そして三人はホールから出て、市民会館の外へと出た。
見送りに出てきてくれたジョルジュを尻目に、シンプルプランはまだホールを彷徨っていた。
  _
( ゚∀゚)「じゃあ今日は、本当にありがとう。気をつけて帰ってくれ」

( ^ω^)「また明日ですおー!」

( ´_ゝ`)「ありがとうございました!また明日!!」

そしてジョルジュと別れた二人は、歩きながら今日の事を話していた。

( ´_ゝ`)「ほんとスタンドにも、いろんなのがいるんだなぁ」

( ^ω^)「いろんなスタンドを見たけど、あんなスタンドは初めて見ましたお。
      ジョルジュさんとは、全くの無関係みたいな……」

( ´_ゝ`)「今日は個人的に、いろいろありすぎたな。もうお腹いっぱいだ。」

(; ^ω^)「同じくですお」

( ´_ゝ`)「おし、じゃあ俺こっちだから。今日はありがとな、ブーン」

( ^ω^)「今日はとっても楽しかったですお!また明日ですおー」

( ´_ゝ`)「また明日なー」

二人はそれぞれの家路に着いた。
そして翌朝。

ピピピピピピピ……

携帯のアラームが、朝を知らせる。

( ^ω^)「ん……もう朝かお」

普段は、携帯のアラームは見事にスルーし、母親に叩き起こされるまでは、
起きられない事が多いブーンだが、今日は珍しくアラーム音で目が覚めた。

ピロリロ……ピロリロ……

( ^ω^)「あれ、アラームなら今止めたのに……あ、着信だお」

目をこすりながら、ディスプレイを覗き込む。

( ^ω^)「アニジャ先輩からだお……はい、もしもし?」

( ´_ゝ`)『ブーンか!』

( ^ω^)「おはようございますおー」

( ´_ゝ`)『あ、おはよう』

( ^ω^)「どうかしたんですかお?」

( ´_ゝ`)『そうなんだよ!ジョルジュさんのスタンドが!』

( ^ω^)「え?ジョルジュさんのって……シンプルプランですかお?」

( ´_ゝ`)『そうそう!ブーン、今どこにいるんだ?』

( ^ω^)「え、今はまだベッドの中ですお」

( ´_ゝ`)『俺もう登校してんのに!?』

( ^ω^)「アニジャ先輩偉いですお。ブーンはチャイムの音と共に、門を潜るのが日課ですお」

( ´_ゝ`)「今すぐ着替えて来てくれ!シンプルプランが、うろついてんだ!」

(; ^ω^)「え!?わ、わかりましたお!」

( ´_ゝ`)『別に何があるわけでもないだろうが、シンプルプランの事を調べるチャンスだろ?』

( ^ω^)「ですお!すぐ着替えて、ご飯食べて、顔洗って、朝の占い見たら行きますお!」

( ´_ゝ`)『へい』

( ^ω^)「へいへーい」

( ´_ゝ`)『……』

(; ^ω^)「冗談ですお!すぐ行きますお!」

( ´_ゝ`)『悪いな!頼む!』

電話を切るなり、ブーンはベッドから飛び起きた。
寝巻を脱ぎ散らかしながら、すぐさま制服に着替える。

(; ^ω^)「よし!」

身支度のチェックを済ませ、一階のリビングへと駆け下りる。

( ^ω^)「かーちゃん!おはようだお!」

J( 'ー`)し「おはようブーン。ほらニュース、見てこれ」

( ^ω^)「え?」

リビングのテレビに目をやると、一つのニュースが飛び込んできた。






チャック・バウアー役、ニジュ・ヨジカさん行方不明。





( ^ω^)「え!?チャック・バウアーって、今来日してるんじゃなかったかお?」

J( 'ー`)し「そうなのよー、大丈夫かしら」

( ^ω^)「うーん……あ、今日は朝ご飯やめとくお!」

J( 'ー`)し「あら残念、今日はソーセージ・キウサウスを作ったのに」

( ^ω^)「帰ってきたら食べるから、残しておいてほしいお!」

J( 'ー`)し「はいはい、気を付けてね」

( ^ω^)「あ、それと!ドクオに、ブーンは先に行ったって伝えてほしいお!」

J( 'ー`)し「あら、自分で伝えればいいじゃない。喧嘩したの?」

( ^ω^)「ドクオ携帯壊しちゃって、今持ってないんだお。だからお願いだお!」

J( 'ー`)し「なるほどね。はいはい、了解です」

( ^ω^)「ありがとだお!じゃあ、いってきまーす!」

家を飛び出し、ブーンはアニジャの元へと急いだ。
が、すぐに止まった。

(; ^ω^)「アニジャ先輩、どこにいるんだお?」

再びアニジャに電話を掛けて、アニジャの誘導を受けながら
なんとかアニジャのいる場所へと、辿り着いた。

( ´_ゝ`)「(こっちだ!こっち!)」

そこには電柱に隠れるようにしながら、アニジャがブーンを手招きしていた。

(; ^ω^)「お待たせしましたお!」

(; ´_ゝ`)「声でかっ!」

(; ^ω^)「ちょ、アニジャ先輩うるさいですお!」

(; ´_ゝ`)「おい!うるせぇって!」

(; ^ω^)「だからアニジャ先輩!」

( ´_ゝ`)「OK、この下り頂きましたー」

( ^ω^)「で、シンプルプランは、どこですかお?」

( ´_ゝ`)「あそこだ、ほら……」

アニジャの指差す先に、昨日のホールの時のように、一人でうろつくシンプルプランがいた。

(@】【@)「……」

( ^ω^)「あ、ほんとだ。いましたお」

( ´_ゝ`)「さっきから、ずっとあんな感じなんだ。フラフラと彷徨ってるだけ」

( ^ω^)「オトジャは呼んでないんですかお?」

( ´_ゝ`)「なんか海外ドラマの主役が行方不明とかで、母者が取り乱しててな。
      それをなだめるスケープゴートとして、家に居てもらうことにした」

( ^ω^)「なるほどですお」

( ´_ゝ`)「で、どう思うよ?」

( ^ω^)「んー…何かを探しているようにも見えますお」

( ´_ゝ`)「言われてみれば確かに……」

( ^ω^)「でも……ちょっとここからだと、遠くて何してるのか、わかりませんお」

( ´_ゝ`)「もうちょっと近づくか?でも、もし急に襲ってきたらどうするよ」

( ^ω^)`0ω0´)ズズズ…

( ^ω^)`0ω0´)「念のために、ビートルズで戦闘態勢だけ取っておきますお」

(; ^ω^)「あ、でもシンプルプランにダメージを与えたら、ジョルジュさんにもダメージが……」

( ´_ゝ`)「大丈夫だと思うぜ。オトジャと同じタイプの、本体と別行動する奴は、
      本体にはダメージが、反映されないんだよ、多分な。ソースは俺」

スタンドには、様々な種類が存在する。
ブーンやドクオのように、本体の側で能力を発揮し、ダメージを共有するタイプ。
それらは近距離パワー型、遠隔操作型などと呼ばれる。
またはアニジャのように、本体と離れて自立している、ダメージを共有しないタイプ。
このタイプのスタンドは、自動操縦型と呼ばれるスタンドに属する。
しかし今はまだ、二人はスタンドについて、深くを知り得ていない。

( ^ω^)`0ω0´)「なるほどですお。でも、戦わないことが一番ですお」

( ´_ゝ`)「だな!よし、慎重に近付こうぜ」

( ^ω^)`0ω0´)「ラジャ!」

二人に背を向けて、何かを探すように彷徨うシンプルプラン。
そして、そのシンプルプランに静かに近付く二人。
そんな両者の距離は、既に5メートルほどまで縮まっていた。

( ^ω^)`0ω0´)「(結構近付きましたお)」

( ´_ゝ`)「(相当近いなこれ)」

シンプルプランは、二人には全く気付かない様子で、ゆっくりと辺りを彷徨っている。


( ´_ゝ`)「……普通に喋っても大丈夫そうじゃね?」

( ^ω^)`0ω0´)「大丈夫そうですお」

二人が普通に喋り出しても、シンプルプランは一向に、二人を気にかける様子は無かった。

( ´_ゝ`)「なんだろう、逆に悲しくなってきた」

( ^ω^)`0ω0´)「ほんと、わけのわからないスタンドですお」

(@】【@)グリンッ!!

突然、背を向けていたシンプルプランが、二人の方を物凄い勢いで振り返った。

(; ゚ω゚)`0ω0´)「おおおっ!?」

(; ´_ゝ`)「うおっ!!」

(@】【@)ビビビビ゙……

シンプルプランの体から、警報音のような音が小さく響き出す。

(; ´_ゝ`)「な、なんか変だぞ!」

(@】【@)ビビビビビ!!

(; ^ω^)`0ω0´)「ッ!!」

次第に大きくなる警報音。それが耳の奥に響くのと同時に、
堰を切ったようにシンプルプランが、ブーンに向かって飛びかかった。

(; ゚ω゚)`0ω0´)「ビートルズゥ!!」

しかし、この至近距離。
スピードで、ビートルズが圧倒的に勝っていた。

(; ^ω^)`0ω0´)「だおだおだおだおだおだおだおーッ!!」

(@】【@)ビビビッ…ビィィー!!

一瞬のうちに無数のラッシュが、シンプルプランに叩き込まれる。
シンプルプランの伸ばした手は、ビートルズのラッシュに弾き飛ばされ、
ラッシュを受けた体は、所々が細かく砕け散り、シンプルプランは力無く、地面へと倒れ込んだ。

(; ´_ゝ`)「ブーン!やり過ぎだ!」

(; ^ω^)`0ω0´)「んー、すごく弱かったですお……」

(; ´_ゝ`)「万が一にもジョルジュさんに、ダメージがあったらどうすんだ!」

(; ^ω^)`0ω0´)「あ」

すぐさまアニジャは、ジョルジュに電話を掛けた。

(; ´_ゝ`)「出てくれよー……ジョルジュさん……」
  _
( ゚∀゚)『もしもし?』

(; ´_ゝ`)「うおおお!ジョルジュさん!!」
  _
( ゚∀゚)『おー、アニジャか。どうした?』

(; ´_ゝ`)「元気ですか!」
  _
( ゚∀゚)『え?おう。元気元気』

(; ´_ゝ`)「じゃあ、いいです!」
  _
( ゚∀゚)『え?おい、ちょ……』

アニジャはジョルジュの安否を確認して、電話を切った。

(; ´_ゝ`)「良かった……ジョルジュさんに、ダメージは無いみたいだ」

(; ^ω^)`0ω0´)「スタンドにも、いろいろ種類があって良かったですお……」

二人がその事に、胸を撫で下ろしてしまう余りに、
シンプルプランの事を一瞬ながらも、意識から外してしまった。

( ´_ゝ`)「ん?」

( ^ω^)`0ω0´)「どうしたんですお?」

(; ´_ゝ`)「ブーン!後ろだッ!!」

(@】【@)ビビビビビビビ!!

つい先程まで、再起不能な程のダメージを受けていたシンプルプランが、
何事も無かったかのように立上がり、ブーンの背後に立っていた。
そしてアニジャが叫んだ時には、もう遅かった。

(@】【@)ビィーーーー!!

(; ゚ω゚)`0ω0´)「うわあああ!!」

シンプルプランの指が、ビートルズの腹部に食い込む。
先程払いのけた腕とは、到底思えない凄まじい力で
ビートルズの肉を、抉るように掴んでいる。

(; ゚ω゚)`0ω0´)「痛たたたたたた!!」

(@】【@)ビィーー!ビィーー!

シンプルプランは、ビートルズの体を引き裂かんばかりに、
肉を掴んだ両手を左右に広げようとしている。

(; ゚ω゚)`0ω0´)「コ、コイツ……ッ!ブーンのお腹を、引き裂くつもりかおぉ!?」

(@】【@)ビビビィィーー!!

( ゚ω゚)`0ω0´)「ふおおおおおおおおおおおおお!!
          だおだおだおだおだおだおだおだおだおだおぉッ!!」

肉を掴まれたまま、ビートルズのラッシュが、再びシンプルプランに突き刺さった。
今度は顔面を狙って、執拗にラッシュが打ち込まれていく。
それでもシンプルプランは、掴んだ肉を離そうとはしない。

(@】【@)ビビビビ!

ミリミリと肉の千切れる音が、ブーンの頭の中に響く。

(; ゚ω゚)`0ω0´)「ぐぅぅ!離れろおおおおお!!」

幾重にも叩きこまれるラッシュで、シンプルプランの顔面は
既に顔という形を、認識出来ない程に、砕け散っていた。

(; ゚ω゚)`0ω0´)「だおだおだおだおだおだおだおだおだおーッ!!」

(@】【@)ビ……ビィーーー!!

強引なまでの猛ラッシュで、シンプルプランは、たまらず吹き飛んだ。
しかし、頑なに肉を掴んでいたシンプルプランを、
無理矢理引き離したため、ブーンの肉は小さく弾け飛んだ。

(; ゚ω゚)「ぐっ……はぁ!はぁ!」

脇腹を押えるように、膝をつくブーン。
制服には、ジワリと血が滲んでいる。

(; ´_ゝ`)「だ、大丈夫か!ブーン!!」

(; ^ω^)「ふぅ……ふぅ……大丈夫ですお……い、今のうちに逃げないと……」

吹き飛んだシンプルプランは、ビクビクと痙攣している。

(; ´_ゝ`)「くそ……まだ動くってのかよ……!」

(; ^ω^)「ひとまず……逃げないと、不味いですお……」

(; ´_ゝ`)「あぁ、ブーン!俺の肩使え!」

(; ^ω^)「ま、まだいけますお……思ったより怪我も、大したこと無さそうですお……」

脇腹を手で押さえながら、笑ってみせるブーン。
その少し後ろで、シンプルプランの腕がビクンと波打った。

(; ´_ゝ`)「!」

(; ´_ゝ`)「わかった、きつくなったらすぐ言えよ!」

(; ^ω^)「わかりましたお……」

二人は、シンプルプランから遠ざかるようにして、走り出した。
二人の姿が、シンプルプランのいた所から、見えなくなったくらいで
シンプルプランがまた、何事も無かったかの様に、立ち上がった。

(@】【@)ビ…ビ…

二人はひたすら走りながら、話し合った。

(; ´_ゝ`)「なんでアイツ、急に襲ってきたんだ!?」

(; ^ω^)「わかりませんお……」

(; ´_ゝ`)「ひとまず、オトジャに電話する!」

(; ^ω^)「ブーンもドクオに……あ、番号わからないお……」

(; ´_ゝ`)「オトジャ!俺だ!」

(´<_` )『どうしたアニジャ、学校は?』

(; ´_ゝ`)「それどころじゃねぇ!スタンドに襲われてんだ!」

(´<_` )『え?』

(; ´_ゝ`)「すぐ来てくれ!ブーンが怪我して、このままじゃやられちまう!」

(´<_` )『ブーンが!?すぐ行く!』

(; ´_ゝ`)「場所は……そうだな。ひとまず商店街に向かうから、そこにいてくれ!」

(´<_` )『わかった!』

( ´_ゝ`)「オトジャが商店街で、待っててくれる!商店街まで走るぞ!」

(; ^ω^)「は、はい!」

その時、二人の背後で何かが、物凄いスピードで何かが迫ってくる音がした。
そしてそれに続くように、聞き覚えのある警報音。

ビー……ビー……

(; ´_ゝ`)「この音……嘘だろ……」

(; ^ω^)「そんな、もう……」


(@】【@)ビィィーー!ビィィーー!

(; ゚ω゚)「うわあああああああ!!」

(; ´_ゝ`)「くっそおおお!!」

シンプルプランは、凄まじいスピードで二人との距離を縮めていく。

(; ゚ω゚)「あ、あああああ!!」

ブーンは完全に取り乱していた。
先程の恐怖が鮮明にフラッシュバックされ、それが体を硬直させた。

(; ´_ゝ`)「ブーン!止まるな!!」

止まったブーンは、一瞬にしてシンプルプランの手の届く距離にまで、近付かれてしまった。
そしてシンプルプランの手が、ブーンに掴みかかろうとした、その時だった。

(@】【@)ビ……ビ……

(; ´_ゝ`)「え……?」

(; ゚ω゚)「はぁ!はぁ!」

シンプルプランが止まったのだ。
そして二人に襲いかかる前のように、何かを探すようにウロウロと、その場を歩き始めた。

(; ´_ゝ`)「ど、どう言う事だ……?」

(; ゚ω゚)「はぁ!はぁ!はぁ……はぁ……」

(; ´_ゝ`)「ブーンを狙ってたわけじゃないのか……?」

(; ゚ω゚)「……」

(; ´_ゝ`)「(そういえばさっきも……ブーンじゃなくて、ビートルズを狙ってたな……)」

(; ´_ゝ`)「(スタンドを、狙ってるのか……?)」

(; ´_ゝ`)「わ、わからん……」

アニジャが、スタンドの正体を掴みかけようとしていた時、
ふとブーンの方を見ると、ブーンは携帯を耳に当て、誰かに電話を掛けていた。

(; ゚ω゚)「も、もしもし……」

(; ´_ゝ`)「おい、こんな時に誰に……」

(; ゚ω゚)「急にごめんだお……」

(; ゚ω゚)「え、あぁ……そうだお……」

(; ゚ω゚)「わからないお……ごめんだお……」

それだけ言って、ブーンは電話を切った。
内容は余りに短い。ブーン自体、ひどく混乱しているのだ。
本人ですら、自分が何を言っているのか、半分も理解出来ていなかっただろう。

(; ´_ゝ`)「(ブーンはダメだ……完全に混乱しちまってる……
      かといって俺は馬鹿だ……何もわかりゃしねぇ……)」

(; ´_ゝ`)「(俺がジョルジュさんみたいに賢けりゃ……
      ブーンも俺が助けてやれるし、このスタンドも倒せるのに……)」


     _
   ( ゚∀゚)「アイツが帰って来た時は、決まって”謎”が一つ無くなってる」



(; ´_ゝ`)「(そうだ……あの時ジョルジュさんは、チャック・バウアーの事が
      気になってた……だからあの後、シンプルプランがジョルジュさんに
      チャック・バウアーの事を教えた……?)」

(; ´_ゝ`)「(おい待てよ、チャック・バウアーって言ったら……)」


   チャック・バウアー役、ニジュ・ヨジカさん行方不明。


(; ´_ゝ`)「(シンプルプランが、現れて……ジョルジュさんはチャック・バウアーの事を知った。
      そのチャック・バウアーが、翌日行方不明……)」



     _
   ( ゚∀゚)「スタンドの事は凄く気になるが……
        今日はもう遅いし、この話も含めて明日にでも頼むよ」



(; ´_ゝ`)「(ジョルジュさんは……スタンドの事が気になってた……
      つまりスタンドという謎を、知りたがってたんだ……)」

(; ´_ゝ`)「(そしてブーンのスタンドが襲われ……
      スタンドを出してない今は、襲われていない……)」

(; ´_ゝ`)「(でも、待てよ……?ブーンはスタンドを出して、
      シンプルプランに近付いたんだ……なら、なぜあのタイミングで、
      急に襲ってきた……?何かキッカケがあったんだ……何だ?)」

(; ゚ω゚)「こんな……こんな……」

(; ´_ゝ`)「(思い出せ!思い出せ!襲ってくる前、ブーンは……)」


   ( ^ω^)`0ω0´)「ほんと、わけのわからない”スタンド”ですお」


(; ´_ゝ`)「!!」

(; ´_ゝ`)「(ブーンは”スタンド”と言ったんだ……そうだ!
      だから、シンプルプランが襲ってきた!!)」

(; ´_ゝ`)「(整理しよう……ジョルジュさんが知りたがっていた、チャック・バウアーは、
      シンプルプランが帰ってきて、ジョルジュさんが知った次の日には、行方不明。
      次にジョルジュさんが、スタンドの事を謎に思った。そして今、
      シンプルプランが現れ、スタンドを襲っている……」

(; ´_ゝ`)「(もし、もしも、そうだとすれば……アイツの能力は……)」





(; ´_ゝ`)「(”謎を殺す(破壊)する事によって、その答えを得る能力”か……!?)」





アニジャは散らばった謎を組み立て、とうとうシンプルプランの核心を掴んだ。
普段なら、これほどまでの集中力を発揮する事は、出来ない。
それを可能にさせたのは、アニジャの兄者たる性分のおかげだろう。
生まれながらの兄貴肌、守るものがある時程、力を発揮する。

(; ´_ゝ`)「(でも待て、なんで急に襲わなくなった……?)」

(; ´_ゝ`)「(もしかして……ブーンが、奴を破壊したからか?リセットされた……?
      そうだ!一度目の破壊の後も、ブーンは確か……)」



   (; ^ω^)`0ω0´)「”スタンド”にも、いろいろ種類があって良かったですお……」



(; ´_ゝ`)「(シンプルプランが破壊されると、対象がリセットされる……
      もしそうなら、スタンドと言わなければ逃げ切れる!!)」

(; ゚ω゚)「こんな無敵の……」

(; ´_ゝ`)「!! ブーン、待て!それ以上言うなッ!」

(; ゚ω゚)「こんな”スタンド”、ありえないお……」

(@】【@)ビィィーー!ビィィーー!

ブーンの言葉に反応し、警報音がけたたましく鳴り響いた。

(; ゚ω゚)「!?」

(; ´_ゝ`)「くっ!やっぱりだ!ブーン、来い!!」

放心状態のブーンの腕を引っ張るようにして、アニジャはその場から逃げ出した。
そんなアニジャ達を、猛スピードでシンプルプランが追いかけてくる。

(; ´_ゝ`)「くっそ!振り切れない!!」

(; ゚ω゚)「はぁ!はぁ!」

(; ´_ゝ`)「ブーン!!」

(; ゚ω゚)「はぁ!はぁ!」

(; ´_ゝ`)「俺が奴を止めたら、仕留めろ!わかったな!」

(; ゚ω゚)「はぁ!はぁ!」

(; ´_ゝ`)「信じてるぞコノヤロー!!」

すぐ後ろにまで迫ったシンプルプランが、ブーンを掴もうと腕を伸ばした。

ガシィィ!!

(; ´_ゝ`)「ぐあああ!!」

しかしシンプルプランの両手が掴んだのは、アニジャの肉だった。
アニジャは、ブーンとシンプルプランの間に入り込んで、わざと自分の肉を掴ませたのだ。

(; ゚ω゚)「アニジャ先輩!!」

(; ´_ゝ`)「ぐっおおおおお!!」

肉が引きちぎられる痛みを、吹き飛ばさんばかりにアニジャは吼えた。

(@】【@)ビビビビビビ!!


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