('A`)と川д川は付き合ってはいないようです
  最終話 お題「修羅場」「交換日記」の前編


いつも君は泣いていた。

すぐ泣く君をみんな面白ろがってからかうからだ。

だから僕は、「あぁ、僕がこの子を守ってあげなきゃいけないんだ」って幼いながらに思ったんだ。

それに君は可愛かったし、優しかったし、君以上の女の子がこの世に存在する訳がないと思ってた。

中学生になってもその気持ちは変わらなかった。

理想の女の子像もあったけど、まぁ、理想と現実は違うし、第一に僕が君以外を愛する訳がないって本気で思ってた。

だけど、幼稚園から一途だった僕の恋心はあっさりと砕かれたんだ。


从 ゚∀从『ははははーいんりひっひっwお前やるじゃんw』

たった一回だけ、出会ったその美少女に。


だから、今、目の前にある現実を僕は。



川д川「もう、いいんですよ、ヒッキー君。」



僕は、どういう気持ちで、どうやって対処すればいいんだろう。

ねぇ、ハイン、君ならどうする?








  (-_-)と从 ゚∀从は付き合っていないようです。






僕は君に出会ったあの日を毎日のように思い出す。

あの日、もし、僕がシベリア高校の文化祭に行かなかったら。

もし、君が来なければ、と。




(;-_-)『はぁ!?シベリア高校の文化祭一緒に行こうって言ったじゃん!』

川д川『すいません、他に用事が出来てしまったので。』

(;-_-)『中学三年生、たまにの息抜きは大事だよ!?』

川д川『まぁ、そうですね。』

(-_-)『だから行こうよー』

川д川『まぁ、用事があるので。では。』

バタン

(-_-)『…。』

(-_-)『仕方ない、モララーと行こう…。』



ワイワイ
ガヤガヤ

( ・∀・)『高校の文化祭とか初めてだわぁ』

(*-_-)『僕もだよ、すごいね』

( ・∀・)『シベリア高校入りたくなったわ』

(*-_-)『貞子もシベリア高校狙いなんだよ!3人で頑張ろうよ』

( ・∀・)『その貞子ちゃんに文化祭デート断られちゃったけどね、ヒッキーは。』

(;-_-)『うるさいなぁ…!ってか、貞子も貞子なんだよ、僕より大事な用ってなんだよ…』

( ・∀・)『やんでますね、相変わらず。』

(-_-)『通常運転だよ…。あー、もう、イライラしてきた…。もし、男と会ってたらどうしよう…。貞子に言い寄る男子はみんな半殺し…』

( ・∀・)『親友がこわい。』

(-_-)ブツブツブツ

( ;・∀・)『…あ!ほら、ヒッキー!あれみろよ、あれ!』

(-_-)『え…?』



从;゚∀从『えぇ!?なんでだよ、ドックン!シベリアの文化祭行こうって言ったじゃん!』

('A`)『悪いな。お前と違って俺は勉強しなきゃシベリア高校になんか入学できねぇんだわ』

从 ゚∀从『大丈夫だよ、ドックンなら。いこうよー』

('A`)『無理だ、じゃあ。』

バタン

从 ゚∀从

从 ;∀从『んだよ、ドックンのバカあぁあ!』


('A`)ハァ『(…一緒の高校入りたいからだ、ばか。)』



ワイワイ
ガヤガヤ

从 ゚∀从『…1人で来ちまった。』

从 ゚∀从『って、ドックン酷い。俺の相手してくれないとかんなの。』

从 ;∀从ブワッ


オー
スゲーナ
ヤメテー!


从 ゚∀从『ん?』



パンッ

(-_-)『よし、またゲット。』

\(;^O^)/『賞品がなくなっちゃううう!女子にてぃうんてぃうんされちゃうのおぉぉ!』

( ・∀・)『お前射的本当に上手いよな』

(-_-)『まぁ、ね。』

『おい、そこの射的やってるアンタ!』

そう、これが、この射的が。

(;-_-)『え、僕?』


僕と、彼女の出会いだ。



从 ゚∀从『俺と勝負しな!!』




(-_-)

僕には理想のタイプがあった。
それはまさに、貞子とは真逆。

明るくて優等生キャラなんかじゃなく、バカで男っぽい女の子。

で、見た目は銀髪とか片目隠してるとかそんな感じ。

理想と現実は区別ついてたし、第一こんな女の子存在しないと思ってた。だけど…

从 ゚∀从

そう、まさに、目の前の彼女、いるじゃん、現実に。
なんだろ、理想が具体化しちゃったのかな?
あまりにも理想通りすぎるんだけど。

(-_-)『僕の負けです、いろんな意味で。』

从; ゚∀从『は!?』


(-_-)『あぁ、いや、うん、どうせ今射ったって全然当たりませんよ』

从;゚∀从『な、なんでだよ!俺は憂さ晴らしに勝負したいんだよ!』

( ・∀・)『ヒッキー、やってやれよ。美少女の誘いを断るのは紳士じゃないぜ?』

(-_-)『…まぁ、いいけど。』

从 ゚∀从『うっし、じゃあ、十発中、何個人形がとれるか勝負な』

(-_-)『あぁ、うん、何でもいいよ。』

( ・∀・)『ちなみに、勝負なら何か賭けるの?』

从 ゚∀从『んー、そうだな…。』

从 ゚∀从『お前らが勝ったら、俺が一緒に文化祭まわってやる。ついでに、俺に奢らせてやる。
で、お前らが負けたら、俺と一緒に文化祭まわって貰うぜ。勿論、俺に奢ってもらう!』


(-_-)『(理想の女の子と、一緒に文化祭…)』


(-_-)『ふっ、君には悪いけど、負けられないな。』

从 ゚∀从『どうだろうなぁw』


(; ・∀・)『(あれ?…なんか賭けの内容が可笑しくね?)』





从 ゚∀从『いくぜ!』

(-_-)『よーし』

パンッ

パンッ

パンッ…




( ・∀・)『…まぁ、まさか、勝負がこうなるとはね。』


从 ゚∀从『ははははーいんりひっひっwお前やるじゃんw』

(-_-)『君もねww』






( ・∀・)『…まさか、お互い十発中十発、全部はずれるとはね』


从 ゚∀从『いやぁ、俺射的は大の得意なんだが、今日は全然だめだったわw』

(-_-)『僕もだよw絶対勝とうと思ってたのにw』

( ・∀・)『まったく、引き分けの場合はどうするんだい?』


从 ゚∀从『しゃーねーから、奢りはなしにしてやるよ。』

(-_-)『それはありがたいね。』


* * *

从 ゚∀从『うへ、もうこんな時間か。』

(-_-)『楽しい時間はあっという間だよね』

( ・∀・)『その言葉最初に言った奴は本当に天才だよな』

从 ゚∀从『…お前らさ、シベリア高校受けんの?』

(-_-)『まぁ、第一志望だね』

( ・∀・)『一応。』

从 ゚∀从『俺はスポーツ推薦でここに入るんだわ、お前絶対シベリア高校来てくれよ!』

(-_-)『だってさ、モララー。勉強頑張って入らなきゃね!』

( ・∀・)『だな、こんな面白い奴いるなら入らなきゃ。』
从 ゚∀从『…んじゃ、俺、家こっちだから。お前らとまた会えること楽しみにしてるぜ。』

(-_-)『うん、4月に会おうね!』



( ・∀・)『なぁ、ヒッキー…』

(-_-)『ん?』

( ・∀・)『あいつお前にだけシベリア高校来てほしいって言ってたよな。』

(:-_-)『え?そんなことないだろ』

( ・∀・)『…まぁ、そんなことよりさ。』

(-_-)『ん?』

( ・∀・)『貞子ちゃんも同じ学校だったらあんまりあの子と関われないかもな。貞子ちゃん、お前にべったりだし。』

(-_-)『…あー』




その時、人生初めて貞子を邪魔に感じた。



でも、僕の根本的な部分はやっぱり貞子で。

(-_-)『でさ、そのシベリアで会った女の子さぁ…』

川д川『…ヒッキー君、その話何回目ですか?』

(-_-)『あれ?話したっけ?』

川д川『はぁ…。』

僕は貞子が嫉妬するのをしっていて、ハインと出会った時の話を毎日のようにした。
貞子が一緒に文化祭行ってくれなかったから、僕は理想の女の子に会っちゃったんだよ?なんて、当時は思っていた気がする。

まぁ、好きな人はいじめたくなる中学生が考えそうなことだと今になって思う。





从*゚∀从『それでな、文化祭であった奴がすげー面白くてさ!危うく惚れそうになった!だから、きっとドックンも仲良くなれるよ!』

(;'A`)『…なぁ、洗脳かなんかなのか?毎日聞かされると逆に仲良くなれない気がしてくる。』


从 ゚∀从『洗脳?』

('A`)『あー、だから、嘘を本当の事かのように思わせることだよ。』

从 ゚∀从『ふぅん。それって、自分にも効くの?』


('A`)『…まぁ、効くんじゃないか?気は持ちようって言うしな。』


从 ゚∀从『そうか』


从;゚∀从『(「危うく惚れそうになった」って、毎日言ってるせいか本当に惚れかけてるんじゃないかと思って来たのは洗脳のせいなのかな…。)』

从 ゚∀从『なぁ、日が経つに連れて洗脳の効果って強くなるのかな』

('A`)『毎日やってりゃそうなるんじゃねぇの?』

从;゚∀从『そっか』


('A`)『…?』



毎日ハインの話をして、貞子をヤキモチやかせて楽しんでた僕だけど、まぁ、僕的には結局は貞子と同じ学校へ行って、あの女の子とは関わりもしないで今まで通り貞子を守る人生を歩むもんだと思ってた。
というか、その未来を信じて疑わなかった訳なんだけど…。


(;-_-)『は?え?え?あれ、なん、これ、ミス?ミスだよね?この合格発表者の掲示…!』

( ;・∀・)『…。』

川д川『…残念ながら、私は落ちてしまったようですね。』


予想外の事が起きた。
貞子がシベリア高校を落ちた。


(;-_-)『え、いや、嘘だよ、こんなの…』

( ;・∀・)『おい、ヒッキー、落ち着け…。』

川д川『…まぁ、いいんじゃないですかね。どうせ学校は隣なんですし。』

(;-_-)『ぼ、僕と学校違うんだよ!?』

川д川『まぁ、でも、何とかなりますよ。』

予想外だった事は、
貞子があまりショックを受けて居なかった事。
そして、あまりのショックに熱をだして寝込んだ事だ。あ、勿論僕が。




从 ゚∀从『…え?』

('A`)『すまん。』

从 ゚∀从『…うそだろ?』

('A`)『いや、事実だ。』

('A`)『俺は、シベリア高校を落ちた。』

从 ゚∀从『…そっか、ドックン頑張ってたのな。ドックンでも落ちるような高校なんだ…、シベリアって。』

(;'A`)『…あぁ、そう、だな。』

从 ゚∀从『そんなとこ、俺がいくのかぁ…。』


从 ゚∀从『(ドックンが落ちるなんて、あんなに頑張ってたのに。…あぁ、でも、俺どうかしてるわ。)』

从 ゚∀从『ドックン、お疲れさま、ドックンは頑張ったよ』

('A`)『…ありがとう』

从 ∀从『(ドックンが落ちたことより、文化祭で会ったアイツの合否の方が心配だなんて。)』



そして僕はシベリア高校に入学後、ハインと再会。
誰が見てもナイスコンビだ。
だけど最近…

(-_-)「…はぁ」

川д川「どうしたんですか?ヒッキー君」

(-_-)「最近親友が冷たくて…」

そう、最近ハインが冷たい。今までこんな事はなかった。
モララーに相談しても、「え?普通じゃね?」と返された。だけど、明らかに冷たくなっている。


川д川「冷たくって、どんな感じに?」

(-_-)「メールの数が減ったりとか…。1日千件が九百件になったんだ…。」

川;д川「充分多いかと…。九百件とかどうすればそんなにメール出来るんですか…。」

(-_-)「後は電話もしなくなったし…」

川д川「なるほど…。
あ、ヒッキー君、交換日記もやって無いんですか?」

(-_-)「あー、それは毎日やってる。課題みたいなもんだし」


そう、この交換日記も僕とハインがナイスコンビになる手助けになった物だ。




( ФωФ)『やぁ、新入生諸君。我輩は君達の担任、杉浦ロマネスクなのである。担当科目は国語である。これから一年、よろしくなのである。』

ヒソヒソ
( ・∀・)『ネコのような先生だな…。』

(-_-)『確かにw』


( ФωФ)『えー、君達も知っている通り、シベリア高校は歴史ある学校なのである。歴史が有るという事はつまり、昔ながらの伝統もあり、それを君達にもやって頂く。』


エー

ダリー

ザワ…ザワザワ…

( ФωФ)『なぁに、簡単な事だ。交換日記を付けるだけなのである。』


(; ・∀・)『え、交換日記ですか…?』

( ФωФ)『まごうことなき交換日記なのである。』


( <●><●>)『何で伝統行事で交換日記を?』

( ФωФ)『まぁ、一番の理由は生徒同士の繋がりを深めるためである。今は携帯があるから皆が交換日記を馬鹿にする気持ちも分かるのである。
だけど、やってみると交換日記もなかなか悪い物じゃないと思えるから気楽にでいいから取り組んで欲しいのである。』

( ・∀・)『交換日記と言うことは、相手が必要ですよね?相手はどう決めるんですか?』

( ФωФ)『くじ引きなのである。ちなみに、この交換日記のパートナーは3年ずっとかわらないのである。』

(;-_-)『ってか、3年間やるんだ』


( ФωФ)『あ、後この行事は学校の七不思議の一つに入っているのである。男女がパートナーになったら、その2人は付き合うとか、同性同士がパートナーになったら親友になるとか。』


(*‘ω‘ *)『まぁ、交換日記3年間もやってりゃ、そうもなるっぽ…』


( ФωФ)『ちなみに、我輩はこの交換日記のパートナーになった女子と結婚したのである。』

 _  ∩
( ゚∀゚)彡『先生!俺、ビロードちゃんと結婚したいです!だから是非ビロードちゃんとパートナーに!』

( ФωФ)『よく言った!しかし、くじ引きだから我輩の一存じゃ決められないのである。男なら自分の力でクジを引き寄せるのである!長岡の気持ちはきっと稚内にも伝わっているはずなのであるから!』

 _ 
( ;∀;)『うおおお!ロマネスク先生!俺、先生についていきます!』


(*‘ω‘ *)『うひょー、クラス内で堂々と告白とはやるっぽね、ビロード、どーするっぽ?』


( ><)zZ

(*‘ω‘ *)『…長岡、哀れな奴だっぽ。』


( ФωФ)『では、早速クジを引くのである。出席番号順なのである』

(-_-)『三番か…』

( ・∀・)『俺は十三番だったわ、不吉だ…』

ワーワー
アッー
ギャー
ナンデコイツナンダー

从 ゚∀从『…。』

(-_-)『高岡、どうしたの?』

从 ゚∀从『あ、小森か。いや、なんか、みんな同じ中学出身者いるから羨ましいなぁと…。俺、幼なじみ落ちちゃったからさ。』

(-_-)『…僕も幼なじみ落ちちゃったんだ、でも隣の学校なんだけどさ。』

从*゚∀从『え?まじで?俺の幼なじみも隣の学校だよ』

(*-_-)『え、本当に?凄いね!もしかしたら幼なじみ同士で仲良くなってたりしてw』

从*゚∀从『ちょwそれはないだろw』





川д川『くしゅん』('A`)


( <●><●>)『私は八番ですか…。長岡君は九番みたいですよ、ビロード。』

( ><)『じゃあ八番とってくるんです!くじ運だけはいいですから、僕!』

(*‘ω‘ *)『十三番っぽか。』

( ・∀・)『あ!俺と一緒の番号だ!よろしく、愛媛さん。』

(*‘ω‘ *)『よろしくだっぽ。』


(-_-)『モララーは相手決まったみたいね』

从 ゚∀从『じゃ、クジ引いてくるわー』


从 ゚∀从『小森、お前何番だっけ。』

(-_-)『三番だよ』

从*゚∀从『はーいんりひっひっひっ!おんなじだなw』

(*-_-)『え、本当に!?僕たちナイスすぎるでしょw』

从*゚∀从『おう、俺らナイスなコンビだぜ!』

(*-_-)『うん、ナイスコンビだね!』


こうして、僕たちはこの交換日記を通じてますます仲良くなった。



川д川「その交換日記の内容はどうなんですか?
冷たくなったりとかしてるんですか?」

(-_-)「え、あ、うーん。どうだろ、読む?」

川д川「読んでもよろしいなら。」

(-_-)「はい」

川д川「どうも。」
パラ…パラ…


(-_-)「あぁ、そう言えばさ、今日は貞子に言いたい事があったから家に来てもらったんだけど」

川д川「今、交換日記読んでるんですが…」
パラ…パラ…


(-_-)「あぁ、読みながらでいいよ。」

川д川「そうですか」
パラ…

(-_-)「昔約束した十八歳になったし、僕と結婚しよう、貞子。」


川д川「…。」

貞子の交換日記をめくる手がとまった。


川д川「あのですねぇ…。そういう幼稚園の時の話を持ち出すのはどうかと…」

(-_-)「僕は今でも貞子が好きだよ。貞子だって僕の事好きでしょ?」

川д川「…そりゃ、幼なじみですから。」

(-_-)「そういうんじゃなくて、恋愛対象として。」

川д川「…。」

(-_-)「知ってるんだよ?貞子は僕が貞子以外の女子と喋っていると、1人でタロット占いをして、僕とその女子との相性調べたりしてヤキモチをやいていたのを。」

川д川「…ヤキモチ妬いてたの分かってて他の女子と喋ってたんですか?」

(-_-)「まぁ、そうだね。」

川д川「もしかして、その為だけに性格変えたんですか…?」


(-_-)「全ては貞子を守る為に、だよ。」



昔の僕ときたら、まぁ、全然喋らないわ、外で遊ばないインドアで根暗な奴だった。
貞子を守る時も、皆にからかわれてる貞子の手を黙って引っ張って逃げるだけの奴だった。

だけど、それじゃいけないと思った。
問題解決のために何をするべきかと、僕は考えに考えた末、性格を変える事にした。

僕が明るくなって、社交的になれば僕が仲良い貞子だってからかわれたりしなくなるだろうと考えたのだ。

それに僕が女子と仲良くなれば、必然的にその女子達も貞子と仲良くしだす。

まぁ、この考えは見事成功し、中学では貞子はからかわれたりしなかった。

(-_-)「だから、結婚して僕が貞子を守るのは当たり前だろ?」

川д川「…ヒッキー君」

(-_-)「さぁ、貞子。
結婚式場について話あおうよ。」

川д川「結婚するならせめて就職してからでしょ…常識的に考えて…。」

(-_-)「…今じゃなきゃ、だめなんだ。」

川д川「…高岡さんを諦めなきゃいけないからですか?」

(;-_-)「…は!?」

な、なんで貞子がハインの事しってんだ…!?


川д川「垂眉君がケーキ屋さんで働いてるんですよ。それで、可愛い女の子がヒッキー君の誕生日ケーキを買いに来たらしくて。それで、その誕生日ケーキを予約してた名前が高岡さんだったらしいんですよね」

…ショボン、あいつ…。
個人情報ベラベラと…。

川д川「まぁ、適当にさっきの発言したんですけど。どうやら図星みたいですね」

(;-_-)「ちがっ…!」


川д川「いいですよ、ヒッキー君。私はヒッキー君の望み通りにしますよ。」

(;-_-)「え…?」

川д川「私、ヒッキー君の言う通り、ヒッキー君の事好きですから。」


ズキン

(;-_-)「さだ、こ…。」


(;-_-)

胸が苦しい。
確かに僕は貞子が好きだ、大好きだ。
ただ、ハインも好きだ、いや、もう抑えられないぐらい好きだ。
「僕は貞子を守らなきゃ」と思って今までずっとハインを友達だと思いこんで過ごしてきた。
でも、高校卒業したら僕とハインは別々の大学。
ハインは可愛いから大学なんて行ったらすぐに彼氏ができるだろう、そう思い、映画に一緒に行った日に告白しようかとも思った。
でも、僕は意気地がなかった、性格を変えたって言ったって根本は昔からかわらない。
でも、いつか告白しよう、思っていた矢先…






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