──パシュッ!
('A`) 「っしゃぁ!!」
俺が一本シュートを決めるたびに
──バスッ!
( ^Д^)9m「プギャーーーーwwwwwwwwwwwww」
プギャーが一本シュートを決める。
42-43 パー速学園の一点リード。
残された時間は、3分。
( ^ω^)ばすけっとからバスケットのようです 第16話【結末】
(;'A`) (くっそ……)
いくら俺が点を決めても、それでも奴は食らいついてきた。
今までのその動きとは全く違う。
まるで、人が変わったかのように動きが速くなっていた。
(;^Д^)「ディフェンス!」
(;゚д゚ )「おうっ!」
俺の前には、未だに二人のディフェンスがいる。
最初のように、べったり着かれることはなくなったが、
やはり二人のディフェンスを相手にするのは難しかった。
('A`) 「ふぅ……」
ボールを持って、一息ついた。
肩の力を抜き、パスの相手を探そうと目線を動かす。
(;^Д^)「……」
奴の肩も、一瞬力なくだれた。
その瞬間を、俺は見逃さない。
('A`) 「──ッッ!!」
(;^Д^)「なっ……!」
プギャーの右横を抜く。
ミルナが慌ててカバーをしようとするが、距離がそれを不可能にする。
俺の前に、人がいなくなる。
──キュキュッ
急激に止まり、そこでジャンプシュートを放った。
綺麗な弧を描いたそれは、そのまま吸い込まれるようにリングへと消えた。
(;^ω^)「ナイッシューだお!!」
( ><)「あと2分なんです!!」
走ってディフェンスに戻る。
何とか速攻はだされずに、相手はオフェンスの隊形を取った。
('A`) 「ジョルジュ、何とかとめてくれ!」
_
( ゚∀゚)「次こそは抜かせねぇ……!!」
プギャーのディフェンスはジョルジュだ。
俺はミルナについているため、奴にまで手が回らない。
ショボンをカバーに向わせようにも、隙ができる可能性がある。
突発的な作戦は、使えない。
──ダムッ!!
( ^Д^)「プギャーーwwwww」
_
(;゚∀゚)「くそがぁぁ!!」
プギャーがジョルジュを抜く。
そして、ジャンプシュートを放とうとその場で高く跳んだ。
_
(#゚∀゚)「うつんじゃねえええええ!!!」
(;'A`)「ばっ……」
跳んだプギャーの後ろに、ジョルジュ。
奴がシュートを放つその瞬間に
ジョルジュが、背中を押した。
『ピィィィィーーーー!!』
背中を押されバランスを崩したプギャー。
放とうとしたボールはそのまま地面へと転げ落ちた。
審判「ディフェンスファウル! 6番!」
審判の手が高く上がる。
そして、続きの言葉を告げた。
審判「フリースロー、2本!!」
仕方ないことだった。
ジョルジュの性格を考えれば、ファウルをすることは必然だった。
それに、プギャーがシュートを外してくれたおかげで、フリースローは2本だけ。
全て決められても、まだ一点差だ。
(;^Д^)「……」
フリースローラインに、プギャーが立つ。
心の中で、外せと願い続けた。
──パシュッ
(;^Д^)「ふぅ……」
一本、まずは一本を決めてきたプギャー。
これで点数は、43-43の同点。
残り時間は僅か1分。
ここは、どうにかしてでも外してもらいたいところだ。
(;'A`) (外しやがれ……)
( ^Д^)「……」
プギャーがボールを持ち、構える。
ゆっくりと腕を挙げ、
そのままボールを放った。
(;^Д^)「……やべ」
奴の声と同時だった。
リングの手前に触れたボールは、勢いよく弾かれる。
またんきや内藤の頭を超えたそのボールは──
──上手い具合に、俺の手中に入った。
('A`) 「速攻ッッッ!!!」
素早くボールを前につき、走った。
ボールを前に出すことで、それを追いかけるように走る。
走る。
走る。
ゴールが見えてきた所で、ゆっくりとレイアップシュートを放った。
(#・∀ ・)「んにゃろおおおお!!!」
(;'A`) 「!」
突然、俺の後ろからまたんきの手が伸びる。
俺のものよりはるかに長いその手は、
上空に浮くボールを、下に叩き付けた。
完全にブロックされた。
……そう思っていた時だった。
(;><)「えいっ」
俺の下に、ビロードがいた。
小さい身体を活かして俺の下にもぐりこみ、そのままボールを拾い上げる。
(;><)「ていっ」
そして、そのままシュートを放った。
──パシュッ!!
(*><)「き、き、決まったんです!!」
(;・∀ ・)「くそがっ……」
この試合始めてのビロードの得点だった。
そのおかげで、45-43の勝ち越し。
残り時間は、30秒を示していた。
(#^Д^)「カウンター!!!」
前の方で声が聞こえた。
プギャーだ。
俺が前に出ている間に、既に走っていたのだ。
またんきが、片手でプギャーにロングパスを出す。
どうにかして間に合えと、俺は走り出す。
だが、ボールの移動速度と人間の移動速度の差は明白。
俺が奴に辿り着く前に、ボールがプギャーに渡った。
そのまま、簡単に速攻……と思ったのは、一瞬。
プギャーの前に、一人の男が立ちはだかった。
_
( ゚∀゚)「ここは抜かせねぇ……!」
ジョルジュが、プギャーのディフェンスをする。
だが、そう長くは持ってくれないはずだ。
('A`) 「ジョルジュッッ!!絶対止めろッッ!!」
叫びながら走る。
プギャーを二人で挟むためだ。
──ダムッ!
プギャーが左にドリブルをする。
右の時と変わらない速度で、かなりの速度でのドリブルだ。
_
(#゚∀゚)「……!!」
(;^Д^)「……っち」
止めた。
ボールカットとまでは行かないが、相手の動きを一瞬止めた。
('A`) 「ナイスディフェンスッ!」
その間に、俺がプギャーの元に追いつく。
俺とジョルジュ、二人で挟む形となった。
他の選手はまだ走っている途中で誰もいない。
完全な、2対1の状況だ。
(;'A`) (セオリーなら、仲間を待つはずだが……)
_
( ゚∀゚)「……あいつ、突っ込んでくるつもりだぜ」
俺の心の言葉の続きを、ジョルジュが言った。
このプギャーの絶対的自信。
こいつなら、この2対1の状況でも、突っ込んでくるはずだ。
( ^Д^)「……」
以外にも、プギャーのドリブルは弱かった。
カットされないようにしながらも、視線を動かしている。
パス相手を探しているようだ。
('A`) (ここは慎重に行くか……?)
一瞬、自分も釣られて相手の視線の先を見る。
ほんの一瞬だった。
だが、あまりに長すぎる一瞬だった。
──ダンッ!!
(;'A`) 「ッッ!!」
プギャーが、俺の方向に突っ込んだ。
体制を低くして、誰にも触られないように。
そして、あの驚異的なスピードで。
(;'A`)「ぐっ……」
右足を踏ん張る。
抜かせてたまるか。
動け。
動いて、奴の正面に回りこめ。
(;'A`) 「抜かせる……かよッッッ!!!」
叫んだ。
それと同時に、右足に力が入る。
ドリブルで俺を抜こうとするプギャー。
ここで抜かせてしまったら、また同点になってしまう。
抜かせない。
その気持ちが通じたのか、俺はプギャーの正面に回りこむことができた。
その時に
その時に見えたプギャーの顔が
……笑っていた。
ドリブルを止め、左手にボールを持つ。
それを、俺とジョルジュの間にできた隙間に投げつけた。
回転が掛けられたそのボールは、地面に一度着くと
その勢いによって、方向が変わる。
急激な方向転換をし、ボールはある方向へと飛んでいく。
俺やジョルジュとは正反対の方向。
どれだけ走っても、追いつかない場所。
そこに、ミルナがいた。
(;^Д^)「頼みますよ……プギャーさん」
( ゚д゚ )「よくやった」
スリーポイントラインの外。
ボールを受け取ったミルナが、しっかりと構えて、そして放つ。
そして、ボールはリングへ吸い込まれた。
ドリブルを止め、左手にボールを持つ。
それを、俺とジョルジュの間にできた隙間に投げつけた。
回転が掛けられたそのボールは、地面に一度着くと
その勢いによって、方向が変わる。
急激な方向転換をし、ボールはある方向へと飛んでいく。
俺やジョルジュとは正反対の方向。
どれだけ走っても、追いつかない場所。
そこに、ミルナがいた。
(;^Д^)「頼みますよ……ミルナさん」
( ゚д゚ )「よくやった」
スリーポイントラインの外。
ボールを受け取ったミルナが、しっかりと構えて、そして放つ。
そして、ボールはリングへ吸い込まれた。
(;^ω^)「……スリー……」
(;´・ω・`)「45-46……」
(;><) 「逆転……なんです!!」
一瞬にして、体育館の静粛が敗れる。
パー速メンバー、ベンチ要員全てが叫び声を上げる。
(゚∠゚)「GREEEEEAAAATTTTT!!!!!!」
(゜3゜)「よくやったんだな!!!だな!!!」
(・∀ ・)「っしゃああああああ」
( ゚д゚ )「まだ……まだ最後まで気を抜くなよ!!」
( ^Д^)「残り5秒ッス!!」
ビロードからパスを受け、ボールを持つ。
タイマーを横目で見た。
残り時間、2秒。
('A`) 「……」
──1秒。
('A`) 「……くそ……」
──0秒。
審判「試合、終了!!!!」
第16話 終
44 名前: ◆PL34tlmoTI :2007/10/22(月) 22:45:55.62 ID:cAJppJTC0
〜用語解説〜
・ファウル
違反行為の一種。
相手に接触したり、ボール以外を叩いたりすること。
シュート前にファウルをすると、フリースローが与えられる。
・フリースロー
フリースローラインから、誰にも邪魔されずにシュートを打てる。
シュート前にファウルされた場合2本、または1本が与えられる。(詳細はいずれ)
・カウンター
相手にシュートを決められた後、すぐに速攻を出すこと。
または、リバウンドを取ってすぐに速攻を出すこと。
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