しかし、シンプルプランのターゲットでは無い相手。
すぐさまその手は解かれた。
(; ゚ω゚)「(アニジャ先輩!……ブーンのせいでアニジャ先輩が怪我を……!!)」
アニジャ決死の行動は、ブーンを再び正気へと導いた。
再びブーンへと標準を合わせたシンプルプランに、既にビートルズのラッシュが飛びかかっていた。
( ^ω^)`0ω0´)「ビートルズ!!だおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおッ!!」
先程と違い、何にも捕まっていないシンプルプランは、後方へと大きく吹き飛んだ。
(; ´_ゝ`)b「よ、よくやった……グレートだぜ……」
(; ^ω^)「アニジャ先輩!大丈夫ですかお!!」
(; ´_ゝ`)「余裕だ……それよりブーン……」
アニジャは携帯を取り出すと、何やら文字を打ち始めた。
(; ^ω^)「アニジャ先輩……?」
(; ´_ゝ`)「こ、これ見ろ……」
アニジャに手渡された携帯の画面には、こう書かれていた。
スタンドと言う言葉は使うな
シンプルプランは、その言葉に反応して襲ってくる
チャック・バウアーも、コイツに殺された
(; ^ω^)「ど、どういう事ですお……」
(; ´_ゝ`)「とにかく今は、この事だけ理解しててくれればいい……」
(; ^ω^)「わかりましたお……」
(; ´_ゝ`)「オトジャにも、この文面をメールで送っておくか……」
(; ^ω^)「……」
(; ´_ゝ`)「フゥ……ひとまず”その言葉”さえ、口にしなければ、襲われる事はない……」
(; ^ω^)「はい」
(; ´_ゝ`)「商店街に行くぞ。コイツを倒す方法を、オトジャと考える」
ブーンとアニジャは、歩いて商店街へと向かった。
”スタンド”と言わない限り、襲われない事が、わかったからでもあるが
二人は腹の肉を抉られながらも、既にかなりの距離を走り、体力は多く残されていなかった。
(@】【@)ビ…ビ…ビ…
そして地面に倒れ込んでいたシンプルプランが、静かに立ち上がり、二人へと向かい出した。
(; ^ω^)「き、来てますお!!」
(; ´_ゝ`)「落ち着け……マークされてるだけだ。言わない限りは、大丈夫だ……」
(; ^ω^)「は、はい……」
(; ´_ゝ`)「これさえなけりゃ、放っておきたい相手だが……どうにかして倒すしかねぇな……」
延々と付き纏われては、いつ襲われるか、わかったものでは無い。
(; ´_ゝ`)「くっそー……腹の肉なんて抉られたの、初めてだぜ……初体験奪われちゃったな」
(; ^ω^)「二度とご免ですお……いたた……」
(@】【@)「……」
そんな二人を観察するように、シンプルプランが二人の後を、ピッタリと付いて来ていた。
(; ´_ゝ`)「襲って来ないと、わかかってても……」
(; ^ω^)「気が気じゃないですお……」
張り詰めた空気の中、二人はやっとの思いで商店街に辿り着いた。
(´<_` )「アニジャ!!」
( ´_ゝ`)「オトジャ!」
商店街の前では、既にオトジャが二人を待っていた。
(; ^ω^)「オトジャ……」
(´<_` )「大丈夫か、ブーン!」
(; ^ω^)「大丈夫だお……でもアニジャ先輩が、ブーンのせいで怪我を……」
( ´_ゝ`)「俺は余裕だ」
そう言ったアニジャは、本当にケロっとしていた。
先程まで苦しそうに、脂汗をかいていたアニジャが嘘のようだ。
( ´_ゝ`)「(ここで俺まで、オトジャに心配されるわけにはいかねぇ……)」
(´<_` )「……わかった。流石だな」
( ´_ゝ`)「へへ……だろ?」
(´<_` )「で、”あれ”が、二人を怪我させた原因か?」
オトジャの指差す先には、三人を凝視しているシンプルプラン。
( ´_ゝ`)「そうだ」
(´<_` )「厄介だな……倒せないのか?」
( ´_ゝ`)「何度か再起不能にしたが、復活するんだ」
(´<_` )「なるほどな……で、倒したら”言葉”を言うまでは、襲って来ない?」
( ´_ゝ`)「あぁ」
オトジャは、アニジャから送られてきた短い内容のメールで、大体を理解していた。
(´<_` )「”あれ”の襲う基準は、わかってるのか?」
( ´_ゝ`)「”謎”そして”欲”だ……本体が謎に思った事を、破壊する事で理解する……」
(´<_` )「で、見た所……本体から自立しているタイプか……」
( ´_ゝ`)「流石だな。その通り、本体とは別物だ」
(´<_` )「ドクオは?」
(; ^ω^)「連絡取れないお……携帯壊れてて……」
今頃ドクオは学校だろう。
この状態でシンプルプランを連れたまま、学校へ行く事は避けたかった。
複数のスタンド使いがいる可能性のあるVIP高校で、
スタンドを連れて、堂々と歩きまわるなんて事は、ありえない。
(´<_` )「なら、俺達でどうにかするしかないか」
( ´_ゝ`)「でも、どうする?」
(´<_` )「とことんまでに、ぶちのめすっていうのはどうだ?」
(; ^ω^)「でも、すぐ復活しちゃうお……」
(´<_` )「復活できないくらい、消し去るほどに、ぶちのめす」
( ´_ゝ`)「いい作戦だ、やろうぜ」
(´<_` )「倒せなかったとしても、リセットはされる。やってみよう」
(; ^ω^)「じゃあ、ブーンが”あの言葉”を言うお……」
(´<_` )「待て待て、ブーンは怪我してるだろう」
( ´_ゝ`)「だな、じゃあ俺が言う」
(´<_` )「アニジャもダメだ、俺が言う」
( ´_ゝ`)「な……」
(´<_` )「そして金輪際、二人を襲わせはしない。
俺は自立型だ、死んでも復活できるかもしれない」
( ´_ゝ`)「馬鹿野郎!そんな事、俺が許すと思うか!」
(´<_` )「ブーンに抱く探究欲より、俺に抱く探究欲が上回ってしまえば
延々と俺を追いかけ始めるだろう」
(; ^ω^)「ダメだお、オトジャ……」
(´<_` )「皆で倒すぞ、絶対」
オトジャの言葉には並々ならぬ、決意が感じられた。
それは兄弟、そして親友を守ろうとする決意。
( ´_ゝ`)「……死んだらぶん殴るぞ、オトジャ!」
(´<_` )「アニジャに殴られると、痛いからな……これは、死ねないな」
( ´_ゝ`)「当たり前だ」
( ´_ゝ`)「……でも、どうやって探究欲を上回るんだ?」
(´<_` )「それは任せてくれ。じゃあシンプルプランが、俺に襲いかかってきたら、
ブーン、ありったけの拳を奴に叩き込んでくれ」
(; ^ω^)「わかったお!」
( ´_ゝ`)「俺は、見てるだけか……」
(´<_` )「休んでいてくれ。万が一の時は、ブーン連れて逃げてくれよ、アニジャ」
( ´_ゝ`)「オトジャ!」
(´<_` )「じゃあ、始めるぞ」
そう言ってオトジャは、シンプルプランからは見えない、商店街の中の、路地裏へと入った。
(´< _゚ )グチャ
(´<,_」゚ )グチャグチャ
(´,_」゚ )グチャ……
オトジャの顔が、アニジャとブーンの知る顔へと、徐々に変貌していく。
( ゚,_」゚ )「よし」
(; ^ω^)(; ´_ゝ`)「チャック・バウアー!」
路地裏から現れたのは、行方不明になっているチャック・バウアー。
( ゚,_」゚ )「じゃあ頼んだぞ、二人共」
オトジャは、行方不明のチャック・バウアーへと変貌した。
イエローカードが変えられるのは、顔だけでは無い。
肉を操作し、体格はおろか、声までも自在に変える事が出来る。
(@】【@)ビ…ビビビ!
シンプルプランが、死んだはずのチャック・バウアーを捉え、反応を示した。
新たなる謎が、シンプルプランの中に発生していく。
チャック・バウアーに変身したオトジャは、一目散にシンプルプランの元へと、向かって行く。
( ゚,_」゚ )「おい」
(@】【@)ビビビビ!
シンプルプランの前に、堂々と立ち尽くすオトジャ。
( ゚,_」゚ )「どうした?殺したハズの俺が現れて、驚いているのか?」
(@】【@)ビィィー!ビィィー!
( ゚,_」゚ )「ドラァ!!」
オトジャの拳が、シンプルプランの顔面に、めり込む。
(@】【@)ビ…ビィィ!!
( ゚,_」゚ )「どうだ?お前を殴れる人間がいるぞ。驚いたか”スタンド”野郎」
(@】【@)ビィィーー!ビィィーー!
シンプルプランから、空気が歪みそうな程の警報音が、鳴り響いた。
”死んだはずのチャック・バウアー”が、”スタンドである自分を攻撃”し、
”スタンド”という言葉を、口にしたのだ。
シンプルプランの探究欲の全てが、オトジャへと注がれていく。
(@】【@)ビビビィィィーーッ!!
今までで最大の警報音を発しながら、シンプルプランがオトジャへと襲いかかる。
オトジャは、なるべく人目に付かない路地裏に、シンプルプランを誘導し、
シンプルプランに備え、構えた。
( ゚,_」゚ )「来いッ!」
(; ´_ゝ`)「ブーン!!」
( ^ω^)`0ω0´)「わかってますお!だおだおだおだおだおだおだおだおだおーッ!!」
実に、本日四度目にもなるビートルズのラッシュが、オトジャに夢中になった
隙だらけのシンプルプランの、側面を捉えた。
(@】【@)ビッ…ガガッ!!
(; ´_ゝ`)「決めろォ!」
( ゚ω゚)`0ω0´)「ふおおおおおお!!だおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだお
だおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだお
だおだおだおだおだおだおだおーッ!!」
ラッシュによって、路地裏のブロック塀に叩きつけられたシンプルプランを、
更に容赦の無いラッシュが、シンプルプランを粉々に押し潰さんばかりに、叩き込まれ続ける。
( ゚ω゚)`0ω0´)「だおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだお
だおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだお
だおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだお
だおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだお
だおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおだおーッ!!」
(@】【@)ビガ…ガ…ビッ……
シンプルプランの体が砕け、その砕けた破片が、拳によって更に細かく砕かれる。
文字通り、粉々になっていくシンプルプラン。そしてその圧力に耐え切れなくなった
ブロック塀が、音を立てて崩れ落ちていく。
拳にシンプルプランの感触を感じられなくなったところで、ブーンはラッシュを止めた。
(; ゚,_」゚ )「ほ、ほんとに粉々に……」
(; ´_ゝ`)「ビートルズすげぇな……」
(; ^ω^)`0ω0´)「ふぅ……」
土煙が広がるその場に、シンプルプランの姿は無かった。
(; ´_ゝ`)「よし、よし……アイツ消えたな!」
( ゚,_」゚ )「だな」
(; ^ω^)「良かったですお……」
ようやく終わった追走劇に、三人はホッと胸を撫で下ろした。
「ブーンッ!!」
(; ^ω^)「お?」
突如、誰かが物凄い剣幕で、ブーンの名を叫んだ。
ξ#゚听)ξ「アンタ!今までどこにいたのよッ!」
そこにいたのは、息を切らして顔を真っ赤にしたツン。
(; ゚ω゚)「ツ、ツン!?なんでここに?」
ξ#゚听)ξ「はぁ!?アンタが電話してきたんでしょ!!」
(; ^ω^)「電話……?」
(; ゚ω゚)「あ」
ξ゚听)ξ『もしもし?』
(; ゚ω゚)「も、もしもし……」
ξ゚听)ξ『なんでこんな時間に掛けてくるのよ、学校で会えるでしょ』
(; ゚ω゚)「急にごめんだお……」
ξ;゚听)ξ『どうしたの?何かあったの?』
(; ゚ω゚)「え、あぁ……そうだお……」
ξ;゚听)ξ『ブーン?何か変よ……スタンド使いに襲われてるの!?今どこよ!?』
(; ゚ω゚)「わからないお……ごめんだお……」
ξ;゚听)ξ『ちょ!待ちなさいよ!ブーン!!』
ξ#゚听)ξ「あんな電話されたら、心配で学校行ってられないでしょ!馬鹿じゃないの!」
(; ^ω^)「ご、ごめんだお、ツン……あの時は、気が動転してて……」
ξ#゚听)ξ「で?」
(; ^ω^)「え?」
ξ#゚听)ξ「大丈夫なの!?」
(; ^ω^)「あ、あぁ!だ、大丈夫だお!
今、アニジャ先輩とオトジャと協力して、倒したところだお!」
(´<_` )「どうもどうも」
( ´_ゝ`)「ちーす」
ξ゚听)ξ「あ、どうも」
ξ゚听)ξ「……で、次は?」
(; ^ω^)「次?」
ξ゚听)ξ「次に紹介するのは?」
(; ^ω^)「何言ってるんだお、ツン。これで全員だお」
ξ゚听)ξ「え?じゃあ……」
ξ゚听)ξ「あの”スタンド”は、何なのよ」
(; ゚ω゚)「え?」
ツンが指差したのは、崩れたブロック塀。
先程まで何も無かったそこに、アレはいた。
(@】【@)……ビィーッ!ビィーッ!
(; ゚ω゚)「復活してるおおお!」
(; ´_ゝ`)「ツンの言葉に反応してる!」
ξ;゚听)ξ「え?」
( ゚,_」゚ )グチャグチャ!
オトジャはすぐさま、チャック・バウアーに変化した。
( ゚,_」゚ )「来い!”スタンド”野郎ッ!!」
(@】【@)ビビビビビィーッ!!
再び、シンプルプランはオトジャに激しい反応を示した。
ξ;゚听)ξ「何なの!?説明しなさいよッ!!」
(; ´_ゝ`)「あいつは、謎を殺すことで理解する自立型スタンドだ!
普段は弱いが、スタンドと聞くと物凄いパワーで襲ってくる!
そして、奴は倒しても倒しても復活するんだ……!」
シンプルプランの腕が、オトジャに向かって伸ばされる。
(;゚,_」゚ )「ぐっ!」
ズブッ!!
シンプルプランの指が、肉に食い込む音がした。
(; ´_ゝ`)「ぐおおお!!」
(;゚,_」゚ )「アニジャ!?」
アニジャはブーンを助けた時と同じように、シンプルプランとオトジャの間に入り、
自分の肉を掴ませ、オトジャを庇った。
(;゚,_」゚ )「アニジャなんで!それ以上やられたら死んでしまう!!」
(; ´_ゝ`)「お、俺は死なん……ぐああッ!」
(; ´_ゝ`)「お、俺は、生きて……『宇宙飛行士になる』『みんなも守る』……
両方やらなくっちゃあならないってのが……『兄貴』のつらいところだなぁ!ぐぁ!」
標的と違う肉を掴んだシンプルプランは、すぐさまアニジャから手を離し、
再びオトジャに、標的を合わせた。
(; ´_ゝ`)「ブゥーンッ!」
( ^ω^)`0ω0´)「任せるおおお!!」
ブーンが、シンプルプランをリセットさせるため、ビートルズと共に駆け出す。
ξ゚听)ξ「ブーン!奴を路地裏の奥の壁まで、吹き飛ばして!」
(; ^ω^)`0ω0´)「お?わかったお、ツン!!だーおだおだおだおだおだおだおだおだおッ!!」
(@】【@)ビガガガガガガーッ!!
ビートルズの壮絶なラッシュにより、シンプルプランは簡単に地面を離れ、
路地裏まで盛大に吹き飛んだ。
(@】【@)ガガッ!!
そしてツンの指示した通り、路地裏奥の壁に激突する。
(; ^ω^)「や、やったお!ツン!」
ξ゚听)ξσДσ)「スリップノットォォー!!」
スリップノットの手から放たれた糸が、一直線にシンプルプランへと伸びていく。
ギュルルルルルッ!!
(@】【@)ビッ……
そして一瞬にして、シンプルプランは暗く冷たい壁と共に、縫い付けられてしまった。
(@】【@)ビビビビビ……ッ!
ξ゚听)ξ「どう?動けるかしら」
(@】【@)ビッ…ビビッ…!
ξ゚听)ξ「動けないみたいね」
(@】【@)ビビ…ビビビ…!
ξ゚听)ξ「これでもう、二度と謎は掴めない……」
(@】【@)ビ…ビ…ビ…
ξ゚听)ξ「自立型のスタンドは……何年生き続ける事が、出来るのかしら」
(@】【@)ビ…ビッ…ビ…
ξ゚听)ξ「もし永遠だとしても、アンタの人生は、もう二度と紡がれる事は無いわ」
(@】【@)ビ…ガ…
ξ゚听)ξ「終わり」
(@】【@)……
ξ゚听)ξ「せいぜい禁欲しなさい」
シンプルプランは、沈黙した。
謎を掴むパワーは、ビートルズをも凌駕するシンプルプランだが、
普段の力は実に弱く、スリップノットの糸を振り解く事など、出来ない。
路地裏には、古く錆びついた空き缶、何年前の物かもわからない古雑誌。
果たしてこんな路地裏の奥にまで、一年で何人の人間が来るのだろうか。
それがスタンド使いで、スタンドと発する確率は?
これから続いていく悠久の束縛、シンプルプランはただ沈黙した。
ξ゚听)ξ「さ、学校行きましょ」
路地裏から出てきたツンは、何事も無かったかのように振舞った。
( ´_ゝ`)「(……めっちゃカッケーな、ブーンの彼女)」
( ^ω^)「(だお)」
( *^ω^)「(ちょwww彼女とかwwwマジ意味わかんないしwwww)」
( ´_ゝ`)「(照れるなよー。お前の事、心配して来てくれたんだろ?ヒューヒュー)」
( *^ω^)「(いやwwちょwwwマジ勘弁wwww)」
二人が普段通りの馬鹿に戻った所に、一人の人物が通り掛かった。
_
( ゚∀゚)「ん?アニジャに、ブーンじゃないか」
( ´_ゝ`)( ^ω^)「ジョルジュさん!!」
( ゚∀゚)「おい不良共。学校はどうした、学校は?」
(; ´_ゝ`)「いや、これはですね……海底山脈よりも、深い事情が……」
_
( ゚∀゚)「ほほう、聞かせてもらおうか?」
(; ´_ゝ`)「え、えっと……それは……」
ジョルジュさんのスタンドに襲われて、死にかけの思いをしました!
でも大丈夫、永遠に壁に縛りつけておきますんで!
とは言えない。
(; ´_ゝ`)「え、えーっとぉ……」
_
( ゚∀゚)「ふっ……まぁ、遊びも大事だが、勉強も同じくらい大事だぞ?
ほれ、深くは聞かんから、学校行って来い」
(; ´_ゝ`)「は、はい!ほれ、皆行くぞ!」
(; ^ω^)「はいだおー!」
ξ;゚听)ξ「え、何?私も走るの?」
(´<_` ;)「え……お、俺まで?」
(; ´_ゝ`)「いいから走れ!夕日に向かって走れー!」
(; ^ω^)「朝ですお」
_
( ゚∀゚)「頑張って来いよー」
ジョルジュの言葉を背に受けながら、学校へと走る四人。
ジョルジュの姿が完全に見えなくなった辺りで、オトジャが言った。
(´<_` )「じゃあ、もういいだろ?俺はこの辺で、家に帰るよ」
( ´_ゝ`)「おう、俺も帰る」
(´<_` ;)「おい、今ジョルジュさんと約束した所だろう」
(; ´_ゝ`)「うん、でももう限界……」
(´<_` ;)「どうした!?顔真っ青じゃないか!!」
シンプルプランに、二度も肉を抉られたアニジャの体力は、既に限界に達していた。
(; ´_ゝ`)「だ、大丈夫……いっぱい食えば、何とかなるから……」
(´<_` ;)「ルパンじゃあるまいし!早く帰ろう!手当してやるから!」
(; ^ω^)「アニジャ先輩……」
(; ´_ゝ`)「ブーン!放課後、門の前で待ってるからな!!ジョルジュさんに、町案内!」
(; ^ω^)「で、でもそんな体調じゃあ……」
(; ´_ゝ`)「死んでも行くからなッ!!」
(; ^ω^)「わ、わかりましたお!」
そう言ってアニジャは、オトジャの肩を借りながら家へと帰っていった。
ξ゚听)ξ「……どっちが本体だっけ?」
(; ^ω^)「おっおっおっ……ブーンも、お腹痛いお……」
ξ;゚听)ξ「す、すぐ保健室行くわよ!!」
保健室で治療を受けたブーンは、昼過ぎまでベッドで過ごした。
そして放課後、門の前では満面の笑みを浮かべたアニジャが、ブーンを待っていた。
第七話「宇宙飛行士に会いに行こう」終わり。
(@】【@)シンプルプラン(Simple Plan)
能力:本体が謎に思った事を、追い続けるスタンド。
謎を破壊する事で、その謎の答えを得る事が出来る。
得た答えは、自動的に本体の知識として、取り込まれる。
そして、謎を得るまで死ぬ事は無い。
カナダ出身の五人組パンクバンド。
世界中で熱狂的な支持を、今なお受け続けている。
代表曲「Shut up!」など
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