( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 第12章 休日練習




土曜日。練習開始の1時間ほど前に部員達は部室に来ていた。
ドクオはとうとう携帯電話(ピッチだけど)を手に入れたことを皆に報告し、
全員と電話番号、メールアドレスの交換をした。

(=゚ω゚)ノ「いやぁー、しかしよかったなヨウ。キャプテンと
     連絡がとれないなんて状態は避けたかったからなwww」
(*^ω^)「僕もドクオと同じウィルコムだお!これで僕とドクオは
     擬似ラブ定額だおwwwwww」
( ゚∀゚)「しかしまさかピッチがまた普及してくるとは思いもしなかったよな〜。
     俺もはやく携帯かえたいわ」
( ´∀`)「いっそのことこの部活みんなピッチにしちゃえばお金
      かからなくなるんじゃないかモナ?」
( ^ω^)「モナーカシコスwwwwww」
ξ゚听)ξ「やっぱり同社間で無料はありがたいわよね〜」
('A`?)「??」
(*゚ー゚)「どうしたの?」
?('A`)?「ピッチとか同社間で無料とかどういうことなんだ??」
( ゚∀゚)「ドクオは携帯初めてだからわからないのか!俺が説明してやるよ!
     かくかくしかじかぼいんぼいん…」
('A`)「そうなのか…知らないことだらけだったから助かったよ、
   ありがとう。あんまり金かけれないから使いすぎないように気を付けるよ」


( ´∀`)「もし僕に何か用があるときはワン切りするといいモナ。
      すぐにかけなおすモナ。そうすればドクオ君に負担かからないモナ」
('A`;)「いや、でもそれは悪いよ」
(=゚ω゚)ノ「俺にもそうしてくれていいヨウ。携帯の通話なんてあんま
     使わないしヨウ。長電話は家電使うしヨウ」
( ゚∀゚)b「俺もいいぞ。電話どころかメールすら来ないから
     毎月ほとんど基本料金だけで寂しいんだよwwwwwwひゃひゃひゃ」
ξ゚听)ξ「私もいいわ」
(*゚ー゚)「あたしもいいよー」
(;A;)「(みんな…ありがとう…母ちゃん…俺幸せだ…)」
(=゚ω゚)ノ「ところでメールアドレスの0417ってのは誕生日なのかヨウ?」
('A`)「ああ、そうだよ。携帯は昨日誕生日祝いにもらったんだ。」
( ^ω^)「そうだったのかお!昨日で16歳だお!おめでとうだお!」
(=゚ω゚)ノ「はぴばーだヨウ」
( ゚∀゚)「おう!おめでとう」
( ´∀`)「おめでとうモナ」
ξ゚听)ξ「おめでとう」
(*゚ー゚)「おめでとー」
( ^ω^)「よーし、今日部活終わったらさいぜりアッー!でお祝いするお!」
('A`;)「なんだそのエロそうな店は…?」


( ゚∀゚)「学校のすぐそばにあるファミレスだ。安い割に量も多いから学生の味方だ」
( ´∀`)「いいモナねぇ、行きたいモナ!」
(=゚ω゚)ノ「ドリア食うヨウ、ドリア」
ξ゚听)ξ「あそこだべるのにもってこいなのよね〜」
(*゚ー゚)「ドリンクバーだけで何時間耐えれるか、とか中学の時やったなぁ」
('A`)「いや…でも俺全然金ないからいいよ…」
( ゚∀゚)「なんのためのお祝いだと思ってんだよ!ブーンのおごりだよ!」
(;^ω^)「ちょwwwwww」
一同「異議なし!」
('A`)「よーし、じゃあ着替えた人からモップがけ!終わったらストレッチ
    しっかりしてからフリーな!ブーン、ごち!」
(;^ω^)「(何かおかしいお…)」

――体育館

(*^ω^)「きゅっきゅきゅっきゅ〜♪あ〜いむモッパぁ〜♪ごっしごぉしぃ〜
    だぁお〜♪」
(;゚∀゚)「なんかブーンがノリノリだからモップはブーンに任せようか」
(=゚ω゚)ノ「そうしヨウwwww一人でモップかけてることに気付いてないしなwwww」
(*´∀`)「なかなかいいキャラしてるモナwww」
( ゚∀゚)「ふんっ…むっ…ふんっ…」
(=゚ω゚)ノ「いヨっ…いヨっ…いヨっ…」
('A`)「よっ…よっ…よっ…」
( ´∀`)「モナ…モナ…」

( ^ω^)「……お?」

ブーンがモップがけを終えた頃に他のメンバーはストレッチを
終え、フリーに取りかかっていた。


(;^ω^)「ちょwwwwww何それwwwwww」
一同「罰ゲーム!!www」
(;^ω^)「なんのだおwwwwww」

どこのチームにもこういう扱いを受けるのが一人はいるものである。

( ゚∀゚)「(バッシュ、歩きやすいな…)なぁなぁ、誰かレイアップを教えてくれよ。
     だいたいはわかるんだけどさ、どうもなんか微妙なところで上手く
     いかないんだ」
('A`)「おう、いいぞー。いっぺんやってみ?」
( ゚∀゚)b「おk」

――ダム……ズダッ

ジョルジュはゆっくりとリングへドリブルし、ふわりと跳んだ。

Σ('A`)「(ちょwwwwww高ぇwwwwwwテラウラヤマシスwwwwww)」

――ゴゴン…ザシュッ

ジョルジュの放ったレイアップはリングに数回当たりながら入った。

( ゚∀゚)「入るには入るんだけどさ、なんか違うんだよな」


('A`)「ジョルジュは空中で腕を振っちゃってるからな」
( ゚∀゚)「…と言うと?」
('A`)「レイアップはジャンプした後は腕を使って打つよりも、ジャンプした
   慣性を利用して打った方がいい」
( ゚∀゚)「慣性か…イメージはつかめるぞ。てことは…腕の力を抜けばいいのか?」
('A`)b「おk!そういうこと。そして慣性を上手く利用するには真上に跳ぶこと。
    前に跳んだりするとボールに変な方向への力が加わっちゃうからな」
( ゚∀゚)「なるほどなるほど。でも真上にジャンプしたらボールも真上に行っちゃわね?」
('A`)「それでいいんだよ。ほわーん…と手首とか指を上手く使って軽く
    アーチを描いて置いてくる感じだ」
( ゚∀゚)「あ、置いてくるは漫画で読んだことあるから知ってるぜ!
    じゃあ今言われたこと意識してやってみるからもっかい見てくれ!」

――ダムッ…ズダッ

('A`)「(お、いい感じ)」

――パスッ

( ゚∀゚)「うおぉっ!見てたかドクオ!?リングに当たらずにきれいに入ったぞ!」
('A`)「ん、いいシュートだったよ。あとはシュートに持ってく上で注意することがある」
( ゚∀゚)「??」
('A`)「こう1…2とステップ踏んでシュート体勢に入るだろ?」
( ゚∀゚)「そうだな。それがどうかしたのか?」
('A`)「ジョルジュはこの状態でボールを腹のあたりからシュートにもってっただろ?」
( ゚∀゚)「あぁ、途中まで両手で持ってた方がなんか安心するんだよなー」
('A`)「今はディフェンスがいないからいいけどディフェンスにとって
   腹の前に構えられたボールほどとりやすいものはないんだ」
( ゚∀゚)「言われてみればそうだな…じゃあどうすればいいんだ?


('A`)「ステップを踏み始めたらボールを持った腕を曲げてボールを肩の上に構える。
   そしてその構えから腕をリングへまっすぐ伸ばしながらうつんだ」
( ゚∀゚)「腕を曲げて肩の上に…こうか?」
('A`)「そうそう」
( ゚∀゚)「ここから…腕をまっすぐ伸ばす…?う、結構難しくないか?」
('A`)「始めは難しいかもなぁ。何回もやってりゃそのうち慣れるよ」
( ゚∀゚)「そうか!サンキュー!じゃぁこれで練習してみるわ!」
('A`)「おう、頑張れ。あとシュートの練習をするときは常にディフェンスが
   いることをイメージして打つようにするといいよ。実戦をイメージするためにね。
   他には試合中、勝負を決めるシュートを自分が打とうとしている
   シチュエーション…とかね」
( ゚∀゚)「おk」

各自がそれぞれの練習をしていると、9時10分前にショボンが体育館へやってきた。

('A`)「集合!」

部員は体育館の入り口にいるショボンのもとへ走り寄る。

('A`)「おはようございます!」
一同「おはようございます!」
(´・ω・`)「やあおはよう。昨日言ったことは覚えてるね?まずはこれを見てくれ」

それは昨日ドクオがショボンに渡したフットワークメニューだった。

(´・ω・`)「まずこれをやろうと思ったんだけどね、僕が手を加える必要もない。
      いいメニューだ」


(;^ω^)「(…『まず』?)」
(´・ω・`)「内容は覚えてるね?ドクオ君」
('A`)「はい、大丈夫です」
(´・ω・`)「じゃあドクオ君が先頭に立って。わからない動きがあれば
      ドクオ君を手本にしながらやっていこう。
      経験者なら見ればどういうフットワークかわかるだろうから。
      それでもわからなければドクオ君に聞いてくれ。
      人数も少ないし1時間あれば終わるだろう」
( ゚∀゚)「俺はどうすればいいですか?」
(´・ω・`)「基本的な動きから 個 別 指 導 だ」
(*゚∀゚)「うほっ」
('A`)「じゃあまずはコートをウォーキングで2往復しよう。
    そしたらランニング2往復、ダッシュ2往復だ」
一同「把握した」

――タタタタタタ…キュッ…タタタタタタタ…キュッ

( ^ω^)「(今までと比べたら結構ラクだおw)」

('A`)「よし、じゃあ次は…」
 ・
 ・
 ・
('A`)「次はあっちまで…」
 ・
 ・
 ・
('A`)「おし、ラスト!全力ダッシュで2往復!」


⊂( ^ω^)⊃「ブーーーーーーーン!」
(=゚ω゚)ノ「はやっwww」
( ´∀`)「はやいモナww」
('A`)「きめぇwwww」

('A`)「うし、終わり!お疲れさん!」
( ´∀`)「結構厳しい内容だと思ったけど実際そうでもなかったモナ」
( ^ω^)「今までの方が辛かったおw」
(=゚ω゚)ノ「やっぱ多少は体力ついたんじゃないかヨウ?」
('A`)「俺も中学の時結構きついと思ったんだけど…やっぱたくさん走って
   脚力ついたんだな」
(´・ω・`)「終わったかい?今までの成果が実感できた所で次の練習だ。
      さっきのはアップにすぎないからね」
( ^ω^)「なんだか今ならどんなのでも頑張れそうな気がするお!
    (風呂上りのストレッチのお陰で体が軽いお)」
(´・ω・`)「じゃあまず5人は横一列に並んでくれ」
('A`)「うぃーっす」
(´・ω・`)「僕が笛を吹いたら君達はいっせいにハーキーをしてくれ」
( ゚∀゚)「ハーキーってなんすか?」
(´・ω・`)「さっき教えたディフェンスの基本姿勢の状態のまま
      細かく素早く足踏みをするような動きのことだ」
( ゚∀゚)「把握」
(´・ω・`)「始めの笛を鳴らしたらハーキー。途中で僕がまた笛を鳴らす。
      そのときは上下左右のどれかを指差すから、それに対応した動きを
      して欲しい。上を指差したらその場で全力でジャンプ、左は左側にスライド1回、
      右は右側にスライド1回、下はその場でスクワットだ。動きを支持する笛が吹く時
      以外はずっとハーキーするように。時間は30秒」


( ゚∀゚)「スライドってなんすか?」
(´・ω・`)「ディフェンスの基本姿勢から横にすり足で動くようなステップだ。
      今週は最初にフットワークをした後にディフェンスを基礎から
      徹底して叩き込もうと思う。覚悟しておいて欲しい。それじゃあ行くよ。」

――ピッ!
――キュキュキュキュキュキュキュキュ!
――ピッ!

( ^ω^)「(右だお!)」

――ピッ!

( ゚∀゚)「(上か!ジャーンプ!)」

――ピッ!

( ´∀`)「(下!スクワットは僕には負担がでかいモナ…)」

――ピッ!ピッ!ピッ!

('A`)「(うへぇ…左・左・右!)」

――ピーッ!


( ^ω^)「ふーっ…ふーっ…30秒間は結構長いお…」
(=゚ω゚)ノ「今は24秒ルールなのになんで30秒なんだヨウ…?」
(´・ω・`)「相手の攻撃は24秒以内に終わるとは限らない。
      もしも外れたシュートを相手にリバウンドされたら
      また相手の攻撃の時間になるからね。24秒経ったからと言って
      気持ちの糸が切れないようにするためだ」
(=゚ω゚)ノ「把握」
(´・ω・`)「よし、じゃあもう一回行くよ」

――ピィッ!

( ^ω^)「うへぇwwww」
 ・
 ・
 ・
(´・ω・`)「うん。よく頑張ったね」

('A`)「30秒、インターバル(休憩)10秒を20セット…シヌww」

(´・ω・`)「じゃあディフェンスフットワークも終わったことだし
      ディフェンスの基礎に入ろうか。内藤君、ボール持ってきてくれる?」
( ^ω^)「はいですお……どうぞですお!」
(´・ω・`)「うん、ありがとう。それじゃドクオ君、ディフェンスについて
      内藤君と1on1をしてくれ」
('A`)「はい…?わかりました」
( ^ω^)「(ちょwwww皆の前で恥かくの嫌だおwww)」


第12章  完


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