主な登場人物

  本体:( ^ω^)ブーン
スタンド:(`0ω0´)ビートルズ
能力:?

  本体:('A`)ドクオ
スタンド:(-Ψ-)ニルヴァーナ
能力:触れたものを透明にする能力

  本体:ξ゚听)ξツン
スタンド:州σДσ)スリップノット
能力:いかなる物質をも縫い合わせる能力

  本体:<ヽ`∀´>ニダー
スタンド:(  ゚月゚)マン・オン・ザ・ムーン
能力:月を基準に重力を操作する能力

  第四話「ゲームは拳よりも強し」



金曜日 19:25
VIP高校校舎、とある教室。

<ヽ`∀´>「はぁ…」

ニダーは誰もいなくなった教室でスタンド使いの痕跡を捜索していた。

<ヽ`∀´>「あのガキ共、必ず復讐してやるから待っていろニダ…」

ブーン達との戦いからほぼ二日が経ち、体が動くようになるまでに、丸一日を費やしながらも
強靭な生命力でニダーは本来の任務に戻っていた。

<ヽ`∀´>「しかし、昼間に来ることが出来ないとはいえ、誰もいない学校での捜索は
      あまりに不毛ニダ…痕跡も見つからないし帰るニダか…」

ニダーが学校を後にしようと捜索中の教室から廊下へと出ると、廊下の暗闇の奥で何かが動いた。

<ヽ`∀´>「ん…」

しばらくその暗闇の奥を睨みつけるように観察する。

<ヽ`∀´>「気の、せいニダか…」

ニダーが暗闇から視線を外そうとしたところで暗闇から誰かが立ちあがった。

<ヽ`∀´>゚月゚)「誰ニダ!」

ニダーは素早くスタンドを出現させ、臨戦態勢に入る。

(     )ゴゴゴゴゴゴ…

(     )「……オ前モ、”ソレ”ヲ持ッテイルノカ」

暗闇の中に立つ男の顔はニダーには見えない。

<ヽ`∀´>゚月゚)「ようやく三人目のスタンド使いニダか!しかも一人とは!」

(     )「”三人目”?」

(     )  )ズズズ…

暗闇の中に立つ男の背後にスタンドが浮かび上がった。

<ヽ`∀´>「!…ほう、あの二人よりはやれるようニダね」

(     )  )「詳シク教エテモラオウカ、ソノ二人ノ事、オ前ノ事…」

暗闇の中に立つ男が一歩、暗闇の外へと出る。

<;ヽ`∀´>「な!なんだ…その、能r―――ッ!」

その時にはもう遅かった。
ニダーはその日を境に行方不明となった。

スタンド使い、ワカッテマスとの戦いから二日後の土曜日、ブーンの家。

( ^ω^)「じゃあブーンは二枚捨てるお…」

('A`)「ん、俺も二枚…」

( ^ω^)「じゃあいくお〜…オープゥーンッ!!」

( ^ω^)「ブーンはスリーカードだお!」

('A`)「ほい、フラッシュ」

( ;゚ω゚)「ぬおー!また負けたおー!」

('A`)「はい毎度ありー」

そう言いながらドクオはカードの山の横に置かれていた百円玉をスルリと拾い上げ、
自分の財布の中へとしまいこんた。

( ;^ω^)「これで十二連敗…総額1200円の損益が発生したお…」

('A`)「まぁ、今度食堂で好きなの奢ってやるよ」

( ^ω^)「おぉ…ドクオ優しいお!ありがとだお!」

('A`)「おうおう(まぁ元はお前の金なわけだが)」

ξ゚听)ξ「アンタ達、会議はもう終わったわけ?」

そんな二人のやり取りを黙って見ていたツンが口を開いた。

( ;^ω^)「あ、えーと…まぁある程度は…」

('A`)「まぁこれ以上は何もわからんしな」

ξ゚听)ξ「はぁ…アンタ達、事の重大さわかってないの?」

('A`)「勿論わかってるよ、でもこれ以上は調べようがない、だろ?」

ξ゚听)ξ「それは、そうだけど…姿勢の問題よ」

('A`)「…(マンドクセ…)」

( ^ω^)「じゃあひとまずわかったことを纏めるお」

ブーンは机の上に無造作に置かれていた数学の残念な答案用紙を裏返し、
その余白に”わかったこと”を書き込み始めた。








( ^ω^)「こんなとこだお?」

('A`)「まぁ、そんなとこだな(ひらがな多いな…)で問題は…」

ξ゚听)ξ「4と5ね(ひらがな多いわね)」

('A`)「その通り、5についてはほぼ確定と言ってもいいだろう、ワカッテマスが
   発現したのも飛行機事故の後と日付は合致するしな。」

( ^ω^)「で、何が問題なんだお?」

ξ゚听)ξ「アンタが学校で聞いたんでしょ?『何人かが怪我をした』って。」

( ;^ω^)「! つまりブーン達以外のスタンド使いが学校にいるってことだお…?」

('A`)「あぁ、しかもワカッテマスは学校の生徒では無かった。
   つまりこのヴィプ王町に複数のスタンド使いが生まれた可能性があるってことだ。」

( ;^ω^)「そ、それは大問題だお…」

('A`)「まぁ全員が全員ワカッテマスみたいな馬鹿で無ければ
   俺達みたいに共闘することも可能なわけだ」

( ^ω^)「おぉ、なるほどだお!」

ξ゚听)ξ「でも4だけは、そうは言ってられないのよ。」

('A`)「あぁ、ハナから俺達の命を狙ってきてる。」

ξ゚听)ξ「この前の朝にアンタ達が戦ったヤツね?」

('A`)「あぁ、アイツはスタンド使いが多くいてはならないと言った。
   それについては俺も賛成だ、だがそのせいで俺達が粛清されるってのはご免だ。」

( ;^ω^)「うんうん」

('A`)「それについての対策は俺達がなるべく行動を共にする、っていう解決策くらいしかねぇな…」

ξ゚听)ξ「まぁ…そうね」

( ^ω^)「大丈夫!ブーン達が一緒にいれば負けないお!」

('A`)「まぁ、そうだな…俺達二人でも退けられたんだ。
    でもスタンドってのは未知な部分が多すぎる。油断はするなよブーン?」

( ;^ω^)「わ、わかったお…」

ξ゚听)ξ「じゃあ私そろそろ帰るわね」

( ^ω^)「えっ、じゃあ送っていくお!」

ξ*゚听)ξ「べ、別にいいわよ!」

('A`)「(俺は途中までツンと帰り道が一緒だが…まぁいいか)送ってもらえよ、ツン」

ξ*゚听)ξ「はぁ?!ア、アンタが送ってもらいなさいよ!」

('A`)「俺はいいよ、家近いし。な、ブーン?」

( ^ω^)「そうだお!送っていくお!」

ξ*゚听)ξ「帰りはアンタが一人になるじゃない!」

( ^ω^)「大丈夫!」

ξ*゚听)ξ「こ、根拠は何よ!」

( ^ω^)「大丈夫!」

ξ゚听)ξ「だ、だから根拠…」

( ^ω^)「大丈夫!」

ξ゚听)ξ「…」

('A`)「まぁ俺らの中で一番戦闘向きなスタンドはブーンのだ、大丈夫だろう。」

ξ゚听)ξ「…じゃあ、家に着いたら連絡しなさいよ」

( ^ω^)「お?」

ξ*゚听)ξ「何かあってからじゃ遅いんだからちゃんと帰れたのか連絡してって言ってんのよ!///」

( ^ω^)「わかったお!じゃあツン行くお!」

ξ*゚听)ξ「う、うん…///」

('A`)「おう、じゃあ解散ってことで」

そう言ってドクオが立ち上がり、ブーンとツンもそれに続くように立ちあがった。

('A`)「何かあったらお互いにすぐ連絡しあうこと、OK?」

( ^ω^)「オッケー!」

ξ゚听)ξ「わかったわ」

('A`)「んじゃお先にどーぞ」

ξ゚听)ξ「ん、ありがと」

ツンを先に部屋から出し、ドクオは部屋から出る間際にブーンにこっそりと耳打ちした。

('∀`)「(ま、お膳立てはしてやったんだから、ツン頑張れよ)」

(;*^ω^)「(ちょww頑張るとか何をだおwwマジ意味わかんないしwww
      ただ送るだけだしwwマジワロスなんですけどワロスwww)」

('∀`)「はいはいw」

ξ゚听)ξ「?」

なかなか部屋から出てこない二人を不思議に思ったのか
ツンが扉から顔だけを覗かせ、二人を覗き込んだ。

('A`)「ほれ、さっさと行け」

ドクオに背中を押され、ブーンは部屋から押し出される。

('A`)「じゃあまた月曜に学校で」

( ^ω^)「うんバイバイだおー!ツン行くお!」

ξ*゚听)ξ「えぇ///」

そう言ってブーンとツンは二人でツンの家へと向かって行った。

('A`)「ま、俺もその方向なんだけど…空気読んでやるよ」

そうポツリと呟いてドクオは普段とは違う道で家路に着いた。

そしてそのまま三人に何かが起こるわけでも無く、時間は経ち、登校の日を迎えた。

そして更に時は経ち、三時限目の終わり、休憩時間。

('A`)「で、どうなったんだよ?」

次の授業のための数学の教科書をカバンから取り出しながらドクオが隣りの席のブーンに話しかけた。

( ^ω^)「何がだお?」

ブーンは購買で買った”キリマンジャロの雪解け水”をストローで飲みながら答えた。

('A`)「何がって、お前らに決まってんだろ。付き合うことになったのか?」

( ;゚ω゚)「ぶー!何言ってんだおドクオ!」

盛大にブーンの口から雪解け水が霧のように噴出され、教室には小さな虹がかかった。

(;'A`)「きったねぇなぁ…」

( ;^ω^)「ご、ごめんだお…でも急になんてこと言うんだお」

('A`)「急も何もお前、結構前からツンの事好きだったんだろ?」

( ;゚ω゚)「な、なんで知ってるお!?」

('A`)「お前、詐欺師にはなれねぇな」

( ;^ω^)「で、でも今はそんな時期じゃないお…そうだお?」

(;'A`)「ん、まぁそうかもしれねぇ……いや、そうだな、すまん。
   逆に俺が舞い上がってたわ、余計なことして悪かったな。」

( ;^ω^)「いやいや、ドクオが謝ることないお!」


('A`)「どうもガキの頃からの付き合いのお前の恋路ってのは他人事に感じられなくてな…
    いやほんとすまん、今後は余計なことは慎む。」

( ;^ω^)「…いや、今後もサポート頼むお…」

('A`)「…」

( ^ω^)「…」

('∀`)「フヒヒww」

( ^ω^)「おっおっおっww」

( ^ω^)「ドクオは、好きな子いないのかお?」

('A`)「あー?俺なぁ…いないな、マンドクセーだろ」

( ^ω^)「デレちゃんとかは、どうだお?」

('A`)「はっw 例の学園一の美少女か?俺には荷が重い、ってか相手にもされるかよ。
    釣り合いが取れるつったら、先輩のなんだっけチェスの大会で優勝したっていう…」

( ^ω^)「あー、モララー先輩かお?チェスの高校生大会で優勝したって聞いたお。
      それにイケメンだしドクオとは、えらい違いだお」

('A`)「その言葉そっくりそのままお前に返すぜ」

二人がそんなことを話していると、休憩時間には自然と賑やかになる教室の外の廊下が、何やら一斉にどよめいた。

('A`)「ん、なんだ?」

( ^ω^)「わかんないお、行ってみるお!」

('A`)「ま、教室の移動ついでに見ていくか…」

教室を出た二人が目にしたのは野次馬の真ん中で跪く男とその前に立つ女子であった。

( ;^ω^)「こ、これは…?」

('A`)「俺こんなのディズニーでしか見たことねぇわ…」


('e')「是非僕と付き合ってはいただけませんか…?」

跪いた男は女子の顔を見上げながら求愛した。

ζ(゚ー゚*ζ「ごめんなさい、私好きな人がいるから。」

('e')「そ、そんな…」

その返答に場がまたどよめいた。
求愛を断ったからではない。
それは、あの学校のアイドルであるデレに好きな人がいるという事実に対するどよめきであった。

ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ、ごめんなさい」

冷やかにそう言い捨てるとデレは男の前から立ち去り、デレが向いた方向の野次馬は、
モーゼよろしく自然に左右に分かれデレのための道を作った。

('A`)「ほれ見ろ、俺には荷が重い、んでもって相手にされる可能性も皆無だ。」

( ;^ω^)「うーん、あの人の勇気に称賛の拍手を送るお…」

('A`)「死者に鞭打つのは止めてやれ」

キーンコーンカーンコーン

( ;^ω^)「あ、また遅刻しちゃうお!」

(;'A`)「おっと、急ごうぜ」

二人は全力疾走の末、なんとか授業にはギリギリ遅刻することなく、そのまま放課後を迎えた。
その放課後、二人はこの前のようにツンを家まで送ろうと靴箱でツンが来るのを待っていた。

ξ゚听)ξ「え、今日はいいわよ別に」

( ;^ω^)「え?」

ζ(゚ー゚*ζ「ツンちゃん帰ろ!」

('A`)「おっと…」

ツンの後ろから不意にデレが現れた。
休憩時間の時と違い、明るく人懐っこそうな顔をしていたため、
思わずドクオもそのギャップに驚きの声を上げてしまう。

ξ゚听)ξ「てわけで今日はデレと一緒に帰るから、じゃあね」

( ;^ω^)「う、うん…ばいばいだお…」

ツンとデレが仲良く校門を通り抜けていくのを二人で見送った。

('A`)「世の中狭いな、あいつら友達だったのか…」

( ^ω^)「…」

('A`)「どした?」

( ^ω^)「是非デレちゃんと付き合ってくれおドクオ…」

('A`)「あ?」

( *^ω^)「これはダブルデートフラグ!」

('A`)「たってねーよ」

こうして二人はいつも通り家路へと着いた。
そしてその後の数日間は実に平和なものでスタンドのスの字も出ないほどの穏やかな日が続いた。
そんなある日の放課後。


( ´∀`)「あ、ブーン君!ドクオ君!」

( ^ω^)('A`)「え?」

靴箱で靴を履き替えていた二人を見つけたモナー先生がドクオの元へと駆け寄っていく。

( ´∀`)「良かった、まだ帰っていなくて。」

('A`)「あれ、俺達になんか用ですか?」

( ´∀`)「えぇ、今日の授業、貴方達ギリギリに来たでしょう?
      実はその前に一枚プリントを配っていましてそれを渡そうと…」

(;'A`)「あー、わざわざすいません…」

( ;^ω^)「すいませんだお、あの時はお腹の中が震えるほどビートを刻んでいて…」

(;'A`)「だからあの時俺だけでも先に行った方がいいって言っただろ」

( ;^ω^)「誠に遺憾だお…」

( ´∀`)「まぁまぁ仕方ありませんよ、ではプリントを差し上げますので…」

( ^ω^)「ありがとうだお!先生!」

( ´∀`)「いえいえwえーと、えっと…あれ…?」

モナーが持っていたカバンの中を漁りだすが次第に表情が険しくなっていく。

('A`)「…(忘れてきたな…)」

( ^ω^)「どうかしましたかお?」

( ´∀`)「いやー、はっはっはw どうやらプリントを職員室に忘れてきてしまいましたw
      取ってきますので待っていてもらえますか?」

( ;^ω^)「えっ!いやいやブーンが取りに行きますお!」

('A`)「いいよ、俺行くからお前はツン待ってろ」

( ;^ω^)「うー、ごめんだおドクオ…」

( ´∀`)「では申し訳ありませんがドクオ君いいですか?」

('A`)「ういッス」

モナー先生とドクオは職員室へと向かい、ブーンは一人靴箱でツンを待った。

ξ*゚听)ξ「あ、ブーン待っててくれたの?」

( ^ω^)「うんだお!ドクオがもうすぐ来るから一緒に帰るお!」

ξ゚听)ξ「えぇ、そうね」

ζ(゚ー゚*ζ「ツンちゃん」

ドクオの帰りを二人で待っている所に、いつぞやのようにデレがツンへと話しかけてきた。

ξ゚听)ξ「ん、デレどうしたの?」

ζ(゚ー゚*ζ「えーっと、今日も一緒に帰れないかな…?」

ξ゚听)ξ「え…えーと…」

ツンは自分では決め兼ねるといったような目で申し訳なさ気にブーンを見た。

( ^ω^)「気にすること無いお、ツン。デレちゃんと一緒に帰ってあげてお」

ξ;゚听)ξ「ごめんねブーン、いつも待っててもらってるのに。」

( ^ω^)「いいおいいおーじゃあ二人ともバイバイだおー」

ξ゚听)ξ「うん、バイバイ」

ζ(゚ー゚*ζ「ブーン君、ありがと」

( ^ω^)「いえいえw」

二人を笑顔で見送るとブーンはまた一人になった。

( ^ω^)「ふー…最近ツンと帰れてないお…」

最近はこうしてツンを待っていてもデレがやってきて
ブーンはツンと一緒に帰ることが出来なくなっていた。
それはスタンドという奇妙な出来事から離れて暮らしているという平和の証でもあったが、
しかし、やはりどこかブーンは寂しい気分にならざるをえなかった。

( ・∀・)「よ、君って確か、ブーン君、だよねぇー?」

不意に背後から肩をポンと叩かれ声を掛けられたブーンは驚いてすぐさま声の主の方を振り返った。

( ;^ω^)「えっ…あれ、モララー先輩!?」

( ・∀・)「あっれ、俺の事知ってくれてるわけ?嬉しいねーw」

ブーンの目の前に立っていたのは例のチェス大会優勝者の有名人モララーであった。

( ^ω^)「あ、えっと…チェス大会優勝おめでとうございますお!」

( ・∀・)「おーサンキュー!あ、そだそだ一つ聞いていい?」

( ^ω^)「え、何ですかお?」

( ・∀・)「ブーン君ってさ」






( ・∀・)「スタンド使いなわけ?」








( ;゚ω゚)「え…」

( ・∀・)「あっはっはw いいよいいよその反応w もう答え聞かずとも答えわかったって感じw」

( ;゚ω゚)「あの、えっと、どう、して…」

そんな事を聞かれるとは微塵も思っていなかったブーンは半フリーズ状態に陥ってしまった。

( ・∀・)「まぁまぁw スタンドの事もう大体知ってるわけ?」

モララーはまるでスタンドというものが日常どこにでも存在するかのように口にした。

( ;゚ω゚)「いえ、えっと、あの、全然…」

( ・∀・)「まぁそうだな、独学だとキツイわなー…なぁなぁ俺が教えてやろうか?」

( ;゚ω゚)「え…?」

( ・∀・)「いや一人だといろいろとわからないことも多いだろ?俺で良ければ教えてやるぜ?」

( ;^ω^)「そ、それはどういう…」

( ・∀・)「ただーし、その時は一人で来る事、約束できるか?」

( ;^ω^)「え?え…?」

( ・∀・)「俺だって何人ものスタンド使いに囲まれちゃビビっちまうからさww 
      だから一人で来てくれ、な?w」

( ;^ω^)「は、はいだお…」

( ・∀・)「じゃあ明日の放課後、四階の理科室の横って空き教室になってからさ
      そこで教えてやるよ、くれぐれも一人で来いよ?あとこの事はドクオってやつには内緒な」

( ;^ω^)「わ、わかりましたお…」

( ・∀・)「オッケー!じゃあ明日な!」

そう言って嵐のように突然現れたモララーは文字通りブーンの心の中を
嵐のようにかき回して去っていった。

( ;^ω^)「なんで…ブーンがスタンド使いって…」

モララーが敵なのか、はたまた味方なのか。
それ以前になぜスタンド使いだということがバレてしまったのか。
ブーンの頭の中は疑問符で埋め尽くされた。

('A`)「よぉ、待たせたな。ほれプリント。」

手にプリントを持って帰って来たドクオは、ブーンの蒼白の顔を見てすぐさま異変に気がついた。

('A`)「…何かあったのか?」

( ;^ω^)「うん…ブーンがスタンド使いってバレてるみたいなんだお…」

(;'A`)「はぁ!?」

モララーとの約束は一瞬で反古になった。
そうさせたのは、やはりモララーとドクオでは比べるまでも無い、信頼の違いか。

(;'A`)「だ、誰に?」

( ;^ω^)「モララー先輩…」

(;'A`)「なんでまたそんな先輩に…訳がわからん…」

( ;^ω^)「で、明日スタンドの事を教えてやるからドクオには言わず一人で来いって…」

('A`)「!…よし、俺も行く」

( ;^ω^)「でも二人で行ったら…もし本当に情報をくれるだけだったら
      約束を破ったって言われて教えてくれないかもしれないお…」

('A`)「情報くれるだけの奴が俺すらもスタンド使いだと知っていて来させないように
    ブーンに頼む理由があるとすればなぜだ?一人で行くには危険過ぎる。」

( ;^ω^)「うー…」

('A`)「それに俺達の事をスタンド使いだと知っているのは、ツン、ワカッテマス、そして…」

( ;^ω^)「朝に戦ったスーツの男…」

('A`)「あぁ、奴と関係があるかもしれねぇ以上は一人では行かせることは出来ない」

( ;^ω^)「わかったお…ありがとだおドクオ…」

('A`)「先輩にはお前が一人で行くってことにして放課後まで黙ってろ。
    いざとなったら戦うしかない、覚悟はしておいてくれよ。」

( ;^ω^)「ツ、ツンには…どう言えば…」

('A`)「お前はどうしたいんだ?」

( ;^ω^)「ツンを危ない目には合わせたくないお…」

('A`)「じゃあ黙っていよう、それがいい」

( ;^ω^)「わかったお…」

平和な日常は突如として崩壊した。
一時の静けさはモララーという名の嵐の前の静けさだったのだろうか。
そんな事を考えながら二人は夜を迎え、授業すらも上の空に約束の放課後を迎えた。

( ;^ω^)「じゃあ行くお…」

(;'A`)「ふぅ…おう」

教室で帰りの支度を整えた二人はそう言って教室を出た。

ξ゚听)ξ「どこに?」

( ;゚ω゚)「ツン!?」

教室を出ると扉にもたれかかるようにしてツンが立っていた。

ξ゚听)ξ「どこに行くわけ?」

(;'A`)「なんで今日に限って俺らの教室の前にいんだよ…」

ξ゚听)ξ「なんとなく」

(;'A`)「(女の勘ってヤツか…?マンドクセェ)」

ξ゚听)ξ「で、どこに行くのよ」

( ;^ω^)「え、えーっと…」

ξ゚听)ξ「アンタ達、またアタシに隠し事してんじゃないでしょうね?」

( ;^ω^)「うっ…」

(;'A`)「ダメだ…ブーン、こうなったらツンに嘘は通じねぇ…」

観念したブーンとドクオはモララーとの顛末を一部始終ツンに説明した。

('A`)「ブーンはお前を危険な目に合わせたくなかったんだ、悪意は無いから許してやってくれ」

( ;^ω^)「ごめんだおツン…」

ξ゚听)ξ「…今回だけ」

( ;^ω^)「え?」

ξ゚听)ξ「今回だけは許すわ、でも次は絶対に許さないから。」

( ;^ω^)「ありがとだおー!ツンー!」

ブーンは喜びのあまり、感謝の言葉と共にツンの両手を握り感謝した。

ξ*゚听)ξ「ば、馬鹿!何手繋いでんのよ!///」

('A`)「(繋いじゃいねぇだろ…)」

ξ*゚听)ξ「あ、あと…もちろん私もついていくから」

( ^ω^)「え?」

('A`)「(まぁそうなるわな)」

ξ゚听)ξ「何か?」

( ;^ω^)「い、いえ…よろしくお願いしますお…」

ξ゚听)ξ「ん」

ブーンの言葉に短く返すとツンは先頭を切って四階の空き教室へと向かった。

ξ゚听)ξ「ここ?」

( ;^ω^)「そ、そうだお」

ガララッ…

ブーンに教室を確認すると、ツンはそのまま一瞬の躊躇も無く扉を開いた。

( ;^ω^)「!(は、早い…)」

('A`)「(浮気現場に乗り込んで男ボコボコにするタイプだな…)」

( ・∀・)「! あらあら…三人も…」

教室の中央に一つだけ置かれた机に座っていたモララーは
まるでブーンが一人で来ない事を予期していたように三人を見て呟いた。

( ・∀・)「ブゥーン、言ったろ?w 一人で来いってよぉ…w」

モララーの言葉は言葉尻だけは笑っていたがどこか苛立ちを含んだような口ぶりだった。

( ;^ω^)「す、すいませんですお…」

('A`)「すんません、俺らが無理矢理ついてきたんですよ」

ξ゚听)ξ「スタンドについて教えてくれるんですよね?」

( ・∀・)「おーおーカワイコちゃんw そうガッツくなよ肉食系だなw」

ξ゚听)ξ「ッ…」

モララーの言葉にツンの表情が苛立ちで険しくなった。

('A`)「やっぱり三人で来たから教えてはくれませんか?」

( ・∀・)「そうだなw ダメだww」

( ;^ω^)「!」

( ・∀・)「と、言いたいところだがぁーw いいぜ、教えてやるよw」

ξ#゚听)ξ「御託は良いので早く教えていただけませんか…?」

( ・∀・)「カワイコちゃんイラついてんなw 生理中か?w」

ξ#゚听)ξ「――ッ!」

思わず掴みかかろうとしてしまう自分をツンは必死に抑えた。

('A`)「…あんまり遊ばないでやってください」

( ・∀・)「あっはっはw ごめんごめんw まぁスタンドの事を説明する前にさ…」

( ^ω^)「?」




( ・∀・)「ゲームでもしない?」




ξ#゚听)ξ「〜〜ッ!!」

ツンの顔がヒーターのように怒りで赤く染まっていく。

( ・∀・)「おう、テーブルゲーム大好きなんだ俺。
      手軽さとは裏腹の戦略性、スリル、そして運…この世の興奮の全てが揃っている。」

そう言ってモララーは机の中からボードゲームに使うボード、駒の入った袋、トランプ、
様々なテーブルに使うであろう道具を取り出して机の上に山積みにしていった。

( ・∀・)「どうだろう、俺にゲームで勝てればスタンドの秘密、教えてやろう」

(;'A`)「(絶対に何かある…罠だ…)」

( ^ω^)「わかったお!やるお!」

ξ;゚听)ξ(;'A`)「!」

( ^ω^)「ゲームなら危なくないお!ブーン達の誰か一人でもモララー先輩に
     勝てれば教えてくれますかお?」

( ・∀・)「あぁw 約束しようw じゃあもう一度聞くぜ?」

(;'A`)「おい!不用意に返事すr…」

( ・∀・)「”お前ら三人、ゲームに参加するか?”」

( ^ω^)「はいだお!」

( ・∀・)「グッド!」

( ・∀・)@×@)ズズズ…

( ;^ω^)(;'A`)ξ;゚听)ξ「!」

( ・∀・)@×@)「これでこの教室はゲームに支配されたッ!」

モララーの言葉と共に教室の柱、そして黒板、教室の全ての物が微かに歪んでいく。

(;'A`)「ちっ!」

ドクオは教室の扉へと駆け寄り、力一杯に扉を開こうとしたが、扉は全く動く気配を見せなかった。

( ・∀・)@×@)「無理無理w この教室は俺のスタンド”ダフトパンク”によって支配された」

ξ;゚听)ξ「なっ…!」

( ;^ω^)「そんな…」

('A`)-Ψ-)「お前らボサっとしてんじゃねぇ!」

扉を早々に諦めたドクオは次はモララーに標準を定め駆けていた。

( ・∀・)「だーかーらーw」

('A`)-Ψ-)「無駄ァ!」

ニルヴァーナの拳の軌道は完璧にモララーの顔面を捉えていた。

バシィン!

( ・∀・)@×@)「無理だってば…w」

しかしニルヴァーナの拳はモララーのスタンド”ダフトパンク”に片手で軽々と受け止められてしまった。

(;'A`)-Ψ-)「つ、強い…ッ!」

( ・∀・)@×@)「落ち着いて話を聞けよw 初体験前の童貞かよテメェw 
          いいか?俺はゲームがしたい、殴り合いなんて御免だねw」

(;'A`)「ど、どういうことだ…」

( ・∀・)「俺のスタンド”ダフトパンク”はゲームを守る。
     この空間ではゲーム以外での決着は不可能というわけだ。」

(;'A`)「つまり…」

( ・∀・)「ここを出たけりゃ俺をゲームで倒すしかねぇってこったw」

( ;^ω^)「直接戦わないスタンド…」

( ・∀・)「ははっw 早速一つ勉強になったか?w」

ξ;゚听)ξ「つまりアンタは敵ってわけね…」

( ・∀・)「それも俺に勝てれば教えてやるぜ?w カワイコちゃんw」

モララーは机の上に置かれたゲーム類を指し示して言った。

( ・∀・)「誰からする?そして、どれにする?」


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