侍「ねむ・・・・ん・・・ん!?」
マヌケ面が堂々と城壁の上を歩いている
侍「え・・・・・・おいそこの不審者あああ!!!」
( ^ω^)「なにっ!?不審者がいるのかお!?」
バカである
周りを探すが不審者は見当たらない
( ^ω^)「恐れ多くも神君が幼少期を過ごされたこの駿府城に不審者など・・・!!」
わらわらと人が集まってくる。
手には武器
( ^ω^)「・・・・・・」
( ^ω^)「しまったお」
神速をもって聞こえたブーンである。
一歩で犬に追いつき、二歩で馬に・・・とにかく逃げた。
城壁の上をブンブン走り、武士を振り切ったと見るや暗がりに飛び込んだ。
ただ、暗がりは城壁の内にあった
( ^ω^)「また!またもしまったお!ああ、外に出ればよかったお!」
すぐに人があつまってくる!
どうする!どうする!?
と焦るも、なぜか人が集まる気配もなし。
遠くにざわざわと聞こえるのみである
( ^ω^)「・・・どうしたんだお」
バカなのでざわざわの正体を確かめようと、足音たてずに近づいてみる
城の北、なんの変哲もないところに、武士たちは集まっていた
その武士の輪の中心に、一本の木があった
( ^ω^)「あれは・・・あれが?」
不審者が現れたときに、追うより先に守るべきものがあるとすれば
城主の身である。
しかし、ここの武士たちは城主の代わりに木を、みかんの木をまもっている。
( ^ω^)「・・・なんだおこの城・・・」
ブーンはひっそりと身を翻した。
暗がりを選んで町を走り、宿に戻れば一安心であった
とにかくブーンは寝た。
バカだから。
翌朝、たたき起こされるまで寝た。
「御用改めである!」
家屋全体に響くその声は、当然モナーにもきこえた
( ´∀`)「うごっ!? ・・・え、なんじゃ?御用あらため?」
( ^ω^)「おーっ・・・おーっ・・・おーっ・・・」
( ´∀`)「珍妙な寝息を立ててよく寝ておるのう・・・おい、起きろ」
( ^ω^)「おーっ・・・は。おやモナーさま、ずいぶんお早いですな」
( ´∀`)「む、なんか御用改めとか下で叫んでおるでな。目覚めてもうた」
( ;^ω^)「ごごごご、御用改めですかお!?」
( ´∀`)「なんじゃ・・・?・・・心当たりがあるのか?」
( ^ω^)「いささか」
( ´∀`)「あほうめ。夕べか。」
( ^ω^)「はいですお」
( ´∀`)「・・・もうよい、寝ておれ」
一人で階下へ降りるモナー
それを心配そうにみているブーン
顔を出すなと怒られるブーン
すまんこ、と布団の中でつぶやくブーン
モナー、一世一代の大芝居の始まりである
モナーはにこにこと玄関へ
そこに集うはいかつい武士
番頭さん、どうしたんです
はいそれが、御用改めとかで
御用改め、はあ、いったいどんなヤツをお探しで?
それははあ、いまから伺うところでして・・・
「身が軽く、おそらくは他国の者。刀は佩びておらぬ。心当たりはないか?」
はあはあ、ありますとも。それは私のツレでしょう。
「なに!?部屋へ案内せい!」
は、ではご案内いたします
と、と、と、階段を上る
ここでございます
ガラッ「御用改めである!」
( ^ω^)「え?」
( ^ω^)「(なななな、なに案内してんの若君!!??)」
こやつではございませんか?
「顔を見たものはおらぬでな、おいそこの寝てるお前、ちょっと立て」
( ^ω^)「(ええええええ!!!??)」
立て、文太。
( ^ω^)「(文太じゃないですお!ていうか、なに?売られるのかお!?)」
ガクガクブルブル、ブーンは呼吸もままならない
立たぬか文太。
( ;^ω^)「(立たた立た立てませんお!昨日は帰ってきてそのまま寝ましたお!
脇差だって枕の下に入ったままですお!まままくらひっくり返されたら、
脇差二本ですお!モロに不審者ですお!!)」
ふむ・・・やはり立てぬようですな
「ぬ、どういうことだ?」
実は昨日、宿についてから急に熱を出しまして。
ようやく汗がでてきましたが、まだ寒気を感じるとかで震えております
( ^ω^)「ガ・・・ガクガクブルブル・・・」
「む、確かに震えておるな。汗もひどい」
お武家様、その身軽なヤツがいつ何をしましたので?
「昨夜遅くだ。しかし・・・この汗の具合からすると、昨夜こやつは・・」
臥しておりました
「であろう。演技で出る汗と震えではない」
( ^ω^)「(演技じゃないからだお・・・)」
「しかもこやつ、ぶよぶよとしてとても身軽とは思えん」
お武家様、それはひどいですな。身内で一番の身軽者ですぞ。
「いや、こいつではない。こいつ・・・太りすぎだ」
嵐は去った
( ^ω^)「・・・・・・」
( ´∀`)「・・・・・・」
( ^ω^)「なんで事前にひとこと・・」
( ´∀`)「お前に演技はできぬ」
( ^ω^)「・・・」
( ´∀`)「できぬわ」
二年ほど前
モナ次郎の剣術を家来に見せたことがあった
しかし家臣はみな一様に誉めた
そんななか
( ^ω^)「その・・・あの・・・なかなか・・・この・・・」
世辞の言えぬバカがいた
( ´∀`)「お前に演技はできぬよ。知っておる」
(#^ω^)「・・・」
できるもん、きっとできるもん。
心でつぶやくブーンであった。
さっさと静岡を発ち、ちょっと寄り道して三保へ
松原をざくざく歩き、絶景に声を出す
( ´∀`)「おおおおおお!!」
( ^ω^)「おおおっおっおっ!!」
( ´∀`)「すごいのう、ブーン!あれ富士か!?」
( ^ω^)「きっとそうですお!うわ、すげえ!」
( ´∀`)「おおお!!」
VIP藩にも山はある
富士によく似た新速山はVIP富士とも呼ばれる
( ´∀`)「ちちうえ!山でござりまする!」
「うんうん、そうじゃのう」
( ´∀`)「美しゅうございまする!」
「うんうん・・・モナ次郎、山は何故美しいか、わかるか?」
( ´∀`)「大きくて・・・動かぬから!」
「喋らぬからだ」
/^o^\フッジッサーン
( ´д`)「ほんとです・・・想像したら気味悪いです」
「そうであろう」
( ´∀`)「父上・・・」
( ^ω^)「まっ!こと!よき景色ですお!」
( ´∀`)「・・・そうじゃのう」
( ^ω^)「ブーン!ブーン!」
( ´∀`)「お前、はしゃぎすぎじゃw」
歩いて休んで 休んで歩いて
とうとう東海道の難所 箱根である
( ^ω^)「ここを超えれば江戸はすぐですお」
( ´∀`)「む、頑張っていこうかのう」
てくてく・・・
てくてく・・・
てく・・・てく・・・
てく・・・・・・てく・・・・・・
( ´∀`)「声だしていくのじゃ!」
( ^ω^)「トローリー!」
( ´∀`)「トローリー!オー!」
某所
「駿府に曲者が現れたと?」
「は」
「何者じゃ・・・岡崎の件との関わりは・・?」
「身軽、という点で共通しております。いずれにおいても足の極端に速い者が目撃されております」
「ふむ・・・関わりがあると見るのが妥当じゃろうな」
「は」
「怠るな。」
「は」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
( ^ω^)「こ、この辺で今夜は休みませんかお?」
( ´∀`)「あほう。こんなところで寝たら死ぬるぞ」
( ^ω^)「ならせめて、どこかの空き家でも探して休みませんかお・・・」
( ´∀`)「・・・」
ブーンの体系(ぶよんぶよん)ではここが限界か・・・
( ´∀`)「やむなし!雨露しのげる場所をさがす」
( ^ω^)「おー・・・!」
道を少し外れたところに廃寺を見つけた一行は、
倒れるように屋内に入った
( ´∀`)「ふう、疲れたのう」
( ^ω^)「まっこと・・・」
火をおこし、味噌と米で粥をつくる
疲れた体に滋味が染みる
腹がいっぱいになり、横になったまま二人は取り留めのない話をした
その中にはモナーが知っている話も知らない話もあったが
それはブーンも同様であった
( ^ω^)「ぜった石見さまのお嬢様はブーンに気があったんですお」
( ´∀`)「そりゃお前の勘違いじゃ。気があったのはお前の友、やる夫にじゃ」
(#^ω^)「やる夫がモテるわけないですお!」
( ´∀`)「お前が知らぬだけじゃ。ケラケラ」
( ^ω^)「そんな・・・絶対に気があるとおもって、すんごくエロい恋文を届けちゃったお・・・」
( ´∀`)「それじゃ。その恋文がまわりまわってわしのところまで来たのじゃ」
( ^ω^)「うえええええ!?」
( ´∀`)「石見の娘が石見に相談しての、石見は家老に、家老はわしに・・・
もっとも、途中で相談事ではなく笑い話になっていたがの」
( ^ω^)「マジでござりまするか!!!!うおおおおおお!」
( ´∀`)「ケラケラ」
( ^ω^)「うおおおお! おもての方、用があれば入ってこられよ」
モナーは気づいていなかった ブーンもさっきまで気づいていなかった
しかし今、寺の外に誰かいる
( ^ω^)「なにもとって食うつもりはござらぬお。入ってこられよ」
「……では失礼致します」
旅姿の男が一人、女が一人入ってきた
(,,゚Д゚)「お邪魔になるかと思い、立ち去ろうか思案していたところでした
お声をかけていただき恐れいります」
ξ゚听)ξ「悪いわね。すこし休ませてもらうわ」
(,,゚Д゚)「これ、口のきき方に気をつけなさい。こちらはお武家様だぞ」
ξ゚听)ξ「あらごめんなさい。でもこれ以外の喋り方をしらなくて」
( ´∀`)「構わぬよ。まあ火に当たりなされ」
( ^ω^)「上りかお?くだりかお?」
(,,゚Д゚)「くだりでございます。京まで酒の買い付けに行く途中でございます」
( ^ω^)「じゃあ酒屋さんかお」
(,,゚Д゚)「左様で」
( ^ω^)「いまは持ってないかお?」
(,,゚Д゚)「あいにく道中は・・・」
( ^ω^)「いまちょうど酒が欲しくなる様な話を聞いたところだったんだお
なければしょうがないお。粥くうかお?」
(,,゚Д゚)「恐れ入ります。頂戴いたします」
粥からは湯気がほのかにのぼり、旅人の体を芯から癒す
ξ゚听)ξ「あらおいしい!・・・この味噌、岡崎の?」
( ^ω^)「八丁みそだお」
(,,゚Д゚)「岡崎・・・お武家様方はあちらからお越しで?」
( ^ω^)「そうだお。VIP藩から・・」
( ´∀`)「・・ほど近いところからな。剣の師匠が江戸で道場を開いたとかで
祝いに参るところなのじゃ」
( ^ω^)「?」
( ´∀`)「わしらは劣等生じゃが、師匠は腕利きであるぞ」
(,,゚Д゚)「はあ、そのお師匠様のお名前は?」
( ´∀`)「新城八女奈斎」
ξ゚听)ξ「しんしろ、やめなさい?知らないわねえ」
( ´∀`)「・・・口を慎め女」
(,,゚Д゚)「こ、これは失礼を!ツン、詫びぬか!」
( ´∀`)「不愉快じゃ。我らはもう発つ。あとはお前等が休め
行くぞ内藤!」
( ^ω^)「え、え?は、はいですお」
てく・・・てく・・・
下り坂とはいえ、疲れた脚には優しくない
風も出てきた 先ほどのことが悔やまれる
( ^ω^)「なにかありましたかお?」
( ´∀`)「やつら、岡崎が目的地じゃ」
( ^ω^)「は?」
( ´∀`)「この時期に酒の買い付けに出る酒屋はおらぬ」
確かに買い付けに出るには二月ほど早い
( ^ω^)「でも岡崎というのは?」
( ´∀`)「新城八女奈斎は京の剣術家じゃ。それを知らぬ」
( ^ω^)「はあ」
( ´∀`)「味噌に食いついた」
( ^ω^)「はあ」
( ´∀`)「だからじゃ」
( ^ω^)「ああ、そうですか・・・」
それで、なぜ寺を出てきたんですか?
それを聞くのがためらわれるブーンであった。
夜明けも近い
てく・・・てく・・・
ξ゚听)ξ「・・・なによあれ」
(,,゚Д゚)「ふむ・・・腹に二物はお互い様か」
ξ゚听)ξ「え?」
(,,゚Д゚)「名乗ったとおりの者ではあるまいよ」
この廃寺は彼らの旅の定宿である
表の宿には泊まれぬ事情が、彼らにはあった
囲炉裏の薪が、ぱちりとはじけた
(,,゚Д゚)「あのデブ・・・怖いな」
江戸
世界最大の都市
神君家康によってこの都市は渦巻状に面積を広げる運命を課せられていた
人口増加を見越し、それに対応する土地開発も予定に組み込まれた都市である
( ´∀`)「話には聞いていたが・・・でかいのう」
( ^ω^)「向こう側が見えませぬお」
( ´∀`)「まずは腹ごしらえかの」
( ^ω^)「名物ですな!おまかせくだされ!」
( ´∀`)「いや、あれ、あれ見ろ」
( ^ω^)「は?」
そこには一軒の飯屋 何人もの男が出入りしている
( ´∀`)「繁盛しているようではないか。うまいに違いない」
('A`)「えらっしぇー」
( ^ω^)「・・・」
開けっ放しの戸をくぐると、中は光も十分にささぬ、昼なお薄暗い
しかし何人もの女中が忙しく働き、活気はあった
( ´∀`)「おいブーン、あれを頼め。あの品書きの右から二番目」
( ^ω^)「・・・え?あ、はい。えーと、とせうけください」
('A`)「へい!とせうけ二つね!」
( ´∀`)「あれ!?」
('A`)「うちは他所からの客も多いもんでね、いちいち訂正してらんねえんだ」
( ^ω^)「なんなんですかお」
( ´∀`)「いや、なんでもない」
どじょう汁がふたつ 二人の前に置かれた
平らげて外に出る
ブーンは「とりあえずVIP藩の江戸屋敷があったところへ行こう」とのモナーの案を留め置き
店の近くで時間を潰した
午後の日差しは二人の脚に降り注ぎ、まるで力を分け与えてくれるようだった
飯屋の出入りが少なくなり、のれんが片付けられるとブーンは店へ入った
( ^ω^)「店主。なぜまたここに?」
('A`)「へえ、土いじりにも飽きましたんで、ちょっくら江戸で一旗あげようかと」
( ^ω^)「・・・深くは聞かないお。なんか情報ないかお」
('A`)「情報、といいますと?」
忙しく手を動かしながら、貧相な顔('A`)の男はブーンの相手をする
( ^ω^)「流れ者は何でも知ってるって言ったお」
('A`)「いいましたかね」
( ^ω^)「我らが何者か知っているかお?」
('A`)「知りやせんやそんなこと」
( ^ω^)「じゃあお前は何者だお」
('A`)「深くは聞かないんじゃなかったんですかい?」
( ^ω^)「・・・」
ともかくこれまで、助けられてはいても、この貧相な男('A`)に
迷惑はかけられていない。
意を決して聞いてみた
( ^ω^)「元VIP藩の江戸詰めの人間を探しているお」
表ではモナーが脚を温めている
('A`)「VIP藩・・・お取り潰しになったVIP藩ですか?」
( ^ω^)「そうだお」
('A`)「・・・無用心ですよ内藤様」
忙しく動いていた('A`)の手が止まっている
駿府
(,,゚Д゚)「ふむ・・・それでその男は?」
「取り逃がしましてございます」
ξ゚听)ξ「なにをやっていたの・・・まったく」
「それが・・・情報が錯綜しておりまして・・・
人相の暗い男だったとの証言がある一方、
太った稲妻のような男であったとの証言もあり・・・」
(,,゚Д゚)「二班に分けたか」
「は・・・」
(,,゚Д゚)「(うつけが・・)」
( ^ω^)「やはり知っているのかお」
('A`)「無用心だと言っているんですよ。VIP藩の名など出せば
お上が警戒します」
( ^ω^)「・・・」
('A`)「理由のわからぬ藩取り潰し・・・
そしてその藩士が江戸へ・・・跡継ぎを連れて」
( ^ω^)「・・・」
('A`)「いいですか。談判など お や め な さ い」
岡崎
(,,゚Д゚)「それで、邪魔した男と言うのは?」
「あたかも疾風、あたかも雷迅、人とは思えぬ迅さでありました」
ξ゚听)ξ「またあんたは、めんどくさい物言いをするわね」
「さりとてぶよぶよ、ぶよぶよでございました」
(,,゚Д゚)「ぶよぶよ・・・?」
( ´∀`)「不愉快じゃ。我らはもう発つ。あとはお前等が休め
行くぞ内藤!」
(,,゚Д゚)「・・・!内藤!内藤蔵ノ介!あのデブだ!」
二人は江戸へ駆けた
ブーンは憤慨して店をでた
ひなたぼっこポワワ(*´∀`*)ポワワの真っ最中のモナーのところへ行くと
参りましょう、と手を引いて大股で歩き出した
どうしたと問うモナーの言葉に返事もせず
('A`)「うまく動いてくれるといいが・・・」
( ^ω^)「ぽけぇ・・・」
( ´∀`)「ぽけぇ・・・」
江戸について五日がすぎた
方々歩いてVIP藩士を探したが、どこにもいなかった
元江戸屋敷はしっかり封鎖され、取引のあった商家も何も知らず
岡場所では「藩の名を出して遊ぶ方なんていらっしゃいませんよ」と言われた
( ^ω^)「あとは吉原くらいしか・・・」
( ´∀`)「ムダじゃろう。うちの藩士に金はない」
宿屋の二階、日差しが妙にあたたかい六畳間で
ふたりはぽけぇとしていた
( ^ω^)「でも吉原くらいしか・・・」
( ´∀`)「行きたければ外から匂いでも嗅いで戻って来い」
( ^ω^)「匂いだけではなんとも・・・」
なんとなくごろんごろんとしてみると、
浮いた埃が日差しを反射して
それを見ていると・・・
( ^ω^)「若君・・・やる気でないっすお」
( ´∀`)「やる気だせぇ」
何か知っていると思ったVIP藩士には会えず
モナの輔の死の真相は不明
あてもなくこの部屋にいても、情報が転がり込んでくるわけもなく・・・
( ´∀`)「やむなし。ブーン」
( ^ω^)「はいですお」
( ´∀`)「直談判じゃ」
月のない夜である
目的からすれば、絶好である
ただ、目的が
( ^ω^)「本当に忍び込むんですかお」
( ´∀`)「他の方法がわからん」
( ^ω^)「しかも若君を背負って」
( ´∀`)「わしはお前の様に身軽ではない」
江戸城、人影はなし
しかし全ての方向からなにかに見つめられているような圧迫感
しかしブーンの気持ちは決まっていた
モナ次郎が望むのなら、そしてそれに役立てるのなら、
体も、技も、全て使うつもりでいた
( ^ω^)「(とはいえ・・・)」
( ´∀`)「ゆくぞ、ブーン」
( ^ω^)「(これは成功しないんじゃないのかお?)・・・・は!」
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