──ダムッ、ダムッ
('A`) 「……」
(;^ω^)「……もうそろそろ、時間かお?」
('A`) 「ああ」
時間は午前8時20分。
俺たち5人は、体育館で既にアップを始めていた。
(;><)「試合、緊張するんです!」
_
( ゚∀゚)「ま、俺にとっちゃただの通過点だがな」
(´・ω・`) 「今回、新設ということもあり、あまりデータは入手出来ませんでした。申し訳ないです」
各々が、自分にあった練習をしている。
内藤はゴール下、ジョルジュはドライブ、ショボンやビロードは調整だろう。
「「「失礼しまーッス!!」」」
体育館入り口に響く声。
('A`)「……来たか、パー速学園……」
( ^ω^)ばすけっとからバスケットのようです 第十二話【試合の初め】
('A`) 「集合ッ!」
体育館入り口に、メンバーを集合させる。
これは恒例のあいさつで、試合会場に来たチームには必ず行うものだ。
('A`) 「よろしくお願いします」
全員で頭を下げた。
相手もそれに合わせて、綺麗に頭を下げてくる。
パ監督「今日はよろしくお願いします」
lw´‐ _‐ノv 「よろしくというべきなのか……うむ。よろしく願いたい」
('A`) 「更衣室で着替えお願いします」
ずらずらと行列を作り、更衣室に消えていくパー速学園。
新設のバスケ部というのに、人数は15人程度と意外と多かった。
('A`) (さて……あと30分か)
シュール先生はいるが、基本的に監督は俺ということだった。
元々シュール先生は未経験者だし、キャプテンである俺がということだ。
……とは言っても、5人だけのチームで、采配も糞もないのだが。
とりあえず、ラスト5分になるまでは各自の練習に任せた。
パス練習やシュート練習は、既に今朝早くにやっている。
ここからは、個人の調整だろう。
('A`) (相手のチームはっと……)
意外と大きくないチームだ。
一年か二年か知らないが、一番大きいのでも180程度だろう。
それ以外は、平均的に170代。
('A`) (内藤が使えるか……?)
内藤の身長は188cmある。
これを使えば、確かにミスマッチに出来るが……。
( ^ω^)「シュートー!」
……シュートの入り具合を見ると、少し不安になる。
そして、試合開始5分前。
指示を出すために、全員をベンチに戻した。
('A`) 「っし……。初めての試合だな。大丈夫か?」
(;^ω^)「よよよよっよよよよ余裕だお!」
(;><)「ババババババカにすんなです!」
なるほど。
この二人は相当緊張しているようだ。
プレーにミスが出る確率が高い。
('A`) 「落ち着け。相手も同じ新設で、初めての試合だそうだ。
いい試合じゃねーか。どちらが先に、一勝するか」
_
( ゚∀゚)「コッチに決まってるべ」
('A`) 「よし。ポジションはこの前言ったとおりだな。
ボール運びは俺とビロードでする」
(´・ω・`) 「作戦とかは?」
('A`) 「まずは様子見だな。
相手のディフェンスに隙があるようだったら、ガンガン攻める」
( ^ω^)「ブーンも頑張るお!」
( ><)「僕もパスを出しまくるんです!」
('A`) 「よし、攻め気を忘れるなよ」
そして、一呼吸。
('A`) 「行くぞ!!」
( ^ω^)( ><)( ゚∀゚)(´・ω・`) 「おう!!」
ゼッケンを着け、コートに入る。
それに続いて、相手メンバーもコートに入ってきた。
試合が、始まる。
VIP高校
PG、7、( ><)ビロード
SG、4、('A`) ドクオ
SF、6、( ゚∀゚)ジョルジュ
PF、8、(´・ω・`) ショボン
C、5、( ^ω^)ブーン(内藤)
パー速
PG、8、(゜3゜)田中
SG、4、( ゚д゚ )ミルナ
SF13、( ^Д^)プギャー
PF9、(゚∠゚)ガイジソ
C11、(・∀ ・) またんき
審判「それでは、試合を開始します!」
コートの中央、センターサークル。
VIP高校からは、内藤が。
パー速からは、11番がジャンプボールを構えていた。
('A`) 「内藤、勝てよ」
(;^ω^)「だお」
(・∀ ・)「……」
そして、審判の手から、ボールが宙に浮く。
( ^ω^)「おおおおおっ!!」
(・∀ ・)「うおおおおおっ!!!」
──バコッ!!
弾かれたボールは、俺の位置とは正反対に飛び……
( ゚д゚ )「よし、ナイスだまたんき!」
相手へと、行き渡った。
('A`) 「しゃーねぇ!ディフェンスだ!」
ディフェンスは、基本のハーフコートマンツー。
一人のオフェンスに、一人のディフェンスが着く方法だ。
それぞれが、ポジションにあわせてマークを確認する。
('A`) 「4番オッケー!」
ボールを持つ、4番を指差して言った。
4番を着ているという事は、それはキャプテンであるということ。
少なからず、注意は必要だった。
( ゚д゚ )「一本だ」
ゆっくりとドリブルを着いている。
パス相手を探しているのだろうか、やけに視線が動いていた。
('A`) (……相手も、最初は様子見らしいな……)
──シュッ
( ゚д゚ )「──!」
(;'A`) 「なっ……!」
突然、相手がボールを上に上げたかと思うと、
そのままボールを放った。
スリーポイントラインの外。 そう、シュートだった。
──パスッ!
パー速「っしゃぁ!!ナイッシューミルナ!!」
そのスリーポイントは吸い込まれるようにリングへと消える。
試合開始から6秒、あっという間の3点シュートだった。
(;'A`) (シュートは頭に無かった……)
( ^ω^)「どんまいだお!オフェンスだお!」
相手のディフェンスも、俺達と同じハーフコートマンツーだった。
やはり基本からという事だろう。
('A`) 「ボール運びは、最初は任せた」
( ><)「わかりました!」
ビロードにボールを渡す。
ダムダムと音を立ててドリブルを着きながら、ハーフコートまで運んだ。
( ><)(ここは確実に決めておきたいんです……)
ビロードが、俺にパスを返す。
それをキャッチし、相手の方に構える。
( ゚д゚ )「……」
('A`) (……結構いいディフェンスだな……)
流石キャプテンと言った所か。
先ほどのスリーといい、ディフェンスといい、普通にレベルは高い。
最初は様子見、と言った以上、無理に攻め込む気はしなかった。
_
( ゚∀゚)「ヘイッ!」
声のした方向を見る。
ジョルジュが、ディフェンスを振り切っているところだった。
('A`) 「ジョルジュ!」
右手一本で、投げるようにパスを出す。
誰に触れることもなく、それはジョルジュの手中に収まった。
_
( ゚∀゚)「っしゃあああ!!」
(;^Д^)「!!」
相手のディフェンスは、ジョルジュのスピードについていけない。
完全においていかれる形となり、プギャーはジョルジュの背中を見た。
(;^Д^)「ゴール下カバー!!」
だが、その声が届く前に、ジョルジュはシュート体制に入っていた。
素早い動き、クイックネスのシュート。
そして、放たれるボール。
──ゴンッ
(;'A`)(……くそがっ!)
_
(;゚∀゚)「ノオオオオオオ!!」
フリーでのシュートを外したジョルジュ。
そして、それを綺麗にキャッチした、相手チームセンターまたんき。
(・∀ ・)「速攻!」
その声と同時に、パー速メンバーが走り始める。
それも、全員だ。
4人が一斉に走り出し、それを追いかけるように、俺達が走り出す。
──だが
( ^Д^)「ナイスパスッ!」
ジョルジュのマークである、プギャーが走りこんでいた。
そのプギャーにパスが渡り、そのまま二三ドリブルをついて、レイアップシュート。
綺麗にリングを潜り、あっというまの5失点目だった。
_
( ゚∀゚)「わりぃ……」
('A`) 「相手、攻守の切り替えが早いぞ。出来るだけ早く戻ってくれ」
そして、今度はこちらのオフェンス。
ボールの位置は、ガードであるビロードだ。
('A`) (……強引にでも、点を取りに行くか)
('A`) 「ビロード、コッチだ!」
ディフェンスを振り切って、パスを受けた。
そして、そのままグルッと足を回転させる。
相手に一度背中を見せ、逆方向へと抜く技、バックターンだ。
( ;゚д゚ )「くっ……」
だが、流石に一回では完全に振り切れなかった。
何とかくいついてくるミルナ。
そこで、俺はもう一つの技を入れる。
──ダダンッ!
自分の股の下で、ドリブルを高速で着いた。
『レッグスルー』と呼ばれる技で、相手に触られずにボールの位置を変えることが出来る。
('A`) (開いたッ!)
レッグスルーに揺さぶられ、ミルナの体が左寄りになる。
その隙を見つけた俺は、スグに右側へのドリブルを開始した。
( ;゚д゚ )「ッチ!」
ミルナの声が、背中から聞こえた。
(・∀ ・)「カバーおっけー」
俺の目の前に現われたのは、センターまたんき。
抜かれたことをすぐさま察知し、カバーに来たのだ。
('A`) 「──ッ」
だが、その動きも見えていた。
またんきが俺のところに来たということは……。
('A`) 「内藤!」
(;^ω^)「おおおおっ!!」
内藤に、バウンドパスを出す。
またんきはそのパスに反応できず、ただ棒立ちするのみ。
ディフェンスのいなくなった内藤が、ゴールを目指した。
(;^ω^)「シュートだおおお!!」
──ゴンッ
(;^ω^)「だおっ!?」
(;'A`) (まじかよ……)
予想以上に、点を取ることは難しそうだった。
第1クォーター 残り5分
VIP 0 − パー速 5
十二話 終
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46 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/09/29(土) 00:10:56.48 ID:42mEdjZn0
〜用語〜
・アップ
試合や練習前に、身体を温めること。
ストレッチ等も含む
・ミスマッチ
マッチアップが上手く出来ていないこと全般。
大きい選手に小さい選手がつくことや、
上手い選手に、下手な選手がつくこと。
・マッチアップ
オフェンスに対して、どのディフェンスがついているか。
例えばAがオフェンスで、Bがディフェンスの場合。
AのマッチアップはB。BのマッチアップはAである。といえる。
・ジャンプボール
最初の攻守を決めるもの。
審判がボールを上げ、それを選手がはたく。
キャッチした瞬間から、試合がスタートする。
・ハーフコート
コートの半分。
・ハーフコートマンツー
一人のオフェンスに対して、一人のディフェンスがつくやり方を
マンツーという。
よって、コートの半分だけで行うマンツーのこと。
・マーク
ディフェンスが、どのオフェンスについている状態。
マッチアップとほぼ同意。
・クイックネス
素早いシュートフォーム。
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