )「黙れゴミ」
(‘_L’)「あの、ちょっとよろしいですか。兄弟喧嘩中にすみませんが……」
( ´_ゝ`)「あ、はい」(´<_` )
(‘_L’)(本当に仲悪いんだろうか)
(‘_L’)「あなたにはまだプロとしての自覚がないようです」
(´<_` )「正直自信があるのはベルマークとインスタントコーヒーの2点のみです」
(‘_L’)「正しい意識はまず立ち居ふるまいから!
服装もそうですよ! 制服はどうしました?」
(´<_`;)「い、いや、あれは」
( ´_ゝ`)「制服? スーツじゃねえの?」
(´<_` )「半分はな」
(‘_L’)「あ! あなたこれリクルートスーツじゃないですか!
支給の黒スーツはどうしました」
(´<_` )「自分のサイズが在庫になくて」
( ´_ゝ`)「身長だけは高いからな俺ら」
(‘_L’)「……」 ←小柄
(;‘_L’)「せ、せめて残りの制服を」
(´<_`;)「マジですか……はあ、わかりました」
(´<_` )つ□←エプロン
(´<_` )つ(研)←研修バッジ
(´<_`研)「これでいいでしょうか……」
( ´,_ゝ`)「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
(‘_L’)「まあ、良いでしょう。研修バッジは別のところにつけてもいいですけど」
(´<_` )つ(研)「恐れ入ります」
( ´,_ゝ`)「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
( ´,_と(´<_` )三 グショッ
(;´_<`)「ウッギャアアとんでもねえ事を!」
(‘_L’)σ「いいですか。プロフェッショナルの基本は、物腰・服装・態度です」
"φ(´<_` )「はい」
(‘_L’)∩「もろもろに対する姿勢を意識して! それが近道ですよ」
□(´<_` )「なるほどなるほど」
(#‘_L’)「ですから私が言いたいのは!」
(´<_`#)「はい!」
(#‘_L’)「あなたの今の雇主はこのゴミ虫なのですから、それ相応の対応をですね!」
(´<_` )「あなたはゴミ虫を敬えるんですか?」
(‘_L’)「流石に無理です。虫はちょっと」
(´<_` )「ね?」
(白;_ゝぅ)「もしもし、プロフェッショナル運送さん!? 誤配送の荷物引き取ってほしいんですけど」
第五話 おわり
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