【第一話】
ミ,,゚Д゚彡「やっとクリスマスだな」
雪の中、肩で風を切って現れたのはフサギコ。
頭の悪いサンタです。
lw´‐ _‐ノv「……」
フサギコの体を見つめ、やはり眠そうな目をするシュー。
とても可愛く、更に美しいトナカイです。
ミ,,゚Д゚彡「やっぱ寒ぃな。サンタでも寒ぃな」
サンタなのに、寒がっています。
lw´‐ _‐ノv「……」
シューはやはり、フサギコの体を見つめます。
ミ,,゚Д゚彡「よし、じゃあソリに乗って、行くか」
lw´‐ _‐ノv「待って」
ミ,,゚Д゚彡「ん? えっなにこれソリがめっちゃ冷たいお尻がキュってなるキュって」
lw´‐ _‐ノv「服、着て」
ミ,,゚Д゚彡「……あっ俺、全裸だった雪の中で全裸だった寒い寒い死ぬシュシュ助けて」
lw´‐ _‐ノv「助けない」
ミ,,゚Д゚彡「えっ」
lw´‐ _‐ノv「雪に埋もれろ。もう雪崩とかに巻き込まれて全身えらい事になれ」
シューの喋り方はとてもゆっくりとしたもので、穏やかな優しい声も相まって、ある人は眠くなると、またある人は落ち着くと、言います。
ミ,,゚Д゚彡「やだこのトナカイこわい」
フサギコは、恐怖しましたが。
直後、まるでシューがその未来を引き寄せたかの様に、フサギコの後ろから大量の雪が流れてきました。
lw´‐ _‐ノv「ばいばい」
言って、シューは少しだけ雪に足跡をつけ、徐々に浮いて、そして空を翔けます。
ミ,,゚Д゚彡「えっどこ行くのシュシュっていうかなんか後ろからドドドって聞こえるなにこれジョジョの――」
シューに見放されたフサギコは、あっという間に雪崩に飲まれてしまいます。
頭からドドド。
背中からドドド。
口の中に雪、雪、雪。
雪がのどちんこをつんつん、つんつん、つんつん。
咳き込む暇もなくつんつん、つんつん、つんつん。
さらに、大きすぎてデンジャラスな雪の固まりが、全裸のフサギコの股間にそびえ立つマッチ棒に直撃しました。
「ぷぎゅ」
一瞬あがったそんな悲鳴も、ドドドという音に掻き消されて――
lw´‐ _‐ノv「あ、流れ星さん」
空を翔けるシューは。
lw´‐ _‐ノv「競争しよう。負けないぞ」
流れ星さんと、競争をしています。
lw´‐ _‐ノv「負けた。流れ星さんはやい」
シューは一匹、のんびりと空を翔けていたのでした。
【第一話:サンタが雪に埋もれた日。トナカイは可愛かった】
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