7日目 天候晴れ




前日の疲れが溜まっていたツンは10時になっても起きて来なかった、しかしそれは成人しているはずの兄者も同じだった。

(´<_` )「流石にニートあがりにはきついかな・・・・・・」

そんな自分は現役のフリーターだ、仕事はしているので体力はある。
9月からは就職先もかわり正社員だ、たかが一日はめをはずしたぐらいでくたばりはしない。

しかし兄者はあれでいいんだろうか、今度から働くんだぞあいつ。
スタミナのなさは問題だな、今度から毎朝走らせるかな。
運動もろくにしていない兄者にそんなことをさせようと考えている弟者は間違いなくSだった。

(´<_` )「そういえば・・・・・・この一週間何があったっけな」

まず8日前、急に叔父が来て娘を預かって欲しいと言って来た事。
それに都合よく母者たちが旅行に行ってしまったこと、今日帰ってくるんだっけな。
結果的には兄者と二人で面倒を見ることになってしまったこと。




(´<_` )「結果的に考えれば、よかったんだろうけど焦ったなぁ……」

子供の面倒なんか見たことない上にロリコンの兄者、そして冷たかったツンの対応。
何していいのかわからず邪気眼を開放していた始めのころ。
苦労したといえば苦労したが、やはりツンもまだ子供だ。親族には甘く、すぐ打ち解けられた(と思っている)

そのうち家にいる間は何故か部屋に篭りきりになってしまったけど、別に心配するようなことではないらしい。

(´<_` )「まあ……初めてにしては上出来なんだろうな」

時計にちらっと目線をやる、現在11時。
叔父は夜来るといっていたから早くても7時ぐらい、遅いと11時ごろになるだろう。
精一杯、最後の思い出を残したいんだが二人がおきてこない。弟者は歯がゆい思いをしていた。




( ´_ゝ`)「何か……何かないのか……」

兄者は寝ていたわけではなかった。
午前5時から目を覚まして部屋に篭って考え事をしては転寝、起きて考え事をしては転寝を繰り返していた。
どんな緊張した状況でも抜けたことをする、それが兄者クオリティ。

(;´_ゝ`)「うーん……感謝の気持ちを表したいんだが……何すればいいだろう」

兄者は自分なりにツンに対して感謝の気持ちを表したいらしい、しかし表現の技能が毎回Cがつくような男なのでなかなか難しい。

\( ´_ゝ`)/「わからん、俺の人生オワタ」

結局投げやりになって布団にもぐりこんだ。




「ジュルルルルルル!!!」

奇怪な電話の呼び出し音が鳴り響いた。
電話がおいてあるのはリビングだ、もちろん弟者がとった。


(´<_` )「はい、流石ですが……」

      「もしもし、弟者かい?」

(´<_` )「あ、叔父さん? どうしたの?」

      「一応時間を伝えようと思ってね……9時ごろまでにはツンを迎えにあがるよ」

(´<_` )「わかった、んじゃしっかり世話しておきますね」

      「ところで……ツンが何か迷惑かけたりしなかった?」

(´<_` )「別に何も……兄者のほうが迷惑かけてた気がするけど」

      「そうか、ならいいんだ。ではまた夜に向かうよ」

そういって叔父は電話を切った。プー、プーと機械音が耳に流れてきた。




(´<_` )「9時か……何してあげられるだろう」

残り時間は8時間ほど、自分がやれることといえば飯を作ることぐらいだ。

(´<_` )「しかしエンターテイナーの才能がないのは少しばかり残念だな……」

弟者のいうエンターテイナーというものはどんなものかわからないがもっと面白い人間に生まれてきたかったらしい。

(´<_` )「愛という名の心に刻まれたしるしは〜♪」

挙句の果てに歌いながら昼食の準備を始めてしまった、時刻は11時半。




ξ゚听)ξ「さて……荷物も詰めたし、部屋の掃除もしたし……あとなにがあったっけ」

ツンは一週間使った部屋の掃除をして、自分の荷物をバッグにつめていた。
もうこの部屋、この家ともお別れなのだ。最低限度のことはしないといけないという衝動に駆られていた。

ξ゚听)ξ「いつ渡そうかなぁ……これ」

ツンのてには画用紙が握られていた、それもかなり大きい。
彼女なりの二人に対しての恩返しなのだろう、それ故タイミングもわからないでいた。

ξ;゚听)ξ「うーん、まあとりあえず帰る真際でいいかな」

そういって画用紙を部屋の壁に立てかけてリビングへと向かった。




時刻は12時

( ´_ゝ`)「やっぱ今日精一杯楽しいことするしかないかな……」

弟者が1時間近く前にたどり着いた結論に今更たどり着いた兄者だった。

( ´_ゝ`)「そうと! 決まれば! 早速! 行くか!」

妙に気合の入った兄者、思い立ったら即行動がモットーだ。
軍隊のような行進をしながらリビングへ向かっていった。




もちろんリビングに入ったときに弟者に殴られた。


(#)´_ゝ`)「いかい! いかいいかい!」

(´<_`# )「どこの池沼だ貴様」

ξ゚听)ξ「あの行進は……自分でおかしいと思いませんでした?」

( ^_ゝ^)「いや、全然」

(´<_` )「笑顔……ノーコメントでお願いしたい」

(丶´_ゝ`)「ガーン……頑張ったのに」

ξ゚听)ξ「流石に今のは……」

(  ゚_ゝ゚)「そこまで言うか……」

(´<_` )「わかったわかった、ほら飯飯」

(;´_ゝ`)「スルーがうまくなったな」

そんなこんなで昼食開始
夏といえば素麺、素麺といえば兄者というように瞬く間に昼食は消えていった。




( ´_ゝ`)「よし、何かしようか」

(´<_` )「するもんないぞ、ゲームぐらいしか」

ξ゚听)ξ「それでいいですよ、スマブラでもやります?」

( ´_ゝ`)「よしきた、今度こそ負けないで♪」

(´<_`;)「お前が意気込むんじゃないのか」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

\(^o^)/「ハーイ! 久シブリ! 解説ハコノ人生オワタト?」

( ゚д゚ )「こっちみるなでお送りs」

川 ゚ -゚)「面白そうだな、私も混ぜろ」

\(^o^)/「コレハビックリ! ミセス・クーガナンデコンナトコロニ!」

( ゚д゚ )「……」

川 ゚ -゚)「こっちみるな。まあまあ、解説を楽しもうじゃないか」

/(^o^)\「オーノー! 流サレテシマッタ!! ナンテコッタイ! だがそれがいい」

( ゚д゚ )「さて今回の3人のキャラは……あれ? なんか一人多くない?」




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

('A`)「やあやあ諸君、こんにちは」

( ´_ゝ`)「あれ、どうしたドクオ。振られたか」

(´<_`;)「いきなりそれはないだろう……」

('∀`)「いや、その逆だw」

ξ゚听)ξ(;´_ゝ`)(´<_`;)「へ? なんだって?」

('∀`)「まあ、つーさんと付き合い始めましたw」

(  _ゝ )「おし、もう一度大声で言ってみろ」





      ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨
   N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  `′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|  
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、   |  \      つーさんと付き合い始めたんだよ!
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >      俺がな!!  
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__  
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    /    
       l   `___,.、     u ./│    /_ 
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i   
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」 ))
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l
.     l.   |:.:.:.!';';';';';';';'|  /:.:.:.:!.|"'|.   l'  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
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 /イ  ,ィ/l/ |/ リuヽlヽト、 |   ゝ ,、.___,  \  >       ,       !  | ,ィ/l/ l/ uハlヽトiヽ. |
  イ /r >r;ヘj=:r‐=r;<ヽ│  「 ./       u \  |  ≧  , ,ィ/ハヽ\   |   |/゙>      <`K
  r、H   \rj h / }'|ト、   |./ ¬   ─ ヽ |  1 イ/./ ! lvヾ,.ゞ 、 ! |   \ 〉   /  |
 <u`ー-‐ベ!` ` ー-‐' >ルリ r|´゙ \ 、ヽ / '^vヽ _レ   \ヽ  /` h <    ヾi丶     u>
  ヾl.     fニニニヽ  u/‐'  <    "j     >h゙リ<   " }  `   >!リヾl u  iニニニヽ   /|
    ト、  ヽ.   ノ u,イl.    ヾ! v  ヾ__ v イ‐' ヾl   ヾ_  v ./'    ト、  、__丿u ,イ ト、
   ,.| : \  `ニ´ / ; ト、    ト.、u L_ フ , ' |.    ト、u ヾー `> /.|.   ,| ::\     / ; / \
-‐''7 {' ::   ` ー '  ,; ゝ:l`ー- ⊥:`ヽ. __ / ,' |    | :\   ̄ /,' ト、_ /〈 ::  ` ー '   ,'/   「
  /  \ ::       , '/  :|     `'''ー- 、 , ' '>-,、.._ノ ::  `ー '   /,.イ   \::     /      |
       ツン             弟者           兄者          3丁目のニダーさん




(´<_`;)「おい……つーさん頭大丈夫だよな? 変な薬飲ませてないよな?」

(;´_ゝ`)「まさかお前……色仕掛けを……」

ξ;゚听)ξ「いやそれは女がやるものであって……」

('∀`)「はっはっはwwww兄者悪いなwwwwお先だwwww」

(;´_ゝ`)「ちくしょう! 畜生! こんにゃく! 糸こんにゃく!」

(´<_`;)「おk、落ちケツ」

ξ;゚听)ξ「あんたら落ち着けよ……」




('A`)「よし、気を取り直してゲームしようぜ」

ξ゚听)ξ「そうですね、余計な邪魔が入るから……」

(´<_` )「全くだ……空気嫁」

( ´_ゝ`)「ぐはぁ……」

('A`)「おk、兄者に至っては方向違うぞ」

( ´_ゝ`)「仕方ない、俺サムス!」

ξ゚听)ξ「んじゃ今度はピチューで」

('A`)「ポケモンといえばミュウツーだ!」

(´<_` )「んじゃ俺は何にしよう……」




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

\(^o^)/「オー! コレハドクオクンジャナイデスカ! 」

川 ゚ -゚)「どく……お……?」

\(^o^)/「ゆとり乙。サテサテ今回ノ皆ノキャラハ?」

( ゚д゚ )「ドクオがミュウツー、ツンがピチュー」

川 ゚ -゚)「兄者サムスに弟者ドクターマリオか……」

\(^o^)/「相変ワラズノシュミノワルサダネ! ソレデハ開始!!!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


( ´_ゝ`)「おら、チャージショットだ!」

(´<_` )「なんの、純白のシーツをうけよ!」

('A`)「キノコー待て待てー、ん? なんか水色の弾が……ぎゃあ!!!」

ξ゚听)ξ「やった、トマトだ! あれれ〜? なんか白いのが飛んでるよ〜?」

( ´_ゝ`)(´<_`  ) 「流石だよな俺ら」




('A`)「ええい、ポケモン挟み撃ちだ!」

ξ゚听)ξ「合点承知!」

( ´_ゝ`)「何……? ロケット頭突きだと……? 軟弱な……とうっ!」

ξ゚听)ξ「かかった! いけええええ!!!」

('A`)「うおらっ、喰らえシャドーボール!!」

(;´_ゝ`)「馬鹿なぁぁぁぁぁあぁっぁぁぁ!!!!」

ξ゚听)ξ('A`)「流石だな俺ら」

(´<_`;)「専売特許だぞおい」

(;´_ゝ`)「まだだ……まだ生きてるぞ……」

('A`)「ちっ、崖につかまれたか」

(´<_` )「ほいっと」

(;´_ゝ`)「裏切り者おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」




(;'A`)「足払いはひでえよ……」

(´<_` )「勝てばいいのだよ勝てば! ってうおっ!?」

( ´_ゝ`)「地獄のそこから復活ぅぅぅぅぅ!!! 死ね死ね!!!」

('A`)人「裏切り者には死を……南無三……」

ξー凵[)ξ人「……」

(´<_`#)「お前ら戦えよ」




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

\(^o^)/「うあー……仕事仕事ってもうカメラまわってる!?」

( ゚д゚ )「二面性よくないですよ……とりあえずあれから何時間か粘った結果は……」

川 ゚ -゚)「ドクオがビリ、兄者3位、ツンが2位、弟者が優勝か」

\(^o^)/「ウーン、マタアイツノ勝チダネ! デハマタイツカアウヒマデ!」

( ゚д゚ )「それでは失礼します」

川 ゚ -゚)「ふぅ……忙しいな」

( ゚д゚ )「?」

川 ゚ -゚)「こっちみるな、なんでもないよ。では失礼」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




結局ゲーム続けて6時近くなってしまったころ。


('A`)「結局ビリかよwwwww」

ξ゚听)ξ「運がないのと弱いんですよ雑魚が!」

(;'A`)「……キャラちがくない?」

( ´_ゝ`)「気のせいだよ気のせい、飯食ってく? もう7時だし」

('A`)「おう、いいね。メニュー何?」

(´<_` )「ドクオ以外はスパゲティ、お前は葉っぱでも食ってろ」

(;'A`)「……やっぱ帰るわ」

(´<_` )「冗談だってのwwwwwもう少し待ってろ、作ってきてやる」

そういって弟者はキッチンに向かっていった。




少し静まり返った場にドクオが唐突に話を切り出した。

('A`)「そういえば……ツンちゃん今日帰るんだっけ?」

いつもより表情が暗く見えるのは気のせいだろうか。
ツンは何も答えない。

ξ゚听)ξ「………………」

('A`)「まあ答えなくてもいいよ、少なくとも悲しいし、寂しいんだろうし」

そういうとドクオはどこからか紙とペンを取り出し何かすらすらと書き始めた。
書き終えるとほいっといいながらツンに手渡した。

ξ゚听)ξ「これは……?」

('A`)「俺の住所と家、携帯の電話番号。暇あったら手紙なり電話かけるなりで連絡くれたらいいなということで」

たかが二回ほどしか遊んだことがないこの人はなぜこんなにも優しいんだろう、人の中に踏み込んでくるんだろう。
そういう考えがツンの頭を駆け巡った。しかしその考えは払拭された。
この一週間そういう人たちと過ごしてきたのだ。
少し目が潤んだのは気のせいだろうか、とりあえずそれを悟らせないようにした。




ξ゚听)ξ「……ありがとうございます」

('∀`)「どういたしまして、宿題ならいつでもみてやるよw」

( ´_ゝ`)「お前にそんな頭があるのかと小一時間(ry」

('∀`)「うるせえよwwww宿題ぐらいならできるわwwww」

ξ゚听)ξ「………………」

(´<_` )「おーい、飯できたぞー」

その弟者の呼び声にすかさず3人は反応してリビングへ向かっていった。
スパゲティの争奪戦になりテーブルが汚れまくって弟者とツンが怒った事以外は普通の夕食だった。






(´<_` )「ふぅ……もうこんな時間か」

夕食が終わるとドクオは帰っていった。
帰り際ツンに何か渡したようだがそれは二人の秘密ということで探らないことにした。
時刻は7時半、あと1時間半足らずでおじさんが迎えに来てしまう。
ここまで来ると流石に寂しさがこみ上げてきた。


ドクオが帰ってから数分たったころ。

ξ゚听)ξ「ちょっとリビングに来てもらえますか?」

ツンがリビングに来て欲しいと呼びかけてきた。



( ´_ゝ`)「ん、いきなり呼び出してどうしたんだい?」

もうすぐ別れということもあってか兄者もふざけというムードは出していない。

ξ゚听)ξ「まずは……話を聞いてもらえますか?」

(´<_` )「把握した」




ξ゚听)ξ「まずは親戚といえどいきなり一週間世話をしてくれと言われてすぐに了承してくれてありがとうございました。

今更だが本当に小学2年生なのかと思いたくなるような言葉遣いだ。
どんな教育を受けてきたのだろう……それが今更知りたくなってきた。

ξ゚听)ξ「自分の親とあまり接したことがなくて最初のほうは冷たい反応ばっかだったと思います」

ξ゚听)ξ「でもそんな冷たい自分とも暖かく接してくれて次第に少ずつ変われたかなと思いました」

ξ゚听)ξ「それから遊園地につれてってもらったり、ドクオさんともよく遊ばせてもらったりといろいろ楽しかったです」

ξ^竸)ξ「家族とか兄弟ってこういうものなのかなぁ……いいなぁ……とか思ったりもしましたw」

ξ^竸)ξ「家に戻ったら両親に妹か弟が欲しい、とでも言ってみますw」

ξ゚听)ξ「それと……自分としてはこの感謝の気持ちを形にして置きたかったので途中部屋に引きこもりになりました……そのときはすいませんでした」

ξ゚听)ξ「実を言うと……ずっとこれを書いてたんです」

そういってツンは大きな画用紙をテーブルの上に置いた。
まだ裏返してあるがうっすら背景の絵の具の色が見える。




( ´_ゝ`)「……これは?」

ξ゚听)ξ「自分の形に残す方法、といったら絵ぐらいしかないかなぁ……と思ったんで自分達3人を絵に残してみました」

そう言って画用紙を表にした。
そこには楽しそうに笑うツンと取っ組み合いをしている兄者と弟者、それに小さく困ってるドクオが書かれている。
背景の色は明るく、でも楽しく感じさせてくれるような色だった。

ξ゚听)ξ「印象に残った……というとこういう場面ばっかりだった気がするんでここを書きました」

ξ゚听)ξ「この一週間……本当にありがとうございました、いい方向に変われた気がします」

場が少し静まり返った。
そのとき、兄者が唐突にツンのところに行き抱き上げた。




( ;_ゝ;)「なんでだろうなぁ……嬉しいし寂しいし……なんかこうしたくなったよ……」

( ;_ゝ;)「俺さ……仕事してなかったんだよ、したくなかったんだよ……でもツンちゃんのおかげで就職間近なんだぞ……? 変われたのはこっちだよ……」

ξ;凵G)ξ「……そう……ですか……役に立てたならよかったです……」


(´<_` )「……」

二人はわんわん泣き始めた、悲しいのは自分も同じだけどできれば強がりたい。
実際目は潤んでいるんだがなんとか留めていた。
二人は30分ぐらい泣き止むことはなかった。




ξう听)ξ「最後に見苦しいところ見せてすいませんでした……」

( う_ゝ`)「子供はしっかり泣くときは泣かなきゃだめなんだぜw」

ξ゚听)ξ「……ありがとうございます。



(´<_` )「あ、そうだ。ツンちゃんこれ持ってって」

ξ゚听)ξ「紙……? 何書いたんですか?」

(´<_` )「ここの住所、兄者と俺の携帯と家の番号。
       それと一応俺と兄者とドクオのアドレスも書いておいた。
おじさんにパソコンあるか聞いてごらん、きっとつかわせてくれるから」

ξ゚听)ξ「最後までいろいろとありがとうございます」

(´<_` )「いやいや、暇になったら連絡頂戴ね」

( ´_ゝ`)「君の応募を待ってるZE!」

(´<_` )「戦隊物の抽選か」




「相変わらず〜ギターを離さずににいるんだよ〜♪」


(´<_` )「おっと、おじさんかな。もしもし」

      「やあ、家の前にいるから出てきてもらえないかな?」

(´<_` )「把握した、んじゃ待っててよ」



(´<_` )「家の前にいるってさ……行こうか二人とも」

( ´_ゝ`)「把握した」

ξ゚听)ξ「わかりました」




どこから見ても高級な車が家の前に止まっていた。
  _、_ 
( ,_ノ` )y━・~「やあ、悪いね。いきなり二人に一週間世話任しちゃって」

(´<_` )「いえいえ、こっちも楽しかったし大丈夫です」

  _、_ 
( ,_ノ` )y━・~「じゃあ……帰ろうか、ツン」

ξ゚听)ξ「うん……」
  _、_ 
( ,_ノ` )y━・~「ここに来たかったらいつでもいいなさい、母者に頼んでおくからね」

ξ゚听)ξ「……ありがとう!」

ξ^竸)ξ「じゃあね二人とも!」

( ´_ゝ`)「おう、いつでもきていいからな」

(´<_` )「年始に来ればお年玉だって用意しておくぞ」

そうしてツンは車に乗り込み流石家から走り去ってしまった。
窓から顔を出して見えなくなるまで手を振ってくれていた。




  _、_ 
( ,_ノ` )y━・~「ツン、楽しかったかい?」

ξ゚听)ξ「うん! 楽しかったよ!」
 
  _、_ 
( ,_ノ` )y━・~「それはよかった、あの二人に任せてよかったよ」

ξ゚听)ξ「あ……そういえばうちにパソコンってある?」

  _、_ 
( ,_ノ` )y━・~「ああ、あるけど使いたい? 新しいのが欲しければ買ってもいいけど」

ξ゚听)ξ「いや、あるのでいいよ? 使えるでしょ?」

  _、_ 
( ,_ノ` )y━・~「まあ2年ぐらい前のだしね、帰ったらアドレス作ってあげるよ」

ξ゚听)ξ「……できるだけ早くね」

  _、_ 
( ,_ノ` )y━・~「わかったよ、じゃあゆっくりおやすみ。疲れてるだろうし」

ξう凵[)ξ「結局なんでもお見通しか……恐ろしい、おやすみ……」








( ´_ゝ`)「……行ってしまったな」

(´<_` )「ああ……兄者、一つ言いたいことがある」

( ´_ゝ`)「……なんだ?」

(´<_` )「仕事探せ」

( ´_ゝ`)「……把握してる」


7日目終わり


おまけ、作中に登場したポルノグラフィティの楽曲一覧。
(´<_` )「愛という名の心に刻まれたしるしは〜♪」→リンク

「相変わらず〜ギターを離さずににいるんだよ〜♪」→ダイアリー00/08/26

「僕ら二人だけで暖めたストーリー♪」→冷たい手〜3年8ヶ月〜(エピローグに出てくるよ)



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