( ^ω^)「……あー、暇だお」

ξ゚听)ξ「じゃあ、新型爆弾の実験しません?」

( ^ω^)「ゆっくり出来るのも良いけど、し過ぎるのも問題だお……」

ξ゚听)ξ「じゃあ、新型爆弾の実験しません?」


( ^ω^)「お前、ちょっくら黙ってろお」


マフィアのアジトを壊滅させたお陰か、刺客が訪れることはぱったりと無くなった。
それは非常に喜ばしく、安心して夜眠れることは幸福であると言っていいだろう。

ただ、問題はワタリカさんに会えなくなったことだった。

FOXの襲撃の際、危険な思いをしたとかなんとかで、
ナーベイン氏がワタリカさんに対して外出禁止令を発令したらしい。
それが、数日間足繁く訪問し、ようやく使用人から聞き出せた唯一の情報だった。





ξ゚听)ξ「……隣で溜息ばっかつかれると、こっちまで滅入りそうになるんで止めてもらえませんか?」

( ^ω^)「そんなこと言われても、余りにも手持無沙汰で……」

ξ゚听)ξ「だから、何度も私がワタリカさんを連れてくるって言ってるじゃないですか。
      あれくらいのセキュリティーなら、軽々突破出来ますって」


( ^ω^)「その際に、何人死ぬことになるお?」

ξ゚听)ξ「……歯向かってきたら、皆殺しですかねぇ」

( ^ω^)「はい却下、一般市民相手に何を考えてるんだお」

ξ゚听)ξ「けっ、はいはい、どうせ私は凶悪犯ですよーだ」


その凶悪犯罪者が、目の前で呑気にスパゲティ−ナポリタンを食べてる光景に、なんとも形容し難い気分になる。
カフェテラスで食事する僕たちの姿を、第三者が見たとするならば、
認めたくない事ではあるが、十人中九人がカップルだと誤解してしまうだろう。

僕の気持ちは、より複雑に混ざり合ってしまい、既にパスタの味は感じられなくなってしまった。














  第七話「多忙という境遇に楽しみを見出すのが悪いとは思えない」














真紅に染まっている部屋に二度のノックが響く。
その音に反応した使用人がノックを返すと、扉が開かれた。

( ´_ゝ`)「失礼します」

(´<_` )「失礼します」

入室してきた二人の男、ユストピー兄弟。
アラマキの放つ威圧感にも怖気ず、彼等は普段通りでいることを保っていたが、
唯一の変化として、胸元にネクタイが締められていなかった。


/ ,' 3「……何故、ここに呼ばれたかが分かっているようだな」

( ´_ゝ`)「まぁ、事後処理に追われてましたからね」

(´<_` )「アニムルに付き合う形で、私も」

/ ,' 3「なら話は早い……か」


アラマキは陽光差し込む窓に向って、言った。





/ ,' 3「お前たちが勝手にブルーとイエローを使ったことを咎めるつもりはない。
    幹部が多少、自由を利かせるくらい目を瞑る」

( ´_ゝ`)「有難い事です」

/ ,' 3「だが、その勝手な行動の結果、ブルーをアジトごと壊滅に追いやった。
    これに関して見逃すことは断じて出来ない。
    多くの部下を失ったこと、アーラシファミリーとしての面子、その他諸々の被害が出ておる……」

(´<_` )「責任は、とるつもりです」

その言葉を聞いて、アラマキは指をパチンと鳴らす。
使用人が棚からアルミニウムアタッシュケースを二つ取り出し、
ユストピー兄弟それぞれの足元に置いた。


/ ,' 3「アニムル=ジャイ=ユストピー、オトリス=ジャイ=ユストピー。
    お前たち二人は今日をもって、アーラシファミリーからいなくなってもらう。
    その金を持って、立ち去るがいい」

今度は兄弟二人を見据えて、言った。





(´<_` )「寛大な処置、感謝致します」

/ ,' 3「確かに、今回の失敗は取り返しがつくようなものではない。
    だがしかし、お前達の今までの仕事は完璧だった、その謝礼代りだ」

兄弟は、内心ほっとしていた。
責任を死で償えと言われる可能性を予期してからだ。
それが、この待遇……地獄で仏にあったようだった。


( ´_ゝ`)「俺達の代わりの幹部は、誰が?」

/ ,' 3「そこの二人だ」



アラマキが目をやった先には、常にこの部屋に待機している使用人がいた。


( ゚∋゚)

【+  】ゞ゚)


クックル=ロッキンダムとオーサム=レッドフィールド。
新幹部と指名された二人に、兄弟は疑問を持ったが、あえて表には出さなかった。





( ´_ゝ`)「では、これで」

(´<_` )「では、これで」

兄弟は同じ言動、挙動を続けて部屋から退出した。

その後ろ姿をアラマキは眺めていたが、
それは興味があったからではなく、唯、視線を動かさなかっただけだった。



兄弟は部屋から出た後、建物内を見て回った。
その間は一言も交わすことはなく、
たまにアイコンタクトをする程度で、何を考えているかは他者が知る由も無かった。

暫らくして、ようやく満足したのか、建物を後にした。

道を行き、人気のない路地を更に進み、
昼間だというのに光の届かないような場所に辿り着いて、彼等は立ち止った。






(*´_ゝ`)「……ぷっ、ひゃっひゃっひゃっひゃっ!!」

(´<_` )「傑作だったな、アニムル!」


そして、笑った。
アニムルは腹を抱えて、オトリスは堪え切れないものを漏らすかのように、笑った。


(*´_ゝ`)「あのクソジジィ、今までケチだったくせに急に奮発しやがって!!
       なんだ、この金の量、こりゃあ数年は遊んで暮らせるぜ!!」

(´<_` )「全くだな、年老いて物事考えられなくなっちまったんじゃないか?」

( ´_ゝ`)「冷血アラマキともあろうお人がねぇ……いやはやまったく、歳はとりたくねぇものだ」

(´<_` )「だが、最近はダンディーなおじ様がモテるらしいぞ」

(*´_ゝ`)「やっべ、早く歳とりてー!!」


アニムルとオトリスは仲が良い。
幼少の頃から二人でいることが多く、また二人でいることを好んだ。

であるからこそ、二人だけでいる時の彼らは、紛れもない素のままの彼らだった。





(´<_` )「にしても、殺されるだろうと思ってたんだけどな」

( ´_ゝ`)「俺も俺も、まぁ殺されそうになったら、逆に殺してやったけどな」

(´<_` )「……いや、それが出来たかは分からんぞ」

( ´_ゝ`)「何で?」


(´<_` )「クックル=ロッキンダム、かなりの戦闘狂だ。
       特に肉弾戦を好むらしく、拳銃装備のマフィア十人相手を素手だけでぶちのめしたらしい。
       噂では、クックルと握手すると手の骨をバキバキに折られるとか……」

(;´_ゝ`)「……マジで?」



(´<_` )「オーサム=レッドフィールドもやばい。
      あまり素性を明らかにはしないが、アイツが殺した相手は姿形も残らない。
      指一つ分くらいの大きさになるまで、バラバラにするのを止めないって聞いた」

(;´_ゝ`)「うわぁ、引くわぁそういうの……」





( ´_ゝ`)「ま、でも俺らなら大丈夫だろ、それくらい」

(´<_` )「そうだな、俺ら兄弟に出来ない事はないさ」


(*´_ゝ`)「とりあえず、酒でも飲みに行くか!
       丁度金もあるし、綺麗なねーちゃん蔓延らせてよ!!」

(´<_` )「まだ昼だし、そういう店は開いてないと思うが……よし、祝杯といくか」


兄弟は大金を前に浮かれ、意気揚々と酒場へ向かった。

アニムルはスキップをし、オトリスはそんな兄の姿にため息をつきながら。



アーラシファミリーを抜けたという事実に対しての不安や、悲しみなど、微塵もなかった。





(*゚ー゚)「ビルが爆発によって倒壊、
     組同士の抗争か、それともマッドボマーの犯行か!……だってさ」

(,,゚Д゚)「マッドボマーに決まってるだろ、アホくせぇ」

突き付けられた新聞に向かって吐き捨てた。
冷やかな反応をしたことにシールはむっとしたが、またすぐに新聞を読み進め始めた。


(*゚ー゚)「こうしてみると、やっぱりマッドボマーの起こす事件ってやばいのばっかだよな。
    これで一面飾るの何回目なんだろ」

(,,゚Д゚)「それだけ捕まえようがあるって話だろ」

(*゚ー゚)「へっ、逃がした癖に」

(,,゚Д゚)「…………」


(;*゚ー゚)「あっ、またグリグリする気か、畜生!」

ここ最近、事ある毎にシールはこの調子にするものだから、暴力に任せるしかなくなっていた。   





(*゚ー゚)「あと、これは確証はないんだけど……」

(,,゚Д゚)「何だ?」

(*゚ー゚)「いや、そのさ……うん、あんまり納得いかないんだよね」

(,,゚Д゚)「良いから言ってみろよ」

難しい顔をシールは浮かべていた。
察するに、情報への信憑性の高さと、認めたくない心が葛藤しているのだろう。


(*゚ー゚)「このビル爆破事件のあった日の話なんだけどね。 とある公園で殺人事件があったんだよ。
     外見の特徴を聞いた分では、間違いなくあの二人だと思うんだけど……」

(,,゚Д゚)「……殺人事件だと?」

(*゚ー゚)「公衆トイレにカップルが入ったんだって。
    それで暫く経って、出て来た時には女が一人で、大きな袋を引き摺っていて……。
    不思議に思った人がトイレの中を見たら、物凄い量の血痕があったらしいぜ」

シールが言うのに躊躇った理由が分かった。
俺も、その話を聞いてしかめ面にならざるを得なかった。





(,,゚Д゚)「つまり、マッドボマーが連れを殺したってことか」

(*゚ー゚)「っていうのが一番考えられるよねぇ」

(,,゚Д゚)「それはあり得ねぇと俺は思うんだが」

(*゚ー゚)「だよなぁ、僕もそうなんけどさ……」

マッドボマーは、以前の襲撃の際、連れの男を守る体で行動していた。
俺を油断させる為の囮だったという可能性もあるが、限りなく零に近いだろう。
二人の関係が、愛を超えた親密な仲にあるような気がしていた。


そんな考えをシールに伝えてみたところ、


(*゚ー゚)「は? 何それ、気持ち悪いって言うか、いつからそんなロマンチストに……」


と貶されてしまったので、仕方なく俺は拳骨を繰り出すした。

決して暴力を振るう事に快感を覚えた訳でもなく、
シールが苦悶の表情を浮かべることに、満足感を得ている訳でもない。





(*゚ー゚)「もう一つ情報があるんだ、こっちはギコにとって朗報だろうけど」

(,,゚Д゚)「朗報?」

(*゚ー゚)「うん、実はさ、マスがこの街に来てるらしいよ」

(,,゚Д゚)「……何?」

(*゚ー゚)「ま、これも確証無しなんだけどね」


シールはその言葉を最後にして、仮眠を取り出した。
暫くはゆっくりとした捜査で良いと言い出したのは俺の方だ。

表向きは、決して丈夫とは言えないシールの体を気遣ってという理由である。
だが、本当は調査に必要な時間の確保の為だった。


気に掛かっていた。

これまでは見逃してきたが、この前の言葉を聞いて、その想いは膨らんだ。


―――シール=リアの心の奥底にある闇。


それを、俺はどうしても暴いてみたかった。





( ´_ゝ`)「……という訳で、俺達は今日をもってアーラシファミリーから抜けることにする」

(´<_` )「今までありがとう兄弟……いや、今はもう兄弟ではないんだがな」

ユストピー兄弟のアーラシファミリー脱退演説を、黙って聞いていられる者は誰もいなかった。
ある者は涙を流し、ある者は納得がいかず憤慨していたからだ。
それほどまでに、彼らにとってのユストピー兄弟の存在は特別なものだった。


(´・_ゝ・`)(にしても、酒臭いなこの二人……)


その中で唯一デミタス=ロングデイカムズだけが、別の考えを基に黙っていられなくなった。
ユストピー兄弟に最も近い場所に位置していたが故に、臭いに耐え切れず、咳を溢していた。

ここにいるイエローのメンバーとデミタスが知ることはないが、
兄弟は、昼間から深夜近くになる今の時間まで酒を飲み続けていたのだから、それも仕方のない事。

唯、皆の心中と、その事実を見比べると、デミタス等が悲惨だとは否定出来なかった。





( ´_ゝ`)「悲しいものだ……だがこれは致し方ない事だ」

(´<_` )「俺達の勝手な行動と、それによって生じたミスは取り返しのつかないものだった」

( ´_ゝ`)「ここは、命があるだけ喜ぶべきところなのだろう」

(´<_` )「だがしかし、ボスはこうして、俺たちに金まで渡してくれた」

( ´_ゝ`)「なんという太っ腹……俺達はアーラシファミリーでいられたことを誇りに思う」


( ´_ゝ`)「で、本題はここからなんだけど」

(´<_` )「で、本題はここからなんだけど」


ユストピー兄弟は交互に入れ変わり話していたが、
唐突に二人同時に言葉を発したものだから、皆は一同に少々の不安を覚えた。

そういった形で彼らが話すのは、決まって大事な話であり、
それでいて、突拍子もないような事を言う時であることを知っていたからだ。






( ´_ゝ`)「お前ら、アーラシファミリー抜けろ」

(´<_` )「お前ら、アーラシファミリー抜けろ」


この時点で何名かが、目玉を丸くし、


( ´_ゝ`)「んで、俺たちが作る新しい組に入れ」

(´<_` )「んで、俺たちが作る新しい組に入れ」


そう言い終えた時には、全員の口が大きく開いたまま塞がらなくなった。


度肝を抜かれたどころの話ではなかった。
ユストピー兄弟の意外性の高さは周知の事だったが、まさかここまでだったとはと誰もが思った。

そして、それが何かの冗談であるというオチも期待していた。
しかし反して兄弟の眼は真剣そのものであり、金魚のように口をぱくぱくさせていたのはデミタスだった。






( ´_ゝ`)「どうしたデミタス、何か言いたそうだな」

(;´・_ゝ・`)「そ、そりゃあ言いたいことなんて、いくらでもあります、正気とは思えない!
        この街で新たな組を作るっていう事は、アーラシファミリーに敵対するってことですか!?」

(´<_` )「そうだな、組同士の友好関係を築くなんて、死んでもやりたくないしな」

(;´・_ゝ・`)「ボスへの恩を仇で返すつもりですか!?」


( ´_ゝ`)「いや恩なんてねーし、そもそも俺ら、あのクソジジィ滅茶苦茶嫌いだし」

(´<_` )「いや恩なんてねーし、そもそも俺ら、あのクソジジィ滅茶苦茶嫌いだし」


手を振るというジェスチャー付きで答える兄弟。
あまりの傍若無人振りに、ひぃと短い悲鳴を上げる者までいる始末だった。

ファミリーのトップとは、それ即ち彼らにとって神とも呼べる存在である。
ユストピー兄弟への想いは、あくまで心情的なものであるが、ボスに対してのそれはまた違うものである。

神に唾を吐き捨てた二人に対し、最早どんな返しをしたらいいのか、誰も見つけられはしなかった。





( ´_ゝ`)「あーうん、お前らの言いたいこともよく分かる」

(´<_` )「でもな、もう一度考えてみろ、良いのか本当にアラマキの下についたままで」

( ´_ゝ`)「アイツは下の人間の事なんてこれっぽっちも考えちゃいねぇ。
       精々、自分の為に働く便利なお手伝いさん程度だ」

(´<_` )「その証拠に、俺らはアイツの命令で命を無下にしてきた奴を知っている。
       ……いやまぁ今の俺たちにそれを言う資格はないんだけどな」

アニムルがオトリスの頭を叩いた。
どうやら、話の流れ上、今の件に触れるのはマズかったらしい。


( ´_ゝ`)「でも違うだろ、俺たちはファミリー、家族だろ。
       家族ってもんはさ、もっと助け合って、一緒に楽しみ合うもんじゃないのか?」

(´<_` )「良い酒があったら一緒に飲んで騒ごうじゃないか。
      良い肉があったら一緒に食って騒ごうじゃないか」

( ´_ゝ`)「だから、言葉を変えて、もう一度言おう」



( ´_ゝ`)「俺たちと、家族になろうぜ、兄弟」

(´<_` )「俺たちと、家族になろうぜ、兄弟」


今度は、誰もが真摯に受け取めた。




しかし、誰も言葉を発しようとはしなかった。

場は至って静寂、物音一つ立てるものはいない。


それは、決して反応に戸惑っていた訳ではなく―――



( ´_ゝ`)「ありがとう、兄弟」


(´<_` )「感謝するよ、兄弟」



ユストピー兄弟以外が、全員、胸に手を当て、床に跪いていた。

その心には忠誠の証と、二人と共に生きたいという決意がある。


―――彼らの間に、言葉なんていうものは必要なかったのだ。





( ´_ゝ`)「まー、金はあるしな、暫くはダラダラやっていこうぜ
       どうせそのうち、アラマキのジジィもくたばっちまうだろうしよ」

(´・_ゝ・`)「マッドボマーに関してはどうするつもりで?」

(´<_` )「あの件はもう良いんだ、どうやらアニムルは臆してしまったようでな」
 
( ´_ゝ`)「臆してなんかない! ただ怖いからもう関わりたくないだけだ!!」

(;´・_ゝ・`)「それを、臆してるって言うんでは……」

和やかな雰囲気が場を包み込んでいた。
家族という言葉に相応しい、笑顔に満ち溢れた光景だった。


(´<_` )「そういやどうするか、ファミリーの名前は」

(´・_ゝ・`)「ユストピーファミリーで良いんじゃないんですか?」

( ´_ゝ`)「いや、俺達は組の代表だが、支配者にはなりたくねぇ。
       だからこれより俺達に対する敬語も禁止するし、遠慮もするんじゃねぇぞ」

(´<_` )「その為には名前もユストピー以外のものにしたいと思うんだが……何かないか」

敬語禁止等の発言に戸惑いつつも皆が思考に耽る。
それによって沈黙が生じたが、すぐさまアニムルが破った。





( ´_ゝ`)「『流石』って知ってるか、流れる石って書いて『サスガ』って読むんだ」

(´<_` )「ああ知ってるぞ、ていうか知らない奴は多分いないと思うぞ」

( ´_ゝ`)「まじでか、俺ついこの間知ったんだけど……。
       まぁいいか、でな、この言葉の意味に『評判通りのすげぇ奴』って意味があるんだ」

(´<_` )「ほほう……」

( ´_ゝ`)「だからよ、俺達もそんな流石な奴らになろうじゃねぇか。
       俺達、家族の名前は『サスガファミリー』……ってのはどうよ」


(´・_ゝ・`)「良いと思います……じゃなくて、良いと思うぞ」

(´<_` )「同感だ、アニムルにしては珍しく良い提案だ」


( ´_ゝ`)「非常に聞き捨てならない言葉を言われた気がするが、まぁ流してやるよ、流石だよな俺」


拍手喝采が場に巻き起こり、アニムルは鼻高々に笑った。
オトリスはその様子に微妙に納得がいかず、ローキックを繰り出し、アニムルを悶絶させた。





( ´_ゝ`)「ま、まぁとにかく、今日はめでたい日だ!
       皆で飲んで、歌って、大いに騒ごうじゃないか!!」


(´<_` )「当然、俺達の奢りだ。
       兄弟たちよ、心行くまで『サスガファミリー』の誕生を祝そうじゃないか!!」



こうして、宴が始まり、それは夜通し続いた。


新たな門出と、生まれ変わった自分たちの姿に、乾杯を施した。



ユストピー兄弟は、結局一日中飲んでいる事になった訳であり、

彼らが、翌日、二日酔いに悩まされたのは言うまでもないだろう。



―――The story might continue





オーサム=レッドフィールドは今日も今日とてノックを二度返す。
ギリシア=コクーンステイツはシール=リアの寝顔に落書きをする。
アニムル=ジャイ=ユストピーとオトリス=ジャイ=ユストピーは酒宴の代金に驚愕する。


お疲れ様です。
ありがとうございます。
ちょい短めでしたかね。



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