―雨の日―

( ‐ω‐) シトシト

ξ--)ξ シトシト
 _,
(‘_L’)=3「こう毎日じめじめされると色々心配ですね」

( ^ω^)「ブーンは雨の日も好きだおー?」

(‘_L’)「カビとか、食べ物が傷みやすいですし、布団も干せません」

ξ゚听)ξ「お布団は干したいわよねー」

( ^ω^)「おー?」

ξ゚听)ξ「ブーンの枕最近お父さんのにおいするもんね」

( ゚ω゚)




  (‘_L’)箱詰めプロフェッショナルのようです





( ;ω;)つ占∵「おーんおーん!」 シュッシュッ
       ↑リセッシュ

ξ;゚听)ξ 「ご、ごめんなさいブーン・・・・・・」

( ;ω;)「くそじじいの加齢臭なんてやーのだお!」

ξ;゚听)ξ「ごめん、本当ごめん」

(‘_L’)「いずれは通る道ですよ・・・・・・」

( ;ω;) ブワァ

ξ゚听)ξ「あら、気にならないわよ?」

□と(‘_L’)つ占「せめて華麗臭と言われるように気を使ってますので」
↑石鹸    ↑香水

( ^ω^)「あんまりうまくねーお?」


(‘_L’)「なんにしても、晴れ間が待ち遠しいですね」

( ^ω^)「雨も悪くないおー」

ξ゚听)ξ「そう?」

(*^ω^)「雨の日にお家で読書とかいいお!
      シトシトって音がすると、無音よりも静かな気がするんだお!」

ξ*゚听)ξ「へー!」

(*‐ω‐)「こうやって耳をすまして……」

ξ*--)ξ「うん」



        / トタタタ、ヒタヒタヒタ \

        ↑上階、Wiiフィット中



     「うん、いつもどおりうるせーお!」

       ξ゚听)ξ( ^ω^ )(‘_L’)

←                              →
隣、ガラにもなくデスメタル        隣、兄弟喧嘩
<ズドドドズギャドギャ♪      ソレハ オレノ プリンダッテ!!>




       ↓下階、未だワールドカップ
       \ うおおおおおおおおお!!!! /




( ´ω`)「お……」

ξ;゚听)ξ「げ、元気出してブーン……」

(‘_L’)「特に下がうるさいですねぇ。しかしこのマンション大丈夫なんですか?」

( ^ω^)「格安物件だお」

(‘_L’)「酷すぎませんかこれは流石に」
                   ~~~~~~
(´<_` )ノ「調査済みです!」   ↑
                       |
(  ゚ω゚)「どっから出たお!?」     |
                       |
(´<_` )「呼びませんでしたか?」 」

( ゚ω゚)「無理があるお!」



(‘_L’)「ほう……ピッキングプロ認定でも取ったのですか?」

(´<_` )「潜入調査員プロ認定とプッチンプリンプロ認定を取得しました」

(‘_L’)(やはり逸材か……)

( ^ω^)「やっぱこのマンションやべぇお」

ξ白゚听)ξ「もしもし警察?」

(´<_` )つ白「通報はおやめくださいね」

ξ;゚听)ξ「あっ、私の携帯ー!」

(‘_L’)「スリのプロ認定でも取るつもりですか?」

(´<_` )「目下勉強中です」

(‘_L’)(この新人、できる!)

ξ゚听)ξ「会社ぐるみで犯罪者を育成するのはやめなさい」


(‘_L’)「して調査とは?」

(´<_` )「はい、このマンションの内情です」

(‘_L’)「続けて」

(´<_` )「兄者ースケッチブック」

(;´_ゝ`)「ハイハイ」
 つ□と

ξ゚听)ξ「兄弟そろって不法侵入しないでください」

( ´_ゝ`)「先に侵入してきたのはそっちのスーツの人なんですけど」

←と(´<_` )「えー、まずこのマンションの立地から」

(‘_L’)( ^ω^)「続けて!」


(;´_ゝ`) (´<_` )「まずこの辺りに多くのマンションがありますが……」
  つ□←と

(;´_ゝ`)「これ、俺必要!? 台でよくないか!?」

(´<_` )「うるせぇお前がめくり台だボケ」

(;´_ゝ`)「お前いっつもそうだよむかつく! さっきだって俺のプリン連続ぷっちんしやがって」

(´<_` )「プッチンプリンプロとしては素人のぷっちんを見逃す事はできん」

(‘_L’)( ^ω^)ξ゚听)ξ「おい、いいから説明を続けろ」

←と(´<_` )「はいはい」

(´<_` )「まあ、このマンションだけが騒音を気にしなくて良い立地なんですよ」

( ^ω^)「たしかに周りは線路と公園と道路と駐車場だお」

ξ゚听)ξ「騒いでも迷惑なのはマンション住民だけだもんね」

(´<_` )「そこがミソです」



(‘_L’)「なるほど」

( ^ω^)そ「わかったんですお!?」

(‘_L’)σ「つまり、この周辺住宅地を追い出された阿呆の吹き溜まりなんですよ」

( ;゚ω゚)ξ;゚听)ξ「!?」

(‘_L’)「うるさいとか部屋が汚いとか欠点があっても
     ここだと他のマンションまで飛び火しませんし」

(´<_` )「その通りです。流石だフィレンクトさん」

(‘_L’)「今まで会った住民を鑑みるにこれしかないですからね」

(;´_ゝ`)ギク

(´<_,` )「ゴミ屋敷なんかで追い出されてやんのwwwこれだから童貞はwww」

(;´_ゝ`)「う、うるせー居候!」


(‘_L’)「ふむふむ。ヒキコモリ虫は多分潔癖症で追い出されましたね」

( ^ω^)「そんなに酷いのかお」

(‘_L’)「独断でマンションの廊下に消毒液を散布してましたから」

ξ゚听)ξ「ウイルステロでもあったのかと思ったわ」

(‘_L’)「上の方は、Wiiフィットですかね?」

( ^ω^)ξ゚听)ξ「多分違うと思う」

(‘_L’)「?」

( ´_ゝ`)「この場合下の人は騒音で追い出されてそうだなぁ」

(´<_` )「ああ、そうっぽいな」

\ わぁあああああ うおおお ドダダダダ /


(;^ω^)「うーん、注意とかした方がいいかお?」

ξ゚听)ξ「上の階はフィレンクトさんが言ってくれたけど」

( ^ω^)「これは自分で行った方が良いレベルかもわからんお」

( ´_ゝ`)「うちにまで聞こえてくるしなぁ」

(;^ω^)「でもちょっと怖いおね……クレーマーになっちゃうお」

(‘_L’)「いや、注意くらいしてもいいでしょう。
    その証拠にゴミ屋敷は撤去されてますし、Wiiフィットの深夜開催も止んでますし」

ξ゚听)ξ「そうよ。やんわり言えば、ね?」

( ^ω^)「お、じゃー行ってみるかお」

ξ゚听)ξ「ついてくわ」

(‘_L’)「では私も」

( ´_ゝ`)「俺もうるさいと思うしついてくよ」

(´<_` )「俺も」


( ^ω^)ξ゚听)ξ(‘_L’)( ´_ゝ`)(´<_` ) ゾロゾロ

( ^ω^)「多くない、かお?」

(‘_L’)「そうですか?」

( ´_ゝ`)「どうせならヒッキーも誘う? 多分アイツの家にも騒音漏れてるよ」

( ´_ゝ`)←ヒッキーと意気投合しネトゲでパーティーを組んでいる

(´<_` )「唯一の友人だからってはしゃぐなよぼっち」

( ´_ゝ`)「るせぇ雰囲気リア充」

(;^ω^)「どうどう」

(‘_L’)つ□「ん? 虫宅のドアに張り紙が?」

『次に外に出るのは暑さが引いた頃です ヒッキー』

ξ゚听)ξ「食べ物とかどうしてるのかしら……」

( ´_ゝ`)「インターネットってやつは便利なもんなんだよ」


―下の階―


( ^ω^)「さて、ドアの前にやってきたけども……」

ξ゚听)ξ「緊張ね」

( ´_ゝ`)「ドアの前で既にうるさいわけだが」

Ъ(´<_` )「ま、当たって砕けろって事で」 ポチッ

ピンポーン♪

( ;゚ω゚)「アッー! まだ心の準備が!」

(´<_` )「あっすみません。ボタンがあるとつい押しちゃうタイプなんで」

ξ゚听)ξ「すごい自由人ね、あなたの弟」

( ´_ゝ`)「うん、母親似なの」

Ъ(´<_` )〜♪ ポチポチ

ピポピピンポーン♪


(;^ω^)「ああっまた! だから心の準備ができてないお!」

『はい、ピザかな?』

( ^ω^)「あ?」

『えっ』

( ^ω^)「は?」

ξ;゚听)ξ「すみません、上の階のものですが……」

『あ、すまん。今開けますね』

( ^ω^)「ん?」

ξ;゚听)ξ「落ち着いてブーン! びーくーる! くーる!」

ガチャッ

川 ゚ -゚)「呼んだか?」

( ^ω^)「えっ」

川 ゚ -゚)「ん?」


<クーちゃん、ピザー?

(゚- ゚ 川「上の階の人だよ」
  _,
( ^ω^)「あ?」

川 ゚ -゚)「すまないな。宅配ピザを頼んでいてね」

( ^ω^)「そうですかお……ってあれ? どっかで合いましたかお?」

川 ゚ -゚)「さあ、どうだろう。同じマンションに住んでいるし、無いともいえないな」

ξ゚听)ξ「知り合い?」

(;^ω^)「職業柄人の顔はおぼえてるはずなんだおー」
  _,,_
( ‐ω‐) ウーン

( ^ω^)そ「あっ!」

川 ゚ -゚)「?」

(^ω^ ) チラッ

〔素直〕←表札

(;^ω^)「思い出したお!」


(*'A`)ノ□『嫁の写真はデスクに飾らないとな! へへっ、やる気の源だ』

( ^ω^)『そうかおー』


(*'A`)ノ□
     ↑拡大
    [ 川 ゚ -゚)v ]

―――――○――――――――――――――――――――――――
(;^ω^)。o゚

(;^ω^)σ「スナオガールズのクーニャンだお! ドクオの嫁の!」

(‘_L’)「ああー」

川 ゚ -゚)「驚いた。知っている人がこのマンションにいるとはな」

(*´_ゝ`)「俺もファンですサインと握手お願いします!!」

川 ゚ -゚)φ「いいとも」 キュッキュッ

(クー*´_ゝ`)「場所が予想外だけどありがとうございます!」


ξ゚听)ξ「?」

( ^ω^)「ほら、ドクオが好きな声優さんだお」

川 ゚ -゚)「今は『くるくる!』というアニメの主人公の声を担当させていただいているよ」

ξ゚听)ξ「ああー! 夜中にやってるやつね。人気よね。この前オリコンに曲が上がってたし」

( ´_ゝ`)「あれって哀しくなるよな」

(´<_` )「俺に同意を求めんなよ」

川 ゚ -゚)「ええと、うちに来た理由は大体わかるんだが……とりあえず立ち話もなんですし、中へ」

( ^ω^)「おっ、すみませんお」

ξ゚听)ξ「お邪魔しますね」

(‘_L’)「失礼いたします」


川 ゚ -゚)「おいみんな。お客さんだぞ。しゃんとしないか」

(‘_L’)「みんな?」

川 ゚ -゚)「ああ、うちのユニットのメンバーでルームシェアしてるんだ。ここは結構広いし」

ノパ听)「お客さんー? ピザはまだなのかぁああ?」

川 ゚ -゚)「こら、はしたないぞヒート」

lw´‐ _‐ノv「ピザなら来てるじゃないか」

( ^ω^)「は?」

ξ;゚听)ξ「はい押さえて押さえて!」

o川*゚д゚)o「え、えと、着替えてくる!」

川 ゚ -゚)「だからパジャマでごろごろするなと言っただろ」

( ´,_ゝ`)「……」

(´<_` )「いい顔すんなよ変態」


川 ゚ 々゚)「だーれ? くーちゃんの恋人、いる? だれ? 殺していい?」

川 ゚ -゚)「よしよし落ち着こうくるぅ。いないよそんなの」

(;^ω^)「お!?」

川 ゚ -゚)「すみませんね。くるぅはちょっと変わってるだけですから、気にしないでくれ」

ξ;゚听)ξ「そ、そう?」

川 ゚ -゚)「まあ座ってください」

lw´‐ _‐ノv「ほれ、玄米茶じゃよ」

(‘_L’)「すみませんね。すぐおいとましますのでどうぞお構いなく」

(;´_ゝ`)「えーっ!? すぐおいとまするの!?」

(‘_L’)つг パンッ

(т´_ゝ`)「本当お構いなく!」


川 ゚ -゚)「さて、ご用件だが」

( ^ω^)「あ、ええと……」

川 ゚ -゚)「多分騒音の件だろうと思う」

(;^ω^)「おっ」

川 - -)゛「すまない。こればっかりは謝罪するしかないんだ」

ξ;゚听)ξ「い、いえそんな……」

川 ゚ -゚)「見ての通り、うちは女ばかり5人でな」

川 ゚ -゚)「ボイトレの必要もなく声量が大きいヒート」
つノパ听)?

川 ゚ -゚)「不規則に奇声をあげるシュール」
つlw´‐ _‐ノv?

川 ゚ -゚)「テレビの音量上げ魔キュート」
つo川*゚ー゚)o?

川 ゚ -゚)「説明不要くるぅ」
つ川*゚ 々゚)ノシ キャッキャ


川 ゚ -゚)「つい注意する声まで大きくなってしまったり」

(‘_L’)「よくわかりますよ」

川 ゚ -゚)「本当にもうしわけない……」

ξ゚听)ξ「まあ年頃の娘さんばっかりだし、仕方ないといえば仕方ないのかしら」

( ^ω^)「うーん、でも……」

川 ゚ -゚)「女だけだと緩むんだろうな。こう、女子高みたいな感覚で」

ξ゚听)ξ「なるわよねーだらしなく」

( ´_ゝ`)「ここ楽園じゃないか」

( ´_ゝ`)「なー弟者」

(´<_` )「……」
 ∽


( ´_ゝ`)「どうした?」

(´<_` )「兄者よ」

( ´_ゝ`)「んー?」


(´<_` )「俺ここんちの子になる!」


( ´_ゝ`)「えっ」


□と(´<_` )「申し遅れました私日本プロフェッショナル協会の派遣員、流石という者です」

(;´_ゝ`)「こんのやろう! 滑舌の研修受けやがったな!」

(‘_L’)「成長していますねー」

川 ゚ -゚)つ□「これはご丁寧にどうも。ほう、噂のプロフェッショナルとは」

(´<_` )「まだ見習いですが……
     家事とベルマーク、インスタントコーヒー、潜入調査、プッチンプリンには自信が有ります」

川 ゚ -゚)「ほう」


(;´_ゝ`)「こら! お前なにセールスしてんだ!」

(´<_` )「営業だ」

( ´_ゝ`)「プッチンプリンのプロ資格なんて必要とする奴いるか!」

lw´‐ _‐ノvつ□「あたいうまくできないんだよねー」

と(´<_` )「腕前を見せる時がきました」

□と(´<_` ) ぷっちん、プリーン

lw´‐ _‐ノv「おおっ、なんと見事なぷっちんぶり!」

川 ゚ -゚)「あんな高い所からぷっちんしたのに崩れていない!」

(‘_L’)「見事です」

( ^ω^)「ちょっと習得したいお、あの技術」

(´<_` )「まあ、ざっとこんなものです。今ならオトクな2週間お試しコースがございますよ」

川 ゚ -゚)「ううむ、考えてしまうな」


( ´_ゝ`)「ちょっと待った!
      たとえぷっちんが上手くても、コイツはただの元無い内定ですよ?」

( ´_ゝ`)「騒音問題の解決になるのかなぁー?」

川 ゚ -゚)「あっ」

ξ゚听)ξ「た、たしかに」

( ^ω^)「解決になるかといわれれば……」

(´<_` )「甘いな兄者。俺の大学での専攻を忘れたか?」

(;´_ゝ`)そ ハッ

(´<_` )「そう、俺は 幼 稚 園 教 諭 の 資 格 をもっている」

(‘_L’)「そ、そうか。幼稚園教諭なら、彼女たちを指導する事が出来る!
    考えましたね」

( ^ω^)「一応10代後半だけどおね」

ノパ听)「なーなー。何の話なんだー?」

川 ゚ -゚)「大人のお話だよ。さ、向こうで遊んでいような」

ノパ听)「はーい!」

( ^ω^)「いや、いいかもしれないお。幼稚園教諭」


川 ゚ -゚)「よし決まりだ。君、流石君といったか。2週間お試しコースとやらをやっていただこう」

(´<_` )「恐れ入ります」

川 ゚ -゚)「期待してるぞ」

(;´_ゝ`)「こっちの! こっちの流石は!?」

川 ゚ -゚)「幼稚園教諭?」

( ´_ゝ`)「No.」

川 ゚ -゚)「oh.That's too bad.」

( う_ゝ;)「ちっくしょおおおお弟者のロリペド野朗おおお!!」

(´<_` )「ちげーよ幼稚園の先生狙いだよ」

( ^ω^)(不純にはちがいねーお)


ノパ听)「ベルマーク集めてくれるか?」

lw´‐ _‐ノv「ぷっちんしてくれる?」

o川*゚ー゚)o「ブレンディでカフェオレ作ってくれる?」

川 ゚ 々゚)「くーちゃんの浮気調査してくれる?」

(´<_` )「お任せ下さい。それらに関しては一通りプロです」


     \ おおおおおお /

ノハ*゚听)lw*‐ _‐ノvo川*゚ー゚)o川*゚ 々゚)


川 ゚ -゚)o「好感度も申し分ない…・・・やったかもしれんぞこれは!」

ξ゚听)ξ「まるで先生に群がる幼稚園児のようだわ!」


―数日後―


( ^ω^)「いやぁ」

ξ゚听)ξ「ねぇ」

(‘_L’)「効果アリでしょうか」

( ^ω^)「うん、大分声が小さくなったお」

ξ゚听)ξ「全然違うわ」

(‘_L’)「それはよかったですね」

(‘_L’)(しかし、あの新人、できるな……)

(‘_L’) フフフ

( ^ω^)ξ゚听)ξ(幼稚園教諭って、すごい)


第七話 おわり


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